JP6356320B1 - 孵化抑止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】卵に投下するだけで作業を終えることができるだけでなく、投下した際の衝撃で卵が割れないように工夫を施した孵化抑止用冷却材を提供する。【解決手段】卵20を冷却することによって孵化できない状態とする孵化抑止用冷却材10において、孵化抑止用冷却材10を、水と融点降下剤とゲル化剤との混合物の氷結体からなるものとする。融点降下剤としては、エタノールを、3〜30重量%の割合で混合することが好ましい。ゲル化剤としては、ゼラチンを、0.5〜5重量%の割合で混合することが好ましい。【選択図】 図1

Description

本発明は、卵を冷却することによって孵化できない状態とする孵化抑止用冷却材と、この孵化抑止用冷却材を用いた孵化抑止方法とに関する。
近年、日本各地において、鳥による被害(鳥害)が問題視されるようになってきており、様々な鳥害対策が試されている。例えば、カツオドリ目ウ科に分類されるカワウ(河鵜)は、全国の河川や沼湖等に生息する大型の魚食性水鳥であるが、これによる魚類の捕食が水産業に与える被害が問題となっている。このため、カワウ等の害鳥の個体数を減らす取り組みを行う自治体も増加している。
害鳥の個体数を減らす方法としては、主に、駆除する方法と、繁殖を抑制する方法とが挙げられる。このうち、駆除する方法では、仮にその害鳥が狩猟可能な狩猟鳥に指定された種であったとしても、その狩猟期間や狩猟地域が鳥獣保護法で制限されていること等がネックとなり、個体数を思うように減らすことができないのが実情である。このため、鳥害対策としては、繁殖を抑制する方法が注目されている。
害鳥の繁殖を抑制するためには、害鳥の巣を落とすことや、害鳥が巣をつくる木を切り倒せばよいというように単純に考えられがちであるが、このような方法では思うような結果が得られないことが多い。というのも、巣を落とす等すれば、巣内の雛は死に、卵は割れて孵化できない状態になるものの、カワウ等の害鳥の親鳥は、雛が死んだり、卵が割れたりしていることを認識すると、その繁殖期のうちに別の巣をつくって卵を新たに産むからである。カワウ等の害鳥は、繁殖期間が長く、繁殖力が強い種であるケースが多い。
このことから、害鳥の繁殖を抑制するためには、孵化することのない卵を親鳥が育て続けるという状況(親鳥が巣に居ないうちに巣内の卵を孵化できない状態にしながらも、巣に帰ってきた親鳥が、卵が孵化できない状態となったことに気づかずに育て続ける状況)を作り出すことが効果的であると考えられている。このような実状に鑑みて、これまでには、巣内の卵を偽物の卵(擬卵)に置き換えるという方法も提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、巣内にドライアイスを投下し、巣内の卵を冷却することによって孵化できない状態とする方法も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2003−061553号公報 特開2008−289431号公報
ところが、カワウ等の害鳥は、樹の上等の高所に巣をつくるものが多かった。このため、上記の特許文献1のように、巣内の卵を擬卵に置き換える方法は、作業者が落下しないように安全性を確保しながら高所に登り、巣内の卵を回収して擬卵を置く必要がある等、その作業に手間を要するという欠点があった。また、上記の特許文献2のように、巣内の卵をドライアイスで冷却する方法は、ドライアイスが硬い塊状のものであるため、巣内にドライアイスを投下した際の衝撃で卵が割れてしまい、巣に帰ってきた親鳥が、卵が孵化できない状態となったことに気づいてしまう虞があった。
加えて、上記の特許文献2のように、ドライアイスを用いて卵を冷却する方法では、ドライアイスが硬い塊状であるため、ドライアイスと卵との接触面積を広く確保しにくく、孵化を抑止できる低温領域まで卵を十分に冷却できない虞もあった。さらに、カワウ等の害鳥は都市部から離れた場所に生息していることが多いことに加えて、そのような場所ではドライアイスが入手しにくいところ、上記の特許文献2のように、ドライアイスを用いる方法は、その現場が都市部近郊(ドライアイスが入手しやすい場所)に制限されやすいという欠点も有していた。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、卵に投下するだけで作業を終えることができるだけでなく、投下した際の衝撃で卵が割れないように工夫を施した孵化抑止用冷却材を提供することを目的とする。また、本発明は、卵との接触面積を広く確保しやすく、卵を孵化できなくなる低温領域までより確実に冷却することができる孵化抑止用冷却材を提供することも目的とする。さらに、本発明は、都市部から離れた現場でも使用しやすい孵化抑止用冷却材を提供することも目的とする。さらにまた、本発明は、この孵化抑止用冷却材を用いた孵化抑止方法を提供することも目的とする。
上記課題は、
卵を冷却することによって孵化できない状態とする孵化抑止用冷却材であって、
水と融点降下剤とゲル化剤との混合物の氷結体からなることを特徴とする孵化抑止用冷却材
を提供することによって解決される。
本発明の孵化抑止用冷却材は、卵に投下するだけで作業を終えることができるものとなっている。また、本発明の孵化抑止用冷却材は、ゲル化剤を含んでおり、硬い塊状ではなく、ある程度柔らかい状態(柔軟性及び粘性を有するゼリー状の状態)で氷結するようになっている。このため、本発明の孵化抑止用冷却材は、投下した際に大きな衝撃が卵に加わりにくく、卵に割れ等を生じにくいものとなっている。したがって、本発明の孵化抑止用冷却材は、卵のある巣からある程度高い箇所(巣よりも4〜5m程度高い箇所)から投下することも可能であり、後述するように、無人航空機での投下も十分に可能なものとなっている。
さらに、本発明の孵化抑止用冷却材は、上記のように、卵に割れ等を生じにくいものであることに加えて、水をベースとした氷結体であり、時間が経過すると溶け落ち、巣内にその痕跡が殆ど残らないものとなっている。このため、本発明の孵化抑止用冷却材で冷却した卵の親鳥に、その卵が孵化できない状態となっていることに気づかせることなく、繁殖期間が過ぎるまで、その卵を育て続けさせることも可能となっている。その結果、害鳥の繁殖を抑え、害鳥の個体数を減らしていくことが可能になる。
さらにまた、本発明の孵化抑止用冷却材は、上記のように、ある程度柔らかい状態で氷結したものとなっているため、卵に投下した際に、卵の殻の外表面に沿って接触した状態となりやすく、卵との接触面積を広く確保することもできるものとなっている。加えて、本発明の孵化抑止用冷却材は、融点降下剤(温度低下剤)も含んでいる。このため、本発明の孵化抑止用冷却材は、孵化できなくなる低温領域まで卵の温度をより確実に低下させることも可能なものとなっている。そして、本発明の孵化抑止用冷却材は、水をベースとした氷結体であるため、水等の原料と冷却装置とを用意しておけば、現場やその周辺で作製することも可能であり、現場が都市部近郊に制限されないという利点も有している。
本発明の孵化抑止用冷却材において、融点降下剤は、水だけを凍らせた場合よりもその温度を低下させることができるものであれば、特に限定されない。このような融点降下剤としては、各種のものがあり得るが、調達のしやすさ等を考慮すると、食塩や、尿素や、エタノール等が好適である。しかし、本発明の孵化抑止用冷却材は、上記のように、時間が経過すると溶け落ちるところ、食塩や尿素によって十分な冷却効果を得ようとすると、周辺土壌に塩害や窒素過多の害が生じ得るほどの高濃度で添加する必要がある。このため、融点降下剤としては、エタノールを用いることが好ましい。エタノールは、周辺環境への害も殆どない。
ここで、上記のように、融点降下剤としてエタノールを用いる場合において、エタノールの添加量を少なくしすぎると、孵化抑止用冷却材の温度が低下しにくくなる虞がある。このため、前記混合物におけるエタノールの混合割合は、3重量%以上とすることが好ましい。前記混合物におけるエタノールの混合割合は、5重量%以上とすることがより好ましく、7重量%以上とすることがさらに好ましい。
一方、エタノールの添加量を多くしすぎると、孵化抑止用冷却材が、常温で引火してしまうものとなる虞があるだけでなく、孵化抑止用冷却材が家庭用冷凍庫では凍りにくくなって孵化抑止用冷却材の氷結に高性能な冷凍庫が必要になる虞や、氷結後の孵化抑止用冷却材が脆いシャーベット状になる虞もある。孵化抑止用冷却材がシャーベット状になると、孵化抑止用冷却材を卵に対する衝撃が小さいものとすることはできるものの、孵化抑止用冷却材が溶けやすく、加工や運搬や保管がしにくいものとなる虞がある。また、巣内に投下した孵化抑止用冷却材が細かく砕けて巣の内底部に偏在し、卵の全体(特に側面や上面)を効率的に冷却することができなくなる虞もある。このため、前記混合物におけるエタノールの混合割合は、30重量%以下に抑えることが好ましい。前記混合物におけるエタノールの混合割合は、20重量%以下に抑えることがより好ましく、15重量%以下に抑えることがさらに好ましい。
本発明の孵化抑止用冷却材において、ゲル化剤は、前記混合物の氷結体をゲル化(柔軟性及び粘性を有するゼリー状の状態とする)ことができるものであれば、特に限定されない。このようなゲル化剤としては、各種のものがあり得るが、調達のしやすさ等を考慮すると、ゼラチンや、寒天や、アガー等のゼリー状物質が好適である。しかし、本発明の孵化抑止用冷却材は、上記のように、卵に投下して時間が経過した後には、その痕跡が残らないように消失するか、親鳥に異物として認識されない状態になることが好ましいものであるところ、寒天やアガーは、常温では消失等しないため、親鳥に異物として認識される状態で巣内に残る虞がある。
このため、ゲル化剤としては、ゼラチンを用いることが好ましい。ゼラチンは、常温下において数時間程度で略完全に消失することに加えて、動物由来のものであるため、周辺環境に対する害も殆ど考えられない。
ここで、上記のように、ゲル化剤としてゼラチンを用いる場合において、ゼラチンの添加量を少なくしすぎると、ゼラチンによる上記効果が奏されにくくなり、ゼラチンを添加する意義が低下する。このため、前記混合物におけるゼラチンの混合割合は、0.5重量%以上とすることが好ましい。前記混合物におけるゼラチンの混合割合は、0.7重量%以上とすることがより好ましく、0.9重量%以上とすることがさらに好ましい。
一方、ゼラチンの添加量を多くしすぎると、孵化抑止用冷却材が硬いゴム状に固まって変形しにくくなり、孵化抑止用冷却材と卵との接触面積を確保しにくくなる場合があることが確認された。また、孵化抑止用冷却材を投下した際に卵に加えられる衝撃が大きくなる虞もある。このため、前記混合物におけるゼラチンの混合割合は、5重量%以下に抑えることが好ましい。前記混合物におけるゼラチンの混合割合は、3重量%以下に抑えることがより好ましく、2重量%以下に抑えることがさらに好ましい。
本発明の孵化抑止用冷却材は、その形態を特に限定されるものではなく、連続形状を為すものであってもよいが、この場合には、卵に投下した際に、卵と卵との隙間や、卵と巣との隙間等に、孵化抑止用冷却材が入り込みにくくなって、孵化抑止用冷却材と卵との接触面積を広く確保しにくくなる虞がある。このため、孵化抑止用冷却材は、多数の粒状体とすることが好ましい。これにより、上記の隙間にも孵化抑止用冷却材が入り込みやすくして、孵化抑止用冷却材と卵との接触面積を広く確保しやすくすることができる。
ここで、上記のように、孵化抑止用冷却材を多数の粒状体で構成する場合において、個々の粒状体の寸法を小さくしすぎると、その粒状体に加工する手間が増大するだけでなく、粒状体の比表面積が大きくなりすぎてしまい、個々の粒状体が完全に溶けるのに要する時間が短くなりすぎる(卵を必要な時間だけ冷却することができなくなる)虞もある。また、孵化抑止用冷却材が風に流されやすくなる等、狙った箇所に透過しにくいものとなる虞もある。このため、孵化抑止用冷却材を構成する個々の粒状体は、5mm角(粒状体が立方体を為さない場合には、その寸法の立方体と同じ比表面積を有する寸法。以下同じ。)以上とすることが好ましい。孵化抑止用冷却材を構成する個々の粒状体は、7mm角以上とすることがより好ましく、9mm角以上とすることがさらに好ましい。
一方、孵化抑止用冷却材を構成する個々の粒状体の寸法を大きくしすぎると、やはり、上記の隙間に孵化抑止用冷却材が入り込みにくくなって、孵化抑止用冷却材と卵との接触面積を広く確保しにくくなる虞がある。また、個々の粒状体が、卵に対する衝撃が大きなものとなり、卵に割れ等が生じやすくなる虞もある。このため、孵化抑止用冷却材を構成する個々の粒状体は、50mm角以下とすることが好ましい。孵化抑止用冷却材を構成する個々の粒状体は、40mm角以下とすることがより好ましく、30mm角以下とすることがさらに好ましい。
また、上記課題は、上述した本発明の孵化抑止用冷却材を用いた孵化抑止方法を提供することによっても解決される。本発明の孵化抑止用冷却材は、既に述べたように、卵に割れ等を生じにくく、卵のある巣から離れた箇所(巣からある程度高い箇所)からでも投下できるため、その投下作業を容易に行うことが可能である。特に、高所にある巣に対して孵化抑止用冷却材を投下し、巣内の卵を冷却する場合に採用すると好適である。
特に、本発明の孵化抑止方法は、巣内に対する孵化抑止用冷却材の投下に無人航空機(いわゆるドローン等)を用いる場合に好適に採用することができる。無人航空機を用いると、人が立ち入ることが困難な場所に生える樹木につくられた巣に対しても、孵化抑止用冷却材を容易に投下することが可能になるからである。例えば、人に追われて学習をしたカワウは、崖や急斜面等、人が容易には立ち入れない場所に生える樹木に巣をつくる傾向があるところ、無人航空機を用いると、このような場所に生える樹木の巣に対しても、孵化抑止用冷却材を容易に投下することができる。
以上のように、本発明によって、卵に投下するだけで作業を終えることができるだけでなく、投下した際の衝撃で卵が割れないように工夫を施した孵化抑止用冷却材を提供することが可能になる。また、本発明によって、卵との接触面積を広く確保しやすく、卵を孵化できなくなる低温領域までより確実に冷却することができる孵化抑止用冷却材を提供することも可能になる。さらに、本発明によって、都市部から離れた現場でも使用しやすい孵化抑止用冷却材を提供することも可能になる。さらにまた、本発明によって、この孵化抑止用冷却材を用いた孵化抑止方法を提供することも可能になる。
本発明の孵化抑止用冷却材を巣内の卵に投下した状態を示した図である。 本発明の孵化抑止用冷却材を、柄を用いて、高所にある巣内の卵に投下している様子を示した図である。 本発明の孵化抑止用冷却材を、無人航空機を用いて、高所にある巣内の卵に投下している様子を示した図である。
本発明の孵化抑止用冷却材及びそれを用いた孵化抑止方法の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。
1. 孵化抑止用冷却材及び孵化抑止方法の概要
図1は、本発明の孵化抑止用冷却材10を巣30内の卵20に投下した状態を示した図である。図2は、本発明の孵化抑止用冷却材10を、柄50を用いて、高所にある巣30内の卵に投下している様子を示した図である。図3は、本発明の孵化抑止用冷却材10を、無人航空機70を用いて、高所にある巣内の卵に投下している様子を示した図である。
本発明の孵化抑止用冷却材10は、図1に示すように、卵20の周囲に配した状態とし、その卵20を冷却することによって孵化できない状態とするものとなっている。カワウ等の卵は、その卵白部分が一旦凍った状態になると、その部分がゼリー状に変質し、その後、孵化器等で暖めても孵化できない状態となることが知られている。この点、本発明の孵化抑止用冷却材10は、卵20の卵白部分の少なくとも一部を凍らせることが可能な温度(以下、「卵白凍結温度」と呼ぶことがある。)、又は、卵白凍結温度近くまで、卵20を冷却することによって、卵20の孵化を抑止するものとなっている。
本発明の孵化抑止用冷却材10は、その使用場所や使用方法が限定されるものではないが、主に、害鳥の繁殖地である屋外での使用を想定したものとなっている。すなわち、本発明の孵化抑止用冷却材10は、図2に示すように、樹木100の上等に自然につくられた巣30内の卵20に対して、卵20や巣30を他の場所に移動等させることなく、その場で使用することを主に想定したものとなっている。このように、害鳥の繁殖地にある巣30内の卵20に孵化抑止用冷却材10をそのまま投入することにより、害鳥の繁殖抑制を効率的且つ効果的に行うことが可能である。
巣30内への孵化抑止用冷却材10の投入は、手で行ってもよいが、害鳥の巣30は、樹木の上等、人手の届かない高所にあることも多い。この場合において、巣30内に孵化抑止用冷却材10を投入しようとすると、作業者が高所に登る必要があり、作業の危険性が増大するだけでなく、作業の効率性も低下する。この点、図2に示すように、柄50の先端部(上端部)に取り付けた投下装置60に孵化抑止用冷却材10を収容し、地上の作業者200が柄50の下端部を操作して投下装置60を巣30の上側に移動させ、投下装置60から巣30内に孵化抑止用冷却材10を投下するようにすれば、作業者200が高所に登らなくても済むようになり、作業の危険性を低くすることができる。しかし、この方法では、柄50の操作に力を要し、操作が難しいことに加えて、柄50の届かない場所にある巣30に対しては、孵化抑止用冷却材10を投下することができない。
このため、高所にある巣30に対して孵化抑止用冷却材10を投下する際には、図3に示すように、無人航空機70(いわゆるドローン等)を用いることが好ましい。これにより、作業者200は、柄50(図2)等の重い部材を操作しなくても、コントローラ80を操作するだけで、無人航空機70に取り付けられた投下装置60を、狙った巣30の上側に移動させ、孵化抑止用冷却材10を巣30内に投下することが可能になる。また、柄50(図2)では届かないような高所にある巣30内の卵20に対しても、孵化抑止用冷却材10を投下することが可能になる。無人航空機70には、カメラ71を搭載することが好ましい。これにより、地上の作業者200は、手元のコントローラ80等に設けられたモニター等でカメラ71の画像を確認しながら無人航空機70を操作することができるようになり、無人航空機70の操作をより容易に行うことが可能になる。加えて、投下した孵化抑止用冷却材10が目標の巣30内に入る確率(命中率)を高めることも可能になる。
ただし、無人航空機70を用いて孵化抑止用冷却材10を投下する場合には、後述するように、巣30よりも上側にある程度離れた箇所から孵化抑止用冷却材10を投下する必要がある。ところが、孵化抑止用冷却材10を投下する始点(図3の例では、投下装置60の位置)から終点(図3の例では、巣30の位置)までの距離(以下、「投下距離」と呼ぶことがある。)を長くすると、その分、孵化抑止用冷却材10の降下(速度)が加速されるため、巣30まで到達したときの孵化抑止用冷却材10の速度が大きくなる。すなわち、巣30内の卵20に大きな衝撃が加わりやすくなるが、本発明の孵化抑止用冷却材10は、後述するように、ある程度柔らかい状態(柔軟性及び粘性を有するゼリー状の状態)のものであるため、投下距離を長くしても、卵20に衝撃が加わりにくいものとなっている。
2. 孵化抑止用冷却材
本発明の孵化抑止用冷却材10は、ある程度柔らかい状態(柔軟性及び粘性を有するゼリー状の状態)のものであるところ、その成分(原料)は、水と、融点降下剤と、ゲル化剤(ゼラチン)となっている。本発明の孵化抑止用冷却材10は、これらの原料を混ぜ合せた混合物を冷却して凍結(氷結)させることによって得られる。以下、本発明の孵化抑止用冷却材10の原料及び製造方法につき、詳しく説明する。
2.1 水
本発明の孵化抑止用冷却材10の原料のうち、水は、卵20の冷却に寄与することは勿論のこと、孵化抑止用冷却材10を嵩増しする作用も有しており、本実施態様においては、孵化抑止用冷却材10の主成分(主剤)となっている。このように、水を主剤として用いることによって、孵化抑止用冷却材10を周辺環境により優しいものとすることが可能になる。また、水は、調達しやすいだけでなく、その氷結体の加工を行いやすいといった利点をも有している。孵化抑止用冷却材10の原料として用いる水は、不純物を実質的に含まない純水である必要はなく、多少の不純物を含んだものであってもよい。本実施態様においては、水として水道水を用いているが、井戸水等の天然水を用いてもよい。
2.2 融点降下剤
融点降下剤は、その混合物の融点を下げ、その氷結体の表面温度を低下させる温度降下剤としての機能を有している。
既に述べたように、融点降下剤としては、調達のしやすさ等を考慮すると、食塩や、尿素や、エタノール等が好適である。本実施態様においては、調達のしやすさに加えて、孵化抑止用冷却材10を投下する現場の周辺環境等にも配慮し、エタノールを融点降下剤として採用している。
水と融点降下剤(エタノール)とゲル化剤との混合物におけるエタノールの混合割合は、ゲル化剤の種類や添加量等によっても異なり、特に限定されない。しかし、既に述べたように、それによる融点降下(温度降下)作用や、引火性等を考慮すると、その混合物におけるエタノールの混合割合は、3〜30重量%の範囲とすることが好ましい。本実施態様において、水と融点降下剤(エタノール)とゲル化剤との混合物におけるエタノールの混合割合は、10重量%としている。
2.3 ゲル化剤
ゲル化剤は、混合物の氷結体をゲル化(柔軟性及び粘性を有するゼリー状の状態とする)するためのものとなっている。既に述べたように、本実施態様においては、融点降下剤としてエタノールを用いるものであるところ、本実施態様の孵化抑止用冷却材におけるゲル化剤は、このエタノールとの関係において、以下の機能も発揮するようになっている。
すなわち、孵化抑止用冷却材の冷却能を高めるためには、エタノール(融点降下剤)の混合割合を高くした方が好ましいところ、既に述べたように、エタノールの混合割合を高くすると、氷結後の孵化抑止用冷却材10が脆いシャーベット状となって、孵化抑止用冷却材が加工や運搬や保管がしにくいものとなる虞や、巣内に投下した孵化抑止用冷却材が細かく砕けて巣の内底部に偏在し、卵の全体(特に側面や上面)を効率的に冷却することができなくなる虞もある。
この点、ゲル化剤を添加すると、エタノールの混合割合をある程度高くしても、孵化抑止用冷却材10のシャーベット化を防ぎ、氷結後の孵化抑止用冷却材10を、弾力性を有するゼリー状の状態とすることが可能になる。孵化抑止用冷却材10が弾力性のあるゼリー状の状態であると、卵20に対する衝撃を小さく抑えることができるのは勿論のこと、巣30内に投下した孵化抑止用冷却材10が巣30の内底部に偏在しない(巣30内に投下した孵化抑止用冷却材10が卵20の側部や上部に積み上がる)ようにし、卵20の全体を効率的に冷却することが可能になる。すなわち、巣30内に投下された孵化抑止用冷却材10を、卵20の外表面にまとわりつくように変形させながら(孵化抑止用冷却材10と卵20との接触面積を広く維持しながら)、卵20の上部から下部へゆっくりと移動させる(卵20の全体を満遍なく冷却する)ことが可能になる。
既に述べたように、ゲル化剤としては、調達のしやすさ等を考慮すると、ゼラチンや、寒天や、アガー等が好適である。本実施態様においては、調達のしやすさに加えて、卵への投下後における痕跡(親鳥に異物と認識されうる痕跡)の残りにくさ等も考慮し、ゼラチンをゲル化剤として使用している。
水と融点降下剤とゲル化剤(ゼラチン)との混合物におけるゼラチンの混合割合は、融点降下剤の種類や添加量等によっても異なり、特に限定されない。しかし、既に述べたように、孵化抑止用冷却材10を柔らかく変形しやすいものとすること等を考慮すると、その混合物におけるゼラチンの混合割合は、0.5〜5重量%の範囲とすることが好ましい。本実施態様において、水と融点降下剤とゲル化剤(ゼラチン)との混合物におけるゼラチンの混合割合は、1重量%としている。
2.4 冷却方法
水と融点降下剤とゲル化剤との混合物の冷却は、通常、冷凍機を用いて行われる。冷凍機による冷却温度(冷凍温度)は、限定されないが、冷凍温度が高すぎる(0℃に近すぎる)と、水と融点降下剤とゲル化剤との混合物が凍るまでに長時間を要するようになるばかりか、融点降下剤の影響によって十分に凍らない虞もある。また、冷凍機から取り出した直後の氷結体の表面温度は、冷凍温度に依存するため、より低温で冷却した方が孵化抑止用冷却材10の冷却能を高めることができる。
このため、水と融点降下剤とゲル化剤との混合物の冷凍温度は、−5℃以下とすることが好ましく、−10℃以下とすることがより好ましく、−15℃以下とすることがさらに好ましい。水と融点降下剤とゲル化剤との混合物の冷凍温度に特に下限はないが、低くしすぎると、特殊な冷凍機が必要となる。市販されている一般的な冷凍機の冷凍温度は、家庭用のものでは、−20〜−30℃程度までであり、業務用のものでも、−60〜−80℃程度までであるため、これらの一般的な冷凍機で実現できる程度に抑えることが好ましい。
2.5 成形方法
本発明の孵化抑止用冷却材10は、既に述べたように、多数の粒状体で構成することが好ましい。この点、本実施態様においても、孵化抑止用冷却材10は、図1に示すように、多数の粒状体で構成している。このように、孵化抑止用冷却材10を多数の粒状体で構成することによって、孵化抑止用冷却材10が、卵20と卵20との隙間や、卵20と巣30との隙間等に入り込みやすくなるため、孵化抑止用冷却材10と卵20の外表面との接触面積を広く確保し、卵20を効率的に冷却することが可能になる。また、卵20に孵化抑止用冷却材10を投下した際に卵20に加えられる衝撃を小さくすることも可能になる。
この粒状体への成形は、水と融点降下剤とゲル化剤との混合物の氷結物が得られた後、その氷結物を破砕等することにより行ってもよい。しかし、この方法では、個々の粒状体の寸法や形状を均一にすることが難しく、多数の粒状体のなかに、大きな粒状体や小さな粒状体が混在した状態となりやすい。大きな粒状体は、卵20に大きな衝撃を加えやすいことに加えて、卵20の外表面との接触面積を広く確保しにくいという欠点を有する。一方、小さな粒状体は、短時間で溶ける(卵20を必要な時間冷却することができない)ことに加えて、投下の際に風に流されやすく、巣30内に入りにくいという欠点を有する。
このため、孵化抑止用冷却材10を構成する粒状体の寸法や形状は、そのバラツキが所定の範囲内に収まるようにすることが好ましい。このような均一な粒状体は、例えば、水と融点降下剤とゲル化剤との混合物を冷却する際に、その混合物を型(製氷パレット)に入れることによって成形することが可能である。本実施態様においても、製氷パレットにより、粒状体への成形を行っている。孵化抑止用冷却材10を構成するそれぞれの粒状体は、既に述べたように、5〜50mm角の寸法にすることが好ましいところ、本実施態様においては、10mm角又は20mm角としている。孵化抑止用冷却材10の形状は、特に限定されず、直方体(立方体を含む)等の多面体状のほか、球体状等、曲面を有する形状にすることもできる。本実施態様において、それぞれの粒状体は、立方体状(ただし、製氷パレットから脱型しやすくするため、その側面は僅かに傾斜させている。)に成形している。
3.孵化抑止方法
3.1 孵化抑止用冷却材の投入方法
既に述べたように、本発明の孵化抑止用冷却材10は、その使用場所や使用方法を限定されるものではないが、主に、害鳥の繁殖地である屋外での使用を想定したものとなっており、特に、高所にある巣30内の卵20に投下するのに適したものとなっている。特に、本発明の孵化抑止用冷却材10は、卵20に対する衝撃が小さく、投下距離を長くできるものであるため、図3に示すように、無人航空機70を用いて投下するものとして適している。このため、本発明の孵化抑止用冷却材10を用いると、高所にある巣30内の卵20の孵化抑制を、安全且つ容易に行うことが可能になる。
無人航空機70を用いて孵化抑止用冷却材10の投下を行う場合、無人航空機70として用いる機種等は、特に限定されない。本実施態様においては、
[1] 投下装置60を駆動(蓋を開閉等)することのできる機構を備えていること。
[2] 拡張機能を割り当て可能なチャンネルを有していること。
[3] カメラ71を搭載可能であること。
[4] カメラ71の映像を地上にリアルタイムに転送できること。
[5] 自立航行及びプログラムによる自動航行が可能であること。
[6] 少なくとも4〜5kg程度の積載重量(ペイロード)を有すること。
[7] 少なくとも15〜20分程度の飛行時間を実現できること。
[8] 修理用部品の入手が比較的容易であること。
[9] フェイルセーフ機能を有していること。
[10] 販売数が多く、障害対処情報等の入手が容易であること。
等を考慮し、DJI社製のドローン「Matrice 600 Pro」を採用した。
また、投下装置60は、それに収容された孵化抑止用冷却材10を、所望の箇所で投下できる構造のものであれば、特に限定されない。本実施態様においては、投下装置60を、その筺体等にポリカーボネート製の中空ボードを用いた、構成部品の少ない簡素な機構のものとし、現場でのメンテナンスが容易なものとした。ポリカーボネート製の中空ボードは、軽量で強度に優れているだけでなく、断熱性にも優れているため、投下装置60に収容されている孵化抑止用冷却材10が溶けにくくなるという利点も有している。投下装置60の投下機構は、その下部に設けられた2枚の蓋が、無人航空機70の脚部の昇降動作によってスライドし、それに収容された孵化抑止用冷却材10を少量ずつ投下できる仕組みのものとした。ここで、孵化抑止用冷却材10を少量ずつ投下できるようにしたのは、大量の孵化抑止用冷却材10が一度に投下されると、卵20に加わる衝撃が大きくなるだけでなく、孵化抑止用冷却材10の投下に伴う重量変化に無人航空機70が反応しきれず、無人航空機70の挙動が不安定になる虞があるからである。
3.2 孵化抑止用冷却材の使用量
孵化抑止用冷却材10の使用量は、卵20の個数や生物種等によっても異なり、特に限定されない。この点、上記のカワウは、通常、1つの巣30に3〜4個の卵を産み付けるところ、1つの巣30に対して本発明の孵化抑止用冷却材を400g程度投入(1個の卵当たり100〜130g程度)すれば、巣30内の略全ての卵20を孵化できなくなる状態まで冷却できることを確認している。1個の卵20につき、100〜130g程度の孵化抑止用冷却材10を使用すれば孵化できなくことは、卵20の大きさが同程度あれば、他の生物種(カワウ以外の鳥類等)においても同様であると考えられる。
3.3 孵化抑止用冷却材の投下距離
本発明の孵化抑止用冷却材10を、卵20に対して上側から投下する場合、孵化抑止用冷却材10を投下する始点(図3の例では、投下装置60の位置)から終点(図3の例では、巣30の位置)までの距離(投下距離)は、特に限定されない。
しかし、図3に示すように、無人航空機70を用いて孵化抑止用冷却材10の投下を行う場合には、無人航空機70が風に煽られて樹木100に衝突する可能性や、目視や上記のカメラ71による映像では確認できない小枝等に無人航空機70が衝突する可能性があるため、巣30の上側のすぐ近くにまで無人航空機70を移動させる(投下距離を短くする)と、無人航空機70の墜落や破損のリスクが高まる。このため、無人航空機70を用いる場合には、投下距離をある程度確保することが好ましい。孵化抑止用冷却材10の投下距離は、1m以上確保することが好ましく、2m以上確保することがより好ましく、3m以上確保することがさらに好ましい。無人航空機70の飛行時の様々な条件に影響されるため、一概には言えないが、投下距離は、4m程度確保することができれば、上記のリスクは、概ね回避することができると考えられる。
一方、孵化抑止用冷却材10の投下距離を長くしすぎると、投下した孵化抑止用冷却材10が、風の影響を受けやすくなるだけでなく、落下しているうちに広がりやすく(拡散しやすく)なるため、巣30内に孵化抑止用冷却材10が入りにくくなる。また、投下距離が長くなった分、孵化抑止用冷却材10が加速されるため、巣30まで到達したときの孵化抑止用冷却材10の降下速度が大きくなり、巣30内の卵20に大きな衝撃が加わりやすくなる。このため、孵化抑止用冷却材10の投下距離は、7m以下に抑えることが好ましく、6m以下に抑えることがより好ましく、5m以下に抑えることがさらに好ましい。
この点、市販されている卵20(鶏卵)を用いて行った実験では、本発明の孵化抑止用冷却材10は、投下距離を4mとした場合であっても、卵20に割れ等の異変を生じさせないことを確認している。また、カワウの巣30に見立てた直径17cmのザルに対して本発明の孵化抑止用冷却材10を投下する実験では、投下距離を4mとした場合で、約4割の孵化抑止用冷却材10がザル内に入り、投下距離を5mとした場合で、約2割の孵化抑止用冷却材10がザル内に入ることを確認している。既に述べたように、カワウ等の卵20の孵化を抑止するためには、400g程度の孵化抑止用冷却材10を巣30内に投入することが好ましいところ、市販されている無人航空機70は、比較的大型のものでも、その積載重量が4〜5kg程度までであることが多い。また、1回の飛行で、少なくとも1つの巣30(できれば3つの巣30)に対しては作業を終えることができるようにすることが好ましい。これらのことと、上述した無人航空機70の墜落等のリスクとを合わせて考えると、無人航空機70を用いて孵化抑止用冷却材10を投下する場合、投下距離は、4〜5mの範囲とすることが最適であると考えられる。
3.4 対象生物種
本発明の孵化抑止用冷却材及び孵化抑止方法で、卵の孵化を抑止できる生物種は、卵を産むものであれば、特に限定されない。しかし、本発明の孵化抑止用冷却材は、卵の上から投下するのに適したものであるところ、上側から投下できる箇所に巣をつくるのは、主に鳥類である。このため、本発明の孵化抑止用冷却材及び孵化抑止方法は、鳥類の卵の孵化を抑止するのに好適に採用することができる。なかでも、害鳥の卵の孵化を抑止するのに使用すると好適である。害鳥としては、カワウやカラスやサギ等が例示される。
10 孵化抑止用冷却材
20 卵
30 巣
50 柄
60 投下装置
70 無人航空機(ドローン)
71 カメラ
80 コントローラ
100 樹木
200 作業者

Claims (3)

  1. 高所にある巣内に孵化抑止用冷却材を投下してその巣内の卵を冷却することによって、その卵を孵化できない状態とする孵化抑止方法であって、
    孵化抑止用冷却材として、水とエタノールゼラチンとの混合物であって、エタノールの混合割合が3〜30重量%で、ゼラチンの混合割合が0.5〜5重量%であるものを、−5℃以下で冷却してゼリー状の氷結体としたものを用いるとともに、
    ゼリー状の孵化抑止用冷却材を、無人航空機を用いて巣内に投下し、
    巣内の卵を孵化抑止用冷却材によって孵化できない状態となるまで冷却させた後、
    孵化抑止用冷却材を溶け落ちさせる
    ことを特徴とする孵化抑止方法。
  2. 5〜50mm角の多数の粒状体からなる請求項記載の孵化抑止方法。
  3. 孵化抑止用冷却材を、無人航空機に取り付けた投下装置に収容し、
    投下装置として、その下部に設けられた少なくとも2枚の蓋が、無人航空機の脚部の昇降動作によってスライドし、それに収容された孵化抑止用冷却材を少量ずつ投下できる仕組みのものを用いる
    請求項1又は2記載の孵化抑止方法。
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