JP6369087B2 - 無線atm通信装置、システムおよび無線atm通信方法 - Google Patents

無線atm通信装置、システムおよび無線atm通信方法 Download PDF

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Description

本発明は無線ATM(Asynchronous Transfer Mode、非同期転送モード)通信装置、システムおよび無線ATM通信方法に関し、特に、ATMセルのヘッダ情報を削減して伝送する無線ATM通信装置、システムおよび無線ATM通信方法に関する。
ATMセルは、5バイトのATMヘッダと48バイトのATMペイロードの53バイトで構成されるセルである。そして、無線ATM通信装置は、この53バイトのATMセルを無線信号に変換し、無線伝送路を介して送受信する。
このような無線ATM通信装置の例が特許文献1と特許文献2に開示されている。
特許文献1は、一つの基地局がカバーする範囲内に存在する複数の端末との間で同報通信を行うワイヤレス非同期通信モード通信システムを開示する。
このワイヤレス非同期通信モード通信システムは、同報通信の場合、無線ATMセルのオーバーヘッドに同報通信識別子を設定する。そして、各端末は、受信した無線ATMセルに含まれるヘッダ情報に基づいて、受信した無線ATMセルが同報通信対象の無線ATMセルか否かを判定する。同報通信対象の無線ATMセルでない場合には無線ATMセルに含まれるヘッダ情報と自局に登録されているコネクションとを比較する。一致するコネクションがある場合に当該無線ATMセルを受信し、不一致の場合に当該受信した無線ATMセルを廃棄する。
また、特許文献2は、無線リンクによって基地局と端末間でデータパケットを送信する無線ATM通信システムを開示する。特に、無線リンクによって基地局と端末間におけるデータパケットの送信を制御するための媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)手段を開示する。
このMAC手段は、チャンネルを複数バイトのスロットに細分化できるようなユニットにフレーム化する。そして、基地局から端末へのダウンリンク送信は単一バーストでTDM(Time Division Multiple)多重によって行う。端末から基地局へのアップリンク送信はスロット割り当ての際、ダイナミックTDMA(Time Division Multiple Access)法を使って行う。
一方、無線ATM通信装置ではないが、ユーザデータを伝送するために介在する上位層のプロトコルレイヤによるヘッダ情報を削減してデータの転送効率を上げるATM通信装置が特許文献3に開示されている。
このATM通信装置の送信側装置は、AAL(ATM Adaptation Layer)5よりも上位側の各プロトコルレイヤにおけるヘッダ情報が省略条件登録テーブルに登録された省略条件に一致するかを確認する。そして、一致する場合には端末側から入力されるデータフレームのヘッダ情報中の所定の情報を削除する。また、削除した情報の種別を示す省略識別子を送信データフレームのLLC(Logical Link Control Encapsulation)ヘッダに埋め込んで受信側に伝える。受信側装置は、受信データフレームのLLCヘッダに埋め込まれた省略識別子を読み取り、省略識別子に基づいてヘッダ情報を復元し、端末側プロトコルに従うデータフレームを生成する。
特開2000−124918号公報 特開平09−018435号公報 特開2006−121434号公報
無線ATM通信装置は、5バイトのATMヘッダと48バイトのATMペイロードの53バイトで構成されるATMセルを変調し、無線周波数に変換し、必要な送信電力に増幅して、受信局に対し空間伝搬させて伝送する。そして、この無線伝送のために動作する器材の消費電力及び必要な周波数帯域等は、伝送されるATMセルのデータ量に比例する。
ATMセルで伝送されるユーザ情報は48バイトのATMペイロードにより伝送される。したがって、データの伝送効率としては、およそ90%(48バイト÷53バイト)となる。
ATMヘッダに着目すると、5バイトのATMヘッダはGFC、VPI、VCI、PT、CLPおよびHECの各フィールドで構成されている。
GFCはGeneric Flow Control(一般的フロー制御)の略称であり、4ビットで構成されATMセルの衝突を防止するためのものである。VPIはVirtual Path Identifier(仮想パス識別子)の略称であり、8ビットで構成され通信経路を選択するためのものである。VCIは、Virtual Channel Identifier(仮想チャネル識別子)の略称であり、16ビットで構成され通信経路の中のどのチャネルを使うかを選択するためのものである。PTはPayload Type(ペイロード・タイプ)の略称で、3ビットで構成されペイロードの内容がユーザ情報か制御情報かを識別するためのものである。CLPはCell Loss Priority(セル損失優先表示)の略称であり、1ビットで構成され優先度を決めるためのものである。HECはHeader Error Control(ヘッダ誤り制御)の略称で、8ビットで構成され誤りチェックのためのものである。
ATMセルを送信する際には、上記の各フィールドに必要なフィールド情報が設定されてATMヘッダを構築するが、必ずしもすべてのフィールドがATMセルごとに異なった値が設定されるものではない。また、フィールドによってはすべてのビットを使うことなく、規定されたフィールドよりも少ないビット、さらには装置間を無線伝送するだけの場合には不要な場合もあり得る。これは、無線通信の場合には、有線とは異なり、データ伝送する相手先への経路がきわめて限定されているケ−スが多いからである。
例えば、GFCにおいては、4ビットとも0に固定であることが多い。VPIにセットする仮想パスの情報が8ビットも必要ない場合や全く不要な場合が存在する。また、VCIにおいても、同一伝送路上のチャンネル数も、16ビットも必要なく、12ビット、8ビットまたは4ビットで足りる場合があるし、全く不要な場合もあり得る。
しかしながら、上記のような環境においても、意味の無い0を内挿して5バイトのATMヘッダを規定通りに構成して無線伝送することは、無駄な情報に対しても電力が消費され周波数帯域が使用されることを意味する。そして、無駄な情報に対する電力料金及び回線使用料金がかかり、コストの無駄が発生している。
例えば、GFCおよびVPIが無駄な情報とみなせる場合、1個のATMセルを無線伝送する際に約3%の電力及び回線使用料等に無駄が発生していることになる。ATMセルを伝送するたびに3%のコストが発生することは、昨今の運用コスト削減、余裕の無くなってきている無線周波数帯域割り当て等の環境において、改善する必要性が大きい。
特許文献1および特許文献2が開示する無線ATM通信装置は、無線伝送するATMセルの伝送効率を改善することには触れていない。
また、特許文献3は、ユーザデータを伝送するために介在する上位層のプロトコルレイヤによるヘッダ情報を削減してデータの転送効率を上げる技術に関するものである。しかし、特許文献3が開示する技術は、装置間を伝送するATMセルに着目した伝送効率を改善する技術ではなく、装置間を伝送するATMセルは、依然として5バイトのATMヘッダと48バイトのATMペイロードの53バイトで構成される。
本発明の目的は、無線伝送されるATMセルのヘッダ内に存在する余剰な情報を削減して伝送効率を向上させる無線ATM通信装置、システムおよび無線ATM通信方法を提供することにある。
上記の目的を実現するために、本発明の一形態である無線ATM通信装置は、送信側に、5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成手段と、入力した送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、分離した前記ATMペイロードと前記圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する圧縮ATMセル生成手段と、を備え、受信側に、前記無線伝送路から受信した前記圧縮ATMセルの前記圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別に基づき同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得し、該復元ヘッダ構成が示す前記圧縮ヘッダの構成内容と前記構成バイト数に基づき、前記圧縮ヘッダの復元に用いる前記各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する圧縮ヘッダ解析手段と、前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、分離した前記圧縮ヘッダと前記ヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、分離した前記ATMペイロードと復元した前記ATMヘッダに基づき受信ATMセルを生成して出力する受信ATMセル生成手段と、を備え、前記圧縮ヘッダ構成情報と前記復元ヘッダ構成情報とは、前記ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものであることを特徴とする。
本発明の別の形態である無線ATM通信システムは、5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件を、あらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報と照合して、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成情報を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成手段と、入力した送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、分離した前記ATMヘッダに対し、前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記各フィールドの圧縮処理を施し、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、分離した前記ATMペイロードに前記圧縮ヘッダを付加した圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する圧縮ATMセル生成手段を含む送信側無線ATM通信装置と、前記送信側無線ATM通信装置と前記無線伝送路を介して接続され、前記無線伝送路から受信した前記圧縮ATMセルの前記圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成情報と照合し、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得し、該復元ヘッダ構成が示す前記圧縮ヘッダの構成内容と前記構成バイト数に基づき、前記圧縮ヘッダの復元に用いる前記各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する圧縮ヘッダ解析手段と、前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、分離した前記圧縮ヘッダを、前記ヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、分離した前記ATMペイロードに復元した前記ATMヘッダを付加して受信ATMセルを生成して出力する受信ATMセル生成手段を含む受信側無線ATM通信装置と、を備え、前記送信側無線ATM通信装置における前記圧縮ヘッダ構成情報と前記受信側無線ATM通信装置における前記復元ヘッダ構成情報とは、前記ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものであることを特徴とする。
また、本発明の他の形態である無線ATM通信方法は、送信側において、入力した5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成の送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、無線伝送路形態に対応する、前記ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成し、分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、分離した前記ATMペイロードと前記圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力し、受信側において、前記無線伝送路から受信した前記圧縮ATMセルの前記圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別に基づき、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得し、該復元ヘッダ構成が示す前記圧縮ヘッダの構成内容と前記構成バイト数に基づき、前記圧縮ヘッダの復元に用いる前記各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成し、前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、分離した前記圧縮ヘッダと前記ヘッダ解析情報に基づいて再構築して5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、分離した前記ATMペイロードと前記ATMヘッダに基づき受信ATMセルを生成して出力し、前記圧縮ヘッダ構成情報と前記復元ヘッダ構成情報とは、前記ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものであることを特徴とする。
本発明は、無線伝送されるATMセルのヘッダ内に存在する余剰な情報を削減し、伝送効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態の無線ATM通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の無線ATM通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の無線ATM通信装置の動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態の無線ATM通信装置の構成を示すブロック図である。 53バイトで構成されるATMセルを示す図である。 5バイトで構成されるATMヘッダを示す図である。 ATMヘッダ圧縮条件の例を示す図である。 記録されている圧縮ヘッダ構成情報の例とその記述例を示す図である。 ATMヘッダ圧縮条件に合致した圧縮ヘッダ構成情報の例を示す図である。 圧縮ヘッダ構成の構成内容を示す図である。 圧縮ヘッダ構成の具体例を示す図である。 生成されたATM圧縮ヘッダの例を示す図である。 圧縮ATMセルの例を示す図である。 ヘッダ解析情報の構成を示す図である。 ヘッダ解析情報の具体例を示す図である。 圧縮ATMセルを分離した状態を示す図である。 復元したATMヘッダの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の無線ATM通信装置の圧縮ATMセル送信時の動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態の無線ATM通信装置の圧縮ATMセル受信時の動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態の無線ATM通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の無線ATM通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の無線ATM通信装置の圧縮ATMセル送信時の動作を示すフロー図である。
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の無線ATM通信装置の構成を示すブロック図である。
なお、実施の形態は例示であり、開示の装置及びシステムは、以下の実施の形態の構成には限定されない。
第1の実施形態の無線ATM通信装置1は、送信側の構成として、圧縮ヘッダ構成情報生成手段11および圧縮ATMセル生成手段12を含んで構成される。
圧縮ヘッダ構成情報生成手段11は、ヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する。ヘッダ圧縮条件は、5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すものである。
圧縮ATMセル生成手段12は、入力した送信ATMセルをATMヘッダとATMペイロードに分離する。そして、分離したATMヘッダと圧縮ヘッダ構成に基づき、ヘッダ種別を付加した前記の構成バイト数の圧縮ヘッダを生成する。そして、圧縮ATMセル生成手段12は、分離したATMペイロードと圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する。
また、受信側の構成として、無線ATM通信装置1は、圧縮ヘッダ解析手段21および受信ATMセル生成手段22を含んで構成される。
圧縮ヘッダ解析手段21は、無線伝送路から受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別に基づき、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得する。そして、該復元ヘッダ構成が示す圧縮ヘッダの構成内容と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する。
受信ATMセル生成手段22は、ヘッダ解析情報に基づき、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する。そして、分離した圧縮ヘッダとヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成のATMヘッダに復元し、分離したATMペイロードと復元したATMヘッダに基づき受信ATMセルを生成して出力する。
そして、圧縮ヘッダ構成情報と復元ヘッダ構成情報とは、ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものである。
上記の無線ATM通信装置を、無線伝送路を介して送信側装置と受信側装置として設置することにより無線ATM通信システムが構築される。
図2は、本発明の第1の実施形態の無線ATM通信システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施形態の無線ATM通信システム10は、無線伝送路を介して送信側無線ATM通信装置100と受信側無線ATM通信装置200が接続される構成になっている。
送信側無線ATM通信装置100は、圧縮ヘッダ構成情報生成手段110と圧縮ATMセル生成手段120を含む。
圧縮ヘッダ構成情報生成手段110は、ヘッダ圧縮条件を、あらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報と照合して、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する。ヘッダ圧縮条件は、5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すものである。
圧縮ATMセル生成手段120は、ATMヘッダを圧縮ヘッダ構成に基づいて圧縮した圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する。つまり、圧縮ATMセル生成手段120は、入力した送信ATMセルをATMヘッダとATMペイロードに分離する。そして、分離したATMヘッダに対し、圧縮ヘッダ構成に基づき、各フィールドの圧縮処理を施し、ヘッダ種別を付加した前記の構成バイト数の圧縮ヘッダを生成する。分離したATMペイロードに圧縮ヘッダを付加して圧縮ATMセルを生成する。
また、受信側無線ATM通信装置200は、圧縮ヘッダ解析手段210と受信ATMセル生成手段220を含む。
圧縮ヘッダ解析手段210は、圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加された情報に基づいて復元ヘッダ構成情報を取得し、圧縮ヘッダを復元するための処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する。
圧縮ヘッダ解析手段210は、無線伝送路から受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成情報と照合し、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得する。そして、この復元ヘッダ構成が示す圧縮ヘッダの構成内容と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する。
受信ATMセル生成手段220は、このヘッダ解析情報に基づいて復元したATMヘッダを有する受信ATMセルを生成して出力する。
受信ATMセル生成手段220は、ヘッダ解析情報に基づき、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する。そして、分離した圧縮ヘッダを、ヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成のATMヘッダに復元し、分離したATMペイロードにこの復元したATMヘッダを付加して受信ATMセルを生成する。
また、送信側無線ATM通信装置100における圧縮ヘッダ構成情報と受信側無線ATM通信装置200における復元ヘッダ構成情報とは、ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものである。
次に、上記のように構成された第1の実施形態の無線ATM通信装置1の動作を説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態の無線ATM通信装置の動作を示すフロー図である。図3(1)は送信側の動作を示し、図3(2)は受信側の動作を示す。なお、図中の説明は要旨を示すことを目的とし、簡略化して記載されている。
なお、実施形態1では、無線ATM通信装置1が動作することによって、無線ATM通信方法が実施される。よって、実施形態1における無線ATM通信方法の説明は、以下の無線ATM通信装置1の動作説明に代わる。
無線ATM通信装置1の送信側は次のように動作する。
まず、入力した5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成の送信ATMセルをATMヘッダとATMペイロードに分離する(S101)。
ヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する(S102)。ヘッダ圧縮条件は、無線伝送路形態に対応する、5バイト構成のATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すものである。
分離したATMヘッダと圧縮ヘッダ構成に基づき、ヘッダ種別を付加した前記の構成バイト数の圧縮ヘッダを生成する(S103)。
そして、分離したATMペイロードと圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する(S104)。
また、無線ATM通信装置1の受信側は次のように動作する。
まず、無線伝送路から受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別に基づき、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得する(S201)。なお、復元ヘッダ構成情報は、ヘッダ種別に対応して、送信側における圧縮ヘッダ構成情報と同一内容の情報を含むものである。
該復元ヘッダ構成が示す圧縮ヘッダの構成内容と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する(S202)。
ヘッダ解析情報に基づき、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する(S203)。
分離した圧縮ヘッダとヘッダ解析情報に基づいて再構築して5バイト構成のATMヘッダに復元する(S204)。
そして、分離したATMペイロードと復元したATMヘッダに基づき受信ATMセルを生成して出力する(S205)。
以上のように、本実施形態は、無線伝送路の形態に基づいて決まるヘッダ圧縮条件を用いて、5バイトのATMヘッダから余剰な情報を削除してATMヘッダのデータ量を削除している。そのため、同一のユーザデータを伝送する場合であっても、53バイトよりも少ないバイト数のATMセルを無線信号に変換して伝送するので伝送効率を向上させることができる。
次に第2の実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態の無線ATM通信装置2の構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の無線ATM通信装置2は、送信側の構成として、ATMヘッダ圧縮条件設定部30、圧縮ヘッダ構成情報生成部31、ペイロード/ヘッダ分離部32、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34を含んで構成される。
ATMヘッダ圧縮条件設定部30と圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、第1の実施形態における圧縮ヘッダ構成情報生成手段11に対応する。そして、ペイロード/ヘッダ分離部32、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34は、第1の実施形態における圧縮ATMセル生成手段12に対応する。
ATMヘッダ圧縮条件設定部30は、無線伝送路形態に対応して、ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すATMヘッダ圧縮条件を出力する。
圧縮ヘッダ構成情報生成手段31は、ATMヘッダ圧縮条件に基づき、あらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報から、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する。
ペイロード/ヘッダ分離部32は、入力した送信ATMセルをATMヘッダとATMペイロードに分離する。
圧縮ヘッダ生成部33は、分離したATMヘッダに対し、圧縮ヘッダ構成に基づき、各フィールドの圧縮処理を施し、ヘッダ種別を付加した圧縮ヘッダを生成する。圧縮ヘッダは圧縮ヘッダ構成が示すバイト数のヘッダとなる。
送信ATMセル構築部34は、分離したATMペイロードに圧縮ヘッダを付加した圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する。
また、受信側の構成として、無線ATM通信装置2は、圧縮ヘッダ解析部41、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42、ヘッダ再構築部43および受信ATMセル再構築部44を含んで構成される。
圧縮ヘッダ解析部41は、第1の実施形態における圧縮ヘッダ解析手段21に対応する。そして、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42、ヘッダ再構築部43および受信ATMセル再構築部44は、第1の実施形態における受信ATMセル生成手段22に対応する。
圧縮ヘッダ解析部41は、第1の実施形態における圧縮ヘッダ解析手段21と同じ機能を有する。つまり、圧縮ヘッダ解析部41は、無線伝送路から受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成情報と照合し、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得する。そして、該復元ヘッダ構成と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する。
ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42は、ヘッダ解析情報に基づき、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する。
ヘッダ再構築部43は、分離した圧縮ヘッダを、ヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成のATMヘッダに復元する。
受信ATMセル再構築部44は、分離したATMペイロードに、復元したATMヘッダを付加して受信ATMセルを生成して出力する。
そして、あらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報と復元ヘッダ構成情報とは、ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものである。
第2の実施形態の無線ATM通信装置2の上記の各構成要素について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、送信側の構成要素であるATMヘッダ圧縮条件設定部30、圧縮ヘッダ構成情報生成部31、ペイロード/ヘッダ分離部32、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34について順次説明する。
図5は、送信ATMセルとして入力され、受信ATMセルとして出力される53バイト(byte)構成のATMセルを示す図である。そして、図6は、このATMセルの5バイトで構成されるATMヘッダを示す図である。送信ATMセルは、図4には図示していない、例えば、端末装置が出力するATMセルであり、受信ATMセルは、その端末装置に入力するATMセルである。
この端末装置は、送信時には送信データを48バイトごとに分割し、分割したデータをATMペイロードに格納し、それに5バイトのATMヘッダを付加した53バイトのATMセルとして出力する。53バイトのATMセルは、分割されたデータの数だけ出力される。また、受信時には、入力したATMセルのATMペイロードに格納されている48バイトのデータを取り出し、複数のATMセルから取り出したそれらのデータを再構成して受信データとして受信する。
ATMヘッダ圧縮条件設定部30には、当該無線ATM通信装置が使用される無線通信環境における通信形態に応じた、ATMヘッダの圧縮条件が予め登録される。圧縮条件としては、圧縮後のヘッダのバイト数およびATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減の条件が規定されている。
例えば、図7にATMヘッダ圧縮条件の例を示す。この図7に示す圧縮条件は、以下のことを規定している。
圧縮後のヘッダのバイト数は2バイトである。GFCフィールド、VPIフィールドおよびHECフィールドは全ビットを削除する。VCIフィールドは16ビットの内の上位8ビットを削除する。他のフィールド(PT、CLP)はそのままとする。
つまり、VPIは使用せず、VCIも8ビットであれば十分な通信形態の無線通信環境で無線ATM通信装置が使用される場合に、上記のようなATMヘッダの圧縮条件が予め登録される。
圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、ATMヘッダ圧縮条件設定部30に登録されているATMヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する。このとき、圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、ATMヘッダ圧縮条件とあらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報とのつきあわせを行い、合致した圧縮ヘッダ構成情報に基づいて、圧縮ヘッダを生成する際に適用する圧縮ヘッダ構成を生成する。
ここで、圧縮ヘッダ構成情報は、ATMヘッダの複数の圧縮パターンが予め記録されている。つまり、想定される複数の通信形態に対応したそれぞれの圧縮パターンが圧縮ヘッダ構成情報として記録されている。通信形態に対応した圧縮パターンは、圧縮ヘッダ構成情報のID番号(識別子)またはヘッダ種別により特定される。
例えば、ATMヘッダのフィールドにおいて、GFC、VPI、VCIおよびHECを削除またはビット数削減の対象とする。そして、GFCおよびHECフィールドを削除し、VPIおよびVCIを削除またはビット数を削減したパターンが圧縮パターンとして圧縮ヘッダ構成情報に記録されている。
VPIおよびVCIの削除またはビット数削減のパターンとしては次のようなパターンが組み合わされる。
VPIに対しては全てのフィールドを削除するパターンと上位4ビット分を削除するパターンがある。
VCIに対しては全てのフィールドを削除するパターン、上位4ビット分を削除するパターン、上位8ビット分を削除するパターン、そして上位12ビット分を削除するパターンがある。
圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、圧縮ヘッダの構成バイト数を決定し、更に、ヘッダ種別およびATMヘッダの各フィールドに対する削除またはビット数削減等の具体的な圧縮処理方法を示す情報をまとめて、圧縮ヘッダ構成を生成する。生成された圧縮ヘッダ構成は圧縮ヘッダ生成部33に送られる。
図8は、記録されている圧縮ヘッダ構成情報の例とその記述例を示す図である。図8(a)は圧縮ヘッダ構成情報の例を示し、図8(b)は圧縮ヘッダ構成情報の記述例を示す。
図8(a)に示すように、圧縮ヘッダ構成情報は、圧縮パターンごとに構成情報のID番号が付与され、圧縮したヘッダのバイト数情報、およびバイト番号とビット番号で特定される各フィールドの構成情報の内容が示されている。
図8(b)の圧縮ヘッダ構成情報の記述例は以下のことを意味する。
構成情報のID番号は「0001」で、2バイト構成の圧縮ヘッダを生成するための圧縮ヘッダ構成情報である。該2バイトは、次の構成情報を有する。
1バイト目の1乃至4ビットはVCIの設定フィールド、5乃至8ビットはヘッダ種別の設定フィールドである。
2バイト目の1ビットはCLPの設定フィールド、2乃至4ビットはPTの設定フィールド、そして5乃至8ビットはVCIの設定フィールドである。
圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、ATMヘッダ圧縮条件と圧縮ヘッダ構成情報とのつきあわせに際し、まず、ATMヘッダ圧縮条件が規定する圧縮後のヘッダのバイト数で検索して同じバイト数が設定されている圧縮ヘッダ構成情報をすべて抽出する。その後、ATMヘッダ圧縮条件が規定する各フィールドの内容と、圧縮ヘッダ構成情報に記述されているバイト番号、ビット番号ごとに設定内容のつきあわせを行い、両者が合致した圧縮ヘッダ構成情報を選択する。
図9はATMヘッダ圧縮条件に合致した圧縮ヘッダ構成情報の例を示す図である。図9(a)は圧縮ヘッダ構成情報例を示し、図9(b)はその構成イメージを示す。つまり、ヘッダバイト数が2バイトで、VCIが8ビット、CLPが1ビット、PTが3ビットで構成される圧縮ヘッダ構成情報が選択され、その識別(ID)番号が「0001」で特定される。
なお、このATM圧縮ヘッダ構成情報は、同じ内容のものが受信側のATMセル解析部41にも後述する復元ヘッダ構成情報として記録されている。
適用すべき圧縮ヘッダ構成情報を選択した圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、次に、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する。
図10は、圧縮ヘッダ構成の構成内容を示す図である。
生成される圧縮ヘッダ構成には以下の2種類の情報が含まれる。
1種類目の情報は、圧縮ヘッダ構成情報の識別番号、圧縮したヘッダのバイト数、圧縮ヘッダ内のバイト番号、ビット番号ごとに配置する情報の内容である。これらは、図8および図9に示した圧縮ヘッダ構成情報の内容である。
上記の情報に加え、2種類目の情報として、5バイトのATMヘッダを構成する各フィールドに対する削除やビット数の削減等の処理内容が示される。
つまり、後者の情報に基づいて5バイトのATMヘッダの各フィールドの圧縮処理を実行することにより、前者の情報内容の圧縮ヘッダが生成される。
圧縮ヘッダ構成の具体例を図11に示す。
図11の例に従えば、上記の2種類目の情報に基づく5バイトのATMヘッダに対する処理として以下のことを行うことが示されている。
GFC、VPIおよびHECの各フィールドは削除する。
VCIは、下位8ビットを1種類目の情報で指定されるバイト番号、ビット番号の位置に設定し、上位8ビットは廃棄する。
PTとCLPは、そのままのビット内容を1種類目の情報で指定されるバイト番号、ビット番号の位置に設定する。
そして、上記の1種類目の情報に基づいて、次の内容の2バイトの圧縮ヘッダが生成される。
1バイト目の1乃至4ビットにVCI、5乃至8ビットに適用する圧縮ヘッダ構成情報の識別番号が設定され、2バイト目の1ビットにCLP、2乃至4ビットにPT、そして5乃至8ビットにVCIが設定される。なお、圧縮ヘッダ構成においては、適用する圧縮ヘッダ構成情報のID番号をヘッダ種別と称する。
この圧縮ヘッダ構成に基づいて生成された圧縮ヘッダは、図12に示す構成になることがわかる。
圧縮ヘッダ構成情報生成部31は、上述したようにして生成した圧縮ヘッダ構成を圧縮ヘッダ生成部33に出力する。
一方、ペイロード/ヘッダ分離部32は、図5に示す53バイト構成の送信ATMセルを図示しない端末装置から入力すると、5バイトのATMヘッダと48バイトのATMペイロードに分離する。分離されたATMヘッダは圧縮ヘッダ生成部33に送られ、分離されたATMペイロードは送信ATM構築部34に送られる。
圧縮ヘッダ構成情報生成部31から圧縮ヘッダ構成を受け取った圧縮ヘッダ生成部33は、ペイロード/ヘッダ分離部32から分離されたATMヘッダを受け取ると、5バイトのATMヘッダを圧縮ヘッダ構成の内容に基づいた圧縮ヘッダに変換する。
つまり、圧縮ヘッダ生成部33は、図11に例を示した圧縮ヘッダ構成の内容に従い、5バイトのATMヘッダの各フィールド(GFC、VPI、VCI、PT、CLP、HEC)に対し、削除またはビット数削減を実施する。そして、データ量を圧縮したヘッダにはヘッダ種別が付加される。
このようにして生成された圧縮ヘッダの例を図12に示す。
圧縮ヘッダ生成部33は、生成した圧縮ヘッダを送信ATMセル構築部34に出力する。
送信ATMセル構築部34は、圧縮ヘッダ生成部33から受け取った圧縮ヘッダを、ペイロード/ヘッダ分離部32から受け取った48バイトのATMペイロードに付加して圧縮ATMセルを生成する。
圧縮ATMセルは、図13に例を示すように、2バイトの圧縮ヘッダと48バイトのペイロードの、計50バイトで構成されるATMセルとなる。
送信ATMセル構築部34は、この圧縮ATMセルを図示しない無線送信部に出力する。
圧縮ATMセルは、無線送信部において変調され、無線周波数に変換され、必要な送信電力に増幅されて、無線伝送路を介して相手装置に伝送される。
以上が本実施形態の無線ATM通信装置2の送信側の各構成要素の詳細説明である。
次に、受信側の構成要素である圧縮ヘッダ解析部41、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42、ヘッダ再構築部43および受信ATMセル再構築部44について順次説明する。
送信側装置から無線伝送された圧縮ATMセルは、図示しない無線受信部で受信され、ベースバンド信号として復調されて圧縮ヘッダ解析部41とペイロード/圧縮ヘッダ分離部42に入力する。
ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42は、圧縮ヘッダ解析部41から後述するヘッダ解析情報を受け取るまでは処理を行わない。
圧縮ヘッダ解析部41は、図13に例を示す圧縮ATMセルを受信すると、圧縮ヘッダを5バイトのATMヘッダに復元するために必要な復元ヘッダ構成を取得する。
まず、圧縮ヘッダ解析部41は、受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を取得する。ヘッダ種別は、圧縮ヘッダの1バイト目の5乃至8ビットに設定されることが規定されている。そのため、圧縮ヘッダ解析部41は、圧縮ATMセルを受信すると、1バイト目の5乃至8ビットの内容を識別してヘッダ種別を取得することができる。
そして、圧縮ヘッダ解析部41は、取得したヘッダ種別と、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成情報の構成情報のID番号と照合する。
ヘッダ種別は前述した圧縮ヘッダ構成情報の構成情報のID番号と同じであり、また、復元ヘッダ構成情報の構成情報のID番号とも同じである。つまり、圧縮ヘッダ構成情報とこの復元ヘッダ構成情報とは、ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものである。
圧縮ヘッダ解析部41は、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成情報を、復元に適用すべき復元ヘッダ構成として取得する。より正確には、圧縮ヘッダ解析部41は、ヘッダ種別と同一のID番号を有する復元ヘッダ構成情報を、復元に適用すべき復元ヘッダ構成として取得する。
例えば、図13に示す圧縮ATMセルの例ではヘッダ種別が0001であるため、圧縮ヘッダ解析部41は、構成情報のID番号が0001として記録されている復元ヘッダ構成情報を検索する。復元ヘッダ構成情報は図8または図9を参照して説明した圧縮ヘッダ構成情報と同じである。
圧縮ヘッダ解析部41は、特定した復元ヘッダ構成が示す圧縮ヘッダの構成内容と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する。
ヘッダ解析情報の構成は図14に示すとおりで、図15にヘッダ解析情報の具体例を示す。
図14に示すように、ヘッダ解析情報には、圧縮ヘッダの構成に関する情報と、それを5バイトのATMヘッダに復元するための情報が含まれる。なお、ヘッダ解析情報に付されたID番号は、復元に使用する復元ヘッダ構成に付されたID番号と同じであり、圧縮ヘッダに付されたヘッダ種別とも同じである。
圧縮ヘッダの構成に関する情報として、構成バイト数、各バイトとビット位置の構成内容が示されている。また、5バイトのATMヘッダに復元するための情報として、5バイトのATMヘッダの各フィールドに設定する情報が示されている。
例えば、図15を参照すれば、ヘッダ解析情報には以下の情報が設定されていることがわかる。
圧縮ヘッダの構成に関する情報として、圧縮ヘッダは2バイトで構成され、2バイトの各ビット情報は次のようになっていることを示す。
1バイト目の1乃至4ビットにはVCIが設定され、5乃至8ビットにはヘッダ種別が設定されている。
2バイト目の1ビットにはCLPが設定され、2乃至4ビットにはPTが設定され、そして5乃至8ビットにはVCIが設定されている。
上記の圧縮ヘッダを5バイトのATMヘッダに復元するための情報として、各フィールドには次のような内容が設定されることを示す。
GFCフィールドとVPIフィールドは全ビットに0が設定される。
VCIフィールドは上位8ビットに0が設定され、下位8ビットには圧縮ヘッダの設定情報がそのまま設定される。圧縮ヘッダの設定情報とは、圧縮ヘッダにおける1バイト目の1乃至4ビットと2バイト目の5乃至8ビットに設定されている情報を意味する。
PTフィールドには、圧縮ヘッダの2バイト目の2乃至4ビットの情報が設定され、CLPフィールドには圧縮ヘッダの2バイト目の1ビットの情報が設定される。
HECフィールドには、上記復元した1バイト目乃至4バイト目の設定データに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)計算した値が設定される。
圧縮ヘッダ解析部41は、上述したヘッダ解析情報をペイロード/圧縮ヘッダ分離部42とヘッダ再構築部43にそれぞれ出力する。
ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42は、圧縮ヘッダ解析部41から受け取ったヘッダ解析情報に基づき、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する。このとき、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42は、ヘッダ解析情報に含まれる、圧縮ヘッダの構成バイト数に基づいて、受信した圧縮ATMセルから圧縮ヘッダの部分を識別する。
ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42は、分離した圧縮ヘッダをヘッダ再構築部43に出力し、分離したATMペイロードを受信ATMセル再構築部44に出力する。
図16は、圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離した状態を示す図である。
ヘッダ再構築部43は、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42から入力した圧縮ヘッダを、圧縮ヘッダ解析部41から入力したヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成のATMヘッダに復元する。つまり、ヘッダ再構築部43は、ヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成のATMヘッダの各フィールドに情報を補完設定して、5バイト構成のATMヘッダを復元生成する。
図17は、復元したATMヘッダの例を示す図である。
図15に示したヘッダ解析情報の具体例を参照して、5バイト構成のATMヘッダは次のように復元される。
1バイト目の5乃至8ビットのGFCフィールドにはすべて0が設定される。
1バイト目の1乃至4ビットおよび2バイト目の5乃至8ビットのVPIフィールドにはすべて0が設定される。
2バイト目の1乃至4ビットおよび3バイト目の5乃至8ビットのVCIフィールドの上位8ビットにはすべて0が設定される。
3バイト目の1乃至4ビットおよび4バイト目の5乃至8ビットのVCIフィールドの下位8ビットには、受信した圧縮ヘッダに設定されている情報が設定される。
4バイト目の2乃至4ビットのPTフィールドには受信した圧縮ヘッダに設定されている情報が設定される。
4バイト目の1ビットのCLPフィールドには受信した圧縮ヘッダに設定されている情報が設定される。
5バイト目のHECフィールドには、復元した1バイト目乃至4バイト目の設定データに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)計算した値が設定される。
ヘッダ再構築部43は、生成した5バイト構成のATMヘッダを受信ATMセル再構築部44に出力する。
受信ATMセル再構築部44は、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42が分離したATMペイロードに、ヘッダ再構築部43が復元した5バイト構成のATMヘッダを付加して53バイト構成の受信ATMセルを生成する。そして、受信ATMセル再構築部44は、この受信ATMセルを図示しない端末装置に出力する。
次に、以上のように構成された第2の実施形態の無線ATM通信装置2の動作を説明する。
図18は、本発明の第2の実施形態の無線ATM通信装置2の圧縮ATMセル送信時の動作を示すフロー図である。そして、図19は、本発明の第2の実施形態の無線ATM通信装置2の圧縮ATMセル受信時の動作を示すフロー図である。
まず、図18を参照して圧縮ATMセル送信時の動作を説明する。
当該無線ATM通信装置が使用される無線通信環境における通信形態(無線伝送路形態)に応じた、ATMヘッダの圧縮条件を示すATMヘッダ圧縮条件が予め登録される(S301)。ATMヘッダ圧縮条件には、図7に例を示すように、圧縮後のヘッダのバイト数およびATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減の条件が規定されている。
入力した53バイト構成の送信ATMセルを5バイトのATMヘッダと48バイトのATMペイロードに分離する(S302)。
ATMヘッダ圧縮条件とあらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報とのつきあわせを行い、合致した圧縮ヘッダ構成情報に基づいて、圧縮ヘッダ構成を生成する(S303)。
圧縮ヘッダ構成情報は、図8および図9に例を示すように、ATMヘッダの複数の圧縮パターンが予め記録されている。つまり、想定される複数の通信形態に対応したそれぞれの圧縮パターンがID番号を付されて圧縮ヘッダ構成情報として記録されている。そして、圧縮ヘッダ構成は、図10および図11に例を示すように、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数および圧縮パターンのID番号に対応するヘッダ種別を示す。
このATMヘッダ圧縮条件と圧縮ヘッダ構成情報とのつきあわせに際しては、まず、ATMヘッダ圧縮条件が規定する圧縮後のヘッダのバイト数で検索して同じバイト数が設定されている圧縮ヘッダ構成情報をすべて抽出する。その後、ATMヘッダ圧縮条件が規定する各フィールドの内容と、圧縮ヘッダ構成情報に記述されているバイト番号、ビット番号ごとの設定内容のつきあわせを行い、両者が合致した圧縮ヘッダ構成情報を選択する。
この53バイト構成の送信ATMセルは、送信データが48バイトごとに分割され、分割されたデータをATMペイロードとして5バイトのATMヘッダが付加された53バイトの複数のATMセルの1つである。
分離された5バイトのATMヘッダの各フィールドに対して圧縮ヘッダ構成の内容に基づいて削除またはビット数削減を実施し、通信形態に対応したヘッダの圧縮パターンを示すヘッダ種別を付加して圧縮ヘッダを生成する(S304)。
分離されたATMペイロードに圧縮ヘッダを付加して、図13に例を示すような、圧縮ATMセルを生成する(S305)。
圧縮ATMセルを、無線伝送路を介して伝送する(S306)。圧縮ATMセルは無線搬送用に変調され、無線周波数に変換され、必要な送信電力に増幅されて、無線伝送路に出力される。
次に、図19を参照して圧縮ATMセル受信時の動作を説明する。
無線伝送路を介して受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダを解析して、圧縮ヘッダを5バイトのATMヘッダに復元するために必要な復元ヘッダ構成を取得する(S401)。
圧縮ヘッダの解析に当たっては、受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成情報と照合する。なお、ヘッダ種別は所定の位置に設定されているので、容易に特定することができる。そして、ヘッダ種別と同一のID番号を有する復元ヘッダ構成情報を、復元に適用すべき復元ヘッダ構成として取得する。前述したように、復元ヘッダ構成情報は、ヘッダ種別に対応して、送信時の動作で説明した圧縮ヘッダ構成情報と同一内容の情報を含む。
そして、該復元ヘッダ構成が示す圧縮ヘッダの構成内容と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する(S402)。
ヘッダ解析情報には、図14および図15に例を示すように、圧縮ヘッダの構成に関する情報と、それを5バイトのATMヘッダに復元するための情報が含まれる。
ヘッダ解析情報に基づいて、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する(S403)。
このとき、ヘッダ解析情報に含まれる、圧縮ヘッダの構成バイト数に基づいて、受信した圧縮ATMセルから圧縮ヘッダの部分を識別する。
分離された圧縮ヘッダを、ヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成のATMヘッダに復元する(S404)。
生成した5バイト構成のATMヘッダを、分離したATMペイロードに付加して53バイト構成の受信ATMセルを生成して出力する(S405)。
各受信ATMセルから48バイトのATMペイロードのデータが抽出され、それらが再構成されて受信データとなる。
以上に説明したように、第2の実施形態の無線ATM通信装置2は、無線通信形態に応じたATMヘッダの圧縮パターンが圧縮ヘッダ構成情報として記録されている。また、その圧縮パターンで圧縮された圧縮ヘッダを復元する復元パターンが復元ヘッダ構成情報として記録されている。
以上のように、本実施形態の無線ATM通信装置は、無線伝送路の形態に基づいて決まるヘッダ圧縮条件を用いて、あらかじめ記録されている圧縮ヘッダ構成情報を検索して圧縮ヘッダ構成を生成している。
無線伝送路の形態が、例えば、通信経路が固定または限定され、VPIとして1バイト未満の情報で十分な場合や、VPI自体が不要な場合があり得る。また、チャンネル数が限定されていて、VCIとして2バイト未満の情報で十分な場合や、全く不要な場合などがあり得る。そのような場合に、本実施形態では、VPIやVCIの規定フィールドにあえて0を設定して5バイト構成のヘッダを生成することなく、圧縮ヘッダ構成が示す圧縮内容に基づいて余剰な情報を削除してATMヘッダのデータ量を削除している。
そのため、同一のユーザデータを伝送する場合であっても、53バイトよりも少ないバイト数のATMセルを無線信号に変換して伝送するので伝送効率を向上させることができる。
例えば、4バイト構成の圧縮ヘッダを用いた場合にはデータの伝送効率は92%になり、5バイト構成のATMヘッダを用いた場合の90%よりも向上する。3バイト構成の圧縮ヘッダでは伝送効率が94%、2バイト構成の圧縮ヘッダでは伝送効率が96%、1バイト構成の圧縮ヘッダでは伝送効率が98%と、それぞれ伝送効率が向上する。
次に、第2の実施形態の無線ATM通信システムを説明する。
図20は、本発明の第2の実施形態の無線ATM通信システムの構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の無線ATM通信システム20は、無線送信装置310、無線伝送路および無線受信装置410を介して送信側無線ATM通信装置300と受信側無線ATM通信装置400が接続される構成になっている。そして、送信側端末装置320が送信側無線ATM通信装置300と接続され、受信側端末装置420が受信側無線ATM通信装置400と接続される。
送信側無線ATM通信装置300と受信側無線ATM通信装置400としては、上述した第2の実施形態の無線ATM通信装置2が設置される。
そして、送信側無線ATM通信装置300では、送信側の構成要素であるATMヘッダ圧縮条件設定部30、圧縮ヘッダ構成情報生成部31、ペイロード/ヘッダ分離部32、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34が機能する。
また、受信側無線ATM通信装置400では、受信側の構成要素である圧縮ヘッダ解析部41、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42、ヘッダ再構築部43および受信ATMセル再構築部44が機能する。
上記の送信側の各構成要素および受信側の各構成要素は、第2の実施形態の無線ATM通信装置2で説明したとおりなので、ここでの説明は省略する。
送信側端末装置320は、送信すべきデータを48バイトごとに分割してペイロードに格納し、それに5バイトのATMヘッダを付加した53バイト構成の送信ATMセルを出力する。
送信側無線ATM通信装置300は、ATMヘッダ圧縮条件設定部30、圧縮ヘッダ構成情報生成部31、ペイロード/ヘッダ分離部32、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34が機能して、圧縮ATMセルを出力する。つまり、送信側端末装置320から入力した53バイト構成の送信ATMセルのヘッダを圧縮して生成した圧縮ヘッダをペイロードに付加した圧縮ATMセルが出力される。そして、圧縮ヘッダには前述したヘッダ種別が付加されている。
無線送信装置310は、このような圧縮ATMセルにもとづくベースバンド信号を変調し、無線周波数に変換し、必要な送信電力に増幅して無線伝送する。
無線受信装置410は、無線伝送された圧縮ATMセルを受信し、ベースバンド信号として復調して受信側無線ATM通信装置400に出力する。
受信側無線ATM通信装置400は、圧縮ヘッダ解析部41、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42、ヘッダ再構築部43および受信ATMセル再構築部44が機能して、53バイトに復元した受信ATMセルを受信側端末装置420に出力する。つまり、無線伝送された圧縮ATMセルに付加されているヘッダ種別に基づいて復元情報を取得し、復元情報にしたがって再構築した5バイトのヘッダをペイロードに付加した受信ATMセルが生成される。
このように、第2の実施形態の無線ATM通信システム20においても、ヘッダ内に存在する余剰な情報を削減した圧縮ATMセルを無線伝送するので、伝送効率を向上させることができる。
次に、第3の実施形態を説明する。
図21は、本発明の第3の実施形態の無線ATM通信装置の構成を示すブロック図である。
第3の実施形態の無線ATM通信装置3は、圧縮ヘッダ構成情報生成部51とペイロード/ヘッダ分離部52の構成が、第2の実施形態の無線ATM通信装置2の圧縮ヘッダ構成情報生成部31とペイロード/ヘッダ分離部32と異なる。そして、第2の実施形態の無線ATM通信装置2におけるATM圧縮条件設定部30を含まない構成になっている。
つまり、第3の実施形態の無線ATM通信装置3では、圧縮ヘッダ構成情報生成部51が、入力した送信ATMセルのATMヘッダの内容を解析する機能を有し、その解析による識別内容に基づいてATMヘッダの圧縮パターンを決定する。
そのため、ペイロード/ヘッダ分離部52は、入力した送信ATMセルをATMヘッダとATMペイロードに分離すると、分離したATMヘッダを、圧縮ヘッダ生成部33に加えて、圧縮ヘッダ構成情報生成部51にも出力する。
その他の送信側の構成要素である圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34は、第2の実施形態の無線ATM通信装置2のそれらと同一の機能を有する。また、受信側の構成要素である圧縮ヘッダ解析部41、ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42、ヘッダ再構築部43および受信ATMセル再構築部44は、第2の実施形態の無線ATM通信装置2のそれらと同一の機能を有する。
したがって、ここでは第2の実施形態の無線ATM通信装置2の構成と相違する圧縮ヘッダ構成情報生成部51とペイロード/ヘッダ分離部52について説明する。
ペイロード/ヘッダ分離部52は、入力した送信ATMセルをATMヘッダとATMペイロードに分離する。
第2の実施形態では分離されたATMヘッダは圧縮ヘッダ生成部33に出力されていた。しかし、本実施形態のペイロード/ヘッダ分離部52は、分離したATMヘッダを、圧縮ヘッダ生成部33に加えて、圧縮ヘッダ構成情報生成部51にも出力する。
圧縮ヘッダ構成情報生成部51は、ペイロード/ヘッダ分離部52から5バイトのATMヘッダを受け取ると、ATMヘッダを構成する各フィールドのビット情報を解析してその内容を識別する。そして、その識別結果に基づいてATMヘッダの圧縮パターンを決定する。
つまり、圧縮ヘッダ構成情報生成部51は、ATMヘッダの所定のフィールドの全てのビットに0が設定されている場合や、所定区分のビットに0が設定されている場合に、それらを削除可能領域として識別する。所定区分のビットとは、上位4ビット分、上位8ビット分または上位12ビット分を意味する。また、GFCフィールドおよびHECフィールドは一様に削除対象とする。
このように各フィールドのビット情報を解析してその内容を識別した圧縮ヘッダ構成情報生成部51は、その識別結果からATMヘッダ圧縮条件を生成する。このATMヘッダ圧縮条件は、図7を参照して説明した第2の実施形態におけるATMヘッダ圧縮条件と同様のものである。
つまり、第2の実施形態の無線ATM通信装置2では、このATMヘッダ圧縮条件はATMヘッダ圧縮条件設定部30に、当該無線ATM通信装置が使用される無線通信環境における通信形態に応じて予め登録されていた。しかし、第3の実施形態の無線ATM通信装置3では、圧縮ヘッダ構成情報生成部51が上述したようにATMヘッダを構成する各フィールドのビット情報を解析してATMヘッダ圧縮条件を生成する。
圧縮ヘッダ構成情報生成部51は、ATMヘッダ圧縮条件に基づき、あらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報から、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する。そして、圧縮ヘッダ構成情報生成部51は、生成した圧縮ヘッダ構成を圧縮ヘッダ生成部33に出力する。
なお、圧縮ヘッダ構成情報生成部51がATMヘッダ圧縮条件に基づいて圧縮ヘッダ構成を生成する機能は、第2の実施形態の無線ATM通信装置2の圧縮ヘッダ構成情報生成部31の機能と同じである。
以降、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34は、第2の実施形態の無線ATM通信装置2と同様の処理を実行する。
つまり、圧縮ヘッダ生成部33は、分離したATMヘッダに対し、圧縮ヘッダ構成情報生成部51が出力した圧縮ヘッダ構成に基づき、ATMヘッダの各フィールドの圧縮処理を施し、ヘッダ種別を付加した圧縮ヘッダを生成する。そして、圧縮ヘッダは、送信ATMセル構築部34に出力される。
送信ATMセル構築部34は、分離したATMペイロードに圧縮ヘッダ生成部33が出力した圧縮ヘッダを付加した圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する。
受信側の構成は、第2の実施形態の無線ATM通信装置2の受信側の構成と同じである。
圧縮ヘッダ解析部41は、無線伝送路から受信した圧縮ATMセルの圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成情報と照合し、ヘッダ種別と同一のID番号を有する復元ヘッダ構成を取得する。そして、該復元ヘッダ構成と構成バイト数に基づき、圧縮ヘッダの復元に用いる各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する。ここで、復元ヘッダ構成情報は、送信側の圧縮ヘッダ構成情報生成部51が備える圧縮ヘッダ構成情報とヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含む。
ペイロード/圧縮ヘッダ分離部42は、ヘッダ解析情報に基づき、受信した圧縮ATMセルを圧縮ヘッダとATMペイロードに分離する。
ヘッダ再構築部43は、分離した圧縮ヘッダを、ヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成のATMヘッダに復元する。
受信ATMセル再構築部44は、分離したATMペイロードに、復元したATMヘッダを付加して受信ATMセルを生成して出力する。
なお上述した第3の実施形態の無線ATM通信装置3を、無線伝送路を介して送信側無線ATM通信装置と受信側無線ATM通信装置として設置することにより第3の実施形態の無線ATM通信システムが構築される。
第3の実施形態の無線ATM通信システムは、図20を参照して説明した第2の実施形態の無線ATM通信システム20における送信側無線ATM通信装置300と受信側無線ATM通信装置400を無線ATM通信装置3に置き換えた形態となる。
図示しないが、第3の実施形態の無線ATM通信システムでは、送信側無線ATM通信装置は、圧縮ヘッダ構成情報生成部51、ペイロード/ヘッダ分離部52、圧縮ヘッダ生成部33および送信ATMセル構築部34を含んで構成される。そして、受信側無線ATM通信装置は、第2の実施形態の無線ATM通信システム20における受信側無線ATM通信装置400と同じ構成となる。
第3の実施形態の無線ATM通信装置の動作を説明する。
図22は、本発明の第3の実施形態の無線ATM通信装置の圧縮ATMセル送信時の動作を示すフロー図である。なお、圧縮ATMセル受信時の動作は、図19を参照して説明した第2の実施形態の無線ATM通信装置の動作と同じなので、説明を省略する。
まず、入力した53バイト構成の送信ATMセルを5バイトのATMヘッダと48バイトのATMペイロードに分離する(S501)。
分離されたATMヘッダの内容を識別し、0が設定されているビット位置を判定してATMヘッダ圧縮条件を生成する(S502)。
このATMヘッダ圧縮条件は、第2の実施形態で説明したATMヘッダ圧縮条件と同じで、図7に例を示すように、圧縮後のヘッダのバイト数およびATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減の条件が規定されている。
生成したATMヘッダ圧縮条件とあらかじめ記録している圧縮ヘッダ構成情報とのつきあわせを行い、合致した圧縮ヘッダ構成情報に基づいて、圧縮ヘッダ構成を生成する(S503)。
以降のステップS504乃至S506の動作は、図18を参照して説明した第2の実施形態の無線ATM通信装置の動作におけるステップS304乃至S306の動作と同じで、概略以下のとおりである。
分離された5バイトのATMヘッダの各フィールドに対して圧縮ヘッダ構成の内容に基づいて削除またはビット数削減を実施し、ヘッダの圧縮パターンを示すヘッダ種別を付加して圧縮ヘッダを生成する(S504)。
分離されたATMペイロードに圧縮ヘッダを付加して、図13に例を示すような、圧縮ATMセルを生成する(S505)。
圧縮ATMセルを、無線伝送路を介して伝送する(S506)。圧縮ATMセルは無線搬送用に変調され、無線周波数に変換され、必要な送信電力に増幅されて、無線伝送路に出力される。
このように、第3の実施形態の無線ATM通信装置3では、圧縮ヘッダ構成情報生成部51がATMヘッダ内に存在する余剰な情報を識別して圧縮ヘッダ構成を生成する。したがって、第3の実施形態の無線ATM通信装置3でも、第2の実施形態の無線ATM通信装置2と同様に、余剰な情報を削減した圧縮ATMセルを無線伝送するので、伝送効率を向上させることができる。
1、2、3 無線ATM通信装置
10、20 無線ATM通信システム
11、110 圧縮ヘッダ構成情報生成手段
12、120 圧縮ATMセル生成手段
21、210 圧縮ヘッダ解析手段
22、220 受信ATMセル生成手段
100、300 送信側無線ATM通信装置
200、400 受信側無線ATM通信装置
30 ATMヘッダ圧縮条件設定部
31、51 圧縮ヘッダ構成情報生成部
32、52 ペイロード/ヘッダ分離部
33 圧縮ヘッダ生成部
34 送信ATMセル構築部
41 圧縮ヘッダ解析部
42 ペイロード/圧縮ヘッダ分離部
43 ヘッダ再構築部
44 受信ATMセル再構築部
310 無線送信装置
320 送信側端末
410 受信無線装置
420 受信側端末装置

Claims (6)

  1. 送信側に、
    5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成手段と、
    入力した送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、分離した前記ATMペイロードと前記圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する圧縮ATMセル生成手段と
    を備え、
    受信側に、
    前記無線伝送路から受信した前記圧縮ATMセルの前記圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別に基づき同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得し、該復元ヘッダ構成が示す前記圧縮ヘッダの構成内容と前記構成バイト数に基づき、前記圧縮ヘッダの復元に用いる前記各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する圧縮ヘッダ解析手段と、
    前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、分離した前記圧縮ヘッダと前記ヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、分離した前記ATMペイロードと復元した前記ATMヘッダに基づき受信ATMセルを生成して出力する受信ATMセル生成手段と
    を備え、
    前記圧縮ヘッダ構成と前記復元ヘッダ構成とは、前記ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものであり、
    前記圧縮ヘッダ構成情報生成手段は、
    前記ヘッダ圧縮条件を、それぞれに前記ヘッダ種別が付された、無線伝送路の通信形態に対応する複数の圧縮パターンがあらかじめ記録されている前記圧縮ヘッダ構成と照合して、前記圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成部を含み、
    前記圧縮ATMセル生成手段は、
    入力した前記送信ATMセルを前記ATMヘッダと前記ATMペイロードに分離するペイロード/ヘッダ分離部と、
    分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記各フィールドの圧縮処理を施し、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成する圧縮ヘッダ生成部と、
    分離した前記ATMペイロードに前記圧縮ヘッダを付加して前記圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する送信ATMセル構築部を含み、
    前記受信ATMセル生成手段は、
    前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離するペイロード/圧縮ヘッダ分離部と、
    分離した前記圧縮ヘッダを、前記ヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成の前記ATMヘッダに復元するヘッダ再構築部と、
    分離した前記ATMペイロードに、復元した前記ATMヘッダを付加して前記受信ATMセルを生成して出力する受信ATMセル再構築部を含み、
    前記圧縮ヘッダ構成情報生成部は、前記ペイロード/ヘッダ分離部が分離した前記ATMヘッダを構成する各フィールドのビット情報を解析して削除可能領域を識別し、その識別結果に基づいて前記ヘッダ圧縮条件を生成することを特徴とする
    無線ATM通信装置。
  2. 削除またはビット数削減の対象とする前記ATMヘッダのフィールドは、GFC(一般的フロー制御)フィールド、VPI(仮想パス識別子)フィールド、VCI(仮想チャネル識別子)フィールドおよびHEC(ヘッダ誤り制御)フィールドであって、前記圧縮ヘッダにおいては、前記GFCフィールドおよび前記HECフィールドを削除し、復元した前記ATMヘッダにおいて、前記GFCフィールドにはすべて0を設定し、前記HECフィールドには復元した1バイト目乃至4バイト目の設定データに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)計算した値を設定することを特徴とする請求項1に記載の無線ATM通信装置。
  3. 前記VPIフィールドは全てのフィールドを削除または上位4ビット分を削除する圧縮パターンが、前記VCIフィールドは全てのフィールドを削除する、上位4ビット分を削除する、8ビット分を削除する、または12ビット分を削除する圧縮パターンが、無線伝送路形態に対応した圧縮パターンとして前記圧縮ヘッダ構成として記録されていることを特徴とする請求項2に記載の無線ATM通信装置。
  4. 5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成手段と、
    入力した送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、分離した前記ATMペイロードに前記圧縮ヘッダを付加した圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する圧縮ATMセル生成手段と、を含み、
    前記圧縮ヘッダ構成情報生成手段は、
    前記ヘッダ圧縮条件を、それぞれに前記ヘッダ種別が付された、無線伝送路の通信形態に対応する複数の圧縮パターンがあらかじめ記録されている前記圧縮ヘッダ構成と照合して、前記圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成部を含み、
    前記圧縮ATMセル生成手段は、
    入力した前記送信ATMセルを前記ATMヘッダと前記ATMペイロードに分離するペイロード/ヘッダ分離部と、
    分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記各フィールドの圧縮処理を施し、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成する圧縮ヘッダ生成部と、
    分離した前記ATMペイロードに前記圧縮ヘッダを付加して前記圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する送信ATMセル構築部を含み、
    前記圧縮ヘッダ構成情報生成部は、前記ペイロード/ヘッダ分離部が分離した前記ATMヘッダを構成する各フィールドのビット情報を解析して削除可能領域を識別し、その識別結果に基づいて前記ヘッダ圧縮条件を生成する、
    ことを特徴とする送信側無線ATM通信装置と、
    前記送信側無線ATM通信装置と前記無線伝送路を介して接続され、前記無線伝送路から受信した前記圧縮ATMセルの前記圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別を、あらかじめ記録している復元ヘッダ構成と照合し、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得し、該復元ヘッダ構成が示す前記圧縮ヘッダの構成内容と前記構成バイト数に基づき、前記圧縮ヘッダの復元に用いる前記各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成する圧縮ヘッダ解析手段と、
    前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、分離した前記圧縮ヘッダを、前記ヘッダ解析情報に基づいて5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、分離した前記ATMペイロードに復元した前記ATMヘッダを付加して受信ATMセルを生成して出力する受信ATMセル生成手段と、
    を含み、
    前記受信ATMセル生成手段は、
    前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離するペイロード/圧縮ヘッダ分離部と、
    分離した前記圧縮ヘッダを、前記ヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成の前記ATMヘッダに復元するヘッダ再構築部と、
    分離した前記ATMペイロードに、復元した前記ATMヘッダを付加して前記受信ATMセルを生成して出力する受信ATMセル再構築部を含む、
    ことを特徴とする受信側無線ATM通信装置と、
    を備え、
    前記送信側無線ATM通信装置における前記圧縮ヘッダ構成と前記受信側無線ATM通信装置における前記復元ヘッダ構成とは、前記ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものであることを特徴とする無線ATM通信システム。
  5. 5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成のATMセルの、無線伝送路形態に対応する、該ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成手段と、
    入力した送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、分離した前記ATMペイロードと前記圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する圧縮ATMセル生成手段と、を備え、
    前記圧縮ヘッダ構成情報生成手段は、前記ヘッダ圧縮条件を、それぞれに前記ヘッダ種別が付された、無線伝送路の通信形態に対応する複数の圧縮パターンがあらかじめ記録されている前記圧縮ヘッダ構成と照合して、前記圧縮ヘッダ構成を生成する圧縮ヘッダ構成情報生成部を含み、
    前記圧縮ATMセル生成手段は、入力した前記送信ATMセルを前記ATMヘッダと前記ATMペイロードに分離するペイロード/ヘッダ分離部と、分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記各フィールドの圧縮処理を施し、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成する圧縮ヘッダ生成部と、分離した前記ATMペイロードに前記圧縮ヘッダを付加して前記圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力する送信ATMセル構築部を含み、
    前記圧縮ヘッダ構成情報生成部は、前記ペイロード/ヘッダ分離部が分離した前記ATMヘッダを構成する各フィールドのビット情報を解析して削除可能領域を識別し、その識別結果に基づいて前記ヘッダ圧縮条件を生成する、
    ことを特徴とする無線ATM送信装置。
  6. 送信側において、
    入力した5バイト構成のATMヘッダを有する53バイト構成の送信ATMセルを前記ATMヘッダとATMペイロードに分離し、
    無線伝送路形態に対応する、前記ATMヘッダを構成する各フィールドの削除またはビット数削減を含む圧縮条件を示すヘッダ圧縮条件に基づき、生成すべき圧縮ヘッダの各フィールドの圧縮処理内容、構成バイト数およびヘッダ種別を示す圧縮ヘッダ構成を生成し、
    分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、
    分離した前記ATMペイロードと前記圧縮ヘッダに基づき、圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力し、
    受信側において、
    前記無線伝送路から受信した前記圧縮ATMセルの前記圧縮ヘッダに付加されたヘッダ種別に基づき、同一のヘッダ種別を有する復元ヘッダ構成を取得し、
    該復元ヘッダ構成が示す前記圧縮ヘッダの構成内容と前記構成バイト数に基づき、前記圧縮ヘッダの復元に用いる前記各フィールドの復元処理内容を示すヘッダ解析情報を生成し、
    前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、
    分離した前記圧縮ヘッダと前記ヘッダ解析情報に基づいて再構築して5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、
    分離した前記ATMペイロードと前記ATMヘッダに基づき受信ATMセルを生成して出力し、
    前記圧縮ヘッダ構成と前記復元ヘッダ構成とは、前記ヘッダ種別に対応して同一内容の情報を含むものであることを特徴とする無線ATM通信方法であって、
    前記ヘッダ圧縮条件を、それぞれに前記ヘッダ種別が付された、無線伝送路の通信形態に対応する複数の圧縮パターンがあらかじめ記録されている前記圧縮ヘッダ構成と照合して、前記圧縮ヘッダ構成を生成し、
    入力した前記送信ATMセルを前記ATMヘッダと前記ATMペイロードに分離し、
    分離した前記ATMヘッダと前記圧縮ヘッダ構成に基づき、前記各フィールドの圧縮処理を施し、前記ヘッダ種別を付加した前記構成バイト数の前記圧縮ヘッダを生成し、
    分離した前記ATMペイロードに前記圧縮ヘッダを付加して前記圧縮ATMセルを生成して無線伝送路に出力し、
    前記ヘッダ解析情報に基づき、受信した前記圧縮ATMセルを前記圧縮ヘッダと前記ATMペイロードに分離し、
    分離した前記圧縮ヘッダを、前記ヘッダ解析情報に基づいて再構築し、5バイト構成の前記ATMヘッダに復元し、
    分離した前記ATMペイロードに、復元した前記ATMヘッダを付加して前記受信ATMセルを生成して出力し、
    分離された前記ATMヘッダを構成する各フィールドのビット情報を解析して削除可能領域を識別し、その識別結果に基づいて前記ヘッダ圧縮条件を生成する、
    無線ATM通信方法。
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