JP6361976B2 - 防音衝立 - Google Patents

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Description

本発明は防音衝立に関する。とくに、複数の防音衝立を連結する構造に関する。
工事現場で使用される建設機械からは様々な周波数帯の騒音が放射される。現場周辺の地域住民に対する環境配慮は益々重要な位置にある。騒音対策はその中でも重要である。防音パネルを騒音源の周囲に配置する移動自在な衝立式は、騒音対策として有効である。しかしながら、騒音源の周囲を取り囲むために、複数の防音パネルを簡易に組立てる手段が無かった。騒音対策は屋外だけでなく室内でも同じである。
防音パネルに要求される条件は、設置解体が簡単であり、移動が自在である、軽量薄型で自立性がある、倒れない、内外からの可視化ができる、安全性が高い、高さが低い、広域周波数帯音を低減できる、平坦でない現場に対応できる、保管時は平パネルに回帰できる構造等を具備していることが求められる。しかしながら従来技術にはこれら全てに対応できる製品がない。
とくに、設置解体が簡単にできる構造が強く求められている。防音パネルを衝立式にして設置できるためには複数の防音パネル同士を簡単に、かつ確実に連結できる手段が必要である。従来用いられている連結手段について文献を調べると、パネルの少なくとも上端面に凹入溝を形成するとともに、側端面同士を突き合わせた2枚のパネルの凹入溝にまたがって、緊締板を嵌合して、緊締板を固定する方法が提案されている
しかし、この方法は平面でない地面の上では使えない。高い防音パネルの上端面に緊締板を固定せねばならないので、使い勝手が悪い。また、固定するために複雑な機構を必要とするという難点があった。(特開平3−129030)
また、パネルの枠体の要所に、互いに等高をなす横長の挿通孔を穿設して、両縦枠杆同士で連通する挿通孔に、横長の連結板を挿通して、連結板は一端に設けたストッパにより停止し、他方の縦枠より突出した連結板の他端の係止部において、締付ハンドルの先端近くに設けた係合溝を係合して、締付ハンドルを係止部のまわりに回動させることで締め付けて固定するものが提案されていた。
しかし、この方法はパネルを連結する位置が固定しているので、平面でない地面の上では使えない。また、パネルの枠材の内側からアクセスする方法なので、パネルの枠材が囲んでいて隙間がないような場合は使えないという問題があった。(実開平5−3412)
その他に市販の蝶番を利用した連結方法もあるが、いずれも、取り外しが自在である、工具の使用の必要がない、平らでない土地でも対応ができる、解体時に平らなパネルに戻せるなどの要求に対して改善の余地がある。
特開平3−129030号公報 実開平5−3412号公報
1.平らでない地面、または床であっても複数連結して設置できる防音衝立の連結構造を実現すること。
2.複数の防音衝立を連結して強固に固定でき、設置解体が簡単であり、移動してもグラつかない、解体後は単体にできる防音衝立の連結構造を実現すること。
3.高さ2m程度、上部開放の衝立方式による騒音低減は、現状品では5dB前後であり、しかも工事機器が放射する低周波を含む広い周波数帯騒音の低減ができない。これに対して、騒音低減量15〜20dBを実現することが課題である。
騒音を遮る防音衝立であって、
該防音衝立の左右の側面の複数個所に逆L字形状の切り込みを入れ、
複数の該防音衝立を連結するとき、隣り合う同じ形状の該防音衝立の、該逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部同士を連結具によって連結することで、該逆L字形状の切り込み長さの範囲で、地面または床の高さの差が有っても設置できる構造であることを特徴とする防音衝立である。
また、上記の防音衝立であって、左右の側面の少なくとも一方に形成された該逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部の幅が該防音衝立の縁部の厚さに略等しいことを特徴とする防音衝立である。
防音衝立を複数連結する場合、隣り合う逆L字形状の切り込みは対称に並ぶので、上から見たとき、逆L字形状の切り込みによって形成される2つの柱状部は段差なく並んで1つの長方形をなすので、上から長方形の連結具を嵌め込むことによって、連結することができる。
逆L字形状の縦方向の切り込みに沿って、隣り合う防音衝立を連結する連結具の縦方向の位置が変更できるので、地面が平らで無い場合も、連結具を相対的に異なる高さ位置で固定できるので、防音衝立の高さ方向の位置を調整して、地面に合わせることができる。
また、逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部の幅が該防音衝立の縁部の厚さに略等しいので、隣り合う防音衝立を直角方向に連結したときでも、柱状部が段差なく並んで長方形をなすので、直線状に連結する場合と同じように連結具で連結することができる。
防音衝立同士を突き合わせる端面(厚さ方向の面)は、防音衝立の平面に対して直角な平滑面となっているので、連結具の寸法と連結具が収まる防音衝立の逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部寸法の差を適当に選べば、連結具によって合わせ面の隙間を最小限にして連結されるので、直線状または直角が保たれて使用時や移動時のグラツキが防止できる。
逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部に上から連結具を嵌め込むだけで、工具を使用せず防音衝立が連結できるため、組立・解体が簡単である。また、連結を解いて解体すれば平面上の防音衝立単体に戻るので重ねることができてかさばらない。
防音衝立の斜視図 連結具の見取図 切り込み部の詳細な見取図 防音衝立を直列に連結した斜視図 防音衝立を直角に連結した斜視図 切り込み部を設けないときの防音衝立の図 防音パネルの構造断面図 切り込み形状を持った防音衝立の組み立ての手順を説明する図 切り込み部を形成するブロックをネジで固定する説明図 残響室法吸音率のグラフ 音響透過損失のグラフ 防音衝立をL字形状に設置した時の騒音測定データーのグラフ 防音衝立をコ字形状に設置した時の騒音測定データーのグラフ 移動脚部をつけた防音衝立をコ字形状に設置した時の騒音測定データーのグラフ
図に従って実施例1を説明する。図6は、逆L字形状の切り込み部11が加工される前の防音衝立の正面形状(a)とAA’線上における断面図(b)である。防音パネル12は縦の寸法が2000mm程度、横の寸法が1000mm程度の長方形である。この寸法は一例であり、これに限定するものではない。防音パネル12の厚みは例えば33mmであるが、これに限定するものではない。枠材13の断面形状はコ字形状で、防音パネル12の端部を3方から包んで、4辺に沿って設置されている。厚み33mmの防音パネル12と組み合わせて使う枠材13の厚み方向の寸法は36mmである。
図1は防音衝立1の斜視図である。防音衝立1は、防音パネル12とその縁に沿って配置された枠材13からなる。防音衝立1の側面は、衝立をなす平面に対して直角をなし、凹凸などのない平滑な面をなしている。図6の加工前の防音パネル12に対して、防音衝立1には、図1で示すような逆L字形状の切り込み部11が左右の縦方向の側面の同じ高さの位置に複数個所、この実施例では2個所づつ加工されている。
逆L字形状とは、側面から水平に切り込んで、一定の深さ(正面から見た時に幅方向の距離)に達した個所で下向きに一定の長さ(正面から見た時に高さ方向の距離)だけ切り込んだものである。ここで防音衝立1の縁の部分の厚さはDである。(ここでは、図6と同じように、枠材13は逆L字形状の切り込み部11とは関係無く、長方形をなす防音衝立1の4辺をそれぞれ一定の幅で取り囲んでいるように図示してある。)
図7は、防音パネル12の複数の材料が積層された内部構造を示した一部分の断面図である。ハニカム121の各セルの内部には図で下から90%程度の高さまで硬質フォーム材122が充填されている。硬質フォーム材は圧縮強度の高い連通発泡構造である。ハニカム121の上側には接着剤125によってアルミニウム繊維124からなる吸音材が接着してある。ハニカム121の下側と硬質フォーム材122の底面には接着剤125によってアルミニウム板123である反射板が接着してある。
図7で上方向から防音パネル12に侵入した騒音は、多孔材であるアルミニウム繊維124の層で吸収され、硬質フォーム材122の層で吸収または遮断される。すなわちアルミニウム繊維124および硬質フォーム材122は吸音層として働く。図7で下方向から防音パネル12に向かう騒音はアルミニウム板123で反射される。
図1、図6に示した枠材13は、防音パネル12が図7の構造であるので機械的な強度が低く、また端部が痛みやすいので、保護するためのものである。枠材13はアルミニウムなどのチャンネルからなる。材質はこれに限定されるものではない。
図4は2つの防音衝立1を直線状に並べた状態を示している。左側を防音衝立1a、右側を防音衝立1bと呼ぶものとする。図では見易さのために左右の防音衝立1の間をわずかに空けてあるが、実際には2つの防音衝立1の間はぴったり接触しており、隙間は無い。2つの防音衝立1の切り込み部11の開口部112はそれぞれの側面で、同じ高さに有るので、お互いに対向している。
図4で、丸で囲んだ部分を拡大して詳細を示したのが図3(a)である。切り込み部11の開口部112が同じ位置で対向していることが見て取れる。ここで、左側の防音衝立1aの柱状部111と右側の防音衝立1bの柱状部111はぴったり接触して、図で上から見る時、一体となり一つの長方形をなしている。したがって、適切な内のり長さの長方形の連結具2を柱状部111の上から嵌め込めば、2つの柱状部111は連結され、すなわち2つの防音衝立1a、防音衝立1bが連結できる。
ここで、防音衝立1aの柱状部111の幅d1は、防音衝立1の縁の部分の厚さDと同一である。防音衝立1bの柱状部111の幅は、防音衝立1の縁の部分の厚さと同一であってもよいし、または異なる長さであってもよい。
図2は連結具2の見取図である。図2(a)は金属やプラスチックなどの変形しない材料で製作された長方形の枠をなす連結具2aである。長辺方向の内のり長さL1の寸法が、図3に示した左側の防音衝立1aの柱状部111の幅d1と右側の防音衝立1bの柱状部111の幅d2の和に等しく、また短辺方向の内のり長さL2の寸法が防音衝立1の厚みに等しく、さらにそれぞれ若干のはめあい寸法を加えた寸法に製作されており、図3に示したように、並んだ2つの柱状部111に嵌め込むことができる。
図2(b)は弾力性のあるゴムなどの材料で製作された別の連結具2bである。連結具2bは閉じた環状をなしており、周の長さは図3に示した左側の防音衝立1aの柱状部111の幅d1、右側の防音衝立1bの柱状部111の幅d2と防音衝立1の厚みの2倍の和より十分に小さく、引き伸ばして上側から嵌め込めば、弾力性によって2つの柱状部を一体に連結することができる。十分な弾力性を持った材料で、幅W2を適当に選択すれば、2つの防音衝立1を強固に連結できる。
ここままでは、2つの防音衝立1を同じ高さで連結する場合について説明したが次に、防音衝立1を設置する地面または床が平らで無く段差がある場合について図3(b)で説明する。左側の防音衝立1aの位置が右側の防音衝立1bの位置より高い場合、図3(b)に示すように防音衝立1aの切り込み部11の開口部112が上側にずれている。この場合も、2つの防音衝立1を並べて地面または床に置き、2つの切り込み部11の開口部112の重なる範囲が連結具2の厚みより大きければ、同じ高さで連結する場合と同じに、隣り合わせた2つの柱状部111の上側から連結具2を嵌め込めばよい。
柱状部111の高さがhであり、連結具2aの高さ寸法がw1またはw2のとき、2つの柱状部111の高さ方向の位置の差、すなわち防音衝立1同士の高さの差がh−w1またはh−w2より小さい範囲の高さの違いであれば連結が可能である。したがって、土地や床の高さの差が、その範囲であれば防音衝立を設置することができる。
2つの防音衝立1を並べて地面または床に置いたときに、2つの切り込み部11の開口部の重なりが連結具2の厚みより小さい場合は、一時的に低い方の防音衝立1bを防音衝立1aと略同じ高さに保持しておいて連結具2を嵌め込んでから、防音衝立1bを地面または床に据えればよい。
次に、図5によって、直角(L字形状)に2つの防音衝立1を連結する構造について説明する。図5においては、防音衝立1aの右端の裏側に防音衝立1bの左端を突き当てて、2つの防音衝立1を直角(L字形状)に連結している。防音衝立1aの柱状部の幅d1と防音衝立1bの縁部の厚さDは等しいので左側の防音衝立1aの柱状部111と右側の防音衝立1bの柱状部111はぴったり接触して、図で上から見る時、一体となり一つの長方形をなしている。
2つの防音衝立1を直線状に連結した場合と同じく、適切な内のり長さの長方形の連結具をまたは弾力性のある環状の連結具を柱状部111の上から嵌め込めば、2つの柱状部111は連結され、すなわち2つの防音衝立1a、防音衝立1bが連結できる。
防音衝立の縦方向の縁に逆L字形状の切り込み部を形成するとき、枠材を直線状の材料で製作しているのであれば枠材も切断しなくてはならない。枠材を切断すると防音衝立の平面を維持する強度が低下するので、切断された部分を相互に接続して強度を回復することが必要である。また、切り込み部においては防音パネルの断面が露出するという問題が有る。また、柱状部111は断面が小さく機械的に強度が弱いので何らかの方法で補強する必要がある。
図8ならびに図9は、切り込み形状を持った防音衝立の組み立ての手順を説明する図と、その際に使用する切り込み部を形成するブロックをネジで固定する方法を説明する図である。図8(a)に示すように、防音衝立1を組み立てるにあたって、ブロック14、硬質フォーム材122、ハニカム121、アルミニウム板123ならびにアルミニウム繊維124を準備する。ブロック14は、厚みがハニカム121と同等である木材、プラスチックまたは金属など強度のある材料を用いた直方体である。
所望の位置でハニカム121および硬質フォーム122にブロック14がぴったり嵌るようにハニカム121および硬質フォーム122を切り取り加工しておく。ブロック14及びハニカム121を加工後に、両者をアルミ繊維124上に隙間なく並べて接着する。接着の際は、ブロック14とアルミ繊維124の間は全面を接着し、ハニカム121とアルミ繊維124はハニカム121の端部のみを接着する。接着後にハニカム121のセル空間に硬質フォーム122を充填する。
次に、アルミ繊維124を接着したのと反対の面に、ハニカム121にアルミニウム板123を接着剤によって貼り付ける。その結果図8(b)に示すように、切り込み形状を加工する位置にハニカム121に代わってブロック14を芯として埋め込んだ防音パネル12が出来上がる。
次に、どちらかの面からブロック14を埋め込んだ位置に、面に垂直に鋸刃をあてて、逆L字形状になるように切り取る。その結果、図8(c)に示すように、逆L字形状の切り込み形状を持った防音パネル12が得られる。次に、切り込み部11の開口部112だけを除いて、枠材13を防音パネル12の縁の全周に設置すれば、図8(d)に示す防音衝立1が得られる。
さらに、ネジを用いて補強する方法を図9で説明する。図9(a)に示したのは、防音パネル12にブロック14を埋め込んだ状態を防音衝立1の平面側から見たときの状態である。ブロック14の切り込み部とアルミニウム板123(またはアルミニウム繊維124)の切り込み部は見易さを考慮して、大きさを多少変えて描いてある。破線で示したのがアルミニウム板123(またはアルミニウム繊維124)の下側に隠れたブロック14である。
図9(b)に示すように、図で上側の枠材13とブロック14を、紙面に垂直方向のネジ151で固定する。図では片側しか示していないが裏面も同様にネジを使って固定する(見易さを考慮して全てのネジに符号をつけていない)。
また、図に示すように、防音パネル12の枠材13の無い位置でもアルミニウム板123とブロック14の間もネジ151で固定する。アルミニウム繊維124についても同じである。なお、ネジはいわゆる木ネジと同等あるいは類似の形状であって、その長さはブロック14の厚み以下であり、アルミニウム板123(またはアルミニウム繊維124)を貫通してブロック内部で固定される。
ここで、ネジはアルミニウム板123側から、およびアルミニウム繊維124側からの双方から挿入、固定しても良いし、いずれか片側から挿入、固定しても良い。また、図9(b)に示すように、十分な固定力を得るためには、枠材13の無い位置および枠材13のある位置の双方の位置でネジを挿入、固定しても良いし、必要最小限の固定力で構わない場合はいずれか一方の位置でネジを挿入、固定しても良い。
防音衝立1の側面に逆L字形状の切り込み部を設置する方法は本実施例で説明した方法に限らず、多種考えられるので適宜な方法を選択すれば良い。この結果、柱状部111の強度が確保されて、現場での手荒い取扱いがあっても、それに耐える防音衝立が実現できた。
このような防音衝立の構造で、防音パネルとして出願人の株式会社静科が所有する特許3806733、および特許3806744により製造されたパネルを選択して防音性能を測定した。このパネルは、重量は8kg/m2、厚さは33mmの軽量薄型材である。
防音パネル12の吸音率を残響室法で測定した結果のグラフを図10に示す。軽量薄型の構造であっても「広域での吸音率が大きい」機能に着目し、衝立のベース材として選択したものである。
図11は、図7構造から得られた音響透過損失のデーターである。
図12は、防音衝立の寸法は幅1000mm、高さ2000mm、厚さ33mm(枠材に厚さ36mm)で、幅方向に1枚、長さ方向に3枚を用い、L字形状に連結させて、地面に設置して測定した結果を示す。測定は高さ1m、防音衝立から2m離れた位置で、騒音計NA―27(リオン製)により測定した。音源にはコンクリート切断機を用いた。低周波域の63Hzから低減効果が確認され、125〜10000Hzの範囲において等価騒音レベル値(LAeq)で20.7dBの低減を確認した。
図13は、防音衝立は、幅に2枚、長さ方向に各1枚を用い、コ字形状で騒音源を囲み、路面に設置して測定した結果を示す。測定器、測定位置と音源は同じである。結果は、前記の結果と同等の等価騒音レベル値(LAeq)で20.8dBの低減を確認した。
図14は、図12の条件で、防音衝立に取り外し可能なキャスターを付けて、路面から50mm浮かせ、防音衝立及び音源のコンクリート切断機を移動しながら騒音の低減量を測定した結果である。測定結果によれば等価騒音レベル値(LAeq)で15.9dBの低減を確認した。
工具を使用せず防音衝立が連結できるため、組立・解体が簡単であり、また、連結を解いて解体すれば平面上の防音衝立単体に戻して、重ねることができるのでかさばらず、低周波域から騒音の低減効果のある防音衝立が実現できた。
1 防音衝立
11 切り込み部
111 柱状部
112 開口部
12 防音パネル
121 ハニカム
122 硬質フォーム材
123 アルミニウム板
124 アルミニウム繊維
125 接着剤
13 枠材
14 ブロック
151 ネジ
2 連結具
D 防音衝立の厚み
T 開口部の縦の長さ
w1、w2 連結具の枠の厚さ
t 連結具の枠の幅
L1 連結具長辺の内のり寸法
L2 連結具短辺の内のり寸法
d1 柱状部の幅寸法(防音衝立の枠材の厚さと同じ寸法)
d2 柱状部の他の寸法
h 柱状部の高さ

Claims (6)

  1. 騒音を遮る防音衝立の連結構造であって、
    該防音衝立の左右の側面の複数個所に逆L字形状の切り込部をおき、
    複数の該防音衝立を連結するとき、隣り合う同じ形状の該防音衝立の、該逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部同士に連結具を上から嵌め込むことによって連結することで、複数の該防音衝立を直線状、または直角状をなすように連結することができ、さらに、該逆L字形状の切り込み長さの範囲で、地面または床の高さの差が有る場合も設置できる構造であることを特徴とする防音衝立の連結構造。
  2. 請求項1に記載の防音衝立の連結構造であって、
    該連結具は硬質材料からなり、長方形の枠をなしていることを特徴とする防音衝立の連結構造
  3. 請求項1に記載の防音衝立の連結構造であって、
    該連結具は弾力性材料からなり環状をなしていることを特徴とする防音衝立の連結構造
  4. 請求項1に記載の防音衝立の連結構造であって、
    左右の側面の少なくとも一方に形成された該逆L字形状の切り込みによって形成される柱状部の幅が該防音衝立の縁部の厚さに略等しいことを特徴とする防音衝立の連結構造
  5. 請求項1に記載の防音衝立の連結構造であって、
    該防音衝立は、多孔材からなる吸音層、ハニカムに連通発泡構造の樹脂を充填した吸音層、音響の反射板を記載の順に積層した構造であることを特徴とする防音衝立の連結構造
  6. 請求項5に記載の防音衝立の連結構造であって、
    該切り込み部は、ハニカムを切り抜いた位置に代わりに埋め込んだ、逆L字形状に切り込み加工をした直方体のブロックで構成し、
    該ブロックと該防音衝立の縁に沿って配置された枠材、および/または音響の反射材であるアルミニウム板および/または多孔材からなる吸音層であるアルミニウム繊維とをネジでつないだ構造であることを特徴とする防音衝立の連結構造。
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