JP6360858B2 - 携帯式動力草刈り機およびその使用方法 - Google Patents

携帯式動力草刈り機およびその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯式動力草刈り機およびその使用方法に関し、より詳しくは、傾斜地の草刈り作業に適した携帯式動力草刈り機およびその使用方法に関する。
携帯式動力草刈り機は一般に、操作管の先端に回転刃を取付け、操作管の基端側に接続したエンジンの回転動力を操作管に通挿した伝動軸を介して回転刃に伝えるように構成されている(たとえば、特許文献1の図1参照)。作業者は、操作管に付設した操作ハンドルを握持しつつ操作管を左右に振回し、回転刃を地面に沿って左右に移動させて草刈り作業を行う。
このような草刈り機に用いる回転刃としては、特許文献1に見られるようなナイロンコード式のものなど、作業性を向上させるための一定の改善が行われている。
しかしながら、上記のように操作管を左右に振回して作業を行う形式の従来の草刈り機は、平地での草刈り作業を行う場合にはよいが、土手などの傾斜地の草刈り作業を行う場合には必ずしも適したものとはいえない。すなわち、回転刃が斜面に沿って移動するように、操作管を斜めに振り上げたり振り下ろしたりを繰り返す操作は、草刈り機の重量の影響もあって大きな労力を必要とするものであり、長時間継続して傾斜地の草刈り作業を行うことが困難であった。
WO2013/054880号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、傾斜地での作業を効率的に行うことができるように構成した携帯式動力草刈り機およびその使用方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
すなわち、本発明の第1の側面により提供される携帯式動力草刈り機は、長手状に延びるとともに使用時に長さが2.0〜3.0mとなるように伸縮可能な支持部材と、上記支持部材の先端部に取り付けられ、上記支持部材の先端部に支持された動力源によって駆動させられる切断機構と、を備え、上記切断機構は、上記動力源の動力によって回転させられる取付け軸に取付けられ、当該取付け軸と共に回転する切断部材と、上記切断部材の下位に位置し、上記取付け軸を中心として自由回転可能な接地部材と、を含んでおり、上記支持部材の基端部には、作業者が把持して上記支持部材にその基端部方向への牽引力を付与するためのハンドルが設けられており、上記切断部材は、上記取付け軸に連結される保持部材と、当該保持部材に基端側が保持され、先端側が上記保持部材の半径方向外方に延出させられるコード状切断部材とを含み、上記接地部材は、草が上記保持部材に近づくように進入することを阻止するように上記保持部材の最大外径よりも大の外径を有しており、上記コード状切断部材は、その先端が上記接地部材の外周よりもさらに外方に延出して使用されることを特徴とする。
好ましい実施の形態において、上記動力源は、小型2サイクルガソリンエンジンである。
好ましい実施の形態において、上記取付け軸と直交する面に対する上記支持部材の傾斜角度は、5〜15°の範囲である
好ましい実施の形態において、上記ハンドルは、上記支持部材に対してT字状に延出する
好ましい実施の形態において、上記保持部材は、上記取付け軸に連結されてこの取り付け軸と一体回転する本体部と、上記本体部に対して上記取付け軸の軸方向に所定のストロークで移動可能かつ上記取付け軸周りに相対回転操作可能に組み合わされ、かつ、上記コード状切断部材の基端側を巻回保持する操作部と、上記操作部を上記軸方向の一方方向に付勢する弾性部材と、上記操作部が上記弾性部材の弾力によって上記ストロークにおける所定位置にあるときこの操作部と上記本体部との相対回転を阻止するとともに、上記操作部が上記弾性部材の弾力に抗して上記所定位置から移動させられたときこの操作部と上記本体部との相対回転を許容するクラッチ機構と、を備える。
好ましい実施の形態において、上記弾性部材は、上記操作部を上方に向けて常時付勢しており、上記クラッチ機構は、上記本体部において、上記取付け軸周りに環状に配列され、かつ下向きに突出する複数の第1係合凸部と、上記操作部において、上記取付け軸周りに環状に配列され、上向きに突出するとともに上記複数の第1係合凸部と係合可能な複数の第2係合凸部と、を備えている。
好ましい実施の形態において、上記複数の第1係合凸部と、上記複数の第2係合凸部とは、それらが並ぶ方向の側面が所定方向に傾斜している。
本発明の第2の側面によって提供される形態式動力草刈り機の使用方法は、上記本発明の第1の側面に係る携帯式動力草刈り機を使用する方法であって、傾斜地の上方位置に立つ作業者が、上記支持部材が傾斜地に沿って下方に延び、上記接地部材が傾斜地に接することにより上記携帯式動力草刈り機の先端部の重量を上記傾斜地に預けるようにしつつ、上記ハンドルを把持して上記支持部材の基端部を当該支持部材の基端部方向に引っ張るように移動して行うことを特徴とする。
上記構成の携帯式動力草刈り機において、切断機構は、動力源によって回転させられる切断部材と、その下位に位置する接地部材とを含む。接地部材は、取付け軸を中心として自由回転可能であるから、当該接地部材は、接地状態において、切断部材が回転していても、回転しない。すなわち、上記構成の携帯式動力草刈り機は、接地部材が接地することにより、その重量を地面(傾斜地)に預けることができながら、切断部材の回転による草刈り作業を実現できる。
そして、上記構成の携帯式動力草刈り機において、動力源は、支持部材の先端部に切断機構とともに設けられているから、草刈り機の重量の多くの部分が支持部材の先端部に集中している。したがって、作業時、切断機構の接地部材を確実に地面(傾斜地)に沿って接地させることができる。また、作業者が保持する支持部材の基端部には、それほど重量がかからないため、作業時に作業者が支持するべき重量はわずかとなり、作業者の労力が軽減される。
さらに、上記構成の携帯式動力草刈り機は、切断機構を接地させ、支持部材を引っ張るようにしながら草刈り作業を行うことができるので、傾斜地においても、切断機構を傾斜面に接地させつつ、支持部材を引っ張る操作を容易に行うことができる。
その結果、上記構成の携帯式動力草刈り機によれば、傾斜地での作業を効率的に行うことができるようになる。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
本発明に係る携帯式動力草刈り機の一実施形態の側面図である。 本発明に係る携帯式動力草刈り機の一実施形態の平面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 操作部を押し下げた状態を示す、図2のIII-III線に沿う断面に相当する図である。 クラッチ機構の作用説明図である。 クラッチ機構の作用説明図である。 ナイロンコードの保持方法の説明図である。 ナイロンコードの保持方法の説明図である。 使用方法の説明図である。 使用方法の説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図8は、本発明の一実施形態に係る携帯式動力草刈り機10Aを示す。この草刈り機10Aは、長手状に延びる支持部材300と、この支持部材300の先端部に取付けられた切断機構100Aと、支持部材300の先端部に搭載され、切断機構100Aを駆動するための動力源400と、を含む。切断機構100Aは、切断部材100Bと、この切断部材100Bの下位に位置する接地部材200と、を含む。接地部材200の面内方向(後記する取付け軸14と直交する面内方向)に対する傾斜角θは、0〜20°、より好ましくは、5〜15°、さらに好ましくは、5〜10°の、比較的小さい角度に設定される。
支持部材300は、本実施形態では、たとえばアルミ等の軽量金属でできたパイプ310と、その先端に接続された金属製の支持板320とを含んで構成されている。この支持部材300の全長は、たとえば、1.5〜3.0mとされる。また、この支持部材300の基端部には、T字状に延出するハンドル部311が設けられている。この支持部材300は、長手状に延びておればよく、その具体的形状、材質は問われず、ハンドル部311の形態についても同様である。
切断機構100Aは、これを駆動するための動力源400としての2サイクルガソリンエンジン400aと一体となって、支持部材300の先端部に取付けられている。
2サイクルガソリンエンジン400aは、エンジン本体410と、減速出力部420と、を備える。減速出力部420は、ハウジング421内に、クラッチドラム411と、減速機構430とを収容して構成されている。クラッチドラム411は、ハウジング421に回転可能に支持された第1軸431の基端側に連結されており、エンジン本体410の出力軸(図示略)に設けられたクラッチ部材(図示略)と協働して、遠心クラッチを構成している。ハウジング421にはまた、第1軸431と平行する第2軸432が回転可能に支持されており、第1軸431と第2軸432とは、両者に取付けられたギヤ(第1ギヤ431aおよび第2ギヤ432a)が互いに噛み合うことにより、連携され、減速機構430を構成している。ここで、第1ギヤ431aの歯数に比して第2ギヤ432aの歯数が大であり、したがって、第1軸431に対する第2軸432の回転は、所定のギヤ比により減速される。第2軸432の先端は、ハウジング421から突出しており、この部が切断機構100Aのための取付け軸14として機能する。取付け軸14には、後記する切断機構100Aを受け止める押さえ部材17が螺合されている。2サイクルガソリンエンジン400aは、支持板320に形成した孔321に、ハウジング421の基端外周に段部422を介して形成した小径部423を嵌合させ、段部422とエンジン本体410との間に支持板320を挟み込むようにして、支持部材300の先端部に取付けられている。
切断機構100Aは、図3および図4によく表れているように、上記取付け軸14に取付けられて回転させられ、かつ、切断部材100Bの一例としてのナイロンコード切断刃4aを保持する保持部材100と、保持部材100の下位において、当該保持部材100に対してその回転軸心(取付け軸14と同一軸心)を中心として相対回転可能に設けられた接地部材200と、を有する。
本実施形態では、保持部材100は、本体部100aと、操作部100bとを備える。本体部100aはまた、支持ピース110と、ナイロンコード収容ケース120とを備える。
支持ピース110は、押さえ部材17の下部円形膨出部17aに嵌合しうる中心孔111aをもつボス部111と、このボス部111から半径方向外方に延びるフランジ部112とを有し、たとえば樹脂によって形成される。このフランジ部112の下面には、後記するクラッチ機構160を構成する第1係合凸部161が形成されるが、これについては後述する。
ナイロンコード収容ケース120は、中心孔121aを有するボス部121と、このボス部121の外周につながる環状のハウジング部122とを備え、たとえば樹脂一体成形によって形成される。ボス部121は、支持ピース110のボス部111の外径と同一外径を有し、上面には、支持ピース110の中心孔111aに嵌合する膨出部121bが形成されている。このボス部121の下面には、筒部121cが一体に延出形成されている。ハウジング部122は、円筒状の内周壁122a、この内周壁122aの下端から水平に延びるドーナツ円板状の底壁122b、およびこの底壁122bの外周部から垂直上方に延びる円筒状の外周壁122cによって囲まれており、上方が開放する溝状とされている。
操作部100bは、ナイロンコード収容ケース120のハウジング部122の上方開放部分を塞ぐように位置するカバー部130と、ナイロンコード4を巻回保持するためのコード保持部140とを一体的に有し、支持ピース110のボス部111の外周ないしナイロンコード収容ケース120のボス部121の外周に回転可能かつ上下方向スライド移動可能に嵌合している。操作部100bは、樹脂成形により形成することができるが、本実施形態では、成形の都合上、カバー部130とコード保持部140とを別々に成形した後、一体化している。
カバー部130は、全体としてドーナツ円盤状をした樹脂製であり、内周側上面に段落ち部131が形成され、この段落ち部131の上面に、上記した第1係合凸部161と協働してクラッチ機構160を構成する第2係合凸部162が形成されている。このカバー部130の外周部は、操作部100bが下動する余裕を残して、ハウジング部122の外周壁122cの上方から外側に回り込む薄肉状の防塵壁132としてある。また、この防塵壁132の外周上部にはローレット133が形成されており、このローレット133が操作部100bを回転操作する際の滑りを防止する。
コード保持部140は、カバー部130の内周寄りの下面に上端が接続される筒胴部141と、この筒胴部141の下端につながる外向フランジ部142とを有し、カバー部130の下面と協働して、横方向に開放する環状溝の形態をしたコード巻回部143を形成している。このコード保持部140は、その上部をカバー部130の内周に形成した筒部134に外嵌させて、カバー部130と一体化させられている。また、コード保持部140の筒胴部141の内周面とハウジング部122の内周壁122aの外周面との間に形成された環状空間に、上端がコード保持部140の適部に、下端がハウジング部122の底壁122bに弾接するようにして圧縮コイルバネ150が組みこまれており、これにより、操作部100bは、常時上方に向けて付勢されている。なお、コード保持部140には、ナイロンコード4の基端を連結するための連結部170が形成されているが、これについては、後述する。
クラッチ機構160は、上記したように、支持ピース110に設けた複数の第1係合凸部161と、カバー部130に設けた複数の第2係合凸部162とによって形成される。第1係合凸部161は、第2係合凸部162が嵌まり込みうる空間をあけて環状に配列されており、第2係合凸部162は、第1係合凸部161の形成領域と上下方向に重なる環状領域に配列されている。さらに、第1係合部161と第2係合凸部162の相互に当接する側面161a,162aは、図5および図6に示すように傾斜させられている。この側面161a,162aの傾斜の方向は、第1係合凸部161aについていえば、先端に向かうほど(下方に向かうほど)図6にNで示す回転駆動方向にずれる方向とされる。また、第1係合凸部161の頂面161bと第2係合凸部162の頂面162bは、水平な平坦面とされており、図6に示すように両頂面161b,162bどうしが当接した状態において、相互に弾接状態で摺動して、支持ピース110に対して操作部100bが相対回動しうるようにしてある。
ハウジング部122の外周壁122cには、ナイロンコード導出孔123がハウジング部122の直径方向に対向する2箇所に形成されている。この実施形態では、外周壁122cに開けた孔124に、耐磨耗性に優れた硬質材料でできたカラー125を嵌め込んで形成している。ハウジング部122の底壁122bには、この底壁122bとコード保持部140の外向フランジ部142との間の隙間にナイロンコード4が入り込むのを阻止するための環状凸部126が形成されている。
コード保持部140には、ナイロンコード4の基端を連結するための連結部170が、筒胴部141の外面における直径方向に対向する2箇所に設けられている。具体的には、各連結部170は、図7に示すように、筒胴部141の外面に形成された、なだらかに凹にラウンドする斜面171aを有する凸部171、および斜面171aと連続して弧状に延びる挿入溝172と、挿入溝172の半径方向外方に対向するように平面視円弧状に延びる規制壁173と、を含んで構成されている。また、挿入溝172の終端部には、ストッパ174が突出状に形成されている。図3および図7に表れているように、挿入溝172と規制壁173とにより、断面略矩形状のナイロンコード挿入部175が形成される。
ナイロンコード4は、次のようにしてその基端側が保持部材100に保持される。ハウジング部122の外周壁122cに形成したナイロンコード導出孔123と、上記コード保持部140の凸部171における斜面171aとが保持部材100の半径方向において一致するように、ハウジング部122と操作部100bとの周方向の相対位置を調整する(図7)。これには、たとえば、操作部100bの外周(防塵壁)に設けた目印(図示略)と、ハウジング部122の外周壁122cの外面に設けた目印(図示略)とが一致するように操作部100bとハウジング部122とを相対回転させて行うように構成することができる。この状態において、ナイロンコード4をナイロンコード導出孔123から挿入すると、ナイロンコード4は、上記した斜面171aに案内されながら、ストッパ174に突き当たるまでナイロンコード挿入部175内に進入する(図7)。この状態から、操作部100bを図7の矢印P方向に回転させることにより、ナイロンコード4は、図8に示すように、筒胴部141ないし規制壁173の周囲に巻き取られる。これにより、数メートルの長さのナイロンコード4を、保持部材100の内部に収容することができる。なお、操作部100bを回転させるには、この操作部100bを圧縮コイルバネ150の弾力に抗して押し下げ、第1係合凸部161と第2係合凸162部との係合を解いた状態(図4および図5の状態)とすることにより、行うことができる。
図3および図4に示すように、接地部材200は、中心筒部211およびこの中心筒部211の下端から延出する円板部220を備え、円板部220は、保持部材100の外周と対応する付近までは水平に延び、それより外周側は、上方に変位させられている。このように、本実施形態における接地部材200は、その外径が保持部材100の最大外径より大となっている。この実施形態においては、中心筒部211および円板部220の内周部は金属によって形成され、円板部220のその余の部分は樹脂によって形成されている。金属部分と樹脂部分の一体化は、インサート成形法によって行うことができる。この接地部材200における中心筒部211の内面には、軸方向に重ねた2個のベアリング230がその外輪231を圧入することにより保持されている。この接地部材200は、上側のベアリング230の内輪232をナイロンコード収容ケース120の筒部121cの下面に当接させた状態で、これらベアリング230およびナイロンコード収容ケース120のボス部121の中心孔121aを通したねじ軸15の先端雌ねじ部を取付け軸14の雄ねじにねじ込むことにより、当該ねじ軸15に対し、その軸線(取付け軸14の軸線)を中心として相対回転可能に支持される。このねじ軸15の締め込みにより、支持ピース110とナイロンコード収容ケース120とが、取付け軸14と一体化させられる。このように、接地部材200は、保持部材100または取付け軸14に対し、取付け軸14を中心として回転自由に支持されている。
図3および図6に示すように、クラッチ機構160の第1係合凸部161と第2係合凸部162とが係合した状態では、保持部材100の本体部100aと操作部100bとの相対回転は阻止される。操作部100bは、圧縮コイルバネ150により常時上向きに付勢されているので、このような第1係合凸部161と第2係合凸部162との相互係合状態は、安定的に維持される。しかも、第1係合凸部161と第2係合凸部162は、図6に示すように相互当接側面161a,162aが傾斜しているので、この傾斜が、第1係合凸部161が駆動方向に回転するとき、第2係合凸部162との離脱を阻止する作用をし、このことによっても、第1係合凸部161と第2係合凸部162との相互係合状態は安定的に維持される。また、このとき、図3に示すように、コード保持部140の外向フランジ部142とハウジング部122の底壁122bとの間に隙間ができているが、この隙間に巻回状態から緩んだナイロンコード4が入り込むことは、環状凸部126により阻止され、操作部100bが下動できなくなるといった事態は起こらない。
ナイロンコード切断刃4aは、磨耗によって次第に短くなる。この場合には、次のようにしてナイロンコード切断刃4aの延出長さを延長することができる。すなわち、操作部100bを圧縮コイルバネ150の付勢力に抗して押し下げて第1係合凸部161と第2係合凸部162との係合を解き(図4)、操作部100bをナイロンコード4の繰り出し方向に所望量回転させた後、圧縮コイルバネ150の弾力によって操作部100bを上動させて第1係合凸部161と第2係合凸部162とを係合させる。これにより、コード巻回部143から繰り出された分、ナイロンコード切断刃4aの延出長さが延長される。
なお、本実施形態では、上記したように、第1係合凸部161と第2係合凸部162の側面161a,162aが傾斜させられていることから、次のような操作でナイロンコード切断刃4aの延出長さを延長することができる。すなわち、操作部100bを下方に向けて押し込むと、第1係合凸部161と第2係合凸部162との相互当接側面161a,162aの斜面効果により、操作部100bは、本体部100a(支持ピース110)に対して相対回転しながら下動する。そして、第1係合凸部161と第2係合凸部162の係合が解けるまで下動させた後押圧力を緩めると、圧縮コイルバネ150の回転方向の復帰弾力により操作部100bがわずかに逆転し、図5に示すように、第2係合凸部162の頂面162bが第1係合凸部161の頂面161bに載った状態となる。この状態でコード状切断刃4aを外方に向けて引っ張ると、第1係合凸部161と第2係合凸部162の頂面161b,162bどうしが滑って操作部100bが回転し、やがて圧縮コイルバネ150の弾力により、第1係合凸部161と第2係合凸部162とが自動的に係合するのである。これにより、操作部100bが回転してナイロンコード4が繰り出される分、ナイロンコード切断刃4aの延出長さが延長される。
2サイクルガソリンエンジン400aを起動すると、遠心クラッチによりエンジン400aの動力が減速機構430に伝達され、取付け軸14とともに、切断機構100Aが起動する。本実施形態では、取付け軸14とともに保持部材100が回転し、これとともに切断部材100Bとしてのナイロンコード切断刃4aが高速旋回する。取付け軸14ないしナイロンコード切断刃4aは、たとえば、6000〜10000rpmで回転する。このようなナイロンコード切断刃4aの旋回により、地面に生える草を刈り取ることができる。
本実施形態では、保持部材100の下位に、上記したように取付け軸14に対して相対回転自由な接地部材200が設けられている。この接地部材200は、取付け軸14の回転力が作用せず、地面に接した状態では地面からの摩擦力を受けて、回転しない。すなわち、接地部材200が接地した状態では、接地部材200は回転しない一方、保持部材100ないしナイロンコード切断刃4aが高速旋回することになる。したがって、本実施形態では、接地部材200が地面に接した状態で、接地部材200および切断機構100Aを地面に沿って滑らせながら、地面に生える草の草刈りを行うことができる。しかも、本実施形態では、接地部材200の外径が、保持部材100の最大外径よりも大となっているので、上記のように地面をすべらせながら草刈り作業を行う際、接地部材200の外周が、草が保持部材100に近づくように進入することを阻止するので、高速旋回するナイロンコード切断刃4aの先端付近の大きな運動エネルギで草を切断することができる。
本実施形態に係る草刈り機10Aは、上記したように、地面に接地部材200を接地させた状態で、切断機構100Aを牽引により移動させて傾斜地の草刈りを行うように構成されている。
すなわち、図9および図10に示すように、本実施形態に係る草刈り機10Aは、たとえは、土手の斜面SLの草刈りを行うに適しており、土手の上面に立つ作業者が、長手状の支持部材300が土手の斜面SLに沿って下方に延び、接地部材200が斜面に接することにより当該草刈り機10Aの先端部の重量を斜面に預けるようにして上記支持部材300の基端部のハンドル311を保持しつつ、支持部材300を牽引するように移動しながら草刈り作業を行う。この草刈り機10Aにおいては、その全重量の多くの部分を占める2サイクルガソリンエンジン400aと切断機構100Aとが一体となって支持部材300の先端部に集中配置されているため、上記の作業時、切断機構100Aを接地部材200を介して確実に地面(斜面)に沿って接地させることができる。したがって、斜面SLに生える草を、地面から所定高さに揃えて刈り取ることができる。しかも、作業者が保持する支持部材300の基端部、すなわち、ハンドル311には、それほど重量がかからず、作業時に作業者が支持するべき重量は、わずかとなり、傾斜地での草刈り作業における作業者の労力を著しく軽減することができる。
もちろん、この発明の範囲は、上記した実施形態に限定されず、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に包摂される。
たとえば、切断部材100Bとして、実施形態では、独特の構成をもつナイロンコード切断刃を用いた構成を採用しているが、本発明は切断部材100Bの構成はこれに限られず、超鋼チップ刃、あるいはその他の金属製の刈り刃を取付け軸に取付けた構成としてもよい。また、接地部材200の構成も、実施形態のものに限られないが、切断部材100Bとして所定外径の金属製刈り刃を採用する場合、取付け軸に対して回転自由とする接地部材200は、その外径が刈り刃の外径より小とするべきである。
また、切断機構100Aと一体となって支持部材300の先端部に配置する動力源400としても、2サイクルガソリンエンジン400a以外に、電動モータを採用することもできる。
さらに、支持部材300としては、一定長さの軽量金属製パイプを採用するほか、いわゆるテレスコピック式に伸縮して長さを調整できる構成とすると、土手の上面からの距離に適宜合わせて、より都合よく斜面の草刈り作業を行うことができる。
さらに、接地部材200としても、切断部材100Bの下位で、取付け軸14に対して回転自由となっておればよく、具体的形態は問われない。
4 ナイロンコード
4a ナイロンコード切断刃
10A 草刈り機
14 取付け軸
100A 切断機構
100B 切断部材
100 保持部材
100a 本体部
100b 操作部
120 ナイロンコード収容ケース
122 ハウジング部
123 ナイロンコード導出孔
140 コード保持部
150 圧縮コイルバネ
160 クラッチ機構
170 連結部
175 ナイロンコード挿入部
200 接地部材
230 ベアリング
300 支持部材
310 パイプ
311 ハンドル部
320 支持板
400 動力源
400a 2サイクルガソリンエンジン
410 エンジン本体
420 減速出力部
421 ハウジング
411 クラッチドラム
430 減速機構
431 第1軸
431a 第1ギヤ
432 第2軸
432a 第2ギヤ
SL 斜面

Claims (7)

  1. 長手状に延びるとともに使用時に長さが2.0〜3.0mとなるように伸縮可能な支持部材と、
    上記支持部材の先端部に取り付けられ、上記支持部材の先端部に支持された動力源によって駆動させられる切断機構と、を備え、
    上記切断機構は、上記動力源の動力によって回転させられる取付け軸に取付けられ、当該取付け軸と共に回転する切断部材と、
    上記切断部材の下位に位置し、上記取付け軸を中心として自由回転可能な接地部材と、を含んでおり、
    上記支持部材の基端部には、作業者が把持して上記支持部材にその基端部方向への牽引力を付与するためのハンドルが設けられており、
    上記切断部材は、上記取付け軸に連結される保持部材と、当該保持部材に基端側が保持され、先端側が上記保持部材の半径方向外方に延出させられるコード状切断部材とを含み、
    上記接地部材は、草が上記保持部材に近づくように進入することを阻止するように上記保持部材の最大外径よりも大の外径を有しており、上記コード状切断部材は、その先端が上記接地部材の外周よりもさらに外方に延出して使用されることを特徴とする、携帯式動力草刈り機。
  2. 上記ハンドルは、上記支持部材に対してT字状に延出する、請求項に記載の携帯式動力草刈り機。
  3. 上記動力源は、小型2サイクルガソリンエンジンである、請求項1または2に記載の携帯式動力草刈り機。
  4. 上記保持部材は、上記取付け軸に連結されてこの取り付け軸と一体回転する本体部と、
    上記本体部に対して上記取付け軸の軸方向に所定のストロークで移動可能かつ上記取付け軸周りに相対回転操作可能に組み合わされ、かつ、上記コード状切断部材の基端側を巻回保持する操作部と、
    上記操作部を上記軸方向の一方方向に付勢する弾性部材と、
    上記操作部が上記弾性部材の弾力によって上記ストロークにおける所定位置にあるときこの操作部と上記本体部との相対回転を阻止するとともに、上記操作部が上記弾性部材の弾力に抗して上記所定位置から移動させられたときこの操作部と上記本体部との相対回転を許容するクラッチ機構と、を備える、請求項1ないしのいずれかに記載の携帯式動力草刈り機。
  5. 上記弾性部材は、上記操作部を上方に向けて常時付勢しており、
    上記クラッチ機構は、
    上記本体部において、上記取付け軸周りに環状に配列され、かつ下向きに突出する複数の第1係合凸部と、
    上記操作部において、上記取付け軸周りに環状に配列され、上向きに突出するとともに上記複数の第1係合凸部と係合可能な複数の第2係合凸部と、
    を備えている、請求項4に記載の携帯式動力草刈り機。
  6. 上記複数の第1係合凸部と、上記複数の第2係合凸部とは、それらが並ぶ方向の側面が所定方向に傾斜している、請求項に記載の携帯式動力草刈り機。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の携帯式動力草刈り機を使用する方法であって、傾斜地の上方位置に立つ作業者が、上記支持部材が傾斜地に沿って下方に延び、上記接地部材が傾斜地に接することにより上記携帯式動力草刈り機の先端部の重量を上記傾斜地に預けるようにしつつ、上記ハンドルを把持して上記支持部材の基端部を当該支持部材の基端部方向に引っ張るように移動して行うことを特徴とする、携帯式動力草刈り機の使用方法。
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