JP7138473B2 - 標識抽出プログラム、及び標識抽出装置 - Google Patents
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(1)道路標識を含む大量の標識を効率的かつ正確に抽出することができることから、自動運転用の地図を効率的かつ高精度で整備することができる。
(2)また、大量の標識を効率的かつ正確に抽出することができるため、道路台帳や道路施設台帳、道路標識台帳といった管理台帳類も効率的かつ高精度で整備することができる。
本願発明の一実施形態に係る標識抽出プログラムは、レーザー計測によって得られた計測点群(計測点の集合)を処理するものであることから、ここでレーザー計測について簡単に説明する。
図2に示すように、はじめに「特定線分」を抽出する(Step10)。特定線分とは、レーザー計測による1の走査線が同一の対象物を捉えたときに得られる線分である。具体的には、レーザーパルスの受信時刻が連続する計測点をつないでいくことで特定線分が得られる。ただし、同一の対象物を捉えたものとすべく、点間距離(計測点と計測点の間の距離)があらかじめ定めた閾値(以下、ここでは便宜上「点間閾値」という。)を上回るときは、これらの計測点どうしはつながないこととする。
特定線分が抽出されると、「線分グループ」を設定していく(Step20)。例えば図3(b)では、同一の標識Mkの表示板Sb上に3つの特定線分L01~L03が形成されており、すなわち特定線分L01~L03は特定の標識Mkに関連付けることができる。このように同一の標識Mk(特に表示板Sb)に関連付けられる特定成分を集合させたものが「線分グループ」である。
線分グループが設定されると、標識Mkの表示板Sbごとに「特定平面」を算出する(Step30)。具体的には、同一の線分グループを構成する特定線分を抽出し、さらにその特定線分を構成する計測点(以下、ここでは便宜上「特定計測点」という。)を抽出し、これら特定計測点に基づいて3次元座標系に配置される平面(ここでは境界がない無限平面)を求め、これを特定平面とする。例えば図3(b)では、特定線分L01を構成する特定計測点P01~P03と、特定線分L02を構成する特定計測点P04~P07、特定線分L03を構成する特定計測点P010~P12が抽出され、これら10個の特定計測点に基づいて特定平面が算出される。なお特定平面を算出するにあたっては、RANSAC法や最小2乗法など従来用いられている算出方法を利用することができる。
特定平面が設定されると、標識Mkの表示板Sbごとに「最適配置」を決定する。以下、表示板Sbの最適配置を決定する手順について説明する。まず、標識テンプレートを特定平面上の任意位置に配置する(Step40)。この標識テンプレートは、異なる種類の標識ごとに作成されるもので、あらかじ形状及び寸法が設定されたものである。本願発明では、レーザー計測範囲内にある標識の種類を、この標識テンプレートに基づいて推定することから、用意する標識テンプレートはその種類(形状と寸法の組み合わせ)が多いほどよい。
標識テンプレートの最適配置が決定されると、標識Mkの表示板Sbごとに標識Mkの種類を設定する。以下、標識Mkの種類を設定する手順について説明する。まず、表示板Sbごとに「近接距離」を求める(Step70)。この近接距離は、特定線分の両端に位置する特定計測点(以下、ここでは便宜上「特定線分境界点」という。)と、標識テンプレートの外周線との距離である。なおこのときの標識テンプレートの配置は、Step40~Step60で決定されたその標識テンプレートの最適配置である。
ここまで、内側特定計測点の数に応じて位置評価スコアを求め、この位置評価スコアによって決定された標識テンプレートの最適配置に基づいて標識種類を選定する例(以下、「内側特定計測点のケース」という。)について説明した。本願発明は、この内側特定計測点のケースのほか、「標識種類の選定」で説明した近接距離に応じて求めた位置評価スコアによって標識テンプレートの最適配置を決定する例(以下、「近接距離のケース」という。)を採用することもできるし、特定計測点を包含する長方形の中心に応じて標識テンプレートの最適配置を決定する例(以下、「包含長方形のケース」という。)を採用することもできるし、これら内側特定計測点のケースや近接距離のケース、包含長方形のケースを組み合わせた手法とすることもできる。以下、近接距離のケースと包含長方形のケースについて詳しく説明する。
続いて、本願発明の一実施形態に係る標識抽出装置について、図8を参照しながら説明する。なお、本願発明の標識抽出装置は、ここまで説明した標識抽出プログラムを実行する装置であり、したがって標識抽出プログラムで説明した内容と重複する説明は避け、標識抽出装置に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「2.標識抽出プログラム」で説明したものと同様である。
110 (標識抽出装置の)計測点群記憶手段
120 (標識抽出装置の)特定線分抽出手段
130 (標識抽出装置の)グループ化手段
140 (標識抽出装置の)特定平面算出手段
150 (標識抽出装置の)位置評価スコア算出手段
160 (標識抽出装置の)標識テンプレート記憶手段
170 (標識抽出装置の)最適配置決定手段
180 (標識抽出装置の)種別評価スコア算出手段
190 (標識抽出装置の)標識選別手段
Ps 支柱
Sb 表示板
Mk 標識
Claims (7)
- レーザー計測により得られた計測点の集合である計測点群を用いて、標識を抽出するプログラムにおいて、
計測点の取得時刻が連続し、かつ点間距離が点間閾値以下となる計測点をつないでいくことで、特定線分を抽出する特定線分抽出処理と、
前記特定線分の方向及び該特定線分間の距離に基づいて、2以上の該特定線分を1のグループとするグループ化処理と、
同一グループに属する前記特定線分を構成する特定計測点に基づいて、特定平面を求める特定平面算出処理と、
あらかじめ形状及び寸法が設定された標識テンプレートを前記特定平面上で移動させながら、位置評価スコアを求める位置評価スコア算出処理と、
前記位置評価スコアが最も大きな値となる前記標識テンプレートの配置を、該標識テンプレートの最適配置とする最適配置決定処理と、をコンピュータに実行させる機能を備え、
前記位置評価スコアは、同一グループに属する前記特定計測点のうち前記標識テンプレートの内側にある該特定計測点が多いほど大きな値となる、
ことを特徴とする標識抽出プログラム。 - レーザー計測により得られた計測点の集合である計測点群を用いて、標識を抽出するプログラムにおいて、
計測点の取得時刻が連続し、かつ点間距離が点間閾値以下となる計測点をつないでいくことで、特定線分を抽出する特定線分抽出処理と、
前記特定線分の方向及び該特定線分間の距離に基づいて、2以上の該特定線分を1のグループとするグループ化処理と、
同一グループに属する前記特定線分を構成する特定計測点に基づいて、特定平面を求める特定平面算出処理と、
あらかじめ形状及び寸法が設定された標識テンプレートを前記特定平面上で移動させながら、前記特定計測点のうち前記特定線分の両端に位置する特定線分境界点と、前記標識テンプレートの外周線との近接距離を求めるとともに、同一グループ内で求められた該近接距離に基づいて位置評価スコアを求める位置評価スコア算出処理と、
前記位置評価スコアが最も小さな値となる前記標識テンプレートの配置を、該標識テンプレートの最適配置とする最適配置決定処理と、をコンピュータに実行させる機能を備えた、
ことを特徴とする標識抽出プログラム。 - 前記特定計測点のうち前記特定線分の両端に位置する特定線分境界点と、前記標識テンプレートの外周線との近接距離を求めるとともに、同一グループ内で求められた該近接距離に基づいて種別評価スコアを求める種別評価スコア算出処理と、
前記種別評価スコアに基づいて、2種類以上の前記標識テンプレートの中から最適な種類の標識テンプレートを選出する標識選別処理と、をコンピュータに実行させる機能をさらに備え、
前記種別評価スコアは、前記近接距離が短いほど小さな値となり、
前記種別評価スコア算出処理は、あらかじめ用意された2種類以上の前記標識テンプレートに対してそれぞれ前記種別評価スコアを求め、
前記標識選別処理は、前記種別評価スコアが最も小さい値となる前記標識テンプレートを最適種類の標識テンプレートとして選出する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の標識抽出プログラム。 - 前記種別評価スコア算出処理は、前記近接距離があらかじめ定めた近接閾値を下回るときは前記近接距離を該近接閾値で除した近接度に基づいて前記種別評価スコアを求め、前記近接距離が該近接閾値を上回るときは該近接度を1として該種別評価スコアを求める、
ことを特徴とする請求項3記載の標識抽出プログラム。 - レーザー計測により得られた計測点の集合である計測点群を用いて、標識を抽出する装置において、
あらかじめ形状及び寸法が設定された標識テンプレートを記憶する標識テンプレート記憶手段と、
計測点の取得時刻が連続し、かつ点間距離が点間閾値以下となる計測点をつないでいくことで、特定線分を抽出する特定線分抽出手段と、
前記特定線分の方向及び該特定線分間の距離に基づいて、2以上の該特定線分を1のグループとするグループ化手段と、
同一グループに属する前記特定線分を構成する特定計測点に基づいて、特定平面を求める特定平面算出手段と、
前記標識テンプレートを前記特定平面上で移動させながら、位置評価スコアを求める位置評価スコア算出手段と、
前記位置評価スコアが最も大きな値となる前記標識テンプレートの配置を、該標識テンプレートの最適配置とする最適配置決定手段と、を備え、
前記位置評価スコアは、同一グループに属する前記特定計測点のうち前記標識テンプレートの内側にある該特定計測点が多いほど大きな値となる、
ことを特徴とする標識抽出装置。 - レーザー計測により得られた計測点の集合である計測点群を用いて、標識を抽出する装置において、
あらかじめ形状及び寸法が設定された標識テンプレートを記憶する標識テンプレート記憶手段と、
計測点の取得時刻が連続し、かつ点間距離が点間閾値以下となる計測点をつないでいくことで、特定線分を抽出する特定線分抽出手段と、
前記特定線分の方向及び該特定線分間の距離に基づいて、2以上の該特定線分を1のグループとするグループ化手段と、
同一グループに属する前記特定線分を構成する特定計測点に基づいて、特定平面を求める特定平面算出手段と、
前記標識テンプレートを前記特定平面上で移動させながら、前記特定計測点のうち前記特定線分の両端に位置する特定線分境界点と、前記標識テンプレートの外周線との近接距離を求めるとともに、同一グループ内で求められた該近接距離に基づいて位置評価スコアを求める位置評価スコア算出手段と、
前記位置評価スコアが最も小さな値となる前記標識テンプレートの配置を、該標識テンプレートの最適配置とする最適配置決定手段と、を備えた、
ことを特徴とする標識抽出装置。 - 前記特定計測点のうち前記特定線分の両端に位置する特定線分境界点と、前記標識テンプレートの外周線との近接距離を求めるとともに、同一グループ内で求められた該近接距離に基づいて種別評価スコアを求める種別評価スコア算出手段と、
前記種別評価スコアに基づいて、2種類以上の前記標識テンプレートの中から最適な種類の標識テンプレートを選出する標識選別手段と、をさらに備え、
前記標識テンプレート記憶手段には、2種類以上の前記標識テンプレートが記憶され、
前記種別評価スコアは、前記近接距離が短いほど小さな値となり、
前記種別評価スコア算出手段は、あらかじめ用意された2種類以上の前記標識テンプレートに対してそれぞれ前記種別評価スコアを求め、
前記標識選別手段は、前記種別評価スコアが最も小さい値となる前記標識テンプレートを最適種類の標識テンプレートとして選出する、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の標識抽出装置。
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JP2018090584A JP7138473B2 (ja) | 2018-05-09 | 2018-05-09 | 標識抽出プログラム、及び標識抽出装置 |
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JP2017151043A (ja) | 2016-02-26 | 2017-08-31 | 株式会社デンソー | 物体認識装置及びプログラム |
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