JP6361056B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱を効率良く行うことができる遊技機を提供する。【解決手段】スロットマシンは、電気部品に用いられる電源を生成する集積回路が設けられた電源基板を有する。電源基板は、交流電源を直流電源に整流する全波整流回路が設けられた整流領域と、全波整流回路によって整流された直流電源の電源電圧を変圧する可変電源回路が設けられた変圧領域と、を備える。変圧領域として、それぞれ別個に変圧回路が搭載される複数の変圧領域が設けられ、前記複数の変圧領域は、整流領域の周囲に配置されている。【選択図】図24
Description
本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機では、複数の回路等が設けられており、これらの複数の回路に異なる電圧を供給することがある。そこで、外部から供給される元電源から、電圧の異なる電源を生成して供給する電源生成回路が設けられた電源基板を備える遊技機がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記特許文献1に開示された遊技機では、電源基板に対する電源生成回路の実装にあたり、各電気部品の配置に対する考慮が少なかった。このため、電源基板が過度に熱を持つ虞があった。
そこで、本発明の課題は、放熱を効率良く行うことができる遊技機を提供することである。
(1)本発明に係る遊技機は、遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、電気部品(例えば、リール202L、202C、202R、ホッパーモータ234b等)に用いられる電源を生成する電源生成回路(例えば、第1ショットキーバリアダイオードSD51、第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54等)が設けられた電源基板(例えば、電源基板301等)を有し、前記電源基板は、交流電源を直流電源に整流する整流回路(例えば、全波整流回路36091等)が設けられた第1領域(例えば、整流領域Y2等)と、前記整流回路によって整流された直流電源の電源電圧を変圧する変圧回路(例えば、第1可変電源回路36101〜第4可変電源回路36104等)が設けられた第2領域(例えば、変圧領域Y3等)と、を備え、前記第2領域として、それぞれ別個に変圧回路が搭載される複数の第2領域(例えば、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34等)が設けられ、前記複数の第2領域は、前記第1領域の周囲に配置されており(例えば、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2の周囲に配置されている等)、前記複数の第2領域のうちの一の第2領域は、他の第2領域からみて、前記第1領域を介した反対側に設けられている(例えば、第1変圧領域Y31および第2変圧領域Y32は、第3変圧領域Y33および第4変圧領域Y34からみて、整流領域Y2を介した反対側に設けられている等)ことを特徴とする。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
(2)上記(1)の遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、前記第1領域は前記電源基板の中央に配置されていてもよい(例えば、整流領域Y2は、電源基板301の中央に配置されている等)。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにできる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、前記第1領域と前記第2領域との間にコンデンサが配置されていてもよい(例えば、整流領域Y2と第1変圧領域Y31、第2変圧領域Y32の間に第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63が配置されている等)。
このような構成によれば、ノイズが低減される。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、前記変圧回路は、前記第2領域に立てて搭載されていてもよい(例えば、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54は、電源基板301における基材301Aの第1変圧領域Y1,第2変圧変圧領域Y2,及び第4変圧領域Y4に立てて搭載されている等)。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにでき、放熱が効率良く行われる。
(5)上記(4)の遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、前記電源基板の外縁(例えば、電源基板301における基材301Aの右端辺)に前記変圧回路(例えば、第5集積回路IC55)が設けられており、前記変圧回路が設けられた前記電源基板の前記外縁側(例えば、電源基板301における基材301Aの右端辺側)には変圧回路以外の電子部品(例えば、トランジスタや抵抗、コンデンサ等)が配置されていなくてもよい。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、前記複数の第2領域にそれぞれ設けられる変圧回路として、同電圧だが電流量が異なる電源を作成する第1変圧回路(例えば、第1集積回路IC51等)と第2変圧回路(例えば、第3集積回路IC53等)が含まれており、前記第2変圧回路の電流量よりも前記第1変圧回路の電流量の方が大きく、前記第1変圧回路が設けられた第1領域(例えば、第1変圧領域Y31等)の方が、前記第2変圧回路が設けられた前記第2領域(例えば、第3変圧領域Y33等)よりも、生成された直流電流を出力する出力領域(例えば、第2出力端子CN52が含まれた出力領域Y4等)の近くに配置されていてもよい。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
[第1実施形態]
(1)構成の説明
A.基本的構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機1正面図、図2は、その背面図、図3は、パチンコ遊技機に搭載される各種の制御基板等の一例を示す。以下の説明においては、パチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。なお、以下の説明においては、図1の手前側を、パチンコ遊技機1の前面側、奥側を、背面側として説明する。パチンコ遊技機1の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに、遊技者と対向する対向面である。
(1)構成の説明
A.基本的構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機1正面図、図2は、その背面図、図3は、パチンコ遊技機に搭載される各種の制御基板等の一例を示す。以下の説明においては、パチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。なお、以下の説明においては、図1の手前側を、パチンコ遊技機1の前面側、奥側を、背面側として説明する。パチンコ遊技機1の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに、遊技者と対向する対向面である。
パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(「遊技枠」とも言う。)3とを備える。本実施形態では、遊技盤2は、機種によって異なる機種固有のユニットであり、遊技機用枠3に着脱可能に取り付けられる。また、遊技機用枠3は、遊技盤2の機種にかかわりなく、異なる機種の遊技盤で共通に用いられる機種共通のユニットである。図2を参照すると、遊技機用枠3は、遊技盤2を着脱可能に収容する収容部を有する縦長の方形枠状の台枠3Aと、台枠3Aの左側部前面側に、上下方向に沿って延びる軸線を軸中心として開閉可能に設けられたガラス扉3B及び下扉3Cと、を備えている。遊技盤2は、台枠3Aに前方から収容された状態で、ガラス扉3Bによって前方から覆われる。ガラス扉3Bには、遊技盤2に形成される遊技領域を前方から視認可能とする略円形状の透視窓3Dが設けられている。
遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、略円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。遊技盤2における遊技領域の下側部分には、普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば、所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する普通電動役物を備え、第2始動入賞口を形成する。
例えば、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過し難い通常開放状態となる。一方、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過し易い拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が通過可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が通過する可能性が低くなるように構成してもよい。または、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態において、例えば、第2始動入賞口を閉鎖すること等により、第2始動入賞口には遊技球が通過しないように構成してもよい。このように、第2始動入賞口は、遊技球が通過し易い拡大開放状態と、遊技球が通過し難い、又は通過できない通常開放状態とに変化する。
普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過した遊技球は、例えば、第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過した遊技球は、例えば、第2始動口スイッチ22Bによって検出される。なお、第1始動入賞口を通過した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されることによる入賞を第1始動入賞と称する。また、第2始動入賞口を通過した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されることによる入賞を第2始動入賞と称する。
第1始動入賞口を通過した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づいて、所定個数(例えば、3個)の遊技球が賞球として払い出されると共に、第1特図保留記憶数(後述)が所定の上限値(例えば、「4」)以下であれば、第1特別図柄表示装置4Aにおいて実行される第1特図ゲーム(後述)や表示装置5において実行される飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための第1始動条件が成立する。また、第2始動入賞口を通過した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことに基づいて、所定個数(例えば、3個)の遊技球が賞球として払い出されると共に、第2特図保留記憶数(後述)が所定の上限値(例えば、「4」)以下であれば、第2特別図柄表示装置4Bにおいて実行される第2特図ゲーム(後述)や表示装置5において実行される飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための第2始動条件が成立する。なお、第1始動入賞に基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動入賞に基づいて払い出される賞球の個数とは、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
第1特図保留記憶数とは、第1始動入賞の発生時には直ちに実行されずに実行が一旦保留されている可変表示ゲームの数である。第1始動入賞の発生によって、第1特図ゲーム(後述)や飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための第1始動条件は成立した場合であっても、第1始動入賞の発生による上述の可変表示ゲームの開始を許容する第1開始条件が成立していない場合(例えば、先に成立した第1開始条件又は第2開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されている場合)には、可変表示ゲームの実行は保留される。即ち、第1特図保留記憶数とは、実行待ちの状態となった第1始動入賞の発生による可変表示ゲームのゲーム数である。第1特図保留記憶数は、第1開始条件が1つ成立する度に1つずつ減少する。
なお、ある第1始動入賞による第1始動条件は成立したが、第1始動入賞による可変表示ゲームの開始を許容する第1開始条件が成立していない第1始動入賞に対応する可変表示に関する情報は、第1始動入賞による可変表示ゲームの開始を許容する第1開始条件が成立するまで、保留データ(第1特図保留情報)として記憶(保留)される。換言すれば、保留されていた第1特図保留情報は第1開始条件が成立する度に1つずつ消化され、消化される第1特図保留情報に基づく可変表示ゲームが実行される。
第2特図保留記憶数とは、第2始動入賞の発生時には直ちに実行されずに実行が一旦保留されている可変表示ゲームの数である。第2始動入賞の発生によって、第2特図ゲーム(後述)や飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための第2始動条件は成立した場合であっても、第2始動入賞の発生による上述の可変表示ゲームの開始を許容する第2開始条件が成立していない場合(例えば、先に成立した第1開始条件又は第2開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されている場合)には、可変表示ゲームの実行は保留される。即ち、第2特図保留記憶数とは、実行待ちの状態となった第2始動入賞の発生による可変表示ゲームのゲーム数である。第2特図保留記憶数は、第2開始条件が1つ成立する度に1つずつ減少する。
なお、ある第2始動入賞による第2始動条件は成立したが、第2始動入賞による可変表示ゲームの開始を許容する第2開始条件が成立していない第2始動入賞に対応する可変表示に関する情報は、第2始動入賞による可変表示ゲームの開始を許容する第2開始条件が成立するまで、保留データ(第2特図保留情報)として記憶(保留)される。換言すれば、保留されていた第2特図保留情報は第2開始条件が成立する度に1つずつ消化され、消化される第2特図保留情報に基づく可変表示ゲームが実行される。
なお、第1始動入賞口と、第2始動入賞口とを特に区別しない場合には、単に「始動入賞口」とも称する。また、第1始動入賞と、第2始動入賞とを特に区別しない場合には、単に「始動入賞」とも称する。また、第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した保留記憶数を「合計保留記憶数」と称する。第1特図保留記憶数と、第2特図保留記憶数と、合計保留記憶数とを特に区別しない場合には、通常、単に「特図保留記憶数」と称するが、単に「特図保留記憶数」と称した場合に、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数、合計保留記憶数のいずれか1つ又は2つを指すこともあるものとする。また、第1始動条件と、第2始動条件とを特に区別しない場合には、単に「始動条件」又は「実行条件」とも称する。また、第1開始条件と、第2開始条件とを特に区別しない場合には、単に「開始条件」とも称する。また、第1特図保留情報と、第2特図保留情報とを、特に区別しない場合には、単に「特図保留情報」とも称する。
遊技盤2における遊技領域の普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
例えば、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過できなくする。一方、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過し易くする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過し易く遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過できない閉鎖状態に代えて、又は閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過し難い一部開放状態を設けてもよい。
特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口を通過した遊技球は、例えば、カウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば、15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過したときには、例えば、第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が通過可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。一方、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過させて賞球を得ることが不可能、又は困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2における遊技領域の右側部分には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aは、例えば、7セグメントやドットマトリクスのLED(Light Emitting Diode)等から構成される。第2特別図柄表示装置4Bについても同様である。第1特別図柄表示装置4Aは、各々を識別可能な複数種類の識別情報である特別図柄(「特図」ともいう)を変動可能に可変表示する。第2特別図柄表示装置4Bについても同様である。なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄(特図)を「第1特図」とも称し、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄(特図)を「第2特図」とも称する。また、識別情報の可変表示を伴って実行するゲーム(若しくは、識別情報の可変表示自体)を可変表示ゲームと称する。特に、第1特別図柄表示装置4Aが実行する可変表示ゲームを第1特図ゲームとも称し、第2特別図柄表示装置4Bが実行する可変表示ゲームを第2特図ゲームとも称する。また、第1特図ゲームと、第2特図ゲームとを区別しない場合には、単に「特図ゲーム」とも称する。
第1特別図柄表示装置4A(第2特別図柄表示装置4Bも同様)は、特図ゲームとして、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。各特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。例えば、「0」〜「9」を示す各数字には「0」〜「9」の各図柄番号が付され、「−」を示す記号には「10」の図柄番号が付されていればよい。なお、特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されない。例えば、7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターン(例えば、アルファベットのLやEのような点灯パターン)を予め設定しておき、特別図柄として表示してもよい。
遊技盤2における遊技領域の第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bの上部には、第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、例えば、4個のLEDを含んで構成され、保留データ(第1特図保留情報)に基づく第1特図保留記憶数(第1特図ゲームの保留数)を特定可能に表示する保留表示が行われる。例えば、第1保留表示器25Aは、点灯させるLEDの数によって、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。例えば、新たな第1始動条件の成立によって第1特図ゲームの保留数が1つ増加した場合には点灯数を1つ増やし、新たな第1開始条件の成立によって第1特図ゲームの保留数が1つ減少した場合には点灯数を1つ減らせばよい。第2保留表示器25Bは、例えば、4個のLEDを含んで構成され、保留データ(第2特図保留情報)に基づく第2特図保留記憶数(第2特図ゲームの保留数)を特定可能に表示する保留表示が行われる。例えば、第2保留表示器25Bは、点灯させるLEDの数によって、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。例えば、新たな第2始動条件の成立によって第2特図ゲームの保留数が1つ増加した場合には点灯数を1つ増やし、新たな第2開始条件の成立によって第2特図ゲームの保留数が1つ減少した場合には点灯数を1つ減らせばよい。
遊技盤2における遊技領域の左側部分には、通過ゲート41と、普通図柄表示器20と、普図保留表示器25Cとが設けられている。通過ゲート41を通過した遊技球は、例えば、ゲートスイッチ21によって検出される。通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたことに基づいて、普図保留記憶数(後述)が所定の上限値(例えば、「4」)以下であれば、普通図柄表示器20において実行される普図ゲーム(後述)を実行するための普図始動条件が成立する。
普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成される。普通図柄表示器20は、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。なお、普通図柄を可変表示させる可変表示ゲームを普図ゲーム(又は「普通図ゲーム」)とも称する。なお、普図始動条件は成立したが普図開始条件(後述)が成立していない普図ゲームに関する情報は、保留データ(普図保留情報)として記憶(保留)される。
普図保留表示器25Cは、例えば、4個のLEDを含んで構成され、例えば、点灯させるLEDの数によって、保留データ(普図保留情報)に基づく普図保留記憶数を表示する。普図保留記憶数とは、通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたときには直ちに実行されずに実行が一旦保留されている普図ゲームの数である。ゲートスイッチ21による遊技球の検出によって、普図ゲームを実行するための普図始動条件は成立した場合であっても、普図ゲームの開始を許容する普図開始条件が成立していない場合(例えば、先に成立した普図ゲームが実行中である場合)には、普図ゲームの実行は保留される。即ち、普図保留記憶数とは、実行待ちの状態となった普図ゲームのゲーム数である。普図保留記憶数は、普図開始条件が1つ成立する度に1つずつ減少する。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、表示装置5が設けられている。表示装置5は、例えば、液晶ディスプレイ等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を有する。
表示装置5の表示領域には、飾り図柄表示エリアが配置されている。飾り図柄表示エリアでは、各々を識別可能な複数種類の識別情報である飾り図柄が可変表示される。飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。表示装置5は、第1特別図柄表示装置4Aが実行する第1特図ゲーム、又は第2特別図柄表示装置4Bが実行する第2特図ゲームに対応して、飾り図柄表示エリアにおいて、複数種類の飾り図柄の可変表示を実行する。
例えば、表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。第1特図ゲーム又は第2特図ゲームのうち、いずれかの特図ゲームの開始に対応して、即ち、第1特図又は第2特図のうち、いずれかの特図の変動の開始に対応して、各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、飾り図柄の変動(例えば、上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームの終了に対応して、即ち、特図の停止表示に対応して、各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、可変表示結果となる飾り図柄(確定飾り図柄、最終停止図柄とも称する)が停止表示される。即ち、表示装置5の表示領域(飾り図柄表示エリア5L、5C、5R)では、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームと連動して、飾り図柄の変動が開始され、確定飾り図柄(最終停止図柄とも称する)が停止表示される。
飾り図柄は、例えば、8種類の図柄(英数字「1」〜「8」、又は漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字、又は記号とキャラクタ画像との組合せ等であればよく、キャラクタ画像は、例えば、人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字等の記号、又はその他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。各飾り図柄には、それぞれに対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す各英数字には「1」〜「8」の各図柄番号が付されていればよい。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せ等、適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば、7種類や9種類等)。
なお、特別図柄の可変表示結果(特図表示結果とも称する)である確定特別図柄を停止表示して可変表示を終了させる停止表示や、飾り図柄の可変表示結果である確定飾り図柄(最終停止図柄)を停止表示して可変表示を終了させる停止表示や、普通図柄の可変表示結果(普図表示結果とも称する)である確定普通図柄を停止表示して可変表示を終了させる停止表示を、完全停止表示、最終停止表示、又は導出表示(又は単に「導出」)とも称する。なお、飾り図柄の変動開始タイミング及び変動終了タイミングは特別図柄の変動開始タイミング及び変動終了タイミングと必ずしも一致していなくてもよく、特別図柄の変動時間(特図変動時間)内に、飾り図柄の変動時間が収まっていればよい。即ち、飾り図柄の変動開始タイミングが特別図柄の変動開始タイミングよりも遅くてもよいし、特別図柄の変動終了タイミングが飾り図柄の変動終了タイミングよりも遅くてもよい。例えば、確定飾り図柄の停止表示後に所定演出の実行を開始し、所定演出の実行の終了時に確定特別図柄を停止表示させてもよい。上記所定演出の一例は、確定飾り図柄の停止表示後に始動入賞記憶表示エリア5H(後述)に表示されているターゲット(後述)の保留表示を変化させる演出(先読予告演出(後述)の一態様)である。
また、完全停止表示(最終停止表示、導出表示)とは異なる停止表示を行ってもよい。
例えば、飾り図柄の可変表示を開始してから確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中に飾り図柄を仮停止表示させてもよい。なお、仮停止表示には、変動速度が「0」となった飾り図柄が、例えば、微少な揺れや伸縮等を生じさせつつ停留して表示させるものや、所定時間(例えば、1秒間)よりも短い時間、微少な揺れや伸縮等も生じさせずに停止表示させるもの等が含まれる。
例えば、飾り図柄の可変表示を開始してから確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中に飾り図柄を仮停止表示させてもよい。なお、仮停止表示には、変動速度が「0」となった飾り図柄が、例えば、微少な揺れや伸縮等を生じさせつつ停留して表示させるものや、所定時間(例えば、1秒間)よりも短い時間、微少な揺れや伸縮等も生じさせずに停止表示させるもの等が含まれる。
また、表示装置5の表示領域には、第1始動入賞記憶表示エリア5HL、及び、第2始動入賞記憶表示エリア5HRが配置されている。第1始動入賞記憶表示エリア5HLでは、第1保留表示器25Aと同様、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する保留表示が行われる。即ち、現在、実行が保留されている第1特図ゲームの数を特定可能に表示する。
第1始動入賞記憶表示エリア5HLでは、第2保留表示器25Bと同様、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する保留表示が行われる。即ち、現在、実行が保留されている第2特図ゲームの数を特定可能に表示する。
第1始動入賞記憶表示エリア5HLでは、第2保留表示器25Bと同様、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する保留表示が行われる。即ち、現在、実行が保留されている第2特図ゲームの数を特定可能に表示する。
なお、第1始動入賞記憶表示エリア5HLでは、例えば、右詰めで、保留表示が行われるようにしてもよい。即ち、新たな第1始動条件の成立によって第1特図ゲームの保留数が増加したときは、第1始動入賞記憶表示エリア5HLに他の保留表示がなければ、第1始動入賞記憶表示エリア5HLの右側(表示装置5の表示領域の中央側)に増加分の第1特図保留情報に対応する保留表示として新たな保留表示を追加し、第1始動入賞記憶表示エリア5HLに他の保留表示があれば、他の保留表示の左側(複数の他の保留表示があれば最も左側の保留表示の更に左側)に上記新たな保留表示を追加するようにしてもよい。
また、第1始動入賞記憶表示エリア5HLに複数の保留表示がある場合に、新たな第1開始条件の成立によって第1特図ゲームの保留数が減少したときは、減少分の第1特図保留情報に対応する保留表示に相当する第1始動入賞記憶表示エリア5HLの最も右側に表示されている保留表示(一番古くから表示されている保留表示)を消去し、他の保留表示のそれぞれを、消去した保留表示側(右側)に移動する。
また、第1始動入賞記憶表示エリア5HLに複数の保留表示がある場合に、新たな第1開始条件の成立によって第1特図ゲームの保留数が減少したときは、減少分の第1特図保留情報に対応する保留表示に相当する第1始動入賞記憶表示エリア5HLの最も右側に表示されている保留表示(一番古くから表示されている保留表示)を消去し、他の保留表示のそれぞれを、消去した保留表示側(右側)に移動する。
また、第2始動入賞記憶表示エリア5HRでは、例えば、左詰めで、保留表示が行われるようにしてもよい。即ち、新たな第2始動条件の成立によって第2特図ゲームの保留数が増加したときは、第2始動入賞記憶表示エリア5HRに他の保留表示がなければ、第2始動入賞記憶表示エリア5HRの左側(表示装置5の表示領域の中央側)に増加分の第2特図保留情報に対応する保留表示として新たな保留表示を追加し、第2始動入賞記憶表示エリア5HRに他の保留表示があれば、他の保留表示の右側(複数の他の保留表示があれば最も右側の保留表示の更に右側)に上記新たな保留表示を追加するようにしてもよい。
また、第2始動入賞記憶表示エリア5HRに複数の保留表示がある場合に、新たな第2開始条件の成立によって第2特図ゲームの保留数が減少したときは、減少分の第2特図保留情報に対応する保留表示に相当する第2始動入賞記憶表示エリア5HRの最も左側に表示されている保留表示(一番古くから表示されている保留表示)を消去し、他の保留表示のそれぞれを、消去した保留表示側(左側)に移動する。なお、第1始動入賞記憶表示エリア5HLと第2始動入賞記憶表示エリア5HRとを特に区別しない場合には、単に、「始動入賞記憶表示エリア5H」とも称する。
また、第2始動入賞記憶表示エリア5HRに複数の保留表示がある場合に、新たな第2開始条件の成立によって第2特図ゲームの保留数が減少したときは、減少分の第2特図保留情報に対応する保留表示に相当する第2始動入賞記憶表示エリア5HRの最も左側に表示されている保留表示(一番古くから表示されている保留表示)を消去し、他の保留表示のそれぞれを、消去した保留表示側(左側)に移動する。なお、第1始動入賞記憶表示エリア5HLと第2始動入賞記憶表示エリア5HRとを特に区別しない場合には、単に、「始動入賞記憶表示エリア5H」とも称する。
また、表示装置5の表示領域には、保留表示のエリアとして、第1始動入賞記憶表示エリア5HLや第2始動入賞記憶表示エリア5HRの他に、第1始動入賞記憶表示エリア5HLや第2始動入賞記憶表示エリア5HRから消去された保留表示(即ち、第1開始条件の成立によって消化される第1特図保留情報や、第2開始条件の成立によって消化される第2特図保留情報に基づき実行される飾り図柄の可変表示に対応する保留表示)を表示する図示しない今回保留表示エリアを配置してもよい。例えば、第1始動入賞記憶表示エリア5HLと第2始動入賞記憶表示エリア5HRの間等に今回保留表示エリアを配置してもよい。
遊技盤2における遊技領域には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば、所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一又は複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに通過した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば、10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも通過しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドルが設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリングが設けられていればよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持する上皿が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球等を、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば、下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば、下皿の中央部分)等に、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば、遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置等)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば、左手等)で把持した状態において、所定の操作指(例えば、人差し指等)で押引操作すること等により所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作等による所定の指示操作を検知するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部等には、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニットが設けられていればよい。例えば、傾倒方向センサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサと、この遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサとを組み合わせた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば、上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば、スティックコントローラ31Aの上方)等に、遊技者が押下操作等により所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作等による所定の指示操作を、機械的、電気的、又は電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部等には、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサが設けられていればよい。
遊技機用枠3の遊技領域の周辺部には、音声出力部材が設けられている。図1に示した一例では、遊技機用枠3の左右上部位置に、スピーカ8UL、スピーカ8URを設置し、上皿の左右斜下部(下皿の左右斜上部)に、スピーカ8LL、スピーカ8LRを設置している。以下、各スピーカ8UL、8UR、8LL、8LRを特に区別しない場合には、単に、スピーカ8と称する。スピーカ8は、音を出力する。例えば、スピーカ8は、パチンコ遊技機1の遊技の進行状況に応じて演出音を出力し、パチンコ遊技機1の状況に応じて警告音を出力する。
演出音には、音楽、検出音、応答音、報知音等が含まれる。演出音における音楽とは、例えば、遊技の進行状況に応じて出力されるBGM、歌等である。演出音における検出音とは、例えば、スイッチやセンサによる検出結果(例えば、第1始動入賞口等への入賞の検出等)に応じて出力される音、声(セリフ、メッセージ)等である。演出音における応答音とは、例えば、プッシュボタン31Bへの操作行為に応じて出力される音、声等である。なお、プッシュボタン31Bへの操作行為は、プッシュセンサによって検出されるものでもあるため、プッシュボタン31Bへの操作行為に応じて出力される応答音は検出音でもある。演出音における報知音とは、例えば、プッシュボタン31Bへの操作行為を要求するために報知する音、声や、リーチ状態(後述)の移行時にリーチ状態に移行する旨を報知する音、声や、大当り遊技状態への移行前に大当り遊技状態に移行する旨を予告又は示唆する音、声等である。
警告音の一例は、遊技球が下皿に過剰に保持されているときに出力される警告音、ガラス扉3B(図2参照)が開放しているときに出力される警告音等である。
遊技機用枠3の遊技領域の内部及び周辺部には、演出又は装飾として発光する発光部材(発光体)が設けられている。図1に示した一例では、遊技機用枠3の上部位置に発光部材9U、遊技機用枠3の左右位置に発光部材9SL、発光部材9SRを設置している。以下、各発光部材9U、9SL、9SRを特に区別しない場合には、ランプ9と総称する。ランプ9は、例えば、1以上のLEDから構成されたものであってもよいし、フラッシュランプから構成されるものであってもよい。発光部材9Uは、回転部を有する回転灯(例えば、パトランプ)であってもよい。また、上記以外にも、例えば、遊技領域における各構造物(例えば、特別可変入賞球装置7等)の周囲等に、種々の発光部材を設置してもよい。
上述した表示装置5、スピーカ8、ランプ9等は演出を実行する演出装置であるが、パチンコ遊技機1は、演出装置として、駆動部を有する演出用模型等、他の演出装置を備えていてもよい。
なお、各構成の配置位置は、一例であって、他の位置に配置されていてもよい。例えば、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20が、遊技領域の同一側(右側部分又は左側部分)に設けられていてもよい。また例えば、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cが、遊技領域の同一側(右側部分又は左側部分)に設けられていてもよい。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、普図始動条件が成立した後に普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。普図ゲームでは、普通図柄の可変表示を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば、「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば、「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
パチンコ遊技機1では、第1始動条件が成立した後に第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲーム(第1特図ゲーム)が開始され、第2始動条件が成立した後に第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲーム(第2特図ゲーム)が開始される。特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図変動時間としての可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。
パチンコ遊技機1では、例えば、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。なお、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームにおける大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば、29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間、又は所定個数(例えば、9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば、「15」等)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。なお、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば、大入賞口に遊技球が入賞しなかったこと等)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば、29秒等)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば、0.1秒等)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
大当り図柄となる「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄は通常開放ラウンド大当り図柄となり、「5」の数字を示す特別図柄は短期開放ラウンド大当り図柄となる。特図ゲームにおける確定特別図柄として通常開放ラウンド大当り図柄が導出された後に制御される通常開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態(通常開放大当り状態)では、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、第1期間となる所定の上限時間(例えば、29秒間)が経過するまでの期間、又は所定個数(例えば、9個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させるラウンドが実行される。なお、通常開放大当り状態は、第1特定遊技状態ともいう。
特図ゲームにおける確定特別図柄として短期開放ラウンド大当り図柄が導出された後に制御される短期開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態(短期開放大当り状態)では、各ラウンドで特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる上限時間(大入賞口扉により大入賞口を開放状態とする期間の上限)が、通常開放大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば、0.1秒間)となる。なお、短期開放大当り状態では、大入賞口の開放期間が第2期間となるように制御されればよく、それ以外の制御は通常開放大当り状態と同様に行われるようにしてもよい。または、短期開放大当り状態では、ラウンドの実行回数が、通常開放大当り状態における第1ラウンド数(例えば、「15」)よりも少ない第2ラウンド数(例えば、「2」)となるようにしてもよい。
このような短期開放大当り状態では、大入賞口に遊技球が入賞すれば所定個数(例えば、15個)の賞球が得られる。しかし、大入賞口の開放期間は第2期間(0.1秒間等)であって、非常に短い。そのため、短期開放大当り状態は実質的には賞球が得られない大当り遊技状態である。なお、短期開放大当り状態は、第2特定遊技状態ともいう。
また、短期開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態は、通常開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態に比べて、大入賞口の開放期間が短いものに限定されず、例えば、大入賞口の開放期間(上限時間)は短期開放ラウンド特定遊技状態と通常開放ラウンド特定遊技状態とで同一である一方で、短期開放ラウンド特定遊技状態では大入賞口を開放状態とする上限回数(例えば、2回)が通常開放ラウンド特定遊技状態での上限回数(例えば、15回)に比べて少なくなるものであってもよい。すなわち、短期開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態は、各ラウンドで大入賞口を遊技球が通過し易い第1状態に変化させる期間が通常開放ラウンド特定遊技状態における第1期間よりも短い第2期間となることと、ラウンドの実行回数が通常開放ラウンド特定遊技状態における第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数となることのうち、少なくともいずれか一方となるものであればよい。
小当り図柄となる「2」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として導出された後には、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。この小当り遊技状態では、短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作が行われる。すなわち、小当り遊技状態では、例えば、特別可変入賞球装置7を第2期間にわたり第1状態(開放状態)とする動作が繰り返し実行される。
表示装置5の表示領域に配置されている飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、飾り図柄の可変表示が開始されてから確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間に、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
リーチ状態とは、表示装置5の表示領域にて停止表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については変動が継続している表示状態、又は全部又は一部の飾り図柄が大当り組合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。
また、リーチ状態となったことに対応して、飾り図柄の変動速度を低下させたり、表示装置5の表示領域に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、飾り図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出という。なお、リーチ演出には、表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8による音声出力動作や、ランプ9等の発光動作(点灯動作、点滅動作、消灯動作)等を、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターンが、予め用意されていればよい。そして、演出パターンに応じて、リーチ演出後に大当り組合せ等が最終停止表示される可能性(「大当り期待度」ともいう)を異ならせてもよい。これにより、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、即ち、いずれのリーチ演出を出現させるかに応じて、大当り期待度を異ならせることができる。例えば、本実施形態では、ノーマルリーチのリーチ態様と、ノーマルリーチに比べて大当り期待度が高いスーパーリーチのリーチ態様とを予め設定している。
なお、大当り期待度は、例えば、(大当り時にその演出が実行される確率)×(大当りになる確率)/{(大当り時にその演出が実行される確率)×(大当りになる確率)+(大当り時以外にその演出が実行される確率)×(大当りにならない確率)}によって算出される(大当り期待度が「1」になる場合には、可変表示結果は必ず「大当り」になる)。
また、飾り図柄の可変表示中には、可変表示演出の一態様として、飾り図柄等の可変表示動作によって実現される滑り演出や擬似連演出等が実行可能である。滑り演出では、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、複数の飾り図柄表示エリア(例えば、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5R等)にて飾り図柄を仮停止表示させた後、その仮停止表示した飾り図柄表示エリアのうち、所定数(例えば、「1」又は「2」)の飾り図柄表示エリア(例えば、「左」の飾り図柄表示エリア5Lと「右」の飾り図柄表示エリア5Rのいずれか一方又は両方)にて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させることで、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。こうして、滑り演出では、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでに複数の飾り図柄を仮停止表示させた後、所定数の飾り図柄について可変表示を再度実行することにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態になるときと、リーチ状態とはならずに非リーチ組合せを構成する飾り図柄が停止表示されるときとがある。
擬似連演出では、特図ゲームの第1開始条件と第2開始条件のいずれか一方が1回成立したことに対応して、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでに、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄(例えば、予め定められた擬似連チャンス目等)を一旦仮停止表示させた後、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示を、所定回(例えば、最大3回まで)行うことができる。擬似連変動の回数は、飾り図柄の可変表示が開始されてから全部の飾り図柄が最初に一旦仮停止するまでの初回変動を除く、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄が再変動する回数である。擬似連演出において、擬似連変動(再変動)が1回〜3回行われることにより、第1開始条件又は第2開始条件が1回成立したことに基づき、飾り図柄の可変表示があたかも2回〜4回続けて開始されたかのように見せることができる。
滑り演出(擬似連演出も同様)は、いずれかのリーチ演出若しくはあるリーチ演出が実行される可能性があることや大当り期待度が高いこと等を、遊技者に予告又は示唆するものであってもよい。以下、いずれかのリーチ演出若しくはあるリーチ演出が実行される可能性があることや大当り期待度が高いこと等を、遊技者に予告又は示唆するための演出を予告演出と総称する場合がある。予告演出には、滑り演出や擬似連演出の他にも、滑り演出や擬似連演出とは異なる可変表示動作を利用するものがあってもよいし、例えば、背景画像の表示、メッセージウィンドウの表示、保留表示、音声出力、発光(点灯、点滅、消灯)等のように可変表示演出とは異なる演出動作を利用するものがあってもよい。
なお、予告演出は、予告演出が予告又は示唆する内容が実現されるか否かを遊技者が判別(実際に確認)できるよりも前に実行されるものであればよい。例えば、ある遊技球の入賞による飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることを遊技者に予告又は示唆する予告演出は、少なくとも遊技球の入賞による飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態又は非リーチ状態となるより前に実行されるものであればよい。また、ある遊技球の入賞による可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを遊技者に予告又は示唆する予告演出は、少なくとも遊技球の入賞による確定飾り図柄が停止表示されるよりも前に実行されるものであればよい。
予告演出のうちには、先読予告演出となるものが含まれていればよい。先読予告演出は、予告対象となる可変表示がリーチ状態となるか否かや予告対象となる可変表示の可変表示結果が「大当り」となるか否か等を、予告対象となる可変表示を開始するより前に予告対象となる可変表示の保留情報(特図保留情報)等に基づいて判定し(先読みし)、判定結果に基づいて予告対象となる可変表示がリーチ状態となる可能性や予告対象となる可変表示の可変表示結果が「大当り」となる可能性等を、予告対象となる可変表示を開始するより前等に遊技者に予告又は示唆する予告演出である。以下の説明において、先読みされた特図保留情報をターゲットの保留情報(保留データ)とも称し、ターゲットの保留情報(保留データ)に対応する可変表示(予告対象となる可変表示)をターゲットの可変表示とも称し、ターゲットの保留情報に対応する保留表示をターゲットの保留表示とも称する。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後等に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示結果は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、通常開放ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち、「3」の数字を示す特別図柄といった通常大当り図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後等に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」とも称する)となる確定飾り図柄が停止表示される。所定の通常大当り組合せとは、例えば、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rによって形成される所定の有効ライン(例えば、横に一直線)上に同一種類の通常図柄が揃って最終停止表示する組み合わせである。通常図柄の一例は、図柄番号が「1」〜「8」の8種類の飾り図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」の4種類の飾り図柄である。
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後等に、通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の可変表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。「非確変」の大当り種別で可変表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態等とは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えば、システムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば、100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、通常開放ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、飾り図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後等に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。換言すれば、特図ゲームにおいて確変大当り図柄が最終停止表示される場合には、所定の確変大当り組合せとなる飾り図柄が最終停止される場合と、所定の通常大当り組合せとなる飾り図柄が停止表示される場合とがある。所定の確変大当り組合せとは、例えば、上記有効ライン上に同一種類の確変図柄が揃って最終停止表示する組み合わせである。確変図柄の一例は、図柄番号が「1」〜「8」の8種類の飾り図柄のうち、図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」の4種類の飾り図柄である。
確定飾り図柄が通常大当り組合せであるか確変大当り組合せであるかにかかわらず、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の可変表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。「確変」の大当り種別で可変表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御と共に確率変動制御(確変制御)が行われる。確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて可変表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に可変表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。なお、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば、100回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過し易くして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口に遊技球が通過し易くして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。従って、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立し易くなり、第2特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
時短制御と高開放制御が共に行われる遊技状態は、時短状態又は高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態又は高確状態ともいう。確変制御と共に時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。なお、確変制御と共に時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、高確低ベース状態は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御、及び、高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、第2特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の第1特図ゲーム、第2特図ゲームにおける可変表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、「5」の数字を示す特別図柄といった短期開放ラウンド大当り図柄が停止表示される場合や、「2」の数字を示す特別図柄といった小当り図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、開放チャンス目として予め定められた複数種類の確定飾り図柄の組合せのいずれかが停止表示されることがある。また、特図ゲームにおける確定特別図柄として、短期開放ラウンド大当り図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後等に、所定のリーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることもある。
特図ゲームにおける確定特別図柄が短期開放ラウンド大当り図柄となることに対応して、各種の確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「突確」の可変表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。「突確」の大当り種別で可変表示結果が「大当り」となったことに基づいて、短期開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御と共に確変制御が行われればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、「2」の数字を示す特別図柄といった小当り図柄が停止表示されて可変表示結果が「小当り」となったことに基づいて、小当り遊技状態に制御され、その終了後には、遊技状態の変更が行われず、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される。但し、可変表示結果が「小当り」となる特図ゲームが実行されたときに、特別遊技状態における特図ゲームの実行回数が所定回数に達していれば、小当り遊技状態の終了後には、特別遊技状態が終了して通常状態となることがある。
確定飾り図柄が非確変大当り組合せや確変大当り組合せとなる飾り図柄の可変表示中には、再抽選演出が実行されることがある。例えば、再抽選演出として、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、同一の飾り図柄が揃った状態で再び変動させ、確変大当り組合せとなる飾り図柄(確変図柄)と、通常大当り組合せとなる飾り図柄(通常図柄)のうち、いずれかを、確定飾り図柄として最終停止表示させるようにしてもよい。
通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示された後には、大当り遊技状態の開始時や大当り遊技状態におけるラウンドの実行中、大当り遊技状態において、いずれかのラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでの期間、大当り遊技状態において最終のラウンドが終了してから次の可変表示ゲームが開始されるまでの期間等にて、確変状態に制御するか否かの確変報知演出となる大当り中昇格演出が実行されてもよい。なお、大当り中昇格演出と同様の報知演出が、大当り遊技状態の終了後における最初の可変表示ゲーム中等にて実行されてもよい。大当り遊技状態において最終のラウンドが終了してから実行される大当り中昇格演出を、特に「エンディング昇格演出」ということもある。
パチンコ遊技機1の裏側には、図2に示すように、賞球を貯留する内枠タンクセット71、ホールコンピュータなどの外部の情報機器などとの通信を行うための外部端子版72、賞球を誘導する賞球ケース73、遊技球を打ち出すための発射装置74などが設けられている。
図3に示すように、パチンコ遊技機1には、例えば、主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15等も搭載されている。更に、パチンコ遊技機1には、本実施形態の特徴部に関連する構成要素として、電源基板16と、設定基板17と、コネクタ部18と、払出制御基板37と、が備えられている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2等の背面には、例えば、情報端子基板、発射制御基板、インターフェイス基板等といった、各種の基板が配置されている。これらの主基板11、演出制御基板12、電源基板16、払出制御基板37等は、図2に示すように、いずれもパチンコ遊技機1の裏側に設けられている。なお、電源基板16は横長の形状をしているが、その大半部分が払出制御基板37に隠れた位置に設けられており、図2では、左側端部のみが図示されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12等からなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能等を備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えば、セグメントLED)等の点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御等を行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の識別情報の可変表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81、82に伝送するソレノイド回路111等が搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、表示装置5、スピーカ8及びランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、表示装置5における表示動作や、スピーカ8からの音声出力動作の全部又は一部、ランプ9等における点灯/消灯動作の全部又は一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データ等に基づき、スピーカ8から音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路等が搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データ等に基づき、ランプ9等における点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路等が搭載されている。払出制御基板37は、主基板11から送信される情報に基づき、賞球の払出等の制御を行う制御基板である。
主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23は、例えば、センサと称されるもの等のように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。なお、パチンコ遊技機1は、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23に加え、同様に主基板11に接続する他のスイッチ(例えば、図2に示すガラス扉3Bの開閉状態を検知するスイッチ、遊技盤2自体の開閉状態を検知するスイッチ、不正な振動を検知するためのスイッチ、不正な電磁波を検知するためのスイッチ)を備えていてもよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25C等の表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば、電気信号として送受信される演出制御コマンドである。
演出制御コマンドは、例えば、2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。コマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
本実施形態では、保留記憶情報として、第1始動入賞口に始動入賞したか、第2始動入賞口に始動入賞したかを指定する第1始動口入賞指定コマンドや第2始動口入賞指定コマンドを送信すると共に、第1特図保留記憶数や第2特図保留記憶数を指定する第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドを送信する。なお、保留記憶数が増加したときに、第1特図保留記憶数又は第2特図保留記憶数が増加したことを示す保留記憶数加算指定コマンドを送信する一方、保留記憶数が減少したときに、第1特図保留記憶数又は第2特図保留記憶数が減少したことを示す保留記憶数減算指定コマンドを送信するようにしてもよい。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。また、合計保留記憶数の増加又は減少を通知するための合計保留記憶数加算指定コマンド又は合計保留記憶数減算指定コマンドを送信するようにしてもよい。
コマンドC4XXH及びコマンドC6XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンドである。このうち、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、可変表示結果が「大当り」となるか否かや「小当り」となるか否かの判定結果、大当り種別の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC6XXHは、入賞時判定結果として、変動カテゴリの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。変動カテゴリとは、飾り図柄の変動パターンを種類別に分類したときの名称である。換言すれば、変動カテゴリとは、共通のグループにカテゴライズされる1以上の飾り図柄の変動パターンを含む、各グループのグループ名である。
本実施形態では、特別図柄プロセス処理で実行される始動入賞判定処理において、始動入賞の発生時に、特図表示結果決定用の乱数値MR1に基づいて可変表示結果が「大当り」に決定されるか否かや「小当り」に決定されるか否かを判定し、「大当り」に決定された場合には大当り種別決定用の乱数値MR2に基づいて大当りの種別を判定し、変動カテゴリ決定用の乱数値MR3に基づいて変動カテゴリを判定する。そして、図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドのEXTデータに、その判定結果に対応する値を設定し、演出制御基板12に対して送信する制御を行う。演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU(Central Processing Unit)120は、図柄指定コマンドに設定されている値に基づいて、可変表示結果が「大当り」や「小当り」に決定されるか否かや大当り種別を認識できると共に、変動カテゴリコマンドに設定されている値に基づいて変動カテゴリを認識できる。
なお、変動パターン指定コマンドや可変表示結果通知コマンド等の演出制御コマンドは、演出制御用CPU120が、表示装置5、スピーカ8、ランプ9等の演出装置を制御する際に用いられる。以下、表示装置5における画像表示動作の制御に用いられる演出制御コマンドを表示制御コマンド、スピーカ8からの音声出力を制御するために用いられる演出制御コマンドを音声制御コマンド、ランプ9の発光動作(点灯動作、点滅動作、消灯動作)を制御するために用いられる演出制御コマンドをランプ制御コマンドとも称する。なお、演出制御コマンドのうちには、表示制御コマンド、かつ、音声制御コマンド、かつ、ランプ制御コマンドであるものが存在してもよい。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備えて構成される。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のデータが格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブル等を構成するデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するデータ(例えば、制御コマンドの内容を特定する情報)や、特図表示結果決定テーブル、大当り種別決定テーブル、変動カテゴリ決定テーブル等の各種テーブルを構成するデータ等が記憶されている。
第1特図表示結果決定テーブルは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かや、可変表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果決定用の乱数値MR1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。第2特図表示結果決定テーブルは、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かや、可変表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果決定用の乱数値MR1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
第1特図表示結果決定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態又は時短状態(低確状態)であるか、確変状態(高確状態)であるかに応じて、特図表示結果決定用の乱数値と比較される数値(決定値。判定値とも称する。以下、他の乱数値についても同様。)が、「大当り」や「小当り」、「ハズレ」の特図表示結果に割り当てられている。第2特図表示結果決定テーブルでは、遊技状態が通常状態又は時短状態(低確状態)であるか、確変状態(高確状態)であるかに応じて、特図表示結果決定用の乱数値と比較される数値(決定値)が、「大当り」や「ハズレ」の特図表示結果に割り当てられている。
第1特図表示結果決定テーブルと第2特図表示結果決定テーブルのそれぞれでは、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態又は時短状態(低確状態)であるときよりも多くの決定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態(高確状態)では、通常状態又は時短状態(低確状態)であるときに比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる。
第1特図表示結果決定テーブル130Aの設定例では、所定範囲の決定値(「30000」〜「30350」の範囲の値)が「小当り」の特図表示結果に割り当てられている。
一方、第2特図表示結果決定テーブル130Bの設定例では、「小当り」の特図表示結果に決定値が割り当てられていない。このような設定より、第2特図ゲームでは「小当り」とならないので、例えば、時短状態(低確高ベース状態)や確変状態(高確高ベース状態)といった、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が通過し易い遊技状態において、賞球を得ることが困難な「小当り」の発生を回避して、遊技の間延びによる遊技興趣の低下を防止することができる。
一方、第2特図表示結果決定テーブル130Bの設定例では、「小当り」の特図表示結果に決定値が割り当てられていない。このような設定より、第2特図ゲームでは「小当り」とならないので、例えば、時短状態(低確高ベース状態)や確変状態(高確高ベース状態)といった、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が通過し易い遊技状態において、賞球を得ることが困難な「小当り」の発生を回避して、遊技の間延びによる遊技興趣の低下を防止することができる。
なお、第2特図表示結果決定テーブルと、第1特図表示結果決定テーブルとで、異なる所定範囲の決定値が「小当り」の特図表示結果に割り当てられるようにしてもよい。例えば、第2特図表示結果決定テーブルでは、第1特図表示結果決定テーブルに比べて少ない決定値が「小当り」の特図表示結果に割り当てられるようにしてもよい。これにより、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が通過し易い遊技状態における「小当り」の頻発を回避することができる。または、第1特図ゲームと第2特図ゲームとで、共通の特図表示結果決定テーブルを参照して、特図表示結果の決定を行うようにしてもよい。
大当り種別決定テーブルは、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定されたときに、大当り種別決定用の乱数値に基づき、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別決定テーブルでは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームを実行するか、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームを実行するかに応じて、大当り種別決定用の乱数値MR2と比較される数値(決定値)が、「非確変」や「確変」、「突確」といった複数種類の大当り種別に割り当てられている。
また、ROM101には、変動カテゴリを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照される変動カテゴリ決定テーブルが記憶されている。具体的には、ROM101には、変動カテゴリ決定テーブルにおいて決定され得る変動カテゴリの種類やそれぞれの決定割合等が互いに異なる複数の変動カテゴリ決定テーブルが記憶されている。変動カテゴリ決定テーブルには、変動カテゴリのそれぞれに、変動カテゴリ決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。即ち、ROM101には、複数種類の変動カテゴリのうち、少なくとも1つの変動カテゴリに割り当てられている上記決定値(例えば、決定値の範囲や個数等)が互いに異なる複数の変動カテゴリ決定テーブルが記憶されている。なお、複数の変動カテゴリ決定テーブルに代えて、全部の変動カテゴリ決定テーブルの情報を含む1つの大きな変動カテゴリ決定テーブルをROM101に記憶してもよい。
また、ROM101には、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照される変動パターン決定テーブルが記憶されている。具体的には、ROM101には、変動パターン決定テーブルにおいて決定され得る変動パターンの種類やそれぞれの決定割合等が互いに異なる複数の変動パターン決定テーブルが記憶されている。変動パターン決定テーブルには、変動パターンのそれぞれに、変動パターン決定用の乱数値MR5と比較される数値(決定値)が割り当てられている。即ち、ROM101には、複数種類の変動パターンのうち、少なくとも1つの変動パターンに割り当てられている上記決定値(例えば、決定値の範囲や個数等)が互いに異なる複数の変動パターン決定テーブルが記憶されている。なお、複数の変動パターン決定テーブルに代えて、それぞれの変動パターン決定テーブルの情報を含む1つの大きな変動パターン決定テーブルをROM101に記憶してもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部又は全部が例えば電源基板16の電源部1600において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部又は全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータ(例えば、特図プロセスフラグ等)である。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
このようなRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行等を制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば、遊技制御用データ保持エリア等が設けられている。遊技制御用データ保持エリア150には、例えば、第1特図保留記憶部、第2特図保留記憶部、普図保留記憶部、遊技制御フラグ設定部、遊技制御タイマ設定部、遊技制御カウンタ設定部、及び遊技制御バッファ設定部等が設けられている。
第1特図保留記憶部は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過して第1始動入賞が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲーム)の保留データ(第1特図保留情報)を記憶する。第2特図保留記憶部は、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過して第2始動入賞が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲーム)の保留データ(第2特図保留情報)を記憶する。
なお、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームの保留データ(第1始動条件の成立に基づく第1特図保留情報)と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームの保留データ(第2始動入賞の成立に基づく第2特図保留情報)とを、共通の保留記憶部にて保留番号と対応付けて記憶するようにしてもよい。
普図保留記憶部は、通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたにもかかわらず、未だ普通図柄表示器20により開始されていない普図ゲームに関する保留データ(普図保留情報)を記憶する。遊技制御フラグ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。
遊技制御タイマ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。遊技制御カウンタ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するためのカウンタが複数種類設けられている。遊技制御バッファ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるI/O105は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。
演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば、演出制御用データ保持エリアが設けられている。演出制御用データ保持エリアには、例えば、演出制御フラグ設定部、演出制御タイマ設定部、演出制御カウンタ設定部、及び演出制御バッファ設定部が設けられている。
演出制御フラグ設定部には、例えば、表示装置5の画面上における演出画像の表示状態等といった演出動作状態や主基板11から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。演出制御タイマ設定部には、例えば、表示装置5の画面上における演出画像の表示動作等といった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。
演出制御カウンタ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。演出制御バッファ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。
B.電源電圧の生成に関する構成の説明
第1実施形態に係るパチンコ遊技機1は、遊技盤の種類に応じて電源電圧を適応的に生成するための構成を備えている。具体的には、パチンコ遊技機1は、電源電圧を適応的に生成するための構成要素として、図3に示す電源基板16、設定基板17、コネクタ部18を備えている。第1実施形態では、電源基板16は遊技枠3に設けられ、設定基板17は遊技盤2に設けられている。電源基板16には、パチンコ遊技機1に備えられた各種の電気部品の電源電圧を発生させる電源部1600が備えられている。電源部1600には、後述する複数の可変電源回路が備えられている。コネクタ部18は二つのパートから構成され、このうち、一方のパートが遊技盤2に備えられ、他方のパートが遊技機用枠3に備えられている。設定基板17には、電源基板16の電源部1600により発生される電源電圧の値を設定するための設定部1700が備えられている。設定部1700は、遊技盤2が遊技機用枠3に取り付けられた場合、コネクタ部18を介して電源基板16の電源部1600と電気的に接続される。設定基板17の設定部1700がコネクタ部18を介して電源基板16の電源部1600と電気的に接続されると、設定部1700により電源部1600により生成される電源電圧が遊技盤2の電源仕様に応じた電圧に設定される。なお、設定部1700が設けられた設定基板17は、遊技盤2の電気部品が設けられた他の基板(例えば、主基板11等)から独立したものとなっているが、他の基板と共用されてもよい。即ち、設定部1700は他の基板に設けられてもよい。
第1実施形態に係るパチンコ遊技機1は、遊技盤の種類に応じて電源電圧を適応的に生成するための構成を備えている。具体的には、パチンコ遊技機1は、電源電圧を適応的に生成するための構成要素として、図3に示す電源基板16、設定基板17、コネクタ部18を備えている。第1実施形態では、電源基板16は遊技枠3に設けられ、設定基板17は遊技盤2に設けられている。電源基板16には、パチンコ遊技機1に備えられた各種の電気部品の電源電圧を発生させる電源部1600が備えられている。電源部1600には、後述する複数の可変電源回路が備えられている。コネクタ部18は二つのパートから構成され、このうち、一方のパートが遊技盤2に備えられ、他方のパートが遊技機用枠3に備えられている。設定基板17には、電源基板16の電源部1600により発生される電源電圧の値を設定するための設定部1700が備えられている。設定部1700は、遊技盤2が遊技機用枠3に取り付けられた場合、コネクタ部18を介して電源基板16の電源部1600と電気的に接続される。設定基板17の設定部1700がコネクタ部18を介して電源基板16の電源部1600と電気的に接続されると、設定部1700により電源部1600により生成される電源電圧が遊技盤2の電源仕様に応じた電圧に設定される。なお、設定部1700が設けられた設定基板17は、遊技盤2の電気部品が設けられた他の基板(例えば、主基板11等)から独立したものとなっているが、他の基板と共用されてもよい。即ち、設定部1700は他の基板に設けられてもよい。
図4は、第1実施形態に係るパチンコ遊技機1の電源基板16に備えられた電源部1600の概略構成を示す図である。図4に示すように、電源部1600は、概略的には、主要な構成要素として、電源入力部1608、整流部1609、可変電源部1610(第1可変電源部1610A及び第2可変電源部1610B)、逆流防止部1611、電断検知部1612、及び電源出力部1613を備えている。電源入力部1608は、図5に示す入力端子CN1を備えており、電源入力部1608には、交流電源ACが接続されている。電源部1600の各構成要素は、集積回路、トランジスタ、コンデンサ、ダイオード等の電子部品(電気部品)を組み合わせて構成されている。
整流部1609は、外部から供給される交流電源ACの交流電力を全波整流する全波整流回路として、二つの第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092を備えて構成されている。第1可変電源部1610A及び第2可変電源部1610Bは、出力電圧が可変な複数の可変電源回路として第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104を備えて構成されている。第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092の入力部には、電源入力部1608の出力部が接続されている。第1全波整流回路16091の出力部には、第1可変電源回路16101及び第2可変電源回路16102の入力部が接続され、第2全波整流回路16092の出力部には、第3可変電源回路16103及び第4可変電源回路16104の入力部、さらには、電断検知部1612の入力部が接続されている。
第1可変電源回路16101及び第2可変電源回路16102の構成は同一である。また、第3可変電源回路16103及び第4可変電源回路16104の構成は同一である。第1可変電源回路16101及び第2可変電源回路16102に用いられる周波数と、第3可変電源回路16103及び第4可変電源回路16104に用いられる周波数とは、互いに異なる周波数とされている。第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104のそれぞれは、設定部1700により、第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104の各出力電圧の値が個別に設定されるように構成されている。
第1実施形態では、整流部1609は二つの第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092を備え、第1可変電源部1610A及び第2可変電源部1610Bは四つの第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104を備えているが、整流部1609に備えられる全波整流回路、第1可変電源部1610A及び第2可変電源部1610Bに備えられる可変電源回路の数は任意である。
第1可変電源回路16101は、設定部1700(図3参照)により直流12Vの出力電圧を発生させるように設定され、第2可変電源回路16102は、設定部1700により直流5Vの出力電圧を発生させるように設定されている。第1可変電源回路16101及び第2可変電源回路16102は、例えば、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14等、主として演出制御に関与する基板に供給される電源を発生させる。第1全波整流回路16091は、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14等、主として演出制御に関与する基板に供給される直流24Vの出力電圧を発生させる電源となる。また、第3可変電源回路16103は、設定部1700により直流12Vの出力電圧を発生させるように設定され、第4可変電源回路16104は、設定部1700により直流5Vの出力電圧を発生させるように設定されている。これら第3可変電源回路16103及び第4可変電源回路16104は、例えば、主基板11等、主として遊技制御に関与する基板に供給される電源を発生させる。第2全波整流回路16092は、主基板11や払出制御基板37等、主として遊技制御に関与する基板に供給される交流24Vの出力電圧を発生させる電源となる。演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14等、主として演出制御に関与する基板では、主基板11や払出制御基板37等、主として遊技制御に関与する基板よりも多くの電力を消費することが多い。このため、第1全波整流回路16091の第1可変電源回路16101及び第2可変電源回路16102としては、第2全波整流回路16092の第3可変電源回路16103及び第4可変電源回路16104よりも容量の大きい集積回路が用いられている。
図5〜図9に、第1実施形態に係るパチンコ遊技機1の電源基板16に備えられた電源部1600の詳細構成を示す。図5に示すように、電源入力部1608は、入力端子CN1、電源スイッチSW1、ヒューズF4、ツェナダイオード(サージアブソーバ)VRD1、第1コンデンサC1、サーミスタTH1、コモンモードチョークコイルCL1、リレーRL1、第2コンデンサC2、第30コンデンサC30、第31コンデンサC31、第1抵抗R10〜第14抵抗R14、第3ダイオードD3、第4ダイオードD4、第22コンデンサC22、及び第2トランジスタQ2を備えている。
入力端子CN1は、第1スロットCN11及び第2スロットCN12を備えており、第1スロットCN11と第2スロットCN12には、図4に示す交流電源ACが接続される。電源スイッチSW1は、スイッチS1とスイッチS2から構成され、スイッチS1の一端には第1スロットCN11が接続され、スイッチS2の一端には第2スロットCN12が接続されている。スイッチS1の他端は、コモンモードチョークコイルCL1の第2コイルL2の一端に接続され、スイッチS2の他端はヒューズF4の一端に接続されている。ヒューズF4の他端はサーミスタTH1を介してコモンモードチョークコイルCL1の第1コイルL1の一端に接続されている。スイッチS1の他端とヒューズF4の他端には、ツェナダイオードVRD1と第1コンデンサC1とが並列接続されている。コモンモードチョークコイルCL1の第1コイルL1の他端と第2コイルL2の他端には第2コンデンサC2が接続されている。また、第1コイルL1の他端には第30コンデンサC30を介して図9に示す電源出力部1613の第6出力端子CN6が接続され、第2コイルL2の他端には、第31コンデンサC31を介して第6出力端子CN6が接続されている。また、サーミスタTH1に対して並列にリレーRL1が設けられている。リレーRL1は、第10抵抗R10〜第14抵抗R14、第3ダイオードD3、第4ダイオードD4等を介して第2トランジスタQ2に接続されている。
整流部1609における第1全波整流回路16091は、第3トランジスタQ3〜第6トランジスタQ6、第6集積回路IC6、及び第23コンデンサC23を備えて構成されている。第2全波整流回路16092は、第1ショットキーバリアダイオードSD1を備えて構成されている。逆流防止部1611は、第2ショットキーバリアダイオードSD2を備えて構成されている。電源入力部1608におけるコモンモードチョークコイルCL1の第1コイルL1及び第2コイルL2は、それぞれ第3トランジスタQ3〜第6トランジスタQ6を介して第6集積回路IC6に接続されている。さらに、第6集積回路IC6は、第1出力ノードNo1に接続されている。
また、電源入力部1608におけるコモンモードチョークコイルCL1の第1コイルL1及び第2コイルL2は、第1ショットキーバリアダイオードSD1の入力部に接続されている。第1ショットキーバリアダイオードSD1の出力部は、第2ショットキーバリアダイオードSD2の入力部、第2出力ノードNo2〜第4出力ノードNo4に接続されている。第2ショットキーバリアダイオードSD2の出力部は、第5出力ノードNo5に接続されている。また、電源入力部1608におけるコモンモードチョークコイルCL1の第1コイルL1は第6出力ノードNo6に接続され、第2コイルL2は第7出力ノードNo7に接続され、第2トランジスタQ2の端子1は、第8出力ノードNo8に接続されている。
図4に示すように、第1可変電源部1610Aは、第1可変電源回路16101、第2可変電源回路16102を備え、第2可変電源部1610Bは、第3可変電源回路16103、第4可変電源回路16104を備えている。第1可変電源回路16101は、図6に示すように、第1集積回路IC1を備えて構成されている。第1集積回路IC1の端子1,2は第1入力ノードNi1に接続されており、第1集積回路IC1の端子5,6は第11出力ノードNo11に接続され、端子3,4は第12出力ノードNo12に接続されている。第1可変電源回路16101は、第1全波整流回路16091から出力される24Vの直流電圧を12Vの直流電圧に変換するDC/DCコンバータとして機能する。第1ノード入力Ni1と第1集積回路IC1の間の配線には、第3コンデンサC3〜第5コンデンサC5の一端が接続されている。第1ノード入力Ni1と第12出力ノードNo12の間の配線には、第3コンデンサC3〜第5コンデンサC5の他端が接続されている。
第1集積回路IC1と第11出力ノードNo11の間の配線には、第17コンデンサC17、第18コンデンサC18、第1抵抗R1、及び第2抵抗R2の一端が接続されている。第1抵抗R1、及び第2抵抗R2の他端には、第1レーザダイオードLD1、及び第2レーザダイオードLD2の一端がそれぞれ接続されている。第1集積回路IC1と第12出力ノードNo12の間の配線には、第17コンデンサC17、第18コンデンサC18、第1レーザダイオードLD1、及び第2レーザダイオードLD2の他端がそれぞれ接続されている。
第2可変電源回路16102は、第2集積回路IC2を備えて構成されている。第2集積回路IC2の端子1,2は第1入力ノードNi1に接続されており、第2集積回路IC2の端子5,6は第12出力ノードNo12に接続され、端子3,4は第13出力ノードNo13に接続されている。第2可変電源回路16102は、第1全波整流回路16091から出力される24Vの直流電圧を5Vの直流電圧に変換するDC/DCコンバータとして機能する。第1入力ノードNi1と第2集積回路IC2の間の配線には、第6コンデンサC6〜第9コンデンサC9の一端が接続されている。第2集積回路IC2と第13出力ノードNo13の間の配線には、第19コンデンサC19及び第3抵抗R3の一端が接続されている。第3抵抗R3のタ単位には第3ダイオードLD3の一端が接続されている。第1入力ノードNi1と第12出力ノードNo12の間の配線には、第6コンデンサC6〜第9コンデンサC9の他端が接続されている。第2集積回路IC2と第12出力ノードNo12の間の配線には、第19コンデンサC19及び第3レーザダイオードLD3の他端が接続されている。また、第2集積回路IC2の出力部と第12出力ノードNo12の間の配線には、クリアスイッチSW2の一端が接続されており、クリアスイッチSW2の他端は第14出力ノードNo14に接続されている。また、第1入力ノードNi1は、第15出力ノードNo15に接続されており、第1入力ノードNi1と第15出力ノードNo15の間の配線には第1ヒューズF1が設けられている。第1ヒューズF1の一端は第1入力ノードNi1に接続され、他端は第15出力ノードNo15に接続されている。
第3可変電源回路16103は、図7に示すように、第3集積回路IC3を備えて構成されている。第3集積回路IC3の端子1は第3入力ノードNi3に接続されており、第3集積回路IC3の端子5は第21出力ノードNo21に接続され、端子2は第22出力ノードNo22に接続されている。第3可変電源回路16103は、第2全波整流回路16092から出力される24Vの直流電圧を12Vの直流電圧に変換するDC/DCコンバータとして機能する。第3入力ノードNi3と第3集積回路IC3の間の配線には、第10コンデンサC10の一端が接続されている。第3集積回路IC3と第21出力ノードNo21の間の配線には、第3ヒューズF3が設けられている。第1ヒューズF1の一端は第3集積回路IC3に接続され、他端は第21出力ノードNo21に接続されている。第3集積回路IC3と第3ヒューズF3の間の配線には、第20コンデンサC20の一端が接続され、第3ヒューズF3と第21出力ノードNo21の間の配線には第5抵抗R5の一端が接続されている。第5抵抗R5の他端には、第5レーザダイオードLD5の一端が接続されている。第3入力ノードNi3と第22出力ノードNo22の間に配線には、第10コンデンサC10の他端が接続されている。第3集積回路IC3と第22出力ノードNo22の間に配線には、第20コンデンサC20及び第5レーザダイオードLD5の他端が接続されている。
第4可変電源回路16104は、第4集積回路IC4を備えて構成されている。第4集積回路IC4の端子1は第4入力ノードNi4に接続されており、第4集積回路IC4端子5は、第23出力ノードNo23、第24出力ノードNo24、及び第25出力ノードNo25に接続され、端子2は第22出力ノードNo22に接続されている。第4可変電源回路16104は、第2全波整流回路16092から出力される24Vの直流電圧を5Vの直流電圧に変換するDC/DCコンバータとして機能する。第4入力ノードNi4と第4集積回路IC4の間の配線には、第11コンデンサC11の一端が接続されている。第4集積回路IC4と第23出力ノードNo23の間の配線には、第21コンデンサC21、第5ダイオードD5、及び第6抵抗R6の一端が接続されている。第5ダイオードD5の他端は、第24出力ノードNo24及び第24コンデンサC24の一端に接続され、第6抵抗R6の他端には、第6ダイオードD6の一端が接続されている。第4入力ノードNi4と第22出力ノードNo22の間の配線には、第11コンデンサC11の他端が接続されている。第4入力ノードNi4と第25出力ノードNo25の間の配線には、第21コンデンサC21、第24コンデンサC24、及び第6ダイオードD6の他端が接続されている。
第5入力ノードNi5と第26出力ノードNo26の間の配線には、第2ヒューズF2が設けられている。第2ヒューズF2の一端は第5入力ノードNi5に接続され、他端は第26出力ノードNo26に接続されている。第5入力ノードNi5と第2ヒューズF2の配線には、第12コンデンサC12〜第16コンデンサC16の一端が接続されている。第3入力ノードNi3と第22出力ノードNo22の間の配線には、第12コンデンサC12〜第16コンデンサC16の他端が接続されている。第2ヒューズF2と第26出力ノードNo26の間の配線には、第4抵抗R4の一端が接続されている。第4抵抗R4の他端には、第4ダイオードD4の一端が接続されている。第3集積回路IC3と第22出力ノードNo22の間の配線には、第4ダイオードD4の他端が接続されている。第12入力ノードNi12は、第22出力ノードNo22に接続されている。第8入力ノードNi8は、図5に示す第8出力ノードNo8に接続され、第8入力ノードNi8は、第4集積回路IC4の端子2と第25出力ノードNo25を繋ぐ配線に接続されている。第2入力ノードNi2は、第27出力ノードNo27に接続されている。
図8に示すように、電断検知部1612は、第5集積回路IC5及び第1トランジスタQ1を備えて構成されている。第5集積回路IC5の端子5は、第25入力ノードNi25に接続され、端子6は、第27入力ノードNi27に接続されている。また、第5集積回路IC5の端子1〜5、7は、第32出力ノードNo32に接続され、端子8は、第1トランジスタQ1の端子3に接続されている。第1トランジスタQ1の端子1は、第5集積回路IC5と第32出力ノードNo32の間の配線に接続され、端子2は、第31出力ノードNo31に接続されている。さらに、第23入力ノードNi23は、第1トランジスタQ1の端子3及び第33出力ノードNo33に接続されている。
第27入力ノードNi27と第5集積回路IC5の間の配線には、第7抵抗R7が設けられている。第7抵抗R7の一端は第27入力ノードNi27に接続され、他端は第5集積回路IC5に接続されている。第7抵抗R7と第5集積回路IC5の間の配線には、の他端は第8抵抗R8及び第28コンデンサC28の一端が接続されている。第27入力ノードNi27と第7抵抗R7の間の配線には第29コンデンサC29の一端が接続されている。第5集積回路IC5には、5つの出力部が設けられており、第1出力部には第25コンデンサC25の一端が接続され、第2出力部には第1トランジスタQ1が接続されている。
第3出力部には第26コンデンサC26の一端が接続され、第4出力部には第27コンデンサC27の一端が接続され、第5出力部には第1トランジスタQ1の入力部が接続されている。第25コンデンサC25の他端は、第1トランジスタQ1に接続されており、第25コンデンサC25と第1トランジスタQ1の間の配線に第26コンデンサC26、第27コンデンサC27、第28コンデンサC28、第8抵抗R8、及び第29コンデンサC29の他端が接続されている。第23入力ノードNi23と第1トランジスタQ1の間の配線には、第9抵抗が設けられている。第9抵抗R9の一端は第23入力ノードNi23に接続され、他端は第1トランジスタQ1に接続されている。
図9に示すように、電源出力部1613は、第2出力端子CN2〜第6出力端子CN6を備えている。第2出力端子CN2は、第1スロット〜第10スロットの10個のスロットを備えている。第3出力端子CN3は、第1スロット〜第14スロットの14個のスロットを備えている。第4出力端子CN4は、第1スロット〜第18スロットの18個のスロットを備えている。第5出力端子CN5は、第1スロット〜第12スロットの12個のスロットを備えている。
第2出力端子CN2の第1スロット、第2スロット、第9スロット、第10スロットには、第32入力ノードNi32を介して図8に示す電断検知部1612の第32出力ノードNo32が接続されている。また、第22入力ノードNi22を介して図7に示す第22出力ノードNo22に接続されている。これらのスロットは、グランドに接続されている。第2出力端子CN2の第3スロットには、第15入力ノードNi15を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第15出力ノードNo15が接続されている。第2出力端子CN2の第3スロットには、第1全波整流回路16091から交流24Vの平滑化された出力電圧が供給される。
第2出力端子CN2の第4スロット〜第7スロットには、第11入力ノードNi11を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第11出力ノードNo11が接続されている。第2出力端子CN2の第4スロット〜第7スロットには、第1可変電源回路16101の第1集積回路IC1から直流12Vの出力電圧が供給される。第2出力端子CN2の第8スロットには、第13入力ノードNi13を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第13出力ノードNo13が接続されている。第2出力端子CN2の第8スロットには、第1可変電源回路16101の第2集積回路IC2から直流5Vの出力電圧が供給される。
第3出力端子CN3の第1スロット、第2スロット、第9スロット〜第12スロットには、第32入力ノードNi32を介して図8に示す電断検知部1612の第32出力ノードNo32が接続されている。これらのスロットは、グランドに接続されている。第3出力端子CN3の第3スロットには、第6入力ノードNi6を介して、図5に示す電源入力部1608の第6出力ノードNo6が接続されている。第3出力端子CN3の第3スロットには、電源入力部1608におけるコモンモードチョークコイルCL1の第1コイルL1から交流24Vの出力電圧が供給される。第3出力端子CN3の第4スロットには、第7入力ノードNi7を介して、図5に示す電源入力部1608の第7出力ノードNo7が接続されている。第3出力端子CN3の第4スロットには、電源入力部1608におけるコモンモードチョークコイルCL1の第2コイルL2から交流24Vの出力電圧が供給される。
第3出力端子CN3の第5スロットには、第26入力ノードNi26を介して、図7に示す第2可変電源部1610Bの第26出力ノードNo26が接続されている。第3出力端子CN3の第5スロットには、第2可変電源部1610Bの第2ショットキーバリアダイオードSD2から交流24Vの平滑化された出力電圧が供給される。第3出力端子CN3の第6スロットには、第21入力ノードNi21を介して、図7に示す第2可変電源部1610Bの第21出力ノードNo21が接続されている。第3出力端子CN3の第6スロットには、第2可変電源回路16102の第3集積回路IC3から直流12Vの出力電圧が供給される。第3出力端子CN3の第7スロット及び第8スロットには、第33入力ノードNi33を介して図8に示す第33出力ノードNo33に接続され、さらには、第23入力ノードNi23を介して、図7に示す第2可変電源部1610Bの第23出力ノードNo23が接続されている。第3出力端子CN3の第7スロット及び第8スロットには、第2可変電源回路16102の第4集積回路IC4から直流5Vの出力電圧が供給される。
第4出力端子CN4の第1スロット、第2スロット、第13スロット、及び第14スロットには、第32入力ノードNi32を介して図8に示す電断検知部1612の第32出力ノードNo32が接続されている。これらのスロットは、グランドに接続されている。第4出力端子CN4の第3スロットには、第26入力ノードNi26を介して、図7に示す第2可変電源部1610Bの第26出力ノードNo26が接続されている。第4出力端子CN4の第3スロットには、第2可変電源部1610Bの第2ショットキーバリアダイオードSD2から交流24Vの平滑化された出力電圧が供給される。第4出力端子CN4の第4スロットには、第21入力ノードNi21を介して、図7に示す第2可変電源部1610Bの第21出力ノードNo21が接続されている。第4出力端子CN4の第4スロットには、第2可変電源回路16102の第3集積回路IC3から直流12Vの出力電圧が供給される。第4出力端子CN4の第5スロット及び第6スロットには、第11入力ノードNi11を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第11出力ノードNo11が接続されている。第4出力端子CN4の第5スロット及び第6スロットには、第1可変電源回路16101の第1集積回路IC1から直流12Vの出力電圧が供給される。
第4出力端子CN4の第7スロット及び第8スロットには、第33入力ノードNi33を介して図8に示す第33出力ノードNo33に接続され、さらには、第23入力ノードNi23を介して、図7に示す第2可変電源部1610Bの第23出力ノードNo23が接続されている。第4出力端子CN4の第7スロット及び第8スロットには、第2可変電源回路16102の第4集積回路IC4から直流5Vの出力電圧が供給される。第4出力端子CN4の第9スロットには、第13入力ノードNi13を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第13出力ノードNo13が接続されている。第4出力端子CN4の第9スロットには、第1可変電源回路16101の第2集積回路IC2から直流5Vの出力電圧が供給される。第4出力端子CN4の第10スロットには、第24入力ノードNi24を介して、図7に示す第24出力ノードNo24が接続されている。第4出力端子CN4の第10スロットには、第2可変電源回路16102の第4集積回路IC4から直流5Vの出力電圧が供給される。
第4出力端子CN4の第11スロットには、第14入力ノードNi14を介して、図6に示す第14出力ノードNo14が接続されている。第4出力端子CN4の第11スロットには、第1可変電源回路16101のクリアスイッチSW2のON−OFF信号が供給される。第4出力端子CN4の第12スロットには、第31入力ノードNi31を介して、図9に示す第31出力ノードNo31が接続されている。第4出力端子CN4の第11スロットには、第1トランジスタQ1を介した第5集積回路IC5からの電源確認信号が供給される。
第5出力端子CN5の第1スロット、第2スロット、第17スロット、及び第18スロットには、第32入力ノードNi32を介して図8に示す電断検知部1612の第32出力ノードNo32が接続されている。これらのスロットは、グランドに接続されている。第5出力端子CN5の第3スロット及び第4スロットには、第15入力ノードNi15を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第15出力ノードNo15が接続されている。第5出力端子CN5の第3スロット及び第4スロットには、第1全波整流回路16091から交流24Vの平滑化された出力電圧が供給される。
第5出力端子CN5の第5スロット〜第12スロットには、第11入力ノードNi11を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第11出力ノードNo11が接続されている。第5出力端子CN5の第5スロット〜第12スロットには、第1可変電源回路16101の第1集積回路IC1から直流12Vの出力電圧が供給される。第5出力端子CN5の第13スロット〜第16スロットには、第13入力ノードNi13を介して、図6に示す第1可変電源部1610Aの第13出力ノードNo13が接続されている。第5出力端子CN5の第13スロット〜第16スロットには、第1可変電源回路16101の第2集積回路IC2から直流5Vの出力電圧が供給される。
次に、電源部1600が設けられた電源基板16における各電子部品の配置について、図10を参照して説明する。なお、図10を参照した説明では、上下左右の位置関係は、図10を基準とする。図10に示すように、電源基板16は、基材16Aを備える単層基板である。基材16Aの表面には、所定の配線パターンやレジストが設けられており、これらの配線パターンやレジストの上にトランジスタや抵抗、コンデンサ等の各電子部品が搭載されている。
基材16Aは、横長の略長方形状の板材であり、基材16Aの左側端部の上方位置には、クリアスイッチSW2が配置され、クリアスイッチSW2の右方位置に電源入力部1608の入力端子CN1が配置されている。また、入力端子CN1の下方には、電源スイッチSW1が配置されている。電源スイッチSW1は、入力端子CN1の近傍に配置されている。
電源スイッチSW1の右方位置には、第4ヒューズF4が配置され、その右方において、サーミスタTH1及びツェナダイオードVRD1が上下に配置され、さらにその右方において、リレーRL1及び第1コンデンサC1が上下に配置されている。サーミスタTH1及びリレーRL1の上方には、第1レーザダイオードLD1〜第6レーザダイオードLD6が横方向に整列した状態で配置され、第1レーザダイオードLD1〜第6レーザダイオードLD6の上方には、第1抵抗R1〜第6抵抗R6が横方向に整列した状態で配置されている。
リレーRL1及び第1コンデンサC1の右方には、コモンモードチョークコイルCL1が配置されている。コモンモードチョークコイルCL1の左肩上方には、第4ダイオードD4が配置され、第4ダイオードD4の右方であってコモンモードチョークコイルCL1の上方には、第13抵抗R13及び第14抵抗R14が配置されている。第1レーザダイオードLD1〜第6レーザダイオードLD6の右方であって第13抵抗R13及び第14抵抗R14の上方には、第2トランジスタQ2、第11抵抗R11、第12抵抗R12、第22コンデンサC22、及び第3ダイオードD3が配置されている。第3ダイオードD3のさらに右方に第2ダイオードD2及び第1ダイオードD1が上下に配置されている。
第1レーザダイオードLD1〜第6レーザダイオードLD6の下方であってコモンモードチョークコイルCL1の右側では、第31コンデンサC31、第2コンデンサC2、及び第30コンデンサC30が上下に配置されており、第2コンデンサC2の右側に第6集積回路IC6が配置されている。第6集積回路IC6の上方には、第23コンデンサC23が配置され、第23コンデンサC23のさらに上方には第10コンデンサC10が配置されている。第23コンデンサC23及び第6集積回路IC6の右側には、第5トランジスタQ5、第6トランジスタQ6、第3トランジスタQ3、第4トランジスタQ4が上下に配置されている。第5トランジスタQ5の右上方には、第4集積回路IC4が配置され、第4集積回路IC4の下方に第6コンデンサC6、第3コンデンサC3が上下に配置されている。第6コンデンサC6、第3コンデンサC3の右側では、第7コンデンサC7、第4コンデンサC4が上下に配置され、その右側に第5コンデンサC5が配置されている。第7コンデンサC7及び第5コンデンサC5の上方では、第21コンデンサC21及び第11コンデンサC11が上下に配置されている。
第21コンデンサC21及び第11コンデンサC11の右側には、第3集積回路IC3が設けられており、第3集積回路IC3の右側には、第20コンデンサC20及び第12コンデンサC12〜第16コンデンサC16が右から順に並んで配置されている。第3集積回路IC3、第20コンデンサC20、及び第12コンデンサC12の下方には、第1集積回路IC1が配置されている。第1集積回路IC1の下端辺は、基材16Aの下端辺に面して配置されており、第1集積回路IC1の下側において、第1集積回路IC1が設けられた位置よりも基材16Aの外縁側(下側)には、第1集積回路IC1以外の電子部品は配置されていない。
第1集積回路IC1の右側であって、第13コンデンサC13〜第16コンデンサC16の直下には、第2集積回路IC2が配置されている。第2集積回路IC2の直下には、第8コンデンサC8、第9コンデンサC9、及び第19コンデンサC19が右から順に並んで配置されている。第1集積回路IC1の右側であって、第8コンデンサC8の左下側に第17コンデンサC17が配置され、第9コンデンサC9の左下側であって第17コンデンサC17の右側に第18コンデンサC18が配置されている。第18コンデンサC18の右側には、第25コンデンサC25が配置されている。
第25コンデンサC25の右側では、第5集積回路IC5及び第26コンデンサC26が上下に配置されている。第5集積回路IC5及び第26コンデンサC26の右側では、第27コンデンサC27、第28コンデンサC28、及び第8抵抗R8が上下に配置されている。第27コンデンサC27、第28コンデンサC28、及び第8抵抗R8の右側では、第9抵抗R9、第1トランジスタQ1、及び第29コンデンサC29が上下に配置されている。第8抵抗R8及び第29コンデンサC29の下方には、第7抵抗R7が配置され、第7抵抗R7のさらに下方には、第1ヒューズF1が配置されている。
第5集積回路IC5の上方であって、第16コンデンサC16の右側には、第24コンデンサC24が配置されている。第24コンデンサC24の右側では、第2ヒューズF2及び第3ヒューズF3が上下に配置されている。第2ヒューズF2及び第3ヒューズF3には、第5ダイオードD5が接続されている。
第1ヒューズF1及び第2ヒューズF2の右側では、第5出力端子CN5、第3出力端子CN3、及び第6出力端子CN6が上下に配置されている。第5出力端子CN5、第3出力端子CN3、及び第6出力端子CN6の右側では、第4出力端子CN3及び第2出力端子CN6が上下に配置されている。
複数の電子部品が基材16Aに搭載された電源基板16には、入力領域X1、整流領域X2、変圧領域X3、及び出力領域X4がある。入力領域X1には、電源入力部1608の入力端子CN1が設けられている。整流領域X2には、第1全波整流回路16091となる第6集積回路IC6及び第2全波整流回路16092となる第1ショットキーバリアダイオードSD1が設けられている。また、整流領域X2は、第1整流領域X21と第2整流領域X22とを備えており、第1全波整流回路16091となる第6集積回路IC6は第1整流領域X21に設けられており、第2全波整流回路16092となる第1ショットキーバリアダイオードSD1は第2整流領域X22に設けられている。
変圧領域X3には、第1可変電源回路16101となる第1集積回路IC1、第2可変電源回路16102となる第2集積回路IC2、第3可変電源回路16103となる第3集積回路IC3、及び第4可変電源回路16104となる第4集積回路IC4が含まれている。出力領域X4には、電源出力部1613となる第2出力端子CN2〜第6出力端子CN6が設けられている。また、変圧領域X3は、第1変圧領域X31と第2変圧領域X32とを備えており、第1変圧領域X31には第1可変電源回路16101となる第1集積回路IC1、第2可変電源回路16102となる第2集積回路IC2が配置され、第2変圧領域X32には第3可変電源回路16103となる第3集積回路IC3及び第4可変電源回路16104となる第4集積回路IC4が配置されている。また、第1整流領域X21及び第1変圧領域X31と、第2整流領域X22及び第2変圧領域X32とは、並列に配置されている。さらに、第1変圧領域X31では、第1可変電源回路16101(第1集積回路IC1)と第2可変電源回路16102(第2集積回路IC2)が並列に配置され、第2変圧領域X32では、第3可変電源回路16103(第3集積回路IC3)と第4可変電源回路16104(第4集積回路IC4)が並列状に配置されている。
入力領域X1は、基材16Aの左端上部形成されている。また、出力領域X4は、基材16Aの右端部に形成されている。このため、入力領域X1と出力領域X4は、横長の基材16Aにおける両端部にそれぞれ形成されている。整流領域X2と変圧領域X3とは、入力領域X1と出力領域X4との間に形成されている。
整流領域X2は、変圧領域X3よりも入力領域X1に近い位置に形成されており、変圧領域X3は、整流領域X2よりも出力領域X4に近い位置に形成されている。このように、入力領域X1、整流領域X2、変圧領域X3、及び出力領域X4は、直線状に配置され、いわば直列状に配置されている。また、変圧領域X3が占める面積は、整流領域X2が占める面積よりも広くなっている。特に変圧領域X3は、幅方向において、整流領域X2が占める長さよりも長い範囲を占めている。
また、基材16Aの表面及び裏面に形成された配線パターンの一部は共通とされている。図11(A)は、基材の裏面側に形成された配線パターンの一部を示す図、(B)は、基材の表面側に形成された配線パターンの一部を示す図である。図11(A)に示すように、基材16Aの裏面には、第1裏配線パターンPR1〜第6裏配線パターンPR6が形成されている。また、図11(B)に示すように、基材16Aの表面には、第1表配線パターンRF1〜第7表配線パターンPF7が形成されている。第1表配線パターンPF1及び第2表配線パターンPF2には、入力端子CN1、電源スイッチSW1等が搭載されている。第3表配線パターンPF3には、ヒューズF4、サーミスタTH1、リレーRL1、ツェナダイオードVRD1、第1コンデンサC1等が搭載されている。第4表配線パターンPF4には、サーミスタTH1、リレーRL1等が搭載されている。第5表配線パターンPF5には、電源スイッチSW1等が搭載されている。第6表配線パターンPF6には、電源スイッチSW1、ヒューズF4等が搭載されている。第7表配線パターンPF7には、ツェナダイオードVRD1、第1コンデンサC1等が搭載されている。これらの第1裏配線パターンPR1〜第6裏配線パターンPR6及び第1表配線パターンRF1〜第7表配線パターンPF7のうち、第1裏配線パターンPR1〜第4裏配線パターンPR4と、第1表配線パターンRF1〜第4表配線パターンPF4は、それぞれ互いに同一に形状をなしている。
(2)動作の説明
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
A.遊技に関する基本動作の説明
主基板11では、電源基板16の電源部1600からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えば、RAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。なお、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
A.遊技に関する基本動作の説明
主基板11では、電源基板16の電源部1600からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えば、RAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。なお、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図12のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図12に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチから入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えば、パチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報等のデータを出力する(ステップS13)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる乱数値(遊技用乱数)の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS14)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部152に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定等を、所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS16)。CPU103は、普通図柄プロセス処理を実行することにより、普通図柄表示器20における表示動作(例えば、セグメントLEDの点灯、消灯等)を制御して、普通図柄の可変表示や普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動動作設定等を可能にする。
普通図柄プロセス処理を実行した後、CPU103は、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12等のサブ側の制御基板に対して制御コマンドを伝送させる(ステップS17)。例えば、コマンド制御処理では、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファの値によって指定されたコマンド送信テーブルにおける設定に対応して、I/O105に含まれる出力ポートのうち、演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポートに制御データをセットした後、演出制御INT信号の出力ポートに所定の制御データをセットして演出制御INT信号を所定時間にわたりオン状態としてからオフ状態とすること等により、コマンド送信テーブルでの設定に基づく演出制御コマンドの伝送を可能にする。コマンド制御処理を実行した後には、割込み許可状態に設定してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板16等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図13のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図13に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS72)。タイマ割込みフラグは、例えば、CTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば、2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS72;No)、ステップS72の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11から演出制御コマンド等を受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば、主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば、所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンド等となる制御信号を取り込む。
このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えば、演出制御バッファ設定部194に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。例えば、演出制御コマンドが2バイト構成である場合には、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)を順次に受信して演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS72にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS72;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にすると共に(ステップS73)、コマンド解析処理を実行する(ステップS74)。ステップS74にて実行されるコマンド解析処理では、例えば、主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御等が行われる。
ステップS74にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS75)。ステップS75の演出制御プロセス処理では、例えば、表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8からの音声出力動作、ランプ9における発光動作、演出用模型における駆動動作といった、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定等が行われる。
ステップS75の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS76)、演出制御に用いる各種の乱数値として、演出制御カウンタ設定部193のランダムカウンタによってカウントされる演出用乱数を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。その後、ステップS72の処理に戻る。
B.電源電圧の生成に関する動作の説明
遊技盤2が遊技機用枠3に取り付けられ、図5に示す電源スイッチSW1が投入されると、入力端子CN1における第1スロットCN11と第2スロットCN12との間に印加された交流電源ACの交流電力がコモンモードチョークコイルCL1を介して整流部1609の第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092に供給される。第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092は、それぞれ交流電源ACからの交流電力を全波整流して直流電圧を第1可変電源部1610A及び第2可変電源部1610Bに供給する。
遊技盤2が遊技機用枠3に取り付けられ、図5に示す電源スイッチSW1が投入されると、入力端子CN1における第1スロットCN11と第2スロットCN12との間に印加された交流電源ACの交流電力がコモンモードチョークコイルCL1を介して整流部1609の第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092に供給される。第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092は、それぞれ交流電源ACからの交流電力を全波整流して直流電圧を第1可変電源部1610A及び第2可変電源部1610Bに供給する。
第1可変電源部1610Aの第1集積回路IC1及び第2集積回路IC2は、第1全波整流回路16091から印加された直流電圧を降圧、ここではそれぞれ直流24Vを直流12Vと直流5Vに降圧する。第1集積回路IC1及び第2集積回路IC2により降圧された電圧は、いずれも電源出力部1613の第2出力端子CN2及び第5出力端子CN5に出力され、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14等、主として演出制御に関与する基板に供給される。
第2可変電源部1610Bの第3集積回路IC3及び第4集積回路IC4は、第2全波整流回路16092から印加された直流電圧を降圧、ここではそれぞれ直流24Vを直流12Vと直流5Vに降圧する。第3集積回路IC3及び第4集積回路IC4により降圧された電圧は、いずれも電源出力部1613の第3出力端子CN3及び第4出力端子CN4に出力され、主基板11や払出制御基板37等、主として遊技制御に関与する基板に供給される。
また、逆流防止部1611は、出力端子を介して高電圧の逆流が生じた場合に、高電圧の逆流が整流部1609や電源入力部1608等、特に第2全波整流回路16092に到達することを防止している。逆流電圧が第2全波整流回路16092に到達することにより、主基板11や払出制御基板37といった遊技制御に関与する基板に供給する電圧に不具合が生じると、遊技の進行の妨げとなりえるが、逆流電圧の第2全波整流回路16092への到達を抑制することで、遊技制御に関与する基板に供給する電圧の不具合を抑制することができる。
電断検知部1612は、停電などによって電断が生じた場合にその電断を検知する。電断を検知したときには、各コンデンサに帯電した電力等を利用して、遊技状態のバックアップ等を実行するまでの電圧を供給する。このようなバックアップのための電圧供給をを行うことにより、電断が生じた場合における不具合を軽減することができる。
以上に説明した第1実施形態において、パチンコ遊技機1における電源基板16には、第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092が設けられた整流領域X2と第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104が設けられた変圧領域X3がある。また、電源基板16には、電源入力部1608が設けられた入力領域X1と電源出力部1613が設けられた出力領域X4がある。整流領域X2及び変圧領域X3は、入力領域X1と出力領域X4の間に配置されている。このため、整流領域X2及び変圧領域X3が広がりすぎないようにすることができる。したがって、電源基板16のサイズをコンパクトにすることができる。
また、電源スイッチSW1は、電源入力部1608の近傍に配置されている。このため、電源スイッチSW1や電源入力部1608によるノイズが低減される。さらに、整流領域X2と変圧領域X3の間に第3コンデンサC3〜第7コンデンサC7等が配置されている。このため、第3コンデンサC3〜第7コンデンサC7等によるコンデンサのノイズを低減することができる。
また、第1集積回路IC1及び第2集積回路IC2が設けられた第1変圧領域X31及び第3集積回路IC3及び第4集積回路IC4が設けられた第2変圧領域X32は、整流領域X2と出力領域X4の間に配置されている。このため、第1集積回路IC1〜第4集積回路IC4の配置位置を広げすぎないようにできるので、電源基板16のサイズをコンパクトにすることができる。また、第1集積回路IC1が設けられた位置よりも電源基板16における基材16Aの下端辺側には、電子部品が配置されていない。このため、第1集積回路IC1が他の電子部品からの熱を吸収しにくく、外気等に触れやすくなるので、放熱が効率良く行われる。
また、第1整流領域X21及び第1変圧領域X31と第2整流領域X22及び第2変圧領域X32とが並列に配置されている。さらに、第1変圧領域X31では第1可変電源回路16101(第1集積回路IC1)と第2可変電源回路16102(第2集積回路IC2)、第2変圧領域X32では第3可変電源回路16103(第3集積回路IC3)と第4可変電源回路16104(第4集積回路IC4)が並列状に配置されている。このため、第1全波整流回路16091及び第1可変電源回路16101と第2可変電源回路16102、第2全波整流回路16092及び第3可変電源回路16103と第4可変電源回路16104は並列して配置されている。したがって、これらの回路が広がりすぎないようにできるので、電源基板16のサイズをコンパクトにすることができる。
また、整流領域X2と変圧領域X3は、横長の基材16Aにおける両端部にそれぞれ形成された入力領域X1と出力領域X4との間に形成されている。このため、整流領域X2と変圧領域X3を形成する領域を基材16A上の広い範囲に確保できるので、整流領域X2と変圧領域X3を設ける領域を十分に確保することができる。
また、入力領域X1に入力された電源は、整流領域X2で整流されて変圧領域X3に供給され、さらに出力領域に供給される。このとき、整流領域X2は、変圧領域X3よりも入力領域X1に近い位置に形成されており、変圧領域3は、整流領域X2よりも出力領域X4に近い位置に形成されている。このため、電源が供給される順に入力領域X1、整流領域X2、変圧領域X3、及び出力領域X4が形成されているので、電源の配線の引き回しが複雑になることを抑制できる。
また、整流領域X2には、2つの整流回路として、第1全波整流回路16091(第6集積回路IC6)及び第2全波整流回路16092(第1ショットキーバリアダイオードSD1)が設けられ、変圧領域X3には、整流領域X2よりも多い4つの変圧回路として、第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104(第1集積回路IC1〜第4集積回路IC4)が設けられる。このとき、変圧領域X3が占める面積は整流領域X2が占める面積よりも広くされているので、変圧領域X3には、多くの回路を容易に配置することができる。
なお、上記第1実施形態では、入力領域X1の近くに整流領域X2が形成され、出力領域X4の近くに変圧領域X3が形成されているが、入力領域X1の近くに変圧領域X3が形成され、出力領域X4の近くに整流領域X2が形成されていてもよい。また、整流領域X2と変圧領域X3とは入力領域X1と出力領域X4の間で直列状に配置されているが、整流領域X2と変圧領域X3とがいずれも横長であり、いわば並列状に配置されていてもよい。
整流領域X2と変圧領域X3とが並列に配置される場合。整流領域X2内及び変圧領域X3内では、複数の整流回路や変圧回路が並設される。このとき、縦方向に並ぶ整流回路と変圧回路の大きさについて、均衡を図るようにしてもよい。ここでの均衡とは、両者の大きさが一定となることであり、例えば、整流回路が大きい場合には、小さい変圧回路を配置するようにすればよい。また、複数の整流回路の大きさが異なる場合、入力領域側から出力領域側に移行するにしたがって、配置される整流回路の大きさが徐々に大きくなったり、小さくなったりするようにしてもよい。整流回路の大きさが入力領域側から出力領域側に移行するにしたがって徐々に大きくなったり、小さくなったりする場合、変圧回路の大きさは、逆に入力領域側から出力領域側に移行するにしたがって徐々に小さくなったり、大きくなったりするようにすればよい。このように、縦方向に並ぶ整流回路と変圧回路の大きさについて、均衡を図ることにより、整流回路や変圧回路が広がりすぎないようにできるので、電源基板16のサイズをコンパクトにすることができる。
また、整流領域X2と変圧領域X3とは、それぞれ1つにまとまっているが、これらが複数に分散されて配置されていてもよい。例えば、入力領域X1の側から順に整流領域、変圧領域、整流領域、変圧領域などとして直列状に交互に配置されていてもよい。また、直列状に配置されることなく、並列状に配置されていてもよいし、例えば千鳥配置など、ところどころに点在して配置されていてもよい。
また、入力領域X1と出力領域X4とは、基材16Aの両端部に形成されているが、両端部以外の位置に形成されていてもよい。この場合でも、整流領域X2及び変圧領域X3入力領域X1と出力領域X4の間に配置されていてもよい。また、整流領域X2や変圧領域X3が複数に分散されて配置される場合には、整流領域及び変圧領域の少なくとも一部が入力領域X1と出力領域X4の間に配置されていればよい。また、入力領域X1及び出力領域X4、またはそのいずれかが複数設けられていてもよい。この場合でも、複数の入力領域X1及び出力領域X4の何れかの間に整流領域及び変圧領域が形成されていればよい。
また、上記第1実施形態では、変圧領域X3が占める面積は、整流領域X2が占める面積よりも広くされているが、変圧領域X3と整流領域X2が占める面積が同一であってもよいし、整流領域X2の方が変圧領域X3よりも広い面積を占めていてもよい。また、整流領域X2及び変圧領域X3が複数形成されて分散して配置されている場合には、分散された整流領域及び変圧領域のそれぞれが占める面積は、いずれが広くてもよいし同一であってもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
(1)構成の説明
A.基本的構成の説明
第2実施形態のスロットマシン201は、図14に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
(1)構成の説明
A.基本的構成の説明
第2実施形態のスロットマシン201は、図14に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
第2実施形態のスロットマシン201の筐体1aの内部には、図15に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール202L、202C、202R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図14に示すように、これらリール202L、202C、202Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓203から見えるように配置されている。
リール202L、202C、202Rの外周部には、それぞれ「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール202L、202C、202Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略中央に設けられた透視窓203において各々上中下三段に表示される。
各リール202L、202C、202Rは、各々対応して設けられリールモータ232L、232C、232R(図17参照)によって回転させることで、各リール202L、202C、202Rの図柄が透視窓203に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール202L、202C、202Rの回転を停止させることで、透視窓203に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール202L、202C、202Rの内側には、リール202L、202C、202Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ233L、233C、233Rと、リール202L、202C、202Rを背面から照射するリールLED255と、が設けられている。また、リールLED255は、リール202L、202C、202Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール202L、202C、202Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器251(図1参照)の表示領域251aが配置されている。液晶表示器251は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域251aの透視窓203に対応する透過領域251b及び透視窓203を介して遊技者側から各リール202L、202C、202Rが視認できるようになっている。また、表示領域251aの裏面には、裏面側から表示領域251aを照射するための導光板(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、表示領域251aのうち透過領域251bを除く領域に内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。液晶表示器251は、液晶素子を、導光板により照射された光を通過させる状態と通過させない状態とのいずれかに制御することにより、表示態様を変化させることが可能な表示装置である。
前面扉1bには、図14に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部204、メダルが払い出されるメダル払出口209、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ206、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ210、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ207、リール202L、202C、202Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ208L、208C、208Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール202L、202C、202Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図14に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器211、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器212、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED214、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED215、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED216、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED217、スタートスイッチ207の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED218、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED219、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED220が設けられた遊技用表示部213が設けられている。
MAXBETスイッチ206の内部には、MAXBETスイッチ206の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED221(図17参照)が設けられており、ストップスイッチ208L、208C、208Rの内部には、該当するストップスイッチ208L、208C、208Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED222L、222C、222R(図17参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、図15に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ223(図4参照)、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器224、所定の契機に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ236a、所定の契機に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ236b、メダル投入部204から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク234a側またはメダル払出口209側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド230(図17参照)、メダル投入部204から投入され、ホッパータンク234a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ231(図17参照)を有するメダルセレクタ229、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ225(図17参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図15に示すように、前述したリール202L、202C、202R、リールモータ232L、232C、232R(図17参照)、各リール202L、202C、202Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ233L、233C、233R(図17参照)からなるリールユニット202、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図17参照)、メダル投入部204から投入されたメダルを貯留するホッパータンク234a、ホッパータンク234aに貯留されたメダルをメダル払出口209より払い出すためのホッパーモータ234b(図17参照)、ホッパーモータ234bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ234c(遊技メダル払出センサ、図17参照)からなるホッパーユニット234、電源ボックス300が設けられている。
図16に示すように、電源ボックス300内には、電源基板301が設けられている。電源ボックス300は略直方体状をなしており、筐体301aの側壁に沿って前後方向にわたって立設されている。電源基板301は、電源ボックス300内において、筐体301aの側壁と略平行となるように立設されている。電源ボックス300の背面側には、電気コード800のプラグ801が差し込まれるコネクタ(第1入力端子)CN51が設けられている。電源基板301は、後に説明するように略正方形状をなしており、電源基板301の一辺は、スロットマシン201の背面に向くように配置される。
ホッパーユニット234の側部には、ホッパータンク234aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク(遊技メダル補助収納庫)235が設けられている。オーバーフロータンク235の内部には、メダルの貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンク235が満タン状態となったことを検出する満タンセンサ(遊技メダル補助収納庫センサ)235aが設けられている。
電源ボックス300の前面には、図15に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ237、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ238、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ239が設けられている。図16に示すように、電源スイッチ239は、スロットマシン201の前面に向くように配置されている。
尚、電源ボックス300は、筐体1aの内部に設けられており、さらに前面扉1bは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら電源ボックス300の前面に設けられた設定キースイッチ237、リセット/設定スイッチ238、電源スイッチ239は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができないようになっている。また、所定のキー操作により検出されるリセットスイッチ223も同様である。特に、設定キースイッチ237は、キー操作により前面扉1bを開放したうえで、さらにキー操作を要することから、遊技場の店員のなかでも、設定キースイッチ237の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
第2実施形態のスロットマシン201においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部204から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ206を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図14参照)が有効となり、スタートスイッチ207の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール202L、202C、202Rの透視窓203に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図14に示すように、リール202Lの中段、リール202Cの中段、リール202Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、第2実施形態では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、第2実施形態では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組合せ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図14に示すように、リール202Lの上段、リール202Cの上段、リール202Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール202Lの下段、リール202Cの下段、リール202Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール202Lの上段、リール202Cの中段、リール202Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール202Lの下段、リール202Cの中段、リール202Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
また、第2実施形態では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄の組合せ(例えば、「ベル−スイカ−チェリーb」)が揃ったときに入賞するとともに、かつ所定の図柄組合せが揃うことにより無効ラインLM1〜M4のいずれかに所定の図柄組合せよりも認識しやすい指標となる図柄の組合せ(例えば、「スイカ−スイカ−スイカ」)が揃うことにより、無効ラインLM1〜M4のいずれかに揃った図柄の組合せによって入賞したように見せることが可能な役を含む。以下では、所定の図柄の組合せが入賞ラインLNに揃ったときに無効ラインLM1〜M4のいずれかに揃う図柄の組合せを、指標となる図柄の組合せと呼び、指標となる図柄の組合せを構成する図柄を指標図柄と呼ぶ。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ207を操作すると、各リール202L、202C、202Rが回転し、各リール202L、202C、202Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ208L、208C、208Rを操作すると、対応するリール202L、202C、202Rの回転が停止し、透視窓203に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール202L、202C、202Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも呼ぶ)が各リール202L、202C、202Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口209(図14参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール202L、202C、202Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ207の操作が有効な状態でスタートスイッチ207の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
また、第2実施形態では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組合せに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示装置が構成されていても良い。
また、本実施例におけるスロットマシン201にあっては、ゲームが開始されて各リール202L、202C、202Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ208L、208C、208Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ208L、208C、208Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ208L、208C、208Rの操作から対応するリール202L、202C、202Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール202L、202C、202Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ208L、208C、208Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ208L、208C、208Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール202L、202C、202R各々において、ストップスイッチ208L、208Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
図17は、スロットマシン201の構成を示すブロック図である。スロットマシン201には、図17に示すように、遊技制御基板240、演出制御基板290、電源基板301が設けられており、遊技制御基板240によって遊技状態が制御され、演出制御基板290によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板301によってスロットマシン201を構成するリール202L、202C、202R、ホッパーモータ234b等の電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板301には、外部からAC24Vの電源が供給されるとともに、このAC24Vの電源からスロットマシン201を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板240及び遊技制御基板240を介して接続された演出制御基板290に供給されるようになっている。尚、演出制御基板に対して電源を供給する電源供給ラインが遊技制御基板240を介さず、電源基板301から演出制御基板290に直接接続され、電源基板301から演出制御基板290に対して直接電源が供給される構成としても良い。
また、電源基板301には、スロットマシン201に備えられた各種の電気部品の電源電圧を発生させる電源部3600が備えられている。電源部3600には、後述する複数の可変電源回路が備えられている。電源基板301には、前述したホッパーモータ234b、払出センサ234c、満タンセンサ235a、設定キースイッチ237、リセット/設定スイッチ238、電源スイッチ239が接続されている。
遊技制御基板240には、前述したMAXBETスイッチ206、スタートスイッチ207、ストップスイッチ208L、208C、208R、精算スイッチ210、リセットスイッチ223、打止スイッチ236a、自動精算スイッチ236b、投入メダルセンサ231、ドア開放検出スイッチ225、リールセンサ233L、233C、233Rが接続されているとともに、電源基板301を介して前述した払出センサ234c、満タンセンサ235a、設定キースイッチ237、リセット/設定スイッチ238が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板240には、前述したクレジット表示器211、遊技補助表示器212、1〜3BETLED214〜216、投入要求LED217、スタート有効LED218、ウェイト中LED219、リプレイ中LED220、BETスイッチ有効LED221、左、中、右停止有効LED222L、222C、222R、設定値表示器224、流路切替ソレノイド230、リールモータ232L、232C、232Rが接続されているとともに、電源基板301を介して前述したホッパーモータ234bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板240に搭載された後述のメイン制御部241の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板240には、メイン制御部241、制御用クロック生成回路242、乱数用クロック生成回路243、スイッチ検出回路244、モータ駆動回路245、ソレノイド駆動回路246、LED駆動回路247、電断検出回路248、リセット回路249が搭載されている。
メイン制御部241は、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板240に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
制御用クロック生成回路242は、メイン制御部241の外部にて、所定周波数の発振信号となる制御用クロックCCLKを生成する。制御用クロック生成回路242により生成された制御用クロックCCLKは、図18に示すクロック回路502に供給される。乱数用クロック生成回路243は、メイン制御部241の外部にて、制御用クロックCCLKの発振周波数とは異なる所定周波数の発振信号となる乱数用クロックRCLKを生成する。乱数用クロック生成回路243により生成された乱数用クロックRCLKは、図18に示す乱数回路508a、508bに供給される。
スイッチ検出回路244は、遊技制御基板240に直接または電源基板301を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部241に伝送する。モータ駆動回路245は、メイン制御部241から出力されたモータ駆動信号(ステッピングモータの位相信号)をリールモータ232L、232C、232Rに伝送する。ソレノイド駆動回路246は、メイン制御部241から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド230に伝送する。LED駆動回路247は、メイン制御部241から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板240に接続された各種表示器やLEDに伝送する。電断検出回路248は、スロットマシン201に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部241に対して出力する。リセット回路249は、電源投入時または電源遮断時などの電源が不安定な状態においてメイン制御部241にシステムリセット信号を与える。
図18は、遊技制御基板240に搭載されたメイン制御部241の構成例を示している。図18に示すメイン制御部241は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインターフェイス501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込コントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)241aと、ROM(Read Only Memory)241bと、RAM(Random Access Memory)241cと、フリーランカウンタ回路507と、乱数回路508a、508bと、タイマ回路509と、割込コントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
リセット/割込コントローラ506は、メイン制御部241の内部や外部にて発生する各種リセット、割込み要求を制御するためのものである。
リセット/割込コントローラ506は、指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aとウォッチドッグタイマ(WDT)506bとを備える。IAT回路506aは、ユーザプログラムが指定エリア内で正しく実行されているか否かを監視する回路であり、指定エリア外でユーザプログラムが実行されたことを検出するとIAT発生信号を出力する機能を備える。また、ウォッチドッグタイマ506bは、設定期間ごとにタイムアウト信号を発生させる機能を備える。
外部バスインターフェイス501は、メイン制御部241を構成するチップの外部バスと内部バスとのインターフェイス機能や、アドレスバス、データバス及び各制御信号の方向制御機能などを有するバスインターフェイスである。
クロック回路502は、制御用クロックCCLKを2分周することなどにより、内部システムクロックSCLKを生成する回路である。
照合用ブロック503は、外部の照合機と接続し、チップの照合を行う機能を備える。固有情報記憶回路504は、メイン制御部241の内部情報となる複数種類の固有情報を記憶する回路である。演算回路505は、乗算及び除算を行う回路である。
CPU241aは、ROM241bから読み出した制御コードに基づいてユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を実行することにより、スロットマシン201における遊技制御を実行する制御用CPUである。こうした遊技制御が実行されるときには、CPU241aがROM241bから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU241aがRAM241cに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU241aがRAM241cに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU241aが外部バスインターフェイス501やパラレル入力ポート511、シリアル通信回路512などを介してメイン制御部241の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU241aが外部バスインターフェイス501やシリアル通信回路512、パラレル出力ポート513などを介してメイン制御部241の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
ROM241bには、ユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を示す制御コードや固定データ等が記憶されている。
RAM241cは、ゲーム制御用のワークエリアを提供する。ここで、RAM241cの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであれば良い。すなわち、スロットマシン201への電力供給が停止しても、所定期間はRAM241cの少なくとも一部の内容が保存される。
フリーランカウンタ回路507として、8ビットのフリーランカウンタを4チャネル搭載している。
乱数回路508a、508bは、8ビット乱数や16ビット乱数といった、所定の更新範囲を有する乱数値となる数値データを生成する回路である。本実施例では、乱数回路508a、508bのうち16ビット乱数回路508bが生成するハードウェア乱数は、後述する内部抽選用の乱数として用いられる。
タイマ回路509は、8ビットプログラマブルタイマであり、メイン制御部241は、タイマ回路509として、8ビットのカウンタを3チャネル備える。本実施例では、タイマ回路509を用いてユーザプログラムによる設定により、リアルタイム割込要求や時間計測を行うことが可能である。
割込コントローラ510は、PI5/XINT端子からの外部割込要求や、内蔵の周辺回路(例えば、シリアル通信回路512、乱数回路508a、508b、タイマ回路509)からの割込要求を制御する回路である。
パラレル入力ポート511は、8ビット幅の入力専用ポート(PIP)を内蔵する。また、図18に示すメイン制御部241が備えるパラレル出力ポート513は、11ビット幅の出力専用ポート(POP)を内蔵する。
シリアル通信回路512は、外部に対する入出力において非同期シリアル通信を行う回路である。尚、メイン制御部241は、シリアル通信回路512として、送受信両用の1チャネルの回路と、送信用のみの3チャネルの回路と、を備える。
アドレスデコード回路514は、メイン制御部241の内部における各機能ブロックのデコードや、外部装置用のデコード信号であるチップセレクト信号のデコードを行うための回路である。チップセレクト信号により、メイン制御部241の内部回路、あるいは、周辺デバイスとなる外部装置を、選択的に有効動作させて、CPU241aからのアクセスが可能となる。
本実施例においてメイン制御部241は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部291に各種のコマンドを送信する。メイン制御部241からサブ制御部291へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部291からメイン制御部241へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施例では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部291に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部291に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としても良い。
また、メイン制御部241は、遊技制御基板240に接続された各種スイッチ類の検出状態がパラレル入力ポート511から入力される。そしてメイン制御部241は、これらパラレル入力ポート511から入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、メイン制御部241は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に後述するタイマ割込処理(メイン)を実行する。
また、メイン制御部241は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部241は、基本処理として遊技制御基板240に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部241は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板290には、液晶表示器251、演出効果LED252、スピーカ253、254、リールLED255等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板290に搭載された後述のサブ制御部291による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、第2実施形態では、演出制御基板290に搭載されたサブ制御部291により、液晶表示器251、演出効果LED252、スピーカ253、254、リールLED255等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部291とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板290または他の基板に搭載し、サブ制御部291がメイン制御部241からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部291が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部291及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器251、演出効果LED252、スピーカ253、254、リールLED255を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板290には、サブCPU291a、ROM291b、RAM291c、I/Oポート291dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部291、演出制御基板290に接続された液晶表示器251の表示制御を行う表示制御回路292、演出効果LED252、リールLED255の駆動制御を行うLED駆動回路293、スピーカ253、254からの音声出力制御を行う音声出力回路294、電源投入時またはサブCPU291aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU291aにリセット信号を与えるリセット回路295、演出制御基板290に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路296、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置297、スロットマシン201に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU291aに対して出力する電断検出回路298、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU291aは、遊技制御基板240から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板290に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路295は、遊技制御基板240においてメイン制御部241にシステムリセット信号を与えるリセット回路249よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部291は、メイン制御部241よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路298は、遊技制御基板240においてメイン制御部241に電圧低下信号を出力する電断検出回路248よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部291は、メイン制御部241よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行うこととなる。
サブ制御部291は、メイン制御部241と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部241からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部241から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部291は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。
また、サブ制御部291は、メイン制御部241とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部291にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM291cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
第2実施形態のスロットマシン201は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ237をon状態としてからスロットマシン201の電源をonする必要がある。設定キースイッチ237をon状態として電源をonすると、設定値表示器224にRAM241cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ238の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ238が操作されると、設定値表示器224に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ207が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ237がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部241のRAM241cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ237がon状態で電源投入された場合に、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態に移行する構成においては、設定変更状態に移行後、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定変更状態を維持することが好ましく、これにより、設定変更中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定変更状態に移行させるための操作を必要とせず、設定変更操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定変更状態に移行後、スタートスイッチ207が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ237がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態を終了して遊技の進行が可能な状態に移行する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ237をon状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ237をon状態とすると、設定値表示器224にRAM241cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ237をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
尚、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ237がon状態となったときに、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。
また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成においては、設定確認状態に移行後、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定確認状態を維持することが好ましく、これにより、設定確認中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定確認状態に移行させるための操作を必要とせず、設定確認操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定確認状態に移行後、スタートスイッチ207が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ237がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態を終了して遊技の進行が可能な状態に復帰する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。
また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成においては、設定確認状態に移行後、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定確認状態を維持することが好ましく、これにより、設定確認中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定確認状態に移行させるための操作を必要とせず、設定確認操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定確認状態に移行後、スタートスイッチ207が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ237がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ225により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態を終了して遊技の進行が可能な状態に復帰する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。
第2実施形態のスロットマシン201においては、メイン制御部241は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路248からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM241cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
そして、メイン制御部241は、その起動時においてRAM241cのデータが正常であることを条件に、RAM241cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部241の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM241cデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。
また、サブ制御部291もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路298からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM291cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(サブ)を実行する。
そして、サブ制御部291は、その起動時においてRAM291cのデータが正常であることを条件に、RAM291cに記憶されているデータに基づいてサブ制御部291の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM291cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM291cを初期化するようになっている。この場合、メイン制御部241と異なり、RAM291cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、サブ制御部291は、その起動時においてRAM291cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部241から設定変更状態に移行した旨を示す後述の設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部241の制御状態が復帰した旨を示す後述の復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM291cを初期化するようになっている。この場合も、RAM291cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
次に、メイン制御部241のRAM241cの初期化について説明する。メイン制御部241のRAM241cの格納領域は、重要ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、特別ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
第2実施形態においてメイン制御部241は、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ237がonの状態での起動時、CB終了時、設定キースイッチ237がoffの状態での起動時でRAM241cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行う。
初期化1は起動時において設定キースイッチ237がonの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行う初期化、またはRAM異常エラー発生時に行う初期化であり、初期化1では、RAM241cの格納領域のうち重要ワーク及び特別ワーク以外の領域が初期化される。初期化2は、CB終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM241cの格納領域のうち一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ237がoffの状態であり、かつRAM241cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM241cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、第2実施形態では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行ったりするようにしても良い。
第2実施形態のスロットマシン201は、遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、第2実施形態では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
そして、第2実施形態では、全てのリール202L、202C、202Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインという)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。
入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。なお、本実施の形態では、特別役にはREGボーナス(第1特別条件)と、BIGボーナス(第1特別条件よりも遊技者にとって有利な第2特別条件)とが含まれる。
遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM241cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
以下、第2実施形態の内部抽選について説明する。内部抽選は、メイン制御部241が、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール202L、202C、202Rの表示結果が導出表示される以前(実際には、スタートスイッチ207の検出時)に決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ207の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、乱数回路508bにより生成され、乱数回路508bの乱数値レジスタに格納されている値をRAM241cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態等に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて入賞を許容するか否かの判定が行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態等及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをCPU241aに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール202L、202C、202Rの停止制御について説明する。
メイン制御部241は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM241bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ208L、208C、208Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ208L、208C、208Rに対応するリール202L、202C、202Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、さらに、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ232L、232C、232Rに、336ステップ(0〜335)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ232L、232C、232Rを336ステップ駆動させることでリール202L、202C、202Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓203の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ208L、208C、208Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部241がストップスイッチ208L、208C、208Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ208L、208C、208Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓203の下段図柄の領域)に停止することとなる。
第2実施形態のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、さらに、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、第2実施形態では、停止制御テーブルの滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
第2実施形態では、いずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限に引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、通常遊技状態、内部中においては、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。
また、第2実施形態では、特別役の持越中に小役が当選した場合、すなわち特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、特別役と小役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになる。
また、第2実施形態では、特別役の持越中に再遊技役が当選した場合、すなわち特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、当選した再遊技役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御を行う。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール202L、202C、202Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ208L、208C、208Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになる。
尚、第2実施形態では、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能な停止制御テーブルを用いてリールの停止制御を行う構成であるが、停止可能な位置を特定可能な停止位置テーブルから停止位置を特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに、停止操作がされたタイミングで停止可能な停止位置を検索・特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルを用いた停止制御、停止位置テーブルを用いた停止制御、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに停止可能な停止位置を検索・特定することによる停止制御を併用する構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを一部変更して停止制御を行う構成としても良い。
第2実施形態においてメイン制御部241は、リール202L、202C、202Rの回転が開始した後、ストップスイッチ208L、208C、208Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ208L、208C、208Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ208L、208C、208Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ208L、208C、208Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、第2実施形態では、ストップスイッチ208L、208C、208Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
第2実施形態においてメイン制御部241は、ゲームの開始後、リールの回転を開始させる毎にその時点、すなわちリールの回転を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時するようになっており、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間(本実施例では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していれば、ウェイトを発生させず、その時点で当該ゲームにおける遊技のためのリールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間未満であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していなければ、ウェイトを発生させて、その時点ではリールの回転を開始させず、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間に到達するまで待機し、規定時間に到達した時点でリールの回転を開始させる。
次に、メイン制御部241がサブ制御部291に対して送信するコマンドについて説明する。
第2実施形態では、メイン制御部241は、サブ制御部291に対して、投入枚数コマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、リール加速情報コマンド、停止操作時コマンド、滑りコマ数コマンド、停止コマンド、遊技終了コマンド、入賞枚数コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブ制御部291は、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
投入枚数コマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、電断復帰時、または規定数の賭数が設定されていない状態においてメダルが投入されるか、MAXBETスイッチ206が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、投入枚数コマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、投入枚数コマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部抽選の結果を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ207が操作されてゲームが開始したときに送信される。内部当選コマンドは、いずれもスタートスイッチ207が操作されてゲームが開始したときに送信されるので、これらコマンドを受信することで、スタートスイッチ207が操作されてゲームが開始したことを特定可能である。
リール加速情報コマンドは、遊技の進行に伴いリールの回転が開始する旨を特定可能なコマンドであり、遊技の進行に伴いリールの回転を開始するときに送信する。
停止操作時コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。
滑りコマ数コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止操作がされてから停止するまでに移動する滑りコマ数を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に、対応する停止操作時コマンドが送信された後に送信される。
停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止位置の領域番号を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に、対応する滑りコマ数コマンドが送信された後に送信される。
停止操作時コマンド、滑りコマ数コマンド、停止コマンドは、いずれも停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、を特定可能であり、かつ各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信されるので、これらコマンドを受信することで、いずれかのリールの停止操作がされたこと及び停止するリールを特定可能である。
遊技終了コマンドは、遊技が終了された旨及び次ゲームの遊技状態(通常、内部中、CB)を特定可能なコマンドであり、遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときに送信される。
入賞枚数コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組合せ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときであり、遊技終了コマンドの送信後に送信される。
遊技終了コマンド、入賞枚数コマンドは、いずれも遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときに送信されるので、これらコマンドを受信することで、1ゲームを進行させるのに必要な全ての操作が終了したことを特定可能である。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに終了推定時間(第2実施形態では60秒)経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信されて待機状態に移行するとき、設定変更状態の終了を示す後述の設定コマンドまたは設定確認状態の終了を示す後述の設定確認コマンドが送信されて待機状態に移行するときに送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部241が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メイン制御部241の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了及び設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部241の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部241の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ225の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉鎖状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ225の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ206、スタートスイッチ207、ストップスイッチ208L、208C、208R)の検出状態(on/off)を示すコマンドであり、一定時間毎に送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、RAM241cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理においてに生成され、RAM241cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
また、操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理が10回実行される毎に、スイッチの検出状態に基づいて生成されるとともに、RAM241cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
次に、メイン制御部241が演出制御基板290に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部291が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部291は、メイン制御部241からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM291cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できるようになっている。
サブ制御部291は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM291bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器251、演出効果LED252、スピーカ253、254、リールLED255等の各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出制御パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器251の表示パターン、演出効果LED252の点灯態様、スピーカ253、254の出力態様、リールLED255の点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部291は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM291cに設定されている演出制御パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出制御パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブ制御部291は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
演出制御パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM291cに設定される。演出制御パターンの選択率は、ROM291bに格納された各演出テーブル(後述するボタンカットイン予告演出実行決定テーブルや、操作促進演出態様決定テーブルや、音声予告演出実行決定テーブルなど)に登録されており、サブ制御部291は、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて各演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出制御パターンからいずれかの演出制御パターンを選択し、選択した演出制御パターンを当該ゲームの演出制御パターンとしてRAM291cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出制御パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出制御パターンによって異なる演出が行われることがある。
B.電源電圧の生成に関する構成の説明
図19は、第2実施形態に係るスロットマシン201の電源基板301に備えられた電源部3600の概略構成を示す図である。電源部3600は、概略的には、主要な構成要素として、電源入力部3608、整流部3609、可変電源部3610、及び電源出力部3613を備えている。電源入力部3608には、交流電源ACが接続されている。電源部3600の各構成要素は、集積回路、トランジスタ、コンデンサ、ダイオード等の電子部品(電気部品)を組み合わせて構成されている。
図19は、第2実施形態に係るスロットマシン201の電源基板301に備えられた電源部3600の概略構成を示す図である。電源部3600は、概略的には、主要な構成要素として、電源入力部3608、整流部3609、可変電源部3610、及び電源出力部3613を備えている。電源入力部3608には、交流電源ACが接続されている。電源部3600の各構成要素は、集積回路、トランジスタ、コンデンサ、ダイオード等の電子部品(電気部品)を組み合わせて構成されている。
整流部3609は、外部から供給される交流電源ACの交流電力を全波整流する全波整流回路36091を備えて構成されている。可変電源部3610は、出力電圧が可変な複数の可変電源回路として第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105を備えて構成されている。全波整流回路36091の入力部には、電源入力部3608の出力部が接続されている。全波整流回路36091の出力部には、第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105の入力部が接続されている。第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105の出力部には、電源出力部3613が接続されている。
第1可変電源回路36101、第2可変電源回路36102及び第4可変電源回路36104の構成は同一である。また、第3可変電源回路36103及び第5可変電源回路36105の構成は同一である。第1可変電源回路36101、第2可変電源回路36102及び第4可変電源回路36104に用いられる周波数と、第3可変電源回路36103及び第5可変電源回路36105に用いられる周波数とは、互いに異なる周波数とされている。
第1可変電源回路36101は、直流12Vの出力電圧を発生させるように設定され、第2可変電源回路36102は、直流5Vの出力電圧を発生させるように設定されている。また、第3可変電源回路36103は、直流24Vの出力電圧を発生させるように設定され、第4可変電源回路36104は、直流12Vの出力電圧を発生させるように設定され、第5可変電源回路36105は、直流5Vの出力電圧を発生させるように設定されている。
図20〜図22に、第2実施形態に係るスロットマシン201の電源基板301に備えられた電源部3600の詳細構成を示す。図20に示すように、電源入力部3608は、第1入力端子CN51、第4入力端子CN14、第5入力端子CN15、電源スイッチSW51(電源スイッチ239)、第1ヒューズF51、ツェナダイオード(サージアブソーバ)VRD51、第1コンデンサC51、第1サーミスタTH51、第2サーミスタTH52、コモンモードチョークコイルCL51、第2コンデンサC52を備えている。また、整流部3609の全波整流回路36091は、ダイオードDa,Db,Dc,Ddを有する第1ショットキーバイリアダイオードSD1を有して構成されている。
第1入力端子CN51は、第1スロットCN511及び第2スロットCN512を備えており、第1スロットCN511と第2スロットCN512には、図19に示す交流電源ACが接続される。第5入力端子CN55は、第1スロットCN551及び第2スロットCN552を備えており、第1スロットCN551には設定キースイッチが接続され、第2スロットCN552はグランドに接続されている。
電源スイッチSW51は、スイッチS51とスイッチS52から構成され、スイッチS51の一端には第1スロットCN511が接続され、スイッチS52の一端には第2スロットCN512が接続されている。スイッチS51の他端は、コモンモードチョークコイルCL51の第2コイルL52の一端に接続され、スイッチS52の他端は第1ヒューズF51の一端に接続されている。第1ヒューズF51の他端は第1サーミスタTH51を介してコモンモードチョークコイルCL51の第1コイルL51の一端に接続されている。スイッチS51の他端と第1ヒューズF51の他端には、第1ツェナダイオードVRD51と第1コンデンサC51とが並列接続されている。第1サーミスタTH51の両端には、第2サーミスタTH52が並列接続されている。
コモンモードチョークコイルCL51の第1コイルL51の他端には、第1ショットキーバイリアダイオードSD1のダイオードDbとDcとの間に接続され、コモンモードチョークコイルCL11の第2コイルL52の他端には、第1ショットキーバイリアダイオードSD1のダイオードDaとDdとの間に接続されている。コモンモードチョークコイルCL51の第1コイルL51の他端と第2コイルL52の他端には、第2コンデンサC52が並列接続されている。第1ショットキーバイリアダイオードSD1のダイオードDaとDbと間は、第1出力ノードNo51に接続され、第1ショットキーバイリアダイオードSD1のダイオードDcとDdと間は、グランドに接続されている。
また、電源部3600は、図20に示すように、「LEVKEY1」端子、「LEVKEY0」端子、及び「LEVSW」を備えている。「LEVKEY1」端子には、第7抵抗R57の一端が接続され、第7抵抗R57の他端は「LEVKEY0」端子に接続されている。第7抵抗57の他端と「LEVKEY0」端子の間の配線には、第5コンデンサC55の一端が接続されており、第5コンデンサC55の他端はグランドに接続されている。「LEVSW」に第8抵抗R58及び第6コンデンサC56の一端が接続されている。第8抵抗R58の他端は、第2スイッチSW53を介して第6コンデンサC56の他端に接続されている。また、第6コンデンサC56の他端はグランドに接続されている。
図21及び図22に示すように、可変電源部3610は、第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105を備えている。図21に示すように、第1可変電源回路36101は、第1集積回路IC51を備えて構成されている。第1集積回路IC51の端子1,3は第1入力ノードNi51に接続されており、第1集積回路IC51の端子2,4は第11出力ノードNo61に接続されている。
第1入力ノードNi51と第1集積回路IC51の間の配線には、第10コンデンサC60、第11コンデンサC61、第3コンデンサC53の一端が接続されている。第10コンデンサC60の他端は、第1集積回路IC51の端子3とグランドの間の配線に接続され、さらに、第4ツェナダイオードVRD54の一端に接続されており、第4ツェナダイオードVRD54の他端は、第11出力ノードNo61に接続されている。第11コンデンサC61の他端は、第10コンデンサC60と第4ツェナダイオードVRD54の間の配線に接続され、第3コンデンサC53の他端は、第1集積回路IC51の端子3と、第11コンデンサC61と第4ツェナダイオードVRD54の間の配線とを繋ぐ配線に接続されている。
第1集積回路IC51の端子2と第11出力ノードNo61の間には、第2コイル素子SL52が設けられている第2コイル素子SL52の一端は、第1集積回路IC51に接続され、他端は第11出力ノードNo61に接続されている。第1集積回路IC51の端子4には第3抵抗R53の一端が接続されている。第3抵抗R53の他端は、グランドに接続されており、第3抵抗R53の他端とグランドの間の配線には、第3ショットキーバリアダイオードSD53の端子1,3が接続されており、第3ショットキーバリアダイオードSD53の端子2は、第1集積回路IC51と第2コイル素子SL52の間の配線に接続されている。第1入力ノードNi51と第1集積回路IC51の間の配線と、第1集積回路IC51と第11出力ノードNo61の間の配線と、を繋ぐ配線には、第5ダイオードD55が設けられている。第5ダイオードD55の一端は、第3ショットキーバリアダイオードSD53と第2コイル素子SL52の間の配線に接続され、第5ダイオードD55の他端は第11コンデンサC61と第3コンデンサC53の間の配線に接続されている。第3ショットキーバリアダイオードSD53は、逆流防止部として機能している。
第1集積回路IC51と第3抵抗R53の間の配線には、第2抵抗R52の一端が接続されている。第2抵抗R52の他端には、第1抵抗R51の一端が接続され、第1抵抗R51の他端は、第2コイル素子SL52と第11出力ノードNo61の間の配線に接続されている。第3ショットキーバリアダイオードSD53の端子1,3と第4ツェナダイオードVRD54の間の配線には、第19コンデンサC69の一端が接続されている。第19コンデンサC69の他端は、第2コイル素子SL52における第1抵抗R51の他端が接続された部分と第11出力ノードNo61の間に接続されている。
また、第2可変電源回路36102は、第2集積回路IC52を備えて構成されている。第2集積回路IC52の端子1,3は第1入力ノードNi51に接続されており、第2集積回路IC2の端子2,4は第12出力ノードNo62に接続されている。また、第1入力ノードNi51は、第13出力ノードNo63に接続されている。
第1入力ノードNi51と第2集積回路IC52の間の配線には、第12コンデンサC62、第13コンデンサC63、第4コンデンサC54の一端が接続されている。第12コンデンサC62の他端は、第2集積回路IC52の端子3とグランドの間の配線に接続され、さらに、第2ツェナダイオードVRD52の一端に接続されており、第2ツェナダイオードVRD52の他端は、第12出力ノードNo62に接続されている。第13コンデンサC63の他端は、第12コンデンサC62と第2ツェナダイオードVRD52の間の配線に接続され、第4コンデンサC54の他端は、第2集積回路52の端子3と、第13コンデンサC63と第2ツェナダイオードVRD52の間の配線とを繋ぐ配線に接続されている。
第2集積回路IC52の端子2と第12出力ノードNo62の間には、第3コイル素子SL53が設けられている第3コイル素子SL53の一端は、第2集積回路IC52に接続され、他端は第12出力ノードNo62に接続されている。第2集積回路IC52の端子4には第6抵抗R56の一端が接続されている。第6抵抗R56の他端は、グランドに接続されており、第6抵抗R56の他端とグランドの間の配線には、第4ショットキーバリアダイオードSD54の端子1,3が接続されており、第4ショットキーバリアダイオードSD54の端子2は、第2集積回路IC52と第3コイル素子SL53の間の配線に接続されている。第1入力ノードNi51と第2集積回路IC52の間の配線と第2集積回路IC52と第12出力ノードNo62の間の配線を繋ぐ配線には、第6ダイオードD56が設けられている。第6ダイオードD56の一端は第4ショットキーバリアダイオードSD54と第3コイル素子SL53の間の配線に接続され、第6ダイオードD56の他端は第13コンデンサC63と第4コンデンサC54の間の配線に接続されている。第4ショットキーバリアダイオードSD54は、逆流防止部として機能している。
第2集積回路IC52と第6抵抗R56の間の配線には、第5抵抗R55の一端が接続されている。第5抵抗R55の他端には、第4抵抗R54の一端が接続され、第4抵抗R54の他端は、第3コイル素子SL53と第12出力ノードNo62の間に接続されている。第4ショットキーバリアダイオードSD54の端子1,3と第2ツェナダイオードVRD52の間の配線には、第20コンデンサC70の一端が接続されている。第20コンデンサC70の他端は、第3コイル素子SL53における第4抵抗R54の他端が接続された部分と第12出力ノードNo62の間に接続されている。また、第1入力ノードNi51は、第14出力ノードNo64及び第15出力ノードNo65に接続されている。
図22に示すように、第3可変電源回路36103は、第3集積回路IC53を備えて構成されている。第3集積回路IC53の端子1は第13入力ノードNi63に接続されており、第3集積回路IC3の端子4は第21出力ノードNo71に接続されている。第3集積回路IC53の端子2,3は、グランドに接続されている。
第13入力ノードNi63と第3集積回路IC53の間の配線には、第14コンデンサC64、及び第15コンデンサC65の一端が接続されている。第14コンデンサC64の他端は、第3集積回路IC53の端子2とグランドの間の配線に接続され、さらに、第6ツェナダイオードVRD56の一端に接続されている。第15コンデンサC65の他端は、第14コンデンサC64と第6ツェナダイオードVRD56の間の配線に接続されている。第3集積回路IC53の端子3は、第3集積回路IC53の端子2とグランドの間の配線に接続されている。
第3集積回路IC53の端子3とグランドの間の配線には、第23コンデンサC73の一端が接続されており、第23コンデンサC23の他端は、第3集積回路IC53の端子4と第21出力ノードNo71の間の配線に接続されている。第6ツェナダイオードVRD56の他端は、第3集積回路IC53の端子4と第23コンデンサC73の他端を繋いだ位置と第21出力ノードNo71を繋ぐ配線に接続されている。
第1集積回路IC51及び第4集積回路IC54によって変圧された電圧は、いずれも直流12Vであり、第1集積回路IC51及び第4集積回路IC54は、互いに同電圧の電源を作成している。また、第1集積回路IC51は、第4集積回路IC54よりも第1ショットキーバリアダイオードSD51の近くに形成されており、第1集積回路IC51の電流量は、第4集積回路IC54の電流量と異なり、第4集積回路IC54の電流量よりも大きい。
第4可変電源回路36104は、第4集積回路IC54を備えて構成されている。第13入力ノードNi63には、第2ショットキーバリアダイオードSD52の端子1,3が接続されており、第2ショットキーバリアダイオードSD52の端子2には、第4集積回路IC54の端子1が接続されている。第2ショットキーバリアダイオードSD52は、逆流防止部として機能している。第4集積回路IC54の端子2,4は第22出力ノードNo72に接続されている。
第13入力ノードNi63と第4集積回路IC54の間の配線には、第16コンデンサC66、第17コンデンサC67、第25コンデンサC75の一端が接続されている。第16コンデンサC66の他端は、第4集積回路IC54の端子3とグランドの間の配線に接続され、さらに、第5ツェナダイオードVRD55の一端に接続されており、第5ツェナダイオードVRD55の他端は、第22出力ノードNo72に接続されている。第17コンデンサC67の他端は、第16コンデンサC66と第5ツェナダイオードVRD55の間の配線に接続され、第25コンデンサC75の他端は、第4集積回路54の端子3と、第17コンデンサC67と第5ツェナダイオードVRD55の間の配線とを繋ぐ配線に接続されている。
第4集積回路IC54の端子2と第22出力ノードNo72の間には、第4コイル素子SL54が設けられている第4コイル素子SL54の一端は、第4集積回路IC54に接続され、他端は第22出力ノードNo72に接続されている。第4集積回路IC54の端子4には第20抵抗R70の一端が接続されている。第20抵抗R70の他端は、グランドに接続されており、第20抵抗R70の他端とグランドの間の配線には、第9ショットキーバリアダイオードSD59の端子1,3が接続されており、第9ショットキーバリアダイオードSD59の端子2は、第4集積回路IC54と第4コイル素子SL54の間の配線に接続されている。第13入力ノードNi63と第4集積回路IC54の間の配線と、第4集積回路IC54と第22出力ノードNo72の間の配線と、を繋ぐ配線には、第8ダイオードD58が設けられている。第8ダイオードD58の一端は第9ショットキーバリアダイオードSD59と第4コイル素子SL54の間の配線に接続され、第8ダイオードD58の他端は第17コンデンサC67と第25コンデンサC75の間の配線に接続されている。第9ショットキーバリアダイオードSD59は、逆流防止部として機能している。
第4集積回路IC54と第20抵抗R70の間の配線には、第19抵抗R69の一端が接続されている。第19抵抗R69の他端には、第18抵抗R68の一端が接続され、第18抵抗R68の他端は、第4コイル素子SL54と第22出力ノードNo72の間の配線に接続されている。第9ショットキーバリアダイオードSD59の端子1,3と第5ツェナダイオードVRD55の間の配線には、第21コンデンサC71の一端が接続されている。第21コンデンサC71の他端は、第4コイル素子SL54における第18抵抗R68の他端が接続された部分と第22出力ノードNo72の間に接続されている。
また、第5可変電源回路36105は、第5集積回路IC55を備えて構成されている。第2ショットキーバリアダイオードSD52の端子2には、第5集積回路IC55の端子1が接続されている。第5集積回路IC55の端子5は第23出力ノードNo73に接続されている。第3集積回路IC53の端子2は、グランドに接続されている。
第9ショットキーバリアダイオードSD59と第5集積回路IC55の間の配線には、第18コンデンサC68の一端が接続されている。第18コンデンサC68の他端は、第5集積回路IC55の端子2とグランドの間の配線に接続され、さらに、第3ツェナダイオードVRD53の一端に接続されている。
第5集積回路IC55の端子2とグランドの間の配線には、第22コンデンサC72の一端が接続されており、第22コンデンサC22の他端は、第5集積回路IC55の端子5と第23出力ノードNo73の間の配線に接続されている。第3ツェナダイオードVRD53の他端は、第5集積回路IC55の端子5と第22コンデンサC72の他端を繋いだ位置と第23出力ノードNo73を繋ぐ配線に接続されている。
第3ツェナダイオードVRD53の他端と第23出力ノードNo73を繋ぐ配線には、第7ダイオードD57の一端が接続されており、第7ダイオードD57の他端には、第24コンデンサC74の一端が接続されている。第24コンデンサC74の他端は、グランドに接続されている。また、第7ダイオードD57と第24コンデンサC74の間の配線には、第24出力ノードNo74が接続されている。
また、電源部3600は、図22に示すように、「OFS1」端子、「OFS2」端子、「OFS」端子、「HOPPER(+)」端子及び「HOPPER(−)」を備えている。さらに、電源部3600は、第6集積回路IC56〜第8集積回路58、第1トランジスタQ51及び第2トランジスタQ52を備えている。これらの第6集積回路IC56〜第8集積回路58は、いずれも端子1〜端子4の4つの端子を備え、スイッチング素子として機能している。
「OFS1」端子には、第9抵抗R59の一端が接続され、第9抵抗R59の他端には、第6集積回路IC56の端子2が接続されている。「OFS2」端子には、第10抵抗R60の一端が接続され、第10抵抗R60の他端はグランドに接続されている。「OFS1」端子と第9抵抗R59の間の配線には、第9コンデンサC59の一端が接続され、「OFS2」端子と第10抵抗R60の間の配線には、第9コンデンサC59の他端が接続されている。第9抵抗R59と第6集積回路IC56の間の配線には、第8コンデンサC58の一端が接続され、第10抵抗R60とグランドの間の配線には、第8コンデンサC58の他端が接続されている。
第6集積回路IC56は、第6集積回路IC56の端子1には、第11抵抗R61の一端が接続されている。端子3はグランドに接続されており、端子4は、「OFS」端子に接続されている。第11抵抗R61の他端は、第7集積回路IC57の端子1に接続されている。第7集積回路IC57の端子2は、第8集積回路CI58の端子1に接続され、端子3は、第8集積回路IC58と「HOPPER(−)」端子の間に接続され、端子4は、第16抵抗R66の一端に接続されている。
第16抵抗R66の他端には、第15抵抗R65の一端が接続され、第15抵抗R65の他端は、第3集積回路IC53と第21出力ノードNo71の間の配線に接続されている。第1トランジスタQ51の端子Gは、第16抵抗R66と第15抵抗R65の間の配線に接続され、第1トランジスタQ51の端子Sは、第15抵抗R65と第21出力ノードNo71の間の配線に接続されている。第1トランジスタQ51の端子Dは、第17抵抗R67の一端及び「HOPPER(+)」端子に接続されている。第17抵抗R67の他端には、第2トランジスタQ52の端子Dが接続されている。
第8集積回路IC58の端子1には、「HOPPERC」端子が接続されており、端子3は、グランド及び「HOPPER(−)」端子に接続されている。第8集積回路IC58の端子4は、第12抵抗62及び第13抵抗63の一端が接続されている。第12抵抗R62の他端は、第5ツェナダイオードVDR55と第22出力ノードNo72の間の配線に接続されており、第13抵抗R63の他端は、第2トランジスタQ52の端子Gに接続されている。
第13抵抗R63と第2トランジスタQ52の端子Gの間の配線には、第14抵抗R64の一端が接続されており、第14抵抗R64の他端は、第7集積回路IC57の端子3と「HOPPER(−)」端子の間の配線に接続されている。第2トランジスタQ52の端子Sは、第13抵抗R63と第2トランジスタQ52の間の配線における第14抵抗R64の一端との接続部と「HOPPER(−)」端子の間の配線に接続されている。第13抵抗R63「HOPPER(−)」端子の間における第2トランジスタQ52の接続部と「HOPPER(−)」端子の間には、第7ツェナダイオードVDR57の一端が接続されており、第7ツェナダイオードVDR57の他端は、「HOPPER(+)」端子に接続されている。
図23に示すように、電源出力部3613は、第2出力端子CN52及び第3出力端子CN53を備えている。第2出力端子CN52及び第3出力端子CN53は、いずれもその一部のスロットが入力用に利用されている。第2出力端子CN52は、第1スロット〜第40スロットの40個のスロットを備えている。第3出力端子CN53は、第1スロット〜第8スロットの8個のスロットを備えている。第2出力端子CN52では、第3スロットが入力用に利用されている。第3出力端子CN53では、第4スロット及び第8スロットが入力用に利用されている。
第2出力端子CN52の第1スロット、第2スロット、第8スロット、第11スロット、第12スロット、第15スロット、第16スロット、第19スロット、第20スロット、第23スロット、第24スロット、第35スロット、第36スロット、第39スロット、第40スロットはグランドに接続されている。第3スロットには、主基板11が接続されている。第3スロットは、主基板11からホッパコントロール信号が送信されたときに、図22に示す「HOPPERC」端子に電圧を印加する。第4スロットには、満タンセンサ(遊技メダル補助収納庫センサ)235aが接続されている。第4スロットは、図22に示す「OFS」端子から出力電圧を供給する。
第5スロット及び第6スロットには、払出センサ(遊技メダル払出センサ)234cがそれぞれ接続されている。第5スロット及び第6スロットには、それぞれ「MEOUTS1」「MEOUTS2」端子から出力電圧が供給される。第7スロットには、図22に示す第24出力ノードNo74が接続されている。第7スロットには、第5可変電源回路36105の第5集積回路IC55からバックアップ電源が供給される。
第9スロット及び第10スロットには、図22に示す第23出力ノードNo73が接続されている。第9スロット及び第10スロットには、第5可変電源回路36105の第5集積回路IC55から直流5Vの出力電圧が供給される。第13スロット及び第14スロットには、図22に示す第22出力ノードNo72が接続されている。第13スロット及び第14スロットには、第4可変電源回路36104の第4集積回路IC54から直流12Vの出力電圧が供給される。第17スロットには、図21に示す第14出力ノードNo64が接続されている。第17スロットには、第1ショットキーバイリアダイオードSD1から交流24Vの平滑化された出力電圧が供給される。
第18スロットには、図22に示す第21出力ノードNo71が接続されている。第18スロットには、第3可変電源回路36103の第3集積回路IC53から直流24Vの出力電圧が供給される。第21スロット、第22スロットには、図21に示す第15出力ノードNo65が接続されている。第21スロット、第22スロットには、第1ショットキーバイリアダイオードSD1から交流24Vの平滑化された出力電圧が供給される。
第25スロット〜第29スロットには、図21に示す第12出力ノードNo62が接続されている。第25スロット〜第29スロットには、第2可変電源回路36102の第2集積回路IC52から直流5Vの出力電圧が供給される。第30スロット〜第34スロットには、図21に示す第11出力ノードNo61が接続されている。第30スロット〜第34スロットには、第1可変電源回路36101の第1集積回路IC51から直流12Vの出力電圧が供給される。
第37スロットには、設定キースイッチ237が接続されている。第37スロットには、「LEVKEY0」端子から出力電圧が供給される。第38スロットには、リセット/設定スイッチ238が接続されている。第38スロットには、「LEVSW」端子から出力電圧が供給される。
第3出力端子CN53の第3スロット、第7スロットは、グランドに接続されている。第1スロットには、ホッパーモータ234bが接続されている。。第1スロットは、図22に示す「HOPPER(+)」端子からホッパーモータ234bを加速させる出力電圧をホッパーモータ234bに供給する。第5スロットには、ホッパーモータ234bが接続されている。第5スロットは、図22に示す「HOPPER(−)」端子からホッパーモータ234bを減速させる出力電圧をホッパーモータ234bに供給する。
第2スロット、第6スロットには、第23入力ノードNi73を介して図22に示す第23出力ノードNo73が接続されている。第2スロット、第6スロットには、第5可変電源回路36105の第5集積回路IC55から直流5Vの出力電圧が供給される。第4スロット、第8スロットには、払出センサ(遊技メダル払出センサ)234cが接続されており、払出センサ(遊技メダル払出センサ)234cから払出信号が送信されたときに、図22に示す「MEOUTS1」「MEOUTS2」端子にそれぞれ電圧を印加する。
図23に示すように、電源出力部3613は、第4入力端子CN4及び第5入力端子CN5を備えている。第4入力端子及び第5入力端子は、いずれも第1スロット及び第2スロットを備えている。第4入力端子の第1スロット及び第2スロットには、いずれも満タンセンサ(遊技メダル補助収納庫センサ)235aが接続されている。第4入力端子の第1スロット及び第2スロットは、満タンセンサ(遊技メダル補助収納庫センサ)235aから満タン信号が送信されたときに図22に示す「OFS1」「OFS2」端子にそれぞれ電圧を印加する。第5入力端子の第1スロットには、設定キースイッチ237が接続されている。第1スロットは、設定キースイッチ237からon/off信号が送信されたときに「LEVKEY1」端子に電圧を印加する。第5入力端子の第2スロットは、グランドに接続されている。
次に、電源部3600が設けられた電源基板301における各電子部品の配置について図24を参照して説明する。なお、図24を参照した説明では、上下左右の位置関係は、図24を基準とする。図24に示すように、電源基板301は、基材301Aを備える単層基板である。基材301Aの表面には、所定の配線パターンやレジストが設けられており、これらの配線パターンやレジストの上に各電子部品が搭載されている。基材301Aは、2以上の辺を有する形状である略正方形状の板材であり、基材301Aの左側端部の高さ方向略中央位置には、クリアスイッチSW52が配置され、クリアスイッチSW52の上方に第5入力端子CN55が設けられ、クリアスイッチSW52の下方に電源スイッチSW51が設けられている。クリアスイッチSW52、第5入力端子CN55、及び電源スイッチSW51は、基材301Aの前端辺の近傍に配置されている。また、クリアスイッチSW52と電源スイッチSW51の間には、第8抵抗R58及び第6コンデンサC56が配置されている。
第5入力端子CN55の右方位置には、第7抵抗R57が配置され、第7抵抗R57の上方に第5コンデンサC55が配置されている。第7抵抗R57の下方であって、電源スイッチSW51の上方には、上から順に第20コンデンサR70、第2ツェナダイオードVRD52、第4ツェナダイオードVRD54、及び第19コンデンサC69が配置されている。これらの側方には、第3コイル素子SL53及び第2コイル素子SL52が上下に配置されており、その右方に第1ヒートシンクHS1が設けられている。第3コイル素子SL53及び第1ヒートシンクHS1の上方には、第2出力端子CN52が配置されている。第1ヒートシンクHS1の右側面には、上から順に第4ショットキーバリアダイオードSD54、第2集積回路IC52、第3ショットキーバリアダイオードSD53、及び第1集積回路IC51がそれぞれネジHB,HB2,HB6,HB1によって固定されている。このため、第1集積回路IC51及び第2集積回路IC52は、電源基板301の基材301Aに対して、立てて搭載されている。ここでの「立てて搭載されている」とは、第1集積回路IC51及び第2集積回路IC52が、基材301Aの表面に対して、交差する方向、さらには、直交する方向を向いて搭載されていることを意味している。第2集積回路IC52の下方には、第6ショットキーバリアダイオードSD56が配置され、第1集積回路IC51の下方には、第5ショットキーバリアダイオードSD55が配置されている。
電源スイッチSW51の右下方には、第1ツェナダイオードVRD51が配置され、その下方には第1ヒューズF51が配置されている。第1ツェナダイオードVRD51及び第1ヒューズF51の右方には、第2サーミスタTH52及び第1サーミスタTH51が上下に配置されている。第2サーミスタTH52及び第1サーミスタTH51の配置位置は、第1ヒートシンクHS1のほぼ直下位置となる。
第2出力端子CN52の右方には、第7ショットキーバリアダイオードSD57が配置されており、その右方に第24コンデンサC74が配置されている。第24コンデンサC74の下方には、第4抵抗R54〜第6抵抗R56、及び第4コンデンサC54が上から順に配置されている。第4抵抗R54〜第6抵抗R56の配置位置は、第4ショットキーバリアダイオードSD54、第2集積回路IC52の右方である。第24コンデンサC74の下方には、第1抵抗R51〜第3抵抗R53、及び第3コンデンサC53が上から順に配置されている。第1抵抗R51〜第3抵抗R53の高さ位置は、第3ショットキーバリアダイオードSD53よりもやや上方であり、第3コンデンサC53の高さ位置は、第1集積回路IC51と略同じである。
第24コンデンサC74のさらに右方には、第12抵抗R62が配置され、第12抵抗R62の右方やや上方には、第13抵抗R63が配置されている。第13抵抗R63の右方やや下方には、第11抵抗R61が配置されている。第13抵抗R63及び第11抵抗R61の下方には、左から順に第8集積回路IC58及び第7集積回路IC57が位置されている。第8集積回路IC58及び第7集積回路IC57の下方には、第16抵抗R66が配置されている。
第12抵抗R62の下方位置では、上から順に第13コンデンサC63、第12コンデンサC62、第10コンデンサC60、及び第11コンデンサC61が千鳥状に配置されている。これらの第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63は、第1ヒートシンクHS1の高さ方向略中央位置と同程度の高さ位置に配置されている。
第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63の右方には、第2ヒートシンクHS2が設けられている。第2ヒートシンクHS2は、第1ヒートシンクHS1よりもやや小さく、第2ヒートシンクHS2の左側面には、上から順に第2ショットキーバリアダイオードSD52及び第1ショットキーバリアダイオードSD51がそれぞれネジHB5、HB9によって固定されている。第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63の下方には、第2コンデンサC52が配置され、第2コンデンサC52よりも下方であって、第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63及び第2ヒートシンクHS2の下方には、第1コイル素子SL51が配置されている。また、第2ヒートシンクHS2の上方には、第2トランジスタQ52が配置されており、第2トランジスタQ52の右方に第14抵抗R64が配置されている。
第2トランジスタQ52のさらに右側には、第3出力端子CN53が配置されている。第3出力端子CN53は、その上端辺が基材301Aの上端辺の近傍に配置されている。第3出力端子CN53の下方であって、第2ヒートシンクHS2の上端部右側には、第17抵抗R17及び第7ツェナダイオードVRD57が配置されている。また、第7ツェナダイオードVRD57の下方位置には、第2ヒートシンクHS2に右側に設けられた第3ヒートシンクHS3の右側面に固定された第1トランジスタQ51、第9ショットキーバリアダイオードSD59、及び第4集積回路IC54が上から順に配置されている。また、第1トランジスタQ51の右側に第15抵抗R65が配置されている。第4集積回路IC54は、電源基板301の基材301Aに対して、立てて搭載されている。
第7ツェナダイオードVRD57の右方には、第5ツェナダイオードVRD55が配置されており、第5ツェナダイオードVRD55の下方には、第18抵抗R68、第19抵抗R69、第20抵抗R70が上からこの順で配置されている。第5ツェナダイオードVRD55の右方には、第22コンデンサC72及び第21コンデンサC71が上下に配置されている。第22コンデンサC72及び第21コンデンサC71は、左右に僅かにずれた位置に配置されている。
第22コンデンサC72の上方には、第9コンデンサC59が配置され、第9コンデンサC59の右方には第9抵抗R59が配置され第9抵抗R59の右方には、第10抵抗R60が配置されている。第10コンデンサC60の下方であって、第22コンデンサC72の右方には、第7コンデンサC57が配置されている。第7コンデンサC57の右方には、第6集積回路IC56が配置されており、第6集積回路IC56の下方には、第8コンデンサC58が配置されている。
第8コンデンサC58の下方には、第3ツェナダイオードVRD53が配置され、第3ツェナダイオードVRD53のさらに下方には、第5集積回路IC55が配置されている。第5集積回路IC55の右端辺は、基材301Aの右端辺に面して配置されており、第5集積回路IC55の右側において、第5集積回路IC55が設けられた位置よりも基材301Aの外縁側(右側)には、第5集積回路IC55以外の電子部品は配置されていない。
第5集積回路IC55の下方には、第18コンデンサC68、第16コンデンサC66、及び第17コンデンサC67が上から順に配置されている。第18コンデンサC68、第16コンデンサC66、及び第17コンデンサC67は、互いに左右方向に僅かにずれた位置に配置されている。第16コンデンサC66は、第18コンデンサC68よりも右側に配置され、第17コンデンサC67は、第18コンデンサC18及び第16コンデンサC66よりも左方に配置されている。
第21コンデンサC71の下方には、第4コイル素子SL54が配置されている。第4コイル素子SL54の下方には、第8ショットキーバリアダイオードSD58が配置されており、第8ショットキーバリアダイオードSD58の右側に第25コンデンサC75が配置されている。第4コイル素子SL54の右側下方であって、第25コンデンサC75の右方に第17コンデンサC67が配置されている。
第4集積回路IC54及び第25コンデンサC75の下方には、第3集積回路C53が配置されている。第3集積回路53の左端部下方には、第14コンデンサC64が配置さえ、第14コンデンサC64の右方であって、第3集積回路53の右端部下方には、第15コンデンサC65が配置されている。
第3集積回路IC53の上部右方であって第17コンデンサC67の下方には、第6ツェナダイオードVRD56が配置されており、第6ツェナダイオードVRD56の下方であって第3集積回路IC53の右方には第23コンデンサC73が配置されている。第23コンデンサC73右下方には、第1入力端子CN1が配置されている。第1入力端子CN51の後端辺は、基材301Aの後端辺の近傍に配置されている。また、第1入力端子CN51が基材301Aの後側に配置されていることから、図16に示すように、電源ボックス300の背面側にコネクタ(第1入力端子)CN51が配置される。第1入力端子CN51は、配線2000を介して電源スイッチSW1と接続されている。
複数の電子部品が基材301Aに搭載された電源基板301には、入力領域Y1、整流領域Y2、変圧領域Y3(第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34)、及び出力領域Y4がある。入力領域Y1は、基材301Aの後端辺の近傍に配置されている。入力領域Y1には、電源入力部3608の入力端子CN1が設けられている。整流領域Y2には、全波整流回路36091となる第1ショットキーバリアダイオードSD51が設けられている。
変圧領域Y3には、第1可変電源回路36101となる第1集積回路IC51、第2可変電源回路36102となる第2集積回路IC52、第3可変電源回路36103となる第3集積回路IC53、及び第4可変電源回路36104となる第4集積回路IC54が設けられている。変圧領域Y3には、第1集積回路IC51が設けられた第1変圧領域Y31、第1集積回路IC51が設けられた第1変圧領域Y31、第2集積回路IC52が設けられた第2変圧領域Y32、第3集積回路IC53が設けられた第3変圧領域Y33、及び第4集積回路IC54が設けられた第4変圧領域Y34が形成されている。出力領域Y4には、電源出力部3613となる第2出力端子CN52が設けられている。
また、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2の周囲に配置されている。具体的に、第1変圧領域Y31は整流領域Y2の左側方に配置され、第2変圧領域Y32は整流領域Y2の左上方に配置されている。第3変圧領域Y33は整流領域Y2の右下方に配置され、第4変圧領域Y34は整流領域Y2の右上方に配置されている。このように、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2を中心として四周方向に配置され、整流領域Y2から見て、1方向に1つの変圧領域が配置されている。このため、、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2の周囲に略放射状に配置されている。
第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34のそれぞれと整流領域Y2とは、略等間隔で配置されている。第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34と整流領域Y2は、互いにある程度の距離をおいて配置されている。第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34と整流領域Y2の間には、複数のコンデンサ、抵抗、ダイオードなどの電子部品が配置されている。
整流領域Y2は、基材301Aの略中央位置に配置されている。整流領域Y2は、基材301Aの中央位置であるが、やや右側寄りに配置されている。第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2を中心として略放射状に互いに整流領域Y2と略等間隔で配置されているため、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、全体的に、基材301Aのやや右側寄りの範囲を占めて配置されている。このため、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34の左側の領域には、整流領域Y2や第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34から離れて電子部品を配置できるある程度広い領域が確保されている。ここで確保された領域に電源スイッチSW1や出力領域Y4が形成されている。また、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34を備える変圧領域Y3の面積は、整流領域Y2の面積よりも広くなっている。
第1変圧領域Y31、第2変圧領域Y32、及び第4変圧領域Y34には、それぞれ第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54が設けられている。第1集積回路IC51は、第1ヒートシンクHS1の右側面に固定されて設けられている。このため、第1集積回路IC51は、第1変圧領域Y31において立てて搭載されている。第2集積回路IC52は、第1ヒートシンクHS1の右側面に固定されて設けられており、第2集積回路IC52は、第2変圧領域Y32において立てて搭載されている。第4集積回路IC54は、第3ヒートシンクHS3の右側面に固定されて設けられており、第4集積回路IC54は、第4変圧領域Y34において立てて搭載されている。整流領域Y2には、第1ショットキーバリアダイオードSD1が設けられている。第1ショットキーバリアダイオードSD1は、第2ヒートシンクHS2の左側面に固定されて設けられており、第1ショットキーバリアダイオードSD1は整流領域Y2において立てて搭載されている。また、第1集積回路IC51が設けられた第1変圧領域Y31は、第1集積回路IC51と同電圧を作成する第3集積回路IC53が設けられた第3変圧領域Y33よりも、生成された直流電流を出力する出力領域Y4の近くに配置されている。
電源基板301において、電源入力部3608が設けられた入力領域Y1は基材301Aの後端辺の近傍に配置され、電源スイッチSW51は、基材301Aの前端辺の近傍に配置され、電源出力部3613が設けられた出力領域Y4は基材301Aの上端辺の近傍に配置されている。このように、出力領域Y4が設けられた辺は、入力領域Y1の近傍の辺及び電源スイッチSW51の近傍の辺とは異なる辺の近傍に配置されている。
配線2000は、基材301Aにおいて、第1ショットキーバリアダイオードSD51が設けられた整流領域Y2や第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54等が設けられた変圧領域Y3の外側を通って引き回されている。電源基板301がスロットマシン201に取り付けられた状態(図16参照)において、配線2000が通る領域は、整流領域Y2及び変圧領域Y3の下方に配置され、スロットマシン201の外方を向いている。また、配線2000は、基材301Aの外端辺(下端辺)に沿って形成されている。
(2)動作の説明
次に、スロットマシン201の動作(作用)を説明する。
A.遊技に関する基本動作の説明
遊技制御基板240では、電源基板301からの電力供給が開始されると、メイン制御部241が起動し、CPU240aによって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU240aは、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。初期設定では、起動処理、設定変更処理、RAM異常が検出差荒れた場合のRAM異常エラー処理等を実行し、これらの処理が終了した後、ゲーム制御処理を実行する。ゲーム制御処理は、1ゲーム毎に実行される処理であり、繰り返し実行される処理である。
次に、スロットマシン201の動作(作用)を説明する。
A.遊技に関する基本動作の説明
遊技制御基板240では、電源基板301からの電力供給が開始されると、メイン制御部241が起動し、CPU240aによって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU240aは、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。初期設定では、起動処理、設定変更処理、RAM異常が検出差荒れた場合のRAM異常エラー処理等を実行し、これらの処理が終了した後、ゲーム制御処理を実行する。ゲーム制御処理は、1ゲーム毎に実行される処理であり、繰り返し実行される処理である。
図25は、遊技制御基板240のCPU41aが1ゲーム毎に行うゲーム制御処理を示すフローチャートである。1ゲームの処理が開始すると、まず、1枚BETスイッチ205またはMAXBETスイッチ206を操作することにより、あるいはメダル投入部204からメダルを投入することにより賭数を設定し、スタートスイッチ207を操作することにより当該ゲームの実質的な開始を指示するBET処理を行う(ステップS401)。前のゲームでリプレイ入賞していた場合には、リプレイゲーム中フラグにより前のゲームと同じ賭数(第2実施形態では3)が自動設定される(この段階でリプレイゲーム中フラグが消去される)。
BET処理により賭数が設定され、スタートスイッチ207が操作されると、内部抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数の値に基づいて遊技状態に応じて定められた各役への入賞を許容するかどうかを決定する抽選処理を行う(ステップS402)。抽選処理では、RAM241cにおける当選フラグの設定状況を示す当選状況通知コマンドが演出制御基板290に送信される。
抽選処理が終了すると、次にリール回転処理が行なわれる(ステップS403)。リール回転処理では、前回のゲームでのリール202L、202C、202Rの回転開始から1ゲームタイマが計時する時間が所定時間(たとえば、4.1秒)が経過していることを条件に、リールモータ232L、232C、232Rを駆動させ、左、中、右の全てのリール202L、202C、202Rを回転開始させる。リール202L、202C、202Rの回転開始から所定の条件(回転速度が一定速度に達した後、リールセンサ233L、233C、233Rにより基準位置を検出すること)が成立すると、ストップスイッチ208L、208C、208Rを操作有効とする。その後、ストップスイッチ208L、208C、208Rが遊技者によって操作されることにより、リールモータ232L、232C、232Rを駆動停止させ、リール202L、202C、202Rの回転を停止させる。リール202L、202C、202Rの回転開始時、および回転停止時に、それぞれリール回転コマンド、リール停止コマンドが演出制御基板290に送信される。
リール202L、202C、202Rの駆動がそれぞれ停止すると、その停止時における表示結果において、入賞ライン上に上記したいずれかの役図柄が導出表示されたかどうかを判定する入賞判定処理が行なわれる(ステップS404)。この入賞判定処理でいずれかの役に入賞したと判定されると、遊技制御基板40において発生した入賞に応じた各種の処理が行われる。ここで、入賞の判定結果を示す入賞情報コマンドが演出制御基板290に送られる。
入賞判定処理が終了すると、払出処理が行われる(ステップS405)。払出処理では、入賞判定処理において設定した払い出し予定数だけメダルの払出しまたはクレジット加算させる。ただし、データとして蓄積されているクレジットの数が50に達した場合は、ホッパーモータ234bを駆動させることにより、超過した枚数のメダルをメダル払出口209から払い出させる。また、入賞に関わらない各種の処理(たとえば、ビッグボーナスの終了制御に関する処理や、持ち越しのない当選フラグの消去など)も行なわれる。なお、払出処理では、特別ワークに格納されるビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選フラグが消去されない。これにより、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選フラグは、次のゲームに持ち越される。払出処理の最後、すなわち1ゲームの最後で次のゲームの遊技状態を示す遊技状態コマンドが演出制御基板290に送られる。そして、1ゲーム分の処理が終了し、次の1ゲーム分の処理が開始する。
次に、演出制御基板290における動作を説明する。演出制御基板290では、電源基板301から電源電圧の供給を受けると、サブ制御部291が起動する。図26は、サブ制御部291のサブCPU291aが実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御メイン処理を開始すると、まず、所定の演出初期設定処理を実行する(ステップS421)。
演出初期設定処理を終了すると、たとえばサブ制御部291の内部状態などといった演出制御基板290における制御状態を電力供給停止時の状態に復旧させるための演出制御復旧処理を実行する(ステップS422)。
演出制御復旧処理を実行した後には、割込禁止としてから(ステップS423)、演出側乱数値更新処理を実行して(ステップS424)、割り込みを許可する(ステップS425)という、一連の処理を繰り返して実行する。ステップS424にて実行される演出側乱数値更新処理は、演出制御基板290の側で用いられる乱数値の全部または一部をソフトウェアにより更新するための処理である。
B.電源電圧の生成に関する動作の説明
図20に示す電源スイッチSW51が投入されると、第1入力端子CN51における第1スロットCN511と第2スロットCN512との間に印加された交流電源ACの交流電力がコモンモードチョークコイルCL51を介して整流部3609の全波整流回路36091に供給される。第1全波整流回路16091は、それぞれ交流電源ACからの交流電力を全波整流して直流電圧を可変電源部3610の第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105にそれぞれ供給する。
図20に示す電源スイッチSW51が投入されると、第1入力端子CN51における第1スロットCN511と第2スロットCN512との間に印加された交流電源ACの交流電力がコモンモードチョークコイルCL51を介して整流部3609の全波整流回路36091に供給される。第1全波整流回路16091は、それぞれ交流電源ACからの交流電力を全波整流して直流電圧を可変電源部3610の第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105にそれぞれ供給する。
第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105は、全波整流回路36091から印加された直流電圧を維持または降圧、ここではそれぞれ直流24Vを直流12V、直流5V、直流24V、直流12V、直流5Vに維持または降圧する。第1可変電源回路36101〜第5可変電源回路36105により維持または降圧された電圧は、いずれも電源出力部3613の第2出力端子CN52及び第3出力端子CN3に出力され、各種基板に供給される。
以上に説明した第2実施形態において、スロットマシン201における電源基板301には、第1ショットキーバリアダイオードSD1全波整流回路36091)が設けられた整流領域Y2と、第1集積回路IC51(第1可変電源回路36101)〜第4集積回路IC54(第4可変電源回路36104)が設けられた変圧領域Y3がある。また、変圧領域Y3は、第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54がそれぞれ設けられた第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34を備えている。第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2の周囲に配置されている。このため、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34の放熱が第1集積回路IC51の近傍において局所的に集中することを抑制できる。したがって、放熱が効率良く行われる。
また、第1集積回路IC51、第2集積回路52は、第1ヒートシンクHS1の側面に固定され、第4集積回路IC54は、第3ヒートシンクHS3の側面に固定されている。このため、これらの回路の放熱を効率良く行うことができる。また、第1ショットキーバリアダイオードSD1は、第2ヒートシンクHS2の側面に固定されている。このため、第1ショットキーバリアダイオードSD1の放熱も効率良く行うことができる。
また、整流領域Y2は、電源基板301の中央に配置されている。このため、全波整流回路36091を安定した位置に配置できるので、電源基板301のサイズをコンパクトにすることができる。また、整流領域Y2と第1変圧領域Y31、第2変圧領域Y32の間に第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63が配置されている。このため、第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63等によるコンデンサのノイズを低減することができる。
また、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54は、電源基板301における基材301Aの第1変圧領域Y31,第2変圧領域Y32,及び第4変圧領域Y34に立てて搭載されている。このため、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54が基材301A上で占める面積を小さくできるので、電源基板301のサイズをコンパクトにすることができる。また、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54の周囲の電子部品を少なくでき、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54が外気等に触れやすくなるので、放熱が効率良く行われる。
また、第5集積回路IC55が設けられた位置よりも電源基板16における基材16Aの右端辺側には、電子部品が配置されていない。このため、第5集積回路IC55が他の電子部品からの熱を吸収しにくく、外気等に触れやすくなるので、放熱が効率良く行われる。また、電流量が大きい第1集積回路IC51が設けられた第1変圧領域Y31の方が、第4集積回路IC54が設けられた第4変圧領域Y34よりも、生成された直流電流を出力する出力領域Y4の近くに配置されている。このため、放熱量の大きい第1集積回路IC51の放熱を効率的に行うことができ、電源基板301全体として、放熱が効率良く行われる。
また、配線2000は、基材301Aにおいて、整流領域Y2及び変圧領域Y3の外側を通って引き回されている。このため、配線2000を通る電流によって、整流領域Y2及び変圧領域Yに設けられた第1ショットキーバリアダイオードSD51及び第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54等の回路に与える影響を小さくすることができる。したがって、ノイズの影響が低減される。
また、電源入力部3608が設けられた入力領域Y1は基材301Aの後端辺の近傍に配置され、電源スイッチSW51は、基材301Aの前端辺の近傍に配置され、電源出力部3613が設けられた出力領域Y4は基材301Aの上端辺の近傍に配置されている。このため、入力領域Y1、出力領域Y4、及び電源スイッチSW51が広がりすぎないようにできるので、電源基板301のサイズをコンパクトにできる。
なお、上記第2実施形態では、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は整流領域Y2を中心として略放射状に配置されているが、略放射状以外の態様で配置されていてもよい。例えば、4つの変圧領域が四つの方向に配置されておらず、複数の変圧領域が1方向に並んで配置されていてもよい。また、整流領域Y2から見て複数の方向に複数の変圧領域が配置されているのではなく、1方向のみに複数の変圧領域が並んで配置されていてもよい。
また、第1変圧領域Y31、第2変圧領域Y32、第4変圧領域Y34には、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、第4集積回路IC54が立てて設けられているが、立てて設けられた態様以外の寝た状態で設けられていてもよい。また、第1変圧領域Y31等では、第1集積回路IC51等が第1ヒートシンクHS1等に固定されて立てて設けられているが、変圧領域に設けられる変圧回路(集積回路)は、ヒートシンク以外の電子部品に固定されて立てて設けられていてもよい。また、変圧回路は、基材に独立して立てて設けられていてもよいし、変圧回路を立てるための専用の部材を補助として立てて設けられていてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34の4つの変圧領域が設けられているが、さらに多くの変圧領域が設けられていてもよいし、3つ以下の変圧領域が設けられていてもよい。また、整流領域としては、1つの整流領域Y2のみが設けられているが、複数の整流領域が設けられていてもよい。整流領域が複数設けられている場合には、複数の整流領域の少なくとも1つの整流領域の周囲に変圧領域が設けられていればよい。
また、複数の整流領域の周囲に変圧領域が設けられる場合、各整流領域の周囲に設けられる変圧領域の数や配置は、同じものでもよいし異なっていてもよい。例えば、2つの整流領域の周囲に、それぞれ4つの変圧領域が設けられていてもよいし、2つの整流領域のうち、1つの整流領域の周囲に3つの変圧領域が設けられ、他の1つの整流領域の周囲に4つの変圧領域が設けられていてもよい。また、2つの整流領域のうち、1つの整流領域の周囲に放射状に変圧領域が設けられ、他の1つの整流領域には、1方向の複数の変圧領域が並んで設けられるようにしてもよい。
また、複数の広さの異なる変圧領域が整流領域の周囲に1方向に並んで設けられる場合には、整流領域からの距離の変化に合わせて広さが異なるように変圧領域を設けてもよいい。例えば、整流領域に近い側の変圧領域が広く、整流領域から遠ざかるにつれて徐々に狭くなるようにしてもよいし、整流領域に近い側の変圧領域が狭く、整流領域から遠ざかるにつれて徐々に広くなるようにしてもよい。また、整流領域から遠ざかるごとに、広い変圧領域と狭い変圧領域が交互に配置されるようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1変圧領域Y31及び第2変圧領域Y32は、第1ヒートシンクHS1における整流領域Y2を向いた面に相当する位置に設けられているが、整流領域Y2を向いた面の反対側の面に相当する位置に設けられていてもよい。また、第1変圧領域Y31及び第2変圧領域Y32と整流領域Y2との間にヒートシンク等の障害物が存在していないが、ヒートシンク等の障害物を挟んで変圧領域と整流領域が設けられていてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34には、それぞれ一つの変圧回路(第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54)が設けられているが、1つの変圧領域に複数の変圧回路が設けられていてもよい。1つの変圧領域に複数の変圧回路を設ける場合、複数の変圧回路を縦方向に並べて設けてもよい。例えば、ヒートシンクの側面に変圧回路を固定するにあたり、複数の変圧回路をヒートシンクの側面の高い位置と低い位置とに固定するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、配線2000は、基材301Aの外端辺(下端辺)に沿って形成されているが、基材301Aの外端辺に沿う以外の態様で形成されていてもよい。例えば、整流領域及び変圧領域の外側でありながら、配線と基材の外端辺との間に他の電子部品が設けられた位置に配線が引き回されていてもよい。
上記第2実施形態において、スロットマシン201の装置構成、データ構成、フローチャートで示した処理、液晶表示器251の表示領域における演出画像の表示動作を含めた各種の演出動作等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。
また、第2実施形態では、賭数の設定や入賞に伴う遊技用価値の付与に用いる遊技媒体としてメダルを適用したスロットマシン201を例として説明した。しかしながら、本発明を具現化するスロットマシン201は、パチンコ遊技機で用いられている遊技球を遊技媒体として適用したスロットマシン(いわゆるパロット)であってもよい。遊技球を遊技媒体として用いる場合は、たとえば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記の実施の形態で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
また、第2実施形態では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、これに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであってもよい。遊技球を遊技用価値として用いる場合には、たとえば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記実施の形態で賭数として3を設定する場合は15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、第2実施形態においては、メダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値のうちのいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、たとえばメダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値を併用できるものであってもよい。すなわち、メダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るものであってもよい。
また、第2実施形態では、3つのリール202L、202C、202Rを有する可変表示装置を備え、すべてのリールが停止した時点で1ゲームが終了し、3つのリールに導出された表示結果の組合せに応じて入賞が発生するスロットマシンについて説明した。すなわち、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な複数の可変表示領域のそれぞれに表示結果を導出させることが可能な可変表示装置を備え、遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域のすべてに前記表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として前記複数の可変表示領域のそれぞれに導出された前記表示結果の組合せに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンについて説明した。しかし、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであれば、3つのリールを有する可変表示装置を備えるものに限らず、1のリールしか有しないものや、3以外の複数のリールを有する可変表示装置を備えるスロットマシンであってもよい。また、本実施形態では、リール202L、202C、202Rは縦方向に回転するリールであるが、リール202L、202C、202Rは横方向や斜め方向など、どの方向に回転するリールであってもよい。
また、第2実施形態に係るスロットマシン201は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な複数の可変表示領域(透視窓203)のそれぞれに表示結果を導出させることが可能な可変表示装置を備え、遊技用価値(メダル、クレジット)を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数の可変表示領域のすべてに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として複数の可変表示領域のそれぞれに導出された表示結果の組合せに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであってもよい。
また、第2実施形態として、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すスロットマシンを説明したが、遊技媒体が封入され、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すことなく遊技点(得点)を加算する封入式のスロットマシンを採用してもよい。基板とドラムとが流通可能で、筺体が共通なもので基板のみあるいは基板とドラムとを遊技機と称する。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、スロットマシン201に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。更に、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。更には、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
また、上記の実施形態において、「割合が異なる」とは、A:B=70%:30%やA:B=30%:70%のような関係で割合が異なるものだけに限らず、A:B=100%:0%のような関係で割合が異なるものも含む概念である。
また、各乱数の更新タイミングを異ならせたり、各乱数の更新範囲を異ならせたりすることによって、各乱数が同期しないようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1及びスロットマシン201によれば、以下の効果を奏することができる。
(1) 上記の実施形態では、遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、電気部品(例えば、表示装置5、スピーカ8、ランプ9、等)に用いられる電源を生成する電源生成回路(例えば、第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092、第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104等)が設けられた電源基板(例えば、電源基板16等)を有し、前記電源基板は、交流電源を入力する入力部(例えば、電源入力部1608等)が設けられた入力領域(例えば、入力領域X1)と、前記交流電源を直流電源に整流する整流回路(例えば、第1全波整流回路16091及び第2全波整流回路16092等)が設けられた第1領域(例えば、整流領域X2等)と、前記整流回路によって整流された直流電源の電源電圧を変圧する変圧回路(例えば、第1可変電源回路16101〜第4可変電源回路16104等)が設けられた第2領域(例えば、変圧領域X3等)と、前記変圧回路によって変圧された直流電源を出力する出力部(例えば、電源出力部1613等)が設けられた出力領域(例えば、出力領域X4等)と、を備え、前記第1領域と前記第2領域とは、前記入力領域と前記出力領域との間に配置されている。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにできる。
(2) また、上記の実施形態では、前記入力部による交流電源の入力のオンオフを切り替える電源スイッチ(例えば、電源スイッチSW1等)を備え、前記電源スイッチは前記交流電源の入力部の近傍に配置されていてもよい。
このような構成によれば、ノイズが低減される。
(3) また、上記の実施形態では、前記第1領域と前記第2領域との間にコンデンサ(例えば、第3コンデンサC3〜第7コンデンサC7等が配置されていてもよい。
このような構成によれば、ノイズが低減される。
(4) また、上記の実施形態では、前記第2領域には、第1変圧回路(例えば、第1集積回路IC1及び第2集積回路IC2等)及び第2変圧回路(例えば、第3集積回路IC3及び第4集積回路IC4等)が設けられており、前記第1変圧回路が設けられた第1変圧回路領域(例えば、第1集積回路IC1及び第2集積回路IC2が設けられた第1変圧領域X31等)と前記第2変圧回路が設けられた第2変圧回路領域(例えば、第3集積回路IC3及び第4集積回路IC4が設けられた第2変圧領域X32等)は、前記第1領域と前記出力領域の間に設けられていてもよい。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにできる。
(5) また、上記の実施形態では、前記電源基板の外縁(例えば、電源基板16における基材16Aの下端辺)に前記変圧回路(例えば、第1集積回路IC1等)が設けられており、前記変圧回路が設けられた位置よりも前記電源基板の前記外縁側(例えば、電源基板16における基材16Aの下端辺側)には、変圧回路以外の電子部品(例えば、トランジスタや抵抗、コンデンサ等)が配置されていなくてもよい。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
(6) また、上記の実施形態では、前記整流回路及び前記変圧回路は、それぞれ複数設けられており(例えば、第1全波整流回路16091及び第1可変電源回路16101と第2可変電源回路16102、第2全波整流回路16092及び第3可変電源回路16103と第4可変電源回路16104)、複数の前記整流回路及び変圧回路がそれぞれ設けられた領域は、並列して配置され((例えば、第1整流領域X21及び第1変圧領域X31と、第2整流領域X22及び第2変圧領域X32とは、並列して配置され等)ていてもよい。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにできる。
(7) また、上記の実施形態では、遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、電気部品(例えば、リール202L、202C、202R、ホッパーモータ234b等)に用いられる電源を生成する電源生成回路(例えば、第1ショットキーバリアダイオードSD51、第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54等)が設けられた電源基板(例えば、電源基板301等)を有し、前記電源基板は、交流電源を直流電源に整流する整流回路(例えば、全波整流回路36091等)が設けられた第1領域(例えば、整流領域Y2等)と、前記整流回路によって整流された直流電源の電源電圧を変圧する変圧回路(例えば、第1可変電源回路36101〜第4可変電源回路36104等)が設けられた第2領域(例えば、変圧領域Y3等)と、を備え、前記第2領域として、それぞれ別個に変圧回路が搭載される複数の第2領域(例えば、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34等)が設けられ、前記複数の第2領域は、前記第1領域の周囲に配置されている(例えば、第1変圧領域Y31〜第4変圧領域Y34は、整流領域Y2の周囲に配置されている等)。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
(8) また、上記の実施形態では、前記第1領域は前記電源基板の中央に配置されていてもよい(例えば、整流領域Y2は、電源基板301の中央に配置されている等)。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにできる。
(9) また、上記の実施形態では、前記第1領域と前記第2領域との間にコンデンサが配置されていてもよい(例えば、整流領域Y2と第1変圧領域Y31、第2変圧領域Y32の間に第10コンデンサC60〜第13コンデンサC63が配置されている等)。
このような構成によれば、ノイズが低減される。
(10) また、上記の実施形態では、前記変圧回路は、前記第2領域に立てて搭載されていてもよい(例えば、第1集積回路IC51、第2集積回路IC52、及び第4集積回路IC54は、電源基板301における基材301Aの第1変圧領域Y31,第2変圧領域Y32,及び第4変圧領域Y34に立てて搭載されている等)。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにでき、放熱が効率良く行われる。
(11) また、上記の実施形態では、前記電源基板の外縁(例えば、電源基板301における基材301Aの右端辺)に前記変圧回路(例えば、第5集積回路IC55)が設けられており、前記変圧回路が設けられた前記電源基板の前記外縁側(例えば、電源基板301における基材301Aの右端辺側)には変圧回路以外の電子部品(例えば、トランジスタや抵抗、コンデンサ等)が配置されていなくてもよい。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
(12) また、上記の実施形態では、前記複数の第2領域にそれぞれ設けられる変圧回路として、同電圧だが電流量が異なる電源を作成する第1変圧回路(例えば、第1集積回路IC51等)と第2変圧回路(例えば、第4集積回路IC54等)が含まれており、前記第2変圧回路の電流量よりも前記第1変圧回路の電流量の方が大きく、前記第1変圧回路が設けられた第1領域(例えば、第1変圧領域Y31等)の方が、前記第2変圧回路が設けられた前記第2領域(例えば、第4変圧領域Y34等)よりも、生成された直流電流を出力する出力領域(例えば、第2出力端子CN52が含まれた出力領域Y4等)の近くに配置されていてもよい。
このような構成によれば、放熱が効率良く行われる。
(13) また、上記の実施形態では、遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1、スロットマシン201等)であって、電気部品(例えば、リール202L、202C、202R、ホッパーモータ234b等)に用いられる電源を生成する電源生成回路(例えば、第1ショットキーバリアダイオードSD51、第1集積回路IC51〜第4集積回路IC54等)が設けられ、2以上の辺を有する形状(例えば、略正方形状)に形成された電源基板(例えば、電源基板301等)を有し、前記電源基板は、元電源(例えば、交流電源AC等)を入力する入力部(例えば、電源入力部3608等)が設けられた入力領域(例えば、入力領域Y1)と、前記入力部による元電源の入力のオンオフを切り替える電源スイッチ(例えば、電源スイッチSW51等)と、備え、前記交流電源を直流電源に整流する整流回路(例えば、全波整流回路36091等)が設けられた第1領域(例えば、整流領域Y2等)と、前記整流回路によって整流された直流電源の電源電圧を変圧する変圧回路(例えば、第1可変電源回路36101〜第4可変電源回路36104等)が設けられた第2領域(例えば、変圧領域Y3等)と、前記変圧回路によって変圧された直流電源を出力する出力部(例えば、電源出力部3613等)が設けられた出力領域(例えば、出力領域Y4等)と、を備え、前記電源生成回路が設けられた電源生成領域(例えば、整流領域Y2及び変圧領域Y3等)と、を備え、前記入力部と前記電源スイッチを接続する配線(例えば、配線2000等)は、前記電源生成領域の外側を通って設けられている(例えば、配線2000は、基材301Aにおいて、整流領域Y2及び変圧領域Yの外側を通って引き回されている等)。
このような構成によれば、ノイズの影響が低減される。
(14) また、上記の実施形態では、前記電源基板の一辺は、遊技機背面に向くように配置され、前記電源スイッチは遊技機前面に向くように配置されていてもよい(例えば、電源基板301の一辺は、スロットマシン201の背面に向くように配置され、電源スイッチ239はスロットマシン201の前面に向くように配置されている等)。
このような構成によれば、ノイズの影響が低減される。
(15) また、上記の実施形態では、前記配線が通る領域は、遊技機の外方に向いていてもよい(例えば、配線2000が通る領域は、整流領域Y2及び変圧領域Y3の下方に配置され、スロットマシン201の外方を向いている等)。
このような構成によれば、ノイズの影響が低減される。
(16) また、上記の実施形態では、前記電源生成回路により生成された電源を出力する出力部(例えば、電源出力部3613等)が設けられた出力領域(例えば、出力領域Y4等)を備え、前記出力領域は、前記入力領域の近傍の辺及び前記電源スイッチの近傍の辺とは異なる辺の近傍に設けられていてもよい(例えば、電源入力部3608が設けられた入力領域Y1は基材301Aの後端辺の近傍に配置され、電源スイッチSW51は、基材301Aの前端辺の近傍に配置され、電源出力部3613が設けられた出力領域Y4は基材301Aの上端辺の近傍に配置されている等)。
このような構成によれば、基板のサイズをコンパクトにできる。
また、本発明は、上述した様に、第1実施形態の電源基板16をパチンコ遊技機1設け、第2実施形態の電源基板301をスロットマシン201に設ける態様としたが、任意の遊技機に適用してもよい。例えば、第1実施形態の電源基板16をスロットマシンに設けたり、第2実施形態の電源基板301をパチンコ遊技機に設けたりしてもよい。また、第1実施形態の電源基板16の一部を第2実施形態の電源基板301の一部に置き換えて設けたりしてもよい。例えば、第1実施形態の電源基板16では、横長の基材16Aが設けられているが、これに代えて、第2実施形態の電源基板301で用いられる略正方形状の基材を用いてもよい。また、整流回路や変圧回路としては、上記各実施形態で説明した集積回路やショットキーバリアダイオード等以外の電子部品を適宜用いてもよい。
また、上記の各実施形態では、交流電源ACから24Vの交流電流が供給されるが、他の電圧の電流が供給されるものでもよい。例えば、100Vの交流電流が供給されるものでもよいし、24Vや100Vの直流電流が供給されるものでもよい。また、可変電源回路では、供給される電流の電圧を維持または降下(降圧)させるものであるが、電圧を上昇(昇圧)させるものであってもよい。また、電源出力部から出力される電圧は、直流5V、12V、24V、交流24V等であるが、他の電圧に変換して電流が出力されるようにしてもよい。
また、プリペイドカードや会員カード等の遊技用記録媒体の記録情報より特定される大きさの遊技価値である度数を使用して、遊技に使用するための遊技得点を付与すると共に、付与された遊技得点又は遊技による入賞により付与された遊技得点を使用して遊技機内に封入された遊技球を遊技領域に打ち込んで遊技者が遊技を行う遊技機にも本発明を適用することができる。
即ち、遊技領域に設けられた始動領域を遊技媒体が通過したことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行い表示結果を導出表示する可変表示手段を備え、可変表示手段に予め定められた特定表示結果が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機であるが、遊技得点が0でないときに遊技得点を使用して遊技機内に封入された遊技球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、遊技球の打ち込みに応じて遊技得点を減算し、遊技領域に設けられた入賞領域に遊技球が入賞することに応じて遊技得点を加算する遊技機にも本発明を適用できる。そのような遊技機は、遊技得点の加算に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を挿入するための遊技用記録媒体挿入口と、遊技用記録媒体挿入口に挿入された遊技用記録媒体に記録されている記録情報の読み出しを行う遊技用記録媒体処理手段を備えていてもよい。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1またはスロットマシン201に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
1 パチンコ遊技機
201 スロットマシン
16,301 電源基板
201 スロットマシン
16,301 電源基板
Claims (1)
- 遊技を行う遊技機であって、
電気部品に用いられる電源を生成する電源生成回路が設けられた電源基板を有し、
前記電源基板は、
交流電源を直流電源に整流する整流回路が設けられた第1領域と、
前記整流回路によって整流された直流電源の電源電圧を変圧する変圧回路が設けられた第2領域と、を備え、
前記第2領域として、それぞれ別個に変圧回路が搭載される複数の第2領域が設けられ、
前記複数の第2領域は、前記第1領域の周囲に配置されており、
前記複数の第2領域のうちの一の第2領域は、他の第2領域からみて、前記第1領域を介した反対側に設けられていることを特徴とする遊技機。
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