JP6374283B2 - 服薬支援装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、小型化された服薬支援装置を提供することを目的とする。
開口11の下側には、正面視で向かって右側に扉部70が設けられている。扉部70には、奥側に向かうにつれて内部側に傾斜する凹部75が備えられている。凹部75には、左右に側壁78(78a、78b)が形成され、凹部75の底部には観音開き扉71が設けられている。
観音開き扉71は、右扉72と左扉73とで構成されている。右扉および左扉は、それぞれ開口の両側縁を中心として開閉自在に支持されている。右扉72の基部72bの上部、左扉73の基部73bの上部には、右扉72および左扉73をそれぞれ閉じる方向に付勢するためのばね74(74a、74b)がそれぞれ設けられている。
開口11の下側には、正面視で向かって左側にボタン孔15が形成されている。ボタン孔15には、ボタン17が配置されている。
ボタン17の下部には、赤外線センサ19が配置されている。
扉部70の下部には、複数のスピーカ孔61が形成され、スピーカ孔61の後側には、スピーカ63が配置されている。
複数のスピーカ孔61の下部、すなわち、前面カバー3の中央下部には、USBメモリを接続可能な差込口65が設けられている。差込口65には、差込口を被覆するための差込口カバー67が形成されている。
本体枠2aの内側には、周方向に等間隔に4個のカセット23(23A〜23D)が装填されている。各カセット23(23A〜23D)には、縦に7個のピルケース27がそれぞれ収容され、各ピルケース27には図示を省略した薬剤が収容される。
装置本体2に装填されたピルケース27は、観音開き扉71を介して、ユーザに提供される。
カセット挿入部52には、カセット挿入口54と隣接する位置にセンサ穴56が形成されている。センサ穴56の内部には、不図示の蓋開閉感知センサが備えられている。
上蓋51の表面51aには、略正方形の鍵凹部57が形成されており、鍵凹部57には、上蓋が開閉されないようにロックするための鍵穴58が形成されている。
また、上蓋51の裏面51bには、上蓋51が閉じられた際にセンサ穴56に挿入される位置に突起55が形成されている。また、上蓋51の基部には、取っ手59が設けられている。
ユーザは、手で取り出し、その薬剤を服用する。ユーザは、この服用を繰り返して、1日に4回、設定時刻に服用する薬剤を服用できる。設定時刻としては、例えば、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前の4回を設定することができる。
服薬支援装置1の内側中央部には、回転機構が設置されている。
すなわち、服薬支援装置1の内側中央部には、上下端が回転自在に支持された回転軸35が配置され、この回転軸35には、不図示の支持板が一体に固定されている。この支持板には、環状に形成された不図示の回転籠が固定されている。この回転籠は、不図示のモータにより回転駆動される。
各ラック21(21A〜21D)は上方201、前方下部202、および後方中央部203が開口し、側面および後方の両端部が略L字型のL字壁24(24A〜24D)により囲われている。各ラック21(21A〜21D)には、上方の開口から、各カセット23(23A〜23D)が装填される。
ラック21Aの背部には、ラック21Dが設けられており、ラック21Aの背部とラック21Dに向かって左側のL字壁24Dとは、所定の間隔をあけて隣り合っている。ラック21Dは、服薬支援装置1の正面視で右側を前方となる向きに備えられている。
ラック21Dの背部には、ラック21Cが設けられており、ラック21Dの背部とラック21Cに向かって左側のL字壁24Cとは、所定の間隔をあけて隣り合っている。ラック21Cは、服薬支援装置1の後ろ側が前方となる向きに備えられている。
ラック21Cの背部には、ラック21Bが設けられており、ラック21Cの背部とラック21Bに向かって左側のL字壁24Bとは、所定の間隔をあけて隣り合っている。ラック21Bは、服薬支援装置1の正面視で左側を前方となる向きに備えられている。
ラック21Bの背部には、ラック21Aが設けられており、ラック21Bの背部とラック21Aに向かって左側のL字壁24Aとは、所定の間隔をあけて隣り合っている。ラック21Aは、服薬支援装置1の正面視で前側を前方となる向きに備えられており、上述のように、観音開き扉71と対向する位置に設けられている。
観音開き扉71と、ラック21A(図3参照。)と、押出し機構30とが、服薬支援装置1の回転軸35から横に外れた位置に前後に並んで設けられているため、ラック21Aに装填されるピルケース27は、服薬支援装置1の正面視で、中央から横に外れた位置から観音開き扉71を介して排出される。
前端部左側41に形成される弧の形状は、カセット23(23A〜23D)が配置された回転籠が回転軸35を中心に回転する際、装置本体2の本体枠2a、前面カバー3、側面カバー5、5、背面カバー7(図2参照。)と接触しないよう設計される回転機構の回転半径R(図3参照。)により描かれる円周Cの内部に収まることのできる範囲で最大の弧となるように形成されるものである。
前端部右側43、後端部左側45、後端部右側47の角型形状は、ともに略直角の形状とされている。
ピルケース27の形状はカセット23(23A〜23D)と略同一であり、前端部左側22が弧状に形成されるとともに、前端部右側29、後端部左側37および後端部右側28がともに角型に形成されている。前端部左側22は、回転半径Rに沿って形成されている。
また、ピルケース27は、高さが低く構成されており(図2参照。)、ピルケース27の高さは、カセット23(23A〜23D)に7段重ねて配置可能な高さに設定されている。
なお、ピルケース27の形状は、必ずしも前述の形状に限定されるものではない。
例えば、他の部材との兼ね合いによっては、ピルケース27の前端部左側22を直線状に切欠いてなる形状に形成するようにしてもよいし、ピルケース27のその他の角部を、弧状または直線状に切欠いた形状に形成するようにしてもよい。
このとき、弧状に形成されたピルケース27の前端部左側22が左扉73と対向する位置に、角型に形成されたピルケース27の前端部右側29が右扉72と対向する位置に、それぞれ配置される。
リブ76は、左扉73のヒンジ73aの側の裏面から突出長さL1となるよう垂直に立ち上がり、先端76bから左扉73の基部73bの側にかけては、緩やかに傾斜する傾斜面76aとされている。また、リブ77は、右扉72のヒンジ72aの側の裏面から突出長さL2となるよう垂直に立ち上がり、先端77bから右扉72の基部72bの側にかけては、緩やかに傾斜する傾斜面77aとされている。
リブ76の先端76bは、服薬支援装置1にピルケース27を装填した際に、弧状に形成されたピルケース27の前端部左側22と対向する位置に設けられている。また、リブ77の先端77bは、服薬支援装置1にピルケース27を装填した際に、角型に形成されたピルケース27の前端部右側29と対向する位置に設けられている。
すなわち、突出長さL1、L2は、ピルケース27が前方に押し出され、観音開き扉71と当接する際に、リブ76、77とピルケース27の前端部27Cとが同時に当接する長さに形成されている。
なお、突出長さL1、突出長さL2は、ピルケース27の前端部27Cの形状に応じて適宜に変更することができる。
この押出し機構30は押出しブロック31を備え、押出しブロック31は、図示の位置を待機位置として、矢印Xの方向に往復動する。押出し機構30は、不図示のモータにより、不図示のギヤを介して矢印Xの方向に往復動する。
図4は、図3の矢視A図であり、待機位置の押出し機構30を示す。押出し機構30は引き戻し機構32を備えている。
この引き戻し機構32は、押出しブロック31に配置されたピルケース戻し爪(引き戻し部材)33と、ラック21Aの下面に配置された板状カム(カム部材)34とを備えている。ピルケース戻し爪33は、ばね35により上方に付勢されている。押出し機構30の押出しブロック31にはピルケース支え部36が設けられている。
図5A、図5Bに示すように、押出し機構30が前進すると、引き戻し機構32のピルケース戻し爪33が、ばね35のばね力に抗して、カム34の凸面34Aに沿って下降する。押出し機構30が、さらに前進すると、図5Cの位置に至り、ピルケース戻し爪33が、カム34の凸面34Aを乗り越えて、ばね35の付勢力で上方に突出し、ピルケース27の下面の窪み部27Aに進入する。本実施形態では、ピルケース27の下面に窪み部27Aが形成されている。
押出し機構30が、さらに前進すると、図5Eに示すように、最下段のピルケース27が、ピルケース支え部36により押し出される。
ピルケース戻し爪33は、ピルケース27の押出し動作に機能しない。ただし、ピルケース支え部36が、最下段のピルケース27を押し出す途中にあっては、ピルケース戻し爪33がピルケース27の窪み部27Aに嵌まっているため、最下段のピルケース27を手前側に引き抜こうとしても、引き抜くことはできない。
ピルケース27が、ピルケース支え部36により押し出されると、カセット25に設けた蓋26が、基部26Aを基点に開かれ、ピルケース27の前端部27Cが突出する。
ピルケース27が押し出されると、蓋26がピルケース27を下から支えるため、落下せず、ピルケース27をその場に止まらせることができる。
この実施形態では、押出し機構30が、最下段のピルケース27を所定寸法だけ押し出した時に、ユーザが、手を使って、押し出されたピルケース27の前端部27Cを掴んで、服薬支援装置1から取り出すことができる。所定寸法は、手を使ってピルケース27の前端部27Cを掴むことができる寸法に設定される。
ピルケース27を押し出す過程では、図5E,Fに示すように、ピルケース支え部36が、上段のピルケース27を支える。したがって、最下段のピルケース27を押し出す過程で、上段のピルケース27が落下することはない。
この実施形態では、ピルケース支え部36の先端36Aが、ピルケース27の後端27Bに当接して、ピルケース27を押し出すため、一旦、ピルケース27が押し出された後には、ユーザが、誤ってピルケース27をカセット25内に押し込むなどしても、ピルケース27がカセット25内に押し込まれることがない。
図6F〜Gの過程では、ピルケース戻し爪33が、ばね35のばね力に抗して、カム34の凸面34Aに沿って下降し、ピルケース27の窪み部27Aから脱出する。そして、図6Hの待機位置に至る。
図7Aに示すように、ピルケース27が引き抜かれなかった場合、押出し機構30の後退を開始すると、図7Bに示すように、ピルケース戻し爪33が、カム34のカム面に沿って上昇し、ピルケース27の窪み部27Aに嵌る。
ピルケース戻し爪33が、窪み部27Aに嵌った状態で、押出し機構30の後退を継続すると、図7B〜Dに示すように、ピルケース戻し爪33が、ピルケース27をカセット25の奥側へ移動させる。
図7D〜Eの過程では、ピルケース戻し爪33が、ばね35のばね力に抗して、カム34の凸面34Aに沿って下降し、ピルケース27の窪み部27Aから脱出する。そして、図7Fの待機位置に至る。
図8Aに示すように、ピルケース27が押し出されると、リブ76とピルケース27の前端部左側22と、リブ77とピルケース27の前端部右側29とが同時に当接する。
このとき、さらにピルケース27を押し出すと、図8Bに示すように、左扉73と右扉72とがばねの付勢力に抗して略同時に観音開きに開く。
さらにピルケース27を押し続けると、図8Cに示すように、傾斜面76aと弧状の前端部左側22とが当接しながら左扉73を開き、傾斜面77aと角型の前端部右側29とが当接しながら右扉72を開く。
ピルケース27の押出しが完了すると、図8Dに示すように、ピルケース27の左右側面に左扉73、右扉72のリブが接触した状態に保持される。
本実施形態では、リブ77の突出長さL1とピルケース27の前端部左側22とが当接するときに、同時にリブ76の突出長さL2とピルケース27の前端部右側29とが当接する長さにリブ76、77を形成した。
そのため、ピルケース27が前方に押し出され、観音開き扉71と当接する際に、リブ76、77とピルケース27の前端部27Cとが同時に当接し、ピルケース27の前端部27Cに大きな抵抗がかからず、観音開き扉71をスムーズに開放できる。
ピルケース27を一部弧状とした場合にも、ピルケース27を押し出した場合に観音開き扉71を略同時に開き動作を開始させることができ、観音開き扉71の開き動作開始後もピルケース27の前端部27Cの形状に沿って右扉72と左扉73とが開かれる。したがって、右扉72、左扉73のうち一方のみに力が加わってしまうことがなく、各扉が異なったタイミングで開いてしまうことを確実に防止することができる。
これにより、ピルケース27がカセット23(23A〜23D)の内幅間に拘束されることがなくなり、ピルケース27を正確に排出できる。
そして、ピルケース27の前端部27Cが左右に傾くことがないので、ピルケース27の排出時に、ピルケース27が左右に傾き、観音開き扉71から排出されないという不都合を回避できる。
2 装置本体
3 前面カバー
5 側面カバー
7 背面カバー
9 上面カバー
21(21A〜21D) ラック
23(23A〜23D) カセット
27 ピルケース
30 押出し機構
35 回転軸
41、22 前端部左側
43、29 前端部右側
45、37 後端部左側
47、28 後端部右側
53 カセット挿入部
54 カセット挿入口
55 突起
56 センサ穴
58 鍵穴
71 観音開き扉
72 右扉
73 左扉
74(74a、74b) ばね
76、77 リブ(当接部)
76a、77a 傾斜面
C 円周
L1 突出長さ
L2 突出長さ
R 回転半径
Claims (6)
- 左右の扉で構成される観音開き扉と、
装置本体と、
装置本体に収容され、前記観音開き扉の奥に位置する前端部が左右不均等の形状を有するピルケースとを備え、
前記観音開き扉は、前記左右の扉それぞれの内側に突出長さの異なる当接部を備え、
前記各当接部の突出長さが、前記ピルケースの排出時に、前記各当接部と前記ピルケースの前端とが同時に当接する長さに形成されている、
ことを特徴とする服薬支援装置。 - 前記装置本体は、前記ピルケースを収容する回転自在の回転装置を備え、
前記ピルケースの前端部の形状は、前記回転装置の回転形状に沿う弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の服薬支援装置。 - 前記ピルケースは、前端部一側の角部が弧状に形成されるとともに、前端部他側の角部が角型に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の服薬支援装置。
- 前記当接部は、前記左右の扉の裏面から突出するリブで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の服薬支援装置。
- 前記リブは、前記左右の扉の先端部側で前記突出長さが最長となり、
前記突出長さの先端から前記左右の扉の基部側にかけて傾斜する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項4に記載の服薬支援装置。 - 前記観音開き扉は、前記左右の扉を閉じる方向に付勢するばねを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の服薬支援装置。
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