JP6386624B1 - 錠前システム - Google Patents

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Abstract

【課題】錠前装置に電源を全く必要とせず、錠前装置に電気的通信機能を有しない錠前システムの提供。
【解決手段】錠前システムであって、錠前装置5とサーバ4とその携帯通信端末3を備える。錠前装置5は機械式循環符合機構と施錠機構及び解錠機構を備える。機械式循環符合機構は、複数の錠前側符合を循環採用可能に備えると共に手操作により一つの錠前側符合を順次に符合設定位置へ配置することができる。サーバ4は前記複数の錠前側符合に順番と符合が一致したサーバ側符合を備える。解錠機構は、携帯通信端末3を介してサーバ4から伝達されたサーバ側符合が手操作による機械式循環符合機構における現在の錠前側符合と一致したときに手操作による解錠が可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、レンタサイクルやシェアサイクルと呼ばれる貸し自転車の施錠・解錠、コインロッカーの施錠・解錠、あるいは市民農園やキャンプ場等において有料の水を切売りする場合に利用する水道栓の施錠・解錠などに利用できる錠前システムに関する。
前記の自転車、ロッカーあるいは水道栓など有料で貸し出し、使用後はもとの状態で返却させるシステム、すなわち、レンタル対象物を貸し出すレンタルシステムでは、システムを維持するためにレンタル対象物に錠前を取付け、これを施錠しまた解錠する錠前システムが必要である。
レンタサイクルシステムについてみると(図1)、設備としてサーバとスマートフォンなどの携帯端末、駐輪場A、B・・・および貸し自転車を備える。そして、利用者が携帯端末からサーバに対して利用要求と共に貸し自転車のID(例えば、自転車ID:No23)を送信すると、サーバから携帯端末へ自転車ID:No23に対応したパスワード(サーバ側パスワード)が返信される。
利用者がそのサーバ側パスワードを自転車の錠前装置に入力し、錠前装置内での処理によって、サーバ側パスワードと自転車側の錠前に設定されているパスワード(錠前側パスワード)が対応すると、自転車の錠前装置が解除(解錠)され、自転車を利用できる。
自転車を返却するときはレンタサイクルシステムを設置している駐輪場A,B・・・のいずれかに返却する。そして、錠前装置を施錠すると錠前装置からサーバに返却信号が送信される。サーバは、自転車ID:No23について施錠を確認するとこれを返却完了情報と判断して、返却確認メッセージを携帯端末に返信する仕組みとなっている。
なお、返却完了情報にはその駐輪場の駐輪場ID:NoBが自転車ID:No23と共にサーバへ送信される。これによりサーバは返却された自転車が駐輪場Bに存在することを認識するものと考えられる。また、図1に簡単に示しているが通常、課金システムが併用される。
以上のようなシステムはロッカーや水道栓などについても同様のものとなる。
つまり、このようなレンタルシステムでは、不正な利用を阻止するために、レンタル対象物に錠前装置が設けられており、これらの解錠にサーバから送信されるサーバ側パスワードが用いられる。
このため、錠前装置は、サーバ側パスワードと対象物側パスワード(自転車側パスワード)の対応を判定し、「正」である場合に、錠前装置を駆動して解錠するという作動や、施錠されたことをサーバに送信したり、あるいは貸し自転車の場合には、その自転車を返却した駐輪場の駐輪場IDをサーバへ同時に送信したりする必要がある。このような作動、送信には錠前装置に必ず電源を必要とする。
特許文献1には、箱を開閉する蓋、或いは、建物の戸や窓に取り付けられた錠前を、特定のユーザがパスワードを入力した時にのみ解錠できる錠前装置が開示されている。
この錠前装置は、サーバからのパスワード(サーバ側パスワード)を受け付けるパスワード受付部と、入力されたサーバ側パスワードが錠前装置に格納されている錠前側パスワードと対応したものであるかを判定する解錠部を備える。解錠部はまた、サーバ側パスワードと錠前側パスワードが対応した場合に錠前装置を解錠する機能をも備える。
そして、サーバは、携帯端末から送られたユーザ識別情報及び錠前装置を識別する装置の識別情報に基づき錠前の解錠を許可する判定となったとき、携帯端末を介してユーザにサーバ側パスワードを通知する。サーバ側パスワードと錠前側パスワードは、錠前が解錠されるたび、又は、一定時間が経過するたびに、連携して更新される。
結局、特許文献1の錠前装置は、サーバとの通信や解錠機構を駆動するために電源を必要とするものである。
特開2017−040125号公報
前記従来技術のレンタサイクルシステムでは、レンタル対象物側の装置である錠前装置に電源を必要とするため、電源の無い場所やバッテリーやソーラーパネルの維持管理が困難な場所(過疎な観光地など)では錠前システムを構築できないので、レンタル対象物を貸し出すレンタルシステムを採用することが難しい。
また、電気的、電子的な機能部分を備えた錠前装置は漏水や衝撃に弱い面があり、キャンプ場などでは前記同様に錠前システムの維持管理が困難である。
本発明が解決しようとする課題は、レンタサイクルシステムのようにレンタル対象物側に錠前装置を必要とするレンタルシステムにおいて、レンタル対象物側に電源が無くても採用できる錠前システムの提供を課題とする。
錠前装置とサーバとその携帯通信端末を備えた錠前システムとする。
錠前装置は機械式循環符合機構と施錠・解錠機構を備える。
機械式循環符合機構は、複数のサーバ側符合を循環採用可能に備えると共に手操作により一つの錠前側符合を順次に符合設定位置へ配置することができるものとする。
サーバは前記複数の錠前側符合に順番と符合が一致したサーバ側符合を備える。
施錠・解錠機構は、携帯通信端末を介してサーバから伝達され前記ダイヤル部で設定された前記のサーバ側符合が機械式循環符合機構における現在の錠前側符合と一致したときに手操作による解錠が可能となる機構とする。
一方、前記設定部において次の錠前符合を設定することで施錠状態とされる。
この錠前システムは、レンタル対象物(例えば、自転車)に錠前装置を取付け、サーバとその携帯通信端末を利用したレンタルシステムに利用できる。
本発明の錠前システムにおいて、レンタル対象物側の錠前装置は施錠や解錠のために電気通信機能や電気的駆動機構を用いておらず、電源を必要としないので、電源を確保したり、バッテリーなどのメインテナンスが困難であったりする場所や地域でも施錠、解錠を行なうための錠前システムを構築できる。これにより、人里離れた場所や過疎な観光地であっても、レンタル対象物の不正な利用を抑制し、レンタルシステムを維持できる。
また、錠前装置に電気通信機能を用いないので、インターネットなどによる高額な通信料が発生せず、錠前システムを格段に安く運用することができる。
また、電源を必要としない錠前装置は故障しにくく、価格も低廉で済むため、レンタル料金を低減できる。
従来のレンタサイクルシステムの例。 本発明の実施例に係る錠前システムを採用したレンタサイクルシステムの例。 貸し自転車の後部を示した斜視図。 錠機構をブロックに分けて示す正面図(施錠時)。 錠機構を模式的に示した正面図(施錠時)。 〔イ〕はダイヤル10の側面図、〔ロ〕は錠突起を構成する2つの突起の位置と間隔を模式的に示した図。 第1鍵円盤と第2鍵円盤の配置を示した側面図。 設定更新装置の側面図。 設定更新装置の平面図。 錠機構の平面図(解錠時)。
以下、実施例について説明する。この実施例では本発明の錠前システムがレンタサイクルシステムに採用されている。
このレンタサイクルシステム(図2)は、レンタル対象物としての自転車1と、駐輪場2、携帯通信端末3及びサーバ4を備える。
自転車1(図3)は、錠前装置5を備えると共にそれぞれに自転車識別情報(自転車ID)を有している。自転車IDはQRコード(登録商標)、バーコード等であって、自転車の視認しやすい箇所に付されている。
錠前装置5は、手操作によって純機械式に施錠状態・解錠状態とできるものである。このため、錠前装置5自体に通信機能は必要なく、また、施錠・解錠の作動に電源を必要としない。
携帯通信端末3(図2)は、いわゆるスマートフォンのようなインターネットを介してサーバと文字や画像による通信が可能となっている。
錠前装置5は、自転車のサドルの後ろなどに固定されるものであり、この実施例において錠ボックス6と鍵板7とボックス内部の錠機構8(図4)を備える。鍵板7はワイヤ9を介して錠ボックス6に連結されている。
錠ボックス6の正面(図3)にはボックス内部の錠機構8の一部であるダイヤル10(10a〜10c)、表示窓11(11a〜11c)、錠操作レバー12およびセットボタン13が現れている。
この錠前装置5は、図3のように、鍵板7を車輪のスポーク間に通して、すなわちワイヤ9先端の鍵板7を車輪の一側から他側に通り抜けさせてから錠ボックス6に形成された差込口14に差し込んで施錠状態とされる。施錠状態は、前記の錠操作レバー12を施錠位置(図において右)へ移動することで鍵板7を錠ボックス6から引き抜くことができない状態とすることで達成される。その機構(錠機構8)については後述する。
最後に、前記のセットボタン13を押すと施錠操作が完了する。
なお、セットボタンが押されることによって、錠機構8に一こま進捗(インクリメント)の変化が生じ、以後、次の解錠操作(手操作)が行なわれるまで施錠状態が継続する。
自転車1を利用するときは駐輪場2へ出向き(図2)、携帯通信端末3を通じて借りる自転車の自転車IDと利用者IDをサーバ4へ送信する(利用要求)。自転車IDの送信は携帯通信端末3のQRコード(登録商標)読み取り機能と送信機能を利用する。また、利用者IDは携帯通信端末が格納している利用者IDがサーバ4との通信の際に自動的に送信される(会員システムとなっている)。サーバ4では受信内容を認証の後、送信された自転車IDに対応したサーバ側パスワードを利用者の携帯通信端末3に送信する。送信先は利用者IDに基づいて判別する。
この実施例では、サーバ側パスワードの送信と同時に、課金システム(図2)により課金を開始する。
サーバ側パスワードを受信した利用者は、サーバ側パスワード(実施例では3桁の数字〔3〕〔8〕〔7〕としている)を錠前装置5にダイヤル10を利用して手操作でセットする。すなわち、ダイヤル10(10a、10b、10c)のそれぞれを指で回転させ、対応した表示窓11(11a、11b、11c)に表出される数字とその順序がサーバ4から伝達されたサーバ側パスワードとなるようにセットする。錠機構8の内部ではサーバ側パスワードがサーバ側符合としてセットされる。
そして、サーバ側パスワードが正しくセットされると錠機構8の内部で前記セットによって構成されるサーバ側符合とあらかじめセットされている錠前側符合が一致し、錠機構8は、錠操作レバー12(図3)を左に移動させることを許容する。この作動は錠機構8における鍵板7の解放を意味し、鍵板7を錠ボックス6の差込口13から引き抜いて自転車1の施錠状態を解除(解錠)することができる。
そして、自転車1を利用できる。
自転車1を返却する時は自転車1を駐輪場2に置き、施錠し、ついで、携帯端末3によって施錠状態を自転車IDと共に撮影し、これを携帯通信端末3からサーバ4へ送信する。送信された画像はサーバ4に受信されると画像処理などの手段により、鍵板7が挿し込まれている状況と自転車IDを認識する。この情報とさらに利用者IDの一致から、貸し出された自転車1が返却済みと判断される。
なお、返却済みの判断があると課金システムによる課金が停止される。課金の単位は例えば時間単価であり、利用者が登録したクレジットカードから利用者IDに基づいて引き落とされる。
前記の錠機構8は次の構成である(図4)。
錠機構8は構造的に、ダイヤル部15、設定部16及び施錠・解錠部17を備える。
なお、ダイヤル部15と設定部16は機械式循環符合機構を構成し、施錠・解錠部17は施錠・解錠機構となっている。
〔ダイヤル部15〕
ダイヤル部15(図5)は、ダイヤル軸18と、複数(本実施例では3枚)のダイヤル10(10a,10b,10c)を備える。ダイヤル10はそれぞれがダイヤル軸18に定位置において独立して回転可能に取り付けられている。なお、ダイヤル軸18は両端が錠ボックス6に固定されている。
各ダイヤル10は、爪掛け円盤19と数字円盤20及び第1鍵円盤21(21a,21b、21c)を一体に備えている。
数字円盤20は、外周面に〔0〕〜〔9〕の数字が等間隔に表示されている。
また、第1鍵円盤21は周面が10角形に形成され、辺の面に鍵突起22(図6)を有している。
鍵突起22はそれぞれが2本一組の外方向に突出した突起からなるが、この実施例において符合として機能する鍵突起22は6組しかなく、〔1〕、〔4〕、〔6〕、〔9〕に相当する箇所には無効突起22aが配置されている。つまり、第1鍵円盤21の10角形周面の1辺ごとに有効な鍵突起22が均等に配置されてはいない(図6)。
なお、6個の鍵突起22における突起の辺における位置と間隔は図6(ロ)の塗りつぶし位置で模式的に示すように相互に異なっている。
無効突起22aはいずれも同じ中央位置で、鍵突起22を構成する2つ突起が隣接した幅を有している。
鍵突起22の配置と順番はダイヤル10a〜10cの相互間で一致させる必要は無い。
〔設定部16〕
設定部16(図5)は鍵軸23と第2鍵円盤24(24a,24b,24c)及び設定更新装置25を備える。
鍵軸23は、前記のダイヤル軸18と平行に配置されるとともに錠ボックス6に回転と軸方向の移動が可能に支持されている。すなわち、軸支持部材26はラジアル方向とスライド方向の支持を行なうものであり、また、鍵軸23の回転を許容するが遊動させない遊動回転制動機能も有する。
第2鍵円盤24(図7)は、前記の第1鍵円盤21と同じ枚数であり、また、同じ間隔で配置されている。第2鍵円盤24は鍵軸23に固定されている。
第2鍵円盤24はそれぞれが6角形に形成され、それぞれの辺に、表面から内側へ形成された鍵孔27を有している。鍵孔27はそれぞれが2個の孔からなり、六角形の各辺において配置と2個の孔の間隔が異なっている。その態様は図6(ロ)において塗りつぶし位置で模式的に示したものと同じである。
前記の鍵突起22と鍵孔27は、符合したときに嵌まり合うことができる
鍵孔27の配置と順番は第2鍵円盤24a,24b,24cの相互間で一致させる必要は無い。
また、第1鍵円盤21の最下部となる辺(図7において、表出数字の〔0〕に対応)と第2鍵円盤24の最上部となる辺(同、丸数字0に対応)とは、重なる配置でダイヤル軸18と鍵軸23が平行に配置される。この重なる位置は、錠前側符合(鍵孔27)とサーバ側符合(鍵突起22)を突き合わせる符合設定位置である。
設定更新装置25(図5、図8)は、鍵軸23の右端部に中心軸を共有して固定されたラチェット28と操作部材29及び操作拘束装置30を備える。
ラチェット28の歯数は6個でピッチは60°であり、各歯の位相は前記第2鍵円盤24の鍵孔27を有する各辺の位置にあわせてある。
操作部材29は前後方向(鍵軸23と直交する方向)に配置され、前端が錠ボックス6から突出してセットボタン13(図3)になっていると共に、中間部に送り爪31を、また後端にフック32を備えている。
送り爪31は上部が操作部材29に回動可能に軸支されると共に(図8)、ストッパー33を有するものであり、操作部材29を押し込むときにラチェット28の歯を1個回転させるが、前方への戻り時には回動によってラチェット28の歯を逃げ、ラチェット28を一方向にのみ1歯ずつ回転させるものである。
そして、送り爪31は前記ラチェット28の一つの歯に前方から臨み、フック32は操作拘束装置30に臨んでいる(図5、図8)。なお、操作部材29は錠ボックス6に前後方向で移動可能に支持されると共に、錠ボックス6との間に戻しばね34が配置されている。
操作拘束装置30(図8)は、操作部材29におけるフック32の下方に配置され、ベース35と揺動アーム36及び連結アーム37(図9)を備える。
揺動アーム36は前部にフック受け38を有すると共に後部がベース35に軸支され上下に揺動可能となっている(図8)。また、ベース35との間に配置した押し上げばね39によって常時上方へ付勢されている。前記のフック32とフック受け38は衝突面が滑らかな曲面にされると共に、係合面は垂直な平面とされている。
連結アーム37は、ベース35と横軸40(後述)を連結するものであり、このため錠操作レバー12を左右に移動すると操作拘束装置30も共に移動する。錠操作レバー12が左の解錠位置にあるとき、操作拘束装置30はフック32の下方から左に外れる。一方、錠操作レバー12が右の施錠位置にあるとき、操作拘束装置30はフック32の下方位置となって操作部材29のフック32と操作拘束装置30のフック受け38との係合が可能となる。
〔施錠・解錠部17〕
施錠・解錠部17(図4)は、鍵軸23の延長線に沿って配置される横軸40と、横軸40の先端から起立する起立部41と、起立部41から右方へ一体に突出させた2本の挿し込み棒42及び鍵板7を備える。
横軸40は角軸でありスラスト軸受43により回動不可であるが左右への移動が可能に支持されている。その右端部は連結部44とされ、連結部44によって、設定部16の鍵軸23を回転可能に支持すると共に横軸24と一体的に移動するように連結している。
起立部41は、横軸40の移動と共に左右方向で常に平行移動し、傾斜したり、回転したりすることはない。
すなわち、挿し込み棒42は、横軸40、鍵軸23及び設定部16における連結アーム37と共に一体として左右へ平行移動する。
そして、横軸40には錠操作レバー12(図3)の基部が取り付けられ、錠操作レバー12は錠ボックス6の正面に設けた長孔から露出している。したがって、錠操作レバー12を長孔に沿って摺動操作することにより、設定部16挿し込み棒42と共に左右方向へ摺動させることができる。
鍵板7には、挿し込み棒42が貫通する係合孔45が形成されている。
鍵板7は、挿し込み棒42が解錠位置(左)にあるときに、差込口14を通して錠ボックス6へ抜挿可能である。
逆に、挿し込み棒42が施錠状態(右)にあるときは、鍵板7の係合孔45に挿し込み棒42が貫通しているので、鍵板7を引き抜くことができない。
錠機構8は次のように機能する。
図5は施錠状態であり、錠ボックス6に挿し込まれた鍵板7に挿し込み棒42が貫通しており、鍵板7を抜きとることができないから自転車1は施錠されている。
このとき、設定部16の第2鍵円盤24はダイヤル部15の第1鍵円盤21から右方に離間している。また、操作拘束装置30も連結アーム37を介して右方に移動した位置にあり、フック32がフック受け38に係合した状態であり、操作部材29が前方へ移動するのを阻止している。すなわち、セットボタン13はスプリング戻しばね34を圧縮して押し込まれた状態となっており、操作できない。
また、設定部16の第2鍵円盤24は前回の施錠時に第2鍵円盤24aが〔3〕、第2鍵円盤24bが〔8〕第2鍵円盤24cが〔7〕にセットされ、最下辺の符合設定位置にそれぞれに対応した鍵突起22が配置されている。
この〔3・8・7〕が錠前側符合であり、今回の解錠符合の一方となっている。
自転車1を利用するに当たり錠前装置5を解錠するには、まず、サーバ4から入手したサーバ側パスワード〔3・8・7〕をダイヤル部15に手操作で入力する。すなわち、爪掛け円盤19によって数字円盤20を回転させてそれぞれの表示窓11に数字〔3〕、〔8〕、〔7〕が現れるようにセットする。この手操作によってそれぞれの第1鍵円盤21の最上辺に対応した鍵孔27が符合設定位置にセットされる。
この〔3・8・7〕がサーバ側符合であり、今回の解錠符合の他方である。
ついで、錠操作レバー12を右の施錠位置から左の解錠位置へ移動させる。すると、ダイヤル部15に対して設定部16が左に移動し、定位置の第1鍵円盤21に対して第2鍵円盤24が当接する。このとき、前記のように、錠前側符合とサーバ側符合は一致するから(図7)、符合設定位置において第1鍵円盤21と第2鍵円盤24は重なり(図10)、さらに左方へ移動することができる。この移動によって、施錠・解錠部17の挿し込み棒42が鍵板7の係合孔45から外れ、鍵板7を解放する。
ちなみに、ダイヤル部15を手操作する際に、サーバ側から受けたサーバ側パスワードを間違えたり、サーバ側パスワードに無効突起22aと対応する数字(実施例では、〔1〕、〔4〕、〔6〕、〔9〕のいずれか)が含まれていたりすると、解錠符合は整わず、符合設定位置において第1鍵円盤21と第2鍵円盤24は衝突し、錠操作レバー12を右の施錠位置から左の解錠位置へ移動させることはできない。このため、錠前装置5は解錠されない。
利用者は錠ボックス6から鍵板7を引き抜き、さらに、自転車1からワイヤ9を取り外して自転車1を利用することができる。
なお、錠操作レバー12の解錠位置への移動は、横軸40、連結アーム37を介して操作拘束装置30を操作部材29後端のフック32の位置から左に移動する。このため、フック32をフック受け38との係合から解放する。すると、操作部材29の前端であるセットボタン13が戻しばね34により、突出した状態に戻され操作が可能となる。
自転車1の利用が終わったら、駐輪場2に自転車1を返却し、車輪にワイヤ9を通して鍵板7を錠ボックス6の差込口14に挿し込む。そして、錠操作レバー12を右へ施錠位置まで移動させる。
すると、施錠・解錠部17の横軸40が右に移動し、これと一体の挿し込み棒42を右に移動して鍵板7の係合孔45に貫通させる。このため、鍵板7を抜くことができない状態となり、施錠される。
横軸40の右移動は同時に連結部44を介して設定部16の鍵軸23を移動させるので、これに固定されている第2鍵円盤24も移動し、それぞれの第2鍵円盤24a,24b,24cが対応していたそれぞれの第1鍵円盤21a,21b,21cから離間する。
さらに、横軸40の右移動は同時に連結アーム37を介して操作拘束装置30を右方向に移動するので、フック受け38が操作部材29端部のフック32の位置(前後方向では後方)となる。
そして、返却作業の最後に、セットボタン13を押し込み、また、サーバ4へ利用済みの返却通報を行なう。
セットボタン13を押し込むことで、操作部材29の送り爪31がラチェット28を一歯送って鍵軸23を60°回転する。これに伴って第2鍵円盤24もいっせいに回転する。これによって、次の錠前側符合が設定され、解錠符合の一方が新しく設定される。
同時に操作部材29後端のフック32が操作拘束装置30のフック受け38を乗り越えてこれの係合面に拘束される。このため、セットボタン13は戻しばね34を圧縮した状態で戻ることができず、2度押しが防止される。なお、解錠状態では第1鍵円盤21と第2鍵円盤24が鍵突起22と鍵孔27が嵌りあった状態となっているために鍵軸23を回転させることができない。このため、このときもセットボタン13を押し込むことはできない。
以上のように、前記のダイヤル部15と設定部16及びその設定更新装置25とで、6個の錠前側符合を循環させて使用する機械式循環符合機構が構成されている。
サーバ4は、設定部16によって設定される6個の錠前側符合を数字の組み合わせとして、かつ、順序立てて記憶しており、利用者からの自転車利用要求に応じてサーバ側パスワードとして提供する。そして、サーバ側パスワードを提供した利用者IDから、利用済みの返却通報がくるたびにサーバ側パスワード(錠前装置5への手操作入力によって解錠符合の一方であるサーバ側符合となる)を次のものへと変更し、循環させる。もちろん、解錠符合は自転車ごとに内容が異なる。
以上、実施例について説明した。
錠前装置5は実施例のものに限らず、手操作で施錠と解錠を行なえ、なんらの電源も必要としない純機械的なものであればよい。
サーバ側パスワードは、数字の組み合わせに限らず記号や図形、あるいはこれらの混じったものであってもよく、また、錠前側符合とサーバ側符合とは、第1鍵円盤21に対する第2鍵円盤24の移動で嵌まり合うものでなければならないが、長方形の突起と長方形の孔に限らない。
実施例において第1鍵円盤21を10角形としているのは、ダイヤル10の数字円盤20による表示は0〜9が一般的であることによる。
第2鍵円盤24を6角形としているが、これら以外の多角形とすることもでき、第1鍵円盤21の辺数と第2円盤24の辺数を同じにすることもできる。
なお、第2鍵円盤24の辺数は錠前側符合と同じである。したがって、錠前側符合を15個にするのであれば辺数は15辺となる。ただし、辺に鍵孔27を設ける必要があるなど物理的な制約は存在する。
無効突起22aの存在は、錠前側符合を許可無く解読しようとする作業を混乱させるのに効果がある。
1 自転車
2 駐輪場
3 携帯通信端末
4 サーバ
5 錠前装置
6 錠ボックス
7 鍵板
8 錠機構
9 ワイヤ
10 ダイヤル
11 表示窓
12 錠操作レバー
13 セットボタン
14 差込口
15 ダイヤル部
16 設定部
17 施錠・解錠部
18 ダイヤル軸
19 爪掛け円盤
20 数字円盤
21 第1鍵円盤
22 鍵突起
22a 無効鍵突起
23 鍵軸
24 第2鍵円盤
25 設定更新装置
26 軸支持部材
27 鍵孔
28 ラチェット
29 操作部材
30 操作拘束装置
31 送り爪
32 フック
33 ストッパー
34 戻しばね
35 ベース
36 揺動アーム
37 連結アーム
38 フック受け
39 押し上げばね
40 横軸
41 起立部
42 挿し込み棒
43 スラスト軸受
44 連結部
45 係合孔

Claims (3)

  1. 錠前装置とサーバと携帯通信端末を備え、
    錠前装置は機械式循環符合機構と施錠・解錠機構を備え、
    機械式循環符合機構は、ダイヤル部と設定部を備え、
    前記ダイヤル部は複数のサーバ側符合を手操作で設定して符合設定位置へ配置することができるものであり、
    前記設定部は、複数の錠前側符合を循環採用可能に備えると共に手操作により一つの錠前側符合を順次に符合設定位置へ配置することができるものであり、
    サーバは前記複数の錠前側符合に順番と符合が一致したサーバ側符合を備え、
    施錠・解錠機構は、携帯通信端末を介してサーバから伝達されダイヤル部で設定された前記サーバ側符合が機械式循環符合機構における現在の錠前側符合と一致したときに、手操作による解錠が可能となるものであり、
    施錠は、前記設定部において次の錠前側符合を設定することによることを特徴とした錠前システム。
  2. レンタル対象物に錠前装置を取付け、サーバと携帯通信端末を利用すると共に請求項1に記載の錠前システムを採用して構築されているレンタルシステム。
  3. レンタル対象物が自転車であることを特徴とした請求項2に記載のレンタルシステム。
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