JP6370346B2 - 回転翼型飛行体及びその遠隔制御システム - Google Patents

回転翼型飛行体及びその遠隔制御システム Download PDF

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Description

本発明は、一般にドローンという名称で知られている回転翼型飛行体、及び回転翼型飛行体の遠隔制御システムに関する。より詳細には、飛行機と同様の操作で回転翼型飛行体を無線で遠隔制御するシステムに関する。
近年、複数個の回転翼を有する無人飛行体であるドローンが注目されている。ドローンは、予め設定された地点まで、例えばGPSを使った自律飛行が可能であるが、ラジコンによりドローンを遠隔操縦してその特異な飛行性能を楽しむ愛好家も増えている。このようなラジコン飛行機の分野では、模型飛行機やドローンに搭載したカメラから送信される動画像を見ることにより、あたかも実際に飛行体に搭乗しているような疑似体験を楽しむこともできる。
ラジコンの模型飛行機といえども、実際の飛行機と同一の航空力学に従って飛行する。模型飛行機では、特に、機体を離陸、上昇、旋回、着陸などさせる際には操縦が難しい。ラジコンの操縦者は、ある程度飛行機が飛ぶ仕組みや原理(航空力学)を理解していなければ、操縦を誤って模型飛行機を失速させ、終には墜落させてしまう場合もある。墜落により高価な模型飛行機を壊す前に、フライトシミュレータなどを使って飛行機の操縦法を練習することも考えられる。しかし、ラジコン飛行機の愛好家にとっては、実機を飛ばすことに面白み感じており、シミュレータによるバーチャル的な飛行体験だけでは満足しない。
このような事情を鑑み、本発明の目的は、飛行機と同様の操縦法に基づいて、実際の航空力学に準じた飛行性能を発揮できる回転翼型飛行体、又は回転翼型飛行体の制御システムを提供することにある。
このような課題を解決するため、本発明は、使用者により操作される操作コントローラと、該操作コントローラからの操作信号に基づいて固定翼型飛行機の動作に関するパラメータを演算するエミュレータと、該エミュレータが演算した前記動作に関するパラメータに基づいて出力される指令信号に応じて動作が制御される回転翼型飛行体と、を備える回転翼型飛行体の遠隔制御システムである。
前記構成の遠隔制御システムにおいて、前記回転翼型飛行体は、その水平面における前進ベクトルの先が、当該飛行体に予め定めた前後軸と同じ向きとなるように飛行動作が制御されることが好ましい。
また、前記回転翼型飛行体が、固定翼型飛行機を模した模造機体に組み込まれ又はそれを搭載するものでもよい。その場合、前記模造機体が、前記前後軸を基準に前記回転翼型飛行体に配置されていることが好ましい。
また、前記回転翼型飛行体が、前記エミュレータから受信するピッチ指令信号に応じて前記模造機体の当該回転翼型飛行体に対するピッチ角度を変動させる第一サーボモータを備えることが好ましい。
また、前記回転翼型飛行体が、前記エミュレータから受信するロール指令信号に応じて前記模造機体の当該回転翼型飛行体に対するロール角度を変動させる第二サーボモータを備えることが好ましい。
また、前記回転翼型飛行体が、前記前後軸に沿って配置したカメラを備えることが好ましい。更に、前記回転翼型飛行体が、前記模造機体の姿勢制御に連動するカメラを備えることが好ましい。
また、本発明は、前記遠隔制御システムに用いられるエミュレータを搭載する回転翼型飛行体である。
また、本発明は、前記遠隔制御システムに用いられるエミュレータの機能を実現するため、コンピュータにインストールされ得るプログラムである。
本発明によれば、飛行機と同様の操縦法に基づいて、航空力学に準じた飛行機同様の飛行動作を、回転翼型飛行体の実機を使った遠隔制御により実現することができる。
ドローン(回転翼型飛行体)の遠隔制御システムの概略構成を例示する図である。 ドローンの動作を説明するための平面図である。 ドローンの動作を更に説明するための平面図である。 ドローンの動作を更に説明するための側面図である。 エミュレータの一例を示すブロック線図である。 模造機体を備えるドローンの平面図である。 模造機体を備えるドローンの側面図である。 模造機体を備えるドローンの正面図である。 模造機体を備えるドローンの動作を説明するための側面図である。 模造機体を備えるドローンの動作を更に説明するための平面図である。 模造機体を備えるドローンの動作を更に説明するための正面図である。 他の実施形態による模造機体を備えるドローンの側面図である。
図1に、本発明の一実施形態による、回転翼型飛行体の遠隔制御システムの概略構成を示す。この遠隔制御システムは、使用者により操作される操作コントローラ10と、操作コントローラ10から送信される無線の操作信号に基づいて飛行動作が制御される回転翼型の無人飛行体(以下、「ドローン」という。)20とを備えている。本実施形態では、ドローン20が、操作コントローラ10からの操作信号に基づいて、仮想の固定翼型飛行機(以下、単に「飛行機」という。)の動作に関するパラメータ(以下、「飛行動作パラメータ」という。)を演算するエミュレータ30を搭載している。ドローン20は、このエミュレータ30が演算した飛行動作パラメータに基づいて再構築される指令信号に応じて、複数の回転翼22の回転数をそれぞれ制御しながら飛行可能に構成される。
なお、飛行機の動作パラメータを演算するエミュレータ30は、図示はしないが、操作コントローラ10の外部装置としてそれに通信可能に接続されてもよいし、操作コントローラ10内に予め組み込まれる態様でもよい。
本実施形態では、ドローン20は、本体21の四方に設けた回転翼モータ23に、4つの回転翼22をそれぞれ取り付けた構造を有している。本体21には、操作コントローラ10から送信される操作信号を受信する無線受信部25、回転翼モータ23を駆動制御してドローン本体の飛行を制御するモータ制御部24などが搭載されている。ドローン20は、加速度、速度及び姿勢などを逐次検出し、それをフィードバックしながら自機の移動や姿勢を制御する、いわゆる自律制御を行いながら飛行することができる。そのための6軸センサ(3軸方向における加速度と、3軸周りの角速度を検出可能なセンサ)をモータ制御部24に搭載している。また、方位を検出する電子コンパスや、位置を検出するGPS(Global Positioning System)などを本体21に搭載することもできる。
操作コントローラ10は、通常のラジコン飛行機用の送信機(プロポ)を使用することができる。操作コントローラ10は、操作入力部13、14等への操作量に応じた操作信号を、混信を防ぐため設定されたチャネル周波数帯を使って、所定の変調方式で変調して無線出力する送信部11及びアンテナ12を備えている。ラジコン飛行機と同じ操作を可能とすべく、ジョイスティック13やスライドレバースイッチ14などの各操作部には、飛行機のスラストレバー(エンジンのパワー制御)、操縦桿(エレベータの上下によるピッチング制御及びエルロンの上下によるローリング制御)、フットペダル(ラダーの振れ角によるヨーイング制御)などの飛行に係る操作入力機能が割り当てられている。
本実施形態のドローン20の本体21には、図2に示すように、予め前端F及び後端Rが定められている。この前端F及び後端Rを通る直線を「前後軸」FRAと定義する。本ドローン20は、その水平面における前進ベクトルの先と前後軸FRAとが同じ向きとなるように飛行動作が制御される。このことは、逆に、一般的な回転翼型飛行体において可能な左右方向への移動や後方への移動が規制されていることを意味する。
例えば、図2に示すように、モータ制御部24は、水平速度νの指令信号を受けると、機体を前後軸FRA方向に速度νで水平飛行させる制御を行う。
また、ドローン20が旋回など進行の向きを変えるときにも、常に前進ベクトルの先と前後軸FRAとが同じ向きとなるように飛行動作が制御される。例えば図3に示すように、水平速度ν、旋回(ヨーイング)角速度ωの指令信号を受けると、モータ制御部24は、機体を速度ν、角速度ωで旋回飛行させると同時に、ドローン20の前後軸FRAを旋回の接線方向に一致させる制御も行っている。
ドローンなどの回転翼型飛行体は、垂直離着陸(VTOL;Vertical Take-Off and Landing)など比較的自由度の高い飛行性能を発揮することができるが、その飛行メカニズムを実現する回転翼などの構造上の理由により、例えば飛行機のように機首を上げて上昇したり、機体を横に傾けて旋回したりすることができない。そのため、本ドローン20においては、例えば図4に示すように、速度指令信号ν(水平速度指令信号ν、垂直速度指令信号ν)が入力された場合、モータ制御部24によって、機体の姿勢を略水平に保持しながら(実際には推力を得るため僅かに前方に傾く)、合成した速度νで機体を上昇(又は降下)させる制御が行われる。
図5は、本実施形態によるエミュレータ30の一例を示すブロック線図である。エミュレータ30は、操作コントローラ10から送信される操作信号に基づいて、仮想の飛行機(モデル機)の飛行動作に関するパラメータを演算する。ここでいう仮想の飛行機は、ジャンボジェット機、戦闘機、小型ジェット機、プロペラ機、複葉機など機種を問わない。本実施形態で扱う飛行動作パラメータは、前進速度ν、水平速度ν、垂直速度ν、ピッチ角速度ω、ピッチ角度θ、ロール角速度ω、ロール角度θ、ヨー角速度ωである。これらの飛行動作パラメータは、使用者が選択した飛行機の機種(モデル機種)や設定したスケール(モデル機の実機に対するドローン10の縮尺のこと、加速度や速度の縮尺を含む。)、及び演算時点のパラメータ値に応じて設定される係数K1〜K8を用いて演算される。そして、演算された飛行動作パラメータが、モデル機の飛行をドローン20が実際の飛行で再現すべく、指令信号としてモータ制御部24に入力される。
図5を参照しながらエミュレータ30が備える演算手段を具体的に説明する。なお、エミュレータ30は、下記の演算手段をマイクロコンピュータにおけるマルチタスク並列処理により実行することが好ましい。また、下記では、飛行機の動作態様の説明を含んでいるが、それらはあくまでも仮想の飛行機モデルを対象とした演算処理上の説明であり、いうまでもなく本実施形態のドローン20の実際の飛行動作を説明するものではない。
先ず、飛行機の前進速度νを求める演算手段について説明する。飛行機の推力が、搭載されたエンジンが出力するパワーに基づいて定められるように、エミュレータ30は、操作コントローラ10のスラストレバー操作部15の操作量Iに基づいてモデル機の加速度を演算する。すなわち、操作量Iに係数K1を乗算して暫定的な推力TFを求め(ブロックB10)、推力TFに係数K2を乗算して前進加速度αを求める(ブロックB11)。推力係数K1は、モデル機の機種、エンジン性能等に応じて定められ、加速度係数K2は、モデル機の重量等に応じて定められる。
飛行機は、速度νが増すほど大きな空気抵抗(抗力)を受けるため、その抗力が推力TFにフィードバックされる。エミュレータ30は、演算した加速度αを時間積分することで前進速度νを得る(ブロックB12)。演算した速度νに係数K3を乗算して抗力DRを求め(ブロックB13)、抗力DRが推力TFから減算される。速度νの演算がされていなければ、初期値ν=0、DR=0をブロックB12に与えてもよい。
このように、抗力DRが推力TFにフィードバックされることで、例えばスラストレバー操作量Iを一定にしたとき、モデル機種に依存する遅延時間をもって、速度νがある一定の値に収束し等速飛行となる。
抗力係数K3は、モデル機の主翼の大きさや形状(翼弦線など)に応じて定められる。なお、機体のピッチ角度θが大きいほど迎角抗力が増すため、抗力DRの演算に際しては、ピッチ角度θに応じて抗力係数K3を補正してもよい。
前進速度νのベクトルは、図4に示したように、垂直速度νベクトルと水平速度νベクトルとに分解できる。エミュレータ30は、演算した前進速度ν、及び次に説明する垂直速度νから水平速度νを演算する(ブロックB14)。
一方、垂直加速度αは、飛行機の揚力に基づいて演算される。すなわち、ブロックB14で演算した水平速度νに係数K4を乗算して揚力加速度を求め(ブロックB20)、その揚力加速度から重力加速度gを減算することで、暫定的に垂直加速度αを求める。そして垂直加速度αを時間積分することで垂直速度νを得る(ブロックB21)。
揚力の演算に用いる係数K4は、モデル機の重量、主翼の大きさや形状などに応じて定められる。ただし、離着陸時などを想定して、操作コントローラ10のフラップ操作部16に操作量Iの入力がある場合には、揚力係数K4を操作量Iに従って増大させてもよい。
更に、モデル機が水平飛行ではなく、例えば機体が機首を上げて上昇しているときのようにピッチ角度θ>0の場合には、次に説明するピッチ角度θに応じて揚力係数K4を補正してもよい。
飛行機は、水平尾翼のエレベータを上下させることで、ピッチングモーメントが生じる。エミュレータ30は、操作コントローラ10のエレベータ操作部17から操作量Iの入力があると、現在の速度νに応じた係数K5を操作量Iに乗算してピッチ角速度ωを求める(ブロックB30)。そして、ピッチ角速度ωを時間積分してピッチ角度θを演算する(ブロックB31)。ピッチング係数K5は、選択されたモデル機の機種などにより定められる。
また、機首が上向くにつれ(迎え角が増すほど)、ピッチングモーメントが抑制されるので、エミュレータ30は、ピッチ角度θに係数K6を乗算した補正項を操作量Iにフィードバックすることが好ましい(ブロックB32)。
飛行機は、主翼の後端に設けられるエルロンを稼動させることで、機体を左右にローリングさせ、その傾いた方向に旋回することができる。そのため、エミュレータ30は、操作コントローラ10のエルロン操作部18から操作量Iの入力があると、現在の速度νに応じた係数K7を操作量Iに乗算してロール角速度ωを求める(ブロックB40)。ローリング係数K7は、選択されたモデル機の機種や主翼の仕様などにより定められる。そして、ロール角速度ωを時間積分してロール角度θを演算する(ブロックB41)。
また、飛行機は、垂直尾翼のラダーを稼動させることで、機体を垂直軸周りに旋回(ヨーイング)させるモーメントが生じる。そのため、エミュレータ30は、操作コントローラ10のラダー操作部19に入力された操作量Iに係数K8を乗算して、ヨー角速度ωを演算する(ブロックB50)。ヨーイング係数K8は、選択されたモデル機の機種、現在の速度ν及び現在のロール角度θに応じて定められる。
使用者が操作コントローラ10へした操作入力に応じて、エミュレータ30が演算した飛行動作パラメータν、ν、ν、ω、θ、ω、θ、ωは、ドローン20のモータ制御部24に入力される指令信号として再構築される。ドローン20のモータ制御部24は、入力した指令信号のうち、少なくとも前進速度ν、水平速度ν、垂直速度ν、ヨー角速度ωのパラメータに従って、ドローン20の飛行を実際に制御する。これにより、本実施形態のドローン20は、飛行機と同様の操縦法に基づいて、実際の航空力学に準じた飛行性能を発揮することができる。
図6〜図8に示すように、ドローン20は、飛行機を模した模造機体IMに組み込まれるか、又は模造機体IMに搭載されてもよい。模造機体IMは、一般的な飛行機の外形を模すものであれば、特に形状に限定はない。例えば、主翼、尾翼などだけのイミテーションや飾りをドローン20の本体21に取り付けたような簡単なものでもよい。
このような飛行機の模造機体IMは、ドローン20の前後軸FRAを基準に配置される。つまり、ドローン20の前端Fの前延長線上に模造機体IMの機首が配置され、ドローン20の後端Fの後延長線上に模造機体IMの垂直尾翼が配置されることが好ましい。
ここで、模造機体IMの前後方向にX軸をとり、X軸に対し水平直交方向にY軸をとり、
模造機体IMのX軸及びY軸に直交する垂直方向にZ軸をとった場合に、ロール角度θは、模造機体IMのX軸周りの回転角が該当し、ピッチ角度θは、模造機体IMのY軸周りの回転角が該当し、ヨー角度θは、模造機体IMのZ軸周りの回転角が該当する。
ドローン20は、本体21の前後軸FRAに沿ってカメラ40を配置してもよい。ドローン20が模造機体IMを備える場合、カメラ40が模造機体IMに配置されることが好ましい。更にはカメラ40が模造機体IMのコックピットから見える風景を撮影できる位置及び向きに配置されることが好ましい。また、カメラ40は、動画像を撮影し、撮影した動画像データをリアルタイムに操作コントローラ10の画像モニタに送信できることが好ましい。
模造機体IMは、ドローン20に対し、ピッチング及び/又はローリング可能に搭載されていることが好ましい。その場合、ドローン20のモータ制御部24は、エミュレータ30から入力した指令信号のうち、ピッチ角速度ω、ピッチ角度θ、ロール角速度ω、ロール角度θの少なくとも何れか1つ、又はこれらの組み合わせたパラメータに従って、模造機体IMの姿勢制御をすることができる。
その場合、ドローン20は、当該ドローン20の本体21に対する模造機体IMのピッチ角度θを変動させるサーボモータ41(第一サーボモータ、図7参照)及び/又は本体21に対する模造機体IMのロール角度θを変動させるサーボモータ42(第二サーボモータ、図8参照)を搭載することができる。
すなわち、ドローン20が上述したエミュレータ30からピッチ角度θの指令信号を受信したとき、モータ制御部24は、サーボモータ41を位置制御駆動して、模造機体IMのピッチ角度をθだけ動かす。エミュレータ30からピッチ角速度ωの指令信号が送信された場合には、モータ制御部24は、サーボモータ41を速度制御駆動して角速度ωで、模造機体IMのピッチ角度を変動させてもよい。
例えば、使用者がドローン20を離陸/上昇させる操縦をした場合には、エミュレータ30が速度νやピッチ角度θをその操作量に応じて演算し、ドローン20に指令信号を出力する。ドローン20は、エミュレータ30からの指令信号を受け、例えば図9に示すように模造機体IMの機首をピッチ角度θだけ上向かせた姿勢のまま速度νで上昇する。
同様に、ドローン20がエミュレータ30からロール角度θの指令信号を受信したときには、モータ制御部24は、サーボモータ42を位置制御駆動して、模造機体IMのロール角度をθだけ動かす。また、ロール角速度ωの指令信号が送信された場合には、モータ制御部24は、サーボモータ42を速度制御駆動して、角速度ωで模造機体IMのロール角度を変動させることもできる。
これにより、例えば、使用者がドローン20を旋回させる操縦をした場合には、エミュレータ30が、その操作量に応じて水平速度ν、ヨー角速度ω、ロール角速度ω、ロール角度θを演算し、ドローン20に指令信号を出力する。ドローン20は、エミュレータ30からの指令信号を受け、例えば図10に示すように機体を速度ν、角速度ωで旋回飛行する。それと同時に、図11に示すように、ロール角速度ω又はロール角度θの指令に従って、模造機体IMが旋回方向に傾く。
模造機体IMは、例えば図12に示すように、実際に推進力を得るプロペラ50と、プロペラ50を回転させる回転モータ51とを装備してもよい。この場合において、プロペラ50の回転制御は、エミュレータ30から出力される水平速度νの指令信号に基づく速度フィードバックにより行われる。すなわち、回転モータ51に駆動電流を供給するドライバ27には、エミュレータ30が演算した水平速度νの指令信号が入力されるとともに、ドローン20の本体21に搭載されている6軸センサまたは速度センサ26により検出される実際の速度νHSが、ドライバ27の反転入力端子にフォードバックされる。なお、この実施形態においては、エミュレータ30が演算した水平速度νの指令信号は、ドローン20のモータ制御部24には入力されない(あるいはモータ制御部24は、水平速度指令信号に基づくドローン20の前進の制御を行わない)。
このような構成によれば、ドローン20の飛行制御は、垂直方向(上昇・下降)及び機種の向きを変える旋回のみ回転翼26の連携動作により行われ、ドローン20の前進についてはプロペラ50の回転により行われる。したがって、実際の飛行機により近い飛行が実現できる。
このように、本実施形態の回転翼型飛行体及び回転翼型飛行体の遠隔制御システムによれば、飛行機と同様の操縦法に基づいて、航空力学に準じた飛行機同様の飛行動作を、回転翼型飛行体で実現することができる。そのため、本システムの使用者は、実際の飛行機同様の飛行動作を、回転翼型飛行体を使って楽しむことができる。
これにより、例えばラジコン飛行機を趣味として始めようとする初心者が、本システムを用いて実際に機体を飛ばしながら飛行機の操縦法を学んだり、訓練したりすることができる。例えば、失速に至るような誤った操縦がされたときでも、エミュレータ30がそれを判断しドローン20を安全に制御することで、機体の墜落などを回避することができる。
また、初心者に限らずラジコン飛行機の愛好家は、このドローン20を使った飛行や操縦を十分に楽しむことができる。
例えば、模造機体IMと一体に連動するカメラ40からは、実際の飛行機に搭乗しているときと同様の画像を得ることができ、愛好家に臨場感を与えることができる。
また、例えば1kmの実際の滑走路を想定して、10mの模擬滑走路(1/100スケール)を、ドローン20を飛ばせる屋内に敷設した場合、エミュレータ30に同じ1/100スケールの速度設定をしてドローン20を飛行させれば、カメラ40からの画像を通じて、実際の飛行機と全く同一のスピード感や臨場感を味わうことができる。
なお、ドローン20を遠隔操作する操作コントローラ10の代わりに、飛行機のコックピットレイアウトを模したフライトシミュレータを採用することもできる。また、パソコンに接続したキーボードなどを操作してドローン20を操縦可能とするために、操作コントローラ10及び/又はエミュレータ30の機能を実現するアプリケーションプログラムをパソコンにインストールする態様で、本システムが市場に提供されてもよい。また、エミュレータ30の機能を実現するプログラムモジュールが、そのようなアプリケーションプログラムに組み込み可能な態様で提供されてもよい。
10 操作コントローラ
11 送信部
12 アンテナ
13、14 操作入力部
15 スラストレバー操作部
16 フラップ操作部
17 エレベータ操作部
18 エルロン操作部
19 ラダー操作部
20 ドローン(回転翼型飛行体)
21 本体
22 回転翼
23 回転翼モータ
24 モータ制御部
25 無線受信部
30 エミュレータ
40 カメラ
41、42 サーボモータ
50 プロペラ
51 回転モータ
F 前端
R 後端
FRA 前後軸
DR 抗力(空気抵抗)
RF 揚力
TF 推力
IM 模造機体

Claims (6)

  1. 使用者により操作される操作コントローラと、該操作コントローラからの操作信号に基づいて固定翼型飛行機の動作に関するパラメータを演算するエミュレータと、該エミュレータが演算した前記動作に関するパラメータに基づいて出力される指令信号に応じて動作が制御される回転翼型飛行体とを備える回転翼型飛行体の遠隔制御システムであって、
    前記回転翼型飛行体が、その水平面における前進ベクトルの先が、当該飛行体に予め定めた前後軸と同じ向きとなるように飛行動作が制御され、
    前記回転翼型飛行体が、固定翼型飛行機を模した模造機体に組み込まれ又はそれを搭載するものであって、
    前記回転翼型飛行体が、前記エミュレータから受信するピッチ指令信号に応じて前記模造機体の当該回転翼型飛行体に対するピッチ角度を変動させるサーボモータを備える、遠隔制御システム。
  2. 使用者により操作される操作コントローラと、該操作コントローラからの操作信号に基づいて固定翼型飛行機の動作に関するパラメータを演算するエミュレータと、該エミュレータが演算した前記動作に関するパラメータに基づいて出力される指令信号に応じて動作が制御される回転翼型飛行体とを備える回転翼型飛行体の遠隔制御システムであって、
    前記回転翼型飛行体が、その水平面における前進ベクトルの先が、当該飛行体に予め定めた前後軸と同じ向きとなるように飛行動作が制御され、
    前記回転翼型飛行体が、固定翼型飛行機を模した模造機体に組み込まれ又はそれを搭載するものであって、
    前記回転翼型飛行体が、前記エミュレータから受信するロール指令信号に応じて前記模造機体の当該回転翼型飛行体に対するロール角度を変動させるサーボモータを備える、遠隔制御システム。
  3. 前記模造機体が、前記前後軸を基準に前記回転翼型飛行体に配置されており、
    前記回転翼型飛行体が、前記前後軸に沿って配置したカメラを備える、請求項1又は2に記載の遠隔制御システム。
  4. 前記回転翼型飛行体が、前記模造機体の姿勢制御に連動するカメラを備える、請求項1又は2に記載の遠隔制御システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の遠隔制御システムに用いられるエミュレータを搭載する回転翼型飛行体。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載の遠隔制御システムに用いられるエミュレータの機能を実現するため、コンピュータにインストールされ得るプログラム。
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