JP6378392B1 - 水準器 - Google Patents
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Abstract
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また、従来の水準器の多くは、主に計測対象物の上に置いて水平度や傾きの度合いを計測・判定するような使用形態を前提とし、底面が基準面となるようなブロック状の器体を備えているため、使用形態が限定されるという問題もある。
[1]器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の上縁部(eU)及び/又は下縁部(eL)が重なるか又は近接した位置で平行となるような線状のマーク(a)が、水平バランス部材(2)の長手方向に沿って表示されたことを特徴とする水準器。
[2]上記[1]の水準器において、水平バランス部材(2)の上縁部(eU)及び/又は下縁部(eL)が着色されていることを特徴とする水準器。
水平バランス部材(2)には、その両端位置又は長手方向に沿って指針用マーク(b)が表示されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の各端部において水平バランス部材(2)の指針用マーク(b)が一致するようなマーク(a)が表示されたことを特徴とする水準器。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかの水準器において、器体(1)と水平バランス部材(2)がプレート状であり、プレート状の器体(1)の片面側に、プレート状の水平バランス部材(2)が支承(3)されることを特徴とする水準器。
[7]器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
水平バランス部材(2)の少なくとも両端部(21)が指針形状に構成されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の前記指針形状の各端部(21)が一致するようなマーク(a)が表示されたことを特徴とする水準器。
[9]上記[1]〜[8]のいずれかの水準器において、支承部(3)は、器体(1)側に設けられた支点部(30)と、水平バランス部材(2)の長手方向中央部に形成され、支点部(30)が係合する孔部(31)からなることを特徴とする水準器。
[10]上記[9]の水準器において、支点部(30)の上端部(x)と孔(31)の上端部(y)は尖形であり、該尖形の角度が上端部(x)<上端部(y)であることを特徴とする水準器。
[12]上記[1]〜[11]のいずれかの水準器において、さらに、器体(1)の一部が脱着可能に嵌挿されることで器体(1)が保持されるスタンド(6)を備え、該スタンド(6)は底面に磁石(62)を有することを特徴とする水準器。
指針用の水平バランス部材2は、透明プラスチック製の細長(横長)の矩形状のプレート体であり、その長手方向中央部を介してプレート状の器体1の片面側に回動自在且つ水平状態に支承3されている。
水平バランス部材2は細長(横長)の矩形状であるため、その上縁部eUと下縁部eLは直線状であって互いに平行である。
本実施形態では、器体1は、プレート状の本体10とこの本体10に対して脱着可能な扁平状の保持ケース11で構成され、この保持ケース11内で水平バランス部材2が回動自在且つ水平状態に支承3されている。後述するように、保持ケース11は本体10から取り外して小型水準器として使用できるようにするため、扁平な直方体形状に構成されている。
軽量で持ち運びが容易な水準器とするため、本体1(プレート)や保持ケース11はなるべく薄い方がよく、一般には、本体1は厚さ5mm以下、保持ケース11は厚さ10mm以下が好ましい。
水平バランス部材2は上下に所定の幅を有し、孔部31は水平バランス部材2の長手方向中央部の上部側に形成されており、これにより支承3される水平バランス部材2の下方側を重くし、水平バランス部材2が水平状態に安定して支承されるようにしてある。
また、水準器の使用時に水平バランス部材2の振れを小さくし、且つ振れが早く停止するようにするため、支点部30の上端部xと孔部31の上端部yの尖形の角度を上端部x<上端部yとしてある。さらに、保持ケース11の側板110a,110b間に架設される支点部30の上端部xは、側板110a,110bに接する両端部xeが傾斜状に高くなっている。すなわち、支点部30の上端部xはその中央(傾斜状の両端部xe間の部分)が窪んでおり、この部分が孔部31の上端部yに係合し、これにより保持ケース11内での水平バランス部材2の前後の振れが防止されるようにしている。
また、透明プラスチックで構成される水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部e L を確認しやすくするため、上縁部eU及び/又は下縁部e L を着色してもよい。
また、本発明の水準器は、器体1を保持するためのスタンドを備えることができる。図7は、そのスタンド6の一実施形態を示している。このスタンド6は、底面に磁石62が取り付けられた台座60と、この台座60に立設された器体保持部61からなり、この器体保持部61の挿し込み用の溝63にプレート状の器体1の一部を嵌挿することで、器体1が保持されるようにしてある。
また、器体1側に表示する直線状のマークaは、水平バランス部材2の上縁部eUと下縁部e L のうちの一方と近接した位置で平行になるように1本のみ設けることも可能であるが、本実施形態のように上縁部eUと下縁部e L の両方と近接した位置で平行になるように上下2本設ける方が、計測対象の水平度がより確認しやすいので好ましい。
図9(A)〜(D)は、その本発明の第二の形態の水準器において、器体1側に表示するマークaと水平バランス部材2側に表示する指針用マークbの種々の実施形態を、水平バランス部材2を器体1側から取り外した状態で示した説明図である。
なお、図9(A)〜(D)の各実施形態の他の構成は、図1〜図6の実施形態と同様であるので、それらの図示と詳細な説明は省略する。
図10の実施形態は、水平バランス部材2の両端部21を指針形状に構成するとともに、器体1に、この器体1が水平状態の時に、水平バランス部材2の前記指針形状の各端部21が一致するようなマークaを表示したものである。
なお、図10及び図11の実施形態の他の構成は、図1〜図6の実施形態と同様であるので、同一の符合を付し、詳細な説明は省略する。
(i)水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部eLが、器体1に表示されたマークaと重なる(一致する)か又は近接した位置で平行となる。(本発明の第一の形態の水準器)
(ii)水平バランス部材2の両端位置又は長手方向に沿って表示された指針用マークbが、水平バランス部材2の各端部において器体1に表示されたマークaと一致する。(本発明の第二の形態の水準器)
(iii)水平バランス部材2の指針形状の各端部21又は本体20が、器体1に表示されたマークaと一致する。(本発明の第三の形態の水準器)
(i)水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部eLがマークaと重なる(一致する)か否か、或いは上縁部eU及び/又は下縁部eLのマークaに対する傾きの程度により、計測対象の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。(本発明の第一の形態の水準器)
(ii)指針用マークbがマークaと一致するか否か、或いは指針用マークbのマークaに対する傾きの程度により、計測対象の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。(本発明の第二の形態の水準器)
このため、本発明の水準器は、従来の気泡式水準器に較べて、計測対象の水平度や傾きの度合いを精度よく計測・判定することができ、しかも、傾きの計測範囲を広くとることができる。
(i)器体1の下端面を基準面とし、その下端面を計測対象面に置き(当接させ)、計測対象面の水平度や傾きの度合いを計測・判定する。
(ii)特にプレート状の器体1を有する水準器の場合、例えば、壁面にポスターを貼り付ける際に、器体1を水平状態(すなわち、本発明の第一の形態の水準器の場合には、水平バランス部材2の上縁部eU及び/又は下縁部eLがマークaに重なる(一致する)か又は近接した位置で平行となる状態、本発明の第二の形態の水準器の場合には、指針用マークbがマークaと一致した状態、本発明の第三の形態の水準器の場合には、水平バランス部材2の指針形状の各端部21又は本体20がマークaと一致した状態)にして壁面に接着テープで仮止めし、この器体1の上端面にポスターの下端(下辺)が接するようにポスターを位置決めし、壁面への貼り付けを行う。この場合、両手を使用してポスターなどの貼り付けができることから、簡単に素早く正確な作業を行うことができる。
(iii)器体1が、その本体10に対して脱着可能な保持ケース11を備え、この保持ケース11内に水平バランス部材2が支承3された水準器の場合、本体10から取り外した保持ケース11を小型水準器として使用する。これにより1つの水準器で狭い場所などにおいても計測が可能となる。
2 水平バランス部材
3 支承部
4 レール
5A,5B ストッパー
6 スタンド
10 本体
11 保持ケース
13 空間
20 本体
21 端部
30 支点部
31 孔部
40 凸条部
60 台座
61 器体保持部
62 磁石
63 溝
110a,110b 側板部
a マーク
b 指針用マーク
x,y 上端部
xe 端部
e U 上縁部
e L 下縁部
Claims (9)
- 器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の上縁部(eU)及び下縁部(eL)が重なるか又は近接した位置で平行となるような上下2本の線状のマーク(a)が、水平バランス部材(2)の長手方向に沿って表示され、
支承部(3)は、器体(1)側に設けられた支点部(30)と、水平バランス部材(2)の長手方向中央部に形成され、支点部(30)が係合する孔部(31)からなり、支点部(30)の上端部(x)と孔(31)の上端部(y)は尖形であり、該尖形の角度が上端部(x)<上端部(y)であることを特徴とする水準器。 - 水平バランス部材(2)の上縁部(eU)及び/又は下縁部(eL)が着色されていることを特徴とする請求項1に記載の水準器。
- 器体(1)と、長手方向中央部を介して器体(1)に回動自在且つ水平状態に支承(3)される指針用の水平バランス部材(2)を備え、
水平バランス部材(2)には、その両端位置又は長手方向に沿って指針用マーク(b)が表示されるとともに、器体(1)には、該器体(1)が水平状態の時に、水平バランス部材(2)の各端部において水平バランス部材(2)の指針用マーク(b)が一致するようなマーク(a)が表示され、且つ水平バランス部材(2)と器体(1)には、それぞれ指針用マーク(b)とマーク(a)が上下2段に表示され、
支承部(3)は、器体(1)側に設けられた支点部(30)と、水平バランス部材(2)の長手方向中央部に形成され、支点部(30)が係合する孔部(31)からなり、支点部(30)の上端部(x)と孔(31)の上端部(y)は尖形であり、該尖形の角度が上端部(x)<上端部(y)であることを特徴とする水準器。 - 水平バランス部材(2)に表示される指針用マーク(b)は、水平バランス部材長手方向に沿った直線状のマークであり、器体(1)に表示されるマーク(a)は、器体(1)が水平状態の時に指針用マーク(b)が重なる直線状のマークであることを特徴とする請求項3に記載の水準器。
- 器体(1)と水平バランス部材(2)がプレート状であり、プレート状の器体(1)の片面側に、プレート状の水平バランス部材(2)が支承(3)されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水準器。
- 器体(1)と水平バランス部材(2)が透明プラスチックからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水準器。
- 器体(1)は、透明プラスチックからなる横長のプレート体であり、その上端部長手方向と下端部長手方向には目盛が付されるとともに、プレート全面に方眼罫状の目盛が付され、スケールとして使用できるように構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水準器。
- 器体(1)は、本体(10)と該本体(10)に対して脱着可能な保持ケース(11)を備え、該保持ケース(11)内で水平バランス部材(2)が回動自在且つ水平状態に支承(3)され、本体(10)から取り外した保持ケース(11)は小型水準器として使用可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水準器。
- さらに、器体(1)の一部が脱着可能に嵌挿されることで器体(1)が保持されるスタンド(6)を備え、該スタンド(6)は底面に磁石(62)を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水準器。
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