JP6377417B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技板と透明板との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う遊技機に関する。
遊技機の一例であるパチンコ遊技機にあっては、遊技板と透明板との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域を有し、発射装置から遊技領域へ発射された遊技球が該遊技領域に設けられた入賞口へ入賞したり、入賞口へ入賞せずに流下したりすることで遊技が行われる。また、遊技領域には、遊技球を誘導する障害釘や、入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域の外方へ排出するためのアウト口等が設けられている。
また、この種のパチンコ遊技機において、不正者が透明板に磁石を翳して流下する遊技球を吸着し、該吸着した遊技球の上に後続の遊技球を次々と積み重ね、いわゆる葡萄の房状に遊技球を滞留させて入賞口付近まで到達させることで、遊技球を入賞口に入賞させやすくするといった不正行為が行われることがあった。
そこで、アウト口の左右両側方に、左右側に向けて円弧状に上り傾斜したレールを設けるとともに、一側方のレールの上面の傾斜下端を他側方のレールの上面の傾斜下端よりも上方に配置し、一側方のレールの上面の傾斜下端の下方に、他側方のレールを流下してきた遊技球に衝突してアウト口へ誘導する球誘導部を設け、遊技球をアウト口の周辺に滞留させずにアウト口へ迅速に誘導することで、上記したような磁石を用いた不正行為を防止しようとしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−268892号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、アウト口の周辺に遊技球が滞留しにくくしただけであるため、上記したような磁石を用いた不正行為を十分に防止できないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、磁石を用いた不正行為を抑制できる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
遊技板と透明板との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う遊技機であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口と、
前記入賞口の近傍に設けられ磁石を検出するための磁石検出手段と、
前記遊技板に形成され、前記入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口と、
を備え、
前記アウト口と前記入賞口との間における少なくとも該アウト口の近傍には、遊技球の流下の障害となる障害部材が存在しない流下領域が設けられ、
前記流下領域における前記アウト口に対応する位置に、前記透明板から遊技球を離間させるための離間部材を設けた
ことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記磁石が前記磁石検出手段にて検出されないまたは検出され難い領域に至る流下経路に、遊技球を障害釘にて誘導するより速く流下誘導することが可能な誘導部が設けられている
ことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の遊技機は、請求項1または2に記載の遊技機であって、
前記遊技領域を流下してきた遊技球を前記アウト口へ進入案内するアウト球案内部を備え、
前記アウト球案内部における前記透明板側に遊技球が配置されたときでも、該遊技球と前記アウト口の開口縁との間に遊技球が通過可能な隙間が確保される
ことを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の遊技機は、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遊技板における前記アウト口の周辺と前記透明板との離間幅寸法は、遊技球の直径から該直径の1.5倍の長さの範囲内である
ことを特徴としている。
発明の手段1の遊技機は、
遊技板(例えば、遊技盤2の盤面板2a)と透明板(例えば、ガラス窓50aの後板211)との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技球(例えば、遊技球P)を発射して遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口6a)と、
前記入賞口の近傍に設けられ磁石(例えば、磁石MGなど)を検出するための磁石検出手段(例えば、磁気センサ27a,27b)と、
前記遊技板に形成され、前記入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口(例えば、アウト口16)と、
を備え、
前記アウト口と前記入賞口との間における少なくとも該アウト口の近傍には、遊技球の流下の障害となる障害部材(例えば、障害釘Kや風車Hや構造物等)が存在しない流下領域(例えば、流下領域Z1)が設けられている(図13参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、透明板におけるアウト口に対応する位置に翳した磁石により該アウト口に集まってきた遊技球を吸着し、該吸着した遊技球の上に後続の遊技球を積み重ねたとしても、アウト口の近傍に障害部材が存在しない、つまり、遊技球が引っかかる部材がなく、磁石を透明板から離したときに積み重なっていた遊技球が崩れやすくなるため、遊技球を入賞口付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
尚、障害部材とは、遊技領域側に突出するように遊技板に設けられ、透明板との間を遊技球が流下不能とすることで遊技球の流下方向や流下速度を変更させるものであればよく、いわゆる障害釘、風車や構造物等を含む。
また、本発明の手段2の遊技機は、
遊技板(例えば、遊技盤2の盤面板2a)と透明板(例えば、ガラス窓50aの後板211)との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技球(例えば、遊技球P)を発射して遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口6a)と、
前記入賞口の近傍に設けられ磁石(例えば、磁石MGなど)を検出するための磁石検出手段(例えば、磁気センサ27a,27b)と、
を備え、
前記磁石が前記磁石検出手段にて検出されないまたは検出され難い領域(例えば、検出範囲E1,E2以外の範囲)に至る流下経路に、遊技球を障害釘(例えば、障害釘K)にて誘導するより速く流下誘導することが可能な誘導部(例えば、第2誘導板317)が設けられている(図15参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、透明板における磁石検出手段にて検出されないまたは検出され難い領域に対応する位置に翳した磁石により遊技球を吸着し、該吸着した遊技球の上に後続の遊技球を積み重ねたとしても、誘導部にて誘導された遊技球が勢いよく衝突することで崩れやすくなるため、遊技球を入賞口付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
尚、遊技球を障害釘にて誘導するより速く流下誘導することが可能な誘導部とは、例えば、流下方向に向けて下方に傾斜するように列設された複数の障害釘(いわゆる連釘)よりも傾斜角度が大きい誘導傾斜面や、複数の障害釘を列設することにより形成された誘導部より遊技球をスムーズに流下させることが可能な平坦面からなる誘導傾斜面等を含む。
また、本発明の手段3の遊技機は、
遊技板(例えば、遊技盤2の盤面板2a)と透明板(例えば、ガラス窓50aの後板211)との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技球(例えば、遊技球P)を発射して遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口6a)と、
前記入賞口の近傍に設けられ磁石(例えば、磁石MGなど)を検出するための磁石検出手段(例えば、磁気センサ27a,27b)と、
前記遊技板に形成され、前記入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口(例えば、アウト口16)と、
を備え、
前記遊技領域における前記アウト口に対応する位置に、前記透明板から遊技球を離間させるための離間部材(例えば、板部材200)を設けた(図19参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、透明板におけるアウト口に対応する位置に翳した磁石により該アウト口に集まってきた遊技球を吸着し、該吸着した遊技球の上に後続の遊技球を積み重ねようとしても、アウト口付近では離間部材により遊技球が透明板から離されることで、遊技球を吸着する力が弱まり、遊技球を積み重ねにくくなるため、遊技球を入賞口付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
また、本発明の手段4の遊技機は、
遊技板(例えば、遊技盤2の盤面板2a)と透明板(例えば、ガラス窓50aの後板211)との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技球(例えば、遊技球P)を発射して遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口6a)と、
前記入賞口の近傍に設けられ磁石(例えば、磁石MGなど)を検出するための磁石検出手段(例えば、磁気センサ27a,27b)と、
前記遊技板に形成され、前記入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口(例えば、アウト口16)と、
前記遊技領域を流下してきた遊技球を前記アウト口へ進入案内するアウト球案内部(例えば、アウト球案内部2d)と、
を備え、
前記アウト球案内部における前記透明板側に遊技球が配置されたときでも、該遊技球と前記アウト口の開口縁(例えば、開口周縁16a)との間に遊技球が通過可能な隙間(例えば、隙間S1)が確保される(図16(A)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、透明板におけるアウト口に対応する位置に翳した磁石により該アウト口に集まってきた遊技球を吸着し、該吸着した遊技球の上に後続の遊技球を積み重ねようとしても、後続の遊技球がアウト口へ進入可能であることで遊技球が積み重なりにくいため、遊技球を入賞口付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
また、本発明の手段5の遊技機は、
遊技板(例えば、遊技盤2の盤面板2a)と透明板(例えば、ガラス窓50aの後板211)との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技球(例えば、遊技球P)を発射して遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口6a)と、
前記入賞口の近傍に設けられ磁石(例えば、磁石MGなど)を検出するための磁石検出手段(例えば、磁気センサ27a,27b)と、
前記遊技板に形成され、前記入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を前記遊技領域の外方へ排出するためのアウト口(例えば、アウト口16)と、
前記遊技領域を流下してきた遊技球を前記アウト口へ進入案内するアウト球案内部(例えば、アウト球案内部2d)と、
を備え、
前記遊技板における前記アウト口の周辺と前記透明板との離間幅寸法(例えば、前後寸法L3)は、遊技球の直径(例えば、直径2R=約11mm)から該直径の1.5倍の長さの範囲内(例えば、約11mm〜16.5mm程度)(図20(A)参照)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、透明板におけるアウト口に対応する位置に翳した磁石により該アウト口に集まってきた遊技球を吸着し、該吸着した遊技球の上に後続の遊技球を積み重ねるときに、遊技板におけるアウト口の周辺と透明板との間に2つの遊技球がきつく挟まることがないため、遊技球を入賞口付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
また、本発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記透明板(例えば、ガラス窓50aの前板210や後板211)の周縁に設けられる枠部材(例えば、枠部材212)を備え、
前記透明板と前記枠部材との境界部(例えば、境界部T)が、遊技領域(例えば、遊技領域10)外の領域に対応する位置に配置されるようにした(図17(B),図18参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技球が境界部に接触することで流下速度の低下を回避でき、これにより遊技球が積み重なりにくくなる。
本発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遊技板(例えば、遊技盤2の盤面板2a)は、遊技球(例えば、遊技球P)の直径(直径2R=約11mm)より板厚(例えば、板厚L1=約10mm)が小寸(L1<2R)または略同寸とされ、
遊技球が進入可能な進入口(例えば、入賞口29a,29b)から進入した遊技球を前記遊技板の面方向に誘導する誘導通路(例えば、誘導通路301)と、
前記遊技板に形成され前記誘導通路が配設される孔部(例えば、長孔部2e)または溝部と、
を備え、
前記誘導通路は、該誘導通路の壁部が前記遊技板における前記遊技領域と反対側の裏面から突出せず、該遊技板における前記遊技領域側の表面から突出する(例えば、誘導通路301を形成する第1壁部材310及び第2壁部材311が盤面板2aに配設された状態において、第2壁部材311の背面311Bが盤面板2aの背面2Bから後側に突出せず、かつ、第1壁部材310の前面310Fが盤面板2aの遊技盤面2Fから前側に突出する。図9〜図11参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、入賞口に進入した遊技球を遊技板の面方向に誘導する誘導通路は、溝部または孔部に配設され、壁部が遊技板の裏面から突出することがないので、誘導通路が邪魔になって、遊技板の裏面側に配設される構造物の配設位置が制限されてしまうことを防止できる。
尚、「前記遊技板の面方向」とは、遊技板の表面または裏面に沿う方向であって、例えば、遊技板が表面を遊技者側に向けて立設されている場合、該遊技板の上下方向及び左右方向を含む。
本発明の手段8の遊技機は、手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記アウト口(例えば、アウト口16)の周辺に設けられ遊技球(例えば、遊技球P)の流下の障害となる障害部材(例えば、障害釘Kや風車Hや構造物等)を備え、
前記障害部材は、遊技球が接触することにより変位可能な部分を有する(例えば、風車Hの回転部位や玉均し部材や振り子など)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技球が接触したときに変位することで、遊技球が引っかかりにくいため、遊技球が積み重なりにくい。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
パチンコ遊技機を正面から見た状態を示す正面図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 (A)は入賞口ユニットが配設された盤面板を示す正面図、(B)は背面図である。 盤面板と入賞口ユニットとを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 盤面板と入賞口ユニットとを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 盤面板に配設された入賞口ユニットを示す正面図である。 第1壁部材及び長孔部の関係を斜め前から見た状態を示す斜視図である。 第1壁部材、第2壁部材及び長孔部の関係を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。 図6のA−A断面図である。 図6のB−B断面図である。 図6のC−C断面図である。 (A)は遊技領域の一例を示す正面図、(B)は(A)のD−D断面図である。 (A)は実施例としての遊技領域の下部を示す正面図、(B)は(A)のE−E断面図である。 (A)は遊技領域において磁石により遊技球が吸着された状態を示す縦断面図、(B)は磁石を除去したとき状態を示す縦断面図である。 (A)は遊技領域に滞留部が形成された状態を示す正面図、(B)は滞留部が崩れた状態を示す正面図である。 (A)はアウト口近傍位置において磁石により遊技球が吸着された状態の一例を示す縦断面図、(B)は他の例を示す縦断面図である。 (A)はガラス窓の構造を示す斜視図、(B)は遊技盤とガラス窓とを重ねた状態を示す正面図である。 図17のF−F断面図である。 (A)は本発明の変形例1が適用された遊技領域の下部を示す正面図、(B)は(A)のG−G断面図である。 (A)は本発明の変形例2が適用された遊技領域の下部を示す縦断面図、(B)は前後寸法L3が長寸である場合を示す説明図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面見略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面見略四角形状に形成された盤面板2aと、該盤面板2aの背面側に一体的に取り付けられる枠状のスペーサ部材(図示略)と、盤面板2aの前面である遊技盤面2F(図9参照)に複数設けられる障害釘K(図12参照)、ガイドレール2b及び後述する入賞口ユニット300(図3参照)等の遊技用構造物と、から主に構成される。つまり、遊技領域10は、盤面板2aとガラス窓50aとの間に形成され、該ガラス窓50aを通して視認可能とされている。尚、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面見略四角形状に構成される盤面板と、遊技盤面に設けられた遊技用構造物とから構成されてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。例えば、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。尚、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
一例として、演出表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。特図ゲームにおける変動表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。尚、例えば特別図柄や演出図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、演出図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して変動表示を終了させることである。
「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。尚、演出図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。本実施例では、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を丸型の白色表示とし、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を同様に丸型の白色表示とする。
図1に示す例では、第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、閉鎖位置となる閉鎖状態と開放位置となる開放状態とに変化する可動板を有する普通電動役物を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動板が閉鎖位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい閉鎖状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動板が開放位置となる開放制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい開放状態となる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。尚、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通可変入賞球装置6Bの上方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。尚、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第2保留表示器25Bの右側には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面(遊技盤面2F)には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車H及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域10の周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域10における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置(図示略)が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検出するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検出するコントローラセンサユニット35Aが設けられていればよい。例えば、コントローラセンサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組合せた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下動作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下動作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者による押下動作を検出するプッシュセンサ35Bが設けられていればよい。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の変動表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の変動表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の変動表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。尚、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されるようにしても良く、これら所定表示結果としての所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される場合には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。
特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
本実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。尚、小当り図柄を停止表示する場合には、例えば、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とすれば良い。尚、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やハズレ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」、「5」、「7」の数字を示す大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。尚、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
尚、小当り図柄(例えば「2」の数字)を停止表示する場合にあっては、これら小当り図柄が確定特別図柄として導出された後に、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。具体的に小当り遊技状態では、例えば、上記した、実質的には出球(賞球)が得られない短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作を実行すれば良い。
演出表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける確定演出図柄の停止表示により変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
ここで、リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の演出図柄表示エリア5L,5Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する演出図柄(例えば「7」の英数字を示す演出図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの演出図柄表示エリア(例えば「中」の演出図柄表示エリア5Cなど)では演出図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける全部または一部で演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
また、リーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動速度を低下させたり、演出表示装置5の表示領域に演出図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、演出図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、演出図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、演出図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。尚、リーチ演出には、演出表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L,8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、変動表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち「3」の数字を示す大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として非確変大当り組合せを停止表示しても良い。
通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)となる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)を停止表示しても良い。「非確変」の大当り種別で変動表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、後述するように普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態などとは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち、「5」、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として確変大当り組合せを停止表示しても良い。確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が「7」である演出図柄が、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。確変大当り組合せを構成する図柄番号が「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、演出図柄の変動表示結果として、通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。
確定演出図柄が通常大当り組合せであるか確変大当り組合せであるかにかかわらず、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、本実施例では、「確変」の大当り種別のうち、確定特別図柄として「5」、「7」の変動表示結果にて「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。
これら確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。尚、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回や、時短回数とは異なる90回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御)が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
時短制御と高開放制御がともに行われる遊技状態は、時短状態あるいは高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態あるいは高確状態ともいう。確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。尚、本実施例では制御される遊技状態としては設定されていないが、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。また、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態(高確低ベース状態)は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御及び高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の特図ゲームにおける変動表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
尚、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、前述した小当り遊技状態に制御した後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御すれば良い。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81,82に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、演出表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L,8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、アウト球スイッチ24、入賞口スイッチ30、磁気センサ27a,27bからの検出信号を伝送する配線が接続されている。尚、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、アウト球スイッチ24、入賞口スイッチ30は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドや、演出表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L,8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(ReadOnlyMemory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(RandomAccessMemory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(CentralProcessingUnit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Outputport)105と、を備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
また、本実施例では、演出表示装置5は遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。また、遊技盤2の背面側には、演出表示装置5や各種演出用構造物等が配設されている。本実施例では、入賞口ユニット300の背面側に演出用構造物400が配設され、遊技盤2及び入賞口ユニット300を透して視認できるようになっている。演出制御基板12には、この各種演出用構造物に設けられる各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)等の複数の電子部品が接続されている。
次に、図3〜図9に基づいて、遊技盤2及び入賞口ユニット300について説明する。図3は、(A)は入賞口ユニットが配設された盤面板を示す正面図、(B)は背面図である。図4は、盤面板と入賞口ユニットとを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図5は、盤面板と入賞口ユニットとを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図6は、盤面板に配設された入賞口ユニットを示す正面図である。図7は、第1壁部材及び長孔部の関係を斜め前から見た状態を示す斜視図である。図8は、第1壁部材、第2壁部材及び長孔部の関係を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。図9は、図6のA−A断面図である。図10は、図6のB−B断面図である。図11は、図6のC−C断面図である。
図3に示すように、遊技盤2は、透光性を有する合成樹脂板からなる盤面板2aと、該盤面板2aの背面側に一体的に取り付けられる枠状のスペーサ部材(図示略)と、盤面板2aの前面である遊技盤面2F(表面)に設けられる障害釘K(図12参照)や図1に示す風車H、ガイドレール2b、入賞口ユニット300や、特別可変入賞球装置7、普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、通過ゲート41等の遊技用構造物と、を有する。
盤面板2aは、透光性を有する合成樹脂材にて正面見略四角形状に形成され、板厚L1は約10mmとされ(図9参照)、遊技球Pの直径2R(約11mm)よりも小寸とされている(L1<2R)。盤面板2aの略中央位置には演出表示装置5を前面側に臨ませるための開口2cが形成されているとともに、開口2cの左斜め下方位置には左右方向に延びる長孔部2e(図4参照)が形成されており、該長孔部2eには入賞口ユニット300が配設されている。また、盤面板2aには、特別可変入賞球装置7、普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、通過ゲート41、アウト口等を配設するための孔部が複数個所に形成されている。
入賞口ユニット300は、遊技領域10を流下する遊技球Pが入賞(進入)可能な一般入賞口である入賞口29a,29b(進入口)と、これら入賞口29a,29bから進入した遊技球Pを盤面板2aの面方向(遊技盤面方向)、つまり、遊技盤面2Fに沿う方向である上下方向または左右方向に誘導する誘導通路301と、該誘導通路301にて誘導された遊技球Pを盤面板2aの背面側に誘導して排出する排出口302と、を備え、遊技盤面2F側から長孔部2eに配設されている。
図4〜図6に示すように、入賞口ユニット300は、遊技盤面2Fに配置され前壁を形成する第1壁部材310と、該第1壁部材310の背面側に取り付けられ誘導通路301の上壁、下壁及び後壁を形成する第2壁部材311と、から構成され、第2壁部材311は、第1壁部材310の背面にネジN1を介して取り付けられて一体化され、該第2壁部材311が取り付けられた第1壁部材310をネジN2により遊技盤面2Fに取り付けることで、第2壁部材311が長孔部2eに配設される。
第1壁部材310は、透光性を有する合成樹脂板からなり、左側から右側に向けて斜め下方に湾曲する円弧状部310aと、該円弧状部310aの上辺における左右方向の略中央位置から上方に延びる延設部310bと、を有し、円弧状部310aの下辺は正面視円弧状に形成されている。第1壁部材310の背面には、該第1壁部材310の板厚よりも深い凹部312が円弧状部310aと延設部310bにわたり形成されていることで、前面における該凹部312に対応する位置には前方に突出(膨出)する突出部312aが形成されている。
また、第1壁部材310の前面310Fは、円弧状部310a及び延設部310bともに遊技盤面2Fに対し平行な平坦面にて形成されている。また、突出部312aの周縁には、突出部312aの突出方向の先端側が下方に傾斜する、つまり、突出部312aの基部側から先端部側に向けて下方に傾斜する傾斜面313が形成されている。
延設部310bの左側部及び円弧状部310aの右端上部には、前壁を有する円筒状に形成された入賞口形成部314a,314bが前側に突設されており、該入賞口形成部314a,314bの周面における左斜め上は開口されて入賞口29a,29bが形成されている。また、左側の入賞口形成部314aの入賞口29aの上下縁からは、互いに平行をなす上下一対の誘導片315a,315bが左斜め上方に向けて延設されている。
円弧状部310aの前面における左端部には、左側から右側に向けて下方に傾斜する第1誘導板316が前方に向けて突設されている。また、延設部310bの上辺には、左側から右側に向けて下方に傾斜するように延設される第2誘導板317が前方に向けて突設されている。第1誘導板316は、第2誘導板317よりも左右方向の長さが短寸で、該第2誘導板317の傾斜上位側である左端部から左側上方に離れた位置に配置されており、第1誘導板316と第2誘導板317との間を遊技球Pが通過可能とされている。
また、第2誘導板317の左端部下方には入賞口29aが形成されているため、図6に示すように、第1誘導板316上に落下して該第1誘導板316上を右側に転動して落下した遊技球Pが入賞口29aに入賞可能に誘導される。また、第2誘導板317の左端部下方には入賞口29bが設けられ、さらに該入賞口29bの右方には普通可変入賞球装置6Bが設けられているため、第2誘導板317上に落下して右側に誘導された遊技球Pが入賞口29bに入賞可能に誘導される。
第2壁部材311は、互いに左右に離れた位置に配置される上下方向に延びる第1誘導部311a及び第2誘導部311bと、第1誘導部311aの下端と第2誘導部311bとを接続する円弧状の第3誘導部311cと、を有し、透光性を有する合成樹脂材により前面が開口する側面視略C字状に形成されており、第1壁部材310の背面側に取り付けられたとき、該第1壁部材310と第2壁部材311とにより、遊技球Pが流下可能な筒状の誘導通路を形成する。また、第2誘導部311bの背面下端には、排出口302が形成されている。
図6〜図11に示すように、第2壁部材311が第1壁部材310の背面側に取り付けられたとき、第1誘導部311aの上端が入賞口29aの背面側に対応して配置され、第2誘導部311bの上端が入賞口29bの背面側に対応して配置され、第3誘導部311cが円弧状部310aに沿って配置される。
入賞口29aに進入した遊技球Pは、入賞口形成部314aにより後側(盤面板2a側)に向けて誘導された後、第1誘導部311aにより略鉛直下方に誘導される(図9参照)。第1誘導部311aを流下した遊技球Pは、第3誘導部311cの右端部まで流下した後(図10参照)、排出口302から後側に排出される(図11参照)。また、入賞口29bに進入した遊技球Pは、入賞口形成部314bにより後側(盤面板2a側)に向けて誘導され、第2誘導部311bにより略鉛直下方に誘導された後、排出口302から後側に排出される(図11参照)。
尚、特に図示しないが、排出口302から排出された遊技球Pは、図示しない流下通路を流下して、他の入賞口に入賞した遊技球Pやアウト口に進入した遊技球Pが回収される回収通路(図示略)に合流した後、パチンコ遊技機1の外部に排出されるようになっているが、このような回収通路を介すことなく、パチンコ遊技機1の外部に直接排出されるようになっていてもよい。
図9〜図11に示すように、このように入賞口29a,29bから進入した遊技球Pを遊技盤面方向に誘導する誘導通路301は、第1壁部材310により前壁が形成され、第2壁部材311により上壁、下壁及び後壁が形成される。また、遊技球Pを流下により誘導する誘導通路301を形成する第1壁部材310及び第2壁部材311からなる通路壁の前後寸法L2は、遊技球Pの直径2Rよりも長い(L2>2R)。すなわち、遊技球Pの直径2Rは、盤面板2aの板厚L1よりも大寸であるため、第1壁部材310及び第2壁部材311からなる通路壁の前後寸法L2は板厚L1よりも大寸である(L2>L1)。
そして誘導通路301は、該誘導通路301の通路壁を構成する第2壁部材311が盤面板2aに形成された長孔部2eに入り込むように配設される。誘導通路301を形成する第1壁部材310及び第2壁部材311が盤面板2aに配設された状態において、第2壁部材311の背面311Bが盤面板2aの背面2Bから後側に突出せず、かつ、第1壁部材310の前面310Fが盤面板2aの遊技盤面2Fから前側に突出する。
このように、入賞口29a,29bに進入した遊技球Pを遊技盤面方向に誘導する誘導通路301は、盤面板2aに形成された長孔部2eに配設され、第2壁部材311が盤面板2aの背面(裏面)2Bから突出することがないので、演出用構造物400を、誘導通路301を避けることなく、盤面板2aの背面2Bに当接または近接させて配設することができる。
具体的に説明すると、遊技領域10を流下する遊技球Pが進入可能な進入口としての入賞口29a,29b等は、遊技領域10の任意の箇所に点在して配設されるが、遊技盤2の背面側には各種装置や演出部材等の構造物が配設されるため、各入賞口29a,29bに入賞して盤面板2aの背面2B側に誘導された遊技球Pを個別に排出することは困難である。よって、各入賞口に進入して盤面板2aの背面2B側に誘導した遊技球Pを、盤面板2aの背面2Bに沿って、つまり、遊技盤面方向に誘導して1箇所にまとめて一の排出部から排出することが好ましい。
しかし、盤面板2aの背面2Bに誘導通路301等を配設すると、誘導通路301が盤面板2aの背面2Bに突出して邪魔になるため、盤面板2aの背面側に演出用構造物400等を配設する場合、演出用構造物400を誘導通路301の後方にずらして配設するか、誘導通路301の側方に避けて配設しなければならないため、誘導通路301が邪魔になって演出用構造物400の配設位置が制限されてしまう。
よって、本実施例のように、誘導通路301を、第2壁部材311の背面311Bが盤面板2aの背面2Bから後側に突出せず、かつ、第1壁部材310の前面310Fが盤面板2aの遊技盤面2Fから前側に突出するように配設することで、演出用構造物400を盤面板2aの背面2Bに極力近づけて配設することができるため、誘導通路301を避けるように演出用構造物400の配設する必要はない。
また、本実施例では、遊技盤面2Fとガラス窓50aとの間に形成される遊技領域10の前後寸法L3は、遊技球Pの直径2Rより大寸で、2個分の遊技球Pの直径2Rの合計値4Rよりも小寸とされており、前後寸法L3から突出部312aの遊技盤面2Fからの突出長さL4を減算した前後寸法L5は、遊技球Pの直径2Rよりも長寸であり(L5>2R)、遊技球Pは突出部312aの前方を流下することが可能であるため、突出部312aが形成されることにより遊技球Pの流下が阻害されることがない。
また、図6に示すように、誘導通路301を形成する第1壁部材310及び第2壁部材311が盤面板2aに配設された状態において、円弧状部310aの下辺がガイドレール2bに近接して配設され、第1誘導板316の左端がガイドレール2bに近接する。つまり、本実施例では、第1誘導板316と第2誘導板317との間を通過し、かつ、入賞口29aに入賞しなかった遊技球P及び第2誘導板317と入賞口29bとの間を通過し、かつ、該入賞口29bに入賞しなかった遊技球Pのみが、ガイドレール2bに沿って突出部312aの前側を流下するようになっている。また、突出部312aの上辺における第1誘導板316と第2誘導板317との間にも傾斜面313が形成されているため、流下する遊技球Pが接触して壁部が破損することが防止される。
このように、本実施例にあっては、遊技領域10を形成するための板であって遊技球Pの直径(2R=約11mm)より板厚(L1=約10mm)が小寸(L1<2R)の遊技板としての盤面板2aと、遊技領域10を流下する遊技球Pが進入可能な進入口としての入賞口29a,29bと、該入賞口29a,29bから進入した遊技球Pを盤面板2aの面方向、つまり、上下左右方向に誘導する誘導通路301と、盤面板2aに形成され誘導通路301が配設される孔部としての長孔部2eと、を備え、誘導通路301は、該誘導通路301を形成する第1壁部材310及び第2壁部材311が盤面板2aに配設された状態において、第2壁部材311が長孔部2eに配設され、第2壁部材311の背面311Bが盤面板2aの背面2Bから後側に突出せず、かつ、第1壁部材310の前面310Fが盤面板2aの遊技盤面2Fから前側に突出する。
このようにすることで、入賞口29a,29bに進入した遊技球Pを遊技盤面方向に誘導する誘導通路301は、長孔部2eに配設された第2壁部材311が盤面板2aの背面2Bから後側に突出することがないので、誘導通路301が邪魔になって、盤面板2aの背面側に配設される演出用構造物400等の配設位置が制限されてしまうことを防止できる。
また、本実施例では、遊技盤面2Fより前方に突出した突出部312aの前面310Fとガラス窓50aとの間の前後寸法L5は、遊技球Pの直径2Rよりも長寸であるため、突出部312aの前面310Fとガラス窓50aとの間を遊技球Pが流下可能であるため、誘導通路301の前壁を前方に突出させても遊技球Pの流下に影響を与えることがない。
尚、本実施例では、突出部312aの前面310Fとガラス窓50aとの間の前後寸法L5が遊技球Pの直径2Rよりも長寸であることで、突出部312aの前面310Fとガラス窓50aとの間を遊技球Pが流下可能であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部312aの前面310Fとガラス窓50aとの間の前後寸法L5が遊技球Pの直径2Rよりも小寸であり、突出部312aの前面310Fとガラス窓50aとの間を遊技球Pが流下不能とされていてもよい。
また、本実施例では、盤面板2aと第1壁部材310及び第2壁部材311が透光性を有する合成樹脂材にて形成されることで、盤面板2aと第1壁部材310及び第2壁部材311の背面側に配設された演出用構造物400を、これら盤面板2a、第1壁部材310及び第2壁部材311を透してパチンコ遊技機1の前方から視認することができるため、誘導通路301により演出用構造物400の配置位置が制限されることを防止できる。
また、本実施例では、誘導通路301の壁部を形成する通路壁部材が第1壁部材310と第2壁部材311とにより構成されていたが、一の部材にて筒状に形成されているものであってもよい。
さらに、本実施例では、誘導通路301の前壁を構成する第1壁部材310の突出部312aが透光性を有する板状部材にて形成されていることで、誘導通路301内を通過する遊技球Pをパチンコ遊技機1の前方から第1壁部材310を透して視認しやすいばかりか、誘導通路301の背面側の演出用構造物400の視認性が向上する。
また、本実施例では、誘導通路301以外の箇所である延設部310bにも突出部312aが形成され、該突出部312aが透光性を有する平板にて形成されていることで、背面側の演出用構造物400の視認性が向上するとともに、第2誘導板317を、誘導通路301を構成する壁部材に一体に形成することができるため、構造を簡素化できる。
また、本実施例では、誘導通路301は、盤面板2aに形成された長孔部2eに後部が配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、特に図示しないが、例えば、盤面板2aの遊技盤面2Fに形成した凹状の溝部等に配設してもよい。このようにした場合でも、第2壁部材311の背面311Bが盤面板2aの背面2Bから後側に突出せず、かつ、第1壁部材310の前面310Fが盤面板2aの遊技盤面2Fから前側に突出するように配設することができる。
また、誘導通路301の壁部において盤面板2aの表面側に突出する突出壁部としての突出部312aの少なくとも上辺には、該突出部312aの基部側から先端部側に向けて下方に傾斜する傾斜面313が形成されていることで、遊技球Pが突出部312aに接触することで壁部が破損することを抑制できるとともに、遊技球Pを極力スムーズに流下させることができる。
また、傾斜面313は、盤面板2aの面方向に延設され、左端側から右端側に向けて下方に傾斜するように配置されており、該傾斜面313の傾斜上位側には、該傾斜面313への遊技球Pの接触を防止する防止部材としての誘導片315aが設けられていることで、突出部312aに遊技球Pが接触して破損することを抑制できる。
また、誘導片315aは、入賞口29aへ遊技球Pを誘導することで、突出部の破損防止と遊技球Pの誘導とを一の部材で行うことができるため、構造を簡素化できる。
また、本実施例では、傾斜面313への遊技球Pの接触を防止する防止部材の一例として、誘導片315aが記載されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、障害釘や風車H等、入賞口ユニット300とは別個に設けられた障害部材であってもよい。また、入賞口29aへ遊技球Pを誘導する誘導部材でなくても、傾斜面313への遊技球Pの接触を防止する部材であればよい。
また、遊技球Pが進入可能な進入口は、第1進入口としての入賞口29aと該入賞口29aとは異なる第2進入口としての入賞口29bとを少なくとも有し、誘導通路301は、入賞口29a及び入賞口29b各々に連通し、該入賞口29a及び該入賞口29bそれぞれから進入した遊技球Pを合流させて排出する一の排出部としての排出口302を有する。このようにすることで、各入賞口29a,29bに対応する誘導通路を複数本形成することなく、各入賞口29a,29bから進入した遊技球Pを1箇所から排出することができるため、通路を簡素化することができる。
また、本実施例では、誘導通路301は、入賞口29aから進入した遊技球Pを誘導する第1誘導部311aと、入賞口29bから進入した遊技球Pを誘導する第2誘導部311bと、第1誘導部311aと第2誘導部311bとに連通する第3誘導部311cとから構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一の進入口から進入した遊技球Pを誘導する一の誘導通路にて構成されていてもよいし、2以上の進入口に連通し該各進入口から進入した遊技球Pを合流させて誘導する通路であってもよい。
また、入賞口29bは、入賞口29aの側方に離れて配置され、誘導通路301の第3誘導部311cは、入賞口29aから入賞口29bに向けて延設され、第3誘導部311cの上方には、該第3誘導部311cの表面側を遊技球Pが流下することを規制する庇片としての第2誘導板317が該第3誘導部311cに沿って形成されている。このようにすることで、第3誘導部311cに遊技球Pが接触して壁部が破損したりすることを抑制できる。
また、本実施例では、第3誘導部311cの上方に該第3誘導部311cの前面側を遊技球Pが流下することを規制する第2誘導板317が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2誘導板317を設けることなく、第3誘導部311cの前面側を遊技球Pが流下可能としてもよい。
また、本実施例では、遊技領域10を流下する遊技球Pが進入可能な進入口の一例として、一般入賞口である入賞口29a,29bが適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、始動入賞口や大入賞口であってもよく、誘導通路は、これら始動入賞口や大入賞口等から進入した遊技球Pを遊技盤面2Fに沿って誘導する通路であってもよい。さらに、演出用に設けられた演出用進入口等から進入した遊技球Pを遊技盤面2Fに沿って誘導する通路であってもよい。
また、本実施例では、遊技盤2を構成する盤面板2aは、板厚L1が遊技球Pの直径2Rよりも小寸とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、板厚L1が遊技球Pの直径2Rと略同寸であってもよい。つまり、第1壁部材310及び第2壁部材311からなる誘導通路301の通路壁部材の前後寸法L2が盤面板2aの板厚L1より大寸または略同寸であればよい。
次に、遊技領域10の下部領域の構成について、図12〜図16に基づいて説明する。図12は、(A)は遊技領域の一例を示す正面図、(B)は(A)のD−D断面図である。図13は、(A)は実施例としての遊技領域の下部を示す正面図、(B)は(A)のE−E断面図である。図14は、(A)は遊技領域において磁石により遊技球Pが吸着された状態を示す縦断面図、(B)は磁石を除去したとき状態を示す縦断面図である。図15は、(A)は遊技領域に滞留部が形成された状態を示す正面図、(B)は滞留部が崩れた状態を示す正面図である。図16は、(A)はアウト口近傍位置において磁石により遊技球Pが吸着された状態の一例を示す縦断面図、(B)は他の例を示す縦断面図である。
図1及び図3に示すように、発射装置(図示略)から発射された遊技球Pは、発射球誘導通路213により遊技領域10へ誘導された後、該遊技領域10における演出表示装置5の左側または右側を流下する。遊技領域10には、障害釘K、風車Hあるいは構造物等の複数の障害部材が設けられており、遊技球Pはこれら障害部材に接触することで流下方向や流下速度を変化させながら流下する。また、遊技領域10には、複数の入賞口(例えば、第1始動入賞口6a、第2始動入賞口6b、入賞口29a,29b、大入賞口など)が設けられており、遊技球Pは、流下途中で複数のうちいずれかの入賞口に入賞(進入)することがある。いずれかの入賞口に入賞した遊技球Pは、各種スイッチにて検出された後、遊技盤2の背面側へ誘導されて該遊技盤2の外方へ排出される。また、いずれの入賞口にも入賞せずに流下した遊技球Pは、遊技領域10の下部における左右方向の略中央位置に設けられたアウト口16に進入し、遊技盤2の背面側へ誘導されて該遊技盤2の外方へ排出される。
図12には、遊技領域の一例が示されている。図12(A)に示す遊技領域10Aは、演出表示装置5の下方における左右方向の略中央位置に普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口6aが設けられるとともに、普通入賞球装置6Aの直下には普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口6bが設けられ、さらに、普通可変入賞球装置6Bの直下にはアウト口16が設けられている。また、これら普通入賞球装置6Aや普通可変入賞球装置6Bなどの入賞口を形成する入賞口形成部材は、遊技盤面2Fから遊技領域10A側(前方)に突出するように設けられていることで、遊技球Pが接触可能であるため障害部材でもある。また、特に図示しないが、普通入賞球装置6A及び普通可変入賞球装置6Bの右方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。
遊技領域10Aには、普通入賞球装置6A及び普通可変入賞球装置6Bの左右側に複数の障害釘Kが左右略対称に配設されており、遊技領域10Aにおける演出表示装置5の左側または右側を流下してきた遊技球Pを、中央の第1始動入賞口6aや第2始動入賞口6bに向けて誘導する。
また、遊技領域10Aの下部には、ガイドレール2bがアウト口16の前方を横切るように遊技盤面2Fに沿って設けられている。アウト口16の左右側のガイドレール2bはそれぞれ左右側に向けて上方に傾斜しており、落下してきた遊技球Pを中央のアウト口16に向けて誘導する。また、アウト口16の前側には、背面側に向けて下方に傾斜する傾斜面からなるアウト球案内部2d(図12(B)参照)が設けられていることで、左右側それぞれのガイドレール2bより誘導されてきた遊技球Pを背面側に案内してアウト口16へ進入させる。
また、盤面板2aの背面における第1始動入賞口6aを形成する普通入賞球装置6Aの左斜め上方近傍位置には、磁気を検出可能な磁気センサ27aが設けられ、右斜め上方近傍位置には、磁気を検出可能な磁気センサ27bが設けられている。第1始動入賞口6aは、前述したように、入賞した遊技球Pが第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づいて、賞球が払い出されるだけでなく、遊技者にとって有利な大当り表示結果とするか否かの抽選が実行される入賞口であり、入賞により遊技者が有利となるものであるため、磁石を用いて主に第1始動入賞口6aへ遊技球Pを不正に入賞させる不正行為を抑制するために磁気センサ27a,27bが設けられている。
図12において点線で囲まれた円形の領域E1,E2は、磁気センサ27a,27bそれぞれの検出範囲を示す。この範囲内に磁石MGが存在するとき、磁気センサ27a,27bは磁気を検出したことを示す検出信号を出力する。CPU103は、磁気を検出したことを示す検出信号を受信したことに基づいて、所定のエラー処理を実行する。尚、エラー処理は、遊技の進行を不能化する処理(例えば、発射装置による遊技球Pの発射を停止したり、特別図柄の変動を開始させないようにするための処理など)や、エラー信号を遊技場のホールコンピュータ等の外部装置へ出力するための処理や、エラー報知を行うために演出制御基板12へ磁石を検出したことを示すコマンドを出力するための処理等が含まれる。
また、図12(A)では、検出範囲E1,E2は磁気センサ27a,27b各々を中心とする円で示しているが、説明の便宜上であり、指向性を有し、特定の方向に特に検出範囲E1,E2が広い(感度が良い)という場合もある。
検出範囲E1,E2は、検出対象である磁石MGの磁力が強ければ大きくなり、磁気センサ27a,27bの感度が良ければ大きくなる。例えば、検出範囲E1,E2は、特定の強さ(遊技球Pを不正に第1始動入賞口6aに誘導するという不正行為を実行できる程度の強さ)の磁石MGがガラス窓50aに接触(または近接)したときに、これを検出できる範囲である。検出範囲E1,E2の範囲外において磁石MGがガラス窓50aに接触したとしても、磁気センサ27a,27bはこれを検出できない。
尚、磁気センサ27a,27bの検出範囲E1,E2を広げることが好ましいが、ノイズ等により誤作動することも多くなるため、限界がある。また、磁石MGの磁力を強くすれば多くの遊技球を積み上げられるが、磁気センサ27a,27bにより検出されやすくなる。
また、磁気センサ27a,27bが検出範囲E1,E2において磁気を検出したときに100%の確率で検出信号を出力するわけでなく、検出範囲E1,E2の内部であれば100%検出し、外部であれば全く検出しないというものでもない。つまり、検出範囲E1,E2は、必ずしも磁石MGが磁気センサ27a,27bにより検出されない範囲だけでなくてもよく、磁石MGが磁気センサ27a,27bにより検出され難い範囲を含んでいてもよい。
従来例で説明したように、ガラス窓50aに磁石MGを翳して流下する遊技球Pを吸着し、該吸着した遊技球Pの上に後続の遊技球Pを次々と積み重ね、いわゆる葡萄の房状に遊技球Pを滞留させ滞留部Bを形成して第1始動入賞口6a付近まで到達させることで(図12参照)、遊技球が落下可能な隙間を隔てて配置された一対の障害釘K間を遊技球で埋めて、図12(A)中矢印で示すように、遊技球Pを左側から右側の第1始動入賞口6aに向けて誘導する誘導通路を形成し、これにより遊技球Pを第1始動入賞口6aに入賞させやすくする不正行為が行われることがある。このように、磁石を用いて不正行為を行う場合、不正者は、磁石MGが磁気センサ27a,27bにより検出されない検出範囲E1,E2の範囲外に配置して、遊技球Pを滞留させようとすると考えられる。
ここで、アウト口16は、普通入賞球装置6Aの下方位置であって、検出範囲E1,E2の範囲外にある。また、例えば、左側のガイドレール2bにより誘導されてきた遊技球Pが勢い余ってアウト口16の右側へ通過したり、右側のガイドレール2bにより誘導されてきた遊技球Pが勢い余ってアウト口16の左側へ通過したりすることで、遊技球Pが左右に振れて一時的に滞留しやすい個所でもある。さらに、アウト口16の背面側には、上方にある各入賞口から延設される誘導通路等があるので磁気センサ等を配設しにくい場所でもある。
よって、図12(A)(B)に示すように、例えば、磁石MGをガラス窓50aにおけるアウト口16の左側付近に翳すことで、磁気センサ27a,27bにより検出されないように遊技球Pを吸着することができる。また、ガイドレール2bがあることで、次々と積み重なる遊技球Pの荷重をガイドレール2bで受けることができる。また、アウト口16の左側から上方の第1始動入賞口6aまでの流下領域ZEには、複数の障害釘Kが配設されているとともに、第2始動入賞口6bを形成する普通可変入賞球装置6Bが設けられていることで、積み重なる遊技球Pがこれら障害釘Kや普通可変入賞球装置6Bに引っ掛かり支持される、つまり、球詰まりが発生しやすくなるため、磁石MGが除去されても積み重なった遊技球Pが崩れにくくなる。
また、不正者は、磁石MGをガラス窓50aに翳す時間が長くなると店員等に見つかりやすくなることから、遊技球Pが滞留してから極力短時間のうちに磁石MGを除去したいため、磁石MGを除去しても積み重なった遊技球Pが崩れにくいと好都合である。
そこで、図13(A)(B)に示すように、本実施例では、アウト口16と第1始動入賞口6aとの間における少なくとも該アウト口16の近傍には、遊技球Pの流下の障害となる障害部材(例えば、障害釘Kや風車Hなど)が存在しない流下領域Z1(図13中における斜線領域)が設けられている。
このように、流下領域Z1には、図14(A)に示すように、ガラス窓50aにおけるアウト口16に対応する位置に翳した磁石MGにより該アウト口16に集まってきた遊技球Pを吸着し、該吸着した遊技球Pの上に後続の遊技球Pを積み重ねて滞留部Bが形成されたとしても、アウト口16の近傍に障害釘Kや風車Hなどの障害部材が存在しない、つまり、遊技球Pが引っかかる部材がないので、図14(B)に示すように、磁石MGをガラス窓50aから離したときに滞留部Bが崩れやすくなる。よって、遊技球Pを第1始動入賞口6a付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
尚、アウト口16の近傍とは、アウト口16から該アウト口16より上方にある第1始動入賞口6aへ延びる領域の一部であり、特に、検出範囲E1,E2に重ならない領域であることが好ましい。また、アウト口16の近傍に設けられる障害部材(例えば、障害釘Kや風車Hなど)が存在しない流下領域Z1とは、例えば、役物等の構造物が設けられていることで遊技球Pが流下できない非流下領域であることによって障害部材が存在しない領域は含まない。つまり、遊技球Pが流下可能な流下領域において障害部材が存在しない領域が対象となる。
また、本実施例では、障害部材の一例として、障害釘K、風車Hや他の構造物等を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域10側に突出するように盤面板2a(遊技板)に設けられ、ガラス窓50a(透明板)との間を遊技球Pが流下不能とすることで該遊技球Pの流下方向や速度を変化させることが可能なものであれば、障害釘Kや風車Hに限定されるものではなく、遊技盤面2Fに突設される他の構造物等であってもよい。
また、遊技盤面2Fからの突出寸法が小さい凸部、つまり、該凸部とガラス窓50aとの間を遊技球Pが通過可能な突出寸法を有する構造物等に関しては、遊技球Pの鉛直下方への流下が阻害されるわけではないので、障害部材に含まれない。つまり、障害部材は、接触した遊技球Pの鉛直下方への落下を阻害しない程度に突出した構造物等は含まない。尚、特別可変入賞球装置7の開閉扉や普通可変入賞球装置6Bの可動片については、開放時に遊技領域10側に突出するが、閉鎖時においては突出しないため、障害部材に含まれない。よって、流下領域Z1において、アウト口16と第1始動入賞口6aとの間におけるアウト口16の近傍に、特別可変入賞球装置7の開閉扉や普通可変入賞球装置6Bの可動片が設けられていてもよい。
また、本実施例では、流下領域Z1は、遊技球Pの流下の障害となる障害部材(例えば、障害釘Kや風車Hなど)が一切存在しない領域とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、障害部材が僅かに設けられた流下領域を含んでもよい(例えば、流下領域Z1のうち約10%の領域が障害物で占有されていなければよい)。
また、本実施例では、不正入賞の対象となる入賞口の一例として、アウト口16の直上にある第1始動入賞口6aを記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1始動入賞口6aは直上から左右いずれかにずれた位置に配設されていてもよい。また、第2始動入賞口6bや入賞口29a,29b等の他の入賞口を不正入賞の対象としてもよい。また、遊技球が進入することにより遊技者にとって有利な価値が付与されるも進入口であれば、始動入賞口、大入賞口、普通入賞口以外の進入口等も含まれる。
また、本実施例では、磁気センサ27a,27bは第1始動入賞口6aの左右側にそれぞれ設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1始動入賞口6aの近傍に翳された磁石MGを検出可能な位置に設けられていればよく、本実施例に記載の位置に限定されるものではない。また、磁気センサ27a,27bは左右いずれか1つでもよいし、3つ以上設けられていてもよい。尚、磁気センサ27a,27bは必ずしも設けられていなくてもよい。
また、本実施例では、図15に示すように、磁石MGが磁気センサ27a,27bにより検出されないまたはされ難い検出範囲E1,E2に至る流下経路(流下領域)に、遊技球Pを障害釘Kにて誘導するより速く流下誘導することが可能な誘導部としての第2誘導板317が設けられている。
具体的には、第2誘導板317は、上面が平坦面にて形成され、図中左側から中央の流下領域Z1へ向けて下方に傾斜するように設けられた所定長さの板材からなる。よって、例えば、図15(A)に示すように、第2誘導板317の上方に、流下領域Z1に向けて下方に傾斜するように複数列設された複数の障害釘K(いわゆる連釘)により遊技球Pを誘導する場合に比べて抵抗が小さいので、第2誘導板317の上面を転動または滑らせた方が遊技球Pを速く流下させることができる。また、第2誘導板317の傾斜下位側の端部から流下領域Z1までの間の流下経路上にも障害部材が存在しない。
このように、遊技領域10における流下領域Z1の左側の領域、つまり、遊技領域10において、流下領域Z1に向けて遊技球Pを誘導し流下させる領域に、流下領域Z1に向けて漸次下方に傾斜する第2誘導板317が設けられ、また、第2誘導板317の傾斜下位側の端部から流下領域Z1までの間の流下経路上にも障害部材が存在しない。これにより、図15(A)に示すように、流下領域Z1の左側に磁石MGを用いて遊技球Pが積み重ねられた場合において、第2誘導板317の上面を流下してきた遊技球Pが、滞留部Bに勢いよく衝突することで滞留部Bが崩れやすくなるため、遊技球Pを第1始動入賞口6a付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
つまり、磁石MGにより滞留部Bが形成された場合でも、後続の遊技球Pが第2誘導板317を流下して滞留部Bに衝突し得るようになっていれば、滞留部Bが崩れやすくなる。また、磁石MGにより滞留部Bを形成しようとする場合でも、後続の遊技球Pが第2誘導板317を流下して滞留部Bに衝突し得るようになっていれば、滞留部Bが形成されにくくなる。
また、本実施例では、アウト口16の近傍に設けられる流下領域Z1に至る流下経路上に第2誘導板317が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、検出範囲E1,E2の範囲外における所定個所に至る流下経路上に誘導部が設けられていれば、必ずしも流下領域Z1に至る流下経路上に誘導部が設けられていなくてもよい。つまり、アウト口16から離れた位置にある入賞口に対する磁石を用いた不正入賞を対象とした場合、該入賞口の周辺に設けられた磁気センサの検出範囲外における所定箇所に至る流下経路上に誘導部を設ければよい。
また、本実施例では、検出範囲E1,E2の範囲外における所定個所に至る流下経路上に誘導部としての第2誘導板317が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁石MGを検出可能な磁気センサ27a,27b等を搭載していない遊技機においては、この種の磁気センサを設けることができない位置(例えば、アウト口や演出用可動部材が配設される位置など)に至る流下経路上に誘導部を設けることが好ましい。
また、本実施例では、遊技球Pを障害釘Kにて誘導するより速く流下誘導することが可能な誘導部の一例として、上面が平坦面にて形成される第2誘導板317が記載されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球Pを障害釘Kにて誘導するより抵抗が小さい誘導部であれば、平坦面にて形成されるものに限定されるものではなく、例えば、湾曲面や緩やかな凹凸面等にて形成されているものであってもよい。
さらに、遊技球Pを複数の障害釘K(例えば、連釘等)にて誘導するより抵抗が大きい凹凸面状の傾斜面からなる誘導部であっても、例えば、上記複数の障害釘Kからなる連釘よりも傾斜角度が大きければ遊技球Pの流下速度を増大できるため、必ずしも誘導時に抵抗が小さいものに限定されない。
また、誘導部は、入賞口ユニット300に設けられる板部材にて構成されるものだけでなく、例えば、ガイドレール2bのようなレール部材や他の構造物や障害部材の一部に形成された板部材や傾斜面等にて構成されていてもよい。
また、図16(A)に示すように、本実施例では、遊技領域10を流下してきた遊技球Pをアウト口16へ進入案内するアウト球案内部2dを備えており、ガラス窓50aにおけるアウト口16に対応する位置に翳された磁石MG等により吸着され、アウト球案内部2dにおけるガラス窓50a側に遊技球Pが配置されたときでも、該遊技球Pとアウト口16の開口周縁16a(例えば、開口上辺や開口左右側辺)との間に遊技球Pが通過可能な隙間S1が確保されるようになっている。つまりこの場合、アウト球案内部2dにおけるガラス窓50a側に吸着された遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に、少なくとも遊技球Pの直径2Rよりも長寸の隙間が形成される。
よって、アウト球案内部2dの遊技球Pが、磁石MGによりガラス窓50a側に吸着されたときでも、該遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に遊技球Pが通過可能な隙間S1が確保されるため、該吸着した遊技球Pの上に後続の遊技球Pを積み重ねようとしても、後続の遊技球Pがアウト口16へ進入可能であることで遊技球Pが積み重なりにくいため、遊技球Pを第1始動入賞口6a付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
尚、ガラス窓50a側に配置された遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に遊技球Pが通過可能な隙間S1が確保されるようになっていれば、遊技領域10の前後寸法L3とアウト口16の上下寸法L11との関係は種々に変更可能である。具体的には、例えば、図16に記載の前後寸法L3と上下寸法L11とを基準とした場合において、前後寸法L3が短くなれば上下寸法L11が長くなり、前後寸法L3が長くなれば上下寸法L11が短くなれば、遊技球Pが通過可能な隙間S1を確保することが可能となる。
また、図16(B)に示すように、アウト球案内部2dから開口周縁16aまでの長さ、つまり、アウト口16の上下寸法L11は、遊技球Pの直径2Rの2倍以上とされている。よって、アウト球案内部2dの遊技球Pが、磁石MGによりガラス窓50a側に吸着され、さらに磁力によって該遊技球Pの奥側にも遊技球Pが吸着されたときでも、該遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に遊技球Pが通過可能な隙間S2が確保されるため、該吸着した遊技球Pの上に後続の遊技球Pを積み重ねようとしても、後続の遊技球Pがアウト口16へ進入可能であることで遊技球Pが積み重なりにくいため、遊技球Pを第1始動入賞口付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
尚、アウト球案内部2dの遊技球Pが、磁石MGによりガラス窓50a側に吸着されたときでも、該遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に遊技球Pが通過可能な隙間S1が確保されるようにした場合、アウト口16の上下寸法L11は必ずしも遊技球Pの直径2Rの2倍以上としなくてもよい。また、アウト口16の上下寸法L11を遊技球Pの直径2Rの2倍以上とした場合、必ずしもアウト球案内部2dの遊技球Pが、磁石MGによりガラス窓50a側に吸着されたときでも、該遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に遊技球Pが通過可能な隙間S1が確保されるようにしなくてもよい。
また、アウト球案内部2dの遊技球Pが、磁石MGによりガラス窓50a側に吸着されたときでも、該遊技球Pとアウト口16の開口周縁16aとの間に遊技球Pが通過可能な隙間S1が確保されるようにした場合、必ずしも流下領域Z1や第2誘導板317が設けられていなくてもよい。
また、アウト口16の上下寸法L11を遊技球Pの直径2Rの2倍以上とした場合、必ずしも流下領域Z1や第2誘導板317が設けられていなくてもよい。
また、アウト口16と、アウト口16から遊技盤2の背面側に誘導されるアウト球誘導通路における排出口(図示略)と、の間に遊技球2個以上の奥行幅を設けるようにしてもよく、このようにすることで、磁石MGにより遊技球Pを吸着しても滞留部Bが形成されにくくすることができる。
また、本実施例では、障害部材の一例として、障害釘K、風車H及び構造物等を記載した。また、これら障害部材は、磁石MGを翳されやすい検出範囲E1,E2以外の範囲にあるアウト口16の周辺等には極力設けない方がよいが、アウト口16の周辺に設ける場合、例えば、遊技球が接触することにより変位可能な部分を有する障害部材を設けることが好ましい。
すなわち、例えば、風車Hなどの障害部材は、遊技盤面2Fに立設された回転軸を中心として風車Hが回転可能に設けられているため、遊技球が接触したときに、変位部である風車Hが回転(変位)することで、風車Hが固定されている場合に比べて遊技球Pが引っかかりにくい。このように、遊技球Pが接触したときに変位することで、遊技球Pが引っかかりにくいため、遊技球Pが積み重なりにくくなる。
尚、このような遊技球が接触することにより変位可能な部分を有する障害部材の他の例としては、例えば、遊技球を整列させるための玉均し部材や振り子(図示略)など、遊技盤面2Fに対し揺動可能または回転可能に設けられた部材等を含む。
次に、ガラス窓50aと遊技盤2との関係について、図17及び図18に基づいて説明する。図17は、(A)はガラス窓の構造を示す斜視図、(B)は遊技盤とガラス窓とを重ねた状態を示す正面図である。図18は、図17のF−F断面図である。
図17(A)に示すように、ガラス窓50aは、ガラス板からなる前板210及び後板211と、前板210と後板211とを一体化する合成樹脂材からなる枠部材212と、から構成される。尚、前板210及び後板211は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて形成されていてもよい。図17(B)に示すように、前板210及び後板211は、ガラス窓50aを遊技盤2の前面に重ねたとき、つまり、ガラス扉枠50が閉鎖位置に位置したときに、遊技領域10を前面側から被覆可能な大きさに形成されている。図18に示すように、前板210と後板211とは、前板210と後板211との間に所定の空隙が形成されるように枠部材212により一体化されている。
このように構成されたガラス窓50aは、ガラス扉枠50に取り付けられ、ガラス扉枠50を閉鎖したときに、遊技盤2の遊技盤面2Fに対し約20mm(遊技領域10の前後寸法L3=約20mm)の間隙を隔てて略平行に配置される。そしてこの閉鎖位置において、図17(B)に示すように、遊技領域10を前面側から被覆するように配置され、該ガラス窓50aを通して遊技領域10を視認可能となる。
また、図17(B)及び図18に示すように、発射装置にて発射された遊技球Pを遊技領域10へ誘導する発射球誘導通路213は、遊技領域10の左側に円弧状に形成されており、遊技盤2の下方位置から打ち出された遊技球Pを、遊技領域10の左側を旋回するように遊技領域10の上部左側へ誘導する。
ガラス窓50aにおける発射球誘導通路213に対応する個所は、全て後板211の後面にて覆われている。つまり、発射球誘導通路213の前壁は全て後板211にて構成されており、後板211と枠部材212との間の境界部Tは配置されていない。
このように、後板211と枠部材212との境界部Tが、発射球誘導通路213に対応する位置に配置されないようにしている、つまり、遊技領域10外の領域に対応する位置に配置されるようにしたので、発射球誘導通路213を移動する遊技球Pが境界部Tに接触することにより流下速度が低下することを回避できる。これにより、遊技領域10へ流入する遊技球Pの速度低下が抑制され、遊技領域10を流下する遊技球Pの流下速度の低下も抑制される。つまり、遊技球Pの流下速度が低下しにくくなることで、前述したような磁石MGにより遊技球Pが吸着されにくくなるため、磁石を用いた不正行為を抑制できる。
尚、本実施例では、後板211と枠部材212との境界部Tが、発射球誘導通路213に対応する位置に配置されないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、後板211と枠部材212との境界部Tが、遊技領域10に対応する位置に配置されないようにすることが好ましい。このようにすることで、遊技領域10を流下する遊技球Pが境界部Tに接触することにより流下速度が低下することが抑制されるため、磁石MGにより遊技球Pが吸着されにくくなるため、磁石を用いた不正行為を抑制できる。
次に、本発明の変形例1について、図19に基づいて説明する。図19は、(A)は本発明の変形例1が適用された遊技領域の下部を示す正面図、(B)は(A)のG−G断面図である。
本変形例1にあっては、図19(A)に示すように、遊技領域10におけるアウト口16に対応する位置に、ガラス窓50aから遊技球Pを離間させるための離間部材としての板部材200が設けられている。具体的には、板部材200は、アウト口16の左右幅寸法より若干幅広をなし、かつ、上下寸法はアウト口16の上下寸法よりも若干短寸で、かつ、遊技球Pの直径2Rより長寸の板材からなり、アウト球案内部2dの先端縁に上方に向けて立設されている。また、板部材200は、ガラス窓50aから所定距離だけ離れた位置に設けられている。
よって、図19(B)に示すように、アウト球案内部2dの遊技球Pが磁石MGによりガラス窓50a側に吸着された場合において、板部材200がある場合における磁石MGから遊技球P(図19(B)中実線で示す遊技球P)までの離間距離L13が、板部材200がない場合における磁石MGから遊技球P(図19(B)中2点鎖線で示す遊技球P)までの離間距離L12より長くなる。つまり、板部材200により遊技球Pがガラス窓50aから離されることにより、磁石MGによる遊技球Pの吸着力が弱まり、遊技球Pを積み重ねにくくなるため、遊技球Pを第1始動入賞口6a付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。
また、本変形例1では、板部材200は、アウト口16の前方に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、アウト口16の前方だけでなく、アウト口16の周囲、つまり、左右側や上側にかけて延設されていてもよく、このようにすることで、アウト口16の左右側方や上方に磁石MGが翳されても、遊技球Pが吸着されにくくなる。
また、本変形例1では、離間部材の一例として、板状に形成される板部材200が記載されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、離間部材は、板状部材以外の部材にて形成されていてもよい。
また、板部材200等の離間部材は、透光性を有する合成樹脂材にて形成することが好ましい。このようにすることで、アウト口16への遊技球Pの進入状況を離間部材を通して視認することが可能となるため、遊技者に不信感を与えることを防止できる。
また、本変形例1では、離間部材は、後板211から遊技球Pを離すために、後板211に対し隙間を隔てて背面側に配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、前後方向の厚みのある部材を後板211に当接させて設けたり、後板211の一部を遊技領域10側に突出させて凸部を形成することで、遊技球Pが磁石MGから離れるようにしてもよい。さらに、後板211から遊技球Pを離すものに限定されるものではなく、例えば、磁気を遮断することが可能な部材等を配置するようにしてもよい。
次に、本発明の変形例2について、図20に基づいて説明する。図20は、(A)は本発明の変形例2が適用された遊技領域の下部を示す縦断面図、(B)は前後寸法L3が長寸である場合を示す説明図である。
本変形例2にあっては、アウト口16の開口周縁16aとガラス窓50aとの離間幅寸法である遊技領域10の前後寸法L3は、遊技球Pの直径2R(2R=約11mm)よりやや長寸とされている(L3>2R)。例えば、前記実施例のように、前後寸法L3が遊技球Pの直径2Rの約2倍弱(例えば、約20mm)であると、図20(B)に示すように、遊技球Pは前後にずれながら上方に積み重なるようになる。すなわち、遊技球Pと遊技盤面2Fまたはガラス窓50aとの間に形成される隙間(約20mm−約11mm=約9mm)が、遊技球Pの直径2Rよりは小さいものの大きくなり、該隙間に後続の遊技球Pが嵌合しやすくなり、これにより前後の2つの遊技球Pが遊技盤面2Fと後板211との間にきつく挟まりやすくなるため、磁石MGにより滞留部Bが形成されると該滞留部Bが崩れ難くなる。
よって、本変形例2では、前後寸法L3を、遊技球Pの直径2Rから該直径2Rの約1.5倍の長さの範囲内(例えば、約11mm〜16.5mm程度)(図20(A)参照)としている。このようにすることで、遊技球Pが滞留するときに、前後の2つの遊技球Pが遊技盤面2Fと後板211との間にきつく挟まることがないため、磁石MGを除去したときに、滞留部Bが崩れやすくなる。よって、遊技球Pを第1始動入賞口6a付近まで積み重ねて不正に入賞しやすくするといった不正行為を抑制することができる。また、このように滞留部Bが形成されやすい磁石MGの検出範囲外における遊技盤面2Fや後板211の背面にフッ素コーティング等を施すこと等によって、遊技球Pとの摩擦抵抗が小さくなるようにしてもよい。
また、前記実施例及び変形例では、磁石MGを検出するための磁石検出手段の一例として磁気センサが記載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁石を検出可能なものであれば、磁気センサ以外のセンサ等を適用してもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
2F 遊技盤面
2a 盤面板
2d アウト球案内部
6a 第1始動入賞口
16 アウト口
16a 開口周縁
27a,27b 磁気センサ
50a ガラス窓
317 第2誘導板
B 滞留部
E1,E2 検出範囲
H 風車
K 障害釘
MG 磁石
P 遊技球
S1,S2 隙間
T 境界部
Z1 流下領域

Claims (4)

  1. 遊技板と透明板との間に形成され該透明板を通して視認可能とされる遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う遊技機であって、
    前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口と、
    前記入賞口の近傍に設けられ磁石を検出するための磁石検出手段と、
    前記遊技板に形成され、前記入賞口へ入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口と、
    を備え、
    前記アウト口と前記入賞口との間における少なくとも該アウト口の近傍には、遊技球の流下の障害となる障害部材が存在しない流下領域が設けられ
    前記流下領域における前記アウト口に対応する位置に、前記透明板から遊技球を離間させるための離間部材を設けた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 記磁石が前記磁石検出手段にて検出されないまたは検出され難い領域に至る流下経路に、遊技球を障害釘にて誘導するより速く流下誘導することが可能な誘導部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技領域を流下してきた遊技球を前記アウト口へ進入案内するアウト球案内部を備え、
    前記アウト球案内部における前記透明板側に遊技球が配置されたときでも、該遊技球と前記アウト口の開口縁との間に遊技球が通過可能な隙間が確保される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技板における前記アウト口の周辺と前記透明板との離間幅寸法は、遊技球の直径から該直径の1.5倍の長さの範囲内である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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