JP6358891B2 - 制震ダンパ - Google Patents

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Description

この発明は制震ダンパに関し、より特定的には住宅に用いられる制震ダンパに関する。
この種の従来技術の一例が特許文献1において開示されている。特許文献1には、梁又は柱に締結されるブレース間に配設された構造物の振動エネルギを吸収するブレースダンパが開示されている。ブレースダンパは油圧ダンパを含み、油圧ダンパは、シリンダと、シリンダ内を往復動するピストンと、ピストンに結合されたピストンロッドと、ピストンロッドの一端に固定されたシリンダカバーとを含む。
特開平10−227146号公報
この油圧ダンパでは、ピストンロッドがシリンダカバーによって覆われるので、外部からのダストがピストンロッドに付着することを抑制できる。しかしながら、シリンダ内のオイルがピストンロッドを伝ってピストンロッドの外周面に油膜が形成され、やがて油圧ダンパからのオイル漏れにつながるおそれがある。
それゆえにこの発明の主たる目的は、ピストンロッドへのダストの付着を抑制できるとともに、ピストンロッドの外周面からの作動液の漏れを抑制できる、制震ダンパを提供することである。
上述の目的を達成するために、シリンダと、シリンダを軸方向に貫通するピストンロッドと、ピストンロッドの外周面に固定されかつシリンダ内を第1液室と第2液室とに区画するピストンと、シリンダの端部を封止し、ピストンロッドによって貫通されかつピストンロッドの外周面を摺動可能に設けられる封止部材と、封止部材よりシリンダの軸方向外側に設けられかつピストンロッドを支持する支持部材と、ピストンロッドの外周面のうち封止部材と支持部材との間における少なくとも封止部材の摺動部分が露出しないように設けられ、かつピストンロッドの外周面の少なくとも封止部材側に接触して作動液を保持可能なカバー部材とを備える、制震ダンパが提供される。
この発明では、ピストンロッドの外周面のうち封止部材と支持部材との間における少なくとも封止部材の摺動部分が露出しないようにカバー部材が設けられるので、ピストンロッドの摺動部分へのダストの付着を抑制できる。また、カバー部材は、ピストンロッドの外周面の少なくとも封止部材側に接触して作動液を保持できるので、シリンダ内の作動液がピストンロッドを伝ってピストンロッドの外周面から漏れることを抑制できる。
好ましくは、カバー部材とピストンロッドの外周面との接触箇所は、封止部材から支持部材に至るまで連続する。この場合、カバー部材とピストンロッドの外周面との接触面積を大きくできる。したがって、カバー部材によって作動液をより多くかつ確実に保持できるので、ピストンロッドの外周面からの作動液の漏れを一層抑制できる。
また好ましくは、カバー部材は柔軟性に富むスポンジ状部材からなる。この場合、ピストンロッドに対してシリンダおよび封止部材が軸方向に動いても、カバー部材は変形して封止部材の動きに容易に追従(対応)できる。したがって、封止部材の摺動部分が露出しないようにカバー部材によってカバーできるとともに、カバー部材は、ピストンロッドの外周面の少なくとも封止部材側に接触した状態を維持し続けることができる。その結果、カバー部材によって、ピストンロッドへのダストの付着を確実に抑制できるとともに、作動液がピストンロッドを伝ってピストンロッドの外周面から漏れることを確実に抑制できる。
さらに好ましくは、ピストンロッドの外周面と封止部材との間を封止するように封止部材の内周面に設けられるOリングおよびシールパッキンをさらに備える。この場合、作動液がピストンロッドを伝ってピストンロッドの外周面から漏れることをさらに確実に抑制できる。
この発明によれば、ピストンロッドへのダストの付着を抑制できるとともに、ピストンロッドの外周面からの作動液の漏れを抑制できる。
この発明の一実施形態の制震ダンパを示す正面断面図である。 図1の実施形態の制震ダンパを示す平面図である。 図1の実施形態の制震ダンパを示す側面図である。 図1の実施形態におけるピストン周辺を示す拡大断面図である。 図1の実施形態におけるシリンダの一端部周辺を示す拡大断面図である。 図1の実施形態におけるシリンダの他端部周辺を示す拡大断面図である。 ダンパユニットの一例を示す図解図である。 (a)はカバー部材が取り付けられたショックアブソーバ用ダンパの一例を示す平面図解図であり、(b)はその正面図解図である。 カバー部材が取り付けられたフロントフォーク用ダンパの一例を示す平面図解図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1〜図3を参照して、この発明の一実施形態に係る制震ダンパ10は、シリンダ12、ピストンロッド14、ピストン16、一対のロッドガイド18a,18b、一対のブラケット20a,20b、一対のカバー部材22a,22b、およびプレート部材24を含む。なお、図2では、カバー部材22a,22bだけが断面で表されている。
シリンダ12は、両端開口かつ中空円筒状のシリンダ本体26と、シリンダ本体26の外周面かつ長手方向の略中央部に形成される角板状の取付部28とを含む。
図4〜図6を参照して、シリンダ本体26の内周面の中央部には、摺動部30が形成されている。摺動部30は、ピストン16の外周面に対してシリンダ12の軸方向に摺動できる。
図5を参照して、シリンダ本体26の内周面の一端部には、摺動部30に連設される段差部32a,34aおよび36aが形成されている。段差部32a,34a,36aはこの順で内径が大きくなるように設定されている。すなわち、シリンダ12の軸方向に対する直交方向における開口面積は、段差部32a,34a,36aの順で大きくなる。段差部32aの内径は、摺動部30の内径より大きい。すなわち、シリンダ12の軸方向に対する直交方向における開口面積は、摺動部30より段差部32aの方が大きい。
シリンダ本体26には、シリンダ12内に作動液を供給するための液供給孔38aが第1液室A側に形成されている。液供給孔38aは、シリンダ本体26(シリンダ12)の外周面(側面)を貫通するように設けられている。液供給孔38aは、径小部40aと径大部42aとを有する。径小部40aはシリンダ本体26の内周面側に位置し、径大部42aはシリンダ本体26の外周面側に位置する。液供給孔38aの内面開口部44aは段差部32aに位置する。作動液を注入しないとき、径大部42aにOリング46aが配置された状態で液供給孔38aにはたとえば皿ビスなどのねじ部材48aが螺入されている。このときねじ部材48aの先端部が液供給孔38aの内面開口部44aよりシリンダ12の内部に突入しないように、ねじ部材48aの寸法が設定されている。
同様に、図6を参照して、シリンダ本体26の内周面の他端部には、摺動部30に連設される段差部32b,34bおよび36bが形成されている。段差部32b,34b,36bはこの順で内径が大きくなるように設定されている。シリンダ12の軸方向に対する直交方向における開口面積は、段差部32b,34b,36bの順で大きくなる。段差部32bの内径は、摺動部30の内径より大きい。シリンダ12の軸方向に対する直交方向における開口面積は、摺動部30より段差部32bの方が大きい。
シリンダ本体26には、シリンダ12内に作動液を供給するための液供給孔38bが第2液室B側に形成されている。液供給孔38bは、シリンダ本体26(シリンダ12)の外周面(側面)を貫通するように設けられている。液供給孔38bは、径小部40bと径大部42bとを有する。径小部40bはシリンダ本体26の内周面側に位置し、径大部42bはシリンダ本体26の外周面側に位置する。液供給孔38bの内面開口部44bは段差部32bに位置する。作動液を注入しないとき、径大部42bにOリング46bが配置された状態で液供給孔38bにはたとえば皿ビスなどのねじ部材48bが螺入されている。このときねじ部材48bの先端部が段差部32bの内面開口部44bよりシリンダ12の内部に突入しないように、ねじ部材48bの寸法が設定されている。
図1〜図3に戻って、取付部28は、ジョイント部材124(図7参照)と接続するための部材であり、その略中央部に貫通孔50を有する。
ピストンロッド14は、シリンダ12を軸方向に貫通する。ピストンロッド14は、ロッド本体52とロッドスリーブ54とを含む。ロッドスリーブ54はロッド本体52の外周面に嵌められている。言い換えれば、ロッド本体52はロッドスリーブ54を貫通する。ロッドスリーブ54は、一端部にフランジ部54aを有し、外周面にねじ部54bを有し、他端部にロッドアダプタ72(後述)を有している(図4参照)。
図4を参照して、ロッドスリーブ54にはピストン16が嵌められている。言い換えれば、ロッドスリーブ54(ピストンロッド14)の外周面にはピストン16が設けられている。ピストン16の内周面はロッドスリーブ54に接触し、ピストン16の外周面はシリンダ12の内周面に接触する。ピストン16によって、シリンダ12内を第1液室Aと第2液室Bとに区画する。ピストン16には、ピストンロッド14の軸方向に延びる複数(この実施形態で2つ)のオリフィス孔56が形成されている。たとえばオイルからなる作動液は、ピストン16に対してシリンダ12が摺動するときにオリフィス孔56を通って第1液室Aと第2液室Bとの間を行き来し、その際に減衰力を発生させる。また、ピストン16の外周面には全周に亘って溝58が形成され、ピストン16の内周面には全周に亘って溝60が形成されている。溝58にはOリング62が嵌められて、シリンダ12の内周面とピストン16との間が封止され、溝60にはOリング64が嵌められて、ロッドスリーブ54の外周面とピストン16との間が封止されている。ピストン16は、ワッシャ66を挟んで、ロッドスリーブ54のねじ部54bに螺合されたナット68によって、フランジ部54a側に押圧され、ピストン16がロッドスリーブ54のフランジ部54aに固定されている。ここで、ピストン16とフランジ部54aとの間にはたとえばメッシュ構造をしかつ中空円板状のメッシュリング70aが挟まれ、ピストン16とワッシャ66との間にはたとえばメッシュ構造をしかつ中空円板状のメッシュリング70bが挟まれている。これによって第1液室Aと第2液室Bとの間の作動液の流路が確保される。
ロッドスリーブ54は、ロッドアダプタ72を有している。ロッドスリーブ54のねじ部54bは、ロッドアダプタ72のねじ部72aに螺合され、さらに、ナット74によってロッドスリーブ54のねじ部54bとロッドアダプタ72との締結の緩みが防止される。
このようにピストン16が取り付けられかつロッドアダプタ72と一体化されたロッドスリーブ54は、ロッド本体52の外周面の所定の位置に設けられている。ロッド本体52の外周面には軸方向に間隔をあけて溝75a,75bが形成され、溝75a,75bにはそれぞれストッパ76a,76bが嵌められている。ストッパ76a,76bによって、ロッドアダプタ72と一体化されたロッドスリーブ54の軸方向の移動が規制される。
図5を参照して、シリンダ本体26(シリンダ12)の一端開口部には、中空円柱状のロッドガイド18aが取り付けられている。すなわち、シリンダ12のうち液供給孔38aが形成されている側の端部にはロッドガイド18aが取り付けられている。ロッドガイド18aにはピストンロッド14の一端側が挿通されている。ロッドガイド18aは、シリンダ12の一端部を封止する封止部材であり、ピストンロッド14の外周面を摺動可能である。ロッドガイド18aは、その端部にフランジ部78aを有する。ロッドガイド18aは、フランジ部78aがシリンダ12の一端部に接触するまで、シリンダ12内に押し込まれる。このとき、ロッドガイド18aの軸方向内側端部は、シリンダ12の段差部34aに位置する。ロッドガイド18aの外周面のフランジ部78a側の端部には溝80aが形成され、シリンダ12の段差部36aと溝80aとの間にはOリング82aが介挿され、これによってロッドガイド18aとシリンダ12との間が封止される。また、ロッドガイド18aの内周面には、フランジ部78a側から順に、溝84a,86a,88aが形成されている。溝84aにはダストシール90aが嵌められ、溝86aにはOリング92aが嵌められ、溝88aにはシールパッキン96aとバックアップリング98aとが嵌められ、ロッドガイド18aとピストンロッド14との間が封止される。言い換えれば、ロッドガイド18aの内周面には、ピストン16側から順に、溝88a,86a,84aが形成されている。溝88aにはシールパッキン96aとバックアップリング98aとが嵌められ、溝86aにはOリング92aが嵌められ、溝84aにはダストシール90aが嵌められ、ロッドガイド18aとピストンロッド14との間が封止される。ダストシール90aによって、外部からシリンダ12内へのダストの侵入を防ぎ、Oリング92aおよびシールパッキン96aによって、シリンダ12の第1液室Aから外部への作動液の流出を抑制する。たとえば、シールパッキン96aとして、UパッキンやVパッキンを適用できる。
同様に、図6を参照して、シリンダ本体26(シリンダ12)の他端開口部には、中空円柱状のロッドガイド18bが取り付けられている。すなわち、シリンダ12のうち液供給孔38bが形成されている側の端部にはロッドガイド18bが取り付けられている。ロッドガイド18bにはピストンロッド14の他端側が挿通されている。ロッドガイド18bは、シリンダ12の他端部を封止する封止部材であり、ピストンロッド14の外周面を摺動可能である。ロッドガイド18bは、その端部にフランジ部78bを有する。ロッドガイド18bは、フランジ部78bがシリンダ12の他端部に接触するまで、シリンダ12内に押し込まれる。このとき、ロッドガイド18bの軸方向内側端部は、シリンダ12の段差部34bに位置する。ロッドガイド18bの外周面のフランジ部78b側の端部には溝80bが形成され、シリンダ12の段差部36bと溝80bとの間にはOリング82bが介挿され、これによってロッドガイド18bとシリンダ12との間が封止される。また、ロッドガイド18bの内周面には、フランジ部78b側から順に、溝84b,86b,88bが形成されている。溝84bにはダストシール90bが嵌められ、溝86bにはOリング92bが嵌められ、溝88bにはシールパッキン96bとバックアップリング98bとが嵌められ、ロッドガイド18bとピストンロッド14との間が封止される。言い換えれば、ロッドガイド18bの内周面には、ピストン16側から順に、溝88b,86b,84bが形成されている。溝88bにはシールパッキン96bとバックアップリング98bとが嵌められ、溝86bにはOリング92bが嵌められ、溝84bにはダストシール90bが嵌められ、ロッドガイド18bとピストンロッド14との間が封止される。ダストシール90bによって、外部からシリンダ12内へのダストの侵入を防ぎ、Oリング92bおよびシールパッキン96bによって、シリンダ12の第2液室Bから外部への作動液の流出を抑制する。たとえば、シールパッキン96bとして、UパッキンやVパッキンを適用できる。
図1〜図3に戻って、シリンダ12およびピストンロッド14がプレート部材24に対して間隔をあけて設けられるように、ピストンロッド14は一対のブラケット20a,20bによってプレート部材24に連結されている。
図5をも参照して、ブラケット20aは、断面略L字状の支持部材であり、ロッドガイド18aよりシリンダ12の軸方向外側に設けられている。ブラケット20aは、プレート部材24に接触する略直方体状の第1部分100aと、第1部分100aから立設されかつピストンロッド14の一端部に接触する略五角柱状の第2部分102aとを含む。第1部分100aは、上下方向に貫通する複数(この実施形態では3つ)の取付孔104aを有し、各取付孔104aはピストンロッド14の軸方向に対して直交する方向に並んでいる。各取付孔104aには、締結部材106aがワッシャ108aを挟んで挿通され、プレート部材24のねじ孔118a(後述)に螺入されている。また、第2部分102aは、ピストンロッド14の軸方向に延びる取付孔110aを有する。取付孔110aは、第2部分102aの略中央部に貫通するように形成されている。取付孔110aの軸方向内側端部には、ピストンロッド14の一端部が嵌合される凹部112aが形成され、取付孔110aの軸方向外側端部には、径大部114aが形成されている。第2部分102aの凹部112aにピストンロッド14の一端部が嵌合された状態で、たとえばボルトからなる締結部材116aが第2部分102aの径大部114a側から取付孔110aに挿通されかつピストンロッド14の一端部のねじ部14aに螺入されている。
同様に、図6をも参照して、ブラケット20bは、断面略L字状の支持部材であり、ロッドガイド18bよりシリンダ12の軸方向外側に設けられている。ブラケット20bは、プレート部材24に接触する略直方体状の第1部分100bと、第1部分100bから立設されかつピストンロッド14の他端部に接触する略五角柱状の第2部分102bとを含む。第1部分100bは、上下方向に貫通する複数(この実施形態では3つ)の取付孔104bを有し、各取付孔104bはピストンロッド14の軸方向に対して直交する方向に並んでいる(図3参照)。各取付孔104bには、締結部材106bがワッシャ108bを挟んで挿通され、プレート部材24のねじ孔118b(後述)に螺入されている。また、第2部分102bは、ピストンロッド14の軸方向に延びる取付孔110bを有する。取付孔110bは、第2部分102bの略中央部に貫通するように形成されている。取付孔110bの軸方向内側端部には、ピストンロッド14の他端部が嵌合される凹部112bが形成され、取付孔110bの軸方向外側端部には、径大部114bが形成されている。第2部分102bの凹部112bにピストンロッド14の他端部が嵌合された状態で、たとえばボルトからなる締結部材116bが第2部分102bの径大部114b側から取付孔110bに挿通されかつピストンロッド14の他端部のねじ部14bに螺入されている。
このようにして、締結部材116aが、ブラケット20aおよびピストンロッド14に対してピストンロッド14の軸方向に挿入されるとともに、締結部材116bが、ブラケット20bおよびピストンロッド14に対してピストンロッド14の軸方向に挿入されて、ピストンロッド14の両端部に一対のブラケット20a,20bが固定され、ピストンロッド14が支持されている。
さらに、ピストンロッド14の外周面のうち、ロッドガイド18aとブラケット20aとの間およびロッドガイド18bとブラケット20bとの間には、それぞれ、カバー部材22a,22bが設けられている。カバー部材22a,22bは、たとえばウレタン樹脂のスポンジ状部材からなる。スポンジ状部材とは、伸縮可能で多孔質な部材を意味する。
図1を参照して、カバー部材22aは、ピストンロッド14の外周面のうちロッドガイド18aとブラケット20aとの間における少なくともロッドガイド18aの摺動部分が露出しないように設けられている。言い換えれば、カバー部材22aは少なくとも、ロッドガイド18aのカバー部材22a側の端部Paがピストンロッド14に対して摺動する部分を覆う。図1に示す端部Paの位置を基準位置とすると、端部Paは、当該基準位置からブラケット20a側に、ロッドガイド18aからブラケット20aまでの距離Taを超えて摺動することはなく、当該基準位置からブラケット20b側に、ロッドガイド18bからブラケット20bまでの距離Tbを超えて摺動することはない。また、この実施形態では、カバー部材22aとピストンロッド14の外周面との接触箇所は、ロッドガイド18aからブラケット20aに至るまで連続し、カバー部材22aによって作動油を保持できる。
同様に、カバー部材22bは、ピストンロッド14の外周面のうちロッドガイド18bとブラケット20bとの間における少なくともロッドガイド18bの摺動部分が露出しないように設けられている。言い換えれば、カバー部材22bは少なくとも、ロッドガイド18bのカバー部材22a側の端部Pbがピストンロッド14に対して摺動する部分を覆う。図1に示す端部Pbの位置を基準位置とすると、端部Pbは、当該基準位置からブラケット20b側に、ロッドガイド18bからブラケット20bまでの距離Tbを超えて摺動することはなく、当該基準位置からブラケット20a側に、ロッドガイド18aからブラケット20aまでの距離Taを超えて摺動することはない。また、この実施形態では、カバー部材22bとピストンロッド14の外周面との接触箇所は、ロッドガイド18bからブラケット20bに至るまで連続し、カバー部材22bによって作動油を保持できる。
図1〜図3を参照して、プレート部材24は、平面視長方形の角板状に形成されている。図5および図6をも参照して、プレート部材24には、締結部材106aが螺入される複数(この実施形態では3つ)のねじ孔118a、締結部材106bが螺入される複数(この実施形態では3つ)のねじ孔118b、およびたとえば住宅の梁にプレート部材24を取り付けるための複数(この実施形態では14個)の貫通孔120が形成されている。ねじ孔118aは取付孔104aに対応する位置に形成され、ねじ孔118bは取付孔104bに対応する位置に形成されている。なお、ねじ孔118aおよび取付孔104aはそれぞれ、1つのみ図示されている(図5参照)。
図7を参照して、このような制震ダンパ10とブラケット122とジョイント部材124とを含んで、ダンパユニット126が構成される。たとえば、制震ダンパ10が図示しない住宅の梁に取り付けられ、ブラケット122が図示しない住宅の柱に取り付けられ、制震ダンパ10とブラケット122とがジョイント部材124を介して連結される。
このような制震ダンパ10によれば、ピストンロッド14の外周面のうちロッドガイド18aとブラケット20aとの間における少なくともロッドガイド18aの摺動部分が露出しないようにカバー部材22aが設けられるので、ピストンロッド14の摺動部分へのダストの付着を抑制できる。したがって、ピストンロッド14やロッドガイド18aが損傷することを抑制できる。また、カバー部材22aは、ピストンロッド14の外周面の少なくともロッドガイド18a側に接触して作動液を保持できるので、シリンダ12内の作動液がピストンロッド14を伝ってピストンロッド14の外周面から漏れることを抑制できる。
カバー部材22aとピストンロッド14の外周面との接触箇所は、ロッドガイド18aからブラケット20aに至るまで連続するので、カバー部材22aとピストンロッド14の外周面との接触面積を大きくできる。したがって、カバー部材22aによって作動液をより多くかつ確実に保持できるので、ピストンロッド14の外周面からの作動液の漏れを一層抑制できる。
カバー部材22aは柔軟性に富むスポンジ状部材からなるので、ピストンロッド14に対してシリンダ12およびロッドガイド18aが軸方向に動いても、カバー部材22aは変形してロッドガイド18aの動きに容易に追従(対応)できる。したがって、ロッドガイド18aの摺動部分が露出しないようにカバー部材22aによってカバーできるとともに、カバー部材22aは、ピストンロッド14の外周面の少なくともロッドガイド18a側に接触した状態を維持し続けることができる。その結果、カバー部材22aによって、ピストンロッド14へのダストの付着を確実に抑制できるとともに、作動液がピストンロッド14を伝ってピストンロッド14の外周面から漏れることを確実に抑制できる。また、カバー部材22aは、スポンジ状部材からなるので、組み付けが簡単であり、コストも低く、シリンダ12およびロッドガイド18aの動きの妨げとはならない。
ピストンロッド14の外周面とロッドガイド18aとの間を封止するようにロッドガイド18aの内周面にOリング92aおよびシールパッキン96aが設けられることによって、作動液がピストンロッド14を伝ってピストンロッド14の外周面から漏れることをさらに確実に抑制できる。
制震ダンパ10におけるカバー部材22b側についても、上述したカバー部材22a側と同様の作用効果が得られる。
上述の実施形態では、カバー部材22aとピストンロッド14の外周面との接触箇所は、ロッドガイド18aからブラケット20aに至るまで連続し、かつカバー部材22bとピストンロッド14の外周面との接触箇所は、ロッドガイド18bからブラケット20bに至るまで連続する場合について説明したが、これに限定されない。カバー部材22aは、ピストンロッド14の外周面の少なくともロッドガイド18a側に接触して作動液を保持可能に設けられればよく、同様に、カバー部材22bは、ピストンロッド14の外周面の少なくともロッドガイド18b側に接触して作動液を保持可能に設けられればよい。
上述の実施形態では、溝88aにシールパッキン96aとバックアップリング98aとを嵌め、溝88bにシールパッキン96bとバックアップリング98bとを嵌める場合について説明したが、これに限定されず、バックアップリング98aとバックアップリング98bとは無くてもよい。
作動液はオイルに限定されず、一定の粘性抵抗を持ち合わせた液体または気体であればよい。
なお、図8(a),(b)に示すように、カバー部材22cは、ショックアブソーバ用ダンパ200に取り付けられてもよい。この場合、カバー部材22cは、ピストンロッド202の外周面のうちシリンダ204と取付部材206との間における少なくともシリンダ204の摺動部分が露出しないように設けられ、かつピストンロッド202の外周面の少なくともシリンダ204側に接触して作動液を保持可能に設けられる。
また、図9に示すように、カバー部材22dは、フロントフォーク用ダンパ300に取り付けられてもよい。この場合、カバー部材22dは、ピストンロッド302の外周面のうちシリンダ304とフロントフォーク306との間における少なくともシリンダ304の摺動部分が露出しないように設けられ、かつピストンロッド302の外周面の少なくともシリンダ304側に接触して作動液を保持可能に設けられる。
10 制震ダンパ
12,204,304 シリンダ
14,202,302 ピストンロッド
16 ピストン
18a,18b ロッドガイド
20a,20b,122 ブラケット
22a,22b,22c,22d カバー部材
24 プレート部材
46a,46b,62,64,82a,82b,92a,92b Oリング
96a,96b シールパッキン
124 ジョイント部材
126 ダンパユニット
A 第1液室
B 第2液室

Claims (3)

  1. シリンダと、
    前記シリンダを軸方向に貫通するピストンロッドと、
    前記ピストンロッドの外周面に固定されかつ前記シリンダ内を第1液室と第2液室とに区画するピストンと、
    前記シリンダの端部を封止し、前記ピストンロッドによって貫通されかつ前記ピストンロッドの外周面を摺動可能に設けられる封止部材と、
    前記封止部材より前記シリンダの軸方向外側に設けられかつ前記ピストンロッドを支持する支持部材と、
    前記ピストンロッドの外周面のうち前記封止部材と前記支持部材との間における少なくとも前記封止部材の摺動部分が露出しないように設けられ、かつ前記ピストンロッドの外周面の少なくとも前記封止部材側に接触して作動液を保持可能なカバー部材とを備え
    前記カバー部材と前記ピストンロッドの外周面との接触箇所は、前記封止部材から前記支持部材に至るまで連続する、制震ダンパ。
  2. 前記カバー部材はスポンジ状部材からなる、請求項1に記載の制震ダンパ。
  3. 前記ピストンロッドの外周面と前記封止部材との間を封止するように前記封止部材の内周面に設けられるOリングおよびシールパッキンをさらに備える、請求項1または2に記載の制震ダンパ。
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