JP6381137B2 - 標識検出装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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本発明は、標識検出装置、方法、及びプログラムに係り、特に、物体の表面の位置を計測した点群から標識を検出するための標識検出装置、方法、及びプログラムに関する。
近年、モバイルマッピングシステム(MMS)と呼ばれるカメラやレーザースキャナを搭載した車が、街中を走行することで道路周辺の構造物である建造物や道路などの物体の表面の形状を計測できるシステムが利用されつつある。このシステムは、GPS(全地球測位システム)やIMS(慣性計測装置)を用いて物体の表面を3次元の座標情報(3次元点群)として記録できる。この技術を利用して、道路周辺の地物(信号機や電柱、標識、ガードレール等)の検出による3次元の地図作成保守・保全業務への活用が期待されている。
非特許文献1では、MMSで計測した道路および周辺の構造物の点群およびカメラ画像を用いて、道路の白線や横断歩道、また標識を登録するシステムを開発している。このシステムでは、白線や標識については、画像認識ソフトにより自動的に検出を行い、誤検出や検出漏れが生じた道路および周辺の構造物については、後から手動で修正を行い、高精度な道路地物位置計測を作成している。
非特許文献2では、MMSで計測した点群のみを入力とし、標識および柱状構造物などの地物の自動で検出が行われている。標識については、柱状構造物の近傍に存在する平面であると見なして検出を行っている。具体的には、柱状構造物周辺の点群について、主成分分析したときの固有値を特徴として、平面(標識)が存在するか判定している。
非特許文献3では、MMSで計測した点群およびカメラ画像を用いることで、道路標識を自動で検出が行われている。標識のレーザーの反射強度が強いこと、更に3次元の点群の平面形状であることを手掛かりとして標識の3次元空間での位置をまず検出している。次に、その3次元位置からカメラ画像上での標識位置を算出し、その位置に対して画像認識処理を行うことで、標識認識を行っている。
橋詰、「モービルマッピングシステムを用いた既設道路舗装状態の道路CADおよびGIS連接に関する実証的研究」、JACIC 平成21年度研究助成事業成果報告(http://www.douga.jacic.or.jp/douga/091113hashizume0197/Contents/index.html) 深野、増田、「機械学習を用いた移動計測点群データの分類」、精密工学会学術講演会講演論文集 2013A(0), 625-626, 2013 Lipu Zhou, Zhidong Deng, "LIDAR and vision-based real-time traffic sign detection and recognition algorithm for intelligent vehicle", IEEE 17th International Conference on Intelligent Transportation Systems (ITSC), pp. 578 − 583, 2014 Jianbo Shi and Jitendra Malik (1997): "Normalized Cuts and Image Segmentation", IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition, pp 731−737
しかし、非特許文献1においては、自動検出においては画像情報のみを基にして標識を検出しているため、オクルージョンの影響や天候状況などの撮影環境の影響により検出精度が低下しやすいという課題がある。また、人手による操作が必要なため、大規模な地域での運用には人的リソースのコストが大きくなるという課題もある。
また、非特許文献2では、検出した柱状構造物周辺の点群について、平面領域を検出することで標識を検出している。しかしながら、この技術では標識を平面として認識しているために、隣接した標識を同一の標識と誤って判定してしまうという、つまり、検出漏れが生じる課題がある。また、標識の形状の分類もわからない。例えば、図1(A)や図1(B)に示すような、隣接した標識について検出精度が低いという課題がある。
また、非特許文献3において、MMSで計測した点群から反射強度が高いことを仮定しているが、反射強度が高くない標識、例えば高速道路の案内標識が検出漏れを生じるという課題がある。また、カメラ画像を用いて画像上での正確な位置および種類を認識しているが、上述したように標識の位置の検出精度は撮影状態により、標識の形状やテクスチャの推定精度は低下するという課題は残っている。交差点付近での曲がり角での撮影時の画像のブレやトンネル内外への切り替わりでの露光条件の差によるホワイトアウト等の問題が存在する。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、精度よく標識を検出することができる標識検出装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明に係る標識検出装置は、物体の表面上の位置を計測した計測結果である複数の位置を表す3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出する平面領域検出部と、前記平面領域検出部によって検出された前記平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定する標識候補領域判定部と、前記標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された前記標識候補領域を前記境界平面により分割する標識領域分割処理部と、を含んで構成されている。
また、第1の発明に係る標識検出装置において、前記標識領域分割処理部は、前記標識候補領域の各々について、前記標識候補領域に含まれる3次元点群の注目点と前記注目点の周辺点群の各周辺点との相対ベクトルの各々が成す角度から、複数のエッジ候補点を検出し、前記検出された前記複数のエッジ候補点から、サンプリング処理により2点以上選択して前記境界平面を生成し、前記標識候補領域に含まれる3次元点群で生成されるグラフを前記生成した前記境界平面で分割するコストを評価して、前記境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された前記標識候補領域を前記境界平面により分割することを繰り返し行うようにしてもよい。
また、第1の発明に係る標識検出装置において、前記標識領域分割処理部は、前記検出された前記複数のエッジ候補点から、サンプリング処理により2点以上選択して前記境界平面を生成し、標識の配置関係の事前知識を基に前記生成した前記境界平面の法線方向を補正し、前記コストを評価する評価関数として、NormalizedCutの評価基準を用いて、前記コストを評価するようにしてもよい。
また、第1の発明に係る標識検出装置において、前記標識領域分割処理部によって分割された前記標識候補領域の各々について、前記標識候補領域のスケールに応じて作成された、複数の幾何形状テンプレートとのマッチングにより、前記標識候補領域の標識形状の種類を識別する標識形状識別部を更に含むようにしてもよい。
また、第1の発明に係る標識検出装置において、前記3次元点群の各3次元点は、物体の表面上の位置及び反射強度を計測した計測結果を表し、前記標識候補領域判定部は、前記平面領域検出部によって検出された前記平面領域の各々について、前記平面領域に含まれる3次元点群の反射強度を更に考慮して、標識候補領域であるか否かを判定するようにしてもよい。
第2の発明に係る標識検出方法は、平面領域検出部が、物体の表面上の位置を計測した計測結果である複数の位置を表す3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出するステップと、標識候補領域判定部が、前記平面領域検出部によって検出された前記平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定するステップと、標識領域分割処理部が、前記標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された前記標識候補領域を前記境界平面により分割するステップと、を含んで実行することを特徴とする。
第3の発明に係るプログラムは、コンピュータを、第1の発明に係る標識検出装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
本発明の標識検出装置、方法、及びプログラムによれば、3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出し、検出された平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定し、標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された標識候補領域を境界平面により分割することにより、精度よく標識を検出することができる、という効果が得られる。
隣接した標識の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る標識検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る標識検出装置における標識検出処理ルーチンを示すフローチャートである。 標識検出処理ルーチンのステップS1の詳細なフローチャートである。 標識検出処理ルーチンのステップS2の詳細なフローチャートである。 標識検出処理ルーチンのステップS3の詳細なフローチャートである。 注目点とその周辺点群の成す角度及び位置関係を示す図である。 領域分割処理の全体の流れを示す図である。 領域分割処理におけるステップS3−3の詳細なフローチャートである。 法線に対する補正処理の一例を示す図である。 領域A及び領域Bについて決定された境界平面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る標識検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る標識検出装置における標識検出処理ルーチンを示すフローチャートである。 標識検出処理ルーチンのステップS4の詳細なフローチャートである。 テンプレートマッチングを行う領域の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る標識検出装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[発明の概要]
(第1の概要)
本発明の実施の形態では、具体的には、標識候補領域として検出された点群について、エッジ上に存在する点をまず検出し、 次に、その検出したエッジ点をサンプリングして境界平面候補を多数生成する。これらの境界平面候補の中で、グラフ分割のコストの累積値を最小にするものを境界平面として決定する。
また、案内標識のように反射強度が小さい場合でも検出が可能なように、平面と周辺地物との相対関係を考慮することで平面の検出精度も向上させる。道路上の標識は、門型柱状構造物に設置されることや、トンネル内の天井に設置されるなど、走行道路の真上に位置していることが多い。そこで、本発明では、道路走行面との相対位置関係を考慮した標識候補領域の判定処理を行う。
(第2の概要)
更に本発明の実施の形態では、切り出された点群から標識形状の識別を行う。個々に検出された標識については、その中心位置および縦横の大きさ(スケール)を推定することは容易である。そこで、推定したスケールに合わせ、かつ、検出対象となる形状に合わせた幾何テンプレートとして、具体的には、丸や三角、長方形等の図形とのマッチングにより形状識別を行う。
(第3の概要)
また、柱状構造物の位置を考慮することで更に判定条件を厳しくし、誤検出を抑制する。
[実施形態の概説]
本実施の形態に係る点群解析による標識検出装置は、レーザースキャナ等で計測された3次元点群を入力として標識の位置検出と標識の種類を認識するシステムである。本実施の形態においては、3次元情報(位置情報)とは、緯度、経度、海抜(高さ)情報でもよいし、ユーザーが設定した特定の位置を原点とした3次元ユークリッド座標系でも極座標系でもよい。本実施の形態においては、ユーザーが設定した原点における3次元ユークリッド座標系(各方向をX,Y,Z座標とする)を想定する。
各座標の単位はメートル(m)やセンチメートル(cm)、ミリメートル(mm)で表現するが、他の単位でもよい。3次元点とは、上記の3次元座標に、その点が撮影された時刻、レーザーの反射強度、赤・青・緑などの色情報等が付与された点でもよい。3次元点に付与される情報に制限はないが、少なくとも位置情報(X,Y,Z座標)は付与されたものであり、3次元点群とは、これらの情報を含む点の集合である。
また、本実施の形態においては、ユークリッド座標系のZ軸の方向は鉛直(高さ)方向を意味し、X軸とY軸の張る二次元平面は水平面を意味するものとする。また、3次元点群はレーザースキャナ以外にも、距離情報を取得できるセンサであればよく、例えば超音波センサやステレオカメラにより取得した奥行き情報から求めた3次元点群でもよい。
[第1の実施の形態]
(標識検出装置全体の説明)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る点群解析による標識検出装置の構成について説明する。図2に示すように、第1の実施の形態に係る点群解析による標識検出装置100は、CPUと、RAMと、後述する点群解析処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。この点群解析による標識検出装置100は、機能的には、記憶部103と、標識検出部104とを含んで構成されている。また、標識検出装置100には、被写体計測部101と、入力部102とが接続されている。
被写体計測部101は、物体の表面上の位置を計測した計測結果である複数の位置を表す3次元点群を計測するものであり、3次元点群を計測する装置は、レーザーレンジファインダや、赤外線センサ、または超音波センサなど、被写体とセンサとの距離を測定可能な装置である。例えば、レーザーレンジファインダをGPS(Global Positioning System)を搭載された車の上にこれら被写体表面の3次元位置を計測するシステムであるMMS(Mobile Mapping System)を用いればよい。またステレオカメラのように複数のカメラ画像を用いて、三角測量の原理から奥行きを推定する計測機器でもよい。
入力部102は、マウスやキーボードなどのユーザーインターフェースであり、点群解析による標識検出装置100で使用するパラメータを入力するものである。また、パラメータを記憶したUSBメモリなどの外部記憶媒体でもよく、記憶部103の演算処理用パラメータ記憶部111にパラメータを供給する。
記憶部103は、3次元点群記憶部110と、演算処理用パラメータ記憶部111と、標識情報記憶部112と、を含んで構成されている。また、記憶部103は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)等のハードウェアによる記憶装置である。
標識情報記憶部112には、標識検出部104で検出された標識の3次元座標位置と標識の平面の法線方向が記憶される。
標識検出部104は、平面領域検出部120と標識候補領域判定部121と標識領域分割処理部122とを含んで構成されている。
平面領域検出部120において、入力された3次元点群に対して局所形状に基づきクラスタリングを行い、3次元点群からなる領域を平面領域に分割する。領域分割された3次元点群は標識候補領域判定部121に供給され、各平面領域について標識候補領域であるか判定処理が行われる。次に、標識領域分割処理部122は、隣接する標識があれば切り分け処理を行い、記憶部103に検出した標識の情報を出力する。
(標識検出部104の動作説明)
まず、本実施の形態の標識検出装置100による標識検出部104の処理全体の流れについて図3を参照して説明する。
(ステップS1:平面領域検出部)
ステップS1において、記憶部103から供給される3次元点群および地物情報に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と、3次元点群を含む道路走行面とを検出する。ここで、地物情報とは3次元点群の計測位置や柱状構造物の位置を意味するが、それ以外の建造物の情報を含んでいてもよい。なお、地物情報が無くても標識検出部104の動作は可能である。
(ステップS2:標識候補領域判定部)
ステップS2において、平面領域検出部120から入力された平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定する。このとき、第1の実施の形態では、地物情報にMMSの走行軌跡もしくは地図の道路位置情報が含まれている場合には、この道路走行面と標識候補領域の相対位置を考慮して判定が行われる。
(ステップS3:標識領域分割処理部)
ステップS3において、標識候補領域判定部121から入力された標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された標識候補領域を境界平面により分割する処理を行い、記憶部103に標識情報を出力する。標識情報とは、標識領域に属する点群番号や標識の中心位置、大きさや形状の種類等を意味する。
以下、点群の位置の単位は[m](メートル)とし、レーザーの反射強度は計測機器により値が異なるため、事前処理として値が0から255になるように正規化処理しておくものとする。
以下にステップS1〜S3における処理の詳細について説明する。
本実施の形態では、3次元点群の反射強度および法線方向、距離を特徴として、3次元点群をクラスタリング(統合処理)していく。クラスタリング(以下、統合と呼ぶ)された3次元点群のことを以降では領域とよび、各領域を区別する番号をc(∈{1,2,3,..,C})、点群を区別する番号をi、統合された各領域に含まれる点の総数をNpoints とする。
ここで、入力された3次元点群位置を
で表現する。ただし、[x,y,z]は、X,Y,及びZ軸の座標成分を意味し、右上の添え字の記号「T」は転置を意味とする。以降では、領域の番号を用いて、処理の流れを説明する。統合された領域cに属する点は、以下(2)式のように右上の添え字にクラスタの番号を示すことで表記することとする。
(ステップS1:平面領域検出部)
図4にステップS1の詳細なフローを示す。
(ステップS1−1:K近傍点検出、法線方向の算出)
ステップS1−1において、3次元点群における注目点pについて、半径r内に含まれる3次元点を周辺点pとし、jを周辺点群の点を区別する記号j(∈{1,2,3,..,Num})とする。nとnとをそれぞれの点の法線方向とし、各3次元点のレーザーの反射強度をref(i)、ref(j)で表現すると以下の(3)〜(5)式を満たす3次元点をクラスタリングしていく。ただし、本実施の形態では法線の検出方法には非特許文献5に記載の方法を用いるが、法線の検出方法は特に限定されるものではない。
(ステップS1−2:クラスタリング処理)
ステップS1−2において、以下の(3)〜(5)式を全て満たすとき、注目点p及び周辺点pは同じ領域にクラスタリングされる。
ここで、記号「|| ||」はベクトルの2ノルムを意味し、記号「・」はスカラー値の場合には掛け算を、ベクトルの場合には内積を意味し、記号「||」は絶対値を意味する。半径rや閾値Th_angle,Th_reflectionは演算処理用パラメータ記憶部111に登録されているパラメータである。以降では、このようなパラメータを「実験的に決めるパラメータである」と記載する。本実施の形態において、r=0.3(m)とした。閾値Th_angle,Th_reflectionも実験的に決めるパラメータであり、本実施の形態ではTh_angle=5、Th_reflection=30とした。反射強度を考慮することは精度を向上させる観点で望ましいが、しかし、入力された点群の反射強度が無い場合には、(5)式を用いないこととする。
(4)式は物理的には、法線方向の成す角度を意味する。本実施の形態では、平面領域を検出する必要があるため、このパラメータTh_angleは3度〜10度と小さい値が望ましい。計測ノイズの大きい場合には、この閾値を大きくし、計測ノイズが小さい場合には閾値も小さく設定すればよい。
入力した3次元点群全てについて、上記のクラスタリング処理を終わったあとに生成されたクラスタcについて、当該クラスタcの3次元点群の総数が閾値Th_poitnsより小さいときにはノイズと判定して除去する。本実施の形態では、Th_poitns=20[点]とした。
(ステップS1−3:平面判定処理)
次に、ステップS1−3において、ステップS1−2で生成された各クラスタcについて平面領域であるか否かの判定処理を行う。具体的には、クラスタcの領域について平面近似を行ったときの近似精度に基づいて判定される。近似する平面は、各クラスタに属する3次元点群の座標から共分散行列を作成し、その共分散行列を固有値分解することで求める。
まず、クラスタcの重心位置p を以下の(6)式で求める。
次に、クラスタcの共分散行列Qは以下の(7)式で求める。
ただし、添え字記号「T」は転置することを意味する。
次に、共分散行列Qを固有値分解したときの固有値ベクトルについて、固有値が一番大きいものに対応する第一固有値ベクトルをu、固有値が2番目に大きいベクトルをv、一番小さい固有値に対応するベクトルをnとして求める。また、nは物理的には平面近似した際の法線方向を意味し、uは平面近似した際の“長軸”方向、vは“短軸”方向を意味する。ただし、長軸と短軸の意味は、点群の分布が広い方向と、分布が狭い方向に対応する。以降、このnをクラスタcの代表法線方向とする。
次に、代表法線方向nを用いて、以下の(8)式により、クラスタcの領域についての近似誤差Error_planeが求められる。
そしてステップS1−3では、(8)式により求めた近似誤差Error_planeが閾値Th_plane_errorよりも小さいときに、クラスタcについて、平面領域であると判定する。閾値Th_plane_errorは実験的に決めるパラメータであり、本実施の形態では閾値Th_plane_error=0.01[m]とした。
(ステップS1−4:道路走行面検出)
ステップS1−4において、ステップS1−3により平面領域と判定されたクラスタの中から、道路走行面を検出する。ステップS1−4では、平面領域と判定された各クラスタの法線方向nと、MMSの走行軌跡との相対位置と、クラスタに属する点群の大きさとにより判定処理を行う。
平面領域の大きさは、以下(9)式及び(10)式に示す、クラスタcに属する点群p の長軸方向の最大値Heightと短軸方向の最大値Widthとにより求まる。
注目クラスタcについて、道路走行軌跡をPRoad、走行軌跡の計測位置の総数をNroad、各点をp road(j∈1,2,…,Nroad)で表すと、以下の(11)〜(14)式を全て満たすときに道路走行面と判定する。
(11)式及び(12)式では、クラスタcの重心と走行軌跡PRoadとの最小距離、すなわち、クラスタcを平面と仮定したときの平面上での距離を基準として、道路走行面判定をしている。ただし、関数abs()は、絶対値を出力する関数とする。
(11)式は、道路走行軌跡をクラスタcの法線方向に対して正射影したときの重心位置に対する長軸方向の最小距離を意味し、(12)式は、短軸方向の最小距離を意味している。(13)式は、クラスタcの法線方向とZ軸方向
との相対角度を意味している。ここではZ軸方向に近いほど、道路走行面と判定されやすい。(14)式は、平面近似したクラスタcの大きさを意味している。ここでは平面の大きさが大きいほど、道路走行面と判定されやすい。
本実施の形態においては、
とした。また、以降のステップにおいては、道路走行面と判定されたクラスタについて、道路走行面クラスタRoadという1つのクラスタであると見なす。
以上、ステップS1−4において道路走行面クラスタの検出方法について説明したが、入力される3次元点群のデータによっては、事前に手動で道路走行面の点群を除いている場合がある。つまり、ステップS1−4で道路走行面クラスタが検出されなかった場合は、道路走行面クラスタはNull(不明)として道路走行面クラスタの情報を登録する。
(ステップS2:標識候補領域判定部)
ステップS2では、平面領域と判定されたクラスタについて、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか判定を行う。本実施の形態においては、平面領域と判定されたクラスタについて、道路走行面クラスタRoadとの位置関係を考慮して標識候補領域かどうか判定する。
ただし、反射強度が低い平面の中には、仮に道路走行面上に存在したとしても陸橋の側面部や、トンネルの入り口部分などの、建造物の一部分である可能性がある。そこで、本実施の形態では、検出した平面が他の建造物の一部であるか、他の3次元点群から独立した3次元点群かどうか評価を行い、その評価値も考慮して標識候補領域であるか判定する。
図5にステップS2の詳細なフローを示す。
(ステップS2−1:クラスタ情報抽出)
ステップS2−1では、注目クラスタcについて、建造物表面に存在している3次元点と接している注目点p の割合に基づいて、独立度合いEisolateを算出する。ここで、建造物表面に存在している3次元点とは、注目クラスタc以外の3次元点群全てと見なす。ただし、その3次元点が属するクラスタの大きさが閾値以上の大きさの場合とする。
クラスタcの注目点p について、k個の近傍点p (j∈1,2,..,k)について、その近傍点が所属するクラスタをCluster(p)と表現すると、注目クラスタc以外のクラスタについて、長軸および短軸方向の長さをHeight(Cluster(p))、Width(Cluster(p))で表現すると、以下の(15)式及び(16)式を満たす時に、注目点p は建造物と接していると判定する。
ここで、閾値Th_buildingは実験的に決めるパラメータであり、本実施の形態ではTh_building=0.5[m]とした。また、近傍点とは注目点p から距離が近い順にk点選んだ点を意味している。繰り返しになるが、上記Cluster(p)がクラスタcとなる近傍点であるかは考慮しない。
クラスタcについて、独立度合いEisolate(c)は以下の(17)式により求まる。
代表反射強度ref(c)については、本実施の形態においてクラスタcに属する3次元点群の反射強度の平均値もしくは中央値を用いることとする。平均値を用いた算出例を以下に示す。
ただし、入力点群に反射強度が含まれていないときは、代表反射強度ref(c)は0とする。0とする理由は、下記で判定する標識候補クラスタの判定条件を厳しくするという意味である。つまり、反射強度を有しない点群は、より厳しい条件での判定を行う。
ステップ2−1について以下に説明する処理は、登録されている道路走行面クラスタの情報がNull(不明)ではないときのみ行われる。
道路走行面と各クラスタの相対位置は、XY平面に射影したときの道路走行面上の点と注目クラスタの重心位置の水平面上での最短距離、クラスタ代表法線方向と道路走行面における点の法線の成す角度の最小値、注目クラスタの重心位置の道路からの高さ、以上の組み合わせにより表す。
道路走行面クラスタRoadに属している点をp Road、その法線方向n Roadと表現すると、クラスタcの重心位置p に対する、Roadに属している点群k個の近傍点p Road(h∈1,2,3,..,kr)を用いて、以下(18)〜(20)式により、上記の最短距離Distance_min、最小の成す角度Angle_min、及び最小地上高Height_minを求める。
ただし、記号「×」はベクトルの外積を意味する。
クラスタ情報とは、上記で求めた各クラスタの独立度合いEisolate(c)、長軸と短軸方向の長さHeight(c),Width(c)、各クラスタの代表位置と道路軌跡との最短距離Distance_min(c)、各クラスタの代表法線方向と道路走行面の法線との成す最小角度Angle_min(c)、道路走行面からの最低地上高Height_min(c)、及び代表反射強度ref(c)のことである。ただし、ステップS1−4において、道路走行面クラスタが検出されていないときは、道路走行面クラスタ情報がNull(不明)となっている。
(ステップS2−2:標識候補判定処理)
ステップS2−2において、ステップS2−1で求めたクラスタ情報に基づいて、クラスタcの平面領域が標識候補領域であるか否かの判定を行う。本実施の形態において、標識であるかの判定基準は大きく分けて2つあり、高い反射強度を有する平面を対象とした判定条件が比較的緩いもの、もう一つは高い反射強度を有さない平面を対象としたより判定基準を厳しくしたものである。
クラスタcの代表反射強度が高いかどうかは、閾値Th_Sign_reflrectionに対する大小関係により決定する。以下の(21)式を満たす時、反射強度は高いと判定する。
本実施の形態では、Th_Sign_reflrection=220とした。
高い反射強度のとき、以下の(22)式に示す全ての判定条件を満たせば、標識候補クラスタであると判定する。
ただし、閾値Th1_Sign_Distance=4.0[m]、Th1_Sign_Height=1.0[m]、Th1_Sign_Angle=60[度]、Th_isolate=0.2とした。物理的には、Distance_minは重心と道路走行面との水平面での距離を表し、閾値Th1_Sign_Distance=4.0は、道路からある程度離れても標識であると判定することを意味している。Angle_minは、クラスタcと道路走行面との法線の成す角度を意味し、これが大きい値であるほど2つの平面の関係は垂直であることを意味する。
また、道路走行面クラスタの情報がNull(不明)のときは、Distance_min(c)、Height_min(c)、Angle_min(c)の判定式は使用しない。
低い反射強度のとき、以下の(23)式に示す全ての判定条件を満たせば、標識候補クラスタであると判定する。
ただし、閾値については、Th_Sign_areasquare=0.25[m] 、Th_Sign_H=0.5[m]、Th2_Sign_Distance=0.2[m]、Th2_Sign_Height=2.5[m]、Th2_Sign_Angle=60[度]、Th_isolate=0.2とした。また、道路走行面クラスタの情報がNull(不明)のときは、Distance_min(c)、Height_min(c)、Angle_min(c)の判定式は使用しない。
(ステップS3:標識候補分割処理)
ステップS3において、ステップS2−2で標識候補領域であると判定されたクラスタについて、標識候補分割処理を行う。境界平面の数及び位置は不明なため、本ステップではRANSAC処理により決定を行う(ステップS3−3)。まず、各クラスタについてエッジ候補となる点からサンプリングした点を用いて、多数の境界平面候補を生成する。次に、分割コストを最小化する境界平面を決定し、グラフを分割する。分割したグラフについて、再度サンプリングおよび境界平面の決定を繰り返し行い、評価関数の分割コストが閾値以上になったときに終了する。
また、本ステップについては、標識候補領域であると判定された各クラスタについて独立して処理を行えばよく、並列処理を行うことでも、クラスタの番号の降順、昇順で逐次的に処理を行ってもよい。本実施の形態においては、昇順での処理をする例を示す。ステップS3−1からステップS3−4の処理を、すべてのクラスタについて処理が終了するまで繰り返す。
図6にステップS3の詳細なフローを示す。
(ステップS3−1:注目クラスタ番号cの選択)
ステップS3−1において、注目クラスタの番号を選択する。初めてステップS3−1処理を行う場合のみ、変数Loop←1(記号「←」は代入を意味する。)と設定し、標識候補領域と判定されたクラスタの番号の中で最も小さい番号を選択する。2回目以降にステップS3−1を実行する場合には、Loop←Loop+1とし、標識候補領域と判定されたクラスタの中で、Loop番目に小さい番号を選択する。
(ステップS3−2:エッジ候補点の検出)
ステップS3−2において、注目クラスタについて、標識候補領域に含まれる3次元点群の注目点と、注目点の周辺点群の各周辺点との相対ベクトルの各々が成す角度に基づいて、エッジ候補点を検出する。ここで、エッジとは、平面のコーナー(端)を意味し、エッジ候補点とは本ステップにより検出したエッジ上に存在すると推定された点群と定義する。図7に示すように、注目点とその周辺点群の位置関係を、周辺点群との相対ベクトルの成す角度により判定する。
クラスタcにおける注目点をp 、近傍点をp (j∈1,2,..,ki)、近傍点の数をkiとすると、以下の(24)式を満たす場合に注目点p はエッジ候補点であると判定する。
ただし、添え字記号「→」は、ノルムが1のベクトルであることを意味し、添え字tとjは近傍点を区別する番号(j≠t)とし、右下の添え字「t_i」のついたベクトルは、注目点p を基準とした相対ベクトルとする。
具体的な例を示すと、
は以下の(25)式で表現できる。
閾値Th_Angle_Arroundは、本実施の形態ではTh_Angle_Arround=120[度]とした。
(ステップS3−3:領域分割処理)
ステップS3−3において、ステップS3−2で検出された複数のエッジ候補点から、サンプリング処理により2点以上選択して境界平面を生成し、標識候補領域に含まれる3次元点群で生成されるグラフを生成した境界平面で分割するコストを評価して、境界平面により分割可能であるか否かを判定する。そして、分割可能であると判定された標識候補領域を境界平面に分割する。上記の判定処理及び分割処理を繰り返し行うことにより、領域分割処理を行う。コストを評価する際には、点群をノードの集合と考え、個々のノード間の張るリンクとリンクの強さを設定する。設定したリンクを分割する際に生じるコストの総和を最小化するような境界平面を検出する。
従来、領域分割を行うときにグラフ分割の問題として解く技術は、例えば非特許文献4に記載のように、2次元画像の領域分割について、Normalized Cutという評価基準(評価関数)を用いる技術がある。グラフ分割を固有値問題に帰着させて解析的に解くことが可能である。
しかし、非特許文献4のような固有値分解により解くグラフ分割技術では、ノイズやオクルージョン(計測時の障害物の影響による部分的な点群の欠損)の影響により、同一の物体内であっても境界平面が生じることがある。ノイズや欠損は不規則な位置にランダムな形状で発生しやすく、境界平面も標識内部に生じやすい。結果として、過分割されやすい。
そこで本実施の形態においては、境界平面も平面のような単純な形状で区切れるという制約を加える。図8に全体の流れを示す。ステップS3−2において検出したエッジ候補点をサンプリングし、サンプリングにより生成した境界平面を多数作成し、この境界平面の中から分割コストを最小化し、かつ閾値より小さい分割コストであるものを真の境界平面と決定する。
以下、図9を用いて、ステップS3−3の詳細なフローを説明する。
(ステップS3−3:RANSACによる境界平面の算出フロー)
(ステップS3−3−1:境界平面生成処理)
ステップS3−3−1において、エッジ候補点をサンプリングして境界平面をT[個]生成する。一般的に平面を規定するには、最低3点以上の点が必要であるが、本ステップにおいては、分割対象は平面領域を対象としているため、この平面に垂直な境界平面であると仮定すれば2点あればよい。つまり、クラスタCのエッジ候補点から任意の点をランダムに選択した2点により規定される直線と、クラスタCの代表法線方向により張る面を境界平面とする。つまり、以下で求めるn(t) とg(t) との組で境界平面が表現される。
t(∈{1,2,3,..,T})個目の境界平面について、クラスタCのエッジ候補点から任意の点をランダムに2点選択した点をp1(t) , p2(t) 、クラスタCの代表法線方向をnとすると、t個目の境界平面の法線方向n(t) は以下の(26)式により求まる。
ただし、境界平面はサンプリングした点の重心位置g(t) を含む(距離が0である)とする。
ここで、境界平面の数Tは実験的に決めるパラメータであり、Tの数が多い方が精度は向上する。本実施の形態ではT=1000とした。
また、本実施の形態においては隣接する標識の配置は上下、左右、もしくは斜め45度(右上、左下もしくは右下、左上)に配置してある確率が高いという事前知識を用いて、境界平面の法線方向を量子化補正する。
図10に示すように、サンプリングして生成した境界平面の法線n(t) とZ軸との成す角度が、45度刻みの整数に対して±Δθ度以内のとき、成す角度が45度の整数になるように補正処理を行う。
以下の(28)式により、上記で求めた境界平面の法線について、Z軸を45度刻みで量子化した角度からの偏差diff(θ)を求める。
ここで、関数mod(x,y)は、実数xを実数yで割り算したときの整数値を出力する関数である。
偏差diff(θ)の大きさが、閾値Δθ以内の時に、補正処理を行う。Δθは実験的に決めるパラメータであり、本実施の形態ではΔθ=3度とした。
補正後の法線方向
は、サンプリングに決定した境界平面の法線方向n(t) とZ軸の外積により生成したベクトルm(t) に対して、右ねじの回転方向(反時計まわり)にZ軸を回転した方向として求まる。
ただし、関数Rot(m,θ)は、ベクトルmに対してθ度回転する回転行列(3行3列)を算出する関数であり、本実施の形態においてはロドリゲスの公式を用いる。
最後に
とし、以降のステップS3−3−2〜S3−3−5の処理では、補正後の法線ベクトルを用いる。上記の補正処理は必須ではないが、境界平面の数Tが少ない場合などには、サンプリングによる誤差を抑制する効果として有効である。
(ステップS3−3−2:最小コスト分割面決定)
ステップS3−3−2において、T[個]の境界平面のグラフ分割コストを算出し、最小コストの境界平面を決定する。クラスタcに属する点群の各点をノードとし、ノード間のリンクを近傍の点との間について作成する。コストを評価する評価関数としては、非特許文献4に記載のNormalizedCutの評価基準を用いる。
クラスタcの注目点p と、そのk近傍点p (i)(j∈{1,2,3,..,k})について、リンクlink(i,j)の強さは2点間距離に応じて小さくなるように以下(30)式のように算出される。
リンクlink(i,j)の強さは、2点の反射強度も考慮して、以下の(31)式のように求めてもよい。
ただし、σdist, σref、kは実験的に決めるパラメータであり、本実施の形態ではσdist=0.5, σref=20,k=10とした。関数ref(i)は、クラスタcに属する注目点iの反射強度を意味するとする。
次に、クラスタcに所属する注目点p について、その近傍点p (i)(j∈{1,2,..,k})との間が、境界平面を横切るかどうかを以下の(32)式の評価関数Flagにより判定する。
ここで、関数sign(x)は実数xの値が正のときは1を、それ以外は0(零)を出力する関数、関数ξ[数式]は、入力された数式の等号が成り立たない時に1を、成り立つときは0を出力する関数とする。このため、評価関数Flag(p , p )は、境界平面の重心位置を基準として、法線ベクトルn(t) において同一の方向(正側か負側)に注目点とその近傍点が存在するときに0を、異なる方向のときに1を出力する。近傍点の数kは実験的に決めるパラメータであり、本実施の形態ではk=10とした。
ステップ3−3−2においては、推定した境界平面を用いて2つの領域を設定し、その2つの領域間の点群を用いてグラフの分割コストを計算する。図11のように、2つの領域を領域Aと領域Bとすると、各領域に所属する点群は境界平面からの距離distと法線との成す角度により決定される。境界平面からの距離が閾値d以下で、かつ法線との成す角度が90度未満のときは領域Aと判定し、境界平面からの距離distがd以下で、かつ法線との成す角度が90度以上のときは領域Bとする。法線との成す角度が90度未満かの判定および距離distは以下の(33)式で求まる。
ここで、関数signの値が正のときに0と判定し、値が負のときに1と判定する。
境界平面の法線ベクトル方向を用いて、領域Aと領域Bを設定する。クラスタcにおいて、領域Aの注目点をpai (C_A)、その点の近傍点群をpaj (C_A)(j∈1,2,..,ka)、領域Bの点群をpbi (C_B)、その近傍点群をpbj (C_B)(jb∈1,2,..,kb)で表し、注目点と近傍点との間が境界平面を横切るかどうか判定する式を、以下の(34)式によりグラフ分割コストE(t)(A,B)は求まる。
ただし、NAおよびNBは、領域Aと領域Bとの点群の総数を表し、変数εは零割を防ぐ微小値である。領域Aと領域Bを規定する変数である距離dは実験的に決めるパラメータである。本実施の形態では、ε=0.01、距離d=0.2[m]とした。
T個の境界平面のうち、分割コストE(t)を最小にする境界平面を出力する。
の組で定まる境界平面が、ステップS3−3−2において求められる境界平面となる。
(ステップS3−3−3:境界平面存在判定処理)
ステップS3−3−3において、境界平面が存在するか判定する。最小の分割コストE(t)が境界平面判定閾値Th_Surf未満のときに境界平面が存在すると判定する。
閾値Th_Surfは、本実施の形態においてTh_Surf=0.1と設定した。境界平面が有ると判定された場合、ステップS3−3−4のクラスタ分割処理を行い、境界平面が有ると判定されない場合は、分割処理をおこなわずにクラスタcの点群を処理する。つまり、ステップS3−3の入力と出力の注目クラスタに属する点群に変更は無い。
境界平面が存在しないと判定されたクラスタは、標識クラスタとして出力される。
(ステップS3−3−4:クラスタ分割処理)
ステップS3−3−4において、検出した境界平面に基づき領域を分割する。ステップS3−3−3で求めた重心位置からの相対ベクトルについて法線方向の正もしくは負の領域にあるかで判定する。クラスタcの注目点p について、以下の(37)式の値が1のときに領域1と判定し、値が0のときに領域2と判定する。
(ステップS3−3−5:境界平面についてクラスタ分割処理)
分割後のクラスタC−1とクラスタC−2について、再度ステップS3−3の入力とする。それぞれのクラスタは独立して処理をすればよいが、番号の小さい順番にC−1→C−2と逐次的に処理を行ってもよい。
もし、分割後の注目クラスタC−1について、境界平面が存在しない場合には、注目クラスタC−1については処理を終了する。境界平面が存在するときには、注目クラスタC−1を更に分割処理し、再度ステップS3−3の入力とする。図9に示すように、ステップS3−3−5で、分割後の全てのクラスタの各々について、再度、ステップS3−3を実行して、領域分割処理を行う。
(ステップS3−4:位置・大きさ推定処理)
ステップS3−4において、ステップS3−3で分割された領域分割後のクラスタについて、当該領域分割後のクラスタの3次元点群に基づいて、それぞれの中心位置および縦(上下)と左右(水平)方向の大きさを推定する。注目クラスタcの分割後のクラスタ数をF、各クラスタを区別する番号をfと表現すると、クラスタfの点群を用いて、(6)式、及び(7)式から重心位置gと代表法線ベクトルnと長軸方向u、短軸方向vを求める。
次に、代表法線ベクトルnに垂直な平面上における、縦軸方向および横軸方向を決定する。縦軸方向とは、Z軸方向を代表法線ベクトルnに垂直な平面(u,v)に射影した方向
として求まり、横軸方向
はベクトルnと方向
の外積として求まる。
注目クラスタfの注目点をp と表記すると、以下の(39)式により長軸方向の長さLengZ’および短軸方向の長さLengY’、中心位置の座標Corrdi(half_Z’)と短軸方向の中心位置座標Corrdi(half_Y’)が求まる。なお、長軸方向の長さ、及び短軸方向の長さは、クラスタの各軸方向の半分の長さである。
標識クラスタfの3次座標ベクトルCluster XYZは、以下の(40)式により求まる。
(ステップS3−5:終了判定処理)
ステップS3−5において、標識候補領域と判定された全てのクラスタについて領域分割処理をしたかを判定する。標識候補領域と判定された全てのクラスタについて処理を行っていない場合にはステップS3−1に戻る。全てのクラスタについて処理を終了した場合、ステップS3を終了して、分割後のクラスタを標識クラスタとして出力する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る標識検出装置によれば、3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出し、検出された平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定し、標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された標識候補領域を境界平面により分割することにより、精度よく標識を検出することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る点群解析による標識検出装置の構成について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、第2の実施の形態においては、標識検出部104において平面領域検出部120と、標識候補領域判定部121と、標識領域分割処理部122と、標識形状識別部123と含んで構成されている。
標識形状識別部123は、標識領域分割処理部122から供給される分割された3次元点群からなる標識候補領域の各々について、標識候補領域のスケールに応じて作成された、複数の幾何形状テンプレート(例えば、丸、三角、四角等)とのマッチングにより、標識候補領域の標識形状の種類を識別し、記憶部103に形状の識別結果として出力する。
図13に本実施の形態における標識検出装置の処理フローを示す。第1の実施の形態における標識検出装置の処理フローとの違いはステップS4が追加されている点である。
以下、図13及び図14に示すステップS4について詳細に説明する。
(ステップS4:形状識別処理)
ステップ4において、ステップ3で標識であると判定されたクラスタについて、複数の幾何形状テンプレートに基づいて、標識形状の識別を行う。本実施の形態において、標識形状は大きく分けて2種類と考える。一つは図15に示すように中心位置を基準とした点対象な図形、もう一つは中心に位置を通る縦軸と横軸に線対象な図形である。
(ステップS4−1:テンプレート形状当てはめ評価スコアの算出)
点対称な図形としては、円1種類、正三角形(上下)2種類の幾何形状テンプレートを用意し、線対象な図形として長方形1種類とひし形1種類の計5個を用いる。ただし、三角形の2種類は、三角形の1辺を横軸と平行とした三角形とし、この1辺に接していない頂点が縦軸方向の正と負の側に配置される正三角形2種類とした。
このとき、点対象の図形では、標識クラスタの中心位置から距離R_plate=LengZ’の位置に検出図形の輪郭が存在するようなテンプレートを生成する。線対称の図形においては、標識クラスタの中心位置から、縦軸方向にRZplate=LengZ’の距離と横軸方向にRY_plate=LengY’の距離に検出対象となる図形の輪郭線が存在するようなテンプレートを生成する。
図15に示すように検出対象の輪郭線から距離ΔRについて、内側領域(Region1)と外側領域(Region2)とを設定し、これらの領域において点群の有無を用いて、3次元点群のテンプレートマッチング評価を行う。評価関数をEmatchは、図15の輪郭線(破線)より内側の領域に点群が存在するときに評価値は大きくなり、外側の領域に点群が存在すると評価値が下がる。
標識クラスタと判定されたクラスタの番号をf、クラスタfに含まれる点において、代表法線方向に射影したときに、Region1に含まれる点群をp f1、Region1に含まれる点群をp f2、Region1とRegion2の領域に含まれる点群数をそれぞれNum1,Num2とすると、テンプレート番号Gの評価関数Ematchは以下の(41)式により求まる。
(ステップS4−2:形状判定処理)
標識形状は以下(42)式に従って評価関数の値を最大にする幾何形状テンプレートを標識候補領域の標識形状であると判定する。
なお、第2の実施の形態に係る標識検出装置100の他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る標識検出装置によれば、3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出し、検出された平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定し、標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された標識候補領域を境界平面により分割し、分割した標識候補領域の形状を識別することにより、精度よく標識を検出することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態に係る点群解析による標識検出装置の構成について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同様の構成となる箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
図16に示すように、第3の実施の形態においては、標識検出装置100は、機能的には、記憶部103と、標識検出部104と、柱状構造物検出部105を含んで構成されている。
第3の実施の形態においては、標識候補領域判定部121は、記憶部103から3次元点群、及び柱状構造物の位置(XYZ座標)が供給される。供給された柱状構造物の位置を用いて、標識候補領域判定部121は判定処理を行う点が第1及び第2の実施の形態と異なる。
柱状構造物検出部105は、標識の種類、位置、及び3次元点群の計測環境情報を検出する。計測環境情報とは、計測位置情報や走行軌跡であり、走行軌跡とはMMSを搭載した車の軌跡を意味し、GPS情報から取得される。GPS情報が無い場合は、地図を代用して手動により走行車線位置を記録しても問題ない。なお、柱状構造物検出部105の検出方法には限定はなく、例えば非特許文献5を用いることで実現可能である。
[非特許文献5]:新垣、島村、新井、谷口、「3次元点群からの局所形状と大域的な形状モデルを用いた柱状物体検出」、信学技報, vol. 112, no. 441, PRMU2012-131, pp. 7-12, 2013年2月.
標識情報記憶部112には、標識検出部104で検出された標識の3次元座標位置と標識の平面の法線方向、並びに柱状構造物検出部105で検出された標識の種類、位置、及び3次元点群の計測環境情報が記憶される。
上記第1及び第2の実施の形態においては、標識候補領域判定部121において、誤検出を抑制するために、低反射強度のクラスタについて、高反射強度のクラスタよりも閾値条件を厳しくしていた。
第3の実施の形態における標識候補領域判定部121では、柱状構造物の位置を考慮することで更に判定条件を厳しくし、誤検出を抑制する。つまり、標識候補領域が柱状構造物に取り付けられたものであるか否かを判定する。
標識候補領域判定部121は、柱状構造物検出部105から供給された柱状構造物について、柱状構造物を区別する番号をq、その柱状構造物の下端の位置座標をPole、その柱状構造物の傾き方向をVと表記すると、低反射強度のクラスタについての判定において、以下(43)式の判定条件を追加する。
閾値Th_distancepoleより短い距離のとき、標識と判定する。本実施の形態においてTh_distancepole=1.0とした。ただし、非特許文献5においては、傾き方向を検出しているが、地図情報を用いて電柱や街灯等の柱状構造物の位置を取得した場合には、傾き方向およびZ座標の値が不明である。その場合には、
とし、Z座標の値を0として代用する。
(ステップS2:標識候補領域判定部)
上記図3に示す第3の実施の形態のステップS2では、入力された平面領域の各々について、周辺地物との相対位置及び柱状構造物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定する。このとき、地物情報にMMSの走行軌跡もしくは地図の道路位置情報が含まれている場合には、この道路走行面と標識候補領域の相対位置を考慮して判定が行われる。また、地物情報に柱状構造物の位置情報が含まれているため、柱状構造物との相対位置も考慮して標識領域であるか否かの判定を行う。
なお、第3の実施の形態に係る標識検出装置100の他の構成及び作用は第1及び第2の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、第3の実施の形態に係る標識検出装置によれば、3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出し、検出された平面領域の各々について、周辺地物との相対位置及び柱状構造物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定し、標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された標識候補領域を境界平面により分割し、分割した標識候補領域の形状を識別することにより、精度よく標識を検出することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
100 標識検出装置
101 被写体計測部
102 入力部
103 記憶部
104 標識検出部
105 柱状構造物検出部
110 3次元点群記憶部
111 演算処理用パラメータ記憶部
112 標識情報記憶部
120 平面領域検出部
121 標識候補領域判定部
122 標識領域分割処理部
123 標識形状識別部

Claims (7)

  1. 物体の表面上の位置を計測した計測結果である複数の位置を表す3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出する平面領域検出部と、
    前記平面領域検出部によって検出された前記平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定する標識候補領域判定部と、
    前記標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された前記標識候補領域を前記境界平面により分割する標識領域分割処理部と、
    を含む標識検出装置。
  2. 前記標識領域分割処理部は、
    前記標識候補領域の各々について、前記標識候補領域に含まれる3次元点群の注目点と前記注目点の周辺点群の各周辺点との相対ベクトルの各々が成す角度から、複数のエッジ候補点を検出し、前記検出された前記複数のエッジ候補点から、サンプリング処理により2点以上選択して前記境界平面を生成し、前記標識候補領域に含まれる3次元点群で生成されるグラフを前記生成した前記境界平面で分割するコストを評価して、前記境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された前記標識候補領域を前記境界平面により分割することを繰り返し行う請求項1記載の標識検出装置。
  3. 前記標識領域分割処理部は、
    前記検出された前記複数のエッジ候補点から、サンプリング処理により2点以上選択して前記境界平面を生成し、標識の配置関係の事前知識を基に前記生成した前記境界平面の法線方向を補正し、前記コストを評価する評価関数として、NormalizedCutの評価基準を用いて、前記コストを評価する請求項2記載の標識検出装置。
  4. 前記標識領域分割処理部によって分割された前記標識候補領域の各々について、前記標識候補領域のスケールに応じて作成された、複数の幾何形状テンプレートとのマッチングにより、前記標識候補領域の標識形状の種類を識別する標識形状識別部を更に含む請求項1〜請求項3の何れか1項記載の標識検出装置。
  5. 前記3次元点群の各3次元点は、物体の表面上の位置及び反射強度を計測した計測結果を表し、
    前記標識候補領域判定部は、前記平面領域検出部によって検出された前記平面領域の各々について、前記平面領域に含まれる3次元点群の反射強度を更に考慮して、標識候補領域であるか否かを判定する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の標識検出装置。
  6. 平面領域検出部が、物体の表面上の位置を計測した計測結果である複数の位置を表す3次元点群に基づいて、局所形状情報を用いたクラスタリング処理を行って、3次元点群を含む平面領域と3次元点群を含む道路走行面とを検出するステップと、
    標識候補領域判定部が、前記平面領域検出部によって検出された前記平面領域の各々について、周辺地物との相対位置を考慮して、標識候補領域であるか否かを判定するステップと、
    標識領域分割処理部が、前記標識候補領域の各々について、境界平面により分割可能であるか否かを判定し、分割可能であると判定された前記標識候補領域を前記境界平面により分割するステップと、
    を含む標識検出方法。
  7. コンピュータを、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の標識検出装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
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