JP6371828B2 - モード移行中の改善された再選択のための方法および装置 - Google Patents

モード移行中の改善された再選択のための方法および装置 Download PDF

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Description

米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2013年3月11日に出願された「Method and Apparatus for Cell Reselection During Mode Transitions」と題する米国仮出願第61/775,991号の優先権を主張する。
本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、セル再選択に関する。
電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送などの様々な通信サービスを提供するために、ワイヤレス通信ネットワークが広範囲に展開されている。そのようなネットワークは、たいていは多元接続ネットワークであり、利用可能なネットワークリソースを共有することによって、複数のユーザ向けの通信をサポートする。そのようなネットワークの一例は、UMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)である。UTRANは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によってサポートされる第3世代(3G)モバイルフォン技術である、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)の一部として定義される無線アクセスネットワーク(RAN)である。UMTSは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))技術の後継であり、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、時分割符号分割多元接続(TD-CDMA)、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)などの様々なエアインターフェース規格を現在サポートしている。UMTSは、関連するUMTSネットワークのデータ転送の速度および容量を向上させる高速パケットアクセス(HSPA)のような拡張3Gデータ通信プロトコルもサポートする。
LTEネットワークがW-CDMAネットワークと大きく重なり合っているので、W-CDMAからLTEへの再選択の速度は、ネットワーク事業者にとっての関心事である。適切なLTEセルが利用可能になるとき、再選択条件が満たされると直ちに、ユーザ機器(UE)はLTEセルを再選択することが好ましい。しかしながら、LTEセルを再選択するには、UEは最初にLTEセルを検出する必要がある。LTEセルの検出後に、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のような信号測定が実行される。RSRPおよび/またはRSRQ判定基準が満たされた場合には、UEはLTEセルへの再選択をトリガすることができる。
しかしながら、信号測定を実行する間に、UEは1つの優先スケジューリングモードから別の優先スケジューリングモードに、たとえば、全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードへ、または高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードへ移行する場合がある。その移行は、UEのサービングセルチャネル条件の変化に起因してトリガされる場合がある。
高優先スケジューリングモードでは、UEは一般に第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様書に従って高優先検出タイマを設定することができる。高優先検出タイマは、時間の経過とともにカウントダウンし、UEは、タイマが0になるときにセル探索を発行し、タイマをリセットする。同様の手法が全優先スケジューリングモードにおいても使用され得る。しかしながら、3GPP仕様書は、モード移行中のセル検出を記述しない。これらの現在の手法が使用される場合には、モード移行がセル検出プロセスを遅らせる場合があり、結果として、セル再選択を遅らせる場合がある。
RRC Protocol Specification、3GPP TS 95.331 v9.1.0
それゆえ、ユーザ機器におけるモード移行中の改善された再選択が望まれている。
以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
本開示は、ユーザ機器(UE)におけるモード移行中の改善されたセル選択のための例示的な方法および装置を提示する。たとえば、本開示は、ユーザ機器(UE)におけるモード移行中の改善された再選択のための例示的な方法を提示し、その方法は、再選択のための測定を行っている間に、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するステップを含む。さらに、そのような方法は、その識別に応答してモード移行タイマを開始するステップと、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするステップとを含むことができる。
さらなる態様では、ユーザ機器におけるモード移行中の改善された再選択のための装置が開示される。その装置は、再選択のための測定を行っている間に、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するための手段と、その識別に応答してモード移行タイマを開始するための手段と、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするための手段とを含むことができる。
さらなる態様では、モード移行中の改善された再選択のためのコンピュータプログラム製品が記述される。そのコンピュータプログラム製品は、再選択のための測定を行っている間に、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別し、その識別に応答してモード移行タイマを開始し、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするためのコンピュータによって実行可能なコードを含むコンピュータ可読媒体を含むことができる。
さらに、本開示は、モード移行中の改善された再選択のための装置を提示する。その装置は、再選択のための測定を行っている間に、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するモード切替構成要素と、その識別に応答してモード移行タイマを開始するモード移行タイマ開始構成要素と、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガする周波数探索トリガ構成要素とを含むことができる。
上記の目的および関連の目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され特許請求の範囲で具体的に指摘される特徴を含む。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に説明する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が利用され得る様々な方法のうちのいくつかを示すものにすぎず、この説明は、そのようなすべての態様およびそれらの等価物を含むものとする。
本開示の態様における例示的なワイヤレスシステムを示すブロック図である。 本開示の態様における例示的な再選択マネージャを示すブロック図である。 モード移行の一例を示す図である。 本開示の態様におけるモード移行の一例を示すブロック図である。 モード移行を改善するための方法の態様を示す流れ図である。 本開示によって意図されるような電気的構成要素の論理グルーピングの態様を示すブロック図である。 本開示によるコンピュータデバイスの態様を示すブロック図である。 処理システムを使用する装置のハードウェア実装の一例を示すブロック図である。 電気通信システムの一例を概念的に示すブロック図である。 アクセスネットワークの一例を示す概念図である。 ユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す概念図である。 電気通信システムにおいてUEと通信しているNodeBの一例を概念的に示すブロック図である。
添付の図面に関する下記の詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実行され得る唯一の構成を表すように意図されているわけではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかし、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実行され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避する目的で、周知の構造および構成要素がブロック図の形式で示されている。
本開示は、モード移行中のセル再選択のための方法および装置を提供する。詳細には、説明される方法および装置は、UEが、1つの優先モードから別の優先モードに、たとえば、全優先/高優先スケジューリングモードから高優先/全優先スケジューリングモードに切り替わるときの任意のセル再選択シナリオにおいて利用することができる。一態様では、セル再選択は、無線アクセスネットワーク(RAT)標準規格から別のRAT標準規格または同じRAT標準規格への移行を含むこともできる。そのようなRAT標準規格の例は、CDMA、CDMA2000、GSM、Ev-DO、W-CDMA、Wi-MAXおよびLTEを含む。
図1を参照すると、ユーザ機器(UE)におけるモード移行中の改善された再選択を容易にするワイヤレス通信システム100が示される。システム100は、1つまたは複数の無線リンク114および/または116をそれぞれ介して、ソースネットワークエンティティ110およびターゲットネットワークエンティティ112と通信することができるUE102を含む。たとえば、ネットワークエンティティ110および/または112は、CDMA、GSM、Ev-DO、W-CDMA、Wi-MAX、LTE、またはLTEアドバンストRATネットワークエンティティとすることができる。
さらに、ソースネットワークエンティティ110およびターゲットネットワークエンティティ112は、UE102が、第1のリンク114および第2のリンク116と通信し、および/または第1のリンク114および第2のリンク116を確立し、保持し、ソースネットワークエンティティ110およびターゲットネットワークエンティティ112とそれぞれ通信できるようにし得る、基地局(BS)またはNodeBまたはeNodeBまたはフェムトセル、中継器、ピアツーピアデバイス、認証、許可およびアカウンティング(AAA)サーバ、モバイル交換センター(MSC)などを含む、任意のタイプのネットワーク構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、アクセスポイントを含むことができる。さらに、1つまたは複数のネットワークエンティティ110および/または112はそれぞれ無線アクセス技術、たとえば、CDMA、GSM、Ev-DO、W-CDMA、Wi-MAX、LTE、またはLTEアドバンストなどに関連付けられる場合があり、それぞれがセル再選択またはハンドオーバを提供するための候補となることができる。
例示的な態様では、ソースネットワークエンティティ110はW-CDMAネットワークとすることができ、ターゲットネットワークエンティティ112はLTEネットワークとすることができる。代替的には、さらなる例示的な態様では、ソースネットワークエンティティ110はLTEネットワークとすることができ、ターゲットネットワークエンティティ112はW-CDMAネットワークとすることができる。別の例示的な態様では、ソースネットワークエンティティ110はW-CDMAネットワークとすることができ、ターゲットネットワークエンティティ112はW-CDMAネットワークとすることができる。代替的には、さらなる例示的な態様では、ソースネットワークエンティティ110はLTEネットワークとすることができ、ターゲットネットワークエンティティ112はLTEネットワークとすることができる。
一態様では、UE102は、サービングセル、たとえば、ソースネットワークエンティティ110内に位置するサービングセルのカバレッジ内でアイドル状態にある場合がある。たとえば、UEは、アイドル状態、またはCELL_FACH、CELL_PCHまたは他の3GPP定義UE状態内にある場合がある。UE102は、ソースネットワークエンティティ110からターゲットネットワークエンティティ112に再選択しようとする場合がある。
さらに、UE102は、UE102におけるモード移行中のセル再選択を改善するように構成され得る再選択マネージャ104を含むことができる。さらなる態様では、再選択マネージャ104はさらに、モード移行タイマ106、モード切替構成要素202、モード移行タイマ開始構成要素204および/または周波数探索トリガ構成要素206を含むように構成され得る。オプションの態様では、再選択マネージャ104はさらに、再選択構成要素208を含むように構成され得る。
一態様では、再選択マネージャ104および/または上記の構成要素のうちの1つまたは複数は、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別し、その識別に応答してモード移行タイマを開始し、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするように構成され得る。
さらなる態様では、UE102はモバイル装置とすることができ、また、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアントと呼ばれるか、または他の何らかの適切な用語で呼ばれることもある。さらに、システム100のソースネットワークエンティティ110および/またはターゲットネットワークエンティティ112は、基地局(BS)またはNodeB、eNodeB、フェムトセル、ピコセル、中継器、ピアツーピアデバイス、認証、許可およびアカウンティング(AAA)サーバ、モバイル交換センター(MSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)などを含む、任意のタイプのネットワーク構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、アクセスポイントを含むことができる。
図2を参照すると、再選択マネージャ104と、再選択マネージャ104を構成する場合がある種々のサブ構成要素とが例示される。一態様では、第1の無線アクセス技術(RAT)から第2のRATへの再選択、たとえば、W-CDMAからLTEへの再選択には、UEが最初に第2のRATのセル、たとえば、LTEセルを検出する必要がある。一態様では、1つの層が、サービングセルまたは周波数に対する高優先層または全優先層と見なされ得る。
例示的な態様では、UE102は、たとえば、3GPP仕様書25.133セクション4.2.3.5に基づいて、以下に説明されるように、第2のRAT内のセル、たとえば、LTEセル(セルは、本開示において、層、周波数などと呼ばれる場合もある)を検出することができる。たとえば、高優先スケジューリングモード(たとえば、SrxlevServingCell > Sprioritysearch1かつSqualServingCell > Sprioritysearch2)におけるLTE層は、少なくとも「Thigher_priority_search = 60 * Nlayers」ごとに高優先LTE層を探索することによって検出される場合があり、ただし、Nlayersは、構成される高優先層の全数と定義され得る。たとえば、高優先層として構成される2つの層が存在する場合には、その探索は、120秒(60×2)ごとに実行される。
例示的な態様では、UE102は、3GPP仕様書25.133セクション4.2.3.5に基づいて、以下に説明されるように、第2のRAT内のセル、たとえば、LTEセルを検出することができる。たとえば、全優先スケジューリングモード(たとえば、SrxlevServingCell <= Sprioritysearch1またはSqualServingCell <= Sprioritysearch2)におけるLTE層は、「Kcarrier * TdetectE-UTRA」ごとに全優先層(たとえば、高優先層および低優先層の両方)を探索することによって検出される場合があり、ただし、TdetectE-UTRAの値は以下のTable 1(表1)に示されており、KcarrierはRAT間測定制御システム情報内で指示されるE-UTRAまたはLTE周波数の数である。
Figure 0006371828
再選択マネージャ104は、モード切替構成要素202を含むことができ、モード切替構成要素は、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別する、たとえば、UEがスケジューリングモード間を移行しつつある、たとえば、全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードへ、または高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードへ移行しつつあることを識別するように構成され得る。一態様では、モード移行は、種々の理由、たとえば、UE102のサービングセルチャネル条件の変化に起因してトリガされ得る。例示的な態様では、UEのサービングセルチャネル条件が、より良好な信号の受信またはUEの移動(たとえば、セルの中心に向かって、またはより良好なカバレッジを有する場所に移動すること)に起因して改善する場合には、UEは全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに移行することができる。別の例示的な態様では、サービングチャネルフェーディング、またはUEの移動(セルのエッジに向かって、または不良のカバレッジを有する場所に移動すること)に起因して、UEは高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードに移行することができる。
たとえば、一態様では、SqualServingCell > Sprioritysearch2であるが、上記のような種々の理由によって引き起こされる場合がある、SrxlevServingCellが、Sprioritysearch1の値より高い値からSprioritysearch1の値より低い値に劣化する場合には、UE102は、高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードに移行することができる。代替の例示的な態様では、SqualServingCell > Sprioritysearch2であるが、上記のような種々の理由によって引き起こされる場合がある、SrxlevServingCellが、Sprioritysearch1の値より低い値からSprioritysearch1の値より高い値に改善する場合には、UE102は、全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに移行することができる。3GPP仕様書は、モード移行中のセル検出を明確に記述しないので、UE102は、セルを探索し続ける通常の状態に戻る前に、モード移行から復帰するのに、より長い時間を必要とする場合がある。
一態様では、UE102は、スケジューリングモードに関連付けられるタイマを備えるように構成され得る。たとえば、高優先スケジューリングモードでは、UE102は、上記の情報により、高優先層を検出するための高優先検出タイマを設定することができる。タイマがカウントダウンし、0に達するとき、UEは、高優先層の検出を発行し、高優先検出タイマをリセットすることができる。全優先スケジューリングモードにおいて、全優先層を検出するための全優先検出タイマが上記のような値に設定される場合も、UEによって類似のプロセスが使用され得る。高優先検出タイマおよび全優先検出タイマは通常、互いに独立しているように構成される。
一態様では、再選択マネージャ104はモード移行タイマ開始構成要素204を含むことができ、モード移行タイマ開始構成要素は、UEが1つの優先スケジューリングモードから別の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するのに応答して、モード移行タイマ106を開始するように構成され得る。たとえば、Tmode_transitionタイマが開始され得る。mode_transitionタイマは、上記のように3GPP仕様書によって要求される値より小さい値に構成され得る。たとえば、Tmode_transitionタイマは、0以上であり、かつ、その移行が全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードの移行である場合には、Thigher_priority_searchより小さい値に、またはその移行が高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードへの移行である場合には、Kcarrier * TdetectE-UTRAより小さい値に構成され得る。
先に説明されたように、モード移行中に適切な移行タイマ管理を欠いている結果として、所与の周波数の2つの連続した検出間により長い遅延(Tgap)が生じる場合がある。たとえば、全優先モードから高優先モードへの移行の場合、Tgapは最長でTgap = Kcarrier * TdetectE-UTRA + Thigher_priority_searchとなる可能性がある。1つのシナリオでは、たとえば、UEが全部で8LTEキャリアまでをサポートすることができ、4周波数分割複信(FDD)および4時分割複信(TDD)キャリアが、Kcarrier = 8、TdetectE-UTRA = 60秒、Thigher_priority_search = 8 * 60 = 480秒を与えるので、Tgapの値は最長で960秒になる場合がある。
さらなる態様またはオプションの態様では、mode_transitionタイマ(たとえば、Tmode_transitionタイマ)は、たとえば、その移行が全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードであるか、高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードであるかに基づいて独立して構成され得る。
さらに、再選択マネージャ104は、周波数探索トリガ構成要素206を含むことができる。一態様では、周波数探索トリガ構成要素206は、モード移行タイマの満了後に、第2のモードにおいてセル(たとえば、周波数)を探索するように構成され得る。一態様では、周波数探索トリガ構成要素206は、UEが全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに移行しているか、高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードに移行しているかに応じて、高優先周波数または全優先周波数を探索するように構成され得る。
さらなる態様またはオプションの態様では、再選択マネージャ104は、再選択構成要素208を含むことができる。再選択構成要素208は、サービングセルになるために新たに選択されたセルへの再選択をトリガする。たとえば、新たに選択されたサービングセルは、ターゲットネットワークエンティティ112内のセルとすることができる。
図3を参照すると、モード移行中のセル再選択に関連付けられる遅延が例示される。一例では、図3は、UEが全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに移行するときの層の検出に関連付けられる遅延を示す。図3の例では、UEは、全部で3つの層を備えるように構成され、そのうちの2つが高優先層である。層を検出するための探索は、1つまたは複数の不連続受信(DRX)サイクルにおいて実行され得る。たとえば、層のセルを検出するための探索は、すべてのDRXサイクル内に分散され得る。図3の例では、その探索は複数のDRXサイクルにわたって分散される。図3に示されるように、UEが高優先層を備えるように構成され、UEが全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに移行しつつあるとき、Tmode-transition = Thigher priority searchタイマは120秒の値に構成される。
図4を参照すると、Tmode-transitionタイマがモード移行中の再選択を改善する値に構成される例示的な態様が示される。図3に示されるように、Tmode-transitionタイマは、一般に、3GPP仕様書に基づいて、120秒の値に構成される。例示的な態様では、Tmode-transitionタイマは、モード移行中の再選択を改善するために60秒の値に構成される。
一態様では、UEが全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに移行しつつあり、UEが高優先層に構成されるので、Tmode-transitionタイマは0〜120秒のいずれかの値に構成され得る。しかしながら、Tmode-transitionタイマの値は、過剰な電池電力を使用することなく、モード移行に関連付けられる遅延を低減する値に構成される。Tmode-transitionタイマが低い値に構成される場合には、層またはセルの探索は互いに衝突する場合があり、結果として電力が非効率的になる場合がある。
図5は、モード移行中の改善されたセル再選択のための例示的な方法500を示す。一態様では、ブロック502において、その方法500は、再選択のための測定を行う間に、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別することを含むことができる。たとえば、一態様では、UE102、再選択マネージャ104および/またはモード切替構成要素202が、UE102が、全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードへの、または高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するように構成され得る。
さらに、ブロック504において、その方法500は、識別に応答してモード移行タイマを開始することを含むことができる。たとえば、一態様では、UE102、再選択マネージャ104および/またはモード移行タイマ開始204が、UEが第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するのに応答してモード移行タイマ106を開始することができる。
さらに、ブロック506において、方法500は、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガすることを含むことができる。たとえば、一態様では、UE102、再選択マネージャ104および/または周波数探索トリガ構成要素206が、モード移行タイマ106が満了すると、第2の優先スケジューリングモードの周波数の探索をトリガすることができる。
オプションでは、ブロック508において、方法500は、第2の優先スケジューリングモードにおいて第2のセルへの再選択をトリガすることを含むことができる。たとえば、一態様では、UE102、再選択マネージャ104および/または再選択構成要素208が、第2の優先スケジューリングモードにおいてセルへの再選択をトリガすることができる。
図6を参照すると、モード移行中の改善された再選択のための例示的なシステム600が示される。たとえば、システム600は、UE102(図1)内に少なくとも部分的に存在することができる。システム600は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むものとして表されていることを理解されたい。システム600は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング602を含む。たとえば、論理グルーピング602は、再選択のための測定を行う間に、ユーザ機器(UE)が第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するための電気的構成要素604を含むことができる。一態様では、電気的構成要素604は、モード切替構成要素202(図2)を備えることができる。
さらに、論理グルーピング602は、識別に応答してモード移行タイマを開始するための電気的構成要素606を含むことができる。一態様では、電気的構成要素606は、モード移行タイマ開始構成要素204(図2)を備えることができる。さらなる態様では、論理グルーピング602は、モード移行タイマが満了すると、第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするための電気的構成要素608を含むことができる。一態様では、電気的構成要素608は、周波数探索トリガ構成要素206(図2)を備えることができる。オプションで、一態様では、論理グルーピング602は、第2の優先スケジューリングモードの周波数への再選択を実行するための電気的構成要素610を含むことができる。一態様では、電気的構成要素610は、再選択構成要素208(図2)を備えることができる。
さらに、システム600は、電気的構成要素604、606、608、および610に関連付けられる機能を実行するための命令を保持すること、電気的構成要素604、606、608および610によって使用されるか、または入手されたデータを記憶することなどを行うメモリ612を含むことができる。メモリ612の外部にあるものとして示されているが、電気的構成要素604、606、608および610のうちの1つまたは複数は、メモリ612内に存在し得ることを理解されたい。一例では、電気的構成要素604、606、608および610は、少なくとも1つのプロセッサを備えることができるか、または各電気的構成要素604、606、608および610は、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールとすることができる。さらに、さらなる例または代替の例では、電気的構成要素604、606、608、および610は、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品とすることができ、各電気的構成要素604、606、608、および610は、対応するコードとすることができる。
図7を参照すると、一態様では、たとえば、再選択マネージャ104または図1の1つもしくは複数のネットワークエンティティ、たとえば、ソースネットワークエンティティ110および/またはターゲットネットワークエンティティ112を含む、UE102が、特別にプログラミングまたは構成されたコンピュータデバイス700によって表され得る。たとえば、コンピュータデバイス700の特別なプログラミングまたは構成は、UE102、ソースネットワークエンティティ110および/またはターゲットネットワークエンティティ112のようなそれぞれのエンティティのための、本明細書において説明されるそれぞれの機能を実行するようなプログラミングまたは構成とすることができる。
コンピュータデバイス700は、本明細書において説明される構成要素および機能のうちの1つまたは複数に関連付けられる処理機能を実行するように特に構成されるプロセッサ702を含む。プロセッサ702は、1組または複数組のプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含むことができる。さらに、プロセッサ702は、統合処理システムおよび/または分散処理システムとして実現され得る。
コンピュータデバイス702はさらに、本明細書において用いられるデータ、および/またはローカルバージョンのアプリケーション、および/または本明細書において説明されるそれぞれのエンティティのそれぞれの機能を実行するためのなどの、プロセッサ702によって実行される命令もしくはコードなどを記憶するためのメモリ704を含む。メモリ704は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、テープ、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびそれらの任意の組合せなど、コンピュータによって使用可能な任意のタイプのメモリを含むことができる。
さらに、コンピュータデバイス700は、本明細書において説明されるような、ハードウェア、ソフトウェア、およびサービスを利用して、1つまたは複数の相手との通信を確立し維持することを可能にする、通信構成要素706を含む。通信構成要素706は、コンピュータデバイス700上の構成要素間の通信、ならびに、コンピュータデバイス700と、通信ネットワーク上に位置するデバイス、および/またはコンピュータデバイス700にシリアルに、もしくはローカルに接続されたデバイスなどの外部デバイスとの間の通信を搬送することができる。たとえば、通信構成要素706は、1つまたは複数のバスを含むことができ、送信機および受信機にそれぞれ関連付けられる送信チェーン構成要素および受信チェーン構成要素、または外部デバイスとのインターフェースを構成するように動作可能な送受信機をさらに含むことができる。
さらに、コンピュータデバイス700は、データストア708をさらに含むことができ、データストアは、本明細書において説明される態様に関連して利用される情報、データベース、およびプログラムの大容量記憶に対応する、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せとすることができる。たとえば、データストア708は、プロセッサ702によって現在実行されていないアプリケーション用のデータリポジトリとすることができる。
コンピュータデバイス700はさらに、コンピュータデバイス700のユーザから入力を受信するように動作可能であり、ユーザへの提示のための出力を生成するようにさらに動作可能な、ユーザインターフェース構成要素710を含むことができる。ユーザインターフェース構成要素710は、限定はしないが、キーボード、数字キーパッド、マウス、タッチセンシティブディスプレイ、ナビゲーションキー、ファンクションキー、マイクロフォン、音声認識構成要素、ユーザからの入力を受信することが可能な任意の他の機構、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の入力デバイスを含むことができる。さらに、ユーザインターフェース構成要素710は、限定はしないが、ディスプレイ、スピーカー、触覚フィードバック機構、プリンタ、ユーザに出力を提示することが可能な任意の他の機構、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の出力デバイスを含むことができる。
図8は、モード移行中の改善された再選択のための方法などの、本開示の態様を実行するための処理システム814を利用する装置800のハードウェア実施態様の一例を示すブロック図である。この例では、処理システム814は、バス802によって全般的に表されるバスアーキテクチャで実装され得る。バス802は、処理システム814の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バス802は、プロセッサ804によって概略的に表される1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータ可読媒体806によって概略的に表されるコンピュータ可読媒体と、限定はしないが、再選択マネージャ104(図1および図2)など、本明細書において説明される1つまたは複数の構成要素とを含む、様々な回路を互いにリンクさせる。バス802は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクさせることもでき、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明しない。バスインターフェース808は、バス802とトランシーバ810との間にインターフェースを提供する。トランシーバ810は、送信媒体上の様々な他の装置と通信するための手段を提供する。また、装置の性質に応じて、ユーザインターフェース812(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなど)が設けられてもよい。
プロセッサ804は、バス802の管理、およびコンピュータ可読媒体806上に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理を受け持つ。ソフトウェアは、プロセッサ804によって実行されると、任意の特定の装置の以下で説明される様々な機能を処理システム814に実行させる。コンピュータ可読媒体806は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ804によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、広範な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。限定ではなく例として、図9に示される本開示の態様は、W-CDMAエアインターフェースを利用するUMTSシステム900を参照しながら示され、図1の再選択マネージャ104の一態様を実行する、UE102を含むことができる。UMTSネットワークは、コアネットワーク(CN)904、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)902、およびUE102の、3つのやりとりする領域を含む。一態様では、言及されたように、UE910はUE102(図1)とすることができ、たとえば、再選択マネージャ104のモード移行中のセル再選択を含む、その機能を実行するように構成され得る。さらに、UTRAN902はマクロセルネットワークエンティティ110およびフェムトセルネットワークエンティティ112(図1)のような第1のRATおよび/または第2のRATネットワークエンティティを備えることができ、この場合、NodeB908のそれぞれ1つとすることができる。この例では、UTRAN 902は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを提供する。UTRAN902は、無線ネットワークコントローラ(RNC)906などのそれぞれのRNCによって各々制御される、無線ネットワークサブシステム(RNS)907などの複数のRNSを含み得る。ここで、UTRAN902は、本明細書で説明するRNC906およびRNS907に加えて、任意の数のRNC906およびRNS907を含むことができる。RNC906は、とりわけ、RNS907内の無線リソースの割り当て、再構成、および解放を担う装置である。RNC906は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用する、直接の物理接続、仮想ネットワークなど様々なタイプのインターフェースを介して、UTRAN902中の他のRNC(図示せず)に相互接続され得る。
UE910とNodeB908との間の通信は、物理(PHY)層および媒体アクセス制御(MAC)層を含むものと見なされ得る。さらに、それぞれのNodeB908によるUE910とRNC906との間の通信は、無線リソース制御(RRC)層を含むものと見なされ得る。本明細書では、PHY層は、層1と見なされ、MAC層は、層2と見なされ、RRC層は、層3と見なされ得る。以下、情報は、参照により本明細書に組み込まれるRRC Protocol Specification、3GPP TS 95.331 v9.1.0に述べられている用語を使用する。
RNS907によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分けることができ、無線トランシーバ装置が各セルにサービスする。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS適用例ではNodeBと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、送受信基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。明快にするために、各RNS907に3つのNodeB908が示されているが、RNS907は、任意の数のワイヤレスNodeBを含んでもよい。NodeB908は、UE102または910など、任意の数のモバイル装置のためのCN904へのワイヤレスアクセスポイントを提供し、図1のマクロセルネットワークエンティティ110、またはオプションのフェムトセルネットワークエンティティ112とすることができる。モバイル装置の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオ装置、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤなど)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の類似の機能デバイスなどがある。この場合のモバイル装置は、通常、UMTS適用例ではUEと呼ばれるが、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれることもある。
UMTSシステムでは、UE910は、ネットワークへのユーザの加入情報を含む汎用加入者識別モジュール(USIM)911をさらに含み得る。説明のために、1つのUE910がいくつかのNodeB908と通信しているように示される。順方向リンクとも呼ばれるダウンリンク(DL)は、NodeB908からUE910への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるアップリンク(UL)は、UE910からNodeB908への通信リンクを指す。
CN904は、UTRAN902など1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースをとる。図示のように、CN904は、GSMコアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するように、GSMネットワーク以外のタイプのCNへのアクセスをUEに提供するために、本開示全体にわたって提示される様々な概念を、RANまたは他の適切なアクセスネットワークにおいて実装することができる。
CN904は、回線交換(CS)領域およびパケット交換(PS)領域を含む。回線交換要素のいくつかは、モバイルサービス交換センター(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSCである。パケット交換要素は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)を含む。EIR、HLR、VLR、およびAuCのようないくつかのネットワーク要素は、回線交換領域とパケット交換領域の両方によって共有され得る。図示の例では、CN904は、MSC912およびGMSC914によって回線交換サービスをサポートする。いくつかの用途では、GMSC914は、メディアゲートウェイ(MGW)とも呼ばれ得る。RNC906のような1つまたは複数のRNCが、MSC912に接続され得る。MSC912は、呼設定、呼ルーティング、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC912は、UEがMSC912のカバレッジエリア内にある間に加入者関連の情報を格納するVLRも含む。GMSC914は、UEが回線交換ネットワーク916にアクセスするためのゲートウェイを、MSC912を通じて提供する。GMSC914は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータのような加入者データを格納するホームロケーションレジスタ(HLR)915を含む。HLRは、加入者に固有の認証データを格納する認証センター(AuC)とも関連付けられている。特定のUEについて、呼が受信されると、GMSC914は、UEの位置を判断するためにHLR915に問い合わせ、その位置でサービスする特定のMSCに呼を転送する。
CN904はまた、サービングGPRSサポートノード(SGSN)918およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)920によって、パケットデータサービスをサポートする。汎用パケット無線サービスを表すGPRSは、標準の回線交換データサービスで可能なものよりも速い速度でパケットデータサービスを提供するよう設計されている。GGSN920は、パケットベースネットワーク922へのUTRAN902の接続を提供する。パケットベースネットワーク922は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークでもよい。GGSN920の一次機能は、UE910にパケットベースネットワーク接続を提供することである。データパケットは、MSC912が回線交換領域において実行するのと同じ機能をパケットベース領域において主に実行するSGSN918を介して、GGSN920とUE910との間で転送され得る。
UMTSのエアインターフェースは、スペクトラム拡散直接シーケンス符号分割多元接続(DS-CDMA)システムを利用してよい。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる一連の疑似ランダムビットとの乗算によって、ユーザデータを拡散させる。UMTSの「広帯域」W-CDMAエアインターフェースは、そのような直接シーケンススペクトラム拡散技術に基づいており、さらに周波数分割複信(FDD)を必要とする。FDDは、NodeB908とUE910との間のULおよびDLに異なるキャリア周波数を使用する。DS-CDMAを利用し、時分割複信(TDD)を使用するUMTSの別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書で説明される様々な例は、W-CDMAエアインターフェースを指し得るが、基礎をなす原理はTD-SCDMAエアインターフェースに等しく適用可能であり得ることを、当業者は理解するだろう。
HSPAエアインターフェースは、スループットの向上および遅延の低減を支援する、3G/W-CDMAエアインターフェースに対する一連の拡張を含む。前のリリースに対する他の修正には、HSPAが、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、チャネル送信の共有、ならびに適応変調および適応符号化を利用する。HSPAを定義する規格は、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)およびHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス、拡張アップリンクまたはEULとも呼ばれる)を含む。
HSDPAは、高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)を、トランスポートチャネルとして利用する。HS-DSCHは、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS-PDSCH)、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)、および高速専用物理制御チャネル(HS-DPCCH)という、3つの物理チャネルによって実装される。
これらの物理チャネルの中でも、HS-DPCCHは、対応するパケット送信の復号が成功したかどうかを示すための、HARQ ACK/NACKシグナリングをアップリンクで搬送する。つまり、ダウンリンクに関して、UE910は、ダウンリンク上のパケットを正常に復号したかどうかを示すために、HS-DPCCHを通じてフィードバックをノードB908に与える。
HS-DPCCHはさらに、変調方式と符号化方式の選択、およびプリコーディングの重みの選択に関して、ノードB908が正しい決定を行うのを支援するための、UE910からのフィードバックシグナリングを含み、このフィードバックシグナリングはCQIおよびPCIを含む。
HSPA EvolvedまたはHSPA+は、MIMOおよび64-QAMを含むHSPA規格の進化形であり、スループットの増大およびパフォーマンスの向上を可能にする。つまり、本開示のある態様では、ノードB908および/またはUE910は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、ノードB908は空間領域を活用して、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることができる。
多入力多出力(MIMO)は、マルチアンテナ技術、すなわち複数の送信アンテナ(チャネルへの複数の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を指す際に一般に使用される用語である。MIMOシステムは一般にデータ伝送パフォーマンスを高め、ダイバーシティ利得がマルチパスフェージングを低減させて伝送品質を高めること、および空間多重化利得がデータスループットを向上させることを可能にする。
空間多重化を使用して、同じ周波数で同時に様々なデータストリームを送信することができる。データストリームを単一のUE910に送信してデータレートを上げること、または複数のUE910に送信して全体的なシステム容量を拡大することができる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし、次いで空間的にプリコーディングされた各ストリームをダウンリンクで異なる送信アンテナを介して送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、様々な空間シグネチャを伴いUE910に到着し、これによりUE910の各々は、当該UE910に向けられた1つまたは複数のデータストリームを回復することができる。アップリンク上では、各UE910は、1つまたは複数の空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信することができ、これによりノードB908は空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することができる。
空間多重化は、チャネル状態が良好なときに使用できる。チャネル状態がさほど好ましくないときは、ビームフォーミングを使用して送信エネルギーを1つもしくは複数の方向に集中させること、またはチャネルの特性に基づいて送信を改善することができる。これは、複数のアンテナを介して送信するデータストリームを空間的にプリコーディングすることによって達成できる。セルの端において良好なカバレージを達成するために、シングルストリームビームフォーミング伝送を送信ダイバーシティと組み合わせて使用できる。
一般に、n個の送信アンテナを利用するMIMOシステムの場合、同じチャネル化コードを利用して同じキャリアでn個のトランスポートブロックが同時に送信され得る。n個の送信アンテナで送られる異なるトランスポートブロックは、互いに同じまたは異なる変調方式および符号化方式を有し得ることに留意されたい。
一方、単入力多出力(SIMO)は一般に、単一の送信アンテナ(チャネルへの単一の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を利用するシステムを指す。それによって、SIMOシステムでは、単一のトランスポートブロックがそれぞれのキャリアで送られ得る。
図10を参照すると、UTRANアーキテクチャ内のアクセスネットワーク1000が例示されており、モード移行中の改善された再選択のための再選択マネージャ104(図1)を含むように構成される1つまたは複数のUEを含むことができる。多元接続ワイヤレス通信システムは、セル1002、1004、および1006を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。複数のセクタはアンテナのグループによって形成されてよく、各々のアンテナがセルの一部にあるUEとの通信を担う。たとえば、セル1002において、アンテナグループ1012、1014、および1016は、各々異なるセクタに対応し得る。セル1004において、アンテナグループ1018、1020、および1022は、各々異なるセクタに対応する。セル1006において、アンテナグループ1024、1026、および1028は、各々異なるセクタに対応する。UE、たとえば、1030、1032などは、各セル1002、1004、または1006の1つまたは複数のセクタと通信することができる、たとえば、図1の再選択マネージャ104を含む、いくつかのワイヤレス通信デバイス、たとえばユーザ機器すなわちUEを含むことができる。たとえば、UE1030および1032は、NodeB1042と通信していてもよく、UE1034および1036は、NodeB1044と通信していてもよく、UE1038および1040は、NodeB1046と通信していてもよい。ここで、各NodeB1042、1044、1046は、それぞれのセル1002、1004、および1006の中のすべてのUE1030、1032、1034、1036、1038、1040のために、CN904(図9)へのアクセスポイントを提供するように構成される。さらに、各NodeB1042、1044、1046、およびUE1030、1032、1034、1036、1038、1040は、図1のUE102とすることができ、本明細書において概説された方法を実行することができる。
UE1034がセル1004における図示された位置からセル1006に移動するとき、サービングセル変更(SCC)またはハンドオーバが生じて、UE1034との通信が、ソースセルと呼ばれ得るセル1004からターゲットセルと呼ばれ得るセル1006に移行することがある。UE1034において、それぞれのセルに対応するNodeBにおいて、無線ネットワークコントローラ906(図9)において、またはワイヤレスネットワークにおける別の適切なノードにおいて、ハンドオーバプロシージャの管理が生じ得る。たとえば、ソースセル1004との呼の間、または任意の他の時間において、UE1034は、ソースセル1004の様々なパラメータ、ならびに、セル1006、および1002のような近隣セルの様々なパラメータを監視することができる。さらに、これらのパラメータの品質に応じて、UE1034は、近隣セルの1つまたは複数との通信を保つことができる。この期間において、UE1034は、UE1034が同時に接続されるセルのリストであるアクティブセットを保持することができる(すなわち、ダウンリンク専用物理チャネルDPCHまたはフラクショナルダウンリンク専用物理チャネルF-DPCHをUE1034に現在割り当てているUTRAセルが、アクティブセットを構成し得る)。いずれの場合も、UE1034は、本明細書において説明される再選択動作を実行するために、再選択マネージャ104を実行することができる。
さらに、アクセスネットワーク900によって用いられる変調方式および多元接続方式は、導入されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。例として、規格は、Evolution-Data Optimized(EV-DO)またはUltra Mobile Broadband(UMB)を含み得る。EV-DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを用いて移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。規格は代替的に、広帯域CDMA(W-CDMA)およびTD-SCDMAなどのCDMAの他の変形態を用いるUniversal Terrestrial Radio Access(UTRA)、TDMAを用いるGlobal System for Mobile Communications(GSM)、ならびにOFDMAを用いるEvolved UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 1002.11(Wi-Fi)、IEEE 1002.16(WiMAX)、IEEE 1002.20、およびFlash-OFDMであり得る。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE Advanced、およびGSMは、3GPP団体による文書に記述されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体による文書に記述されている。実際の利用されるワイヤレス通信規格、多元接続技術は、具体的な用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。
無線プロトコルアーキテクチャは、具体的な用途に応じて様々な形態をとり得る。ここでHSPAシステムに関する一例を、図11を参照して提示する。図11は、ユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す概念図である。
図11を参照すると、モード移行中の改善された再選択のための再選択マネージャ104(図1)を含むように構成される、図1のUE、たとえば、UE102のための無線プロトコルアーキテクチャと、NodeBとが3つの層、層1、層2および層3とともに示される。層1は最下層であり、様々な物理層の信号処理機能を実現する。層1は、本明細書において物理層1106と呼ばれる。層2(L2層)1108は、物理層1106の上にあり、物理層1106を通じたUEとノードBとの間のリンクを担う。
ユーザプレーンでは、L2層1108は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ1110、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ1112、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ1114を含み、これらはネットワーク側のノードBで終端する。示されないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端するネットワーク層(たとえばIP層)と、接続の他の端部(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端するアプリケーション層とを含めて、L2層1108より上にいくつかの上位層を有し得る。
PDCPサブレイヤ1114は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を行う。PDCPサブレイヤ1114はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減するための上位層データパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、および、NodeB間のUEのハンドオーバのサポートを実現する。RLCサブレイヤ1112は、上位層のデータパケットのセグメント化および再構築、失われたデータパケットの再送信、ならびに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの再順序付けを行う。MACサブレイヤ1110は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ1110はまた、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえばリソースブロック)の複数のUEへの割り当てを担う。MACサブレイヤ1110はまた、HARQ動作も担う。
図12は、UE1250と通信するNodeB1210のブロック図であり、NodeB1210は、ソースネットワークエンティティ110またはターゲットネットワークエンティティ112とすることができ、UE1250は、モード移行中の改善されたセル再選択のための再選択マネージャ104(図1)を含むように構成される、図1のUE102とすることができる。ダウンリンク通信では、送信プロセッサ1220は、データ源1212からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ1240から制御信号を受信することができる。送信プロセッサ1220は、参照信号(たとえばパイロット信号)とともに、データ信号および制御信号のための様々な信号処理機能を提供する。たとえば、送信プロセッサ1220は、誤り検出のための巡回冗長検査(CRC)コード、順方向誤り訂正(FEC)を支援するための符号化およびインターリービング、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M-位相偏移変調(M-PSK)、M-直角位相振幅変調(M-QAM)など)に基づいた信号配列へのマッピング、直交可変拡散率(OVSF)による拡散、および、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングコードとの乗算を、提供することができる。送信プロセッサ1220のための、符号化方式、変調方式、拡散方式および/またはスクランブリング方式を決定するために、チャネルプロセッサ1244からのチャネル推定が、コントローラ/プロセッサ1240によって使われ得る。これらのチャネル推定は、UE1250によって送信される参照信号から、またはUE1250からのフィードバックから、導出され得る。送信プロセッサ1220によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ1230に与えられる。送信フレームプロセッサ1230は、コントローラ/プロセッサ1240からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いでこのフレームは送信機1232に与えられ、送信機1232は、アンテナ1234を通じたワイヤレス媒体によるダウンリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。アンテナ1234は、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイまたは他の同様のビーム技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
UE1250において、受信機1254は、アンテナ1252を通じてダウンリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機1254によって回復された情報は、受信フレームプロセッサ1260に与えられ、受信フレームプロセッサ1260は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ1294に提供し、データ信号、制御信号、および参照信号を受信プロセッサ1270に提供する。受信プロセッサ1270は次いで、NodeB1210中の送信プロセッサ1220によって実行される処理の逆を実行する。より具体的には、受信プロセッサ1270は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、次いで変調方式に基づいて、NodeB1210によって送信された、最も可能性の高い信号配列点を求める。これらの軟判定は、チャネルプロセッサ1294によって計算されるチャネル推定に基づき得る。そして軟判定は、データ信号、制御信号、および参照信号を回復するために、復号されてデインターリーブされる。そして、フレームの復号が成功したかどうか判断するために、CRCコードが確認される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されるデータがデータシンク1272に与えられ、データシンク1272は、UE1250および/または様々なユーザインターフェース(たとえばディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。復号に成功したフレームが搬送する制御信号は、コントローラ/プロセッサ1290に与えられる。受信プロセッサ1270によるフレームの復号が失敗すると、コントローラ/プロセッサ1290は、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
アップリンクでは、データ源1278からのデータおよびコントローラ/プロセッサ1290からの制御信号が、送信プロセッサ1280に与えられる。データ源1278は、UE1250で実行されているアプリケーションおよび様々なユーザインターフェース(たとえばキーボード)を表し得る。NodeB1210によるダウンリンク送信に関して説明する機能と同様に、送信プロセッサ1280は、CRCコード、FECを支援するための符号化およびインターリービング、信号配列へのマッピング、OVSFによる拡散、および、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。NodeB1210によって送信される参照信号から、または、NodeB1210によって送信されるミッドアンブル中に含まれるフィードバックから、チャネルプロセッサ1294によって導出されるチャネル推定が、適切な符号化方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために、使われ得る。送信プロセッサ1280によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ1282に与えられる。送信フレームプロセッサ1282は、コントローラ/プロセッサ1290からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いでこのフレームは送信機1256に与えられ、送信機1256は、アンテナ1252を通じたワイヤレス媒体によるアップリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
アップリンク送信は、UE1250において受信機機能に関して説明されたのと同様の方式で、NodeB1210において処理される。受信機1235は、アンテナ1234を通じてアップリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機1235によって回復された情報は、受信フレームプロセッサ1236に与えられ、受信フレームプロセッサ1236は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ1244に提供し、データ信号、制御信号、および参照信号を受信プロセッサ1238に提供する。受信プロセッサ1238は、UE1250中の送信プロセッサ1280によって実行される処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されるデータ信号および制御信号が、データシンク1239およびコントローラ/プロセッサにそれぞれ与えられ得る。フレームの一部が、受信プロセッサによる復号に失敗すると、コントローラ/プロセッサ1240は、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
コントローラ/プロセッサ1240および1290は、それぞれNodeB1210およびUE1250における動作を指示するために使われ得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ1240および1290は、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電力管理、および他の制御機能を含む、様々な機能を提供することができる。メモリ1242および1292のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、NodeB1210およびUE1250のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。NodeB1210におけるスケジューラ/プロセッサ1246は、リソースをUEに割り振り、UEのダウンリンク送信および/またはアップリンク送信をスケジューリングするために、使われ得る。
W-CDMAシステムを参照して、電気通信システムのいくつかの態様を示してきた。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明する様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャおよび通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、他のUMTS、たとえばTD-SCDMA、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、高速パケットアクセスプラス(HSPA+)およびTD-CDMAに拡張され得る。様々な態様はまた、(FDD、TDD、または両方のモードの)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDD、TDD、または両方のモードの)LTEアドバンスト(LTE-A)、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを利用するシステムに拡張され得る。実際の利用される電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、具体的な用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。
本開示の様々な態様によれば、要素または要素の一部分または要素の組合せを、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」で実装できる。プロセッサの例として、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理回路、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実施するように構成された他の適切なハードウェアがある。処理システム内の1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。ソフトウェアはコンピュータ可読媒体上に存在し得る。コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体であってよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、取り外し可能ディスク、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。また、コンピュータ可読媒体は、例として、搬送波、伝送路、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体も含み得る。コンピュータ可読媒体は、処理システムの中に存在しても
よく、処理システムの外に存在してもよく、または処理システムを含む複数のエンティティに分散してもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品として具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内のコンピュータ可読媒体を含み得る。当業者は、具体的な用途およびシステム全体に課される全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって示される説明する機能を最善の形で実装する方法を認識するだろう。
開示した方法におけるステップの特定の順序または階層は例示的なプロセスを示していることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、サンプル的順序で様々なステップの要素を提示しており、クレーム内で明記していない限り、提示した特定の順序または階層に限定されるように意図されているわけではない。
上記の説明は、本明細書で説明する様々な態様を当業者が実施できるようにするために与えられる。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、請求項は本明細書で示す態様に限定されるよう意図されているわけではなく、請求項の文言と整合するすべての範囲を許容するように意図されており、単数の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、「1つまたは複数の」を意味するよう意図されている。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は「1つまたは複数の」を意味する。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」という語句は、単一の要素を含め、それらの項目の任意の組合せを意味する。たとえば、「a、bまたはcのうちの少なくとも1つ」は、「a」、「b」、「c」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、「a、bおよびc」を含むことが意図されている。当業者が知っているか、後に知ることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素と構造的かつ機能的に同等のものはすべて、参照により本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されることが意図される。また、本明細書で開示する内容は、そのような開示が請求項で明記されているか否かにかかわりなく、公に供することは意図されていない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という語句を使用して要素が明記されている場合、または方法クレームで「のためのステップ」という語句を使用して要素が記載されている場合を除き、米国特許法第112条第6項の規定に基づき解釈されることはない。
100 システム
102 ユーザ機器(UE)
104 再選択マネージャ
106 モード移行タイマ
110 ソースネットワークエンティティ
112 ターゲットネットワークエンティティ
114 無線リンク
116 無線リンク
202 モード切替構成要素
204 モード移行タイマ開始構成要素
206 周波数探索トリガ構成要素
208 再選択構成要素
600 システム
602 論理グルーピング
604 電気的構成要素
606 電気的構成要素
608 電気的構成要素
610 電気的構成要素
612 メモリ
700 コンピュータデバイス
702 プロセッサ
704 メモリ
706 通信構成要素
708 データストア
710 ユーザインターフェース構成要素
800 装置
802 バス
804 プロセッサ
806 コンピュータ可読媒体
808 バスインターフェース
810 トランシーバ
812 ユーザインターフェース
814 処理システム
900 UMTSシステム
902 UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)
904 コアネットワーク(CN)
906 RNC、無線ネットワークコントローラ
907 RNS
908 NodeB、ノードB
910 UE
911 汎用加入者識別モジュール(USIM)
912 MSC
914 GMSC
915 ホームロケーションレジスタ(HLR)
916 回線交換ネットワーク
918 サービングGPRSサポートノード(SGSN)
920 ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)
922 パケットベースネットワーク
1000 アクセスネットワーク
1002 セル
1004 セル、ソースセル
1006 セル
1012 アンテナグループ
1014 アンテナグループ
1016 アンテナグループ
1018 アンテナグループ
1020 アンテナグループ
1022 アンテナグループ
1024 アンテナグループ
1026 アンテナグループ
1028 アンテナグループ
1030 UE
1032 UE
1034 UE
1036 UE
1038 UE
1040 UE
1042 NodeB
1044 NodeB
1046 NodeB
1106 物理層
1108 層2(L2層)
1110 媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ
1112 無線リンク制御(RLC)サブレイヤ
1114 パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ
1116 無線リソース(RCC)サブレイヤ
1210 NodeB
1212 データ源
1220 送信プロセッサ
1230 送信フレームプロセッサ
1232 送信機
1234 アンテナ
1235 受信機
1236 受信フレームプロセッサ
1238 受信プロセッサ
1239 データシンク
1240 コントローラ/プロセッサ
1242 メモリ
1244 チャネルプロセッサ
1246 スケジューラ/プロセッサ
1250 UE
1252 アンテナ
1254 受信機
1256 送信機
1260 受信フレームプロセッサ
1270 受信プロセッサ
1272 データシンク
1278 データ源
1280 送信プロセッサ
1282 送信フレームプロセッサ
1290 コントローラ/プロセッサ
1292 メモリ
1294 チャネルプロセッサ
1250 UE

Claims (11)

  1. ユーザ機器(UE)におけるモード移行中の改善された再選択のための方法であって、
    第1の無線アクセス技術(RAT)から第2のRATへのセルの再選択のために、前記UEにおいてセルの再選択を実行するステップと、
    前記セルの再選択のための測定が実行中である間に、前記UEが第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するステップであって、前記第1の優先スケジューリングモードと、前記第2の優先スケジューリングモードとが、高優先スケジューリングモードからなるグループおよび全優先スケジューリングモードから選択され、前記高優先スケジューリングモードは、高優先層の探索に関し、前記全優先スケジューリングモードは、全優先層の探索に関し、前記切替は、前記UEのサービングセルの信号品質の変化又は前記UEの移動に少なくとも基づいて開始される、ステップと、
    前記識別に応答してモード移行タイマを開始するステップと、
    前記モード移行タイマが満了すると、前記UEにおいて前記第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするステップとを含む、方法。
  2. 前記切替は、
    全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードへの切替、または高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードへの切替を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記モード移行タイマは、前記全優先スケジューリングモードから前記高優先スケジューリングモードへの切替時に、0とThigher_priority_searchとの間の値に設定される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記モード移行タイマは、前記高優先スケジューリングモードから前記全優先スケジューリングモードへの切替時に、0とKcarrier * Tdetect-UTRAとの間の値に設定される、請求項2に記載の方法。
  5. 前記第2の優先スケジューリングモードの周波数への再選択を実行するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  6. ユーザ機器(UE)におけるモード移行中の改善された再選択のための装置であって、
    第1の無線アクセス技術(RAT)から第2のRATへのセルの再選択のために、前記UEにおいてセルの再選択を実行するための手段
    前記セルの再選択のための測定が実行中である間に、前記UEが第1の優先スケジューリングモードから第2の優先スケジューリングモードへの切替を開始したことを識別するための手段であって、前記第1の優先スケジューリングモードと、前記第2の優先スケジューリングモードとが、高優先スケジューリングモードからなるグループおよび全優先スケジューリングモードから選択され、前記高優先スケジューリングモードは、高優先層の探索に関し、前記全優先スケジューリングモードは、全優先層の探索に関し、前記切替は、前記UEのサービングセルの信号品質の変化又は前記UEの移動に少なくとも基づいて開始される、手段と、
    前記識別に応答してモード移行タイマを開始するための手段と、
    前記モード移行タイマが満了すると、前記UEにおいて前記第2の優先スケジューリングモードの1つまたは複数の周波数の探索をトリガするための手段とを備える、装置。
  7. 識別するための前記手段は、全優先スケジューリングモードから高優先スケジューリングモードに、または高優先スケジューリングモードから全優先スケジューリングモードに切り替えるための手段を備えるようにさらに構成される、請求項6に記載の装置。
  8. 開始するための前記手段は、前記全優先スケジューリングモードから前記高優先スケジューリングモードへの切替時に、前記モード移行タイマを0とThigher_priority_searchとの間の値に設定するようにさらに構成される、請求項7に記載の装置。
  9. 開始するための前記手段は、前記高優先スケジューリングモードから前記全優先スケジューリングモードへの切替時に、前記モード移行タイマを0とKcarrier * Tdetect-UTRAとの間の値に設定するようにさらに構成される、請求項7に記載の装置。
  10. 前記第2の優先スケジューリングモードの周波数への再選択を実行するための手段をさらに備える、請求項7に記載の装置。
  11. コンピュータ上で実行されるときに、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行するように適合されるコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
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