JP6379830B2 - 路側機 - Google Patents

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Description

本発明は、車載器と通信する路側機に関する。
道路を走行する車両に搭載した車載器と、路側に設置した路側機とが通信を行い、情報の授受や課金等を行う路車間通信システムが普及している。高架下や地下等に路側機が設置される場合には、車載器が送信した信号が天井や壁に反射することで、路側機が受信する信号と干渉し、路側機側で正確な情報が得られないという問題があった。このような問題から、路側機のアンテナが設置される天井や壁には、反射波の発生を低減する電波吸収体が設置されている。しかしながら、この電波吸収体は価格が高く、さらに設置するためのコストもかかるという問題がある。
このような電波吸収体を用いることなく、反射波の影響を低減する路側機が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された路側機は、反射波を検出する反射波アンテナと車載器から信号を受信するメインアンテナとを組み合わせたアンテナを複数備えている。この路側機は、反射波アンテナの受信強度に応じて、使用するメインアンテナを切り替える。すなわち、特許文献1に記載の路側機は、反射波が検出されなかった又は反射波の受信強度が小さい検出結果を得た側のメインアンテナを使用することで、反射波の影響を低減することができる。
特開2008−243087号公報
しかしながら、特許文献1に記載の路側機は、反射波の影響を低減することは可能であるが、複数の車両が走行している場合には、本来通信すべき車両以外の車両からも信号が送信されるので、本来通信すべき車両との区別がつかず、誤通信してしまうおそれがあった。
本発明の路側機は、上記のような課題を解決するためになされたもので、車載器を搭載した複数の車両のうち、通信対象以外の車両との誤通信を防止することを目的とする。
本発明の路側器は、複数の車両のうち、いずれかの車両と通信する路側機において、通信対象の車両と通信するための第1の通信エリアを有し、前記複数の車両を識別するためのID情報を少なくとも前記通信対象の車両から受信するメインアンテナと、前記メインアンテナとは異なる第2の通信エリアを有し、前記複数の車両を識別するためのID情報を受信するサブアンテナと、前記メインアンテナで受信した複数のID情報のうち前記サブアンテナで受信したID情報を除いたID情報を前記通信対象の車両のID情報と判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る路側機は、複数の車両が走行している場合に、車線上を走行する通信対象の車両を含む通信エリアを有するメインアンテナと、このメインアンテナの通信エリアとは異なる通信エリアを有するサブアンテナを備え、メインアンテナで受信したID情報とサブアンテナで受信したID情報に基づいて通信対象の車両のID情報を判定するので、メインアンテナが通信対象以外の車両からID情報を受けた場合においても、通信対象の車両のID情報を特定することが可能となり、誤通信を防止することができる。
実施の形態1に係る路車間通信システムについて説明する図である。 実施の形態1に係る通信制御手段の構成図である。 実施の形態1に係る路側機の動作フローチャートである。 実施の形態1に係る判定部が各アンテナから受信したID情報の受信結果の例である。 異なる車線に通信エリアを設定した場合の例である。 異なる車線間に跨がってサブアンテナの通信エリアが設定される例である。 実施の形態2に係る判定部が各アンテナからID情報を受信した際の各受信強度を示す図である。 実施の形態3に係る路車間通信システムについて説明する図である。 実施の形態4に係る受信履歴について説明する図である。 実施の形態4に係る判定部が各アンテナから受信したID情報の受信履歴の例である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係る路車間通信システムについて説明する。図1は実施の形態1に係る路車間通信システムについて説明する図である。図1において、1は通信制御手段、11はメインアンテナ(送受信アンテナ)、12、13はサブアンテナ(補助アンテナ)、31はメインアンテナ11の通信エリア(第1の通信エリア)、32、33はサブアンテナ12、13のそれぞれの通信エリア(第2の通信エリア)、21は本来通信すべき車両(通信対象車両)、22、23は、通信対象外車両である。車両21〜23は、メインアンテナ11と通信する車載器(図示せず)を搭載している。ここで、通信対象車両とは、ID情報を送信した複数の車載器のうち、特定の処理が行われておらず、かつメインアンテナの通信エリアを1番最初に通過する車両のことをいう。特定の処理が行われた車両とは、例えば、路側機がETC(Electronic Toll Collection System)であれば、通信対象車両として路側機によって判定され、課金処理が行われた車両のことをいう。
メインアンテナ11は、車載器と情報のやりとりをするためのアンテナである。メインアンテナ11は、通信エリア31を有し、この通信エリア31内に存在する通信対象車両21の車載器からID情報の受信と、特定の処理に必要な情報の送信とを行う。通信エリア31は、本実施の形態においては、通信対象車両21が走行する車線上に設定される。特定の処理は、例えば、ETCにおいては、料金の課金である。ID(identification)情報(車載器ID)は、車載器が有する固有の識別子である。このID情報により、後述する通信制御手段1は、車両を識別することができる。なお、ID情報は、車載器IDに限られず、車両のID、課金カードのID等、車両を識別可能なIDであればよい。
サブアンテナ12、13は、ID情報を含む信号を受信するためのアンテナである。サブアンテナ12、13は、少なくとも上記ID情報を含む信号の受信が可能であればよく、信号の送信はできなくてもよい。サブアンテナ12、13は、メインアンテナ11とは異なる通信エリアを有する。本実施の形態において、サブアンテナ12の通信エリア32は、メインアンテナ11の通信エリア31よりも後方に設定される。さらに、サブアンテナ13の通信エリア33は、サブアンテナ12の通信エリア32よりも後方に設定される。なお、図1においては、メインアンテナ11、サブアンテナ12、13が料金所等の天井に設置される例を示している。なお、通信エリア12、13は、通信エリアの一部が通信エリア11の後方にはみ出して設定されていればよく、通信エリア11の一部と重複していてもよい。
通信制御手段1は、メインアンテナ11及びサブアンテナ12、13と接続され、このメインアンテナ11、サブアンテナ12、13からID情報を含む信号を受信して通信対象の車両を判定する。また、通信制御手段1は、メインアンテナ11を用いて、特定した通信対象車両21と通信し、課金処理等の特定の処理を実行する。ここで、通信制御手段1の構成について図2を用いて詳細に説明する。図2は、実施の形態1に係る通信制御手段1の構成図である。通信制御手段1は、復調部111〜113、判定部114、制御部115、スイッチ116、及び送信部117を備える。
復調部111、112及び113は、信号をそれぞれ対応するメインアンテナ11、サブアンテナ12、及びサブアンテナ13から受けて復調し、ID情報を取り出す。
判定部114は、複数の復調部111、112、及び113で取り出されたID情報を受けて、通信対象の車両21のID情報を判定する。
送信部117は、車両が有する車載器と通信するために必要な情報を符号化する。
スイッチ116は、メインアンテナ11の送信と受信を切り替える。
制御部115は、通信制御手段1内の各構成を制御する。例えば、CPU(Central Processing Unit)がこれにあたる。
次に、実施の形態1に係る路側機の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る路側機の動作フローチャートである。
ST1において、送信部117は、制御部115の指示により、ID情報を確認するための信号をメインアンテナ11を介して送信する。送信された信号は、通信エリア31に向けて送信される。このとき、ID情報を確認するための信号は、通信エリア31を走行している車両21に搭載された車載器で受信される。なお、車両22、23は通信エリア31外を走行しているが、メインアンテナ11から送信された信号が地面等に反射し、この反射した信号を車両22、23が受信することも考えられ、必ずしも車両22、23の車載器がメインアンテナ11から送信された信号を受信しないわけではない。この例では、全ての車両21〜23の車載器がメインアンテナ11からの信号を受信したものとする。なお、この例では、メインアンテナ11がID情報を確認するための信号を送信しているが、この情報に加えて、異なる情報を追加して送信してもよい。
ST2において、メインアンテナ11から送信された信号を受信した車両21〜23の車載器は、予め記憶されている個々のID情報を送信する。メインアンテナ11、サブアンテナ12、13は、車両21〜23の車載器から送信されたID情報の情報を含む信号を受信する。メインアンテナ11及びサブアンテナ12、13は、それぞれのアンテナに対応する復調部111、112、及び113に対して、受信信号を出力する。さらに復調部111、112、及び113は、受信信号を復調してID情報を取り出し、このID情報を判定部114に出力する。
ST3において、判定部114は、メインアンテナ11及びサブアンテナ12、13から受信したID情報をどのアンテナから受信したかを識別可能に内部の記憶部(図示せず)に記憶する。判定部114は、ID情報を記憶する際には、予め決められた時間内に受信したID情報をグループ(以下、シーケンスとする)として記憶する。判定部114は、予め決められた時間内に複数のID情報を受けた場合、記憶された複数のID情報を参照して通信対象の車両を判定する。通常ETC等において、通信対象車両21は課金処理がされていない車両のうち1番先頭を走行する車両である。判定部114は、メインアンテナ11で検出されたID情報の中から通信すべきID情報を選択する時に、メインアンテナ11で受信され、かつサブアンテナ12及び13で受信されたID情報は、まだ本来の通信エリア31とは離れたところにあると判断して除く。すなわち、メインアンテナ11で受信したID情報のうちサブアンテナ12、13でも受信していないID情報に対応する車両が通信対象の車両である。図4は、実施の形態1に係る判定部114が各アンテナから受信したID情報の受信結果の例である。この例において、メインアンテナ11は車両21のID情報21a、車両22のID情報22a、車両23のID情報23aを受信し、サブアンテナ12及び13は、車両22のID情報22a及び車両23のID情報23aを受信し、さらにサブアンテナ13は、車両23のID情報23aを受信したものとする。なお、一般的に、通信制御手段1と通信する車載器は、車両の前方に備えられているため、車両の後方よりも前方に信号が強く送信される。したがって、走行する車両の前方に存在するアンテナで信号が受信されやすいので、この例のようにメインアンテナ11がより多くのID情報を受信する可能性が高い。このような場合には、判定部114は、通信対象車両21を通信対象車両であると判定して、ID情報に関する情報を制御部115に出力する。
ST4において、制御部115は接続の確認を行うため、判定部114で判定された車両21に対して通信を実行する。通信の方法は様々であるが、一例として、制御部115は、車両21のID情報で示される車載器を宛先として送信部117に信号を送信させる。詳細には、送信部117は、車両21のID情報で示される車載器を宛先とする情報を符号化し、メインアンテナ11に出力する。メインアンテナ11は、この情報を接続を確認するための信号として送信する。車両21〜23は、接続を確認するための信号を受信して、自身の車載器を宛先とするものか確認し、自身の車載器を宛先とするものであれば、通信可能であることを示す信号をメインアンテナ11に送信する。この例の場合、車両21は自身の車載器を宛先とする接続を確認するための信号を受信して、通信可能であることを示す信号をメインアンテナ11に送信する。
ST5において、メインアンテナ11を介して通信対象車両21から通信可能であることを示す信号を受けた場合に、制御部115は、アプリケーションを実行する。このアプリケーションは、例えば、ETCの場合、課金処理を実行するものである。なお、アプリケーションの実行に関しては、ETCの課金処理に限られず、車両のID情報を判定し、特定の車両と通信して何らかの処理を実行するものであればよい。
本実施の形態において、メインアンテナ11及びサブアンテナ12、13が天井に設置される例を用いて説明したが、これらのアンテナの設置位置は天井に限られない。例えば、道路の車線沿いやトンネル等であれば壁などに設置することも可能であり、通信エリアをずらして設定可能な場所であれば、どこでも設置することができる。またサブアンテナ12、13の通信エリアは、実地での調査や伝搬環境シミュレーション等で決定する。
サブアンテナ12、13の数は合わせて2つである例を示したが、1つ以上であればいくつ設置しても良い。
なお、本実施の形態において、ST1−5までのステップは異なる手順で実施してもよい。例えば、ST4は省略することも可能であるし、ST2でID情報を受信する際には、異なる情報が追加された信号をメインアンテナ11が受信するようにしてもよい。例えば、ST2において車載器から送信される信号には、ID情報に加えて、車両の大きさ等の情報が付加されていてもよい。いずれにせよ、本実施の形態においては、少なくともメインアンテナ11及びサブアンテナ12、13が各車両のID情報を受信して、通信対象の車両を特定できればよい。
図5は異なる車線に通信エリアを設定した場合の例である。本実施の形態に係る路側機は、図1に示すように、メインアンテナ11及びサブアンテナ12、13のそれぞれの通信エリアを同じ車線上に設定するものとしたが、例えば、図5に示すようにサブアンテナ12、13の通信エリアをメインアンテナ11の通信エリアに隣接する車線に設定することで、異なる車線間の誤通信を防ぐことができる。なお、サブアンテナ12、13の通信エリアは、必ずしもメインアンテナ11の通信エリアと隣接していなくてもよく、メインアンテナ11の通信エリアが設定された車線と異なる車線に設定されればよい。この方式を用いた場合においても、サブアンテナ12、13は信号の受信ができればよいが、送信機能を持っていても構わない。すなわち、サブアンテナ12、13がそれぞれ対応する車線のメインアンテナとして機能しつつ、メインアンテナ11のサブアンテナとして機能させることもできる。以下の実施の形態においても同様である。
図6は、異なる車線間に跨がってサブアンテナの通信エリア32、33が設定される例である。本発明に係る路側機は、図6に示すようにサブアンテナ12、13の通信エリアをメインアンテナ11の通信エリアの後方に延びるように設けてもよい。このように構成することで、メインアンテナ11が通信対象車両21の両隣の車線を走行する車両22及び23との誤通信を防ぐとともに、車両21と同じ車線を走行する車両24との誤通信についても防ぐことができる。以下の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態に係る路側機の説明において、サブアンテナ12、13の通信エリアをメインアンテナ11の通信エリアと同一車線及び異なる車線上に設定する例を用いて説明したが、これに限られず、サブアンテナ12、13の通信エリアは必ずしも車線上に設けなくてもよい。例えば、路側機近辺の壁や山等により、反射波が受信されると想定される車線外にサブアンテナ12、13の通信エリアを設定してもよい。
以上のように、実施の形態1に係る路側機は、メインアンテナ11で受信したID情報のうちサブアンテナ12、13で受信されていないID情報を通信対象の車両のID情報と判定するので、通信対象車両以外からID情報を受信した場合においても、本来通信すべき車両のID情報を特定することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る路側機について説明する。実施の形態1に係る路側機において、判定部114はメインアンテナ11で検出されたID情報の中から通信制御手段1が通信すべきID情報を選択する際に、メインアンテナ11で受信され、かつサブアンテナ12、13でも受信されるID情報の車両は、まだ本来の通信エリア31とは離れたところを走行していると判断して除くものとしたが、反射波の影響により、メインアンテナ11で受信するID情報と同じID情報をサブアンテナ12又は13で受信することも想定される。本実施の形態の路側機は、各アンテナで取得した信号の強度に基づいて、通信対象車両のID情報を判定することを特徴とする。以下の説明において、図1〜図6において説明した構成と同じ構成については同じ番号を付して説明を省略する。
本実施の形態において、復調部111〜113は、各アンテナ11〜13が受信する信号の受信強度を検出する。
判定部114は、復調部111〜113からそれぞれ各アンテナ11〜13が受信する信号の受信強度と、各アンテナ11〜13が受信した信号を受けて、各信号の受信強度とID情報を対応づけて記憶する。また、判定部114は、各信号の受信強度とID情報との情報に基づいて、通信すべきID情報を有する車載器を判定する。
例えば、各アンテナ11〜13で車両21〜23の全ての車両からID情報を含む信号を受信したような場合、判定部114は、この信号の受信強度の分布を解析することにより、車両の並び順を推定し、通信対象車両を判定する。
ここで、本実施の形態に係る判定部114の判定の例について図7を用いて詳細に説明する。図7は実施の形態2に係る判定部114が各アンテナからID情報を受信した際の各受信強度を示す図である。例えば、アンテナ11の車両21の行の受信強度は-58dBmである。これは、アンテナ11が車両21の車載器から受信したID情報を含む信号の受信強度が-58dBmであったことを示す。判定部114が受信強度の分布を解析して通信対象車両のID情報を判定する方法については、様々な方法が考えられる。例えば、判定部114は、受信強度がアンテナ12、13<アンテナ11となる場合に、その信号を送信した車両がアンテナ11の通信エリアに近い位置を走行している可能性が高いと判断することができる。図7の例においては、車両21が送信した信号の受信強度は、アンテナ13で-88dBm、アンテナ12で-82dBm、アンテナ11で-58dBmとなり、車両21がアンテナ11の通信エリアに近い位置を走行している可能性が高いと判断することができる。また、メインアンテナ11における各車両21〜23の受信強度を比較すると、車両21が送信した信号の受信強度に比べて車両22、23が送信した信号の受信強度の方が著しく低い。よって、車両22、23は車両21よりもアンテナ11の通信エリアから離れた位置を走行している可能性が高い。その他にも、判定部114は、予め設定された受信強度の閾値よりも低い受信強度の信号は受信していないとみなし、受信の有無に基づいて通信対象車両を判定することも可能である。例えば、図7において、閾値が−80dBmである場合、-80dBm以下の受信強度のもの(例えば、アンテナ12の車両21の列の「-82dBm」など)は受信していないものとみなすこともできる。よって、判定部114は、アンテナ11で受信したID情報のうち、アンテナ12及びアンテナ13においても受信したID情報については、通信対象車両のID情報ではないと判定することができる。このように、受信強度を用いて通信対象車両のID情報を判定する場合には、受信強度の分布を上記例のように分析することで、判定部114は通信対象車両を判定することができる。なお、通信対象車両のID情報の判定方法は、上記の例に限らず、受信強度に基づいて、より通信対象車両のID情報である可能性が高いID情報を選択し、これを通信対象車両のID情報と判定すればよい。
実施の形態2に係る路側機は、実施の形態1と同様に、サブアンテナ12、13の通信エリアは同じ車線に限らず、アンテナ設置位置も天井以外の路肩等でも構わない。以下の実施の形態においても同様である。
以上のように、実施の形態2に係る路側機は、受信強度に基づいて通信すべき車載器を判定するので、通信の有無では判定できないような場合、例えば、反射波の影響により、通信対象車両からの信号がサブアンテナ12、13でも受信されてしまった場合等においても、通信対象車両を判定することができる。
実施の形態3.
以下、実施の形態3に係る路側機について説明する。図8は実施の形態3に係る路車間通信システムについて説明する図である。本実施の形態に係る路側機は、メインアンテナ11、サブアンテナ12、13に代えて、指向性アンテナ11aを備える。なお、本実施の形態の説明において、図1〜図6で説明した構成と同じものについては同じ番号を付して説明を省略する。
指向性アンテナ11aは、メインアンテナ11と同様に信号の送受信が可能であることに加え、通信エリアを所定時間間隔で切り替えることができる。すなわち、図8に示す通信エリア31、32を所定時間間隔で切り替えることにより、複数のアンテナ(例えば、図1に示すメインアンテナ11及びサブアンテナ12)により異なる通信エリアを設定することと同様の効果を得ることができる。このとき、所定時間間隔は、任意に設定可能であるが、想定される車速、指向性アンテナの通信エリアの大きさを考慮して決定すればよい。以下、本実施の形態においても、通信対象車両21を通信の対象とした通信エリア31を第1の通信エリア31、通信エリア31とは異なる通信エリアを第2の通信エリア32とする。
判定部114は、図1で説明した判定部114の処理と同様、指向性アンテナ11aが第1の通信エリア31に通信範囲を設定している際に得られたID情報のうち、第2の通信エリア32に設定している際には得られなかったID情報を通信対象車両21のID情報と判定する。
なお、判定部114は、図7で説明したように、第1の通信エリア31及び第2の通信エリア32設定時の受信強度に基づいて通信対象車両21を判定してもよい。
本実施の形態の説明において、指向性アンテナ11aが切り替える通信エリアは、2つである例を用いたが、2つ以上であればよい。
以上のように、実施の形態3に係る路側機は、通信エリアを所定時間間隔で切り替える指向性アンテナ11aを備えるので、サブアンテナ12、13が不要となり、コストを低減することが可能である。
実施の形態4.
実施の形態4に係る路側機は、受信履歴を用いて通信対象車両を判定することを特徴とする。上記実施の形態においては、各アンテナの1回の受信結果に基づいて通信対象車両を判定したが、反射波の影響により、この1回の受信結果に誤りがあることも想定される。したがって、本実施の形態4に係る路側機は、複数回の受信履歴を用いて通信対象車両を特定することを特徴とする。
図9は、実施の形態4に係る受信履歴について説明する図である。図9において、横軸は時間であって、斜線部は各アンテナ11〜13が信号を受信したことを示すものである。また、各アンテナ11〜13が受信した信号は、ID情報ごとに点線で区切って示している。シーケンス1〜シーケンス3は、受信履歴であって、路側機が予め決められた時間内のどの時間帯でID情報を受信したかを示す。例えば、図9のサブアンテナ13、車両21の行、シーケンス1の列の斜線部Aは、サブアンテナ11がシーケンス1で示される時間帯に車両21のID情報を受信したことを示している。また、サブアンテナ12、車両21の行、シーケンス2の列の斜線部Bは、サブアンテナ12がシーケンス2で示される時間帯に車両21のID情報を受信したことを示している。さらに、図9のメインアンテナ11、車両21の行、シーケンス3の列の斜線部Cは、メインアンテナ11がシーケンス1で示される時間帯に車両21のID情報を受信したことを示している。なお、図9のメインアンテナ11の車両21〜23の行には、斜線部が記載されていない。これは、メインアンテナ11がシーケンス1において信号を受信していないことを示している。
図10は、実施の形態4に係る判定部が各アンテナから受信したID情報の受信履歴の例である。図10に示すように、例えば、車両21のID情報が、メインアンテナ11から最も遠いサブアンテナ13で最初に受信され(斜線部A)、続いて、サブアンテナ12で受信され(斜線部B)、その後メインアンテナ11で受信される(斜線部C)などの履歴があれば、このID情報で示される車両がメインアンテナ11の通信エリアに徐々に近づいていることが推定できる。また、シーケンス3の受信結果によれば、メインアンテナ11で受信した車両21〜23のID情報のうち、サブアンテナ12、13で受信されているのは車両22、23のID情報であるため、車両21が通信対象の車両であることを確認することができる。
また、どのアンテナでも通信されていなかったID情報が突然メインアンテナ11にのみ通信され、連続して受信されることもない場合、隣の車線等からの誤通信である可能性が高いと考えることもできる。このように、受信履歴を用いて通信対象車両を判定することも可能である。なお、本実施の形態において、通信対象車両の判定には、履歴の中に、受信強度情報や、通信の有無、受信回数を含めることができる。このとき、受信回数を用いる例としては、複数のシーケンスの受信履歴を用いて判定するような場合に、メインアンテナ11で最も受信回数が多いID情報が通信対象車両のID情報である可能性が高いと判定する等である。
本実施の形態において、判定部114は受信履歴を用いて通信対象車両のID情報を判定するものとしたが、優先度を用いて通信対象車両のID情報を判定してもよい。例えば、判定部114は、各シーケンスにおいて通信対象車両の判定を行い、各シーケンスで判定されたID情報に対して優先度を上げる、又は通信対象車両でないと判定したものに関して優先度を下げるように構成してもよい。このように、各シーケンスで判定された車両ID情報に優先度を付与し、複数の受信履歴の判定結果で優先度が高いものを通信対象車両と判定するようにしてもよい。
なお、受信履歴を用いた通信対象車両のID情報の判定方法は、上記の例に限らず、受信履歴に基づいて、より通信対象車両のID情報である可能性が高いID情報を選択し、これを通信対象車両のID情報と判定すればよい。
本実施の形態に係る路側機においても、メインアンテナ11、サブアンテナ12、13を用いてもよいし、指向性アンテナ11aによって通信エリアを切り替えるように構成してもよい。
以上のように実施の形態4に係る路側機は、複数のアンテナの受信履歴を用いて通信対象車両を判定するので、1つの受信履歴で判定するよりも誤通信を低減することが可能となる。
1 通信制御手段、11、メインアンテナ、11a 指向性アンテナ、12、13 サブアンテナ、21〜23 車両、31〜33 通信エリア、111〜113 復調部、114 判定部、115 制御部、116 スイッチ、117 送信部

Claims (6)

  1. 複数の車両のうち、いずれかの車両と通信する路側機において、
    通信対象の車両と通信するための第1の通信エリアを有し、前記複数の車両を識別するためのID情報を少なくとも前記通信対象の車両から受信するメインアンテナと、
    前記メインアンテナとは異なる第2の通信エリアを有し、前記複数の車両を識別するためのID情報を受信するサブアンテナと、
    前記メインアンテナで受信した複数のID情報のうち前記サブアンテナで受信したID情報を除いたID情報を前記通信対象の車両のID情報と判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする路側機。
  2. 複数の車両のうち、いずれかの車両と通信する路側機において、
    通信対象の車両と通信するための通信エリアであって、前記複数の車両を識別するためのID情報を少なくとも前記通信対象の車両から受信するための第1の通信エリアと、前記第1の通信エリアとは異なる通信エリアであって、前記ID情報を受信するための第2の通信エリアとを切り替える指向性アンテナと、
    前記第1の通信エリア選択時に前記指向性アンテナが受信した複数のID情報のうち、前記第2の通信エリア選択時に前記指向性アンテナが受信したID情報を除いたID情報を前記通信対象の車両のID情報と判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする路側機。
  3. 前記第1の通信エリアは、前記通信対象の車両が走行する車線を含むように設定され、
    前記第2の通信エリアは、前記通信対象の車両が走行する走行方向において前記第1の通信エリアよりも後方に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の路側機。
  4. 前記第1の通信エリアは、前記通信対象の車両が走行する車線を含むように設定され、
    前記第2の通信エリアは、前記第1の通信エリアが設定された車線とは異なる車線を含むように設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の路側機。
  5. 前記第2の通信エリアは、該第2の通信エリアの一部が前記第1の通信エリアが設定された車線上で、前記通信対象の車両の進行方向において該第1の通信エリアよりも後方に跨がって設定されることを特徴とする請求項3に記載の路側機。
  6. 前記判定部は、
    複数回分の前記ID情報を受信履歴として記憶し、記憶した前記受信履歴に基づいて前記通信対象の車両のID情報を判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の路側機。
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