JP6376893B2 - バスダクト装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施の形態1によるバスダクト装置の要部を示す斜視図、図2は図1に示された断面位置Bを矢印A方向から見た要部断面図である。図において、バスダクト装置は、筒状のバスダクト1と、バスダクト1の適宜の箇所に設けられたここでは四角形の点検口11を塞ぐ点検カバー2と、点検カバー2の背面側に溶接またはボルト止め(図示省略)で固定され該点検カバー2が熱によって変形するのを防止するカバー補強部材3からなっている。カバー補強部材3は断面L字状で、バスダクト1に形成された点検口11の内周部に沿うように一体物または複数の部材を組み合わせて四角形の額縁状ないしは環または枠状に形成され、断面L字状の一片が点検カバー2の背面側に密着するように固定されている。なお、この例では、バスダクト1は壁Wを貫通するように設置されている。また、点検カバー2の外周部は点検口11の上面から蓋をするように取り付けられ複数のボルト12で点検口11の周縁部に密着して固定されている。
図3は本発明の実施の形態2によるバスダクト装置を示す要部断面図であり、図1の断面位置Bにおける矢印A方向から見た要部断面図に相当する。また、図9は本発明の実施の形態2(実施の形態3、5)における耐火材の変形例としての耐火パッキンを示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。図において、点検カバー2に固定されたカバー補強部材3の設置位置よりも外側の外周縁部における点検口11の上面との対向面には、ここでは板状で四角形のリング状に形成された耐火材4が介装され、点検カバー2の外周縁部はその耐火材4をバスダクト1の点検口11の周縁部との間に挟み込むように複数のボルト12によって点検口11の周縁部に固定されている。なお、耐火材4としては例えば市販されている各種の耐火性材料からなるものなどを適宜選択して用いることができる。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記実施の形態2によれば、実施の形態1よりも耐火性能が向上され、バスダクト1の点検口11から外部への炎の噴出をより効果的に防止することができる。また、本発明を既設バスダクトに適用することで新たにバスダクトを設置することなく、耐火性能を持たせることが可能となる。また、耐火性能を上げるための耐火材4の代わりに、図9のような耐火パッキン4Aを使用することで耐火性能の向上を図ることが可能となる。
図4は本発明の実施の形態3によるバスダクト装置を示す要部断面図であり、図1の断面位置Bにおける矢印A方向から見た要部断面図に相当する。図において、バスダクト1の点検口11は、図における下端にフランジ部13aを有する筒状で、その筒状部分の上端に点検用開口部13bが設けられ、下端のフランジ部13aがバスダクト1の点検用の開口部にボルト14で固定されたベース13と、皿状の点検カバー2を点検用開口部13bとの間に通気用の隙間ができるように取付けるための柱状の複数のカバー保持部材15とを用いて構成されている。この実施の形態3における、バスダクト1の内部から発生した炎が点検口11から外部に放出するのを防止する炎流出防止部材は、前記通気用の隙間に沿うように四角形のリング状に形成され、前記通気用の隙間を埋めるように挿入された耐火材4Bと、耐火材4Bを点検カバー2の背面側に保持する耐火材保持部材43からなっている。耐火材保持部材43は点検カバー2に対して溶接またはボルト止め(図示省略)されており、耐火材4Bがバスダクト1内に落下することを防止している。
上記実施の形態3によれば、バスダクト1の点検口11から外部への炎の噴出を効果的に防止することができる。また、既設のバスダクトに適用することで新たにバスダクトを設置することなく、耐火性能を持たせることが可能となる。
図5は本発明の実施の形態4によるバスダクト装置の要部を示す斜視図、図6は図5の断面位置Bにおける構成を矢印A方向から見た要部断面図である。図において、バスダクト1の点検口11を塞いで複数のボルト12で点検口11の周縁部に密着固定された点検カバー2の周囲には、点検カバー2の全体を幅広く覆うと共に、バスダクト1の周囲に巻き付けられた耐火シート5と、耐火シート5をバスダクト1の周囲に密着するように固定する金属製の固定バンド51からなる炎流出防止部材が設けられている。耐火シート5は特に限定されるものではないが、例えば市販されている防炎シート、不燃シート、耐熱シートなど、耐火性を有するシート状で可撓性を有するものを適宜選択して用いることができる。
そのため、実施の形態4によれば、バスダクト1の点検口11から外部への炎の噴出を効果的に防止することができる。また、既設のバスダクトに適用することで新たにバスダクトを設置することなく、既設バスダクトの耐火性能を改善することが可能となる。
図7は本発明の実施の形態5によるバスダクト装置の要部を示す斜視図、図8は図7の断面位置Bにおける構成を矢印A方向から見た要部断面図である。図において、バスダクト1の点検口11を塞いでいる平板状の点検カバー2の外周囲部分には、四角形のリング状で、厚さが点検カバー2とほぼ同一の板状で内周面が点検カバー2の外周面と接するように形成された第1の耐火材4Cがバスダクト1の上面に設置されている。また、その点検カバー2と第1の耐火材4Cとの図における上面には四角形のリング状で、点検カバー2と第1の耐火材4Cの双方に跨るように形成された第2の耐火材4Dが載置され、ボルト12によって点検カバー2と共にバスダクト1の点検口11に固定されている。そして、点検カバー2、第1の耐火材4C、及び第2の耐火材4Dの全体を幅広く覆うと共に、バスダクト1の周囲に巻き付けられた耐火シート5が、バスダクト1の周囲に密着するように金属製の複数(ここでは4本)の固定バンド51で固定されている。なお、この例では第1の耐火材4C、及び第2の耐火材4D、耐火シート5、及び固定バンド51によって炎流出防止部材が構成されている。
そのため、実施の形態5によれば、バスダクト1の点検口11から外部への炎の噴出を効果的に防止することができる。また、既設のバスダクトに適用することで新たにバスダクトを設置することなく、耐火性能を持たせることが可能となる。
尚、耐火性能を上げるため第1の耐火材4C、または第2の耐火材4Dの代わりに、図9のような耐火パッキン4Aを使用することで耐火性能の向上を図ることが可能となる。
4A 耐火パッキン、4B 耐火材、4C 第1の耐火材、4D 第2の耐火材、
5 耐火シート、11 点検口、12 ボルト、13 ベース、13a フランジ部、
13b 点検用開口部、14 ボルト、15 カバー保持部材、40 耐火材、
41 耐火シート、42 締結具、43 耐火材保持部材、51 固定バンド、W 壁。
Claims (7)
- 所定部に点検口が設けられたバスダクトと、前記点検口を塞ぐ点検カバーと、前記点検カバーの設置部に設けられ前記バスダクトの内部から発生した炎が前記点検口から外部に放出するのを防止する炎流出防止部材と、を備え、前記炎流出防止部材は、前記点検カバーに前記バスダクトの内部へ向け突出して設けられ、前記バスダクトに形成された前記点検口の内周面に沿うように形成されていることを特徴とするバスダクト装置。
- 前記炎流出防止部材は、前記点検カバーに固定され該点検カバーの熱による変形を防止するカバー補強部材からなることを特徴とする請求項1記載のバスダクト装置。
- 所定部に点検口が設けられたバスダクトと、前記点検口を塞ぐ点検カバーと、前記点検カバーの設置部に設けられ前記バスダクトの内部から発生した炎が前記点検口から外部に放出するのを防止する炎流出防止部材と、を備え、前記炎流出防止部材は、前記バスダクトに形成された前記点検口の内周面に沿うように形成されて前記点検カバーに固定され該点検カバーの熱による変形を防止するカバー補強部材からなるものであって、前記カバー補強部材は、断面L字状で、全形が額縁状または環状に形成されていることを特徴とするバスダクト装置。
- 所定部に点検口が設けられたバスダクトと、前記点検口を塞ぐ点検カバーと、前記点検カバーの設置部に設けられ前記バスダクトの内部から発生した炎が前記点検口から外部に放出するのを防止する炎流出防止部材と、を備え、前記炎流出防止部材は、前記バスダクトに形成された前記点検口の内周面に沿うように形成されて前記点検カバーに固定され該点検カバーの熱による変形を防止するカバー補強部材からなるものであって、前記点検カバーの外周縁部と前記点検口の周縁部との間に耐火材が介装されていることを特徴とするバスダクト装置。
- 所定部に点検口が設けられたバスダクトと、前記点検口を塞ぐ点検カバーと、前記点検カバーの設置部に設けられ前記バスダクトの内部から発生した炎が前記点検口から外部に放出するのを防止する炎流出防止部材と、を備え、前記炎流出防止部材は、前記点検口と前記点検カバーとの隙間に該隙間に沿って介装され該点検カバーの熱による変形に関わらず該隙間を閉塞する耐火材からなることを特徴とするバスダクト装置。
- 所定部に点検口が設けられたバスダクトと、前記点検口を塞ぐ点検カバーと、前記点検カバーの設置部に設けられ前記バスダクトの内部から発生した炎が前記点検口から外部に放出するのを防止する炎流出防止部材と、を備え、前記炎流出防止部材は、前記点検カバーの設置部の外面全体を覆うと共に前記バスダクトの外側周囲に密着するように巻き付けられた耐火シートからなることを特徴とするバスダクト装置。
- 前記点検カバーの外周端面に沿う枠状に形成され、前記点検カバーと前記バスダクトの外面との間の隙間を塞ぐように配設された耐火材を備えたことを特徴とする請求項6記載のバスダクト装置。
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