JP6369048B2 - カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法、及びカーボンナノチューブ集合体の製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法、及びカーボンナノチューブ集合体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、カーボンナノチューブ合成用触媒と、この触媒を用いて製造されるカーボンナノチューブが絡まって集合した集合体(以下、カーボンナノチューブ集合体と称する)に関し、特に、生成効率に優れ、分散性に優れ、且つ導電性に優れるカーボンナノチューブ集合体を合成するための触媒、及びその製造方法、さらにはこの触媒を用いて製造されるカーボンナノチューブ集合体の製造方法及びカーボンナノチューブ集合体に関する。
従来、気相成長法によりカーボンナノチューブを得る際に使用される触媒(以下、カーボンナノチューブ合成用触媒と称する)は、例えばシリカ、アルミナ、マグネシア、ゼオライト等の担持成分に、鉄、コバルト、ニッケル等の活性成分の金属を担持させたもの等が提案されている。(例えば特許文献1参照)
また、硝酸金属塩とクエン酸を含む混合物を乾燥した後、700℃で5時間焼成して得られたカーボンナノチューブ合成用触媒を用いて、マルチウォール型のカーボンナノチューブを得る方法が提案されているが、しかしながらこの方法では、高温での焼成条件のため触媒粒子の焼結が進行してしまい、その結果、カーボンナノチューブの析出効率が低く、生成したカーボンナノチューブ中に触媒由来の不純物が多量に残留し、生産性が著しく低くなってしまうのが現状である。(例えば非特許文献1参照)
触媒粒子の焼結の進行による析出効率の低下を抑制することにより、カーボンナノチューブの生産効率を改善する技術も提案されているが、析出効率は十分ではなく、カーボンナノチューブ集合体中の残留触媒が多いため、本来のカーボンナノチューブの導電性を付加する機能が得られないのが現状である。(例えば特許文献2参照)
一方、ゼオライト担持型触媒を粒径10μm以下に粉砕処理することにより、1〜2層のカーボンナノチューブの生成量を増加させる方法も提案されているが、乾燥ゼオライトを担持体として直接使用する方法では焼成時にコバルト金属を均一にゼオライト表面に担持させることが困難であり、析出効率が非常に低く、量産性に優れているとはいえず、また、フィラー材料としてカーボンナノチューブを使用するためには触媒成分の除去が必要となる。(例えば特許文献3参照)
カーボンナノチューブ集合体において、樹脂や溶媒等の媒体に対する分散性は、少ない配合量で優れた導電性を得るうえで極めて重要な特性である。カーボンナノチューブ集合体の配合量を多くすることは、コストの増加のみならず、成形樹脂への配合においては、樹脂の成型性などが損なわれてしまうこと、また、インキ、導電塗料などの樹脂組成物などへの適用では高粘度となり、印刷適性、塗装適性に劣り、好ましいことではない。
また、カーボンナノチューブ集合体を粉砕してその粒径を小さくすることにより、樹脂に対する分散性、導電発現性を高める技術も提案されているが、カーボンナノチューブ集合体本来の分散性や導電発現性を改善できるものではないのが現状である。(例えば特許文献4参照)
また、水溶性8族金属化合物と、クエン酸とを含む混合物を焼成してなる、8族金属酸化物を含有する触媒をカーボンナノチューブ合成用触媒として用いることによって直径や長さの分布が狭く、且つ不純物含有量を抑える技術も提案されているが、カーボンナノチューブ集合体本体の分散性を改善できるものではないのが現状である。(例えば特許文献参照)
特表2010−540220号公報 特開2006−181477号公報 特開2005−314204号公報 特開平7−102112号公報
Carbon,41,2949−2959(2003)
本発明は上記従来の実状にて鑑みてなされたものであって、樹脂への分散性および導電性の発現性に優れたカーボンナノチューブ集合体を効率的に製造するための触媒、触媒の製造方法、それを用いたカーボンナノチューブ集合体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)とアスコルビン酸(C)とを焼成することで、大きい嵩密度、小さく制御された粒子径を有する、具体的には嵩密度0.01〜0.03g/ml、平均粒径5〜10nmとしたカーボンナノチューブ合成様触媒を提供することができる。また本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒を用いることにより、気相成長時のカーボンナノチューブの絡み合いを抑制することが可能となり、カーボンナノチューブ集合体構造内部の空隙を広げ、これにより収率に優れ、容易に解れやすく、また弱い分散力で容易に分散することが可能であるためカーボンナノチューブを壊すことなく分散することが可能であり、少ない配合量で高い導電性を有する材料を提供できるカーボンナノチューブ集合体を効率的に製造することができることを見出したものである。
すなわち本発明は、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを焼成してなる、カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は、さらに、マンガン化合物とを焼成してなることを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は、カーボンナノチューブ合成用触媒の嵩密度が0.01〜0.03g/mlの範囲であることを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する
また本発明は、カーボンナノチューブ合成用触媒の走査透過電子顕微鏡測定による平均粒径が5〜10nmの範囲であることを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は、カーボンナノチューブ合成用触媒中の活性成分の金属元素と、担持成分の金属元素との合計100モル%に対する、活性成分の金属元素の含有割合が、50〜80モル%であることを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は、上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法により製造された触媒と炭素源とを接触させて製造することを特徴とするカーボンナノチューブ集合体の製造方法に関する。
また本発明は、上記カーボンナノチューブ集合体の嵩密度が0.005〜0.03g/mlの範囲であることを特徴とするカーボンナノチューブ集合体の製造方法に関する。
また本発明は、以下(1)〜(3)の工程を備えたカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
(1)鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを水溶媒中に溶解および/または分散し、混合する工程。
(2)前記(1)の工程で得られた溶液および/または分散液を、乾燥して水溶媒を除去し、固形化した後、得られた固形物を粉砕し触媒前駆体(D)を得る工程。
(3)触媒前駆体(D)を、酸素の存在下、焼成加熱し、冷却した後、得られた焼成物を粉砕してカーボンナノチューブ合成用触媒(E)を得る工程。
また本発明は前記(1)の工程が、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)と、マンガン化合物とを加えて水溶媒中に溶解および/または分散し、混合することを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は前記(2)の工程の乾燥温度が150℃〜200℃の範囲であることを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は、(前記(3)の工程の焼成温度が450〜550℃の範囲であることを特徴とする上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法に関する。
また本発明は、上記カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法により製造された触媒と、炭化水素および/またはアルコールを含んでなる炭素源とを接触させることを特徴とするカーボンナノチューブ集合体の製造方法に関する。
また本発明は、以下(1)〜(4)の工程を備えたカーボンナノチューブ集合体の製造方法に関する。
(1)鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)とアスコルビン酸(C)とを水溶媒中に溶解および/または分散し、混合する工程。
(2)前記(1)の工程で得られた溶液および/または分散液を、水溶媒を除去し、固形化した後、得られた固形物を粉砕し触媒前駆体(D)を得る工程。
(3)触媒前駆体(D)を、酸素の存在下、焼成加熱し、冷却した後、得られた焼成物を粉砕してカーボンナノチューブ合成用触媒(E)を得る工程。
(4)カーボンナノチューブ合成用触媒(E)を、加熱下、炭化水素および/またはアルコールを含んでなる炭素源と接触させてカーボンナノチューブ集合体を得る工程。
本発明のカーボンナノチューブ集合体を製造するための触媒、触媒の製造方法、および、それを用いたカーボンナノチューブ集合体の製造方法により、樹脂への分散性および導電性の発現性に優れたカーボンナノチューブ集合体を効率的に得ることができる。
図1は実施例1で得られた触媒の走査透過電子顕微鏡写真である。
以下に本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒及びそれを用いたカーボンナノチューブを製造するための実施の形態を詳細に説明する。
(カーボンナノチューブ合成用触媒)
まず、本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒について説明する。
鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを焼成してなるものである。
必要に応じて、活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1つ以上の金属元素を含む金属塩(B)と、 アスコルビン酸(C)に加え、マンガン化合物を添加することができる。
(活性成分の金属元素を含む金属塩(A))
(A)は、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩であり、触媒の活性成分として、それぞれ酸化鉄、酸化コバルト、および、酸化ニッケルの原料となる。
活性成分の金属元素を含む金属塩は水溶性であることが好ましく、後述の担持成分としての金属塩(B)と均一に混合することができるため、乾燥して水分を除去して固形化した際に、触媒の活性成分が微細に均一に存在することができるためである。
鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)は、有機金属塩であることが好ましく、例えば酢酸塩、クエン酸塩等を例示できる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合してもよい。中でも、コバルト化合物塩とニッケル化合物塩については無水酢酸塩、酢酸塩水和物、クエン酸が、鉄化合物塩についてはクエン酸塩、クエン酸鉄アンモニウム塩が水溶性の点において好ましい。
(担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B))
担持成分としての金属塩(B)は、前記活性成分の担体としてそれぞれ酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの原料となる。担持成分としての金属塩(B)は、水溶性であることが好ましく、前記の活性成分の担体と均一に混合することができ、さらに乾燥して水分を除去して固形化した際に、触媒の活性成分が微細に均一に存在することができる。
担持成分であるマグネシウム及びアルミニウムのいずれか1つ以上の単体成分の金属元素を含む金属塩としては、例えば酢酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムを例示できる。
活性成分である、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩と、担持成分である、マグネシウムの金属塩は、得られるカーボンナノチューブ合成用触媒中の、前記活性成分と前記担持成分との合計100モル%に対する前記活性成分の含有割合(以下、この割合を単に「活性成分含有率」と称す。)が50〜80モル%であることが好ましく、50〜60%となるような量であることがさらに好ましい。
触媒中の活性成分含有率が上記範囲よりも多いと、触媒活性が低く、カーボンナノチューブ集合体の生産効率が低くなり、逆に、活性成分含有率が上記範囲よりも少ないと、活性成分の割合が少なくなり、生産効率が低下する。
(アスコルビン酸(C))
アスコルビン酸(C)は、本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒として非常に有効な成分であり、以下に詳述する効果を有し、下記化学式(1)で表わされるものである。
化学式(1)
Figure 0006369048
アスコルビン酸が、カーボンナノチューブ合成用触媒としての成分として好ましい理由は、以下の点で優れているためである。
[1]金属錯体化作用
[2]還元作用
[3]発泡作用
[1]アスコルビン酸(C)は、金属を錯体化させることで担持成分に均一に結合させ、且つ、焼成時に分解、気化する際に、活性成分の粒子径を制御する役割を有するための成分として用いられる。
アスコルビン酸(C)は、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩と親和し、錯体形成をする。従って、アスコルビン酸は、活性成分の金属元素を含む金属塩の触媒において含有される酸化鉄、酸化コバルト、および酸化ニッケル成分の分散性を良好なものとし、かつ微粒子化できるので好ましい。
[2]アスコルビン酸(C)は、酸化還元電位+0.058V(pH7.0)を示す還元力の高い物質であり、その高い還元作用から、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩を酸化させる前に還元させることができる。そのため活性成分の金属元素の焼成の際に酸化作用を促進させることで、触媒の焼結時間を短縮でき、温度上昇による触媒のシンタリングを防ぐことができる。
[3]アスコルビン酸(C)は、高い発泡作用を有するため、アスコルビン酸(C)が燃焼発泡分解して消失する際に、焼成により生成した活性成分である酸化鉄、酸化コバルト、および、酸化ニッケルの微細粒子は、触媒構造内部の空隙を保ち、均一に存在することが出来るようになる。
アスコルビン酸(C)は、活性成分を含む金属塩(A)と担持成分を含む金属塩(B)との合計に対して10〜200重量%、特に30〜100重量%で用いることが好ましい。この範囲にすることにより、触媒に適切な嵩密度、平均粒径を与えることができる。10重量%未満だと、十分な嵩密度を与えることができず、200重量%より大きいと焼成の際にアスコルビン酸が残留してしまい、触媒としての機能を十分に出せなくなる。
(マンガン)
マンガン化合物としては、例えば、酢酸マンガン、炭酸マンガン、二酸化マンガン等を挙げることができるが、特にこれらに限定されるものではない。
活性成分である、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩と、担持成分である、マグネシウムの金属塩は、得られるカーボンナノチューブ合成用触媒中の、前記活性成分と前記担持成分との合計100モル%に対する、マンガン化合物の含有割合は、好ましくは2〜30%、より好ましくは2〜10%である。
(触媒の特性)
本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒は、嵩密度が0.01〜0.03g/mlの範囲を有するものである。嵩密度が0.03g/mlより大きいと、カーボンナノチューブの成長時にカーボンナノチューブ同士が接触しても反発、拡散が困難なため、嵩密度の小さいカーボンナノチューブとなり、本発明で目的とする嵩密度の大きなカーボンナノチューブ集合体を得ることが出来ない。嵩密度が0.01g/mlより小さいと、容易に飛散し、ハンドリング性に優れないため好ましくない。
また、カーボンナノチューブ合成用触媒は、平均粒径が5〜10nmの範囲であることを特徴とする。平均粒径が10nmより大きいと、アモルファス成分が多くなり、良好な分散性を有するカーボンナノチューブ集合体を得ることができない。平均粒径が5nmより小さいと、容易にシンタリングが起きやすくなり、触媒の機能が低下してしまい好ましくない。
ここで、本発明における平均粒径は、走査透過電子顕微鏡測定によるもので、任意に選択した約100個の一次粒子について、その径の長さを計測し、その数平均値より平均粒径(μm)を求めたものである。
(カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法)
本発明のカーボンナノチューブ製造用触媒は、以下(1)〜(3)の工程で製造されることが好ましい。
(1)鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを水溶媒中に溶解および/または分散し、混合する工程。
(2)前記(1)の工程で得られた溶液および/または分散液を、水溶媒を除去し、固形化した後、得られた固形物を粉砕し触媒前駆体(D)を得る工程。
(3)触媒前駆体(D)を、酸素の存在下、焼成加熱し、冷却した後、得られた焼成物を粉砕してカーボンナノチューブ合成用触媒を得る工程。
まず、本発明の工程(1)について説明する。
触媒の製造に用いる前記活性成分の金属塩(A)、前記担持成分の金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)は、所定量を混合してから水に溶解させてもよく、また、それぞれを単独で水に溶解させてから、所定量を混合してもよい。また、水に溶解させる時に、溶解性を向上させるため、水が沸騰しない範囲で加熱してもよい。
また、活性成分(A)または担持成分(B)の水分散性を有するものは、単独で所定量を水に分散した後、前記担持成分(B)または前記活性成分(A)、アスコルビン酸(C)と混合してもよく、また、前記活性成分(A)または前記活性成分(B)と所定量を混合してから水に分散させてもよい。
更に、水分散させる際に、ビーズミル分散機等を使用して、微細分散を行ってもよい。
本発明の工程(2)は、工程(1)で得られた、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、マグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の担持成分の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを、水溶媒中に溶解および/または分散し、混合した溶液を、空気雰囲気下で、もしくは窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で乾燥して水分を除去して固形化し、さらに微細化処理して、触媒前前駆体を作成する工程である。
工程(2)の触媒前前駆体を製造する際に、乾燥して水分を除去するときの温度が重要であり、好ましくは150〜200℃、さらに好ましくは190〜200℃である。
アスコルビン酸(C)の分解温度は190〜192℃であり、乾燥温度150〜200℃の範囲であると、アスコルビン酸が分解し、触媒前駆体の還元作用が促進されるためである。
工程(2)において、乾燥して水分を除去して固形した後、さらに微細化処理することが好ましい。
微細化処理することにより、適度の空気を含むことができるようになるため、後述の工程(3)の触媒前駆体を焼成するときに、活性成分を含む金属塩(A)、担持成分を含む金属塩(B)とアスコルビン酸(C)の有機化合物部位を効率的に分解させて消失させることができるようになるためである。一方、微細化処理しないで焼成を行うと、有機化合物部位が完全に分解消失しないで、多量の炭素質不純物が触媒中に残り、カーボンナノチューブにおける異物の原因となり、生産効率の低下の原因となる。
次に、本発明の工程(3)について説明する。
本発明の工程(3)は、触媒前駆体を、酸素の存在下、焼成加熱し、冷却した後、得られた焼成物を粉砕してカーボンナノチューブ合成用触媒を得る工程である。
工程(3)において、触媒前駆体を焼成するとき、焼成雰囲気として酸素の存在下、空気中ないし空気と窒素混合雰囲気を用いることが重要である。酸素の欠乏雰囲気下での焼成では、活性成分を含む金属塩(A)、担持成分を含む金属塩(B)とアスコルビン酸(C)に由来する有機化合物部位が完全に分解消失しないで、多量の炭素質不純物が触媒中に残り、カーボンナノチューブにおける異物の原因となり、生産効率の低下の原因となる。
工程の(3)において、焼成温度が450〜550℃の範囲であることが好ましい。
焼成温度が550℃よりも高いと活性成分の酸化金属成分が焼結し、一次粒子が大きくなり活性表面が少なくなり、450℃よりも低いと有機化合物部位が未分解となり、多量の炭素質不純物が触媒中に残り、カーボンナノチューブにおける異物の原因となり、生産効率の低下の原因となる。
工程(3)において、得られた焼成物をさらに微細化処理することが好ましい。
焼成物を微粉砕しない場合、カーボンナノチューブ合成用触媒と、炭化水素および/またはアルコールを含んでなる炭素源とを接触させて、カーボンナノチューブを合成する際に、カーボンナノチューブ製造用触媒に炭素源が十分に接触することができなくなり、結果として生産効率が低下してしまう。
工程(3)の微粉砕手段としては特に制限はないが、少量の場合は乳鉢を用いて、一度に多量を処理する場合は、ピンミル、ハンマーミル、パルペライザー、ジェットミル等を用いることができる。
本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒の好ましい粒径は、走査透過電子顕微鏡による測定で20nm以下、より好ましくは5〜10nmである。
(カーボンナノチューブの製造方法)
次に、本発明のカーボンナノチューブ合成用触媒を用いたカーボンナノチューブ集合体の製造方法について説明する。
本発明のカーボンナノチューブ集合体を製造するためには、触媒として前記カーボンナノチューブ合成用触媒を用いて、炭素源としての原料ガスを加熱下、この触媒に接触させて、カーボンナノチューブの析出反応を行い製造する。
カーボンナノチューブの炭素源としての原料ガスとしては、従来公知の任意のものを使用でき、例えば、炭素を含むガスとしてメタンやエチレン、プロパン、ブタン、アセチレンなどの炭化水素や、一酸化炭素、アルコールなどを用いることが出来るが、特に使い易さの理由により、炭化水素やアルコールを用いることが望ましい。
また、必要に応じて、還元雰囲気下で触媒を活性化した後、又は還元性ガスと共にカーボンナノチューブ原料ガスと接触させて製造することが好ましい。活性化時における還元性ガスは、水素、アンモニア等を用いることができるが、特に水素が好ましく、その濃度は、原料ガス濃度100体積%に対して0.1〜100体積%、特に1〜100体積%であることが好ましい。還元性ガスの濃度が0.1体積%未満であると、濃度が薄すぎて還元性ガスの効果が期待できない。100体積%を超える濃度だと相対的に原料ガスが少なくなり、カーボンナノチューブの収率が低下してしまう。
製造時の温度や原料ガスの供給量は、従来公知の任意の値から、適宜選択し決定すれば良いが、本発明の触媒においては、600〜850℃、特に650〜750℃が好ましく、反応圧力は大気圧以上40kPa以下、特に常圧以上30kPa以下とすることが好ましい。反応時間は反応温度や触媒と原料ガスとの触媒比率に応じて任意に設定されるが、通常0.5〜6時間程度である。本発明での反応速度は反応開始から約20分で最大となり、その後、徐々に失速して反応開始から5〜5.5時間で停止する。従って、反応時間は0.5〜6時間の範囲で管理することが好ましい。
反応終了後の原料ガス置換には、アルゴンガスや窒素等の不活性ガスを用いることが好ましい。
このような本発明のカーボンナノチューブ製造用触媒を用いるカーボンナノチューブ集合体の製造方法によれば、触媒表面の空隙の大きく保たれた担持部分に均一に担持された微粒子状触媒の酸化鉄、酸化コバルト、および、酸化ニッケル部分を核として、屈曲したカーボンナノチューブが析出、成長し、カーボンナノチューブ同士の絡まりが抑制されて、嵩密度が0.005〜0.03g/mlのカーボンナノチューブが得られる。
(カーボンナノチューブ集合体)
本発明におけるカーボンナノチューブ集合体は、屈曲したカーボンナノチューブ同士が適度に絡まり合った凝集体構造を有するが、これを樹脂等の充填材として用いる場合は、適宜粉砕して用いていても良く、本発明のカーボンナノチューブは、粉砕を行った場合でも、その凝集体構造内部の空隙が大きいことによる樹脂含浸性が損なわれることなく、樹脂分散性、導電性発現性に優れたカーボンナノチューブを得ることができる。
本発明のカーボンナノチューブ集合体の嵩密度は嵩密度が0.005〜0.03g/mlの範囲であることが重要であり、嵩密度が0.03g/cmより大きいと、分散媒体を容易に取り込み難く、優れた分散性が得られない。また嵩密度が0.005より小さいと作業性に優れないため好ましくない。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例で用いた触媒は、次のように製造した。
(実施例1)[触媒(a)の製造]
酢酸コバルト・四水和物200g、酢酸マグネシウム・四水和物172g、アスコルビン酸200gをビーカーに秤取り、精製水を1488g加えて、完全に溶解するまで撹拌した。耐熱性容器に移し替え、電気オーブンを用いて、雰囲気温度190±5℃の温度で30分乾燥させ水分を蒸発させた後、乳鉢で粉砕して触媒(a)の前駆体を得た。得られた触媒(a)前駆体400gを耐熱容器に秤取り、マッフル炉にて、空気中500℃±5℃雰囲気下で30分焼成した後、乳鉢で粉砕して触媒(a)を得た。
(実施例2)[触媒(b)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(b)を得た。
(実施例3)[触媒(c)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(c)を得た。
(実施例4)[触媒(d)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(d)を得た。
(実施例5)[触媒(e)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(e)を得た。
(実施例6)[触媒(f)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、乾燥温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(f)を得た。
(実施例7)[触媒(g)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、焼成温度を450℃とした以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(g)を得た。
(実施例8)[触媒(h)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、焼成温度を550℃とした以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(h)を得た。
(実施例9)[触媒(i)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(i)を得た。
(実施例10)[触媒(j)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(j)を得た。
(実施例11)[触媒(k)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(k)を得た。
(実施例12)[触媒(l)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(l)を得た。
(実施例13)[触媒(m)の製造]
酢酸コバルト・四水和物200g、水酸化マグネシウム・四水和物58g、アスコルビン酸200gをビーカーに秤取り、精製水を1488g加えて、水酸化マグネシウムの沈殿が目視で観察されなくなるまで撹拌し分散液を得た。耐熱性容器に移し替え、電気オーブンを用いて、雰囲気温度190±5℃の温度で30分乾燥させ水分を蒸発させた後、乳鉢で粉砕して触媒(m)の前駆体を得た。得られた触媒(m)前駆体400gを耐熱容器に秤取り、マッフル炉にて、空気中500℃±5℃雰囲気下で30分焼成した後、乳鉢で粉砕して触媒(m)を得た。
(実施例14)[触媒(n)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(n)を得た。
(実施例15)[触媒(o)の製造]
表1に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(o)を得た。
(実施例16)[触媒(p)の製造]
酢酸コバルト・四水和物200g、水酸化アルミニウム42g、アスコルビン酸200gをビーカーに秤取り、精製水を1488g加えて、水酸化アルミニウムの沈殿が目視で観察されなくなるまで撹拌し分散液を得た。耐熱性容器に移し替え、電気オーブンを用いて、雰囲気温度190±5℃の温度で30分乾燥させ水分を蒸発させた後、乳鉢で粉砕して触媒(p)の前駆体を得た。得られた触媒(p)前駆体400gを耐熱容器に秤取り、マッフル炉にて、空気中500℃±5℃雰囲気下で30分焼成した後、乳鉢で粉砕して触媒(p)を得た。
(実施例34)[触媒(w)製造]
表9に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(w)を得た。
(実施例35)[触媒(x)製造]
表9に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(x)を得た。
(実施例36)[触媒(y)製造]
表9に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(y)を得た。
(実施例37)[触媒(z)製造]
表9に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(z)を得た。
(実施例38)[触媒(A)製造]
表9に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(A)を得た。
(実施例39)[触媒(B)製造]
表9に掲載した、原料と仕込み量を用い、実施例1と同様にして製造を行い、触媒(B)を得た。
製造した触媒は嵩密度、平均粒径によって評価した。
(嵩密度)
スコットボリュームメータ(筒井理化学器機社製)によって、合成により得られたカーボンナノチューブ集合体の嵩密度を測定した。試料を上部より直円筒容器に流し入れ、山盛りになったところですり切った一定容積の試料重量を測定する。この重量と容器容積の比から造粒物の嵩密度を式(1)より算出した。

嵩密度=(すり切った一定容積のカーボンナノチューブ集合体重量(g))÷(容器容積(ml))・・・・・・式(1)
(平均粒径)
走査透過電子顕微鏡(日本電子(株)社製)によって、得られた触媒を観測した。観測の写真は約100個の一次粒子についての径の長さを計測し、その数平均値より平均粒径(nm)とした。
表1
Figure 0006369048
表2
Figure 0006369048
表9
Figure 0006369048
表10
Figure 0006369048
(比較例1)[触媒(q)の製造]
酢酸コバルト・四水和物200g、酢酸マグネシウム・四水和物172gをビーカーに秤取り、精製水を1488g加えて、攪拌しながら190±5℃で加熱し、完全に溶解するまで撹拌した。耐熱性容器に移し替え、電気オーブンを用いて、雰囲気温度190±5℃の温度で30分乾燥させ水分を蒸発させた後、乳鉢で粉砕して触媒(q)の前駆体を得た。得られた触媒(q)前駆体400gを耐熱容器に秤取り、マッフル炉にて、空気中500℃±5℃雰囲気下で30分焼成した後、乳鉢で粉砕して触媒(q)を得た。
(比較例2)[触媒(r)の製造]
表3に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(r)を得た。
(比較例3)[触媒(s)の製造]
表3に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(s)を得た。
(比較例4)[触媒(t)の製造]
表3に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(t)を得た。
(比較例5)[触媒(u)の製造]
表3に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(u)を得た。
(比較例6)[触媒(v)の製造]
表3に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例1と同様にして製造を行い、触媒(v)を得た。
表3
Figure 0006369048
表4
Figure 0006369048
(カーボンナノチューブ集合体の製造)
(実施例17)
加圧可能で、外部ヒーターで加熱可能な、内容積が10リットルの横型反応管の中央部に、触媒(a)1.0gを散布した石英ガラス製耐熱皿を設置した。アルゴンガスを注入しながら排気を行い、反応管内の空気をアルゴンガスで置換し、横型反応管中の酸素濃度を1体積%以下とした。外部ヒーターにて加熱し、横型反応管の中心部が700℃まで加熱した。到達したら水素を導入し毎分0.1リットルで1分導入し触媒を活性化処理し、その後アセチレンガスを毎分1リットルの速度で注入し、4時間反応させてカーボンナノチューブを製造した。反応終了後、反応管内のガスをアルゴンガスで置換し、100℃以下の温度で取り出し、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブは、導電性、分散性を比較するため、80メッシュの金網で粉砕ろ過して、実施例17のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例18)
加圧可能で、外部ヒーターで加熱可能な、内容積が10リットルの横型反応管の中央部に、触媒(a)1.0gを散布した石英ガラス製耐熱皿を設置した。アルゴンガスを注入しながら排気を行い、反応管内の空気をアルゴンガスで置換し、横型反応管中の酸素濃度を1体積%以下とした。外部ヒーターにて加熱し、横型反応管の中心部が700℃まで加熱した。到達したら水素を導入し毎分0.1リットルで1分導入し触媒を活性化処理し、その後別途気化させたエタノールガスを毎分1リットルの速度で注入し、4時間反応させてカーボンナノチューブを製造した。反応終了後、反応管内のガスをアルゴンガスで置換し、100℃以下の温度で取り出し、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブは、導電性、分散性を比較するため、80メッシュの金網で粉砕ろ過して、実施例18のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例19)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例19のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例20)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例20のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例21)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例21のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例22)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例22のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例23)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例23のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例24)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例24のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例25)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例25のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例26)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例26のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例27)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例27のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例28)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例28のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例29)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例29のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例30)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例30のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例31)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例31のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例32)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例32のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例33)
表5に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例33のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例40)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例40のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例41)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例41のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例42)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例42のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例43)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例43のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例44)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例44のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例45)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例45のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例46)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例46のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(実施例47)
表11に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、実施例47のカーボンナノチューブ集合体を得た。
表5
Figure 0006369048
表11
Figure 0006369048
(比較例7)
表6に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、比較例7のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(比較例8)
表6に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、比較例8のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(比較例9)
表6に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、比較例9のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(比較例10)
表6に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、比較例10のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(比較例11)
表6に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、比較例11のカーボンナノチューブ集合体を得た。
(比較例12)
表6に掲載した、原料と仕込み量を用い、それ以外は実施例17と同様にして製造を行い、比較例12のカーボンナノチューブ集合体を得た。
表6
Figure 0006369048
得られたカーボンナノチューブ集合体の粉体での導電性を比較するために、粉体の体積抵抗率(Ω・cm)の測定を行った。
体積抵抗率(Ω・cm)は、(株)三菱化学アナリティック社製 粉体抵抗システム MCP―PD51を用いた。評価用のカーボンナノチューブ粉体を1.2g秤取り、密度1.0g/mlの時の値を粉体の体積抵抗率(Ω・cm)とした。
三菱化学(株)社製エポキシ樹脂グレード1256を、ブチルカルビトールアセテートに溶解して、固形分40%のエポキシ樹脂溶液(1)を得た。エポキシ樹脂(1)の固形分15gに対して、評価用のカーボンナノチューブ0.189gを混合し、フーバーマーラーで150lb、100回転の条件でそれぞれ1〜3回練り、評価用のカーボンナノチューブ分散体を得た。
東洋紡績(株)社製PETフィルムに、アプリケーターを用いて、乾燥塗膜厚みで10±1μmとなるように塗工後、電気オーブン150±5℃雰囲気下で60分乾燥させて、樹脂分散後の体積抵抗値測定用塗工フィルムを得た。
三菱化学(株)社製体積抵抗測定器 MCP―T610を用いて、樹脂分散時の体積抵抗値を測定した。
カーボンナノチューブ集合体の導電性の評価基準は、上記塗膜の表面抵抗が101(Ω/□)以下の場合を〇(最良)、101(Ω/□)を超えて102(Ω/□)以下の場合を△(良)、102(Ω/□)を超えるものを×(不良)とした。
カーボンナノチューブ集合体の分散性の評価基準は、式(2)から求めた値で、2以下の場合を〇(最良)、2(Ω/□)を超えて10(Ω/□)以下の場合を△(良)、10を超えるものを×(不良)とした。

分散性=(樹脂分散体積抵抗率回練り(Ω・cm)÷(樹脂分散体積抵抗率回練り(Ω・cm)・・・・・・式(2)


表7に実施例17〜33の生産効率、粉体の体積抵抗率、嵩密度、樹脂分散後の体積抵抗率の評価結果を示した。
表12に実施例40〜47の生産効率、粉体の体積抵抗率、嵩密度、樹脂分散後の体積抵抗率の評価結果を示した。
(生産効率)
合成で得られたカーボンナノチューブ集合体は、合成時に使用した触媒と混合した形で得られるため、触媒効率の指標として、生産効率で比較した。
生産効率は、式(3)によって算出した。

生産効率=(合成で得られたカーボンナノチューブ集合体重量−仕込み触媒重量)÷(仕込み触媒量)・・・・・・式(3)
(嵩密度)
スコットボリュームメータ(筒井理化学器機(株)社製)によって、合成により得られたカーボンナノチューブ集合体の嵩密度を測定した。試料を上部より直円筒容器に流し入れ、山盛りになったところですり切った一定容積の試料重量を測定する。この重量と容器容積の比から造粒物の嵩密度を式(4)より算出した。

嵩密度=(すり切った一定容積のカーボンナノチューブ集合体重量(g))÷(容器容積(ml))・・・・・・式(4)
表7
Figure 0006369048
表12
Figure 0006369048
表8に比較例7〜12の生産効率、粉体の体積抵抗率、嵩密度、樹脂分散後の体積抵抗率の評価結果を示した。
表8
Figure 0006369048
(評価の結果)
表2、4より、実施例1〜16で得られた触媒は、良好な範囲(5〜10nm)の平均粒径、且つ、良好な嵩密度(0.005〜0.03g/ml)を有していることがわかる。一方、比較例1〜6で得られた触媒では、平均粒径、嵩密度が大きいことがわかる。
表10より、実施例34−39で得られた触媒は、良好な範囲(5〜10nm)の平均粒径、且つ、良好な嵩密度(0.005〜0.03g/ml)を有していることがわかる。
表7、8より、カーボンナノチューブ集合体の生成効率について、実施例17〜33は、比較例7〜12と比較して優れた生成効率を有していることがわかる。
表12より、カーボンナノチューブ集合体の生成効率について、実施例40〜47は、比較例7〜12と比較して優れた生成効率を有していることがわかる
表7、8よりカーボンナノチューブ集合体の粉体の体積抵抗率について、実施例17〜33は、比較例7〜12と比較して優れた体積抵抗率を有していることがわかる。
表12より、カーボンナノチューブ集合体の粉体の体積抵抗率について、実施例40〜47は、比較例7〜12と比較して優れた体積抵抗率を有していることがわかる。
表7、8より、カーボンナノチューブの樹脂分散後の体積抵抗率について、嵩密度0.005〜0.03g/mlの範囲の実施例17〜33のカーボンナノチューブ集合体は試行回数(練り回数)の少ない状態からそのカーボンナノチューブの性能を引き出した導電性を有していることがわかる。
表12より、カーボンナノチューブの樹脂分散後の体積抵抗率について、嵩密度0.005〜0.03g/mlの範囲の実施例40〜47のカーボンナノチューブ集合体は試行回数(練り回数)の少ない状態からそのカーボンナノチューブの性能を引き出した導電性を有していることがわかる。
すなわち、本発明の製造方法により得られるカーボンナノチューブ合成用触媒を用いることにより、析出反応時のカーボンナノチューブの絡み合いを制御することができ、この結果、生成効率に優れ、容易にほぐれ易く、また分散性に優れ、高い導電性を有する材料を提供できるカーボンナノチューブを効率的に製造することができる。
以上、本発明を特定の態様に沿って説明したが、当業者に自明の変形や改良は本発明の範囲に含まれる。

Claims (13)

  1. 鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを焼成してなる、カーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  2. さらに、マンガン化合物とを焼成してなることを特徴とする請求項1記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  3. カーボンナノチューブ合成用触媒の嵩密度が0.01〜0.03g/mlの範囲であることを特徴とする請求項1または2記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  4. カーボンナノチューブ合成用触媒の走査透過電子顕微鏡測定による平均粒径が5〜10nmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  5. カーボンナノチューブ合成用触媒中の活性成分の金属元素と、担持成分の金属元素との合計100モル%に対する、活性成分の金属元素の含有割合が、50〜80モル%であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法により製造された触媒と炭素源とを接触させて製造することを特徴とするカーボンナノチューブ集合体の製造方法。
  7. カーボンナノチューブ集合体の嵩密度が0.005〜0.03g/mlの範囲であることを特徴とする請求項6記載のカーボンナノチューブ集合体の製造方法。
  8. 以下(1)〜(3)の工程を備えたカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
    (1)鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを水溶媒中に溶解および/または分散し、混合する工程。
    (2)前記(1)の工程で得られた溶液および/または分散液を、乾燥して水溶媒を除去し、固形化した後、得られた固形物を粉砕し触媒前駆体(D)を得る工程。
    (3)触媒前駆体(D)を、酸素の存在下、焼成加熱し、冷却した後、得られた焼成物を粉砕してカーボンナノチューブ合成用触媒(E)を得る工程。
  9. 前記(1)の工程が、鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)と、マンガン化合物とを加えて水溶媒中に溶解および/または分散し、混合することを特徴とする請求項8記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  10. 前記(2)の工程の乾燥温度が150℃〜200℃の範囲であることを特徴とする請求項8または9記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  11. 前記(3)の工程の焼成温度が450〜550℃の範囲であることを特徴とする請求項8〜10いずれかに記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法。
  12. 請求項1〜5いずれかに記載のカーボンナノチューブ合成用触媒の製造方法により製造された触媒と、炭化水素および/またはアルコールを含んでなる炭素源とを接触させることを特徴とするカーボンナノチューブ集合体の製造方法。
  13. 以下(1)〜(4)の工程を備えたカーボンナノチューブ集合体の製造方法。
    (1)鉄、コバルト、および、ニッケルのいずれか1以上の活性成分の金属元素を含む金属塩(A)と、担持成分としてのマグネシウムおよびアルミニウムのいずれか1以上の金属元素を含む金属塩(B)と、アスコルビン酸(C)とを水溶媒中に溶解および/または分散し、混合する工程。
    (2)前記(1)の工程で得られた溶液および/または分散液を、水溶媒を除去し、固形化した後、得られた固形物を粉砕し触媒前駆体(D)を得る工程。
    (3)触媒前駆体(D)を、酸素の存在下、焼成加熱し、冷却した後、得られた焼成物を粉砕してカーボンナノチューブ合成用触媒(E)を得る工程。
    (4)カーボンナノチューブ合成用触媒(E)を、加熱下、炭化水素および/またはアルコールを含んでなる炭素源と接触させてカーボンナノチューブ集合体を得る工程。
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