JP6372825B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば車両に搭載され、プリント配線板に電磁誘導機器が実装された電力変換装置に関するものである。
例えば電気自動車やハイブリッド自動車等のように、モータを駆動源の一つとする車両においては、商用の交流電源から直流電源に変換して高圧バッテリに充電する充電器や、高圧バッテリの直流電源から補機用のバッテリの電圧(例えば12V等)に変換するDC/DCコンバータ、バッテリからの直流電力をモータへの交流電力に変換するインバータ等の電力変換装置が搭載されており、電力変換装置の低価格化、電力変換装置の軽量化による電動車両の燃費向上、電動車両における電力変換装置の実装スペースの縮小化のため電力変換装置の小型化が検討されている。
また、これらの電力変換装置に実装されたパワー素子や電磁誘導部品などの高電圧電気部品は、高電圧大電流の電力制御を行うことから電磁波を発生する。この電磁波が電力変換装置外部へ放射されると、周辺機器に悪影響を及ぼすため、外部に放射する電磁波を抑制する必要がある。また、電力変換装置を正常に動作させるために、周辺機器から電力変換装置に侵入する電磁波を防止する必要がある。
従来、電力変換装置は、電力変換装置の高電圧電気部品が発生する電磁波の外部への漏れ及び周辺機器からの電磁波の侵入を防止する機能を備えるため高電圧電気部品を金属で構成された筐体に実装することが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−196134号公報
しかし、上記の従来の技術では、電力変換装置の高電圧電気部品が発生する電磁波の外部への漏れ及び周辺機器からの電磁波の侵入を防止するため、金属で構成された筐体を用いており、筐体内部壁と高電圧部品間との間で絶縁のための空間を形成する必要がある。このため、筐体内部壁から離れた位置に高電圧部品を配置する必要があり、高電圧部品の配置の自由度が制限されるとともに、電力変換装置が大型化するといった問題点があった。
また、電力変換装置の大型化に伴い、重量が大きくなり、コストが増加するといった問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、電磁波の外部への漏れや外部からの侵入を抑えながら、小型化、重量およびコスト低減を図った筐体構成を有する電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明は、複数の高電圧電気部品と前記複数の高電圧電気部品を実装する筐体とを備え、前記筐体は、両側で対向する開口部を有する枠形状のフレームと、前記フレームの開口部をそれぞれに覆う金属で構成された電磁波遮断カバーと、を有し、前記フレームは金属で構成された外側の電磁波遮蔽外壁と電気絶縁性を有する樹脂で構成された内側の必要な部分に設けられた電気絶縁内壁とで構成されており、前記電気絶縁内壁が、筐体外側に突出させた1つまたは複数の突起部を有し、前記突起部を前記電磁波遮蔽外壁に設けた1つまたは複数の貫通穴に貫通させて前記電磁波遮蔽外壁と結合し、前記電磁波遮蔽外壁が開口面側の縁に筐体内側または外側に曲げられた折曲げ部を有し、前記折曲げ部と前記電磁波遮断カバーを接合し、前記電磁波遮蔽外壁が、前記電気絶縁内壁を貫通して筐体内側に突起させた1つまたは複数の第2の突出部を形成し、前記第2の突出部に部品固定部を設け、前記電気絶縁内壁が、前記電磁波遮蔽外壁の前記部品固定部を覆うための、筐体内側に突出させた1つまたは複数の第3の突出部を有する、電力変換装置等にある。
この発明では、電磁波の外部への漏れや外部からの侵入を抑えながら、小型化、重量およびコスト低減を図った筐体構成を有する電力変換装置を提供できる。
この発明の実施の形態1における電力変換装置を示す縦断面図である。 図1の(a)のA−A線に沿った横断面図である。 この発明の実施の形態1における電力変換装置に実装される部品の固定部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1における電力変換装置の外形を構成するフレームとカバーとの接合部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2における電力変換装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3における電力変換装置を示す縦断面図である。 図6のB−B線に沿った横断面図である。
この発明に係る電力変換装置によれば、内部に高電圧電気部品を実装した筐体は、両側で対向する開口部を有する枠形状のフレームと、フレームの開口部を覆う電磁波遮蔽カバーとで構成されており、フレームが電磁波遮蔽外壁と必要な部分に設けられた電気絶縁内壁とで構成されているため、電磁波の漏洩と侵入を防止するとともに、高電圧電気部品と電気絶縁内壁との間で空間を形成することなく絶縁を確保することができ、筐体及び電力変換装置の小型化を図り、重量の低減、コスト低減を行うことができる。
以下、この発明による電力変換装置を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、また重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電力変換装置を示す縦断面図であり、図2は図1の(a)のA−A線に沿った横断面図である。図1の(a)は高電圧電気部品3を上部で固定する場合、(b)は下部で固定する場合の構成を示す。図1及び図2において、電力変換装置1はモータを駆動源の一つとする電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されている。電力変換装置1は、例えば商用の交流電力等の予め設定された電力を、例えば直流電流等の別の予め設定された電力に変換するためのプリント基板(図示省略)と、そのプリント基板に実装される制御部品(図示省略)や電磁誘導部品などからなる高電圧電気部品3と、これらを収容する筐体2とを有している。電力変換装置1における筐体2は、図2に示すような例えば四角形の枠形状のもので、図1に示すように上下に互いに対向する一対の開口部OPを有するフレーム4と、図1に示すような、フレーム4のそれぞれの開口部OPを覆う電磁波遮蔽カバー5a,5bとで構成されている。電磁波遮蔽カバー5a,5bは以下、単にカバー5a,5b等とする。
フレーム4は概略、外側の電磁波遮蔽外壁4aと、内側の必要な部分に設けられた電気絶縁内壁4bにより構成されている。電磁波遮蔽外壁4aは金属等の電磁波遮蔽材料で形成され、電気絶縁内壁4bは電気絶縁性を有する樹脂等の電気絶縁部材で形成されている。この実施の形態では、電磁波遮蔽外壁4aを鋼板、電気絶縁内壁4bをPPS(Polyphenylenesulfide)、下側のカバー5aをアルミニウム板金、上側のカバー5bを鋼板で形成している。
フレーム4は、電気絶縁内壁4bの必要な場所に設けた1つまたは複数の筐体外側に突出した突起部4cを、電磁波遮蔽外壁4aの突起部4cに対応する場所に設けた1つまたは複数の貫通穴4pにそれぞれ貫通させるように構成している。貫通させた電気絶縁内壁4bの各突起部4cの先端は、電磁波遮蔽外壁4aの外側から熱カシメを施すことで、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとをカシメ部4dにより接合させている。
図1の(a)に示すように、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bの成形時に、電気絶縁内壁4bの必要な場所に筐体内側に突出する突出部4eを1つまたは複数形成しておく。高電圧電気部品3を固定ネジで固定する箇所として、突出部4eの適当な場所にはナット6が成形されている。そして固定ネジ7とナット6により、高電圧電気部品3を電気絶縁内壁4bの突出部4eに固定している。
また、電磁波遮蔽外壁4aの必要とされる場所の平坦な面に部品固定部8を設け、例えばコネクタ等の部品9aを固定ネジ7で固定する。また、固定ネジ7の先端等の突出部(以下先端とする)が電磁波遮蔽外壁4aさらに電気絶縁内壁4bを貫通して筐体2の中に露出しないように、電気絶縁内壁4bの固定ネジ7を受ける部分をネジ受け部4fとして内側に突出させ、固定ネジ7の先端を覆うようにする。この構成は後述する部品固定部8の構造に相当する。
図1の(b)の下側のカバー5aは高電圧電気部品3を実装するために、カバー5aの部品配置側平面からバーリング加工を施し、部品配置平面の反対面に垂直な中空円筒10を形成しており、さらに中空円筒10の内面にメネジ加工を施すことでメネジ11を形成し、部品固定部8を設けている。この構成は後述する部品固定部8の構造に相当する。また、カバー5aの部品配置側平面と反対の面には少なくとも一部にロウ付けを施し、冷却器12を接合させている。
図3はこの発明の実施の形態1における電力変換装置の部品の固定部の詳細断面図である。この発明の部品固定部8では、部品を固定する固定ネジ7の先端が筐体2の中または部品固定部8の固定ネジ7と反対側に露出しないように、固定ネジ7を受ける部分をネジ受け部として内側または固定ネジ7と反対側に突出させて固定ネジ7の先端を覆う、さらには空間を設けるようにして覆うようにする。図3はその一例として、例えば図1の部品9aのような電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bが2層に重なっている部分での部品固定部8の場合の例を示す。
電磁波遮蔽外壁4aに配置された部品固定部8は、部品9の固定面側から反対面に向けてバーリング加工を施すことで、固定面の反対面に垂直な中空円筒10を形成し、中空円筒10の内面にメネジ加工を施すことでメネジ11を形成させている。部品9は、前記方法によって形成された部品固定部8に固定ネジ7を締付けることで固定させている。
そしてその中の、一つまたは複数の部品固定部8は例えば、図3に示すように、電磁波遮蔽外壁4aの部品固定部8を突き抜けた固定ネジ7の先端を電気絶縁内壁4bのネジ受け部4fで覆っている。さらに、固定ネジ7の先端と電気絶縁内壁4bのネジ受け部4fの間に空間14を形成している。
なお、図1の(a)の電気絶縁内壁4bの突出部4e、図1の(b)の電磁波遮蔽カバー5a、さらには後述する図5の電磁波遮蔽外壁4aの突出部4hと電気絶縁内壁4bの突出部4iの部分での部品固定部8でも、1層または2層で同様な構造とすることができる。
図4はこの発明の実施の形態1における電力変換装置のフレームとカバーとの接合部の詳細断面図である。図4において、フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aの開口面の少なくとも一部を筐体内側または外側にL曲げ加工を行い、フランジ部等となる折曲げ部4gを設けることでカバー5aと接合する平面を形成し、折曲げ部4gに1つまたは複数の部品固定部8を設け、固定ネジ7でフレーム4とカバー5aを固定させている。また、各部品固定部8の固定ネジ7の先端は、電気絶縁内壁4bの固定ネジ7を受ける部分をネジ受け部4fとして内側に突出させ、固定ネジ7の先端を覆うようにする。フレーム4とカバー5aとの間のシールについては、図示していないが、Oリングシールやガスケット等のシール材を用いる。なお、図4は筐体内側にL曲げ加工したものを示す。
すなわち、外側の電磁波遮蔽外壁4aと内側の電気絶縁内壁4bが開口面側の縁に筐体内側または外側に曲げられた折曲げ部4gを有し、この折曲げ部4gとカバー5aを接合している。また部品固定部8の固定ネジ7の先端は、電気絶縁内壁4bのネジ受け部4fで覆われている。
なお、上記の場合は図1の下側のカバー5a側について説明したが、上側のカバー5b側でも同様に実行することができる。
さらに上記の場合、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bが重なった部分を折曲げ部4gとしているが、電気絶縁内壁4bのない電磁波遮蔽外壁4aたけの部分を折曲げ部4gとしてもよい。
以上により、電力変換装置1が完成される。
上記構成の電力変換装置1によれば、フレーム4は電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bで構成されており、電磁波遮蔽外壁4aは電磁波の外部への漏れ及び周辺機器からの電磁波の侵入を防止することができ、電気絶縁内壁4bは高電圧電気部品3と電気絶縁内壁4bとの間で空間を形成することなく絶縁を確保することができる。従って、フレーム4は電磁波の外部への漏れ及び周辺機器からの電磁波の侵入を防止しつつ、フレーム4と高電圧電気部品3との距離を縮めることができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bは成形により接合され、フレーム4を形成しており、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとの接合を成形段階で行うため、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとの接合工程を削減することができ、コスト低減を図ることができる。また、電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとを一体のものとして成形することができ、フレーム4の強度増加を図ることができる。
また、電磁波遮蔽外壁4aに設けた貫通穴4pに電気絶縁内壁4bの突起部4cを貫通させるように成形をおこない、さらに貫通させた電気絶縁内壁4bの突起部4cの少なくとも一部に電磁波遮蔽外壁4a側から熱カシメ等でカシメ部4dを形成することでより確実に接合することができるため、フレーム4の強度を増加することができる。さらに熱カシメ等で形成したカジメ部4dで得たフレーム4の強度増加分により、その分、電磁波遮蔽外壁4aまたは電気絶縁内壁4bの肉厚を減らすことができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、電磁波遮蔽外壁4aの折曲げ部4gに部品固定部8を設けることで、カバー(5a,5b)とフレーム4を固定し、箱形状とすることができるため筐体としての強度を更に増加することができる。
フレーム4を対向する開口部を有する枠形状で構成することで、フレーム4の電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとの成形時の投影面積、重量を減少させることができ、フレーム4を成形する際に用いる成形機サイズを小さくすることができるため、成形コストの低減を図ることができる。
電気絶縁内壁4bを筐体内側に突出させた突出部4eを設けることで、高電圧電気部品間の絶縁を確保することが可能となり、高電圧電気部品間の距離を縮めることができる。また、突出部4eの形状が電気絶縁内壁4bのリブの役割を担うため、フレーム4の強度を増加することができる。筐体内側に突出させた突出部4eによりリブ形状を構成することで得たフレーム4の強度増加分により、その分、電磁波遮蔽外壁4aまたは電気絶縁内壁4bで強度低減ができ、電磁波遮蔽外壁4aまたは電気絶縁内壁4bの肉厚を減らすことができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、電気絶縁内壁4bを筐体内側に突出させた突出部4eを設け、さらに突出部4eにナット6を成形した部品固定部8を形成することで、高電圧電気部品3の部品配置の自由度を持たせることができ、複雑な回路を最短距離で構成する部品配置にすることができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。また、ネジ固定後のネジの先端等の突出部に電気絶縁内壁4bのネジ受け部4fで覆うことでネジ7の筐体内部への突出を防ぎ、ネジ締めを行ってもネジやネジの切粉による高電圧電気部品3のショートを防ぐことができる。また、ネジ先端から絶縁を確保することができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aの一部の平面に部品固定部8を設けることで、フレーム4にコネクタや外部接続部材などの部品(9,9a)を固定できるため、追加部材によるコスト増加を防ぐことができる。
また、部品固定部8の固定ネジ7の例えばネジ先端からなる突出部を電気絶縁内壁4bのネジ受け部4fで覆うことで、固定ネジ7の筐体内部への突出を防ぎ、ネジ先端と電気絶縁内壁4bのネジ受け部4fに空間14を設けることで、ネジ締めを行ってもネジやネジの切粉による高電圧電気部品3のショートを防ぐことができる。また、ネジ先端から絶縁を確保することができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aの開口面側の縁の少なくとも一部を、筐体内側または外側にL曲げ加工して、折曲げ部4gを設けることでカバー5と接合する平面を形成し、折曲げ部4gに1つまたは複数の部品固定部8を設け、固定ネジ7でフレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aとカバー(5a,5b)とを固定させることで、PPSで形成された電気絶縁内壁4bを間に挟むことなく、カバー5とフレーム4とを接合することができる。これにより、金属で形成されたカバーと鋼板で形成された電磁波遮蔽外壁4aとで接合するため、金属同士の接合となるので樹脂の経年劣化等による信頼性を確保せずに構成することができる。
筐体2が四角形の枠形状で、電磁波遮蔽外壁4aの少なくとも対向する面を同形状にし、電磁波遮蔽外壁4aの平板4枚と電気絶縁内壁4bとでフレーム4を構成することで、電磁波遮蔽外壁4aを構成する平板の量産個数を増加させ、電磁波遮蔽外壁4aとしての単価を低減させることができる。また、電磁波遮蔽外壁4aを平板で運搬できるため運搬コストを低減することができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2における電力変換装置を示す縦断面図である。図5において、フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aは少なくとも一部を、電気絶縁内壁4bの間または電気絶縁内壁4bに形成された貫通穴4pを介して筐体内側に1つまたは複数の突出部4hとして突出させている。
また、突出部4hに少なくとも1つの部品固定部8を設け、高電圧電気部品3を固定ネジ7で固定している。また、固定後の固定ネジ7の先端を、電気絶縁内壁4bが1つまたは複数の突出部4iを筐体内側に突起させて、突出部4iの先端のネジ受け部4jで覆っている。
電力変換装置1における筐体2の他の構成は実施の形態1と同様である。
このように電磁波遮蔽外壁4aの少なくとも一部を筐体内側に突出部4hとして突起させた個所は、フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aとカバー5aとが接合されており、さらにカバー5と冷却器12が接合されていることから、放熱パスや筐体グランドとして使用できる。
また、突出部4hの部品固定部8を設けた個所は、フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aとカバー5aとが接合されており、カバー5aと冷却器12とが接合されているため、放熱パスや筐体グランドを持った部品固定部としても使用することができる。
また、部品固定部8の固定ネジ7の突出部である先端を電気絶縁内壁4bの突出部4iを突起させてネジ受け部4jで覆うことで、固定ネジ7の筐体内部への突出を防ぎ、ネジ締めを行ってもネジやネジの切粉による高電圧電気部品3のショートを防ぐことができる。また、ネジ先端から絶縁を確保することができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3における電力変換装置を示す縦断面図である。図6において、電気絶縁内壁4bの筐体内側に突出した1つまたは複数の突出部4mには、部品固定部8が設けられたバスバー13が成形されている。
また、高電圧電気部品3はバスバー13に設けられた部品固定部8に固定ネジ7を締付けることで固定させている。バスバー13には固定ネジ7のために、上述の構成と同様に内側にメネジを有する中空円筒が形成され、さらに固定ネジ7を受ける部分がネジ受け部として固定ネジ7側と反対側に突出した形状となっている。バスバー13は電気絶縁内壁4bの突出部4mに埋め込まれ、突出部4mはバスバー13を受け入れる形状を有する。なお、固定ネジ7はバスバー13と電気的に接続されている。
図7は図6のB−B線に沿った横断面図である。フレーム4を構成する電気絶縁内壁4bの少なくとも一部を筐体内側に突起させた突出部4mは、部品間を部屋割りし、部品の位置決めを行い、少なくとも一部にバスバー13を成形している。なお、突出部4mは桟を構成し、全体で桟部を形成し得る。電力変換装置1における筐体2の他の構成は実施の形態1と同様である。
このように部品固定部8を設けたバスバー13を電気絶縁内壁4bの突出部4mに成形することで、高電圧電気部品3をネジ締結で固定することができる。またバスバー13が電磁波遮蔽外壁4aと接触または接合している場合、フレーム4を構成する電磁波遮蔽外壁4aはカバー5aと接合されており、カバー5aと冷却器12が接合されているため、放熱パスや筐体グランドを持った部品固定部8としても使用することができる。
さらに、バスバー13を高熱伝導性の材料(例えば銅)にすることで、放熱効率の向上を図ることができる。
また、部品固定部8の固定ネジ7の先端等の突出部を電気絶縁内壁4bのネジ受け部4kで覆うことで、ネジの筐体内部への突出を防ぎ、ネジ締めを行ってもネジやネジの切粉による高電圧電気部品3のショートを防ぐことができる。また、ネジ先端から絶縁を確保することができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、フレーム4を構成する電気絶縁内壁4bの突出部4mで部品間を部屋割りすることで、高電圧電気部品3間の絶縁を確保することが可能となり、高電圧電気部品3間の距離を縮めることができるため電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、突出部4mを設けることで、フレーム4の強度を増加することができる。強度増加分により、その分、電磁波遮蔽外壁4aまたは電気絶縁内壁4bでの強度を低減させることができるため、電磁波遮蔽外壁4aまたは電気絶縁内壁4bの肉厚を減らすことができ、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、電気絶縁内壁4bの桟部である突出部4mに部品固定部8を設けたバスバー13を成形し、部品を実装することで、筐体2に部品を実装するだけで部品間の電気接続を行うことができる。部品間の電気接続を筐体2内で行うことで、部品を組み付けるだけ簡易的な部品間の接続が完了するので組み立て工程を効率化することができ、組み立てコストを低減させることができる。また、電気絶縁内壁4bの桟部である突出部4mにより部品間の絶縁を確保することができるため、電力変換装置1の小型化を図ることができる。
なお、上記全ての実施の形態において、フレーム4は電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとの2種で構成していたが、2種以上で構成させてもよい。また、フレーム4は電磁波遮蔽外壁4aと電気絶縁内壁4bとで構成していたが、電磁波遮蔽外壁4aの内側と外側の両側に電気絶縁内壁4bを構成させてもよい。
上記全ての実施の形態において、本実施の形態では貫通させた電気絶縁内壁4bの一部に熱カシメを施し、電磁波遮蔽外壁4aと接合させたが、プレスフィット等により接合強度を増加させてもよい。
上記全ての実施の形態において、筐体2を構成するフレーム4とカバー5a,5bはネジ固定に限定されず、溶接やカシメ、ロウ付け等でもよい。
上記全ての実施の形態において、筐体2を構成するカバー5aは高電圧電気部品3を保持するため、板金にバーリングを設けメネジ加工を行うことでネジ固定部を形成していたが、ナットの圧入等でねじ固定部を形成してもよい。
上記全ての実施の形態において、カバー5aは板金形状に限定されず、複数のボスを設けたダイカスト成形や鍛造により形成してもよい。
上記全ての実施の形態において、カバー5aの少なくとも一部に搭載する冷却器12はパイプや水路を設けた水冷冷却器に限定されず、ヒートシンク等の空冷冷却器による構成でもよい。
上記全ての実施の形態において、カバー5aに冷却器12を実装していたが、カバー5bに冷却器12を実装してもよい。
上記全ての実施の形態において、電磁波遮蔽外壁4aを鋼板、電気絶縁内壁4bをPPS(Polyphenylenesulfide)、カバー5aをアルミニウム板金、カバー5bを鋼板で形成したが、電磁波遮蔽外壁4aとカバー5a,5bはなるべく薄くて軽く、かつ電磁波の漏洩と侵入を防止する材料が好ましいためアルミニウム、銅、真鍮、鋼板等を用いてもよい。電気絶縁内壁4bは電気絶縁性を有し、高温環境下に耐え得るような樹脂材料が好ましいため、PBT(Polybutylene terephthalate)等を用いてもよい。
なお、図1の突出部4eが第1の突出部、図2の突出部4hが第2の突出部、突出部4iが第3の突出部、突出部4mが第4の突出部、をそれぞれ構成する。
またこの発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、これらの可能な組み合わせを全て含む。
1 電力変換装置、2 筐体、3 高電圧電気部品、4 フレーム、
4a 電磁波遮蔽外壁、4b 電気絶縁内壁、4c 突起部、4d カシメ部、
4e 突出部、4f ネジ受け部、4g 折曲げ部、4h 突出部、4i 突出部、
4j ネジ受け部、4k ネジ受け部、4m 突出部、4p 貫通穴、
5a,5b 電磁波遮蔽カバー、6 ナット、7 固定ネジ、8 部品固定部、
9,9a 部品、10 中空円筒、11 メネジ、12 冷却器、13 バスバー、
14 空間。

Claims (5)

  1. 複数の高電圧電気部品と前記複数の高電圧電気部品を実装する筐体とを備え、
    前記筐体は、
    両側で対向する開口部を有する枠形状のフレームと、
    前記フレームの開口部をそれぞれに覆う金属で構成された電磁波遮断カバーと、
    を有し、
    前記フレームは金属で構成された外側の電磁波遮蔽外壁と電気絶縁性を有する樹脂で構成された内側の必要な部分に設けられた電気絶縁内壁とで構成されており、
    前記電気絶縁内壁が、筐体外側に突出させた1つまたは複数の突起部を有し、前記突起部を前記電磁波遮蔽外壁に設けた1つまたは複数の貫通穴に貫通させて前記電磁波遮蔽外壁と結合し、
    前記電磁波遮蔽外壁が開口面側の縁に筐体内側または外側に曲げられた折曲げ部を有し、前記折曲げ部と前記電磁波遮断カバーを接合し、
    前記電磁波遮蔽外壁が、前記電気絶縁内壁を貫通して筐体内側に突起させた1つまたは複数の第2の突出部を形成し、前記第2の突出部に部品固定部を設け、前記電気絶縁内壁が、前記電磁波遮蔽外壁の前記部品固定部を覆うための、筐体内側に突出させた1つまたは複数の第3の突出部を有する、
    電力変換装置。
  2. 前記電気絶縁内壁が、部品を固定するための、筐体内側に突出させた1つまたは複数の第1の突出部を有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電気絶縁内壁が、筐体内側に突出させた1つまたは複数の第4の突出部を有し、前記第4の突出部が部品固定部を設けたバスバーを有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記電気絶縁内壁の前記第4の突出部が、筐体内の部品の位置決めをする桟を構成する、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記電磁波遮断カバーの少なくとも一部に冷却器を接合させた、請求項1から4までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
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