JP6376387B2 - 液滴振動装置及び液滴振動方法 - Google Patents

液滴振動装置及び液滴振動方法 Download PDF

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本発明は、液滴振動装置及び液滴振動方法に関する。
電極間に印加する電圧を変動させて電極間の電界を変動させることによって、クーロン
力により基板上の液滴を振動させる装置がある。特許文献1、2では、クーロン力により
液滴を振動させることによって、微少量の試料(液滴)を攪拌することが提案されている
特開2010−119388号公報 特開2012−13598号公報
試料の攪拌を促進させるには、液滴の振幅を大きくさせることが望ましい。但し、液滴
の振動は、様々な要因(液滴の粘度、液適量、表面張力、温度、液滴の大きさ等)で変化
するため、液滴の振幅を大きくさせる最適条件を予め得ることが難しい。このため、作業
者は、狭い電極間に配置された液滴を目視しながら、印加電圧の周波数などの条件を調整
していた。
しかし、作業者が目視によって条件を調整すると、作業者によって調整結果にばらつき
が生じるおそれがある。
本発明は、液滴の振幅を大きくさせる条件を装置が自動で取得可能にすることを目的と
する。
上記目的を達成するための主たる発明は、上電極と、基板を載置可能な下電極と、前記
基板の、前記上電極に対向する側に形成される液滴を検出可能なセンサーと、前記上電極
と前記下電極との間に印加される印加電圧を変動させて、前記基板上の液滴を振動させる
コントローラーとを備え、前記センサーは、受光部を有し、前記受光部の受光量に応じた
信号を出力し、前記コントローラーは、前記印加電圧の周波数の異なる複数の条件で前記
液滴を振動させ、前記複数の条件のうち、前記信号の変化量が最も大きい条件の周波数に
て、前記液滴を振動させることを特徴とする液滴振動装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1Aは、液滴振動装置1の全体斜視図である。図1Bは、液滴振動装置1のカバー1Bを開いたときの様子の斜視図である。 図2A及び図2Bは、液滴振動装置1のブロック図である。 図3A及び図3Bは、エリアセンサー30の説明図である。図3Cは、参考例のセンサーの説明図である。 図4A〜図4Cは、基板W上に液滴Sを形成する様子の説明図である。図4Aは、所定の直径の撥水円を基板Wに描くためのテンプレートの説明図である。図4Bは、基板Wに撥水円を描く様子の説明図である。図4Cは、基板W上に液滴Sを形成する様子の説明図である。 図5A〜図5Cは、液滴振動装置1の動作説明図である。 図6A〜図6Cは、液滴Sの振動の説明図である。図6Aは、電極間に電圧を印加する前(電極間の電界の発生前)の液滴Sの状態の説明図である。図6Bは、電極間に高電圧を印加した時(電極間に強電界が生じている時)の液滴Sの状態の説明図である。図6Cは、高電圧の印加を解除した時(若しくは印加電圧を急激に減少させた時)の液滴Sの状態の説明図である。 図7A及び図7Bは、第1実施形態の条件探索方法の概要説明図である。 図8は、第1実施形態の条件探索処理のフロー図である。 図9A及び図9Bは、第2実施形態の条件探索方法の概要説明図である。 図10は、第2実施形態の条件探索処理のフロー図である。 図11A及び図11Bは、第2実施形態の変形例の条件探索方法の概要説明図である。 図12は、第4実施形態の液滴振動処理のフロー図である。 図13A及び図13Bは、第5実施形態の反応装置3のブロック図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
上電極と、基板を載置可能な下電極と、前記基板の、前記上電極に対向する側に形成さ
れる液滴を検出可能なセンサーと、前記上電極と前記下電極との間に印加される印加電圧
を変動させて、前記基板上の液滴を振動させるコントローラーとを備え、前記センサーは
、受光部を有し、前記受光部の受光量に応じた信号を出力し、前記コントローラーは、前
記印加電圧の周波数の異なる複数の条件で前記液滴を振動させ、前記複数の条件のうち、
前記信号の変化量が最も大きい条件の周波数にて、前記液滴を振動させることを特徴とす
る液滴振動装置が明らかとなる。
このような液滴振動装置によれば、液滴の振幅を大きくさせる条件を装置が自動で取得
可能である。
前記上電極と前記下電極との間に前記センサーの検出領域があり、
前記コントローラーは、前記センサーの検出領域が、前記液滴の静止中の頂部よりも高
くなるように、前記上電極と前記下電極との間の距離を設定して、前記印加電圧の周波数
の異なる複数の条件で前記液滴を振動させることが望ましい。これにより、上電極側に吸
引される液体の多い条件(周波数)が、液滴の振幅を大きくさせる条件になる。
前記上電極と前記下電極との間に前記センサーの検出領域があり、
前記コントローラーは、前記センサーの検出領域が、前記液滴の静止中の頂部よりも低
くなるように、前記上電極と前記下電極との間の距離を設定して、前記印加電圧の周波数
の異なる複数の条件で前記液滴を振動させても良い。
この場合、前記コントローラーは、前記複数の条件のうち、前記液滴の静止中の前記セ
ンサーの信号と、前記液滴の振動中における前記受光量が最も多いことを示す前記センサ
ーの信号との差を前記変化量とすることが望ましい。これにより、上電極側に吸引された
液体の多い条件(周波数)を取得できる。
また、前記コントローラーは、前記複数の条件のうち、前記液滴の静止中の前記センサ
ーの信号と、前記液滴の振動中における前記受光量が最も少ないことを示す前記センサー
の信号との差を前記変化量としてもよい。これにより、液滴の頂部の沈み込みの大きい条
件(周波数)を取得できる。
また、前記コントローラーは、前記複数の条件のうち、前記液滴の振動中における前記
受光量が最も多いことを示す前記センサーの信号と、前記液滴の振動中における前記受光
量が最も少ないことを示す前記センサーの信号との差を前記変化量としてもよい。これに
より、上電極側に吸引された液体が多く、且つ液滴の頂部の沈み込みの大きい条件(周波
数)を取得できる。
また、前記下電極に載置される前記基板に液体を液滴として吐出可能な吐出ヘッドをさ
らに備えるとしてもよい。これによれば、下電極に載置された基板に例えば試薬や洗浄液
などの液体を吐出ヘッドから自動で吐出することができる液滴振動装置が明らかとなる。
上電極と、基板を載置可能な下電極と、前記基板の、前記上電極に対向する側に形成さ
れる液滴を検出可能なセンサーと、を用い、前記上電極と前記下電極との間に印加される
印加電圧を変動させて、前記基板上の液滴を振動させる液滴振動方法であって、前記セン
サーは、受光部を有し、前記受光部の受光量に応じた信号を出力し、前記印加電圧の周波
数の異なる複数の条件で前記液滴を振動させ、前記複数の条件のうち、前記信号の変化量
が最も大きい条件を探索するステップと、前記信号のうち変化量の最も大きい条件の周波
数にて、前記液滴を振動させるステップとを含むことを特徴とする液滴振動方法が明らか
になる。
このような液滴振動方法によれば、液滴の振幅を大きくさせる条件を自動で取得可能で
ある。
また、前記液滴を振動させる所定の時間内において、前記センサーで前記信号の変化が
検出されなくなった場合、前記印加電圧の周波数の異なる複数の条件で前記液滴を振動さ
せて、前記複数の条件のうち、前記信号の変化量が最も大きい条件を探索するステップと
、前記信号のうち変化量が最も大きい条件の周波数にて、前記液滴を振動させるステップ
と、を繰り返すことが望ましい。これによれば、所定の時間内に例えば液滴の量が変動す
るなどの変化が生じても最適条件を自動的に探索して液滴を確実に振動させることができ
る。
===第1実施形態===
<液滴振動装置>
図1Aは、液滴振動装置1の全体斜視図である。図1Bは、液滴振動装置1のカバー1
Bを開いたときの様子の斜視図である。図2A及び図2Bは、液滴振動装置1のブロック
図である。
以下の説明では、図1Aに示すように上下方向、前後方向、左右方向を定義する。すな
わち、液滴振動装置1の設置面に垂直な方向を「上下方向」とし、重力が作用する方向を
「下」とし、重力が作用する方向の逆方向を「上」とする。液滴振動装置1のカバー1B
の開く側(液滴振動装置1から見て作業者の側)を「前」とし、逆側を「後」とし、これ
により「前後方向」を定義する。また、液滴振動装置1を操作する作業者から見た方向に
従って「左右方向」、「右」及び「左」を定義する。
液滴振動装置1は、電極間の印加電圧を変動させて電極間の電界を変動させることによ
って、クーロン力により基板W上の液滴Sを振動させる装置である。液滴振動装置1は、
上電極11と、下電極12と、昇降機構21と、エリアセンサー30と、コントローラー
40とを有する。また、液滴振動装置1は、電極に電圧を印加する電源装置22と、上電
極11を前後方向に移動させる移動機構23とを有する。液滴振動装置1のこれらの構成
要素は、筐体1Aに格納されている。筐体1Aの前面には、コントロールパネル24が設
けられている。
上電極11及び下電極12は、お互いに対向して配置される電極である。上電極11は
、下電極12よりも上側に配置される板状の電極である。上電極11の下面は下側を向い
ている(下面が前後方向及び左右方向に平行である)。上電極11は、移動機構23によ
って前後方向に移動する。図1Bに示すように、カバー1Bを開いたときには上電極11
は後側に位置しており、この位置から上電極11が移動機構23によって前側に移動して
、下電極12と対向する。
下電極12は、その上面に基板W(ガラス板又はプラスチック板)を載置可能である。
ここでは6枚の基板Wを載置可能である。下電極12の上面には、前後方向に沿った溝1
2Aが6本形成されており、それぞれの溝12Aに沿って基板Wが載置される。このため
、下電極12に載置される基板Wの長手方向は前後方向に平行になる。後述するように、
下電極12に載置される基板W上には液滴Sが形成される。
電源装置22は、電極に電圧を印加する装置である。ここでは、上電極11を基準電位
とし、電源装置22が下電極12に電位差が4kV程度の矩形波を所定の周波数で印加す
る。電源装置22が電極に所定の周波数の矩形波を印加すると、上電極11と下電極12
との間の電界が変動し、基板W上の液滴Sがクーロン力により振動することになる。なお
、電源装置22は、高圧アンプを備えるとともに、後述するようにコントローラー40か
らの指令に応じて矩形波の周波数を変更可能である。
昇降機構21は、対向する上電極11と下電極12との間の距離を変更する機構である
。ここでは、昇降機構21は下電極12を昇降させることによって、上電極11と下電極
12との間の距離(電極間距離)を変更する。但し、下電極12ではなく上電極11を昇
降させることによって、電極間距離を変更しても良い。以下、上電極11と下電極12と
の間の距離を「電極間距離」と記載する。
エリアセンサー30は、検出領域における障害物(ここでは液滴S)を検出するセンサ
ーである。図3A及び図3Bは、エリアセンサー30の説明図である。各図の上図は液滴
振動装置1を上から見たときのエリアセンサー30及び液滴Sの様子を示しており、下図
は液滴振動装置1を左側から見たときのエリアセンサー30及び液滴Sの様子を示してい
る。エリアセンサー30は、発光部31と受光部32とを有し、発光部31が受光部32
に向かって検出光34を照射し、受光部32が受光量に応じた検出信号を出力する。発光
部31と受光部32は、ここでは前後方向に対向して配置されており、前後方向に沿って
検出光34が照射される。検出光34を遮る障害物が検出領域にあると、受光部32の受
光量が減少し、エリアセンサー30が液滴Sを検出することになる。この際、受光部32
は、減少した受光量に応じた検出信号を出力する。この結果、エリアセンサー30の検出
信号は、検出領域における障害物の大きさを示す信号になる。
ここで、検出光34とは、発光部31から照射され受光部32に受光可能な光を指し、
受光部32から外れる方向の光は含まれない。発光部31が照射する光は、受光部32が
受光可能な光だけでなく、受光部32から外れる方向の光が含まれていても良い。検出光
34は、赤外光でも良いし、可視光でも良い。また、検出領域とは、発光部31と受光部
32との間で検出光34が照射される領域を指す。
図2に示すように、エリアセンサー30は上電極11の下側に固定されており、エリア
センサー30の検出領域は、上電極11の下面から下方に一定距離(例えば2mm〜3m
m)だけ離れている。これにより、液滴Sの頂部が上電極11の下面に触れる前に、エリ
アセンサー30が液滴Sを検出することが可能である。エリアセンサー30の検出領域と
上電極11との間の距離は一定である。
エリアセンサー30は、上電極11の下側に6個取り付けられている。下電極12には
6枚の基板Wが載置可能であるため、各基板W上の液滴Sをそれぞれ検出するように各エ
リアセンサー30が取り付けられている。このため、6個のエリアセンサー30は、左右
方向に並ぶように配置されている。
エリアセンサー30は、後述するように、液滴Sの振幅の大きさの判別に用いられる。
振幅の大きさを検出する方法として、カメラで撮影された画像を解析する方法もあるが、
この方法では、カメラや画像解析用の高価な演算回路等が必要になってしまう。これに対
し、本実施形態では、安価なエリアセンサー30によって液滴Sの振幅の大小を判別可能
にしている。
図3A及び図3Bは、エリアセンサー30の説明図である。各図の上図は上から見た様
子を示しており、下図は左側から見た様子を示している。図3Bの上図の斜線のハッチン
グの領域は、上下方向においてエリアセンサー30の検出領域より高い液滴Sの領域(検
出領域に達している液滴Sの領域)を示しており、ここでは検出光34を遮っている液滴
Sの領域を示している。本実施形態では、エリアセンサー30を採用しており、検出領域
が左右方向に幅を持っている。これにより、液滴Sの位置が左右方向に多少ずれても、液
滴Sが検出領域に達したことをエリアセンサー30が検出可能である。
図3Cは、参考例のセンサーの説明図である。参考例では、センサーの検出領域が、左
右方向の幅を持っていない。このため、参考例では、液滴Sの位置が左右方向にずれると
、液滴Sの頂部がセンサーの検出光34より高い位置になっても、センサーが液滴Sを検
出できないことがある。
図2において、コントローラー40は、液滴振動装置1の制御を司る制御部である。コ
ントローラー40は、演算回路41とメモリー42とを有する。演算回路41は、例えば
CPUやMPU等の小型演算回路である。メモリー42は、ROMやRAM等から構成さ
れた記憶手段であり、制御プログラムやデータテーブルを記憶したり、制御プログラムを
展開するための領域を提供したりする。コントローラー40は、メモリー42に記憶され
た制御プログラムを演算回路41が実行することによって、液滴振動装置1の各構成要素
(例えば昇降機構21、電源装置22、移動機構23など)を制御し、各種処理(例えば
、後述する条件探索処理)を実現する。
図4A〜図4Cは、基板W上に液滴Sを形成する様子の説明図である。図4Aは、所定
の直径の撥水円を基板Wに描くためのテンプレートの説明図である。テンプレートは、基
板Wを挿入可能な筒状の部材である。テンプレートの上面には、所定の直径の円形状の穴
が形成されている。
図4Bは、基板Wに撥水円を描く様子の説明図である。基板Wの上面には親水性コーテ
ィングが施されていても良い。作業者は、基板Wをテンプレートに挿入した後、テンプレ
ートの上面の穴に従って撥水ペンで基板Wの上面に撥水円を描く。撥水円の大きさは、液
滴Sの量によって適宜設定される。本実施形態における液滴Sの最小量は150μLであ
り、最大量は600μLである。例えば、150μL又は200μLの液滴Sを形成する
場合には直径12mmの撥水円を描き、400μL又は600μLの液滴Sを形成する場
合には直径20mmの撥水円を描く。
テンプレートを用いるため、所望の直径の撥水円を描くことができる。また、テンプレ
ートを用いるため、基板W上の所定の位置に撥水円を描くことができるので、液滴Sを形
成した基板Wを下電極12に載置したときに、基板W上の液滴Sの左右方向の位置とエリ
アセンサー30の検出領域の左右方向の位置とを合わせることができる。なお、エリアセ
ンサー30の検出光34は前後方向に沿って照射されるので、テンプレートの挿入方向(
基板Wの長手方向:下電極12に載置したときの前後方向)に撥水円がずれて描かれるこ
とは許容される。
図4Cは、基板W上に液滴Sを形成する様子の説明図である。作業者は、基板W上に描
いた撥水円の上に、所定量の液滴S(例えば試薬)を滴下する。撥水円の上に液滴Sを滴
下することによって、基板W上の液滴Sの頂部が盛り上がり、液滴Sがドーム形状になる
(図6A参照)。この結果、液滴Sの頂部にクーロン力が作用しやすくなり、電極間の電
界を変動させたときに液滴Sの振幅を大きくさせやすくなる。
図5A〜図5Cは、液滴振動装置1の動作説明図である。
作業者は、図5Aに示すように、液滴Sを形成した基板Wを下電極12に載置する。カ
バー1Bを開いたときには上電極11は後側に位置しており、下電極12の上方が開放さ
れているので、作業者は、上電極11に邪魔されること無く、基板Wを下電極12に載置
できる。
基板Wが下電極12に載置され、作業者がコントロールパネル24に所定の指示を与え
ると、図5Bに示すように、コントローラー40は、移動機構23を制御して上電極11
を前側に移動させ、上電極11と下電極12とを対向させる。その後、図5Cに示すよう
に、コントローラー40は、昇降機構21を制御して下電極12を上側に上昇させる。こ
れにより、上電極11と下電極12との間の距離が短くなり、電極間により強い電界を発
生させることができる。その後、コントローラー40は、電源装置22を制御して、上電
極11を基準電位として所定の周波数の矩形波を下電極12に印加して、電極間の電界を
変動させて、基板W上の液滴Sを振動させる。
図6A〜図6Cは、液滴Sの振動の説明図である。
図6Aは、電極間に電圧を印加する前(電極間の電界の発生前)の液滴Sの状態の説明
図である。基板W上の液滴Sはドーム形状になっており、液滴Sの頂部が盛り上がってい
る。
図6Bは、電極間に高電圧を印加した時(電極間に強電界が生じている時)の液滴Sの
状態の説明図である。図6Bに示すように、液滴Sの頂部にクーロン力が作用するため、
液滴Sは、頂部が上電極11側に吸引された形状になる。このため、図6Aの液滴Sと比
べると、図6Bの液滴Sの頂部が上側に位置しており、液滴Sの上下方向の長さは長くな
る(液滴Sが高くなる)。
図6Cは、高電圧の印加を解除した時(若しくは印加電圧を急激に減少させた時)の液
滴Sの状態の説明図である。このとき、上側に吸引された部分(図6B参照)が重力によ
って落下するため、液滴Sは、頂部が沈み込んだ形状になる。このため、図6Aの液滴S
と比べると、図6Cの液滴Sの頂部が下側に位置しており、液滴Sの上下方向の長さは短
くなる(液滴Sが低くなる)。
電極間に高電圧が印加されているときには、液滴Sは図6Bに示すような形状になり、
高電圧の印加が解除されたときには、液滴Sは図6Cに示すような形状になる。このため
、所定の周波数の矩形波が下電極12に印加されると、液滴Sは、図6Bの形状と図6C
の形状に交互に変形し、振動する。
液滴Sを振動させることによって、液滴Sが攪拌される。これにより、液滴Sを静置し
た場合と比べて、反応を促進させることができる。このように、液滴振動装置1は、攪拌
装置として利用することができる。
なお、液滴振動装置1及びこれを用いた液滴振動方法において、液滴Sが抗体を含む試
薬である場合は、下電極12に印加される電位の極性がマイナスであることが好ましい。
具体的には、抗体は電荷を持っているが、その極性は液滴Sにおける溶媒のpHに依存す
る。抗体の極性が変わる溶媒のpHの値を等電点といい、溶媒のpHが等電点より小さけ
れば、抗体はプラス(正極性)に帯電する。溶媒のpHが等電点よりも大きければ、抗体
はマイナスに帯電する。免疫組織染色やELISAの工程で用いられる溶媒のpHの値は
、一般的に6.8〜8.0程度であることから、抗体はマイナス(負極性)に帯電するこ
とになる。
免疫組織染色における染色の濃さ、ELISAにおける発色強度は、抗原抗体反応の量
に依存するが、反応にはネガティブコントロール(抗原もしくは抗体を持たない試料を入
れておくこと)が望ましい。その理由は、試験後に得られた結果が抗原抗体反応に由来す
るものなのか、あるいは、抗原抗体反応以外の非特異的な反応に由来するものなのか判断
するためである。一方で、ネガティブコントロールを導入した場合、下電極12に与えら
れる電位の極性がプラス(正極性)であると、下電極12と抗体との引力によって、上記
非特異的な反応が増えてしまうおそれがある。下電極12に与えられる電位の極性をマイ
ナス(負極性)とすれば、下電極12と抗体との間には斥力が働くため上記非特異的な反
応が起こり難くなると考えられる。つまり、ネガティブコントロールが導入された免疫組
織染色やELISAにおいて、非特異的な反応が抑制され、より適正な試験結果が得られ
ることとなる。
<条件探索処理>
液滴S(例えば試薬)の攪拌を促進させるには、液滴Sの振幅を大きくさせることが望
ましい。但し、液滴Sの振動は、様々な要因(液滴Sの粘度、液適量、表面張力、温度、
液滴Sの大きさ等)で変化するため、液滴Sの振幅を大きくさせる最適条件(矩形波の周
波数)を得る必要がある。
図7A及び図7Bは、第1実施形態の条件探索方法の概要説明図である。各図の上図は
上から見た様子を示しており、下図は左側から見た様子を示している。
第1実施形態では、液滴Sが静止しているとき(液滴Sを振動させる前)、液滴Sの頂
部は、エリアセンサー30の検出領域よりも低い状態である。また、液滴Sを振動させて
液滴Sの頂部が上電極11側に吸引されたとき、液滴Sの頂部は、エリアセンサー30の
検出領域に達する。言い換えると、第1実施形態では、静止中の液滴Sの頂部よりもエリ
アセンサー30の検出領域が高くなるように、上電極11と下電極12の間の電極間距離
Dが設定される。
上図の斜線のハッチングの領域は、液滴Sを振動させて液滴Sの頂部が上電極11の方
向に吸引されたときに、エリアセンサー30の検出領域より高い液滴Sの領域(検出領域
に達している液滴Sの領域)を示している。つまり、斜線のハッチングの領域は、液滴S
を振動させて液滴Sの頂部が上電極11側に吸引されたときに、検出光34を遮っている
液滴Sの領域を示している。下図の液滴Sの頂部の矢印の長さは、液滴Sの振幅を示して
いる。ここでは、図7Aに示す液滴Sの振幅の方が、図7Bの液滴Sの振幅よりも大きい
液滴Sの振幅が大きい場合、図7Aの上図に示すように、斜線のハッチングの領域が大
きくなる。一方、液滴Sの振幅が小さい場合、図7Bの上図に示すように、斜線のハッチ
ングの領域が小さくなる。つまり、液滴Sの振幅の大きい方が、斜線のハッチングの領域
が大きくなる。これは、液滴Sの振幅の大きい方が、より多くの液体が上電極11の方向
に吸引されており、より多くの液体がエリアセンサー30の検出領域に達するからである
この結果、液滴Sの振幅の大きい方が、液滴Sの振幅の小さい方に比べてエリアセンサ
ー30の受光部32の受光量が少ない状態になる(図7Aの上図参照)。このことを利用
して、以下の条件探索処理では、基板W上の液滴Sを振動させながら、エリアセンサー3
0の出力に基づいて、受光部32の受光量が最も少なくなる条件を得ることによって、液
滴Sの振幅を大きくさせる最適条件を得ている。
なお、第1実施形態では、静止中の液滴Sの頂部がエリアセンサー30の検出領域より
も低い状態である。この状態において、液滴Sを振動させる条件に関わらず、エリアセン
サー30の受光部32の受光量が最も多い状態になる。このため、第1実施形態では、エ
リアセンサー30の出力値の変化量の最も大きい条件を探索することによって、受光部3
2の受光量が最も少なくなる条件(すなわち、液滴Sの振幅を大きくさせる条件)を探索
している。
図8は、第1実施形態の条件探索処理のフロー図である。コントローラー40は、液滴
振動装置1の各構成要素(例えば昇降機構21、電源装置22など)を制御し、この条件
探索処理を実現する。
まず、コントローラー40は、コントロールパネル24から作業者の入力した液量に基
づいて、電極間距離Dと初期周波数H0とを決定する(S001)。ここでは、例えば初
期周波数H0が20Hz、電極間距離Dは6.0mmとする。
なお、液量と電極間距離Dとを対応づけたテーブルは、予めコントローラー40のメモ
リー42に記憶されていても良い。このテーブルには、液量が多いほど、電極間距離Dが
長く設定されている。その理由は、液量が多いほど、液滴Sの高さが高くなり、液滴Sが
上電極11に接しないように電極間距離Dを長くする必要があるからである。第1実施形
態では、図7A及び図7Bに示すように、エリアセンサー30の検出領域が液滴Sの静止
中の頂部よりも高くなり振動中の頂部よりも低くなるように、電極間距離Dがテーブルで
定められている。
次に、コントローラー40は、最大変化量Xmaxを初期化する(S002)。後述す
るように、最大変化量Xmaxは、条件探索処理中のエリアセンサー30の出力の変化量
の最大値に更新されていく。この場合、初期化された最大変化量Xmaxの値は「0」で
ある。なお、初期化の値は、「0」に限定されるものではない。
次に、コントローラー40は、昇降機構21を制御して電極間距離Dを設定し(S00
3)、電源装置22の印加電圧(矩形波)の周波数Hを初期周波数H0に設定する(S0
04)。
次に、コントローラー40は、設定された周波数Hで液滴Sを振動させる(S005)
。最初、コントローラー40は、印加電圧の周波数Hを初期周波数である20Hz(=H
0)にして、液滴Sを振動させる。次に、コントローラー40は、エリアセンサー30の
出力が変化しているか否かを判断する(S006)。初期周波数H0では、エリアセンサ
ー30の出力が変化するように、テーブルの初期周波数H0が予め設定されている。この
ため、最初のS006の判断はYESになる。
次に、コントローラー40は、エリアセンサー30の出力の変化量Xが、これまでに記
憶されている最大変化量Xmaxよりも大きいか否かを判断する(S007)。第1実施
形態では、エリアセンサー30の出力の変化量Xとは、受光量の最も少ないときの受光部
32の出力値と、受光量の最も多いときの受光部32の出力値との差(絶対値)である。
最初のS007の判断は、最大変化量XmaxがS002で初期化されたままなので、
YESになる。S007でYESの場合、コントローラー40は、最大変化量Xmaxを
現在のエリアセンサー30の出力の変化量Xに更新するとともに、現在の設定された周波
数Hを最適周波数として記憶し(S008)、次のS009に進む。なお、S007でN
Oの場合には、S008の処理は行われずに、S009に進む。
そして、コントローラー40は、設定された周波数Hが所定の周波数Hlimitに達して
いなければ(S009でNO)、周波数Hを所定値βだけ下げる(S010)。ここでは
、βは1Hzに設定されている。最初のS009の判断はNOになり、コントローラー4
0は、電源装置22の印加電圧の設定周波数Hを20Hzから19Hzに設定する。
なお、所定の周波数Hlimitは、少なくとも1Hz以上の値であって、例えば基板W上
に滴下された液滴Sに電界が与えられ、液滴Sが振動し始める最少の周波数Hの値である
このように、コントローラー40は、印加電圧の周波数Hを1Hzずつ下げていき、エ
リアセンサー30の出力の最大変化量Xmaxが更新されたときの周波数Hを記憶するこ
とを繰り返す(S005〜S010)。そして、周波数Hが所定の周波数Hlimitよりも
下がったら(S009でYES)、S008で最後に記憶された周波数Hを最適周波数と
して、条件探索処理を終了する。
上記の第1実施形態では、コントローラー40は、印加電圧の周波数Hの異なる複数の
条件で液滴Sを振動させ、エリアセンサー30の出力の変化量Xが最も大きくなる周波数
Hを最適周波数としている。そして、上記の条件探索処理の後、コントローラー40は、
最適周波数にて、液滴Sを振動させる。これにより、液滴振動装置1は、振幅の大きい条
件で液滴Sを振動させることができる。
===第2実施形態===
図9A及び図9Bは、第2実施形態の条件探索方法の概要説明図である。各図の上図は
上から見た様子を示しており、下図は左側から見た様子を示している。ここでは、図9A
に示す液滴Sの振幅の方が、図9Bの液滴Sの振幅よりも大きい。
第2実施形態では、液滴Sが静止しているとき(液滴Sを振動させる前)、液滴Sの頂
部は、エリアセンサー30の検出領域よりも高い状態である。第2実施形態では、静止中
の液滴Sの頂部がエリアセンサー30の検出領域よりも高くなるように、上電極11と下
電極12の間の電極間距離Dが設定される。
上図の斜線のハッチングの領域は、液滴Sを振動させて液滴Sの頂部が上電極11の方
向に吸引されたときに、エリアセンサー30の検出領域より高い液滴Sの領域(検出領域
に達している液滴Sの領域)を示している。つまり、斜線のハッチングの領域は、液滴S
を振動させて液滴Sの頂部が上電極11の方向に吸引されたときに、検出光34を遮って
いる液滴Sの領域を示している。
液滴Sの振幅が大きい場合、図9Aの上図に示すように、斜線のハッチングの領域が小
さくなる。一方、液滴Sの振幅が小さい場合、図9Bの上図に示すように、斜線のハッチ
ングの領域が大きくなる。つまり、液滴Sの振幅の大きい方が、斜線のハッチングの領域
が小さくなる。これは、液滴Sの振幅の大きい方が、より多くの液体がエリアセンサー3
0の検出領域よりも上に吸引されて、エリアセンサー30の検出領域よりも下の液体が少
なくなるからである。
この結果、液滴Sの振幅の大きい方が、液滴Sの振幅が小さい方に比べてエリアセンサ
ー30の受光部32の受光量が多い状態になる(図9Aの上図参照)。このことを利用し
て、以下の条件探索処理では、液滴Sの振動中のエリアセンサー30の出力に基づいて、
受光部32の受光量が最も多くなる条件を得ることによって、液滴Sの振幅を大きくさせ
る最適条件を得ている。
なお、第2実施形態では、液滴Sの静止中のエリアセンサー30の出力値(通常値)を
記憶しておき、この通常値と、液滴Sの頂部が上電極11の方向に吸引されたときのエリ
アセンサー30の出力値との差(変化量)の最も大きい条件を探索することによって、受
光部32の受光量が最も多くなる条件(すなわち、液滴Sの振幅を大きくさせる条件)を
探索している。
図10は、第2実施形態の条件探索処理のフロー図である。
まず、コントローラー40は、コントロールパネル24から作業者の入力した液量に基
づいて、電極間距離Dと初期周波数H0とを決定する(S001)。第2実施形態では、
図9A及び図9Bに示すように、エリアセンサー30の検出領域が液滴Sの静止中の頂部
よりも低くなるように、電極間距離Dがテーブルで定められている。
次に、コントローラー40は、最大変化量Xmaxを初期化し(S002)、昇降機構
21を制御して上電極11と下電極12の間の電極間距離Dを設定する(S003)。こ
の場合もまた最大変化量Xmaxの初期化の値は「0」である。
次に、コントローラー40は、液滴Sを振動させる前に、液滴Sの静止中のエリアセン
サー30の出力値(通常値)を記憶する(S003’)。このとき記憶した通常値は、S
007’で変化量Xを算出するのに用いられる。
次に、コントローラー40は、電源装置22の印加電圧(矩形波)の周波数Hを初期周
波数H0に設定した後(S004)、周波数Hで液滴Sを振動させる(S005)。そし
て、第1実施形態とほぼ同様に、コントローラー40は、印加電圧の周波数Hを所定値β
(=1Hz)ずつ下げていき、エリアセンサー30の出力の最大変化量Xmaxが更新さ
れたときの周波数Hを記憶することを繰り返す(S005〜S010)。そして、周波数
Hが所定の周波数Hlimitより下がったら(S009でYES)、S008で最後に記憶
された周波数Hを最適周波数として、条件探索処理を終了する。
第2実施形態では、変化量Xの算出方法が第1実施形態とは異なる(S007’)。第
2実施形態では、エリアセンサー30の出力の変化量Xとは、S003’で記憶した通常
値と、液滴Sの頂部が上電極11の方向に吸引されたときのエリアセンサー30の出力値
との差(絶対値)である。液滴Sの振動中にエリアセンサー30の受光部32の受光量が
変化して出力値が変化するが、この変化する出力値のうち、受光量の多いことを示す出力
値が、液滴Sの頂部が上電極11の方向に吸引されたときのエリアセンサー30の出力値
である。つまり、第2実施形態では、コントローラー40は、S003’で記憶した通常
値と、液滴Sの振動中に変化する出力値のうちの受光量の最も多いことを示す出力値との
差を算出し、その差の絶対値を変化量Xとする。
上記の第2実施形態では、コントローラー40は、印加電圧の周波数Hの異なる複数の
条件で液滴Sを振動させ、エリアセンサー30の出力の変化量Xが最も大きくなる周波数
Hを最適周波数としている。そして、上記の条件探索処理の後、コントローラー40は、
最適周波数にて、液滴Sを振動させる。これにより、液滴振動装置1は、振幅の大きい条
件(液滴Sの頂部が上電極11に最も吸引される条件)で液滴Sを振動させることができ
る。
===第2実施形態の変形例===
上記の第2実施形態では、図6Bに示すように液滴Sの頂部が上電極11の方向に吸引
されたときのエリアセンサー30の出力値に基づいて、液滴Sの振幅の大きさを判断して
いる(図9A及び図9B参照)。但し、図6Cに示すように、液滴Sの上側に吸引された
部分が重力によって落下して、液滴Sの頂部が沈み込んだときのエリアセンサー30の出
力値に基づいて、液滴Sの振幅の大きさを判断しても良い。
図11A及び図11Bは、第2実施形態の変形例の条件探索方法の概要説明図である。
ここでは、図11Aに示す液滴Sの振幅の方が、図11Bの液滴Sの振幅よりも大きい。
変形例においても、上記の第2実施形態と同様に、液滴Sが静止しているとき(液滴S
を振動させる前)、液滴Sの頂部は、既にエリアセンサー30の検出領域に達した状態で
ある(このように電極間距離Dが設定される)。
上図の斜線のハッチングの領域は、液滴Sの上側に吸引された部分が重力によって落下
して液滴Sの頂部が沈み込んだときに、エリアセンサー30の検出領域より高い液滴Sの
領域(検出領域に達している液滴Sの領域)を示している。つまり、斜線のハッチングの
領域は、液滴Sの上側に吸引された部分が重力によって落下して液滴Sの頂部が沈み込ん
だときに、検出光34を遮っている液滴Sの領域を示している。
図11A及び図11Bの上図を比較して理解できるように、液滴Sの振幅の大きい方が
、斜線のハッチングの領域が大きくなる。これは、液滴Sの振幅の大きい方が、液滴Sの
頂部が沈み込み、液滴Sが横に広がるからである。
この結果、液滴Sの振幅の大きい方が、液滴Sの振幅の小さい方に比べてエリアセンサ
ー30の受光部32の受光量が少ない状態になる(図11Aの上図参照)。このことを利
用すれば、液滴Sの振動中のエリアセンサー30の出力に基づいて、受光部32の受光量
が最も少なくなる条件を得ることによって、液滴Sの振幅を大きくさせる最適条件を得る
ことが可能である。
変形例では、第2実施形態の条件探索処理(図10参照)のS007’の変化量Xの算
出方法を変えている。変形例では、エリアセンサー30の出力の変化量Xとは、S003
’で記憶した通常値と、液滴Sの頂部が沈み込んだときのエリアセンサー30の出力値と
の差(絶対値)である。液滴Sの振動中にエリアセンサー30の受光部32の受光量が変
化して出力値が変化するが、この変化する出力値のうち、受光量の少ないことを示す出力
値が、液滴Sの頂部が沈み込んだときのエリアセンサー30の出力値である。つまり、変
形例では、コントローラー40は、S003’で記憶した通常値と、液滴Sの振動中に変
化する出力値のうちの受光量の最も少ないことを示す出力値との差を算出し、その差の絶
対値を変化量Xにすると良い。
この変形例においても、コントローラー40は、印加電圧の周波数Hの異なる複数の条
件で液滴Sを振動させ、エリアセンサー30の出力の変化量Xが最も大きくなる周波数H
を最適周波数としている。そして、上記の条件探索処理の後、コントローラー40は、最
適周波数にて、液滴Sを振動させる。これにより、液滴振動装置1は、振幅の大きい条件
(液滴Sの頂部が最も沈み込む条件)で液滴Sを振動させることができる。
===第3実施形態===
第3実施形態では、上記の第2実施形態(及びその変形例)と同様に、液滴Sが静止し
ているとき(液滴Sを振動させる前)、液滴Sの頂部は、既にエリアセンサー30の検出
領域に達した状態にする(このように電極間距離Dが設定される)。
一方、第3実施形態では、第1実施形態(図8参照)と同様に、条件探索処理を行う。
また、第3実施形態では、第1実施形態のS007と同様に、エリアセンサー30の出力
の変化量Xとは、受光量の最も少ないときの受光部32の出力値と、受光量の最も多いと
きの受光部32の出力値との差(絶対値)とする。このため、第3実施形態では、第2実
施形態のS003’のようにエリアセンサー30の通常値を記憶しなくて良い。
液滴Sの振幅が大きい場合、図9A及び図11Aから理解できるように、エリアセンサ
ー30の受光量の差が大きくなり、この結果、エリアセンサー30の出力の変化量Xが大
きくなる。一方、液滴Sの振幅が小さい場合、図9B及び図11Bから理解できるように
、エリアセンサー30の受光量の差が小さくなり、この結果、エリアセンサー30の出力
の変化量Xが小さくなる。このため、変化量Xが最大となる周波数Hが、最も振幅の大き
い条件になる。
第3実施形態で得られた最適周波数で液滴Sを振動させると、液滴振動装置1は、振幅
の大きい条件(液滴Sの頂部が上電極11側に最も吸引され、かつ、液滴Sの頂部が最も
沈み込む条件)で液滴Sを振動させることができる。また、第1実施形態や第2実施形態
と比べて、液滴Sの振幅の変化に対して変化量Xが大きく変動するため、最適周波数を精
度良く検出できる。
===第4実施形態===
図12は、第4実施形態の液滴振動処理のフロー図である。前述の実施形態では、条件
探索処理の後、液滴振動装置1は、最適条件で液滴Sを振動させていた。但し、液滴Sを
振動させている間に、水分の蒸発や液滴Sと基板Wとの接触面積が変化すること等によっ
て、液滴Sの振動が変化する。そこで、第4実施形態では、条件探索処理で得られた最適
条件で液滴Sを振動させている間に、液滴Sの振動の変化を検出する。
まず、コントローラー40は、前述の条件探索処理(図8又は図10)を実行して最適
条件を取得し(S201)、その最適周波数にて、液滴Sを振動させる(S202)。
そして、コントローラー40は、所定時間が経過したときには(S203でYES)、液
滴振動処理を終了する。
一方、所定時間が経過する前に(S203でNO)、液滴Sの水分が蒸発したり、液滴
Sと基板Wとの接触面積が広がったりすることがある。この場合、液滴Sが小さくなった
り、液滴Sの振幅が小さくなったりして、液滴Sを振動させても液滴Sの頂部がエリアセ
ンサー30の検出領域に達しなくなる。
そこで、コントローラー40は、所定時間が経過するまでの間、コントローラー40は
、エリアセンサー30の出力が変化しているか否かを判断する(S204)。そして、エ
リアセンサー30の出力が変化していない場合(S204でNO)、再び条件探索処理を
行う(S201)。この第4実施形態によれば、液滴Sの固有振動数が変化しても、でき
る限り液滴Sの振幅を大きくさせることが可能である。
===第5実施形態===
図13A及び図13Bは、第5実施形態の反応装置3のブロック図である。この反応装
置3は、前述の液滴振動装置1と同様に、上電極11と、下電極12と、昇降機構21と
、エリアセンサー30と、コントローラー40とを有し、液滴振動装置1としての機能も
有する。
反応装置3は、ここでは抗原抗体反応を自動的に行う装置である。但し、液滴Sの攪拌
によって反応が促進するものであれば、他の反応を自動的に行う装置であっても良い。
反応装置3は、液滴振動装置1としての構成要素の他に、移動可能な吐出ヘッド51と
、ファン52と、廃液タンク53とを備えている。
吐出ヘッド51は、液体を滴下するノズルを有する。吐出ヘッド51は、左右方向に移
動可能である。上電極11が後側に位置しているときに、吐出ヘッド51は、下電極12
に載置された基板Wに対向する位置まで移動し、基板Wに向かって液体を滴下する。ここ
では、吐出ヘッド51は、一次抗体溶液、二次抗体溶液及び洗浄液等を吐出可能である。
ファン52は、基板Wに向かって後側から前側に風を吹き付ける送風装置である。基板
W上の液滴Sは、ファン52の風によって吹き飛ばされて、廃液タンク53に排出される
ことになる。
作業者は、基板Wには切片化した組織標本を固定し、基板Wを反応装置3の下電極12
に載置して、コントロールパネル24に所定の指示を与える。コントロールパネル24か
らの作業者の指示に応じて、反応装置3のコントローラー40は、基板Wに対向する位置
まで吐出ヘッド51を移動して、吐出ヘッド51のノズルから基板Wに所定量の一次抗体
溶液を滴下し、基板W上に液滴Sを形成する。その後、コントローラー40は、吐出ヘッ
ド51を待避させて、上電極11を前側に移動させ、上電極11と下電極12と対向させ
る。
次に、コントローラー40は、前述の条件探索処理を実行し、最適条件となる周波数H
と電極間距離Dとを決定する。そして、コントローラー40は、最適条件の周波数Hと電
極間距離Dにて、液滴Sを振動させる。これにより、液滴Sが攪拌されて、一次抗体反応
が促進される。
次に、コントローラー40は、上電極11を後側に移動させた後、ファン52を駆動し
て、基板W上の液滴S(一次抗体溶液)を廃液タンク53に排出する。そして、コントロ
ーラー40は、基板Wに対向する位置まで吐出ヘッド51を移動して、吐出ヘッド51か
ら基板Wに洗浄液を滴下することと、ファン52を駆動して基板W上の液滴S(洗浄液)
を排出することとを繰り返し行い、一次抗体溶液を除去する洗浄処理を行う。
なお、コントローラー40は、基板Wに所定量の洗浄液を滴下し、基板W上に液滴Sを
形成し、この液滴Sを上電極11と下電極12との間で電界を変動させて振動させること
によって、洗浄処理を行っても良い。これにより、洗浄液の量を減らすことができ、廃液
タンク53の小型化を図ることができる。
基板W上の洗浄液を排出した後、コントローラー40は、基板Wに対向する位置まで吐
出ヘッド51を移動して、吐出ヘッド51から基板Wに所定量の二次抗体溶液を滴下し、
基板W上に液滴Sを形成する。その後、コントローラー40は、吐出ヘッド51を待避さ
せて、上電極11を前側に移動させ、上電極11と下電極12と対向させる。
次に、コントローラー40は、前述の条件探索処理を再度実行し、最適条件となる周波
数Hと電極間距離Dとを決定する。そして、コントローラー40は、最適条件の周波数H
と電極間距離Dにて、液滴Sを振動させる。これにより、液滴Sが攪拌されて、二次抗体
反応が促進される。
その後、コントローラー40は、上電極11を後側に移動させた後、ファン52を駆動
して、基板W上の液滴S(二次抗体溶液)を廃液タンク53に排出する。そして、コント
ローラー40は、基板Wに対向する位置まで吐出ヘッド51を移動して、吐出ヘッド51
から基板Wに洗浄液を滴下することと、ファン52を駆動して基板W上の液滴S(洗浄液
)を排出することとを繰り返し行い、二次抗体溶液を除去する洗浄処理を行う。
洗浄後、コントローラー40は、反応終了を作業者に報知する。作業者は、反応装置3
から基板Wを取り出し、基板Wに発色液を滴下して、基板W上で発色させた切片を顕微鏡
にて観察することになる。
本実施形態の反応装置3によれば、静置しただけでは60分以上かかる一次抗体反応や
二次抗体反応を、液滴Sを振動させて反応を促進させることによって5分〜10分程度に
短縮できる。また、一次抗体反応や二次抗体反応のたびに前述の条件探索処理が実行され
るので、様々な要因(液滴Sの粘度、液適量、表面張力、温度、液滴Sの大きさ等)が変
化しても、液滴Sの振幅を大きくさせる最適条件を得ることができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<印加電圧について>
前述の実施形態では、印加電圧を矩形波としていた。但し、印加電圧は、矩形波に限ら
れるものではない。例えば、印加電圧をサイン波や三角波にしても良い。なお、図6Bの
ように上側に吸引された部分を図6Cのように重力によって落下させて液滴Sの振幅を大
きくさせるためには、印加電圧を急激に減少させるような波形(例えばノコギリ波)の印
加電圧が望ましい。また、印加電圧は波形の電位差により規定されるものであって、例え
ば4kVの印加電圧を電極間に与える場合、一方の電極の電位を0kVとして、他方の電
極の電位が最大4kVになる波形や、一方の電極の電位を−1kVとして、他方の電極の
電位が最大3kVになる波形としてもよい。
また、前述の実施形態では、印加電圧の周波数Hを変更する場合、周波数Hを下げてい
く形態を示したが、印加電圧の周波数Hを上げていっても良い。
<電極間距離を変更する変更機構について>
前述の実施形態では、対向する上電極11と下電極12との間の電極間距離Dを変更す
る機構として、下電極12を昇降させる昇降機構21が採用されていた。但し、電極間距
離Dを変更する変更機構は、これに限られるものではない。例えば、上電極11を昇降さ
せることによって、電極間距離Dを変更しても良い。この場合、移動機構23は、上電極
11ではなく、下電極12を前後方向に移動させると良い。
<基板について>
前述の実施形態では、基板Wに撥水円を描き、撥水円の上に液滴Sを形成していた。但
し、基板W上に撥水円を描かずに液滴Sを形成しても良い。
<エリアセンサーについて>
前述の実施形態では、エリアセンサー30を上電極11の下側に設けた例を示したが、
エリアセンサー30を装置本体に設けても良い。
また、前述の実施形態では、発光部31と受光部32とを有するエリアセンサー30の
例を示したが、発光部31はエリアセンサー30とは別の構成としても良い。
1…液滴振動装置、1A…筐体、1B…カバー、3…反応装置、11…上電極、12…下
電極、12A…溝、21…昇降機構、22…電源装置、23…移動機構、24…コントロ
ールパネル、30…エリアセンサー、31…発光部、32…受光部、34…検出光、40
…コントローラー、41…演算回路、42…メモリー、51…吐出ヘッド、52…ファン
、53…廃液タンク、W…基板、S…液滴。

Claims (9)

  1. 上電極と、
    基板を載置可能な下電極と、
    前記基板の、前記上電極に対向する側に形成される液滴を検出可能なセンサーと、
    前記上電極と前記下電極との間に印加される印加電圧を変動させて、前記基板上の液滴
    を振動させるコントローラーとを備え、
    前記センサーは、受光部を有し、前記受光部の受光量に応じた信号を出力し、
    前記コントローラーは、前記印加電圧の周波数の異なる複数の条件で前記液滴を振動さ
    せ、前記複数の条件のうち、前記信号の変化量が最も大きい条件の周波数にて、前記液滴
    を振動させることを特徴とする液滴振動装置。
  2. 請求項1に記載の液滴振動装置であって、
    前記上電極と前記下電極との間に前記センサーの検出領域があり、
    前記コントローラーは、前記センサーの検出領域が、前記液滴の静止中の頂部よりも高
    くなるように、前記上電極と前記下電極との間の距離を設定して、前記印加電圧の周波数
    の異なる複数の条件で前記液滴を振動させることを特徴とする液滴振動装置。
  3. 請求項1に記載の液滴振動装置であって、
    前記上電極と前記下電極との間に前記センサーの検出領域があり、
    前記コントローラーは、前記センサーの検出領域が、前記液滴の静止中の頂部よりも低
    くなるように、前記上電極と前記下電極と間の距離を設定して、前記印加電圧の周波数の
    異なる複数の条件で前記液滴を振動させることを特徴とする液滴振動装置。
  4. 請求項3に記載の液滴振動装置であって、
    前記コントローラーは、前記複数の条件のうち、前記液滴の静止中の前記センサーの信
    号と、前記液滴の振動中における前記受光量が最も多いことを示す前記センサーの信号と
    の差を前記変化量とすることを特徴とする液滴振動装置。
  5. 請求項2又は3に記載の液滴振動装置であって、
    前記コントローラーは、前記複数の条件のうち、前記液滴の静止中の前記センサーの信
    号と、前記液滴の振動中における前記受光量が最も少ないことを示す前記センサーの信号
    との差を前記変化量とすることを特徴とする液滴振動装置。
  6. 請求項2又は3に記載の液滴振動装置であって、
    前記コントローラーは、前記複数の条件のうち、前記液滴の振動中における前記受光量
    が最も多いことを示す前記センサーの信号と、前記液滴の振動中における前記受光量が最
    も少ないことを示す前記センサーの信号との差を前記変化量とすることを特徴とする液滴
    振動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液滴振動装置であって、
    前記下電極に載置される前記基板に液体を液滴として吐出可能な吐出ヘッドをさらに備
    えたことを特徴とする液滴振動装置。
  8. 上電極と、基板を載置可能な下電極と、前記基板の、前記上電極に対向する側に形成さ
    れる液滴を検出可能なセンサーと、を用い、前記上電極と前記下電極との間に印加される
    印加電圧を変動させて、前記基板上の液滴を振動させる液滴振動方法であって、
    前記センサーは、受光部を有し、前記受光部の受光量に応じた信号を出力し、
    前記印加電圧の周波数の異なる複数の条件で前記液滴を振動させて、前記複数の条件の
    うち、前記信号の変化量が最も大きい条件を探索するステップと、前記信号のうち変化量
    の最も大きい条件の周波数にて、前記液滴を振動させるステップと、を含むことを特徴と
    する液滴振動方法。
  9. 請求項8に記載の液滴振動方法であって、
    前記液滴を振動させる所定の時間内において、
    前記センサーで前記信号の変化が検出されなくなった場合、前記印加電圧の周波数の異
    なる複数の条件で前記液滴を振動させて、前記複数の条件のうち、前記信号の変化量が最
    も大きい条件を探索するステップと、前記信号のうち変化量が最も大きい条件の周波数に
    て、前記液滴を振動させるステップと、を繰り返すことを特徴とする液滴振動方法。
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