JP6361122B2 - マルチプロジェクションシステム、およびマルチプロジェクションシステムの制御方法 - Google Patents

マルチプロジェクションシステム、およびマルチプロジェクションシステムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチプロジェクションシステム、およびマルチプロジェクションシステムの制御方法に関する。
今日において、複数のプロジェクタ装置の各投影画像を並べて表示することで、巨大な画面を形成するマルチプロジェクションシステムが知られている。このようなマルチプロジェクションシステムにおいて、温度エラーまたはファンエラー等の、投影継続が困難となるエラーが発生したプロジェクタ装置は、直ちにランプを消灯する。そして、プロジェクタ装置は、例えば操作部に設けられた発光部(LED)を点滅させて、操作者にエラーの発生を通知する。
特許文献1(特開2005−107276号公報)には、投影画像を見ている人には気づかれ難く、操作者に対しては、エラーの発生および詳細なエラーの内容をいち早く知らせて、発生したエラーに対して余裕を持って対処可能としたプロジェクタ装置が開示されている。
この特許文献1の技術の場合、エラーが発生した際に、操作者のみが認識可能な警告マーク、記号、またはシンボル等を投影する。これにより、投影画像を見ている人には、エラーの発生を気づかれ難くすることができるうえ、操作者に対しては、いち早くエラーの発生を知らせることができる。また、特許文献1の技術の場合、プロジェクタ装置本体の表示部またはリモートコントローラの表示部に、発生したエラーの詳細な内容を表示する。これにより、操作者は、発生したエラーを認識して、余裕をもって対処することができる。
しかし、従来のマルチプロジェクションシステムのプロジェクタ装置において、エラーが発生した際に、操作部に設けられた発光部(LED)を点滅させてエラーの発生を通知するだけでは、エラーの詳細な内容を操作者に通知することは困難である。この場合、操作者は、LEDの点滅状態で示されるエラーの内容を、取扱説明書で検索して認識する等の面倒な作業が必要となる。
また、特許文献1の技術の場合、プロジェクタ装置本体またはリモートコントローラに、発生したエラーの詳細な内容を表示するための表示部を必要とする。しかし、今日流通しているプロジェクタ装置およびプロジェクタ装置のリモートコントローラには、表示部が設けられているものは少ない。このため、特許文献1の技術の適用には、プロジェクタ装置およびプロジェクタ装置のリモートコントローラに、新たに表示部を設ける必要がある。このため、大幅な回路変更、部品点数の増加、および製作コストの増加等の問題が生ずる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、制御情報の詳細な内容を簡単に通知可能なマルチプロジェクションシステム、およびマルチプロジェクションシステムの制御方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の画像投影装置を備えるマルチプロジェクションシステムであって、画像投影装置のそれぞれは、投影部と、他の画像投影装置で投影された投影画像を撮像する撮像部と、撮像部で撮像された投影画像の撮像画像と、投影部で自機が投影している投影画像との差から、他の画像投影装置に伝達する情報であるか否かを示す種別情報が付加された制御情報を取得する取得部と、取得した制御情報で指示された制御を実行する実行制御部と、自機の制御情報、および取得した制御情報を投影するように投影部を制御する投影制御部とを備え、投影制御部は、自機の投影画像と、隣接する画像投影装置の投影画像との重畳領域に、各制御情報を投影するように投影部を制御し、隣接する画像投影装置により制御情報が重畳領域に投影された場合、付加されている種別情報を参照することで、制御情報が他の画像投影装置に伝達する情報であるか否かを判別し、制御情報が他の画像投影装置に伝達しない情報であるものと判別した場合には、隣接する画像投影装置により制御情報が投影された重畳領域と同じ重畳領域に制御情報を投影し、制御情報が他の画像投影装置に伝達する情報であるものと判別した場合には、隣接する画像投影装置により制御情報が投影された重畳領域に対して反対側となる重畳領域に制御情報を投影するように投影部を制御することを特徴とする
本発明によれば、制御情報の詳細な内容を簡単に通知できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムを構成する一つのプロジェクタ装置のブロック図である。 図2は、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムを構成する1つのプロジェクタ装置が、投影面に投影画像を投影している様子を示す図である。 図3は、制御情報の一例であるエラー情報の表示位置(投影位置)を説明するための図である。 図4は、3つのプロジェクタ装置で、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムを構成した例を示す図である。 図5は、左端に位置するプロジェクタ装置が、自機で発生したエラーを示すエラー情報を表示している図である。 図6は、左端に位置するプロジェクタ装置で発生したエラー情報を、隣接するプロジェクタ装置が左側エラー情報表示領域に表示している例を示す図である。 図7は、右端に位置するプロジェクタ装置が、自機で発生したエラーを示すエラー情報を表示している例を示す図である。 図8は、右端に位置するプロジェクタ装置で発生したエラー情報を、隣接するプロジェクタ装置が右側エラー情報表示領域に表示している例を示す図である。 図9は、メモリに記憶されている設置位置テーブルの模式図である。 図10は、プロジェクタ装置が自機のエラー情報を表示し、または、隣接するプロジェクタ装置で表示されたエラー情報を再表示する制御を示すフローチャートである。 図11は、エラー発生時において、エラー情報を表示する重畳領域を決定する動作を示すフローチャートである。 図12は、隣接するプロジェクタ装置が表示したエラー情報を検出して再表示するプロジェクタ装置の動作を示すフローチャートである。 図13は、エラー情報の再表示動作の流れを示すフローチャートである。 図14は、第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムの各プロジェクタ装置における、自機の設置位置に応じた領域に伝達情報を表示する流れを示すフローチャートである。 図15は、第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムにおいて、制御情報を伝達して、各プロジェクタ装置を制御する流れを示すフローチャートである。
以下、マルチプロジェクションシステム、およびマルチプロジェクションシステムの制御方法の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1は、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムに複数設けられているプロジェクタ装置PJのブロック図である。プロジェクタ装置PJは、画像投影装置の一例であり、制御部1、画像信号入力部2、画像信号処理部3、光源制御部4、光変調部5、投射光学系6、投影画像記憶部7、制御情報判定部8、電源部9、および操作部10を有しているまた、プロジェクタ装置PJは、受光部11、温度制御部12、OSD(On Screen Display)部13、撮像部14、撮像画像記憶部15、制御情報処理部16、およびメモリ17を有している。なお、投射光学系6は、投影部の一例である。撮像部14は、撮像部の一例である。制御部1、投影画像記憶部7、制御情報判定部8、撮像部14、撮像画像記憶部15は、取得部の一例である。制御部1および制御情報処理部16は、実行制御部の一例である。制御部1および投射光学系6は、投影制御部の一例である。
制御部1は、装置全体を制御する。画像信号入力部2は、例えばDVDプレーヤ装置、USB記憶媒体、またはパーソナルコンピュータ装置等の、画像信号の出力を行う様々な外部機器と接続される入力インターフェイス部となっている。画像信号入力部2は、例えばVGAケーブル、HDMI(登録商標)ケーブル、または、ディスプレイポートケーブル等のインターフェースケーブルを介して、外部機器と接続される。なお、DVDは、「Digital Versatile Disc」の略記である。また、USBは、「Universal Serial Bus」の略記である。また、VGAは、「Video Graphics Array」の略記である。HDMI(登録商標)は「High-Definition Multimedia Interface」の略記である。
画像信号処理部3は、入力された画像信号に対して、画素数および周波数に合わせた信号変換処理を施し、また、色補正処理、および歪補正等を施す。光源制御部4は、ランプの点灯、消灯、および発光を制御する。光変調部5は、光源からの光を赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3原色成分に分離し、各色の光を画像信号に応じて光変調処理する。投射光学系6は、光変調された光束をスクリーン等の投影面に投射する。
投影画像記憶部7は、画像信号処理部3が処理した画像データ、およびエラー発生時に表示するエラー情報等の制御情報を記憶する。制御情報判定部8は、隣接するプロジェクタ装置の投影画像にエラー情報等の制御情報が含まれているか否かを判定する。電源部9は、光源等に電力を供給する。操作部10は、操作者が所望の制御コマンド等の入力操作を行う際に用いられる。このプロジェクタ装置PJは、リモートコントローラ19を操作して、所望の制御コマンド等の入力を行うことができる。受光部11は、リモートコントローラ19から送信された制御コマンド等を受信する。
温度制御部12は、光源およびプロジェクタ装置PJ内を冷却する。OSD部13は、設置位置情報および各種動作設定情報を投影面に投影する。操作者は、投影面に投影される各種動作設定情報等を見ながら、各種設定を行うことができる。撮像部14は、投影画像を撮像する。撮像画像記憶部15は、撮像部14で撮像された撮像画像を記憶する。制御情報処理部16は、撮像画像を解析して取得した制御情報で指示される処理を行う。メモリ17には、情報処理プログラムが記憶されている。また、メモリ17には、プロジェクタ装置PJの設定位置を設定するための、後述する設置位置テーブル18が記憶されている。制御部1は、情報処理プログラムに従って動作することで、撮像画像を解析して取得した制御情報で指示される処理を実行制御する。
次に、図2は、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムを構成する1つのプロジェクタ装置PJが、投影面に投影画像を投影している様子を示している。図2に示す投影領域PJR内の右側の符号BLR_Rの領域と左側の符号BLR_Lの領域は、それぞれ「重畳領域」と呼ばれ、隣接する別のプロジェクタ装置PJの投影画像が重なり合う領域である。
重畳領域の投影画像は、隣接するプロジェクタ装置からそれぞれ投影された投影画像が重なり合っている。このため、重畳領域と他の領域との間に明るさ(輝度)の差が出る不都合を防止するために、重畳領域の投影画像は輝度を下げて投影され、投影画像同士が重なり合っても、重畳領域以外の領域の投影画像と明るさに差が出ないように調整されている。なお、マルチプロジェクションシステムの左端に設置されたプロジェクタ装置PJには、左側の重畳領域BLR_Lは存在しない。同様に、マルチプロジェクションシステムの右端に設置されたプロジェクタ装置PJには、右側の重畳領域BLR_Rは存在しない。
また、上述のように、各プロジェクタ装置PJには撮像部(CM)14が設けられている。図2における実線の四角は、プロジェクタ装置PJの投影領域PJRを示す。また、図2における点線の四角は、撮像部14の撮像領域CMRを示す。実線の四角と点線の四角を見比べて分かるように、撮像部14の撮像領域CMRは、投影領域PJRよりも一回り大きくなっている。撮像部14は、投影領域PJR以上の領域を撮像するようになっている。
図3は、制御情報の一例であるエラー情報の表示位置を説明するための図である。実施の形態のマルチプロジェクションシステムを構成する1つのプロジェクタ装置PJに、温度エラーまたはファンエラー等の、投影の停止を必要とするエラーが発生した場合、エラーが発生したプロジェクタ装置PJは、以下の位置にエラー情報を表示する。
すなわち、マルチプロジェクションシステムの左端または右端以外に位置するプロジェクタ装置PJの場合、左側の重畳領域BLR_L内にある左側エラー情報表示領域ERR_Lに、数秒間、エラー情報を表示する。なお、右側エラー情報表示領域ERR_Rに、エラー情報を表示してもよい。
これに対して、マルチプロジェクションシステムの左端に位置するプロジェクタ装置PJの場合、右側の重畳領域BLR_R内にある右側エラー情報表示領域ERR_Rにエラーを表示する。また、マルチプロジェクションシステムの右端に位置するプロジェクタ装置PJの場合、左側の重畳領域BLR_L内にある左側エラー情報表示領域ERR_Lにエラーを表示する。
投影を停止しなければならないエラーが発生したプロジェクタ装置PJの光源制御部4は、数秒間、エラー情報が表示された後、ランプの点灯を停止制御する。
図4は、プロジェクタ装置PJ1、PJ2、PJ3で実施の形態のマルチプロジェクションシステムを構成した例である。この例の場合、プロジェクタ装置PJ1は、左端に位置するため、左側に重畳領域は存在せず、右側にプロジェクタ装置PJ2の投影画像が重複する重畳領域BLR_R1が存在する。
また、プロジェクタ装置PJ2は、プロジェクタ装置PJ1とプロジェクタ装置PJ3との間に位置するため、投影領域の左側に、プロジェクタ装置PJ1の投影画像が重複する重畳領域BLR_L2が存在する。また、投影領域の右側に、プロジェクタ装置PJ3の投影画像との重畳領域BLR_R2が存在する。
また、プロジェクタ装置PJ3は、右端に位置するため、右側に重畳領域は存在せず、左側にプロジェクタ装置PJ2の投影画像が重複する重畳領域BLR_L3が存在する。
プロジェクタ装置PJ1に設けられている撮像部CM1は、プロジェクタ装置PJ1の投影領域PJR_1よりも一回り大きな撮像領域CMR_1を撮像する。これにより、撮像部CM1は、プロジェクタ装置PJ1の投影画像全体を撮像する。この撮像画像の中には、重畳領域BLR_R1および重畳領域BLR_L2の投影画像も含まれる。
また、プロジェクタ装置PJ2に設けられている撮像部CM2は、プロジェクタ装置PJ2の投影領域PJR_2よりも一回り大きな撮像領域CMR_2を撮像する。これにより、撮像部CM2は、プロジェクタ装置PJ2の投影画像全体を撮像する。この撮像画像の中には、重畳領域BLR_R1および重畳領域BLR_L2の投影画像と、重畳領域BLR_R2および重畳領域BLR_L3の投影画像とが含まれる。
また、プロジェクタ装置PJ3に設けられている撮像部CM3は、プロジェクタ装置PJ3の投影領域PJR_3よりも一回り大きな撮像領域CMR_3を撮像する。これにより、撮像部CM3は、プロジェクタ装置PJ3の投影画像全体を撮像する。この撮像画像の中には、重畳領域BLR_R2および重畳領域BLR_L3の投影画像も含まれる。
図5は、図4に示した左端に位置するプロジェクタ装置PJ1が、自機で発生したエラーを示すエラー情報を表示している例である。プロジェクタ装置PJ1は、発生したエラーを示すエラー情報を、右側の重畳領域BLR_R1内の、図5中点線の四角で囲って示す右側エラー情報表示領域ERR_R1に表示する。
プロジェクタ装置PJ1に隣接するプロジェクタ装置PJ2は、撮像部CM2で撮像された撮像領域CMR_2の撮像画像と、自機が投影している投影画像とを比較することで、右側エラー情報表示領域ERR_R1に対するエラー情報の表示の有無を検出する。プロジェクタ装置PJ2は、右側エラー情報表示領域ERR_R1にエラー情報の表示を検出すると、プロジェクタ装置PJ1でエラーが発生したものと認識する。そして、プロジェクタ装置PJ2は、撮像部CM2で撮像された、エラー情報を含む撮像画像を、撮像画像記憶部15に記憶する。プロジェクタ装置PJ2は、撮像画像記憶部15に記憶した撮像画像を用いて、以下に説明するように、エラー情報の再表示を行う。
図6は、左端に位置するプロジェクタ装置PJ1で発生したエラー情報を、プロジェクタ装置PJ2が左側エラー情報表示領域ERR_L2に再表示している例である。プロジェクタ装置PJ1は、エラー発生から数秒後に投影を停止する。このため、プロジェクタ装置PJ1が表示するエラー情報は、エラー発生から数秒後に非表示となる。プロジェクタ装置PJ2は、撮像部CM2で撮像された、エラー情報を含む撮像画像を、撮像画像記憶部15に記憶する。そして、プロジェクタ装置PJ2は、撮像画像記憶部15に記憶した撮像画像を解析することで、エラー情報を取得し、左側エラー情報表示領域ERR_L2に再表示する。これにより、プロジェクタ装置PJ1が投影を停止した後であっても、プロジェクタ装置PJ2でエラー情報を継続して投影して表示できる。
図7は、図4に示した右端に位置するプロジェクタ装置PJ3が、自機で発生したエラーを示すエラー情報を表示した様子を示している。右端に位置するプロジェクタ装置PJ3は、右側の重畳領域が存在しない。このため、プロジェクタ装置PJ3は、自機に発生したエラーを示すエラー情報を、左側の重畳領域BLR_L3にある左側エラー情報表示領域ERR_L3に表示する。
この場合、プロジェクタ装置PJ2に設けられた撮像部CM2で撮像された撮像領域CMR_2の撮像画像を撮像画像記憶部15に記憶する。プロジェクタ装置PJ2は、撮像画像記憶部15に記憶した撮像画像を用いて、以下に説明するように、エラー情報の再表示を行う。
図8は、右端に位置するプロジェクタ装置PJ3で発生したエラー情報を、隣接するプロジェクタ装置PJ2が右側エラー情報表示領域ERR_R2に再表示している例である。プロジェクタ装置PJ3は、エラー発生から数秒後に投影を停止する。このため、プロジェクタ装置PJ3が表示するエラー情報は、エラー発生から数秒後に非表示となる。プロジェクタ装置PJ2は、撮像部CM2で撮像された、エラー情報を含む撮像画像を、撮像画像記憶部15に記憶する。そして、プロジェクタ装置PJ2は、撮像画像記憶部15に記憶した撮像画像を解析することで、エラー情報を取得し、右側エラー情報表示領域ERR_R2に表示する。これにより、プロジェクタ装置PJ3が投影を停止した後であっても、プロジェクタ装置PJ2でエラー情報を継続して投影して表示できる。
図9は、図1に示すメモリ17に記憶されている設置位置テーブル18の模式図である。各プロジェクタ装置PJは、それぞれ設置位置テーブル18を有している。設置位置テーブル18には、各設置位置に対応する設置位置情報が記憶されている。具体的には、マルチプロジェクションシステムの左端の設置位置を示す「1」の設置位置情報、およびマルチプロジェクションシステムの右端の設置位置を示す「2」の設置位置情報が記憶されている。また、設置位置テーブル18には、左端および右端以外の設置位置を示す「0」の設置位置情報が記憶されている。
操作者は、例えばOSD部13によるオン・スクリーン・ディスプレイ機能を用いて、投影面に投影される設定位置の設定メニュー等を見ながら操作部10またはリモートコントローラ19を操作する。そして、操作者は、プロジェクタ装置PJの設置位置に対応する設置位置情報を選択して登録する。登録された設置位置情報は、メモリ17に記憶される。
具体的には、マルチプロジェクションシステムの左端に設置されるプロジェクタ装置PJのメモリ17には、左端の設置位置を示す「1」の設置位置情報が登録される。同様に、マルチプロジェクションシステムの右端に設置されるプロジェクタ装置PJのメモリ17には、右端の設置位置を示す「2」の設置位置情報が登録される。さらに、マルチプロジェクションシステムの右端および左端以外に設置されるプロジェクタ装置PJのメモリ17には、「0」の設置位置情報が登録される。
制御部1は、プロジェクタ装置PJの起動時にメモリ17に登録されている設置位置情報を読み出すことで、自機の設置位置を認識する。そして、制御部1は、認識した自機の設置位置に対応する重畳領域に、エラー情報等の制御情報を表示する。具体的には、自機が右端および左端以外に設置されていると認識した場合、制御部1は、エラー情報等の制御情報を右側の重畳領域内に表示する。また、自機が左端に設置されていると認識した場合、左側の重畳領域が存在しないため、制御部1は、エラー情報等の制御情報を右側の重畳領域内に表示する。また、自機が右端に設置されていると認識した場合、右側の重畳領域が存在しないため、制御部1は、エラー情報等の制御情報を左側の重畳領域内に表示する。
次に、図10のフローチャートに、プロジェクタ装置PJが自機のエラー情報を表示し、または、隣接するプロジェクタ装置PJで表示されたエラー情報を再表示する制御の流れを示す。プロジェクタ装置PJの制御部1は、自機のメイン電源が投入されることで、ステップS1から処理を開始する。
ステップS1では、制御部1が、隣接するプロジェクタ装置PJのエラーの発生の有無を示すエラー検知情報(N_PJ_ER)を、エラーが発生していないことを示す「0」に設定する。このエラー検知情報は、メモリ17に記憶されており、隣接するプロジェクタ装置PJでエラーが発生していない場合は「0」のエラー検知情報がメモリ17に記憶される。また、隣接するプロジェクタ装置PJでエラーが発生している場合は「1」のエラー検知情報がメモリ17に記憶される。
次に、制御部1は、ステップS2において、自己診断することで、自機に温度エラーまたはファンエラー等のエラーが発生しているか否かを判別する。制御部1は、自機にエラーが発生していないものと判別した場合(ステップS2:No)、後述するステップS6に処理を進める。これに対して、制御部1は、自機にエラーが発生しているものと判別した場合(ステップS2:Yes)、ステップS3に処理を進める。
ステップS3では、制御部1が、投射光学系を6を介してエラー情報を、上述の自機の設置位置に対応する側の重畳領域に投影制御する。ステップS4では、制御部1が、エラー情報の投影を開始してから例えば10秒等の所定時間が経過したか否かを判別する。制御部1は、所定時間が経過するまでの間(ステップS4:No)、ステップS4の処理を繰り返し実行し、所定時間の経過を検出したタイミングで(ステップS4:Yes)、処理をステップS5に進める。
ステップS5では、制御部1が、光源制御部4を介してランプを消灯制御し、自機を停止状態として、この図10のフローチャートの処理を終了する。なお、ランプを消灯制御した際に、撮像部14を停止制御してもよいし、駆動状態のままとしてもよい。
一方、ステップS2で、自機にエラーが発生していないものと判別することで、処理をステップS6に進めると、制御部1は、隣接するプロジェクタ装置PJに、エラーが発生しているか否かを判別する。既に隣接するプロジェクタ装置PJでエラーが発生していれば(ステップS6:No、N_PJ_ER=1)、発生したエラー情報も表示されているため、制御部1は処理をステップS2に戻し、自機のエラー発生チェックを行う。
これに対して、隣接するプロジェクタ装置PJでエラーが発生していない場合(ステップS6:Yes、N_PJ_ER=0)、制御部1は、ステップS7およびステップS8において、隣接するプロジェクタ装置PJにエラーが発生しているか否かの判定処理を行う。制御部1は、隣接するプロジェクタのエラー発生を検知しない場合(ステップS8:Yes、N_PJ_ER=0)、処理をステップS2に戻し、自機のエラー発生チェックを行う。
隣接するプロジェクタ装置PJのエラーを検知した場合(ステップS8:No、N_PJ_ER=1)、制御部1は、ステップS9において、隣接したプロジェクタ装置PJのエラー情報表示処理(上述の再表示)を行う。
図11は、エラー発生時において、エラー情報を表示する重畳領域を決定する動作を示すフローチャートである。上述のように、各プロジェクタ装置PJの設置位置を示す設置位置情報は、操作者により予めメモリ17に登録されている。このため、制御部1は、メモリ17に登録されている設置位置情報を参照することで、自機の設置位置を検出する。
ステップS11では、制御部1が、メモリ17に「1」の設置位置情報が登録されているか否かを判別することで、自機の設置位置は左端であるか否かを判別する。自機の設置位置が左端であると判別した場合(ステップS11:Yes)、投影領域の左側に重複領域は存在しないため、制御部1は、ステップS12において、エラー情報を右側重畳領域に表示する。
一方、自機の設置位置が左端ではないと判別した場合(ステップS11:No)、制御部1は、ステップS13において、メモリ17に「2」の設置位置情報が登録されているか否かを判別することで、自機の設置位置は右端であるか否かを判別する。自機の設置位置が右端であると判別した場合(ステップS13:Yes)、投影領域の右側に重複領域は存在しないため、制御部1は、ステップS14において、エラー情報を左側重畳領域に表示する。
次に、自機の設置位置が左端および右端ではないということは(ステップS11およびステップS13が共にNo)、自機の設置位置は、右端および左端以外の中間の設置位置であることを意味する。このため、制御部1は、メモリ17に「0」の設置位置情報が登録されていることを確認のうえ、ステップS13からステップS15に処理を進め、デフォルト側の重畳領域にエラー情報を表示する。なお、この実施の形態の場合、デフォルト側の重畳領域は、投影領域の右側の重畳領域となっている。
次に、図12は、隣接するプロジェクタ装置PJが表示したエラー情報を検出して再表示するプロジェクタ装置PJの動作を示すフローチャートである。上述のように、各プロジェクタ装置PJには撮像部14が設けられており、撮像部14で自機の投影画像を撮像している。このため、制御部1は、ステップS21において、重畳領域における自機の投影画像と、自機に設けられている撮像部14で撮像された重畳領域の撮像画像とを比較する。そして、制御部1は、ステップS22において、重畳領域の投影画像と撮像画像との間に差異(画像を構成するオブジェクトの差異)があるか否かを判別する。
隣接するプロジェクタ装置PJからエラー情報が表示されると、重畳領域の投影画像と撮像画像との間に、隣接するプロジェクタ装置PJで表示されたエラー情報による差異が生ずる。すなわち、エラー情報が、投影画像と撮像画像との差異として検出される。制御部1は、重畳領域の投影画像と撮像画像との間に差異を検出した場合(ステップS22:Yes)、処理をステップS23に進める。また、制御部1は、重畳領域の投影画像と撮像画像との間に差異を検出しない場合(ステップS22:No)、そのまま図12のフローチャートの処理を終了する。
ステップS23では、制御部1が、制御情報判定部8を介して、重畳領域の投影画像と撮像画像との差異となる画像を解析することでエラー情報を取得(抽出)する。そして、制御部1は、ステップS24において、メモリ17に記憶している、隣接するプロジェクタ装置PJのエラーの発生の有無を示すエラー検知情報を「1(N_PJ_ER←1)」とする。この後、制御部1は、取得したエラー情報を、図13を用いて後述するように、自機の設置位置に応じた重畳領域に再表示する。
隣接するプロジェクタ装置PJから表示されたエラー情報の取得の仕方としては、エラー情報が文字情報である場合、メモリ17にOCR(Optical Character Recognition)プログラムを記憶しておく。そして、制御部1および制御情報判定部8は、OCRプログラムに従って、文字認識処理を実行し、エラーの内容を認識する。この後、制御部1は、認識したエラーの内容を示すエラー情報を、自機の設置位置に応じた重畳領域に再表示する。または、制御部1は、重畳領域の投影画像と撮像画像との差異となる画像を抽出(抜き出し)、抽出した画像を、自機の投影画像の重畳領域に相当する箇所に埋め込んで再投影してもよい。
次に、図13は、エラー情報の再表示動作の流れを示すフローチャートである。この例の場合、自機にエラーが発生したプロジェクタ装置PJの制御部1は、デフォルトとして右側の重畳領域にエラー情報を表示するようになっている。エラーが発生したプロジェクタ装置PJの右側の重畳領域は、エラー情報を検出したプロジェクタ装置PJの左側の重畳領域に相当する。このため、ステップS31では、プロジェクタ装置PJの制御部1は、左側の重畳領域にエラー情報が表示されたか否かを判別する。左側の重畳領域に対するエラー情報の表示を検出した場合(ステップS31:Yes)、制御部1は、処理をステップS32に進める。また、右側の重畳領域に対するエラー情報の表示を検出した場合(ステップS31:No)、制御部1は、処理をステップS33に進める。
ステップS32では、左側の重畳領域に対するエラー情報の表示を検出したため、制御部1は、エラー情報を検出した側の重畳領域である、左側の重畳領域にエラー情報を再表示する。すなわち、この場合、エラーを発生したプロジェクタ装置PJが右側の重畳領域にエラー情報を表示した。このため、隣接するプロジェクタ装置PJは、エラーを発生したプロジェクタ装置PJがエラー情報を表示した側の重畳領域に相当する、エラー情報を検出したプロジェクタ装置PJの左側の重畳領域に、取得したエラー情報を再表示する。
これに対して、ステップS33では、右側の重畳領域に対するエラー情報の表示を検出したため、制御部1は、エラー情報を検出した側の重畳領域である、右側の重畳領域にエラー情報を再表示する。すなわち、マルチプロジェクションシステムの右端に位置するプロジェクタ装置PJは、右側の重畳領域が存在しないため、左側の重畳領域にエラー情報を表示する。マルチプロジェクションシステムの右端に位置するプロジェクタ装置PJの左側の重畳領域は、隣接するプロジェクタ装置PJの右側の重畳領域に相当する。このため、右側の重畳領域でエラー情報を検出した場合、隣接するプロジェクタ装置PJは、エラーを発生した右端のプロジェクタ装置PJと同じ右側の重畳領域に、取得したエラー情報を再表示する。
このように、実施の形態のマルチプロジェクションシステムは、エラー情報の「再表示」を行う場合は、エラーを発生したプロジェクタ装置PJがエラー情報を表示した重畳領域に、取得したエラー情報の再表示を行う。
ここで、再表示を行う側のプロジェクタ装置PJが、左側の重畳領域でエラー情報を検知した場合に、右側の重畳領域にエラー情報の再表示を行うと、再表示したエラー情報が、隣接するプロジェクタ装置PJの左側の重畳領域で検出されることとなる。そして、左側の重畳領域でエラー情報を検出したプロジェクタ装置PJは、右側の重畳領域にエラー情報の再表示を行うため、エラー情報が、隣接するプロジェクタ装置PJに順に伝達される不都合を生ずる。
しかし、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムの場合、エラーを発生したプロジェクタ装置PJがエラー情報を表示した重畳領域に、取得したエラー情報の再表示を行う。このため、エラー情報の再表示を行うプロジェクタ装置PJは、エラーが発生したプロジェクタ装置PJに隣接するプロジェクタ装置PJのみに抑制することができる。従って、各プロジェクタ装置PJにエラー情報が順に伝達され、各プロジェクタ装置PJがエラー情報の再表示を行う不都合を防止することができる。
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムは、エラーが発生したプロジェクタ装置PJは、エラーの内容等を示すエラー情報を投影する。エラーが発生したプロジェクタ装置PJに隣接するプロジェクタ装置PJは、撮像部14で撮像された投影画面の撮像画像を解析することでエラー情報を取得し、取得したエラー情報を再表示(再投影)する。なお、エラーが発生したプロジェクタ装置PJは、エラー情報を表示してから数秒後にランプを消灯して停止状態に移行する。
第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムは、エラー情報を再投影することで、操作者に対してエラーの詳細な内容を簡単に通知することができる。また、エラー情報を投影するようになっているため、プロジェクタ本体およびリモートコントローラ19にエラー情報等を表示するための表示部を設ける必要がなく、構成簡単かつ安価に実現可能とすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムの説明をする。上述の第1の実施の形態のマルチプロジェクションシステムの説明では、主にエラー情報の再表示を行う例を説明した。そして、エラー情報の再表示は、エラーを発生したプロジェクタ装置PJに隣接するプロジェクタ装置PJのみが行うこととした。これに対して、第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムは、例えば入力切替、または、電源のオン/オフ等の制御情報を、隣接するプロジェクタ装置PJに、順に伝達することで、各プロジェクタ装置PJを制御可能としたものである。なお、第1の実施の形態と第2の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
まず、図14は、第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムの各プロジェクタ装置PJにおける、自機の設置位置に応じた領域に伝達情報を表示する流れを示すフローチャートである。第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムの場合、制御情報の種類に応じて、伝達する情報であるか否かを判断する。一例ではあるが、伝達性を有する制御情報には、伝達する種類の情報であることを示す種別情報が付されて投影される。また、非伝達性の制御情報には、伝達しない種類の情報であることを示す種別情報が付されて投影される。
上述の第1の実施の形態で説明したエラー情報は、非伝達性の制御情報である。このため、エラー情報には、伝達しない種類の情報であることを示す種別情報が付されて投影される。また、例えば入力切替、または、電源のオン/オフ等の制御情報には、伝達する種類の情報であることを示す種別情報が付されて投影される。種別情報としては、マーク、記号等の画像の他、「伝達情報」、「非伝達情報」等の文字でもよい。
図14のフローチャートのステップS51では、制御部1が、表示する制御情報は、伝達情報であるか否かを判別する。伝達情報ではないと判別した場合、制御部1は、図11の処理をステップS11の処理を進め、上述のエラー情報の表示を行う。これに対して、伝達情報であると判別した場合、制御部1は、ステップS52に処理を進める。
ステップS52では、制御部1が、メモリ17に「1」の設置位置情報が登録されているか否かを判別することで、自機の設置位置は左端であるか否かを判別する。自機の設置位置が左端であると判別した場合(ステップS52:Yes)、投影領域の左側に重複領域は存在しないため、制御部1は、ステップS55において、伝達情報を右側重畳領域に表示する。
一方、自機の設置位置が左端ではないと判別した場合(ステップS52:No)、制御部1は、ステップS53において、メモリ17に「2」の設置位置情報が登録されているか否かを判別することで、自機の設置位置は右端であるか否かを判別する。自機の設置位置が右端であると判別した場合(ステップS53:Yes)、投影領域の右側に重複領域は存在しないため、制御部1は、ステップS56において、伝達情報を左側重畳領域に表示する。
次に、自機の設置位置が左端および右端ではないということは(ステップS52およびステップS53が共にNo)、自機の設置位置は、右端および左端以外の中間の設置位置であることを意味する。このため、制御部1は、メモリ17に「0」の設置位置情報が登録されていることを確認のうえ、ステップS53からステップS54に処理を進め、左右の重畳領域にそれぞれ伝達情報を表示する。
次に、図15は、制御情報を伝達して、各プロジェクタ装置PJを制御する流れを示すフローチャートである。まず、操作者は、操作部10またはリモートコントローラ19を介して、マルチプロジェクションシステムの各プロジェクタ装置PJのうち、所望のプロジェクタ装置PJを操作する。図14を用いて説明したように、例えば左端に位置するプロジェクタ装置PJが操作された場合、操作されたプロジェクタ装置PJの制御部1は、入力切替、または、電源のオン/オフ等の制御内容を示す制御情報を右側の重畳領域に投影する。また、マルチプロジェクションシステムの右端に位置するプロジェクタ装置PJが、操作者により操作された場合、操作されたプロジェクタ装置PJの制御部1は、制御情報を左側の重畳領域に投影する。また、マルチプロジェクションシステムの左端または右端に位置するプロジェクタ装置PJ以外のプロジェクタ装置PJが、操作者により操作された場合、操作されたプロジェクタ装置PJの制御部1は、左右両方の重畳領域に投影する。
各プロジェクタ装置PJは、上述のように撮像部14の撮像画像と自機の投影画像とを比較して、両画像の差異を検出している。両画像の差異を検出した場合、プロジェクタ装置PJの制御部1は、図15のフローチャートのステップS41において、撮像部14で撮像された撮像画像を解析して制御情報、および制御情報に付されている種別情報を取得する。そして、制御部1は、取得した種別情報を参照することで、取得した制御情報は、入力切替、または、電源のオン/オフ等の伝達性を有する制御情報であるか否かを判別する。エラー情報のように、伝達性を有さない制御情報であると判別した場合(ステップS41:No)、制御部1は、図13のステップS31に処理を進める。そして、制御部1は、上述のようにエラー情報が表示された側の重畳領域に、エラー情報を再表示する。
これに対して、入力切替、または、電源のオン/オフ等の伝達性を有する制御情報(伝達情報)であると判別した場合(ステップS41:Yes)、制御部1は、処理をステップS42に進める。ステップS42では、制御部1が、左側の重畳領域に伝達情報を検出したか否かを判別する。制御部1は、左側の重畳領域に伝達情報を検出したものと判別した場合(ステップS42:Yes)、処理をステップS43に進める。これに対して、制御部1は、右側の重畳領域に伝達情報を検出したものと判別した場合(ステップS42:No)、処理をステップS46に進める。
ステップS43に処理を進めると、制御部1は、上述の設置位置情報を参照することで、自機が、マルチプロジェクションシステムの右端に位置するプロジェクタ装置PJであるか否かを判別する。自機が、マルチプロジェクションシステムの右端に位置するプロジェクタ装置PJであるということは、自機の右側には、制御情報を伝達すべきプロジェクタ装置PJが存在しないことを意味している。このため、右端に設置されたプロジェクタ装置PJの制御部1は、ステップS43でYesと判別すると、ステップS45に処理を進め、取得した制御情報で指示される入力切替制御、または、電源のオン/オフ制御等を実行制御する。
これに対して、ステップS43で、自機が、右端に設置されたプロジェクタ装置PJではないと判別した場合、自機の右側に伝達情報を伝達すべきプロジェクタ装置PJが存在することを意味する。このため、制御部1は、ステップS44に処理を進め、取得した伝達情報を伝達すべく、右側の重畳領域に、取得した伝達情報を再表示する。そして、ステップS45に処理を進め、取得した伝達情報で指示される入力切替制御、または、電源のオン/オフ制御等を実行制御する。
次に、ステップS42において、右側の重畳領域に伝達情報を検出することで(ステップS42:No)、ステップS46に処理を進めると、制御部1は、上述の設置位置情報を参照することで、自機が、マルチプロジェクションシステムの左端に位置するプロジェクタ装置PJであるか否かを判別する。自機が、マルチプロジェクションシステムの左端に位置するプロジェクタ装置PJであるということは、自機の左側には、制御情報を伝達すべきプロジェクタ装置PJが存在しないことを意味している。このため、左端に設置されたプロジェクタ装置PJの制御部1は、ステップS46でYesと判別すると、ステップS45に処理を進め、取得した制御情報で指示される入力切替制御、または、電源のオン/オフ制御等を実行制御する。
これに対して、ステップS46で、自機が、左端に設置されたプロジェクタ装置PJではないと判別した場合、自機の左側に伝達情報を伝達すべきプロジェクタ装置PJが存在することを意味する。このため、制御部1は、ステップS47に処理を進め、取得した伝達情報を伝達すべく、左側の重畳領域に、取得した伝達情報を再表示する。そして、ステップS45に処理を進め、取得した伝達情報で指示される入力切替制御、または、電源のオン/オフ制御等を実行制御する。
以上の説明から明らかなように、第2の実施の形態のマルチプロジェクションシステムは、伝達を行う制御情報であるか、または、情報の伝達を行わない制御情報であるかの種別を示す種別情報を付加した制御情報を投影する。投影された制御情報は、隣接するプロジェクタ装置PJの撮像部14で撮像される。投影された制御情報を撮像部14で撮像したプロジェクタ装置PJは、撮像画像を解析して制御情報を解析する。そして、制御情報が、伝達を行う制御情報(伝達情報)である場合、左端に位置するプロジェクタ装置PJは、伝達情報を右側の重畳領域に再表示する。また、右端に位置するプロジェクタ装置PJは、伝達情報を左側の重畳領域に再表示する。また、左端または右端以外に位置するプロジェクタ装置PJは、左右両方の重畳領域に再表示する。
これにより、一つのプロジェクタ装置PJを操作しただけで、制御情報を各プロジェクタ装置PJに、順に伝達することができる。このため、一度の操作で全プロジェクタ装置PJを順に操作(制御)可能とすることができる他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
上述の各実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。各実施の形態および各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 制御部
2 画像信号入力部
3 画像信号処理部
4 光源制御部
5 光変調部
6 投射光学系
7 投影画像記憶部
8 制御情報判定部
9 電源部
10 操作部
11 受光部
12 温度制御部
13 OSD部
14 撮像部
15 撮像画像記憶部
16 制御情報処理部
17 メモリ
18 設置位置テーブル
19 リモートコントローラ
特開2005−107276号公報

Claims (3)

  1. 複数の画像投影装置を備えるマルチプロジェクションシステムであって、
    前記画像投影装置のそれぞれは、
    投影部と、
    他の画像投影装置で投影された投影画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された前記投影画像の撮像画像と、前記投影部で自機が投影している前記投影画像との差から、他の画像投影装置に伝達する情報であるか否かを示す種別情報が付加された制御情報を取得する取得部と、
    取得した前記制御情報で指示された制御を実行する実行制御部と、
    自機の制御情報、および取得した前記制御情報を投影するように前記投影部を制御する投影制御部とを備え、
    前記投影制御部は、自機の投影画像と、隣接する画像投影装置の投影画像との重畳領域に、各前記制御情報を投影するように前記投影部を制御し、隣接する画像投影装置により前記制御情報が前記重畳領域に投影された場合、付加されている前記種別情報を参照することで、前記制御情報が他の画像投影装置に伝達する情報であるか否かを判別し、前記制御情報が他の画像投影装置に伝達しない情報であるものと判別した場合には、隣接する前記画像投影装置により前記制御情報が投影された前記重畳領域と同じ重畳領域に前記制御情報を投影し、前記制御情報が他の画像投影装置に伝達する情報であるものと判別した場合には、隣接する前記画像投影装置により前記制御情報が投影された前記重畳領域に対して反対側となる重畳領域に前記制御情報を投影するように前記投影部を制御すること
    を特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 前記画像投影装置のそれぞれは、自機の設置位置を示す設置位置情報が記憶された記憶部を備え、
    前記投影制御部は、前記記憶部に記憶されている前記設置位置情報に応じた側の重畳領域に、前記制御情報を投影すること
    を特徴とする請求項1に記載のマルチプロジェクションシステム。
  3. 投影部を介して投影画像を投影する複数の画像投影装置を備えたマルチプロジェクションシステムの制御方法であって、
    各前記画像投影装置に設けられた撮像部が、他の画像投影装置で投影された投影画像を撮像し、
    各前記画像投影装置に設けられた取得部が、前記撮像部で撮像された撮像画像と、前記投影部で自機が投影している前記投影画像との差から、他の画像投影装置に伝達する情報であるか否かを示す種別情報が付加された制御情報を取得し、
    各前記画像投影装置に設けられた実行制御部が、取得した前記制御情報で指示された制御を実行し、
    各前記画像投影装置に設けられた投影制御部が、自機の制御情報、および取得した前記制御情報を、自機の投影画像と、隣接する画像投影装置の投影画像との重畳領域に投影するように前記投影部を制御し、隣接する画像投影装置により前記制御情報が前記重畳領域に投影された場合、付加されている前記種別情報を参照することで、前記制御情報が他の画像投影装置に伝達する情報であるか否かを判別し、前記制御情報が他の画像投影装置に伝達しない情報であるものと判別した場合には、隣接する前記画像投影装置により前記制御情報が投影された前記重畳領域と同じ重畳領域に前記制御情報を投影し、前記制御情報が他の画像投影装置に伝達する情報であるものと判別した場合には、隣接する前記画像投影装置により前記制御情報が投影された前記重畳領域に対して反対側となる重畳領域に前記制御情報を投影するように前記投影部を制御すること
    を特徴とするマルチプロジェクションシステムの制御方法。
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