図1は、使用帯域と受信特性との関係の一例を示す図である。図1に示すように、周波数毎に周波数特性は異なる。このため、既存のLTEシステム(例えば、Rel.10以降)のDLでは、所定数のリソースブロック(RB)で構成されるPRG毎に異なるプリコーディング行列(PM)を適用可能に構成される。当該PRGを構成するRB数(PRGサイズ)は、システム帯域幅に応じた固定値が用いられる。なお、システム帯域幅は、セル(キャリア、コンポーネントキャリア)の帯域幅等とも呼ばれる。
例えば、既存のLTEシステムのDLでは、システム帯域幅が10RBよりも小さい場合、PRGサイズは1RBであり、システム帯域幅が11−26RBである場合、PRGサイズは2RBであり、システム帯域幅が27−63である場合、PRGサイズは3RBであり、システム帯域幅が64−110である場合、PRGサイズは2RBである。
一方、既存のLTEシステムのULでは、PRG毎のプリコーディングはサポートされていない。既存のLTEシステムのULでは、SC−FDMAが用いられ、DFT(Discrete Fourier Transform)−Spread OFDMにより送信信号が生成される。DFT spread OFDMでは、PRG毎のプリコーディングを適用する場合、シングルキャリアの特性が崩れ、ピーク対平均電力比(PAPR:Peak-to-Average Power Ratio)が上昇する恐れがあるためである。
しかしながら、将来の無線通信システム(例えば、5G、NRなど)のULでは、SC−FDMAとは異なるアクセス方式(例えば、DLと同様に、OFDMA)を適用することが検討されている。OFDMAなどの広帯域伝送では、使用帯域毎の周波数特性が一定ではない。このため、UL信号に割り当てられる周波数帯域全体で同一のプリコーディング行列(PM)を適用する場合、マルチアンテナ送信のゲインを効果的に得ることができず、UL信号の受信特性が劣化する恐れがある。
したがって、将来の無線通信システムのULでは、UL信号に割り当てられる周波数帯域全体を分割したPRG毎のプリコーディングをサポートすることが望まれる。この場合、UL信号のPRGサイズをどのように制御するかが問題となる。そこで、本発明者らは、将来の無線通信システムのULにおいてPRG毎のプリコーディングを行う場合に、UL信号のPRGサイズを制御する方法を検討し、本発明に至った。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態において、ユーザ端末は、所定数の周波数リソース単位を含んで構成されるプリコーディンググループ毎にプリコーディングされる、UL信号を送信する。また、ユーザ端末は、当該プリコーディンググループの周波数方向のサイズを制御する。
以下では、プリコーディンググループが、所定数のリソースブロック(RB)を含んで構成されるプリコーディングリソースブロックグループ(PRG)であるものとするが、本実施の形態のプリコーディンググループを構成する周波数リソース単位は、RBに限られない。
なお、本実施の形態では、PRG毎にプリコーディングされるUL信号の一例としてULデータチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel、UL共有チャネル等ともいう)を説明するが、これに限られず、他のUL信号にも適用可能である。また、本実施の形態では、PRG毎にプリコーディングされるDL信号の一例としてDLデータチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel、DL共有チャネル等ともいう)を説明するが、これに限られず、他のDL信号にも適用可能である。
(第1の態様)
第1の態様では、ユーザ端末は、UL信号(例えば、PUSCH)のPRGの周波数方向のサイズ(PRGサイズ)を、ユーザ端末のシステム帯域幅に応じた固定サイズとする。
第1の態様において、システム帯域幅に応じた固定サイズ(固定値)は、RB数によって示されてもよい。例えば、システム帯域幅が100RBである場合、当該固定サイズは3RBであってもよい。また、システム帯域幅が40RBである場合、当該固定サイズは2RBであってもよい。なお、システム帯域幅が所定数のRB(例えば、10RB)未満である場合、当該固定サイズは1RBであってもよい。
図2は、第1の態様に係るPRGサイズの制御例を示す図である。図2に示すように、ユーザ端末は、当該ユーザ端末のシステム帯域幅に応じた固定サイズに、PRGサイズを決定する(ステップS101)。ユーザ端末は、決定されたPRGサイズのPRG毎にプリコーディングされたPUSCHを無線基地局に送信する(ステップS102)。
図1において、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列(PM)は、ユーザ端末で自律的に決定されてもよいし(第1のPM決定)、無線基地局で決定され、当該プリコーディング行列を示す識別子(PMI:Precoding Matrix Indicator)を示すPMI情報がユーザ端末に指示されてもよい(第2のPM決定)。
上記第1のPM決定では、ユーザ端末は、DLの伝搬路(チャネル)推定値に基づいて、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列を決定してもよい。当該DLの伝搬路推定値は、DL参照信号(例えば、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、又は、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information-Reference Signal))を用いた伝搬路推定により得ることができる。
例えば、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式において、ULとDLとで同一の周波数帯が用いられる場合、DL伝搬路とUL伝搬路との間に相関関係があるため、DLの伝搬路推定値をULの伝搬路推定に利用できる。このため、ユーザ端末は、DLのPRG毎の伝搬路推定値に基づいて、PUSCHのプリコーディングに用いられるPRG毎のプリコーディング行列(又はPMI)を決定してもよい。
また、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)方式において、ULとDLとで到来方向又は/及び減衰量等が同等である場合、DL伝搬路とUL伝搬路との間に相関関係があるため、DLの伝搬路推定値をULの伝搬路推定に利用できる。このため、ユーザ端末は、DLのPRG毎の伝搬路推定値に基づいて、PUSCHのプリコーディングに用いられるPRG毎のプリコーディング行列(又はPMI)を決定してもよい。
上記第1のPM決定では、ユーザ端末は、PUSCHと同一のプリコーディング行列を用いてプリコーディングされた復調用参照信号(DM−RS)を、PUSCHと多重して送信する。無線基地局は、当該DM−RSを用いてPUSCHを復調する。PUSCHと同一のプリコーディングが適用されたDM−RSをPUSCHと多重して送信することにより、PRG毎のPMIをユーザ端末から無線基地局に通知せずとも、無線基地局が当該PUSCHを復調することができる。
一方、上記第2のPM決定では、無線基地局は、ULの伝搬路(チャネル)推定値に基づいて、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列を決定する。当該ULの伝搬路推定値は、UL参照信号(例えば、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal))を用いた伝搬路推定により得ることができる。
また、上記第2のPM決定では、無線基地局は、決定された各PRGのプリコーディング行列を示すPMI情報をユーザ端末に送信する。当該PMI情報は、各PRGのPMIを含んで構成されてもよいし、或いは、基準となるPRGのPMIと当該PMIからの差分を示す情報とで構成されてもよい。差分のみを通知することで、オーバーヘッドを削減できる。
当該PMI情報は、PUSCHを割り当てる下り制御情報(DCI:Downlink Control Information、ULグラント)に含められ、物理レイヤシグナリング(例えば、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)又はEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel))により送信されてもよい。或いは、当該PMI情報は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)により送信されてもよいし、上位シグナリング及び物理レイヤシグナリングにより送信されてもよい。
また、上記第2のPM決定でも、ユーザ端末は、PUSCHと同一のプリコーディング行列を用いてプリコーディングされたDM−RSを、PUSCHと多重して送信してもよい。これにより、ユーザ端末が、無線基地局から指示されたPMIとは異なるプリコーディング行列をPUSCHに適用する場合にも、無線基地局は、適切にPUSCHを復調することができる。
第1の態様によれば、システム帯域幅に応じて定められた固定サイズにPRGサイズが制御されるので、ユーザ端末と無線基地局との間で、明示的なシグナリングなしに、PRGサイズを共有することができる。したがって、PRGサイズのシグナリングに伴うオーバーヘッドを増加させずに、PRG毎のプリコーディングによりUL信号の受信特性を向上させることができる。
(第2の態様)
第2の態様では、ユーザ端末は、UL信号(例えば、PUSCH)のPRGサイズを、DL信号(例えば、PDSCH)のPRGサイズに基づいて決定する。なお、第2の態様は、第1の態様との相違点を中心に説明する。
図3は、第2の態様に係るPRGサイズの制御例を示す図である。図3に示すように、ユーザ端末は、PDSCHを受信する(ステップS201)。当該PDSCHのPRGサイズは、システム帯域に応じて予め定められた固定値であってもよいし、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)及び/又はDCIによりユーザ端末に通知されてもよい。
ユーザ端末は、PDSCHのPRGサイズに基づいて、PUSCHのPRGサイズを決定する(ステップS202)。例えば、ユーザ端末は、PUSCHのPRGサイズを、PDSCHのPRGサイズと同一としてもよい。ユーザ端末は、決定されたPRGサイズのPRG毎にプリコーディングされたPUSCHを無線基地局に送信する(ステップS203)。
図2において、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列(PM)は、ユーザ端末で自律的に決定されてもよいし(第1のPM決定)、無線基地局で決定され、当該プリコーディング行列を示す識別子(PMI)を示すPMI情報がユーザ端末に指示されてもよい(第2のPM決定)。第1及び第2のPM決定の詳細は、第1の態様と同様であるため説明を省略する。
或いは、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列(PM)は、PDSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列と同一であってもよい。PDSCHの各PRGのPMは、当該PDSCHに多重される復調用参照信号(DM−RS)を用いてユーザ端末で検出されてもよいし(非コードブックベース)、無線基地局から明示的に通知されてもよい(コードブックベース)。
第2の態様によれば、PDSCHのPRGサイズに基づいて、PUSCHのPRGサイズが決定されるので、ユーザ端末と無線基地局との間で、明示的なシグナリングなしに、PRGサイズを共有することができる。したがって、PRGサイズのシグナリングに伴うオーバーヘッドを増加させずに、PRG毎のプリコーディングによりUL信号の受信特性を向上させることができる。
(第3の態様)
第3の態様では、ユーザ端末は、無線基地局において決定されるPRGサイズを示す情報(PRGサイズ情報)を受信し、PUSCHのPRGサイズを当該PRGサイズ情報が示すサイズとする。なお、第2の態様は、第1及び/又は第2の態様との相違点を中心に説明する。
図4は、第3の態様に係るPRGサイズ決定の一例を示す図である。図4に示すように、無線基地局は、UL参照信号(例えば、SRS)に基づいて、PUSCHのPRGサイズを決定する(ステップS301)。具体的には、無線基地局は、UL参照信号を用いた伝搬路推定により得られるULの伝搬路推定値に基づいて、PUSCHのPRGサイズを決定する。
無線基地局は、PUSCHのPRGサイズ情報をユーザ端末に送信する(ステップS302)。当該PRGサイズ情報は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)及び/又はDCIによりユーザ端末に送信される。
ユーザ端末は、無線基地局からのPRGサイズ情報が示すサイズにPUSCHのPRGサイズを決定し、決定されたPRGサイズのPRG毎にプリコーディングされたPUSCHを無線基地局に送信する(ステップS303)。
図4において、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列は、ユーザ端末で自律的に決定されてもよいし(第1のPM決定)、無線基地局で決定され、当該プリコーディング行列を示す識別子(PMI)を示すPMI情報がユーザ端末に指示されてもよい(第2のPM決定)。第1及び第2のPM決定の詳細は、第1の態様と同様であるため説明を省略する。
第3の態様では、PUSCHのPRGサイズが、無線基地局で決定され、ユーザ端末に通知される。したがって、当該PRGサイズの決定に伴うユーザ端末の処理負荷を増加させずに、PRG毎のプリコーディングによりUL信号の受信特性を向上させることができる。
(第4の態様)
第4の態様では、ユーザ端末は、PUSCHのPRGサイズを自律的に決定し、当該PUSCHのプリコーディングに関する情報(プリコーディング情報)を送信する。ここで、プリコーディング情報は、PUSCHのPRGサイズを示す情報と、PUSCHがPRG毎にプリコーディングされることを示す情報との少なくとも一つであればよい。第4の態様において、ユーザ端末は、無線基地局からの指示に基づいて、自律的にPUSCHのPRGサイズを決定してもよいし(第1の自律制御)、無線基地局からの指示なしに、自律的にPUSCHのPRGサイズを決定してもよい(第2の自律制御)。
<第1の自律制御>
図5は、第4の態様に係るPRGサイズの第1の自律制御例を示す図である。図5に示すように、ユーザ端末は、PRG毎のPUSCHのプリコーディングをサポートするか否かを示す能力(Capability)情報を無線基地局に予め報告する(ステップS401)。例えば、ユーザ端末は、上位レイヤシグナリングにより、当該能力情報を無線基地局に送信してもよい。
無線基地局は、ユーザ端末からの能力情報に基づいて、PUSCHに対してPRG毎のプリコーディングを行うべきか否かを決定し、決定結果(すなわち、PRG毎のプリコーディングを行う機能のオン又はオフ)を示す指示情報をユーザ端末に送信する(ステップS402)。当該指示情報は、上位レイヤシグナリング及び/又はDCIにより、ユーザ端末に送信されてもよい。
ユーザ端末は、無線基地局から、PRG毎のプリコーディングを指示する指示情報を受信する場合、PRGサイズを自律的に決定する(ステップS403)。例えば、ユーザ端末は、ULの伝搬路と相関関係を有するDLの伝搬路の推定値、システム帯域幅(RB数)、当該ユーザ端末に対するPUSCHに割り当てられる帯域幅(RB数)、ユーザ端末の能力情報(例えば、ユーザ端末が対応するPRG数に制限がある場合)の少なくとも一つに基づいて、PRGサイズを決定してもよい。
ユーザ端末は、決定されたPRGサイズのPRG毎にプリコーディングされたPUSCHと、当該PUSCHのプリコーディング情報を無線基地局に送信する(ステップS404)。当該プリコーディング情報は、当該PUSCHのPRGサイズを示してもよいし、当該PRGサイズを示さず、PUSCHがPRG毎にプリコーディングされることを示してもよいし、両者を示してもよい。
プリコーディング情報が、PRGサイズを示さず、PUSCHがPRG毎にプリコーディングされることを示す場合、無線基地局は、PUSCHに適用されたPRGサイズをブラインドで推定する。例えば、無線基地局は、ULの伝搬路推定値、システム帯域幅(RB数)、当該ユーザ端末に対するPUSCHに割り当てられる帯域幅(RB数)、ユーザ端末の能力情報(例えば、ユーザ端末が対応するPRG数に制限がある場合)の少なくとも一つに基づいて、当該PRGサイズを推定してもよい。
また、図5において、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列は、ユーザ端末で自律的に決定されてもよいし(第1のPM決定)、無線基地局で決定され、当該プリコーディング行列を示す識別子(PMI)を示すPMI情報がユーザ端末に指示されてもよい(第2のPM決定)。第1及び第2のPM決定の詳細は、第1の態様と同様であるため説明を省略する。
図6は、第4の態様に係るユーザ端末の動作例を示す図である。図6に示すように、ユーザ端末は、PRG毎のPUSCHのプリコーディングをサポートするか否かを判定する(ステップS411)。PRG毎のPUSCHのプリコーディングをサポートする場合(ステップS411;Yes)、ユーザ端末は、無線基地局からのPRG毎のプリコーディングを指示する指示情報の有無を判定する(ステップS412)。当該指示情報を受信する場合、ユーザ端末は、図5のステップS403で説明したように、自律的にPUSCHのPRGサイズを決定する(ステップS413)。
一方、ユーザ端末が、PRG毎のPUSCHのプリコーディングをサポートしない場合(ステップS411;No)、本動作を終了する。当該PRG毎のプリコーディングをサポートしても無線基地局からのPRG毎のプリコーディングを指示する指示情報を受信しない場合(ステップS412;No)、ユーザ端末は、第1〜第3の態様のいずれかで説明した方法を用いて、PRGサイズを決定する(ステップS414)。
<第2の自律制御>
図7は、第4の態様に係るPRGサイズの第2の自律制御例を示す図である。図7に示すように、ユーザ端末は、無線基地局からPRG毎のプリコーディングの指示なしに、PRGサイズを自律的に決定する(ステップS421)。なお、図7のステップS421及びS422の詳細は、図5のステップS403及びS404と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
また、図7において、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGのプリコーディング行列は、ユーザ端末で自律的に決定されてもよいし(第1のPM決定)、無線基地局で決定され、当該プリコーディング行列を示す識別子(PMI)を示すPMI情報がユーザ端末に指示されてもよい(第2のPM決定)。第1及び第2のPM決定の詳細は、第1の態様と同様であるため説明を省略する。
以上の第4の態様では、PUSCHのPRGサイズが、ユーザ端末で自律的に決定される。したがって、PRGサイズのシグナリングに伴うオーバーヘッドを増加させずに、PRG毎のプリコーディングによりUL信号の受信特性を向上させることができる。
(変更例)
以上の第1〜第4の態様に係るPRGサイズの制御の変更例について説明する。以下に示す第1〜第7の変更例は、上記第1〜第4の態様の少なくとも一つに適用可能である。また、以下に示す第1〜第7の変更例の少なくとも一つも組み合わせることが可能である。
<第1の変更例>
第1の変更例において、ユーザ端末は、直近の所定期間内にPDSCHを受信するか否かに基づいて、PDSCHのPRGサイズに基づいてPUSCHのPRGサイズを決定するか否かを判定してもよい。すなわち、第1の変更例は、上記第2の態様に係るPRGサイズと、上記第1〜第4の態様のいずれかの組み合わせに関する。
図8は、第1の変更例に係るPRGサイズの制御例を示す図である。図8に示すように、ユーザ端末は、直近の所定期間(例えば、所定数のサブフレーム)内にPDSCHを受信するか否かを判定する(ステップS501)。
直近の所定期間内にPDSCHを受信した場合、ユーザ端末は、第2の態様で説明したように、PDSCHのPRGサイズに基づいて、PUSCHのPRGサイズを決定する(ステップS502)。一方、直近の所定期間内にPDSCHを受信していない場合、ユーザ端末は、第1、第3、第4のいずれかに係る方法でPRBサイズを決定してもよい(ステップS503)。
第1の変更例では、直近の所定期間におけるPDSCHの受信の有無に応じて、PDSCHのPRGサイズに基づいてPUSCHのPRGサイズを決定するか否かが判定される。このため、直近の所定期間内にPDSCHが受信されていない場合に、古いPDSCHのPRGサイズに基づいて、PUSCHのPRGサイズが不適切に決定されてしまうのを防止できる。
<第2の変更例>
第1〜第4の態様では、PUSCHのPRGサイズは、PRG毎に一定である場合を想定するが、第2の変更例では、PUSCHのPRGサイズは、PRG毎に一定でなくともよい。
図9は、第2の変更例に係るPRGサイズの制御例を示す図である。図9に示すように、PUSCHに割り当てられた周波数帯域には、PRGサイズの異なる複数のPRGが設けられてもよい。例えば、各PRGは、周波数応答(受信電力)の相関値が所定値以内である一以上のRBで構成されてもよい。
例えば、図9では、PRG#0〜#5は、それぞれ、周波数応答(受信電力)の相関値が所定値以内である一以上のRBで構成される。例えば、PRG#5を構成する10RB(RB)では、受信電力の相関値が所定値以内であるため、他のPRG#0〜#4と比べて、PRGサイズが大きい。
図9において、PRG#0〜#5のPRGサイズを示す情報(PRGサイズ情報)は、上位レイヤシグナリング及び/又はDCIにより、無線基地局からユーザ端末に送信されてもよいし、或いは、ユーザ端末から無線基地局に送信されてもよい。
ここで、PRGサイズ情報は、各PRGのPRGサイズそのものを示してもよい。例えば、図9では、PRGサイズ情報は、PRG#0、#3、#4のPRGサイズは2RBであり、PRG#1、#2のPRGサイズは4RBであり、PRG#5のPRGサイズ10RBであることを示してもよい。また、図9において、上位レイヤシグナリングにより基準となるPRGサイズ(例えば、2RB)が設定され、当該基準となるPRGサイズとは異なるPRGサイズ(例えば、PRG#1、2の4RB、PRG#5の10RB)がDCIにより指定されてもよい。
或いは、PRGサイズ情報は、各PRGのPRGサイズそのものではなく、各PRGのPRGサイズを導出可能な情報(例えば、各PRGの分割位置、又は、各PRBの開始RB(RB)のインデックスなど)であってもよい。例えば、図9に示すように、PUSCHに対してRB#0〜#23が割り当てられる場合、PRGサイズ情報は、PRG#0の開始RBがRB#0であり、PRG#1の開始RBがRB#2であり、PRG#2の開始RBがRB#6であり、PRG#3の開始RBがRB#10であり、PRG#4の開始RBがRB#12であり、PRG#5の開始RBが#14であることを示してもよい。
以上のように、第2の変更例では、PUSCHに割り当てられた周波数帯域内の各PRGのPRGサイズが可変であるので、相関値が所定値以内である連続したRBが異なる複数のPRGに属するのを防止でき、ユーザ端末におけるプリコーディングの処理負荷を軽減できる。
<第3の変更例>
第3の変更例では、PUSCHに割り当てられた周波数帯域内で一定のPRGサイズを用いる場合における端数となるRBの取り扱いについて説明する。
図10は、第3の変更例に係るPRGサイズの制御例を示す図である。図10では、PUSCHに対してN個のRBが割り当てられ、PRGサイズが3RBであり、XはNを3で割った商であるものとする。図10に示すように、PUSCHに割り当てられるN個のRBが3の倍数ではない場合、余りのRB(図10では、2RB)が発生する。
図10に示す場合、X個のPRG(PRG#0〜#X−1)は、PRBサイズと等しい3RBで構成し、残りの2RBを一つのPRB(図10では、PRB#X)としてもよい(オプション1)。或いは、残りの2RBは、PRGとせずに、1RBずつプリコーディングされてもよい(オプション2)。
第3の変更例では、PUSCHに割り当てられた周波数帯域内で一定のPRGサイズを用いる場合、端数となるRBが生じても、ユーザ端末が適切にプリコーディングを行うことができる。
<第4の変更例>
上述のように、PUSCHのプリコーディングに用いられる各PRGは、所定数の周波数リソース単位(例えば、RB)を含んで構成される。第4の変更例では、各PRGは、所定数の時間リソース単位(例えば、サブフレーム、無線フレーム、伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)など)を含んで構成されてもよい。すなわち、第4の変更例では、PUSCHのプリコーディングを行う場合に、時間方向のグループ化が行われてもよい。
図11は、第4の変更例に係るPRGサイズの制御例を示す図である。図11では、PUSCHに対してN個のRBが割り当てられ、PRGサイズが3RBであり、XはNを3で割った商であるものとする。なお、図11では、PUSCHに割り当てられた周波数帯域内で一定のPRGサイズ(3RB)を用いる場合が示されるが、第2の変更例で説明したように、周波数方向のPRGサイズは一定でなくともよい。
例えば、図11では、Y(Y>0)個のサブフレーム(SF)がグループ化されるものとする。図11に示すように、PRB#0〜#X−1は、それぞれ、周波数方向の3RBと時間方向のY個のサブフレームで構成される。図11に示すように、各PRBが周波数方向だけでなく時間方向にグループ化される場合、無線基地局とユーザ端末との間でPRGサイズに関する情報を通知する頻度を削減でき、オーバーヘッドを削減できる。
なお、時間方向のグループ化は、複数の時間リソース単位(例えば、サブフレーム、無線フレーム、TTIなど)間における伝搬路変動が緩やかな場合(例えば、DL及び/又はULの伝搬路推定値のサブフレーム間の相関値が所定値以内である場合)に適用されてもよい。
第4の変更例では、PUSCHのプリコーディングを行う場合に時間方向のグループ化が行われるので、PRGサイズの通知頻度を削減でき、オーバーヘッドを削減できる。
<第5の変更例>
第5の変更例では、複数の異なるニューメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、シンボル長など)が混在する場合について説明する。将来の無線通信システムでは、DLとULとで異なるニューメロロジーが用いられることが想定される。また、将来の無線通信システムでは、ULの同一セル(キャリア、CC)内において、複数の異なるニューメロロジーが用いられることも想定される。
このように、複数の異なるニューメロロジーが混在する場合、周波数リソース単位(例えば、RB)数を用いて周波数方向のPRGサイズを規定すると、周波数方向のPRGサイズを適切に制御できない恐れがある。そこで、第5の変更例では、周波数方向のPRGサイズが、周波数帯域幅(例えば、〜kHz、〜MHzなど)に基づいて指定されてもよい。
また、複数の異なるニューメロロジーが混在する場合、第4の変更例で説明したように、時間リソース単位(例えば、サブフレーム、TTI、無線フレーム)数を用いて時間方向のPRGサイズを規定すると、時間方向のPRGサイズを適切に制御できない恐れがある。そこで、第5の変更例では、時間方向のPRGサイズが、時間(例えば、〜msなど)に基づいて指定されてもよい。
図12は、第5の変更例に係るPRGサイズの制御例を示す図である。例えば、図12では、ULでは、既存のLTEシステムと同一のサブキャリア間隔(15kHz)が用いられ、DLでは、既存のLTEシステムと異なるサブキャリア間隔(例えば、30kHz)が用いられる場合について説明する。また、図12では、DL及びULの双方において、1RBあたりのサブキャリア数は同一(例えば、12)であり、1サブフレームあたりのシンボル数(例えば、14)であるものとする。
なお、図12では、第4の変更例で説明したように、PRGが周波数方向だけでなく、時間方向にもグループ化される場合を想定するが、時間方向のグループ化は行われなくともよい。
例えば、図12のULでは、3RBで構成されるPRGの周波数帯域幅は、540kHz(=15kHz×12サブキャリア×3RB)であるのに対して、DLでは、3RBで構成されるPRGの周波数帯域幅は、1080kHz(=30kHz×12サブキャリア×3RB)である。
また、サブキャリア間隔とシンボル長は逆数の関係にあるため、サブキャリア間隔が2になるとシンボル長は1/2となる。図12では、サブフレームあたりのシンボル数はDL及びULの双方で同一であるため、DLのサブフレーム長は、ULのサブフレーム長(1ms)の1/2倍の0.5msとなる。
図12に示す場合、ユーザ端末は、DLの周波数方向のPRGサイズ(ここでは、3RB)に基づいてPRGあたりの周波数帯域幅を算出し、当該周波数帯域幅に基づいてULの周波数方向のPRGサイズを決定してもよい。上述のように、図12では、DLの3RBは1080kHzであり、ULの3RBは、DLの1/2倍の540kHzである。このため、ユーザ端末は、DLとULとの1PRGあたりの周波数帯域幅が等しくなるように、ULの周波数方向のPRGサイズ(PRGあたりのRB数)を、DLの2倍の6RBと決定する。
また、ユーザ端末は、DLの時間方向のPRGサイズ(ここでは、2サブフレーム(SF))に基づいてPRGあたりの時間長を算出し、当該時間長に基づいてULの時間方向のPRGサイズを決定してもよい。図12では、DLの2SFは1ms(=0.5ms×2)であり、ULの2SFは、DLの2倍の2ms(=1ms×2)である。このため、ユーザ端末は、DLとULとの1PRGあたりの時間長が等しくなるように、ULの時間方向のPRGサイズ(PRGあたりのSF数)を、DLの1/2倍の1SFと決定する。
このように、第5の変更例において、ユーザ端末は、DLの周波数方向及び/又は時間方向のPRGサイズに基づいて、PRGあたりの周波数帯域幅及び/又は時間長を算出し、当該周波数帯域幅及び/又は時間長に基づいて、ULの周波数方向及び/又は時間方向のPRGサイズを決定してもよい(オプション1)。
或いは、第5の変更例において、ULの周波数方向及び/又は時間方向のPRGサイズは、実際の周波数帯域幅(例えば、〜kHz、〜MHzなど)及び/又は時間長(例えば、〜msなど)で指定されてもよい。例えば、図12において、ULのPRGサイズは、1080kHz及び1msで指定されてもよい。この場合、第1の態様におけるシステム帯域幅に応じた固定値も、周波数帯域幅及び/又は時間長であってもよい。
以上のように、第5の変更例では、PRGサイズが、周波数方向及び/又は時間方向のリソース単位数(例えば、RB数及び/又はSF数など)ではなく、周波数帯域幅(例えば、〜kHz、〜MHzなど)及び/又は時間長(例えば、〜msなど)に基づいて、指定される。したがって、DLとULとの間(又は、同じULキャリア内)で異なる複数のニューメロロジーが混在する場合であっても、ULのPRGサイズを適切に制御できる。
<第6の変更例>
第6の変更例では、UL参照信号のプリコーディングについて説明する。上述のように、PUSCHに対してPRG毎のプリコーディングが適用される場合、ユーザ端末は、各PRGのPMIと同一のプリコーディング行列を用いてプリコーディングされた復調用参照信号(DM−RS)を、各PRGのPUSCHと多重して送信することができる。
一方、第6の変更例において、PUSCHの復調に用いられない他のUL参照信号(例えば、サウンディング参照信号(SRS))には、PRG毎のプリコーディングが適用されなくともよい。SRSは、システム帯域幅全体でのULのチャネル評価を行うためのUL参照信号である。このため、SRSに対してPRG毎のプリコーディングが適用されると、PRG毎にプリコーディングで得られる利得が異なる結果、適切なチャネル評価を行うことができない恐れがあるためである。
(無線通信システム)
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記各態様に係る無線通信方法が適用される。なお、上記各態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。また、上記各変更例に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
図13は、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1では、LTEシステムのシステム帯域幅(例えば、20MHz)を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。なお、無線通信システム1は、SUPER 3G、LTE−A(LTE−Advanced)、IMT−Advanced、4G、5G、FRA、NRなどと呼ばれても良い。
図13に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12a〜12cとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。セル間で異なるニューメロロジーが適用される構成としてもよい。
ここで、ニューメロロジーとは、周波数方向及び/又は時間方向における通信パラメータ(例えば、サブキャリア間隔、帯域幅、シンボル長、CP長、TTI長、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、フィルタリング処理、ウィンドウイング処理などの少なくとも一つ)である。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、異なる周波数を用いるマクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、複数のセル(CC)(例えば、2個以上のCC)を用いてCA又はDCを適用することができる。また、ユーザ端末は、複数のセルとしてライセンスバンドCCとアンライセンスバンドCCを利用することができる。
また、ユーザ端末20は、各セルで、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)又は周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)を用いて通信を行うことができる。TDDのセル、FDDのセルは、それぞれ、TDDキャリア(フレーム構成タイプ2:Frame structure type 2)、FDDキャリア(フレーム構成タイプ1::Frame structure type 1)等と呼ばれてもよい。
また、各セル(キャリア)では、相対的に長い時間長(例えば、1ms)を有するサブフレーム(TTI、通常TTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ロングサブフレーム等ともいう)、又は、相対的に短い時間長を有するサブフレーム(ショートTTI、ショートサブフレーム等ともいう)のいずれか一方が適用されてもよいし、ロングサブフレーム及びショートサブフレームの双方が適用されてもよい。また、各セルで、2以上の時間長のサブフレームが適用されてもよい。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz、3.5GHz、5GHz、6GHzなど)では、相対的に狭いサブキャリア間隔を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、28GHz、30〜70GHzなど)で相対的に広いサブキャリア間隔が用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。なお、各無線基地局が利用する周波数帯域の構成はこれに限られない。
無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線接続(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線接続する構成とすることができる。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイント、などと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。
各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでもよい。また、ユーザ端末20は、他のユーザ端末20との間で端末間通信(D2D)を行うことができる。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンク(DL)にOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用でき、上りリンク(UL)にSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用できる。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したRBからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られず、ULでOFDMAが用いられてもよい。
無線通信システム1では、DLチャネルとして、各ユーザ端末20で共有されるDL共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel、DLデータチャネル等ともいう)、ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、L1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、SIB(System Information Block)などが伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)が伝送される。
L1/L2制御チャネルは、DL制御チャネル(PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel))、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。EPDCCHは、PDSCHと周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどの伝送に用いられる。PHICH、PDCCH、EPDCCHの少なくとも一つにより、PUSCHの再送制御情報(A/N、HARQ−ACK)を伝送できる。
無線通信システム1では、ULチャネルとして、各ユーザ端末20で共有されるUL共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel、ULデータチャネル等ともいう)、UL制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報が伝送される。PDSCHの再送制御情報(A/N、HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)などの少なくとも一つを含む上り制御情報(UCI:Uplink Control Information)は、PUSCH又はPUCCHにより、伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルを伝送できる。
<無線基地局>
図14は、本実施の形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。なお、送受信アンテナ101、アンプ部102、送受信部103は、それぞれ1つ以上を含むように構成されてもよい。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、レートマッチング、スクランブリング、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて送受信部103に転送される。また、DL制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、送受信部103に転送される。
送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101からDL信号として送信される。
本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部103は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
一方、UL信号については、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅される。送受信部103はアンプ部102で増幅されたUL信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力されたUL信号に含まれるULデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
また、送受信部103は、プリコーディンググループ毎にプリコーディングされるDL信号を送信する。送受信部103は、プリコーディンググループ毎にプリコーディングされるUL信号を受信する。ここで、プリコーディンググループは、所定数の周波数リソース単位(例えば、RB)を含んで構成され、以下、PRGと呼ぶ。また、PRGは、所定数の時間リソース単位(例えば、サブフレーム)を含んで構成されてもよい(第4の変更例)。
図15は、本実施の形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図15は、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図15に示すように、ベースバンド信号処理部104は、制御部301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、測定部305とを備えている。
制御部301は、無線基地局10全体の制御を実施する。制御部301は、例えば、DL信号及びUL信号のスケジューリング、送信信号生成部302によるDL信号の生成処理(例えば、符号化、変調、マッピングなど)や、マッピング部303によるDL信号のマッピング、受信信号処理部304によるUL信号の受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)、測定部305による測定を制御する。
具体的には、制御部301は、PRG毎のDL信号(例えば、PDSCH)のプリコーディングを制御する。制御部301は、DL信号のPRGサイズをシステム帯域に応じて予め定められた固定値としてもよいし、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)及び/又はDCIによりユーザ端末20に通知するよう制御してもよい。
また、制御部301は、UL信号(例えば、PUSCH)のPRGサイズを制御してもよい(第3の態様)。制御部301は、UL信号のPRGサイズを示すPRGサイズ情報をユーザ端末20に通知するよう制御してもよい。
また、制御部301は、UL信号のPRG毎のプリコーディング行列(PM)を決定してもよい(第2のPM決定)。制御部301は、各PRGのプリコーディング行列を示すPMI情報をユーザ端末20に送信するよう制御してもよい。当該PMI情報は、各PRGのPMIを含んで構成されてもよいし、或いは、基準となるPRGのPMIと当該PMIからの差分を示す情報とで構成されてもよい。
また、制御部301は、UL信号のPRG毎のプリコーディングを行うべきか否かを決定し、決定結果(すなわち、PRG毎のプリコーディングを行う機能のオン又はオフ)を示す指示情報をユーザ端末20に送信するよう制御してもよい(第4の態様、第1の自律制御)。
また、制御部301は、UL信号と同様のPRG毎にプリコーディングされる復調用参照信号(DM−RS)を用いて、伝搬路(チャネル)推定を行うように測定部305を制御してもよい。制御部301は、測定部305による推定値に基づいて、PRG毎にプリコーディングされたUL信号の受信処理を行うよう受信信号処理部304を制御してもよい。
制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、DL信号(DLデータ信号、DL制御信号、DL参照信号を含む)、上位レイヤシグナリングされる情報、DCIの少なくとも一つを生成して、マッピング部303に出力してもよい。
具体的には、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、PRG毎にDL信号(例えば、PDSCH)をプリコーディングする。また、送信信号生成部302は、当該DL信号と同一のPRG毎のプリコーディング行列を用いて、復調用参照信号(DM−RS)をプリコーディングし、当該DL信号と多重してもよい。送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された信号を、所定の無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
受信信号処理部304は、ユーザ端末20から送信されるUL信号(ULデータ信号、UL制御信号、UL参照信号を含む)の受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。また、受信信号処理部304は、受信信号や、受信処理後の信号を、測定部305に出力してもよい。具体的には、受信信号処理部304は、測定部305によるDM−RSを用いた伝搬路(チャネル)推定結果に基づいて、UL信号の受信処理を行う。
測定部305は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部305は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
測定部305は、ユーザ端末20からのUL参照信号(例えば、SRS)に基づいて、ULのチャネル状態を測定し、測定結果を制御部301に出力する。また、測定部305は、ユーザ端末20からのDM−RSを用いて、UL信号を復調するための伝搬路(チャネル)推定を行ってもよい。
<ユーザ端末>
図16は、本実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。
複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅されたDL信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。DLデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。
一方、ULデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御処理(例えば、HARQの処理)や、チャネル符号化、レートマッチング、パンクチャ、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。UCIについても、チャネル符号化、レートマッチング、パンクチャ、DFT処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
また、送受信部203は、上記PRG毎にプリコーディングされるUL信号を送信する。送受信部203は、上記PRG毎にプリコーディングされるDL信号を受信する。
送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。また、送受信部203は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
図17は、本実施の形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図17においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図17に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、測定部405と、を備えている。
制御部401は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部401は、例えば、受信信号処理部404によるDL信号の受信処理、送信信号生成部402によるUL信号の生成処理や、マッピング部403によるUL信号のマッピング、測定部405による測定を制御する。
具体的には、制御部401は、DCI(DLアサインメント)に基づいて、DL信号(例えば、PDSCH)の受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を制御する。また、制御部401は、DCI(ULグラント)に基づいて、UL信号(例えば、PUSCH)の生成及び送信処理(例えば、符号化、変調、マッピングなど)を制御する。
また、制御部401は、PRG毎のUL信号(例えば、PUSCH)のプリコーディングを制御する。また、制御部401は、当該PRGの周波数方向のサイズを制御する。また、制御部401は、当該PRGの時間方向のサイズを制御してもよい。以下では、PRGの周波数方向及び/又は時間方向のサイズを、PRGサイズと呼ぶ。
例えば、制御部401は、UL信号のPRGサイズをシステム帯域に応じて予め定められた固定値としてもよい(第1の態様)。また、制御部401は、DL信号のPRGサイズに基づいて、UL信号のPRGサイズを決定してもよい(第2の態様)。また、制御部401は、UL信号のPRGサイズを、無線基地局10から指定されるサイズに決定してもよい(第3の態様)。
また、制御部401は、UL信号のPRGサイズを自律的に決定してもよい(第4の態様)。制御部401は、無線基地局10からの指示に基づいてUL信号のPRGサイズを自律的に決定してもよいし(第1の自律制御)、或いは、無線基地局10からの指示なしに自律的に決定してもよい(第2の自律制御)。また、制御部401は、当該PRGサイズ及び/又はUL信号がPRG毎にプリコーディングされることを示すプリコーディング情報を無線基地局10に送信するよう制御してもよい。
また、制御部401は、UL信号のPRG毎のプリコーディング行列(PM)を決定してもよい(第1のPM決定)。制御部401は、各PRGのプリコーディング行列を示すPMI情報を無線基地局10に送信するよう制御してもよい。或いは、制御部401は、UL信号と同一のPMを用いてPRG毎にプリコーディングされる復調用参照信号(DM−RS)を当該UL信号に多重して送信するよう制御してもよい。
また、制御部401は、DL信号に多重されたDM−RSを用いて、DL信号を復調するための伝搬路(チャネル)推定を行うように測定部405を制御してもよい。制御部401は、測定部405による推定値に基づいて、PRG毎にプリコーディングされたDL信号の受信処理を行うよう受信信号処理部304を制御してもよい。
制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、UL信号(ULデータ信号、UL制御信号、UL参照信号を含む)を生成(例えば、符号化、レートマッチング、パンクチャ、変調など)して、マッピング部403に出力する。送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
具体的には、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、PRG毎にUL信号(例えば、PUSCH)をプリコーディングする。また、送信信号生成部402は、当該UL信号と同一のPRG毎のプリコーディング行列を用いて、復調用参照信号(DM−RS)をプリコーディングし、当該UL信号と多重してもよい。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成されたUL信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
受信信号処理部404は、DL信号(DLデータ信号、DL制御信号、DL参照信号を含む)の受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。具体的には、受信信号処理部404は、測定部405によるDM−RSを用いた伝搬路(チャネル)推定結果に基づいて、DL信号の受信処理を行う。
受信信号処理部404は、無線基地局10から受信した情報を、制御部401に出力する。受信信号処理部404は、例えば、ブロードキャスト情報、システム情報、RRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリングによる上位レイヤ制御情報、L1/L2制御情報(例えば、ULグラント、DLアサインメント)などを、制御部401に出力する。
受信信号処理部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。また、受信信号処理部404は、本発明に係る受信部を構成することができる。
測定部405は、無線基地局10からのDL参照信号(例えば、CRS、CSI−RS)に基づいて、DLのチャネル状態を測定し、測定結果を制御部401に出力する。また、測定部405は、無線基地局10からのDM−RSを用いて、DL信号を復調するための伝搬路(チャネル)推定を行ってもよい。
測定部405は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置、並びに、測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
<ハードウェア構成>
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施形態における無線基地局、ユーザ端末などは、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図18は、本発明の一実施形態に係る無線基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の無線基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、1以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述のベースバンド信号処理部104(204)、呼処理部105などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD−ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び/又は時分割複信(TDD:Time Division Duplex)を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信アンテナ101(201)、アンプ部102(202)、送受信部103(203)、伝送路インターフェース106などは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LED(Light Emitting Diode)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、無線基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(変形例)
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
また、無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)で構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットで構成されてもよい。さらに、スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルなど)で構成されてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレームやTTIは、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1−13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、無線基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅や送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)の送信時間単位であってもよいし、スケジューリングやリンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8−12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、又はロングサブフレームなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、短縮サブフレーム、又はショートサブフレームなどと呼ばれてもよい。
リソースブロック(RB:Resource Block)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。なお、RBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)で構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスで指示されるものであってもよい。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本明細書で明示的に開示したものと異なってもよい。
本明細書においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。例えば、様々なチャネル(PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)など)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ、及び/又は下位レイヤから上位レイヤへ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)など)、MAC(Medium Access Control)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
なお、物理レイヤシグナリングは、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))で通知されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書では、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「eNB」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」及び「コンポーネントキャリア」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び/又は基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本明細書では、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」及び「端末」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
また、本明細書における無線基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、無線基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間(D2D:Device-to-Device)の通信に置き換えた構成について、本発明の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の無線基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」や「下り」などの文言は、「サイド」と読み替えられてもよい。例えば、上りチャネルは、サイドチャネルと読み替えられてもよい。
同様に、本明細書におけるユーザ端末は、無線基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を無線基地局10が有する構成としてもよい。
本明細書において、基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)から成るネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving-Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、LTE−B(LTE-Beyond)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、New−RAT(Radio Access Technology)、NR(New Radio)、NX(New radio access)、FX(Future generation radio access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本明細書で使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
本明細書で使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」と読み替えられてもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び/又は光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書又は特許請求の範囲で「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2016年8月3日出願の特願2016−152973に基づく。この内容は、全てここに含めておく。