JP6358708B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6358708B2
JP6358708B2 JP2015062835A JP2015062835A JP6358708B2 JP 6358708 B2 JP6358708 B2 JP 6358708B2 JP 2015062835 A JP2015062835 A JP 2015062835A JP 2015062835 A JP2015062835 A JP 2015062835A JP 6358708 B2 JP6358708 B2 JP 6358708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
test pattern
recording medium
recorded
dots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015062835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016182679A (ja
Inventor
善久 青井
善久 青井
Original Assignee
株式会社沖データ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社沖データ filed Critical 株式会社沖データ
Priority to JP2015062835A priority Critical patent/JP6358708B2/ja
Publication of JP2016182679A publication Critical patent/JP2016182679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6358708B2 publication Critical patent/JP6358708B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクを記録媒体に吐出するインクジェットヘッドを搭載する記録装置に関する。
インクカートリッジからインクジェット式の記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドからインク滴を記録媒体に吐出して画像や文字等の記録を行うインクジェット方式の記録装置が普及している。
このようなインクジェット方式の記録ヘッドは、家庭用や小規模なオフィスなどで利用される小型のものだけでなく、1メートル幅を超えるような大判の記録媒体への印刷が可能な大型のものまで幅広く採用されている。
このようなインクジェット式の記録装置では、記録媒体の幅方向に往復移動するキャリッジにインクジェット式の記録ヘッドを搭載し、往路と復路とで記録媒体にインクを吐出する。キャリッジの位置はキャリッジの移動方向に沿って設けられたリニアスケールをキャリッジに搭載したセンサーによって読取り、キャリッジの位置を取得する。一般にリニアエンコーダーと呼ばれる装置を用いている。
キャリッジの位置に基づいて往路と復路でインクを吐出するが、キャリッジやキャリッジに搭載する記録ヘッドの位置の設置時の誤差によって、または使用する記録媒体の厚み違い等で微妙に目標の位置に対してズレが生じる。そのため、そのズレを補正する必要がある。記録媒体にテストパターンを印刷し、そのテストパターンからズレ量を求め、ズレ量に応じた補正値を記録装置に入力する。入力された補正値に基づいて、吐出する位置を変更してズレを無くしている。
また、テストパターンを記録して、そのテストパターン読取、最適な補正量を取得することを自動的に行う技術が、例えば特開2012−153021号公報に記載されている。
特開2012−153021号公報
しかしながら、従来の技術では、周期性の異なるパターンを隣接させて一度に記録するため、インクを吐出するノズルが全て同じ特性、例えば吐出方向が揃っている、吐出速度が一定であるなど、を持つことを条件としている。すなわち、周期性の異なるパターンを記録するノズルの吐出特性が異なる場合、例えば、あるノズルは少し曲がって吐出し、着弾する位置が予定していた場所から外れるなどの原因で、記録媒体上に形成されたドットの位置が他のノズルで形成されたドットに影響を与えるような場合は、正確なパターンが記録できないので、それを読取った値にも誤差が生じる。
また、光学的に読取る場合に、キャリッジを移動させながら読取り、また、記録媒体の表面も多少の凹凸があるので、読取り誤差が含まれる。このような誤差の蓄積により、最終的に演算で求めた値が不正確な値となってしまうことがある。そのため、往路と復路とで吐出のタイミングの違いが顕著になると、ドットの着弾ズレによる画像の不明瞭化が生じ、形成される画像の品質が悪いものとなってしまい、問題となる。
そこで本発明は、往路と復路の吐出タイミングを補正する補正工程において、検出誤差を抑制し、より正確な値での補正を行う記録装置の提供を目的とする。
本発明の記録装置は、インクを記録媒体に吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録ヘッドを搭載し、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に前記記録ヘッドを往復走査するキャリッジと、前記記録ヘッドの走査方向に沿い、前記往復走査される前記記録ヘッドに対向する位置に配置され、前記記録媒体を支持するプラテンと、前記キャリッジに搭載され、前記記録媒体に記録される画像の濃度を検出するセンサーと、を具備し、前記記録ヘッドの前記往復走査の往路と復路とで、前記記録媒体に形成するドットの位置を前記走査方向の解像度単位で相対的に変えるテストパターンを前記記録媒体に記録し、前記センサーによって前記テストパターンの濃度を読取り、前記往路と前記復路とで前記記録媒体上の同じ位置に前記ドットを形成する吐出タイミングを演算し、該演算された前記吐出タイミングに基づいて画像を記録する記録装置において、前記テストパターンは前記ドットを記録する記録部分と記録しない非記録部分が前記走査方向に交互に複数回繰り返されて記録されたものであり、前記記録部分と前記非記録部分とで構成される周期が長い第1テストパターンと、該第1テストパターンより周期が短い第2テストパターンとを含む前記テストパターンを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記テストパターンから前記第1テストパターンを取得して前記記録媒体に記録し、該記録された前記第1テストパターンの濃度を前記センサーによって検出し、前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置を演算し、前記記憶手段に記憶された前記テストパターンから前記第2テストパターンを取得して、前記演算によって求めた、前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置を中心として、前記ドットを形成する位置を前記解像度単位で相対的に変えることにより、前記第2テストパターンを前記記録媒体に記録し、該記録された前記第2テストパターンの濃度を前記センサーによって検出し、前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置を演算し、該第2テストパターンに基づいて取得した前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置に基づいて、前記吐出タイミングを演算する制御手段とを備え、前記記録ヘッドは前記インクの色毎に備わり、前記制御手段は、前記記録ヘッド毎に前記テストパターンを記録し、前記記録ヘッド毎に記録されたテストパターンの前記センサーによる検出結果を取得し、前記記録ヘッドのうちの一つの記録ヘッドによって記録されたテストパターンの前記センサーによる検出結果と、前記記録ヘッドのうちの他の記録ヘッドによって記録されたテストパターンの前記センサーによる検出結果との差が、予め決められた基準値の許容範囲内である場合は、該演算された前記吐出タイミングに基づいて画像を記録し、予め決められた基準値の許容範囲外である場合は、許容範囲外であることを報知することを特徴とする。
キャリッジの往路と復路とで、記録媒体上に異なるテストパターンを2回記録し、それを正確に読み取ることで、キャリッジの往路と復路とで同じ位置に吐出できるように、記録ヘッドからの吐出タイミングを補正することができる。往路と復路とで吐出のタイミングの違いによる画質の低下を抑制できる。
図1は、記録ヘッドから吐出されるインクの記録位置とセンサーの配置例を説明する図である。 図2は、テストパターンと検出手段による検出範囲を説明する図である。 図3(a)は第1のテストパターンを説明する図であり、図3(b)は第2のテストパターンを説明する図である。 図4は、記録装置のブロック図である。 図5は、テストパターンの記録とその検出の動作を説明するフローチャートである。 図6は、検出結果の検証の第1例について説明する図である。 図7は、検出結果の検証の第2例について説明する図である。 図8は、記録装置の全体を示す概略図である。
以下、実施の形態について、図を参照して説明する。
まず、図8を用いて、本実施形態の記録装置であるインクジェットプリンター1の全体について説明する。インクジェットプリンター1は、直線状に幅方向に延びるレール2が備わっている。このレール2に沿ってキャリッジ3が往復移動する。キャリッジ3には、インクジェット式の記録ヘッドが搭載されている。カラー印刷するため、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のインクに、さらにシアン、マゼンタ、ブラックの各インクの顔料濃度を少なくして薄い色にしたライトシアン、ライトマゼンタの2色のインクの夫々のインクに対応した記録ヘッドがキャリッジ3に搭載されている。ライト系のインクを用いることで、色の再現性が良くなり記録する画質の向上ができる。キャップ4は記録ヘッドが乾燥しないように密封したり、メンテナンスのために定期的にインクジェットヘッドからインクを吸引したりする。紙、プラスチックフィルムなどの記録媒体を搬送する搬送手段は、レール2に沿って多数配置された搬送ローラー9を含み、この搬送ローラー9を回転させることで、記録媒体を搬送する。
キャリッジ3は無端ベルト5に接続され、無端ベルト5はモーター6に接続されている。無端ベルト5はインクジェットプリンター1の端に設置されたプーリーに掛け回されている。モーター6を駆動することで無端ベルト5は移動し、同時にキャリッジ3も移動する。
プラテン7はレール2に沿って配置される平板である。このプラテン7は、表面に吸引孔が複数備わり、搬送される記録媒体を吸引孔で吸引することで固定することができる。プラテン7の記録媒体の搬送方向下流側にはアフターガイド8が備わる。アフターガイド8は搬送される記録媒体を案内する。また、プラテン7の記録媒体の搬送方向上流側にはプリガイドが備わる。プラテン7、アフターガイド8、プリガイドはヒーターが備わり、加熱することができる。この加熱により搬送される記録媒体を適度な温度に加熱する。加熱することで、インクの定着を促進する。
プラテン7はアルミニウム製の平板である。このアルミニウム製の平板の表面は平らで、また吸引孔が設けられている。裏側には、溝が設けられ、この溝にヒーター線が埋め込まれ、プラテン7を加熱する。また、アフターガイド8およびプリガイドは鉄製の板を湾曲させたもので、その裏側にヒーター線を配置し、さらにアルミシートを覆い被せて固定している。
図1は、記録ヘッドから吐出されるインクの記録位置とセンサーの配置例を説明する図である。各記録ヘッドの走査方向に移動して記録する記録幅および位置が同じになるようにキャリッジベース10に固定されている。走査方向は矢印の方向である。キャリッジベース10には、シアン色用の記録ヘッド11、マゼンタ色用の記録ヘッド12、イエロー色用の記録ヘッド13、ブラック色用の記録ヘッド14、ライトシアン色用の記録ヘッド15、ライトマゼンタ色用の記録ヘッド16が搭載されている。また、各色のテストパターンは、色毎のパターンが走査方向に沿って並び、1度の走査で、3色分のパターンを検出できる。往路で検出後、記録媒体をフィードし、復路で残りの3色分を検出することになる。
記録媒体に記録するテストパターンは、記録ヘッドの長手方向に対して直角方向、すなわち主走査方向に沿って各色のパターンが記録される。検出手段の配置に応じて、イエロー色Yのパターン、マゼンタ色Mのパターン、シアン色Cのパターン、ブラック色Kのパターン、ライトマゼンタ色LMのパターン、ライトシアン色LCのパターンが記録される。検出手段のチェックは2回の走査が必要である。RGBの各色の光源を備える各検出手段17、18、19の位置は、各色のテストパターンの間隔に対応して配置されている。
図2は、テストパターンと検出手段による検出範囲を説明する図である。テストパターンは、キャリッジ3に搭載された後述するリニアエンコーダーによって取得したキャリッジ3の位置に基づいてまず記録される。しかし、機械的な誤差などで、必ずしも往路と復路のドットが一致するわけでは無い。そこで、テストパターンを印刷して、そこからドットが一致する位置を求める必要がある。すなわちリニアエンコーダーによって取得したキャリッジの3の位置に基づいて、往路と復路でドットが一致するとされる位置を中心にして、往路と復路で相対的に吐出位置をズラした第1のテストパターンを印刷する。ここから、ドットの重なる位置を粗く求める。次に、第1のテストパターンから求めたドットの一致する位置を中心にして往路と復路で相対的に吐出位置をズラした第2のテストパターンを印刷する。ここから、ドットの重なる位置を細かく求める。
テストパターンは先ず、往路で基本となるパターンを記録する。そして、復路で微妙に吐出タイミングをズラして記録する。ずらし方は、仮に中心としたズレ量0の位置20に対して、記録できる最低解像度単位でプラス側およびマイナス側に大きくしたパターンを印刷する。図では、仮に中心としたズレ量0の位置20に対して、往路に対して復路を+1dotズラしたテストパターンから+5dotズラしたテストパターン23と、往路に対して復路を−1dotズラしたテストパターンから−5dotズラしたテストパターン22を印刷する。検出手段の検出範囲21がテストパターンからはみ出さないように、テストパターンを印刷する。検出手段の検出範囲は、各色同じサイズである。
図3(a)は第1のテストパターンを説明する図であり、図3(b)は第2のテストパターンを説明する図である。第1のテストパターンは吐出部24と非吐出部25を交互に設ける。このパターンを、図2で説明したように、仮の中央値に対して、往路と復路とでズラしたパターンを印刷する。第1のテストパターンのようにテストパターンの走査方向の幅を太くすることにより、検出時の検出精度が低くなるが、周期の長い検出結果を得ることができる。検出周期の長い第1のテストパターンをまず、印刷して検出し、粗い調整の仮の設定値を決め、次に印刷する仮の設定値を中心とする第2のテストパターンによって、細かな最終的な設定値を決める。
第2のテストパターンは吐出部26と非吐出部27を交互に設ける。このパターンを、図2で説明したように、仮の中央値に対して、往路と復路とでズラしたパターンを印刷する。第2のテストパターンのようにテストパターンの走査さ方向の幅を短くすることにより、検出時の精度が高くなるが、周期の短い検出結果を得ることができる。このパターンを用いて、細かな最終的な設定値を決める。
第1のテストパターンは、走査方向に8列のドットを形成し、8列のドットを非形成とし、これを複数回繰り返す。第2のテストパターンは、走査方向に2列のドットを形成し、5列のドットを非形成とし、これを複数回繰り返す。第1のテストパターンは周期が長く、第2のテストパターンは周期が短い。
図4は、記録装置のブロック図である。制御手段30は、予め記憶されているプログラムに従って動作し、記録装置の全体の各種制御を行う制御手段である。ROM31は不揮発性メモリーであり、制御手段30のプログラム、初期設定値等の情報を記憶するメモリーである。RAM32は制御手段30の演算等に用いるワークメモリーや一時的な情報の記憶を行うメモリーである。
搬送手段33は、搬送ローラー9、搬送ローラー9を駆動するモーター、およびモーターを駆動する駆動回路を含み、記録媒体を搬送する手段である。搬送ローラー9は、駆動ローラーとピンチローラーの対で構成され、駆動ローラーをモーターで回転させる。ピンチローラーは駆動ローラーに押圧され、連れ回る。記録媒体は、この駆動ローラーとピンチローラーに挟まれて搬送される。制御手段30によって搬送手段33の駆動回路が制御され、モーターを駆動し、搬送ローラー9を回転させ、記録媒体を搬送する。
キャリッジ移動手段34は、無端ベルト5に固定されたキャリッジ3をレール2に沿って移動させる。無端ベルト5を回転させるモーター6は、キャリッジ移動手段34に含まれる駆動回路で駆動される。この駆動回路は、制御手段30によって制御される。制御手段30のプログラムに従ってキャリッジ3がレール2に沿って移動する。
記録手段35はインク色に対応した記録ヘッドを含む。記録ヘッドはヘッド駆動回路の駆動信号に基づいてインクの吐出動作を行う。ヘッド駆動回路は制御手段30からの制御信号に基づいて動作する。
リニアエンコーダー36はキャリッジ3の移動方向に沿って直線状に配置されたリニアスケールの目盛を光学的に検出する。リニアエンコーダー36は制御手段30からの制御信号に基づいて動作し、検出結果をAD変換して、その信号を制御手段30に出力する。制御手段30はこの信号をカウントすることで、キャリッジ3の位置が特定でき、位置を取得し、その位置に応じた制御ができる。
キャリッジ3に備わる各記録ヘッドの位置は予め特定でき、ROM31に記憶しておく。キャリッジ3、すなわち記録ヘッドの位置に応じて、記録ヘッドを駆動し、インクを吐出することで、所望の画像を記録することができる。
ROM31には予めテストパターンが記憶されている。このテストパターンは状況に応じて複数のパターンがあり、状況に応じて制御手段30が複数のテストパターンから必要なテストパターンを読み出して使用する。
R検出手段17は、赤色の光を発し、その反射光を検出する光学センサーである。G検出手段18は、緑色の光を発し、その反射光を検出する光学センサーである。B検出手段19は、青色の光を発し、その反射光を検出する光学センサーである。これらの検出手段は、記録媒体に記録された画像の濃度を各検出手段の検出範囲で検出し、その結果を制御手段30に出力する。制御手段30は、この検出結果に基づいて演算し、記録ヘッドの吐出タイミングを可変することで、記録する画像品質を良くする。
図5は、テストパターンの記録とその検出の動作を説明するフローチャートである。
ステップS1で第1のテストパターンを印刷する。このテストパターンは粗い調整用のパターンである。次にステップS2で第1のテストパターンを検出手段で検出する。ズレ量を変えた夫々のパターンで複数回検出して、その平均値を演算して、そのテストパターンの濃度とする。この演算結果を、ズレ量を変えた夫々のパターン毎に対応させてRAM32に記憶する。
次に、ステップS3で、残りのインク色のテストパターンの位置まで記録媒体をフィードさせる。次に、ステップS4では、ステップS2と同様に夫々のパターンの濃度を検出してRAM32に記憶する。まだ残りが有れば、ステップS3とステップS4によって、粗い調整用のパターンすべてを検出する。
次に、ステップS5では、RAM32に記憶された、色毎に、またズレ量毎に記憶されたデータを演算する。この演算は、最小二乗法などによって、曲線を推定する。往路と復路が一致していれば、ドットが重なる。理想的には、ドットが完全に重なる位置であり濃度が一番低くなる。ズレが大きくなるにしたがって濃度が高くなる。この濃度の変化は、ズレ量に応じて変化する。パターンによって、さらに1周期ずれた場合はまた、重なることになるが、周期の長いパターンを使うことで、これを防止する。この推定した曲線の最少濃度のピークを求め、そのピークに一番近い搬送方向の記録を制御できる最低解像度単位のズレ量を、粗い調整の仮の設定値とする。
次に、ステップS6では、まだ記録されていない位置に記録媒体をフィードする。
次に、ステップS7では、第2のテストパターンを印刷する。このテストパターンは細かい調整用のパターンである。次にステップS8で第2のテストパターンを検出手段で検出する。ズレ量を変えた夫々のパターンで複数回検出して、その平均値を演算して、そのテストパターンの濃度とする。この演算結果を、ズレ量を変えた夫々のパターン毎に対応させてRAM32に記憶する。
次に、ステップS9で、残りのインク色のテストパターンの位置まで記録媒体をフィードさせる。次に、ステップS10では、ステップS8と同様に夫々のパターンの検出をしてRAM32に記憶する。まだ残りが有れば、ステップS9とステップS10によって、細かい調整用のパターンすべてを検出する。
次に、ステップS11では、RAM32に記憶された、色毎に、またズレ量毎に記憶されたデータを演算する。この演算は、最小二乗法などによって、曲線を推定する。往路と復路が一致していれば、ドットが重なる。理想的なには、ドットが完全に重なる位置であり濃度が一番低くなる。ズレが大きくなるにしたがって濃度が高くなる。この濃度の変化は、ズレ量に応じて変化する。この推定した曲線の最少濃度のピークを求め、そのピークに一番近い搬送方向の記録を制御できる最低解像度単位のズレ量を、細かな最終的な設定値とする。
次に、ステップS12では、この最終的な設定値を、往復方向でドット位置を一致させる補正値として印刷に用いることができるようにセットする。
次に、ステップS13では、最終的な設定値が正常であるか否かを判断する。予め範囲が決められ、それと比較し、正常な値の範囲内ならばステップS14に、異常ならばステップS16に移行する。
次に、ステップS14では、記録媒体をフィードさせて、未使用の記録媒体をプラテン上にセットする。
次に、ステップS15では、最終的な設定値を用いた各色のテストパターンを印刷する。また合わせて、その値を印刷する。
ステップS16では、設定値が異常であるため、エラーを報知する。エラーの報知には、不図示であるが操作パネルのディスプレイに、「検出の結果に異常があるので、再度マニュアル操作で調整作業を行ってください。」というユーザーによる手動及び目視の確認を促すメッセージを表示する。または、ブザーによってエラーをユーザーに知らせる。また、異常のある設定値のままステップS15に移行して、調整後のパターンを記録し、それをユーザーの目視によって確認しても良い。所定時間、例えば1分間、ユーザーによる再設定が無ければ、自動で行った設定値が登録される。
走査方向に記録を制御できる最低解像度単位のズレ量でテストパターンを印刷し、最終的な設定値もこの最低解像度単位で設定値を決め、確認用のテストパターンを印刷する。ユーザーは、このテストパターン見て、仮に、修正したい場合は、操作パネルから再補正値を入力でき、その再補正値を最終的な設定値とすることができるようにしても良い。
図6は、検出結果の検証の第1例について説明する図である。横軸45は検出位置を示している。点線で示した位置48が仮に中心としたズレ量0の位置20の位置を示している。縦軸46は、検出手段による検出値を示している。2つの記録ヘッドの検出結果を比較した図である。また、検出時のノイズを除去するために前後の、例えば3位置や5位置などの、複数の検出値を平均した値を用いても良い。
一方の記録ヘッドの粗調整用の検出値40と微調整用の検出値41、他方の記録ヘッドの粗調整用の検出値42と微調整用の検出値47を示している。一方側の記録ヘッドの検出値は、位置48近辺で粗調整用の検出値40と微調整用の検出値41共にピークが一つある波形を示している。しかし、他方の記録ヘッドの粗調整用の検出値42は第1ピーク43、第2ピーク44の二つのピークが存在する。微調整用の検出値47はピークが一つである。このように2つのピークが存在するので、検出時に何らかしらの異常が有ったものと推定できる。ここでは2つの記録ヘッドの比較を行ったが、例えばカラー記録の場合には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色の記録ヘッドを用いる。その場合に、一つの記録ヘッドのみがこのように複数の、この例では2つの、ピークがある場合に、何かしら異常が有ったものと推定できる。この場合に、エラーを報知して、マニュアル操作にて確認することがより良いことをユーザーに知らせる。例えば、ノイズを除去したにも関わらずに、少なくとも1方にこのような複数のピークが現れる場合はエラーとする。もちろん、微調整用の検出値41が2つのピークを持っていてもエラーとする。このような許容範囲を予め記憶して、比較することができる。
図7は、検出結果の検証の第2例について説明する図である。横軸50は検出位置を示している。点線で示した位置51が仮に中心としたズレ量0の位置20の位置を示している。マゼンタMの検出結果であるピーク位置56、マゼンタMの検出結果であるピーク位置56、ライトシアンLCの検出結果であるピーク位置52、ライトマゼンタLMの検出結果であるピーク位置53、ブラックKの検出結果であるピーク位置54、シアンCの検出結果であるピーク位置55、マゼンタMの検出結果であるピーク位置56、イエローYの検出結果であるピーク位置57は夫々の色の記録ヘッドで記録したテストパターンの検出結果のピーク位置、すなわち、最適なズレ量を示す位置である。ブラックK以外はほぼ同じ位置に最適なズレ量を示す位置がある。ブラックKは最適なズレ量を示す位置が異なる。同一のキャリッジ3に搭載された記録ヘッドなので、このように結果が異なる場合には、何かしら問題が生じたと推定できる。このように、一つ、あるいは2つ以上でも良いのであるが、結果が異なる場合には、問題が生じたと判断する。例えば、記録する場合に、5ドット以上のズレが生じる場合は、画像の品質が悪くなるので、5ドット以上ずれた場合は問題があると判断する。好ましくは許容できるズレ量を2ドットとする。隣のライン程度ならば許容できるが、余りにも離れすぎると許容できなくなる。
本発明は、インクジェットプリンターに利用できる。
1 インクジェットプリンター
2 レール
3 キャリッジ
4 キャップ
5 無端ベルト
6 モーター
7 プラテン
8 アフターガイド
9 搬送ローラー
10 キャリッジベース
11 シアン色用の記録ヘッド
12 マゼンタ色用の記録ヘッド
13 イエロー色用の記録ヘッド
14 ブラック色用の記録ヘッド
15 ライトシアン色用の記録ヘッド
16 ライトマゼンタ色用の記録ヘッド
17 R検出手段
18 G検出手段
19 B検出手段

Claims (3)

  1. インクを記録媒体に吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録ヘッドを搭載し、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に前記記録ヘッドを往復走査するキャリッジと、前記記録ヘッドの走査方向に沿い、前記往復走査される前記記録ヘッドに対向する位置に配置され、前記記録媒体を支持するプラテンと、前記キャリッジに搭載され、前記記録媒体に記録される画像の濃度を検出するセンサーと、を具備し、前記記録ヘッドの前記往復走査の往路と復路とで、前記記録媒体に形成するドットの位置を前記走査方向の解像度単位で相対的に変えるテストパターンを前記記録媒体に記録し、前記センサーによって前記テストパターンの濃度を読取り、前記往路と前記復路とで前記記録媒体上の同じ位置に前記ドットを形成する吐出タイミングを演算し、該演算された前記吐出タイミングに基づいて画像を記録する記録装置において、
    前記テストパターンは前記ドットを記録する記録部分と記録しない非記録部分が前記走査方向に交互に複数回繰り返されて記録されたものであり、
    前記記録部分と前記非記録部分とで構成される周期が長い第1テストパターンと、該第1テストパターンより周期が短い第2テストパターンを含む前記テストパターンを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記テストパターンから前記第1テストパターンを取得して前記記録媒体に記録し、該記録された前記第1テストパターンの濃度を前記センサーによって検出し、前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置を演算し、
    前記記憶手段に記憶された前記テストパターンから前記第2テストパターンを取得して、前記演算によって求めた前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置を中心として、前記ドットを形成する位置を前記解像度単位で相対的に変えることにより、前記第2テストパターンを前記記録媒体に記録し、該記録された前記第2テストパターンの濃度を前記センサーによって検出し、前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置を演算し、該第2テストパターンに基づいて取得した前記濃度が最低となる前記記録媒体に形成する前記ドットの位置に基づいて前記吐出タイミングを演算する制御手段を備え、
    前記記録ヘッドは前記インクの色毎に備わり、
    前記制御手段は、前記記録ヘッド毎に前記テストパターンを記録し、前記記録ヘッド毎に記録されたテストパターンの前記センサーによる検出結果を取得し、前記記録ヘッドのうちの一つの記録ヘッドによって記録されたテストパターンの前記センサーによる検出結果と、前記記録ヘッドのうちの他の記録ヘッドによって記録されたテストパターンの前記センサーによる検出結果との差が、予め決められた基準値の許容範囲内である場合は、該演算された前記吐出タイミングに基づいて画像を記録し、予め決められた基準値の許容範囲外である場合は、許容範囲外であることを報知することを特徴とする記録装置。
  2. 前記許容範囲は、前記記録ヘッド毎に求める前記往路と前記復路とで前記記録媒体上の同じ位置に前記ドットを形成するための夫々の前記吐出タイミングの差が、前記走査方向に5ドット以内の位置に前記ドットを形成する前記吐出タイミングの差であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記テストパターンは前記インクの色毎に記録され、
    前記センサーは少なくとも前記インクの色に対応する光源毎に設けられ、
    前記光源は、ブラック色の前記インクの色材に対して青色のLED、シアン色の前記インクの色材に対して赤色のLED、マゼンタ色の前記インクの色材に対して緑色のLED、黄色の前記インクの色材に対して青色のLEDであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
JP2015062835A 2015-03-25 2015-03-25 記録装置 Expired - Fee Related JP6358708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015062835A JP6358708B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015062835A JP6358708B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016182679A JP2016182679A (ja) 2016-10-20
JP6358708B2 true JP6358708B2 (ja) 2018-07-18

Family

ID=57241348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015062835A Expired - Fee Related JP6358708B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6358708B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6950219B2 (ja) 2017-03-23 2021-10-13 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置、及び液滴吐出装置のパターン読取方法
JP2020131665A (ja) 2019-02-25 2020-08-31 株式会社沖データ 記録装置及び補正方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02243373A (ja) * 1989-03-17 1990-09-27 Hitachi Ltd 印刷位置ずれ補正方法及び該方法を実施する印刷装置
JPH07148978A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Canon Inc 記録装置
JP4529396B2 (ja) * 2003-09-18 2010-08-25 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、テストパターン、及び印刷方法
US7390073B2 (en) * 2005-07-29 2008-06-24 Lexmark International, Inc. Method and apparatus for performing alignment for printing with a printhead
JP6203509B2 (ja) * 2013-03-15 2017-09-27 株式会社Okiデータ・インフォテック 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016182679A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6203509B2 (ja) 記録装置
WO2014178201A1 (ja) 記録装置
JP5473435B2 (ja) 記録装置の制御方法
JP2009172946A (ja) 画像形成装置
JP2011201076A (ja) 補正値取得方法、補正値取得プログラム、及び、液体噴出記録装置
JP2011005661A (ja) 記録装置および記録位置調整方法
JP6408946B2 (ja) 記録装置
JP6358708B2 (ja) 記録装置
JP3815055B2 (ja) プリント媒体搬送装置およびプリンタ
JP6374328B2 (ja) 記録装置
JP6284858B2 (ja) インクジェットプリンター
US9259917B2 (en) Inkjet recording apparatus and recording position adjustment method
JP6042752B2 (ja) 記録装置
US8342630B2 (en) Recording apparatus and recording position adjustment method
JP5915166B2 (ja) 印刷装置、及び、補正方法
US20100265293A1 (en) Transporting method and recording apparatus
JP2016141049A (ja) 記録装置
JP2011056833A (ja) 記録装置および搬送誤差補正値取得方法
JP6203663B2 (ja) インクジェットプリンター
KR100514747B1 (ko) 잉크젯 프린터의 바닥용지 피딩량 보정방법
JP2016159525A (ja) 記録装置
JP2015091667A (ja) インクジェット記録装置および記録位置調整方法
JP2006159726A (ja) インクジェット記録装置
JP2016078279A (ja) 記録装置および記録方法
JP2008302659A (ja) インクジェット記録装置および搬送制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6358708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees