JP6378105B2 - 呼吸器疾患の判定装置 - Google Patents
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Description
このような発作性の症状は、症状が発現する前の段階で予め投薬することにより抑えることができる。
上述した症状は、特に夜間に発現することが多い。したがって、症状が発現した場合には、その対処(投薬等)のために、被検者本人や家族等周囲の者に大きな労力(負担)を強いることになる。
また、睡眠時無呼吸症に対しては、ベッドの周囲音からいびきの発生を検出し、いびきが定常であるか又は非定常であるかの別に応じて、睡眠時無呼吸症を判定する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、特許文献2の技術は、睡眠時無呼吸症の実際の症状の発現を示す一例であるいびきを検出するものであるため、既に発現した状態を検出するにすぎない。
図1は、本発明の一実施形態である呼吸器疾患の判定装置1を示す外観図、図2は、図1に示した判定装置1の構成を示すブロック図である。
電源SW5は、ケース4に設けられている。電源SW5は、判定装置本体3の作動のための電源の投入、切断を切り替える。判定装置本体3に電力を供給する電源は、本実施形態では家庭用の商用電源であるが、例えば乾電池や充電池などを電源として、判定装置本体3に内蔵させてもよい。
判定部18は、増幅回路7、可聴帯域変換器8(周波数変換部の一例)、変換閾値設定部9、測定スイッチ(測定SW)10、A/D変換器11、信号処理部12、演算部13、基準値記憶部14、表示ランプ15、レベル変換部16及びイヤホン出力部17(可聴音出力部の一例)を備えている。
可聴帯域変換器8は、超音波センサ6で検出され増幅回路7で増幅された超音波を、人間の可聴帯域の音声信号に周波数変換する。この可聴帯域変換器8による周波数変換は、例えば分周処理(例えば、1/16の分周処理)による。
可聴帯域変換器8及び変換閾値設定部9は、予め設定された周波数以上のノイズ信号を遮断するノイズ遮断部として動作する。
信号処理部12は、検出された超音波の状態に基づいて、呼吸器疾患の症状の発現前の予兆の有無を判定する。この実施形態では、超音波信号を音声信号に周波数変換しているため、信号処理自体は、周波数変換された音声信号の可聴周波数帯域で行われる。
本願発明者の研究によれば、症状の発現前の予兆では、呼吸器の気道が狭くなることで、被検者は図3に示すように超音波を発することが分かった。
また、被検者が予兆で発する超音波は、周波数20〜40[kHz]の複数の周波数の超音波(パルス波)が時間的にずれて発生することで、図3に示すようにバースト状になっている。
ただし、後の演算部13による判定では、信号処理部12による可聴周波数帯域での信号処理結果を超音波の周波数帯域に換算して判定を行う。
演算部13は、比較の結果、信号処理部12で算出された割合[%]が基準値記憶部14に記憶された割合の基準値より大きいときは、予兆ありと判定する。一方、演算部13は、比較の結果、信号処理部12で算出された割合[%]が基準値記憶部14に記憶された割合の基準値より小さいか等しいときは、予兆なしと判定する。
したがって、レベル変換部16は、音声信号をイヤホンを通じてアナログの可聴音として出力するときの音量を調整するものとなっている。
なお、レベル変換部16が音声信号を出力する外部としては、上述したイヤホン出力部17の他に、スピーカを適用することもできる。
次に、このように構成された呼吸器疾患の判定装置1の作用、効果について説明する。
図5は、判定装置1の動作を示すフローチャートである。
判定装置1は、被検者の傍に配置されて、被検者本人や家族等周囲の者などの使用者により、電源SW5が投入に切り替えられる(S1)。これにより、判定装置1に電力が供給され、超音波センサ6が超音波の検出を開始し、検出された超音波は増幅回路7が増幅する。
使用者により、変換閾値設定部9が操作されて、遮断するノイズ信号の周波数の大きさが調整される(S2)。
これにより、例えば照明器具や冷蔵庫等の家電製品が発するノイズ信号である超音波が除去される。呼吸器疾患の予兆で検出される超音波の周波数は、大部分が40[kHz]を下回る。したがって、変換閾値設定部9は、周波数が40[kHz]に調整されれば十分である。
A/D変換器11は、入力された音声信号をデジタル信号に変換した上で、信号処理部12に出力する。
信号処理部12は、A/D変換器11から入力されたデジタルの音声信号を時間60[sec]分、信号処理部12に備えられたメモリに記憶する(S4)。信号処理部12は、メモリに記憶された音声信号に対してバースト幅解析と周波数解析とを行う(S5,S6)。
演算部13の判定が予兆ありとの判定のときは、表示ランプ15が点灯し(S8)、使用者に予兆があることを報知する。演算部13による判定が予兆ないとの判定のときは、ステップ4(S4)に戻って、信号処理部12が、A/D変換器11から入力されたデジタルの音声信号を時間60[sec]分、信号処理部12に備えられたメモリに記憶する。以下、ステップ4(S4)からステップ7(S7)の処理を繰り返す。
また、本実施形態の呼吸器疾患の判定装置1によれば、被検者の呼吸器の気道が狭くなることによって発生する超音波に基づいて、被検者の呼吸器疾患の症状の発現前の予兆の有無を自動的に判定することができる。これにより、予兆がある場合にだけ、症状が実際に発現する前に、症状の発現に備えた対処(例えば、投薬。)をすることができる。
また、本実施形態の呼吸器疾患の判定装置1によれば、予兆の有無を自動的に判定するため、被検者本人や家族等周囲の者など使用者に負担を与えることがない。
また、実施形態の呼吸器疾患の判定装置1によれば、超音波の状態、特に発生するバースト状の期間における超音波の平均周波数の最大値に応じて、予兆の有無を判定することで、痰などの粘性の液体が気道に溜まって気道が狭くなることによる予兆も正確に判定することができる。
なお、判定部18による、予兆の有無の判定方法としては、上述したものに限定されず、超音波の状態に基づいて判定するものであれば他の方法によって判定するものであってもよい。
ただし、可聴帯域変換器8によって超音波を音声信号の周波数帯域に変換することにより、A/D変換器11や信号処理部12での信号処理の負荷を低減することができる。これにより、判定部18を安価に構成することができ、呼吸器疾患の判定装置1を、一般の家庭用の民生機器としても適応させることができる。
また、可聴帯域変換器8により、超音波を音声信号の周波数帯域に変換することにより、超音波が発生したときに、被検者等の使用者に、超音波の発生を聴覚または視覚で認識させることもできる。
このように、音声信号を可視光として出力することにより、聴覚障害者等には可視光出力部に出力された可視光を視覚的に認識させることができ、視覚により超音波の発生を報せることができる。
超音波センサ6と判定装置本体3とを別体にした構成では、受信部と判定装置本体3とを、呼吸器疾患の判定装置として把握することもできる。
また、複数の被検者に対してそれぞれ1つの超音波センサ6を配置し、超音波センサ6ごとに別異のID番号を割り付けて、ID番号の異なる複数の超音波センサ6でそれぞれ検出された被検者ごとの超音波に基づいて、1つの判定装置本体3により、各被検者の呼吸器疾患の予兆の有無を判定するようにしてもよい。
3 判定装置本体
5 電源SW
6 超音波センサ
7 増幅回路
8 可聴帯域変換器
9 変換閾値設定部
10 測定SW
11 A/D変換器
12 信号処理部
13 演算部
14 基準値記憶部
15 表示ランプ
16 レベル変換部
17 イヤホン出力部
18 判定部
Claims (5)
- 被検者の呼吸動作に伴って発せられる超音波を検出する超音波検出器と、
前記超音波検出器で検出された超音波に基づいて、前記被検者の呼吸器疾患の症状の発現の予兆の有無を判定する判定部と、を備えた呼吸器疾患の判定装置。 - 前記判定部が、予め設定された時間における前記超音波のバースト幅の占める割合及び前記超音波の周波数の高低のうち少なくとも一方に基づいて、前記予兆の有無を判定する請求項1に記載の呼吸器疾患の判定装置。
- 前記超音波検出器により検出された超音波のうち予め設定された周波数以上のノイズ信号を遮断するノイズ遮断部を備えた請求項1又は2に記載の呼吸器疾患の判定装置。
- 前記超音波検出器で検出された超音波を、人間の可聴帯域の音声信号に変換する周波数変換部を備え、
前記判定部は、前記可聴帯域での信号処理により、前記被検者の呼吸器疾患の発現の予兆の有無を判定する請求項1から3のうちいずれか1項に記載の呼吸器疾患の判定装置。 - 前記周波数変換部により変換して得られた音声信号を、可聴音として出力する可聴音出力部又は前記可聴音に対応した可視光として出力する可視光出力部を備えた請求項4に記載の呼吸器疾患の判定装置。
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