JP6374129B1 - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地磁気や磁気センサの温度特性等によるオフセット成分の変化の影響を受けることがなく、直線補間によっても高精度な磁石位置検出を可能とする。【解決手段】位置検出装置1は、磁石10と、磁石10の相対的な移動方向に沿って配列され、磁石10が最も近接した際に最大の検出値を出力する向きに配列されたM個(Mは3以上の整数)の磁気センサMSと、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの各検出値の差分値を算出し、これらの1つ飛ばしの2つの磁気センサの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−2)個の仮想センサの磁界値を算出する仮想センサ磁界値生成部41と、仮想センサの磁界値を補間して得られた磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を磁石10の位置として出力する位置信号生成部42と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、位置検出装置に関し、詳しくは、磁気方式の位置検出装置に関する。
位置検出装置として、永久磁石(以下、「磁石」という。)の磁界の大きさを検出することによって、磁石の位置を検出する磁気方式の位置検出装置が知られている。例えば、特許文献1には、複数の磁気センサを直線上に並べ、各磁気センサで検出した磁界値を直線あるいは曲線で補間して得た磁界分布から磁界値がゼロになる点を求めることによって、磁石の位置を検出する従来装置が開示されている。
しかしながら、この方式では地磁気等外部磁界の影響で磁界のオフセット成分が変化した場合、磁界値がゼロになる点がずれてしまい、誤差が発生するという問題がある。また、磁気センサの温度特性等により、同様にオフセット成分が変化した場合も、磁界値がゼロになる点がずれてしまい、誤差が出てしまう。
図17は、従来装置において、オフセット成分がない場合の磁石の位置と磁界との関係を示す図であり、図18は、従来装置において、オフセット成分がある場合の磁石の位置と磁界との関係を示す図である。図17,図18とも磁気センサに対し磁石を一定距離離し、磁気センサの配列方向に直線的に移動させた場合を示しており、磁石は磁気センサ側に例えばN極を向け、磁気センサでは磁界の垂直成分を検出している。図17、図18の縦軸は磁界の大きさを示し、横軸は磁気センサに対する磁石の位置を示している。また、横軸の0mmの位置に磁気センサがある。
図17はオフセット成分がない場合の状態を示しており、図18はオフセット成分が加わった場合の状態を示している。そして、図17では磁界値ゼロの点が横軸の0の位置にあるが、図18ではオフセット成分が加わるため、磁界値ゼロの点がXoff辺りと左にずれている。そのため、オフセット成分がある場合は、磁石が0mmの位置ではなく、Xoffの位置にあるとして誤差が出てしまう。
さらに、磁界値がゼロになる点を求める際、曲線補間によって求める場合は、誤差は小さくなるが演算処理が複雑となり演算回路の大型化を招く。また、ソフトで演算する場合は、演算処理に時間がかかる等の問題が生じる。そして、直線補間によって求める場合に、検出精度を上げるために磁界分布のゼロ点付近の直線的な部分を使おうとすると、磁気センサの数を増やさなければならない問題がある。
特開平8−50004号公報
上記のように、従来の検出装置では、磁石の磁界を検出する際に、地磁気等の外部磁界の影響を受けて位置検出値に誤差を生じたり、直線補間を行う場合には、磁界分布のゼロ点付近で十分な精度を得るために磁気センサの数を増やす必要があった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、地磁気等の外部磁界の影響で磁界のオフセット成分が変化した場合や、磁気センサの温度特性等により同様にオフセット成分が変化した場合でも、オフセット成分による影響を受けることがなく、さらに、磁気センサを増やすことなく直線補間でも高精度な位置検出を可能とすることを、その目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、永久磁石と、該永久磁石の相対的な移動方向に沿って配列され、前記永久磁石が最も近接した際に最大の検出値を出力する向きに配列されたM個(Mは3以上の整数)の磁気センサと、1つ飛ばしの2つの前記磁気センサの各検出値の差分値を算出し、前記1つ飛ばしの2つの前記磁気センサの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−2)個の第1群の仮想センサの磁界値を算出する仮想センサ磁界値生成部と、前記第1群の仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間して得られる磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力する位置信号生成部と、を備えたことを特徴とするものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記仮想センサ磁界値生成部は、さらに、隣接する前記磁気センサの各検出値の差分値を算出し、該差分値を前記隣接する2つ前記磁気センサとの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−1)個の第2群の仮想センサの磁界値を算出し、前記位置信号生成部は、前記第1群の仮想センサと前記第2群の仮想センサとを含む前記仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間して得られる磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力することを特徴とするものである。
第3の技術手段は、永久磁石と、該永久磁石の相対的な移動方向に沿って配列され、前記永久磁石が最も近接した際に最大の検出値を出力する向きに配列されたM個(Mは3以上の整数)の磁気センサと、隣接する2つの前記磁気センサの各検出値の差分値を算出し、該差分値を前記隣接する2つの前記磁気センサの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−1)個の仮想センサの磁界値を算出する仮想センサ磁界値生成部と、前記仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間して得られる磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力する位置信号生成部と、を備えたことを特徴とするものである。
第4の技術手段は、第1から第3のいずれか1の技術手段において、前記位置信号生成部は、前記磁気センサの内、最大の検出値を出力する前記磁気センサを特定し、該磁気センサに最も近接する前記仮想センサの磁界値と該仮想センサの前後の前記仮想センサの磁界値とがゼロを跨いでいるか否かを判別し、ゼロを跨いでいる2つの前記仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間し、磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力することを特徴とするものである。
第5の技術手段は、第1から第4のいずれか1の技術手段において、前記磁気センサが等ピッチで配列されていることを特徴とするものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記位置信号生成部からの出力に含まれる周期的な誤差を補正する周期誤差補正部を、さらに有することを特徴とするものである。
本発明によれば、地磁気等の外部磁界の影響で磁界のオフセット成分が変化した場合や、磁気センサの温度特性等により同様にオフセット成分が変化した場合でも、オフセット成分による影響を受けることがなく、さらに、磁気センサを増やすことなく直線補間でも高精度な位置検出が可能となる。
本発明の実施形態に係る位置検出装置の一構成を示す図である。 磁石と磁気センサとの具体的な配置の一例を示す図である。 磁石の位置に対する磁気センサの検出値(磁界値)の特性を説明するための図である。 1つ飛ばしの2つの磁気センサの各検出値の差分値の特性を説明するための図である。 磁気センサの位置と第1群の仮想センサの位置との関係を示す図である。 磁気センサにオフセット成分が加わった際の、各磁気センサの検出値を示す図である。 磁気センサにオフセット成分が加わった際の、1つ飛ばしの2つの磁気センサの各検出値の差分値を示す図である。 本発明の実施形態に係る位置検出装置における処理フローの例を示す図である。 磁石の位置を求めるための直線補間について説明するための図である。 第1群の仮想センサの磁界値から直線補間によって求めた磁石位置と、実際の磁石位置との誤差の関係を示す図である。 隣接する2つの磁気センサの各検出値の差分値の特性を説明するための図である。 磁気センサの位置と第1群と第2群を合わせた仮想センサの位置との関係を示す図である。 図4と図11とを合成した図であり、磁石の位置に対する第1群と第2群の仮想センサの磁界値の関係を説明するための図である。 第1群と第2群の仮想センサの磁界値から直線補間によって求めた磁石位置と、実際の磁石位置との誤差の関係を示す図である。 磁石の構成を変更した場合の例を示す図である。 磁石と磁気センサとの具体的な配置の他の例を示す図である。 従来装置において、オフセット成分がない場合の磁石の位置と磁界との関係を示す図である。 従来装置において、オフセット成分がある場合の磁石の位置と磁界との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の位置検出装置に係る好適な実施形態について説明する。以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。なお、本発明はこれらの実施形態での例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内および均等の範囲内におけるすべての変更を含む。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置の一構成を示す図である。位置検出装置1は、検出用の磁石10、磁石10を検出する複数の磁気センサMS、複数の磁気センサMSを切り替えるマルチプレクサ20、磁気センサMSからのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器30、磁気センサMSの検出値を元に磁石10の位置を演算するマイコン40、マイコン40で演算した値をアナログ信号で出力する出力回路50を備えている。なお、本明細書では、磁気センサを特定せずに総称する場合は磁気センサMSと記載し、磁気センサを特定する場合は、磁気センサMS2のように番号を付して記載する。このことは、後述する仮想センサについても同様である。
マイコン40は、機能部として、仮想センサ磁界値生成部41、位置信号生成部42、周期誤差補正部43、および、マルチプレクサ信号生成部44を有している。これらの機能部の機能は、マイコン40の図示しないCPU、ROM、RAMと、ROMに予め記憶した制御プログラムを実行することによって実現できる。
磁気センサMSとしては、ホール素子や可飽和コイル等を用いたものが利用できる。可飽和コイルを用いたものとしては、例えば、コアの飽和領域まで可飽和コイルを励磁、外部磁界の作用によってコアの飽和点が移動することを利用したもの、例えば、特開2003-215221号公報に開示されたものを利用することができる。
図2は、磁石と磁気センサの具体的な配置の一例を示す図である。本実施形態では、磁気センサMSは、基板BS上で直線上に10mm間隔のピッチPでM個、例えば、11個並べられ、マルチプレクサ20と繋がる。磁石10は磁気センサMS1〜MS11と一定距離を保ちながら基板BSに対して平行に移動する。磁石10の磁化方向は移動方向に対してS極、N極に磁化されているが、磁化方向は逆でも構わない。磁気センサMSは、磁石10の水平磁界を検出する。複数の磁気センサMSの磁石10の磁界に対する検出値の出力特性は同じである。
本実施形態では、有効検出長Aは、左右両端の磁気センサMS1と磁気センサMS11を除く、磁気センサMS2から磁気センサMS10までの距離80mmとなる。なお、本実施形態では、磁気センサMSはピッチPで等間隔に配列しているが、磁気センサMSの配列は等間隔でなくてもよい。いずれの場合も、マイコン40には、予め各磁気センサMS1〜MS11の位置が記憶されているものとする。また、磁気センサMSの個数Mも11に限定されないが、3個以上を必要とする。
図3は、磁石の位置に対する磁気センサの検出値である磁界値の特性を説明するための図である。なお、図3に示す特性は、磁気センサMSに可飽和コイル、磁石10にネオジムφ5×6を使用している。図3の縦軸は磁界の大きさを表すマイコン40の内部値を示し、横軸は基板BSに沿った座標位置を示している。図3に示す位置0mmは、図2に示すように磁気センサMS2の位置を基準にしている。そして、例えば、磁気センサMS1は−10mmの位置に、磁気センサMS2は0mmの位置に、磁気センサMS3は10mmの位置に、磁気センサMS4は20mmの位置に、また、磁気センサMS10は80mmの位置にある。図3では、磁石の位置が有効検出長Aから外れている−10mmより小さい位置での検出値も記載しているが、実際には位置検出のためには用いない。
図3では、磁気センサMS1〜MS4の各検出値である磁界値を示している。例えば、磁石10が0mmの位置にある場合は、各磁気センサMS1〜MS4の検出値は、図3で示す磁気センサMS1〜MS4の特性曲線が0mmの場合の磁界値を出力する。また、磁石10が10mmの位置にある場合は、各磁気センサMS1〜MS4の検出値は、図3で示す磁気センサMS1〜MS4の特性曲線が10mmの場合の磁界値を出力する。このように、各磁気センサMSは、磁石10の中心と磁気センサMSの中心が同じ位置の時に検出値が最大になる。すなわち、磁石10と磁気センサMSとが最も近接した際に、磁気センサMSは最大の検出値を出力するように配置されている。
マルチプレクサ20ではマイコン40のマルチプレクサ信号生成部44からの指令により磁気センサMS1〜MS11を順次切り替え、各磁気センサMSからのアナログ信号をA/D変換器30でデジタル信号に変換しマイコン40に入力する。
図3に示す通り磁気センサMSの検出値のままでは、直線あるいは曲線で補間して磁界値のゼロ点を求め、磁石10の位置を検出することは難しい。そのため、本実施形態では、マイコン40の内部で磁気センサMSの検出値を1つ飛ばし毎に差分値を求め、求めた差分値を、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの中間に位置する仮想センサの磁界値としている。具体的には、「磁気センサMS3の検出値−磁気センサMS1の検出値」、「磁気センサMS4の検出値−磁気センサMS2の検出値」、「磁気センサMS5の検出値−磁気センサMS3の検出値」・・・「磁気センサMS11の検出値−磁気センサMS9の検出値」を求め、それぞれ、差分を求めた1つ飛ばしの磁気センサMSの中間にある仮想センサVL1、VL2、VL3・・・VL9の磁界値としている(後述する図5参照。)。
図4は、1つ飛ばしの2つの磁気センサの各検出値の差分値の特性を説明するための図であり、図5は、磁気センサの位置と第1群の仮想センサの位置との関係を示す図である。図4の縦軸は磁界の大きさを表すマイコンの内部値を示し、横軸は基板BSに沿った座標位置を示している。
例えば、本実施形態の場合、所定の磁気センサMSとして、磁気センサMS1とこの磁気センサから1つ飛ばしの磁気センサMS3の各検出値の差分値、すなわち、「磁気センサMS3の検出値−磁気センサMS1の検出値」を算出し、磁気センサMS1と磁気センサMS3の中間に位置する仮想センサVL1の磁界値としている。本実施形態の場合、仮想センサVL1の位置は磁気センサMS2の位置と等しくなり、図4に示す特性が生成される。図4から分かるように、磁石10が0mmの位置にある場合は、仮想センサVL1の磁界値はゼロとなり、位置0mmの前後で仮想センサVL1の磁界値はほぼ直線的に変化している。
次に、仮想センサVL2は、磁気センサMS4と磁気センサMS2の中間点にある磁気センサMS3の位置と等しくなり、「磁気センサMS4の検出値−磁気センサMS2の検出値」の差分値をその磁界値としている。仮想センサVL2の特性は、磁石が10mmの位置にある場合に磁界値がゼロとなるように、図4に示す仮想センサVL1の特性を基板BSのプラス方向(紙面の右側に)に10mmシフトさせた特性となる。
さらに、仮想センサVL3は磁気センサMS4の位置と等しくなり、「磁気センサMS5の検出値−磁気センサMS3の検出値」の差分値に等しい磁界値を有する。仮想センサVL3の特性は、図4に示す仮想センサVL1の特性を基板BSのプラス方向に20mmシフトさせた特性となる。
以降、順次1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの検出値の差分値を求めて、求めた差分値を、1つ飛ばしの磁気センサMSの中間に位置する仮想センサVLの磁界値として生成する。そして、最後に、「磁気センサMS11の検出値−磁気センサMS9の検出値」の差分値を求めて、磁気センサMS10と同じ位置にある仮想センサVL9の磁界値とする。仮想センサVL9の特性は、図4に示す仮想センサVL1の特性を基板BSのプラス方向に80mmシフトさせた特性となる。
本実施形態では、磁気センサMSの個数Mを11としているため、1つ飛ばしの磁気センサMSの差分値は9つ求まる。また、磁気センサMSを等ピッチPで配列しているため、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの中間の位置は、図5に示すように、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの間に位置する磁気センサMSの位置と等しくなる。このように、本実施形態では、仮想センサVLは、仮想センサVL1〜VL9の9つ生成でき、それらの位置は、それぞれ磁気センサMS2〜MS10の位置に等しくなる。なお、磁気センサMSは等ピッチで配置する必要はなく、この場合、仮想センサVLの位置は、各磁気センサMSの位置に基づいて1つ飛ばしの磁気センサの中間の位置とすればよい。本発明では、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの中間に位置する複数の仮想センサを第1群の仮想センサと呼ぶ。
次に、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの検出値の差分値を求めて、仮想センサVLの磁界値とした場合に、磁気センサMSの検出値にオフセットが生じても、仮想センサVLの磁界値はその影響を受けないことについて説明する。
図6は、磁気センサにオフセット成分が加わった際の磁気センサの検出値を示す図であり、図7は、磁気センサにオフセット成分が加わった際の1つ飛ばしの2つの磁気センサの各検出値の差分値を示す図である。
図6では、図3に比べて、磁気センサMS1〜MS3の検出値に、マイナスのオフセット成分が生じている。これらのオフセット成分は、地磁気等外部磁界の影響や磁気センサMSの温度特性によって発生する。図7は、これらのオフセット成分を有する磁気センサMSの検出値に基づいて、「磁気センサMS3の検出値−磁気センサMS1」の差分値から求めた、磁石10の位置が0mmの位置にある仮想センサVL1の特性を示している。図4と図7とも、磁界値ゼロの点は横軸の0mmの位置にあり磁気センサMSの検出値のオフセット成分が変化した場合でも仮想センサVL1の磁界値のゼロ点が変わらないことが分かる。
マイコン40では、算出した仮想センサVL1〜VL9の磁界値を、直線あるいは曲線で補間し、磁界値のゼロ点を求め磁石10の位置を検出する。マイコン40で求めた磁石10の位置の値はデジタル信号であり、出力回路50で所定のアナログ信号に変換し出力される。磁石10の位置をデジタル信号として処理する場合は、出力回路50を省略してもよい。
以上のように、本発明では、磁気センサMSの検出値の差を求めていることから、地磁気等外部磁界の影響で磁界のオフセット成分が変化した場合でも、磁石10の検出位置に影響を受けることがない。また、磁気センサMSの温度特性等により同様にオフセット成分が変化した場合も、磁石10の検出位置に影響を受けない。そのため、地磁気等外部磁界の影響で磁界のオフセット成分が変化した場合や磁気センサMSの温度特性等により同様にオフセット成分が変化した場合でも、これらの影響を受けることなく高精度な位置検出が可能である。
次に、直線補間を用いた磁石10の位置検出のための処理を含め、位置検出装置の処理フローについて説明する。図8は、本発明の実施形態に係る位置検出装置における処理フローの例を示す図である。
磁気センサMS1〜MS11からの検出値は、マルチプレクサ信号生成部44からの信号に基づいてマルチプレクサ20を切り換えることによって、順次A/D変換器30に送られ、デジタル値に変換された後、マイコン40に取り込まれる。磁気センサMSからの検出値のマイコン40への取り込みは、図8に示す処理フローと並行して行ってもよい。
図8のステップS1で、まず、変数nに1が置かれる。ステップS2に移り、図1に示す仮想センサ磁界値生成部41は、n番目とn+2番目の磁気センサMSの検出値の差分を算出し、ステップS3で、この差分値をn番目とn+2番目の磁気センサMSの中間に位置する仮想センサVL(n)の磁界値として、マイコン40の、記憶装置に記憶する。
ステップS4では、n+2の値が磁気センサMSの個数Mに等しいかどうか判別し、等しくない場合(NOの場合)は、ステップS5に移り、変数nに1を加えた後、ステップS2以降の処理を繰り返す。ステップS4でn+2の値が磁気センサMSの個数Mに等しい場合(YESの場合)は、ステップS6に移り、位置信号生成部42は、最大の検出値を出力した磁気センサMSに最も近接する仮想センサVLを特定する。これにより、大まかな磁石10の位置を知ることができ、隣接する仮想センサVLの磁界値がゼロ点を跨いでないかを探す基準になる。最大値を示す磁気センサMSに最も近接する仮想センサVLを特定した後は、ステップS7に移り、特定した仮想センサVLの磁界値と、この特定した仮想センサVLの前後の仮想センサの磁界値とがゼロを跨いでいるか否かを判別する。
例えば、本実施形態では、磁気センサMS5の検出値が最も大きい場合、磁気センサMS5の位置に最も近接する仮想センサVLは仮想センサVL4であり、磁気センサMS5と仮想センサVL4の位置は同じである。そして、仮想センサVL4の磁界値の極性と、仮想センサVL4に隣接する前後の仮想センサVL3、VL5の磁界値の極性とを比較する。2つの仮想センサVLの磁界値の極性が逆になっていれば、この2つの仮想センサの間で磁界値はゼロを跨いでおり、この2つの仮想センサの間に磁石10があることになる。
仮に、仮想センサVL3の磁界値がプラス、仮想センサVL4の磁界値がマイナス、仮想センサVL5の磁界値がマイナスの場合、仮想センサVL3の磁界値と仮想センサVL4の磁界値の極性が逆であるので、この間に磁石10があることが分かる。そして、磁石10の位置を得るために、ステップS8に移り、ゼロを跨ぐ2つの仮想センサVLの磁界値を直線補間し、磁界値がゼロとなる位置を磁石10の位置として算出する。
本実施形態では、仮想センサVL3の磁界値と仮想センサVL4の磁界値との間で直線補間を行う。本実施形態では、ピッチPが10mmであるので、仮想センサVL3の位置は20mmの位置にあり、仮想センサVL4の位置は30mmの位置にある。磁石10の位置は、20mmと30mmとの間にあり、仮想センサVL3の磁界値と仮想センサVL4の磁界値との間で直線補間を行って、最終的な磁石の位置を算出している。
図9は、磁石位置を求めるための直線補間について説明するための図である。図9の縦軸は磁界の大きさを表すマイコンの内部値であり、横軸は基板BSに沿った座標位置を示している。位置X0にある仮想センサVL(n)が磁界値Y0を有し、位置X1にある仮想センサVL(n+1)が磁界値Y1を有する場合、図9の座標系では、仮想センサVL(n)の座標位置は点aにあり、仮想センサVL(n+1)の座標位置は点bで示される。直線補間は、点aと点bとを結ぶ直線と磁界値0の線との交点のXの位置を求めることによって、磁石の位置を求めるものである。
ここで、Xの位置は、X=X0+Y0×(X1-X0)/(Y0-Y1)(式1)で求まる。例えば、X0=20、X1=30、Y0=100、Y1=−200の時、この式に当てはめると、磁石の位置は23.333となり、簡単に磁石の位置を求めることができる。
図10は、第1群の仮想センサの磁界値から直線補間によって求めた磁石位置と、実際の磁石位置との誤差の関係を示す図である。図10の縦軸は誤差を示し、横軸は基板BSに沿った座標位置を示す。図10から分かるように、本実施形態では、周期が10mmで約0.5mmの大きさの誤差が周期的に発生している。誤差は、例えば0mm、10mm、20mmと磁石10が磁気センサMSに近い場合、および、例えば、5mm、15mm、25mmと磁気センサMSの中間にある場合に小さくなっているが、これは、仮想センサVLの磁界値の特性によるものである。
図4に示すように、磁石位置を算出するために用いた仮想センサVLの磁界値の特性は、1つ飛ばしの2つの磁気センサMSの検出値の差分値から求めているため、仮想センサVL1の位置に磁石10が対向した場合に、仮想センサVL1の磁界値はゼロの値をとり、磁石10が位置0mmに近い場合は、仮想センサVL1の磁界値はほぼ直線的に変化する。しかしながら、磁石の位置が0mmの位置から離れるにしたがって、符号Cで示すように直線性が悪くなる。他の仮想センサVLの特性も同様であり、この影響により、周期的な誤差が発生する。
図1に示す周期誤差補正部43は、上記の周期的な誤差を補正するためのものである。周期誤差補正部43は、予め位置検出装置1で測定した磁石10の位置と、別途、標準器等を用いて測定した磁石10の位置との誤差を、少なくとも1周期分記憶しておき、位置検出装置1によって算出した磁石位置の周期的誤差を補正している。これによって、位置検出装置1の測定誤差をさらに小さくすることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1つ飛ばしの2つの磁気センサMS毎に差分値を求めて仮想センサVLを生成しているため、仮想センサVLの数は磁気センサの数よりも2個少なく、また、磁気センサを10mmの等ピッチPで配置した場合、仮想センサVLの間隔も磁気センサMSの間隔と同じ10mmである。そして、第1の実施形態において、直線補間をする場合、磁界値のゼロ点から±10mmの区間(磁気センサMSの間隔分)が直線であることが望ましいが、図4の符号Cに示すように、磁界値のゼロ点から離れると直線性が悪くなる。そのため、この状態で直線補間をすると、図10に示す通り、周期的な誤差が大きく現れる。
第2の実施形態は、計算が簡単な直線補間でもより高精度な磁石10の位置検出を可能とするものである。このため、本実施形態では、第1の実施形態の磁気センサMSの検出値を1つ飛ばし毎に差を求める方式に加え、磁気センサMSの隣同士の検出値の差分値も求めている。すなわち、第1の実施形態で求めた(M−2)個の第1群の仮想センサVLに加え、隣接する2つの磁気センサの検出値の差分値を算出し、この差分値を磁界値として有する、隣接する2つの磁気センサの中間に位置する(M−1)個の第2群の仮想センサVLを用いている。本発明では、隣接する2つの磁気センサMSの中間に位置する複数の仮想センサを第2群の仮想センサと呼ぶ。
図11は、隣接する2つの磁気センサの各検出値の差分値の特性を説明するための図であり、図12は、磁気センサの位置と第1群と第2群を合わせた仮想センサの位置を示す図である。
具体的には、「磁気センサMS2の検出値−磁気センサMS1の検出値」の差分値を求め、この差分値を、磁気センサMS1と磁気センサMS2の中間の−5mmの位置にある仮想センサVL1の磁界値とし、「磁気センサMS3の検出値−磁気センサMS1の検出値」の差分値を求め、この差分値を、磁気センサMS1と磁気センサMS3の中間に位置する0mmの位置にある仮想センサVL2の磁界値とし、「磁気センサMS3の検出値−磁気センサMS2の検出値」の差分値を求め、この差分値を、磁気センサMS2と磁気センサMS3の中間の5mmの位置する仮想センサVL3の磁界値とし、「磁気センサMS4の検出値−磁気センサMS2の検出値」の差分値を求め、この差分値を、磁気センサMS2と磁気センサMS4の中間の10mmに位置する仮想センサVL4の磁界値とし、順次、仮想センサVL19までの磁界値を算出している。
ここで、偶数番目の9個の仮想センサVL2、VL4、VL6・・・VL18は、第1の実施形態で求めた1つ飛ばしの2つの磁気センサMSから生成したものであり、第1群の仮想センサVLに相当する。第1群の仮想センサVLの特性は、それぞれ図4で示した特性曲線と同じ特性曲線を有する。また、奇数番目の10個の仮想センサVL1、VL3、VL5・・・VL19は、隣接する2つの磁気センサMSから生成したものであり、第2群の仮想センサVLに相当する。
第2群の仮想センサVLの特性を図11に示す。図11において、縦軸は磁界の大きさを表すマイコンの内部値であり、横軸は基板BSに沿った位置を示している。この特性は、図3に示す磁気センサMS2の検出値と磁気センサMS3の検出値から求めたものであり、仮想センサVL3の特性を示している。仮想センサVL3は、磁気センサMS2と磁気センサMS3の中間の位置である5mmの位置にあり、その磁界値は5mmの位置でゼロとなり、ゼロ点を挟む前後の磁界値は直線的に変化している。同様に、第2群に属する仮想センサVL1の特性は、図11の仮想センサVL3の特性を基板BSのマイナス方向に10mmシフトさせた特性となり、仮想センサVL5の特性は、図11の仮想センサVL3の特性を基板BSのプラス方向に10mmシフトさせた特性となる。
これにより、第2の実施形態では、図4で示す特性と同様の特性を有する9個の偶数番目の仮想センサVLと、図11で示す特性と同様な特性を有する10個の奇数番目の仮想センサVLとが、図12で示すように5mm間隔のピッチP’で生成される。これは、5mm間隔で磁気センサが並んでいることと同じであり、磁界値のゼロ点から±5mmの区間という直線的な部分で補間が可能となるため、直線補間でも高精度な磁石10の位置検出が可能となる。
ここで、図4に示す特性と図11に示す特性の磁界値のゼロ点から±5mmの区間で特性に違いがあると、磁石10の位置検出精度に影響するため、なるべく特性に違いのないことが望ましい。図13は、図4と図11とを合成した図であり、磁石の位置に対する第1群と第2群の仮想センサの磁界値の関係を説明するための図である。図13は、図4と図11とを磁界値のゼロ点を基準に重ねたものであるが、ゼロ点から±5mmの区間で特性が重なっているのが分かる。このため、磁界値のゼロ点から±5mmの区間で直線的な特性を利用でき、直線補間によっても高精度な磁石10の位置検出が可能であることが分かる。
第2の実施形態において、直線補間によって磁石10の位置を検出する方法は、第1の実施形態と同様である。
まず、磁気センサMSの中から最大の検出値を出力する磁気センサMSを特定する。これにより大まかな磁石の位置を知ることができ、仮想センサVLの磁界値がゼロ点を跨いでないかを探す基準になる。次に、最大値を示す磁気センサMSに最も近接する仮想センサVLを特定し、特定した仮想センサVLの磁界値と、この特定した仮想センサVLの前後の仮想センサの磁界値とがゼロを跨いでいるか否かを判別する。
例えば、磁気センサMS5が最大値をとる場合は、磁気センサMS5に最も近接する仮想センサVLは仮想センサVL8となるため、仮想センサVL8の磁界値の極性と、この仮想センサVL8に隣接する仮想センサVL7および仮想センサVL9の磁界値の極性をそれぞれ比較する。そして、2つの仮想センサVLの磁界値の極性が逆になっていれば、この2つの仮想センサの間で磁界値はゼロを跨いでおり、この2つの仮想センサの間に磁石10があるということになる。
仮に、仮想センサVL7の磁界値がプラス、仮想センサVL8の磁界値がマイナス、仮想センサVL9の磁界値がマイナスの場合、仮想センサVL7の磁界値と仮想センサVL8の磁界値の極性が逆であるので、この間に磁石10があることが分かる。本実施形態では、仮想センサVL7の位置は、磁気センサMS2の位置を0とした場合、25mmの位置にあるため、磁石10は、25mmから30mmの間にあることが分かる。そして、磁石10の位置を得るために、ゼロを跨ぐ2つの仮想センサVLの磁界値を直線補間し、磁界値がゼロとなる位置を磁石10の位置として算出する。
直線補間の方法についても、第1の実施形態と同様である。図9を用いて説明したように、磁石の位置Xは、X=X0+Y0×(X1-X0)/(Y0-Y1)(式1)で求まる。例えば、X0=25、X1=30、Y0=100、Y1=−200の時、この式に当てはめると、磁石の位置は、26.667となり、簡単に磁石10の位置を求めることができる。
図14は、第1群と第2群の仮想センサの磁界値から直線補間によって求めた磁石位置と、実際の磁石位置との誤差の関係を示す図である。図10の縦軸は誤差を示し、横軸は基板BSに沿った座標位置を示す。図14から分かるように、本実施形態では、周期が5mmで約0.2mm以下の大きさの誤差が発生している。これらの誤差の大きさは、図10で示した第1の実施形態の場合と比べても、明らかに小さくなっており、第2の実施形態は第1の実施形態よりも検出精度がよいことが分かる。
なお、本実施形態で追加した、第2群の仮想センサVLの特性も磁気センサMSの検出値の差を求めていることから、本実施形態は、第1の実施形態と同様に、地磁気等外部磁界の影響で磁界のオフセット成分が変化した場合や磁気センサの温度特性等により同様にオフセット成分が変化した場合でも、これらの影響を受けることなく高精度な位置検出が可能である。そして、本実施形態では、磁気センサを増やすことなく直線補間でも高精度な位置検出が可能であり、さらに、有効検出長A’も18×ピッチP’から90mmとなり、第1の実施形態よりも長くできる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、第1群の仮想センサのみを用いて磁石10の位置を検出し、第2の実施形態では、第1群の仮想センサと第2群の仮想センサとを用いて磁石10の位置を検出したが、本実施形態では、第2の仮想センサのみを用いて磁石10の位置を検出するものである。すなわち、本実施形態では、隣接する2つの磁気センサMSの検出値の差分値を算出し、この差分値を、隣接する2つの磁気センサMSの中間に位置する仮想センサVLの磁界値とし、(M−1)個の仮想センサVLの磁界値から、磁石10の位置を検出している。
このように、第3の実施形態は、第2の実施形態において、第1群の仮想センサVLを用いることなく、磁石10の位置を算出するものであり、図12において、奇数番目の仮想センサVL1、VL3、VL5…VL19の特性のみを用いている。したがって、磁気センサMSを10mmのピッチPで配列した場合、第1の実施形態と同様に、周期が10mm毎の誤差を生じることになる。第3の実施形態では、位置検出の精度を上げるために、この周期的な誤差をあらかじめ求めておき、周期誤差補正部43によって補正することが望ましい。第3の実施形態における直線補間の方法やその他の構成については、第1、第2の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
(第4の実施形態)
図15は、磁石の構成を変更した場合の例を示す図である。第1〜第3の実施形態では、磁石10を1つの永久磁石から構成したが、第4の実施形態では、磁石10を複数の磁石、例えば、磁石101と磁石102とから構成し、磁石10の作る磁場によって磁気センサMSが図3に示すような検出値(磁界値)の特性を持つようにし所定の磁場を得るようにしている。
より具体的には、磁石10は、磁石101と磁石102の磁化方向が同じ方向となるように、中間部材11を介して固着したものであり、中間部材11としては、磁性体あるいは非磁性体のいずれであってもよい。そして、本実施形態では、磁石101と磁石102の磁化の強さを変えたり、中間部材11の厚みや透磁率を変えたりすることによって、所望の磁束分布が得られるようにしている。
(第5の実施形態)
図16は、位置検出装置の磁石と磁気センサとの具体的な配置の他の例を示す図であり、図16(A)は、位置検出装置を斜めから見た図、図16(B)は、上方から見た図である。第1〜第3の実施形態では、位置検出装置1は、1つの磁石10を有していたが、本実施形態においては、磁気センサMSに対して、相対的な位置が同じ位置になるように複数の磁石101〜104を、磁化方向が同じ方向になるように配置している。複数の磁石101〜104は、図示しない固着手段によって一体化されており、磁気センサMSの配列に対して相対的に上下方向に移動可能である。これにより、磁気センサMSに作用する磁束密度が大きくなり、ノイズ等の影響を受けにくくなる。本実施形態は、例えば、フロート部分に磁石を設けた液面計に適用可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、磁石10の向きは、移動方向に対して平行にNS極を有していてもよいし、移動方向に対して垂直にNS極を有していてもよい。いずれの場合も、磁気センサMSは、磁石10が最も近接した際に最大の検出値を出力するように配置しておく必要がある。また、磁石位置を求める際に、仮想センサVLの磁界値の直線補間を用いたが、曲線補間によって磁石位置を求めてもよい。
1…位置検出装置、10、101、102、103、104…磁石、11…中間部材、
20…マルチプレクサ、30…A/D変換器、40…マイコン、41…仮想センサ磁界値生成部、42…位置信号生成部、43…周期誤差補正部、44…マルチプレクサ信号生成部、50…出力回路、BS…基板、MS…磁気センサ、VL…仮想センサ。

Claims (6)

  1. 永久磁石と、
    該永久磁石の相対的な移動方向に沿って配列され、前記永久磁石が最も近接した際に最大の検出値を出力する向きに配列されたM個(Mは3以上の整数)の磁気センサと、
    1つ飛ばしの2つの前記磁気センサの各検出値の差分値を算出し、前記1つ飛ばしの2つの前記磁気センサの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−2)個の第1群の仮想センサの磁界値を算出する仮想センサ磁界値生成部と、
    前記第1群の仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間して得られた磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力する位置信号生成部と、
    を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記仮想センサ磁界値生成部は、さらに、隣接する前記磁気センサの各検出値の差分値を算出し、該差分値を前記隣接する2つ前記磁気センサとの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−1)個の第2群の仮想センサの磁界値を算出し、
    前記位置信号生成部は、前記第1群の仮想センサと前記第2群の仮想センサとを含む前記仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間して得られた磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 永久磁石と、
    該永久磁石の相対的な移動方向に沿って配列され、前記永久磁石が最も近接した際に最大の検出値を出力する向きに配列されたM個(Mは3以上の整数)の磁気センサと、
    隣接する2つの前記磁気センサの各検出値の差分値を算出し、該差分値を前記隣接する2つの前記磁気センサの中間に位置する仮想センサの磁界値として、(M−1)個の仮想センサの磁界値を算出する仮想センサ磁界値生成部と、
    前記仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間して得られた磁界分布の磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力する位置信号生成部と、
    を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  4. 前記位置信号生成部は、前記磁気センサの内、最大の検出値を出力する前記磁気センサを特定し、該磁気センサに最も近接する前記仮想センサの磁界値と該仮想センサの前後の前記仮想センサの磁界値とがゼロを跨いでいるか否かを判別し、ゼロを跨いでいる2つの前記仮想センサの磁界値を直線か曲線で補間し、磁界値がゼロとなる位置を前記永久磁石の位置として出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  5. 前記磁気センサが等ピッチで配列されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  6. 前記位置信号生成部からの出力に含まれる周期的な誤差を補正する周期誤差補正部を、さらに有することを特徴とする請求項5に記載の位置検出装置。
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