JP6365403B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転支援装置に関する。
自車の後側方において左右から接近する接近車両をレーダにより検知し、警報を行う接近警報装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−45142号公報
しかしながら、自車の後側方から接近する物体を検知するレーダは、物体が自車の真後ろ近辺に近づくと、自車との相対速度が小さくなるため、物体を検知できなくなる場合がある。かかる場合、物体が検知されないことを表すレーダの検知結果に基づいて、警報を停止すると、必要な警報が出力されない虞がある。尚、このような課題は、自車の前側方から接近する物体を検知するレーダにおいても同様に生じうる。
この点、レーダによる物体の不検知が発生したときに、一律に、補間などで物体の検知状態を維持することも可能である。しかしながら、この場合、その反面として、実際に物体が存在しないときに不要な警報が出力される虞がある。
そこで、本発明は、レーダによる物体の不検知が発生したときに、不要な運転支援制御の実行を精度良く低減しつつ必要な運転支援制御を実行できる可能性を高める運転支援装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、自車前側方又は自車後側方に検知領域を有し、前記検知領域内の移動する物体を検知するレーダと、
前記レーダにより前記物体が検知され、且つ、所定の条件が成立したときに、前記物体と自車との衝突の可能性を低減する運転支援制御を実行する制御装置とを含み、
前記制御装置は、前記レーダにより前記物体が、前記検知領域における自車横方向で自車位置に対して所定距離以上の第1領域内で連続して検知される場合、その後、前記物体が、自車横方向で自車位置に対して前記所定距離未満の第2領域内に入ったと判定した場合には、前記レーダにより前記第1領域内で物体が検知されていたときの物体情報に基づいて、所定時間又は前記物体の所定移動距離だけ、前記運転支援制御を実行可能な状態を継続する、運転支援装置が提供される。
本発明によれば、レーダによる物体の不検知が発生したときに、不要な運転支援制御の実行を精度良く低減しつつ必要な運転支援制御を実行できる可能性を高める運転支援装置が得られる。
本発明による運転支援装置に係る電子システムの構成例を概略的に示す図である。 後側方レーダ30及びクリアランスソナー20の各検知領域の一例を示す図である。 第1演算装置10により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3のステップS302の物体情報生成処理の一例を示すフローチャートである。 図3のステップS304の減速制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による運転支援装置に係る電子システムの構成例を概略的に示す図である。
電子システム1は、第1演算装置10と、HMI(Human Machine Interface)11と、エンジン制御装置12と、ブレーキ制御装置13と、クリアランスソナー20と、後側方レーダ30と、周辺装置50とを含む。これらは、図1に示す態様でCAN(controller area network)等を介して接続される。尚、図1では、搭載位置を示すために、クリアランスソナー20及び後側方レーダ30だけが車両内に図示されているが、電子システム1の各構成要素は、車両内に実装される。
第1演算装置10は、コンピューターにより形成される。第1演算装置10が行う各種処理は、後述する。
HMI11は、第1演算装置10により制御され、第1演算装置10からの警報指令に応答して警報を出力する。
エンジン制御装置12は、エンジン制御に係る各種パラメータ(要求駆動力、燃料噴射量、吸入空気量等)に基づいて、エンジン(図示せず)を制御する。尚、車両の駆動源としては、エンジンに代えて又は加えて、走行モータが用いられてもよい。
ブレーキ制御装置13は、ブレーキ制御に係る各種パラメータ(要求制動力、ホイールシリンダ圧、ソレノイドバルブの開閉状態)に基づいて、ブレーキ装置(図示せず)を制御する。
クリアランスソナー20は、超音波を検知領域に向けて発信し、物体に反射して得られるその反射波に基づいて、検知領域内の存在しうる物体を検知する。検知領域は、車両の後方である。クリアランスソナー20は、車両後部に横方向の各位置に配置される。図示の例では、クリアランスソナー20は、車両後部に4か所配置される。クリアランスソナー20で得られた検知情報は、第1演算装置10に送信される。
後側方レーダ30は、超音波以外の検知波(例えばミリ波のような電磁波、又は、レーザー)を検知領域に向けて発信し、物体に反射して得られるその反射波に基づいて、検知領域内の存在しうる物体を検知する。後側方レーダ30は、車両後部の左側に配置されるマスタ後側方レーダ31と、車両後部の右側に配置されるスレーブ後側方レーダ32とを含む。マスタ後側方レーダ31は、車両の左後方にその検知領域を有し、スレーブ後側方レーダ32は、車両の右後方にその検知領域を有する。後側方レーダ30で得られた検知情報は、第1演算装置10に送信される。
周辺装置50は、他のECU(Electronic Control Unit)やセンサ類を含む。例えば、周辺装置50は、自車速を検出する車輪速センサや、舵角センサ等を含む。
図2は、後側方レーダ30及びクリアランスソナー20の各検知領域の一例を示す図である。図2において、後側方レーダ30のマスタ後側方レーダ31に係る主たる検知領域が符号R1で示される。スレーブ後側方レーダ32の検知領域については、左右対称であり、図示が省略されている。また、図2において、クリアランスソナー20の全体としての検知領域は、符号R2で示され、全体としての検知領域R2は、複数のクリアランスソナー20の各検知領域R21,R22,R23及びR24の集合である。後側方レーダ30の検知領域R1は、クリアランスソナー20の検知領域R2よりも、長い距離(特に自車後側方への距離)をカバーする。尚、図2に示す例では、検知領域R1は、概略的に矩形で示されているが、実際には、扇形等の他の形状であってよい。
マスタ後側方レーダ31の検知領域R1は、マスタ後側方レーダ31の取り付け位置から自車横方向で所定距離L1以上の第1領域R11(所定距離L1以上且つ所定距離L2以下の領域)と、マスタ後側方レーダ31の取り付け位置から自車横方向で所定距離L1未満の第2領域R12とを含む。所定距離L1は、例えば図2に示すように、車両の前後軸Cからの横方向の距離である。所定距離L1は、例えば、0.5mといった固定値である。上述の如く、マスタ後側方レーダ31は、物体が自車の真後ろ近辺に近づくと、自車との相対速度が小さくなるため、物体を検知できなくなる又は不安定な検知状態となる場合がある。所定距離L1は、好ましくは、かかるマスタ後側方レーダ31による物体の不検知が発生しうる距離に対応する。かかる距離は、マスタ後側方レーダ31の走査範囲や取り付け方法等に依存するので、所定距離L1は、好ましくは、試験等に基づいて適合される。また、所定距離L1は、0であってもよい。この場合、第2領域R12は、マスタ後側方レーダ31の検知領域として実質的に使用されないことを意味する。
以下、車両の前後軸Cからの横方向の距離が、左右に所定距離L1未満の領域を、「補間領域」とも称する。図2に示す例では、補間領域は、マスタ後側方レーダ31の第2領域R12と、スレーブ後側方レーダ32の第2領域R12と、それらの間の領域とを含む。
次に、第1演算装置10が実行する処理について説明する。
第1演算装置10は、後側方レーダ30の物体の検知結果に基づいて、HMI11を介して警報を出力する。尚、物体は、典型的には、移動する物体であり、例えば他車である。
また、第1演算装置10は、後側方レーダ30の物体の検知結果に基づいて、減速制御を実行する。減速制御は、例えば、ブレーキ制御装置13を介して制動力を車輪に付与すること、及び、エンジン制御装置12を介して車輪に付与する駆動力を低減すること(例えば、スロットル開度をエンジンストールが生じない範囲の最小開度にすること等)、の少なくともいずれか一方により実現される。
具体的には、第1演算装置10は、マスタ後側方レーダ31により物体が検出されたときに、物体に自車が衝突しないように(例えば当該物体の位置よりも自車側の目標停止位置で自車が停止するように)減速制御を行う。例えば、第1演算装置10は、目標停止位置で停止するのに必要な減速度の大きさが所定閾値を超えたときに、減速制御を開始する。
次に、図3以降を参照して、第1演算装置10が実行する処理について更に詳細に説明する。以下では、主に、後側方レーダ30としてマスタ後側方レーダ31に関する処理について説明するが、スレーブ後側方レーダ32についても同様(物体の接近方向が左右逆となる違いだけ)である。
図3は、第1演算装置10により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図3の処理は、所定周期毎実行される。
第1演算装置10は、所定の支援条件(例えば、後進ギア段が形成され、且つ、車速が0より大きいこと)が成立すると(ステップS300の"YES")、マスタ後側方レーダ31で得られた検知情報に基づいて物体情報生成処理を行い(ステップS302)、物体情報生成処理結果に基づいて、減速制御処理を行う(ステップS304)。
図4は、図3のステップS302の物体情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
第1演算装置10は、マスタ後側方レーダ31からの検知情報を取得し(ステップS400)、新たな物体が検知されたか否かを判定する(ステップS402)。新たな物体が検知されたか否かは、前回以前の処理周期で得られる検知情報間の同一性に基づいて判定できる。第1演算装置10は、新たに検知された物体には新たな物体IDを付与する(ステップS404)。
次いで、第1演算装置10は、物体ID毎に、マスタ後側方レーダ31からの検知情報に基づいて、物体検知に係る信頼性を表す指標値(以下、「信頼性指標値」という)を算出する(ステップS406)。信頼性指標値は、物体に係る反射波の受信強度、及び/又は、同物体の連続的な検知回数等に基づいて、同物体が実在する可能性が高いほど高い値になるように算出される。例えば、信頼性指標値は、物体に係る反射波の受信強度が所定値以上であり、且つ、同物体が所定周期以上連続して検出されている場合に、"1"となり、それ以外の場合は、"0"となる2値である。
次いで、第1演算装置10は、物体ID毎に、マスタ後側方レーダ31からの検知情報に基づく物体情報を生成する(ステップS408)。尚、第1演算装置10は、自車に接近する方向に移動する物体についてのみ(自車の後方を通過する可能性がある物体に対してのみ)物体情報を生成する。物体情報は、例えば、信頼性指標値、物体の距離(自車に対する距離)、物体の相対速度、物体の横方向の位置、物体の進行方向(移動ベクトル)、物体のサイズ等を含む。物体の距離は、自車の進行方向に対する垂直方向(自車幅方向)に沿った成分が算出される。同様に、物体の相対速度は、車幅方向に沿った成分(自車幅方向)が算出される。また、物体のサイズは、自車幅方向に沿った長さが算出される。
図5は、図3のステップS304の減速制御処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS502では、第1演算装置10は、ステップS302(ステップS408)で得られた物体情報を読み出す。
ステップS504では、第1演算装置10は、補間IDが未使用状態であるか否かを判定する。補間IDは、物体IDと同様に物体を特定するためのIDであり、物体IDのほかに予め1つ用意される。補間IDが未使用状態である場合は、ステップS506に進み、それ以外の場合は、ステップS514に進む。
ステップS506では、第1演算装置10は、物体情報に基づいて、支援対象の物体が補間領域に入ったか否かを判定する。初回の処理周期における支援対象の物体は、マスタ後側方レーダ31により複数の物体が検知されている場合は、例えば自車後方を通過する方向に移動する物体であって、自車に最も近い物体(又は自車後方の交差予測位置、即ち物体と自車とが交差するときの予測交差位置が最も近い物体でもよい)である。例えば、支援対象の物体が補間領域に入ったか否かは、物体情報に基づいて判定できる。例えば、第1演算装置10は、第1領域R11で検知されていた支援対象の物体の移動ベクトルが補間領域に向かっており、且つ、同支援対象の物体が補間領域に入る直前にマスタ後側方レーダ31により非検知となった場合に、支援対象の物体が補間領域に入ったと判定してよい。或いは、第1演算装置10は、第1領域R11で検知されていた支援対象の物体が第2領域R12に入った後も(例えば不安定ながら)検知されている場合に、支援対象の物体が補間領域に入ったと判定してよい。或いは、第1演算装置10は、第1領域R11で検知されていた支援対象の物体が第2領域R12と第1領域R11の境界付近に移動した場合に、支援対象の物体が補間領域に入ったと判定してよい。或いは、第1演算装置10は、クリアランスソナー20により検知領域R21内に物体を検出した場合に、支援対象の物体が補間領域に入ったと判定してよい。或いは、第1演算装置10は、第1領域R11で検知されていた支援対象の物体が補間領域に近づき、且つ、クリアランスソナー20により検知領域R21内に物体を検出した場合に、支援対象の物体が補間領域に入ったと判定してよい。クリアランスソナー20に代えて、カメラ(図示せず)からの情報が用いられもよい。支援対象の物体が補間領域に入ったと判定した場合は、ステップS508に進み、それ以外の場合は、ステップS524に進む。以下、ステップS506で補間領域に入ったと判定された支援対象の物体を「補間対象候補物体」と称する。
ステップS508では、第1演算装置10は、所定の補間条件が成立したか否か判定する。所定の補間条件は、例えば以下の条件(1)〜(2)の条件がすべて満たされた場合に満たされる。尚、条件(2)は省略されてもよい。
(1)第1領域R11で検知されていた間の補間対象候補物体の信頼性指標値が所定閾値(例えば1)以上であること。
(2)第1領域R11で検知されていた間の補間対象候補物体の移動ベクトルが自車の後方所定距離未満を通過する向きであること。
所定の補間条件が成立した場合は、ステップS510に進み、それ以外の場合は、ステップS524に進む。以下、所定の補間条件が成立した補間対象候補物体を「補間対象物体」と称する。また、補間対象物体が補間領域に入ったと判定される時点を、「補間領域進入時点」と称する。
ステップS510では、第1演算装置10は、補間対象物体に補間IDを付与する。これにより、補間IDが使用状態となる。補間IDが使用状態である間、第1演算装置10は、補間対象物体に係る最新の物体情報(補間領域進入時点以前の補間対象物体に係る物体情報)を保持する。
ステップS512では、第1演算装置10は、補間時間Tを設定する。補間時間Tは、補間領域内に補間対象物体が滞在する時間(予測時間)に対応する。第1演算装置10は、補間時間Tを、補間対象物体の移動速度Vl(補間領域進入時点以前の補間対象物体の移動速度)に基づいて設定する。例えば、補間時間Tは、以下の式で算出される。
T=(L+W)/V
ここで、Lは、所定距離L1(図2参照)の2倍とされる。Wは、補間対象物体のサイズである。補間対象物体の移動速度Vlと補間時間Tとの関係を定めたマップは、予め用意され、記憶される。この場合、第1演算装置10は、補間対象物体の移動速度Vlに応じた補間時間Tをマップから導出する。また、補間対象物体の移動速度Vlは、補間対象物体の進行方向の成分が用いられてもよいし、自車の前後軸Cに対して垂直な方向の成分が用いられてもよい。
ステップS514では、第1演算装置10は、タイマカウンタmを1だけインクリメントする。タイマカウンタmの初期値は0である。タイマカウンタmの値は、今回の補間対象物体に係る補間処理(ステップS518)を行っている期間の長さを表す。
ステップS516では、第1演算装置10は、タイマカウンタmの現在値が補間時間T未満であるか否かを判定する。即ち、第1演算装置10は、補間対象物体が補間領域から出ていないか否かを判定する。タイマカウンタmの現在値が補間時間T未満である場合は、補間対象物体が補間領域から出ていないと判定し、ステップS518に進み、それ以外の場合は、補間対象物体が補間領域から出たと判定し、ステップS520に進む。
ステップS518では、第1演算装置10は、補間により補間対象物体情報を生成する。補間対象物体情報は、補間対象物体の距離(自車に対する距離)を含む。また、補間対象物体情報は、更に、補間対象物体の相対速度、補間対象物体の横方向の位置、補間対象物体の進行方向(移動ベクトル)等を含んでもよい。補間対象物体情報は、補間領域進入時点以前の補間対象物体に係る物体情報に基づいて補間により生成できる。例えば、補間領域進入時点以前の補間対象物体に係る物体情報に基づく距離をD0とし、補間領域進入時点以前の補間対象物体に係る物体情報に基づく補間対象物体の相対速度又は補間対象物体に係る物体の検知中の同相対速度の平均値をV0としたとき、補間対象物体の距離D1は、例えば以下のように補間できる。
D1=D0−V0×m・ΔT
ここで、ΔTは処理周期であり、mは、タイマカウンタmの現在値である。また、V0は、補間領域進入時点以前の補間対象物体に係る物体情報に基づく補間対象物体の相対速度と、補間領域進入時点以前の補間対象物体に係る物体情報に基づく補間対象物体の相対加速度とに基づいて算出されてもよい。即ち、補間領域進入時点以後の速度変化が反映されてもよい。また、V0は、補間対象物体の進行方向の成分が用いられてもよいし、自車の前後軸Cに対して垂直な方向の成分が用いられてもよい。
或いは、補間対象物体の距離D1は、0に固定されてもよい(補間の一例)。この場合、補間対象物体は自車の真後ろに存在するものと仮定される。
ステップS520では、第1演算装置10は、補間IDを未使用状態にする。
ステップS522では、第1演算装置10は、タイマカウンタmを0にリセットする。
ステップS524では、第1演算装置10は、物体情報に基づいて、第1領域R11内で現在検知されている物体のうち、自車後方を通過する方向に移動する物体であって、自車に最も近い物体(距離が最も小さい物体)を、支援対象の物体として特定し、記憶する。
ステップS526では、第1演算装置10は、支援対象の物体(ステップS524を経由した場合)、又は、補間対象物体(ステップS518を経由した場合)、に対して所定の減速制御条件が成立したか否かを判定する。所定の減速制御条件は、例えば以下の条件(11)及び(12)の条件が満たされた場合に満たされる。
(11)交点位置と自車との距離(自車の移動方向に沿った距離)が所定距離Dth1以下であること。
(12)支援対象の物体又は補間対象物体に係る交点位置で停止するのに必要な減速度の大きさが所定閾値を超えたこと。
尚、交点位置は、物体(支援対象の物体又は補間対象物体)の進行方向と自車の進行方向との交点に設定される。この場合、物体の進行方向は、物体情報又は補間対象物体情報に基づく方向であり、自車の進行方向は、車両前後軸方向である。但し、自車の進行方向は、その時点の操舵角(又は旋回半径)に応じて補正されてもよい。尚、交点位置と自車との距離が所定距離Dth1以下であることは、交点位置が自車後端よりも自車側(例えばトランク)に位置する場合も含まれる。
或いは、補間対象物体の場合、補間対象物体の距離D1が固定値0であるとし、且つ、補間対象物体に係る交点位置は、固定位置であるとして、所定の減速制御条件が判断されてもよい。この場合、補間対象物体に係る交点位置は、初回の周期(補間時間Tの開始時)のみ算出され、その後、補間時間T中、算出された交点位置が固定位置として用いられる。また、初回の周期(補間時間Tの開始時)で所定の減速制御条件が満たされる補間対象物体については、補間時間T中、所定の減速制御条件が満たされることとしてもよい。
所定の減速制御条件が成立した場合は、ステップS528に進み、それ以外の場合は、そのまま終了する。
ステップS528では、第1演算装置10は、支援対象の物体(ステップS524を経由した場合)、又は、補間対象物体(ステップS518を経由した場合)、に対して、減速制御(運転支援制御の一例)を実行する。尚、減速制御の実行中、又は、減速制御の実行に先立って、警報出力(運転支援制御の他の一例)を行ってもよい。
以上説明した本実施例によれば、補間領域進入時点以前の補間対象物体の信頼性指標値が高い場合に、補間により補間対象物体に係る減速制御が可能な状態が維持される。即ち、第2領域R12に入った可能性の高い物体に対してのみ、補間により減速制御が可能な状態を精度良く維持できる。これにより、実際には存在しない物体に対して不要な減速制御が実行されてしまうことを精度良く低減しつつ、必要な減速制御を実行できる可能性を高めることができる。また、補間領域進入時点以前から減速制御が実行されている状況下において、物体の補間領域への進入に起因して当該減速制御が中断されてしまう可能性を低減できる。
尚、図4に示す例では、ステップS528において、第1演算装置10は、減速制御を実行するが、それに代えて、警報出力のみを行ってもよい。
また、図4に示す例では、ステップS512において、第1演算装置10は、補間時間Tを、補間対象物体の移動速度Vlに基づいて設定するが、これに限られない。例えば、補間時間Tの終了時点は、スレーブ後側方レーダ32の第1領域R11内に補間対象物体がスレーブ後側方レーダ32により検知された時点や、検知領域R24を持つクリアランスソナー20により物体が検知された時点であってもよい。この場合、例えば、ステップS512は省略され、ステップS516において、スレーブ後側方レーダ32の第1領域R11内に補間対象物体がスレーブ後側方レーダ32により検知されていないか否かを判定してもよい。
また、図4に示す例では、補間時間Tが用いられるが、補間領域進入時点からの補間対象物体の移動距離が、所定移動距離Dth2未満である間、ステップS516の判定結果が肯定されるようにしてもよい。所定移動距離Dth2は、補間領域の横幅に対応する。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、後側方レーダ30を用いて自車後退時の運転支援を実現しているが、前側方レーダを用いて、同じ考え方を適用して車両前進時の運転支援を実現することも可能である。
また、上述した実施例では、所定距離L1(及びそれに伴い補間領域の横幅)は一定であるが、所定距離L1は、支援対象の物体の移動速度に応じて所定距離L1が可変されてもよい。例えば、支援対象の物体の移動速度が所定速度以下である場合は、そうでない場合に比べて補間領域の横幅が小さく設定されてもよい。また、同様に、所定距離L1は、支援対象の物体の種別(例えば、自動車、人)に応じて所定距離L1が可変されてもよい。
1 電子システム
10 演算装置
20 クリアランスソナー
30 後側方レーダ
31 マスタ後側方レーダ
32 スレーブ後側方レーダ

Claims (2)

  1. 自車前側方又は自車後側方に検知領域を有し、前記検知領域内の移動する物体を検知するレーダと、
    前記レーダにより前記物体が検知され、且つ、所定の条件が成立したときに、前記物体と自車との衝突の可能性を低減する運転支援制御を実行する制御装置とを含み、
    前記制御装置は、前記レーダにより前記物体が、前記検知領域における自車横方向で自車位置に対して所定距離以上の第1領域内で連続して検知される場合、その後、前記物体が、自車横方向で自車位置に対して前記所定距離未満の第2領域内に入ったと判定した場合には、前記レーダにより前記第1領域内で物体が検知されていたときの物体情報に基づいて、所定時間又は前記物体の所定移動距離だけ、前記運転支援制御を実行可能な状態を継続する、運転支援装置。
  2. 前記制御装置は、前記所定時間又は前記所定移動距離を、前記物体の移動速度に応じて変更する、請求項1に記載の運転支援装置。
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