JP6371101B2 - 核酸分析装置 - Google Patents

核酸分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6371101B2
JP6371101B2 JP2014089562A JP2014089562A JP6371101B2 JP 6371101 B2 JP6371101 B2 JP 6371101B2 JP 2014089562 A JP2014089562 A JP 2014089562A JP 2014089562 A JP2014089562 A JP 2014089562A JP 6371101 B2 JP6371101 B2 JP 6371101B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature control
control block
temperature
nucleic acid
carousel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014089562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015208232A (ja
Inventor
磯島 宣之
宣之 磯島
航 佐藤
航 佐藤
康則 庄司
康則 庄司
麻奈美 南木
麻奈美 南木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2014089562A priority Critical patent/JP6371101B2/ja
Publication of JP2015208232A publication Critical patent/JP2015208232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6371101B2 publication Critical patent/JP6371101B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、血液や尿等の生体由来の検体、いわゆる生体試料中に含まれる核酸を分析する核酸分析装置に関する。
従来、生体由来の検体中に含まれる核酸の検査を行う場合に用いられる核酸増幅技術としては、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction;以下、PCRと略称する)法を用いたものがある。PCR法では、検体と試薬とを混合した反応液の温度を予め定められた条件に従って制御することにより、反応液中の所望の塩基配列を選択的に増幅させることができる。
また、その他の核酸増幅法として、NASBA(Nucleic Acid Sequence-Based Amplification)法やLAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法のように、反応液の温度を一定に制御し、核酸増幅をはかる恒温増幅法が開発されている。
このような核酸増幅法は、例えばウィルス性感染の診断等、臨床検査関連でも積極的に用いられており、自動化による検査の効率化・省力化・高精度化が求められている。
特許文献1には、標的核酸の検出を自動的に行う自動化装置が記載されている。この装置は、反応容器に試料を調製する機構と、反応容器に収納された標的核酸中に含まれる標的配列を単離し、増幅するための1以上のインキュベータとが配置された構成になっており、各インキュベータは、複数の反応容器を保持するためのカローセルを備えた構成になっている。反応容器は、自動化された運搬機構を用いて、核酸の分析処理工程に従い、それぞれ適切な温度に制御された複数のインキュベータに順次移動されて所定時間だけそのカローセルに配置されることによって、同一の反応容器に対する温度変化を実現している。
さらに特許文献2には、個々の温調ブロックの温度調節を個別に並行して処理可能な核酸検査装置が記載されている。この装置は、回転軸廻りに回転可能なカローセルの円形状の外縁に沿って複数の温調ブロックを設置し、カローセルと温調ブロックの間に温度調節装置としてのペルチェ素子を温調ブロック毎に配置する構成になっている。温調ブロックに保持された反応容器は、個別に増幅対象のプロトコルに応じた調整温度・調整時間で、独立に並行して温度調節され、多種類の検体に対して個別の核酸分析を同時に複数のプロトコルに対応した処理を実現している。
特表2002−513936号公報 特開2012−75413公報
臨床検査では、検体からの検査結果を迅速に得たいという要求がある。また、分析装置自体の設置スペースをできるだけ小さくしたいという要求がある。
特許文献1に記載された自動化装置では、インキュベータが格子状に多数の反応容器を保持する構成のため、反応容器に対してインキュベータの大きさが大きくなる。そのため、インキュベータの温度調節を行うペルチェ等の温度調節装置には比較的大型で加熱/冷却能力の高いものを使用して処理時間の短縮をはかることになる。
しかしながら、特許文献1に記載の自動化装置では、多数の反応容器を保持したインキュベータは予め設定された一つのプロトコルに対応した温度での温度調節を受けるため、複数のプロトコルを個別の反応容器に対して並行して実行するためには、制御温度が異なる多数のインキュベータが必要となり、装置の大型化が避けられない。
特許文献2に記載された核酸検査装置では、カローセルの外縁に沿って設置された複数の温調ブロックに保持された反応容器は、独立してペルチェ素子によって温度調節されるため、容器個別に増幅対象のプロトコルに応じた調整温度・調整時間で並行した処理が実行でき、検査項目数に対する処理時間を短縮することができる。一方で、ペルチェ素子は円周状のカローセルの外縁部に保持されるため、使用できるペルチェ素子のサイズはカローセル直径に依存したカローセルの外周長と、温調ブロックの数によって強い制約を受ける。
特にPCR法のように反応容器を加熱/冷却するサイクルを繰り返すプロトコルの場合、加熱/冷却力の高い、吸熱・放熱面の大きさが大きいペルチェ素子を実装し、温度調節時間を短縮することが望ましいが、カローセルの寸法上の制約との兼ね合いから、実際に使用するペルチェ素子を選定することになる。
勿論、カローセル直径を大型化すれば、カローセルの外周長が長くなるため、同じ数の温調ブロックを保持する場合、より大きく加熱/冷却能力の高いペルチェ素子を搭載可能になるが、カローセル直径の大型化は、核酸分析装置全体の大型化を招くとともに、回転するカローセルの重量が増加し、回転駆動系の出力の増加を必要とする等の課題がある。
反対に、カローセル直径を大型化することなく元のカローセル形状のまま、温調ブロックの数を減らして加熱/冷却力の高い、吸熱・放熱面の大きさが大きいペルチェ素子を実装するという方法もあるが、この場合には同時に処理できる反応容器の数が減少するという課題が残る。
本発明は上記問題点を鑑みなされたものであって、PCR法や高温増幅法に代表される核酸分析手法を実施する核酸分析装置に係り、装置自体の大型化を抑制しつつ、特に異なる分析項目を効率的に、短時間で処理することができる核酸分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を達成するために、本発明に係る核酸分析装置は、反応液を収容した反応容器がそれぞれ搭載される複数の温調ブロックと、各温調ブロックに対応して設けられ、当該温調ブロックの温度調節を行う複数のペルチェ素子と、各温調ブロックと当該温調ブロックに対応したペルチェ素子との対からなる温調ブロック部を環状方向に沿って並べて複数保持し、回転軸を中心にして回動可能に設けられたカローセルと、カローセルの回動方向に沿った所定位置に設けられ、当該所定位置に回動位置される温調ブロック部に搭載された反応容器に励起光を照射して当該反応容器内の反応液からの蛍光を検出する検出器とを備え、各温調ブロック部は、ペルチェ素子の温調ブロックに対する吸熱・放熱面が複数の温調ブロック部の並設環状方向に対して交差するように、かつ当該並設環状方向に沿って隣り合う温調ブロック部との間に空間部を介在させて、カローセルに保持されていることを特徴とする。
本発明によれば、核酸分析装置では、各温調ブロック部は、ペルチェ素子の温調ブロックに対する吸熱・放熱面が複数の温調ブロック部の並設環状方向に対して交差するように、かつ当該並設環状方向に沿って隣り合う温調ブロック部との間に空間部を介在させて、カローセルに保持されている構成のため、カローセル外径の大型化を抑制しつつ、加熱/冷却能力の高い大型のペルチェ素子をより多く搭載することができる。
この結果、複数のプロトコルに対してもより多くプロトコルに対して同時に対応可能で、異なる分析項目を効率的に処理することができる。また、この分析項目毎の処理においても、温度調節が高速化するとともに、その処理時間を短縮することができる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係る核酸分析装置の全体構成を模式的に示した概略全体構成図である。 本実施の形態に係る核酸分析装置の主要部としてのリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。 図2において示したA−A矢視方向に眺めたリーディングユニットの断面構成を模式的に示した概略断面図である。 図2に示したリーディングユニット内の一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の一実施例の構成図である。 図4に示した一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の変形例の構成図である。 別の実施の形態に係る核酸分析装置の主要部としてのリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。 図6に示したリーディングユニット内の一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の一実施例の構成図である。 ピエゾ素子を用いた送風機の一実施例の構成図である。 本実施の形態に係る核酸分析装置のリーディングユニットによる温調ブロックの温度履歴を模式的に示した説明図である。 比較例としての核酸分析装置のリーディングユニットによる温調ブロックの温度履歴を模式的に示した説明図である。 さらに別の実施の形態に係る核酸分析装置の主要部としてのリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。 図11に示したリーディングユニット内の一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の一実施例の構成図である。 比較例としての核酸分析装置におけるリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。
以下、本発明に係る核酸分析装置の一実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る核酸分析装置の全体構成を模式的に示した概略全体構成図である。
本実施の形態に係る核酸分析装置1は、検査に用いられる検体と試薬とを混合した反応液中の核酸を予め定められているプロトコルに従って増幅して核酸濃度測定を行うリーディングユニット5を備えている。
図示の核酸分析装置1の場合は、上述したリーディングユニット5に加えて、その作業台10上に、作業ヘッド11と、搬送機構12と、ラック搭載部13と、閉栓ユニット14と、撹拌ユニット15と、廃棄ボックス16と、反応液調整ポジション17とが備えられた構成になっている。加えて、作業ヘッド11には、グリッパユニット18や分注ユニット19等が一体的に設けられている。
搬送機構12は、反応容器等を保持して移動させるもので、分注ユニット及びグリッパユニット等が備えられた作業ヘッド11を、装置の作業台10上で移動変位させる。搬送機構12は、作業台10上にX軸方向(図中、左右方向)に延在させて配置されたX軸方向ガイド上を移動可能に設けられたX軸方向可動子12xと、このX軸方向可動子12xに一体的にX軸方向に移動可能に取り付けられ、Y軸方向(図中、上下方向)に延在させて配置されたY軸方向ガイド上を移動可能に設けられたY軸方向可動子12yとを有する。そして、作業ヘッド11は、このY軸方向可動子12yに一体的にY軸方向に移動可能に取り付けられ、Z軸方向可動子として、Z軸方向(図中、表裏方向)に延在させてY軸方向可動子12yに配置されたZ軸方向ガイド上を移動可能になっている。搬送機構12は、制御信号に基づいて、作業ヘッド11を作業台上で移動し、作業台10上の所望の三次元位置に作業ヘッド11を配置する。この作業ヘッド11の移動配置に伴い、グリッパユニット18や分注ユニット19等もその作用部を作業台10上の所望の三次元位置に移動配置できるようになっている。
グリッパユニット18は、制御信号に基づくグリッパの作動に応動して反応容器23を把持又は解放し、作業ヘッド11の移動に伴って、作業台10上の装置各部間で反応容器23を搬送する。
分注ユニット19は、ノズルチップ24を着脱可能な構成になっており、制御信号に基づいて、ノズルチップラック28からノズルチップ24を装着し、検体容器21内の検体又は試薬容器22内の試薬にノズルチップ24を浸漬し、検体又は試薬をノズルチップ24内に吸引して採取する。また、分注ユニット19は、制御信号に基づいて、このノズルチップ24内に貯留された検体や試薬を反応容器23に吐出して分注する。また、分注ユニット19は、制御信号に基づいて、装着したノズルチップ24を取り外せるようにもなっている。
ラック搭載部13は、核酸検査装置1の作業台10上の所定位置に設けられ、検体容器ラック25、試薬容器ラック26、反応容器ラック27、ノズルチップラック28がそれぞれ搭載可能になっており、検査に用いられる検体、試薬、ノズルチップ24、反応容器23が配備される。
検体容器ラック25には、増幅処理の対象としての核酸を含む検体がそれぞれ貯溜された複数の検体容器21が配列収納されている。試薬容器ラック26には、検体に加える試薬がそれぞれ貯溜された複数の試薬容器22が配列収納されている。反応容器ラック27には、所定の検体と所定の試薬を混合するために用いられる複数の未使用の空の反応容器23が配列収納されている。ノズルチップラック28には、検体及び試薬の分注に用いられる複数の未使用のノズルチップ24が配列収納されている。
図示の核酸検査装置1では、ラック搭載部13とリーディングユニット5との間の作業台10上には、反応液を調製するために反応容器ラック27から取り出した未使用の反応容器23が載置される反応液調整ポジション17が形成されている。核酸検査装置1では、グリッパユニット18を用いて反応容器ラック27から反応液調整ポジション17に移送載置した未使用の反応容器23に対し、分注ユニット19を用いて所定の検体容器21及び所定の試薬容器22から検体及び試薬の分注を行って、反応容器23内に所定の検体及び所定の試薬を混合した所定の反応液を調製する。反応液調整ポジション17には、複数の反応容器23が載置可能になっており、例えば、同じ検体又は同じ試薬の分注を複数の反応容器23に対し一緒に行うこともでき、複数の反応液の調製を纏めて行うバッチ処理もできるようになっている。反応容器23は、その容器壁が透光性を有する材料によって形成され、容器内に貯留されている反応液の光強度を容器壁を介して計測可能になっている。
閉栓ユニット14は、グリッパユニット18を用いて反応液調整ポジション17から移送された、反応液が貯溜された反応容器23の開口(分注口)を閉栓して、反応液の蒸発や外部からの異物の進入等を防ぐ。
攪拌ユニット15は、グリッパユニット18を用いて閉栓ユニット14から移送された、密閉された反応容器23に貯溜されている反応液を攪拌して、検体及び試薬の混合を行う。
さらに、図示の核酸検査装置1では、反応液調整ポジション14とラック搭載部13との間の作業台10上には、分注ユニット19に装着されて検体又は試薬の分注に使用された使用済みのノズルチップ24や、リーディングユニット5による核酸増幅処理が終わった検査済みの反応容器23を廃棄する廃棄ボックス16の投入口16aが設けられている。
制御装置31は、核酸検査装置1のリーディングユニット5を含む上述した装置各部を制御する。制御装置31は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶部、各種インターフェースを有するコンピュータ装置により構成され、キーボード,マウス等の入力装置32や液晶モニタ等の表示装置33が備えられている。この制御装置31により、核酸検査装置1のリーディングユニット5を含む装置各部は、その作動が制御される。制御装置31は、入力装置32から入力された指示に基づいて、核酸検査装置1のリーディングユニット5を含む上述した装置各部に制御信号を出力してその作動を制御し、反応液調製処理及び核酸増幅処理を含む核酸分析処理を実行する。核酸検査装置1では、制御装置31の制御下で、例えば次に述べるようにして、核酸分析処理が実行される。
反応液調製処理では、作業ヘッド11を反応容器ラック27の上方に移動させて、グリッパユニット18を用いて反応容器ラック27から未使用の空の反応容器23を把持し、作業ヘッド11を移動させてこの反応容器23を反応液調整ポジション17に移送し、搭載する。次に、作業ヘッド11をノズルチップラック28の上方に移動させて、ノズルチップラック28から未使用のノズルチップ24を分注ユニット19の先端に装着する。そして、この分注ユニット19に装着された未使用のノズルチップ24を使用して、反応液調整ポジション17に搭載されている反応容器23に対して、所定の検体容器21と所定の試薬容器22から検体と試薬のそれぞれ分注を行って、反応容器23内に所定の検体と所定の試薬とを混合した反応液を調製する。
より具体的には、分注ユニット19に未使用のノズルチップ24が装着された作業ヘッド11を、例えば、検体容器ラック25の上方に移動させて、分注ユニット19により所定の検体容器21内に貯溜されている検体をノズルチップ24内に吸引して採取する。そして、分注ユニット19のノズルチップ24内に所定の検体を保持した状態で、作業ヘッド11を反応液調整ポジション17の上方に移動させて、所定の未使用の空の反応容器23に、分注ユニット19のノズルチップ28内に保持していた検体を吐出して分注する。検体の分注完了後、作業ヘッド11を廃棄ボックス16の上方に移動させて、分注ユニットに装着されて検体の分注に使用されたノズルチップ24を廃棄ボックス16に廃棄した後、この所定の検体を分注した所定の検体容器23に対して所定の試薬の分注を行うに際し、ノズルチップラック28から未使用のノズルチップ24を分注ユニットに装着し直す。
そして、上述した検体の分注の場合と同様にして、今度は、試薬容器ラック26の所定の試薬容器22から所定の試薬を採取し、反応液調整ポジション17に搭載されている、先に所定の検体が分注された所定の反応容器23内にこの採取した試薬を分注することによって、所定の反応容器23内に所定の検体と所定の試薬とが混合された反応液2を調製する。試薬の分注完了後、分注ユニット19に装着されて試薬の分注に使用されたノズルチップ24を廃棄ボックス16に廃棄する。
反応液調整ポジション17で反応液が調製された反応容器23は、反応液調整ポジション17の上方に移動させた作業ヘッド11のグリッパユニット18によって把持され、閉栓ユニット14に移送されて搭載される。閉栓ユニット14では、反応液の蒸発や外部からの異物の進入等を防止するために、反応容器23の開口(分注口)を閉栓する。さらに、閉栓された反応容器23は、必要に応じて、作業ヘッド11のグリッパユニット18によって把持されて、撹拌ユニット15に搬送されて搭載される。撹拌ユニット15では、反応液を撹拌し、検体と試薬の混合が行われる。
一方、核酸分析処理では、このようにして反応液が調製され、開口(分注口)が閉栓された反応容器23を、作業ヘッド11のグリッパユニット18によって把持して、リーディングユニット5のケーシング51に設けられたゲート52の上方に移動させた後、ゲート52を介してリーディングユニット5内の空いている温調ブロック61(図2参照)に搭載し、反応容器23の反応液中の核酸を予め設定されたプロトコルに従って増幅してその核酸濃度の測定を行う。そして、その測定結果に基づいて、分析工程では、反応液中の核酸についての塩基配列の分析を行う。
そして、リーディングユニット5での核酸分析処理が済んだ反応容器23は、作業ヘッド11のグリッパユニットによって、リーディングユニット5内の搭載されている温調ブロック61からゲート52を介してユニット外部に取り出され、廃棄ボックス16に移送されて廃棄される。
上述したようにして、制御装置31が核酸検査装置1のリーディングユニット5を含む装置各部を作動制御して、反応液調製処理及び核酸増幅処理を含む核酸分析処理を実行している間、また制御装置31は、各反応容器23に対する反応液調製や核酸増幅等に係る入力値、各工程の進捗度合い、分析結果等を、記憶部に記憶し、表示装置33に表示するようにもなっている。
次に、上述したように構成された本実施の形態に係る核酸分析装置において、異なる分析項目を効率的に、短時間で処理するための主要部を構成するリーディングユニット5の構成及び作用について詳述する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る核酸分析装置の主要部としてのリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。
図3は、図2において示したA−A矢視方向に眺めたリーディングユニットの断面構成を模式的に示した概略断面図である。
図2及び図3に示すように、リーディングユニット5は、ケーシング51内に、反応液が調製された反応容器23がそれぞれ搭載される複数の温調ブロック61と、各温調ブロック61の温度調節を個別に独立して行うべく各温調ブロック61にそれぞれ対応して設けられた複数のペルチェ素子71と、各温調ブロック61の温度を個別に検知すべく各温調ブロック61にそれぞれ対応して設けられた複数の温度検知器68と、複数の温調ブロック61並びに複数のペルチェ素子71を保持するカローセル81と、測定位置に配置された反応容器23内の反応液の定性・定量分析するための分析検出器91と、が設けられた構成になっている。
ケーシング51には、グリッパユニット18によって反応容器23をケーシング51に対し出し入れするための開閉可能な常閉のゲート52が設けられている。ゲート52には、図示せぬ開閉機構が付設され、反応容器23の出し入れが行われるときに制御装置31からの制御信号に基づいて開かれる。これにより、リーディングユニット5のケーシング51内は、核酸増幅処理中は外部の光が分析に影響を及ぼさないようになっている。
各温調ブロック61は、例えばアルミニウム合金や銅合金等の熱伝導率の高い材質を用いて形成されている。各温調ブロック61には、反応容器23がグリッパユニット18によって着脱自在に搭載され、核酸増幅処理の間、保持する搭載部63が形成されている。各温調ブロック61の外周面の少なくとも一面は、加熱/冷却部を構成するペルチェ素子71の温調ブロック61に対しての吸熱・放熱面72に対面させて密着若しくは近接配置され、ペルチェ素子71との間で伝熱を行う伝熱面62になっている。
各ペルチェ素子71は、反応容器23が搭載保持される各温調ブロック61の温度を個別に温度調節する加熱/冷却部を構成する。ペルチェ素子71は、一対の吸熱・放熱面を有し、駆動電流の極性に応じて、一対の吸熱・放熱面の中の一方の吸熱・放熱面72が温調ブロック61に対しての放熱面及び吸熱面となり、他方の吸熱・放熱面がカローセル81に対しての吸熱面又は放熱面となって、その伝熱面62が密着又は近接配置された温調ブロック61の温度を調節する。
各温度検知器68は、感温素子若しくは測温素子を備えた温度センサを有し、各温調ブロック61に取り付けられて、その温度を検出する。
複数のペルチェ素子71及び複数の温調ブロック61が取り付け固定されたカローセル81は、駆動機構82とシャフト83を介して連結され、駆動機構82の作動によって、その回転軸84を回動中心にして、回動可能(回転可能)になっている。
カローセル81は、その回動によって、カローセル81の外周側部分81oに、回転軸84を中心にして環状に等間隔に並べられて配置された複数の温調ブロック61の中の一の温調ブロック61を、カローセル81の外周廻りの所定位置に配置されている分析検出器91の測定位置やケーシング51に設けられたゲート52の対向位置に移動配置して、分析検出器91によってこの温調ブロック61に搭載されている分析対象の反応容器23に貯溜されている反応液の分析や搭載若しくは取り出しを行うことができる。
図示の例では、カローセル81は、その外周側部分81oが凹部81aと凸部81bとが連設されてなる歯車形状で構成され、当該歯車形状の外周方向に沿った一側の歯面88aに、歯底88cを介して相対向する外周方向に沿った他側の歯面88bとの間に空間部88dを介在させて温調ブロック部40が保持されている。すなわち、各温調ブロック部40は、ペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72が複数の温調ブロック部40の並設環状方向に対して交差するように、かつ当該並設環状方向に沿って隣り合う温調ブロック部40との間に空間部88dを介在させて、カローセル81に保持されている。
このような温調ブロック部40においては、温調ブロック61が予めペルチェ素子71が取り付け固定された凸部(歯部)81bの一側の歯面88aに対して、又は予め温調ブロック61とペルチェ素子71とを一体化してなる温調ブロック部40自体が凸部(歯部)81bの一側の歯面88aに対して、固定具42によって一体的に取り付け固定されている。そして、凸部(歯部)81bは、外周方向に沿った先端側(歯先側)の幅が基端側(歯根元側)の幅に対して狭くなっており、また、凹部(歯溝部)は、外周方向に沿った先端側(歯溝開口側)の幅が基端側(歯溝底部側)の幅に対して広くなっている。
また、カローセル81には、カローセル81の温度を検出するカローセル温度検知器86と、カローセル81の温度を一定温度に調整するカローセル温度調整器87とが備えられている。このカローセル温度検知器86の検出温度に応じたカローセル温度調整器87の調整作動によって、複数の温調ブロック部40それぞれのペルチェ素子71の加熱/冷却駆動に起因して、各ペルチェ素子71の一対の吸熱・放熱面の中の他方の吸熱・放熱面との間で起こる吸熱又は放熱によるカローセル81自体の温度変動を抑制する。そのため、複数のペルチェ素子71が取り付け固定されるカローセル81は、例えばアルミニウム合金や銅合金等の熱伝導率の高い材質を用いて形成されている。カローセル温度調整器87は、例えばペルチェ素子87aとファン87bを組み合わせた機構としてもよいし、或いは水冷ジャケット87cと配管・液冷装置87dを組み合わせた機構としてもよい。これらの場合、ファン87b又は配管・液冷装置87dはリーディングユニット5の外部との間で吸熱/放熱を行う構造として、リーディングユニット5内の温度変動を抑える構造としてよい。
分析検出器91は、光学系検出器で構成され、反応液が貯溜されている反応容器23に励起光92を照射する光源93と、この励起光92が照射された反応液から発せられる蛍光94を検出する検出素子95とを含む構成になっている。光源93と検出素子95とは、光源側光学系96と検出側光学系97ととともに、検出器筐体内に一体的に収納されている。光源側光学系96の発光面及び検出側光学系97の受光面は、カローセル81が回動するケーシング51内に臨ませた状態で設けられている。検出器91は、カローセル81の外周廻りに1個以上配置されている。
次に、リーディングユニット5のカローセル81の外周側部分81oに、回転軸84を中心にして環状に等間隔に並べられて配置されている複数の温調ブロック61並びに複数のペルチェ素子71について詳述する。
図4は、一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の一実施例の構成図である。
図示の場合、温調ブロック部40は、吸熱・放熱面72が形成された薄厚平板形状のペルチェ素子71と、外周面の一面がこのペルチェ素子71の吸熱・放熱面72と略同形・略同面積の伝熱面62を有した温調ブロック61との対で構成されている。
温調ブロック61には、反応容器23が着脱自在に搭載され、核酸増幅処理中、反応容器23を保持する搭載部63が設けられ、温調ブロック61の温度を検知するための温度検知装置76が設けられている。搭載部63は、反応容器23及び反応容器23の容器壁を介して容器内に貯溜された反応液との間で伝熱を効率よく行い得るため、反応容器23の容器外周面の多くを囲繞した状態で保持できる装着孔64で構成され、反応容器23の反応液で満たされた容器壁の外周面部分を、後述する窓65,66部分を除き、温調ブロック61の外部に露出させない構造になっている。反応容器23は、容器壁の外周面部23aを装着孔64の内壁で支持される。さらに、ペルチェ素子71による温調ブロック61介した冷却・放熱が温調ブロック61全体に効率的かつ短時間でその影響が現れるように、温調ブロック61はその端面の形状が例えば略三角形若しくは扇形等の柱状形態よりなるプリズム状形態になって、その軸方向に沿って装着孔64が延びる形態になっている。ペルチェ素子71の吸熱・放熱面72と略同形・同面積の温調ブロック61の伝熱面62は、プリズム状形態を構成する外周面部の中の最大面積の平面部で構成されている。これにより、ペルチェ素子71と温調ブロック61との間の伝熱性を高め、かつ温調ブロック61の体積の増加を抑え、加熱/冷却時間の短縮に貢献できるようになっている。なお、温調ブロック61の三角形若しくは扇形等の柱状形態よりなるプリズム状形態は、角部のエッジを落とす等の処理により端面の形状は厳密な意味での三角形若しくは扇形等からの幾分の変更があってもよい。
さらに、このようなプリズム状形態の温調ブロック61の各構成面の中の、伝熱面62、装着孔64の容器挿入開口が形成された端面以外の構成面には、検出器91による測定位置で、光源93からの励起光92を装着孔64に保持された反応容器23に照射するための照射窓65と、この励起光92の照射によって反応容器23に貯溜されている反応液からの蛍光94が検出素子95に対して出射される検出窓66が形成されている。加えて、温調ブロック61には、その温度、すなわち反応容器23に貯溜されている反応液の温度を検知するための温度検知装置76も設けられている。
次に、上述した構成の温調ブロック部40を備えたリーディングユニット5のカローセル81の作用・効果について、図13に示した比較例のカローセル81と対比しながら、説明する。
図13は、比較例としての核酸分析装置におけるリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。
この比較例のリーディングユニット5では、一の温調ブロック61と一のペルチェ素子71とが対となって形成された温調ブロック部40を環状方向に沿って並べて複数保持し、回転軸84を中心にして回動可能に設けられたカローセル81において、各温調ブロック部40は、ペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72が複数の温調ブロック部40の並設環状方向と交差せず、この並設環状方向の接線方向と平行になるようにして保持されている。
比較例のリーディングユニット5では、各温調ブロック部40は、ペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72が、複数の温調ブロック部40の並設環状方向に対して交差せず、この並設環状方向の接線方向と平行になるようにして保持されているため、使用できるペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72のサイズは、カローセル外周長(カローセル直径)と、環状方向に沿って並べる温調ブロック部40の数とによって強い制約を受ける。特にPCR法のように反応容器23を加熱/冷却するサイクルを繰り返すプロトコルの場合は、カローセル81は、加熱/冷却力の高い、吸熱・放熱面72のサイズが大きいペルチェ素子71を実装し、温調ブロック61並びに搭載された反応容器23の温度調節時間を短縮することが望ましいが、カローセル81の寸法上の制約との兼ね合いから、実際に使用するペルチェ素子71を選定することになる。
勿論、カローセル81の直径を大型化すれば、カローセル81の外周長が長くなるため、同じ数の温調ブロック部40を保持する場合、吸熱・放熱面72のサイズがより大きく、加熱/冷却能力の高いペルチェ素子71を搭載可能になるが、カローセル81の直径の大型化は、核酸分析装置1全体の大型化を招くとともに、回転するカローセル81の重量が増加し、回転駆動系の出力の増加を必要とする。
さらにカローセル81の直径が増すため、カローセル81を回転して所定(指定)の温調ブロック部40を分析検出器91の設置位置に移動する際の移動距離が長くなり、移動時間も長くなる。通常の場合、分析検出器91の数は温調ブロック部40の数に比べて少なく、分析検出器91で分析処理する温調ブロック部40は連続して別の処理が行われることが多いため、検出のための移動時間の長大化は検査時間の短縮の観点から抑えなければならない。
これに対して、図1〜図4に示した本実施の形態に係る核酸分析装置1によれば、各温調ブロック部40は、ペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72が複数の温調ブロック部40の並設環状方向に対して交差するように、かつ並設環状方向に沿って隣り合う温調ブロック部40との間に空間部88dを介在させて、カローセル81に保持されているので、温調ブロック部40の数が図2,図13に示すように同じであっても、使用できるペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72の幅サイズWが、比較例のように複数の温調ブロック部40の並設環状方向の接線方向と平行になるようにして保持されている場合の幅サイズWよりも、同じカローセル81の直径で大きい値にすることができる。これにより、温調ブロック61の温度調節処理時間が短縮することができ、カローセル81の外形の大型化を抑制しながら、加熱/冷却能力の高い大型のペルチェ素子71を搭載することができるため、核酸分析装置1本体の大きさを大型化させることなく、分析処理時間を短縮することができる。
さらに、各温調ブロック部40の温調ブロック61は、例えばその端面の形状が三角形若しくは扇形等の柱状形態よりなるプリズム状形態になって、その軸方向に沿って装着孔64が延びる形態になっている。これにより、ペルチェ素子71の吸熱・放熱面72と略同形・同面積の温調ブロック61の伝熱面62を、その外周面部の中の最大面積の平面部で構成することができ、ペルチェ素子71と温調ブロック61との間の伝熱性を高め、かつ温調ブロック61の体積の増加を抑え、加熱/冷却時間の短縮に貢献できる。
図5は、図4に示した一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の変形例の構成図である。
図5に示した温調ブロック61では、図4に示した実施例に対して、プリズム状形態の温調ブロック61の各構成面の中、装着孔64の容器挿入開口が形成された端面と軸方向に係る反対の端面側は、装着孔64の軸方向長さよりも長いペルチェ素子71の吸熱・放熱面72部分に対応する部分を、伝熱面62側を残して切り欠いた構造としたものである。本例によれば、温調ブロック61の体積の減少により、温調ブロック61の熱容量はさらに減少するため、温調ブロック61の加熱/冷却時間をさらに短縮できる。
次に、本発明の別の実施の形態に係る核酸分析装置1について、図6,図7に基づいて説明する。なお、説明に当たって図1〜図4に示した前述の核酸分析装置1と同一又は同様な構成については、図中に同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6は、別の実施の形態に係る核酸分析装置の主要部としてのリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。
図7は、図6に示した一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の一実施例の構成図である。
本実施の形態に係る核酸分析装置1では、温調ブロック部40に、ピエゾ素子74を駆動源とする送風機73又は発熱素子からなるヒータ78の中の少なくとも一方がさらに設けられ、ペルチェ素子71と協働して温調ブロック61の温度調節を行う構成になっている。図示の例では、温調ブロック部40の温調ブロック61に、送風機73及びヒータ78の両方が、ピエゾ素子74とともに付設された構成になっている。
送風機73は、図7に示すように、その送気口73aが、ビニール製等の配管75を介して、装着孔64の軸方向と平行に温調ブロック61を貫通して延びる温調ブロック内流路67の一方側の開口67aに連結されている。送風機73は、制御信号に基づいてその駆動源であるピエゾ素子74が駆動されて運転されると、装着孔64の軸方向と平行に温調ブロック61を貫通して延びる温調ブロック内流路67が通風されることで、温調ブロック61は冷却される。また、温調ブロック61に設置されたヒータ78が、制御信号に基づいて駆動されると、温調ブロック61はヒータ78の発熱によって加熱される。そして、送風機73、ヒータ78、ペルチェ素子71の運転は、温調ブロック61の温度検知器68で検知した温度を基に、制御装置31によって制御される構成になっている。その際には、ペルチェ素子71の加熱動作時に、ヒータ78を合わせて発熱させて、温調ブロック61の加熱能力を高めてもよいし、ペルチェ素子71或いはペルチェ素子71とヒータ78による加熱動作時に、送風機73を一緒に稼働させて、温調ブロック61を一定温度に保つ制御としてもよい。
ここで、ピエゾ素子74を駆動源に用いた送風機73としては、例えば、図8に記載されているような圧電マイクロブロアが、寸法が10〜15mm程度四方のサイズで実用化されており、温調ブロック部40毎に温調ブロック61に搭載することが可能である。
図8は、ピエゾ素子を用いた送風機の一実施例の構成図である。
図示の送風機73では、ピエゾ素子74への通電により、ダイアフラム73bが変位振動すると、チャンバ73cの容積が変化し、オリフィス73dを通じて流れが生じる。オリフィス73dの外側にさらに別のオリフィスとしてのノズル73eが設置されることで、流入口73fからの吸気とノズル73eからの排気が連続的に行われ、送風機として機能する。
このピエゾ素子74を用いた送風機73は、通常の羽根車がモータによって回転するタイプの送風機に比べて大きさが小さく、かつ排気口が配管接続し易い構造となっているため、配管75により容易に通風したい個所にだけ冷却風を導くことができる。
例えば、遺伝子分析装置に、通常の羽根車がモータによって回転するタイプの送風機を用いようとすると、吹出口の大きさが20mm程度四方のサイズとなり、吹出口からの送風が四方に広がるため、特定の温調ブロック61にだけ通風することができず、隣接する温調ブロック61にも通風が生じ、隣接する温調ブロック61の温度調整に悪影響が生じてしまう。
ところが、図示のピエゾ素子74を駆動源に用いた送風機73によれば、配管75で直接送風機73から温調ブロック61に通風するため、隣接する温調ブロック61の温度調整に悪影響が生じない。
また、ペルチェ素子71の冷却動作時に、送風機73を合わせて稼働させて、温調ブロック61の冷却能力を高めてもよいし、ペルチェ素子71の加熱動作時に、ヒータ78を合わせて稼働させて、温調ブロック61の加熱能力を高めてもよい。さらにまた、ペルチェ素子71単独による冷却時、或いはペルチェ素子71,送風機73の両者による冷却時に、ヒータ78を合わせて稼働させたり、又は、ペルチェ素子71単独による加熱時、或いはペルチェ素子71,ヒータ78の両者による加熱時に、送風機73を合わせて稼働させたて、温調ブロック61を一定温度に保つ制御も行える。このように、ペルチェ素子71による加熱又は冷却動作時に、ヒータ78及び送風機73の中のいずれか一方を合わせて稼働させて、温調ブロック61を一定温度に保つ制御も行える。この温度を一定に保つ制御を行う場合には、一つの装置で加熱/冷却を切り替えるよりも、加熱装置と冷却装置とを同時に運転して、出力を微調整した方が迅速に安定して一定温度に到達させ、維持することができる。
次に、図9,図10を基に、本実施の形態に係る核酸分析装置1の主要部としてのリーディングユニット5の作用について説明する。
図9は、本実施の形態に係る核酸分析装置のリーディングユニットによる温調ブロックの温度履歴を模式的に示した説明図である。
図10は、比較例としての核酸分析装置のリーディングユニットによる温調ブロックの温度履歴を模式的に示した説明図である。
例えば、比較例として、ペルチェ素子71だけを用いて温調ブロック61を加熱した後、高温側温度Tに温度差±ΔTadj,hで時間tだけ維持した後、温調ブロック61を冷却し、低温側温度Tに温度差±ΔTadj,cで時間tだけ維持する温度サイクルを繰り返す場合、図10に示すようにペルチェ素子71だけで温度調整を行うと、
(1)ペルチェ素子71の加熱能力に応じた昇温時間t1,Aがかかる、
(2)高温側温度Tに到達した後に、温度調整のためのハンチングが生じ易くなり、温度調整時間t2,Aの短縮が難しい、
といった現象が生じる。
これは、
* 一般にペルチェ素子71を加熱と冷却で運転を切り替えて作動させて温度調整をする場合に、切り替え時に置いてペルチェ素子71に通電しない休止時間を数秒程度設けることがペルチェ素子71の寿命を維持するために必要な場合が多いこと、
* ペルチェ素子71自体にも熱容量があり、加熱と冷却で運転を切り替えて温度調整をする際に、熱容量に起因した温度応答の時間遅れが生じること、
によるものである。
さらに
(3)温度Tへの冷却に転じて、温度Tに到るまでの間についても、ペルチェ素子71の冷却能力に応じた冷却時間t4,Aがかかる、
といった現象が生じる。
これは、素子の特性上、ペルチェ素子71の冷却能力は加熱能力に対して小さくなることが知られており、冷却時間t4,Aは昇温時間t1,Aよりも長くなることによるもので、時間短縮が求められている。
また、
(4)高温側温度T到達時と同様に、低温側温度Tに到達した後に、加熱/冷却の切り替え時のペルチェ素子71の待ち時間とペルチェ素子71自体の熱容量による温度応答の遅れにより温度調整のためのハンチングが生じやすくなり、温度調整時間t5,Aの短縮が難しい、
といった現象も生じる。
しかしながら、本実施の形態によれば、ピエゾ素子74を駆動源とする送風機73及びヒータ78の中の少なくとも一方を、ペルチェ素子71と併用して協働して温調ブロック61の温度調整を行うことができるため、例えば、比較例と同様な、温調ブロック61を加熱した後、高温側温度Tに温度差±ΔTadj,hで時間tだけ維持した後、温調ブロック61を冷却し、低温側温度Tに温度差ΔTadj,cで時間tだけ維持する温度サイクルを繰り返す場合、
(1)ペルチェ素子71の加熱能力にヒータ78の加熱能力が加算されるため、図9に示すように昇温時間t1,Bが、比較例のペルチェ素子71だけによる加熱の場合のt1,Aのよりも短くなる、
(2)高温側温度Tに到達した後に、ペルチェ素子71とヒータ78、送風機73を併用して温度調整を行うため、ペルチェ素子71の加熱/冷却切り替え時の待ち時間とペルチェ素子71の熱容量による温度応答の遅れの影響によるハンチングを抑えることが可能となり、温度調整時間t2,Bを比較例でのt2,Aに対して短縮することができる、
(3)温度Tへの冷却に転じて、温度Tに至るまでの間についてもペルチェ素子71の冷却能力に送風機73の冷却能力が加算されるため、冷却時間t4,Bがペルチェ素子71だけの場合のt4,Aのよりも短くなる、
(4)高温側温度T到達時と同様に、低温側温度Tに到達した後に、加熱/冷却の切り替え時のペルチェ素子71の待ち時間とペルチェ素子71自体の熱容量による温度応答の遅れにを抑えることが可能となり、温度調整時間t5,Bを比較例でのt5,Aに対して短縮することができる、
ことになる。
このように本実施の形態では、各工程での温度調整時間が短縮されるため、1サイクルの時間を従来例でのtからtに短縮することが可能となる。核酸増幅処理においては、図9に示したような温度サイクルを数十〜数百回繰り返し処理する場合があるため、本実施の形態によれば、核酸分析処理に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
次に、本発明のさらに別の実施の形態に係る核酸分析装置1について、図11,図12に基づいて説明する。なお、説明に当たって図1〜図8に示した前述の核酸分析装置1と同一又は同様な構成については、図中に同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11は、さらに別の実施の形態に係る核酸分析装置の主要部としてのリーディングユニットの構成を模式的に示した概略平面図である。
図12は、図11に示したリーディングユニット内での一の温調ブロックと一のペルチェ素子とが対となって形成された温調ブロック部の一実施例の構成図である。
本実施の形態に係る核酸分析装置では、反応液を収容した反応容器23がそれぞれ搭載される複数の温調ブロック61と、各温調ブロック61に対応して設けられ、当該温調ブロック61の温度調節を行う複数のペルチェ素子71と、各温調ブロック61と当該温調ブロック61に対応したペルチェ素子71との対からなる温調ブロック部40を環状方向に沿って並べて複数保持し、回転軸84を中心にして回動可能に設けられたカローセル81と、カローセル81の回動方向に沿った所定位置に設けられ、当該所定位置に回動位置される温調ブロック部40に搭載された反応容器23に励起光92を照射して当該反応容器23内の反応液2からの蛍光94を検出する検出器とを備え、温調ブロック部61には、ピエゾ素子74を駆動源とする送風機73及び発熱素子からなるヒータ78の中の少なくとも一方がさらに設けられ、ペルチェ素子71と協働して温調ブロック61の温度調節を行う。
本実施の形態では、カローセル81の形状は、図13に示した比較例の場合と同様に、各温調ブロック部40は、ペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72が複数の温調ブロック部40の並設環状方向と交差せず、この並設環状方向の接線方向と平行になるようにして保持されている。そのため、使用できるペルチェ素子71の温調ブロック61に対する吸熱・放熱面72のサイズは、カローセル外周長(カローセル直径)と、環状方向に沿って並べる温調ブロック部40の数とによって強い制約を受けるが、図6〜図8により説明した実施の形態の場合と同様に、温調ブロック部61には、ピエゾ素子74を駆動源とする送風機73又は発熱素子からなるヒータ78の中の少なくとも一方がさらに設けられ、ペルチェ素子71と協働して温調ブロック61の温度調節を行うことができる構成になっている。
具体的には、図12に示すように、ピエゾ素子74を駆動源とする送風機73をビニール製等の配管75により、温調ブロック61に接続し、温調ブロック内流路67に通風することで、送風機73の運転に応じて温調ブロック61を冷却する。また、温調ブロック61にヒータ78を設置し、ヒータ78により温調ブロック61を加熱する。その際における送風機73、ヒータ78、ペルチェ素子71の運転は、温調ブロック61の温度検知器68で検知した温度を基に、制御装置31により制御する。
このように、ペルチェ素子71の加熱動作時に、ヒータ78を合わせて発熱させて、温調ブロック61の加熱能力を高めてもよいし、ペルチェ素子71の冷却動作時に、送風機73を合わせて通風させて、温調ブロック61の加熱能力を高めてもよい。また、ペルチェ素子71単独による加熱時、或いはペルチェ素子71,ヒータ78の両者による加熱時に、送風機73を合わせて稼働させたり、ペルチェ素子71単独による冷却時、或いはペルチェ素子71,送風機73の両者による冷却時に、ヒータ78を合わせて稼働させたりして、温調ブロック61を一定温度に保つ制御としてもよい。
すなわち、ペルチェ素子71の冷却又は加熱動作時にヒータ78又は送風機73の中の少なくとも一方を合わせて稼働させて、温調ブロック61に対する冷却又は加熱能力を高めたり、温調ブロック61を一定温度に保つ制御としてもよい。
大型のペルチェ素子71を実装した本実施の形態の場合も、
(1)温調ブロック61の加熱/冷却時でのヒータ78と送風機73による加熱/冷却能力の向上による加熱/冷却時間の短縮、
(2)指定温度T、Tへの調整時でのペルチェ素子71とヒータ78、送風機73との併用による温度ハンチングの抑制による調整時間短縮、
の効果が、図6〜図8により説明した実施の形態の場合と同様に得られ、1サイクルの時間を従来技術から短縮することが可能となる。
核酸増幅処理においては、温度サイクルを数十〜数百回繰り返し処理する場合があるため、本実施の形態によれば、核酸分析処理に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
1 核酸分析装置、 2 反応液、 5 リーディングユニット、 10 作業台、
11 作業ヘッド、 12 搬送機構、 12x X軸方向可動子、
12y Y軸方向可動子、 13 ラック搭載部、 14 閉栓ユニット、
15 撹拌ユニット、 16 廃棄ボックス、 16a 投入口、
17 反応液調整ポジジョン、 18 グリッパユニット、
19 分注ユニット、 21 検体容器、 22 試薬容器、
23 反応容器、 23a 外周面部、
24 ノズルチップ、 25 検体容器ラック、 26 試薬容器ラック、
27 反応容器ラック、 28 ノズルチップラック、
31 制御装置、 32 入力装置、 33 表示装置、
40 温調ブロック部、42 固定具、 51 ケーシング、
52 ゲート、 61 温調ブロック、 62 伝熱面、 63 搭載部、
64 装着孔、 64a 装着口、 65 照射窓、 66 検出窓、
67 温調ブロック内流路、 68 温度検知器、 71 ペルチェ素子、
72 吸熱・放熱面、 73 送風機、 73a 送気口、
73b ダイアフラム、 73c チャンバ、 73d オリフィス、
73e ノズル、 73f 流入口、 74 ピエゾ素子、 75 配管、
78 ヒータ、 81 カローセル、 81a 凹部、 81b 凸部、
81o 外周側部分、 82 駆動機構、 83 シャフト、 84 回転軸、
86 カローセル温度検知器、 87 カローセル温度調整器、
87a ペルチェ素子、 87b ファン、 87c 水冷ジャケット、
87d 配管・液冷装置、 88a,88b 歯面、 88c 歯底、
88d 空間部、 91 分析検出器、 92 励起光、 93 光源、
94 蛍光、 95 検出素子、 96 光源側光学系、
97 検出側光学系、

Claims (5)

  1. 検体と試薬を混合した反応液の核酸を増幅させる核酸分析装置であって、
    反応液を収容した反応容器がそれぞれ搭載される複数の温調ブロックと、
    前記各温調ブロックに対応して設けられ、当該温調ブロックの温度調節を行う複数のペルチェ素子と、
    前記各温調ブロックと当該温調ブロックに対応した前記ペルチェ素子との対からなる温調ブロック部を環状方向に沿って並べて複数保持し、回転軸を中心にして回動可能に設けられたカローセルと、
    前記カローセルの回動方向に沿った所定位置に設けられ、当該所定位置に回動位置される前記温調ブロック部に搭載された前記反応容器に励起光を照射して当該反応容器内の反応液からの蛍光を検出する検出器と
    を備え、
    前記各温調ブロック部は、前記ペルチェ素子の前記温調ブロックに対する吸熱・放熱面が前記複数の温調ブロック部の並設環状方向に対して交差するように、かつ当該並設環状方向に沿って隣り合う前記温調ブロック部との間に空間部を介在させて、前記カローセルに保持されている
    ことを特徴とする核酸分析装置。
  2. 前記カローセルは、外周側部分が凹部と凸部とが連設されてなる歯車形状で構成され、当該歯車形状の外周方向に沿った一側の各歯面に、歯底を介して相対向する外周方向に沿った他側の歯面との間に空間部を介在させて前記温調ブロック部がそれぞれ保持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の核酸分析装置。
  3. 前記カローセルの凸部は、外周方向に沿った先端側の幅が基端側の幅に対して狭くなっており、また、前記カローセルの凹部は、外周方向に沿った先端側の幅が基端側の幅に対して広くなっており、前記各温調ブロック部における前記ペルチェ素子の前記温調ブロックに対する吸熱・放熱面の面積は、歯車形状の外周方向に沿った前記一側の歯面の面積の大きさに対応している
    ことを特徴とする請求項2に記載の核酸分析装置。
  4. 前記温調ブロック部には、ピエゾ素子を駆動源とする送風機又は発熱素子からなるヒータの少なくとも一方がさらに設けられ、前記ペルチェ素子と協働して前記温調ブロックの温度調節を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の核酸分析装置。
  5. 検体と試薬を混合した反応液の核酸を増幅させる核酸分析装置であって、
    反応液を収容した反応容器がそれぞれ搭載される複数の温調ブロックと、
    前記各温調ブロックに対応して設けられ、当該温調ブロックの温度調節を行う複数のペルチェ素子と、
    前記各温調ブロックと当該温調ブロックに対応した前記ペルチェ素子との対からなる温調ブロック部を環状方向に沿って並べて複数保持し、回転軸を中心にして回動可能に設け
    られたカローセルと、
    前記カローセルの回動方向に沿った所定位置に設けられ、当該所定位置に回動位置される前記温調ブロック部に搭載された前記反応容器に励起光を照射して当該反応容器内の反応液からの蛍光を検出する検出器と
    を備え、
    前記温調ブロック部には、ピエゾ素子を駆動源とする送風機、又は発熱素子からなるヒータの少なくとも一方がさらに設けられ、前記ペルチェ素子と協働して前記温調ブロックの温度調節を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の核酸分析装置。
JP2014089562A 2014-04-23 2014-04-23 核酸分析装置 Active JP6371101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014089562A JP6371101B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 核酸分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014089562A JP6371101B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 核酸分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015208232A JP2015208232A (ja) 2015-11-24
JP6371101B2 true JP6371101B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=54610999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014089562A Active JP6371101B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 核酸分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6371101B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102264865B1 (ko) * 2016-06-30 2021-06-14 주식회사 씨젠 반응 분석용 형광 검출 장치
EP3636738A4 (en) * 2017-05-12 2021-01-13 Universal Bio Research Co., Ltd. CARTRIDGE FOR NUCLEIC ACID DETECTION
CN109490259A (zh) * 2017-09-11 2019-03-19 台达电子国际(新加坡)私人有限公司 多色荧光激发及检测装置及其核酸分析设备应用
CN111925930B (zh) * 2020-08-07 2023-04-25 单洪瑞 一种病毒检测仪

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248251A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Olympus Corp 攪拌装置及び分析装置
WO2008106719A1 (en) * 2007-03-02 2008-09-12 Corbett Research Pty Ltd Apparatus and method for nucleic acid amplification
JP5041153B2 (ja) * 2007-11-09 2012-10-03 富士レビオ株式会社 分離装置
JP5662055B2 (ja) * 2010-05-14 2015-01-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 核酸増幅装置及び核酸増幅方法
JP5689274B2 (ja) * 2010-10-05 2015-03-25 株式会社日立ハイテクノロジーズ 核酸検査装置及び容器搬送方法
JP2012228212A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Hitachi High-Technologies Corp 遺伝子検査装置
JP5759818B2 (ja) * 2011-07-25 2015-08-05 株式会社日立ハイテクノロジーズ 核酸検査装置
JP2014232057A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社日立ハイテクノロジーズ 温度調整ユニット及びこれを用いた核酸分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015208232A (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5249988B2 (ja) 核酸増幅装置及びそれを用いた核酸検査装置
JP6072913B2 (ja) 核酸増幅検出装置及びそれを用いた核酸検査装置
JP6475222B2 (ja) 自動分析装置
JP4755588B2 (ja) 反応容器、反応測定装置、および液回転処理装置
JP5236056B2 (ja) 反応容器、および反応制御装置
JP6371101B2 (ja) 核酸分析装置
US10946384B2 (en) Thermal convection generating chip, thermal convection generating device, and thermal convection generating method
JP5801334B2 (ja) 核酸増幅装置及びそれを用いた核酸検査装置
JP5759818B2 (ja) 核酸検査装置
JP2007185101A (ja) 生体試料分析装置
WO2018047545A1 (ja) 自動分析装置
JP2012105580A (ja) 熱サイクル装置及び熱サイクル方法
EP3447117B1 (en) Nucleic acid analysis device and nucleic acid analysis method
JP2014143927A (ja) 核酸増幅装置および温度調節機能の異常検出方法
JP2012242118A (ja) 流体デバイスを用いる熱処理装置、および流体の処理方法
JP5662055B2 (ja) 核酸増幅装置及び核酸増幅方法
JP2013246090A (ja) 自動分析装置及び前処理装置
JP6452965B2 (ja) 核酸増幅装置
KR102518245B1 (ko) 서멀 사이클러 및 그것을 구비한 리얼타임 pcr 장치
JP2006125981A (ja) 分析装置
JP5896110B2 (ja) 熱サイクル装置及び熱サイクル装置の制御方法
WO2019123746A1 (ja) 温調システム
JP7332769B2 (ja) 試薬庫及び自動分析装置
WO2021186902A1 (ja) 自動分析装置
WO2018230217A1 (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6371101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350