JP6353314B2 - 放射線検出装置および放射線撮像システム - Google Patents

放射線検出装置および放射線撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、放射線検出装置および放射線撮像システムに関する。
近年の放射線撮像装置では、放射線を適切に管理し、被曝量を最小限にとどめる工夫がなされている。例えば、診断に最適な量の放射線が照射された時点で自動的に放射線を停止する方法(自動露出制御:Auto Exposure Control(以下、AEC))がある。医師や放射線技師が指定する患者の特定部位に対して、予め定められた量の放射線が照射された時点で放射線の照射を停止することで、必要最小限の放射線量で適切な診断を行うことができる。AECに求められることは、患者のどの部位にどれだけの量の放射線が照射されたのかを適切に判定することである。
特許文献1には、自動露出制御を行う放射線撮影装置が記載されている。この放射線撮影装置は、照射野をヒストグラムに基づいて素抜け領域と、インプラント領域と、被写体領域とに分割する。そして、被写体領域の中の最小値画素および最大値画素を特定し、最小値画素および最大値画素のそれぞれの画素値の積算値に基づいて放射線の照射を停止させる。ここで、素抜け領域は、放射線が被検体を透過せずに直接照射された領域として、インプラント領域は、被写体内においてインプラントが存在する領域として、被写体領域は、照射野から素抜け領域およびインプラント領域を除いた領域として、定義されている。
特開2013−176544号公報
特許文献1に記載された放射線撮影装置では、被写体領域の中の最小値画素および最大値画素のそれぞれの画素値の積算値に基づいて放射線の照射を停止させる。しかしながら、被写体領域の中には、被写体の種々の部位の領域が含まれうるので、被写体領域の中の最小値画素および最大値画素のそれぞれの画素値に基づいて放射線の照射を停止させる方式では、検査対象の部位に対する性格な露出制御ができない可能性がある。
本発明は、上記の課題認識を契機としてなされたものであり、検査対象の部位に対する正確な露出制御に有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、放射線検出装置に係り、該放射線検出装置は、放射線を検出する複数のセンサを有する放射線検出部と、前記複数のセンサによって検出された信号を処理する信号処理部と、を備え、前記信号処理部は、前記複数のセンサによって検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級に分割することによって前記複数の階級にそれぞれ対応する複数の画像を生成し、前記複数の画像の少なくとも一部の画像のそれぞれと参照画像との類似性に基づいて前記複数の画像から1つの画像を選択し、該選択された1つの画像を構成する信号を検出したセンサを監視センサとして決定し、前記監視センサによって検出される信号に基づいて放射線の照射を監視する。
本発明は、検査対象の部位に対する正確な露出制御に有利な技術が提供される。
本発明の実施形態のAEC動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態の放射線撮像システムの構成を示す図。 本発明の実施形態の放射線撮像システムの具体的な構成を示す図。 本発明の実施形態の放射線検出部の構成を示す図。 本発明の実施形態の放射線撮像システムの動作を示す図。 AEC動作に使用される画素(センサ)を例示する図。 胸部の放射線画像および参照画像を例示する図。 読出部の動作を例示する図。 AEC用データのソートを例示する図。 AEC用データが格納されたメモリ空間を示す図。 AEC用データが格納されたメモリ空間を示す図。 胸部撮影および膝関節部撮影を例示する図。 胸部の撮影時にセンサによって検出された信号を階級別に分割した画像を示す図。 膝関節部の撮影時にセンサによって検出された信号を階級別に分割した画像を示す図。 AEC用データ(センサ212によって検出された信号)のヒストグラムを例示する図。 監視センサの決定方法を模式的に示す図。 監視センサの決定方法を模式的に示す図。 監視センサの決定方法を模式的に示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明をその例示的な実施形態を通して説明する。
図2を参照しながら本発明の1つの実施形態の放射線撮像システム100の構成を説明する。放射線撮像システム100は、曝射スイッチ101、放射線源制御部102、放射線源103、放射線検出部105、情報処理部106および入出力装置107を備えている。曝射スイッチ101は、放射線源制御部102と有線ケーブルまたは無線で接続されていて、放射線画像の撮影(放射線源103からの放射線104の放射、放射線検出部105による放射線画像の撮像)を指示するためのスイッチである
放射線源制御部102は、曝射スイッチ101、放射線源103および情報処理部106に接続されていて、放射線源103を制御する。放射線源制御部102は、曝射スイッチ101から送信された信号に応答して放射線源103に放射線104の放射(患者108への照射)を開始させる。情報処理部106は、入出力装置107および放射線検出部105に接続されていて、放射線検出部105からの信号に応じて放射線源制御部102に放射線の照射を停止させる。つまり、情報処理部106は、AEC動作を行う。また、情報処理部106は、放射線検出部105からの信号に基づいて生成された放射線画像を入出力装置107に表示させる。
図3を参照しながら説明を続ける。放射線源制御部102は、放射線源103を制御する制御回路102aを含む。情報処理部106は、信号処理部106a、監視部106b、比較部106c、画像蓄積部106dおよびメモリ106eを含み、AEC動作を行う。情報処理部106aは、例えば、汎用のコンピュータにプログラムを組み込むことによって構成されうる。このようなプログラム、または、このようなプログラムを格納したメモリ媒体も発明を構成しうる。
監視部106bは、信号処理部106aおよび比較部106cと接続されている。比較部106cは、画像蓄積部106dと接続されている。信号処理部106aは、メモリ106eと接続されている。放射線検出部105は、画素アレイ105aおよび読出部105bを含む。画素アレイ105aは、放射線を検出する複数のセンサを有するデバイスでもある。該複数のセンサは、放射線画像を撮像するための画素としても利用されてもよいが、放射線を検出するための専用のセンサであってもよい。読出部105bは、画素アレイ105aから信号を読み出して情報処理部106に出力する。信号処理部106aは、例えば、放射線検出部105から出力された信号をその値に基づいてソートする機能を含みうる。図3では、比較部106cと信号処理部106aとは直接には接続されていないが、監視部106bを通じて相互にデータの送受信をすることができる。これと同様に、比較部106cとメモリ106e、監視部106bとメモリ106eも同様に相互にデータの送受信が可能である。
図4を参照しながら放射線検出部105の構成を説明する。放射線検出部105は、画素アレイ105aおよび読出部105bを含む。画素アレイ105aは、放射線を直接に電気信号に変換する直接型であってもよいし、放射線を可視光に変換しその可視光を電気信号に変換する間接型であってもよい。間接型の場合、シンチレータ(不図示)によって放射線が可視光に変換される。シンチレーターは、典型的には、画素アレイ105aの全域にわたって配置されうる。シンチレーターは、例えば、ガドリニウムオキシサルファイド(GOS)またはヨウ化セシウム(CsI)で構成されうる。
画素アレイ105aは、例えば、アクティブマトリクスアレイ201で構成されうる。アクティブマトリクスアレイ201は、複数の行および複数の列を構成するように配列された複数の画素200を有する。各画素200は、入射した放射線の量に応じた電気信号(例えば、電荷、電圧または電流)を出力する変換素子202と、変換素子202を列信号線204に接続するスイッチ203とを含む。図4に示された例では、放射線画像を撮像するための複数の画素200の一部がAEC用、即ち放射線を検出するためのセンサとして利用される。複数の画素200のうちセンサとして利用させる画素は、任意に決定されうる。
画素200の位置は、x方向(行方向)の位置(列番号)およびy方向(列方向)の位置(行番号)、つまり座標によって特定されうる。一例において、x方向の画素数およびy方向の画素数は、1000画素〜4000画素であり、総画素数は1千万程度である。スイッチ203は、ゲート203a、ソース203b、ドレイン203cを有するトランジスタである。スイッチ203は、ゲート203aに接続された駆動線205を通して駆動部206によって制御される。スイッチ203のドレイン203cは、変換素子202に接続され、スイッチのソース203bは、列信号線204に接続されている。
変換素子202は、例えば、P型半導体、真性半導体、N型半導体が積層されたPIN型変換素子(PIN型フォトダイオード)、または、N型半導体、真性半導体、絶縁体が積層されたMIS型変換素子でありうる。変換素子202は、上部と下部にそれぞれ電極を有し、一方の電極はバイアス線(不図示)により電位が固定され、他方の電極は所定の電位が与えられた状態でフローティングにされる。これによって、変換素子202内には電場が生じる。この状態で、直接型の場合は放射線の入射により、間接型の場合は可視光の入射により電子とホールのペアが生じる。この電子とホールは、電場に従って互いに反対方向に移動する。そして、電子およびホールのうちフローティングにされた電極の側に移動した電荷は蓄積される。変換素子202を構成する半導体材料は、直接型の場合は、アモルファスセレンが好適であり、間接型の場合は、アモルファスシリコンまたはポリシリコンが好適である。スイッチ203は、例えば、薄膜トランジスタなどのトランジスタで構成される。薄膜トランジスタは、例えば、駆動線205が薄膜トランジスタの下方に位置するようなボトムゲート式薄膜トランジスタでもよいし、駆動線205が薄膜トランジスタの上方に位置するトップゲート式薄膜トランジスタでもよい。変換素子202とスイッチ203は、一般に、CVD (Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)装置を用いて形成されうる。
読出部105bは、駆動部206、増幅部207、マルチプレクサ208、ADC(AD変換器)209、制御部210およびメモリ211を含む。駆動部206は、各行に設けられた駆動線205を介してスイッチ203を駆動する。1つの駆動線205にスイッチ203が接続された画素200が1つの行を構成する。駆動線205がアクティブレベルに駆動されることによって、その駆動線205に接続されたスイッチ203がオンし、そのスイッチ203に接続された変換素子202の電荷が列信号線204を介して増幅部207に転送される。
制御部210は、増幅部207、マルチプレクサ208、ADC209およびメモリ211を制御する。増幅部207は、変換素子202から出力された電荷を電圧に変換する。増幅部207は、制御部210によってリセット線214がアクティブレベルに駆動されることによってリセットされる。マルチプレクサ208は、複数の列にそれぞれ対応する複数の増幅部207から出力された電圧形式の信号を制御部210からの指令に基づいて順に選択してADC209に提供する。ADC209は、電圧形式の信号をデジタル信号に変換してメモリ211および情報処理部106に提供する。メモリ211は、ADC209から提供される信号、即ち画素200から読み出された信号を画素200の位置(座標)と対応付けて保持する。
以下、図1、5を参照しながら放射線撮像システム100の動作を説明する。なお、図5には、入出力装置107、曝射スイッチ101、放射線源制御部102、情報処理部106および放射線検出部105のそれぞれにおける動作が図1のフローチャートにおける各ステップに対応付けて示されている。
ステップS301では、医師または放射線技師によって、患者情報(被検体情報)が入出力装置107を通して情報処理部106に提供される。患者情報は、例えば、性別、年齢、体重、胸囲、腹囲等のように、被検体を特徴づける情報である。より具体的には、患者情報は、性別:男、体重:70kg、胸囲:100cm、腹囲:80cmといったものでありうる。また、ステップS301では、医師または放射線技師によって、撮影部位を示す撮影部位情報が入出力装置107を通して提供される。撮影部位は、例えば、頭部、胸部、腹部等である。
また、ステップS301では、AECのために使用するAECターゲット部位、および、AEC用のセンサ212としての画素200を指定する情報が入出力装置107から情報処理部106に提供される。例えば、撮影部位が胸部であれば、AECターゲット部位が肺野部として設定され、センサ212として図6に例示されるようにx方向、y方向のそれぞれについて1mm〜1cm間隔で配置された画素200が選択される。なお、画素サイズが150um×150um程度である場合、1mm〜1cm間隔で配置された画素は、8画素〜80画素の間隔で配置された画素に相当する。ここで、umはマイクロメートルを意味する。AECターゲット部位およびセンサ212は、撮影部位に応じて入出力装置107によって選択されてもよいし、医師または放射線技師によって選択されてもよい。一例において、撮影部位に応じて入出力装置107によってデフォルトのAECターゲット部位およびセンサ212が設定されうる。デフォルトのAECターゲット部位およびセンサ212は、必要に応じて医師または放射線技師によって変更されうる。AECターゲット部位およびセンサ212を指定する情報は、AEC情報の一例である。
図6に示された例では、第k行、第2×k行・・・というように、kの倍数ごとにセンサ212が設定され、隣接するセンサ212の間隔は、おおよそ1mm〜1cm間隔に設定されているが、これは単なる一例に過ぎない。センサ212は、AECターゲット部位に応じて画素アレイ105aを構成する複数の画素200の中から任意に選択されうる。例えば、AECターゲット部位が肺野部である撮影においては、肺野部の寸法以下の間隔で配置された画素200をセンサ212として決定することが好ましい。そうすれば、少なくとも1つのセンサ212は、AECターゲット部位の領域内に位置する。患者情報、撮影部位情報およびAEC情報は、入出力装置から情報処理部106の比較部106cに送信される。
ステップS302では、比較部106cは、ステップS301で提供された情報(患者情報、撮影部位情報およびAEC情報)に対応する参照画像を画像蓄積部106dから取得する。ここで、画像蓄積部106dには、各組み合せが患者情報、撮影部位情報およびAEC情報からなる、複数の組み合わせのそれぞれに対して1つの参照画像が対応付けられている。よって、患者情報、撮影部位情報およびAEC情報が特定されることによって、それに対応する1つの参照画像を特定することができる。画像蓄積部106bに蓄積される参照画像の形式は任意でありうるが、例えば、図7(b)のような2値画像でありうる。2値画像とは、検査対象の(例えば、肺野部)を示す黒画素と、それ以外の領域を示す白画素とで構成されうる。図7(a)は、8ビットのグレースケールで表現された胸部の放射線画像の一例である。図7(a)から肺野部を抽出し、その肺野部を黒画素で表現し、他の領域を白画素で表現した2値画像が図7(b)である。
参照画像を構成する画素は、センサ212として利用される画素200、あるいは、センサ212として利用される画素200の近傍の画素200を含めばよい。例えば、x方向に3000画素、y方向に3000画素を有する画素アレイ105aの場合は、3000×3000=900万画素分のデータの全てによって参照画像を構成する必要はない。参照画像は、少なくとも、全てのセンサ212の座標における画素を含めばよい。センサ212として、x方向の座標が0、y方向の座標が0の画素、および、x方向、y方向に対して共に10画素毎の全ての画素が指定された場合を考える。この場合、参照画像を構成するデータは、x方向の座標が0、y方向の座標が0の画素、および、x方向に1画素毎、2画素毎、5画素毎又は10画素毎、y方向に1画素毎、2画素毎、画素毎又は10画素毎の画素のデータを含みうる。
参照画像として2値画像を使用することは、ファイルサイズの縮小に有利である。例えば、x方向に3000画素、y方向に3000画素が配列された画素アレイ105aでは、各画素のデータを8ビットの1バイトで表記すると、3000×3000×1=900万バイトである。しかしながら、x方向、y方向に10画素間隔でセンサ212を指定し、一画素あたり1ビットの情報で、1バイトのメモリ空間の中に8画素分の情報を格納できるとすると、3000×3000×0.1×0.1÷8=11KB(キロバイト)である。正確には、画素の座標情報が必要なため、画素の間隔幅に関する情報と、一つの画素の座標情報が必要であるため、このサイズよりは若干大きくなる。そのような情報は画像データのヘッダー部に記載するとよい。また、二値化画像に含まる情報が、有る画素間隔ごとに格納されているのではなく、ランダムに格納されている場合、すべての出力値に対して座標情報が必要なためファイルサイズはさらに大きくなる。
ファイルサイズが小さい2値画像を参照画像として使用する利点は二点あり、一つ目は参照画素のファイルサイズを小さくすることで部位判定速度を速めることができる点であり、二つ目は部位特定アルゴリズムを容易に作成することが可能である点である。
ステップS303では、放射線源103からの放射線104の放射が可能な状態になっている。医師または放射線技師が曝射スイッチ101を走査することによって放射線源103から放射線が放射され、患者108に照射される。曝射スイッチ101は、一般的には、二段構成のスイッチになっている。一段目のスイッチがオンされると、放射線源103が予備動作を開始する。この予備動作は、放射線104を安定的に放射するために必要な動作である。二段目のスイッチがオンされると、放射線源103から放射線104が放射される。図5に示されているように、曝射スイッチ101の一段目のスイッチがオンされると、放射線源103が予備動作に入ったという情報が、監視部106b、信号処理部106aおよび放射線検出部105に送信される。
放射線検出部105の読出部105bは、曝射スイッチ101の一段目のスイッチがオンになったことに応じて、センサ212を含む画素200に電荷の蓄積を開始させる。その後、曝射スイッチ101の二段目のスイッチがオンになり、放射線源103から放射線104が照射されると、放射線検出部105の読出部105bは、センサ212で検出された信号の読出動作を開始する。
ステップS304では、情報処理部106の信号処理部106aは、センサ212で検出された信号、即ち、AEC用データを取得する。図8には、画素アレイ105aのセンサ212に蓄積された電荷に応じた信号(センサ212によって検出された信号)の読出動作が示されている。読出動作は、画素アレイ105aを構成する画素200のうちAEC用のセンサ212のみを対象としてなされる。具体的には、図6に示されたセンサ212の座標に従い、第k行、第2×k行、第3×k行・・・というように、kの倍数の行の駆動線205が順にアクティブレベルに駆動される。他の駆動線205の電位はインアクティブレベルに維持される。
最初に、第k行のセンサ212によって検出された信号が読み出される。まず、増幅部207がリセットされ、その後、駆動部206から第k行の駆動線205をアクティブレベルに駆動し、第k行のセンサ212のスイッチ203をオンさせる。スイッチ203がオンすると、変換素子202に蓄積された電荷が増幅部207に転送される。その後、サンプルホールド回路(不図示)によって増幅部207で電荷からアナログ電圧値(D1、D2、D3・・・)に変換された信号がサンプルホールドされる。そして、第k行のセンサ212によって検出された信号は、マルチプレクサ208によって順次にADC209に送信され、アナログ電圧値(D1、D2、D3・・・)からデジタル電圧値(D’1、D’2、D’3・・・)に変換さる。マルチプレクサ208は、センサ212の信号のみを出力すればよいので、センサ212が存在する列のみを選択する。図6を参照して説明すると、センサ212は、f列ごとに存在するので、マルチプレクサ208は、第f列、第2×f列、第3×f列・・・を順次に選択する。
このようにして読み出された信号(AEC用データ)は、メモリ211に順次に保存される。ここで、メモリ211には、センサ212から読み出された信号(センサ212によって検出された信号)がセンサ212の座標情報(位置情報)と対応付けて保存される。具体例を挙げると、1つのセンサ212について、x方向、y方向の位置情報のそれぞれのために2バイト程度、センサ212から読み出された信号のために2バイト程度(ただし、ADCの分解能が16ビットより多ければ3バイト以上。)の合計6バイト程度のメモリ空間が使用される。第k行の読み出しが終了した後、順次に第2×k行目、第3×k行目・・・が読み出されて、センサ212の位置情報とともにメモリ211に保存される。
ステップS305では、AECに使用する部位が認識される。センサ212から読み出されたAEC用データ(センサ212によって検出された信号値)がメモリ211に保存されると、信号処理部106aは、メモリ211に蓄積された信号とそれに対応付けられた座標情報とを読み出し、メモリ106eに複製する。次に、信号処理部106aは、図9に示されているように、メモリ106eに複製された信号の値が小さい順にソートし、メモリ106eの別の領域にその信号値とそれに対応付けられたと対になった座標情報を格納する。
ここで、AEC用データが5000、センサ212のx方向の座標が150、y方向の座標が300、格納先の先頭のメモリアドレスが001の場合、(5000、150、300、0x0001)と表記する。0xはメモリアドレスを16進数で表現することを意味している。
一つの例として、メモリ106eに格納された情報が、
(5000、150、300、0x0000)、
(6000、1500、300、0x0006)、
(5500、2850、300、0x000C)、
(5800、150、2700、0x0012)、
(6060、1500、2700、0x0018)、
(4800、2850、2700、0x001E)
という6個の情報であるとする。ここでは、信号の値を2バイトで表現可能とし、座標も2バイトで表現し、合計6バイトのメモリ空間を使用することにする。1つのセンサ212について6バイト使用するため、メモリアドレスは、1つのセンサ212あたり6ずつ増加している。この6個の情報を信号値が小さい順に並べ、別のメモリ空間に格納すると、
(4800、2850、2700、0x1000)、
(5000、150、300、0x1006)、
(5500、2850、300、0x100C)、
(5800、150、2700、0x1012)、
(6000、1500、300、0x1018)、
(6060、1500、2700、0x101E)
という格納順序になる。この動作をすべてのセンサ212から得られた信号と座標情報に対して行う。
ところで、1つの部位についての複数のセンサ212の信号の値は、互いにほぼ等しい値になることが期待される。例えば、肺野部であれば、右の肺野部であっても、左の肺野部であっても、信号の値は互いにほぼ等しい。つまり、図10に例示されるように、信号値に従ってソートされてメモリ106eに格納された一連のAEC用データにおける隣接する複数のAECデータを抽出すれば、被写体の特定部位についてのAEC用データを得ることができる。したがって、メモリ106eに格納されたAEC用データと図7(b)に例示された参照画像とを比較することにより、AEC用データがどの部位を表しているかを特定することができる。よって、これは、検査すべき部位に対応するAEC用データを特定することができることを意味する。これにより、高い精度で検査対象の部位に応じて高い精度で露出を制御することができる。
更に、図11に例示されるように、信号値の大きさ順にソートされてメモリ106eに格納されたAEC用データを複数の階級に等分割することによって、複数の階級のそれぞれのセンサ212の個数を互いに等しくすることができる。図11に例示された複数の階級(領域(t)、領域(k)、領域(a))の各々のAEC用データは、信号値と座標との対の集合で構成されているので、画像として扱うことができる。図11に例示された各階級のAEC用データは、複数のセンサ212によって検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級に分割することによって該複数の階級にそれぞれ対応するように生成された画像として扱うことができる。換言すると、信号処理部106aは、複数のセンサ212によって検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級に分割することによって該複数の階級にそれぞれ対応するように複数の画像を生成することができる。ここで、各画像の生成において、複数のセンサ212によって検出された信号のうち0以外の信号値を有する信号を黒画素とし、複数のセンサ212によって検出された信号のうち0の信号値を有する信号を白画素とすることができる。
図13には、図12(a)に示される胸部の撮影時に複数のセンサ212で検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級a〜tに分割することで複数の階級a〜tにそれぞれ対応する複数の画像(図13(a)〜(t))を生成した例が示されている。階級a、b、c、d・・・tは、信号値が0%−5%の階級、5%−10%の階級、10%−15%の階級、15%−20%の階級・・・95%−100%の階級である。図13(a)には、階級aに属する信号値を黒画素とし、それ以外を白画素とした2値画像が示されている。図13(a)に示された画像を階級aの画像と呼ぶ。図13(b)には、階級bに属する信号値を黒画素とし、それ以外を白画素とした2値画像が示されている。図13(b)に示された画像を階級aの画像と呼ぶ。図13(c)〜(t)についても同様に、それぞれ、階級c〜tに属する信号値を黒画素とし、それ以外を白画素として2値画像が示されている。図13(a)〜(t)は、画素アレイ105aを構成する複数の画素200から、x方向、y方向それぞれについて10画素毎にセンサ212として選択し例を示している。
図11に例示されるようにセンサ212によって検出された信号をその信号値の大きさ順にソートしたデータは、ヒストグラムを作成するために有利である。図15には、AEC用データ(センサ212によって検出された信号)のヒストグラムが例示されている。このヒストグラムにおいて、素抜け領域、非照射領域および境界領域が存在する。ここで、素抜け領域は、画素アレイ105aによって構成された撮像領域のうち被検体を透過せずに放射線が入射する領域である。非照射領域は、画素アレイ105aによって構成された撮像領域のうち放射線が照射されない領域である。素境界領域は、抜け領域と被写体領域との間の領域である。
図13(t)、図13(s)は、素抜け領域の画像を示している。図13(r)は、素抜け領域と被写体領域との境界領域(ここでは、皮膚部に相当する領域)の画像を示しており、この画像は、かなり透過率の高い領域の画像である。図13(q)は、肺野部内の肋骨部を除いた領域の画像を示している。図13(n)〜図13(p)は、肋骨部を含む肺野部に相当する領域の画像を示している。図13(f)〜図13(c)は、肺野部と他の部位との境界領域に相当する画像を示している。図13(a)、図13(b)は、縦隔部の画像を示している。以上のように、複数のセンサ212によって検出された信号を複数の階級に分割することによって特定の部位(例えば、肺野部)を特定することができる。
図14には、図12(b)に示される膝関節部の撮影時に複数のセンサ212で検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級a〜tに分割することで複数の階級a〜tにそれぞれ対応する複数の画像(図14(a)〜(t))を生成した例が示されている。図13と同様に、階級a、b、c、d・・・tは、信号値が0%−5%の階級、5%−10%の階級、10%−15%の階級、15%−20%の階級・・・95%−100%の階級である。図14(a)には、階級aに属する信号値を黒画素とし、それ以外を白画素とした2値画像が示されている。図14(a)に示された画像を階級aの画像と呼ぶ。図14(b)には、階級bに属する信号値を黒画素とし、それ以外を白画素とした2値画像が示されている。図14(b)に示された画像を階級aの画像と呼ぶ。図14(c)〜(t)についても同様に、それぞれ、階級c〜tに属する信号値を黒画素とし、それ以外を白画素として2値画像が示されている。図14(a)〜(t)は、画素アレイ105aを構成する複数の画素200から、x方向、y方向それぞれについて10画素毎にセンサ212として選択し例を示している。図14(r)〜図14(t)は、素抜け領域の画像を示している。図14(o)〜図14(q)は、被写体領域と素抜け領域との境界領域の画像を示している。図14(n)、図14(g)〜図14(k)は、骨部の画像を示している。図14(l)、図14(m)は、膝関節部の画像を示している。図14からも、複数のセンサ212によって検出された信号を複数の階級に分割することによって特定の部位(例えば、膝関節部)を特定することができることが分かる。
更に、図13(t)と図13(s)とを比較すると、図13(t)では、上側に素抜け領域が密集しているが、図13(s)には下側に素抜け領域が密集している。これは、放射線源103から放射される放射線104が空間的な分布をもっていて、同じ素抜け領域であっても信号値が異なっているためである。このような放射線の空間的な分布は、従来方式のAECの精度を低下させる原因となる。放射線104が均一であれば、図13(t)および図13(s)の双方に均等に素抜け領域が存在する筈である。また、図13(r)に注目すると、少々肺野部が描画されているが、支配的な領域は、被写体領域と素抜け領域との間の境界領域である。放射線の空間分布があるという理由、および、素抜け領域の次に信号値が大きい領域は、被写体領域と素抜け領域との間の境界領域が大部分であるという理由から、従来例の方法では、放射線量を高い精度で監視することは難しい。
比較部106cは、メモリ106eに格納された階級ごとの複数の画像の少なくとも一部の画像のそれぞれと図7(b)に例示される参照画像との類似性に基づいて該複数の画像から1つの画像を監視画像として選択する。図16を参照しながら監視センサの決定方法を説明する。図16において、信号値に従って(信号値の大きさの順に)ソートされたAEC用データが格納されたメモリ空間をメモリ空間Aとする。メモリ空間Aは、例えば、20個の領域に分割される。これは、AEC用データを信号値に従って20個の階級に分割することと等価である。更に、比較部106cは、分割された各領域のAECデータおよび座標情報(X座標およびY座標)を、信号値が存在する座標を黒画素とし、それ以外の座標を白画素とする画像(分割された領域に対応する階級の画像)と見做して、当該画像と参照画像とを比較する。そして、比較部106cは、比較の結果、参照画像との類似性が最も高い階級の画像を構成する信号を検出したセンサ212をAEC用のための監視センサとして決定する。
参照画像は、各階級の画像と比較可能であればよく、2値画像である必要はない。メモリ空間Aの分割数(即ち、階級数)は、20である必要はなく、例えば、10、30、40でもよい。また、分割は、等分割である必要はない。更に、分割された複数の領域から1つの領域を選択した後に、その選択された領域を更に複数の小領域に分割し、その複数の小領域の中から1つの小領域を選択するというように、分割と選択を複数回にわたって行ってもよい。
以下、図17を参照しながら、メモリ空間Aを20個の領域(階級)に分割し、図7(b)に示される参照画像を用いて、20個の領域(階級)から1つの領域を決定する例を説明する。まず、図17(b)に例示された参照画像をメモリ106eのメモリ空間Bに書き込む。書き込む情報は、参照画像を構成する画素(黒画素および白画素)のうちx方向の座標およびy方向の座標がAEC用のセンサ212と等しいx方向の座標およびy方向の座標を有する画素の信号値、x方向の座標およびy方向の座標を含む。参照画像を構成する画素は、全てのAEC用のセンサ212と同一座標の画素を含む。参照画像の信号値は、1画素あたり1ビットの情報で構成される。また、参照画像を構成する画素のx方向とy方向の座標が周期的な値である場合、座標情報そのものは直接的には参照画像のデータに含まれていない可能性があるが、その場合でも、メモリ106eに書き込む際には、信号値と座標情報とが対にして書き込まれうる。比較結果としての判定値は、メモリ106eのメモリ空間Cに格納される。図17では、信号値の大きさに従ってソートされたAEC用データ(メモリ空間A)、参照画像のデータ(メモリ空間B)、比較結果のx方向の座標、y方向の座標、判定値(メモリ空間C)の全てが2バイトで表現されている。
メモリ空間Cに格納された座標情報の格納順序は、メモリ空間Aと同様である。メモリ空間Aでは、メモリ内アドレスが(0x100000)、(0x100006)、(0x10000C)・・・と6バイト毎に増加するにつれて、(250、320)、(230、1240)、(1570,780)・・・という座標が格納されている。メモリ空間Cでも、(0x300000)、(0x300006)、(0x30000C)・・・と6バイト毎に増加するにつれて、(250、320)、(230、1240)、(1570,780)・・・という座標が格納されている。
参照画像のデータがメモリ空間Bに格納されると、比較部106cは、メモリ空間Aに格納されたデータの座標と一致する座標情報をメモリ空間B内で検索する。一致する座標情報が得られると、比較部106cは、メモリ空間Bに当該座標情報と対応付けられている信号値を調べ、その信号値に基づいて判定値(比較結果)を決定し、それをメモリ空間C内における同一の座標情報と対応づけて判定値として格納する。ここで、メモリ空間Bにおける信号値が1であれば、判定値を1とし、信号値が0であれば、判定値を0とする。メモリ空間Bにおける比較対象の座標の信号値が1であることは、メモリ空間Aに格納されたAEC用データの当該座標の信号値と、メモリ空間Bに格納された参照画像における当該座標の信号値とが一致することを意味する。一方、メモリ空間Bにおける比較対象の座標の信号値が0であることは、メモリ空間Aに格納されたAEC用データの当該座標の信号値と、メモリ空間Bに格納された参照画像における当該座標の信号値とが一致しないことを意味する。よって、判定値として1を格納することは、メモリ空間Aに格納されたAEC用データの信号値と参照画像の信号値とが一致したことを意味する。また、判定値として0を格納することは、メモリ空間Aに格納されたAEC用データの信号値と参照画像の信号値とが一致しなかったことを意味する。
例えば、図17に示された例では、x方向の座標が250、y方向の座標が320である座標情報がメモリ空間B内で検索され、その座標情報に対応付けられた信号値が0である。また、メモリ空間C内のx方向の座標が250、y方向の座標が320である座標情報に対応する判定値として0が格納される。また、x方向の座標が3000、y方向の座標が2980である座標情報に対応する信号値はメモリ空間Bでは1であるので、当該座標情報に対応する判定値として1がメモリ空間Cに格納される。
以上のような比較は、20個の領域(a)〜(t)の全てについて行われてもよいし、一部について行われてもよい。具体的には、20個の領域(a)〜(t)は、素抜け領域の画像、および、非照射領域の画像の少なくとも一方を含みうる。素抜け領域および非照射領域の画像は、AEC用に使用することはできないので、これらを比較対象から除外することが効率的である。また、前述の境界領域(素抜け領域の画像の階級に隣接する階級の画像、および、非照射領域の画像の階級に隣接する階級の画像)についても、比較の対象から除外することが効率的である。よって、信号処理部106aは、複数のセンサ212によって検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級に分割して生成された複数の画像の少なくとも一部の画像のそれぞれと参照画像との類似性を比較するように構成されうる。
メモリ空間Cに格納されたデータの判定値が1である座標では、メモリ空間Bに格納された参照画像の信号値が1である。したがって、メモリ空間Cに格納されたデータの判定値が1である座標は、参照画像が表すAEC用の部位の座標を示している。
次に、比較部106cは、比較を行った各領域(階級)のそれぞれにおいて、メモリ空間Cの判定値の合計を計算する。この合計は、各領域(階級)の画像と参照画像との類似性を評価する指標である。比較部106cは、判定値の合計が最も高い領域(階級)、即ち最も参照画像と類似性が高い領域(階級)をAEC用に使用すべき部位として決定し、その領域(階級)を示す情報を監視部106bに送信する。
ステップS306、S307では、監視部106bは、ステップS305で決定された監視センサによって検出された信号に基づいて放射線の照射を監視する。具体的には、ステップS306では、監視部106bは、比較部106cから送信された情報に従って特定される、メモリ空間Aに格納された領域(階級)、に属する信号値の平均値等の評価値(照射された放射線量を評価する値)を演算する。ここで、比較部106cから送信された情報に従って特定される、メモリ空間Aに格納された領域(階級)、に属する信号値は、監視センサによって検出された信号値である。ステップS307では、監視部106bは、ステップS205で演算した評価値が閾値を超えたか否かを判定し、評価値が閾値を超えたと判定したら、ステップS308において、放射線源制御部102aに対して、放射線の照射を停止するように命じる。これに応じて、放射線源制御部102aは、放射線の照射を停止するように放射線源103を制御する。一方、監視部106bが、評価値が閾値を超えていないと判定したら、ステップS306に戻る。
上記の実施形態では、素抜け領域や、インプラント部などの非照射領域がある場合の例が説明されているが、本発明は、素抜け領域および/または非照射領域がない場合も成立する。例えば、素抜け領域がない場合でも、その最大の信号値を出力したセンサを用いてAECの監視をすべきではない。素抜け領域がない場合、その最大の信号値を出力したセンサはある特定部位を示していると考えられるが、実際は放射線源には初期分布があり、一部の領域で非常に高い出力の放射線が生じることがある。そういった場合も含め、様々な原因により、最大の信号値を出力したセンサは、医師や放射線技師がターゲットとする部位とは異なる領域を示す可能性がある。また、インプラント部などの非照射領域がない場合も、同様に、その最低の信号値を出力したセンサを含むある特定の範囲のセンサを用いてAECの監視をするべきではない。その場合、最低の信号値を出力したセンサの出力によって部位を特定することは、ノイズ成分の影響により困難であり、正確なAEC判定をすることは難しい。
本実施形態では、各階級の画像と参照画像とを比較することによって(即ち、パターンマッチングによって)AECのための階級(AECに使用するセンサ212)を決定するので、ノイズに対する耐性が高い。よって、高い精度でAECのための部位(即ち、AECに使用するセンサ)を決定することができる。
上記実施形態は、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えば該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なメモリ媒体又は該プログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。また、実施形態から容易に想像可能な組み合わせによる発明も本発明の範疇に含まれる。
105:放射線検出部、106:信号処理部、200:画素、212:センサ

Claims (8)

  1. 放射線を検出する複数のセンサを有する放射線検出部と、
    前記複数のセンサによって検出された信号を処理する信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部は、前記複数のセンサによって検出された信号をその信号値に基づいて複数の階級に分割することによって前記複数の階級にそれぞれ対応する複数の画像を生成し、前記複数の画像の少なくとも一部の画像のそれぞれと参照画像との類似性に基づいて前記複数の画像から1つの画像を選択し、該選択された1つの画像を構成する信号を検出したセンサを監視センサとして決定し、前記監視センサによって検出される信号に基づいて放射線の照射を監視する、
    ことを特徴とする放射線検出装置。
  2. 前記複数の画像の各々は、前記複数のセンサによって検出された信号のうち0以外の信号値を有する信号を黒画素とし、前記複数のセンサによって検出された信号のうち0の信号値を有する信号を白画素とした2値画像であり、前記参照画像は、黒画素および白画素からなる2値画像であり、
    前記信号処理部は、前記複数の画像の各々における黒画素と前記参照画像における黒画素とが一致する数に基づいて前記類似性を評価する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記複数の画像は、被検体を透過せずに放射線が入射したセンサによって検出された信号によって生成された画像、および、放射線が照射されないセンサによって検出された信号によって生成された画像の少なくも1つを含み、
    前記少なくとも一部の画像は、被検体を透過せずに放射線が入射したセンサによって検出された信号によって生成された画像、および、放射線が照射されないセンサによって検出された信号によって生成された画像を含まないように決定される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記少なくとも一部の画像は、被検体を透過せずに放射線が入射したセンサによって検出された信号によって生成された画像の階級に隣接する階級の画像、および、放射線が照射されないセンサによって検出された信号によって生成された画像の階級に隣接する階級の画像を含まないように決定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の放射線検出装置。
  5. 前記信号処理部は、放射線画像の撮像のために設定された情報に応じて、複数の参照画像の中から前記参照画像を選択する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線検出装置。
  6. 前記信号処理部は、前記監視センサによって検出される信号に基づいて放射線の照射を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線検出装置。
  7. 前記複数のセンサの各々は、放射線画像を撮像するための画素としても利用される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線検出装置。
  8. 放射線を放射する放射線源と、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線検出装置と、
    を備えることを特徴とする放射線撮像システム。
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