JP6365846B2 - コークスケーキの押出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コークスケーキの押出し方法に関し、特にコークスケーキの押出し時に観察される炉高方向(炉天井方向)へのコークスケーキの盛り上がり変形に伴う突上げ詰まりを招くことなく円滑なコークスケーキの押出しを行うための方法に関する。
図8は従来の室炉式コークス炉の一例を説明するための図である。図8において、コークス炉51は、コークス炉本体61と、押出し機71と、ガイド車81と、から構成されている。コークス炉本体61は、装入孔62から充填される石炭を乾留して約1000℃の赤熱コークス(コークスケーキ63)とする炭化室64と炭化室64を加熱する燃焼室(図示せず)とを交互に配置して構成されている。押出し機71は、炭化室64の一方の端部に配置されている。押出し機71は、炭化室64内のコークスケーキ63をガイド車81側に押出す押出しラム72を備え、コークスケーキ63を炭化室64からガイド車81に押出す役目を果たしている。ガイド車81は、ガイドウェイ82を介して、炭化室64の他方の端部に配置されている。ガイド車81は、炭化室64から押出されたコークスケーキ63を外部へ搬送する役目を果たしている。
前記コークス炉51の操業では、炭化室64内の乾留後のコークスケーキ63を押出し機71により炉外に排出する際、炉壁の状況や石炭の乾留状況(収縮)の如何によっては、生成したコークスケーキ63の排出が困難となって閉塞する、いわゆる押詰りという現象が発生することがある。この押詰りが発生した場合、炉壁の損傷拡大や生産スケジュールの変更に伴うコークス生産性低下などへの影響が懸念される。従って、コークスケーキ63の押詰りを防止することは、コークス炉の操業に当たって極めて重要な事項となる。
ところで、コークスケーキ63の「押詰り」による押出し不良の現象としては、コークスケーキ63と炉壁との抵抗に起因する上述した押詰りの他に、押出し時にコークスケーキ63が上方(炭化室64の天井方向)に盛り上がり、やがて天井に達する「突上げ詰まり」を招くことがある(図9参照)。この突上げ詰まりも上述した押詰りの一種であり、発生を防止する必要がある。
本出願人は、このコークスケーキの突上げ詰まりの発生を防止する技術として、コークス炉炭化室内コークスケーキの押出しに際し、コークスケーキ高さを所定の位置の装入孔に設けた非接触型距離計により測定し、そのコークスケーキの頂部と炉天井までの間隔が突上げ詰まりが予想される間隔に達したら、押出し機の運転を停止するコークスケーキの押出し方法を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−19708号公報
特許文献1に開示された技術において、問題となるコークスケーキの突上げ詰まりをある程度良好に検出することができ、炉壁の損傷やコークス生産性の低下をある程度防止することができる。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、非接触型距離計が炭化室天井の石炭の装入孔の一部にのみ設けられているため、非接触型距離計が設けられた位置直下のコークスケーキの高さしか計測することができず、全体としてのコークスケーキの高さを正確に計測することができない問題があった。この点、すべての装入孔に非接触型距離計を設置することも考えられるが、その場合は多数の非接触型距離計を用いなければならず、コストがかかる問題がある。また、非接触型距離計を設けた装入孔は、そもそも炭化室に石炭を充填するために使用されるもので、石炭の再充填ごとに非接触型距離計を設置し直さなければならず、その作業に手間のかかる問題もあった。
本発明の目的は、炭化室内のコークスケーキの突上げ高さを正確に計測することができ、しかも簡単な設備で計測に手間のかからないコークスケーキの押出し方法を提案することにある。
従来技術が抱えている前述の課題を解決し、前記の目的を実現するために鋭意研究した結果、発明者らは、以下に述べる新規なコークスケーキの押出し方法を開発するに到った。即ち、本発明は、炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、前記押出し機に信号の送信手段または受信手段を、前記ガイド車に受信手段または送信手段を、一対の送信手段と受信手段とがコークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置となるよう設け、前記送信手段からの信号を受信手段が受信できるときはコークスケーキの押出しを継続し、前記送信手段からの信号を受信手段が受信できなくなったときはコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することを特徴とするコークスケーキの押出し方法である。
また、本発明は、炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、前記押出し機に信号の送信手段を設け前記ガイド車に受信手段を設けるかまたは前記ガイド車に信号の送信手段を設け前記押出し機に受信手段を設けるにあたり、複数対の送信手段と受信手段とを、コークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置であって、高さ方向の異なる位置に設け、対応する一対の送信手段と受信手段との間において、受信できていた信号が受信できなくなった場合にコークスケーキの最大高さが送信手段と受信手段を結ぶ直線上の高さに至ったと判断し、複数対の送信手段と受信手段におけるコークスケーキの最大高さの判断結果から、時間もしくは押し出しラム先端位置に対するコークスケーキの最大高さの変化を計測し、計測した最大高さの時間もしくは押し出しラム先端位置に対する変化に基づき、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井まで到達しないことが予想できる場合は、コークスケーキの押出しを継続し、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井に到達し、コークスケーキの突上げ詰まりの発生が予想できる場合は、コークスケーキの押出しを中止することを特徴とするコークスケーキの押出し方法である。
さらに、本発明は、炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、前記押出し機または前記ガイド車またはその両方に、信号の送信手段および受信手段の両方をコークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置となるよう設け、前記送信手段からの信号がコークスケーキに反射した反射信号を受信手段が受信できないときはコークスケーキの押出しを継続し、前記反射信号を受信手段が受信できるようになったときはコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することを特徴とするコークスケーキの押出し方法である。
さらにまた、本発明は、炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、前記押出し機または前記ガイド車またはその両方に信号の送信手段および受信手段の両方を設けるにあたり、複数対の送信手段と受信手段とを、コークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置であって、高さ方向の異なる位置に設け、前記送信手段からの信号がコークスケーキに反射した反射信号を受信手段で計測し、受信できていなかった前記反射信号が受信できるようになった場合にコークスケーキの最大高さが送信手段からの信号を反射できる高さに至ったと判断し、複数対の送信手段と受信手段におけるコークスケーキの最大高さの判断結果から、時間もしくは押し出しラム先端位置に対するコークスケーキの最大高さの変化を計測し、計測した最大高さの時間もしくは押し出しラム先端位置に対する変化に基づき、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井まで到達しないことが予想できる場合は、コークスケーキの押出しを継続し、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井に到達し、コークスケーキの突上げ詰まりの発生が予想できる場合は、コークスケーキの押出しを中止することを特徴とするコークスケーキの押出し方法である。
なお、前記のように構成される本発明に係るコークスケーキの押出し方法においては、
(1)前記一対の送信手段と受信手段として、マイクロ波送信機とマイクロ波受信機とを用いること、
(2)前記一対の送信手段と受信手段として、押出し機およびガイド車のいずれか一方に設けた距離計を用いること、
がより好ましい解決手段となるものと考えられる。
本発明のコークスケーキの押出し方法によれば、送信手段からの信号を受信手段が受信できるときはコークスケーキの押出しを継続し、送信手段からの信号を受信手段が受信できなくなったときはコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することにより、コークスケーキの最大高さの上昇(突上げ)を正確に検出でき、コークスケーキの押出しの継続/中止の判断を的確にすることができる。そのため、突上げ詰りによる炉壁への負荷を発生前に停止することが可能となった。このことにより、炉壁にかかる過剰な負荷を減らすことができたため、炉壁の損傷、崩落を防止することが可能となった。また、コークスケーキの突上げの検出手段を簡単な構成とすることができるとともに、計測の手間もかからなくなった。
本発明のコークスケーキの押出し方法を実施する室炉式コークス炉の一例を説明するための図である。 本発明のコークスケーキの押出し方法を実施する室炉式コークス炉の一例を説明するための図である。 本発明のコークスケーキの押出し方法を実施する押出しラムの一実施例を示す側面図である。 本発明のコークスケーキの押出し方法におけるコークスケーキの押出しの継続/中止の制御を説明するための図である。 本発明のコークスケーキの押出し方法におけるコークスケーキの押出しの継続/中止の制御を説明するためのグラフである。 本発明のコークスケーキの押出し方法を実施する室炉式コークス炉の他の例の要部を示す図である。 本発明のコークスケーキの押出し方法におけるコークスケーキの押出しの継続/中止の制御を説明するためのグラフである。 従来の室炉式コークス炉の一例を説明するための図である。 室炉式コークス炉における突上げ詰まりを説明するための図である。
図1及び図2はそれぞれ本発明のコークスケーキの押出し方法を実施する室炉式コークス炉の一例を説明するための図である。図1及び図2において、コークス炉1は、コークス炉本体11と、押出し機21と、ガイド車31と、から構成されている。コークス炉本体11は、装入孔12から充填される石炭を乾留して約1000℃の赤熱コークス(コークスケーキ13)とする炭化室14と炭化室14を加熱する燃焼室(図示せず)とを交互に配置して構成されている。押出し機21は、炭化室14の一方の端部に配置されている。押出し機21は、炭化室14内のコークスケーキ13をガイド車31側に押出す押出しラム22を備え、コークスケーキ13を炭化室14からガイド車31に押出す役目を果たしている。ガイド車31は、ガイドウェイ32を介して、炭化室14の他方の端部に配置されている。ガイド車31は、炭化室14から押出されたコークスケーキ13を外部へ搬送する役目を果たしている。
上述した構成は、従来の室炉式コークス炉の構成と同じである。本発明に係る室炉式コークス炉の特徴は、図1に示すように、押出し機21に送信手段41を、ガイド車31に受信手段42を、炭化室14内のコークスケーキの押出しを開始する前の状態で一対の送信手段41と受信手段42とがコークスケーキのレベルより高い位置となるよう設けた点である。なお、送信手段41をガイド車31に設け、受信手段42を押出し機21に設けても、同じ機能を果たすことは言うまでもない。
本発明に係るコークスケーキの押出し方法では、上述した構成のコークス炉1において、送信手段41からの信号を受信手段42が受信できるときはコークスケーキの押出しを継続し(図1参照)、コークスケーキ13の突上げにより送信手段41からの信号を受信手段42が受信できなくなったときはコークスケーキの押出しを中止するよう(図2参照)、コークスケーキ13の押出しを制御する。
本発明において、送信手段41および受信手段42としては、炭化室41の一端から他端まで信号が届く一対のセンサーであれば、従来公知のいずれのセンサーをも使用することができる。ただし、炭化室41内のコークスケーキ上の空間には粉塵が多く飛散している場合が多いため、その中でも、粉塵内を比較的容易に通過可能な、マイクロ波、レーザー、ガンマ線などを使用した送信および受信センサーを用いることが好ましい。
なお、押出し機21に設置した送信手段41または受信手段42は、押出しラム22を通過して信号の送受をする必要がある。図3は、そのような目的に好適な、押出しラムの一実施例を示す側面図である。図3に示す例において、23は押出しラム22の上部に装着されたカーボンカッターで、炉壁に付着したカーボンを除去するために用いられる。図3に示すように、押出しラム22及びカーボンカッター23のそれぞれの中心部に、縦方向に延びるセンサー用穴24及び25を設けることで、押出し機21に設置した送信手段41または受信手段42における、押出しラム22を介しての信号の送受を可能とすることが好ましい。この点で、ガイド車31に設置した受信手段42または送信手段41は、ガイドウェイ32を介して信号の送受を行うが、コークスケーキ13に対して障害となる箇所がないため、ガイド車31及びガイドウェイ32をそのまま利用することができる。
また、上述した実施例では、押出し機21に送信手段41または受信手段42を設けるとともに、ガイド車31に受信手段42または送信手段41を設けて、一対の送信手段41と受信手段42との組を構成している。しかしながら、押出し機21またはガイド車31のいずれか、または両方に、送信手段と受信手段の両方を設置してもよい。その場合には、コークスケーキからの反射信号を受信することで、コークスケーキの突き上げを観測することができる。受信された信号がコークスケーキからの反射信号であるかどうかは、反射物までの距離で識別できる。たとえば、非接触型の距離計を設け、距離計での計測結果が、炭化室41の長手方向の長さと同じ場合はコークスケーキの押出しを継続し、炭化室41の長手方向の長さより短い場合はコークスケーキからの反射信号が観測されたと判断してコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することで、上述した実施例と同様に、好適なコークスケーキの押出しを実施することができる。
図4及び図5は、それぞれ、本発明のコークスケーキの押出し方法におけるコークスケーキの押出しの継続/中止の制御を説明するための図及びグラフである。図4に示すコークスケーキ13の押出し状態において、l:炭化室14の長さ方向の長さ(奥行き)、y:コークスケーキ13の突上げ高さ(コークスケーキ上面の最大高さ)、m:炭化室14の高さ、n:押出し中止高さ(送信手段41と受信手段42とを設けた位置に対応)とする。この例において、押出しラム22を所定の押出し速度で移動させてコークスケーキ13を押し出した場合の、押出ラム先端の押出機側窯口からの移動距離Lに対する突上げ高さyの変化を図5に示す。なお、押出ラム先端の移動距離は、ラムビームの繰り出し量や、ラムビーム駆動ギヤの回転数を測定することで容易に計測できる。
図5からわかるように、押出ラムの進行(Lの増大)とともにコークスケーキ13の突上げ高さyは大きくなる。そして、押出しラム22の移動距離が炭化室14の長さ方向の長さlに達するまでに、突上げ高さyが押出し中止高さnまで達しない場合(図5Aを参照)は、送信手段41からの信号を受信手段42が常に認識できる。その場合は、コークスケーキ13の押出しラム22により押出しを継続する。一方、押出しラム22の移動距離が炭化室14の長さ方向の長さlに達するまでに、突上げ高さyが押出し中止高さnまで達した場合(図5Bを参照)は、送信手段41からの信号を受信手段42が認識できなくなる。その場合は、認識できなくなった時点で、コークスケーキ13の押出しラム22により押出しを中止する。
上述したようにコークスケーキの押出しの継続/中止を制御することで、突上げ詰まりを好適に防止することができる。そして、コークスケーキ13の押出しを中止した場合は、従来と同様に、押出しラム22を一旦後退させ、コークスケーキ13のコークスケーキせり上がり部の崩壊を待ってからコークスケーキ13の押出しを再開するか、必要に応じて人的作業によって突き崩し棒を使って異常に盛り上がったコークスケーキ13の頂部を突き崩したのち、コークスケーキ13の押出しを再開する。
図6は本発明のコークスケーキの押出し方法を実施する室炉式コークス炉の他の例の要部を示す図である。図6に示す例は、図1及び図2に示す例と基本的に同じ構成を有している。異なる点は、図1及び図2に示す例では一対の送信手段41と受信手段42との組を用いているのに対し、図6に示す例では、高さ方向に配置した複数対(ここでは2対)の送信手段41−1、41−2と受信手段42−1、42−2との2組を用いている点である。
図6に示す例において、押出しラム22を移動させてコークスケーキ13を押出す場合を考える。まず、下側の一対の送信手段41−1と受信手段42−1との間で信号が認識されなくなった時点で、押出しラム22の移動距離x1とコークスケーキ13の突上げ量y1とを求める。その後、押出しラム22によるコークスケーキ13の押出しを継続し、上側の一対の送信手段41−2と受信手段42−2との間で信号が認識されなくなった時点で、時間×押出し速度から求められる押出しラム22の移動距離x2とコークスケーキ13の突上げ量y2とを求める。
そして、図7に示すように、(x1、y1)と(x2、y2)とを結んだ傾きから、押出しラム22が炭化室14の長さ方向の長さlに達した時点で、コークスケーキ13の突上げ量が天井高さmになるかならないかを推定する。ここで、突上げ量が天井高さmにならないと推定できる場合は押出しを継続し(図7Cを参照)、突上げ量が天井高さmになると推定できる場合は押出しを中止する(図7Bを参照)。上述したようにコークスケーキの押出しの継続/中止を制御することで、突上げ詰まりを好適に防止することができる。
なお、上述した例では、2対の送信手段と受信手段との組から、押出し終了までの突上げ量の推定を行ったが、同様の突上げ量の推定は、2以上の複数対の送信手段と受信手段との組を用いても実施することができる。また、上述した例では、2対の送信手段と受信手段との組から、押出し終了までの突上げ量の推定を行い、押出しの継続/中止を判断したが、推定された傾きから押出し速度を変化させて(x2、y2)からの傾きを変えられる場合があり、そのように制御することで、一旦押出し中止と判断した場合に対し押出し継続となるよう制御することもできる(図7Aを参照)。そのような制御を行う場合には、送信機41−2、受信機42−2よりさらに高い位置に送受信機を設置しておけば、制御の効果を確認することができる。複数の送信手段と受信手段との組を設置する場合には、設置される組の数が増えるほど突き上げ量の推定精度が上がるが、高さ方向であまりに近接した位置に設置しても効果が低いため、高さ方向に適度な間隔をおいて送信手段と受信手段との組を設けることが好ましい。
なお、図6、7では横軸に押出ラムの位置をとって観測を行ったが、横軸を押出開始からの時間として測定、制御することもできる。
押出中止高さnは、天井高さmから離れた位置に設定した方が、押し詰り発生の危険性は減るが、操業中断のリスクが増えるため、両者の兼ね合いをみて決定することが望ましい。発明者らの知見では、天井高さよりも10〜30cm低い位置に押出中止高さを設定することが好適である。また、天井付近のカーボン付着の状況に応じて押出中止高さを適宜変更することが好ましい。
送信手段と受信手段は、一般に同じ高さに設置することが好ましいが、必要に応じて高さを変えて設置することも可能である。その場合には、両者を結ぶ直線上にコークスケーキ上面の最大高さの部位が至った時点で信号が受信されなくなる。
また、複数対の送信手段、受信手段を設ける場合には、送信される信号の周波数を変えたり、信号パターン(強弱、オンオフ、パルスなど)を変更したりすることで、それぞれの間での混信を防ぐことができる。また、送信手段や受信手段を可動式にしたり、信号の発信方向を変更可能にしたりすることもできる。
本発明に係るコークスケーキの押出し方法は、コークスケーキの突上げを正確に検出でき、コークスケーキの押出しの継続/中止の判断を的確にすることができるため、コークスケーキの突上げが問題となる種々の形状のコークス炉において有効な方法である。
1 コークス炉
11 コークス炉本体
12 装入孔
13 コークスケーキ
14 炭化室
21 押出し機
22 押出しラム
23 カーボンカッター
24、25 センサー用穴
31 ガイド車
41、41−1、41−2 送信手段
42、42−1、42−2 受信手段

Claims (6)

  1. 炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、
    前記押出し機に信号の送信手段または受信手段を、前記ガイド車に受信手段または送信手段を、一対の送信手段と受信手段とがコークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置となるよう設け、
    前記送信手段からの信号を受信手段が受信できるときはコークスケーキの押出しを継続し、コークスケーキの最大高さが送信手段と受信手段を結ぶ直線上の高さに至った状態となり、前記送信手段からの信号を受信手段が受信できなくなったときはコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することを特徴とするコークスケーキの押出し方法。
  2. 炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、
    前記押出し機に信号の送信手段を設け前記ガイド車に受信手段を設けるかまたは前記ガイド車に信号の送信手段を設け前記押出し機に受信手段を設けるにあたり、複数対の送信手段と受信手段とを、コークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置であって、高さ方向の異なる位置に設け、
    対応する一対の送信手段と受信手段との間において、受信できていた信号が受信できなくなった場合にコークスケーキの最大高さが送信手段と受信手段を結ぶ直線上の高さに至ったと判断し、複数対の送信手段と受信手段におけるコークスケーキの最大高さの判断結果から、時間もしくは押し出しラム先端位置に対するコークスケーキの最大高さの変化を計測し、計測した最大高さの時間もしくは押し出しラム先端位置に対する変化に基づき、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井まで到達しないことが予想できる場合は、コークスケーキの押出しを継続し、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井に到達し、コークスケーキの突上げ詰まりの発生が予想できる場合は、コークスケーキの押出しを中止することを特徴とするコークスケーキの押出し方法。
  3. 炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、
    前記押出し機または前記ガイド車またはその両方に、信号の送信手段および受信手段の両方をコークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置となるよう設け、
    前記送信手段からの信号がコークスケーキに反射した反射信号を受信手段が受信できないときはコークスケーキの押出しを継続し、前記反射信号を受信手段が受信できるようになったときはコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することを特徴とするコークスケーキの押出し方法。
  4. 炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、
    前記押出し機または前記ガイド車またはその両方に信号の送信手段および受信手段の両方を設けるにあたり、複数対の送信手段と受信手段とを、コークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置であって、高さ方向の異なる位置に設け、
    前記送信手段からの信号がコークスケーキに反射した反射信号を受信手段で計測し、受信できていなかった前記反射信号が受信できるようになった場合にコークスケーキの最大高さが送信手段からの信号を反射できる高さに至ったと判断し、複数対の送信手段と受信手段におけるコークスケーキの最大高さの判断結果から、時間もしくは押し出しラム先端位置に対するコークスケーキの最大高さの変化を計測し、計測した最大高さの時間もしくは押し出しラム先端位置に対する変化に基づき、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井まで到達しないことが予想できる場合は、コークスケーキの押出しを継続し、コークスケーキを炭化室外に押出すまでにコークスケーキが天井に到達し、コークスケーキの突上げ詰まりの発生が予想できる場合は、コークスケーキの押出しを中止することを特徴とするコークスケーキの押出し方法。
  5. 前記一対の送信手段と受信手段として、マイクロ波送信機とマイクロ波受信機とを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコークスケーキの押出し方法。
  6. 炭化室の一方の端部に押出し機を設置するとともに他方の端部にガイド車を設置して構成されるコークス炉におけるコークスケーキの押出し方法において、
    前記押出し機または前記ガイド車またはその両方に、信号の送信手段および受信手段を含む非接触型の距離計を、コークス押出前の炭化室内のコークスケーキのレベルより高い位置となるよう設け、
    前記距離計で計測された距離に基づいてコークスケーキからの反射信号が観測されたかどうかを判定し、
    コークスケーキからの反射信号が観測されないときはコークスケーキの押出しを継続し、コークスケーキからの反射信号が観測されたときはコークスケーキの押出しを中止するよう、コークスケーキの押出しを制御することを特徴とするコークスケーキの押出し方法。
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