JP6378605B2 - 女性用吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、陰唇間パッド等の女性用の吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品においては、通常、外表面に廃棄時止着用の止着テープが設けられており、該止着テープにより、おむつの丸めた状態を維持して廃棄できるようになっている。例えば特許文献1には、紐状又は帯状の廃棄用伸縮性部材を備えたパンツ型吸収性物品が記載されている。この廃棄用伸縮性部材は、その長手方向を吸収性物品の横方向に一致させて、吸収性物品の背側部の非肌対向面(外表面)に伸長状態で固定されており、該伸縮性部材の両端部が固定部とされ、両固定部に挟まれた中間部は、接着剤等の仮着手段により、該背側部の非肌対向面に手で容易に剥離可能なように弱く接合されている。
また、女性用の吸収性物品としては、下着の内表面上に載置固定されて着用される生理用ナプキンやパンティライナーと、膣内に挿入されて用いられるタンポンとが広く知られているが、これらの他に、陰唇間パッドなる吸収性物品がある。陰唇間パッドは、長手方向の軸に沿って二つ折りした状態で、着用者の陰唇間の空間に挿入して用いられる。特許文献2には、陰唇間パッドの改良技術として、陰唇間パッドの背側部の非肌対向面に、該パッドの一方側部から他方側部にまたがるようにしてミニシート片を設け、該ミニシート片と該背側部の非肌対向面との間に、着用者の手指を挿入可能な指挿入用口(ポケット)が形成されるようにすることが記載されている。この指挿入用口は、陰唇間パッドの装着を容易且つ適切に行うためのもので、陰唇間パッドを装着する際には、該指挿入用口に手指を差し込んだ状態で該手指を用いて装着位置を確かめながら陰唇間パッドを装着する。
特開2001−137289号公報 特許第4178037号公報
生理用ナプキン等の女性用の吸収性物品を使用後に廃棄する場合、経血等の体液を吸収した使用面(肌対向面)が露出した状態で廃棄してしまうと、他人に不快感を与えることになり、衛生的にも好ましくない。そこで通常は、使用済みの吸収性物品を、その肌対向面を内側にして丸め、その丸まった状態の吸収性物品における互いに重なり合う部分どうしを、非肌対向面に配置されたズレ止め用粘着剤によって固定する。しかし、ズレ止め用粘着剤はあくまで吸収性物品を下着の内表面上に固定するためのものであって、吸収性物品の丸まった状態を長時間維持するには接着力が不十分であるため、吸収性物品の丸まった状態は短時間で解除されてしまい、体液の吸収面が他人の目に触れるおそれがある。
また、こうして丸めた吸収性物品の全体をトイレットペーパーで包んでから廃棄する場合があるが、このような廃棄物の包装用途で新品のトイレットペーパーを使うことは、環境への負荷軽減や省資源等の観点からは好ましいとは言い難い。また、トイレットペーパーに代えて、未使用の別の吸収性物品を包んでいた個装材を用いて、使用済みの丸めた吸収性物品を包装する場合には、該個装材に設けられている個装封止用止着剤でその包装形態を維持できるメリットが考えられるが、該止着剤は本来そのような包装形態を維持するためのものではなく、接着力が不十分なため包装形態が短時間で解消されてしまい、吸収性物品の体液の吸収面が他人の目に触れるおそれがある。また、使用済みの吸収性物品を包装する個装材は、新品の別の吸収性物品を包装しているものであるため、その新品を開封するまでは使用済み吸収性物品を廃棄できず、不便である。
従って本発明は、吸収性物品単独で廃棄形状を形成してそのまま廃棄することができ、しかもその廃棄形状は形成が容易で、使用面が露出せず且つ形状安定性に優れる女性用吸収性物品に関する。
本発明は、液保持性の吸収体を具備する本体と、該本体を廃棄する際に使用する帯状弾性部材とを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する女性用吸収性物品であって、前記本体は、該本体を縦方向に二分する縦中心線を境界線として、着用時に着用者の腹側に配される本体前方部と、着用時に着用者の背側に配される本体後方部とを有し、前記帯状弾性部材は、その長手方向を前記横方向に沿わせて前記本体前方部に、前記本体が該横方向に収縮しないような状態で固定されており、該帯状弾性部材の長手方向両端部は、該本体前方部との固定部とされ、該帯状弾性部材におけるそれら両固定部に挟まれた部分は、前記本体に固定されておらず、該帯状弾性部材の長手方向に伸長可能な非固定部とされており、前記非固定部は、前記帯状弾性部材の非使用時において、前記本体前方部の非肌対向面と対向しており、前記帯状弾性部材の表面が凹凸を有していると共に、前記本体の非肌対向面が凹凸を有している女性用吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収性物品単独で廃棄形状を形成してそのまま廃棄することができ、しかもその廃棄形状は形成が容易で、使用面が露出せず且つ形状安定性に優れる女性用吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の女性用吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの一例の非肌対向面を模式的に示す平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す横断面図である。 図3(a)は、図1に示す生理用ナプキンの使用後における肌対向面の斜視図、図3(b)は、図3(a)に示す生理用ナプキンを縦方向に2つ折りして形成した廃棄形状の斜視図である。 図4は、本発明の女性用吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの他の一例の非肌対向面を模式的に示す平面図(図1相当図)である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図3には、本発明の女性用吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1が記載されている。なお、生理用ナプキンは以下、単に「ナプキン」とも言う。ナプキン1は、液保持性の吸収体4及び該吸収体4の非肌対向面側に配置された裏面シート3を具備する本体5と、該本体5を廃棄する際に使用する帯状弾性部材10とを備えている。本体5、即ちナプキン1は、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有する。本明細書において、肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち着用者の肌に近い側の面であり、非肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち着衣側に向けられる面であり、言い換えれば、相対的に肌対向面よりも肌から遠い側の面である。
更に説明すると、本体5は、本体5の肌対向面5aを形成する液透過性の表面シート2と、本体5の非肌対向面5bを形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート3と、両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4とを具備し、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4の周縁から延出し、それらの延出部の端部において、接着剤、ヒートシール等の公知の接合手段により互いに接合されてエンドシール部6を形成している。
本体5は、図1に示す如き平面視において、角が丸みを帯びた矩形形状を有し、一方向として縦方向Xに長い縦長形状である。縦方向Xは、本体5の長辺に沿う方向である長手方向に一致し、横方向Yは、本体5の幅方向に一致する。なお、吸収性物品が略正方形状や円形状である場合には、着用時に着用者の腹側から背側に沿う方向に対応する物品方向を縦方向、これに直交する方向を横方向とする。図1に示すように、本体5は、本体5を縦方向Xに二分する縦中心線Lxを境界線として、着用時に着用者の腹側に配される本体前方部5Fと、着用時に着用者の背側に配される本体後方部5Rとを有する。
本体5を構成する各部材としては、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。表面シート2としては、各種の不織布、開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体4としては、吸水性ポリマーの粒子及びパルプ繊維等の繊維材料の少なくとも1種を含む吸収性コアを用いることができ、該吸収性コアは、その表面が紙、不織布等のコアラップシートで被覆されていても良い。
本実施形態においては、図1に示すように、吸収体4の縦方向Xの中央、即ち縦中心線Lxと重なる部分に、吸収体4の前記吸収性コアを厚み方向に貫通するスリット41が形成されている。スリット41は、図1に示す如き平面視において矩形形状を有し、その長手方向を横方向Yに一致させて、吸収体4の横方向Yの中央に形成されている。このように、吸収体4の縦方向Xの中央に横方向Yに長いスリット41が形成されていると、スリット41を通って横方向Yに延びる折曲線にて本体5を縦方向Xに折り曲げやすくなるため好ましい。スリット41の横方向Yの長さは、吸収体4におけるスリット41の形成部位(吸収体4の縦方向Xの中央部)の横方向Yの長さに対して、好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上、そして、好ましくは98%以下、さらに好ましくは80%以下、より具体的には、好ましくは40〜98%、さらに好ましくは50〜80%である。また、スリット41の幅(縦方向Xの長さ)は、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは40mm以上、そして、好ましくは80mm以下、さらに好ましくは60mm以下、より具体的には、好ましくは20〜80mm、さらに好ましくは40〜60mmである。
帯状弾性部材10は、図1に示すように、その長手方向を横方向Yに沿わせて本体前方部5Fに、本体5が横方向Yに収縮しないように固定されている。「本体が横方向に収縮しないように」とは、帯状弾性部材10が非伸長状態で配置されている形態のみならず、横方向Yに対して帯状弾性部材10が若干の収縮した状態で配置されていても、本体5の幅方向における剛性によって収縮または折れ曲がることがない状態を含む概念である。ただし、廃棄操作時に着用者が指を帯状弾性部材10と本体5との間に挿入しやすくする観点からは、弾性部材10は、横方向Yに非伸縮状態で配置されている、即ち本体5の幅方向に非伸縮状態で配置されていることが好ましい。帯状弾性部材10は本体5の本体前方部5Fに偏在しており、本体後方部5Rにはこのような廃棄用の帯状弾性部材は配されていない。
本実施形態においては、帯状弾性部材10は、本体前方部5Fを縦方向に三等分した場合の中央部に配されており、本体前方部5Fと本体後方部5Rとの境界線である縦中心線Lxとは重ならない。このように、帯状弾性部材10が本体前方部5Fの縦方向中央部に配されていると、図3(b)に示すように、本体5を縦方向Xに2つ折りして本体前方部5Fと本体後方部5Rとを重ね合わせて廃棄形状を形成した場合に、重ね合わされた本体後方部5Rの縦方向Xの中央部を帯状弾性部材10によって本体前方部5F側に押さえ付けることが可能となるため、帯状弾性部材10が多少ずれても本体後方部5Rが動き難く、廃棄形状がより一層安定する。
帯状弾性部材10の長手方向両端部は、それぞれ、本体前方部5Fとの固定部11とされ、帯状弾性部材10におけるそれら両固定部11,11に挟まれた部分は、本体5に固定されておらず、帯状弾性部材10の長手方向(横方向Y)に伸長可能な非固定部12とされている。本実施形態においては、図2に示すように、帯状弾性部材10の長手方向両端部は、表面シート2と裏面シート3との間に介在(本体5の内部に配置)されており、エンドシール部6にて両シート2,3と一体化されて固定部11とされている。非固定部12は、本体前方部5Fの縦方向Xに沿う一側縁から他側縁に亘って横方向Yに連続して延びている。一対の固定部11,11は、それぞれ、両固定部11,11間に位置する非固定部12を手指で引っ張る程度では剥離しないように強固に、接着剤、ヒートシール等の公知の接合手段によって本体前方部5Fに固着されている。非固定部12は、手指で引っ張ることにより横方向Yに伸長し、その手指を離すと弾性収縮する。
なお、非固定部12は、弾性部材10と本体5との間が完全に固定されていない形態に限定されず、両者の間が手指で引っ張る程度の力によって剥離可能な程度に仮止めされた形態でもよい。ただし、その場合においても、非固定部12の一部は、本体5に対して、仮固定部以外の非固定部が指を挿入可能な横方向の長さを有していることが好ましい。
本実施形態においては、図1に示す如き本体5の非肌対向面5bの平面視において、帯状弾性部材10は、本体前方部5Aの縦方向Xに沿う一側縁から他側縁に亘って延びている。ナプキン1の自然状態(帯状弾性部材10の非使用時)において本体5の非肌対向面5bを平面視したときに、帯状弾性部材10がこのように配されていると、帯状弾性部材10の横方向Yの長さが適切であり、帯状弾性部材10によるナプキン1の廃棄形状の維持がより一層確実になる。特に、本体5の非肌対向面5bの平面視投影図において、帯状弾性部材10の長さが本体5の横方向Yの長さと同じであることが同様の理由より好ましい。図1に示す如き本体5の平面視において、帯状弾性部材10が横方向Yに関して本体前方部5Aのからはみ出していないと、図3(b)に示す如きナプキン1の廃棄形状において、特に前述したように、帯状弾性部材10が横方向Yに非伸縮状態で配置されている場合、帯状弾性部材10による本体後方部5Rの押さえが良好となってナプキン1の廃棄形状が確実に維持されやすくなるとともに、廃棄操作がし易い。
図1及び図2に示すように、非固定部12は、帯状弾性部材10の非使用時において、本体前方部5Fの非肌対向面5bを形成する裏面シート3と対向し且つその裏面シート3との間に着用者の手指を挿入可能な空間部20を形成可能になされている。即ち、帯状弾性部材10は、ナプキン1の自然状態において、本体前方部5Fの非肌対向面5bを横方向Yに横断し、且つ図2に示すように、本体前方部5Fの非肌対向面5bから離間しているか、又は非肌対向面5bに接触していても帯状弾性部材10を手指で摘んで非肌対向面5bから遠ざかる方向に引っ張ることで容易に非肌対向面5bから離間させ得るようになされており、換言すれば、非肌対向面5b(裏面シート3)に対して接離自在になされている。
また図2に示すように、帯状弾性部材10の表面、即ち、帯状弾性部材10の肌対向面10a(帯状弾性部材10の非使用時において本体前方部5Fの非肌対向面5bと対向する面)及びこれとは反対側に位置する非肌対向面10bの両面それぞれの全域が、凹凸を有していると共に、本体5の非肌対向面5bの全域、即ち、裏面シート3が凹凸を有している。ナプキン1の着脱時や廃棄時には、本体5の非肌対向面5b(裏面シート3)を手指で把持して操作する場合が多いところ、このように非肌対向面5bに凹凸が付与されていると、操作中にナプキン1が手から滑り落ちる可能性が低減するため、使用後のナプキン1によるトイレやショーツ等の汚染が効果的に抑制される。また、本体5の非肌対向面5bに加えてさらに帯状弾性部材10の表面10a,10bにも凹凸が付与されていると、図3(b)に示すように、本体5を縦方向Xに2つ折りして本体前方部5Fと本体後方部5Rとを重ね合わせて廃棄形状を形成し、本体後方部5Rの非肌対向面5bを横方向Yに横断するように、帯状弾性部材10で本体後方部5Rを押さえ付けた場合に、帯状弾性部材10の表面の凹凸と本体後方部5Rの非肌対向面5bの凹凸とが相俟って摩擦力が大きくなるため、帯状弾性部材10のズレが起こり難く、廃棄形状がより一層安定する。また、本実施形態においては、前述したように、固定部11を含む、帯状弾性部材10の長手方向両端部が、表面シート2と裏面シート3との間に介在されて本体5の内部に位置しているので、この本体5の内部に位置する帯状弾性部材10の長さによっては、表面シート2又は裏面シート3と吸収体4との間に帯状弾性部材10が位置する場合があるところ、その場合に、表面シート2を透過した経血等の体液が帯状弾性部材10に付着し、さらに該帯状弾性部材10を伝って本体5の外部に漏れ出すおそれがある。しかし、本実施形態のように帯状弾性部材10の表面に凹凸が付与されていると、帯状弾性部材10の表面10a,10bが凹凸の無い平坦面である場合に比して、帯状弾性部材10に体液が付着し難く、帯状弾性部材10を介する液漏れを起こし難い。
帯状弾性部材10としては、ゴム、伸縮性シート等の弾性素材からなる帯状材を用いることができる。帯状弾性部材10として使用可能な伸縮性シートの一例として、「互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布に接合されている伸縮性シート(伸縮性不織布)」が挙げられる(例えば特開2009−160919号公報参照)。帯状弾性部材10の幅(横方向Yの長さ)は、実用上十分な強度を確保すると共に、ナプキン1の着用時に帯状弾性部材10が邪魔にならないようにする観点から、好ましくは40mm以上、さらに好ましくは70mm以上、そして、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは80mm以下、より具体的には、好ましくは40〜100mm、さらに好ましくは70〜80mmである。
帯状弾性部材10の表面及び本体5の非肌対向面5b(裏面シート3)が有する凹凸のパターンは特に制限されず、例えば、「複数の凸部が散点状に配置されたパターン」でも良く、「一方向に延びる線状の凸部と溝部(凹部)とが該一方向と直交する方向に交互に配置されたパターン」でも良い。後者のパターンにおいて、凸部及び溝部(凹部)の延びる方向は、ナプキン1の縦方向Xでも良く、横方向Yでも良く、両方向X,Yに交差する方向でも良い。また、凹凸を構成する凸部の高さも特に制限されないが、本体5の非肌対向面5b(裏面シート3)の凹凸における凸部の高さは、帯状弾性部材10の表面の凹凸における凸部の高さに比して低くても良く、帯状弾性部材10の表面の凹凸は微小な凹凸でも良い。帯状弾性部材10及び裏面シート3に凹凸を付与する方法は、エンボス加工等の公知の方法を利用することができる。表面に凹凸を有する帯状弾性部材10としては、帯状弾性部材10を厚み方向に貫通する貫通孔を多数有する開孔シートを用いることもでき、この開孔シートの一例として、格子状等の所定形状の網目(貫通孔)が一方向及びこれに直交する方向の両方向に等間隔に配列されている、網状シートが挙げられる。
本実施形態のナプキン1は、この種の生理用ナプキンと同様に使用することができる。使用後のナプキン1は、例えば図3(a)に示すように、本体5の肌対向面5a(表面シート2)の縦方向Xの中央部を中心として、経血等の体液100が付着した状態となっているところ、これをそのまま廃棄してしまうと、他人の目に触れた場合に不快感を与えることになり、衛生的にも好ましくない。そこで、図3(b)に示すように、本体5の肌対向面5aを内側にして縦中心線Lx(図1参照)にて縦方向Xに2つ折りして本体前方部5Fと本体後方部5Rとを重ね合わせて廃棄形状を形成し、本体5における体液100の付着部分を該廃棄形状の内部に隠蔽してから、ナプキン1を廃棄する。この一連の廃棄操作において、本体前方部5Fと本体後方部5Rとを重ね合わせた後に、帯状弾性部材10を本体後方部5Rの非肌対向面5b側にひっくり返して非肌対向面5bを横方向Yに横断するように配置することで、折り曲げられた本体後方部5Rを本体前方部5F上に固定する。このような帯状弾性部材10の利用によって、本体前方部5Fと本体後方部5Rとが離間することが効果的に防止され、ナプキン1の廃棄形状(本体5の2つ折り形状)の形状安定性は極めて高いものとなる。
着用状態の使用済みのナプキン1を着用者の股間部から取り出して廃棄する場合は、利き手の手指を着用者の身体の前側(腹側)から帯状弾性部材10と本体前方部5Fの非肌対向面5b(裏面シート3)との間(空間部20)に挿入し、挿入した手指で裏面シート3を把持してナプキン1を股間部から取り出し、そのままナプキン1を縦方向Xに2つ折りして帯状弾性部材10をひっくり返すことで、図3(b)に示す廃棄形状を形成することができるので、使用面(肌対向面5a)が露出しない廃棄形状を、手を汚すことなく容易に形成することができる。
また前述したように、帯状弾性部材10が非伸長状態で本体5に配されていることにより、ナプキン1の着用時(帯状弾性部材10の非使用時)においては、ナプキン1(本体5)が帯状弾性部材10の弾性収縮によって変形誘導されるおそれがなく、ナプキン1が本来有する吸収性能等が十分に発現され、また、図3(b)に示す如き廃棄形状の形成時(帯状弾性部材10の使用時)においては、帯状弾性部材10の弾性収縮力が比較的弱く、帯状弾性部材10が本体5を過度に締め付けるおそれが少ないので、帯状弾性部材10の過度の締め付けに起因するナプキン1の使用面の露出や体液の滲み出しが効果的に抑制され、弱い弾性収縮力で廃棄形状を確実に保形できる。
図3(b)に示す如きナプキン1の廃棄形状において、帯状弾性部材10のズレを防止して該廃棄形状の形状安定性をより一層高める観点から、帯状弾性部材10(非固定部12)の肌対向面10a及び/又は非肌対向面10b(廃棄形状において本体後方部5Rの非肌対向面5bと接触する面)に粘着部を設けても良い。この粘着部は、例えばホットメルト型接着剤を塗布することにより設けることができる。
同様の観点から、本体後方部5Rの非肌対向面5bにおける、本体5を長手方向に2つ折りして平面視した場合に帯状弾性部材10と重なる領域(本実施形態においては、本体後方部5Rの非肌対向面5bにおける縦方向Xの中央部)に、粘着部を設けても良い。あるいは、粘着部に代えて、周辺部よりも本体5の厚み方向外方に突出した突出部等の係止部を設けても良い。
本体5の横方向Yの最大長さ5Ymaxに対する縦方向Xの最大長さ5Xmaxの比率(5Xmax/5Ymax)は、好ましくは1以上、さらに好ましくは1.3以上、そして、好ましくは2以下、さらに好ましくは1.7以下、より具体的には、好ましくは1〜2、さらに好ましくは1.3〜1.7である。斯かる比率が前記範囲にあると、本体5の大きさが帯状弾性部材10との関係において適切な範囲となるため、本体5を縦方向Xに2つ折りしてなる廃棄形状を帯状弾性部材10で保形しやすく、また、2つ折り直後で帯状弾性部材10の使用前に本体前方部5Fと本体後方部5Rとが離間する不都合が起こり難く、廃棄形状の形成が容易で且つ廃棄形状が維持されやすい。本体5の横方向Yの最大長さ5Ymaxは、好ましくは60mm以上、さらに好ましくは80mm以上、そして、好ましくは140mm以下、さらに好ましくは100mm以下、より具体的には、好ましくは60〜140mm、さらに好ましくは80〜100mmである。
また、図3(b)に示すように、本体5を縦中心線Lxにて縦方向Xに2つ折りして本体前方部5Fと本体後方部5Rとを重ね合わせた場合に、その互いに重なり合う部分は、それぞれの面積の80%以上、特に90%以上を占めることが好ましい。斯かる構成により、廃棄形状形成後に本体5の使用面(肌対向面5a)が露出するおそれが一層低減する。本実施形態のナプキン1においては、本体前方部5Fの平面視形状と本体後方部5Rの平面視形状とが縦中心線Lxに対して対称的に形成されているため、図3(b)に示すナプキン1の廃棄形状においては、本体前方部5F及び本体後方部5Rそれぞれの、他方と重なる部分の面積率は100%である。
また、縦中心線Lxにて縦方向Xに2つ折りされた状態の本体5の縦方向Xの一端又は他端の横方向Yの長さは、非伸長状態の非固定部12の横方向Yの長さよりも短いことが好ましい。図3(b)に示すナプキン1の廃棄形状における2つ折りされた状態の本体5においては、縦方向Xの一端は、2つ折りする前から存在する本体5の縦方向Xの端部であり、縦方向Xの他端は、本体5を2つ折りするによって生じた、縦中心線Lxでの折り曲げ部であるところ、前者は後者よりも横方向Yの長さが短い。後者(前記折り曲げ部)の横方向Yの長さは、本体5の横方向Yの最大長さ5Ymaxに等しい。一方、非伸長状態の非固定部12の横方向Yの長さは、最大長さ5Ymaxと同じか、又はこれよりもやや長いので、本実施形態のナプキン1においては、縦中心線Lxにて縦方向Xに2つ折りされた状態の本体5の縦方向Xの一端の横方向Yの長さは、非伸長状態の非固定部12の横方向Yの長さよりも短くなっている。斯かる構成により、ナプキン1を縦方向Xに2つ折りした後に帯状弾性部材10をひっくり返して本体後方部5Rの肌対向面5bを横方向Yに横断するように配置する操作が一層容易になり、ナプキン1の廃棄操作の負担が一層軽減される。
尚、使用後のナプキン1は、体液の吸収により膨張して厚み方向外方に応力を発生するため、図3(b)に示す如きナプキン1の廃棄形状において、該応力によって帯状弾性部材10が、2つ折りされた本体5における相対的に横方向Yの長さが短い方向(2つ折りする前から存在する本体5の縦方向Xの端部側)へ意図せずに移動するおそれがあり、それによってせっかくの廃棄形状が崩れるおそれがある。しかし、前述したように、帯状弾性部材10の表面が凹凸を有していると共に、本体5の非肌対向面5b(裏面シート3)が凹凸を有しているため、両者間の摩擦力によって、そのような本体5の膨張に起因する帯状弾性部材10の意図しない移動は抑制される。
図4には、本発明の女性用吸収性物品の他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前記実施形態のナプキン1についての説明が適宜適用される。
図4に示すナプキン1Aは、平面視において縦方向Xの中央部が括れており、縦中心線Lxから本体5の縦方向Xの両端それぞれに向かうに従って横方向Yの長さが漸次増加している。また、前述したナプキン1においては、帯状弾性部材10の横方向Yの長さが、本体5における帯状弾性部材10の配置部位のそれよりも長く、帯状弾性部材10の長手方向両端部が表面シート2と裏面シート3との間に介在配置されて本体5の内部に存していたが、ナプキン1Aにおいては、図4に示すように、帯状弾性部材10の横方向Yの長さが、本体5における帯状弾性部材10の配置部位のそれよりも短く、それ故、帯状弾性部材10の長手方向両端部が露出し、一対の固定部11,11が裏面シート3の非肌対向面上に形成されている。ナプキン1Aによってもナプキン1と基本的に同様の効果が奏されるが、ナプキン1Aは、図4に示す如き本体5の非肌対向面5bの平面視において、帯状弾性部材10が本体前方部5Aの縦方向Xに沿う一側縁から他側縁に亘って延びておらず、帯状弾性部材10の横方向Yの長さがやや短いため、帯状弾性部材10が本体前方部5Aの縦方向Xに沿う一側縁から他側縁に亘って延びているナプキン1に比して、帯状弾性部材10の操作性に劣る。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、本体5の非肌対向面5bに、本体5(ナプキン1)をショーツ等の着衣に固定する粘着部が設けられていても良い。また、本体5の肌対向面5aに、肌対向面5aを形成する表面シート2と吸収体4とが一体的に凹陥してなる溝部が設けられていても良い。また、本体5はウイング部を有していても良い。本発明の女性用吸収性物品には、生理用ナプキンの他、パンティライナー、陰唇間パッド、産褥ナプキン等が含まれる。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
1,1A 生理用ナプキン(女性用吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 スリット
5 本体
5a 本体の肌対向面
5b 本体の非肌対向面
5F 本体前方部
5R 本体後方部
10 帯状弾性部材
11 固定部
12 非固定部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (5)

  1. 液保持性の吸収体を具備する本体と、該本体を廃棄する際に使用する帯状弾性部材とを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する女性用吸収性物品であって、
    前記本体は、該本体を縦方向に二分する縦中心線を境界線として、着用時に着用者の腹側に配される本体前方部と、着用時に着用者の背側に配される本体後方部とを有し、
    前記帯状弾性部材は、その長手方向を前記横方向に沿わせて前記本体前方部に、前記本体が該横方向に収縮しないような状態で固定されており、該帯状弾性部材の長手方向両端部は、該本体前方部との固定部とされ、該帯状弾性部材におけるそれら両固定部に挟まれた部分は、前記本体に固定されておらず、該帯状弾性部材の長手方向に伸長可能な非固定部とされており、
    前記非固定部は、前記帯状弾性部材の非使用時において、前記本体前方部の非肌対向面と対向しており、
    前記帯状弾性部材の表面が凹凸を有していると共に、前記本体の非肌対向面が凹凸を有している女性用吸収性物品。
  2. 前記本体の前記横方向の最大長さに対する前記縦方向の最大長さの比率が1〜2である請求項1に記載の女性用吸収性物品。
  3. 前記本体を前記縦中心線にて前記縦方向に2つ折りして前記本体前方部と前記本体後方部とを重ね合わせた場合に、その互いに重なり合う部分は、それぞれの面積の80%以上を占める請求項1又は2に記載の女性用吸収性物品。
  4. 前記縦中心線にて前記縦方向に2つ折りされた状態の前記本体の縦方向一端又は他端の横方向長さは、前記非固定部の横方向長さよりも短い請求項1〜3の何れか一項に記載の女性用吸収性物品。
  5. 前記本体の非肌対向面の平面視において、前記帯状弾性部材は、該本体前方部の前記縦方向に沿う一側縁から他側縁に亘って延びている請求項1〜4の何れか一項に記載の女性用吸収性物品。
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