本発明の実施形態は、コードブックセットのサイズを増大させ、フィードバック精度を向上させることができるプリコーディング行列情報フィードバック方法、受信端、および送信端を提供する。
第1の態様は、プリコーディング行列情報フィードバック方法を提供する。本方法は、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するステップであって、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するステップと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従ってWを決定するように、受信端がPMIを送信端へ送るステップとを含む。
第1の態様に関連して、第1の態様の実施態様において、受信端は、参照信号に基づいてランク情報を決定し、ランク情報は、有用な送信層の数に対応し、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中か領域プリコーディング行列Wを選択するステップは、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からランク情報に対応するWを選択するステップを含む。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、ランク情報が1であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数である。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数である。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表し、または係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、modはモジュロ演算子である。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、プリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2はW2を指示するのに使用される。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するステップの後に、本方法は、受信端がアンテナ通し番号に従ってW上で行置換または列置換を行うステップをさらに含む。
第1の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第1の態様の別の実施態様において、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するステップの前に、本方法は、受信端が送信端によって送られた参照信号を受信するステップをさらに含み、参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI RS)、復調参照信号(DM RS)、およびセル別参照信号(CRS)のうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様は、プリコーディング行列情報フィードバック方法を提供する。本方法は、送信端が受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信するステップと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定するステップとを含み、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、ランク情報が1であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数である。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数である。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表し、または係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、modはモジュロ演算子である。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、プリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定するステップは、送信端がPMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたW2を決定するステップと、送信端がW1およびW2に従ってWを決定するステップとを含む。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定するステップの後に、本方法は、送信端がアンテナ通し番号に従って、W上で行置換または列置換を行うステップをさらに含む。
第2の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第2の態様の別の実施態様において、送信端が受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信するステップの前に、本方法は、送信端が受信端へ参照信号を送るステップをさらに含み、参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI RS)、復調参照信号(DM RS)、およびセル別参照信号(CRS)のうちの少なくとも1つを含む。
第3の態様は、チャネル状態情報をフィードバックするための方法を提供する。本方法は、ユーザ機器が参照信号に基づいてシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定するステップと、ユーザ機器が基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送るステップとを含み、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
第3の態様に関連して、第3の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、またはリソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)である。
第3の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第3の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBである。
第3の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第3の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBである。
第3の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第3の態様の別の実施態様において、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じである。
第3の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第3の態様の別の実施態様において、ユーザ機器が基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送るステップは、ユーザ機器が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送るステップを含む。
第3の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第3の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)のうちの少なくとも1つを含む。
第4の態様は、チャネル状態情報を受信するための方法を提供する。本方法は、基地局がユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信するステップであって、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される、基地局がユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信するステップと、基地局がシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信するステップとを含み、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
第4の態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、またはリソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)である。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBである。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBである。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じである。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、基地局がユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信するステップは、基地局が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介してユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信するステップを含む。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)のうちの少なくとも1つを含む。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)を含み、基地局がシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信するステップは、基地局がシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定するステップと、決定されたリソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信するステップとを含む。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はプリコーディング行列情報(PMI)を含み、基地局がシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信するステップは、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信するステップを含む。
第4の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第4の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はチャネル品質情報(CQI)を含み、基地局がシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信するステップは、基地局がシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信するステップを含む。
第5の態様は受信端を提供する。本受信端は、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択する選択部であって、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する、選択部と、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って選択部によって選択されたWを決定するように、PMIを送信端へ送る送信部とを含む。
第5の態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、受信端は決定部をさらに含む。決定部は参照信号に基づいてランク情報を決定し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。選択部は、具体的には、参照信号に基づいて、コードブックの中から決定部によって決定されたランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択する。
第5の態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、決定部によって決定されたランク情報が1であるとき、選択部によって選択されるプリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第5の態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、決定部によって決定されたランク情報が1であるとき、選択部によって選択されるプリコーディング行列は、
または
または
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第5の態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表し、または係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。
第5の態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
第5の態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、modはモジュロ演算子である。
第5の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
第5の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、送信部によって送られるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2はW2を指示するのに使用される。
第5の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第5の態様の別の実施態様において、選択部は、さらに、アンテナ通し番号に従ってW上で行置換または列置換を行う。
第6の態様は送信端を提供する。本送信端は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する受信部と、受信部によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定する決定部とを含み、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
第6の態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。
第6の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、ランク情報が1であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第6の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第6の態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表し、または係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。
第6の態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
第6の態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、modはモジュロ演算子である。
第6の態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、受信部によって受信されるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、決定部は、具体的には、PMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたW2を決定し、W1およびW2に従ってWを決定する。
第6の態様に関連して、第6の態様の別の実施態様において、決定部は、さらに、アンテナ通し番号に従ってW上で行置換または列置換を行う。
第7の態様はユーザ機器を提供する。本ユーザ機器は、参照信号に基づいてシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定する決定部と、決定部によって決定されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を基地局へ送る送信部とを含み、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
第7の態様に関連して、第7の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、またはリソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)である。
第7の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第7の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBである。
第7の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第7の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBである。
第7の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第7の態様の別の実施態様において、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じである。
第7の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第7の態様の別の実施態様において、ユーザ機器が基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送ることは、ユーザ機器が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送ることを含む。
第7の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第7の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)のうちの少なくとも1つを含む。
第8の態様は基地局を提供する。本基地局は、ユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信する受信部であって、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される、受信部と、受信部によって受信されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信する送信部とを含み、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
第8の態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、またはリソース・ブロック・グループはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)である。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBである。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBである。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じである。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、基地局がユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信することは、基地局が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介してユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信することを含む。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)のうちの少なくとも1つを含む。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はプリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)を含み、基地局は決定部をさらに含み、決定部は、受信部によって受信される、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、送信部は、決定部によって決定されたリソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はプリコーディング行列情報(PMI)を含み、送信部は、さらに、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
第8の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第8の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はチャネル品質情報(CQI)を含み、送信部は、さらに、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従ってデータを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
第9の態様は受信端を提供する。本受信端は、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するプロセッサであって、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する、プロセッサと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従ってプロセッサによって選択されたWを決定するように、PMIを送信端へ送る送信機とを含む。
第9の態様に関連して、第9の態様の別の実施態様において、プロセッサは、さらに、参照信号に基づいてランク情報を決定し、ランク情報は有用な送信層の数に対応し、プロセッサは、具体的には、参照信号に基づいてコードブックの中から、決定されたランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択する。
第9の態様に関連して、第9の態様の別の実施態様において、プロセッサによって決定されたランク情報が1であるとき、プロセッサよって選択されるプリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第9の態様に関連して、第9の態様の別の実施態様において、プロセッサによって決定されたランク情報が1であるとき、プロセッサよって選択されるプリコーディング行列は、
または
または
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第9の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表し、または係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。
第9の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
第9の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、modはモジュロ演算子である。
第9の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第9の態様の別の実施態様において、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
第9の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第9の態様の別の実施態様において、送信機によって送られるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2はW2を指示するのに使用される。
第9の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第9の態様の別の実施態様において、プロセッサは、さらに、アンテナ通し番号に従ってW上で行置換または列置換を行う。
第10の態様は送信端を提供する。本送信端は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する受信機と、受信機によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定するプロセッサとを含み、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
第10の態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。
第10の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、ランク情報が1であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第10の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列は、
であり、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第10の態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表し、または係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。
第10の態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
第10の態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、係数
であり、または係数
であり、式中、Aは正の整数であり、modはモジュロ演算子である。
第10の態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、受信機によって受信されるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、プロセッサは、具体的には、PMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたW2を決定し、W1およびW2に従ってWを決定する。
第10の態様に関連して、第10の態様の別の実施態様において、プロセッサは、さらに、アンテナ通し番号に従ってW上で行置換または列置換を行う。
第11態様はユーザ機器を提供する。本ユーザ機器は、参照信号に基づいてシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定するプロセッサと、プロセッサによって決定されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を基地局へ送る送信機とを含み、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
第11の態様に関連して、第11の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、またはリソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)である。
第11の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第11の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBである。
第11の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第11の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBである。
第11の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第11の態様の別の実施態様において、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じである。
第11の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第11の態様の別の実施態様において、ユーザ機器が基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送ることは、ユーザ機器が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して基地局へシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送ることを含む。
第11の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第11の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)のうちの少なくとも1つを含む。
第12の態様は基地局を提供する。本基地局は、ユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信する受信機であって、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される、受信機と、受信機によって受信されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信する送信機とを含み、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
第12の態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、またはリソース・ブロック・グループはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)である。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはプリコーディング・リソース・グループ(PRG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBである。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、リソース・ブロック・セットはリソース・ブロック・グループ(RBG)であり、システム帯域幅が10RB以下であるとき、サブバンドのサイズは1RBであり、またはシステム帯域幅が11RBから26RBであるとき、サブバンドのサイズは2RBであり、またはシステム帯域幅が27RBから63RBであるとき、サブバンドのサイズは3RBであり、またはシステム帯域幅が64RBから110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBである。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じである。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、基地局がユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信することは、基地局が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介してユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信することを含む。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)のうちの少なくとも1つを含む。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報は、プリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)を含み、基地局はプロセッサをさらに含み、プロセッサは、受信機によって受信された、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、決定されたリソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、送信機は、さらに、プロセッサによって決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はプリコーディング行列情報(PMI)を含み、基地局はプロセッサをさらに含み、プロセッサは、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、送信機は、さらに、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
第12の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第12の態様の別の実施態様において、チャネル状態情報はチャネル品質情報(CQI)を含み、基地局はプロセッサをさらに含み、プロセッサは、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、送信機は、さらに、プロセッサによって決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
第13の態様は、プリコーディング行列情報フィードバック方法を提供する。本方法は、受信端がコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択するステップであって、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する、受信端がコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択するステップと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従ってWを決定するように、受信端がPMIを送信端へ送るステップとを含む。
第13の態様に関連して、第13の態様の別の実施態様において、W1・W2のW2は、
または
または
または
で表され、
式中、係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有し、em1は4×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、em2は4×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも4以下の正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第13の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第13の態様の別の実施態様において、係数αが、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は、切り捨て演算子であることを含む。
第14の態様は、プリコーディング行列情報を受信するための方法を提供する。本方法は、送信端が受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信するステップと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によってコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを決定するステップとを含み、ランク情報は2であり、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
第14の態様に関連して、第14の態様の別の実施態様において、W1・W2のW2は、
または
または
または
で表され、
式中、係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有し、em1は4×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、em2は4×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも4以下の正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第14の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第14の態様の別の実施態様において、係数αが、m1、m2、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は、切り捨て演算子であることを含む。
第15の態様は、プリコーディング行列情報フィードバック方法を提供する。本方法は、受信端がコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択するステップであって、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は、15以下の非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは非負の整数であり、i2によって決定され、i2は、15以下の非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφnに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する、受信端がコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択するステップと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って
を決定するように、受信端がPMIを送信端へ送るステップとを含む。
第15の態様に関連して、第15の態様の別の実施態様において、係数αが、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、式中、
は切り捨て演算子であることを含む。
第15の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第15の態様の別の実施態様において、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表され、
12≦i2≦15であるとき、
であり、
i2=8またはi2=11であるとき、
であり、
0≦i2≦7または9≦i2≦10であるとき、
である。
第15の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第15の態様の別の実施態様において、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表される。
第15の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第15の態様の別の実施態様において、PMIは、送信端がi1およびi2に従って
を決定するように、第1のインデックスおよび第2のインデックスを含み、第1のインデックスはi1を指示するのに使用され、第2のインデックスはi2を指示するのに使用される。
第16の態様は、プリコーディング行列情報を受信するための方法を提供する。本方法は、送信端が受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信するステップと、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定するステップとを含み、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは、非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
第16の態様に関連して、第16の態様の別の実施態様において、係数αが、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、式中、
は切り捨て演算子であることを含む。
第16の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第16の態様の別の実施態様において、PMIは第1のインデックスおよび第2のインデックスを含み、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定するステップは、送信端が、第1のインデックスに従ってi1を決定し、第2のインデックスに従ってi2を決定するステップと、送信端が、i1およびi2に従って記憶されたコードブックにおいて、受信端によって選択された
を決定するステップとを含む。
第16の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第16の態様の別の実施態様において、記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表され、
12≦i2≦15であるとき、
であり、
i2=8またはi2=11であるとき、
であり、
0≦i2≦7または9≦i2≦10であるとき、
である。
第16の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第16の態様の別の実施態様において、記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表される。
第17の態様は受信端を提供する。本受信端は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択する選択部であって、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する、選択部と、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って選択部によって選択されたWを決定するように、PMIを送信端へ送る送信部とを含む。
第17の態様に関連して、第17の態様の別の実施態様において、選択部によって選択されるW1・W2のW2は、
または
または
または
で表され、
式中、係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有し、em1は4×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、em2は4×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも4以下の正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第17の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第17の態様の別の実施態様において、係数αが、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は、切り捨て演算子であることを含む。
第18の態様は送信端を提供する。本送信端は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する受信部と、受信部によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によってコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを決定する決定部とを含み、ランク情報は2であり、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
第18の態様に関連して、第18の態様の別の実施態様において、W1・W2のW2は、
または
または
または
で表され、
式中、係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有し、em1は4×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、em2は4×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも4以下の正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
第18の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第18の態様の別の実施態様において、係数αが、m1、m2、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は、切り捨て演算子であることを含む。
第19の態様は受信端を提供する。本受信端は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択する選択部であって、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は、15以下の非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは非負の整数であり、i2によって決定され、i2は、15以下の非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する、選択部と、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って選択部によって選択された
を決定するように、PMIを送信端へ送る送信部とを含む。
第19の態様に関連して、第19の態様の別の実施態様において、係数αが、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、式中、
は切り捨て演算子であることを含む。
第19の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第19の態様の別の実施態様において、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表され、
12≦i2≦15であるとき、
であり、
i2=8またはi2=11であるとき、
であり、
0≦i2≦7または9≦i2≦10であるとき、
である。
第19の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第19の態様の別の実施態様において、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表される。
第19の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第19の態様の別の実施態様において、PMIは、送信端がi1およびi2に従って
を決定するように、第1のインデックスおよび第2のインデックスを含み、第1のインデックスはi1を指示するのに使用され、第2のインデックスはi2を指示するのに使用される。
第20の態様は送信端を提供する。本送信端は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する受信部と、受信部によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定する決定部とを含み、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは、非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
第20の態様に関連して、第20の態様の別の実施態様において、係数αが、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有することは、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、式中、
は切り捨て演算子であることを含む。
第20の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第20の態様の別の実施態様において、受信部によって受信されるPMIは第1のインデックスおよび第2のインデックスを含み、決定部は、具体的には、第1のインデックスに従ってi1を決定し、第2のインデックスに従ってi2を決定し、i1およびi2に従って記憶されたコードブックにおいて、受信端によって選択された
を決定する。
第20の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第20の態様の別の実施態様において、記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表され、
12≦i2≦15であるとき、
であり、
i2=8またはi2=11であるとき、
であり、
0≦i2≦7または9≦i2≦10であるとき、
である。
第20の態様または前述の実施態様のうちのいずれかの実施態様に関連して、第20の態様の別の実施態様において、記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、
で表される。
本発明の各実施形態においては、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、Qは正の整数であり、nは非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
本発明の各実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、本発明の各実施形態を説明するのに必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以下の説明の添付の図面は、単に、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
以下で、本発明の各実施形態における添付の図面を参照して、本発明の各実施形態における技術的解決策を明確に、十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく、一部であるにすぎない。本発明の各実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本発明の技術解決策は、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロング・ターム・エボルーション(Long Term Evolution、LTE)システム、ロング・ターム・エボルーション・アドバンスド(Advanced long term evolution、LTE-A)システム、およびユニバーサル移動電話システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)といった様々な通信システムに適用できることを理解すべきである。
本発明の各実施形態において、ユーザ機器は、移動局(MS、Mobile Station)、中継器(Relay)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ハンドセット(handset)、携帯型デバイス(portable equipment)などを含むことをさらに理解すべきである。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(RAN、Radio Access Network)を用いて1つまたは複数のネットワークと通信することができる。例えば、ユーザ機器は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)とすることもでき、無線通信機能を有するコンピュータとすることもでき、ユーザ機器は、さらに、携帯型装置、ポケットサイズの装置、手持ち式装置、コンピュータ内蔵式装置、または車内モバイル装置とすることもできる。
本発明の各実施形態において、基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)とすることもでき、WCDMA(登録商標)における基地局(NodeB、NB)とすることもでき、さらに、LTEにおける進化型ノードB(Evolutional NodeB、eNB、もしくはe-NodeB)とすることもでき、これについて本発明では限定されない。
本発明の各実施形態は、SU-MIMO、MU-MIMO、CoMPといったシナリオに適用することができ、本発明の各実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
本発明の各実施形態においては、送信端を基地局とし、それに応じて受信端をUEとすることもでき、送信端をUEとし、それに応じて受信端を基地局とすることもできる。本発明の実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
図1は、本発明の一実施形態によるプリコーディング行列情報フィードバック方法の流れ図である。図1の方法は、受信端によって実行される。
101.受信端は参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択する。係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
102.受信端は、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従ってプリコーディング行列Wを決定するように、PMIを送信端へ送る。
マルチアンテナシステムは、送信端(例えば基地局)および受信端(例えばUE)が複数のアンテナを用いて通信を行うシステムをいう。単一アンテナシステムとは対照的に、送信端および受信端の複数のアンテナが空間ダイバーシチ利得または多重化利得を形成することができ、このため、実際上、伝送信頼性を改善し、システム容量を増加させることができる。マルチアンテナシステムにおけるダイバーシチ利得および多重化利得は、一般に、送信端でプリコーディング法を用い、受信端で受信合成アルゴリズムを用いることによって得ることができる。例えば、LTEシステムでは、送信端は4つのアンテナを使用し、他方受信端は2つのアンテナを使用する。
加えて、本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムは、協調マルチポイント送信のシナリオにも適用することができる。協調マルチポイント送信は、複数の送信端が同じユーザのための協調信号送信を行うことを示す。例えば、送信端Aが2つのアンテナを有し、送信端Bも2つのアンテナを有し、2つの送信端は同時に受信端のための協調送信を行う。したがって、受信端によって受信される信号は、4アンテナの基地局によって送られた信号とみなすことができる。
本発明の本実施形態においては、受信端が、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
説明を容易にするために、以下の実施形態においては、送信端を、一例として基地局を用いて説明し、受信端を、一例としてUEを用いて説明する。本発明の実施形態はそれだけに限定されず、受信端を基地局とすることもでき、送信端をUEとすることもできることを理解すべきである。
101における参照信号のタイプは本発明の本実施形態においては限定されないことに留意すべきである。例えば、参照信号は、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調参照信号(Demodulation RS、DM RS)、あるいは、セル別参照信号(Cell-specific RS、CRS)とすることができる。CSIは、チャネル品質情報(channel Quality Indicator/Index、CQI)をさらに含むことができる。UEは、基地局の通知(例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングもしくはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI))を受信することによって、またはセル識別子(ID)に基づいて参照信号のリソース構成を取得し、対応するリソースまたはサブフレームにおける参照信号を取得することができることにさらに留意すべきである。
本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムのアンテナ構成の方法はそれだけに限らず、例えば、等間隔直線アレイ(Uniform Linear Array、ULA)、偏波共用アンテナなどとすることもできることにさらに留意すべきである。
任意選択で、ステップ101において、受信端は、参照信号に基づいてチャネル推定値を獲得し、チャネル推定値に基づいてチャネル容量やスループットや弦距離などを計算し、受信端において事前定義される、チャネル容量またはスループット最大化基準や弦距離最小化基準といった基準に従ってコードブックの中からプリコーディング行列を選択することができる。
さらに、受信端は、参照信号に基づいてランク情報(RI)をさらに決定することができる。ランク情報(RI)は有用な送信層の数に対応する。例えば、UEは、参照信号のポートの数およびコードブックサブセット制限に対応する許容されるRIの一意の値に基づいてRIを取得することができ、またはUEは、参照信号に基づいてチャネル推定値を獲得し、許容される各ランク情報(RI)の値および対応するプリコーディング行列に関連してチャネル推定値に基づいてチャネル容量やスループットといったメトリック値を計算し、メトリック値を最適化するランク情報(RI)を決定されたランク情報(RI)として選択する。ステップ101において、受信端は、参照信号に基づいてコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択することができる。具体的には、ランク情報に対応するコードブックサブセットをコードブックにおいて決定することができ、次いで、コードブックサブセットの中からプリコーディング行列Wを選択し、またはプリコーディング行列Wは、さらに、ランク情報を用いて直接決定することもできる。
任意選択で、コードブックサブセットを事前定義することもでき、もしくは、受信端がコードブックを送信端に報告し、送信端がコードブックサブセットを決定し、受信端にコードブックサブセットを通知し、または、受信端がコードブックサブセットを決定し、報告する。例えば、基地局はUEに、RRCシグナリングといった上位層シグナリングを用いてコードブックサブセット制限を通知することができる。任意選択で、ステップ102において、UEは、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)を介して基地局へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
さらに、プリコーディング行列情報(PMI)およびランク情報(RI)は、同じサブフレームにおいて送ることもでき、異なるサブフレームにおいて送ることもできる。
任意選択で、一実施形態として、ステップ101において、プリコーディング行列Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。
具体的には、4アンテナのシナリオにおいて、
ランク情報が1であるとき、プリコーディング行列Wを
とすることができ、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列Wを
とすることができ、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列Wを
とすることができ、または
ランク情報が2であるとき、プリコーディング行列Wを
とすることができ、
式中、
であり、L、P、およびMはすべて正の整数であり、LはMより小さく、Y1およびem1はP×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、Y2およびem2はP×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも正の整数である。em1およびem2は同じであり、または異なる。すなわち、m1およびm2は、同じであっても、異なっていてもよい。任意選択で、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
本発明の本実施形態におけるXLの表現形態はそれだけに限定されず、前述の式(1)から式(4)におけるXLは、さらに、
で表すことができ、式中、numは正の整数であり、t1,t2,…,tnumはすべて整数であり、非連続の値を有する。例えば、M=32であるとき、num=4であり、t1=0であり、t2=8であり、t1=16であり、t2=24であり、
である。
前述の例は、例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明におけるコードブックは、さらに、そのランク情報が別の値を有するコードブックとすることができる。説明を容易にするために、本発明においては、そのランク情報が1であるコードブック、およびそのランク情報が2であるコードブックを説明のための例として使用するが、本発明はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
前述のコードブックはダブルコードブックの構造形態として表されており、当然ながら、シングルコードブックの構造形態としても表すことができ、このことは、本発明では限定されないことをさらに理解すべきである。
好ましくは、本発明の本実施形態は、一例として4アンテナのシナリオを用いて説明される。4つのアンテナは、2つのアンテナグループへ分類される。各グループは2つのアンテナを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。例えば、本発明の本実施形態は、さらに、8アンテナのシナリオにも適用することができる。
任意選択で、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表す。言い換えると、係数αはm1によって決定される。あるいは、係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。言い換えると、係数αはm2によって決定される。係数αはm1およびm2によって決定されるため、係数αをフィードバックするために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。
具体的には、係数αの値を、
または
とすることができ、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、
は切り捨て演算子である。
具体的には、係数αの値を、
または
とすることができ、式中、Aは正の整数であり、k=P/2であり、modはモジュロ演算子であり、例えば、3mod2=1である。
係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
例えば、ランク情報は1であり、M=16、P=2、Q=4、およびA=8であるとき、
であり、
である。m1=m2である場合、一例として前述の式(6)を用いると、m2=1であるとき、
であり、α=1であり、
であり、m2=2であるとき、
であり、
である。ULAアンテナ構成においては、コードワードが、
という形を満たす必要がある。すなわち、αφnは、
を満たす必要がある。係数αを用いた位相回転後に、本発明の16の値は
を満たし(すなわち、DFT位相に適し)、それらは以下のとおりである。
L=0であるとき、
であり、L=2であるとき、
であり、L=4であるとき、
であり、L=6であるとき、
であり、L=8であるとき、
であり、L=10であるとき、
であり、L=12であるとき、
であり、L=14であるとき、
である。
既存のコードブックにおいては、ULAアンテナ構成においてDFT位相に適する(
を満たす)8つの値
があり、すなわち、コードワードの数は8である。本発明の本実施形態においては、係数αは位相回転を可能にし、そのため、ULAアンテナ構成に適するコードブックセットのサイズが増大し、コードワードの数は16である。
加えて、係数αはm1およびm2によって決定されるため、受信端は、PMIのフィードバック時に係数αを指示するために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。
任意選択で、ステップ102において、受信端は第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を送信端へ送ることができる。すなわち、プリコーディング行列情報(PMI)は、PMI1およびPMI2を含む。さらに、PMI1およびPMI2は、同じ期間または異なる期間によって送られる。PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2はW2を指示するのに使用される。言い換えると、PMI1およびPMI2は、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。
例えば、W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるとき、それに応じて、受信端は、PMI1を長い間隔で送信端へ送り、PMI2を短い間隔で送信端へ送ることができる。
確実に、受信端は、1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを直接指示することができる。例えば、コードブックは合計で256のプリコーディング行列を有する。受信端によって送られたPMIが0であるときには、256のプリコーディング行列のうちの第1のプリコーディング行列が送信端に指示され、受信端によって送られたPMIが1であるときには、256のプリコーディング行列のうちの第2のプリコーディング行列が送信端に指示され、以下同様である。すなわち、PMIの0から255までの値は、それぞれ、256のプリコーディング行列に対応する。受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、受信端は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して送信端へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。例えば、UEは、物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルを介して基地局へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることができる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。例えば、本発明の本実施形態においてプリコーディング行列W上で行置換または列置換が行われた後で得られるプリコーディング行列も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、異なるアンテナ通し番号が、それに応じて、プリコーディング行列の行置換をもたらす。
任意選択で、ステップ101において、受信端は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択することもでき、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αはW2内のφnに関する位相調整を行うのに使用され、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。本実施形態の詳細な説明については図15の実施形態を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
任意選択で、ステップ101において、受信端は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択することもでき、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。本実施形態の詳細な説明については図17の実施形態を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
図2は、本発明の別の実施形態によるプリコーディング方法の流れ図である。図2の方法は送信端によって実行され、図1の方法に対応する。したがって、図1の実施形態の説明の繰り返しになる説明は、適宜省略する。
201.送信端は受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
202.送信端は、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定する。係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。受信端は、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従ってWを決定するように、PMIを送信端へ送る。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたPMIを受信し、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定する。係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、Qは正の整数であり、nは非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
任意選択で、ステップ202の参照信号は、CSI RS、DM RS、またはCRSとすることができる。CSIは、チャネル品質情報(CQI)をさらに含むことができる。UEは、基地局の通知(例えば、RRCシグナリングもしくはDCI)を受信することによって、またはセル識別子(ID)に基づいて参照信号のリソース構成を取得し、対応するリソースまたはサブフレームにおける参照信号を取得することができることにさらに留意すべきである。
任意選択で、ステップ201において、送信端は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信することもできる。例えば、基地局は、PUCCHまたはPUSCHを介して、UEによって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信することができる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
好ましくは、本発明の本実施形態は、4アンテナのシナリオに適用される。4つのアンテナは、2つのアンテナグループへ分類される。各グループは2つのアンテナを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。例えば、本発明の本実施形態は、さらに、8アンテナのシナリオにも適用することができる。説明を容易にするために、以下の例では、4アンテナのシナリオを説明のための例として使用する。
任意選択で、一実施形態として、プリコーディング行列Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。ランク情報は、受信端によって決定することができる。具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。具体的には、Wは、ダブルコードブックの構造形態において、すなわち、W=W1・W2として表すことができる。4アンテナのシナリオにおいては、そのランク情報が1であるプリコーディング行列を前述の式(1)とすることができ、またはそのランク情報が2であるプリコーディング行列を前述の式(2)から式(4)のうちのいずれか1つとすることができる。任意選択で、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
前述の例は、例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明におけるコードブックは、さらに、そのランク情報が別の値を有するコードブックとすることができる。説明を容易にするために、本発明においては、そのランク情報が1であるコードブック、およびそのランク情報が2であるコードブックを説明のための例として使用するが、本発明はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
前述のコードブックはダブルコードブックの構造形態として表されており、当然ながら、シングルコードブックの構造形態としても表すことができ、このことは、本発明では限定されないことをさらに理解すべきである。
任意選択で、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表す。言い換えると、係数αはm1によって決定される。あるいは、係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。言い換えると、係数αはm2によって決定される。係数αはm1およびm2によって決定されるため、係数αをフィードバックするために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。具体的には、係数αの値は、前述の式(5)から式(8)のいずれかの方法で決定することができる。
係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
任意選択で、ステップ201において、送信端は、受信端によって送られた第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を受信する。プリコーディング行列情報(PMI)はPMI1およびPMI2を含む。さらに、受信端によって送られるPMI1およびPMI2は、同じ期間または異なる期間によって受信される。言い換えると、PMI1およびPMI2は、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。ステップ202において、送信端は、PMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、UEによってコードブックの中から選択されたW2を決定し、送信端は、W1およびW2に従ってプリコーディング行列Wを決定することができる。
例えば、W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるとき、それに応じて、受信端は、PMI1を長い間隔で送信端へ送り、PMI2を短い間隔で送信端へ送ることができる。
確実に、送信端は、受信端によって送られた1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを直接決定することができる。例えば、コードブックは合計で256のプリコーディング行列を有する。受信端によって送られ、送信端によって受信されたPMIが0であるとき、送信端は、受信端がコードブックの中から256のプリコーディング行列のうちの第1のプリコーディング行列を選択したと決定し、受信端によって送られ、送信端によって受信されたPMIが1であるとき、送信端は、受信端がコードブックの中から256のプリコーディング行列のうちの第2のプリコーディング行列を選択したと決定し、以下同様である。すなわち、PMIの0から255までの値は、それぞれ、256のプリコーディング行列に対応する。UEがプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、送信端は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信することもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。例えば、本発明の本実施形態においてプリコーディング行列W上で行置換または列置換が行われた後で得られるプリコーディング行列も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、異なるアンテナ通し番号が、それに応じて、プリコーディング行列の行置換をもたらす。
既存のフィードバックモードでは、システム帯域幅のサブバンドの粒度(サブバンドに含まれるリソースブロック(Resource Block、RB)の数)は大きく、そのため、(特に、MU-MIMOの場合に)(PMIやCQIといった)チャネル状態情報フィードバックの精度が低下する。サブバンドの粒度が過度に小さいと、フィードバック量が増加し、高オーバーヘッドをもたらす。すなわち、サブバンドの粒度はシステム性能に影響を及ぼす。
任意選択で、ステップ202において、送信端は、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によってコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを決定することもでき、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αはW2内のφnに関する位相調整を行うのに使用され、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。本実施形態の詳細な説明については図16の実施形態を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
任意選択で、202において、送信端は、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定することもができ、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは、非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数βは、φkに関する位相調整を行うのに使用され、係数βは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。本実施形態の詳細な説明については図18の実施形態を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
図3は、本発明の一実施形態によるチャネル状態情報をフィードバックするための方法の流れ図である。図3の方法は、ユーザ機器によって実行される。
301.ユーザ機器が参照信号に基づいてシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定する。
302.ユーザ機器は基地局へシステム帯域幅の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を送る。システム帯域幅の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
前述の解決策によって、ユーザ機器は、参照信号に基づいて、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定し、チャネル状態情報を基地局へ送る。各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、リソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。したがって、チャネル状態情報フィードバックの精度を高めることができ、サブバンドの粒度の適正な選択により、実際上、システム性能が向上する。
本発明の本実施形態においては、サブバンドはシステム帯域幅内のリソース・ブロック・セットと1対1対応関係にあることに留意すべきである。システム帯域幅内のリソース・ブロック・セットがM個のRBを含み、Mは正の整数であり、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドもM個のRBを含む。任意選択で、M>1であるとき、RBは連続したM個のRBである。システム帯域幅に含まれる複数のサブバンドの数(またはリソース・ブロック・セットの数)は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、リソース・ブロック・セットは、リソース・ブロック・グループ(Resource Block Group、RBG)とすることもでき、あるいはリソース・ブロック・セットは、プリコーディング・リソース・グループ(Precoding Resource Group、PRG)とすることもできる。
任意選択で、1つの可能な実施態様において、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)のリソース割り振りタイプ0(Type 0)では、リソースがRBGによって割り振られる。サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)RBGの粒度と同じであると定義することができ、これは表1として概略的に示すことができる。
別の可能な実施態様において、サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)、LTE R10システムにおいて定義されるPRGの粒度と同じであると定義することができ、これは表2として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RBまたは7RBであるときには、サブバンドが定義されず、広帯域だけが定義され、システム帯域幅が8RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズが1RBであり、これは表3として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズが1RBであり、これは表4として概略的に示すことができる。
さらに、システム帯域幅において、サブバンドのサイズ(サブバンドに含まれるRBの数)は、PRGのサイズの整数倍とすることができる。表2に示すように、システム帯域幅≦10RBであるとき、サブバンドのサイズは1RBである。フィードバックの量と性能との間の折り合いを考慮して、サブバンドのサイズは2RBであるとさらに定義することができ、それに応じて、すなわち、1つのリソース・ブロック・セットは2RBを含む。同様に、システム帯域幅が64RB〜110RBであるとき、サブバンドのサイズは4RBであるとさらに定義することができ、それに応じて、すなわち、1つのリソース・ブロック・セットは4RBを含む。
任意選択で、システム帯域幅において、各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じとすることもできる。基地局側で、基地局は、同じプリコーディング行列を用いて、1つのUEのために1つのシステム帯域幅内で同じPRGの複数のRBをプリコードする。したがって、基地局は、同じPRGの複数のRB上で協調チャネル推定を行うことができる。例えば、図4に示すように、システム帯域幅が25RBであるとき、各PRGは2RBを含み、通し番号が2iおよび2i+1であるRBは同じPRGに属し、当該PRGに対応するサブバンドも、通し番号が2iおよび2i+1であるRBを含み(例えば、PRG4がRB8およびRB9を含み、PRG4に対応するサブバンドもRB8およびRB9を含み)、iは整数であり、0から10までの値を有し、PRG12はRB24を含む。基地局は、同じプリコーディング行列を用いてPRG4に含まれるRB8およびRB9をプリコードし、それによって協調チャネル推定が可能になる。
チャネル推定を行うときに、UEは、同じプリコーディング行列を用いて1つのPRGのすべてのRBがプリコードされるものと仮定する。プリコーディングを行うときに、基地局も、同じプリコーディング行列を用いてPRGのすべてのRBをプリコードする。したがって、一方で、サブバンドに対応するPRGの粒度より小さいサブバンドの粒度を定義することは無意味である。サブバンドが1つのRBを有し、PRGが2つのRBを有するものと仮定すると、UEは、2つのRBに対応するサブバンドのPMIおよび対応するCQIをフィードバックすることができる。例えば、2つのRBの第1のRBについて、UEは、PMI1およびCQI1をフィードバックし、2つのRBの第2のRBについて、UEは、PMI2およびCQI2をフィードバックする。基地局が2つのRBに対応するPRGをプリコードするときに、例えば、eNBがただ1つのPMIを使用して(例えばPMI1を使用して)同じPRGに属する2つのRBをプリコードすることができる場合に、基地局は、PMI1を用いて第2のRBをプリコードするための対応するCQIを知らない。したがって、基地局は、データを送るときに、変調およびコーディング方式を正しく選択することができない。他方で、過度に大きいサブバンドの粒度が定義される場合に、サブバンドにおけるチャネル周波数選択が大きいと、ただ1つのPMIだけではサブバンド内のすべてのRBのチャネルを望ましくマッチングすることができず、フィードバック精度が低下する。したがって、サブバンドの粒度がPRGの粒度と同じであると定義することによって、フィードバックモードを効果的に利用することができ、それによって、システム性能が向上する。
図5は、本発明の別の実施形態によるチャネル状態情報を受信するための方法の流れ図である。図5の方法は基地局によって実行され、図3の方法に対応する。したがって、図3の実施形態の説明の繰り返しになる説明は、適宜省略する。
501.基地局は、ユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信する。システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される。
502.基地局は、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信する。システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
前述の解決策によって、基地局は、ユーザ機器によって送られたサブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信し、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される。各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、リソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。このようにして、チャネル状態情報フィードバックの精度を高めることができ、サブバンドの粒度の適正な選択により、実際上、システム性能が向上する。
サブバンドはシステム帯域幅内のリソース・ブロック・セットと1対1対応関係にあることに留意すべきである。本発明の本実施形態においては、システム帯域幅内のリソース・ブロック・セットがM個のRBを含み、Mは正の整数であり、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドもM個のRBを含む。任意選択で、M>1であるとき、RBは連続したM個のRBである。システム帯域幅に含まれる複数のサブバンドの数(またはリソース・ブロック・セットの数)は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、一実施形態として、チャネル状態情報は、ランク情報(RI)、PMI、およびCQIのうちの少なくとも1つを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。PUSCH3-2フィードバックモードで、ユーザ機器は、PMIとCQIの両方を基地局へフィードバックする。
任意選択で、別の実施形態として、リソース・ブロック・セットはRBGまたはPRGとすることもできる。
任意選択で、1つの可能な実施態様において、PDSCHのリソース割り振りタイプ0(Type 0)では、リソースがRBGによって割り振られる。サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)RBGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表1として概略的に示すことができる。
別の可能な実施態様において、サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)、LTE R10システムにおいて定義されるPRGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表2として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RBまたは7RBであるときには、サブバンドが定義されず、広帯域だけが定義され、システム帯域幅が8RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表3として概略的に示すことができる。あるいは、システム帯域幅が6RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表4として概略的に示すことができる。
任意選択で、システム帯域幅において、各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じとすることもできる。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)を含むとき、ステップ502において、基地局は、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、決定されたリソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信することができる。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)を含むとき、ステップ502において、基地局は、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信することができる。
任意選択で、チャネル状態情報がチャネル品質情報(CQI)を含むとき、ステップ502において、基地局は、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従ってデータを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信することができる。
基地局は、同じプリコーディング行列を用いて、1つのシステム帯域幅内で同じPRGの複数のRBをプリコードする。したがって、基地局は、同じPRGの複数のRB上で協調チャネル推定を行うことができる。サブバンドの粒度はPRGの粒度と同じであると定義され、それによって、フィードバックモードを効果的に利用し、システム性能を向上させることができる。具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
図6は、本発明の一実施形態による受信端の構造ブロック図である。受信端600は、選択部601と送信部602とを含む。
選択部601は、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、nは非負の整数であり、
であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
送信部602は、送信端が、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、選択部601によって選択されたプリコーディング行列Wを決定するように、PMIを送信端へ送る。
マルチアンテナシステムは、送信端(例えば基地局)および受信端(例えばUE)が複数のアンテナを用いて通信を行うシステムをいう。単一アンテナシステムとは対照的に、送信端および受信端の複数のアンテナが空間ダイバーシチ利得または多重化利得を形成することができ、このため、実際上、伝送信頼性を改善し、システム容量を増加させることができる。マルチアンテナシステムにおけるダイバーシチ利得および多重化利得は、一般に、送信端でプリコーディング法を用い、受信端で受信合成アルゴリズムを用いることによって得ることができる。例えば、LTEシステムでは、送信端は4つのアンテナを使用し、他方受信端は2つのアンテナを使用する。
加えて、本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムは、協調マルチポイント送信のシナリオにも適用することができる。協調マルチポイント送信は、複数の送信端が同じユーザのための協調信号送信を行うことを示す。例えば、送信端Aが2つのアンテナを有し、送信端Bも2つのアンテナを有し、2つの送信端は同時に受信端のための協調送信を行う。したがって、受信端によって受信される信号は、4アンテナの基地局によって送られた信号とみなすことができる。
本発明の本実施形態においては、受信端が、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
本発明の本実施形態においては、送信端を基地局とし、それに応じて、受信端をUEとすることもでき、送信端をUEとし、それに応じて受信端を基地局とすることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
受信端600は、図1の方法および図2の方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、受信端600は、決定部603をさらに含むことができる。決定部603は、参照信号に基づいてランク情報を決定し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。選択部601は、具体的には、参照信号に基づいてコードブックの中から、決定部603によって決定されたランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択する。
具体的には、決定部603よって決定されたランク情報が1であるとき、選択部601によって選択されるプリコーディング行列は、前述の式(1)とすることができ、または決定部603よって決定されたランク情報が2であるとき、選択部601によって選択されるプリコーディング行列は、前述の式(2)〜式(4)のうちのいずれか1つとすることができる。任意選択で、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
前述の例は、例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明におけるコードブックは、さらに、そのランク情報が別の値を有するコードブックとすることができる。説明を容易にするために、本発明においては、そのランク情報が1であるコードブック、およびそのランク情報が2であるコードブックを説明のための例として使用するが、本発明はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
前述のコードブックはダブルコードブックの構造形態として表されており、当然ながら、シングルコードブックの構造形態としても表すことができ、このことは、本発明では限定されないことをさらに理解すべきである。
任意選択で、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表す。言い換えると、係数αはm1によって決定される。あるいは、係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。言い換えると、係数αはm2によって決定される。係数αはm1およびm2によって決定されるため、係数αをフィードバックするために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。具体的には、係数αの値は、前述の式(5)から式(8)のいずれかの方法で決定することができる。
係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
任意選択で、送信部602によって送られるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含むこともでき、PMI1は、W1を指示するのに使用され、PMI2はW2 1またはW2 2を指示するのに使用される。W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるとき、それに応じて、送信部602は、PMI1を長い間隔で送信端へ送り、PMI2を短い間隔で送信端へ送ることができる。
任意選択で、別の実施形態として、選択部601は、さらに、アンテナ通し番号に従ってプリコーディング行列W上で行置換または列置換を行うこともできる。他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。
任意選択で、送信部602は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して送信端へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、受信端600は、受信部604をさらに含むことができる。受信部604は、送信端によって送られた参照信号を受信する。決定部603は、具体的には、受信部604によって受信された参照信号に基づいてランク情報を決定し、または選択部601は、具体的には、受信部604によって受信された参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択する。参照信号は、CSI RS、DM RS、CRSなどのうちの少なくとも1つを含む。
図7は、本発明の一実施形態による送信端の構造ブロック図である。図7の送信端700は、受信部701と決定部702とを含む。
受信部701は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
決定部702は、受信部701によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたPMIを受信し、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、Qは正の整数であり、nは非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
送信端700は、図1の方法および図2の方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、プリコーディング行列Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。
具体的には、そのランク情報が1であるコードブックを前述の式(1)とすることができ、またはそのランク情報が2であるコードブックを前述の式(2)から式(4)のうちのいずれか1つとすることができる。任意選択で、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
本発明におけるコードブックは、さらに、そのランク情報が別の値を有するコードブックとすることができる。説明を容易にするために、本発明においては、そのランク情報が1であるコードブック、およびそのランク情報が2であるコードブックを説明のための例として使用するが、本発明はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
前述のコードブックはシングルコードブックの構造形態として表されており、当然ながら、ダブルコードブックの構造形態としても表すことができ、このことは、本発明では限定されないことをさらに理解すべきである。
任意選択で、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表す。言い換えると、係数αはm1によって決定される。あるいは、係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)は、m2の関数を表す。言い換えると、係数αはm2によって決定される。係数αはm1およびm2によって決定されるため、係数αをフィードバックするために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。具体的には、係数αの値は、前述の式(5)から式(8)のいずれかの方法で決定することができる。
係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
任意選択で、受信部701が具体的に受信することができるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含むこともできる。任意選択で、PMI1およびPMI2は、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるときには、それに応じて、受信部701は、具体的には、受信端によって送られたPMI1を長い間隔で受信し、受信端によって送られたPMI2を短い間隔で受信することができる。決定部702は、具体的には、PMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたW2を決定することができる。それに応じて、決定部702は、さらに、具体的には、W1およびW2に従ってプリコーディング行列Wを決定することができる。
確実に、決定部702は、具体的には、受信端によって送られ、受信部701によって受信された1つのPMIに従って、選択されたプリコーディング行列Wを直接決定することができる。例えば、コードブックは合計で256のプリコーディング行列を有する。受信端によって送られ、受信部701によって受信されたPMIが0であるとき、決定部702は、受信端がコードブックの中から256のプリコーディング行列のうちの第1のプリコーディング行列を選択したと決定し、受信端によって送られ、受信部701によって受信されたPMIが1であるとき、決定部702は、受信端がコードブックの中から256のプリコーディング行列のうちの第2のプリコーディング行列を選択したと決定し、以下同様である。すなわち、PMIの0から255までの値は、それぞれ、256のプリコーディング行列に対応する。UEがプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、受信部701は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信することもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、送信端700は、送信部703をさらに含むことができる。送信部703は、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するように、参照信号を受信端へ送る。参照信号は、CSI RS、DM RS、CRSなどのうちの少なくとも1つを含む。
図8は、本発明の一実施形態によるユーザ機器の構造ブロック図である。ユーザ機器800は、決定部801と送信部802とを含む。
決定部801は、参照信号に基づいて、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定する。
送信部802は、基地局へ、決定部801によって決定されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報送る。システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
前述の解決策によって、ユーザ機器は、参照信号に基づいて、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定し、チャネル状態情報を基地局へ送る。各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、リソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。したがって、チャネル状態情報フィードバックの精度を高めることができ、サブバンドの粒度の適正な選択により、実際上、システム性能が向上する。
サブバンドはシステム帯域幅内のリソース・ブロック・セットと1対1対応関係にあることに留意すべきである。本発明の本実施形態においては、システム帯域幅内のリソース・ブロック・セットがM個のRBを含み、Mは正の整数であり、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドもM個のRBを含む。任意選択で、M>1であるとき、RBは連続したM個のRBである。システム帯域幅に含まれる複数のサブバンドの数(またはリソース・ブロック・セットの数)は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
ユーザ機器800は、図3から図5の各方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、チャネル状態情報は、ランク情報(RI)、PMI、およびCQIのうちの少なくとも1つを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。PUSCH3-2フィードバックモードで、ユーザ機器は、PMIとCQIの両方を基地局へフィードバックする。
任意選択で、別の実施形態として、リソース・ブロック・セットはRBGまたはPRGとすることもできる。
任意選択で、1つの可能な実施態様において、PDSCHのリソース割り振りタイプ0(Type 0)では、リソースがRBGによって割り振られる。サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)RBGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表1として概略的に示すことができる。
別の可能な実施態様において、サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)、LTE R10システムにおいて定義されるPRGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表2として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RBまたは7RBであるときには、サブバンドが定義されず、広帯域だけが定義され、システム帯域幅が8RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表3として概略的に示すことができる。あるいは、システム帯域幅が6RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表4として概略的に示すことができる。
任意選択で、システム帯域幅において、各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じとすることもできる。基地局は、同じプリコーディング行列を用いて、1つのシステム帯域幅内で同じPRGの複数のRBをプリコードする。したがって、基地局は、同じPRGの複数のRB上で協調チャネル推定を行うことができる。サブバンドの粒度はPRGの粒度と同じであると定義され、それによって、フィードバックモードを効果的に利用し、システム性能を向上させることができる。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
図9は、本発明の一実施形態による基地局の構造ブロック図である。図9の基地局900は、受信部901と送信部902とを含む。
受信部901は、ユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信し、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される。
送信部902は、受信部901によって受信されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信し、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
前述の解決策によって、基地局は、ユーザ機器によって送られたサブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信し、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される。各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、リソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。このようにして、チャネル状態情報フィードバックの精度を高めることができ、サブバンドの粒度の適正な選択により、実際上、システム性能が向上する。
サブバンドはシステム帯域幅内のリソース・ブロック・セットと1対1対応関係にあることに留意すべきである。本発明の本実施形態においては、システム帯域幅内のリソース・ブロック・セットがM個のRBを含み、Mは正の整数であり、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドもM個のRBを含む。任意選択で、M>1であるとき、RBは連続したM個のRBである。システム帯域幅に含まれる複数のサブバンドの数(またはリソース・ブロック・セットの数)は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
基地局900は、図3から図5の各方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、チャネル状態情報は、ランク情報(RI)、PMI、およびCQIのうちの少なくとも1つを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。PUSCH3-2フィードバックモードで、ユーザ機器は、PMIとCQIの両方を基地局へフィードバックする。
任意選択で、別の実施形態として、リソース・ブロック・セットはRBGまたはPRGとすることもできる。
任意選択で、1つの可能な実施態様において、PDSCHのリソース割り振りタイプ0(Type 0)では、リソースがRBGによって割り振られる。サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)RBGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表1として概略的に示すことができる。
別の可能な実施態様において、サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)、LTE R10システムにおいて定義されるPRGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表2として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RBまたは7RBであるときには、サブバンドが定義されず、広帯域だけが定義され、システム帯域幅が8RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表3として概略的に示すことができる。あるいは、システム帯域幅が6RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表4として概略的に示すことができる。
任意選択で、システム帯域幅において、各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じとすることもできる。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)を含む場合には、基地局900は、決定部903をさらに含むことができる。決定部903は、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定する。送信部902は、決定部903によって決定されたリソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)を含む場合には、送信部902は、さらに、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードし、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信することができる。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)を含む場合には、送信部902は、さらに、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信することができる。
基地局は、同じプリコーディング行列を用いて、1つのシステム帯域幅内で同じPRGの複数のRBをプリコードする。したがって、基地局は、同じPRGの複数のRB上で協調チャネル推定を行うことができる。サブバンドの粒度はPRGの粒度と同じであると定義され、それによって、フィードバックモードを効果的に利用し、システム性能を向上させることができる。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
本発明の各実施形態においては、前述の方法実施形態におけるステップおよび方法を実装するための装置実施形態がさらに提供される。図10にデバイスの一実施形態を示す。本実施形態において、デバイス1000は、プロセッサ1001と、メモリ1002と、送信機1003と、受信機1004とを含む。プロセッサ1001は、デバイス1000の動作を制御する。プロセッサ1001は、さらに、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ぶことができる。メモリ1002は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含み、プロセッサ1001に命令およびデータを提供することができる。メモリ1002の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をさらに含むことができる。プロセッサ1001、メモリ1002、送信機1003、および受信機1004は、バスシステム1010によって相互に結合されており、バスシステム1010は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、および状況信号バスを含む。しかし、明確な説明のために、図面のバスはすべてバスシステム1010と記されている。
前述のデバイス1000は、本発明の前述の実施形態において開示された方法において適用することができる。プロセッサ1001は、集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、前述の方法の各ステップは、ハードウェアの集積論理回路によって、またはプロセッサ1001においてソフトウェア形態の命令によって実装することができる。
さらに、図11は、本発明の別の実施形態による受信端の構造ブロック図である。受信端1100は、プロセッサ1101と送信機1102とを含む。
プロセッサ1101は、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
送信機1102は、送信端が、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、プロセッサ1101によって選択されたプリコーディング行列Wを決定するように、PMIを送信端へ送る。
マルチアンテナシステムは、送信端(例えば基地局)および受信端(例えばUE)が複数のアンテナを用いて通信を行うシステムをいう。単一アンテナシステムとは対照的に、送信端および受信端の複数のアンテナが空間ダイバーシチ利得または多重化利得を形成することができ、このため、実際上、伝送信頼性を改善し、システム容量を増加させることができる。マルチアンテナシステムにおけるダイバーシチ利得および多重化利得は、一般に、送信端でプリコーディング法を用い、受信端で受信合成アルゴリズムを用いることによって得ることができる。例えば、LTEシステムでは、送信端は4つのアンテナを使用し、他方受信端は2つのアンテナを使用する。
加えて、本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムは、協調マルチポイント送信のシナリオにも適用することができる。協調マルチポイント送信は、複数の送信端が同じユーザのための協調信号送信を行うことを示す。例えば、送信端Aが2つのアンテナを有し、送信端Bも2つのアンテナを有し、2つの送信端は同時に受信端のための協調送信を行う。したがって、受信端によって受信される信号は、4アンテナの基地局によって送られた信号とみなすことができる。
本発明の本実施形態においては、受信端が、参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと送信端の第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
本発明の本実施形態においては、送信端を基地局とし、それに応じて、受信端をUEとすることもでき、送信端をUEとし、それに応じて受信端を基地局とすることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
受信端1100は、図1の方法および図2の方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、プロセッサ1101は、さらに、参照信号に基づいてランク情報を決定することができ、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。プロセッサ1101は、具体的には、参照信号に基づいてコードブックの中から、決定されたランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択する。
具体的には、プロセッサ1101よって決定されたランク情報が1であるとき、選択されるプリコーディング行列は、前述の式(1)とすることができ、またはプロセッサ1101よって決定されたランク情報が2であるとき、選択されるプリコーディング行列は、前述の式(2)〜式(4)のうちのいずれか1つとすることができる。任意選択で、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
前述の例は、例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明におけるコードブックは、さらに、そのランク情報が別の値を有するコードブックとすることができる。説明を容易にするために、本発明においては、そのランク情報が1であるコードブック、およびそのランク情報が2であるコードブックを説明のための例として使用するが、本発明はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
前述のコードブックはダブルコードブックの構造形態として表されており、当然ながら、シングルコードブックの構造形態としても表すことができ、このことは、本発明では限定されないことをさらに理解すべきである。
任意選択で、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表す。言い換えると、係数αはm1によって決定される。あるいは、係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。言い換えると、係数αはm2によって決定される。係数αはm1およびm2によって決定されるため、係数αをフィードバックするために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。具体的には、係数αの値は、前述の式(5)から式(8)のいずれかの方法で決定することができる。
係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
任意選択で、送信機1102によって送られるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含むことができる。PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2は、W2 1をまたはW2 2指示するのに使用される。W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるとき、それに応じて、送信機1102は、PMI1を長い間隔で送信端へ送り、PMI2を短い間隔で送信端へ送ることができる。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ1101は、さらに、アンテナ通し番号に従ってプリコーディング行列W上で行置換または列置換を行うこともできる。 他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。
任意選択で、送信機1102は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して送信端へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、受信端1100は、受信機1103をさらに含むことができる。受信機1103は、送信端によって送られた参照信号を受信する。プロセッサ1101は、具体的には、受信機1103によって受信された参照信号に基づいてランク情報を決定し、またはプロセッサ1101は、具体的には、受信機1103によって受信された参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択する。参照信号は、CSI RS、DM RS、CRSなどのうちの少なくとも1つを含む。
図12は、本発明の一実施形態による送信端の構造ブロック図である。図12の送信端1200は、受信機1201とプロセッサ1202とを含む。
受信機1201は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
プロセッサ1202は、受信機1201によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたPMIを受信し、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wを決定し、係数αを用いてW内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、異なるアンテナ構成に適用可能なコードブックセットのサイズを増大させ、PMIをフィードバックするための受信端の精度を向上させることができる。
送信端1200は、図1の方法および図2の方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、プリコーディング行列Wはランク情報に対応し、ランク情報は有用な送信層の数に対応する。
具体的には、そのランク情報が1であるコードブックを前述の式(1)とすることができ、またはそのランク情報が2であるコードブックを前述の式(2)から式(4)のうちのいずれか1つとすることができる。任意選択で、W1は広帯域のチャネル特性を表す行列であり、W2はサブバンドのチャネル特性を表す行列である。
本発明におけるコードブックは、さらに、そのランク情報が別の値を有するコードブックとすることができる。説明を容易にするために、本発明においては、そのランク情報が1であるコードブック、およびそのランク情報が2であるコードブックを説明のための例として使用するが、本発明はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
前述のコードブックはシングルコードブックの構造形態として表されており、当然ながら、ダブルコードブックの構造形態としても表すことができ、このことは、本発明では限定されないことをさらに理解すべきである。
任意選択で、係数α=ej2π・f(m1)であり、式中、f(m1)はm1の関数を表す。言い換えると、係数αはm1によって決定される。あるいは、係数α=ej2π・f(m2)であり、式中、f(m2)はm2の関数を表す。言い換えると、係数αはm2によって決定される。係数αはm1およびm2によって決定されるため、係数αをフィードバックするために追加のフィードバックリソースを付加する必要がない。具体的には、係数αの値は、前述の式(5)から式(8)のいずれかの方法で決定することができる。
係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
任意選択で、受信機1201が具体的に受信することができるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含むこともできる。任意選択で、PMI1およびPMI2は、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるときには、それに応じて、受信機1201は、具体的には、受信端によって送られたPMI1を長い間隔で受信し、受信端によって送られたPMI2を短い間隔で受信することができる。プロセッサ1202は、具体的には、PMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたW2を決定することができる。それに応じて、プロセッサ1202は、さらに、具体的には、W1およびW2に従ってプリコーディング行列Wを決定することができる。
確実に、プロセッサ1202は、具体的には、受信端によって送られ、受信機1201によって受信された1つのPMIに従って、選択されたプリコーディング行列Wを直接決定することができる。例えば、コードブックは合計で256のプリコーディング行列を有する。受信端によって送られ、受信機1201によって受信されたPMIが0であるとき、プロセッサ1202は、受信端がコードブックの中から256のプリコーディング行列のうちの第1のプリコーディング行列を選択したと決定し、受信端によって送られ、受信機1201によって受信されたPMIが1であるとき、プロセッサ1202は、受信端がコードブックの中から256のプリコーディング行列のうちの第2のプリコーディング行列を選択したと決定し、以下同様である。すなわち、PMIの0から255までの値は、それぞれ、256のプリコーディング行列に対応する。UEがプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、受信機1201は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信することもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、送信端1200は、送信機1203をさらに含むことができる。送信機1203は、受信端が参照信号に基づいてコードブックの中からプリコーディング行列Wを選択するように、参照信号を受信端へ送る。参照信号は、CSI RS、DM RS、CRSなどのうちの少なくとも1つを含む。
図13は、本発明の一実施形態によるユーザ機器の構造ブロック図である。ユーザ機器1300は、プロセッサ1301と送信機1302とを含む。
プロセッサ1301は、参照信号に基づいてシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定する。
送信機1302は、プロセッサ1301によって決定されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を基地局へ送る。システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
前述の解決策によって、ユーザ機器は、参照信号に基づいて、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を決定し、チャネル状態情報を基地局へ送る。各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、リソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。したがって、チャネル状態情報フィードバックの精度を高めることができ、サブバンドの粒度の適正な選択により、実際上、システム性能が向上する。
サブバンドはシステム帯域幅内のリソース・ブロック・セットと1対1対応関係にあることに留意すべきである。本発明の本実施形態においては、システム帯域幅内のリソース・ブロック・セットがM個のRBを含み、Mは正の整数であり、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドもM個のRBを含む。任意選択で、M>1であるとき、RBは連続したM個のRBである。システム帯域幅に含まれる複数のサブバンドの数(またはリソース・ブロック・セットの数)は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
ユーザ機器1300は、図3から図5の各方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、チャネル状態情報は、ランク情報(RI)、PMI、およびCQIのうちの少なくとも1つを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。PUSCH3-2フィードバックモードで、ユーザ機器は、PMIとCQIの両方を基地局へフィードバックする。
任意選択で、別の実施形態として、リソース・ブロック・セットはRBGまたはPRGとすることもできる。
任意選択で、1つの可能な実施態様において、PDSCHのリソース割り振りタイプ0(Type 0)では、リソースがRBGによって割り振られる。サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)RBGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表1として概略的に示すことができる。
別の可能な実施態様において、サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)、LTE R10システムにおいて定義されるPRGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表2として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RBまたは7RBであるときには、サブバンドが定義されず、広帯域だけが定義され、システム帯域幅が8RB、少なくとも10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表3として概略的に示すことができる。あるいは、システム帯域幅が6RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表4として概略的に示すことができる。
任意選択で、システム帯域幅において、各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じとすることもできる。 基地局は、同じプリコーディング行列を用いて、1つのシステム帯域幅内で同じPRGの複数のRBをプリコードする。したがって、基地局は、同じPRGの複数のRB上で協調チャネル推定を行うことができる。サブバンドの粒度はPRGの粒度と同じであると定義され、それによって、フィードバックモードを効果的に利用し、システム性能を向上させることができる。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
図14は、本発明の一実施形態による基地局の構造ブロック図である。図14の基地局1400は、受信機1401と送信機1402とを含む。
受信機1401は、ユーザ機器によって送られたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報を受信し、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される。
送信機1402は、受信機1401によって受信されたシステム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信し、システム帯域幅内の各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。
前述の解決策によって、基地局は、ユーザ機器によって送られたサブバンドに対応するチャネル状態情報に従ってデータを送信し、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するチャネル状態情報は参照信号に基づいてユーザ機器によって決定される。各サブバンドに含まれるリソースブロック(RB)の数は、リソース・ブロック・セットに含まれるリソースブロック(RB)の数と同じである。このようにして、チャネル状態情報フィードバックの精度を高めることができ、サブバンドの粒度の適正な選択により、実際上、システム性能が向上する。
サブバンドはシステム帯域幅内のリソース・ブロック・セットと1対1対応関係にあることに留意すべきである。本発明の本実施形態においては、システム帯域幅内のリソース・ブロック・セットがM個のRBを含み、Mは正の整数であり、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドもM個のRBを含む。任意選択で、M>1であるとき、RBは連続したM個のRBである。システム帯域幅に含まれる複数のサブバンドの数(またはリソース・ブロック・セットの数)は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
基地局1400は、図3から図5の各方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、チャネル状態情報は、ランク情報(RI)、PMI、およびCQIのうちの少なくとも1つを含む。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。PUSCH3-2フィードバックモードで、ユーザ機器は、PMIとCQIの両方を基地局へフィードバックする。
任意選択で、別の実施形態として、リソース・ブロック・セットはRBGまたはPRGとすることもできる。
任意選択で、1つの可能な実施態様において、PDSCHのリソース割り振りタイプ0(Type 0)では、リソースがRBGによって割り振られる。サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)RBGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表1として概略的に示すことができる。
別の可能な実施態様において、サブバンドの粒度は(例えば、PUSCH3-2フィードバックモードでは)、LTE R10システムにおいて定義されるPRGの粒度と同じであると定義することができ、これは前述の表2として概略的に示すことができる。
さらに、PUSCH3-2フィードバックモードでは、システム帯域幅(RBの数)≦10RBの場合に、システム帯域幅が6RBまたは7RBであるときには、サブバンドが定義されず、広帯域だけが定義され、システム帯域幅が8RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表3として概略的に示すことができる。あるいは、システム帯域幅が6RB〜10RBであるときには、PUSCH3-2に対応するサブバンドのサイズは1RBであり、これは前述の表4として概略的に示すことができる。
任意選択で、システム帯域幅において、各サブバンドに含まれるRBは、対応するリソース・ブロック・セットに含まれるRBと同じとすることもできる。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)およびチャネル品質情報(CQI)を含む場合には、基地局1400は、プロセッサ1403をさらに含むことができる。プロセッサ1403は、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定し、決定されたリソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードする。送信機1402は、プロセッサ1403によって決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)を含む場合には、プロセッサ1403は、リソース・ブロック・セットに対応するサブバンドに対応するPMIに従ってデータをプリコードする。送信機1402は、さらに、リソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信することができる。
任意選択で、チャネル状態情報がプリコーディング行列情報(PMI)を含む場合には、プロセッサ1403は、システム帯域幅内の各サブバンドに対応するCQIに従って、データを送るのに使用されるリソース・ブロック・セットを決定する。送信機1402は、プロセッサ1403によって決定されたリソース・ブロック・セットのRBにおいてデータを送信する。
基地局は、同じプリコーディング行列を用いて、1つのシステム帯域幅内で同じPRGの複数のRBをプリコードする。したがって、基地局は、同じPRGの複数のRB上で協調チャネル推定を行うことができる。サブバンドの粒度はPRGの粒度と同じであると定義され、それによって、フィードバックモードを効果的に利用し、システム性能を向上させることができる。
具体例については、前述の説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
従来のコードブック設計においては、ランクが2であるとき、いくつかのコードワードがコードブックにおいて繰り返し、それが有効なコードワードの数の減少につながり、それによって、システム性能が低下する。
図15は、本発明の一実施形態によるプリコーディング行列情報フィードバック方法の流れ図である。図15の方法は、受信端によって実行される。
1501.受信端はコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択する。ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
1502.受信端は、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従ってWを決定するように、PMIを送信端へ送る。
マルチアンテナシステムは、送信端(例えば基地局)および受信端(例えばUE)が複数のアンテナを用いて通信を行うシステムをいう。単一アンテナシステムとは対照的に、送信端および受信端の複数のアンテナが空間ダイバーシチ利得または多重化利得を形成することができ、このため、実際上、伝送信頼性を改善し、システム容量を増加させることができる。マルチアンテナシステムにおけるダイバーシチ利得および多重化利得は、一般に、送信端でプリコーディング法を用い、受信端で受信合成アルゴリズムを用いることによって得ることができる。例えば、LTEシステムでは、送信端は4つのアンテナを使用し、他方受信端は2つのアンテナを使用する。
加えて、本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムは、協調マルチポイント送信のシナリオにも適用することができる。協調マルチポイント送信は、複数の送信端が同じユーザのための協調信号送信を行うことを示す。例えば、送信端Aが2つのアンテナを有し、送信端Bも2つのアンテナを有し、2つの送信端は同時に受信端のための協調送信を行う。したがって、受信端によって受信される信号は、4アンテナの基地局によって送られた信号とみなすことができる。
本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムのアンテナ構成の方法は、それだけに限らないが、例えば、等間隔直線アレイ(ULA)、偏波共用アンテナなどとすることができることにさらに留意すべきである。
本発明の本実施形態においては、受信端が、コードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、送信端がプリコーディング情報(PMI)に従ってプリコーディング行列Wを決定するように、プリコーディング情報を送信端へ送り、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
任意選択で、一実施形態として、W1・W2のW2を、
または
または
または
で表すことができ、
式中、em1は4×1次元の列ベクトルを表し、em1において、第m1の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、em2は4×1次元の列ベクトルを表し、em2において、第m2の要素は1であり、他の要素はすべて0であり、m1およびm2はどちらも4以下の正の整数であり、em1およびem2は同じであり、または異なる。
係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。具体的には、
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。また同様のものである。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。任意選択で、Lは15以下の非負の整数である。
従来の設計のコードブックにおいては、一例として、前述の式(9)およびφn=1を用いると、L=0、m1=2、およびm2=2であるとき、コードブックの中から選択されるプリコーディング行列は、
であり、L=8、m1=1、およびm2=1であるとき、コードブックの中から選択されるプリコーディング行列は、
である。L=1、m1=2、およびm2=2であるとき、ならびにL=8、m1=1、およびm2=1であるときには、同じプリコーディング行列が選択されることが分かる。すなわち、コードブック内のコードワードが繰り返される。係数αを用いた位相調整の後には、L=0であるときにコードブックの中から選択されるプリコーディング行列が、L=8であるときにコードブックの中から選択されるプリコーディング行列と異なる。このようにして、有効なコードワードの数は、実際上、増加する。
任意選択で、ステップ1502において、受信端は第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を送信端へ送ることができる。すなわち、プリコーディング行列情報(PMI)は、PMI1およびPMI2を含む。さらに、PMI1およびPMI2は、同じ期間または異なる期間によって送られる。PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2は、W2を指示するのに使用される。言い換えると、PMI1およびPMI2は、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。
例えば、W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるとき、それに応じて、受信端は、PMI1を長い間隔で送信端へ送り、PMI2を短い間隔で送信端へ送ることができる。
確実に、受信端は、1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを直接指示することができる。受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、受信端は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して送信端へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。例えば、UEは、物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルを介して基地局へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。例えば、本発明の本実施形態においてプリコーディング行列W上で行置換または列置換が行われた後で得られるプリコーディング行列も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、異なるアンテナ通し番号が、それに応じて、プリコーディング行列の行置換をもたらす。
図16は、本発明の別の実施形態によるプリコーディング方法の流れ図である。図16の方法は送信端によって実行され、図15の方法に対応する。したがって、図15の実施形態の説明の繰り返しになる説明は、適宜省略する。
1601.送信端は受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
1602.送信端は、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によってコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを決定する。ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたプリコーディング情報(PMI)を受信し、送信端は、プリコーディング情報に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wプリコーディング行列Wを決定し、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは15以下の非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
本発明の本実施形態におけるXLは、
で表すことができ、式中、numは正の整数であり、t1,t2,…,tnumはすべて整数であり、非連続の値を有することに留意すべきであり、このことを理解すべきである。例えば、M=32であるとき、num=4であり、t1=0であり、t2=8であり、t1=16であり、t2=24であり、
である。
任意選択で、プリコーディング行列WのW2は、前述の式(9)から式(12)のいずれか1つとすることもできる。
任意選択で、係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。具体的には、
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。また同様のものである。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。任意選択で、Lは15以下の非負の整数である。
任意選択で、ステップ1601において、送信端は、受信端によって送られた第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を受信する。プリコーディング行列情報(PMI)はPMI1およびPMI2を含む。さらに、受信端によって送られるPMI1およびPMI2は、同じ期間または異なる期間によって受信される。言い換えると、PMI1およびPMI2は、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。ステップ1602において、送信端は、PMI1に従って、参照信号に基づいて受信端によってコードブックの中から選択されたW1を決定し、PMI2に従って、UEによってコードブックの中から選択されたW2を決定し、送信端は、W1およびW2に従ってプリコーディング行列Wを決定することができる。
例えば、W1が長期のチャネル特性を表す行列であり、W2が短期のチャネル特性を表す行列であるとき、それに応じて、受信端は、PMI1を長い間隔で送信端へ送り、PMI2を短い間隔で送信端へ送ることができる。
確実に、送信端は、受信端によって送られた1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを直接決定することができる。
受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、送信端は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信することもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。例えば、本発明の本実施形態においてプリコーディング行列W上で行置換または列置換が行われた後で得られるプリコーディング行列も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、異なるアンテナ通し番号が、それに応じて、プリコーディング行列の行置換をもたらす。
図17は、本発明の一実施形態によるプリコーディング行列情報フィードバック方法の流れ図である。図17の方法は、受信端によって実行される。
1701.受信端はコードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択する。ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は、15以下の非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは非負の整数であり、i2によって決定され、i2は、非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
1702.受信端は、送信端がプリコーディング行列情報(PMI)に従って
を決定するように、PMIを送信端へ送る。
マルチアンテナシステムは、送信端(例えば基地局)および受信端(例えばUE)が複数のアンテナを用いて通信を行うシステムをいう。単一アンテナシステムとは対照的に、送信端および受信端の複数のアンテナが空間ダイバーシチ利得または多重化利得を形成することができ、このため、実際上、伝送信頼性を改善し、システム容量を増加させることができる。マルチアンテナシステムにおけるダイバーシチ利得および多重化利得は、一般に、送信端でプリコーディング法を用い、受信端で受信合成アルゴリズムを用いることによって得ることができる。例えば、LTEシステムでは、送信端は4つのアンテナを使用し、他方受信端は2つのアンテナを使用する。
加えて、本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムは、協調マルチポイント送信のシナリオにも適用することができる。協調マルチポイント送信は、複数の送信端が同じユーザのための協調信号送信を行うことを示す。例えば、送信端Aが2つのアンテナを有し、送信端Bも2つのアンテナを有し、2つの送信端は同時に受信端のための協調送信を行う。したがって、受信端によって受信される信号は、4アンテナの基地局によって送られた信号とみなすことができる。
本発明の本実施形態におけるマルチアンテナシステムのアンテナ構成の方法は、それだけに限らないが、例えば、等間隔直線アレイ(ULA)、偏波共用アンテナなどとすることができることにさらに留意すべきである。
本発明の本実施形態においては、受信端が、コードブックの中からプリコーディング行列
を選択し、送信端がプリコーディング情報(PMI)に従ってプリコーディング行列
を決定するように、プリコーディング情報を送信端へ送る。本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列
では、係数αを用いてプリコーディング行列内のφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
任意選択で、一実施形態として、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、i1およびi2はどちらも、15以下の非負の整数であり、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表5として概略的に示すことができる。
12≦i2≦15であるとき、
であり、i2=8またはi2=11であるとき、
であり、0≦i2≦7または9≦i2≦10であるとき、
である。
任意選択で、別の実施形態として、i1およびi2はどちらも、15以下の非負の整数であり、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表6として概略的に示すことができる。
i2の値と前述の表(表5および表6)内のプリコーディング行列
との対応関係は例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではないことにさらに留意すべきである。例えば、表5において、i2=0に対応するプリコーディング行列は、
とすることができ、i2=8に対応するプリコーディング行列は、
とすることができる。
任意選択で、ステップ1702において、受信端は第1のインデックスおよび第2のインデックスを送信端へ送ることができる。すなわち、プリコーディング行列情報(PMI)は、第1のインデックスおよび第2のインデックスを含む。さらに、第1のインデックスおよび第2のインデックスは、同じ期間または異なる期間によって送られる。言い換えると、第1のインデックスおよび第2のインデックスは、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。第1のインデックスはi1を指示するのに使用され、第2のインデックスはi2を指示するのに使用される。送信端は、i1およびi2に従って
を決定することができる。例えば、前述の表6内のコードブックが送信端において事前設定される場合、第1のインデックスによって指示されるi1は2であり、第1のインデックスによって指示されるi2は10であり、送信端は、受信端によって選択された
は
であると決定することができる。
確実に、受信端は、1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを直接指示することができる。受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、受信端は、物理制御チャネルまたは物理共有チャネルを介して送信端へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。例えば、UEは、物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルを介して基地局へプリコーディング行列情報(PMI)を送ることもできる。本発明の本実施形態はそれだけに限定されないことを理解すべきである。
他の等価の行列を用いて前述のコードブック(またはプリコーディング行列)を表す方法はすべて本発明の範囲内に含まれることに留意すべきである。例えば、本発明の本実施形態においてプリコーディング行列W上で行置換または列置換が行われた後で得られるプリコーディング行列も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、異なるアンテナ通し番号が、それに応じて、プリコーディング行列の行置換をもたらす。
図18は、本発明の別の実施形態によるプリコーディング方法の流れ図である。図18の方法は送信端によって実行され、図17の方法に対応する。したがって、図17の実施形態の説明の繰り返しになる説明は、適宜省略する。
1801.送信端は受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
1802.送信端は、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定する。ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは、非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたプリコーディング情報(PMI)を受信し、プリコーディング情報(PMI)に従って、コードブックの中からプリコーディング行列
を選択する。本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列
では、係数αを用いてプリコーディング行列内のφkに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
任意選択で、一実施形態として、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、ステップ1801において、送信端は、受信端によって送られた第1のインデックスおよび第2のインデックスを受信する。すなわち、プリコーディング行列情報(PMI)は、第1のインデックスおよび第2のインデックスを含む。さらに、受信端によって送られる第1のインデックスおよび第2のインデックスは、同じ期間または異なる期間によって受信される。言い換えると、第1のインデックスおよび第2のインデックスは、同じ時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよく、異なる時間領域もしくは周波数領域の粒度を有していてもよい(または、異なるサブフレーム期間もしくはサブバンドサイズに基づくものとすることもできる)。第1のインデックスはi1を指示するのに使用され、第2のインデックスはi2を指示するのに使用される。ステップ1802において、送信端は、i1およびi2に従って
を決定することができる。
任意選択で、i1およびi2はどちらも、15以下の非負の整数であり、送信端側で記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば前述の表5として概略的に示すことができる。あるいは、送信端側で記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表6として概略的に示すこともできる。
例えば、前述の表6内のコードブックが送信端において事前設定される場合、第1のインデックスによって指示されるi1は2であり、第1のインデックスによって指示されるi2は10であり、送信端は、受信端によって選択された
は
であると決定することができる。
確実に、受信端は、1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを直接指示することができる。受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
図19は、本発明の一実施形態による受信端の構造ブロック図である。受信端1900は、選択部1901と送信部1902とを含む。
選択部1901は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択し、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
送信部1902は、送信端が、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、選択部1901によって選択されたプリコーディング行列Wを決定するように、PMIを送信端へ送る。
本発明の本実施形態においては、受信端が、コードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、送信端がプリコーディング情報(PMI)に従ってプリコーディング行列Wを決定するように、プリコーディング情報を送信端へ送り、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
受信端1900は、図15の方法および図16の方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
本発明の本実施形態におけるXLは、
で表すことができ、式中、numは正の整数であり、t1,t2,…,tnumはすべて整数であり、非連続の値を有することに留意すべきであり、このことを理解すべきである。例えば、M=32であるとき、num=4であり、t1=0であり、t2=8であり、t1=16であり、t2=24であり、
である。
任意選択で、一実施形態として、選択部1901によって選択されたW1・W2のW2は、前述の式(9)から式(12)のうちのいずれか1つで表すことができる。係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。具体的には、
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。また同様のものである。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。任意選択で、Lは15以下の非負の整数である。
任意選択で、別の実施形態として、送信部1901によって送られるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2はW2を指示するのに使用される。
図20は、本発明の一実施形態による送信端の構造ブロック図である。送信端2000は、受信部2001と決定部2002とを含む。
受信部2001は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
決定部2002は、受信部2001によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によってコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを決定し、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたプリコーディング情報(PMI)を受信し、送信端は、プリコーディング情報に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wプリコーディング行列Wを決定し、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
送信端2000は、図15の方法および図16の方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
本発明の本実施形態におけるXLは、
で表すことができ、式中、numは正の整数であり、t1,t2,…,tnumはすべて整数であり、非連続の値を有することに留意すべきであり、このことを理解すべきである。例えば、M=32であるとき、num=4であり、t1=0であり、t2=8であり、t1=16であり、t2=24であり、
である。
任意選択で、一実施形態として、プリコーディング行列W=W1・W2のW2は、前述の式(9)から式(12)のうちのいずれか1つで表すことができる。 係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。具体的には、
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。また同様のものである。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。任意選択で、Lは15以下の非負の整数である。
任意選択で、別の実施形態として、受信部2001によって受信されるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含む。決定部2002は、具体的には、PMI1に従ってW1を決定し、PMI2に従ってW2を決定し、W1およびW2に従ってWを決定する。
図21は、本発明の一実施形態による受信端の構造ブロック図である。受信端2100は、選択部2101と送信部2102とを含む。
選択部2101は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択し、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは、非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
送信部2102は、送信端が、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、選択部2101によって選択されたプリコーディング行列
を決定するように、PMIを送信端へ送る。
本発明の本実施形態においては、受信端が、コードブックの中からプリコーディング行列
を選択し、送信端がプリコーディング情報(PMI)に従ってプリコーディング行列
を決定するように、プリコーディング情報を送信端へ送る。本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列
では、係数αを用いてプリコーディング行列内のφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
受信端2100は、図17の方法および図18の方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、式中、
は切り捨て演算子である。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、i1およびi2はどちらも、15以下の非負の整数であり、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば前述の表5として概略的に示すことができる。あるいは、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表6として概略的に示すこともできる。
任意選択で、送信部2102によって送られるPMIは、送信端がi1およびi2に従って
を決定するように、第1のインデックスおよび第2のインデックスを含み、第1のインデックスはi1を指示するのに使用され、第2のインデックスはi2を指示するのに使用される。確実に、送信部2102は、1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを送信端に直接指示することができる。受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
図22は、本発明の一実施形態による送信端の構造ブロック図である。送信端2200は、受信部2201と決定部2202とを含む。
受信部2201は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
決定部2202は、受信部2201によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定し、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたプリコーディング情報(PMI)を受信し、プリコーディング情報(PMI)に従って、コードブックの中からプリコーディング行列
を選択する。本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列
では、係数αを用いてプリコーディング行列内のφkに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
送信端2200は、図17の方法および図18の方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、受信部2201によって受信されるPMIは第1のインデックスおよび第2のインデックスを含む。決定部2202は、具体的には、第1のインデックスに従ってi1を決定し、第2のインデックスに従ってi2を決定し、i1およびi2に従って記憶されたコードブックにおいて、受信端によって選択された
を決定する。
任意選択で、i1およびi2はどちらも、15以下の非負の整数であり、送信端側で記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば前述の表5として概略的に示すことができる。あるいは、送信端側で記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表6として概略的に示すこともできる。
図23は、本発明の一実施形態による受信端の構造ブロック図である。受信端2300は、プロセッサ2301と送信機2302とを含む。
プロセッサ2301は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを選択し、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
送信機2302は、送信端が、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、プロセッサ2301によって選択されたプリコーディング行列Wを決定するように、PMIを送信端へ送る。
本発明の本実施形態においては、受信端が、コードブックの中からプリコーディング行列Wを選択し、送信端がプリコーディング情報(PMI)に従ってプリコーディング行列Wを決定するように、プリコーディング情報を送信端へ送り、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
受信端2300は、図15の方法および図16の方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
本発明の本実施形態におけるXLは、
で表すことができ、式中、numは正の整数であり、t1,t2,…,tnumはすべて整数であり、非連続の値を有することに留意すべきであり、このことを理解すべきである。例えば、M=32であるとき、num=4であり、t1=0であり、t2=8であり、t1=16であり、t2=24であり、
である。
任意選択で、一実施形態として、プロセッサ2301によって選択されるプリコーディング行列W1・W2のW2は、前述の式(9)から式(12)のうちのいずれか1つで表すことができる。係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。具体的には、
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。また同様のものである。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。任意選択で、Lは15以下の非負の整数である。
任意選択で、別の実施形態として、送信機2302によって送られるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含み、PMI1はW1を指示するのに使用され、PMI2はW2を指示するのに使用される。
図24は、本発明の一実施形態による送信端の構造ブロック図である。送信端2400は、受信機2401とプロセッサ2402とを含む。
受信機2401は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
プロセッサ2402は、受信機2401によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によってコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列Wを決定し、ランク情報は2であり、プリコーディング行列WはW1・W2で表され、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し(加重値は位相差に対応し)、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたプリコーディング情報(PMI)を受信し、送信端は、プリコーディング情報に従って、受信端によってコードブックの中から選択されたプリコーディング行列Wプリコーディング行列Wを決定し、W=W1・W2であり、
であり、
であり、0は2行および4列を有するゼロの行列であり、Lは非負の整数であり、係数αを用いてW2内のφnに関する位相調整が行われ、φnは同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、
であり、nは非負の整数であり、Qは正の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属する。このようにして、係数αを用いてφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
送信端2400は、図15の方法および図16の方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
本発明の本実施形態におけるXLは、
で表すことができ、式中、numは正の整数であり、t1,t2,…,tnumはすべて整数であり、非連続の値を有することに留意すべきであり、このことを理解すべきである。例えば、M=32であるとき、num=4であり、t1=0であり、t2=8であり、t1=16であり、t2=24であり、
である。
任意選択で、一実施形態として、プリコーディング行列W=W1・W2のW2は、前述の式(9)から式(12)のうちのいずれか1つで表すことができる。 係数αは、m1、m2、n、およびLのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。具体的には、
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。また同様のものである。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。任意選択で、Lは15以下の非負の整数である。
任意選択で、別の実施形態として、受信機2401によって受信されるプリコーディング行列情報(PMI)は、第1のプリコーディング行列情報(PMI1)および第2のプリコーディング行列情報(PMI2)を含む。プロセッサ2402は、具体的には、PMI1に従ってW1を決定し、PMI2に従ってW2を決定し、W1およびW2に従ってWを決定する。
図25は、本発明の一実施形態による受信端の構造ブロック図である。受信端2500は、プロセッサ2501と送信機2502とを含む。
プロセッサ2501は、コードブックの中から、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を選択し、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは、非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
送信機2502は、送信端が、プリコーディング行列情報(PMI)に従って、プロセッサ2501によって選択されたプリコーディング行列
を決定するように、PMIを送信端へ送る。
本発明の本実施形態においては、受信端が、コードブックの中からプリコーディング行列
を選択し、送信端がプリコーディング情報(PMI)に従ってプリコーディング行列
を決定するように、プリコーディング情報を送信端へ送る。本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列
では、係数αを用いてプリコーディング行列内のφnに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
受信端2500は、図17の方法および図18の方法における受信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、式中、
は切り捨て演算子である。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、i1およびi2はどちらも15以下の非負の整数であり、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば前述の表5として概略的に示すことができる。あるいは、コードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表6として概略的に示すこともできる。
任意選択で、送信機2502によって送られるPMIは、送信端がi1およびi2に従って
を決定するように、第1のインデックスおよび第2のインデックスを含み、第1のインデックスはi1を指示するのに使用され、第2のインデックスはi2を指示するのに使用される。確実に、送信機2502は、1つのPMIを用いて選択されたプリコーディング行列Wを送信端に直接指示することができる。受信端がプリコーディング行列を指示する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
図26は、本発明の一実施形態による送信端の構造ブロック図である。送信端2600は、受信機2601とプロセッサ2602とを含む。
受信機2601は、受信端によって送られたプリコーディング行列情報(PMI)を受信する。
プロセッサ2602は、受信機2601によって受信されたプリコーディング行列情報(PMI)に従って、受信端によって参照信号に基づいてコードブックの中から選択された、ランク情報に対応するプリコーディング行列
を決定し、ランク情報は2であり、
または
または
であり、
であり、
であり、m=i1+8*Z1であり、m’=i1+8*Z2であり、i1は非負の整数であり、Z1およびZ2は非負の整数であり、φkは、同じ送信層からの送信信号についての送信端の第1のアンテナグループと第2のアンテナグループの加重値間の位相差を表し、φk=ejπk/2であり、kは非負の整数であり、i2によって決定され、i2は非負の整数であり、第1のアンテナグループおよび第2のアンテナグループは同じマルチアンテナシステムに属し、係数αはφkに関する位相調整を行うのに使用され、係数αは、i1、i2、m、m’、およびkのうちの少なくとも1つと関数関係を有する。
本発明の本実施形態においては、送信端が、受信端によって送られたプリコーディング情報(PMI)を受信し、プリコーディング情報(PMI)に従って、コードブックの中からプリコーディング行列
を選択する。本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列
では、係数αを用いてプリコーディング行列内のφkに関する位相調整を行うことにより、コードブックにおけるコードワードの繰り返しを回避することができ、このため、有効なコードワードの数を増加させることができ、それによってシステム性能が向上する。
送信端2600は、図17の方法および図18の方法における送信端が関与するステップを実装することができ、これらの方法については、繰り返しを避けるために詳述しない。
任意選択で、一実施形態として、係数
であり、または係数
であり、または係数
であり、または
であり、または
であり、または
であり、または
であり、式中、
は切り捨て演算子である。係数αの値を決定する方法は、本発明の本実施形態においては限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、受信機2601によって受信されるPMIは第1のインデックスおよび第2のインデックスを含む。プロセッサ2602は、具体的には、第1のインデックスに従ってi1を決定し、第2のインデックスに従ってi2を決定し、i1およびi2に従って記憶されたコードブックにおいて、受信端によって選択された
を決定する。
任意選択で、i1およびi2はどちらも15以下の非負の整数であり、送信端側で記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば前述の表5として概略的に示すことができる。あるいは、送信端側で記憶されたコードブックに含まれるプリコーディング行列
とi1およびi2との関係は、表として、例えば表6として概略的に示すこともできる。
本明細書で開示される実施形態において記述される例と組み合わせて、各ユニットおよびアルゴリズムステップを電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装することができることを、当業者は理解するであろう。各機能を果たすのがハードウェアか、それともソフトウェアかは、技術解決策の個々の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、様々な方法を使用して個々の用途ごとに記述された機能を実装することができるが、そうした実装は本発明の範囲を超えるものとみなすべきではない。
説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することができることを当業者は明確に理解することができ、ここでは詳細を繰り返して説明しない。
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法を他のやり方で実装することもできることを理解すべきである。例えば、説明した装置実施形態は単なる例示にすぎない。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを組み合わせ、または統合して別のシステムとすることもでき、いくつかの特徴を無視し、または実行しなくてもよい。加えて、表示された、または論じられた相互結合または直接結合または通信接続を、いくつかのインターフェースを介して実装することもできる。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態として実装することができる。
別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離していてもそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもそうでなくてもよく、1つの位置に位置していてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択することもできる。
加えて、本発明の各実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットへ統合することもでき、ユニットの各々が物理的に独立して存在していてもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットへ統合される。
各機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され、または使用される場合に、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。そうした理解に基づき、本質的に本発明の技術解決策を、または先行技術に寄与する部分を、または技術解決策の一部を、ソフトウェア製品の形態で実装することができる。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)に、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
以上の説明は、単に、本発明の具体的実施態様にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明において開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案されるあらゆる変形または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものとする。