JP6362081B2 - 発光装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 - Google Patents

発光装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、発光装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置に関し、特に、発光装置の制御に関する。
一般に、ストロボ装置(以下単にストロボと呼ぶ)などの発光装置(閃光装置ともいう)を用いて、デジタルカメラなどの撮像装置によって撮影を行うことがある。このような場合には、ストロボ光の発光色を示す発光色情報(以下単に色情報と呼ぶ)を用いて、撮影の結果得られた画像データにおけるカラーバランスの補正を処理行うようにしている(特許文献1参照)。
特開2004−228723号公報
ところで、従来、ストロボの光源として、一般にXe管が用いられているが、近年、LEDの進化に伴ってストロボの光源としてLEDが用いられる傾向にある。ところが、Xe管であれば、発光中に発光色が大きく変化することはないものの、LEDにおいてはLED自体の発光に起因する発熱によって素子温度が上昇して、ストロボ光の発光色を示す色情報が変化してしまう。
前述の特許文献1においては、発光装置の光源としてLEDを用いた際の色情報の取得が記載されているものの、特許文献1においては発光中の色情報の変化を把握することは困難である。そして、発光中における色情報の変化は、スリット露光によって得られた画像においてそのまま色ムラとなって表れてしまうことになる。つまり、特許文献1に記載の手法では、撮影の結果得られた画像についてホワイトバランスなどのカラーバランス精度よく補正することは困難である。
そこで、本発明の目的は、発光中の色情報の変化を含む精度の高い色情報を得て、当該色情報に応じて画像のカラーバランスを精度よく補正することができる発光装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による発光装置は、被写体を撮影する撮像装置に装着され、前記撮像装置によって前記被写体を撮影する際に前記被写体を照明する光を発光するLEDを光源として備える発光装置であって、前記LEDの素子温度を検出する素子温度検出手段と、前記LEDを発光制御して、前記素子温度に応じて露光開始から露光終了までの前記LEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、前記色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、前記色情報および前記発光タイミング情報を前記撮像装置に送信する制御手段と、を有する。
本発明による撮像装置は、前記被写体を撮像して画像を得る撮像手段と、上記の発光装置から前記色情報および前記発光タイミング情報を受け、前記画像に対して前記色情報および前記発光タイミング情報に応じてカラーバランス処理を行う画像処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、被写体を撮影する撮像装置に装着され、前記撮像装置によって前記被写体を撮影する際に前記被写体を照明する光を発光するLEDを光源として備える発光装置の制御方法であって、前記LEDの素子温度を検出する素子温度検出ステップと、前記LEDを発光制御して、前記素子温度に応じて露光開始から露光終了までの前記LEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、前記色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、前記色情報および前記発光タイミング情報を前記撮像装置に送信する制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、被写体を撮影する撮像装置に装着され、前記撮像装置によって前記被写体を撮影する際に前記被写体を照明する光を発光するLEDを光源として備える発光装置で用いられる制御プログラムであって、前記発光装置が備えるコンピュータに、前記LEDの素子温度を検出する素子温度検出ステップと、前記LEDを発光制御して、前記素子温度に応じて露光開始から露光終了までの前記LEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、前記色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、前記色情報および前記発光タイミング情報を前記撮像装置に送信する制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、露光開始から露光終了までのLEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、これら色情報および発光タイミング情報を撮像装置に送る。これによって、撮像装置では、発光タイミング情報に応じて色情報によって画像のライン毎にカラーバランスを調整して画像の色ムラを低減することができる。
本発明の実施の形態による発光装置の一例の構成を撮像装置とともに示すブロック図である。 一般的な白色LEDの素子温度と色度の変化との関係を示す図である。 光源としてLEDを用いたストロボにおける色情報の変化を説明するための図である。 図1に示すストロボの発光処理およびカメラの撮影処理を説明するためのフローチャートである。 図4に示す発光処理および撮影処理の際の動作タイミングを説明するためのタイムチャートである。 図1に示すカメラに記録された色情報と発光タイミング情報によって規定される撮像面との関係を示す図である。 図1に示すカメラで行われるライン間_補間演算処理を説明するための図である。 図1に示すストロボで行われる基準順方向電圧および基準色情報の記録処理(LED記録)を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態による発光装置が接続された撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による発光装置の一例の構成を撮像装置とともに示すブロック図である。
図示の発光装置(以下ストロボと呼ぶ)10は、例えば、デジタルカメラなどの撮像装置に装着され、被写体を撮影する際、光源であるLED6を駆動制御して被写体を照明する。ストロボ10はマイコン1を備えており、当該マイコン1は、後述するようにして、LED駆動回路である電源制御部2のONおよびOFF、光源であるLED6の順方向電圧(Vf)の検出、およびLED光の発光色を示す色情報の算出を行う。さらに、マイコン1はLED駆動条件などを決定してストロボの発光制御を行う。
マイコン1には、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)などの撮像装置20が接続されており、カメラ20からマイコン1にストロボ発光命令が送られる。また、LED6の色情報はマイコン1からカメラ20に送られて、カメラ20は、後述するようにして、色情報に応じて画像データのカーバランスを補正するためのカラーバランス処理を行う。
ストロボ10は、電池などの電源3を有しており、充電回路5は、マイコン1の制御下で電源3によって充電部(例えば、キャパシタ)4を充電する。ここでは、キャパシタ4として、例えば、電気二重層コンデンサが用いられる。
充電制御部2は、マイコン1の制御下で、キャパシタ4を電源(つまり、入力側)として、出力側に接続されるLED(発光部)6を所定の電流で駆動する(LED駆動)。電源制御部2は、例えば、降圧型のスイッチングコンバータ回路であって、その入力側はキャパシタ4に接続され、出力側はLED6に接続される。
また、LED6には電圧検出用抵抗7が直列に接続されている。LED6に対面して分光計30が配置されており、分光計30によって、後述するようにして、予めLED6の発光に係る色情報が測定されて、当該色情報がマイコン1に送られる。
図示のように、マイコン1は、演算部11、記録部12、電圧検出部13、および発光電流決定部14を有している。マイコン1は、周期的にLED6の順方向電圧を検知して、発光中に変化するLED光の色情報を、LEDの順方向電圧Vfに応じて求める。そして、マイコン1は、順方向電圧Vf毎に求めた色情報を積分して発光中に変化する色情報を含めた正確な色情報(以下最終色情報と呼ぶ)を得る。
なお、ここでは、後述するように、LED6の素子温度を順方向電圧Vfに応じて求めるが、LEDの素子温度の検出手法はこれに限定されるものではない。
前述のように、カメラ20にはストロボ10が接続されており、カメラ20は撮影レンズユニット(以下単にレンズと呼ぶ)200を有している。そして、レンズ200を介して光学像(つまり、被写体像)が撮像素子(イメージセンサ)21に結像する。撮像素子21は光学像を光電変換して電気信号(アナログ信号)を出力する。
撮像素子21の出力であるアナログ信号はA/D変換部22に送られて、A/D変換部22はアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、このデジタル信号は画像処理部23に送られ、画像処理部23はデジタル信号に対して所定の画像処理を施して、画像データを生成する。
図示のように、画像処理部23はホワイトバランス処理部230、色処理部231、およびその他画像処理部232を有している。ホワイトバランス処理部230はデジタル信号を構成するR(赤)、G(緑)、およびB(青)信号の各々にゲインを乗算してR、G、およびB信号の色比を調整する処理を行う。色処理部231は色の濃さ、色合いの調整、および3D−LUTなどの色変換処理を行う。そして、その他画像処理部232は、例えば、画素補間処理、明度調整処理、およびガンマ処理などの現像処理を行う。
カメラ20は、メモリ24およびカメラ制御部25を備えており、メモリ24にはホワイトバランス処理部230で用いられる後述の各種データが格納される。また、カメラ制御部25はカメラ20の制御を司る他、ストロボ10に備えられたマイコン1と通信を行う。
図2は、一般的な白色LEDの素子温度と色度の変化との関係を示す図である。
図2において、横軸および縦軸の各々は色度を示しており、白色LEDの一般的な構成である青色LEDと黄色蛍光体との組み合わせで白色を得る場合、白色LEDが高温となると発光色は青色方向にシフトする。つまり、白色LEDに電流を流すとLEDは発熱して、その色情報が変化するものの、白色LEDにおける色情報の変化は規則性を有している。
図3は、光源としてLEDを用いたストロボにおける色情報の変化を説明するための図である。
図3において、横軸は時間を示し、縦軸はLEDの素子温度を示す。いま、撮影の際に露光開始においてストロボの発光が開始され、露光終了においてストロボの発光が停止したものとする。この際、LEDの素子温度は露光開始から露光終了まで曲線201で示すように変化し、露光終了において素子温度が最も高くなる。つまり、露光開始時点と終了時点とではLED6の色情報が変化することになる。そして、図中斜線で示す領域は露光終了時点の素子温度よりも素子温度が低い領域である。
図3に示すように、LEDの素子温度が変化する際、その素子温度を発光終了後に検出して色情報を求めようとすると、当該色情報には、発光開始から発光中の色情報が含まれず、色情報に誤差が生じてしまうことになる。
上述のように、発光中にLEDの発光色が変化する際、例えば、カメラ20の撮影条件がシャッターの同調速度以上である所謂スリット露光を行うと、発光中における色情報の変化が画像においてそのまま色ムラとなって表れてしまう。このような色ムラを防止するため、ここでは、マイコン1がLED6の発光中において色情報を周期的に検出する。そして、マイコン1は露光開始からの経過時間を示すタイミング情報を色情報に付与する。タイミング情報として、例えば、露光開始をトリガーとする露光開始からの時間経過情報が用いられる。そして、そして、カメラ20においては、後述するようにして、タイミング情報に応じて色情報を撮像素子21の露光位置に対応させて、ライン毎にホワイトバランス処理を行う。
図4は、図1に示すストロボ10の発光処理およびカメラ20の撮影処理を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、カメラ制御部25およびマイコン1の制御下で行われる。
また、図5は図4に示す発光処理および撮影処理の際の動作タイミングを説明するためのタイムチャートである。
図4および図5を参照して、ストロボ10において、LED発光処理が開始されると、演算部11は充電回路5を制御して電源3からキャパシタ4に充電を開始して、キャパシタ4を所定の電圧まで充電する(ステップS100)。一方、カメラ20において、シャッターボタン(図示せず)が押下げられると(ステップS101)、カメラ制御部25は、既知の被写体の測光および測距動作を行う。
続いて、カメラ制御部25は、測光結果をマイコン1に送信するとともに、撮影条件設定に応じて決定した発光命令をマイコン1に送信する(ステップS101:発光命令通信)。なお、発光命令には発光量および発光時間が含まれるとともに、露光開始時間を示すタイミング情報が含まれる。
マイコン1はカメラ制御部25から送信された発光命令を受信する(ステップS103)。そして、発光電流決定部14は、発光命令(つまり、発光量および発光時間)に応じて、LED6に流す電流値(発光電流)および発光時間を決定し、電源制御部2を制御してキャパシタ4の電圧を降圧してLED6を発光させる(ステップS104:LED発光開始)。
一方、露光開始時間を示すタイミング情報に同期して、カメラ制御部25はシャッター(図示せず)を解放して露光を開始する(ステップS105)。カメラ20によって露光が開始されると同時に、電圧検出部13は、電圧検出用抵抗7によってLED6の順方向電圧Vfを検出する(ステップS106)。
ステップS106に係る処理は所定の時間間隔で発光が終了するまで周期的に行われる。よって、LED6の発光開始から発光終了までに、複数の順方向電圧Vfが検出されることになる。
続いて、演算部11は、検出された順方向電圧Vfを用いてLED6の素子温度の変化量ΔTを算出する(ステップS107)。LEDの順方向電圧Vfは素子による個体ばらつきがあるので、順方向電圧Vfの変化量から素子温度を求めるためには、予め定められた条件における順方向電圧Vfを記憶しておく必要がある。
ここでは、予め定められた条件において記録された順方向電圧を基準順方向電圧Vfsと呼び、順方向電圧Vfの変化量をLED6の素子温度の変化量ΔTに変換するための変換係数をαとする。変換係数αは白色LEDの物性で決まるので、個体ばらつきは少なく固定値とする。
例えば、演算部11は、次の式(1)によって素子温度の変化量ΔTを算出する。
LED素子温度の変化量ΔT=(Vfs−Vf)×α (1)
続いて、演算部11は素子温度変化量ΔTに応じてLED光の色情報Kを算出する(ステップS108)。LED光の色情報は個体によるばらつきが大きいので、予め規定された環境温度、電流値、および発光時間などの条件における基準となる色情報(基準色情報と呼ぶ)を記録しておく必要がある。
ここで、予め記録しておく基準色情報をKsとし、素子温度変化量ΔTを色情報の変化量に変換する変換係数をβとする。図2で説明したように、白色LEDに電流を流すとLEDは発熱して、その色情報が変化するものの、白色LEDにおける色情報の変化は規則性を有しているので、ここでは、この規則性に応じて変換係数βが得られる。
例えば、演算部11は、次の式(2)によって色情報Kを算出する。
色情報K=Ks+ΔT×β (2)
続いて、演算部11は、式(2)に応じて求めた色情報Kに露光開始からの経過時間を示す経過時間情報および発光タイミング情報を付与する(ステップS109)。発光タイミング情報は発光開始時間を示し、経過時間情報は露光開始時間を示すタイミング情報を基準として経過した時間をカウントした時間を示す。そして、マイコン1は経過時間情報および発光タイミング情報が付与された色情報Kをカメラ20に送信する(ステップS110)。
色情報Kを受信すると、カメラ制御部25は画像処理部23を介して、経過時間情報および発光タイミング情報が付与された色情報Kをメモリ24に記録する(ステップS111)。
演算部11は、カメラ20の発光命令に応じて露光中(つまり、発光中)である否かを判定する(ステップS112)。発光中であると、つまり、カメラ20が露光中であると(ステップS112において、YES)、演算部11はステップS106の処理に戻って、電圧検出部13によって順方向電圧Vfを得る。一方、カメラ20が露光中でないと、つまり、発光が終了すると(ステップS112において、NO)、演算部11はLED発光処理を終了する。
一方、カメラ制御部25は、色情報Kをメモリ24に記録した後、露光を終了する(ステップS113)。そして、カメラ制御部25の制御下で、A/D変換部22はイメージセンサ21の出力であるアナログ信号をデジタル信号に変換して、画像処理部23に送る。
続いて、画像処理部23は、カメラ制御部25の制御下で、メモリ25に記録された色情報Kに応じてどのようなホワイトバランス処理を行うかを決定する。つまり、画像処理部23は色情報の差分(つまり、色情報の変化量)に応じてホワイトバランス処理を決定する色情報差分判定を行う。
図6は、図1に示すカメラ20に記録された色情報と発光タイミング情報によって規定される撮像面との関係を示す図である。
いま、露光開始時点におけるLED6の色情報をK1、露光終了時点における色情報をKnとする。そして、色情報差分判定に用いられる所定の色情報差分をδKs(閾値)とする。色情報差分判定においては、画像処理部23は、次の式(3)で示す条件が満たされるか否かを判定する(ステップS114)。
δKs>Kn−K1 (3)
式(3)に示す条件が満たされると(ステップS114において、YES)、つまり、色情報の変化量が小さいと(閾値未満であると)、画像処理部23は色情報を画像全体で平均化する一括色情報演算を行う(ステップS115)。ここでは、画像処理部23は色情報の平均値(平均色情報)KAVEを次の式(4)によって求める。なお、nは色温度検出回数である。
KAVE=(K1+K2+K3…Kn)/n (4)
そして、画像処理部23はホワイトバランス処理部23によって平均色情報KAVEに応じてデジタル信号(つまり、画像全体)についてホワイトバランス処理を行う(ステップS116)。このホワイトバランス処理は通常ホワイトバランス処理と呼ばれる。通常ホワイトバランス処理が終了すると、カメラ制御部25の制御下で、画像処理部23は色処理部231およびその他画像処理部232によって3D−LUT(3次元ルックアップテーブル)を用いた色空間変換処理の他、画素補間処理、明度調整処理、およびガンマ処理を行う。そして、カメラ制御部25はカメラ撮影処理を終了する。
通常ホワイトバランス処理においては、ホワイトバランス処理部230は平均色情報KAVEにホワイトバランス係数を乗算して得られた係数に応じてRGBの各画素に対してホワイトバランス処理を行う。
なお、ホワイトバランス係数とはイメージセンサ21におけるRGB各色の感度に合わせた係数であって、ホワイトバランス係数は各色によって異なる。ホワイトバランス係数はイメージセンサ21の特性によって決まり、予めメモリ24に格納されている。
ここで、R、G、およびBのホワイトバランス係数をそれぞれWbGainR、WbGainG、およびWbGainBとし、ホワイトバランス調整前のR、G、B値をそれぞれR0、G0、B0とする。また、ホワイトバランス調整後のR、G、B値をそれぞれR1、G1、B1とする。この場合、ステップS116に示す通常ホワイトバランス処理は次の式(5)に応じて行われることになる。
R1=WbGainR×KAVE×R0
G1=WbGainG×KAVE×G0 (5)
B1=WbGainB×KAVE×B0
一方、式(3)に示す条件が満たされないと(ステップS114において、NO)、つまり、色情報の変化量が大きいと(閾値以上であると)、画像処理部23は色むらの影響が大きく表れるのでイメージセンサ21のライン毎に色情報を求めるライン間_補間演算処理を行う(ステップS117)。
前述のように、ステップS111において、カメラ制御部25は、色情報を検出した際の発光タイミング情報をメモリ24に記録している。この発光タイミング情報は、露光開始時間を示すタイミング情報に応じて生成されるので、発光タイミング情報によって色情報とイメージセンサ21の走査ラインとを対応付けることができる。そして、ライン間_補間演算処理においては色情報が対応付けられていないライン間の色情報が補間演算によって求められる。
図7は、図1に示すカメラ20で行われるライン間_補間演算処理を説明するための図である。なお、図7は、図6を部分的に拡大して示す図である。
ここで、ラインL1およびL2においては、色情報が検出されたものとする。そして、ここでは、ラインL1(t1K1:03msec 5000k)とラインL2(t1K2:0.6msec 5070k)との間に位置するラインL11〜L14について色情報を補間処理によって算出する。なお、図6においては、t3K3:0.9msec 5140kで示すラインおよびtnKn:10msec 6000kで示すラインが色情報が検出されたラインである。そして、tnは発光開始からの時間(msec)を示し、Knは色情報(k)を示す。
ラインL11に注目して、L1およびL2ライン間の色情報差分δK、L1およびL2間のライン数をδLとする。ここで、δK=K2−K1であり、K1はラインL1の色情報、K2はラインL2の色情報である。
1ライン当たりの色情報変化量δKLは次の式(6)で示される。
δKL=δK/δL (6)
但し、δLはライン間隔を示す。
これによって、ラインL11の色情報KL11は次の式(7)で表される。
KL11=K1+δKL×(L1:L11間のライン数差) (7)
続いて、画像処理部23はメモリ24に記録された色情報および補間処理によって求めた色情報に応じて、ラインごとにホワイトバランス処理部230によってホワイトバランス処理を行う(ステップS118)。このホワイトバランス処理はライン毎ホワイトバランス処理と呼ばれる。このライン毎ホワイトバランス処理においては、ライン毎の色情報を用いてホワイトバランス処理が行われる。
ここで、KLxをライン毎に得られる色情報とすると、次の式(8)によって全ラインについてホワイトバランス処理が行われる。
R1=WbGainR×KLx×R0
G1=WbGainG×KLx×G0 (8)
B1=WbGainB×KLx×B0
ライン毎ホワイトバランス処理が終了すると、カメラ制御部25の制御下で、画像処理部23は色処理部231およびその他画像処理部232によって3D−LUT(3次元ルックアップテーブル)を用いた色空間変換処理の他、画素補間処理、明度調整処理、およびガンマ処理を行う。そして、カメラ制御部25はカメラ撮影処理を終了する。
なお、上述の例では、色情報として色温度情報を用いたが、他の種別の色情報を用いるようにしてもよい。さらには、LED6の素子温度を順方向電圧Vfを用いて求めるようにしたが、他の手法を用いてLEDの素子温度の検出を検出するようにしてもよい。
前述のように、LEDおいては、順方向電圧Vfおよび色情報ともに個体ばらつき(個体差)が存在し、最終色情報Keを求める際には、基準となる順方向電圧Vfおよび色情報を基準順方向電圧および基準色情報として予め記録しておく必要がある。
図8は、図1に示すストロボで行われる基準順方向電圧および基準色情報の記録処理(LED記録)を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、マイコン1の制御下で行われる。
LED記録処理を開始すると、演算部11は充電回路5を制御して、電源3からキャパシタ4に充電を開始して、所定の電圧まで充電を行う(ステップS200)。次に、カメラ20から発光命令を受けると、発光電流決定部14はLED6に流す電流値(発光電流)を決定して、電源制御部2を制御してキャパシタ4の電圧を降圧してLED6を発光させる(ステップS201)。
LED6の発光開始と同時に、電圧検出部13はLED6の順方向電圧Vfを、電圧検出用抵抗7によって検出する(ステップS202)。そして、電圧検出部13は、検出した順方向電圧Vfを基準順方向電圧Vfsとする。
基準順方向電圧Vfsの検出は予め定められた条件下で行われ、つまり、予め定められた条件下でLED6を発光させるので、素子温度と基準順方向電圧Vfsとの関係を把握することができ、順方向電圧Vfが変動したとしても正確に素子温度を求めることができる。
基準順方向電圧Vfsが得られた後、発光電流決定部14は電源制御部2を制御して、LED6の発光を終了する(ステップS203)。
ステップS201〜S203の処理の間においては、LED6の発光光が分光計30で受光され、分光計30は当該発光に応じた色情報を生成する。ここでは、分光計30の出力である色情報を基準色情報Ksとする(ステップS204)。
これによって、LED6に固有の色情報が基準色情報KSとして取得される。そして、この基準色情報ksを基準とすれば、素子温度が変動しても正確に最終色情報を求めることができる。
演算部11はステップS202およびS204で取得した基準順方向電圧Vfsおよび基準色情報Ksを記録部12に記録して(ステップS205)、LED記録処理を終了する。
上述のようにして、カメラ20の撮影条件がシャッターの同調速度以上になる高速シャッター撮影の際、所謂スリット露光に対応した発光モードがストロボ10で行われた際においても適正なホワイトバランス処理を行うことができる。つまり、発光中に変化する色情報を検出して、ライン毎にホワイトバランス処理を行うようによって色ムラの発生を低減することができる。
なお、上述の実施の形態では、ライン毎に色情報を検出又は算出する例について説明したが、複数のラインを1つのグループとしてまとめて、グループ毎に代表する色情報を検出又は算出し、同一のグループに属するラインは同一の色情報を用いるようにしてもよい。この構成では、ライン毎に色情報を検出又は算出する構成よりも各ラインにおける色情報の精度は低くなるが、色情報を求めるための演算処理の負荷を抑えることができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、演算部11、電圧検出部13、および電圧検出用抵抗7が素子温度検出手段として機能する。また、演算部11、発光電流決定部14、および電源制御部2は制御手段として機能する。さらに、電圧検出部13および電圧検出用抵抗7は電圧検出手段として機能し、演算部11は変化量算出手段として機能する。
さらに、レンズ200、イメージセンサ21、およびA/D変換部22は撮像手段として機能し、カメラ制御部25および画像処理部23は画像処理手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
また、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を発光装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを発光装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも素子温度検出ステップおよび制御ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
6 LED
7 電圧検出用抵抗
11 演算部
12 記録部
13 電圧検出部
14 発光電流決定部
23 画像処理部
25 カメラ制御部
230 ホワイトバランス処理部
231 色処理部

Claims (11)

  1. 被写体を撮影する撮像装置に装着され、前記撮像装置によって前記被写体を撮影する際に前記被写体を照明する光を発光するLEDを光源として備える発光装置であって、
    前記LEDの素子温度を検出する素子温度検出手段と、
    前記LEDを発光制御して、前記素子温度に応じて露光開始から露光終了までの前記LEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、前記色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、前記色情報および前記発光タイミング情報を前記撮像装置に送信する制御手段と、
    を有することを特徴とする発光装置。
  2. 前記素子温度検出手段は、
    前記LEDに流れる順方向電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記順方向電圧に基づいて前記素子温度の変化量を求める変化量算出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記素子温度の変化量と予め定められたLEDの発光色を示す基準色情報とに応じて前記色情報を求めることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記素子温度検出手段は、前記露光開始から前記露光終了まで所定の周期で前記素子温度の変化量を求めており、
    前記制御手段は、前記素子温度検出手段で得られた複数の素子温度の変化量と前記基準色情報とに応じてそれぞれ複数の色情報を得ることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記被写体を撮像して画像を得る撮像手段と、
    請求項1に記載の発光装置から前記色情報および前記発光タイミング情報を受け、前記画像に対して前記色情報および前記発光タイミング情報に応じてカラーバランス処理を行う画像処理手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 前記画像処理手段は、露光開始時点における色情報と露光終了時点における色情報との差分が予め設定された閾値未満であると、前記カラーバランス処理として所定の第1の処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記画像処理手段は、露光開始時点における色情報を露光終了時点における色情報との差分が前記閾値以上であると、前記カラーバランス処理として前記第1の処理と異なる第2の処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の処理では、前記画像処理手段は、前記発光タイミング情報に拘わらず、前記色情報が示す発光色を平均して得られた平均色情報を用いてカラーバランス処理を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。
  8. 前記第2の処理では、前記画像処理手段は、前記発光タイミング情報に基づいて、前記画像のラインに対応する色情報に応じて前記画像のラインの各々についてカラーバランス処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記画像処理手段は、前記第2の処理を行う際、前記画像のラインに対応する前記色情報が存在しないと、補間処理によって前記色情報が存在しないラインの色情報を求めることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 被写体を撮影する撮像装置に装着され、前記撮像装置によって前記被写体を撮影する際に前記被写体を照明する光を発光するLEDを光源として備える発光装置の制御方法であって、
    前記LEDの素子温度を検出する素子温度検出ステップと、
    前記LEDを発光制御して、前記素子温度に応じて露光開始から露光終了までの前記LEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、前記色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、前記色情報および前記発光タイミング情報を前記撮像装置に送信する制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  11. 被写体を撮影する撮像装置に装着され、前記撮像装置によって前記被写体を撮影する際に前記被写体を照明する光を発光するLEDを光源として備える発光装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記発光装置が備えるコンピュータに、
    前記LEDの素子温度を検出する素子温度検出ステップと、
    前記LEDを発光制御して、前記素子温度に応じて露光開始から露光終了までの前記LEDの発光色を示す色情報を予め定められた時間間隔で求めるとともに、前記色情報を求めた時間を示す発光タイミング情報を求めて、前記色情報および前記発光タイミング情報を前記撮像装置に送信する制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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