JP6358995B2 - コードロック - Google Patents

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この発明は、紐の任意の位置に留め付け可能であり、また、この留め付け状態を雌部材内に雄部材を付勢に抗して押し込み操作することで解くように構成されたコードロックの改良に関する。
ボタン(雄部材)とこのボタンの一部をバネの付勢に抗した押し込み操作可能に納めるストッパーケース(雌部材)とを有し、このボタンの所定の押し込み位置においてストッパーケースに形成されたコード貫通穴とボタンに形成されたコード(紐)の通し孔とを整合させるように構成されたコードストッパー(コードロック)がある。(特許文献1参照)
特許文献1においては、前記コードストッパーを構成するボタンとストッパーケースの双方を軟質の材料とすることへの言及がある(特許文献1の段落番号0016参照)。このようにした場合、コードストッパーを例えば踏みつけるなどしても破損を可及的に生じさせないようにすることができる。しかし、その反面、コードストッパーの剛性が不足する。また、コードストッパーを熱可塑性の軟質の合成樹脂から構成した場合、コードへの留め付けを解いてコードに対するコードストッパーの留め付け位置を調整する操作、つまり、コードに沿ってコードストッパーを移動又は相対的に移動させる操作をしたときに、コードとコードストッパーとの摺接箇所において生じる摩擦熱によって溶融を生じ、コードストッパーの喪失を招来する。
実用新案登録第3069411号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のコードロックにおいて、これに非常の外力が作用された場合でもその機能を損なう破損が生じないようにしながら、これを構成する雌部材に所要の剛性を、さらには、所要の耐熱性を適切に付与できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、第一の観点から、コードロックを、雄部材とこの雄部材の一部を付勢手段の付勢に抗した押し込み操作可能に納める雌部材とを有し、前記雄部材の所定の押し込み位置において前記雄部材及び前記雌部材の側部に形成された紐の通し孔を整合させるように構成されたコードロックであって、
前記雌部材は、軟質の外側部分と、前記外側部分よりも硬質の内側部分とから構成されており、
前記内側部分は、前記雌部材の前記側部の一部となる側部構成片を、前記雄部材の中心軸を巡る向きに間隔を開けて二以上備えると共に、
前記側部構成片に、前記雌部材の前記通し孔の一部となる貫通部と、前記貫通部よりも前記雄部材の押し込み手前側において前記外側部分に形成された抜け止め部に当接される当接部とを形成させてなる、ものとした。
前記雌部材の全体を軟質材料より構成した場合、コードロックに大きな外力(雄部材の押し込み操作に必要な押し込み力を超える大きさの外力、言い換えれば非常の外力)が作用したときに、例えば、コードロックを踏みつけたときなどに、コードロックが破損する事態を充分に防止することが可能となるが、その反面、前記雌部材の剛性が不足する。しかるに、前記雌部材を軟質の外側部分とこれより硬質の内側部分とから構成すれば、雌部材に所要の剛性を付与できる。また、前記構成によれば、コードロックに前記非常の外力が作用したときに、内側部分が破断しても、前記抜け止め部と内側部分の内方に位置される雄部材の外面とにより内側部分を外側部分内の所期の位置に保持し続けて、このような破断が生じてもコードロックの機能が失われることがないようにすることができる。すなわち、このような破断が生じても、雌部材の通し穴の一部を内側部分の貫通部により構成させ続けることができ、紐へのコードロックの留め付けを硬質の内側部分によって確保し続けさせることが可能となる。
また、前記課題を達成するために、この発明にあっては、第二の観点から、コードロックを、雄部材とこの雄部材の一部を付勢手段の付勢に抗した押し込み操作可能に納める雌部材とを有し、前記雄部材の所定の押し込み位置において前記雄部材及び前記雌部材の側部に形成された紐の通し孔を整合させるように構成されたコードロックであって、
前記雌部材は、熱可塑性の軟質の合成樹脂よりなる外側部分と、前記外側部分よりも硬質で且つ耐熱性のある合成樹脂よりなる内側部分とから構成されており、
前記内側部分は、前記雌部材の前記側部の一部となる側部構成片を、前記雄部材の中心軸を巡る向きに間隔を開けて二以上備えると共に、
前記側部構成片に、前記雌部材の前記通し孔の一部となる貫通部と、前記貫通部よりも前記雄部材の押し込み手前側において前記外側部分に形成された抜け止め部に当接される当接部とを形成させてなる、ものとした。
前記雌部材の全体を熱可塑性の軟質の合成樹脂より構成した場合、コードロックに大きな外力(雄部材の押し込み操作に必要な押し込み力を超える大きさの外力、言い換えれば非常の外力)が作用したときに、例えば、コードロックを踏みつけたときなどに、コードロックが破損する事態を充分に防止することが可能となるが、その反面、前記雌部材の剛性が不足すると共に、紐への留め付けを解いて紐に対するコードロックの留め付け位置を調整する操作、つまり、紐に沿ってコードロックを移動又は相対的に移動させる操作をしたときに、紐と雌部材との摺接箇所において生じる摩擦熱によって雌部材に溶融を生じさせてしまう。しかるに、前記雌部材を外側部分と内側部分とから構成すれば、雌部材に所要の剛性を付与できると共に、紐が摺接する箇所に所要の耐熱性を付与することができる。また、前記構成によれば、コードロックに前記非常の外力が作用したときに、内側部分が破断しても、前記抜け止め部と内側部分の内方に位置される雄部材の外面とにより内側部分を外側部分内の所期の位置に保持し続けて、このような破断が生じてもコードロックの機能が失われることがないようにすることができる。すなわち、このような破断が生じても、雌部材の通し穴の一部を内側部分の貫通部により構成させ続けることができ、紐へのコードロックの留め付けを硬質で且つ耐熱性のある内側部分によって確保し続けさせることが可能となる。
さらに、前記外側部分の内側に、前記雄部材の中心軸を巡る向きの前記側部構成片の移動を阻止するズレ止め部を形成させるようにしておくこともある。このようにした場合、コードロックに前記非常の外力が作用したときに、内側部分が破断しても、前記抜け止め部と内側部材の内方に位置される雄部材の外面と、前記ズレ止め部の四つの部分によって内側部分を外側部分内の所期の位置に保持し続けることができる。
かかるズレ止め部を、前記雌部材の前記通し孔を挟んだ両側にそれぞれ形成された、前記雄部材の押し込み方向に沿った段部とすることが、この発明の好ましい態様の一つとされる。
また、前記内側部分は、前記側部構成片を、前記付勢手段に接する基部から前記付勢手段の付勢先側に延出するように備えたものとし、前記内側部分における前記当接部と前記基部との間に易破断部を形成させるようにすることが、この発明の好ましい態様の一つとされる。
また、前記雄部材を、前記外側部分よりも硬質で且つ耐熱性のある合成樹脂から構成させることが、この発明の好ましい態様の一つとされる。
この発明によれば、コードロックに非常の外力が作用された場合でもその機能を損なう破損が生じないようにしながら、これを構成する雌部材に所要の剛性を、さらには所要の耐熱性を適切に付与できる。
図1は、この発明の一実施の形態にかかるコードロックの斜視図である。 図2は、図1と異なる向きから前記コードロックを見て示した斜視図である。 図3は、図1におけるA−A線位置での断面図である。 図4は、図1におけるB−B線位置での断面図である。 図5は、紐に留め付いた状態の前記コードロックの斜視図であり、紐を想像線で示している。 図6は、図5におけるC−C線位置での断面図である。 図7は、図5におけるD−D線位置での断面図である。 図8は、前記コードロックを構成する雌部材の外側部分の斜視図である。 図9は、図8におけるE−E線位置での断面図である。 図10は、図8におけるF−F線位置での断面図である。 図11は、前記雌部材を構成する内側雄部材の斜視図である。 図12は、図11と異なる向きから前記内側部分を見て示した斜視図である。 図13は、図11におけるG−G線位置での断面図である。 図14は、図11におけるH−H線位置での断面図である。 図15は、前記コードロックを構成する雄部材の斜視図である。 図16は、図15と異なる向きから前記雄部材を見て示した斜視図である。 図17は、前記雌部材を構成する内側雄部材の破断の態様を示した斜視図である。
以下、図1〜図17に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるコードロックは、紐Cの任意の位置に留め付け可能であり、また、この留め付け状態を雌部材F内に雄部材Mを付勢に抗して押し込み操作することで解くように構成されたものである。
かかる紐Cは、このようにコードロックの留め付けが可能なものであれば、その形状(丸紐、平紐など)、材質や構造(編み紐、ゴム紐、合成樹脂製の紐など)は問われない。かかるコードロックは、典型的には、こうした紐Cにより絞られたり、引き締められたりする箇所を備えた各種の物品におけるこの紐Cに留め付けられて、その留め付け位置を変えることでこのような箇所を絞ったり、緩めたりするように用いられる。
かかるコードロックRは、雄部材Mと、この雄部材Mの一部を付勢手段Sの付勢に抗した押し込み操作可能に納める雌部材Fとを有し、この雄部材Mの所定の押し込み位置においてこの雄部材M及び雌部材Fの側部1、5に形成された紐Cの通し孔2、6を整合させるように構成される。このように通し孔2、6を整合させた状態でコードロックに紐Cが通され、あるいは、既に通された紐Cに対するコードロックの留め付けが解かれる。そして、雄部材Mに対する前記押し込み操作を止めて前記付勢により雄部材Mを押し込み操作前の位置に向けて移動させることで不整合となる雄部材Mの通し孔2、6と雌部材Fの通し孔2、6とにより(図5〜図7参照)通された紐Cを挟み付けてこの紐Cにコードロックが留め付く。
前記雌部材Fは、軟質の外側部分3と、前記外側部分3よりも硬質の内側部分4とから構成されている。
前記外側部分3は、典型的には、コードロックに大きな外力が作用された場合でも破損し難い弾性を備えた合成樹脂、または、ゴムから構成され、例えば、シリコン、ウレタンなどを用いることができる。
前記内側部分4は、典型的には、エンジニアプラスチック(ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネートなど)、汎用プラスチック(ポリプロピレン、ABS樹脂など)、金属(アルミニウム系、ステンレス系、チタン系など)を用いることができる。
前記雌部材Fの全体を軟質の合成樹脂、さらには、熱可塑性の軟質の合成樹脂より構成した場合、コードロックに大きな外力が作用したときに、例えば、コードロックを踏みつけたときなどに、コードロックが破損する事態を充分に防止することが可能となるが、その反面、前記雌部材Fの剛性が不足すると共に、紐Cへの留め付けを解いて紐Cに対するコードロックの留め付け位置を調整する操作、つまり、紐Cに沿ってコードロックを移動又は相対的に移動させる操作をしたときに、紐Cと雌部材Fとの摺接箇所において生じる摩擦熱によって雌部材Fに溶融を生じさせてしまう。前記雌部材Fを軟質の合成樹脂よりなる外側部分3と、この外側部分3より硬質さらには硬質で耐熱性のある合成樹脂の内側部分4とから構成すれば、雌部材Fに所要の剛性を付与できると共に、紐Cが摺接する箇所に所要の耐熱性を付与することができる。
前記外側部分3は、実質的に円筒状をなす筒状主体30を有している。筒状主体30は、筒一端30aを開放させ、筒他端30bを閉塞させており、この筒一端30aと筒他端30bとの間が前記雌部材Fの側部1となる。筒状主体30には、その筒軸を挟んだ対向位置にそれぞれ、前記通し孔2の一部となる窓穴30cが形成されている。
図示の例では、筒状主体30の筒他端30bは、筒状主体30の外径よりも外径を大きくする円板状部31の一面31bの中央に一体化されている。すなわち、この円板状部31によって筒状主体30の筒他端30bは閉塞されている。図示の例では、円板状部31の他面31cの中央には、円形の隆起部31aが形成されている。図示の例では、かかる円板状部31を、コードロックの利用される物品を構成する生地Pに対し、溶着あるいは縫着することで、かかる物品にコードロックを備え付けることができるようになっている。特に、図示の例では、図6及び図7に一例を示すように、前記生地Pに設けた穴Paに前記隆起部31aを納めるようにして前記生地Pへのコードロックの備え付けができるようになっており、例えば、前記生地Pより内方にコードロックの前記隆起部31a以外の箇所を納めながら、前記生地Mの外面に露呈した前記隆起部31aによって前記物品の外側から紐Cに対する留め付けを解く操作を容易に行えるようになっている。
また、図示の例では、前記外側部分3の内側であって、前記筒状主体30の筒軸を挟んだ両側にそれぞれ、前記筒一端30aから前記筒他端30bに亘る幅広溝状の凹所30dが形成されている。そして、二箇所の前記窓穴30c、30cはそれぞれ、この凹所30d内に形成されている。これによって、この実施の形態にあっては、前記外側部分3の内側に、前記雄部材Mの押し込み方向(図3における上下方向/図3においてこの押し込みの押し込み手前側を符号bwで、押し込み先側を符号fwで、それぞれ示す。)に沿ったこの雄部材Mの中心軸xを巡る向きの後述の側部構成片40の移動を阻止するズレ止め部30fを形成させている。より具体的には、この実施の形態にあっては、かかるズレ止め部30fは、前記雌部材Fの前記通し孔2の一部となる前記窓穴30cを挟んだ両側にそれぞれ形成された、前記雄部材Mの押し込み方向に沿った段部、つまり、前記凹所30dの底30eとこの凹所30d外の外側部分3の内周面との間に形成された段差面30gとなっている。
前記内側部分4は、前記雌部材Fの前記側部1の一部となる側部構成片40を、前記雄部材Mの中心軸xを巡る向きに間隔を開けて二以上備えると共に、二以上の前記側部構成片40にそれぞれ、前記雌部材Fの前記通し孔2の一部となる貫通部40aと、前記貫通部40aよりも前記雄部材Mの押し込み手前側bwにおいて前記外側部分3に形成された抜け止め部30hに当接される当接部40bとを形成させた構成となっている。
かかる構成によれば、コードロックに大きな外力(雄部材Mの押し込み操作に必要な押し込み力を超える大きさの外力、言い換えれば非常の外力)が作用したときに、例えば、コードロックを踏みつけたときなどに、内側部分4が破断しても、前記抜け止め部30hと内側部分4の内方に位置される雄部材Mの外面とにより内側部分4を外側部分3内の所期の位置に保持し続けて、このような破断が生じてもコードロックの機能が失われることがないようにすることができる。すなわち、このような破断が生じても、雌部材Fの通し穴2の一部を内側部分4の貫通部40aにより構成させ続けることができ、紐Cへのコードロックの留め付けを硬質で且つ耐熱性のある内側部分4によって確保し続けさせることが可能となる。
前記内側部分4の側部構成片40の形状、数、配置は、雌部材Fの形状、通し穴2の数、通し穴2の配置によって適宜変更される。図示の例では、通し穴2は雌部材Fの筒軸を挟んだ両側に形成されていることから、前記内側部分4は二つの側部構成片40、40を備えた構成となっている。
この実施の形態にあっては、前記内側部分4は、前記側部構成片40を、前記付勢手段Sに接する基部41から前記付勢手段Sによる付勢先側(雄部材Mの押し込み手前側bw)に延出するように備えている。
図示の例では、前記内側部分4は、一対の側部構成片40、40の根元間を、前記基部41によって連接させた態様となっている。基部41は、二箇所の弧状縁部41a、41aと、二箇所の直線状縁部41b、41bとを備えた板状を呈している。二箇所の弧状縁部41a、41aの一方に対し他方は前記基部41の中心を挟んだ対向位置にあり、また、二箇所の直線状縁部41b、41bの一方に対し他方は前記基部41の中心を挟んだ対向位置にある。また、二箇所の弧状縁部41a、41aはそれぞれ、前記基部41の中心側を湾曲内側とするように湾曲している。
前記側部構成片40は、直線状縁部41bと実質的に同じ幅を備えてこの直線状縁部41bから延出する板状体に前記貫通部40aを形成させてなる。前記側部構成片40は、その根元から前記当接部40bの形成位置に向かうに連れて厚さ寸法を漸増させており、この厚さ寸法は前記当接部40bの形成位置で最大となっている。当接部40bは側部構成片40の外側に形成されたこの側部構成片40の延出終端側に向いた段差面となっている。前記貫通部40aは、当接部40bの直下から側部構成片40の根元に至る箇所までの間に亘って形成されており、これにより側部構成片40は左右一対の脚片40c、40cの上端上に架設片40dを架け渡した態様となっている。前記基部41における前記側部構成片40の延出側(以下、基部41の表面41c側と称する。)において、前記弧状縁部41aはリブ状突部41dで縁取られており、このリブ状突部41dの端部は前記脚片40cの根元に一体化されている。
内側部分4における一対の側部構成片40、40の当接部40bの形成位置間の距離(L1(図13参照))は、外側部分3の窓穴30cの形成位置の直上における一対の凹所30d間の距離(L2(図9参照))よりやや大きくなっている。また、内側部分4の側部構成片40の幅(L3(図14参照))は外側部分3の凹所30dの幅(L4(図10参照))と実質的に等しくなっている。また、内側部分4における当接部40bと基部41の裏面41eとの間の距離(L5(図13参照))は、外側部分3における筒状主体30の一端側にある窓穴30cの穴縁部と外側部分3の円板状部31の一面31bとの間の距離(L6(図9参照))と実質的に等しくなっている。
この実施の形態にあっては、内側部分4は、その基部41側を先にして、外側部分3の筒状主体30の筒一端30a側から、一対の側部構成片40、40をそれぞれ対応する凹所30dに納める向きで、内側部分4及び外側部分3の双方に弾性変形を生じさせながら筒状主体30内にはめ込まれるようになっている。内側部分4の基部41の裏面41eが外側部分3の円板状部31の一面31bに接するはめ込み位置において、弾性復帰によって当接部40bが窓穴30cに入り込み、筒状主体30の筒一端30a側にある窓穴30cの穴縁部に当接部40bが当接・係合されるようになっている。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる筒状主体30の筒一端30a側にある窓穴30cの穴縁部が前記抜け止め部30hとして機能するようになっている。
このように組み合わされる内側部分4と外側部分3とにより構成される通し穴2は、雄部材Mの押し込み手前側bwに位置される箇所を硬質で耐熱性のある内側部分4の貫通部40aにより構成させることから、雌部材Fは紐Cに対し所望の留め付け力を発揮する。
また、この実施の形態にあっては、前記側部構成片40を前記凹所30dに納めた状態で外側部分3に内側部分4は組み合わされるようになっていることから、コードロックに前記非常の外力が作用したときに、内側部分4が破断しても、前記抜け止め部30hと、内側部分4の内方に位置される雄部材Mの外面と、二箇所の前記ズレ止め部30f、30fの四つの部分によって内側部分4を外側部分3内の所期の位置に保持し続けて、このような破断が生じてもコードロックの機能が失われることがないようにしている。
また、この実施の形態にあっては、前記内側部分4における前記当接部40bと前記基部41との間に易破断部42を形成させている。これにより、この実施の形態にあっては、前記のような非常の外力が生じたときに、雌部材Fが紐Cに対して留め付く箇所(雌部材Fの通し穴2における雄部材Mの押し込み手前側bwに位置される箇所)においてできるだけ内側部分4が破断しないようにしている。図示の例では、内側部分4は、前記一対の脚片40cと前記リブ状突部41dとの一体化している箇所で最も断面積を小さくしており、この箇所が前記易破断部42として機能するようになっている。
これにより、この実施の形態にあっては、前記非常の外力の作用により、内側部分4の側部構成片40が前記易破断部42において破断した場合(図17(b))、前記易破断部42と当接部40bとの間で破断した場合(図17(a))、前記基部41において破断した場合(図17(c))のいずれの場合であっても、内側部分4を外側部分3内の所期の位置に保持し続けて、このような破断が生じてもコードロックの機能が失われることがないようにしている。
雄部材Mは、前記雌部材Fの筒状主体30内に出没可能に納まる形状を持ち、付勢手段Sに接する内面7と、押し込み操作時の押し込み面となる外面8と、両面7、8間に亘る側部5とを備えている。雄部材Mにはその中心軸xを通ってこの中心軸xを挟んだ両側においてそれぞれ開放された通し穴6が形成されている。この通し穴6における雄部材Mの押し込み先側fwに位置される穴縁部には、外側に突き出す抜け止め爪9が形成されている。二箇所の抜け止め爪9、9の先端間の距離は、内側部分4の一対の側部構成片40、40の貫通部40a上の内面間の距離よりもやや大きくなっている。
この実施の形態にあっては、雄部材Mの内面と、雌部材Fにおける内側部分4の基部41の表面41cとの間に付勢手段Sを介在させた状態で、しかも、雌部材Fの通し穴2に雄部材Mの通し穴6を整合可能とする向きで、雄部材Mをその内面7側を先にして雌部材Fを構成する外側部分3の筒状主体30の筒一端30a側から雌部材F内に入れ込むことができるようになっている。この入れ込みは、雌部材Fの内面と前記抜け止め爪9との接触による弾性変形により許容される。前記抜け止め爪9が前記内側部分4の貫通部40aに入り込み可能な位置まで雌部材F内に雄部材Mが入れ込まれると、弾性復帰により前記貫通部40aに抜け止め爪9が入り込み雄部材Mは雌部材F内から抜け出さない状態となる。かかる雄部材Mの側部5の外面と雌部材Fの内側部分4の側部構成片40の内面とは摺接されるようになっている。
また、この実施の形態にあって、雄部材Mは、前記外側部分3よりも硬質で且つ耐熱性のある合成樹脂から構成されている。これにより、この実施の形態にあっては、雄部材Mに所要の剛性と所要の耐熱性を付与できると共に、雄部材Mを雌部材Fに摺動抵抗少なく摺接可能としている。
なお、図中符号10で示されるのは、雄部材Mに設けた肉抜き穴である。
図示の例では、付勢手段Sは、圧縮コイルバネSaにより構成されている。雄部材Mの内面7の中央には、かかるバネSaの一端内に納まる突部7aが形成されている。かかるバネSaの他端は雌部材Fの内側部分4の基部41の表面41cに接するようになっている。付勢手段Sは、雄部材Mに付勢力を作用する構成のものであれば良く、板バネその他の各種バネ、クッション性を備えたプラスチック、ゴムなどから構成しても構わない。
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
C 紐
M 雄部材
F 雌部材
1、5 側部
2、6 通し孔
3 外側部分
30h 抜け止め部
4 内側部分
40 側部構成片
40a 貫通部
40b 当接部
S 付勢手段
bw 押し込み手前側

Claims (6)

  1. 雄部材とこの雄部材の一部を付勢手段の付勢に抗した押し込み操作可能に納める雌部材とを有し、前記雄部材の所定の押し込み位置において前記雄部材及び前記雌部材の側部に形成された紐の通し孔を整合させるように構成されたコードロックであって、
    前記雌部材は、軟質の外側部分と、前記外側部分よりも硬質の内側部分とから構成されており、
    前記内側部分は、前記雌部材の前記側部の一部となる側部構成片を、前記雄部材の中心軸を巡る向きに間隔を開けて二以上備えると共に、
    前記側部構成片に、前記雌部材の前記通し孔の一部となる貫通部と、前記貫通部よりも前記雄部材の押し込み手前側において前記外側部分に形成された抜け止め部に当接される当接部とを形成させてなる、コードロック。
  2. 雄部材とこの雄部材の一部を付勢手段の付勢に抗した押し込み操作可能に納める雌部材とを有し、前記雄部材の所定の押し込み位置において前記雄部材及び前記雌部材の側部に形成された紐の通し孔を整合させるように構成されたコードロックであって、
    前記雌部材は、熱可塑性の軟質の合成樹脂よりなる外側部分と、前記外側部分よりも硬質で且つ耐熱性のある合成樹脂よりなる内側部分とから構成されており、
    前記内側部分は、前記雌部材の前記側部の一部となる側部構成片を、前記雄部材の中心軸を巡る向きに間隔を開けて二以上備えると共に、
    前記側部構成片に、前記雌部材の前記通し孔の一部となる貫通部と、前記貫通部よりも前記雄部材の押し込み手前側において前記外側部分に形成された抜け止め部に当接される当接部とを形成させてなる、コードロック。
  3. 前記外側部分の内側に、前記雄部材の中心軸を巡る向きの前記側部構成片の移動を阻止するズレ止め部を形成させてなる、請求項1又は請求項2に記載のコードロック。
  4. 前記ズレ止め部を、前記雌部材の前記通し孔を挟んだ両側にそれぞれ形成された、前記雄部材の押し込み方向に沿った段部としてなる、請求項3に記載のコードロック。
  5. 前記内側部分は、前記側部構成片を、前記付勢手段に接する基部から前記付勢手段の付勢先側に延出するように備えており、
    前記内側部分における前記当接部と前記基部との間に易破断部を形成させてなる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコードロック。
  6. 前記雄部材を、前記外側部分よりも硬質で且つ耐熱性のある合成樹脂から構成させてなる、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のコードロック。
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