JP6371272B2 - 風車タワーの組み立て方法及びオーバル調整装置 - Google Patents

風車タワーの組み立て方法及びオーバル調整装置 Download PDF

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Description

本開示は風車タワーの組み立て方法及びオーバル調整装置に関する。
風力発電装置等に用いられる風車タワーは、風車タワーを構成する複数のタワーセクションを連結することにより組み立てられることがある。
例えば、特許文献1には、複数のセクションを組み合わせた構造をもつタワーを備える風力発電装置が開示されている。該タワーは、高さ方向における中間部を境として上部と下部の2つのセクションに分割されており、タワーの上部と下部は、フランジ構造を介して連結されている。すなわち、タワー上部の下端部から内径側及び外径側に張り出して形成されたフランジと、タワー下部の上端部から内径側及び外径側に張り出して形成されたフランジとをボルト及びナットを用いて締結することによって、タワーが組み立てられている。
特開2013−19207号公報
風車タワーを構成するタワーセクションは、所定の形状に製造された後、組み立てられるまでの間に(例えば輸送中に)変形する場合がある。
例えば、大型の風車タワーを構成するタワーセクションは大きな径を有するため、タワーセクションの形状が、自重により径方向において比較的変形しやすい。また、例えば、端部にフランジを有さないタワーセクションは、端部にフランジを有するタワーセクションに比べて剛性が小さいため比較的変形しやすい。
このようなタワーセクションの変形の程度によっては、風車タワーを組み立てる際に、タワーセクションの端部同士の位置合わせが困難となり、タワーセクションを適切に接続できない可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、タワーセクション同士を適切に接続可能な風車タワーの組み立て方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る風車タワーの組み立て方法は、
下方セクション及び前記下方セクションに接続される上方セクションを含む複数のタワーセクションにより構成される風車タワーの組み立て方法であって、
前記下方セクションの上端部の直径、および、前記上方セクションの下端部の直径を計測するステップと、
前記下方セクションの前記上端部および前記上方セクションの前記下端部の各々の直径の計測結果に基づいて、前記下方セクションの前記上端部および前記上方セクションの前記下端部の両者の直径の差が小さくなるように、前記下方セクションの前記上端部または前記上方セクションの前記下端部の少なくとも一方に対して前記風車タワーの径方向の力を加えるステップと、
前記下方セクションを直立させた状態で前記下方セクションの上方において前記上方セクションを吊り下げて、前記下方セクションの上端部と前記上方セクションの下端部とを向き合わせるステップと、
前記上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部とを接続するステップと、を備える。
上記(1)の構成によれば、下方セクションの上端部と上方セクションの下端部とを接続する前に、下方セクションの上端部および上方セクションの下端部の直径の計測結果に基づいて、両者の差が小さくなるように、下方セクションの上端部または上方セクションの下端部の少なくとも一方に対して風車タワーの径方向の力を加えるようにした。これにより、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差を小さくできるので、タワーセクションの端部同士の位置合わせがしやすくなる。このため、仮に、例えば輸送中等に下方セクション及び/又は上方セクションが径方向に変形してしまった場合であっても、上方セクションと下方セクションとを適切に接続することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法は、
前記下方セクションおよび前記上方セクションの温度をそれぞれ計測するステップと、
前記温度の計測結果に基づいて、前記下方セクションの前記上端部および前記上方セクションの前記下端部の各々の直径の計測結果をそれぞれ補正するステップと、をさらに備える。
下方セクションの上端部及び上方セクションの下端部の直径計測結果は、温度によって、例えば構成材料の熱膨張等の影響を受け得る。この点、上記(2)の方法によれば、下方セクションの上端部および前記上方セクションの下端部の各々の直径の計測結果を、下方セクションの上端部および前記上方セクションの下端部の各々の温度の計測結果に基づいて温度補正するので、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差を効果的に減少させることができる。よって、タワーセクションの端部同士の位置合わせをより確実に行うことが可能になり、上方セクションと下方セクションとを適切に接続することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法は、
前記上方セクションを前記下方セクションに対して上下方向に移動させ、前記上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部との間のクリアランスを規定範囲内に調整するステップをさらに備え、
前記接続するステップでは、前記上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部とを溶接により接合する。
上記(3)の方法によれば、上方セクションを下方セクションに対して上下方向に移動させて、上方セクションの下端部と下方セクションの上端部との間のクリアランスを規定範囲内に調整するので、上方セクションの下端部と下方セクションの上端部との溶接を確実に行うことができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の何れかの方法において、
前記接続するステップでは、自動溶接機を用いて、前記上端部と前記下端部との溶接線に沿って自動溶接を行う。
上記(4)の方法によれば、自動溶接機を用いて、上端部と下端部との溶接線に沿って溶接棒を自動的に動かすことにより、品質の良好な溶接を効率良く行って、上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部とを接続することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の何れかの方法において、
前記径方向の力を加えるステップでは、前記上方セクションの前記下端部又は前記下方セクションの前記上端部の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に前記径方向の外側又は内側に向かう力を加える。
上記(5)の方法によれば、上方セクションの下端部又は下方セクションの上端部の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に径方向の外側又は内側に向かう力を加えるので、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差を効果的に減少させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の方法において、
前記一対の作用点は、前記内周壁面上において、前記風車タワーの中心を挟んで互いに対向する位置に設けられる。
上記(6)の方法によれば、前記内周壁面上において、前記風車タワーの中心を挟んで互いに対向する位置に設けられた一対の作用点に径方向の外側又は内側に向かう力を加えるので、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差を効果的に減少させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)又は(6)の方法において、
前記径方向の力を加えるステップでは、
前記内周壁面上における一方の前記作用点に第1ブラケットを介してワイヤの一端を接続し、
前記ワイヤの他端を第2ブラケットに接続し、
前記内周壁面上における他方の前記作用点に第3ブラケットを取り付け、
前記第3ブラケットのうち前記ワイヤの延在方向に直交する平面に沿って延在する反力プレートを貫通するように少なくとも一本のボルトを配置し、該少なくとも一本のボルトを前記第2ブラケットに固定し、
前記反力受けプレートを挟んで前記他方の前記作用点側に設けた少なくとも一つのボルトテンショナによって、前記少なくとも一本のボルトに張力を付与する。
上記(7)の方法では、ボルトテンショナを用いてボルト及びワイヤに張力を発生させることにより、上方セクションの下端部又は下方セクションの上端部の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に径方向の内側に向かう力を加える。これにより、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差をより減少させることで、タワーセクションの端部同士の位置合わせがしやすくなり、上方セクションと下方セクションとを適切に接続することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(5)又は(6)の方法において、
前記径方向の力を加えるステップでは、
前記一対の作用点を結ぶ直線に沿って中間棒を配向させ、
前記中間棒の少なくとも一端と、前記内周壁面上における少なくとも一方の前記作用点との間に設けた少なくとも一つの油圧ジャッキによって、前記中間棒を介して前記作用点の各々に対して前記径方向の外方に向かう力を加える。
上記(8)の方法では、上方セクションの下端部又は下方セクションの上端部の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に、油圧ジャッキを用いて径方向の外側に向かう力を加える。これにより、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差をより減少させることで、タワーセクションの端部同士の位置合わせがしやすくなり、上方セクションと下方セクションとを適切に接続することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の方法において、
前記中間棒を上方から吊り下げながら、前記中間棒を旋回させることで、前記一対の作用点を結ぶ前記直線に沿って前記中間棒を配向させる。
上記(9)の方法によれば、中間棒を上方から吊り下げながら、中間棒を旋回させるので、中間棒の向きを容易に変更できる。よって、任意の径方向において、一対の作用点を結ぶ直線に沿って中間棒を配向させることができるので、下方セクションの上端部または前記上方セクションの下端部の少なくとも一方に対して任意の径方向において径方向外側に向かう力を加えることが容易であり、タワーセクションの端部同士の位置合わせがよりしやすくなる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係るオーバル調整装置は、
風車のタワーセクションの内周壁面上における、前記タワーセクションの中心を挟んで対向して位置する一対の作用点に張力を加えるためのオーバル調整装置であって、
前記一対の作用点を結ぶ直線に沿って延在するワイヤと、
前記内周壁面上における一方の前記作用点に前記ワイヤの一端を接続するための第1ブラケットと、
前記ワイヤの他端に接続される第2ブラケットと、
前記内周壁面上における他方の前記作用点に取り付けられ、前記ワイヤの延在方向に直交する平面に沿って延在する反力受けプレートを有する第3ブラケットと、
前記第2ブラケットと前記第3ブラケットとの間において前記ワイヤに沿って延在し、前記第2ブラケットに固定されるとともに前記第3ブラケットの前記反力受けプレートを貫通する少なくとも一本のボルトと、
前記反力受けプレートを挟んで前記他方の前記作用点側に設けられ、前記少なくとも一本のボルトに張力を付与するための少なくとも一つのボルトテンショナと、
を備える。
上記(10)の構成では、ボルトテンショナを用いてボルト及びワイヤに張力を発生させることにより、上方セクションの下端部又は下方セクションの上端部の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に径方向の内側に向かう力を加える。これにより、下方セクションの上端部の直径と上方セクションの下端部の直径との差をより減少させることで、タワーセクションの端部同士の位置合わせがしやすくなり、上方セクションと下方セクションとを適切に接続することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)の構成において、
前記オーバル調整装置は、前記第3ブラケットは、前記ワイヤの延長線上に設けられて、前記他方の前記作用点と前記反力受けプレートとを連結する連結部をさらに有し、
前記少なくとも一つのボルトテンショナは、前記連結部を挟んで両側に位置する一対のボルトテンショナを含む。
上記(11)の構成によれば、他方の作用点と反力受けプレートとを連結する連結部の両側に配置される一対のボルトテンショナのボルト締付け量を個別に調節することができ、第2ブラケットの第3ブラケットに対する平行度を維持したまま、一対の作用点に対して適切な方向の張力を作用させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、タワーセクション同士を適切に接続可能な風車タワーの組み立て方法が提供される。
一実施形態に係る風車タワーの組み立て方法により組み立てられる風車タワーを備える風車の構成例を示す概略図である。 一実施形態に係る風車タワーの組み立て方法の概要を示すフローチャートである。 一実施形態における上方セクション10の底面図である。 一実施形態における下方セクション12の平面図である。 一実施形態に係るオーバル調整装置を示す図である。 図4に示すオーバル調整装置の構成を示す図である。 一実施形態に係るオーバル調整装置を示す図である。 図6に示すオーバル調整装置の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、一実施形態に係る風車タワーの組み立て方法により組み立てられる風車タワーを備える風車の構成例を示す概略図である。同図に示すように、風車1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成されるロータ3と、ロータ3を支持するナセル5と、ナセル5を支持する風車タワー6と、を備える。風車タワー6は、水上又は陸上に設けられた土台構造7に立設されていてもよい。土台構造7は、水上又は陸上に設けられる基礎構造であってもよく、又は、水上に設けられる浮体構造であってもよい。
なお、風車1は風力発電装置を構成するものであってもよい。この場合、ナセル5には、ロータ3の回転エネルギーにより駆動される発電機や、ロータ3の回転エネルギーを該発電機に伝えるためのドライブトレイン等が収容されていてもよい。
風車タワー6は、複数のタワーセクションにより構成される。図1に示す風車1において、風車タワー6は4つのタワーセクション6a〜6dにより構成される。これらのタワーセクション6a〜6dは、上下方向(即ち鉛直方向)に沿って配列されており、上下方向に隣り合う2つのセクションのうち、上側に配置される上方セクション10の下端部11と下側に配置される下方セクション12の上端部13とがそれぞれ接続されて1本の風車タワー6を形成している。
図2は、一実施形態に係る風車タワーの組み立て方法の概要を示すフローチャートである。
図2のフローチャートに示すように、一実施形態では、まず、下方セクション12の上端部13の直径D及び上方セクション10の下端部11の直径Dを計測する(S102)。また、下方セクション12の温度Tおよび上方セクション10の温度Tをそれぞれ計測し(S104)、これらの温度T,Tの計測結果に基づいて、下方セクション12の上端部13および上方セクション10の下端部11の各々の直径D,Dの計測結果をそれぞれ補正する(S106)。
次に、ステップS102〜S106で得られた直径D及び直径Dの計測結果に基づいて、直径Dと直径Dのとの差が小さくなるようにオーバル調整を行う(S108)。
そして、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを向き合わせた後(S110)、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを接続する(S112)。
なお、下方セクション12の温度Tおよび上方セクション10の温度Tをそれぞれ計測するステップS104、及び、これらの温度T,Tの計測結果に基づいて、直径D,Dの計測結果をそれぞれ補正するステップS106は必要に応じて実施される任意のステップである。
また、本実施形態に係る風車タワーの組み立て方法を図1に示す風車1に適用する場合、風車タワー6を構成する4つのタワーセクション6a〜6dのうち、上下方向において隣り合う少なくとも1組のタワーセクション(即ち、タワーセクション6aと6b、6bと6c又は6cと6d)の接続に本実施形態に係る方法を適用することができる。
また、直径Dと直径Dのとの差が小さくなるようにオーバル調整を行うステップS108は、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを向き合わせるステップS110の後、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを接続するステップS112の前に行ってもよい。
以下、図3〜図7を参照して、図2のフローに示した風車タワーの組み立て方法の各ステップについて詳細に説明する。以下においては、タワーセクション6bを上方セクション10とし、タワーセクション6aを下方セクション12とした場合を例として説明する。
図3〜図7は、それぞれ、一実施形態に係る風車タワーの組み立て方法を説明するための図である。
ステップS102では、下方セクション12(タワーセクション6a)の上端部13の直径D及び上方セクション10(タワーセクション6b)の下端部11の直径Dを計測する。
下方セクション12の上端部13及び上方セクション10の下端部11において、直径D及び直径Dをそれぞれ計測する周方向位置(すなわち、風車タワー6の周方向における位置)は特に限定されない。幾つかの実施形態では、後のステップS112において上方セクション10と下方セクション12とが接続される際に、風車タワー6の上下方向(即ち鉛直方向)において対応する(対向する)周方向位置において、下方セクション12の上端部13の直径D及び上方セクション10の下端部11の直径Dを計測する。
ここで、図3Aは、一実施形態における上方セクション10の底面図であり、図3Bは、一実施形態における下方セクション12の平面図である。
一実施形態では、図3Aに示すように、上方セクション10の下端部11において、8か所の計測ポイントU〜Uを設けるとともに、図3Bに示すように、下方セクション12の上端部13において、前述の計測ポイントU〜Uに対応する計測ポイントL〜Lを設けてもよい。ここで、U〜Uと、L〜Lは、それぞれ、後のステップS112において上方セクション10と下方セクション12とが接続される際に、風車タワー6の上下方向(即ち鉛直方向)において対向する周方向位置に位置する計測ポイントである。例えば、ステップS112において、上方セクション10の下端部11の計測ポイントUと下方セクション12の上端部13の計測ポイントLとが上下方向にて互いに対向する状態で、上方セクション10と下方セクション12とが接続される。
そして、上方セクション10の下端部11に設けられた計測ポイントU〜Uのうち少なくとも1か所において上方セクション10の下端部11の直径Dを計測するとともに、下方セクション12の上端部13の計測ポイントL〜Lのうち、上方セクション10において直径Dが計測された計測ポイントに対応する計測ポイントにおいて、直径Dを計測してもよい。
なお、図3A及び図3Bに示す例では、計測ポイントU〜Uは、上方セクション10の中心軸P周りに周方向に45°の間隔で設けられているとともに、計測ポイントL〜Lは、下方セクション12の中心軸Q周りに周方向に45°の間隔で設けられている。
例えば、上方セクション10の下端部11においては、上方セクション10の中心軸Pと計測ポイントUと(及び径方向において中心軸Pを挟んでUと反対側に位置する計測ポイントU)を通る直径DU1を計測するとともに、下方セクション12の上端部13においては、下方セクション12の中心軸Qと計測ポイントLと(及び径方向において中心軸Qを挟んでLと反対側に位置する計測ポイントL)を通る直径DL1を計測するようにしてもよい。
また、異なる複数の周方向位置において、直径D及び直径Dを計測してもよい。例えば、上方セクション10の下端部11において、上方セクション10の中心軸Pと計測ポイントU,U,U及びU(及び径方向において中心軸Pを挟んでU〜Uと反対側に位置する計測ポイントU〜U)をそれぞれ通る直径DU1,DU2,DU3及びDU4を計測するとともに、下方セクション12の上端部13においては、下方セクション12の中心軸Qと計測ポイントL,L,L及びLと(及び径方向において中心軸Qを挟んでL〜Lと反対側に位置する計測ポイントL〜L)を通る直径DL1,DL2,DL3及びDL4を計測するようにしてもよい。
ステップS104では、下方セクション12の温度Tおよび上方セクション10の温度Tをそれぞれ計測する。
この際、S102において下方セクション12及び上方セクション10の直径を計測した計測ポイントにおいて、下方セクション12の温度Tおよび上方セクション10の温度Tを計測してもよい。
例えば、上方セクション10の中心軸Pと、計測ポイントU及び計測ポイントUとを通る直径DU1を計測した場合、計測ポイントU及びUにおいて、それぞれの温度TU1及びTU5を計測する。また、上方セクション10の他の計測ポイントや下方セクション12の各計測ポイントにおいても同様に温度を計測する。
ステップS106では、ステップS104での温度の計測結果に基づいて、下方セクション12の上端部13および上方セクション10の下端部11の各々の直径D,Dの計測結果をそれぞれ補正する。
例えば、上方セクション10の中心軸Pと、計測ポイントU及び計測ポイントUとを通る直径DU1については、計測ポイントU及びUにおけるそれぞれの温度TU1及びTU5の計測結果に基づいて、直径DU1の計測結果を補正する。
上方セクション10と下方セクション12とで、直径計測を行う時間や場所等が異なる場合、気温の変化や日照条件の変化により、上方セクション10と下方セクション12を構成する材料の熱膨張等に起因して、各直径計測結果が影響を受ける場合がある。そこで、ステップS106において、温度計測結果に基づいて直径計測結果の補正を行うことにより、上方セクション10及び下方セクション12の直径計測結果における温度の影響を低減することができる。
ステップS108では、ステップS102〜S106で得られた直径D及び直径Dの計測結果に基づいて、直径Dと直径Dのとの差が小さくなるように、下方セクション12の上端部13又は上方セクション10の下端部11の少なくとも一方に対して風車タワー6の径方向の力を加えることでオーバル調整を行う。
幾つかの実施形態では、ステップS108において、上方セクション10の下端部11又は下方セクション12の上端部13の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に風車タワー6の径方向の外側又は内側に向かう力を加える。
例えば、図3A及び図3Bに示す例において、上方セクション10の下端部11において計測ポイントU及びUを通る直径DL1の測定結果と、下方セクション12の上端部13において計測ポイントL及びLを通る直径DL1の測定結果との関係がDL1>DU1であった場合、上方セクション10の下端部11の内周壁面8における一対の作用点に風車タワー6の径方向内側向きの力を加えて直径DL1を減少させ、及び/又は、下方セクション12の上端部13の内周壁面9における一対の作用点に風車タワー6の径方向外側向きの力を加えて直径DU1を増大させる。
この際、一対の作用点は、上方セクション10の下端部11又は下方セクション12の上端部13の少なくとも一方の内周壁面上において、風車タワー6の中心を挟んで互いに対向する位置に設けられていてもよい。
一実施形態では、上方セクション10の下端部11の内周壁面8における一対の作用点は、計測ポイントU及びUに対応する内周壁面8上の作用点AU1,AU5(図3A参照)であってもよい。あるいは、下方セクション12の上端部13の内周壁面9における一対の作用点は、計測ポイントL及びLに対応する内周壁面8上の作用点AL1,AL5(図3B参照)であってもよい。
図4及び図6は、一実施形態に係るオーバル調整装置を示す図である。
ステップS108では、例えば、図4に示すオーバル調整装置20を用いて、上方セクション10の下端部11の内周壁面8又は下方セクション12の上端部13の内周壁面9における一対の作用点A,Aに風車タワー6の径方向内側向きの力F,F’を加えてもよい。
あるいは、ステップS108では、例えば、図6に示すオーバル調整装置40を用いて、上方セクション10の下端部11の内周壁面8又は下方セクション12の上端部13の内周壁面9における一対の作用点A,Aに風車タワー6の径方向外側向きの力F,F’を加えてもよい。
なお、オーバル調整装置20及びオーバル調整装置40の構成については後述する。
ステップS110では、下方セクション12を直立させた状態で下方セクション12の上方において上方セクション10をクレーン等を用いて吊り下げて、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを向き合わせる。
ステップS112では、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを接続する。
幾つかの実施形態では、ステップS112の前に、上方セクション10と下方セクション12の周方向位置が一致するように、上方セクション10を下方セクション12に対して周方向に回転させてもよい。この際、上方セクション10にチェーンブロックを取り付けて、該チェーンブロックを用いて上方セクション10を下方セクション12に対して回転させてもよい。
この上方セクション10を下方セクション12に対して周方向に回転させるステップは、例えば、ステップS102で下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを向き合わせた時点で突出部14と該突出部14に対応する受け部16の周方向位置が一致していない場合に行ってもよい。
幾つかの実施形態では、ステップS112では、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを溶接により接合する。
この場合、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを溶接により接合する前に、上方セクション10を下方セクション12に対して上下方向に移動させ、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13との間のクリアランスを規定範囲内に調整するステップをさらに備える。ここで、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13との間のクリアランスは、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13との溶接のためのルートギャップである。
このようにクリアランスを規定範囲内に調整することで、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13との溶接を確実に行うことができる。
クリアランスを調整するステップでは、上方セクション10を吊り下げているクレーンや、上方セクション10又は下方セクション12に設けられた油圧ジャッキ等を用いて、上方セクション10を上下方向に移動させることにより、クリアランスを調整してもよい。
幾つかの実施形態では、ステップS112において、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを自動溶接により接合する。すなわち、自動溶接機を用いて、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11との溶接線に沿って溶接棒を自動的に動かす。
幾つかの実施形態ではステップS112において、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを人手による手動溶接により接合してもよい。
また、幾つかの実施形態ではステップS112において、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを、一部は自動溶接により溶接し、一部は手動溶接により溶接することで接合してもよい。
幾つかの実施形態では、ステップS112では、上方セクション10の下端部11に設けられたフランジ(不図示)と、下方セクション12の上端部13に設けられたフランジ(不図示)とをボルト及びナットを用いて締結することにより、上方セクション10の下端部11と下方セクション12の上端部13とを接続してもよい。
以上に説明した実施形態に係る風車タワー6の組み立て方法によれば、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11とを接続する前に、下方セクション12の上端部13および上方セクション10の下端部11の直径の計測結果に基づいて、両者の差が小さくなるように、下方セクション12の上端部13または上方セクション10の下端部11の少なくとも一方に対して風車タワー6の径方向の力を加える。これにより、下方セクション12の上端部13の直径と上方セクション10の下端部11の直径との差を小さくできるので、下方セクション12の上端部13と上方セクション10の下端部11との位置合わせがしやすくなる。このため、仮に、例えば輸送中等に下方セクション12及び/又は上方セクション10が径方向に変形してしまった場合であっても、上方セクション10と下方セクション12とを適切に接続することができる。
次に、図4〜図7を参照して、幾つかの実施形態に係るオーバル調整装置について説明する。上述したステップS108において、例えば以下に説明する実施形態に係るオーバル調整装置を用いて、上方セクション10の下端部11又は下方セクション12の上端部13の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に風車タワー6の径方向の外側又は内側に向かう力を加えることができる。
なお、図5及び図7は、それぞれ、図4及び図6に示すオーバル調整装置の構成を示す図である。
以下に説明する実施形態に係るオーバル調整装置20,40は、風車1のタワーセクションの内周壁面上における、タワーセクションの中心を挟んで対向して位置する一対の作用点に張力を加えるためのオーバル調整装置である。
なお、オーバル調整装置20,40は、上方セクション10の下端部11又は下方セクション12の上端部13の何れにおいても用いることができるが、以下においては、一例として、上方セクション10の下端部11にオーバル調整装置20を適用する場合を説明する。
図4に示すオーバル調整装置20は、上方セクション10の下端部11において、内周壁面8上にて上方セクション10の中心(中心軸P)を挟んで対向して位置する一対の作用点に張力を加えるためのオーバル調整装置である。オーバル調整装置20によって内周壁面8上の一対の作用点A,Aに張力を加える際には、オーバル調整装置20は、図4に示すように、一対の作用点A,Aを結ぶ直線に沿って配置される。
オーバル調整装置20は、図5に示すように、一対の作用点A,Aを結ぶ直線に沿って延在するワイヤ22と、第1ブラケット24、第2ブラケット26及び第3ブラケット28と、ボルト30a,30bと、ボルトテンショナ32a,32bと、を備える。
第1ブラケット24は、上方セクション10の内周壁面8に設けられた取付け部18aにボルト19aにより固定されることにより、内周壁面8上における一方の作用点Aにワイヤ22の一端23aを接続している。
第2ブラケット26は、ワイヤ22の他端23bに接続されている。
第3ブラケット28は、内周壁面8に設けられた取付け部18bにボルト19bで固定されることにより他方の作用点Aに取り付けられており、ワイヤ22の延在方向に直交する平面に沿って延在する反力受けプレート29を有する。
ボルト30a,30bは、第2ブラケット26と第3ブラケット28との間においてワイヤ22に沿って延在し、第2ブラケット26にナット31a,31bにより固定されるとともに第3ブラケット28の反力受けプレート29を貫通している。
ボルトテンショナ32a,32bは、ボルト30a,30bに張力を付与するためのボルトテンショナであり、反力受けプレート29を挟んで作用点A側に設けられている。
上述のオーバル調整装置20において、ボルトテンショナ32a,32bを作動させると、ボルト30a,30b及びワイヤ22において、ボルトテンショナ32a,32bによりボルト30a,30bのボルト締付け量に応じた張力が発生する。これにより、内周壁面8上における一対の作用点A,Aに径方向の内側に向かう力F,F’(図4参照)を加えることができる。
図5に示すオーバル調整装置20において、第3ブラケット28は、ワイヤ22の延長線上に設けられて、作用点Aと反力受けプレート29とを連結する連結部27をさらに有する。そして、一対のボルトテンショナ32a,32bは、連結部27を挟んで両側に位置する。
この場合、連結部27の両側に配置される一対のボルトテンショナ32a,32bのボルト締付け量を個別に調節することができ、第2ブラケット26の第3ブラケット28に対する平行度を維持したまま、一対の作用点A,Aに対して適切な方向の張力を作用させることができる。
図6に示すオーバル調整装置40は、上方セクション10の下端部11において、内周壁面8上にて上方セクション10の中心(中心軸P)を挟んで対向して位置する一対の作用点に張力を加えるためのオーバル調整装置である。オーバル調整装置40によって内周壁面8上の一対の作用点A,Aに張力を加える際には、オーバル調整装置40は、図6に示すように、一対の作用点A,Aを結ぶ直線に沿って配置される。
オーバル調整装置40は、図6に示すように、中間棒42と、中間棒42の少なくとも一方の端部に取り付けられた油圧ジャッキ44とを含む。なお、図6に示すオーバル調整装置40では、中間棒42に両端部に油圧ジャッキ44a,44bが取り付けられている。
上方セクション10に径方向外向きの力を加えるときには、まず、上方セクション10の下端部11において力を加える径方向に中間棒42を配向させて、該力を作用させる内周壁面8上の一対の作用点と中間棒42との間にそれぞれ油圧ジャッキ44a,44bを位置させる。すなわち、中間棒42を一対の作用点A,Aを結ぶ直線に沿って配向させて、一方の作用点Aと中間棒42との間に一方の油圧ジャッキ44aを位置させるとともに、他方の作用点Aと中間棒42との間に他方の油圧ジャッキ44bを位置させる。
そして、油圧ジャッキ44a,44bによって、中間棒42を介して作用点A,Aの各々に対して、径方向の外向きの力F,F’を加える。
このように、オーバル調整装置40を用いて、内周壁面8上における一対の作用点A,Aに、油圧ジャッキ44a,44bを用いて径方向の外側に向かう力を加えることができる。
幾つかの実施形態に係る風車タワー6の組み立て方法では、図6に示すオーバル調整装置40を用いて上述のオーバル調整を行う際に、図7に示すように、中間棒42を上方から吊り下げながら、中間棒42を周方向に旋回させることで、一対の作用点A,Aを結ぶ直線に沿って中間棒42を配向させてもよい。この際、例えば、チェーンブロックを用いて中間棒42を周方向に旋回させてもよい。
このように、中間棒42を上方から吊り下げながら中間棒42を旋回させるので、中間棒42の向きを容易に変更できるため、任意の径方向において、一対の作用点を結ぶ直線に沿って中間棒42を配向させることができる。
また、幾つかの実施形態に係る風車タワー6の組み立て方法では、幾つかの実施形態に係る風車タワー6の組み立て方法では、図6に示すオーバル調整装置40を用いて上述のオーバル調整を行う際に、中間棒42を上下方向に移動させて、上下方向における中間棒42の位置を調節してもよい。この際、例えば、チェーンブロックを用いて中間棒42を上下方向に移動させてもよい。
このように、中間棒42を上方から吊り下げながら中間棒42を上下方向に移動させるので、上下方向における中間棒42の位置を容易に変更できるため、初期の上下方向位置に中間棒42を位置させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風車
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
5 ナセル
6 風車タワー
6a〜6d タワーセクション
7 土台構造
8 内周壁面
9 内周壁面
10 上方セクション
11 下端部
12 下方セクション
13 上端部
14 突出部
16 受け部
18a,18b 取付け部
19a,19b ボルト
20 オーバル調整装置
22 ワイヤ
24 第1ブラケット
26 第2ブラケット
27 連結部
28 第3ブラケット
29 反力受けプレート
30a,30b ボルト
31a,31b ナット
32a,32b ボルトテンショナ
40 オーバル調整装置
42 中間棒
44 油圧ジャッキ
〜A 作用点
〜L 計測ポイント
〜U 計測ポイント

Claims (11)

  1. 下方セクション及び前記下方セクションに接続される上方セクションを含む複数のタワーセクションにより構成される風車タワーの組み立て方法であって、
    前記下方セクションの上端部の直径、および、前記上方セクションの下端部の直径を計測するステップと、
    前記下方セクションの前記上端部および前記上方セクションの前記下端部の各々の直径の計測結果に基づいて、前記下方セクションの前記上端部および前記上方セクションの前記下端部の両者の直径の差が小さくなるように、前記下方セクションの前記上端部または前記上方セクションの前記下端部の少なくとも一方に対して前記風車タワーの径方向の力を加えるステップと、
    前記下方セクションを直立させた状態で前記下方セクションの上方において前記上方セクションを吊り下げて、前記下方セクションの上端部と前記上方セクションの下端部とを向き合わせるステップと、
    前記上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部とを接続するステップと、を備える
    ことを特徴とする風車タワーの組み立て方法。
  2. 前記下方セクションおよび前記上方セクションの温度をそれぞれ計測するステップと、
    前記温度の計測結果に基づいて、前記下方セクションの前記上端部および前記上方セクションの前記下端部の各々の直径の計測結果をそれぞれ補正するステップと、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の風車タワーの組み立て方法。
  3. 前記上方セクションを前記下方セクションに対して上下方向に移動させ、前記上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部との間のクリアランスを規定範囲内に調整するステップをさらに備え、
    前記接続するステップでは、前記上方セクションの前記下端部と前記下方セクションの前記上端部とを溶接により接合する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の風車タワーの組み立て方法。
  4. 前記接続するステップでは、自動溶接機を用いて、前記上端部と前記下端部との溶接線に沿って自動溶接を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の風車タワーの組み立て方法。
  5. 前記径方向の力を加えるステップでは、前記上方セクションの前記下端部又は前記下方セクションの前記上端部の少なくとも一方の内周壁面上における一対の作用点に前記径方向の外側又は内側に向かう力を加えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の風車タワーの組み立て方法。
  6. 前記一対の作用点は、前記内周壁面上において、前記風車タワーの中心を挟んで互いに対向する位置に設けられることを特徴とする請求項5に記載の風車タワーの組み立て方法。
  7. 前記径方向の力を加えるステップでは、
    前記内周壁面上における一方の前記作用点に第1ブラケットを介してワイヤの一端を接続し、
    前記ワイヤの他端を第2ブラケットに接続し、
    前記内周壁面上における他方の前記作用点に第3ブラケットを取り付け、
    前記第3ブラケットのうち前記ワイヤの延在方向に直交する平面に沿って延在する反力受けプレートを貫通するように少なくとも一本のボルトを配置し、該少なくとも一本のボルトを前記第2ブラケットに固定し、
    前記反力受けプレートを挟んで前記他方の前記作用点側に設けた少なくとも一つのボルトテンショナによって、前記少なくとも一本のボルトに張力を付与する
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の風車タワーの組み立て方法。
  8. 前記径方向の力を加えるステップでは、
    前記一対の作用点を結ぶ直線に沿って中間棒を配向させ、
    前記中間棒の少なくとも一端と、前記内周壁面上における少なくとも一方の前記作用点との間に設けた少なくとも一つの油圧ジャッキによって、前記中間棒を介して前記作用点の各々に対して前記径方向の外方に向かう力を加える
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の風車タワーの組み立て方法。
  9. 前記中間棒を上方から吊り下げながら、前記中間棒を旋回させることで、前記一対の作用点を結ぶ前記直線に沿って前記中間棒を配向させることを特徴とする請求項8に記載の風車タワーの組み立て方法。
  10. 前記径方向の力を加えるステップでは、オーバル調整装置を用いて前記一対の作用点に前記径方向の外側又は内側に向かう力を加え、
    前記オーバル調整装置は、
    前記一対の作用点を結ぶ直線に沿って延在するワイヤと、
    前記内周壁面上における一方の前記作用点に前記ワイヤの一端を接続するための第1ブラケットと、
    前記ワイヤの他端に接続される第2ブラケットと、
    前記内周壁面上における他方の前記作用点に取り付けられ、前記ワイヤの延在方向に直交する平面に沿って延在する反力受けプレートを有する第3ブラケットと、
    前記第2ブラケットと前記第3ブラケットとの間において前記ワイヤに沿って延在し、前記第2ブラケットに固定されるとともに前記第3ブラケットの前記反力受けプレートを貫通する少なくとも一本のボルトと、
    前記反力受けプレートを挟んで前記他方の前記作用点側に設けられ、前記少なくとも一本のボルトに張力を付与するための少なくとも一つのボルトテンショナと、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の風車タワーの組み立て方法
  11. 前記第3ブラケットは、前記ワイヤの延長線上に設けられて、前記他方の前記作用点と前記反力受けプレートとを連結する連結部をさらに有し、
    前記少なくとも一つのボルトテンショナは、前記連結部を挟んで両側に位置する一対のボルトテンショナを含むことを特徴とする請求項10に記載の風車タワーの組み立て方法
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