JP6380748B2 - 固体酸化物型燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池装置に関し、特に、モジュールケースのケース間通路において酸化剤ガスに対する熱交換を行う固体酸化物型燃料電池装置に関する。
固体酸化物型燃料電池装置(Solid Oxide Fuel Cell:以下「SOFC」とも言う)は、電解質として酸化物イオン導電性固体電解質を用い、その両側に電極を取り付け、一方の側に燃料ガスを供給し、他方の側に酸化剤ガス(空気、酸素等)を供給して、比較的高温で動作する燃料電池である。
従来から、固体酸化物型燃料電池装置では、排気ガスの熱を利用して酸化剤ガスを昇温するための熱交換器を用い、この熱交換器で昇温させた酸化剤ガスを燃料電池セルに供給している。しかしながら、このような熱交換器を別途設けると大きなコストがかかる。そのため、固体酸化物型燃料電池装置のケース間に形成した酸化剤ガス通路において熱交換を行う試みがなされている。例えば、特許文献1には、固体酸化物型燃料電池装置に二つのケース間通路を形成して、内側のケース間通路を排気ガス通路として用い、外側のケース間通路を酸化剤ガス通路として用いると共に、外側の酸化剤ガス通路において酸化剤ガスを昇温させるための熱交換を行う技術が記載されている。
特開2012−221659号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、内側のケース間通路に上から下に向かって排気ガスを流すと共に、外側のケース間通路に下から上に向かって酸化剤ガスを流していたので、燃料電池セルの下部の側方に、酸化剤ガスとの熱交換により温度低下した排気ガスが流れるため、燃料電池セルの上下方向に熱ムラが発生していた。これは、燃料電池セルの劣化要因となる。
従って、本発明は、モジュールケースのケース間通路において酸化剤ガスに対する熱交換を行う固体酸化物型燃料電池装置において、装置を小型化及び低コスト化しつつ、燃料電池セルへの熱影響を抑制すると共に、酸化剤ガスに対する十分な熱交換性能を確保することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する固体酸化物型燃料電池装置において、互いに電気的に接続された複数の燃料電池セルと、複数の燃料電池セルを収容するモジュールケースと、モジュールケースの周囲を覆うように設けられた断熱材と、燃料ガスを複数の燃料電池セルに供給する燃料ガス供給通路と、モジュールケース内に配置され、水蒸気により原燃料ガスを改質して燃料ガスを生成し、この燃料ガスを燃料ガス供給通路に供給する改質器と、複数の燃料電池セルにおいて発電に利用されずに残った燃料ガスを燃焼させ、燃焼熱により改質器を加熱する燃焼部と、モジュールケースの外部に設けられ、モジュールケースから排出すべき排気ガスが通過する第1排気通路であって、改質器よりも上方のモジュールケースの天板上に設けられた排気口と連通し、この排気口から流出した排気ガスが通過する第1排気通路と、水が供給され、この水と第1排気通路内を通過する排気ガスとの間で熱交換を行うように、第1排気通路に対して設けられており、熱交換によって水を蒸発させて水蒸気を生成し、この水蒸気を改質器に供給する蒸発器であって、断熱材内で且つモジュールケースの外部に配置された、蒸発器と、モジュールケースの外壁と断熱材との間に形成され、モジュールケースの外側面に沿って酸化剤ガスを流す酸化剤ガス供給通路であって、上方から酸化剤ガスが供給されて、この酸化剤ガスをモジュールケースの下部から複数の燃料電池セルに供給する、酸化剤ガス供給通路と、モジュールケースの内部に設けられ、排気口と連通し、この排気口へ排気ガスを流出させる第2排気通路であって、モジュールケースの外壁を挟んで、酸化剤ガス供給通路の少なくとも一部分に沿うように延び、複数の燃料電池セルよりも上方に位置する排気ガス導入口から排気ガスが導入される、第2排気通路と、を有し、複数の燃料電池セルよりも上方の位置において、酸化剤ガス供給通路を通過する酸化剤ガスと第2排気通路を通過する排気ガスとの間で熱交換を行う、ことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、モジュールケースを挟んで酸化剤ガス供給通路と第2排気通路とを並設してケース間通路を形成したので、固体酸化物型燃料電池装置の小型化及び低コスト化が図れる。これについて具体的に説明する。上述したように、従来の固体酸化物型燃料電池装置では、上方の改質器に向かって排気口から排気ガスが排出され、上方にある排気ガスを下方へと流す過程で熱交換を行っていた。そうした場合、酸化剤ガスによって大きく温度低下された排気ガスが燃料電池セルの下部の側方を流れることで、燃料電池セルの下部が低温になってしまい(つまり燃料電池セルの上下方向に熱ムラが生じてしまう)、燃料電池セルが劣化してしまう可能性がある。従来の固体酸化物型燃料電池装置では、これを防止するために、排気ガス及び発電用空気が流れる通路と燃料電池セルとをある程度の距離を離して設けたり、排気ガス及び発電用空気が流れる通路と燃料電池セルとの間に部分的に断熱材を設けたりしていた。そのため、モジュールケースが大型化していた。加えて、断熱材を部分的に設けた場所における熱の反射特性が変わり、燃料電池セルに悪影響を与えてしまっていた。
これに対して、本発明では、モジュールケース内において燃料電池セルよりも上方に第2排気通路を設けて、この第2排気通路を用いて酸化剤ガスと熱交換を行うようにし、つまり燃料電池セルよりも上方のモジュールケース内の位置で酸化剤ガスと熱交換を行うようにし、また、燃料電池セルの側方を排気ガスが下方へと流れないようにしたので、燃料電池セルの上下方向の熱ムラを抑制することができる。この場合、本発明によれば、上記した従来技術のように、排気ガス及び酸化剤ガスが流れる通路と燃料電池セルとをある程度の距離を離して設けたり、排気ガス及び酸化剤ガスが流れる通路と燃料電池セルとの間に断熱材を設けたりする必要がないため、固体酸化物型燃料電池装置を大型化及び高コスト化させることなく、燃料電池セルへの熱影響を抑制することができる。このような理由により、本発明によれば、固体酸化物型燃料電池装置を効果的に小型化及び低コスト化することができるのである。具体的には、本発明によれば、燃料電池セルへの熱影響を考慮して燃料電池セルとモジュールケースとを離さなくてもよく、燃料電池セルとモジュールケースとを近付けて配置することができるため、固体酸化物型燃料電池装置を小型化することができる。
ところで、本発明では、燃料電池セル上方の酸化剤ガス供給通路及び第2排気通路のみにおいて熱交換を行うため、熱交換距離が短くなる傾向にあり(言い換えると熱交換面積が小さくなる傾向にあり)、酸化剤ガスを昇温させにくくなる。これに対処すべく、本発明では、酸化剤ガスと熱交換を行うモジュールケース内の排気ガスの温度を高く維持するために、蒸発器をモジュールケースの外に設けた(この場合、当然、蒸発器で熱交換を行う前の排気ガスにより酸化剤ガスとの熱交換が行われることとなる)。こうすることで、酸化剤ガスと熱交換を行うモジュールケース内の排気ガスの温度を高く維持することができ、熱交換距離が短くても、酸化剤ガスを十分に昇温させることが可能となった。
また、本発明によれば、モジュールケースの室内熱と酸化剤ガスとを自然に熱交換させるだけでなく、燃料電池セル上方に第2排気通路を形成して燃料電池セルに影響を与えない環境下で酸化剤ガスとの熱交換を積極的に行わせているので、排気流動等に影響されることなく、確実に安定した熱交換を実現することができる。更に、本発明によれば、上記したような構成により、少ない排気ガスの熱量で酸化剤ガスを昇温することができ(つまり熱自立しやすい)、また、システムを昇温させるための酸化剤ガスの量も少なくて済む。
本発明において、好ましくは、酸化剤ガス供給通路は、内部に熱交換促進部材が設けられており、この熱交換促進部材は、複数の燃料電池セルよりも上方の位置にのみ設けられている。
このように構成された本発明によれば、熱交換促進部材を燃料電池セルよりも上方の酸化剤ガス供給通路内の位置に設けたので、排気ガスによる酸化剤ガスの昇温性能を高めることができる。これにより、酸化剤ガス供給通路が燃料電池セルの側方を通過することとなるが、酸化剤ガスが燃料電池セルの側方を流れる前に酸化剤ガスを十分に昇温させておくことができ、簡易な構成にて、燃料電池セルの下部が低温になってしまうことを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、第2排気通路の排気ガス導入口は、複数の燃料電池セルよりも上方で、且つ改質器よりも上方に位置し、第2排気通路よりも下方に位置し、改質器の外側面とモジュールケースの内側面との間に形成された第3排気通路であって、第2排気通路の排気ガス導入口と連通し、この排気ガス導入口へ排気ガスを流出させる第3排気通路を更に有する。
このように構成された本発明によれば、改質器の外側面とモジュールケースの内側面との間に第3排気通路を更に形成したので、排気ガスを酸化剤ガスだけでなく改質器とも熱交換させることができ、簡易な構成にて、改質器及び酸化剤ガスの両方の昇温を実現することができる。
本発明において、好ましくは、改質器とモジュールケースの天板との間に設けられ、水平方向に延びる遮蔽板を更に有し、遮蔽板と改質器との間に、改質器の上面に向けて排気ガスを誘導する排気誘導室を形成し、遮蔽板と第2排気通路との間に、ガス溜を形成した。
このように構成された本発明によれば、改質器とモジュールケースの天板との間に設けた遮蔽板によって、この遮蔽板の上方に排気ガスがほとんど流れないガス溜を形成したので、排気ガスが第2排気通路の排気ガス導入口から導入される前に、排気ガスの熱がモジュールケースの天板などにより奪われてしまうことを抑制することができる。これにより、第2排気通路に導入する排気ガスの温度を高く維持することができ、つまり第2排気通路に高温の排気ガスを導入することができ、短い熱交換距離でも酸化剤ガスに対する高い昇温性能を実現することができる。
更に、本発明によれば、上記した遮蔽板の下方で且つ改質器の上方に排気誘導室を形成したので、この排気誘導室に誘導した排気ガスによって改質器を上方から加熱することができる。この場合、改質器の上方の遮蔽板が反射板として機能するので、遮蔽板による輻射熱も改質器に更に与えることができ、改質器を効果的に昇温することができる。加えて、遮蔽板の上方のガス溜が断熱層として機能するので、改質器の温度を適切に維持することができる。
本発明において、好ましくは、改質器よりも上方で、且つ第2排気通路の排気ガス導入口よりも下方のモジュールケースの内側面上に、排気ガスを排気誘導室に指向させる第1排気ガイド部が設けられている。
このように構成された本発明によれば、第3排気通路を通過する排気ガスを排気誘導室に指向させる第1排気ガイド部を設けたので、排気ガスが第3排気通路から第2排気通路へと直ぐに流入してしまうことを抑制し、第3排気通路を通過中の排気ガスを改質器の上面に適切に流させることができ、この排気ガスによって改質器を上方から効果的に加熱することができる。この場合、排気誘導室の上部に遮蔽板を設けたので、天板側に排気ガスを送り込んでしまうことはない。
本発明において、好ましくは、遮蔽板は、モジュールケースの内側面から離間して配置されると共に、第1排気ガイド部よりも上方に配置され、当該遮蔽板の縁部に、排気ガスを第2排気通路の排気ガス導入口に指向させる第2排気ガイド部が形成されている。
このように構成された本発明によれば、遮蔽板の縁部に設けた第2排気ガイド部によって排気ガスを第2排気通路の排気ガス導入口に指向させるので、第2排気通路の排気ガス導入口から効率的に排気ガスを取り込むことができる。そのため、高温に維持された排気ガスを第2排気通路に導入することができ、第2排気通路内の排気ガスと酸化剤ガス供給通路内の酸化剤ガスとの熱交換性を向上させることができる。加えて、排気ガスを誘導するための部材を別途用いないので、固体酸化物型燃料電池装置の小型化を実現することができる。
本発明において、好ましくは、モジュールケースの天板の正面視中央位置において、酸化剤ガスの供給と排気ガスの排出とが行われるように構成され、モジュールケースの天板の外側に酸化剤ガス供給通路が形成され、モジュールケースの天板の内側に第2排気通路が形成され、これらの酸化剤ガス供給通路と第2排気通路とが天板を挟んで並設され、遮蔽板は、第2排気通路と所定距離を隔てて、ガス溜を介して設けられている。
このように構成された本発明によれば、酸化剤ガスに対する熱交換性能及び排気ガスによる改質器の昇温性能の両方を大きく向上させることができる。
本発明によれば、モジュールケースのケース間通路において酸化剤ガスに対する熱交換を行う固体酸化物型燃料電池装置において、装置を小型化及び低コスト化しつつ、燃料電池セルへの熱影響を抑制することができると共に、酸化剤ガスに対する十分な熱交換性能を確保することができる。
本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す正面断面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールから断熱材及びハウジングを取り外した状態の斜視図である。 図5(A)は、本発明の一実施形態による改質器を斜め上方から見た斜視図であり、図5(B)は、図5(A)のVB-VB線に沿った断面図であり、図5(C)は、図5(A)のVC-XC線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池の燃料電池セルスタックを示す斜視図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールにおけるガスの流れの説明するための、燃料電池モジュールを示す正面断面図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールにおけるガスの流れの説明するための、図2のIII-III線に沿った燃料電池モジュールの断面図である。 本発明の実施形態の変形例による遮蔽板を適用した燃料電池モジュールの一部分を示す概略断面図である。 本発明の実施形態の変形例による改質器の断面斜視図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による固体酸化物型燃料電池装置を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置(SOFC)を示す全体構成図である。この図1に示すように、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置(SOFC)1Xは、燃料電池モジュール2Xと、補機ユニット4を備えている。
燃料電池モジュール2Xは、ハウジング6を備え、このハウジング6内部には、断熱材7を介して金属製のモジュールケース8が内蔵されている。この密閉空間であるモジュールケース8の下方部分である発電室10には、燃料ガスと酸化剤ガス(以下では適宜「発電用空気」又は「空気」と呼ぶ。)とにより発電反応を行う燃料電池セル集合体12が配置されている。この燃料電池セル集合体12は、9個の燃料電池セルスタック14(図7参照)を備え、この燃料電池セルスタック14は、各々が燃料電池セルを含む、16本の燃料電池セルユニット16(図6参照)から構成されている。この例では、燃料電池セル集合体12は、144本の燃料電池セルユニット16を有する。燃料電池セル集合体12は、複数の燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されている。
燃料電池モジュール2Xのモジュールケース8の発電室10の上方には、燃焼部としていの燃焼室18が形成され、この燃焼室18で、発電反応に使用されなかった残余の燃料ガスと残余の空気とが燃焼し、排気ガス(言い換えると燃焼ガス)を生成するようになっている。さらに、モジュールケース8は断熱材7により覆われており、燃料電池モジュール2X内部の熱が、外気へ発散するのを抑制している。また、この燃焼室18の上方には、燃料ガスを改質する改質器120が配置され、上記した残余ガスの燃焼熱によって改質器120を改質反応が可能な温度となるように加熱している。
さらに、ハウジング6内においてモジュールケース8の上方には、後述する蒸発器125(図2等参照)が断熱材7内に設けられている。蒸発器125は、燃焼室18において残余ガスの燃焼により発生した排気ガスと水とが供給され、これらの排気ガスと水との間で熱交換を行うことによって、水を蒸発させて水蒸気を生成し、この水蒸気と原燃料ガスとの混合ガス(以下では「燃料ガス」と呼ぶこともある。)をモジュールケース8内の改質器120に供給する。
次に、補機ユニット4は、燃料電池モジュール2Xからの排気中に含まれる水分を結露させた水を貯水してフィルターにより純水とする純水タンク26と、この貯水タンクから供給される水の流量を調整する水流量調整ユニット28(モータで駆動される「水ポンプ」等)を備えている。また、補機ユニット4は、都市ガス等の燃料供給源30から供給された燃料を遮断するガス遮断弁32と、燃料ガスから硫黄を除去するための脱硫器36と、燃料ガスの流量を調整する燃料流量調整ユニット38(モータで駆動される「燃料ポンプ」等)と、電源喪失時において、燃料流量調整ユニット38から流出する燃料ガスを遮断するバルブ39を備えている。さらに、補機ユニット4は、空気供給源40から供給される空気を遮断する電磁弁42と、空気の流量を調整する改質用空気流量調整ユニット44及び発電用空気流量調整ユニット45(モータで駆動される「空気ブロア」等)と、改質器20に供給される改質用空気を加熱する第1ヒータ46と、発電室に供給される発電用空気を加熱する第2ヒータ48とを備えている。これらの第1ヒータ46と第2ヒータ48は、起動時の昇温を効率よく行うために設けられているが、省略しても良い。
次に、燃料電池モジュール2Xには、排気ガスが供給される温水製造装置50が接続されている。この温水製造装置50には、水供給源24から水道水が供給され、この水道水が排気ガスの熱により温水となり、図示しない外部の給湯器の貯湯タンクへ供給されるようになっている。また、燃料電池モジュール2Xには、燃料ガスの供給量等を制御するための制御ボックス52が取り付けられている。さらに、燃料電池モジュール2Xには、燃料電池モジュールにより発電された電力を外部に供給するための電力取出部(電力変換部)であるインバータ54が接続されている。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールの構造について具体的に説明する。図2は、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図であり、図4は、ハウジング及び断熱材が取り外された状態の燃料電池モジュールを示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、燃料電池モジュール2Xは、主に、上述したように、断熱材7内で且つモジュールケース8の外部に設けられた蒸発器125を有すると共に、モジュールケース8の内部に設けられた、燃料電池セル集合体12及び改質器120を有する。
蒸発器125は、モジュールケース8の天板8a上に固定されている(図4参照)。また、熱交換モジュール21とモジュールケース8との間には、これらの隙間を埋めるように断熱材7の一部分7aが配置され、この断熱材7の一部分7aも、モジュールケース8の天板8a上に固定されている(図2及び図3参照)。
具体的には、蒸発器125は、水平方向における一側端側に、水及び原燃料ガス(改質用空気を含めてもよい)を供給する燃料供給配管63と、排気ガスを排出するための排気ガス排出管82とが接続され(図4参照)、水平方向における他側端側に、モジュールケース8の天板8a上に形成された排気口111に連結された第1排気通路171が接続されている(図2参照)。この排気口111は、モジュールケース8内の燃焼室18で生成された排気ガスをモジュールケース8の外へ排出する開口部であり、モジュールケース8の天板8aのほぼ中央部に形成されており、蒸発器125は、このような排気口111の上方の断熱材7内に配置されている。
また、蒸発器125は、図2に示すように、上下方向に二層構造となっており、モジュールケース8側に位置する下層部分には、上記した第1排気通路171から供給された排気ガスが通過する排気通路部125cが形成されている。加えて、蒸発器125は、排気通路部125cの上部に位置する上層部分には、燃料供給配管63から供給された水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発部125aと、この蒸発部125aよりも排気ガスの流れ方向における上流側に設けられ、蒸発部125aで生成された水蒸気と燃料供給配管63から供給された原燃料ガスとを混合させる混合部125bと、が形成されている。例えば、蒸発器125の蒸発部125a及び混合部125bは、複数の連通孔が設けられた仕切り板により蒸発器125を仕切った空間にて形成される。
このような蒸発器125では、蒸発部125a内の水と排気通路部125cを通過する排気ガスとの間で熱交換が行われ、排気ガスの熱により蒸発部125a内の水が蒸発して、水蒸気が生成されることとなる。加えて、混合部125b内の混合ガスと排気通路部125cを通過する排気ガスとの間で熱交換が行われ、排気ガスの熱により混合ガスが昇温されることとなる。
更に、図2に示すように、蒸発器125の混合部125bには、第1排気通路171が接続された蒸発器125における端部に、この第1排気通路171の内部を通過するように形成された、混合部125bからモジュールケース8内の改質器120に混合ガスを供給するための混合ガス供給管162が接続されている。混合ガス供給管162は、一端が改質器120に設けられた混合ガス供給口120aに連結しており、この混合ガス供給口120aからほぼ水平方向に延びた先で90°屈曲されて、モジュールケース8内、断熱材7a内、蒸発器125における上流側の排気通路部125c内を順に横断するようにほぼ鉛直方向に延びて、他端が蒸発器125の混合部125bに接続されている。この場合、混合ガス供給管162は、蒸発器125の混合部125bに接続された端部162bが、蒸発器125の蒸発部125a及び混合部125bの底面よりも上方に突出するように設けられている。
次に、モジュールケース8の外側、具体的にはモジュールケース8の外壁と断熱材7との間には、酸化剤ガス供給通路としての発電用空気供給通路177が形成されている(図3参照)。この発電用空気供給通路177は、モジュールケース8の天板8a及び側板8bと、これら天板8a及び側板8bのそれぞれに沿って延びるように配置された発電用空気供給ケース177aとの間の空間によって形成され、モジュールケース8の天板8a上の正面視中央位置に設けられた発電用空気導入管74から発電用空気が供給される(図4参照)。そして、発電用空気供給通路177は、モジュールケース8の側板8bの下部に設けられた複数の吹出口177bから、発電用空気を燃料電池セル集合体12に向けて発電室10内に噴射する(図3参照)。
また、発電用空気供給通路177の内部には、熱交換促進部材としての板状のオフセットフィン177c、177dが設けられている(図3参照)。オフセットフィン177cは、モジュールケース8の天板8aに沿った発電用空気供給通路177の部分に設けられ、オフセットフィン177dは、モジュールケース8の側板8bに沿った発電用空気供給通路177の部分で、且つ、燃料電池セルユニット16よりも上方の位置に設けられている。発電用空気供給通路177を流れる発電用空気は、特にオフセットフィン177c、177dを通過する際に、これらオフセットフィン177c、177dの内側のモジュールケース8内(具体的にはモジュールケース8内に設けられた第2及び第3排気通路173、173)を通過する排気ガスとの間で熱交換を行い、加熱されることとなる。このようなことから、発電用空気供給通路177においてオフセットフィン177c、177dが設けられた部分は、熱交換器(空気熱交換器)として機能する。
次に、図2及び図3に加えて、図5も参照して、モジュールケース8内に設けられた改質器120について説明する。図5(A)は、本発明の一実施形態による改質器120を斜め上方から見た斜視図であり、図5(B)は、図5(A)のVB-VB線に沿った断面図であり、図5(C)は、図5(A)のXC-XC線に沿った断面図である。なお、図5(A)〜(C)中には、改質器120に加えて、混合ガス供給管162や燃料ガス供給管64なども図示している。
改質器120は、燃焼室18の上方に水平方向に延びるように配置され、モジュールケース8の天板8aと所定距離隔てて、この天板8aに対して固定されている(図2参照)。改質器120には、上記した混合ガス供給管162からの混合ガスが混合ガス供給口120aより流入し、この混合ガスを予熱する予熱部120bと、混合ガスの流れ方向において予熱部120bよりも下流側に設けられ、混合ガス(つまり水蒸気が混合された原燃料ガス(改質用空気を含めてもよい))を改質するための改質触媒(不図示)が充填された改質部120cと、が形成されている(図5(B)参照)。改質触媒としては、アルミナの球体表面にニッケルを付与したものや、アルミナの球体表面にルテニウムを付与したものが適宜用いられる。改質器120の予熱部120b及び改質部120cは、複数の連通孔が設けられた仕切り板120eにより改質器120を仕切った空間にて形成される(図5(B)参照)。ここで、改質器120は、混合ガス供給管162からの混合ガスが混合ガス供給口120aより噴出され、この混合ガスが予熱部120bにおいて拡張されて噴出速度が低下するように構成されていると共に、噴出された混合ガスが予熱部120bの下流端側の壁面に衝突して折り返して、仕切り板120eを通過して改質部120cに供給されるように構成されている(図5(B)参照)。
また、改質器120には、改質部120cが形成された部分に、上方に凹んだ凹部120dが形成されている(図5(B)参照)。凹部120dは、上下方向に貫通するように延びる貫通孔の上部をプレートなどで塞ぐことにより形成される。この凹部120dには、上述した混合ガス供給管162の一部分162a、具体的には、混合ガス供給管162において水平方向に延びる部分であって、その端部が改質器120の混合ガス供給口120aに接続された部分162aが配置されている。この混合ガス供給管162の部分162aも、その内部を通過する混合ガスを、改質器120の凹部120d内の排気ガスによって予熱する予熱部として機能する(以下では混合ガス供給管162の部分162aを「予熱部162a」と呼ぶ)。
また、改質器120は、上記した予熱部120b及び改質部120cの上面を形成する天板120fと、この天板120fの上方に設けられ、上部が開放したほぼU字断面形状を有する遮蔽板120gと、この遮蔽板120gの上部に配置された平板120hとを更に有する(図5(A)乃至(C)参照)。改質器120において天板120fと遮蔽板120gとの間の空間は、予熱部120b及び改質部120cの上方に排気ガスを誘導して流すための排気誘導室201を形成し、改質器120において遮蔽板120gと平板120hとの間の空間は、排気ガスがほとんど流れない、断熱層としてのガス溜203を形成する(図5(A)乃至(C)に加えて、図2及び図3も参照)。更に、改質器120の上端部には、改質器120をモジュールケース8の天板8aに固定するためのフランジ部120iが設けられている。
次に、図2に示すように、改質器120の下流端側には、改質器120の改質部120cによる改質によって生成された燃料ガスを供給する燃料ガス供給通路としての燃料ガス供給管64が接続され、この燃料ガス供給管64の上部には、水添脱硫器用水素取出管65が接続されている。燃料ガス供給管64は、下方に延び、さらに、燃料電池セル集合体12の下方に形成されたマニホールド66内で水平に延びている。燃料ガス供給管64の水平部64aの下方面には、複数の燃料供給孔64bが形成されており、この燃料供給孔64bから、改質された燃料ガスがマニホールド66内に供給される。このマニホールド66の上方には、上述した燃料電池セルスタック14を支持するための貫通孔を備えた下支持板68が取り付けられており、マニホールド66内の燃料ガスが、燃料電池セルユニット16内に供給される。また、燃料ガスと空気との燃焼を開始するための点火装置83が、燃焼室18に設けられている。
次に、図3に示すように、モジュールケース8内において、改質器120の上面(詳しくは改質器120の平板120h)とモジュールケース8の天板8aの下面との間には、水平方向に延びる第2排気通路172が形成されている。この第2排気通路172は、モジュールケース8の天板8aを挟んで、上記した発電用空気供給通路177の一部分と並設されている。また、第2排気通路172の内部には、熱交換促進部材としての板状のオフセットフィン172aが設けられている。このオフセットフィン172aは、発電用空気供給通路177内に設けられたオフセットフィン177cと水平方向におけるほぼ同一箇所に設けられている。このようなオフセットフィン177c、172aが設けられた発電用空気供給通路177及び第2排気通路172の部分において、発電用空気供給通路177を流れる発電用空気と第2排気通路172を流れる排気ガスとの間で効率的な熱交換が行われて、排気ガスの熱により発電用空気が昇温されることとなる。
また、改質器120の外側面とモジュールケース8の内側面との間には、上下方向に延びる第3排気通路173が形成されている。この第3排気通路173は第2排気通路172と連通しており、第3排気通路173から第2排気通路172へと排気ガスが流れていく。具体的には、第2排気通路172には、第3排気通路173の上端部(言い換えると第2排気通路172の水平方向における端部)に位置する排気ガス導入口172bから排気ガスが流入する。排気ガス導入口172bから第2排気通路172に流入した排気ガスは、モジュールケース8の天板8a上に形成された排気口111を介して、モジュールケース8の外部に設けられた第1排気通路171へと流出する。
また、第3排気通路173の途中のモジュールケース8の内側面上には、具体的には、改質器120の予熱部120b及び改質部120cよりも上方で、第2排気通路172の排気ガス導入口172bよりも下方のモジュールケース8の内側面上には、改質器120中に形成された排気誘導室201(改質器120の天板120fと遮蔽板120gとの間の空間)に流れ込むように排気ガスを指向させる排気ガイド板205(第1排気ガイド部に相当する)が設けられている。
次に、図6を参照して、燃料電池セルユニット16について説明する。図6は、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。
図6に示すように、燃料電池セルユニット16は、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の両端部にそれぞれ接続されたキャップである内側電極端子86とを備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解質層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
燃料電池セル84の上端側と下端側に取り付けられた内側電極端子86は、同一構造であるため、ここでは、上端側に取り付けられた内側電極端子86について具体的に説明する。内側電極層90の上部90aは、電解質層94と外側電極層92に対して露出された外周面90bと上端面90cとを備えている。内側電極端子86は、導電性のシール材96を介して内側電極層90の外周面90bと接続され、さらに、内側電極層90の上端面90cとは直接接触することにより、内側電極層90と電気的に接続されている。内側電極端子86の中心部には、内側電極層90の燃料ガス流路88と連通する燃料ガス流路細管98が形成されている。
この燃料ガス流路細管98は、内側電極端子86の中心から燃料電池セル84の軸線方向に延びるように設けられた細長い細管である。このため、マニホールド66(図2参照)から、下側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98を通って燃料ガス流路88に流入する燃料ガスの流れには、所定の圧力損失が発生する。従って、下側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98は、流入側流路抵抗部として作用し、その流路抵抗は所定の値となるように設定されている。また、燃料ガス流路88から、上側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98を通って燃焼室18(図2参照)に流出する燃料ガスの流れにも所定の圧力損失が発生する。従って、上側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98は、流出側流路抵抗部として作用し、その流路抵抗は所定の値となるように設定されている。
内側電極層90は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレードとの混合体、の少なくとも一種から形成される。
電解質層94は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。
外側電極層92は、例えば、Sr、Caから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンコバルタイト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
次に、図7を参照して、燃料電池セルスタック14について説明する。図7は、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池の燃料電池セルスタックを示す斜視図である。
図7に示すように、燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16を備え、これらの燃料電池セルユニット16は、8本ずつ2列に並べて配置されている。
各燃料電池セルユニット16は、下端側がセラミック製の長方形の下支持板68(図2参照)により支持され、上端側は、両端部の燃料電池セルユニット16が4本ずつ、概ね正方形の2枚の上支持板100により支持されている。これらの下支持板68及び上支持板100には、内側電極端子86が貫通可能な貫通穴がそれぞれ形成されている。
さらに、燃料電池セルユニット16には、集電体102及び外部端子104が取り付けられている。この集電体102は、燃料極である内側電極層90に取り付けられた内側電極端子86と電気的に接続される燃料極用接続部102aと、空気極である外側電極層92の外周面と電気的に接続される空気極用接続部102bとを接続するように一体的に形成されている。また、各燃料電池セルユニット16の外側電極層92(空気極)の外表面全体には、空気極側の電極として、銀製の薄膜が形成されている。この薄膜の表面に空気極用接続部102bが接触することにより、集電体102は空気極全体と電気的に接続される。
さらに、燃料電池セルスタック14の端(図7では左端の奥側)に位置する燃料電池セルユニット16の空気極86には、2つの外部端子104がそれぞれ接続されている。これらの外部端子104は、隣接する燃料電池セルスタック14の端にある燃料電池セルユニット16の内側電極端子86に接続され、上述したように、160本の燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されるようになっている。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュール内のガスの流れについて説明する。図8は、図2と同様の、本発明の一実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図9は、図3と同様の、図2のIII-III線に沿った断面図である。図8及び図9は、それぞれ、図2及び図3中にガスの流れを示す矢印を新たに付加した図であり、説明の便宜上、断熱材7を取り除いた状態の図を示している。なお、図8では、燃料ガス(水、水蒸気及び原燃料ガスも含む)の流れのみを図示している。
図8に示すように、水及び原燃料ガス(燃料ガス)が、蒸発器125の水平方向における一側端側に接続された燃料供給配管63(図4参照)から蒸発器125内に供給される、具体的には蒸発器125の上層に設けられた蒸発部125a内に供給される。蒸発器125の蒸発部125aに供給された水は、蒸発器125の下層に設けられた排気通路部125cを流れる排気ガスとの間で熱交換を行い、排気ガスの熱により加熱されて、気化して水蒸気となる。この水蒸気と、上記した燃料供給配管63から供給された原燃料ガスとは、蒸発部125a内を水平方向に流れていき(具体的には燃料供給配管63が接続された側と反対側に向けて水平方向に流れていき)、蒸発部125aの先の混合部125bにおいて混合される。
そして、混合部125bにおいて水蒸気と原燃料ガスとが混合された混合ガス(燃料ガス)は、蒸発器125において燃料供給配管63が接続された側と反対側に接続され、蒸発器125の排気通路部125c、断熱材7a及びモジュールケース8内を横断するように延びる混合ガス供給管162を流れて、モジュールケース8内の改質器120に流入する。この場合、混合ガスは、混合部125bの下方の排気通路部125cを流れる排気ガスと、排気通路部125c及び第1排気通路171内に位置する混合ガス供給管162の部分の周囲を流れる排気ガスと、モジュールケース8内に位置する混合ガス供給管162の部分の周囲を流れる排気ガスとの間で熱交換を行い、加熱されることとなる。特に、モジュールケース8内では、改質器120の凹部120d内に位置する混合ガス供給管162の予熱部162aにおいて、この予熱部162a内を流れる混合ガスと改質器120の凹部120d内の排気ガスとの間で効率的な熱交換が行われる。
この後、混合ガス供給管162から改質器120に供給された混合ガスは、改質器120の混合ガス供給口120aを介して、改質器120の水平方向における一側端側に設けられた予熱部120b内に流入し、予熱部120b内に流入した混合ガスは予熱部120bの周囲を流れる排気ガスによって予熱される。この場合、改質器120の予熱部120bは混合ガス供給管162よりも拡張された構造を有するので、改質器120の予熱部120bには混合ガス供給管162から混合ガスが噴出され、こうして噴出された混合ガスは予熱部120bにおいて拡張されて噴出速度が低下される。そして、混合ガスは、予熱部120bの下流端側の壁面に衝突して折り返して、改質器120内の仕切り板120e(図5(B)参照)を通過して、予熱部120bの下流側に位置する、改質触媒が充填された改質部120cに流入し、この改質部120cにおいて改質されて燃料ガスとなる。こうして生成された燃料ガスは、改質器120の改質部120cの下流端側に接続された燃料ガス供給管64と、この燃料ガス供給管64の上方に接続された水添脱硫器用水素取出管65とを流れる。そして、燃料ガスは、燃料ガス供給管64の水平部64aに設けられた燃料供給孔64bからマニホールド66内に供給されて、マニホールド66内の燃料ガスが各燃料電池セルユニット16内に供給される。
他方で、図9に示すように、発電用空気導入管74(図4及び図8参照)から供給された発電用空気は、モジュールケース8の天板8a及び側板8bと、これら天板8a及び側板8bのそれぞれに沿って延びるように配置された発電用空気供給ケース177aとの間の空間によって形成された発電用空気供給通路177を流れる。この際に、発電用空気供給通路177を流れる発電用空気は、オフセットフィン177c、177dを通過する際に、これらオフセットフィン177c、177dの内側のモジュールケース8内に形成された第2及び第3排気通路172、173を通過する排気ガスとの間で効率的な熱交換を行い、加熱されることとなる。特に、発電用空気供給通路177のオフセットフィン177cに対応する第2排気通路172内にはオフセットフィン172aが設けられているので、発電用空気は、発電用空気供給通路177内のオフセットフィン177cと第2排気通路172内のオフセットフィン172aとを介して、排気ガスとより効率的な熱交換を行う。この後、発電用空気は、モジュールケース8の側板8bの下部に設けられた複数の吹出口77bから燃料電池セル集合体12に向けて発電室10内に噴射される。
他方で、燃料電池セルユニット16において発電に利用されずに残った燃料ガスは、図9に示すように、モジュールケース8内の燃焼室18で燃焼されて排気ガス(燃焼ガス)となり、モジュールケース8内を上昇していく。具体的には、燃焼により生成された排気ガスは、まず、改質器120の外側面とモジュールケース8の内側面との間に形成された第3排気通路173を通過する。この際に、排気ガスは、モジュールケース8の内側面上に設けられた排気ガイド板205によって、改質器120中に形成された排気誘導室201(改質器120の天板120fと遮蔽板120gとの間の空間)に流れ込むように指向される。そして、排気誘導室201を経由した排気ガス(排気誘導室201に流れ込んだ排気ガス及び排気誘導室201に流れ込まなかった排気ガスを含む)は、排気誘導室201の上方のガス溜203(改質器120の遮蔽板120gと平板120hとの間の空間)に流れ込むことなく上昇していき、排気ガス導入口172bから第2排気通路172に流入する。
この後、排気ガスは、第2排気通路172を水平方向に流れていき、モジュールケース8の天板8a上に形成された排気口111から流出する。排気ガスが第2排気通路172を水平方向に流れていく際に、第2排気通路172内に設けられたオフセットフィン172aと、このオフセットフィン172aに対応して発電用空気供給通路177内に設けられたオフセットフィン177cとを介して、発電用空気供給通路177を流れる発電用空気と第2排気通路172を流れる排気ガスとの間で効率的な熱交換が行われて、排気ガスの熱により発電用空気が昇温される。
そして、排気口111から流出した排気ガスは、モジュールケース8の外部に設けられた第1排気通路171を通過した後、第1排気通路171に接続された蒸発器125の排気通路部125cを流れて、蒸発器125の下流端側に接続された排気ガス排出管82(図4参照)から排出される。排気ガスは、蒸発器125の排気通路部125cを流れる際に、上述したように、蒸発器125の混合部125b内の混合ガス及び蒸発器125の蒸発部125a内の水と熱交換を行う。
次に、本発明の実施形態による固体酸化物型燃料電池装置の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、モジュールケース8を挟んで発電用空気供給通路177と第2排気通路172とを並設したので、具体的にはモジュールケース8の外に発電用空気供給通路177を形成し且つモジュールケース8の中に第2排気通路172を形成したので(図3参照)、燃料電池モジュール2Xの小型化及び低コスト化が図れる。これについて具体的に説明する。従来の固体酸化物型燃料電池装置では、上方の改質器に向かって排気口から排気ガスが排出され、上方にある排気ガスを下方へと流す過程で空気熱交換を行っていた。そうした場合、空気により大きく温度低下された排気ガスが燃料電池セルの下側を流れることで、燃料電池セルの下側が低温になってしまい(つまり燃料電池セルの上下方向に温度勾配が生じてしまう)、燃料電池セルが劣化してしまう可能性がある。従来の固体酸化物型燃料電池装置では、これを防止するために、排気ガス及び発電用空気が流れる通路と燃料電池セルとをある程度の距離を離して設けたり、排気ガス及び発電用空気が流れる通路と燃料電池セルとの間に部分的に断熱材を設けたりしていた。そのため、モジュールケースが大型化していた。加えて、断熱材を部分的に設けた場所における熱の反射特性が変わり、燃料電池セルに悪影響を与えてしまっていた。
これに対して、本実施形態では、モジュールケース8内において燃料電池セル集合体12よりも上方に第2排気通路172を設けて、この第2排気通路172を用いて空気熱交換を行うようにし、つまり燃料電池セル集合体12よりも上方のモジュールケース8内の位置で空気熱交換を行うようにし、また、燃料電池セル集合体12の側方を排気ガスが下方に流れないようにしたので、燃料電池セル集合体12の上下方向の熱勾配を抑制することができる。この場合、本実施形態によれば、上記した従来技術のように、排気ガス及び発電用空気が流れる通路と燃料電池セル集合体12とをある程度の距離を離して設けたり、排気ガス及び発電用空気が流れる通路と燃料電池セル集合体12との間に断熱材を設けたりする必要がないため、燃料電池モジュール2Xを大型化及び高コスト化させることなく、燃料電池セル集合体12への熱影響を抑制することができる。
このような理由により、本実施形態によれば、燃料電池モジュール2Xを小型化及び低コスト化することができるのである。具体的には、本実施形態によれば、燃料電池セル集合体12への熱影響を考慮して燃料電池セル集合体12とモジュールケース8とを離さなくてもよく、燃料電池セル集合体12とモジュールケース8とを近付けて配置することができるため、燃料電池モジュール2Xを小型化することができる。
ここで、本実施形態では、燃料電池セル集合体12上方の発電用空気供給通路177及び第2排気通路172のみで空気熱交換を行うため、熱交換距離が短くなる傾向にあり(言い換えると熱交換面積が小さくなる傾向にあり)、発電用空気を昇温させにくくなる。これに対処すべく、本実施形態では、空気熱交換を行うモジュールケース8内の排気ガスの温度を高く維持するために、蒸発器125をモジュールケース8の外に設けた(この場合、当然、蒸発器125で熱交換を行う前の排気ガスにより空気熱交換が行われることとなる)。こうすることで、空気熱交換を行うモジュールケース8内の排気ガスの温度を高く維持することができ、熱交換距離が短くても、発電用空気を十分に昇温させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、モジュールケース8の室内熱と発電用空気とを自然に熱交換させるだけでなく、燃料電池セル集合体12上方に第2排気通路172を形成して燃料電池セル集合体12に影響を与えない環境下で空気熱交換を積極的に行わせているので、排気流動等に影響されることなく、確実に安定した空気熱交換を実現することができる。更に、本実施形態によれば、上記したような構成により、少ない排気ガスの熱量で発電用空気を昇温することができ(つまり熱自立しやすい)、また、システムを昇温させるための発電用空気の量も少なくて済む。
また、本実施形態によれば、熱交換促進部材としてのオフセットフィン177c、177dを燃料電池セル集合体12よりも上方の発電用空気供給通路177内の位置に設けたので(図3参照)、排気ガスによる発電用空気の昇温性能を高めることができる。これにより、発電用空気供給通路177が燃料電池セル集合体12の側方を通過するが(図3参照)、発電用空気が燃料電池セル集合体12の側方を流れる前に発電用空気を十分に昇温させておくことができ、簡易な構成にて、燃料電池セル集合体12の下側が低温になってしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、改質器120の外側面とモジュールケース8の内側面との間に第3排気通路173を更に形成したので、排気ガスを発電用空気だけでなく改質器120とも熱交換させることができ、簡易な構成にて、改質器120及び発電用空気の両方の昇温を実現することができる。
また、本実施形態によれば、改質器120の改質部120cとモジュールケース8の天板8aとの間に設けた遮蔽板120gによって、この遮蔽板120gの上方に排気ガスがほとんど流れないガス溜203を形成したので、排気ガスが第2排気通路172の排気ガス導入口172bから導入される前に、排気ガスの熱がモジュールケース8の天板8aなどにより奪われてしまうことを抑制することができる。これにより、第2排気通路172に導入する排気ガスの温度を高く維持することができ、つまり第2排気通路172に高温の排気ガスを導入することができ、短い熱交換距離でも発電用空気に対する高い昇温性能を実現することができる。
加えて、本実施形態によれば、上記した遮蔽板120gの下方で且つ改質部120cの上方に排気誘導室201を形成したので、この排気誘導室201に誘導した排気ガスによって改質部120cを上方から加熱することができる。この場合、改質部120cの上方の遮蔽板120gが反射板として機能するので、遮蔽板120gによる輻射熱を改質部120cに更に与えることができ、改質部120cを効果的に昇温することができる。加えて、遮蔽板120gの上方のガス溜203が断熱層として機能するので、改質部120cの温度を適切に維持することができる。
また、本実施形態によれば、第3排気通路173を通過する排気ガスを排気誘導室201に指向させる排気ガイド板205を設けたので、排気ガスが第3排気通路173から第2排気通路172へと直ぐに流入してしまうことを抑制し、第3排気通路173を通過中の排気ガスを改質部120cの上面に適切に流させることができ、この排気ガスによって改質部120cを上方から効果的に加熱することができる。この場合、排気誘導室201の上部に遮蔽板120gを設けたので、天板8a側に排気ガスが流れてしまうことはない。
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。
図10を参照して、本発明の実施形態の変形例による遮蔽板について説明する。図10は、本発明の実施形態の変形例による遮蔽板を適用した燃料電池モジュールの一部分を示す概略断面図である。
図10に示すように、本変形例による遮蔽板120jは、上述した遮蔽板120g(図3及び図5参照)と同様の位置に設けられているが、縁部が上方向に傾斜した傾斜部120kを有する。この遮蔽板120jの傾斜部120kは、第2排気ガイド部に相当し、図10中の矢印に示すように、排気ガスが第2排気通路172の排気ガス導入口172bに流れ込むように指向させる。本変形例では、第2排気通路172は、水平方向だけでなく、水平方向に延びた先で下方向にも延びており、排気ガス導入口172bは、この第2排気通路172の水平部よりも下方に位置する。また、本変形例でも、遮蔽板120jより下方且つ予熱部120b及び改質部120cの上方の空間は、排気誘導室201を形成し、遮蔽板120jより上方且つ第2排気通路172の下方の空間は、ガス溜203を形成する。
このような変形例によれば、遮蔽板120jに設けた傾斜部120kによって、排気ガスが排気ガス導入口172bから第2排気通路172へと流れ込むように、排気ガスを効果的に誘導することができる。そのため、高温に維持された排気ガスを第2排気通路172に導入することができ、第2排気通路172内の排気ガスと発電用空気供給通路177内の発電用空気との熱交換性を向上させることができる。加えて、排気ガスを誘導するための部材を別途用いないので、燃料電池モジュール2Xの小型化を実現することができる。
次に、図11を参照して、本発明の実施形態の変形例による改質器について説明する。図11は、本発明の実施形態の変形例による改質器の断面斜視図である。図11は、図5(A)のXC-XC線と同様の切断線に沿った断面図である。
図11に示すように、本変形例による改質器120Xは、上記した改質部120cの凹部120d(図5参照)に対応する部分に、当該改質器120X(詳しくは改質部120cが形成された部分)を上下方向に貫通するように延び、下方の燃焼室18で生成された排気ガスを通過させる貫通孔120mが形成されている。この貫通孔120mには、混合ガス供給管162の予熱部162aが配置されている。このような貫通孔120mを有する改質器120Xでは、排気ガスは、改質器120の予熱部120b及び改質部120cの外側面とモジュールケース8の内側面との間だけでなく、改質器120Xの貫通孔120mも通過して、下方から上方へと流れていく。
また、本変形例による改質器120Xは、天板120fと遮蔽板120gとの間に、中央部(貫通孔120mに面する部分)が下方に凹んだ遮蔽板120nが更に設けられている。このような遮蔽板120nを更に設けた場合、遮蔽板120nと天板120fとの間の空間は排気誘導室201を形成し、遮蔽板120nと遮蔽板120gとの間の空間はガス溜204を形成し、遮蔽板120gと平板120hとの間の空間はガス溜203を形成する。つまり、二つのガス溜203、204、言い換えると二つの断熱層が形成されることとなる。
なお、図11に示した変形例では、改質器120Xに一つの貫通孔120mのみを設けていたが、他の実施形態では、改質器120Xに、貫通孔120mと同様の貫通孔を二つ以上設けてもよい。その場合、二つ以上の貫通孔のいずれか一つの貫通孔内に混合ガス供給管162を設ければよい。また、更に他の実施形態では、改質器120Xの貫通孔120mの上部をプレートなどで塞いで凹部を形成してもよい。
1X 固体酸化物型燃料電池装置(SOFC)
2X 燃料電池モジュール
7 断熱材
8 モジュールケース
8a 天板
8b 側板
12 燃料電池セル集合体
16 燃料電池セルユニット
18 燃焼室
111 排気口
120 改質器
120a 混合ガス供給口
120b 予熱部
120c 改質部
125 蒸発器
125a 蒸発部
125b 混合部
125c 排気通路部
162 混合ガス供給管
162a 予熱部
171 第1排気通路
172 第2排気通路
172a オフセットフィン
173 第3排気通路
177 発電用空気供給通路
177c、177d オフセットフィン
201 排気誘導室
203 ガス溜

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する固体酸化物型燃料電池装置において、
    互いに電気的に接続された複数の燃料電池セルと、
    上記複数の燃料電池セルを収容するモジュールケースと、
    上記モジュールケースの周囲を覆うように設けられた断熱材と、
    燃料ガスを上記複数の燃料電池セルに供給する燃料ガス供給通路と、
    上記モジュールケース内に配置され、水蒸気により原燃料ガスを改質して燃料ガスを生成し、この燃料ガスを上記燃料ガス供給通路に供給する改質器と、
    上記複数の燃料電池セルにおいて発電に利用されずに残った燃料ガスを燃焼させ、燃焼熱により上記改質器を加熱する燃焼部と、
    上記モジュールケースの外部に設けられ、モジュールケースから排出すべき排気ガスが通過する第1排気通路であって、上記改質器よりも上方の上記モジュールケースの天板上に設けられた排気口と連通し、この排気口から流出した排気ガスが通過する第1排気通路と、
    水が供給され、この水と上記第1排気通路内を通過する排気ガスとの間で熱交換を行うように、上記第1排気通路に対して設けられており、熱交換によって水を蒸発させて水蒸気を生成し、この水蒸気を上記改質器に供給する蒸発器であって、上記断熱材内で且つ上記モジュールケースの外部に配置された、上記蒸発器と、
    上記モジュールケースの外壁と上記断熱材との間に形成され、上記モジュールケースの外側面に沿って酸化剤ガスを流す酸化剤ガス供給通路であって、上方から酸化剤ガスが供給されて、この酸化剤ガスを上記モジュールケースの下部から上記複数の燃料電池セルに供給する、上記酸化剤ガス供給通路と、
    上記モジュールケースの内部に設けられ、上記排気口と連通し、この排気口へ排気ガスを流出させる第2排気通路であって、上記モジュールケースの外壁を挟んで、上記酸化剤ガス供給通路の少なくとも一部分に沿うように延び、上記複数の燃料電池セルよりも上方に位置する排気ガス導入口から排気ガスが導入される、上記第2排気通路と、
    を有し、
    上記複数の燃料電池セルよりも上方の位置において、上記酸化剤ガス供給通路を通過する酸化剤ガスと上記第2排気通路を通過する排気ガスとの間で熱交換を行う、ことを特徴とする固体酸化物型燃料電池装置。
  2. 上記酸化剤ガス供給通路は、内部に熱交換促進部材が設けられており、この熱交換促進部材は、上記複数の燃料電池セルよりも上方の位置にのみ設けられている、請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池装置。
  3. 上記第2排気通路の排気ガス導入口は、上記複数の燃料電池セルよりも上方で、且つ上記改質器よりも上方に位置し、
    上記第2排気通路よりも下方に位置し、上記改質器の外側面と上記モジュールケースの内側面との間に形成された第3排気通路であって、上記第2排気通路の排気ガス導入口と連通し、この排気ガス導入口へ排気ガスを流出させる上記第3排気通路を更に有する、請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池装置。
  4. 上記改質器と上記モジュールケースの天板との間に設けられ、水平方向に延びる遮蔽板を更に有し、
    上記遮蔽板と上記改質器との間に、上記改質器の上面に向けて排気ガスを誘導する排気誘導室を形成し、上記遮蔽板と上記第2排気通路との間に、ガス溜を形成した、請求項3に記載の固体酸化物型燃料電池装置。
  5. 上記改質器よりも上方で、且つ上記第2排気通路の排気ガス導入口よりも下方の上記モジュールケースの内側面上に、排気ガスを上記排気誘導室に指向させる第1排気ガイド部が設けられている、請求項4に記載の固体酸化物型燃料電池装置。
  6. 上記遮蔽板は、上記モジュールケースの内側面から離間して配置されると共に、上記第1排気ガイド部よりも上方に配置され、当該遮蔽板の縁部に、排気ガスを上記第2排気通路の排気ガス導入口に指向させる第2排気ガイド部が形成されている、請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池装置。
  7. 上記モジュールケースの天板の正面視中央位置において、酸化剤ガスの供給と排気ガスの排出とが行われるように構成され、
    上記モジュールケースの天板の外側に上記酸化剤ガス供給通路が形成され、上記モジュールケースの天板の内側に上記第2排気通路が形成され、これらの酸化剤ガス供給通路と第2排気通路とが天板を挟んで並設され、
    上記遮蔽板は、上記第2排気通路と所定距離を隔てて、上記ガス溜を介して設けられている、請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池装置。
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