JP6378392B1 - 水準器 - Google Patents

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Abstract

【課題】計測対象の水平度や傾きの度合いを精度よく計測・判定することができるとともに、傾きの計測範囲を広くとることができる水準器を提供する。【解決手段】器体1と、長手方向中央部を介して器体1に回動自在且つ水平状態に支承3される指針用の水平バランス部材2を備え、器体1側には、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部eLが重なるか又は近接した位置で平行となるような直線状のマークaを、水平バランス部材2の長手方向に沿って表示した。器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部eLと器体1に表示されたマークaが重なるように構成したので、計測対象の水平度や傾きの度合いを精度よく計測・判定することができ、しかも、マークaに対する水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部eLの傾きに基づいて計測対象の傾きの大きさを計測・判定できるため、傾きの計測範囲を広くとることができる。【選択図】図1

Description

この発明は、物を設置する際などに、物の水平度や傾きの度合いなどを計測・判定するために用いる水準器に関するものである。
物を設置する際などに、その水平度や傾きの度合いなどを計測・判定するために水準器が用いられている。一般に広く使用されているのは気泡式水準器であり、この気泡式水準器は、内部に液体と1個の気泡を封入した透明な気泡管が、底面が基準面となる器体に取り付けられ、気泡管には気泡の位置を計測する目盛が表示されている。この気泡式水準器では、器体が水平状態の時に気泡管内の気泡が所定の目盛位置(通常2つの目盛間の位置)にくるので、水平状態であることが確認(判定)できるようになっている(例えば、特許文献1)。
特開平10−197243号公報
気泡式水準器は、気泡管の目盛に対する気泡の位置を目視して計測対象が水平か否か、或いは傾きの度合いを計測・判定するものであるが、気泡がある程度の大きさを有するため、目盛に対する気泡の位置を精度よく判定することができず、このため、水平度や傾きの度合いの計測・判定を精度良く行うことができない欠点がある。また、気泡管内を動く気泡の位置から傾きの度合いを測る構造であるため、わずかな傾きしか測定できない、すなわち傾きの計測範囲が狭いという欠点もある。
また、従来の水準器の多くは、主に計測対象物の上に置いて水平度や傾きの度合いを計測・判定するような使用形態を前提とし、底面が基準面となるようなブロック状の器体を備えているため、使用形態が限定されるという問題もある。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、計測対象の水平度や傾きの度合いを精度よく計測・判定することができるとともに、傾きの計測範囲を広くとることができる水準器を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記の点に加えて、多様な使用形態を採ることができる水準器を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の上縁部(e)及び/又は下縁部(e)が重なるか又は近接した位置で平行となるような線状のマーク(a)が、水平バランス部材(2)の長手方向に沿って表示されたことを特徴とする水準器。
[2]上記[1]の水準器において、水平バランス部材(2)の上縁部(e)及び/又は下縁部(e)が着色されていることを特徴とする水準器。
[3]器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
水平バランス部材(2)には、その両端位置又は長手方向に沿って指針用マーク(b)が表示されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の各端部において水平バランス部材(2)の指針用マーク(b)が一致するようなマーク(a)が表示されたことを特徴とする水準器。
[4]上記[3]の水準器において、水平バランス部材(2)に表示される指針用マーク(b)は、水平バランス部材長手方向に沿った直線状のマークであり、器体(1)に表示されるマーク(a)は、器体(1)が水平状態の時に指針用マーク(b)が重なる直線状のマークであることを特徴とする水準器。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかの水準器において、器体(1)と水平バランス部材(2)がプレート状であり、プレート状の器体(1)の片面側に、プレート状の水平バランス部材(2)が支承(3)されることを特徴とする水準器。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかの水準器において、器体(1)と水平バランス部材(2)が透明プラスチックからなることを特徴とする水準器。
[7]器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
水平バランス部材(2)の少なくとも両端部(21)が指針形状に構成されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の前記指針形状の各端部(21)が一致するようなマーク(a)が表示されたことを特徴とする水準器。
[8]上記[7]の水準器において、水平バランス部材(2)の本体(20)が指針形状に構成されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の前記指針形状の本体(20)が重なるようなマーク(a)が表示されたことを特徴とする水準器。
[9]上記[1]〜[8]のいずれかの水準器において、支承部(3)は、器体(1)側に設けられた支点部(30)と、水平バランス部材(2)の長手方向中央部に形成され、支点部(30)が係合する孔部(31)からなることを特徴とする水準器。
[10]上記[9]の水準器において、支点部(30)の上端部(x)と孔(31)の上端部(y)は尖形であり、該尖形の角度が上端部(x)<上端部(y)であることを特徴とする水準器。
[11]上記[1]〜[10]のいずれかの水準器において、器体(1)は、本体(10)と該本体(10)に対して脱着可能な保持ケース(11)を備え、該保持ケース(11)内で水平バランス部材(2)が回動自在且つ水平状態に支承(3)され、本体(10)から取り外した保持ケース(11)は小型水準器として使用可能であることを特徴とする水準器。
[12]上記[1]〜[11]のいずれかの水準器において、さらに、器体(1)の一部が脱着可能に嵌挿されることで器体(1)が保持されるスタンド(6)を備え、該スタンド(6)は底面に磁石(62)を有することを特徴とする水準器。
本発明の水準器は、器体1が水平状態の時に、(i)水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部 と器体1に表示されたマークaが重なる(一致する)か又は近接した位置で平行となるように構成し(本発明の第一の形態の水準器の場合)、若しくは(ii)水平バランス部材2の両端位置又は長手方向に沿って表示された指針用マークbと器体1に表示されたマークaが一致するように構成し(本発明の第二の形態の水準器の場合)、若しくは(iii)少なくとも両端部が指針形状の水平バランス部材2と器体1に表示されたマークaが一致するように構成した(本発明の第三の形態の水準器の場合)ので、従来の気泡式水準器に較べて、計測対象の水平度や傾きの度合いを精度よく計測・判定することができる。また、器体1に表示されたマークaに対する、(i)水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部 の傾き(本発明の第一の形態の水準器の場合)、若しくは(ii)水平バランス部材2の両端位置又は長手方向に沿って表示された指針用マークbの傾き又は位置関係(本発明の第二の形態の水準器の場合)、若しくは(iii)少なくとも両端部が指針形状の水平バランス部材2の傾き又は位置関係(本発明の第三の形態の水準器の場合)、に基づいて計測対象の傾きの度合いを計測・判定できるため、傾きの計測範囲を広くとることができる。
また、本発明の水準器のなかでも、(i)器体1をプレート状にした水準器の場合には、下端面などを基準面として計測対象に当接させて使用するほかに、例えば、器体1を壁面に接着テープで仮止めして使用することができる、(ii)器体1が、その本体10に対して脱着可能な保持ケース11を備え、この保持ケース11内に水平バランス部材2が支承3された水準器の場合には、本体10から取り外した保持ケース11を小型水準器として使用することができる、など多様な使用形態を採ることができる。
本発明の第一の形態の水準器の一実施形態を示すもので、水平バランス部材2の保持ケース11を縦断面した状態で示す正面図 図1の実施形態の水準器の側面図 図1の実施形態の水準器における水平バランス部材2の保持ケース11の縦断面図であって、水平バランス部材2を部分的に切欠いた状態で示す図面 図3のIV-IVに沿う断面図 図1の実施形態の水準器における水平バランス部材2の支承部3を部分的に示す図面 図1の実施形態の水準器において、水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で、水平バランス部材2と器体1側に表示されたマークaを示す説明図 本発明の水準器が備えることができるスタンド6の一実施形態を示す斜視図 本発明の第一の形態の水準器の他の実施形態において、水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で、水平バランス部材2と器体1側に表示されたマークaを示す説明図 本発明の第二の形態の水準器において、器体1側に表示するマークaと水平バランス部材2側に表示する指針用マークbの種々の実施形態を、水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で示す説明図 本発明の第三の形態の水準器の一実施形態を示すもので、水平バランス部材2の保持ケース11を縦断面した状態で示す正面図 本発明の第三の形態の水準器の他の実施形態を示すもので、水平バランス部材2の保持ケース11を縦断面した状態で示す正面図
本発明の第一の形態の水準器は、器体1と、長手方向中央部を介して器体1に回動自在且つ水平状態に支承3される指針用の水平バランス部材2を備え、器体1側には、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部 が重なる(一致する)か又は近接した状態で平行となるような線状のマークaが、水平バランス部材2の長手方向に沿って表示される。
図1〜図6は、そのような本発明の第一の形態の水準器の一実施形態を示すもので、図1は水平バランス部材の保持ケースを縦断面した状態で示す正面図、図2は側面図、図3は水平バランス部材2の保持ケース11の縦断面図であって、水平バランス部材2を部分的に切欠いた状態で示す図面、図4は図3のIV-IVに沿う断面図、図5は水平バランス部材2の支承部3を部分的に示す図面、図6は水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で、水平バランス部材2と器体1側に表示されたマークaを示す説明図である。
器体1は、透明プラスチック製の横長のプレート体であり、その上端部長手方向(上辺部)と下端部長手方向には目盛が付されるとともに、プレート全面に方眼罫状の目盛が付され、スケールとして使用できるようにしてある。通常、器体1は、その下端面(底面)を基準面として用いるが、壁面にセットして用いるような場合には、上端面や方眼罫状の目盛を基準として用いてもよい。
指針用の水平バランス部材2は、透明プラスチック製の細長(横長)の矩形状のプレート体であり、その長手方向中央部を介してプレート状の器体1の片面側に回動自在且つ水平状態に支承3されている。
水平バランス部材2は細長(横長)の矩形状であるため、その上縁部eと下縁部eは直線状であって互いに平行である。
水平バランス部材2の支承部3は、器体1側(器体1の側面)に設けられた支点部30と、水平バランス部材2の長手方向中央部に形成され、支点部30が係合する孔部31からなり、水平バランス部材2は、その長手方向中央部の孔部31に器体1側の支点部30が係合することで、器体1に回動自在且つ水平状態に支承3されている。
本実施形態では、器体1は、プレート状の本体10とこの本体10に対して脱着可能な扁平状の保持ケース11で構成され、この保持ケース11内で水平バランス部材2が回動自在且つ水平状態に支承3されている。後述するように、保持ケース11は本体10から取り外して小型水準器として使用できるようにするため、扁平な直方体形状に構成されている。
軽量で持ち運びが容易な水準器とするため、本体1(プレート)や保持ケース11はなるべく薄い方がよく、一般には、本体1は厚さ5mm以下、保持ケース11は厚さ10mm以下が好ましい。
すなわち、保持ケース11を構成する1対の側板110a,110b間には支点部30が架設され、水平バランス部材2は、その長手方向中央部の孔部31に、その支点部30が係合することで、保持ケース11内で回動自在且つ水平状態に支承3されている。
水平バランス部材2は上下に所定の幅を有し、孔部31は水平バランス部材2の長手方向中央部の上部側に形成されており、これにより支承3される水平バランス部材2の下方側を重くし、水平バランス部材2が水平状態に安定して支承されるようにしてある。
支点部30は断面三角形状に構成されることで上端部xが尖形に構成され、また、孔部31も三角形状に構成されることで上端部yが尖形に構成されており、この孔部31の上端部yに支点部30の上端部xが係合することで支承部3が構成されている。
また、水準器の使用時に水平バランス部材2の振れを小さくし、且つ振れが早く停止するようにするため、支点部30の上端部xと孔部31の上端部yの尖形の角度を上端部x<上端部yとしてある。さらに、保持ケース11の側板110a,110b間に架設される支点部30の上端部xは、側板110a,110bに接する両端部xが傾斜状に高くなっている。すなわち、支点部30の上端部xはその中央(傾斜状の両端部x間の部分)が窪んでおり、この部分が孔部31の上端部yに係合し、これにより保持ケース11内での水平バランス部材2の前後の振れが防止されるようにしている。
器体1側には、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の直線状の上縁部e及び下縁部 の各全長が重なる(=水準器を正面から見た場合に重なった状態に見える)ような上下2本の直線状のマークaが、水平バランス部材2の長手方向に沿って平行に表示されている。すなわち、水準器を正面から見た場合に、水平バランス部材2の直線状の上縁部eと下縁部 が上下2本の直線状のマークaと重なった状態(一致した状態)に見えるようにしている。
なお、器体1側に表示する直線状のマークaは、水平バランス部材2の上縁部eと下縁部 のうちの一方と重なる(一致する)ように1本のみ設けることも可能であるが、本実施形態のように上縁部eと下縁部 の両方と重なる(一致する)ように上下2本設ける方が、計測対象の水平度がより確認しやすいので好ましい。
また、透明プラスチックで構成される水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部 を確認しやすくするため、上縁部e及び/又は下縁部 を着色してもよい。
器体1の本体10の片面側には、保持ケース11を脱着可能に固定するための1対のレール4が設けられ、このレール4間に保持ケース11をスライド装着させることにより、保持ケース11は本体10に固定される。また、保持ケース11をレール4に対してスライドさせて、本体10から取り外すことができる。レール6の内側には保持ケース11の上下端面に形成された案内溝に係合する凸条部40が形成されている。なお、5は保持ケース11の端部が当接するストッパー、5は保持ケース11の背面に形成された凹部に係合するストッパーであり、いずれも本体10に突設されている。
本体10から取り外した保持ケース11は小型水準器として使用可能である。この保持ケース11からなる小型水準器は、通常、下端面を基準面として使用される。この保持ケース11からなる小型水平器は、器体1を配置できないような狭い場所であっても使用できるため、本発明の水準器の適用範囲を広げることができる利点がある。
また、本発明の水準器は、器体1を保持するためのスタンドを備えることができる。図7は、そのスタンド6の一実施形態を示している。このスタンド6は、底面に磁石62が取り付けられた台座60と、この台座60に立設された器体保持部61からなり、この器体保持部61の挿し込み用の溝63にプレート状の器体1の一部を嵌挿することで、器体1が保持されるようにしてある。
図1〜図6の実施形態では、水平バランス部材2の支承部3は、器体1側に設けられた支点部30と、支点部30が係合するために水平バランス部材2に形成された孔部31で構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、枢支軸とこれを支持する軸受(すべり軸受、転がり軸受など)などで構成してもよい。
また、器体1側に表示する直線状のマークaは、器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の直線状の上縁部e及び/又は下縁部 と近接した位置で平行になる(=水準器を正面から見た場合に近接した位置で平行に見える)ように設けることもできる。図8は、そのような水準器の一実施形態を示すものであり、水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で、水平バランス部材2と器体1側に表示されたマークaを示す説明図である。この実施形態では、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の直線状の上縁部e及び下縁部 の各全長が近接した位置で平行になる(=水準器を正面から見た場合に近接した位置で平行状態に見える)ような上下2本の直線状のマークaが、水平バランス部材2の長手方向に沿って平行に表示されている。すなわち、水準器を正面から見た場合に、水平バランス部材2の直線状の上縁部e及び下縁部 が上下2本の直線状のマークaと近接した位置で平行に見えるようにしている。
なお、図8の実施形態の他の構成は、図1〜図6の実施形態と同様であるので、それらの図示と詳細な説明は省略する。
また、器体1側に表示する直線状のマークaは、水平バランス部材2の上縁部eと下縁部 のうちの一方と近接した位置で平行になるように1本のみ設けることも可能であるが、本実施形態のように上縁部eと下縁部 の両方と近接した位置で平行になるように上下2本設ける方が、計測対象の水平度がより確認しやすいので好ましい。
本発明の第二の形態の水準器は、器体1と、長手方向中央部を介して器体1に回動自在且つ水平状態に支承3される指針用の水平バランス部材2を備え、この水平バランス部材2には、その両端位置又は長手方向に沿って指針用マークaが表示されるとともに、器体1には、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の各端部において水平バランス部材2の指針用マークaが一致するようなマークbが表示される。
図9(A)〜(D)は、その本発明の第二の形態の水準器において、器体1側に表示するマークaと水平バランス部材2側に表示する指針用マークbの種々の実施形態を、水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で示した説明図である。
図9(A)の実施形態において、水平バランス部材2には、その長手方向に沿って直線状の指針用マークbが表示されるとともに、器体1側には、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材各端部において水平バランス部材2の指針用マークbが一致するような位置(水準器を正面から見て指針用マークbが一致するような位置)に矢印のマークaが表示されている。なお、この水平バランス部材2の指針用マークbは、水平バランス部材2の両端位置にのみ表示するようにしてもよい。
また、図9(B)の実施形態は、図9(A)の実施形態のマークaと指針用マークbを上下2段に表示したものである。また、図9(C)の実施形態は、指針用マークbを水平バランス部材長手方向に沿った直線状のマークとするとともに、マークaを、器体1が水平状態の時に指針用マークbが重なる直線状のマークとしたものであり、図9(D)の実施形態は、そのようなマークaと指針用マークbを上下2段に表示したものである。これらの形態のうち、図9(C)、(D)の実施形態において、特に図9(A)の実施形態のように器体1と水平バランス部材2を透明プラスチックで構成した場合には、直線のマークaに対して直線の指針用マークbが重なるか否かで水平状態であるかどうかを判定できるので、水平状態の判定を特に精度良く行うことができる。
なお、図9(A)〜(D)の各実施形態の他の構成は、図1〜図6の実施形態と同様であるので、それらの図示と詳細な説明は省略する。
本発明の第三の形態の水準器は、水平バランス部材2の少なくとも両端部を指針形状に構成するとともに、器体1に、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の前記指針形状の各端部が一致するようなマークbが表示される。図10と図11は、そのような構成を有する水準器の実施形態をそれぞれ示すもので、水平バランス部材の保持ケースを縦断面した状態で示す正面図である。
図10の実施形態は、水平バランス部材2の両端部21を指針形状に構成するとともに、器体1に、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の前記指針形状の各端部21が一致するようなマークaを表示したものである。
また、図11の実施形態は、水平バランス部材2の本体20を指針形状に構成するとともに、器体1に、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の前記指針形状の本体20が一致する(重なる)ようなマークaを表示したものである。なお、この実施形態では、支承部3は、器体1側に設けられる断面円形状の支点部30と、水平バランス部材2側に設けられる円形状の孔部30(断面円形状の支点部30よりも径の大きい孔部)で構成され、また、支承部8も、器体1側に設けられる断面円形状の支点部80と、垂直指針部材7側に設けられる円形状の孔部80(断面円形状の支点部80よりも径の大きい孔部)で構成されている。
なお、図10及び図11の実施形態の他の構成は、図1〜図6の実施形態と同様であるので、同一の符合を付し、詳細な説明は省略する。
本発明の水準器は、器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2が下記(i)〜(iii)のいずれかの状態になる。
(i)水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部eが、器体1に表示されたマークaと重なる(一致する)か又は近接した位置で平行となる。(本発明の第一の形態の水準器)
(ii)水平バランス部材2の両端位置又は長手方向に沿って表示された指針用マークbが、水平バランス部材2の各端部において器体1に表示されたマークaと一致する。(本発明の第二の形態の水準器)
(iii)水平バランス部材2の指針形状の各端部21又は本体20が、器体1に表示されたマークaと一致する。(本発明の第三の形態の水準器)
このため、例えば、器体1の下端面を基準面として、その下端面を計測対象面に置き(当接させ)、以下のようにして計測対象の水平度や傾きの度合いを計測・判定することができる。
(i)水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部eがマークaと重なる(一致する)か否か、或いは上縁部e及び/又は下縁部eのマークaに対する傾きの程度により、計測対象の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。(本発明の第一の形態の水準器)
(ii)指針用マークbがマークaと一致するか否か、或いは指針用マークbのマークaに対する傾きの程度により、計測対象の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。(本発明の第二の形態の水準器)
(iii)水平バランス部材2の指針形状の各端部21又は本体20がマークaと一致するか否か、或いは水平バランス部材2の指針形状の各端部21又は本体20のマークaに対する傾きの程度により、計測対象の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。(本発明の第三の形態の水準器)
このため、本発明の水準器は、従来の気泡式水準器に較べて、計測対象の水平度や傾きの度合いを精度よく計測・判定することができ、しかも、傾きの計測範囲を広くとることができる。
以上述べた各実施形態の水準器は、例えば、以下のようにして使用することができる。
(i)器体1の下端面を基準面とし、その下端面を計測対象面に置き(当接させ)、計測対象面の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。
(ii)特にプレート状の器体1を有する水準器の場合、例えば、壁面にポスターを貼り付ける際に、器体1を水平状態(すなわち、本発明の第一の形態の水準器の場合には、水平バランス部材2の上縁部e及び/又は下縁部eがマークaに重なる(一致する)か又は近接した位置で平行となる状態、本発明の第二の形態の水準器の場合には、指針用マークbがマークaと一致した状態、本発明の第三の形態の水準器の場合には、水平バランス部材2の指針形状の各端部21又は本体20がマークaと一致した状態)にして壁面に接着テープで仮止めし、この器体1の上端面にポスターの下端(下辺)が接するようにポスターを位置決めし、壁面への貼り付けを行う。この場合、両手を使用してポスターなどの貼り付けができることから、簡単に素早く正確な作業を行うことができる。
(iii)器体1が、その本体10に対して脱着可能な保持ケース11を備え、この保持ケース11内に水平バランス部材2が支承3された水準器の場合、本体10から取り外した保持ケース11を小型水準器として使用する。これにより1つの水準器で狭い場所などにおいても計測が可能となる。
また、上述した実施形態の水準器は、(1)全体を薄型構造とし且つプラスチック製としたことにより、従来品に比べて大幅な軽量化が可能であり、持ち運びが容易で使い勝手も良い、(2)器体1を透明プラスチック製とし且つスケールとして使用できるようにしたので、器体1を壁面に配置するような場合に、下地の基本線(点)などが確認でき且つ位置合わせも容易にできるので、作業性が良い、などの利点がある。
1 器体
2 水平バランス部材
3 支承部
4 レール
,5 ストッパー
6 スタンド
10 本体
11 保持ケース
13 空間
20 本体
21 端部
30 支点部
31 孔部
40 凸条部
60 台座
61 器体保持部
62 磁石
63 溝
110a,110b 側板部
a マーク
b 指針用マーク
x,y 上端部
端部
上縁部
下縁部

Claims (9)

  1. 器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
    器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の上縁部(e及び下縁部(e)が重なるか又は近接した位置で平行となるような上下2本の線状のマーク(a)が、水平バランス部材(2)の長手方向に沿って表示され、
    支承部(3)は、器体(1)側に設けられた支点部(30)と、水平バランス部材(2)の長手方向中央部に形成され、支点部(30)が係合する孔部(31)からなり、支点部(30)の上端部(x)と孔(31)の上端部(y)は尖形であり、該尖形の角度が上端部(x)<上端部(y)であることを特徴とする水準器。
  2. 水平バランス部材(2)の上縁部(e)及び/又は下縁部(e)が着色されていることを特徴とする請求項1に記載の水準器。
  3. 器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
    水平バランス部材(2)には、その両端位置又は長手方向に沿って指針用マーク(b)が表示されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の各端部において水平バランス部材(2)の指針用マーク(b)が一致するようなマーク(a)が表示され、且つ水平バランス部材(2)と器体(1)には、それぞれ指針用マーク(b)とマーク(a)が上下2段に表示され、
    支承部(3)は、器体(1)側に設けられた支点部(30)と、水平バランス部材(2)の長手方向中央部に形成され、支点部(30)が係合する孔部(31)からなり、支点部(30)の上端部(x)と孔(31)の上端部(y)は尖形であり、該尖形の角度が上端部(x)<上端部(y)であることを特徴とする水準器。
  4. 水平バランス部材(2)に表示される指針用マーク(b)は、水平バランス部材長手方向に沿った直線状のマークであり、器体(1)に表示されるマーク(a)は、器体(1)が水平状態の時に指針用マーク(b)が重なる直線状のマークであることを特徴とする請求項3に記載の水準器。
  5. 器体(1)と水平バランス部材(2)がプレート状であり、プレート状の器体(1)の片面側に、プレート状の水平バランス部材(2)が支承(3)されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水準器。
  6. 器体(1)と水平バランス部材(2)が透明プラスチックからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水準器。
  7. 器体(1)は、透明プラスチックからなる横長のプレート体であり、その上端部長手方向と下端部長手方向には目盛が付されるとともに、プレート全面に方眼罫状の目盛が付され、スケールとして使用できるように構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水準器。
  8. 器体(1)は、本体(10)と該本体(10)に対して脱着可能な保持ケース(11)を備え、該保持ケース(11)内で水平バランス部材(2)が回動自在且つ水平状態に支承(3)され、本体(10)から取り外した保持ケース(11)は小型水準器として使用可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の水準器。
  9. さらに、器体(1)の一部が脱着可能に嵌挿されることで器体(1)が保持されるスタンド(6)を備え、該スタンド(6)は底面に磁石(62)を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の水準器。
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