JP6387593B2 - マイコバクテリウム・イントラセルラー検出用オリゴヌクレオチドプローブおよび当該プローブを用いたマイコバクテリウム・イントラセルラーの検出方法 - Google Patents
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配列番号16に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する19塩基からなるオリゴヌクレオチドと、
配列番号28に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する15塩基からなるオリゴヌクレオチドと、
前記第一から第三の態様のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドプローブとを含む、
マイコバクテリウム・イントラセルラーを特異的に検出する試薬である。
配列番号16に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する19塩基からなるオリゴヌクレオチドと、
配列番号28に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する15塩基からなるオリゴヌクレオチドと、
前記第一から第三の態様のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドプローブと、
配列番号11に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する18塩基またはその相補鎖からなるオリゴヌクレオチドプローブとを含む、
マイコバクテリウム・イントラセルラーおよびマイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)を特異的に検出する試薬である。
(1)第二のプライマーおよびRNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、マイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNAを鋳型とした特定塩基配列に相補的なcDNAを合成する工程、
(2)リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素による、RNA−DNA2本鎖のRNAを分解する工程(1本鎖DNAの生成)、
(3)第一のプライマーおよびDNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記1本鎖DNAを鋳型とした特定塩基配列または特定塩基配列に相補的な配列のRNAを転写可能なプロモーター配列を有する2本鎖DNAを生成する工程、
(4)RNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記2本鎖DNAを鋳型とするRNA転写産物を生成する工程、
(5)前記RNA転写産物が、前記(1)の工程におけるcDNA合成の鋳型となることで、連鎖的にRNA転写産物を生成する工程、および
(6)生成したRNA転写産物を、当該転写産物の一部の塩基配列と相補的2本鎖を形成すると形成前と比較し蛍光特性が変化するオリゴヌクレオチドプローブを用いて検出する工程を含む、
マイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNAを特異的に検出する方法であって、
前記第一のプライマーとして、配列番号16に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する19塩基からなるオリゴヌクレオチドを、
前記第二のプライマーとして、配列番号28に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する15塩基からなるオリゴヌクレオチドを、
前記オリゴヌクレオチドプローブとして、前記第一から第三の態様のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドプローブを、
それぞれ用いる前記方法である。
(1)第二のプライマーおよびRNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、マイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNAおよび/またはマイコバクテリウム・アビウム16S rRNAを鋳型とした特定塩基配列に相補的なcDNAを合成する工程、
(2)リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素による、RNA−DNA2本鎖のRNAを分解する工程(1本鎖DNAの生成)、
(3)第一のプライマーおよびDNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記1本鎖DNAを鋳型とした特定塩基配列または特定塩基配列に相補的な配列のRNAを転写可能なプロモーター配列を有する2本鎖DNAを生成する工程、
(4)RNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記2本鎖DNAを鋳型とするRNA転写産物を生成する工程、
(5)前記RNA転写産物が、前記(1)の工程におけるcDNA合成の鋳型となることで、連鎖的にRNA転写産物を生成する工程、および
(6)生成したRNA転写産物を、当該転写産物の一部の塩基配列と相補的2本鎖を形成すると、形成前と比較し蛍光特性が変化するオリゴヌクレオチドプローブを用いて検出する工程を含む、
マイコバクテリウム・イントラセルラーおよびマイコバクテリウム・アビウムを特異的に検出する方法であって、
前記第一のプライマーとして、配列番号16に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する19塩基からなるオリゴヌクレオチドを、
前記第二のプライマーとして、配列番号28に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する15塩基からなるオリゴヌクレオチドを、
前記オリゴヌクレオチドプローブとして、前記第一から第三の態様のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドプローブ、および配列番号11に記載の塩基配列のうち少なくとも連続する18塩基またはその相補鎖からなるオリゴヌクレオチドプローブを、
それぞれ用いる前記方法である。
前記(1)の工程の前に、または前記(1)の工程と同時に、特定塩基配列中の第一のプライマーとの相同領域の5’末端側と重複し、かつ当該重複部位から5’末端側に隣接した領域に相補的な切断用オリゴヌクレオチドと、リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素により、前記特定塩基配列の5’末端側を切断する工程を行ない、
かつ前記切断用オリゴヌクレオチドとして、配列番号41から48のいずれかに記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる、前記第九または第十の態様に記載の方法である。
(1)第二のプライマーおよびRNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、標的RNAを鋳型とした特定塩基配列に相補的なcDNAを合成する工程、
(2)リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素による、RNA−DNA2本鎖のRNAを分解する工程(1本鎖DNAの生成)、
(3)第一のプライマーおよびDNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記1本鎖DNAを鋳型とした特定塩基配列または特定塩基配列に相補的な配列のRNAを転写可能なプロモーター配列を有する2本鎖DNAを生成する工程、
(4)RNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記2本鎖DNAを鋳型とするRNA転写産物を生成する工程、および
(5)前記RNA転写産物が、前記(1)の工程におけるcDNA合成の鋳型となることで、連鎖的にRNA転写産物を生成する工程、
により標的RNAのうち特定塩基配列のRNAを増幅する方法である。なお、ここで第一のプライマーとは特定塩基配列の一部と相同的な配列を有するオリゴヌクレオチドのことをいい、第二のプライマーとは特定塩基配列の一部と相補的な配列を有するオリゴヌクレオチドのことをいい、第一または第二のプライマーのいずれか一方はその5’末端にRNAポリメラーゼのプロモーター配列が付加されている。
(A)1本鎖RNAを鋳型とするRNA依存DNAポリメラーゼ活性を有する酵素(逆転写酵素)、
(B)リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素、
(C)1本鎖DNAを鋳型とするDNA依存DNAポリメラーゼ活性を有する酵素、および
(D)RNAポリメラーゼ活性を有する酵素、
により進行する。これらの酵素は、いくつかの活性を合わせ持つ酵素を使用してもよく、それぞれの活性を持つ複数の酵素を使用してもよい。具体的には、前記(A)から(C)の酵素活性を有する逆転写酵素と、前記(D)とを組み合わせた態様が例示できる。もっとも、前記(A)から(C)の酵素活性を有する逆転写酵素および前記(D)に、必要に応じて前記(B)をさらに添加した態様であってもよい。前記(A)から(C)の酵素活性を有する逆転写酵素として、AMV逆転写酵素、MMLV逆転写酵素、HIV逆転写酵素またはこれらの誘導体が例示でき、その中でもAMV逆転写酵素またはその誘導体が特に好ましい。前記(D)としては、分子生物学的実験などで汎用されているバクテリオファージ由来のT7 RNAポリメラーゼ、T3 RNAポリメラーゼ、SP6 RNAポリメラーゼまたはこれらの誘導体が例示できる。
第一のプライマーとして配列番号20に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる場合は、配列番号41に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドが、
第一のプライマーとして配列番号21に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる場合は、配列番号42(GenBank No.X52927の4番目から27番目までの領域に相当)に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドが、
第一のプライマーとして配列番号23に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる場合は、配列番号44(GenBank No.X52927の38番目から59番目までの領域に相当)に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドが、
第一のプライマーとして配列番号24に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる場合は、配列番号45(GenBank No.X52927の53番目から76番目までの領域に相当)に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドが、
第一のプライマーとして配列番号25に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる場合は、配列番号46(GenBank No.X52927の57番目から80番目までの領域に相当)に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドが、
第一のプライマーとして配列番号27に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを用いる場合は、配列番号48(GenBank No.X52927の80番目から102番目までの領域に相当)に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドが、
それぞれあげられる。
下記(A)から(L)に示す、インターカレーター性蛍光色素で標識されたオリゴヌクレオチドプローブ(以下、「INAFプローブ」と記載する)を非特許文献2に記載の方法を参照して作製した。
(A)配列番号2に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の116番目から136番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から5番目のアデニンの位置に、市販の試薬(Label−ON Reagents、Clontech製)を用いてアミノ基を導入後、当該アミノ基にオキサゾールイエローを標識し、さらに3’末端をビオチンで修飾して得られた、INAFプローブ。
(B)配列番号3に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の121番目から139番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から8番目のアデニンと9番目のグアニンとの間のリン酸ジエステル部分に、リンカーを介してオキサゾールイエローを標識して得られた、INAFプローブ。
(C)配列番号4に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の127番目から143番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から10番目のアデニンの位置に、市販の試薬(Label−ON Reagents、Clontech製)を用いてアミノ基を導入後、当該アミノ基にオキサゾールイエローを標識し、さらに3’末端をビオチンで修飾して得られた、INAFプローブ。
(D)配列番号5に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の127番目から148番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から4番目のグアニンと5番目のアデニンとの間のリン酸ジエステル部分に、リンカーを介してオキサゾールイエローを標識して得られた、INAFプローブ。なお、配列番号5の5’末端から12番目のnは5−ニトロインドールヌクレオチドである。
(E)配列番号5に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の127番目から148番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から14番目のチミンと15番目のアデニンとの間のリン酸ジエステル部分に、リンカーを介して下記化合物(a)を標識して得られた、INAFプローブ。なお、配列番号5の5’末端から12番目のnは5−ニトロインドールヌクレオチドである。
(H)配列番号9に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の130番目から148番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から5番目のアデニンの位置に、市販の試薬(Label−ON Reagents、Clontech製)を用いてアミノ基を導入後、当該アミノ基にオキサゾールイエローを標識し、さらに3’末端をビオチンで修飾して得られた、INAFプローブ。
(I)配列番号10に記載の塩基配列(GenBank No.X52927の141番目から159番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から12番目のアデニンの位置に、市販の試薬(Label−ON Reagents、Clontech製)を用いてアミノ基を導入後、当該アミノ基にオキサゾールイエローを標識し、さらに3’末端をビオチンで修飾して得られた、INAFプローブ。
(J)配列番号12に記載の塩基配列(GenBank No.X52918の143番目から161番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から3番目のグアニンと4番目のアデニンとの間のリン酸ジエステル部分に、リンカーを介してチアゾールオレンジを標識して得られた、INAFプローブ。
(K)配列番号13に記載の塩基配列(GenBank No.X52918の143番目から163番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から5番目のグアニンと6番目のアデニンとの間のリン酸ジエステル部分に、リンカーを介してオキサゾールイエローを標識して得られた、INAFプローブ。
(L)配列番号14に記載の塩基配列(GenBank No.X52918の143番目から164番目までの領域に相当)からなるオリゴヌクレオチドのうち、5’末端から4番目のシトシンと5番目のアデニン、および11番目のシトシンと12番目のアデニンとの間のリン酸ジエステル部分に、リンカーを介して上記化合物(a)を標識して得られた、INAFプローブ。
表1に示した組み合わせに記載のINAFプローブ、第一のプライマー、第二のプライマーおよび切断用オリゴヌクレオチド(以下、「オリゴヌクレオチドの組み合わせ」と記載する)を用いて、(1)から(5)に示す方法で抗酸菌16S rRNAを検出し検出性能および特異性の評価を行なった。
(1)マイコバクテリウム・イントラセルラー(Mycobacterium intracellulare)16S rRNA遺伝子、マイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)16S rRNA遺伝子、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)16S rRNA遺伝子、およびマイコバクテリウム・カンサシー(Mycobacterium kansasii)16S rRNA遺伝子をそれぞれクローニングし、インビトロ転写後、転写産物を精製することで、各抗酸菌16S rRNAを調製した(以下、「標準RNA」と記載する)。また特異性評価用として、マイコバクテリウム・マリナム(Mycobacterium marinum)の培養液(OD600nm=0.1)をEXTRAGEN MB(東ソー製)で核酸抽出し得られた、マイコバクテリウム・マリナムRNA溶液も用意した。
(2)各抗酸菌標準RNAを、RNA希釈液(1mM EDTA、0.25U/μL リボヌクレアーゼインヒビター、5.0mM DTTを含む10mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0))を用いて、それぞれ以下に示す濃度に調整し、これらをRNA試料として用いた。なおマイコバクテリウム・マリナムは、(1)で調製したマイコバクテリウム・マリナムRNA溶液を前記RNA希釈液で10倍希釈したものをRNA試料として用いた。
マイコバクテリウム・イントラセルラー標準RNA:103コピー/5μLまたは105コピー/5μL
マイコバクテリウム・アビウム標準RNA:107コピー/5μL、108コピー/5μLまたは109コピー/5μL
結核菌標準RNAおよびマイコバクテリウム・カンサシー標準RNA:108コピー/5μLまたは109コピー/5μL
(3)以下の組成の反応液20μLを市販の0.5mL容量PCR用チューブ(Individual Dome Cap PCR Tube、SSI製)に分注し、これに前記RNA試料5μLを添加した。
60mM Tris−HCl緩衝液(pH8.65)
19mM 塩化マグネシウム
61.7mM 塩化カリウム
0.01% コール酸ナトリウム
各0.3mM dATP、dCTP、dGTP、dTTP
各3mM ATP、CTP、UTP、GTP
3.4mM ITP
0.08から0.16μM 切断用オリゴヌクレオチド(3’末端の水酸基をアミノ基で修飾)
0.5から1μM 第一のプライマー(各配列番号記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドの5’末端側にT7プロモータ(配列番号19)を付加したもの)
0.5から1μM 第二のプライマー
10から100nM INAFプローブ(実施例1で調製したもの)
10.5% DMSO
(4)上記の反応液を43℃または46℃で5分間保温後、予め43℃で2分間保温した酵素液Aまたは酵素液B(組成は下記参照)を5μLを添加した。
2.0% ソルビトール
5.1から6.4U AMV逆転写酵素
71から142U T7 RNAポリメラーゼ
0.12mg/mL 牛血清アルブミン
酵素液Bの組成:反応時(30μL中)の最終濃度
23% グリセロール
0.4M トレハロース
33.3mM 塩化カリウム
5.1から6.4U AMV逆転写酵素
71から142U T7 RNAポリメラーゼ
0.05mg/mL 牛血清アルブミン
0.01% アジ化ナトリウム
0.003% 青色1号
(5)引き続きPCRチューブを直接検出可能な温調機能付き蛍光分光光度計に供し、43℃または46℃で反応させると同時に反応溶液の蛍光強度(励起波長450nm−蛍光波長490nm、励起波長470nm−蛍光波長510nm、励起波長500nm−蛍光波長540nm、または励起波長590nm−蛍光波長640nm)を経時的に30分間測定した。
表2に示した組み合わせに記載のオリゴヌクレオチドの組み合わせを用いて、実施例2と同様な方法でマイコバクテリウム・イントラセルラーRNA試料(103コピー/テスト)に対する検出性能を確認した。なお、オリゴヌクレオチドの組み合わせ[9]から[39]で使用する、配列番号5に記載の塩基配列からなるINAFプローブは、実施例1(D)のINAFプローブである。
表3に示した組み合わせに記載の第一のINAFプローブ(マイコバクテリウム・イントラセルラー検出用)、第二のINAFプローブ(マイコバクテリウム・アビウム検出用)、第一のプライマー、第二のプライマーおよび切断用オリゴヌクレオチドを用いて、実施例2と同様な方法で、マイコバクテリウム・イントラセルラーRNA試料およびマイコバクテリウム・アビウムRNA試料(それぞれ、102コピー/テストまたは103コピー/テスト)に対する検出性能を確認した。なお各INAFプローブの特異性を評価するため、第一のINAFプローブに対してはマイコバクテリウム・アビウムRNA試料(108コピー/テスト)を、第二のINAFプローブに対してはマイコバクテリウム・コロンビエンゼ(Mycobacterium colombiense)の培養液(OD600nm=0.1)をEXTRAGEN MB(東ソー製)で核酸抽出し得られたマイコバクテリウム・コロンビエンゼRNA溶液を実施例2(2)のRNA希釈液で10倍希釈したものを、それぞれ測定した。なお、オリゴヌクレオチドの組み合わせ[40]で使用する、配列番号5に記載の塩基配列からなるINAFプローブは、実施例1(E)のINAFプローブであり、オリゴヌクレオチドの組み合わせ[41]で使用する、配列番号5に記載の塩基配列からなるINAFプローブは、実施例1(D)のINAFプローブである。
Claims (4)
- 試料中のマイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNAを特異的に検出する方法であって、
(1)マイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNAを含む試料、第一のプライマー、第二のプライマー、切断用オリゴヌクレオチド、リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素、およびマイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNA検出用オリゴヌクレオチドプローブを混合する工程、
(2)前記切断用オリゴヌクレオチドと、リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素により、前記rRNAの特定塩基配列の5’末端側を切断する工程、
(3)第二のプライマーおよびRNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、マイコバクテリウム・イントラセルラー16S rRNAを鋳型とした特定塩基配列に相補的なcDNAを合成する工程、
(4)リボヌクレアーゼH(RNase H)活性を有する酵素による、RNA−DNA2本鎖のRNAを分解し、一本鎖DNAを生成する工程、
(5)第一のプライマーおよびDNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記1本鎖DNAを鋳型とした特定塩基配列または特定塩基配列に相補的な配列のRNAを転写可能なプロモーター配列を有する2本鎖DNAを生成する工程、
(6)RNAポリメラーゼ活性を有する酵素による、前記2本鎖DNAを鋳型とするRNA転写産物を生成する工程、
(7)前記RNA転写産物が、前記(3)の工程におけるcDNA合成の鋳型となることで、連鎖的にRNA転写産物を生成する工程、および
(8)生成したRNA転写産物を、当該転写産物の一部の塩基配列と相補的2本鎖を形成すると形成前と比較し蛍光特性が変化するオリゴヌクレオチドプローブを用いて検出する工程を含み、
少なくとも前記(3)〜(8)の工程が一定温度で実施され、
前記第一のプライマーが配列番号24に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドであり、
前記切断用オリゴヌクレオチドが、前記rRNA中の特定塩基配列の5’末端部位に重複し、かつ、5’方向に隣接した領域に相補な塩基配列であり、
前記第二のプライマーが、配列番号31、33、35および38から選択される何れか1つに記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドであり、
前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号3、5、6、7および9から選択される何れか1つに記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドであり、
前記第一のプライマーおよび第二のプライマーの少なくとも一方はRNA転写可能なプロモーター配列を付加されてなる、方法。 - 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号6に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の方法。
- 前記切断用オリゴヌクレオチドが、配列番号45に記載の塩基配列からなるオリゴヌクレオチドである、請求項1または2に記載の方法。
- 前記工程(1)において、配列番号12、13および14から選択される何れか1つに記載の塩基配列からなるプローブをさらに混合し、前記工程(8)においてマイコバクテリウム・イントラセルラーとマイコバクテリウム・アビウムの16S rRNAを検出する、請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
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