JP6380400B2 - 周波数可変フィルタ - Google Patents

周波数可変フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP6380400B2
JP6380400B2 JP2015539094A JP2015539094A JP6380400B2 JP 6380400 B2 JP6380400 B2 JP 6380400B2 JP 2015539094 A JP2015539094 A JP 2015539094A JP 2015539094 A JP2015539094 A JP 2015539094A JP 6380400 B2 JP6380400 B2 JP 6380400B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
circuit
inductor
capacitor
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015539094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015045882A1 (ja
Inventor
神藤 始
始 神藤
将和 谷
将和 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2015045882A1 publication Critical patent/JPWO2015045882A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6380400B2 publication Critical patent/JP6380400B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/542Filters comprising resonators of piezoelectric or electrostrictive material including passive elements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/38Impedance-matching networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0004Impedance-matching networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/58Multiple crystal filters
    • H03H9/60Electric coupling means therefor
    • H03H9/605Electric coupling means therefor consisting of a ladder configuration
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6433Coupled resonator filters
    • H03H9/6483Ladder SAW filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H2210/00Indexing scheme relating to details of tunable filters
    • H03H2210/01Tuned parameter of filter characteristics
    • H03H2210/012Centre frequency; Cut-off frequency
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H2210/00Indexing scheme relating to details of tunable filters
    • H03H2210/02Variable filter component
    • H03H2210/025Capacitor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、圧電共振子を含みフィルタ特性を可変できる周波数可変フィルタに関する。
従来、共振周波数と反共振周波数を有する圧電共振子を用いた高周波フィルタが各種考案されている。このような高周波フィルタとして、圧電共振子に可変キャパシタを直列および並列接続することで、通過特性や減衰特性等のフィルタ特性を可変にした周波数可変フィルタが、例えば、特許文献1に記載されている。
このような圧電共振子と可変キャパシタからなる回路ユニット(以下、周波数可変共振回路と称する)は、可変キャパシタのキャパシタンスを調整することで、通過帯域特性や減衰特性を調整している。
特開2009−130831号公報
しかしながら、上述の圧電共振子と可変キャパシタとからなる周波数可変共振回路は、可変キャパシタのキャパシタンスを変化させると、図13に示すような特性を有する。図13は、可変キャパシタのキャパシタンスを変化させた時の周波数可変共振回路の通過特性の変化を示す図である。なお、図13は、周波数可変共振回路を伝送線路にシャント接続した場合の特性を示している。シャント接続とは、グランドとは異なる伝送線路とグランドとの間に接続する態様を言う。また、図13では、周波数可変共振回路に対して、伸長のインダクタを加えた態様での特性である。
図13の実線で示す特性はキャパシタンスC1の場合であり、点線の特性はキャパシタンスC2の場合であり、破線の特性はキャパシタンスC3の場合である。各キャパシタンスは、C3>C2>C1の関係にある。図13に示すように、キャパシタンスが小さくなるほど、周波数可変共振回路の共振周波数および反共振周波数は高くなる。また、キャパシタンスが小さくなるほど、全周波数帯域に亘って、周波数可変共振回路のインピーダンスは高くなる。
このため、キャパシタンスC3で外部回路とインピーダンスマッチング(インピーダンス整合)するように周波数可変共振回路のインピーダンスを設定しても、所望の周波数を得るために、キャパシタンスC3をキャパシタンスC1に変化させると、周波数可変共振回路と外部回路との間でインピーダンスの不整合が生じてしまう。逆に、キャパシタンスC1で外部回路とインピーダンス整合するように整合回路を設定しても、所望の周波数を得るために、キャパシタンスC1をキャパシタンスC3に変化させた場合に、周波数可変共振回路と外部回路との間でインピーダンスの不整合が生じてしまう。
すなわち、周波数可変共振回路によって調整可能な周波数範囲においてキャパシタンスを変化させ、周波数可変共振回路の共振周波数または反共振周波数を調整しても、インピーダンスの不整合により、共振周波数または反共振周波数におけるインピーダンスが劣化してしまう。
このため、周波数可変共振回路によって構成される周波数可変フィルタの調整可能な周波数範囲、すなわち、当該周波数可変フィルタの通過帯域となるべき所望の周波数範囲の全域に対して、低損失な通過帯域特性を実現できる周波数領域と、低損失な通過帯域特性が実現できない周波数帯域とが存在してしまう。図14は、上述の周波数可変共振回路を用いた可変フィルタの通過特性(S21特性)を示す図である。図14は、図13と同様に、実線で示す特性はキャパシタンスC1の場合であり、点線の特性はキャパシタンスC2の場合であり、破線の特性はキャパシタンスC3の場合である。各キャパシタンスは、C3>C2>C1の関係にある。
図14に示すように、キャパシタンスを小さくすると、通過帯域を高周波数側にシフトさせることができるが、或程度以上通過帯域を高周波数側にシフトさせると、可変フィルタの挿入損失が増加してしまう。
したがって、本発明の目的は、周波数可変共振回路によって調整可能な周波数範囲の略全域に対していずれの周波数領域に通過帯域を設定しても、低損失な通過帯域特性を実現できる可変フィルタを提供することにある。
この発明の周波数可変フィルタは、周波数可変共振回路を含むフィルタ部、複数の入出力端子、および整合回路を備える。周波数可変共振回路は、圧電共振子と該圧電共振子に接続される可変キャパシタを含む。フィルタ部は、周波数可変共振回路が少なくとも一つ、伝送ラインに直列接続されるか、もしくは、伝送ラインとグランドとの間に接続された構成を有する。入出力端子は、伝送ラインの両端に接続されている。整合回路は、少なくとも一方の入出力端子とフィルタ部との間に接続されている。さらに、整合回路は、インダクタとキャパシタとから構成され、伝送する高周波信号の周波数が高くなるのにしたがって同時共役整合インピーダンスの実数成分が高くなる回路構成を有する。
この構成では、周波数の変化に伴って周波数可変共振回路のインピーダンスの実数成分が高くなっても、整合回路の同時共役整合インピーダンスの実数成分も高くなるので、周波数可変共振回路と入出力端子に接続される外部回路との間でインピーダンス整合される。これにより、周波数可変共振回路で実現可能な周波数範囲において、どの周波数領域であっても通過帯域でのインピーダンス整合を実現できる。
また、この発明の周波数可変フィルタでは、整合回路の同時共役整合インピーダンスの実数成分の周波数変化は、フィルタ部の同時共役整合インピーダンスの実数成分の周波数変化と略同じであることが好ましい。
この構成では、どの周波数領域であってもインピーダンス整合をさらに精確に実現することができる。
また、この発明の周波数可変フィルタでは、整合回路とフィルタ部との間に、調整用インダクタまたは調整用キャパシタを接続することが好ましい。
この構成では、調整用インダクタまたは調整用キャパシタによって、実数成分を変化させることなく、虚数成分を調整できる。これにより、インピーダンス整合をさらに精確に実現することができる。
また、この発明の周波数可変フィルタでは、次の構成であってもよい。
周波数可変フィルタは、次のいずれかの回路からなる整合回路を少なくとも一つ備える。
第1の回路は、伝送線路に直列接続されたキャパシタと、該キャパシタの前記フィルタ部側とグランドとの間を接続するインダクタとから構成される。
第2の回路は、伝送線路に直列接続されたインダクタと、該インダクタの前記フィルタ部側とグランドとの間を接続するキャパシタとから構成される。
第3の回路は、伝送線路とグランドとの間に、それぞれ接続されたインダクタとキャパシタから構成される。
この構成では、整合回路をインダクタとキャパシタの少なくとも二素子で実現できるので、整合回路を小型で簡素な構成によって実現できる。
また、この発明の周波数可変フィルタでは、次の構成であってもよい。
周波数可変フィルタは、次のいずれかのπ型回路からなる整合回路を少なくとも一つ備える。
第1のπ型回路は、伝送線路に直列接続された第1インダクタと、該第1インダクタの前記フィルタ部側とグランドとの間を接続するキャパシタと、第1インダクタの入出力端子側とグランドとの間を接続する第2インダクタとから構成される。
第2のπ型回路は、伝送線路に直列接続されたインダクタと、該インダクタの両端をグランドにそれぞれ接続する二つのキャパシタとから構成される。
第3のπ型回路は、伝送線路に直列接続されたキャパシタと、該キャパシタの両端をグランドにそれぞれ接続する二つのインダクタとから構成される。
第4のπ型回路は、伝送線路に直列接続された第1キャパシタと、該第1キャパシタのフィルタ部側とグランドとの間を接続するインダクタと、第1キャパシタの入出力端子側とグランドとの間を接続する第2キャパシタとから構成される。
この構成では、整合回路をインダクタとキャパシタを組み合わせた三素子で実現でき、同時共役整合インピーダンスの実数成分の変化特性を、二素子よりも急峻にすることができる。これにより、より多様な周波数可変共振回路のインピーダンス特性に対してインピーダンス整合することができる。
また、この発明の周波数可変フィルタでは、次の構成であることが好ましい。
周波数可変共振回路は、圧電共振子に直列接続する第1可変キャパシタと、圧電共振子に並列接続する第2可変キャパシタとを備える。さらに、周波数可変共振回路は、圧電共振子と第1可変キャパシタとの間に直列接続された周波数可変共振回路用第1インダクタと、圧電共振子に並列接続された周波数可変共振回路用第2インダクタの少なくとも一方を備える。
この構成では、周波数可変共振回路の周波数可変範囲を広くすることができる。さらに、このように、周波数可変範囲が広くなっても、どの周波数領域であってもインピーダンス整合を精確に実現することができる。
この発明によれば、周波数可変共振回路によって構成される周波数可変フィルタの調整可能な周波数範囲の略全域に対して、いずれの周波数領域に通過帯域を設定しても、低損失な通過帯域特性を実現できる。
本発明の第1の実施形態に係る周波数可変フィルタの回路図である。 本実施形態に係る周波数可変フィルタの通過帯域の中心周波数におけるインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る二素子型の整合回路の回路図を示す。 インダクタとキャパシタを用いた二素子の整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る周波数可変フィルタのフィルタ部と整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す。 本発明の実施形態に係るL型の整合回路を用いた周波数可変フィルタの通過特性、および、従来の整合回路を用いない周波数可変フィルタの通過特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る三素子でπ型の整合回路の回路図を示す。 インダクタおよびキャパシタを用いた三素子の整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るπ型の整合回路を用いた周波数可変フィルタの通過特性である。 本発明の実施形態に係る三素子でT型の整合回路の回路図を示す。 本発明の実施形態に係る周波数可変フィルタのフィルタ部の他の構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る周波数可変共振回路の回路構成例を示す図である。 可変キャパシタのキャパシタンスを変化させた時の周波数可変共振回路の通過特性の変化を示す図である。 従来の周波数可変共振回路を用いた周波数可変フィルタの通過特性(S21特性)を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る周波数可変フィルタについて、図を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る周波数可変フィルタの回路図である。
図1に示すように、周波数可変フィルタ10は、フィルタ部20、整合回路31,32、入出力端子P1,P2を備える。
フィルタ部20は、整合回路31を介して入出力端子P1に接続されており、整合回路32を介して入出力端子P2に接続されている。
フィルタ部20は、周波数可変共振回路21,22を備える。周波数可変共振回路21は、整合回路31,32間に接続されている。すなわち、周波数可変共振回路21は、伝送ラインに対してシリーズ接続されている。周波数可変共振回路22は、周波数可変共振回路21と整合回路32とを接続する伝送ラインとグランドとの間に接続されている。すなわち、周波数可変共振回路22は、伝送ラインに対してシャント接続されている。
周波数可変共振回路21は、圧電共振子211、インダクタ212,213、可変キャパシタ214,215を備える。圧電共振子211、インダクタ213、および、可変キャパシタ215は、整合回路31,32間に直列接続されている。この際、整合回路31側から、圧電共振子211、インダクタ213、可変キャパシタ215の順で接続されている。インダクタ212は、圧電共振子211に並列接続されている。可変キャパシタ214は、圧電共振子211とインダクタ213との直列回路に対して、並列接続されている。
周波数可変共振回路22は、圧電共振子221、インダクタ222,223、可変キャパシタ224225を備える。圧電共振子221、インダクタ223、および可変キャパシタ225は、伝送ラインとグランドとの間に直列接続されている。この際、グランド側から、圧電共振子221、インダクタ223、可変キャパシタ225の順に接続されている。インダクタ222は、圧電共振子221に並列接続されている。可変キャパシタ224は、圧電共振子221とインダクタ223との直列回路に対して、並列接続されている。
圧電共振子211,221は、SAW共振子やBAW共振子によって実現される。例えば、SAW共振子の場合には、所定カット(例えば、Yカット)がなされたニオブ酸リチウム基板の表面に、IDT電極を形成することにより実現される。
インダクタ212,213,222,223は、例えば、圧電共振子211,221を実装する実装基板に形成した電極パターンや、実装基板の表面に実装したチップ部品によって実現される。可変キャパシタ214,215,224,225は、例えば、圧電共振子211,221を実装する実装基板の表面に実装したチップ部品によって実現される。
このような構成では、可変キャパシタ214,215のキャパシタンスを調整することで、周波数可変共振回路21のインピーダンス特性、すなわち、通過特性や減衰特性が調整される。また、可変キャパシタ224,225のキャパシタンスを調整することで、周波数可変共振回路22のフィルタ特性、すなわち、通過特性や減衰特性が調整される。このように調整された周波数可変共振回路21,22のインピーダンス特性を組み合わせることで、フィルタ部20としての所望とするフィルタ特性(通過特性、減衰特性等)が実現される。
なお、インダクタ212,213,222,223は、所謂、伸長のインダクタと呼ばれるものであり、省略することも可能である。インダクタ212,213,222,223を備えた場合、可変キャパシタ214,215,224,225のキャパシタンスを調整することによって周波数可変共振回路21,22が調整できる周波数可変フィルタの通過帯域の帯域幅を広くすることができる。すなわち、インダクタ212,213,222,223を備えることで、周波数可変共振回路21,22を調整することにより得られる周波数可変フィルタの通過帯域の選択可能な周波数範囲を広くすることができる。これにより、フィルタ部20として通過帯域の選択可能な周波数範囲を広くすることができる。
このような構成のフィルタ部20は、圧電共振子211,221を用いているので、通過帯域の周波数を高周波数側にシフトさせると、インピーダンスの実数成分が高くなる。図2は、本実施形態に係る周波数可変フィルタの通過帯域の中心周波数におけるインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す図である。図2において、実線は入出力端子P1側(整合回路31側)から見たフィルタ部のインピーダンスであり、破線は入出力端子P2側(整合回路32側)から見たフィルタ部のインピーダンスである。図2における横軸は通過帯域の中心周波数を示し、縦軸はインピーダンスの実数成分を示す。なお、図2には、複数の特性曲線が示しされているが、各特性曲線は、伸長のインダクタのインダクタンスが異なるものである。
図2に示すように、フィルタ部20は、伸長のインダクタのインダクタンスが一定であれば、通過帯域の周波数が高くなるほど、インピーダンスの実数成分が高くなる。
このため、本実施形態の周波数可変フィルタ10では、次に示す構成の整合回路31,32を備える。整合回路31,32はインダクタとキャパシタを組み合わせた回路構成からなり、フィルタ部20を挟んで対称な回路素子の配置パターンを備える。整合回路31,32は、二素子もしくは三素子で構成されることが好ましい。しかしながら、この二素子もしく三素子の回路構成を基本構成として、当該基本構成を連続させる回路構成であってもよい。
(A)二素子(基本回路構成が二素子)の場合
図3は本発明の実施形態に係る二素子型の整合回路の回路図を示す。図3(A)は、整合回路の基本ブロック図であり、図3(B),(C)は図3(A)の具体的な回路例を示し、図3(D)は整合回路の別の回路ブロックを示す図である。なお、図3では、整合回路32(32A)の回路構成を示すが、整合回路31は、上述のように、フィルタ部20を挟んで整合回路32と対称な回路構成であるので、整合回路32のみを説明する。
図3(A)に示すように、整合回路32Aは、リアクタンス素子321,322を備える。リアクタンス素子321は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインとグランドとの間に接続されている。すなわち、リアクタンス素子321は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインに対してシャント接続されている。リアクタンス素子322は、フィルタ20と入出力端子P2との間に直列接続されている。すなわち、リアクタンス素子322は、伝送ラインに対してシリーズ接続されている。この際、リアクタンス素子322は、リアクタンス素子321が伝送ラインに接続する点と入出力端子P2との間に接続されている。
具体的な第1例の整合回路32A1として、図3(B)に示すように、リアクタンス素子321はインダクタ321Lであり、リアクタンス素子322はキャパシタ322Cである。
また、具体的な第2例の整合回路32A2として、図3(C)に示すように、リアクタンス素子321はキャパシタ321Cであり、リアクタンス素子322はインダクタ322Lである。
また、図3(D)に示すように、整合回路32A3は、インダクタ321Lからなる第1のリアクタンス素子と、キャパシタ321Cからなる第2のリアクタンス素子がフィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインとグランドとの間に接続されていてもよい。すなわち、インダクタ321Lとキャパシタ321Cの並列回路は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインに対してシャント接続されていてもよい。
図4は、インダクタとキャパシタを用いた二素子の整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す図である。図4は、図3(B)に示す整合回路32A1の特性、図3(C)に示す整合回路32A2の特性、および、その他の回路構成からなる整合回路の特性を示す。なお、図4の横軸は規格化周波数を示しており、特定の周波数を1.0に設定している。図4の縦軸はインピーダンスが1[ohm]の負荷を接続した状態の入出力端子P2から整合回路を見たインピーダンス実数成分を示す。
図4に示すように、図3(B),(C),(D)に示す整合回路32A1,32A2,32A3を用いることで、次の特性を有する。
(A)周波数が高周波数側にシフトするのにしたがって、インピーダンスの実数成分が増加する周波数区間を有する。
(B)インピーダンスの実数成分が増加する周波数区間において周波数特性を線形近似した場合に、周波数が0におけるインピーダンスの実数成分が0にならない。
このような構成とすることで、フィルタ部20のインピーダンスの実数成分の周波数特性と類似する特性を整合回路で実現することができる。
すなわち、フィルタ部20側にシャント接続されるリアクタンス素子を備えたL型回路であって、二つのリアクタンス素子の一方がインダクタであり、他方がキャパシタである構成を備えることで、フィルタ部20のインピーダンスの実数成分の周波数特性と類似する特性を実現することができる。
図5は、本発明の実施形態に係る周波数可変フィルタのフィルタ部と整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す。図5における各実線は整合回路の各素子値が異なる態様の特性を示す。図5における各破線は、伸長のインダクタが異なるフィルタ部の特性を示す。
図5に示すように、整合回路32A1,32A2の素子値を調整することで、フィルタ部20の通過特性を可変にした時の周波数可変フィルタの通過帯域の中心周波数におけるインピーダンスの実数成分の変化傾向に類似するインピーダンスの実数成分の周波数特性を設定することができる。これにより、整合回路32A1,32A2では、フィルタ部20のインピーダンスに対して、共役整合インピーダンスを実現することができる。そして、この対称な回路構成からなる整合回路32,31をフィルタ部20の入出力端に接続することで、フィルタ部20のインピーダンスに対して、整合回路32,31で同時共役整合インピーダンスを実現することができる。
これにより、フィルタ部20のインピーダンスが周波数によって変化しても、整合回路31,32でインピーダンス整合することができ、当該周波数可変フィルタに他の回路素子を接続しても、優れたフィルタ特性の周波数可変フィルタ10を実現することができる。
図6(A)は本発明の実施形態に係るL型の整合回路を用いた周波数可変フィルタの通過特性であり、図6(B)は従来の整合回路を用いない周波数可変フィルタの通過特性を示す図である。
図6(B)に示すように、従来構成では、通過帯域の周波数が高周波数側にシフトすると、挿入損失が大きくなってしまう。これは、上述のフィルタ部のインピーダンスの実数成分の周波数特性によるものである。
しかしながら、本実施形態の構成を用いることで、整合回路によってフィルタ部のインピーダンスに変化が生じても、インピーダンス整合することができる。したがって、図6(A)に示すように、周波数可変フィルタ10の通過帯域の周波数を高周波数側にシフトさせても、挿入損失が増加することが防止できる。これにより、周波数可変フィルタ10で実現可能ないずれの通過帯域に対しても低損失な通過特性を実現することができる。
なお、上述の構成を用いれば、インピーダンスの実数成分を略一致させることが容易であり、インピーダンス整合を実現することができる。しかしながら、上述の構成だけでは虚数成分を一致させられない場合がある。この場合、伝送ラインに直列接続するインダクタもしくはキャパシタを追加で備えることで、虚数成分だけをシフトさせることができるので、より精確にインピーダンス整合することができる。これらのインダクタ、キャパシタが、本発明の「調整用インダクタ」、「調整用キャパシタ」に相当する。
また、L型の二素子の整合回路を用いる態様では、整合回路の構成素子数を少なくできるので、簡素且つ小型に整合回路を実現することができ、ひいては、簡素且つ小型の周波数可変フィルタを実現することができる。
(B)三素子(基本回路構成が三素子)でπ型回路の場合
図7は本発明の実施形態に係る三素子でπ型の整合回路の回路図を示す。図7(A)は、整合回路の基本ブロック図であり、図7(B),(C),(D),(E)は具体的な回路例を示す図である。なお、図7でも、整合回路32(32B)の回路構成を示すが、整合回路31は、上述のように、フィルタ部20を挟んで整合回路32と対称な回路構成であるので、整合回路32のみを説明する。
図7(A)に示すように、整合回路32Bは、リアクタンス素子321,322,323を備える。リアクタンス素子321,323は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインとグランドとの間に接続されている。すなわち、リアクタンス素子321,323は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインに対してシャント接続されている。リアクタンス素子322は、フィルタ20と入出力端子P2との間に直列接続されている。すなわち、リアクタンス素子322は、伝送ラインに対してシリーズ接続されている。この際、リアクタンス素子322は、リアクタンス素子321が伝送ラインに接続する点と、リアクタンス素子323が伝送ラインに接続する点との間に接続されている。このように、整合回路32Bはπ型回路である。
具体的な第1例の整合回路32B1として、図7(B)に示すように、リアクタンス素子321はインダクタ321Lであり、リアクタンス素子322はキャパシタ322Cであり、リアクタンス素子323はインダクタ323Lである。
具体的な第2例の整合回路32B2として、図7(C)に示すように、リアクタンス素子321はインダクタ321Lであり、リアクタンス素子322はキャパシタ322Cであり、リアクタンス素子323はキャパシタ323Cである。
具体的な第3例の整合回路32B3として、図7(D)に示すように、リアクタンス素子321はキャパシタ321Cであり、リアクタンス素子322はインダクタ322Lであり、リアクタンス素子323はインダクタ323Lである。
具体的な第4例の整合回路32B4として、図7(E)に示すように、リアクタンス素子321はキャパシタ321Cであり、リアクタンス素子322はインダクタ322Lであり、リアクタンス素子323はキャパシタ323Cである。
図8は、インダクタおよびキャパシタを用いた三素子の整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数特性を示す図である。図8は、図7(B)〜図7(E)に示す各整合回路32B1,32B2,32B3,32B4の特性を示す。なお、図8の横軸は規格化周波数を示しており、特定の周波数を1.0に設定している。図8の縦軸はインピーダンスが1[ohm]の負荷を接続した状態の整合回路を見たインピーダンス実数成分を示す。
図8に示すように、図7(B)〜図7(E)に示す整合回路32B1,32B2,32B3,32B4を用いることで、上述の二素子の回路での特性(A),(B)に示したインピーダンスの実数成分の周波数特性を得ることができる。
このような構成とすることで、フィルタ部20のインピーダンスの実数成分の周波数特性と類似する特性を整合回路で実現することができる。
さらに、三素子のπ型回路による整合回路32B1,32B2,32B3,32B4では、図8に示すように、インピーダンスの実数成分が急峻に増加する特性を実現することができる。圧電共振子は、共振周波数と反共振周波数との間で、インピーダンスが急激に変化する。すなわち、通過帯域と減衰極との間のインピーダンス変化が急峻になる。したがって、三素子のπ型回路による整合回路32B1,32B2,32B3,32B4を用いることで、フィルタ部20のインピーダンスの実数成分の周波数特性に対して、さらに容易に、類似する特性を実現することができる。
図9は本発明の実施形態に係るπ型の整合回路を用いた周波数可変フィルタの通過特性である。図9に示すように、本実施形態の構成を用いることで、整合回路によってフィルタ部のインピーダンスに変化が生じても、インピーダンス整合することができる。したがって、周波数可変フィルタ10の通過帯域の周波数を高周波数側にシフトさせても、例えば、挿入損失の極端な増加を防止できる。これにより、周波数可変フィルタ10で実現可能ないずれの通過帯域に対しても低損失な通過特性を実現することができる。
なお、上述の構成を用いれば、インピーダンスの実数成分を略一致させることが容易であり、インピーダンス整合を実現することができる。しかしながら、上述のπ型回路の構成でも、虚数成分を一致させられない場合がある。この場合、上述のL型回路と同様に、伝送ラインに直列接続するインダクタもしくはキャパシタをフィルタ部20側に追加で備えることで、虚数成分だけをシフトさせることができるので、より精確にインピーダンス整合することができる。
(C)三素子(基本回路構成が三素子)でT型回路の場合
図10は本発明の実施形態に係る三素子でT型の整合回路の回路図を示す。図10(A)は、整合回路の基本ブロック図であり、図10(B),(C),(D),(E)は具体的な回路例を示す図である。なお、図10でも、整合回路32(32C)の回路構成を示すが、整合回路31は、上述のように、フィルタ部20を挟んで整合回路32と対称な回路構成であるので、整合回路32のみを説明する。
図10(A)に示すように、整合回路32Cは、リアクタンス素子321,322,323を備える。リアクタンス素子321は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインとグランドとの間に接続されている。すなわち、リアクタンス素子321は、フィルタ部20と入出力端子P2とを接続する伝送ラインに対してシャント接続されている。リアクタンス素子322,323は、フィルタ20と入出力端子P2との間に直列接続されている。すなわち、リアクタンス素子322,323は、伝送ラインに対してシリーズ接続されている。この際、リアクタンス素子322は、リアクタンス素子321が伝送ラインに接続する点と入出力端子P2との間に接続されている。リアクタンス素子323は、リアクタンス素子321が伝送ラインに接続する点とフィルタ部20との間に接続されている。このように、整合回路32CはT型回路である。
具体的な第1例の整合回路32C1として、図10(B)に示すように、リアクタンス素子321はインダクタ321Lであり、リアクタンス素子322はキャパシタ322Cであり、リアクタンス素子323はインダクタ323Lである。
具体的な第2例の整合回路32C2として、図10(C)に示すように、リアクタンス素子321はインダクタ321Lであり、リアクタンス素子322はキャパシタ322Cであり、リアクタンス素子323はキャパシタ323Cである。
具体的な第3例の整合回路32C3として、図10(D)に示すように、リアクタンス素子321はキャパシタ321Cであり、リアクタンス素子322はインダクタ322Lであり、リアクタンス素子323はインダクタ323Lである。
具体的な第4例の整合回路32C4として、図10(E)に示すように、リアクタンス素子321はキャパシタ321Cであり、リアクタンス素子322はキャパシタ322Cであり、リアクタンス素子323はインダクタ323Lである。
これらの構成を用いても、π型回路の整合回路32Bと同様に、通過帯域の周波数が変化しても、フィルタ部20に対してインピーダンス整合を行うことができる。
なお、上述の実施形態では、伝送ラインに対してシリーズ接続された周波数可変共振回路21とシャント接続された周波数可変共振回路22とで、フィルタ部20を構成する例を示した。しかしながら、フィルタ部を図11に示す構成で実現してもよい。図11は、本発明の実施形態に係る周波数可変フィルタのフィルタ部の他の構成例を示す回路図である。
図11に示すように、周波数可変フィルタ10Xは、上述の周波数可変共振回路21のみによってフィルタ部が構成されている。すなわち、入出力端子P1,P2間に直列接続された周波数可変共振回路21のみによってフィルタ部が構成される。入出力端子P1と周波数可変共振回路21との間には整合回路31Xが接続され、入出力端子P2と周波数可変共振回路21との間には、整合回路32Xが接続されている。このような構成であっても、上述の二素子の回路での特性(A),(B)の条件を満たすように、整合回路31,32と同様に、整合回路31X,32Xを構成する。これにより、周波数可変フィルタ10Xで実現可能ないずれの通過帯域に対しても低損失な通過特性を実現することができる。
また、周波数可変共振回路は、上述の構成に限ることなく、図12(A),(B),(C)に示す構成であってもよい。図12は、本発明の実施形態に係る周波数可変共振回路の回路構成例を示す図である。なお、図12では周波数可変共振回路21の派生例を示すが、周波数可変共振回路22に対しても同様の派生例を実現することができる。また、周波数可変共振回路21,22は、同じ回路構成でなくてもよく、これらの派生例を含んで、適宜組み合わせて、フィルタ部を構成することができる。
図12(A)に示す周波数可変共振回路21Aでは、可変キャパシタ214は、圧電共振子211、インダクタ213、可変キャパシタ215の直列回路に並列接続されている。その他の構成は周波数可変共振回路21と同じである。
図12(B)に示す周波数可変共振回路21Bでは、インダクタ212は、圧電共振子211、インダクタ213の直列回路に並列接続されている。その他の構成は周波数可変共振回路21Aと同じである。
図12(C)に示す周波数可変共振回路21Cでは、インダクタ212は、圧電共振子211、インダクタ213の直列回路に並列接続されている。その他の構成は周波数可変共振回路21と同じである。
10,10X:周波数可変フィルタ
20:フィルタ部
21,22,21A,21B,21C:周波数可変共振回路
211,221:圧電共振子
212,213,222,223:インダクタ(伸長のインダクタ)
214,215,224,225:可変キャパシタ
31,32,32A,32A1,32A2,32A3,31X,32X:整合回路
321,322,323:リアクタンス素子
321L,322L,323L:インダクタ
321C,322C,323C:キャパシタ

Claims (5)

  1. 圧電共振子と該圧電共振子に接続される可変キャパシタを含む周波数可変共振回路と、
    該周波数可変共振回路が少なくとも一つ、伝送ラインに直列接続されるか、もしくは、伝送ラインとグランドとの間に接続された構成を有するフィルタ部と、
    前記伝送ラインの両端に接続された複数の入出力端子と、
    少なくとも一方の前記入出力端子と前記フィルタ部との間に接続された整合回路とを備え、
    該整合回路は、インダクタとキャパシタとから構成され、
    前記整合回路のインピーダンスの実数成分は、前記フィルタ部の通過帯域の中心周波数におけるインピーダンスの実数成分の変化傾向に対応して設定され
    前記整合回路と前記フィルタ部との間に、調整用インダクタまたは調整用キャパシタを接続する、
    周波数可変フィルタ。
  2. 前記整合回路のインピーダンスの実数成分の周波数変化は、
    前記フィルタ部の通過帯域の中心周波数におけるインピーダンスの実数成分の周波数変化と略同じである、
    請求項1に記載の周波数可変フィルタ。
  3. 前記整合回路は、
    前記伝送ラインに直列接続されたキャパシタと、該キャパシタの前記フィルタ部側と前記グランドとの間を接続するインダクタとから構成されるL型回路、
    または、
    前記伝送ラインに直列接続されたインダクタと、該インダクタの前記フィルタ部側と前記グランドとの間を接続するキャパシタとから構成されるL型回路、
    もしくは、
    前記伝送ラインと前記グランドとの間に、それぞれ接続されたインダクタとキャパシタから構成される回路、
    のいずれかを、少なくとも一つ備える、
    請求項1または請求項2に記載の周波数可変フィルタ。
  4. 前記整合回路は、
    前記伝送ラインに直列接続された第1インダクタと、該第1インダクタの前記フィルタ部側と前記グランドとの間を接続するキャパシタと、前記第1インダクタの前記入出力端子側と前記グランドとの間を接続する第2インダクタとから構成されるπ型回路、
    または、
    前記伝送ラインに直列接続されたインダクタと、該インダクタの両端を前記グランドにそれぞれ接続する二つのキャパシタとから構成されるπ型回路、
    または、
    前記伝送ラインに直列接続されたキャパシタと、該キャパシタの両端を前記グランドにそれぞれ接続する二つのインダクタとから構成されるπ型回路、
    または、
    前記伝送ラインに直列接続された第1キャパシタと、該第1キャパシタの前記フィルタ部側と前記グランドとの間を接続するインダクタと、前記第1キャパシタの前記入出力端子側と前記グランドとの間を接続する第2キャパシタとから構成されるπ型回路
    のいずれかである、
    請求項1または請求項2に記載の周波数可変フィルタ。
  5. 前記周波数可変共振回路は、
    前記圧電共振子に直列接続する第1可変キャパシタと、前記圧電共振子に並列接続する第2可変キャパシタとを備え、
    さらに、前記圧電共振子と前記第1可変キャパシタとの間に直列接続された周波数可変共振回路用第1インダクタと、前記圧電共振子に並列接続された周波数可変共振回路用第2インダクタの少なくとも一方を備える、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の周波数可変フィルタ。
JP2015539094A 2013-09-26 2014-09-11 周波数可変フィルタ Active JP6380400B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199162 2013-09-26
JP2013199162 2013-09-26
PCT/JP2014/074032 WO2015045882A1 (ja) 2013-09-26 2014-09-11 周波数可変フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015045882A1 JPWO2015045882A1 (ja) 2017-03-09
JP6380400B2 true JP6380400B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=52743025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015539094A Active JP6380400B2 (ja) 2013-09-26 2014-09-11 周波数可変フィルタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10250227B2 (ja)
JP (1) JP6380400B2 (ja)
CN (1) CN105594123B (ja)
WO (1) WO2015045882A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016114662B4 (de) * 2016-08-08 2022-03-03 Snaptrack, Inc. Rekonfigurierbares mikroakustisches Filter und Duplexer mit rekonfigurierbarem mikroakustischem Filter
KR102565276B1 (ko) * 2016-11-16 2023-08-09 삼성전자주식회사 코일 공유 구조를 가지는 무선 장치
CN107565991A (zh) * 2017-08-29 2018-01-09 上海斐讯数据通信技术有限公司 一种射频匹配模块、用于移动终端的射频系统
CN107483073B (zh) * 2017-09-08 2021-04-23 台州市吉吉知识产权运营有限公司 一种射频匹配电路和射频系统
CN109510207A (zh) * 2018-11-21 2019-03-22 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司 高频谐波隔离装置及其工作方法
US11705886B2 (en) * 2019-09-19 2023-07-18 Skyworks Solutions, Inc. Multiplexer with reduced phase spreading
US20220029646A1 (en) * 2020-07-27 2022-01-27 Corning Research & Development Corporation Radio frequency transceiver filter circuit having inter-stage impedance matching
US20230155573A1 (en) * 2021-11-17 2023-05-18 Intel Corporation Technologies for impedance matching networks for qubits
CN114512779B (zh) * 2021-12-03 2022-09-13 北京邮电大学 一种高选择性宽带ltcc滤波功分器集成芯片
CN117517785B (zh) * 2024-01-08 2024-04-23 深圳市瀚强科技股份有限公司 阻抗检测电路、阻抗检测设备及阻抗检测方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3240907A1 (de) 1982-11-05 1984-05-10 ESPE Fabrik pharmazeutischer Präparate GmbH, 8031 Seefeld Verfahren zur herstellung individueller gussteile
JPH077366A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Advantest Corp 水晶フィルタによる狭帯域バンドパスフィルタの温度補正回路
US6426683B1 (en) * 1999-11-09 2002-07-30 Motorola, Inc. Integrated filter with improved I/O matching and method of fabrication
JP2001313542A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Oki Electric Ind Co Ltd 分波器
JP3972810B2 (ja) * 2002-12-18 2007-09-05 株式会社村田製作所 分波器、および通信機
JP4053504B2 (ja) * 2004-01-30 2008-02-27 株式会社東芝 チューナブルフィルタ
JP2006135447A (ja) 2004-11-02 2006-05-25 Fujitsu Media Device Kk 分波器
US7274270B2 (en) * 2005-04-13 2007-09-25 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte. Ltd. Resonator matching network
US20070205849A1 (en) * 2006-03-03 2007-09-06 Brian Otis Frequency-selective transformer and mixer incorporating same
JP5081742B2 (ja) * 2007-06-29 2012-11-28 日本電波工業株式会社 アンテナ分波器
JP2009130831A (ja) 2007-11-27 2009-06-11 Samsung Electronics Co Ltd チューナブルフィルタ
DE102008045346B4 (de) 2008-09-01 2018-06-07 Snaptrack Inc. Duplexer und Verfahren zum Erhöhen der Isolation zwischen zwei Filtern
EP2530838B1 (en) 2010-01-28 2018-11-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Tunable filter
EP2922203A1 (en) * 2010-12-10 2015-09-23 Peregrine Semiconductor Corporation Temperature and process compensated tunable acoustic wave filter
JP5957816B2 (ja) * 2011-02-23 2016-07-27 株式会社村田製作所 インピーダンス変換デバイス、アンテナ装置および通信端末装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10250227B2 (en) 2019-04-02
CN105594123A (zh) 2016-05-18
CN105594123B (zh) 2019-03-12
US20160211824A1 (en) 2016-07-21
WO2015045882A1 (ja) 2015-04-02
JPWO2015045882A1 (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6380400B2 (ja) 周波数可変フィルタ
US10965273B2 (en) Wideband piezoelectric filter with ladder-structure
JP5896039B2 (ja) フィルタ装置
US10211799B2 (en) High-frequency filter
JP6308221B2 (ja) 周波数可変フィルタ
US9755614B2 (en) Tunable filter
JP6669681B2 (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
US10873318B2 (en) Filter circuits having acoustic wave resonators in a transversal configuration
US10009010B2 (en) Resonator device and high frequency filter
JP6439862B2 (ja) 高周波フィルタ、フロントエンド回路、および、通信機器
JP6187593B2 (ja) 共振回路及び高周波フィルタ
JP2017135445A (ja) バンドパスフィルタおよび分波器
JPWO2020054284A1 (ja) マルチプレクサならびにそれを用いた高周波フロントエンド回路および通信装置
WO2018012275A1 (ja) マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路、および、通信端末
JP2013081068A (ja) ワンチップ漏洩表面弾性波装置
WO2019078157A1 (ja) 弾性波フィルタ、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路および通信装置
JP3746579B2 (ja) Sawフィルタ
US11362642B2 (en) Acoustic wave filter device, composite filter device, and multiplexer
JP2020028013A (ja) フィルタおよびマルチプレクサ
CN117559932A (zh) 滤波器和多工器
CN117614407A (zh) 滤波器和多工器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6380400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150