JP6377478B2 - 展開シート及びそれを用いた組合せ食品 - Google Patents

展開シート及びそれを用いた組合せ食品 Download PDF

Info

Publication number
JP6377478B2
JP6377478B2 JP2014196124A JP2014196124A JP6377478B2 JP 6377478 B2 JP6377478 B2 JP 6377478B2 JP 2014196124 A JP2014196124 A JP 2014196124A JP 2014196124 A JP2014196124 A JP 2014196124A JP 6377478 B2 JP6377478 B2 JP 6377478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
hanging
dimensional object
sheet
fold line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014196124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016066030A (ja
Inventor
久仁 都筑
久仁 都筑
幸子 石田
幸子 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kracie Foods Ltd
Original Assignee
Kracie Foods Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kracie Foods Ltd filed Critical Kracie Foods Ltd
Priority to JP2014196124A priority Critical patent/JP6377478B2/ja
Publication of JP2016066030A publication Critical patent/JP2016066030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377478B2 publication Critical patent/JP6377478B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

本発明は、食品を、吊り下げ装飾しかつ揺動することのできる立体物を組み立てるための展開シート及びそれを用いた組合せ食品に関し、さらに詳しくは、組み立てて得られる立体物が少しの力を加えるだけでゆりかごのように揺動し、この揺動に連動して該立体物に吊り下げ装飾した食品も揺動することができ、さらには食品の吊り下げや取り外しが容易に繰り返し行うことのできる立体物を組み立てるための展開シート及びそれを用いた組合せ食品に関する。
近年の少子化に伴い、幼児、小児をターゲットとする食品市場は縮小傾向にあり、ひとりでも多くの購入者を獲得するための手段のひとつとして、幼児、小児を魅了する付加価値を高めた様々な食品が発売されている。例えば、既存のキャラクターとのコラボレーションによる食品、独自のブランド・キャラクターを有する食品、加水する、混ぜるというような単純な動作を行うことで購入者自身が調製する食品、或いは調製前後の色、態様等の変化を楽しむ食品、本物感を高めるために複数の食品で構成される集合体食品、食品に動きを持たせ、その動きを視覚的に楽しむ食品等が挙げられる。
上記のように、複数の食品で構成される集合体食品としては、例えば、菓子単体を単独で食べるのではなく、一つ一つの菓子を複数集めて一つの菓子にする集合体菓子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。該集合体菓子は、特許文献1の図2のように木状軸5に設けた係止部3にみかんの実のグミキャンディー1を付けたり、図5のように木状軸5に設けた凹部8にクルミの実や葉のグミキャンディー1を係止させたものである。
しかしながら、該集合体菓子は、図2に記載の係止部3ではグミキャンディーの着脱を繰り返し行うことや複数のグミキャンディーを一つの係止部で係止させることは困難であった。また、既製の房状軸や木状軸を用いることから組み立てるという工作的な楽しさを体感することはできなかった。さらに、該集合体菓子では木状軸やグミキャンディーが揺動するという視覚的な楽しさも体感することはできなかった。
一方、食品に揺動という動きを持たせることで視覚的に楽しむことのできる組合せ食品としては、例えば、弾性菓子と、該弾性菓子を挟持するための挟持用治具とを備えてなる組み合わせ菓子が知られている(例えば、特許文献2参照。)。該組み合わせ菓子は、喫食者が、舌形状の弾性菓子を、動物の顔の上顎部分までの図柄を施した挟持用治具に挟着させ、一体化したときに、動物が舌を出しているような外観を呈し、挟持用治具を持って振ると弾性菓子が揺動し、あたかも、動物の舌が動いているかのような視覚的変化を楽しむことができるものである。
しかしながら、該組み合わせ菓子は、弾性菓子に挟持用治具を挟着するだけで組み合わせ菓子の組み立てが完成することから、工作的な楽しみが少なく改良の余地があった。
特開平8−131078号公報 実開平6−7490号公報
本発明は、以上のような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、食品を、吊り下げ装飾しかつ揺動することのできる立体物を組み立てるための展開シート及びそれを用いた組合せ食品に関し、さらに詳しくは、組み立てて得られる立体物が少しの力を加えるだけでゆりかごのように揺動し、この揺動に連動して該立体物に吊り下げ装飾した食品も揺動することができ、さらには食品の吊り下げや取り外しが容易に繰り返し行うことのできる立体物を組み立てるための展開シート及びそれを用いた組合せ食品を提供するにある。
本発明は、食品を、吊り下げ装飾しかつ揺動することができる立体物を組み立てるための展開シートであって、該展開シートは、該展開シートの中心に位置する山折り線を対称軸として線対称で、本体部と脚部とが切り取り線を介して各々形成されており、該本体部は、該展開シートの中心に位置する山折り線を対称軸として線対称で、一対の吊り下げ装飾部と底部とが山折り線を介して形成されており、該吊り下げ装飾部には、突起部形成用の切込みが入れられ、両側に一対の差込み保持部が形成されており、該差込み保持部と該吊り下げ装飾部との境には一対の切込みが入れられており、該底部には、脚部との境の切り取り線の中心位置に切込みが入れられており、該脚部には、該切り取り線の対辺に略円弧状の辺が形成され、両側には一対の差込み部が山折り線を介して形成されてなる展開シートにより上記目的を達成する。
好ましくは、上記展開シートと、該展開シートから組み立てられた立体物の突起部に吊り下げ可能な懸下部を有する食品とを備えてなる組合せ食品である。
すなわち、本発明者らは、幼児、小児を魅了できる付加価値のある食品を提供するために、喫食者自身が振ることで揺らすのではなく、簡単な仕掛けを喫食者自身が手作りして、食品が揺動するようにすれば、工作的な楽しみや視覚的な楽しみが得られると考え、鋭意検討を行った。その結果、少しの力を加えるだけで揺動する立体物を、幼児でも容易に組み立てることができる展開シートで提供すれば、遊戯性が付与されると考えた。また、その立体物に食品を吊り下げ装飾し、立体物の揺動と連動して吊り下げ装飾された食品も揺動されるようにすると、組み立てる楽しさと遊戯性、食べる楽しさを付与されるのではないかと考えた。
そこで、立体物としたときの接地形状が略円弧状の辺となるよう展開シートを設計すると、少しの力を加えるだけで立体物自身のゆりかごのような揺動が可能となった。また、立体物の表面に突起を設けると、食品の吊り下げや取り外しが容易に繰り返し行うことのできる吊り下げ装飾が可能となった。このような立体物を組み立てるために、立体物を成形する部材となる吊り下げ装飾部及び底部からなる本体部と脚部とを形成する展開シートとすること、さらに該展開シートと、設けられた突起に吊り下げ可能な食品を組合せることにより本発明に到達した。
本発明の展開シートは、一部を切り離し、シート本体を折り曲げたのち、切り離した部分を差し込むという簡単な操作だけで、立体成形され、ゆりかごのような揺動を行う立体物となるよう設計しているので、糊などの接着剤も必要とせず、展開シートのみで該立体物に組み立てることができる。
また、展開シートは、立体物を成形する部材となる本体部と脚部とが左右対称となっており、折り曲げや切り離し、差し込みといった簡単な操作で立体化できるよう設計しているので、幼児でも短時間で組み立てることができる。
また、展開シートの状態では、完成後の立体物が分からないので、組み立てながら出来上がる形状を楽しむという工作的な楽しみがある。
また、本発明の展開シートに係る立体物は、突起部を有するので、懸下部を有する食品を吊り下げることが可能であり、ひとつの突起部に1個或いは複数個の食品を、複数の突起部に1個或いは複数個の食品等、適宜自由に吊り下げ装飾することができる。また、該突起部は表面に折り出し形成されていることから、該食品の吊り下げや取り外しを容易に繰り返し行うことができる。
本発明の展開シートにより組み立てられる立体物は、接地形状が略円弧状であることから、少しの力を加えるだけでゆりかごのような揺動が可能となり、該立体物に吊り下げ装飾された食品もまた、立体物の揺動に連動して揺動する。
本発明の組合せ食品は、展開シートから立体物を組み立てる、組み立てた該立体物に懸下部を有する食品を吊り下げ装飾するという動作によって工作的に楽しむことができる。
本発明の組合せ食品は、展開シートから組み立てられた立体物が、少しの力を加えるだけでゆりかごのように揺動し、該立体物の揺動に連動して吊り下げ装飾された食品もまた揺動することにより、両者の揺動を視覚的に楽しむことができ、遊戯性の付与された組合せ食品とすることができる。
また、吊り下げる食品の重量や位置を変えると、力を加えなくとも長時間揺動させることができる。
本発明の一例を示す展開シート 本発明の展開シートから組み立てられた立体物の一例の斜視図
本発明を詳しく説明する。
本発明の展開シートは、食品を、吊り下げ装飾しかつ揺動することができる立体物を組み立てるための展開シートである。
本発明の展開シートを、図1及び図2を用いて説明する。
図1は本発明の展開シートの一例を示す図で、該展開シート1は、該展開シート1の長手方向に、本体部11と該本体部11の両端に脚部12a、12bが各々形成されており、該本体部11は吊り下げ装飾部13(13a、13b)と底部14(14a、14b)とが形成されている。
図2は、本発明の展開シートから組み立てられた立体物の一例の斜視図で、該立体物2には、吊り下げ装飾部13a表面から折り出し形成された突起部21に吊り下げ可能な懸下部を有する食品3が吊り下げ装飾されている。
まず、図1に示すように、展開シート1に形成されている本体部11と脚部12(12a、12b)は、図2に示すような立体物2を成形する部材となるものであり、該展開シート1の中心に位置する山折り線Aを対称軸として線対称で、該本体部11と該脚部12a、12bとが切り取り線B1、B2を介して形成されている。そして、該脚部12a、12bは切り取り線B1、B2で各々切り離して用いるようになっている。なお、図1の他に、図1における長手方向の長さが図1の短手方向の長さより短くなってもよい。
次に、該本体部11は吊り下げ装飾部13(13a、13b)と底部14(14a、14b)とで形成されており、詳細には、展開シート1の中心に位置する山折り線Aを対称軸として線対称で、一対の吊り下げ装飾部13と底部14(13aと14a、13bと14b)とが山折り線C(C1、C2)を介して形成されている。
該吊り下げ装飾部13a、13bには突起部21形成用の切込みDが入れられており、この切込みDに沿って谷折り線Hで折り上げることにより、図2に示すように吊り下げ装飾部13a表面に爪状の突起部21が折り出し形成されるようになっている。また、展開シート1の中心に位置する山折り線Aを折り曲げ、山折り線Aを境にして形成された2面の吊り下げ装飾部13a、13b表面に各々、突起部21を折り出し形成することで、食品の吊り下げや取り外しを容易に繰り返し行うことのできる吊り下げ部位とすることができる。
該突起部21の長さは、吊り下げ装飾に用いる懸下部を有する食品3の厚みを考慮して設定すればよく、この長さを調整することで、食品を1個だけでなく複数個吊り下げたり、食品の大きさや重さを変えることができる。また、該突起部21の数や位置は、必ずしも図1のように山折り線Aを対称軸として線対称に設計する必要はなく、吊り下げ装飾部13に懸下部を有する食品3が吊り下げ装飾されたときのバランスを考慮して山折り線Aの中心点(図示せず)の点対称に設計する、喫食者に食品の吊り下げ装飾によってバランスをとることを委ねるために、敢えて非対称に設計する等、適宜設定すればよい。
さらに、該吊り下げ装飾部13a、13bには、両側に一対の差込み保持部22(22aと22a´、22bと22b´)が形成されており、該差込み保持部22と該吊り下げ装飾部13との境には一対の切込みE(E1とE1´、E2とE2´)が入れられている。これらは、該吊り下げ装飾部13と後述する脚部12とを連結させるための部位であり、具体的には、該切込みEに、予め切り取り線B1、B2で各々切り離した脚部12a、12bに形成された差込み部23(23a、23a´、23b、23b´)を山折り線Fで折って差込み連結できるようになっている。
次に、該底部14a、14bには各々、脚部12との境の切り取り線B1、B2の中心位置に切込みG1、G2が入れられている。この切込みG1、G2は、切り取り線Bで脚部12を切り離した後該切込みG1とG2とを互いに差込み合うことで、吊り下げ装飾部13a、13bの2面を、山折り線Aを頂点とする三角柱形状に立体化する。該切込みG同士を互いに差込み合う構造を採用することにより、底部の重量が増し、該立体物の重心が下がることで、ゆりかごのような揺動を長く楽しむことができる。
次に、該脚部12a、12bには各々、切り取り線B1、B2の対辺に略円弧状の辺P1、P2が形成され、両側には一対の差込み部23(23aと23a´、23bと23b´)が山折り線Fを介して形成されている。該差込み部23は、該脚部12を切り取り線Bで本体部11から切り離した後、吊り下げ装飾部13の切込みEに差込み連結するための挿入部位となる。例えば、図2のような立体物の差込み連結の一例を挙げると、差込み部23aを切込みE2に、差込み部23a´を切込みE1に、差込み部23bを切込みE2´に、差込み部23b´を切込みE1´に挿入すればよい。なお、図2では脚部12を、吊り下げ装飾部13表面に対し垂直方向に差込み連結しているが、他に水平方向に差込み連結してもよい。
この差込み連結によって、上記立体化された本体部11は立体物2として成形される。なお、切り取り線Bの長さは、本体部11が立体物2として安定するような長さに設定すればよい。また、図2に示すように、該略円弧状の辺P1、P2は、差込み連結によって
成形された立体物2の底辺となることで、少しの力を加えるだけで略円弧状の辺Pの形状に沿って立体物2がQ方向に揺動する。適度な揺動を得るには、略円弧状の中心角は30〜60度が好ましい。
また、該展開シート1の材質としては、例えば、板紙等の紙が挙げられる。
なお、本発明の展開シート1に係る吊り下げ装飾部13には、描画を施してもよい。例えば、複数の樹木が林立する森林、1本の樹木、数本の樹木、ブドウの房、開花した花、お菓子の家、森の小道、空・雲・海・波・海岸・砂浜等の風景、シーソー・木馬等の遊具、やじろべえ等の描画が挙げられる。
次に、図1の本発明の展開シート1から、立体物2を組み立てる一例について、図2を用いて説明する。
まず、図1において、展開シート1の本体部11から、その両端に配置された一対の脚部12をそれぞれ切り離す。次に、吊り下げ装飾部13の、突起部21形成用の切込みDを谷折り線Hで折り上げて、吊り下げ装飾部13の表面から爪状の突起部21を折り出し形成させる。次に、該本体部11における山折り線A、Cを山折りすることで、山折り線Aを境に吊り下げ装飾部13を13aと13bの2面形成させる。さらに、該吊り下げ装飾部13と差込み保持部22との境を切込みEに沿って山折りする。
次に、底部14各々に入れられている切込みG同士を互いに差込む。こうすることで、吊り下げ装飾部13の13aと13bの2面を、山折り線Aを頂点とする三角柱形状に立体化する。最後に、先に切り離した脚部12と差込み部23との境にある山折り線Fを山折りしてから、該差込み部23を吊り下げ装飾部13の切込みEに挿入し差込み連結する。この差込み連結により、上記立体化された本体部11を立体物2として成形し、図2のような立体物2を組み立てる。
また、図2では、脚部12a、12bに形成される略円弧状の辺P1、P2は、垂直方向の差込み連結によって成形された立体物2の底辺となっており、少しの力を加えるだけでこの略円弧状の辺P1、P2の形状に沿って立体物2自身がQ方向に揺動する。また、水平方向に差込み連結した場合は、立体物2はL方向に揺動する。
さらに、組み立てられた立体物2に折り出し形成された該突起部21には、任意の食品などを装着することができ、装着方法としては、粘弾性食品を突き刺す、懸下部を有する食品を吊り下げる等が挙げられるが、好適には、懸下部を有する食品を用いると、組み立てられた立体物の揺動と連動して該食品も容易に揺動する、良好な装飾性を有する点で望ましい。
また、該食品は、家庭にあるものを用いてもよいが、好ましくは描画を施した展開シートと懸下部を有する食品とをセットにした組合せ食品とすると、展開シートの描画の色、柄、模様と食品の形状を関連付けた意匠とすることができ、さらに興趣に富んだ遊戯性を付与できる点で好適である。
本発明の組合せ食品は、図1のような展開シート1と、図2に示されているように、立体物2の突起部21に吊り下げ可能な懸下部を有する食品3とを備えてなる。
まず、懸下部を有する食品3とは、食品の一部に、立体物2の突起部21に吊り下げが可能な形状を有する食品であれば良い。吊り下げが可能な形状とは、例えば、輪、鉤等の形状が挙げられる。具体的には、図2の懸下部を有する食品3のように、サル様の食品において尾を用いて輪形状とするものが挙げられる。ほかには、例えば、サル様の食品の両
手を輪形状とする、サル様の食品の片手や尾を鉤形状にする、リンゴ様・ブドウ様等の食品の柄を鉤形状にする、ドーナツ形状にする、リボン形状にする等が挙げられる。その他に、食品とは異素材のプラスチック等の非食性の吊り下げ治具を取り付けた食品であってもよいが、好ましくは、食品そのもので懸下部を有することが誤食を防止する点で望ましい。
該食品としては、ソーセージ、かまぼこ等の練り製品、ソフトキャンディ、チューインガム、ゼリー菓子(グミ、ゼリービーンズ等)、マジパン等の粘弾性食品、ビスケット、クラッカー、乾パン、プレッツェル等の焼成食品、ハードキャンディ、チョコレート等の油脂性菓子、ラムネ等の硬質菓子、スナック等の膨化菓子等、広く一般的な食品が挙げられる。好ましくは、ソフトキャンディ、チューインガム、ゼリー菓子、マジパン等の粘弾性食品が、立体物への吊り下げ装飾しやすい形状に加工しやすく、かつ揺動の際に落下しても崩れ難い点で好適である。
該食品の形状としては、好ましくは、展開シート1の吊り下げ装飾部13の描画と合わせたものを用いると、吊り下げ装飾部13の描画と吊り下げ装飾された食品による一体感により、より顕著に両者の揺動を視覚的に楽しむことができる点で好適である。例えば、吊り下げ装飾部13を複数の樹木が林立する森林の描画にして、サル様の食品を吊り下げ装飾する。ほかに、1本や数本の樹木の描画にリンゴ・ブドウ等の木の実様の食品を、ブドウの房の描画にブドウ粒様の食品を、開花した花の描画にミツバチ様の食品を、お菓子の家の描画にプレッツェル等の焼成食品を、空や雲の風景の描画に飛行機様の食品を、海や波の風景の描画にヨット様の食品などを合わせることが挙げられる。
本発明に係る懸下部を有する食品として、例えばソフトキャンディの場合、次のようにして製造する。
まずゼラチンと水とを除く原料をニーダーに投入し、加温する。次に予め水で膨潤したゼラチンを加え、ゼラチンが全体に均一に分散する程度まで攪拌混合してソフトキャンディ生地を調製する。次いで、該ソフトキャンディ生地を公知の方法で成形し、懸下部を有するソフトキャンディを得る。ここで、懸下部を有するソフトキャンディの成形方法としては、例えば、特開2013−74874号公報の粘弾性食品片集合体の製造装置に、輪形状や鉤形状を有するノズル吐出口を用いて成形する方法、型抜き等で穿孔する方法等が挙げられる。
該ソフトキャンディの原料としては、糖類(単糖類、二糖以上の多糖類、糖アルコール等)、ゼラチン、副原料が挙げられる。副原料としては、油脂、酸味料、高甘味度甘味料、乳化剤、安定剤、着香料、着色料、乾燥果実、種実類、茶類・コーヒー等の各種風味原料、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維、コラーゲン・ヒアルロン酸等の美肌成分等が挙げられ、これらは単独でも複数でも適宜選択して用いればよい。
ほかに、本発明に係る懸下部を有する食品として、例えばプレッツェルの場合、次のようにして製造する。
小麦粉、油脂、食塩、イースト、水をミキサーで混合しドウ生地を得る。これを約29℃で3時間発酵させた後、エクストルーダー等を用いて棒状に押出し、アルカリ溶液に通した後、適当な長さに切断し輪形状に成形したものに食塩を振り掛けて焼成する。該プレッツェルの副原料として、上記ソフトキャンディの製造に用いた糖類や副原料をプレッツェルの製造に支障のない範囲で適宜選択して用いてもよい。
次に、本発明の組合せ食品の製品化は、例えば、次のようにして行われる。まず、展開シートを準備する。次に、懸下部を有する食品を調製後、適宜包装体で包装する。なお、該食品の包装体の材質は、好ましくは、アルミ、アルミ蒸着、ガラス蒸着等の防湿性があ
り、密封可能な材質であることが、包装後、食品が吸湿や乾燥しない点で好適である。そして、該展開シート及び上記包装体で包装した懸下部を有する食品を、例えば、ポリエチレン等の軟質なプラスチック袋や箱等に包装すればよい。
次に、本発明の組合せ食品は、例えば、図2のように、次のようにして使用される。まず、展開シート1から立体物2を組み立てる。次に、該立体物2の突起部21に、懸下部を有する食品3を吊り下げ装飾する。なお、図2ではひとつの突起部21に1個の懸下部を有する食品3が吊り下げ修飾されているが、吊り下げ装飾は適宜行うことができ、例えば、ひとつの突起部に複数個の食品、複数の突起部に1個或いは複数個の食品等、吊り下げ装飾は適宜自由に行えばよい。この後、吊り下げ装飾された立体物2に少しの力を加えると、脚部12a、12bに形成されている略円弧状の辺P1、P2の形状に沿って立体物2自身がQ方向に揺動し、揺動する立体物2に連動して懸下部を有する食品3も立体物2と同様にQ方向に揺動する。さらに立体物2の揺動が大きくなるとL方向にも揺動する。また、吊り下げる食品の重量や、吊り下げ位置を他の突起部に変えたり、吊り下げ装飾部13a、13bの突起部21の位置を非対称にすると、立体物2に力を加えなくとも立体物2を揺動させることができる。
以上のように、本発明の組合せ食品は、展開シートから立体物を組み立てる、組み立てた該立体物に懸下部を有する食品を吊り下げ装飾するという動作によって工作的に楽しむことができる。また、吊り下げ装飾する際、懸下部を有する食品の吊り下げや取り外しを容易に繰り返し行うことができる。さらに、展開シートから組み立てられた立体物が、少しの力を加えるだけでゆりかごのように揺動し、該立体物の揺動に連動して吊り下げ装飾された食品もまた揺動することにより、両者の揺動を視覚的に楽しむことができ、遊戯性の高い組合せ食品とすることができる。
また、上述した通り、懸下部を有する食品の形状を、展開シートの吊り下げ装飾部の描画に合わせたものを用いると、吊り下げ装飾部の描画と吊り下げ装飾された食品による一体感により、より顕著に揺動を視覚的に楽しむことができる点で好適である。
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
<実施例1>
≪懸下部を有する食品の調製≫
ゼラチン及び水を除く表1に示す成分をニーダーに投入し、55℃になるまで加温した。次に予め水で膨潤したゼラチンを加え攪拌混合し、ソフトキャンディ生地を得た。次いで、得られたソフトキャンディ生地を、特開2013−74874号公報の粘弾性食品片集合体の製造装置を用いて、図2の懸下部を有する食品3のような、サルの尾の部分が輪形状を有するソフトキャンディに成形した。次に、得られたソフトキャンディ8個をアルミ蒸着包装体に収容後密封した。
≪組合せ食品の調製≫
図1に示すような展開シート1及び上記包装したソフトキャンディを準備し、両者をひとつのポリエチレン袋に包装した。
Figure 0006377478
上記のようにして得られた実施例1の組合せ食品について、5〜8歳の未就学から小学3年生の男女30名(調査対象の男女30名の横に各自保護者一人ずつが帯同)に、立体物の組み立て、吊り下げ修飾、揺動遊びを実施してもらい、各動作に対するアンケート調査を行った。また、その一連の動作における様子を観察した。
具体的な調査方法としては、以下のような組み立て方と遊び方の説明書と実施例1の組合せ食品とを、調査対象30名の男女に渡し、まず、展開シートから立体物を組み立てさせた。次に、包装体からソフトキャンディを取り出し、組み立てた立体物に自由に吊り下げ装飾させた。次に自由に揺動遊びをさせた。
≪説明書≫
<組み立て方>
・ 本体部と脚部とを切り離そう
・ 突起部を折り上げよう
・ 本体部や脚部の山折り線を折り、底部にある切込み同士を差し込もう
・ 本体部の切込みに、脚部の差込み部を差し込もう
<遊び方−ひとりで>
いくつのキャンディをぶらさげられるかな
<遊び方−ふたりで・みんなで>
・ 順番に、立体物にキャンディをぶらさげよう
・ 立体物を倒さずに、最後までぶら下げた人の勝ち!
その結果、調査対象30名の全てが、迷うことなく短時間で展開シート1から立体物2を組み立てることができた。この組み立てる動作に対し調査対象の90%が楽しいと回答した。
また、吊り下げ装飾する動作については、図2のようにひとつの突起部にソフトキャンディ1個を吊り下げ装飾したり、ほかには、複数の突起部にソフトキャンディをそれぞれ1個ずつ吊り下げ装飾したり、ひとつの突起部に2個のソフトキャンディを吊り下げ装飾したりと、吊り下げや取り外しを繰り返し行って、各自が自由に吊り下げ装飾を楽しむ様子が観察された。
各自で吊り下げ装飾した後には、吊り下げ装飾部13a又は13bの一方を人差し指で少し押すと、立体物2がQ方向に揺動を始め、この揺動する立体物2に連動してソフトキャンディもQ方向に揺動した。さらに強く押して立体物2を大きく揺動させると、ソフトキャンディはL方向にも揺動した。ソフトキャンディが揺動し始めると、その様子を眼で追うように見つめ、視覚的に楽しんでいることが伺えた。また、アンケートでは、立体物が揺れてドキドキしたという回答が得られた。
また、保護者と一緒に遊ぶ様子も見られ、立体物に交互にソフトキャンディを吊り下げ、吊り下げ時の反動による揺動状態やソフトキャンディの重みから、立体物がさらに大きく揺動し、ソフトキャンディが落下したり、バランスを崩して立体物が倒れたりしたときは、大きな歓声が上がり、様々な楽しみ方があることが伺えた。
最後には、保護者と一緒に楽しそうにソフトキャンディを喫食していた。
1 展開シート
2 立体物
3 懸下部を有する食品
11 本体部
12 脚部
13 吊り下げ装飾部
14 底部
21 突起部
22 差込み保持部
23 差込み部
P 略円弧状の辺

Claims (2)

  1. 食品を、吊り下げ装飾しかつ揺動することができる立体物を組み立てるための展開シートであって、
    該展開シートは、該展開シートの中心に位置する山折り線を対称軸として線対称で、本体部と脚部とが切り取り線を介して各々形成されており、
    該本体部は、該展開シートの中心に位置する山折り線を対称軸として線対称で、一対の吊り下げ装飾部と底部とが山折り線を介して形成されており、
    該吊り下げ装飾部には、突起部形成用の切込みが入れられ、両側に一対の差込み保持部が形成されており、該差込み保持部と該吊り下げ装飾部との境には一対の切込みが入れられており、
    該底部には、脚部との境の切り取り線の中心位置に切込みが入れられており、
    該脚部には、該切り取り線の対辺に略円弧状の辺が形成され、両側には一対の差込み部が山折り線を介して形成されてなる展開シート。
  2. 請求項1記載の展開シートと、該展開シートから組み立てられた立体物の突起部に吊り下げ可能な懸下部を有する食品とを備えてなる組合せ食品。
JP2014196124A 2014-09-26 2014-09-26 展開シート及びそれを用いた組合せ食品 Active JP6377478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196124A JP6377478B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 展開シート及びそれを用いた組合せ食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196124A JP6377478B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 展開シート及びそれを用いた組合せ食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016066030A JP2016066030A (ja) 2016-04-28
JP6377478B2 true JP6377478B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55805434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014196124A Active JP6377478B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 展開シート及びそれを用いた組合せ食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6377478B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7354001B2 (ja) * 2020-02-03 2023-10-02 達也 清水 折り畳み式カード入れ作成キット

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5239431Y2 (ja) * 1971-03-02 1977-09-06
JPS5521826Y2 (ja) * 1976-06-03 1980-05-26
JPS5823367U (ja) * 1981-08-08 1983-02-14 株式会社日本テイラ−ニユ−ス 組立式席札
JPH0548213Y2 (ja) * 1988-03-07 1993-12-21
JPH0271879U (ja) * 1988-11-18 1990-05-31
JPH08131078A (ja) * 1994-11-08 1996-05-28 Toshiko Fujisaki 集合体菓子
GB2467115A (en) * 2009-01-12 2010-07-28 Edward Pitcher Three dimensional structure, pop-up device
US8196890B1 (en) * 2011-01-31 2012-06-12 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Hanging merchandise display system
JP5956281B2 (ja) * 2012-08-09 2016-07-27 ドギーマンハヤシ株式会社 ポップカード保持具の展開物およびポップカード保持具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016066030A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070134377A1 (en) Creative edible assembly kit
US20050191405A1 (en) Starch-molded fruit snack puzzle
WO2005077198A1 (en) Aerated confection puzzle
JP6377478B2 (ja) 展開シート及びそれを用いた組合せ食品
ES2381347B1 (es) Pan de color y procedimiento de obtención del mismo.
Delacre Salsa stories
Hussain Nadiya's Bake Me a Celebration Story: Thirty recipes and activities plus original stories for children
WO2016199737A1 (ja) 組合せ菓子キット
KR101895200B1 (ko) 새우가 함유된 비스킷 및 그 제조방법
Quinzio Pudding: A Global History
Muncaster Isadora Moon Has a Sleepover
Muncaster Isadora Moon Has a Sleepover eBook
Hussain Nadiya's Bake Me a Festive Story: Thirty festive recipes and stories for children
Ysewijn The British Baking Book: The History of British Baking, Savory and Sweet
Kohl Mudworks: Creative clay, dough, and modeling experiences
Quinzio Dessert: A Tale of Happy Endings
Harries Playing with playdough
Risson Tablet to Table Vol 1 Issue 8
JP3164377U (ja) グミ菓子セット
Jell Treasure is never far away
Deacon Holiday Cakes and Cupcakes: 45 Fondant Designs for Year-round Celebrations
Tack et al. What's New, Cupcake?: Ingeniously Simple Designs for Every Occasion
CZ22472U1 (cs) Jedlá modelovací hmota
Strauss et al. Confetti Cakes For Kids: Delightful Cookies, Cakes, and Cupcakes from New York City's Famed Bakery
Walsh A Literary Tea Party: Blends and Treats for Alice, Bilbo, Dorothy, Jo, and Book Lovers Everywhere

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377478

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111