JP6373733B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者による操作手段の操作によって音量を調整可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機では、視覚的に捉えられる表示演出のみならず、楽曲や効果音などの様々な音を出力させることによって遊技の興趣を向上させている。そして、前述した遊技機では、音量を遊技者の好みに応じて調整できる機能を搭載したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−176545号公報
ところで、前述した音量の調整機能は、遊技機に携わる者(例えば、遊技場の管理者や遊技者など)にとって利便性の良いことが好ましい。このため、音量の調整機能については、さらなる改善の余地が残されている。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目したものであり、その目的は、利便性の向上を図り得る遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する遊技機は、遊技機が備える解錠装置を解錠することによってアクセス可能な本体内部に設置され、前記遊技機から発せられる音量を複数の音量段階から任意に設定可能な設定手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、音の出力を制御する音制御手段と、を備え、前記音制御手段は、前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量を基準音量として当該基準音量で音を出力させる第1制御と、前記操作手段の操作によって音量の調整指示が行われた場合に当該調整指示に応じた音量で音を出力させる第2制御と、を実行可能であって、遊技中に前記遊技機から発せられる遊技用の音量を設定する複数の音量段階には、音量段階毎に前記操作手段の操作によって調整指示可能な複数の指示段階が同数対応付けられており、同一の指示段階から特定される音量は同一音量であって、各音量段階に対応付けられている複数の指示段階のうち一つの指示段階から特定される音量が前記音量段階における前記基準音量に対応し、遊技者が前記操作手段の操作によって調整指示可能な遊技用の全ての音量は、前記設定手段にて前記基準音量として設定可能な音量であり、前記音制御手段による前記第2制御では、遊技中に前記遊技機から発せられる遊技用の音量を設定する複数の音量段階の何れが設定されている場合であっても、前記操作手段の操作による調整指示によって各指示段階から特定できる全ての音量で音を出力可能とした。
上記遊技機において、遊技者による前記音量の調整指示は、前記遊技機の待機状態中に行うことが可能であり、前記音制御手段は、前記音量の調整指示が行われてから前記待機状態が所定時間の間、継続したとき、又は遊技を行っている状態から前記待機状態へ再移行したときの何れかで前記遊技機から発せられる遊技用の音量を前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量に戻す戻し制御を実行可能であり、前記戻し制御として、現在の指示段階から特定される音量よりも大きいときには音量を維持するが、現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量未満であるときに音量を戻す第1戻し制御、又は現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量以下であるときには音量を維持するが、現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量よりも大きいときに音量を戻す第2戻し制御の何れか一方を実行可能に構成されていてもよい。
上記遊技機において、遊技者による前記音量の調整指示は、前記遊技機の待機状態中に行うことが可能であるとともに前記待機状態中は、前記操作手段の操作を受付け可能であり、前記音制御手段は、前記待機状態において前記操作手段の最初の操作を受付けた場合には音量調整が可能であることを遊技者に報知するとともに、前記報知の契機となった前記操作手段の操作を調整指示として受付けて音量の調整に反映させる反映制御を実行可能に構成されていてもよい。
本発明によれば、利便性の向上を図ることができる。
パチンコ遊技機の正面図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 音量調整用の画面を示す模式図。 設定器による音量段階を説明する説明図。 操作ボタンの指示による指示段階を説明する説明図。 別の実施形態における指示段階を説明する説明図。
(第1の実施形態)
以下、パチンコ遊技機に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10には、遊技盤YBが備えられている。パチンコ遊技機10の前面側には、遊技盤YBへ遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドルHDが配設されている。遊技盤YBの中央には、画像表示部GHを有する演出表示装置11が設けられている。演出表示装置11の画像表示部GHは、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。演出表示装置11では、画像による各種の表示演出が行われる。また、パチンコ遊技機10には、発光演出を行う装飾ランプLaが設けられている。装飾ランプLaは、パチンコ遊技機10を構成する枠(例えば前枠)や遊技盤YBに配置されている。また、パチンコ遊技機10には、効果音や楽曲などの各種の音を出力し、音声演出を行うスピーカ(音出力部)Spが設けられている。
遊技盤YBには、遊技球が入球可能な複数の入賞口が配設されている。入賞口には、第1始動口12と、第2始動口13と、大入賞口14と、を含む。
第1始動口12は、図柄変動ゲームの始動条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入賞口である。この実施形態において第1始動口12は、演出表示装置11の下方に位置しており、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。第1始動口12の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図2に示す始動センサSE1)が配設されている。
第2始動口13は、図柄変動ゲームの始動条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入賞口である。この実施形態において第2始動口13は、第1始動口12の下方に位置している。第2始動口13は、所定条件の成立時(普通図柄の当選時)に開閉羽根(普通電動役物)15が開動作を行うことによって遊技球を入球させることができる、若しくは入球し易いように開放される。一方、第2始動口13は、開閉羽根15が閉動作を行うことによって遊技球を入球させることができない、若しくは入球し難いように閉鎖される。開閉羽根15は、アクチュエータ(ソレノイドやモータなど)から動力を受けて動作する。この実施形態において開閉羽根15を動作させるアクチュエータは、図2に示す普通電動役物ソレノイドSOL1である。また、第2始動口13の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図2に示す始動センサSE2)が配設されている。
大入賞口14は、賞球の払出条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入賞口である。この実施形態において大入賞口14は、第2始動口13の下方に位置している。大入賞口14は、当り抽選に当選した場合に大入賞口扉16が開動作を行うことによって遊技球を入球させることができるように開放される。一方、大入賞口14は、大入賞口扉16が閉動作を行うことによって遊技球を入球させることができないように閉鎖される。大入賞口扉16は、アクチュエータ(ソレノイドやモータなど)から動力を受けて動作する。この実施形態において大入賞口扉16を動作させるアクチュエータは図2に示す大入賞ソレノイドSOL2である。また、大入賞口14の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図2に示すカウントセンサCS)が配設されている。
また、遊技盤YBには、作動ゲート17が配設されている。この実施形態において作動ゲート17は、演出表示装置11の左方に位置している。作動ゲート17には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口17aが開口されている。ゲート口17aには、入球し、通過する遊技球を検知するセンサ(図2に示すゲートセンサGS)が配設されている。作動ゲート17のゲート口17aは、普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームの始動条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入球口である。第2始動口13の開閉羽根15は、作動ゲート17へ遊技球が入球することによって行われる普通図柄の当り抽選に当選し、普通図柄の当り図柄が普通図柄変動ゲームで導出された後、閉状態から開状態へ動作する。
また、遊技盤YBには、図2に示す、特別図柄表示装置18、保留表示装置19、普通図柄表示装置20が配設されている。これらの表示装置は、パチンコ遊技機を正面視した場合に遊技者が視認可能な遊技盤YBの部位に位置している。例えば、これらの表示装置は、遊技盤YBの遊技領域に配設されている飾り部材や、遊技盤YBのコーナー飾り部材などに配設されている。
特別図柄表示装置18は、特別図柄を用いた図柄変動ゲームを行い、当該図柄変動ゲームにおいて当り抽選の抽選結果に応じた特別図柄が導出される。第1始動口12や第2始動口13に遊技球が入球し、検知された場合は、その入球を契機に特別図柄を用いた図柄変動ゲームの始動条件が成立する。また、始動条件が成立した場合には、当り抽選の抽選結果を導出するために特別図柄表示装置18で図柄変動ゲームが行われるとともに、当該図柄変動ゲームで導出される特別図柄に応じた結果を導出する図柄変動ゲームが演出表示装置11においても飾り図柄を用いて行われる。
保留表示装置19は、実行が保留されている特別図柄を用いた図柄変動ゲームの数(始動保留数)を表示する。普通図柄表示装置20は普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームを行い、当該普通図柄変動ゲームにおいて普通図柄の当り抽選の抽選結果に応じた普通図柄が導出される。
また、図1に示すように、パチンコ遊技機10には、遊技者が操作可能な操作手段としての操作ボタンBTが設けられている。この実施形態において操作ボタンBTは、遊技球を貯留する貯留皿21の上面に配置されている。操作ボタンBTは、押しボタン式である。この実施形態の操作ボタンBTは、遊技者から見て左方に位置する左ボタンLBTと、遊技者から見て右方に位置する右ボタンRBTと、から構成されており、左ボタンLBTと右ボタンRBTは左右に並設されている。
また、パチンコ遊技機10には、図2に示す主制御基板30や副制御基板31を含む各種基板が搭載されている。
主制御基板30は、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cと、を有する。また、主制御基板30は、乱数生成回路30dを有する。乱数生成回路30dは、マイクロプロセッサに搭載された図示しないクロック回路から供給される内部システムクロック(例えば10MHz)の1周期毎に値を1更新することにより、ハードウェア乱数を生成する。主制御基板30には、各種センサSE1,SE2,CS,GS、各種表示装置(特別図柄表示装置18など)及び各種アクチュエータ(普通電動役物ソレノイドSOL1など)が接続されている。
主制御基板30は、各種センサSE1,SE2,CS,GSからの遊技球の検知信号をもとに入力処理を行う。
主制御用CPU30aは、始動センサSE1,SE2からの検知信号を入力した場合の入力処理において、特別図柄を用いた図柄変動ゲームの保留を記憶する処理や当り抽選などに用いる各種乱数を取得する処理を行う。そして、主制御用CPU30aは、入力処理で記憶した保留をもとに特別図柄を用いた図柄変動ゲームを開始させる変動開始処理を行う。変動開始処理において主制御用CPU30aは、当り抽選の抽選結果をもとに図柄変動ゲームの変動時間を特定可能な変動パターンを選択し、その変動パターンを指定する制御信号(制御コマンド)を副制御基板31に出力する。変動パターンには、当り抽選に当選した場合に選択する当り演出用の変動パターンと、当り抽選に当選しなかった場合に選択するはずれ演出用の変動パターンと、を含む。
また、主制御用CPU30aは、カウントセンサCSからの検知信号を入力した場合の入力処理において、所定個数の賞球を払出すための処理を行う。また、主制御用CPU30aは、ゲートセンサGSからの検知信号を入力した場合の入力処理において、普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームの保留を記憶する処理や普通当り抽選などに用いる各種乱数を取得する処理を行う。
図2に示すように、副制御基板31は、主制御基板30から一方向で情報(制御信号)が送信されるように主制御基板30と電気的に接続されている。副制御基板31は、制御動作を所定の手順で実行することができる副制御用CPU31aと、副制御用CPU31aの制御プログラムを格納する副制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる副制御用RAM31cと、を有する。
副制御基板31の副制御用CPU31aは、主制御基板30から送信される情報をもとに当該情報に応じた制御を行う。例えば、主制御用CPU30aは、特別図柄を用いた図柄変動ゲームを開始させる場合、特別図柄表示装置18の表示内容の制御に加えて、図柄変動ゲームの開始を指示する情報を副制御用CPU31aに送信する。当該情報を受けた副制御用CPU31aは、演出表示装置11において飾り図柄を用いた図柄変動ゲームを行わせるように表示内容を制御する。また、副制御用CPU31aは、飾り図柄を用いた図柄変動ゲームの開始に伴い、当該図柄変動ゲームに付随する発光演出や音声演出を行わせるように装飾ランプLaの発光態様やスピーカSpの音声出力態様を制御する。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10には、パチンコ遊技機10から発せられる音量を調整する音量調整機能が搭載されている。以下、音量調整機能の具体的な構成及び制御内容について詳細に説明する。
音量調整機能には、遊技場の管理者、並びにパチンコ遊技機10の開発や販売に携わる従事者に音量調整を許容する第1の機能と、主に遊技者に音量調整を許容する第2の機能と、を有する。
第1の機能は、図2に示すように、パチンコ遊技機10の本体内部に設置した設定手段としての設定器(例えば、アナログボリュームスイッチ)33を用いて音量調整を行う機能である。パチンコ遊技機10は、図1に示すように、施錠装置34によって施錠されており、施錠装置34を解除しなければ本体内部にアクセスできないように構成されている。この施錠装置34を解錠するための鍵は、遊技場の管理者などによって管理されており、遊技者は設定器33を操作することはできない。なお、設定器33を設置する本体内部は、施錠装置34を解除し、パチンコ遊技機10を構成する枠体(前枠や中枠)を開閉せることによって操作可能な位置であり、例えば前枠を開放させた時にアクセス可能な遊技盤YBの盤面や、中枠を開放させた時にアクセス可能な機裏側などである。前枠は、遊技盤YBを前面に位置する枠体であり、中枠は遊技盤YBや各種制御基板などの遊技機構成部材を搭載した枠体である。
実施形態の設定器33は、ダイアル式の設定器であり、1〜10までの10段階で音量を調整できるように構成されている。設定器33は、1〜10の目盛を施したダイアル(つまみ)を回転操作し、所望の段階を示す目盛の位置を設定位置35に合わせることによって音量の調整を行う。この実施形態では、大きい段階数(目盛)ほど音量は大きくなる。
設定器33は、副制御基板31に接続されている。そして、設定器33による音量の調整(指示)は、パチンコ遊技機10の電源投入前に行うことができ、電源投入後、副制御用CPU31aによって設定器33の設置値が読み込まれるとともに副制御用RAM31cに記憶保持される。この設定器33で設定された段階に対応する音量は、パチンコ遊技機10から発せられる音量の基準音量となる。
副制御基板31には、図示しない音再生部が搭載されており、音再生部を通じて所望の音量に調整され、その音量によって所望の音がスピーカSpを介して出力される。音再生部は、副制御用ROM31bに記憶されている音データを変換する変換器(例えば、D/A変換器)やアンプ(増幅器)などによって構成されている。
第2の機能は、パチンコ遊技機10の操作ボタンBTを用いて音量調整を行う機能である。操作ボタンBTは、遊技者が操作できるように設置されていることから、本体内部に設置した設定器33とは異なり、遊技者を含む何人も操作を行うことができる。操作ボタンBTは、副制御基板31に接続されている。そして、操作ボタンBTの操作による音量の調整は、パチンコ遊技機10の電源が投入されている時に有効とされる。つまり、パチンコ遊技機10の電源が投入されていない状態で操作ボタンBTを操作したとしても、操作ボタンBTから操作信号は出力されず、音量を調整することはできない。
図3に示すように、操作ボタンBTを用いた音量の調整は、画像表示部GHに映し出される音量調整用の画面36と、操作ボタンBT(左ボタンLBTと右ボタンRBT)の操作によって行うことができる。音量調整用の画面36には、設定可能な音量の段階を示すメータMが映し出される。メータMには、音量の段階を特定可能な目盛(1〜8)が付されており、現在の音量の段階を示すように色分け表示されている。例えば、図3に示すように、目盛「6」を示す位置まで色が付されている場合は、現在の音量の段階が「6段階」であることを特定できる。この実施形態では、大きい段階数(目盛)ほど音量は大きくなる。
そして、操作ボタンBTのうち左ボタンLBTを押下した場合には、目盛の減少方向にメータMの指し示す位置が変化し、音量を下げるように指示することができる。一方、操作ボタンBTのうち右ボタンRBTを押下した場合には、目盛の増加方向にメータMの指し示す位置が変化し、音量を上げるように指示することができる。この実施形態において操作ボタンBTを用いた音量の調整は、電源投入がなされている条件のもと、パチンコ遊技機10におけるデモンストレーション演出中に行うことができる。デモンストレーション演出は、パチンコ遊技機10の待機状態中に客寄せ効果を付与するために行われる演出である。パチンコ遊技機10は、大入賞口14を開放させる当り遊技並びに図柄変動ゲームが実行されておらず、さらに実行が保留されている図柄変動ゲームが存在していないことを条件に、待機状態へ移行する。なお、上記条件とする図柄変動ゲームは、特別図柄の図柄変動ゲームのみとしても良いし、特別図柄並びに普通図柄の両図柄変動ゲームとしても良い。
そして、この実施形態のパチンコ遊技機10における音量の調整は、設定器33で設定した段階(10段階のうちから設定した所望の1段階)に対応する音量を基準とし、その基準の音量に対して操作ボタンBTの操作によって音量を大きく若しくは小さくするように調整を指示する態様で行い得る。
次に、設定器33で設定可能な音量の段階と、操作ボタンBTで調整可能な音量の段階について説明する。
図4に示すように、設定器33で設定可能な音量の段階は、1〜10の10段階である。この実施形態では、10段階が、設定器33に設定可能な複数の音量段階となる。以下、説明の便宜上、設定器33で設定可能な1〜10の10段階を、音量段階Sx(x:1〜10)と示す。また、図4の段階欄に示すS1〜S10は、上記した設定器33で設定可能な1〜10の10段階に対応する。
そして、各音量段階S1〜S10には、段階毎に対応する音量値が定められている。音量値は、音を出力させるための制御に用いる制御用の値であり、音再生部では音量値に対応する音量が発せられるように調整される。音量値の「0」は消音(音を出力しない)に対応し、「1」以上の数値は大きくなるほど大きな音量に対応する。そして、各音量段階S1〜S10の音量値に基づく音量が、前述した音量を調整する際の基準となる基準音量に相当する。
この実施形態のパチンコ遊技機10では、10段階のうち、音量段階S3〜S8の8段階を遊技用音量の段階として位置付けている。遊技用音量の段階は、パチンコ遊技機10を遊技場に設置し、営業で用いる際の音量を設定する段階である。遊技場は、遊技機の設置可能な台数によって規模が異なり、設置台数が多いほど遊技機から発せられる音を鮮明に聞き取れるように音量を大きくする傾向にあり、設置台数が少ないほど音量を小さくする傾向にある。このため、遊技用音量の段階は、遊技場の規模などに応じて選択の自由度が広がるように複数の段階が用意されている。
また、この実施形態のパチンコ遊技機10では、10段階のうち、音量段階S2の1段階を調整用音量として位置付けている。調整用音量の段階は、遊技機の製造メーカによる開発時の調整作業時や遊技場への設置時の調整作業時などで用いる音量を設定する段階である。上記した調整作業は、遊技場の営業時に比して静寂な環境下で行われる。このため、調整用音量の段階は、調整作業において必要以上の音量で音が出力されることを防止するために用意されている。また、この実施形態のパチンコ遊技機10では、10段階のうち、音量段階S1の1段階を消音用として位置付けている。消音用音量の段階は、消音環境を作り出す場合に設定する段階である。
図5に示すように、操作ボタンBTで調整可能な音量の段階は、音量段階S1〜S10の各1段階に対して、1〜8の8段階である。この実施形態では、8段階が、操作ボタンBTの操作によって調整指示可能な複数の指示段階となる。以下、説明の便宜上、操作ボタンBTで調整指示可能な1〜8の8段階を、指示段階Dx(x:1〜8)と示す。また、図5の段階欄に示すD1〜D8は、上記した操作ボタンBTで調整指示可能な1〜80の8段階に対応する。音量段階と指示段階の関係を具体的に例示すると、音量段階S10に対して指示段階D1〜D8の8段階である。同様に、音量段階S2〜S9に対しても、指示段階D1〜D8の8段階である。つまり、この実施形態においては、音量段階S2〜S10毎に、同数(8段階)の指示段階D1〜D8が対応付けられている。これは、操作ボタンBTの操作によって音量を8段階の範囲で調整できることを意味している。なお、音量段階S1は前述したように消音用音量(音が出ない)であるから、操作ボタンBTの操作によって音量の調整を指示できないようになっている。
また、各指示段階D1〜D8には、段階毎に対応する音量値が定められている。この実施形態において、各指示段階D1〜D8の音量値は、音量段階S3〜S10において同一値に設定されている。具体的に例示すれば、指示段階D1の音量値は「23」であり、この音量値は音量段階S3〜S10で同一である。また、指示段階D2の音量値は「40」であり、この音量値は音量段階S3〜S10で同一である。
また、指示段階D1〜D8の音量値は、図5に示すように、指示段階D1から順に「23」、「40」、「64」、「76」、「90」、「101」、「107」、「128」である。そして、これらの指示段階D1〜D8の音量値は、図4に示す音量段階S3〜S10の音量値と同一値となっている。このため、各音量段階S3〜S10に対応する指示段階D1〜D8の中には、音量段階から特定される音量値と同一の音量値を示す段階が存在している。つまり、音量段階S3〜S10から特定されるとともに基準音量となり得る音量値と同一の音量値を示す段階が指示段階D1〜D8の中に存在している。具体的に例示すれば、音量段階S10の音量値は「128」であるが、その音量段階S10に対応付けられた指示段階D1〜D8の中には音量値「128」を特定可能な指示段階D8が存在する。同様に、音量段階S9は指示段階D7と、音量段階S8は指示段階D6と、音量段階S7は指示段階D5と、音量段階S6は指示段階D4と、音量段階S5は指示段階D3と、音量段階S4は指示段階D2と、音量段階S3は指示段階D1と、それぞれ同一の音量値である。
このように音量段階S3〜S10と指示段階D1〜D8を対応付けた場合は、次のように音量の調整を行うことが可能である。例えば、音量段階S10が設定されている場合、操作ボタンBTによって音量を調整しなければ音量値は「128」である。一方、操作ボタンBTによる音量の調整は、指示段階D1〜D8の8段階で行うことが可能であるから、音量値「128」を最大音量とし、かつ音量値「23」を最小音量とした範囲で音量を調整することができる。つまり、操作ボタンBTの操作によって、音量段階S3〜S9の何れかが設定されているときと同一の音量とすることができる。同様に、音量段階S9が設定されている場合でも、音量値「128」を最大音量とし、かつ音量値「23」を最小音量とした範囲で音量調整を行うことができる。なお、音量段階S3〜S8の何れが設定されている場合でも、同様である。つまり、この実施形態では、指示段階D1〜D8から特定される音量値(音量)の範囲は、遊技用音量の段階である音量段階S3〜S10から特定される音量値(音量)の範囲と一致している。
なお、音量段階S2は、調整用音量であるから、指示段階D1〜D8から特定される音量値は、同一の指示段階から特定される音量値に比して小さい音量値である。具体的に例示すれば、音量段階S3〜S10に対応する指示段階D1の音量値は「23」であるのに対し、音量段階S2に対応する指示段階D1の音量値は「4」である。これは、他の指示段階D2〜D8においても同様である。
以上のような音量段階と指示段階の関係のもと、副制御用CPU31aは、以下に説明する制御を行う。
第1に、副制御用CPU31aは、設定器33で設定された音量段階から特定される音量値に基づく音量を基準音量とし、音を出力させる制御(第1制御)を行う。この実施形態のパチンコ遊技機10では、設定器33で設定された音量段階に基づく音量で音を出力させることを原則としている。そして、操作ボタンBTの操作によって音量の調整指示が行われた場合には、所定条件が成立する迄の間、操作ボタンBTの操作によって調整された音量で音を出力させる。具体的に言えば、調整後に待機状態が所定時間の間、継続すること、並びに遊技を行っている状態から待機状態へ再移行することを所定条件とし、これらの条件が成立した場合に音量を基準音量、すなわち設定器33の設定に戻すようになっている。このように音量を基準音量に自動復帰させる制御を行うことで、前述したようにパチンコ遊技機10では原則、基準音量で音が出力されることになる。その一方で、この実施形態では、音量の調整後、継続的に遊技が行われている場合、操作ボタンBTの操作によって調整した音量で音を出力させることができる。なお、音量が維持される遊技には、図柄変動ゲームが行われていることや、当り遊技が行われていることを含む。
一方、第2に、副制御用CPU31aは、前述したように、操作ボタンBTの操作によって調整された音量で音を出力させる制御(第2制御)を行う。副制御用CPU31aは、デモンストレーション演出中に操作ボタンBTの操作信号を入力した場合、画像表示部GHに図3に示す画面36を表示させる。そして、左ボタンLBT若しくは右ボタンRBTの操作によって指示段階が指示されると、その指示段階から特定される音量値で音を出力させるように制御する。これにより、音再生部では、操作ボタンBTの操作によって指示された指示段階から特定される音量値に基づく音量となるように音の出力が調整される。その結果、調整後の図柄変動ゲームにおいてスピーカSpからは、操作ボタンBTの操作によって指示した音量で音が出力される。
そして、副制御用CPU31aの第2制御では、音量段階と指示段階とが前述した関係を有するので、設定器33に何れの音量段階が設定されている場合であっても、操作ボタンBTの操作による調整指示により、各指示段階D1〜D8から特定できる全ての音量で音を出力させることができる。
なお、設定器33に音量段階S2が設定されている場合、副制御用CPU31aは、操作ボタンBTの操作によって調整指示が行われると、遊技の継続性に関係なく、その状態を維持する。つまり、音量段階S2が設定されている場合の音量の状態は、設定器33による設定の変更によって解除できるようになっている。また、副制御用CPU31aは、設定器33に音量段階S1が設定されている場合、操作ボタンBTの操作を受付けず、消音の状態を維持する。
したがって、この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)設定器33で設定された音量段階に応じて操作ボタンBTの操作による音量の調整範囲が規定されない。つまり、設定器33で設定されている音量段階に関係なく、遊技者は、遊技中にパチンコ遊技機10が発することができる全ての音量を対象にして、音量の調整を行うことができる。このため、遊技者からすれば、音量の調整範囲を設定器33の設定に縛られることなく、自身の好みに応じて調整することができ、利便性が向上する。また、遊技場の管理者からすれば、遊技者が音量を調整しない状況においては設定した音量段階(基準音量)で遊技場の営業状況などに応じた音量で音を出力させることができるとともに、如何なる音量段階を設定しても遊技者の好みを阻害することがなく、利便性が向上する。
(2)遊技者によって音量が調整されたとしても、所定条件の成立によって音量を基準音量に戻すことができる。このため、再設定などを行わなくても、設定した音量段階で遊技場の営業状況などに応じた音量で音を出力させることができ、利便性が向上する。特に、設定器33を使った音量段階の設定は頻繁に行う作業ではないことを鑑みると(例えば、設置時のみに行う)、遊技者が音量を調整する度に変更作業を必要とすることは煩わしい。したがって、上記構成によれば、前述した煩わしさを解消することができ、利便性が向上する。
(3)設定器33は遊技者が操作不能に設けられている。このため、音量段階については遊技場の管理者主導で設定することができる。また、遊技者によって意図していない設定に変更されてしまうことも防止できる。
(4)調整用音量の音量段階S2(小音用の音量段階)を設けている。このため、開発段階における調整作業時や遊技機の設置段階における調整作業時に必要以上の音量で音が出力されることを防止できる。このため、開発者や遊技場の管理者の利便性が向上する。遊技場には、多数の遊技機が設置されていることから、遊技に伴う音は聞き取りにくい。このため、遊技中に遊技機から発せられる音量を設定する複数の音量段階から特定される音量は比較的、大音量である。したがって、音量段階S2を設けることで、前述したような静寂した作業環境において遊技機から発せられる音に煩わしさを感じさせることもない。
(5)消音用音量の音量段階S1を設けている。このため、何らかの理由で消音環境を作り出す場合において、設定器33を操作する側の意思を確実に反映させることができる。
(6)指示段階D1〜D8から特定される音量の範囲と音量段階S3〜S10から特定される音量の範囲を一致させている。このため、音量の設定を簡素化できる、若しくは制御負担を軽減できる。
(第2の実施形態)
以下、パチンコ遊技機に具体化した第2の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図6に示すように、この実施形態では、音量段階S2〜S10に対応付ける指示段階の段階数を、第1の実施形態における8段階よりも増加させている。具体的には、指示段階D1〜D10の10段階に設定している。
音量段階S3〜S10に対応付けられた指示段階D3〜D10から特定される音量値は、第1の実施形態で説明した指示段階D1〜D8に対応しており(図5参照)、この実施形態では新たに指示段階D1,D2を追加している。指示段階D1,D2では、特定される音量値を「16」、「19」とし、指示段階D3の音量値「23」よりも小さい値が設定されている。同様に、音量段階S2に対応付けられた指示段階D3〜D10から特定される音量値は、第1の実施形態で説明した指示段階D1〜D8に対応しており(図5参照)、この実施形態では新たに指示段階D1,D2を追加している。指示段階D1,D2では、特定される音量値を「2」、「3」とし、指示段階D3の音量値「4」よりも小さい値が設定されている。
このように構成した場合、操作ボタンBTの操作による調整指示の段階は10段階となる。つまり、指示段階D1,D2を増加させることによって調整指示できる範囲が拡張されることになる。なお、指示段階D1,D2では、何れの音量段階S2〜S10であっても、同一の音量値が設定されている。このため、第1の実施形態と同様に、設定器33に何れの音量段階が設定されている場合であっても、操作ボタンBTの操作による調整指示により、各指示段階D1〜D10から特定できる全ての音量で音を出力させることができる。
したがって、この実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(5)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(7)指示段階の段階数を増加させることによって、設定器33で設定されている音量段階に対して操作ボタンBTの操作によって調整可能な音量の範囲を拡張させることができる。したがって、遊技者の好みに応じた調整を行い易く、利便性が向上する。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
・設定器33で設定可能な段階を音量段階S3〜S10としても良い。この場合は、実施形態における音量段階S1,S2が省略される。また、遊技用音量の段階数を8段階未満、あるいは9段階以上にしても良い。
・設定器33で設定可能な段階を、遊技用音量の段階と調整用音量の段階とで構成しても良い。この場合は、実施形態における音量段階S1が省略される。また、調整用音量の段階数を2段階以上にしても良い。
・設定器33で設定可能な段階を、遊技用音量の段階と消音用の段階とで構成しても良い。この場合は、実施形態における音量段階S2が省略される。
・音量段階から特定される音量値(音量)は任意に変更することができる。この音量値は、所望の音量の音を出力できるように設定されていれば良い。なお、音量段階から特定される音量値を変更する場合は、その変更に合わせて指示段階から特定される音量値(音量)も変更する。
・設定器33の配置は任意に変更しても良い。設定器33は、遊技者が操作不能であれば、遊技機の本体内部に配置されている必要はない。例えば、遊技機の本体外部(例えば、貯留皿の上面など)に配置されていても、操作するために専用の鍵などを必要とする構成であれば遊技者は操作不能となる。
・設定器33の具体的な構成は任意に変更することができる。つまり、電源投入前に設定することができる構成であれば具体的な構成は限定されない。例えば、ディップスイッチでも良い。
・音量調整のために遊技者が操作可能とする操作手段の具体的な構成は任意に変更しても良い。例えば、タッチ式の操作手段、ダイアル式の操作手段、レバー式の操作手段でも良い。
・音量調整のために遊技者が操作可能とする操作手段は、音量調整専用の操作手段としても良いし、他の用途に用いる兼用の操作手段としても良い。例えば、兼用の操作手段の場合は、図柄変動ゲームや大当り遊技に伴う操作演出において使用できるようにしても良い。
・設定器33に設定した音量段階へ復帰する所定条件は、例えば遊技機の電源を再投入することであっても良い。また、自動に復帰することに代えて、復帰用の操作手段などを設けても良い。この復帰用の操作手段は、遊技者と遊技場の管理者のそれぞれが操作できても良いし、遊技場の管理者のみが操作できても良い。
・操作ボタンBTの操作による音量調整は、例えば、図柄変動ゲームの実行中や大当り遊技の実行中に出来るようにしても良い。この場合、図3に示す画面36は、画像表示部GHに表示させないようにしても良いし、画像表示部GHに表示される表示演出の画像の視認性を損なわせないように縮小表示されても良い。
・副制御基板31をサブ統括制御基板とし、副制御基板31とは別に演出表示装置11を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプLaを専門に制御する発光制御基板、スピーカSpを専門に制御する音声制御基板を設けてもよい。
・また、単一の基板に主制御基板30の主制御用CPU30aと副制御基板31の副制御用CPU31aとを搭載しても良い。また、上記の別例において、表示制御基板、発光制御基板、及び音声制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、若しくは複数の基板としても良い。
・操作ボタンBTの操作による音量調整の手順としては、例えばデモンストレーション演出の開始と同時若しくはほぼ同時(若干遅れて)に、副制御基板31が操作ボタンBTの操作を受付け可能な状態に移行し、操作ボタンBTの操作によって図3に示す画面36を画像表示部GHに表示しても良い。この場合は、画面36が表示された段階で遊技者は音量調整が可能であることを認識し、調整のための操作を行うことができる。なお、画面36が表示される契機となった操作ボタンBTの操作は、その操作を音量調整の指示として受付けても良いし、受付けなくても良い。受付ける場合は、画面36が表示された時点で音量調整に反映されることになる。そして、受付ける場合は、音量調整に必要な操作ボタンBTの操作回数を少なくできる。一方、受付けない場合は、画面36が表示された後の操作ボタンBTの操作が音量調整に反映されることになる。そして、受付けない場合、遊技者は、画面36の表示内容から現在の音量の段階を把握した上で、音量の調整指示を行うことができる。
・また、画面36を表示させてから所定時間の経過後に画面36を非表示としても良い。このとき、所定時間の経過前に第1始動口12への入球などによって遊技が開始された場合、その段階で画面36を非表示とする。なお、操作ボタンBTの操作による調整の結果(指示した指示段階)は、遊技が開始された時点で指示されている段階を有効とし、その指示段階に応じて音量の調整が行われる。
・設定器33に設定した音量段階へ復帰させる処理において、現在の指示段階から特定される音量値が、設定器33に設定した音量段階から特定される音量値未満であることを条件にして復帰させても良い。換言すれば、この処理では、現在の指示段階から特定される音量値が、設定器33に設定した音量段階から特定される音量値よりも大きい場合は現在の指示段階を維持しても良い。この処理は、設定器33に設定した音量段階よりも大きな音量の場合にはそのまま維持し、音量が小さくなっている場合に復帰させることを意図している。これにより、例えば、次の遊技者に聞き取り難いという印象を与え難い。
・また、前述した別例とは逆に、現在の指示段階から特定される音量値が、設定器33に設定した音量段階から特定される音量値よりも大きいことを条件にして復帰させても良い。換言すれば、この処理では、現在の指示段階から特定される音量値が、設定器33に設定した音量段階から特定される音量値以下の場合は現在の指示段階を維持しても良い。この処理は、設定器33に設定した音量段階以下の音量の場合にはそのまま維持し、音量が大きくなっている場合に復帰させることを意図している。これにより、例えば、次の遊技者が遊技を始めた直後にいきなり大音量の音を聞き、不快感を得ることを抑制できる。
・バックアップ機能を搭載したパチンコ遊技機10などの遊技機には、主制御基板30に記憶されているバックアップ情報(例えば、主制御用RAM30cの記憶内容)を電源投入時にクリアするRAMクリア機能が搭載されている。このため、RAMクリア処理の実行後、所定時間が経過する迄の間は、操作ボタンBTの操作による音量の調整を行えないようにしても良い(操作ボタンBTの操作を受付けない)。この構成によれば、不正対策の一環としてRAMクリアが行われている際にその旨を音声出力などで報知する遊技機において、音量の調整によって報知音が聞こえなくなることを抑制できる。つまり、不正の発覚を妨げないようにすることができる。なお、バックアップ機能は、主制御基板30のみが搭載していても良いし、主制御基板30と副制御基板31の両基板が搭載していても良い。
・画面36の表示内容は、現在の段階が特定できればその表示内容は任意に変更しても良い。例えば、現在の段階を数字で表示しても良い。また、画面36の表示内容には、例えばスピーカを模した画像を含み、音量調整用の画面であることを遊技者に報知しても良い。
・音量調整機能を搭載する遊技機として、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、音量調整機能を搭載する遊技機として、複数の特別図柄を用いるパチンコ遊技機、複数の大入賞口を有するパチンコ遊技機、あるいは単一の始動口を有するパチンコ遊技機に具体化しても良い。
・音量調整機能を搭載する遊技機として、遊技球が特定領域を通過することを契機に当り遊技を付与する遊技機(所謂1種2種混合機)に具体化してもよい。
・音量調整機能を搭載する遊技機として、「羽根もの」、「ヒコーキタイプ」とも言われる第2種に分類されるパチンコ遊技機に具体化しても良い。この種のパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球を契機に入球装置の開閉羽根(開閉部材)が開き、入球装置へ入球した遊技球が特別入球口へ入球することによって当り遊技(特別遊技)が生起される。
・音量調整機能を搭載する遊技機として、確率変動機能を搭載したパチンコ遊技機に具体化しても良い。確率変動機能は、当り抽選の当選を契機に所定の確率で、当り遊技終了後の当り抽選の当選確率を高確率に変動させる確率変動状態を付与する機能である。確率変動機能を有するパチンコ遊技機には、次回の当りに当選するまで確率変動状態を付与する仕様や、転落抽選に当選するまで確率変動状態を付与する仕様、あるいは予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで確率変動状態を付与する仕様がある。また、確率変動機能を有するパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に確率変動状態を付与する仕様がある。
・音量調整機能を搭載する遊技機として、変動時間短縮機能を搭載したパチンコ遊技機に具体化しても良い。変動時間短縮機能は、開閉羽根15が開動作する確率を上昇させ、第2始動口13への単位時間あたりの入球率を向上させる入球率向上状態を付与する。
・音量調整機能を搭載する遊技機として、回胴式遊技機に具体化しても良い。回胴式遊技機には、遊技媒体としてメダルを用いるスロットマシンや、遊技媒体として遊技球を用いるスロットマシンを含む。このようにパチンコ遊技機とは異なる遊技機においても、音量調整機能による音量調整を行うことができる。
10…パチンコ遊技機、31…副制御基板、33…設定器、BT…操作ボタン、LBT…左ボタン、RBT…右ボタン、S1〜S10…音量段階、D1〜D10…指示段階。

Claims (2)

  1. 遊技機が備える解錠装置を解錠することによってアクセス可能な本体内部に設置され、前記遊技機から発せられる音量を複数の音量段階から任意に設定可能な設定手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    音の出力を制御する音制御手段と、を備え、
    前記音制御手段は、
    前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量を基準音量として当該基準音量で音を出力させる第1制御と、前記操作手段の操作によって音量の調整指示が行われた場合に当該調整指示に応じた音量で音を出力させる第2制御と、を実行可能であって、
    遊技中に前記遊技機から発せられる遊技用の音量を設定する複数の音量段階には、音量段階毎に前記操作手段の操作によって調整指示可能な複数の指示段階が同数対応付けられており、同一の指示段階から特定される音量は同一音量であって、各音量段階に対応付けられている複数の指示段階のうち一つの指示段階から特定される音量が前記音量段階における前記基準音量に対応し、
    遊技者が前記操作手段の操作によって調整指示可能な遊技用の全ての音量は、前記設定手段にて前記基準音量として設定可能な音量であり、
    前記音制御手段による前記第2制御では、遊技中に前記遊技機から発せられる遊技用の音量を設定する複数の音量段階の何れが設定されている場合であっても、前記操作手段の操作による調整指示によって各指示段階から特定できる全ての音量で音を出力可能とし
    遊技者による前記音量の調整指示は、前記遊技機の待機状態中に行うことが可能であり、
    前記音制御手段は、前記音量の調整指示が行われてから前記待機状態が所定時間の間、継続したとき、又は遊技を行っている状態から前記待機状態へ再移行したときの何れかで前記遊技機から発せられる遊技用の音量を前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量に戻す戻し制御を実行可能であり、
    前記戻し制御として、現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量よりも大きいときには音量を維持するが、現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量未満であるときには音量を戻す第1戻し制御、又は現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量以下であるときには音量を維持するが、現在の指示段階から特定される音量が前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量よりも大きいときには音量を戻す第2戻し制御の何れか一方を実行可能に構成されている遊技機。
  2. 遊技機が備える解錠装置を解錠することによってアクセス可能な本体内部に設置され、前記遊技機から発せられる音量を複数の音量段階から任意に設定可能な設定手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    音の出力を制御する音制御手段と、を備え、
    前記音制御手段は、
    前記設定手段で設定された音量段階から特定される音量を基準音量として当該基準音量で音を出力させる第1制御と、前記操作手段の操作によって音量の調整指示が行われた場合に当該調整指示に応じた音量で音を出力させる第2制御と、を実行可能であって、
    遊技中に前記遊技機から発せられる遊技用の音量を設定する複数の音量段階には、音量段階毎に前記操作手段の操作によって調整指示可能な複数の指示段階が同数対応付けられており、同一の指示段階から特定される音量は同一音量であって、各音量段階に対応付けられている複数の指示段階のうち一つの指示段階から特定される音量が前記音量段階における前記基準音量に対応し、
    遊技者が前記操作手段の操作によって調整指示可能な遊技用の全ての音量は、前記設定手段にて前記基準音量として設定可能な音量であり、
    前記音制御手段による前記第2制御では、遊技中に前記遊技機から発せられる遊技用の音量を設定する複数の音量段階の何れが設定されている場合であっても、前記操作手段の操作による調整指示によって各指示段階から特定できる全ての音量で音を出力可能とし、
    遊技者による前記音量の調整指示は、前記遊技機の待機状態中に行うことが可能であるとともに前記待機状態中は、前記操作手段の操作を受付け可能であり、
    前記音制御手段は、
    前記待機状態において前記操作手段の最初の操作を受付けた場合には音量調整が可能であることを遊技者に報知するとともに、前記報知の契機となった前記操作手段の操作を調整指示として受付けて音量の調整に反映させる反映制御を実行可能に構成されている遊技機
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