JP6353260B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機やプリンタにおいては、一般に帯電手段によって感光体の表面を一様帯電し、この一様帯電された感光体の表面にレーザー光あるいはLED光等の露光手段により感光体の表面に静電潜像を書き込む。静電潜像を形成した後に現像手段により現像して感光体表面に画像を形成する。
一方、装置を小型で簡略化した構成にするために、記録媒体の搬送方向に直行する方向(走査方向)に配列した複数の記録電極を用い、潜像形成と同時に現像を行う画像形成装置が開示されている。例えば、特許文献1に代表されるように、針状電極を用いたマルチスタイラスプリンタでは多数の針状電極を配置した像形成電極と、円筒状の対向電極を所定の空隙を保ち対向配置し、この空隙に記録体を像形成電極に接して介在させる。この状態で像形成電極に画像信号に対応する電圧を印加し、空隙放電を発生させることでトナー像を形成する。
特公平3−8544号公報
しかしながら、上述したような記録電極を用いて潜像形成と同時に現像を行う方式において、従来と同様な画像形成方法により印刷を行った場合、元の画像データに対して像担持体の幅方向の画像境界部が歪んだ画像が出力されてしまうという課題がある。
また、一般的な文字画像の多い文書を出力した場合には、文字の内側輪郭が潰れて線が太くなったり、階段状に構成される文字の斜め線が崩れることで、元のフォントデザインと異なる画像が出力されたりする。例えば、出力される画像がアルファベットであれば、線と線が交差する部分の輪郭が崩れたり、縦や横の線に比べて斜め線が太くなったりするなど、フォント作成者の意図と異なった形状で出力されてしまう。
このように、記録電極を用いて潜像形成と同時に現像を行う方式において、従来の画像形成方法を踏襲して画像出力を行うと、文字画像などユーザーが視認しやすい画像において所望の画像が得られないという課題があった。
そこで、本発明は、記録電極を用いて潜像形成と同時に現像を行う方式において、歪み画像の発生を抑制可能な画像形成方法を提供する。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を備える。すなわち、トナーを担持するトナー担持体と、前記トナーによりトナー像が形成されると共に、当該トナー像を搬送する像担持体と、前記像担持体を挟んで前記トナー担持体に対向する位置に設けられ、前記像担持体の搬送方向に直交する幅方向に画素に対応して複数の電極が配置された電極部と、画像のデータに基づいて前記複数の電極それぞれに電圧を印加することで、前記トナー担持体と前記像担持体との間のトナーの移動を制御し、前記像担持体にトナー像を形成させる制御部とを有する画像形成装置であって、前記画像の境界部に位置する画素に対し前記像担持体の搬送方向の長さを変更することで補正する補正手段と、前記画像が所定種類の画像であるか否かを判定する判定手段とを備え、前記補正手段は、前記画像が所定種類の画像であると判定された場合に、当該画像に対し補正を行う
本発明によれば、記録電極を用いて潜像形成と同時に現像を行う方式において、歪み画像の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 本実施形態に係る面状電極を説明するための図。 本実施形態に係る電極部の構成例を示す図。 面状電極を配置した画像形成部を説明するための図。 トナーに働く力を説明するための図。 像形成電極に印加する電圧のタイミングチャート。 トナー担持ローラと像担持体との間のトナーの状態を説明するための図。 トナー担持ローラと像担持体との間のトナー状態と電界を説明するための図。 画像データの歪みを説明するための図。 接触領域とトナー移動領域のトナー状態を示す図。 接触領域とトナー移動領域のトナー状態を示す図。 接触領域とトナー移動領域のトナー状態を示す図。 本実施形態に係る画像形成方法のフローチャート。 歪み補正処理のフローチャート。 2ドット×2ドット単位マトリクスの組み合わせを示す図。 変換対象パターンの変換前後のパターンを示す図。 変換対象パターンの変換前後のパターンを示す図。 本願発明による処理結果を説明するための図。 本願発明による処理結果を説明するための図。
以下、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する構成は一例であり、これに限定するものではない。
[装置構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。なお、図1においては、本願発明の特徴的部分のみを示しており、画像形成装置が備えるその他の部分については、省略している。図1において、画像形成装置1は、トナー担持ローラ2、像担持体3、像形成電極部4、転写ローラ5を備える。トナー担持ローラ2は、トナーTを外周面(表面)に担持して搬送するトナー担持体である。像担持体3は、表面にトナーTからなるトナー像が形成される。像形成電極部4は、電圧を印加されることで、像担持体3に画像情報に基づいたトナー像を形成する。転写ローラ5は、像担持体3上に形成されたトナー像を紙等の記録媒体である記録材Pに転写する。
トナー担持ローラ2は、図1において矢印A方向に回転駆動し、外周面にトナーTを担持し画像形成部(像担持体3との近接部)に搬送すると共に像形成電極部4に対する対向電極として機能する。導電性支持体21としてφ6の金属性芯金と、その周囲に弾性層22として導電性シリコーンゴム層が形成されている。さらにその表面に厚さ10μmのウレタン樹脂層がコーティングされている。外径φ11.5のローラである。
トナーTは、トナー容器(不図示)から供給され、ブレード23により所定の電荷量に帯電されると共に、トナー担持ローラ2の外周面に所定の厚さに規制される。ブレード23は、金属薄板のバネ弾性を利用して接触される。本実施形態において、厚さ0.1mmのSUS板とリン青銅板を用いた場合を例に挙げて説明する。トナーTは、平均粒径6μm、固有抵抗1016Ω・cm程度の負の帯電極性を有する非磁性1成分トナーである。なお、トナー担持ローラ2の上のトナーの帯電極性を正規の帯電極性とする。本実施形態では、負極性が正規の帯電極性とする。
トナー担持ローラ2の導電性支持体21には電源24が接続され、トナー担持ローラ2の電位を保持するため電圧印加もしくは接地する構成としている。像担持体3は、トナー担持ローラ2上のトナーが転移されることで形成されるトナー像を担持する、所定の抵抗範囲に調整された導電性を有するエンドレスベルトである。像担持体3は、矢印B方向に所定のプロセススピードでトナーを搬送し、回転移動する。以後、矢印B方向(搬送方向)を「像担持体移動方向」と呼ぶ。また、像担持体移動方向と直交する方向(紙面垂直方向)は、「像担持体幅方向」と呼ぶ。本実施形態における像担持体3は、厚さが50μm、抵抗値が108.5Ω・cmの単層のポリイミドフィルムである。
像形成電極部4は、像担持体3の幅方向に複数設けられ、面状電極105を等間隔で支持部材130に固定支持している。面状電極105は、所定の圧力で像担持体3を挟むように、トナー担持ローラ2に対向して接触配置されている。また、面状電極105は、像形成電極電圧制御部110に接続される。像形成電極電圧制御部110は、画像情報に基づいて面状電極に印加する電圧の値を変更する制御を行う。面状電極の詳細については後述する。
本実施形態における画像形成は、トナー担持ローラ2上のトナーTを面状電極105に印加する電圧による電界により、トナー担持ローラ2と像担持体3との間で移動させることにより行う。像担持体3上のトナー像は、転写ローラ5によって紙等の記録材Pに転写される。所定のタイミングで記録材Pは、像担持体3と転写ローラ5との間の転写部に搬送される。記録材Pが転写部にある際に、転写バイアス制御手段51により転写ローラ5に転写バイアスが印加され、像担持体3上のトナー像が記録材P上の所定の位置に転写される。
[面状電極]
図2は、面状電極105の一部分を示す概略構成図である。図2(a)は、像担持体3の接触面側から見た概略構成を示し、図2(b)は、像担持体3の幅方向から見た断面概略構成を示す。
図2(a)に示すように、面状電極105は、絶縁性の電極基材102と、電極基材102上に形成され像担持体3と接触する複数の電極部101と、電極部101に接続された電極駆動部103で構成される。電極部101は、像担持体3の幅方向に複数の電極が分割して形成される。像担持体移動方向における各々の電極部の長さはWであり、像担持体移動方向に対し直線状に形成されている。
図2(b)に示すように、電極部101の各電極は、像担持体幅方向において、電極基材102上に電極幅L、電極間隔Sで画像形成領域全域に形成されている。本実施形態に用いた面状電極105は、フレキシブルプリント基板である。電極基材102は厚さ25μmのポリイミド樹脂であり、電極部101の各電極は厚さ10μmの銅電極で形成されている。本実施形態において、電極幅Lは40μm、電極間隔Sは40μmとする。また、電極部101は、電極駆動部103を介して像形成電極電圧制御部110に接続される。画像情報に基づいた電圧を所定のタイミングで電極部101の各電極に印加され制御される。
図3は、本実施形態に係る電極部101周辺の構成例を示す。I/F120は、画像形成対象の画像情報を入力するためのインタフェースである。データ受信部121は、画像情報を受け取る。電極駆動部103は、転送された画像情報を変換するシフトレジスタ106、シフトレジスタ106の出力状態を保持するラッチ107、ラッチ出力のデータに応じて電極電源111から電極部101の各電極に印加される出力を切り替えるゲート108を備える。
電極電源111は、ゲート108を介して電極部101の各電極(101a、101b、101c、・・・)に接続され、画像形成電圧Vpと非画像形成電圧V0を供給する。制御部112は、データ受信部121、シフトレジスタ106、ラッチ107、ゲート108を制御し、I/F120から入力された画像情報に応じて電極部101の各電極に印加する電圧を制御する。
[画像形成部の詳細]
図4は、面状電極105を配置した画像形成部を拡大した概略構成図である。なお、トナー接触領域Icにおける面状電極105は略平面であるため、ここでは平面で表している。また、図1と同様、矢印Aはトナー担持ローラ2の移動方向を示し、矢印Bは像担持体3の移動方向を示す。図4において、Icはトナー接触領域であり、トナー担持ローラ2上のトナーTと像担持体3とが接触する領域である。iuは、トナー接触領域Icにおける像担持体3の移動方向Bの上流位置であり、idはトナー接触領域の下流位置である。
ie0は、電極接触下流位置であり、像担持体3と接触する電極部101の像担持体移動方向における最下流位置である。Imdは、トナー担持ローラ2と像担持体3との間のトナーの移動が行われるトナー移動領域(トナーが移動可能な領域)である。トナー接触領域の下流位置idがImdの最上流位置となる。また、電極接触下流位置ie0は、トナー接触領域Icよりも像担持体移動方向の下流に配置している。
本実施形態における動作は、電極部101に電圧を印加することにより、像担持体3とトナー担持ローラ2との間の電界により、トナーをトナー担持ローラ2と像担持体3との間で移動させることにより行う。トナーの移動はトナー移動領域Imdで行われる。面状電極105の配置位置における像担持体3とトナー担持ローラ2との間隔をトナー担持体間隔Igとすると、トナー担持体間隔Igの距離が狭いほどトナーに働く電界を強くすることができる。本実施形態においては、トナー接触領域Icを有する構成を用いることにより、トナー接触領域Icから徐々にトナー担持体間隔Igを広げる構成を実現し、電極接触下流位置ie0において、電極部101とトナー担持ローラ2とを狭い間隔で構成する。以上の構成により、電極部101とトナー担持ローラ2との間の電界を強くすることができ、低い画像形成電圧でトナーを移動させることが可能となる。
本実施形態においては、トナー移動領域Imdにおいて、トナー担持ローラ2と像担持体3との間の空隙で放電が発生しないような画像形成電圧と非画像形成電圧に設定する。本実施形態の構成において、面状電極に印加する電圧を高くしていくと、パッシェンの法則に従い、面状電極105のトナー担持体間隔Igにおいて放電現象が発生する。トナー担持ローラ2上のトナーは所定の電荷量で負極性に帯電しているが、トナー担持体間隔Igで放電現象が発生すると、放電により極性反転した正極性のトナーが発生してしまう。極性が反転した正極性のトナーは、面状電極105の電界によりトナーの移動を制御することができず、良好な画像形成を行うことができない。
従って、本実施形態では、トナー担持ローラ2と像担持体3との間の電位差を放電開始電圧以下となるように、面状電極105に印加する電圧を制御することにより画像形成を行う。言い換えると、放電開始電圧以下の印加電圧であっても、トナーに作用する電界を十分に働かせる必要がある。その為には、電極接触下流位置ie0におけるトナー担持体間隔Igを狭く設定することが重要であり、その手段として、トナー接触領域Icから徐々にトナー担持体間隔Igを広げる構成を実現することで達成している。
[画像形成プロセスの詳細]
(像担持体移動方向の画像形成プロセス)
像担持体移動方向の画像形成プロセスについて図5を用いて説明する。図5(a)、(b)は、トナー移動領域Imd内のトナーに働く力を示す。図5(c)、(d)は、トナー移動領域Imdより下流側におけるトナーに働く力を示す。トナーTとトナー担持ローラ2との間の非静電的付着力を担持ローラ間付着力Fadとする。トナーTと像担持体3との間の非静電的付着力を像担持体間付着力Faiとする。電極部101とトナー担持ローラ2との間の電界によりトナーTに働く静電気力をFeとする。
(トナー移動領域Imd内のトナー)
図5(a)は、電極部101に画像形成電圧Vpを印加したときのモデル図である。図5(b)は、電極部101に非画像形成電圧V0を印加したときのモデル図である。トナーは、それまでの電極部101に印加する電圧の状態により、トナー担持ローラ2に担持したトナーと、像担持体3に担持したトナーの両方の状態がある。
図5(a)のように電極部101に画像形成電圧Vpを印加した場合、像担持体3とトナー担持ローラ2との間の電界により、トナーには像担持体3の方向に静電気力が働く。以下の式(1)の条件を満たす電界を働かせることで、トナーはトナー担持ローラ2から像担持体3上に移動する。
Fe > Fad ・・・式(1)
図5(b)のように電極部101に非画像形成電圧V0を印加した場合、トナーにはトナー担持ローラ2のローラ方向に静電気力が働く。以下の式(2)の条件を満たす電界を働かせることでトナーは像担持体3からトナー担持ローラ2に移動し、像担持体3上にトナー像は形成されない。
Fe > Fai ・・・式(2)
(トナー移動領域Imdより像担持体移動方向下流におけるトナー)
図5(c)は、トナー移動領域Imdより像担持体移動方向の下流において、電極部101に画像形成電圧Vpを印加したときのモデル図である。図5(d)は、電極部101に非画像形成電圧V0を印加したときのモデル図である。いずれの場合も電極部101とトナー担持ローラ2との間の間隔が広がるため電界による静電気力は弱く、式(3)の関係になり、トナーを移動させることはできない。
Fe < Fad
Fe < Fai ・・・式(3)
よって、トナー移動領域Imdより像担持体移動方向の下流におけるトナーは、電極接触下流位置ie0のトナーの担持状態を維持する。
以上のように、トナー移動領域Imdにおけるトナーの移動は、トナーが電極接触下流位置ie0に位置したときの電圧により最終的に決定し、トナー像の形成か非画像部の形成が選択されることになる。詳細を以下にて説明する。
例えば、図6に面状電極105に印加する電圧のタイミングチャートの一例を示す。図6において、縦軸は印加する電圧を示し、横軸は時間を示す。面状電極105に非画像形成電圧V0を印加した状態から、時刻t1から時刻t2までの時間T(s)において画像形成電圧Vpを印加し、その後に非画像形成電圧V0を印加した例である。図7(a)〜(e)は、トナー担持ローラ2と像担持体3との間のトナーの状態を表した概略図である。
図6に示す時刻t1において、それまで電極部101に非画像形成電圧V0が印加されている状態から画像形成電圧Vpの印加へと切り替わる。電極部101とトナー担持ローラ2との間の電界方向が変わるので、トナーに働く静電気力がトナー担持ローラ2への方向から、像担持体3の方向へと切り替わる。その結果、図7(a)のトナー状態が(b)の状態へと移動する。時刻t1までに電極接触下流位置ie0を通過したトナーは、電界の影響を受けないので、トナー担持ローラ2上に担持される。電極接触下流位置ie0のトナーT1を先頭にそれより上流側のトナーが像担持体3上に移動する。
図6に示す時刻t2において、時間T(s)の画像形成電圧Vpが印加された状態から非画像形成電圧V0への印加へ切り替わる。トナーに働く静電気力が像担持体3への方向から、トナー担持ローラ2への方向へと切り替わる。その結果、図7(c)のトナー状態が(d)の状態へと移動する。時間T(s)の電極接触下流位置ie0を通過したトナーは、電界の影響を受けないので、像担持体3上に保持されたまま、下流方向に移動する。電極接触下流位置ie0のトナーT2を先頭にそれより上流側のトナーがトナー担持ローラ2上に移動する。
図6に示す時刻t3においては、t2以降、電極部101に非画像形成電圧V0が印加されたままであるため、トナー移動領域Imdでのトナーの移動は行われず、トナー担持ローラ2上に保持されたまま電極接触下流位置ie0を通過する。時刻t1からt2までに像担持体3上に形成されたトナー画像は、保持された状態を保ち、時刻t2から時刻t3までの時間の分だけ下流方向に移動する(図7(e))。ここで、像担持体3は矢印B方向にプロセス速度V(mm/s)で移動するために、像担持体3上にX=V×T(mm)の幅の画像を形成することができる。
(像担持体幅方向の画像形成プロセス)
次に像担持体幅方向の画像形成プロセスを説明する。図8(a)は、面状電極105のトナー移動領域Imdにおけるトナー担持ローラ2と像担持体3との間のトナーの状態を拡大した概略図である。ここでは、像担持体3の幅方向を部分的に表している。電極部101b、101dに画像形成電圧Vpを、電極部101a、101c、101eには非画像形成電圧V0を印加した時のトナー状態である。図8(b)は、図8(a)と同じ電圧を印加した際の、トナー担持ローラ2と像担持体3との間のトナー担持ローラ2の表面の電界を表した概略図である。
図8において、面状電極105の電極部101a〜101eは、像担持体幅方向において画像形成装置1の解像度に応じた幅と間隔で複数配置され、像担持体3に対し接触配置している。トナーT(Ta〜Te)は、負極性に帯電している。電極部101a〜101eのそれぞれの電界に対応するトナーをTa〜Teとして示す。図8(b)では、矢印の向き及び長さにより、電界の向き及び強さを表す。
次に、画像形成装置1の解像度に応じた1画素分の画像幅(ドット幅)を形成する際の、電極部101に印加する電圧について説明する。図8(a)では、電極101b、101dに対応するトナーTbおよびTdで形成される画像が1画素分のドットとなり、電極101a、101c、101eに対応する部分が1画素分のスペースとなる。トナー担持ローラ2は電源24により0[V]に保持される。電極部101において、画像情報に応じて画像形成領域に対応する電極には画像形成電圧Vpである+50[V]を印加し、非画像領域に対応する電極には非画像形成電圧V0である−50[V]が印加される。画像形成電圧Vpは、トナー担持ローラ2の電位に対して電極部101がトナーの帯電極性と逆極性側になる電圧である。非画像形成電圧V0は、トナー担持ローラ2の電位に対してトナーの帯電極性と同極性側になる電圧である。
図8(b)に示すように、画像形成電圧Vpを印加した電極部101b、101dの位置にあるトナーは、トナー担持ローラ2への方向の電界により、像担持体3への方向の静電気力を受ける。
非画像形成電圧V0を印加した電極部101a、101c、および101eの位置にあるトナーは、像担持体3への方向の電界により、トナー担持ローラ2への方向の静電気力を受ける。このような電界から受ける静電気力の影響により、図8(a)のようにトナーの移動が行われる。また、画像形成電圧Vpを印加した電極部101bと非画像形成電圧V0を印加した電極部101aとの間に位置するトナーは、各々の電極によって形成される電界に応じ、トナー担持ローラ2に担持した状態と像担持体3に担持した状態が選択される。その他の各電極も同様である。以上のように、像担持体3の幅方向の画像形成が行われる。
本実施形態では、トナー担持ローラ2の電位を0Vとし、像形成電極にトナーと逆極性の電圧と同極性の電圧を印加することによりトナー像形成を行ったが、これに限られるものではない。トナー担持ローラ2に電圧を印加する構成の場合は、トナー担持ローラ2の電位に対して、正極性側の電位と負極性側の電位とを面状電極105に選択的に印加することで像形成することができる。
[歪み画像現象の説明]
以下、本願発明が扱う「歪み画像」の現象について説明する。像担持体3上に1ドット幅の画像を形成する場合を例に、図9〜図12を用いて説明する。
図10の上部は、トナー担持ローラ2と像担持体3で形成される接触領域Icと、その下流に位置するトナー移動領域Imdをトナー担持ローラ2側から見た構成を示している。図10の上部に示すiu、id、iL、ie0はそれぞれ、図4で説明した、トナー接触領域の上流位置、トナー接触領域の下流位置、トナー移動限界位置、像担持体3への電極接触下流位置に対応する。
ここで示すトナー移動限界位置iLは、電極部101が像担体移動方向において十分長い構成において、画像形成バイアスVpを印加したときにトナーがトナー担持ローラ2から像担持体3に移動できる限界の位置である。また、面状電極105の電極部101における電極101a、101b、101cは、像担持体幅方向に画像形成装置1の解像度に応じた幅と間隔で複数配置されており、ここでは図示した3つの電極以外は省略している。図10は、中央の電極101bのみに画像形成電圧Vpを印加した瞬間の像担持体3上のトナー像を示しており、網掛け領域(X)がトナー担持ローラ2から像担持体3へ移動したトナーである。
併せて、図10の下部には、像担持体幅方向における像担持体3上の電位分布を示す。電位分布は、画像形成電圧Vpを印加した中央の電極101b上で最大となり、隣り合う非画像形成電圧V0を印加した電極101a、101c上で最小となる曲線を描く。像担持体3上の電位分布が上記のような曲線になるのは、像担持体幅方向における複数の電極の間隔に対して像担持体3の抵抗値、および厚みを適正に選択しているためである。すなわち、電極の間隔に対して抵抗値が高すぎる(もしくは厚みが厚すぎる)場合には、画像形成電圧Vpを印加した電極上の電位が低下し、1ドット幅の細線を形成できない。逆に、抵抗値が低すぎる(もしくは厚みが薄すぎる)場合には、電極上におけるトナー飛翔距離が長くなり画像の鮮明さが損なわれる。
ところが、トナー担持ローラ2は曲率を持つため、トナー担持ローラ2と像担持体3との間の物理的な距離は下流にいくほど広がる。したがって、電界の大きさとしては、トナー接触領域の下流位置idから下流に進むほど小さくなる。よって、像担持体3上の電界は、トナー接触領域Icの下流位置idでは1画素分のドット幅があるものの、下流の移動限界位置iLでは、トナー担持ローラ2と像担持体3との間の距離が広がるため下流側ほどドット幅が狭まる。なお、ここでいう1画素分のドット幅とは、隣り合う電極の中点(図10の破線(E1))同士を結んだ距離を意味する。
像担持体移動方向におけるトナー移動限界位置iLに関して言えば、中央の電極101b上では、図4で説明したトナー移動領域Imdの下流端となる。一方、電極間スペースの中点における移動限界位置iL’は下流側の電界が小さいためにiLより上流側となり、トナー移動領域がImd’へと狭まれることになる。
ここまで、中央の電極のみに画像形成電圧Vpを印加した瞬間について説明した。そのまま、画像形成電圧Vpを印加し続けると、その後のトナー移動はImd’の領域で行われるので、像担持体3上に形成される1ドット幅が細くなることはない(図11)。
さらに、中央の電極に画像形成電圧Vpを印加した状態から、非画像形成電圧V0へ切り替えた瞬間には、電界の向きが逆になり、図10の網掛け領域(X)にある像担持体3上のトナーのみがトナー担持ローラ2へ戻ることになる(図12)。その結果、図9(c)で示したような画像境界部が像担持体3の移動方向の上流側に歪んだ画像が形成されることになる。つまり、電極の部分の方がその周辺部に比べて電界の変化の即時性が高いが、周辺部については電界の変化が遅れてしまう。その結果、画像形成(トナーの移動)においても、電極の部分とその周辺部に差異が生じてしまう。なお、図10〜図12では像担持体3上に1ドット幅の画像を形成する場合を例に説明したが、1ドット以上の幅でも同様に、電圧の印加状態の切り替え(電界の変化)に伴って画像境界部が歪んだ画像となる。その結果、図9(a)に示すような、グラフィック画像等に使用される3ドット幅の市松模様の画像情報の場合、図9(b)のように歪んだ画像が出力されてしまう。このような画像を、以後「歪み画像」と呼ぶ。また、ここでいう画像境界部とは、像担持体3の移動方向において隣接する、画像を形成する第1の画素と画像を形成しない第2の画素とを少なくとも含む領域であるということもできる。
[本実施形態の画像形成方法]
次に、本実施形態の特徴となる画像形成方法の詳細について説明する。前述したように、歪み画像は画像境界部が像担持体移動方向の上流側に歪む現象であるため、本実施形態では対象となる画像をビットマップ化したデータに対して、画像境界部を像担持体移動方向の下流側へシフトさせる補正を加えることを特徴とする。以後、この処理を「歪み補正処理」と呼ぶ。なお、本実施形態では、歪み画像を補正する対象を文字とした場合を例に説明するが、図形等のグラフィック画像に適用してもよい。つまり、歪み画像を補正する対象となる画像の所定種類は、文字に限定するものではない。また、画像の種類については、例えば、画像データに含まれる属性情報などから特定できる。
(処理フロー)
本実施形態では、イメージ、グラフィック、文字などが混在するPDLデータから文字コード情報のみを抽出し、さらに文字コード情報内の文字属性から所定の文字サイズ(8ポイント〜14ポイント)のみを抽出して歪み画像を補正する処理を行う。図13は、本実施形態に係る画像形成方法のフローチャートである。以下の処理は、例えば、画像形成装置1に備えられたCPU(不図示)が記憶部に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
S101にて、画像形成装置1は、画像情報としてのイメージ、グラフィック、文字などを含んだPDL(Page Description Language)データ(PCL、POSTSCRIPT等)を読み込む。
S102にて、画像形成装置1は、PDLデータを解析し、PDLデータに文字コードを含んでいるか否かを判定する。文字コードを含んでいる場合(S102にてYES)、S103へ進む。一方、文字コードを含んでいない場合(S102にてNO)、画像形成装置1は、歪み補正処理を行わず、S104へ進む。S104にて、画像形成装置1は、ビットマップ化を行い、S110へ進む。
S103にて、画像形成装置1は、文字コードの属性情報を解析し、文字コード情報の文字サイズが8ポイント〜14ポイントであるか否かを判定する。文字サイズが8ポイント〜14ポイントである場合(S103にてYES)、S105にて、画像形成装置1はビットマップ化を行う。更に、S112にて、画像形成装置1は、後述する歪み補正処理を実行する。一方、文字サイズが上記サイズ以外である場合(S103にてNO)、画像形成装置1は、歪み補正処理を行わず、S104へ進む。以上の過程により、歪み補正を行う文字の抽出がなされる。
S112の歪み補正処理の後、S110にて、画像形成装置1は、PDLデータの最終行まで処理を行ったか否かを判定する。続きのPDLデータがあれば(S110にてNO)、S102へ戻り、画像形成装置1は、再び処理対象の抽出を行う。一方、PDLデータの最終行に到達した場合(S110にてYES)、S111にて、画像形成装置1は、最終的にビットマップデータを像形成電極電圧制御部110に送信し、画像の出力を行う。
ここでは、1ページ分の画像データの例を説明したが、複数ページのデータ処理を行う場合も、すべてのページに対して図13の処理を行うことで複数ページのデータに対して対応可能である。
(歪み補正処理の方法)
次に、図13のS112における歪み補正処理の詳細について、図14を用いて説明する。図13のS103において、PDLデータに補正対象である文字が含まれる場合、画像形成装置1は、ビットマップデータの画像境界部に対して補正を加える。具体的には、ビットマップデータの対象となる文字領域内を、領域の先頭から順に2ドット×2ドット単位マトリクスで解析を行い、所定の画素パターン(以後、変換対象パターンと呼ぶ)に一致した場合のみ画像データの変換を行う。
S106にて、画像形成装置1は、2ドット×2ドット単位マトリクスが変換対象パターンに該当するか否かを判定する。変換対象パターンに該当する場合(S106にてYES)、S107にて、画像形成装置1は、画像データの変換を行い、S108へ進む。該当しない場合(S106にてNO)、画像形成装置1は、画像データの変換を行わずに、S108へ進む。S108にて、画像形成装置1は、参照する2ドット×2ドット単位マトリクスを像担持体3の幅方向に1画素分移動する。S109にて、画像形成装置1は、文字領域内の全てに対して解析、変換処理が終了したか否かを判定する。解析が終了していない場合(S109にてNO)、S106へ戻り、文字領域内を像担持体幅方向に順次走査して解析し、文字領域内のすべての変換対象パターンの抽出、および変換を行う。なお、文字領域内の解析する順番は、必ずしも像担持体幅方向である必要はなく、文字領域内の像担持体移動方向に行っても良い。文字領域内の全てに対して解析、変換処理が終了した場合(S109にてYES)、図13のS110へ進む。
次に、図14のS107における2ドット×2ドット単位マトリクスの変換対象パターンについて説明する。図15は、全部で16通りある2ドット×2ドット単位マトリクスの組み合わせを模式的に並べたものであり、黒ベタ部が画像形成部(電極に画像形成電圧Vpを印加する画素)であることを示す。図15において、上方向が像担持体移動方向を示し、右方向が像担持体幅方向を示す。これら16通りのパターンを識別するために、それぞれ符号を付している。
本実施形態においては、図15において符号に下線を引いた、1b、1d、2e、2f、3a、3cの6通りのパターンが変換対象パターンである。本実施形態においてこの6通りのマトリクスのみ画像データの変換を行うのは、次の理由による。まず、1b、1dのパターンは、像担持体幅方向の画像境界部が像担持体移動方向の上流側に歪むことを矯正するために行うものであり、この変換によって画像の角部分が丸くなる現象を抑制する作用がある。また、2e、2fのパターンは、斜めに隣接するドット画像を正確に描くための処理である。3a、3cのパターンは、文字の線と線が交差する部分や文字内側の輪郭が潰れて文字の線が太くなることを軽減する作用がある。
なお、その他のパターンについては、上記の6つのパターンに比べ出力画像の品質への影響が少ないものとして、本実施形態では処理を適用しないものとして説明するがこれに限定するものではない。例えば、1a、1cのパターンに対して処理を行うことで、像担持体幅方向の画像境界部が像担持体移動方向の下流側に歪むことを矯正することができる。その結果、画像の角部分の歪みが目立つ現象を抑制する作用がある。また、3b、3dのパターンに対する処理を行うことで、文字の線と線が交差する部分や文字内側の輪郭が丸くなり文字の線が細くなることを軽減する作用がある。
また、図14に示すように、本実施形態では画像に対して順にパターンを適用して判定していくことにより、補正を要する境界部の画素は上記の6つのパターンのいずれかに該当することとなり、全てのパターンの適用は不要となる。そのため、上記の6つのパターンの組み合わせの代わりに他のパターンの組み合わせを用いるようにしても構わない。
図14のS106における解析結果が、これら6通りのマトリクスに該当する場合には、図16に示す画像データの変換を行う。図16の上段が、変換する前の変換対象パターンを示し、下段が変換後のパターンを示す。ここではパターンに含まれる画素のうち所定の位置にある画像(画素)を、像担持体移動方向の下流側において伸長する、もしくは、像担持体移動方向の下流側において短縮することにより、変換を行う。
図16において、格子線で示した画素は、像担持体移動速度をPSとすると、変換前の1ドット画像の長さをPS×Δt[μm]だけ像担持体移動方向の下流側に伸長する画素であることを示す。一方、左斜め斜線で示した箇所は、変換前の1ドット画像の長さをPS×Δt[μm]だけ像担持体移動方向の下流側に短縮する画素であることを示す。Δt[ms]は、画像形成オンタイミング(左斜め斜線で示した箇所はオフタイミング)を変更して画素の補正量を決めるパラメータである。つまり、Δtを大きくするほど画像境界部における補正量が大きくなる。
具体的に、Δt=0.5ms、すなわちPS×Δt=80mm/s×0.5ms=40μmだけ1ドット画像の長さを伸長、もしくは短縮した場合の画像データの変換例を図17に示す。図17の上段が変換する前の変換対象パターンを示し、下段が変換後のパターンを示す。
図10〜図12で説明したように、歪み画像はトナー接触領域下流のトナー移動領域Imdで発生する現象である。つまり、その歪みの程度は装置の1画素の大きさ(基本解像度)と、トナー移動領域Imdの長さの関係に依存するため、上記Δtの値は、それらの割合によって適宜選択することができる。
ここで、本実施形態に係る画像形成プロセス条件と装置構成の例について記す。
像担持体移動速度PS 80mm/s
トナー担持ローラの曲率半径 5.75mm
面状電極支持部材の曲率半径 12mm
1画素の大きさ 80μm
トナー移動領域Imd 100μm
本実施形態のように、1画素の大きさに対して、トナー移動領域Imdの長さが同等以上である場合には歪みの程度が大きくなるため、補正量としては1画素の1/3〜1/2程度が好ましい。補正量が1画素の1/2を超えると、逆に画像境界部が歪んでしまうためである。一方、1画素の大きさに対して、トナー移動領域Imdの長さが小さい場合には相対的に歪みの程度が小さいため、補正量としては1画素の1/3以下の長さで良い。例えば、1画素の大きさが本実施形態にて扱った値よりも大きい場合や、面状電極支持部材の曲率半径が本実施形態にて扱った値よりも小さい場合などが、トナー移動領域Imdの長さが小さい場合となる。
[本実施形態を適用した効果の比較]
本実施形態の処理をアルファベット文字の画像に対して適用した例について説明する。図18は、アルファベットの文字「A」(書体:Century、サイズ:11ポイント)の画像データに対して、本実施形態の画像形成方法を適用した例を示している。図18(a)は、元画像のビットマップデータを示す模式図である。図18(b)は、文字「A」の上部(図18(a)の矢印Yで示した領域)を拡大表示したものである。図18(c)は、本実施形態に係る歪み補正処理を適用したビットマップデータの模式図である。
また、図19に、実際に画像形成装置1の像担持体3上へ画像を出力した結果を示す。図19(a)は、アルファベットの文字「A」の元画像データである。図19(b)は、歪み補正処理を行わずに出力した出力結果である。図19(c)は、本実施形態に係る画像形成方法(Δt=0.5ms)における出力結果である。図19(b)では、矢印a1で示した箇所で文字内側の輪郭が崩れ、白部が潰れていることが判る。また、矢印a2で示した文字Aの斜め線では、斜め線を表現する階段状の輪郭が歪み、斜め線の幅が太くなっている。これに対し、本実施形態に係る歪み補正処理を実行した場合の図19(c)では、歪みが改善され、元の画像データに近い形で出力されていることがわかる。
以上、所定の文字サイズ(8ポイント〜14ポイント)に限定して補正処理を実行する例について説明したが、他の文字サイズに対して補正量を変えて補正処理を実行し、ページ内で複数の文字サイズが混在する文書に適用するようにしてもよい。
<その他の実施形態>
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1 画像形成装置、2 トナー担持ローラ、3 像担持体、4 像形成電極部、5 転写ローラ、101 電極部、102 電極機材、103 電極駆動部、105 面状電極

Claims (12)

  1. トナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナーによりトナー像が形成されると共に、当該トナー像を搬送する像担持体と、
    前記像担持体を挟んで前記トナー担持体に対向する位置に設けられ、前記像担持体の搬送方向に直交する幅方向に画素に対応して複数の電極が配置された電極部と、
    画像のデータに基づいて前記複数の電極それぞれに電圧を印加することで、前記トナー担持体と前記像担持体との間のトナーの移動を制御し、前記像担持体にトナー像を形成させる制御部と
    を有する画像形成装置であって、
    前記画像の境界部に位置する画素に対し前記像担持体の搬送方向の長さを変更することで補正する補正手段と、
    前記画像が所定種類の画像であるか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記補正手段は、前記画像が所定種類の画像であると判定された場合に、当該画像に対し補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、前記画像の境界部に位置する画素に対し、前記像担持体の搬送方向の下流側に伸長、もしくは、短縮することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記画像の境界部に位置する画素と所定の画素パターンとを比較し、前記所定の画素パターンに一致する領域に対し補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記画像の境界部に位置する画素に対し、前記像担持体の搬送方向の下流側の1画素の長さを変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、前記像担持体の搬送の速度、画素の大きさ、および前記像担持体の搬送方向において前記トナー担持体と前記像担持体との間でトナーの移動が生じる領域の長さに応じて、補正量を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定種類の画像は、文字もしくはグラフィックの少なくともどちらかであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記補正手段は、前記判定手段にて前記画像が文字であり、かつ、所定のサイズである場合に当該画像の境界部に位置する画素に対し補正を行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記補正手段による補正量は、前記複数の電極それぞれに対する電圧の印加の切り替えの際に生じるトナーの移動の遅れによる前記画像の境界部に位置する画素の歪みに対応することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記境界部は、前記像担持体の搬送方向において隣接する画像を形成する第1の画素と画像を形成しない第2の画素と、を少なくとも含む領域であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. トナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナーによりトナー像が形成されると共に、当該トナー像を搬送する像担持体と、
    前記像担持体を挟んで前記トナー担持体に対向する位置に設けられ、前記像担持体の搬送方向に直交する幅方向に画素に対応して複数の電極が配置された電極部と、
    画像のデータに基づいて前記複数の電極それぞれに電圧を印加することで、前記トナー担持体と前記像担持体との間のトナーの移動を制御し、前記像担持体にトナー像を形成させる制御部と
    を有する画像形成装置であって、
    前記画像の境界部に位置する画素に対し前記像担持体の搬送方向の長さを変更することで補正する補正手段を備え、
    前記補正手段は、前記画像の境界部に位置する画素と所定の画素パターンとを比較し、前記所定の画素パターンに一致する領域に対し補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  11. トナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナーによりトナー像が形成されると共に、当該トナー像を搬送する像担持体と、
    前記像担持体を挟んで前記トナー担持体に対向する位置に設けられ、前記像担持体の搬送方向に直交する幅方向に画素に対応して複数の電極が配置された電極部と、
    画像のデータに基づいて前記複数の電極それぞれに電圧を印加することで、前記トナー担持体と前記像担持体との間のトナーの移動を制御し、前記像担持体にトナー像を形成させる制御部と
    を有する画像形成装置であって、
    前記画像の境界部に位置する画素に対し前記像担持体の搬送方向の長さを変更することで補正する補正手段を備え、
    前記補正手段は、前記像担持体の搬送の速度、画素の大きさ、および前記像担持体の搬送方向において前記トナー担持体と前記像担持体との間でトナーの移動が生じる領域の長さに応じて、補正量を決定することを特徴とする画像形成装置。
  12. トナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナーによりトナー像が形成されると共に、当該トナー像を搬送する像担持体と、
    前記像担持体を挟んで前記トナー担持体に対向する位置に設けられ、前記像担持体の搬送方向に直交する幅方向に画素に対応して複数の電極が配置された電極部と、
    画像のデータに基づいて前記複数の電極それぞれに電圧を印加することで、前記トナー担持体と前記像担持体との間のトナーの移動を制御し、前記像担持体にトナー像を形成させる制御部と
    を有する画像形成装置であって、
    前記画像の境界部に位置する画素に対し前記像担持体の搬送方向の長さを変更することで補正する補正手段を備え、
    前記補正手段による補正量は、前記複数の電極それぞれに対する電圧の印加の切り替えの際に生じるトナーの移動の遅れによる前記画像の境界部に位置する画素の歪みに対応することを特徴とする画像形成装置。
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