JP6368287B2 - 適応量子化方法、適応量子化装置及び適応量子化プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、適応量子化方法、適応量子化装置及び適応量子化プログラムに関する。
近年、画像の高品質化に伴い、広ダイナミックレンジ映像への期待が高まっている。これを受けて、広ダイナミックレンジを有する画像信号に対する高いビット深度を用いた表現が検討されている。これに伴い、取得する信号のビット深度を従来の8ビットから10ビット以上へと拡張した高ビット深度信号を取得可能なデバイスが登場してきている。
一方、画像信号の高ビット深度化により、画像の符号量が増大するため効率的な符号化手法が必要である。高ビット深度信号の符号化手法として、図6に示すような手法が提案されている。図6は、従来手法を用いた符号化装置の構成を示すブロック図である。図6に示す符号化装置においては、画像信号(Nbit信号)を入力とし、ビット深度変換処理部1によってビット深度変換処理を行うことで低ビット深度信号に変換し、符号化処理部2、復号処理部3によって符号化・復号処理を行う。さらに、その復号画像に対し、逆ビット深度変換処理部4によって逆ビット深度変換処理を行い、高ビット深度画像を生成する。最後に、この高ビット深度画像と入力信号との差分信号を符号化器5によって符号化する。出力は、差分信号の符号化ストリームと、低ビット深度信号の符号化ストリーム(N−Δbit符号化ストリーム)となる。このように従来手法は、ビット深度のスケーラブル符号化に対応した手法である。
図7は、図6に示す符号化装置を変形した構成を示すブロック図である。図7に示すような差分を出力しない方法もある。これは、画像信号(Nbit信号)を入力とし、ビット深度変換処理部1によりビット深度変換処理を行うことで復号信号に変換する。そして、符号化処理部2、復号処理部3によって符号化・復号処理を行う。その後、低ビット深度画像に対し、逆ビット深度変換処理部4によって逆ビット深度変換処理を行い、高ビット深度画像を出力する。
図6に示す手法における符号化効率はビット深度変換処理に大きく依存する。同手法においては、入力信号と逆ビット深度変換処理後の信号の差分値の二乗和(以下、ビット深度変換誤差という)を抑えることで、出力信号の符号量を抑えることができる。ビット深度変換処理において、いくつかのTone Mappingを用いた手法(例えば、非特許文献1参照)が提案されている。符号化効率向上のためには、ビット深度変換誤差を最小化するようにビット深度変換を設計する必要がある。
画素値の振幅方向の疎性に着目すると、画像によっては、与えられたビット深度によって表現可能な値を全て含まない場合がある。例えば、10ビット信号の場合、0から1023までの1024種類の値を表現できる。振幅方向の疎性とは、画素値として画像内に含まれる値の種類が1024通り未満となる性質を指す。つまり、そうした画像では、画素値の頻度をヒストグラムとして表現した場合、頻度が零値になる画素値が存在する。なお、前述のビット深度変化処理は、ヒストグラムに対する一種の量子化処理とみなせる。
E. Reinhard, M. Stark, P. Shirley, and J. Ferwerda, "Photographic Tone Reproduction for Digital Images", In SIGGRAPH 2002 Conference Proceeding, ACM SIGGRAPH, Addison Wesley, pp. 267-277, August 2002
前述したように、頻度が零値になる画素値は、ビット深度変換誤差に影響を与えない。しかし、従来手法では、上述の画素値の疎性に基づいた設計がなされておらず、計算量の低減に改善の余地を残しているという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ビット深度変換誤差の最適性を保持しつつ、演算量を低減することができる適応量子化方法、適応量子化装置及び適応量子化プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、入力信号のヒストグラムに対して、与えられたヒストグラムの区間の数を示すレベル数で前記ヒストグラムを近似する量子化処理を行う適応量子化装置が行う適応量子化方法であって、前記区間の境界を示すクラス境界の候補を有意要素に制限する制限ステップと、前記クラス境界までの近似誤差の累積値を最小化する量子化値と前記近似誤差の累積値の最小値とをメモリに格納するメモリ格納ステップと、次のクラスでの前記クラス境界を選択する際、非有意要素を前記近似誤差の累積値計算から除外し、前記メモリに格納した最小値を読み出す最小値読み出しステップと、前記最小値を現時点での前記クラス境界の選択における前記近似誤差の累積値計算に用いることで、前記クラス境界の全要素に対して前記近似誤差の総和を最小化する前記クラス境界を選択するクラス境界選択ステップとを有する適応量子化方法である。
本発明の一態様は、前記適応量子化方法であって、前記非有意要素を前記クラス境界の候補から除外して前記有意要素をクラス境界の候補とする際に、前記クラス境界となり得ない前記有意要素を候補から除外するための前記クラス境界となり得る前記有意要素の上限及び下限を設ける上下限設定ステップと、前記上限及び前記下限の範囲に含まれる前記有意要素を前記クラス境界の候補とする。
本発明の一態様は、前記適応量子化方法であって、各クラスの境界が前記有意要素となる場合の近似誤差のみを参照テーブルに格納するテーブル格納ステップと、前記参照テーブルを参照して前記近似誤差の累積値の算出に用いる各クラス内の近似誤差を取得する。
本発明の一態様は、入力信号のヒストグラムに対して、与えられたヒストグラムの区間の数を示すレベル数で前記ヒストグラムを近似する量子化処理を行う適応量子化装置であって、前記区間の境界を示すクラス境界の候補を有意要素に制限する制限手段と、前記クラス境界までの近似誤差の累積値を最小化する量子化値と前記近似誤差の累積値の最小値とをメモリに格納するメモリ格納手段と、次のクラスでの前記クラス境界を選択する際、非有意要素を前記近似誤差の累積値計算から除外し、前記メモリに格納した最小値を読み出す最小値読み出し手段と、前記最小値を現時点での前記クラス境界の選択における前記近似誤差の累積値計算に用いることで、前記クラス境界の全要素に対して前記近似誤差の総和を最小化する前記クラス境界を選択するクラス境界選択手段とを備える適応量子化装置である。
本発明の一態様は、コンピュータに、前記適応量子化方法を実行させるための適応量子化プログラムである。
本発明によれば、ビット深度変換誤差の最適性を保持しつつ、演算量を低減することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態による適応量子化処理の動作を示すフローチャートである。 演算量低減型適応量子化処理の動作を示すフローチャートである。 図2に示すステップS205について詳細な処理動作を示すフローチャートである。 適応量子化装置の構成を示すブロック図である。 演算量低減型適応量子化装置の構成を示すブロック図である。 従来手法を用いた符号化装置の構成を示すブロック図である。 図6に示す符号化装置を変形した構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による適応量子化方法及び適応量子化装置を説明する。まず、適応量子化装置の基本動作原理について説明する。画素値kの頻度をh[k](k=0,・・・,K−1)として格納する。例えば、8ビットの輝度信号場合、kの取り得る範囲は0から255の値となる。このKレベルの信号をMレベル(M<K)に量子化する場合を考える。以下、Kを入力レベル数、Mを量子化レベル数と呼ぶ。
求めるべきパラメータは、次式を満たすM個のパラメータである。
Figure 0006368287
ここで、Lは、ヒストグラムにおける第m区間の上端であり、次式で定義されるものとする。
Figure 0006368287
ここで、Δはヒストグラムの第m区間の区間幅を表す。また、量子化後の各階調が、少なくとも1つ以上、量子化前の階調を含む必要があることから、L(0≦m≦M−2)はm≦L≦K−(M−m)の範囲に制限される。ここで、LM−1はLM−1=K−1に固定されているので、Lについては、m=M−1を省略し、m≦M−2を考えればよい。
e(L−(Δ−1),L)は次式で求まる値であり、ヒストグラムの区間[L−(Δ−1),L]を代表値c(L−(Δ−1),L)で近似した場合の近似誤差である。
Figure 0006368287
さらに、^c(L−(Δ−1),L)(^は続く文字の上に付く、以下同様)は、次式で求まる実数値c(L−(Δ−1),L)を四捨五入して整数化した値である。
Figure 0006368287
c(L−1(Δ−1),L)は、ヒストグラムの区間[L−(Δ−1),L]における重心位置を表す。以下、ヒストグラムの区間[L−(Δ−1),L]を第m量子化クラスと呼ぶ。
M個のパラメータ(Δ,・・・,Δ)の取り得る組み合わせは、Mとともに指数関数的に増加するため、この中から最適な組み合わせ(Δ ,・・・,Δ )を総当りで探索するのは、計算量的に困難である。
そこで、本実施形態では、第m量子化クラスの量子化誤差e(L−(Δ−1),L)が同クラスの上端Lと同クラスの区間幅Δに依存することに着目し、以下のように最適解を算出する。さらに、その際、ヒストグラムの非有意要素に基づく演算量削減を行う。
次に、基本解法について説明する。まず、ヒストグラムの区間[0,L]をm+1分割した際の近似誤差和Σ i=0e(L−(Δ−1),L)の最小値をS(L)として定義する。つまり、最適なΔ,・・・,Δを用いた場合のΣ i=0e(L−(Δ−1),L)に対する最小値である。ここで、e(L−(Δ−1),L)が第m量子化クラスの上端Lmと同クラスの区間幅Δmに依存することに着目すると、S(L)はSm−1(L−Δ)を用いて、次式のように表わせる。
Figure 0006368287
なお、m=0,・・・,M−1である。また、L=m,・・・,K−(M−m)である。
Δの範囲は、次のようになる。Lm−1=L−Δであることから、L−Δの範囲は、m−1≦L−Δ≦K−(M−m+1)となる。このため、Δの範囲は、与えられたLを用いて次式のよう表せる。
Figure 0006368287
さらに、Δ≧1であることを考慮すると、次式を得る。
Figure 0006368287
ここで、算出したS(L)を格納しておき、Sm+1(Lm+1)の計算で用いるものとする。さらに、式(5)の右辺を最小化するΔの値をΔ (Lm)として、各L(=m,・・・,K−M+m)に対して、^Lm−1[L]=Lm−Δ (Lm)を格納しておくものとする。
式(1)の最小化問題は、次式のように表せる。
Figure 0006368287
上式を最小化するΔM−1をΔ M−1とおく(次式の通り)。
Figure 0006368287
このΔ M−1を用いて、第M−2クラスの上端の最適値はL M−2=LM−1−Δ M−1=K−1−Δ M−1と求まる。第M−3クラスの上端の最適値は、L M−2に対する最適解として、^LM−3[L M−2]として格納されているので、該当する値を参照し、L M−3=^LM−3[L M−2]とする。この結果、第M−2クラスの区間幅は、Δ M−2=L M−2−L M−3と求まる。以下、同様の参照処理をL M−4=^LM−4[L M−3],・・・,L =^L[L ]として繰り返し、得られた各クラスの上端値を用いて、Δ M−3=L M−3−L M−4,・・・,Δ =L −L −1として求める。なお、L −1=−1である。
次に、視覚感度特性を考慮した重み付き歪み量の最小化について説明する。視覚系は、低輝度の画素値の変化に比べて、高輝度の画素値の変化に鈍感である。そこで、こうした視覚特性を考慮して量子化を行う場合は、以下のように行う。まず、画素値k(k=0,・・・,K−1)に対する重み係数として、w[k]を設定する。この重み係数は、外部から与えられるものとする。例えば、高輝度(大きなk)の重みを低輝度(小さなk)の重みより小さな値に設定すれば、上記の輝度差に対する視覚特性を量子化処理に組み込むことが可能になる。この重み係数を用いて、画素値kに対する頻度h[k]を~h[k]=w[k]h[k](~は続く文字の上に付く、以下同様)として補正し、この補正後のヒストグラム~h[k]に対して、前述の量子化処理を実施する。
次に、ヒストグラムの非有意要素に基づく演算量削減について説明する。ヒストグラムの非有意要素(頻度値が零値となる要素)に着目した演算量削減手法を導入する。なお、以下では、ヒストグラムh[k](k=0,・・・,K−1)の要素を指定するインデックスkを当該ヒストグラムの要素インデックスと呼び、ヒストグラムh[k]の有意要素(~K個)を指定するインデックス~k(~k=0,・・・,~K−1)を当該ヒストグラムの有意要素インデックスと呼ぶ。
画素値L+1における頻度値h[L+1]が零値である場合、即ち、h[L+1]=0の場合、ヒストグラムの区間[L−(Δ−1,L+1]に対する近似誤差は、ヒストグラムの区間[L−(Δ−1),L]に対する近似誤差と等しい。h[L+1]=0であることから、量子化の対象となる区間にh[L+1]を加えたとしても、量子化による近似には影響を与えないためである。従って、h[L+1]=0の場合、前述の式(5)に基づくS(L+1)の算出は省略することが可能となる。
ヒストグラムの非有意要素に着目した適応処理の準備として、以下の参照テーブルを用意する。Z[k](k=0,・・・,K−1)は、ヒストグラムの区間[0,k]に含まれる非有意要素の個数を格納する。F[~k]は、第~k番目の非有意要素に対応する要素インデックスを格納する。Ψ[m](m=0,・・・,M−1)は第mビンの上端となりうる有意要素インデックスの最大値を格納する。
Ψ[m](m=0,・・・,M−1)は第mビンの上端となりうる有意要素インデックスの最小値を格納する。ここで、Ψ[m]、Ψ[m](m=0,・・・,M−1)は各々、次のように設定される。
Figure 0006368287
Figure 0006368287
次に、最適解の求解について説明する。非有意要素に対する不要な演算を省略し、演算量を低減するために、有意要素インデックスを用いた最適解の求解アルゴリズムを以下に示す。以下では、F[~L]=L,F[~Δ]=Δとする。
ヒストグラムの区間[0,F[~L]]をm+1分割した場合を考え、近似誤差e(F[~L−(~Δ−1)],F[~L])を~e(~L−(~Δ−1),~L)と定義し、近似誤差和Σ i=0~e(~L−(~Δ−1),~L)の最小値を~S(~L)として定義する。つまり、最適な~Δ,・・・,~Δを用いた場合のΣ i=0~e(~L−(~Δ−1),~L)に対する最小値である。なお、~S(~L)はS(F[~L])と等しい。ここで、~e(~L−(~Δ−1),~L)が第m量子化クラスの上端の有意要素インデックス~Lと同クラスの区間幅内の有意要素数~Δに依存することに着目すると、~S(~L)は~Sm−1(~L−~Δ)を用いて、次式のように表わせる。
Figure 0006368287
なお、m=0,・・・,M−1である。また、~L=Ψ[m],・・・,Ψ[m]である。
の範囲は、次のようになる。~Lm−1=~L−~Δであることから、~L−~Δの範囲は、Ψ[m−1]≦~L−~Δ≦Ψ[m−1]となる。このため、~Δの範囲は、与えられた~Lを用いて次式のよう表せる。
Figure 0006368287
さらに、~Δ≧1であることを考慮すると、次式を得る。
Figure 0006368287
ここで、算出した~S(~L)を格納しておき、~Sm+1(~Lm+1)の計算で用いるものとする。さらに、式(12)の右辺を最小化する~Δを~Δ (~Lm) とし、第mビンの上端を~Lとした場合の最適な第m−1ビンの上端として、~Lm−1[~Lm]=~L−~Δ (~Lm)を各~L(=Ψ[m],・・,Ψ[m])に対して格納しておくものとする。
式(1)の最小化問題は、次式のように表せる。
Figure 0006368287
ここで、~K=K−Z[K−1]である。上式を最小化する~ΔM−1を~Δ M−1
とおく(次式の通り)。
Figure 0006368287
~LM−1の取り得る値は、K−Z[K−1]−1のみであることから、~LM−1=K−Z[K−1]−1となる。~LM−1及び~Δ M−1を用いて、第M−2クラスの上端の有意要素インデックスの最適値は~L M−2==LM−1−~Δ M−1=K−Z[K−1]−1−~Δ M−1と求まる。第M−3クラスの上端の有意要素インデックスの最適値は、~L M−2に対する最適解として、^LM−3[~L M−2]として格納されているので、該当する値を参照し、~L M−3=^LM−3[~L M−2]とする。この結果、第M−2クラスの区間幅内の有意要素数は、~Δ M−2=~L M−2−~L M−3と求まる。
以下、同様の参照処理を~L M−4=^LM−4[~L M−3],・・・,~L =^L[~L ]として繰り返し、得られた各クラスの上端の有意要素インデックスを用いて、~Δ M−3=~L M−3−~L M−4,・・・,~Δ =~L −~L −1として求める。なお、~L −1=−1である。各クラスの上端の有意要素インデックス~LM−1,~L M−2,・・・,~L から、F[~LM−1],F[~LM−1],F[~L M−2],・・・,F[~L ]により、各クラスの上端が求まる。
次に、量子化誤差のルックアップテーブルへの格納について説明する。LとΔの組み合わせによっては、異なる量子化クラス(mの値が異なるという意味)において、量子化誤差e(L−(Δ−1),L)が必要となる。その度に、量子化誤差e(L−(Δ−1),L)を算出するのは、計算コストの観点から得策ではない。計算結果を格納し、必要に応じて格納結果を呼び出すことで、演算量を低減できる。
そこで、e(L−(Δ−1),L)として取りうる値をルックアップテーブル(M×K要素)に格納する。格納処理は、以下のようになる。
1.for ~i=0,・・・,K−Z[K−1]−2
2. for ~i=~i+1,・・・,min(~i+K−Z[K−1]−M−1,K−Z[K−1]−1)
3. E[~i,~i]←e(F[~i],F[~i])
ここで、←は値の代入を表す。
上述のルックアップテーブル((K−Z[K−1]−1)×(K−Z[K−1])要素)E[~i,~i]へ格納する量子化誤差e(F[~i],F[~i])の計算過程にも重複した計算が存在するため、そうした重複部分を省略することで、演算量の低減を図る。
まず、以下の値を定義する。
Figure 0006368287
Figure 0006368287
Figure 0006368287
これらを用いて、重心位置c(~i,L)、量子化誤差e(~i,L)を再定義すると、次のようになる。
Figure 0006368287
Figure 0006368287
これより、c(~i,~i)及びe(~i,~i)が以下の漸化関係を持つことが分かる。
Figure 0006368287
Figure 0006368287
上記の関係に基づきe(~i,~i)を算出し、算出結果をルックアップテーブル((K−Z[K−1]−1)×(K−Z[K−1])要素)に格納する。
次に、図1を参照して、前述した基本原理に基づく適応量子化処理の動作を説明する。図1は、適応量子化処理の動作を示すフローチャートである。この適応量子化処理は、コンピュータ装置が行う処理である。まず、入力信号を読み込み、入力信号値のヒストグラムを生成する(ステップS101)。
次に、ヒストグラムの要素インデックスをk、ヒストグラムの有意要素インデックスを~kとし、このkと~kの対応関係を格納した参照テーブルとして、F[~k]を生成する(ステップS102)。具体的な生成方法は、以下の通りである。
1.~k←0
2.for k=0,・・・,K−1
3. if h[k]≠0
4. F[~k]←k
5. ~k←~k+1
4.、5.の処理は、3.の判定式が真の時に実行する。
次に、ヒストグラムの区間[0,k]に含まれる非有意要素の個数を格納した参照テーブルとして、Z[k]を生成する(ステップS103)。具体的な生成方法は、以下の通りである。
1.j←0
2.for k=0,・・・,K−1
3. if h[k]=0
4. j←j+1
5. Z[k]←j
次に、非有意係数をスキップすることに伴うLの最大値を格納した参照テーブルとして、Ψ[m](m=0,・・・,M−1)を生成する。具体的には、ヒストグラムの第k要素までに含まれる非有意要素の個数Z[k]を用いて、次式により設定する(ステップS104)。
Ψu[m]= m−M+K−Z[m−M+K](m=0,・・・,M−1)
また、非有意係数をスキップすることに伴うLの最小値を格納した参照テーブルとして、Ψ[m](m=0,・・・,M−1)を生成する。具体的には、次式により設定する。
Figure 0006368287
次に、ステップS107までの処理をj=1,・・・,K−M−1−Z[K−M−1]として繰り返す(ステップS105)。そして、ヒストグラムの区間[0、F[j]]を代表値(式(4)により求まる重心)で近似した場合の近似誤差~e[0,j]を求め、同近似誤差をS(j)に格納する(ステップS106)。
次に、ステップS118までの処理をm=1,・・・,M−1として繰り返す(ステップS108)。そして、ステップS117までの処理を~L=Ψ[m],・・・,Ψ[m]として繰り返す(ステップS109)。さらに、ステップS114までの処理を~Δ=1,・・・,~L−Ψ(m−1)として繰り返す(ステップS110)。
次に、ヒストグラムの区間[F[~L−(~Δ−1)],F[~L]]の代表値を式(4)により求める(ステップS111)。続いて、ヒストグラムの区間[F[~L−(~Δ−1)],F[~L]]を代表値(ステップS111で求めた値)で近似した場合の近似誤差を式(3)より求める(ステップS112)。同近似誤差を~e(~L−(~Δ−1),~L)とする。
次に、~Sm−1(~L−~Δ)+~e(~L−(~Δ−1),~L)の値を計算する(ステップS113)。続いて、~Sm−1(~L−~Δ)+~e(~L−(~Δ−1),~L)(~Δ=1,・・・,~L−(m−1))の中での最小値を~S(~L)に格納する(ステップS115)。
次に、~Sm−1(~L−~Δ)+~e(~L−(~Δ−1),~L)(~Δ=1,・・・,~L−(m−1))を最小化する~Δを用いて、~L−~Δを^Lm−1(~L)に格納する(ステップS116)。^L−1(~L)を最適パス追跡用参照テーブルと呼ぶ。
次に、L M−1にK−1を代入する。また、~L M−1にK−Z[K−1]−1を代入する(ステップS119)。
次に、ステップS122までの処理をm=M−1、・・・,1として繰り返す(ステップS120)。そして、^Lm−1(~L )を読み込み、~L m−1に代入する。また、F[~L m−1]を読み込み、L m−1に代入する(ステップS121)。
次に、図2を参照して、演算量低減型適応量子化処理の動作を説明する。図2は、演算量低減型適応量子化処理の動作を示すフローチャートである。図2に示す処理動作は、コンピュータ装置において、近似誤差を参照テーブルに格納し、適宜、同参照テーブルから近似誤差を読み込む形に拡張した適応量子化処理の動作である。
ステップS201−S204の処理動作は、図1に示すステップS101−S104と同じであるため、ここでは説明を省略する。
次に、ヒストグラムの各区間を代表値で近似した際の近似誤差を格納した参照テーブルを生成する(ステップS205)。なお、ステップS205の処理については、後で詳述する。
ステップS206−S212の処理動作は、図1に示すステップS105−S111と同じであるため、ここでは説明を省略する。
次に、ヒストグラムの区間[F[~L−(~Δ−1)],F[~L]]を代表値で近似した場合の近似誤差を参照テーブルE(~L−(~Δ−1),~L)から読み込む(ステップS213)。
次に、~Sm−1(~L−~Δ)+E(~L−(~Δ−1),~L)の値を計算する(ステップS214)。
次に、~Sm−1(~L−~Δ)+E(~L−(~Δ−1),~L)(~Δ=1,・・・,~L−(m−1))の中での最小値を~S(~L)に格納する(ステップS216)。
次に、~Sm−1(~L−~Δ)+E(~L−(~Δ−1),~L)(~Δ=1,・・・,~L−(m−1))を最小化する~Δを用いて、~L−~Δを^Lm−1(~L)に格納する(ステップS217)。
ステップS220−S223は、図1に示すステップS119−S122と同じであるため、ここでは説明を省略する。
次に、図3を参照して、図2に示すステップS205について詳細な処理動作を説明する。図3は、図2に示すステップS205について詳細な処理動作を示すフローチャートである。
まず、入力信号のヒストグラムを読み込む(ステップS301)。そして、参照テーブルZ[k](k=0,・・・,K−1)、F[~k](~k=0,・・・,K−Z[K−1]−1)を読み込む(ステップS302)。
次に、ステップS305までの処理を~k=1,・・・,K−Z[K−1]−1として繰り返す(ステップS303)。そして、q[0,~k],q[0,~k],q[0,~k]に0を格納する(ステップS304)。
次に、ステップS316までの処理を~i=0,・・・,K−Z[K−1]−2として繰り返す(ステップS306)。そして、~i+K−Z[K−1]−M−1とK−Z[K−1]−1を比較して、小さい方の値を変数Uに格納する(ステップS307)。
次に、ステップS315までの処理を~i=~i+1,・・・,Uとして繰り返す(ステップS308)。そして、参照テーブルF[~i]を読み込み、iにF[~i]を代入する。また、参照テーブルF[~i]を読み込み、iにF[~i]を代入する(ステップS309)。
次に、q[i,i−1]、h[i]を読み込み、q[i,i−1]+h[i]を算出し、算出結果をq[i,i]に格納する(ステップS310)。続いて、q[i,i−1],h[i],iを読み込み、q[i,i−1]+ih[i]を算出し、算出結果をq[i,i]に格納する(ステップS311)。
次に、q[i,i−1]、h[i]、iを読み込み、q[i,i−1]+i h[i]を算出し、算出結果をq[i,i]に格納する(ステップS312)。続いて、q[i,i−1]、q[i,i−1]を読み込み、q[i,i]/q[i,i]を算出し、算出結果をc[i,i]に格納する(ステップS313)。
次に、q[i,i−1],q[i,i−1],q[i,i−1],c[i,ie]を読み込み、q[i,i]−2c[i,i]q[i,i]+c[i,i[i,i]を算出し、算出結果をE[~i,~i]に格納する(ステップS314)。
次に、図4を参照して、適応量子化装置の構成について説明する。図4は、適応量子化装置の構成を示すブロック図である。ヒストグラム生成部400は、入力信号を入力として読み込み、入力信号のヒストグラムを生成し、入力信号のヒストグラム及び入力信号のレベル数Kをヒストグラム・入力信号素数記憶部401に格納する。量子化クラス数記憶部402は、量子化クラス数Mを格納する。
要素インデックス参照テーブル生成部403は、ヒストグラムの要素インデックスをk、ヒストグラムの有意要素インデックスを~kとし、このkと~kの対応関係を格納した参照テーブルとして、F[~k]を生成する。そして、この参照テーブルを要素インデックス記憶部404に格納する。具体的な参照テーブルの生成方法は、図1に示すステップS102の通りである。
非有意要素数参照テーブル生成部405は、ヒストグラムの区間[0,k]に含まれる非有意要素の個数を格納した参照テーブルとして、Z[k]を生成する。そして、この参照テーブルを非有意要素数記憶部406に格納する。具体的な参照テーブルの生成方法は、図1に示すステップS103の通りである。
量子化クラス上界値参照テーブル生成部407は、第mクラスの有意要素インデックスの最大値を格納した参照テーブルとして、Ψ[m](m=0,・・・,M−1)を生成する。そして、この参照テーブルを量子化クラス上界値記憶部408に格納する。具体的な参照テーブルの生成方法は、図1に示すステップS104の通りである。
量子化クラス下界値参照テーブル生成部409は、第mクラスの有意要素インデックスの最小値を格納した参照テーブルとして、Ψ[m](m=0,・・・,M−1)を生成する。そして、この参照テーブルを量子化クラス下界値記憶部410に格納する。具体的な参照テーブルの生成方法は、図1に示すステップS104の通りである。
近似誤差算出部411は、入力信号のヒストグラム、入力信号のレベル数、量子化クラス数、要素インデックスの参照テーブル、非有意要素数の参照テーブル、量子化クラスの上界値の参照テーブル、量子化クラスの下界値の参照テーブルを入力として、ヒストグラムを量子化クラス数で指定されたクラス数に分割した場合の近似誤差の最小値を算出し、この最小値を近似誤差最小値記憶部412に格納する。また、各量子化クラスにおいて近似誤差の累積値を最小化するクラスの上端を表す有意要素インデックスを、最適パス追跡用参照テーブルとして、量子化クラス上端最適値記憶部413に格納する。具体的な処理は、図1に示すステップS105〜S118の通りである。
量子化クラス上端最適値追跡部414は、入力信号のレベル数、量子化クラス数、要素インデックス参照テーブル、有意要素数参照テーブル、最適パス追跡用参照テーブルを入力として、近似誤差の最小値を実現する際のクラスの上端を表す要素インデックスを算出する。具体的な処理は、図1に示すステップS119〜S122の通りである。
次に、図5を参照して、近似誤差を参照テーブルに格納し、適宜、同参照テーブルから近似誤差を読み込む形に拡張した演算量低減型適応量子化装置の構成を説明する。図5は、演算量低減型適応量子化装置の構成を示すブロック図である。図5において、図4に示す装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図5に示す装置が図4に示す装置と異なる点は、近似誤差最小値算出部511、量子化クラス上端最適値追跡部514、近似誤差算出部515、近似誤差記憶部516が設けられている点である。
近似誤差最小値算出部511は、入力信号のヒストグラム、入力信号のレベル数、量子化クラス数、要素インデックスの参照テーブル、非有意要素数の参照テーブル、量子化クラスの上界値の参照テーブル、量子化クラスの下界値の参照テーブル近似誤差の参照テーブルを入力として、ヒストグラムを量子化クラス数で指定されたクラス数に分割した場合の近似誤差の最小値を算出し、この最小値を近似誤差最小値記憶部412に格納する。また、各量子化クラスにおいて近似誤差の累積値を最小化するクラスの上端を表す有意要素インデックスを、最適パス追跡用参照テーブルとして、量子化クラス上端最適値記憶部413に格納する。具体的な処理は、図2に示すステップS206〜S219の通りである。
量子化クラス上端最適値追跡部514は、入力信号のレベル数、量子化クラス数、要素インデックス参照テーブル、有意要素数参照テーブル、最適パス追跡用参照テーブルを入力として、近似誤差の最小値を実現する際のクラスの上端を表す要素インデックスを算出する。具体的な処理は、図2に示すステップS220〜S223の通りである。
近似誤差算出部515は、入力信号のヒストグラム、入力信号のレベル数、量子化クラス数、要素インデックスの参照テーブル、非有意要素数の参照テーブルを入力として、近似誤差を算出し、近似誤差の参照テーブルとして、算出して近似誤差を近似誤差記憶部516に格納する。具体的な処理は、図3に示す通りである。
次に、適応量子化処理の基本処理について説明する。非有意係数に対する不要な処理を削除した適応量子化処理は以下のようになる。
1.入力信号のヒストグラム(クラス数K)を生成する。
2.量子化後のクラス数Mを読み込む。
3.参照テーブルZ[k](k=0,・・・,K−1)、Ψ[m],Ψ[m](m=0,・・・,M−1),F[~k](~k=0,・・・,K−Z[K−1]−1)を生成する。
4.for j=0,・・・,K−M−1−Z[K−M−1]
5. ヒストグラムの区間[0,F[j]]を代表値(式(4)により求まる重心)で近似した場合の近似誤差を求め、同近似誤差をS(j)に格納する。
6.for m=1,・・・,M−1
7. for ~L=Ψ[m],・・・,Ψ[m]
8. for ~Δ=1,・・・,~L−Ψ(m−1)
9. ヒストグラムの区間[F[~L−(~Δ−1)],F[~L]]を代表値で近似した場合の近似誤差を求める。代表値は式(4)により求め、同近似誤差は式(3)より求める。同近似誤差を~e(~L−(~Δ−1),~L)とする。
10. ~Sm−1(~L−~Δ)+~e(~L−(~Δ−1),~L)の値を計算する。
11. ~Sm−1(~L−~Δ)+~e(~L−(~Δ−1),~L)(~Δ=1,・・・,~L−(m−1))の中での最小値を~S(~L)に格納する。
12. ~Sm−1(~L−~Δ)+~e(~L−(~Δ−1),~L)(~Δ=1,・・・,~L−(m−1))を最小化する~Δを用いて、~L−~Δを^Lm−1(~L)に格納する。
13.L M−1←K−1
14.~L M−1←K−Z[K−1]−1
15.for m=M−1,・・・,1
16. ^Lm−1(~L )を読み込み、~L m−1←^Lm−1(~L )とする。
17. L m−1←F[~L m−1
次に、演算量低減処理を伴う適応量子化処理の動作を説明する。前述のルックアップテーブルを参照する方式の場合は、以下のようになる。
1.入力信号のヒストグラム(クラス数K)を生成する。
2.量子化後のクラス数Mを読み込む。
3.参照テーブルZ[k](k=0,・・・,K−1),Ψ[m],Ψ[m](m=0,・・・,M−1),F[~k](~k=0,・・・,K−Z[K−1]−1)を生成する。
4.後述する「近似誤差参照テーブル生成処理」に基づき、近似誤差を格納した参照テーブルE[~i,~i]を生成する。
5.for j=0,・・・,K−M−1−Z[K−M−1]
6. S(j)←E[0,j]
7.適応量子化処理の基本処理の6.以降の処理を実施する。
次に、近似誤差参照テーブル生成処理について説明する。
1.for ~k=0,・・・,K−Z[K−1]−1
2.q[0,~k]←0
3.q[0,~k]←0
4.q[0,~k]←0
5.for ~i=0,・・・,K.Z[K−1]−2
6. for ~i=i+1,・・・,min(i+K.Z[K−1]−M−1,K−Z[K−1]−1)
7. i=F[~i
8. i=F[~i
9. q[i,i]←q[i,i−1]+h[i
10. q[i,i]←q[i,i−1]+ih[i
11. q[i,i]←q[i,i−1]+i h[i
12. c[i,i]←q[i,i]/q[i,i
13. E[~i,~i]←q[i,i]−2c[i,i]q[i,i]+c[i,i[i,i
以上説明したように、画像信号符号化の際のビット深度変換技術のうち、画素値の出現頻度を示すヒストグラムの量子化としてビット深度を変換する(画素値の出現範囲を0〜K−1から0〜M−1に減少させることにより(K:入力レベル数>M:量子化レベル数)、ビット深度を低くする)ようにした。このように、出現頻度がゼロとなる画素値を考慮してヒストグラムの区間分割を決定することにより、ビット深度変換に伴う誤差の最適性を維持しつつもビット深度変換に伴う演算量を低減することができる。そのため、階調変換に伴う変換誤差の最小化を維持しつつ、階調変換を実現するための演算量を低減することが可能となる。
前述した実施形態における適応量子化装置の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
ビット深度変換誤差の最適性を保持しつつ、演算量を低減することが不可欠な用途に適用できる。
400・・・ヒストグラム生成部、401・・・ヒストグラム・入力信号要素数記憶部、402・・・量子化クラス数記憶部、403・・・要素インデックス参照テーブル生成部、404・・・要素インデックス記憶部、405・・・非有意要素数参照テーブル生成部、406・・・非有意要素数記憶部、407・・・量子化クラス上界値参照テーブル生成部、408・・・量子化クラス上界値記憶部、409・・・量子化クラス下界値参照テーブル生成部、410・・・量子化クラス下界値記憶部、411・・・近似誤差算出部、412・・・近似誤差最小値記憶部、413・・・量子化クラス上端最適値記憶部、414・・・量子化クラス上端最適値追跡部、511・・・近似誤差最小値算出部、514・・・量子化クラス上端最適値追跡部、515・・・近似誤差算出部、516・・・近似誤差記憶部

Claims (5)

  1. 入力信号のヒストグラムに対して、与えられたヒストグラムの区間の数を示すレベル数で前記ヒストグラムを近似する量子化処理を行う適応量子化装置が行う適応量子化方法であって、
    前記区間の境界を示すクラス境界の候補を有意要素に制限する制限ステップと、
    前記クラス境界までの近似誤差の累積値を最小化する量子化値と前記近似誤差の累積値の最小値とをメモリに格納するメモリ格納ステップと、
    次のクラスでの前記クラス境界を選択する際、非有意要素を前記近似誤差の累積値計算から除外し、前記メモリに格納した最小値を読み出す最小値読み出しステップと、
    前記最小値を現時点での前記クラス境界の選択における前記近似誤差の累積値計算に用いることで、前記クラス境界の全要素に対して前記近似誤差の総和を最小化する前記クラス境界を選択するクラス境界選択ステップと
    を有する適応量子化方法。
  2. 前記非有意要素を前記クラス境界の候補から除外して前記有意要素をクラス境界の候補とする際に、前記クラス境界となり得ない前記有意要素を候補から除外するための前記クラス境界となり得る前記有意要素の上限及び下限を設ける上下限設定ステップと、
    前記上限及び前記下限の範囲に含まれる前記有意要素を前記クラス境界の候補とする請求項1に記載の適応量子化方法。
  3. 各クラスの境界が前記有意要素となる場合の近似誤差のみを参照テーブルに格納するテーブル格納ステップと、
    前記参照テーブルを参照して前記近似誤差の累積値の算出に用いる各クラス内の近似誤差を取得する請求項1または2に記載の適応量子化方法。
  4. 入力信号のヒストグラムに対して、与えられたヒストグラムの区間の数を示すレベル数で前記ヒストグラムを近似する量子化処理を行う適応量子化装置であって、
    前記区間の境界を示すクラス境界の候補を有意要素に制限する制限手段と、
    前記クラス境界までの近似誤差の累積値を最小化する量子化値と前記近似誤差の累積値の最小値とをメモリに格納するメモリ格納手段と、
    次のクラスでの前記クラス境界を選択する際、非有意要素を前記近似誤差の累積値計算から除外し、前記メモリに格納した最小値を読み出す最小値読み出し手段と、
    前記最小値を現時点での前記クラス境界の選択における前記近似誤差の累積値計算に用いることで、前記クラス境界の全要素に対して前記近似誤差の総和を最小化する前記クラス境界を選択するクラス境界選択手段と
    を備える適応量子化装置。
  5. コンピュータに、請求項1から3のいずれか1項に記載の適応量子化方法を実行させるための適応量子化プログラム。
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