JP6372082B2 - 楽音発生指示装置及び楽音発生指示方法 - Google Patents
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Description
A.外観
図1は、本発明の実施の一形態による楽音発生指示装置100の外観を示す外観図である。この図に図示する楽音発生指示装置100は、自然楽器のウクレレを模しており、ボディ1およびネック2から構成される。ネック2上には、後述する表示部12−1およびタッチパネル部13−1から構成されるフレット部3が敷設される。
図2は、楽音発生指示装置100の構成を示すブロック図である。CPU10は、フレット部3を構成するタッチパネル部13−1の検出出力と、撥弦部4を構成するタッチパネル部13−2の検出出力とに基づき音源部16に楽音波形データWの発生を指示する。本発明の要旨に係わるCPU10の特徴的な処理動作については追って詳述する。
次に、図6〜図10を参照して、上記構成による楽音発生指示装置100のCPU10が実行する発音処理、適正コード判定処理およびコード補正処理の各動作について説明する。
図6は、CPU10が実行する発音処理の動作を示すフローチャートである。楽音発生指示装置100のパワーオンに応じて、CPU10が発音処理を実行すると、図6に図示するステップSA1に進み、フレット部3(タッチパネル部13−1)にタッチ入力が有るか否かを判断する。タッチ入力が無ければ、判断結果は「NO」になり、タッチ入力待ちの状態となる。
図7〜図8は、適正コード判定処理の動作を示すフローチャートである。上述したステップSA6又はステップSA12を介して本処理が実行されると、CPU10は図7に図示するステップSB1に処理を進め、最初に入力されたコードであるか否かを判断する。最初に入力されたコードならば、判断結果は「YES」になり、ステップSB2に進み、そのコード名をトニックコードI度としてレジスタT1にストアする。この後、ステップSB3に進み、レジスタT1のトニックコードI度を適正コードと判定する。
図9は、コード補正処理の動作を示すフローチャートである。前述したステップSA11を介して本処理が実行されると、CPU10は図9に図示するステップSC1に進み、RAM15の押弦検出エリアPAにストアした押弦データに基づき押下されたフレットNが複数存在するか否かを判断する。押下されたフレットNが複数存在しなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSC5に進むが、押下されたフレットNが複数存在すると、判断結果が「YES」になり、ステップSC2に進む。
次に、図10を参照して上述したコード補正処理の具体的な動作例について説明する。例えば演奏者が、図10(a)に図示するように、本来、弦1S〜4Sのフレット1Fをバレー(同一フレット上の複数弦を一つの指で押さえる運指操作)を行ったつもりであったのに弦2Sがオープン(開放)となってしまい、更に弦4Sのフレット2Fを2箇所押弦してしまうという誤った運指操作をしたとする。
なお、本実施形態では、ウクレレを例に説明したが、これに限らず、ギター等の他の弦楽器であっても良い。
[請求項1]
音高指定操作により指定された音高の楽音をそれぞれ構成音とするコードが成立しているか否かを判別するコード判別手段と、
前記コード判別手段によりコードが成立している場合は、当該コードをコード候補とし、成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態に応じて前記各構成音の音高を変更してコード候補とするコード候補形成手段と、
前記コード候補形成手段によりコード候補とされたコードがコード進行の形態に相応しい適正コードであるか否かを判別する適正コード判別手段と、
前記適正コード判別手段により適正コードと判別された場合に、当該適正コードで楽音の発音を指示する発音指示手段と
を具備することを特徴とする楽音発生指示装置。
前記楽音発生指示装置は、表示部に、複数のフレットを設けた指板、及び当該指板上に張設された複数の弦を表示させる表示制御部を更に有し、
前記コード判別手段は、前記音高指定操作として、前記表示部に表示されているいずれかのフレット上で、当該表示部に表示されているいずれかの弦を押さえる操作をすることにより、指定された音高のそれぞれ構成音とするコードが成立しているか否かを判別する、請求項1に記載の楽音発生指示装置。
前記コード候補形成手段は、前記コード判別手段によりコードが成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態が、前記表示部に表示された同一フレット上で連続して並んだ複数の弦を同時に押さえるバレー操作の形態である場合に、当該バレー操作により前記同一フレット上で押さえられていない弦を押さえる操作を行った場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項2に記載の楽音発生指示装置。
前記コード候補形成手段は、前記コード判別手段によりコードが成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態が、前記表示部に表示されているひとつのフレット上でひとつの弦を複数個所で押さえている操作の形態である場合に、当該ひとつのフレット上で当該ひとつの弦に隣接する弦を押さえる操作をした場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項2に記載の楽音発生指示装置。
前記コード候補形成手段は、前記コード判別手段によりコードが成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態が、前記表示部に表示されているひとつのフレット上でひとつの弦を複数個所で押さえている操作以外の操作の形態である場合に、前記弦が押さえられている操作がなされているフレットに隣接するフレットで当該弦を押さえる操作をした場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項4に記載の楽音発生指示装置。
前記表示部に表示されている複数のフレットそれぞれに順次番号が付与され、
前記弦が押さえられている操作がなされているフレットが複数存在する場合に、最大番号の付与されたフレットに隣接するフレットで当該弦を押さえる操作をした場合に対応する操作を行った場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項5に記載の楽音発生指示装置。
楽音発生指示装置で実行される方法であって、
前記楽音発生指示装置は、
音高指定操作により指定された音高の楽音をそれぞれ構成音とするコードが成立しているか否かを判別し、
コードが成立している場合は、当該コードをコード候補とし、成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態に応じて前記各構成音の音高を変更してコード候補を形成し、
形成されたコード候補がコード進行の形態に相応しい適正コードであるか否かを判別し、
適正コードと判別された場合に、当該適正コードで楽音の発音を指示する
ことを特徴とする楽音発生指示方法。
楽音発生指示装置に搭載されるコンピュータに、
音高指定操作により指定された音高の楽音をそれぞれ構成音とするコードが成立しているか否かを判別するコード判別ステップと、
前記コード判別ステップでコードが成立している場合は、当該コードをコード候補とし、成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態に応じて前記各構成音の音高を変更してコード候補を形成するコード候補形成ステップと、
前記コード候補形成ステップにてコード候補とされたコードがコード進行の形態に相応しい適正コードであるか否かを判別する適正コード判別ステップと、
前記適正コード判別ステップで適正コードと判別された場合に、当該適正コードで楽音の発音を指示する発音指示ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
2 ネック
3 フレット部(表示部12−1,タッチパネル部13−1)
4 撥弦部(表示部12−2,タッチパネル部13−2)
10 CPU
11 スイッチ部
12−1,12−2 表示部
13−1,13−2 タッチパネル部
14 ROM
15 RAM
16 音源部
17 サウンドシステム
100 楽音発生指示装置
Claims (10)
- 音高指定操作により指定された複数の音高をそれぞれ構成音とするコードが成立しているか否かを判別し、
コードが成立していないと判別された場合に、前記複数の構成音の音高を変更してコード候補とし、
前記コード候補とされたコードが、それ以前にコード候補とされたコードを含む複数のコードによるコード進行の形態に相応しい適正コードであるか否かを判別し、
適正コードと判別された場合に、前記適正コードと判別されたコードで楽音の発音を指示する
ことを特徴とする楽音発生指示方法。 - 前記コード候補とされたコードが前記コード進行の形態に相応しい適正コードであると判別された場合は、前記コード候補とされたコードで楽音の発音を指示するが、前記コード候補とされたコードが前記コード進行の形態に相応しい適正コードでないと判別された場合は、前記コード候補とされたコードで楽音の発音を指示しない、請求項1に記載の楽音発生指示方法。
- 前記音高指定操作の形態を判別し、
前記コードが成立していないと判別された場合に、前記判別された音高指定操作の形態に応じて前記複数の構成音の音高を変更してコード候補とする、請求項1または2に記載の楽音発生指示方法。 - 前記音高指定操作は、表示部に、複数のフレットを設けた指板、及び前記指板上に張設された複数の弦を表示させた状態で、前記表示部に表示されているいずれかのフレット上で、前記表示部に表示されているいずれかの弦を押さえる操作である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の楽音発生指示方法。
- 前記コードが成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態が、前記表示部に表示された同一フレット上で連続して並んだ複数の弦を同時に押さえるバレー操作の形態である場合に、当該バレー操作により前記同一フレット上で押さえられていない弦を押さえる操作を行った場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項4に記載の楽音発生指示方法。
- 前記コードが成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態が、前記表示部に表示されているひとつのフレット上でひとつの弦を複数個所で押さえている操作の形態である場合に、当該ひとつのフレット上で当該ひとつの弦に隣接する弦を押さえる操作をした場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項4に記載の楽音発生指示方法。
- 前記コードが成立していないと判別された場合に、前記音高指定操作の形態が、前記表示部に表示されているひとつのフレット上でひとつの弦を複数個所で押さえている操作以外の操作の形態である場合に、前記弦が押さえられている操作がなされているフレットに隣接するフレットで当該弦を押さえる操作をした場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項6に記載の楽音発生指示方法。
- 前記表示部に表示されている複数のフレットそれぞれに順次番号が付与され、
前記弦が押さえられている操作がなされているフレットが複数存在する場合に、最大番号の付与されたフレットに隣接するフレットで当該弦を押さえる操作をした場合に対応する操作を行った場合に指定される音高の楽音をコードの構成音として付加する補正を行う、請求項7に記載の楽音発生指示方法。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の楽音発生指示方法を用いて楽音の発生を制御する楽音発生指示装置であって、
指示された楽音を発音する発音手段を具備することを特徴とする楽音発生指示装置。 - 複数のフレットを設けた指板、及び前記指板上に張設された複数の弦を表示させる表示部と、
前記表示部に表示されているいずれかのフレット上で、前記表示部に表示されているいずれかの弦を押さえる操作が行われたことを検出する操作部と、
を具備することを特徴とする請求項9に記載の楽音発生指示装置。
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