JP6356619B2 - 波長フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ波長が可変な導波路型の波長フィルタに関する。
光通信分野における基幹部品の1つに、可変は超フィルタがある。例えば、ファイバが接続されたファイバピッグテール型可変波長フィルタとして、透過波長が場所によって異なるフィルタを回転・移動して波長可変する可変波長フィルタがある。また、グレーティングを回転させる可変波長フィルタや、ピエゾを用いたAO(Acoustic Optics)フィルタがある。また、エタロン干渉計のギャップをメカニカルに変え、液晶を充填して電圧制御する可変波長フィルタなどがある。また、面型の可変波長フィルタとしては、液晶を偏光子で挾んだ構成の可変波長フィルタなどがある。
しかし、透過スペクトル/バンド幅と可変波長幅は100程度であり、スペクトル幅が狭く、消光比が高く、大きく可変できる可変波長フィルタはない。また、上述した可変波長フィルタは、波長が可変できるため、温度変化に対してもフィルタの透過波長が大きく変化してしまうという欠点を有していた。また、これらの可変波長フィルタは、消光比が低いという欠点があった。
一方、光通信で用いられる波長固定のフィルタであるアレイ導波路格子は、スペクトルバンド幅を非常に狭くすることも可能であり、スペクトルの形状を導波路の設計によって調整可能である。また、アレイ導波路格子は、フィルタの消光比は60dB以上と非常に高く、広く通信の分野で用いられている。さらに、アレイ導波路格子に三角の溝を設け、樹脂を充填したアサーマルアレイ導波路格子は、温度が変化してもスペクトルの透過波長は変化しないという優れた特徴を有している(特許文献1参照)。
特許第3436937号公報
しかしながら、上述したアレイ導波路格子では、これまで固定のフィルタしか作製できなかった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、アレイ導波路格子によりフィルタ波長が可変な波長フィルタが構成できるようにすることを目的とする。
本発明に係る波長フィルタは、クラッドおよびコアから構成されて基板の上に形成された導波路から構成され、一定の光路長差を有する複数の導波路からなるアレイ導波路、アレイ導波路の光入出力端に接続された2つのスラブ導波路を備えたアレイ導波路格子と、アレイ導波路またはスラブ導波路に導波方向を横切る方向に延在して形成された溝部と、溝部の導波方向に向かい合う2つの側壁に形成された配向膜と、配向膜の内側の溝部に充填された液晶と、溝が延在する長手方向を横切る方向の電界を液晶に印加する電界印加手段とを備え、溝部は、アレイ導波路の導波路長が長くなる外側ほど平面視の幅が広く形成されている。
上記波長フィルタにおいて、2つの溝部を備え、一方の溝部に充填された液晶の配向方向と、他方の溝部に充填された液晶の配向方向とは、導波方向に垂直な面上で互いに垂直な関係とされ、電界印加手段は、導波方向に電界を印加すればよい。
上記波長フィルタにおいて、電界印加手段は、基板の法線方向に電界を印加する構成としても良い。
上記波長フィルタ、複数の溝部を備え、隣り合う導波路の長さの差をΔLWGとし、溝の隣り合う導波路部分の幅の差をΔLLCとしたとき、液晶を充填した溝を備えるアレイ導波路格子のピーク波長λcを与える以下の式(A)における整数mを用いた以下の式(B)を満足す
上記波長フィルタにおいて、液晶は、ネマチック液晶または強誘電性液晶であればよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、アレイ導波路格子によりフィルタ波長が可変な波長フィルタが構成できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1における波長フィルタの構成を示す平面図である。 図2は、本発明の実施の形態1における波長フィルタの一部構成を示す断面図である。 図3は、電極層113a,113bに対する電圧印加の構成を示す構成図である。 図4は、液晶114の配向状態を説明するための説明図である。 図5は、液晶114の配向状態を説明するための斜視図である。 図6は、実施の形態1における波長フィルタの波長の電圧依存性を示す特性図である。 図7は、本発明の実施の形態2における波長フィルタの構成を示す平面図である。 図8は、本発明の実施の形態2における波長フィルタの一部構成を示す断面図である。 図9は、液晶214の配向状態を説明するための説明図である。 図10は、実施の形態2における偏波毎の波長変化を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について図1,図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における波長フィルタの構成を示す平面図である。図2は、本発明の実施の形態1における波長フィルタの一部構成を示す断面図である。なお、図2では、導波路断面を簡略化して示している。
この波長フィルタは、基板101の上に形成されたアレイ導波路102、アレイ導波路102の光入出力端に接続された2つのスラブ導波路103,スラブ導波路104を備えたアレイ導波路格子より構成されている。また、スラブ導波路103には入力用チャネル導波路105が接続している。一方、スラブ導波路104には、出力用チャネル導波路106が接続している。これらの導波路は、クラッドおよびコアから構成されて基板101の上に形成された導波路から構成されている。また、移相用のアレイ導波路102は、一定の光路長差を有する複数のチャネル導波路から構成されている。
また、この波長フィルタは、スラブ導波路103の導波方向151を横切る方向に延在して形成された溝部111a,111bを備える。実施の形態1では、スラブ導波路103に溝部111a,111bを備える場合について示しているが、これに限るものではなく、アレイ導波路102,スラブ導波路104に溝部を設けるようにしてもよい。
ここで、溝部111a,111bは、アレイ導波路102の導波路長が長くなる外側ほど平面視の幅が広く形成されている。例えば、平面視で三角形とされていれば良い。この場合、アレイ導波路102の導波路長が短くなる方向の内側端においては、幅が0となる。
また、溝部111a,111bの導波方向151に向かい合う2つの側壁には、配向膜112a,112bが形成され、配向膜112の内側の溝部111a,111bには、液晶114が充填されている。また、実施の形態1では、上述した向かい合う2つの側壁の各々において、配向膜112a,112bと側壁との間に、電極層113a,113bが形成されている。電極層113a,電極層113bにより、これらに挾まれた液晶114に電界を印加可能としている。これら電極層により、溝部111a,111bの溝が延在する長手方向を横切る方向の電界を液晶114に印加する電界印加手段を構成している。
上述した実施の形態1の波長フィルタは、アサーマルアレイ導波路格子のアサーマル溝に、樹脂の代わりに液晶を充填し、ここに電界を印加可能とした構成である。
ここで、実施の形態1における波長フィルタの製造方法について、簡単に説明する。まず、よく知られた作製技術により、基板101の上に、アレイ導波路102、スラブ導波路103、スラブ導波路104、入力用チャネル導波路105、出力用チャネル導波路106を形成する。例えば、シリコン細線導波路から構成する場合、SOI(Silicon on Insulator)基板を用い、埋め込み絶縁層を下部ラッドとし、表面シリコン層を公知のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングして各コア形状を形成し、この上に、酸化シリコンを堆積して上部クラッドとすれば良い。
次いで、所定の箇所に溝部を形成する。実施の形態1では、スラブ導波路103に、溝部111a,111bを形成する。次に、スパッタ法などにより全域に透明電極材料層を形成する。透明電極材料としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)であればよい。スパッタのプラズマの回り込みにより、溝部111a,111bの壁面にも透明電極材料の層が形成され、電極層113a,113bとなる。溝幅が50μm以下で、溝深さが40μm以上となると、透明電極材料は溝部111a,111bの底面では、膜が形成されるが、酸素不足により非常に高抵抗となり、壁面の電極層113a,113bは、ショートすることはない。
次に、光配向膜材料を回転塗布法により塗布し、乾燥および硬化させることで光配向膜を形成する。光配向膜材料としては、例えば、よく知られたポリイミドによる配向膜材料を標準条件で塗布した。回転塗布法により、均一に溝壁面に配向膜112a,112bが形成できる。
次に、基板101の平面の法線方向に対して斜め上20°〜30°の角度で、溝部111a,111bに水平および垂直な紫外線の直線偏波を照射する。この照射において、実施の形態1では、一方の溝部111aには垂直、他方の溝部111bには水平の偏波を照射する。これらの照射領域の区別は、遮光マスクを用いて光を遮断して、各々片方のみに照射することで実施すれば良い。
光照射は空気中よりもガラスに屈折率が近い液体中で行うと、効率よくUV光を溝壁面に照射できる。光照射が終了したら、導波路上に封止ガラスを配置し、周囲を樹脂封止する。次に、一部の封止ガラスに開けた穴から、液晶ディスプレイで用いられるネマチック液晶を溝部111a,111bに充填する。
充填した液晶114は、配向膜の配向方向に対して垂直に配向する。従って、溝部111aの液晶114は、導波方向に垂直な面上で溝延在方向に配向し、溝部111bの液晶は、導波方向に垂直な面上で基板101に垂直な方向に配向する。なお、溝部111aの液晶114の配向方向と、溝部111bの液晶114と配向方向は、導波方向に垂直な面上で互いに垂直な関係とされていれば良い。
以上の説明から分かるように、実施の形態1では、充填されている液晶の配向方向が互いに垂直な関係となっている1対の溝部111a,溝部111bを備え、各々の溝部において導波方向に電界が印加可能とされていることが重要である。なお、1対の溝部111a,溝部111bは、1組に限らず、複数組設けてもよい。また、図3の(a)に示すように、溝毎に分かれている電極層113a,113bに対し、直列に電圧を印加してもよく、図3の(b)に示すように、各電極層113a,113bに対し、並列に電圧を印加してもよい。
上述したように各々配向している液晶114に、電極層113a,113bを用いて電圧(電界)を数V印加すると、図4,図5に示すように、液晶が傾く。図4の(a),(b),(c),(d)は、基板101平面に対して法線方向に配向している液晶114が、電圧印加によって傾いていく状態を示す、導波方向に垂直な断面図。また、図4の(a’),(b’),(c’),(d’)は、液晶114が基板101の平面に平行な平面内で溝延在方向に配向している液晶が電圧印加によって傾いていく状態を示す、基板平面に平行な断面図である。また、図5の(a)は、溝延在方向に平行に配向している液晶分子501の状態を示す斜視図、図5の(b)は、基板平面の法線方向に配向している液晶分子501の状態を示す斜視図である。
上述した各図により、電圧を印加することによって液晶が傾いていく様子が分かる。ここで、導波路に入った光にはTEとTMとがあり、TE偏波は溝に平行な液晶の屈折率を感じ、TM偏波は基板に垂直はな偏波を感じる。従って、どちらの偏波でも屈折率の変化を感じることにより、偏波無依存でフィルタの透過スペクトルを変えることができる。
液晶114の屈折率neの温度依存性は、dn/dT=4〜10×10-4であるので、以下の式(1)の関係を満足させることにより、アサーマルの効果を発現し、温度を変化させても波長は変化しないが、電圧を変えると波長が変化させることができる。
ΔLWGは隣接導波路との光路長差、ΔLLCは溝における隣接導波路との光路長差、neLCは液晶の異常光の屈折率、ncは導波路コアの屈折率、Tは温度である。
式(1)において、dn/dTは、それぞれの屈折率の温度依存性であり、石英ガラスからなるコアのdn/dTは8×10-8/℃、液晶のdn/dTは−4〜−10×10-6/℃である。従って、ΔLWG/ΔLLCを50〜100に設定することにより、液晶を充填しても、アサーマル化を図ることができる。
しかしアサーマルの条件内ではΔLLcを大きくできないので、可変波長幅は10nm以下と制限される。
ここで、液晶をアサーマル溝に充填したアサーマルAWG(arrayed waveguide grating)の透過スペクトルのピーク波長は、以下の式(2)で与えられる。
ΔLWGは隣り合う導波路の長さの差、ΔLLCは、溝の隣り合う導波路部分の幅の差、neLCは、溝に充填されている液晶の異常光の屈折率、ncは導波路を構成するコアの屈折率である。また、mは、整数である。
例えば、通信波長帯では、各パラメータを次に示すように設定する。ΔLWG=35μm、ΔLLC=35/34μm、m=30〜34,比較的Δnの大きな液晶 例えば、シアノ系ネマチック液晶(メルク社製 BL-009)の屈折率neLC=1.8098,通常光の屈折率noLC=1.5288であるので、電圧を印加すると屈折率は、1.8098〜1.5288に変化させることができる。通常、ピーク波長は1520〜1560nmの範囲であるので、この範囲に入るのはm=34であることが分かる。
アサーマル条件から外れても構わなければ、ΔLLCを大きくすると可変幅は大きくできる。可変波長幅を広くするには、このアサーマルの条件を取り払ってしまえば、可変波長幅を数10nmとすることもできる。液晶114としてメルク社製 BL-009を用い、波長が温度に依存しない条件とした場合の波長と印加電圧との関係を図6の(a)に示す。また波長が温度に依存する条件とした場合の波長と印加電圧との関係を図6の(b)に示す。これらは、実施の形態1における波長フィルタの波長の電圧依存性である。温度無依存とすると、可変幅は約9nmであり、温度無依存の条件としない場合、50nm以上可変することができる。
上述した温度無為損の条件では、液晶の屈折率の温度依存性はアレイ導波路の石英ガラスの屈折率の温度依存性により補償されて、温度が変化しても波長は変化せず、電圧のみで透過波長は変化する。この場合、液晶と石英ガラスの温度依存性は互いに相殺される。
以上に説明したように、実施の形態1によれば、いわゆるアサーマル溝に液晶を充填するようにしたので、アレイ導波路格子によりフィルタ波長が可変な波長フィルタが構成できるようになる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図7,図8を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態2における波長フィルタの構成を示す平面図である。また、図8は、本発明の実施の形態2における波長フィルタの一部構成を示す断面図である。なお、図8では、導波路断面を簡略化して示している。
この波長フィルタは、基板201の上に形成されたアレイ導波路102、アレイ導波路102の光入出力端に接続された2つのスラブ導波路103,スラブ導波路104を備えたアレイ導波路格子より構成されている。また、スラブ導波路103には入力用チャネル導波路105が接続している。一方、スラブ導波路104には、出力用チャネル導波路106が接続している。これら導波路の構成は、前述した実施の形態1と同様である。
実施の形態2では、スラブ導波路103の導波方向151を横切る方向に延在して形成された溝部211を備える。溝部211は、スラブ導波路103に形成している。なお、溝部211は、アレイ導波路102,スラブ導波路104に溝部を設けるようにしてもよい。
ここで、溝部211は、アレイ導波路102の導波路長が長くなる外側ほど平面視の幅が広く形成されている。例えば、平面視で三角形とされていれば良い。この場合、アレイ導波路102の導波路長が短くなる方向の内側端においては、幅が0となる。
また、溝部211の導波方向151に向かい合う2つの側壁には、配向膜112a,112bが形成され、配向膜112の内側の溝部211には、液晶214が充填されている。また、実施の形態2では、溝部211を形成したスラブ導波路103の上に電極層202を形成している。電極層202の上には、封止ガラス203を配置している。例えば、電極層202を形成した封止ガラス203を用いれば良い。
また、実施の形態2では、例えば導電性シリコンから基板201を構成し、基板201を、電極層202に対向する他方の電極としている。実施の形態2では、電極層202と基板201とにより、これらに挾まれた液晶214に電界を印加可能としている。これらの電極構造により、溝部211の溝が延在する長手方向を横切る方向の電界を液晶214に印加する電界印加手段を構成している。
上述した実施の形態2の波長フィルタも、アサーマルアレイ導波路格子のアサーマル溝に、樹脂の代わりに液晶を充填し、ここに電界を印加可能とした構成である。また、実施の形態2では、溝部211の延在する方向に液晶214を配向させる。この状態では、液晶214は、基板201の平面に平行に配向した状態となる。
前述した実施の形態1と同様に、溝部211を形成した後、光配向膜材料を塗布し、乾燥および硬化させることで光配向膜を形成し、紫外線照射により、液晶214を溝延在方向に光配向させる。また、基板201をグランド電極とし、電極層202に電圧を印加する。
実施の形態2において、電界を印加していない状態では、図9の(a)に示すように、基板201の平面に平行な方向に配向している。これに対し、電界を印加すると、印加した電圧(電界)が大きくなるにつれ、図9の(b),(c)と、配向方向が変化し、図9の(d)に示すように、基板201の平面に対して法線方向に配向する。このため、TE偏波は、液晶201の屈折率が通常光no→異常光neとなるように感じ、TM偏波は液晶の屈折率がne→noとなるように感じる。このため、実施の形態2におけるアレイ導波路格子は、TE,偏波とTM偏波で透過波長が異なり、各々が電圧を印加するにしたがって、λ1→λ2、λ2→λ1と変化する。この変化を、図10に示す。図10において、(a)は、TE偏波の波長変化を示し、(b)は、TM偏波の波長変化を示している。
以上に示したように、実施の形態2においても、いわゆるアサーマル溝に液晶を充填するようにしたので、アレイ導波路格子によりフィルタ波長が可変な波長フィルタが構成できるようになる。
以上に説明したように、本発明によれば、アレイ導波路格子によりフィルタ波長が可変な波長フィルタが構成できるようになる。本発明では、従来のアサーマルAWGの樹脂を充填するための溝に液晶を充填し、電極を形成することより、温度が変化しても波長がシフトせず、電圧を印加すると波長が変化する導波路型可変の波長フィルタが実現できる。また、アサーマル条件としない場合においても、スペクトル幅が狭く、消光比が高いフィルタを50nm以上可変できる可変波長フィルタを実現できる。また、実施の形態1に示したように、隣り合う溝における液晶を、各々垂直に配向した状態とすることで、偏波無依存とすることができる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。導波路は、シリコン細線導波路に限らず、ガラス導波路から構成しても良いことは、言うまでも無い。また、液晶は、ネマチック液晶に限らず、強誘電性液晶であってもよい。
101…基板、102…アレイ導波路、103…スラブ導波路、104…スラブ導波路、105…入力用チャネル導波路、106…出力用チャネル導波路、111a,111b…溝部、112a,112b…配向膜、113a,113b…電極層、114…液晶。

Claims (4)

  1. クラッドおよびコアから構成されて基板の上に形成された導波路から構成され、一定の光路長差を有する複数の導波路からなるアレイ導波路、前記アレイ導波路の光入出力端に接続された2つのスラブ導波路を備えたアレイ導波路格子と、
    前記アレイ導波路または前記スラブ導波路に導波方向を横切る方向に延在して形成された溝部と、
    前記溝部の導波方向に向かい合う2つの側壁に形成された配向膜と、
    前記配向膜の内側の前記溝部に充填された液晶と、
    前記溝が延在する長手方向を横切る方向の電界を前記液晶に印加する電界印加手段と
    を備え、
    前記溝部は、前記アレイ導波路の導波路長が長くなる外側ほど平面視の幅が広く形成され
    複数の前記溝部を備え、
    隣り合う導波路の長さの差をΔL WG とし、前記溝部の隣り合う導波路部分の幅の差をΔL LC としたとき、
    液晶を充填した前記溝部を備える前記アレイ導波路格子のピーク波長λ c を与える以下の式(A)における整数mを用いた以下の式(B)を満足する
    ことを特徴とする波長フィルタ。
  2. 請求項1記載の波長フィルタにおいて、
    2つの前記溝部を備え、
    一方の前記溝部に充填された液晶の配向方向と、他方の前記溝部に充填された液晶の配向方向とは、導波方向に垂直な面上で互いに垂直な関係とされ、
    前記電界印加手段は、導波方向に電界を印加する
    ことを特徴とする波長フィルタ。
  3. 請求項1記載の波長フィルタにおいて、
    前記電界印加手段は、前記基板の法線方向に電界を印加する
    ことを特徴とする波長フィルタ。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の波長フィルタにおいて、
    前記液晶は、ネマチック液晶または強誘電性液晶である
    ことを特徴とする波長フィルタ。
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