JP6369674B2 - 球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法 - Google Patents
球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6369674B2 JP6369674B2 JP2014072140A JP2014072140A JP6369674B2 JP 6369674 B2 JP6369674 B2 JP 6369674B2 JP 2014072140 A JP2014072140 A JP 2014072140A JP 2014072140 A JP2014072140 A JP 2014072140A JP 6369674 B2 JP6369674 B2 JP 6369674B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brace
- reinforcing
- spherical tank
- existing
- supporting column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 title claims description 81
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 33
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims description 18
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 claims description 14
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 239000012779 reinforcing material Substances 0.000 claims description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 6
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 1
Images
Description
図示例のブレース5は、円筒状鋼管のパイプブレースの場合を示している。
支柱3は、球殻体2へ接続する上部支柱3aと基礎4へ接続する下部支柱3bとで構成されている。
このような既設の球形タンク1の支柱3及びブレース5の要部を部分的に補強するためには、図示はしないが通常大掛かりな足場や支持架台を設置して任意な手順で施工を行っている。
施工手順良く作業能率良く既設のブレース交差部5cを新規ブレース交差部5Aに取替え補強施工することができ、地震や強風などによって球形タンク1が横揺れしてブレース5に引張力や圧縮力が掛かった場合に、新規ブレース交差部5Aの押し潰れや変形、損傷するのを防止し、耐久強度の高い球形タンク1となる。
図1乃至図11にわたって同一の用語には同一の符号を使用し、各符号の説明は一部を省略している。
本発明は下記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記の実施形態に変更(例えば構成要素の省略又は付加、構成要素の形状の変更等)を加えることが出来るのはもちろんである。
支柱3は、球殻体2に接続する上部支柱3aと、ブレース5を固着する下部支柱3bとからなる。
地震や強風などによって球形タンクが横揺れして支柱やブレースに引張力と圧縮力が掛かる図の網線に示す部位に、下部支柱3bの中間部に耐久性を向上させた補強中間支柱3Aを設け、ブレース5の交差部に耐久性を向上させた補強交差ブレース5Aを設けた場合を示す。
3Aは下部支柱3bの中間部に位置する補強中間支柱で、6はその上部及び下部夫々の円筒状中空内部に設ける補強円板である。この補強円板6は、ダイヤフラム状の仕切り盤となって引張力や圧縮力を分散し、円筒部の押し潰れや変形、損傷することのない必要強度を得るために、ブレース5の接続部に位置する補強中間支柱3Aの上端部及び下端部の内部に設ける。
5Aはブレース5のX字状の交差部に位置する補強交差ブレースで、7はその交差部を補強するガセット板である。このガセット板7は、必要強度を得るように板厚と寸法を選定しパイプの交差部を連結して一体化するように設置する。
図3は、その第一ステップを示す図である。
取替え補強施工を行う既設の下部支柱3bに対して、ブレース5の接続箇所である上部ブレース接続箇所3b1と下部ブレース接続箇所3b2を残して上下各3xの位置で切断し、この切断した中間部支柱3b3を除去する。この施工の際に、必要に応じて設ける荷重を受ける仮設の補強材は図示を省略している。
続いて、上記切断した上下3xの位置から、上部ブレース接続箇所3b1と下部ブレース接続箇所3b2の中空内部に、補強円板6を挿入し周縁を溶着する。
このように、上部ブレース接続箇所3b1と下部ブレース接続箇所3b2の中空内部に補強円板6を設けることにより、ブレース5の接続箇所近傍に掛かる引張力や圧縮力はダイヤフラム状の補強円板6によって分散されるため、押し潰れや変形、損傷を防止し強度の高い取付部構造となる。
次いで、上記切断した上下3xの位置に、強度を増加させた新規の補強中間支柱3Aを溶着設置する。
このように、新規の補強中間支柱3Aを設置することにより、支柱全体の耐久強度を向上することができる。
取替え補強施工するブレース交差部5cにおける切断箇所5xを囲うように、仮設の補強材8をブレース5に架け渡して設置する。この補強材8の事例は、工事施工の際にブレース5を枠体で固定し安定化させるように設けた場合を示したが、ブレース5の荷重を支えるように地面から立ち上げて設置しても良い。
続いて、ブレース交差部5cを切断箇所5xで切断して撤去する。順次隣接するブレース交差部5cの切断撤去を施工する。
次いで、撤去部5dにガセット板7を有する新規の補強ブレース交差部5Aを当て嵌めて溶接固定する。順次、隣接する新規の補強ブレース交差部5Aの施工を行う。
上記第一ステップから第六ステップの施工手順に示すように、新規の補強中間支柱3A、補強円板6、ガセット板7付き新規の補強交差ブレース5Aの施工作業は、既設の球形タンクの下部支柱3bに対して、円周方向に沿って順次、または対称位置にわたって、作業性良く連続して取替え補強施工をすることができる。
このような補強円板6を下部支柱の上部ブレース接続箇所及び下部ブレース接続箇所の円筒内部に挿入し、嵌合させて平板10の外周縁を溶接して固定する。
このようなダイヤフラム状の補強円板6によって引張力や圧縮力が分散されるため、下部支柱の押し潰れや変形、破損を防止し、強度の高い支柱が得られる。
7は八角形状のガセット板で、円筒状鋼管のブレースの交差部に貫通させて溶着固定した場合を示す。
このように補強交差ブレース5Aを取付けることにより、曲げ荷重や引張り荷重及び圧縮荷重に対する強度が向上する。また、このガセット板7を有する補強交差ブレース5Aは、予め工場で溶接により一体化し検査を実施することにより、適正に製作することができる。
2 球殻体
3 支柱
3a 上部支柱
3b 下部支柱
3b1 上部ブレース接続箇所
3b2 下部ブレース接続箇所
3b3 中間部
3A 補強中間支柱
4 基礎
5 ブレース
5c ブレース交差部
5A 補強交差ブレース
6 補強円板
7 ガセット板
8 補強材
Claims (4)
- 球形タンク1の球殻体2の外周面に所定間隔を置いて固定した複数本の支柱3を基礎4上に固定し、隣接する相互の支柱3間にX字状に交差するブレース5で連結し、前記支柱3は上部支柱3aと下部支柱3bからなる既設の球形タンク1の支柱3及び又はブレース5の補強施工法において、既設の下部支柱3bの中間部3b3を撤去し、次いで上下に位置する上部ブレース接続箇所3b1及び下部ブレース接続箇所3b2夫々の中空内部に嵌合する補強円板6を設置し、続いて新規の補強中間支柱3Aを設置することを特徴とする既設の球形タンクの支柱の補強施工法。
- 球形タンク1の球殻体2の外周面に所定間隔を置いて固定した複数本の支柱3を基礎4上に固定し、隣接する相互の支柱3間にX字状に交差するブレース5で連結し、前記支柱3は上部支柱3aと下部支柱3bからなる既設の球形タンク1の支柱3及び又はブレース5の補強施工法において、既設のブレース交差部5cを除去し、次いで八角形状のガセット板7を有する新規の補強交差ブレース5Aを設置することを特徴とする既設の球形タンクのブレースの補強施工法。
- 球形タンク1の球殻体2の外周面に所定間隔を置いて固定した複数本の支柱3を基礎4上に固定し、隣接する相互の支柱3間にX字状に交差するブレース5で連結し、前記支柱3は上部支柱3aと下部支柱3bからなる既設の球形タンク1の支柱3及び又はブレース5の補強施工法において、先ず既設の下部支柱3bの中間部3b3を撤去し、次いで上下に位置する上部ブレース接続箇所3b1及び下部ブレース接続箇所3b2夫々の中空内部に嵌合する補強円板6を設置し、続いて新規の補強中間支柱3Aを設置し、次に既設のブレース交差部5cを除去し、次いで八角形状のガセット板7を有する新規の補強交差ブレース5Aを設置することを特徴とする既設の球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法。
- 上記既設の球形タンク1の支柱3及び又はブレース5の補強施工の際に、取替えを行う支柱3及び又はブレース5の近傍位置に、荷重を支持する仮設の補強材8を設置して施工することを特徴とする請求項1乃至3記載の球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014072140A JP6369674B2 (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014072140A JP6369674B2 (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015193397A JP2015193397A (ja) | 2015-11-05 |
JP6369674B2 true JP6369674B2 (ja) | 2018-08-08 |
Family
ID=54432845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014072140A Active JP6369674B2 (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | 球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6369674B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114688455B (zh) * | 2022-05-31 | 2023-10-31 | 沈阳工业安装工程股份有限公司 | 壳体受力均匀的球形储罐 |
CN114935109B (zh) * | 2022-05-31 | 2024-08-09 | 沈阳工业安装工程股份有限公司 | 带有过滤功能的天然气球罐 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS589233B2 (ja) * | 1979-01-24 | 1983-02-19 | 三井造船株式会社 | 石油掘削船 |
JPH1088827A (ja) * | 1996-09-12 | 1998-04-07 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 球形タンクの解体工法 |
JP5088719B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-12-05 | 株式会社石井鐵工所 | 球形タンクの脚部の構造と構築方法 |
JP5971545B2 (ja) * | 2012-01-31 | 2016-08-17 | 株式会社石井鐵工所 | 球形タンク脚部のパイプブレース交差部の構造 |
JP6057274B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2017-01-11 | 株式会社石井鐵工所 | 球形タンク脚部のブレース取付部構造 |
-
2014
- 2014-03-31 JP JP2014072140A patent/JP6369674B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015193397A (ja) | 2015-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019199761A (ja) | Rc柱状構造物の塑性ヒンジ構造及びrc柱状構造物の塑性ヒンジ部補修方法 | |
CN107386481B (zh) | 一种变电站结构刚度增强装置 | |
CN104847052A (zh) | 一种震损可更换组合柱结构 | |
JP5714136B2 (ja) | 円形ブレース及びその施工方法 | |
CN104831818A (zh) | 预制钢筋混凝土梁和叠合柱的连接节点 | |
JP6369674B2 (ja) | 球形タンクの支柱及び又はブレースの補強施工法 | |
JP6647558B2 (ja) | 球形タンクの円筒ブレースとタイロッドブレースからなる脚部耐震補強構造 | |
CN204753836U (zh) | 预制钢筋混凝土梁和叠合柱的连接节点 | |
JP5701158B2 (ja) | ピン接合形式の露出型鉄骨柱接合構造 | |
JP5164012B2 (ja) | 球形タンクの脚部耐震補強構造 | |
KR101577019B1 (ko) | Cft기둥의 다이아프램 및 수평응력 보강 구조와, 동 구조가 적용된 cft기둥의 제작방법 | |
JP2017095986A (ja) | 鉄骨コンクリート架構の補強構造 | |
JP5088719B2 (ja) | 球形タンクの脚部の構造と構築方法 | |
JP6057274B2 (ja) | 球形タンク脚部のブレース取付部構造 | |
JP4614160B2 (ja) | 球形タンク脚部の補強構造と補強方法 | |
JP2013221369A (ja) | 場所打ち鋼管コンクリート杭及びその鋼管 | |
JP5920689B2 (ja) | 球形タンクの倒壊防止構造及びその形成方法 | |
JP5971545B2 (ja) | 球形タンク脚部のパイプブレース交差部の構造 | |
JP2020094478A (ja) | 既存構造物の耐震改修方法 | |
JP5388001B2 (ja) | 球形タンクの脚部構造及び球形タンクの脚部構造の形成方法 | |
JP2020012329A (ja) | 柱梁接合構造 | |
JP6622996B2 (ja) | 構造物の脚部の補強構造 | |
CN203050146U (zh) | 一种钢管格构柱连接装置 | |
JP3294495B2 (ja) | 弾塑性エネルギー吸収体 | |
JP6004860B2 (ja) | 球面タンクの耐震補強方法及び耐震補強構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180605 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6369674 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |