JP6353182B2 - 密閉容器及び梱包体 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を保存または輸送する際に用いる密閉容器、及び、液体と密閉容器と密閉容器内の空間に充填された気体とを備える梱包体に関し、特にシクロヘキサシランを含む液体を収納する密閉容器及び梱包体に関するものである。
太陽電池、半導体等の用途に薄膜シリコンが用いられており、この薄膜シリコンは、従来、モノシランを原料とする気相成長製膜法(CVD法)によって作製されている。近年、該CVD法に代わって、環状水素化シランを用いた新たな製法が注目されている。この製法は、水素化ポリシラン溶液を基材に塗布、焼成する塗布製膜法(液体プロセス)であり、前記水素化ポリシラン溶液の調製原料としてシクロペンタシランが使用されている。シクロペンタシランは市販されており、UV照射によって水素化ポリシランとなることが報告されている。しかしながら、シクロペンタシランは、その製造に高価な禁水試薬を用いる多段階合成や精製工程が必要であるため、非常に高価である。
そこで本発明者らは、シクロペンタシランの代替材料としてシクロヘキサシランに着目した。シクロヘキサシランは、トリクロロシランとN,N,N,N’’,N’’−ペンタエチルジエチレントリアミン(ペデタ(pedeta))等の第三級ポリアミンとからテトラデカクロロシクロヘキサシランジアニオンの塩を調製し、該テトラデカクロロシクロヘキサシランジアニオンの塩に金属水素化物還元剤を接触させて還元する方法で製造できることが報告されている(特許文献1)。なお、ここで報告されているシクロヘキサシランの合成は、数g程度の小スケールで行ったもののみである。
特許第4519955号公報
上述したように、これまでシクロヘキサシランは実験室レベルで少量ずつ製造されていたので、得られたシクロヘキサシランは、試薬瓶等に保存するか、引き続き次工程(シリコン膜形成など)に使用するのが通常であった。しかしながら、今後、需要が増し大量生産されるようになると、容器内で長期間にわたって保存する必要が生じることが予想される。
ところが、シクロヘキサシランは、空気に触れると空気中の酸素と反応して自発的に発火する自然燃焼性を持ち、また水と反応するので湿気を嫌う。またシクロヘキサシランは光により開環重合してしまい易い。このような性質を持つシクロヘキサシランを収納する輸送用及び保存用の容器には、高い気密性など様々な工夫が求められる。
例えば、同じく自然燃焼性を持つモノシランであれば、常温・常圧で気体なので、プロパンガスなどに用いられているような一般的なガスボンベに収納することができる。しかし、シクロヘキサシランは常温・常圧で液体なので、ガスボンベに収納することはできない。
また、輸送用及び保存用の容器は、洗浄するなどして繰り返し使用することがあるが、本発明者らの知見によれば、一度シクロヘキサシランを収納した容器の内部表面には固形残存物(シクロヘキサシランの重合物や分解物など)が付着することがあり、この固形残存物は一旦容器内部に付着してしまうと、洗浄では完全に除去することが難しかった。そして、たとえ微量であっても内部表面に固形残存物が付着している容器にシクロヘキサシランを再度収納した場合、固形残存物の存在によってシクロヘキサシランの重合が促進されることがあり、劣化が進行して安定に保存できないという問題があった。
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、シクロヘキサシランを含む液体を空気に触れさせることなく安全に、かつ劣化することなく安定に保存または輸送することができる密閉容器、及び、前記液体と密閉容器と密閉容器内の空間に充填された気体とを備える梱包体を提供することにある。
本発明の第一の密閉容器は、液体を保存または輸送する際に用いる密閉容器であって、前記液体はシクロヘキサシランを含むものであり、該密閉容器は、容器本体と、少なくとも2個のバルブを有し、かつ0.05MPa以上の耐圧性と遮光性を有することを特徴とする。
本発明の第一の梱包体は、保存または輸送すべき液体と、前記液体を収納する密閉容器と、前記密閉容器内の空間に充填された気体とを備える梱包体であって、前記液体はシクロヘキサシランを含むものであり、前記気体は不活性ガスであり、前記密閉容器は、容器本体と、少なくとも2個のバルブを含み、かつ該密閉容器は0.05MPa以上の耐圧性と遮光性を有することを特徴とする。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、前記2個のバルブのうち、第1バルブは、不活性ガスを前記容器本体内に注入するものであり、第2バルブは、前記液体を前記容器本体内から外部へ吐出するものである構成にすることができる。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、前記第1バルブ、及び、前記第2バルブは、いずれもダイヤフラムバルブである構成にすることができる。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、前記密閉容器は、さらに、前記第1バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも高いところまで伸びた注入パイプと、前記第2バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも低いところまで伸びた吐出パイプとを含み、前記第1バルブにより注入される前記不活性ガスは、前記注入パイプの先へ導かれ、前記第2バルブにより吐出される前記液体は、前記吐出パイプの先から導かれる構成にすることができる。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、前記容器本体は、底部分に傾斜がつけられており、前記吐出パイプの先が、前記底部分の最も低いところの上方まで伸びている構成にすることができる。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、前記容器本体は、下側に位置するカップ部と、上側に位置する蓋部とを有し、前記蓋部には、前記少なくとも2個のバルブの全てが取り付けられており、前記カップ部と前記蓋部とは、パッキンを介して圧接されている構成にすることができる。
本発明の第二の密閉容器は、液体を保存または輸送する際に用いる密閉容器であって、前記液体は、シクロヘキサシランを含むものであり、該密閉容器の内部表面が表面粗度(Ra)1μm以下であることを特徴とする。
本発明の第二の梱包体は、保存または輸送すべき液体と、前記液体を収納する密閉容器と、前記密閉容器内の空間に充填された気体とを備える梱包体であって、前記液体は、シクロヘキサシランを含むものであり、前記気体は、不活性ガスであり、前記密閉容器の内部表面が表面粗度(Ra)1μm以下であることを特徴とする。
本発明の第二の密閉容器及び梱包体において、前記容器本体は、容器内部表面の凹凸を少なくするために、前記密閉容器の内部表面に電解研磨が施されている構成にすることができる。
また本発明は、前記第一または第二の密閉容器に充填され、かつ純度が99%以上、パーティクル含有量が10質量ppm以下に管理されたことを特徴とするシクロヘキサシランをも包含する。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体は、少なくとも2個のバルブを備え、0.05MPa以上の耐圧性を有するので、シクロヘキサシランを含む液体を空気に触れさせることなく安全に保存または輸送することができる。
さらに本発明の第一の密閉容器及び梱包体は、遮光性を有するので、シクロヘキサシランが光によって重合してしまうことを防止できるという効果も奏する。
本発明の第一の密閉容器及び梱包体においては、不活性ガスを注入する第1バルブと、シクロヘキサシランを含む液体を外部へ吐出する第2バルブとを含むことができる。その場合、不活性ガスの充填とシクロヘキサシランを含む液体の吐出とをそれぞれ専用のバルブで同時に行うことができるため安全性が高い。
さらに本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、前記バルブをダイヤフラムバルブにすると、バルブの機構部分にシクロヘキサシランを含む液体が入ることが無いため、バルブの機構部分の潤滑油が混ざるようなことがなく、またパッキンがないため外部漏れも生じないという長所を有する。
さらに本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、第1バルブは、容器本体の1/2の高さよりも高いところまで伸びた注入パイプの先から不活性ガスを注入するので、第1バルブからはシクロヘキサシランを含む液体が排出され難い。一方、第2バルブは容器本体の1/2の高さよりも低いところまで伸びた吐出パイプの先からシクロヘキサシランを含む液体を外部へ吐出するので、第2バルブからはシクロヘキサシランを含む液体を排出し易い。
さらに本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、吐出パイプの先が底部分の最も低い場所の上方まで伸びていると、中身が残り少なくなるまで快適に使用することができる。
さらに本発明の第一の密閉容器及び梱包体において、容器本体がカップ部と蓋部とを有していると、不活性ガス中において蓋を外して、目視しながら中身の充填、及び排出ができるので、規定の量になるように液面の高さを確認しながら補充したり、中身を全く残さないように廃棄することが容易に速やかにできる。
本発明の第二の密閉容器及び梱包体は、密閉容器の内部表面が表面粗度(Ra)1μm以下であり、容器の内部表面の凹凸が少ないので、固形残存物の容器内部表面への付着を抑制することができ、仮に付着したとしても通常の洗浄で容易かつ確実に取り除くことができ、その結果、劣化することなく安定してシクロヘキサシランを保存することが可能になる。
さらに本発明の第二の密閉容器及び梱包体において、密閉容器の内部表面に電解研磨が施されていると、容器内部表面の表面粗度(Ra)を容易に前記範囲に制御することができる。
本発明に係る梱包体1の外観を示す図である。 本発明に係る密閉容器20を真上から見たときの詳細な形状を示す図である。 本発明に係る密閉容器20の詳細な構造を示すカットモデルを真横から見た図である。 第1バルブ部200の詳細な構成を示すカットモデルを真横から見た図である。 第2バルブ部300の詳細な構成を示すカットモデルを真横から見た図である。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
<梱包体1の説明>
図1は、本発明に係る第一の梱包体1の外観を示す図である。
図1に示すように、梱包体1は、保存または輸送すべき液体10と、当該液体10を収納する密閉容器20と、密閉容器20中の空間に充填された不活性ガス30とを備える。本実施の形態では、液体10はシクロヘキサシランを含むものである(以下、「シクロヘキサシラン含有液」という)。
ここでシクロヘキサシラン含有液とは、所定の割合でシクロヘキサシランを含有する液体を意味し、例えば、シクロヘキサシランそのものであってもよいし、シクロヘキサシランを適当な溶媒(例えば、ヘキサン、トルエン、シクロオクテン、シクロオクタジエン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル等のエーテル系溶媒;のほか、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等)に溶解させた溶液であってもよいし、シクロヘキサシランを合成して得られた反応液であってもよい。シクロヘキサシラン含有液中のシクロヘキサシラン含有率は特に限定されない。
またここで不活性ガスとは、シクロヘキサシランと反応しない性質を持つ気体であり、例えば窒素ガスやアルゴンガスのほか、ヘリウムガス、ネオンガス、クリプトンガス、及びキセノンガス等も使用することができる。これらの中でも特に窒素ガス、アルゴンガスが好ましい。
なお、本発明で収容するシクロヘキサシランの入手経路は特に制限されない。例えばシクロヘキサシランが商品として販売されている場合には、購入したものを収容するようにしてもよいし、自ら調製したものを収容してもよい。シクロヘキサシランの調製方法としては、公知の方法を採用すればよく、例えば上述した特許文献1記載の合成方法に準じて調製することができる。
<密閉容器20の説明>
図2は、本発明に係る第一の密閉容器20を真上から見たときの詳細な形状を示す図である。なお図2では、カバーの天板の部分を外して、中が見えるようにしている。
図3は、本発明に係る第一の密閉容器20の詳細な構造を示すカットモデルを真横から見た図である。
図2、図3に示すように、密閉容器20は、シクロヘキサシラン含有液を収容する密閉性を有する容器であって、容器本体100、第1バルブ部200、及び第2バルブ部300を備えている。なお図3では、容器本体100はほぼ中心からカットし、第1バルブ部200及び第2バルブ部300は導管の部分をほぼ中心からカットしている。
容器本体100は、密閉容器20から、第1バルブ部200及び第2バルブ部300を除いた残りの部分である。
第1バルブ部200は、不活性ガス30を容器本体100内に注入する際に用いる不活性ガス注入用のユニットであり、不活性ガス専用のバルブを備える。
第2バルブ部300は、液体10を容器本体100内から外部へ吐出する際に用いる液体10吐出用のユニットであり、液体10専用のバルブを備える。
密閉容器20は耐圧性を有する。具体的には、密閉容器20は0.05MPa以上の耐圧圧力を有する。ここで「耐圧圧力」とは、密閉容器をある一定の初期圧力(本願では0.1MPaとする)を有する雰囲気下に置いて当該雰囲気の圧力を上昇させた場合に、当該雰囲気が当該容器の内部に流入しうる時点の雰囲気圧力から、初期圧力(0.1MPa)を減じた圧力を意味する。つまり、容器周囲の雰囲気の圧力が「耐圧圧力+初期圧力(0.1MPa)」を超えると、当該雰囲気が容器の内部に流入することになる。従って、密閉容器20は、初期圧力が0.1MPa(ほぼ大気圧に等しい)である雰囲気下にある場合には、容器周囲の雰囲気の圧力が0.15MPa以上となっても当該雰囲気が流入しないことになる。
密閉容器20の耐圧性(耐圧圧力)は、好ましくは0.1MPa以上であり、より好ましくは0.2MPa以上であり、さらに好ましくは0.3MPa以上である。一方、容器の耐圧圧力の上限値は特に制限されないが、容器の取扱い易さ等の点では、好ましくは2.0MPa以下であり、より好ましくは0.5MPa以下である。
密閉容器20は、密閉性や耐圧性を有するだけでなく、さらに遮光性をも有するので、遮光性を有する材料により形成される。本実施の形態では、容器本体100の全体と、少なくとも第1バルブ部200、及び第2バルブ部300の遮光性に影響を与える部分とをステンレス鋼製にして、高い遮光性を実現している。遮光性を有する材料は、特に制限されるものではなく、ステンレス鋼のほかに、耐食合金(例えば、ハステロイ(登録商標)、MMCスーパーアロイ社製のMATシリーズ、MAシリーズ等)などの金属材料を用いることもできる。
また、密閉容器20は、不活性ガス専用のバルブ1個と、シクロヘキサシラン含有液専用のバルブ1個との少なくとも2個のバルブを最低限備えていればよいが、さらに他のバルブを追加して、バルブの数を2個よりも多くしてもよい。例えばバルブの数を2個よりも多くすると、異なる径のバルブや形状が違うバルブを用途に応じて使い分けたり、使うバルブの個数を使用量に応じて変更することができる。また、不活性ガス専用のバルブの接続部分と、液体10専用のバルブの接続部分とを互換性のない異なる形状にして、誤接続できないようにしてもよい。また、第1バルブ部200に、容器本体100内から外部へ不活性ガス30や液体10が漏れないように逆止弁を追加してもよい。また、第2バルブ部300に、液体10が逆流したり外部から容器本体100内へ外気が入らないように逆止弁を追加してもよい。
さらに、密閉容器20には、2個以上のバルブの他に、容器本体100に1個以上のポートが開いた構成(図示せず)を有していてもよい。このポートを利用して簡易的に液体の充填や、容器の洗浄を行うことができる。ポートの口径は特に限定されないが、充填、洗浄の際の取扱い易さの点から5mm以上のサイズであることが好ましい。またポートは、キャップにより密閉性を保てるようになっていてもよい。キャップは特に限定されないが、耐圧性、気密性を確保するためにねじ式の閉鎖具がついていることが好ましい。
<容器本体100の詳細な説明>
図3に示すように、容器本体100は、液体10を実質的に保持するカップ形状のカップ部110、及びパッキンを介してカップ部110と圧接される蓋部120を有する。ここで蓋部120には第1バルブ部200と第2バルブ部300が取り付けられている。なお、バルブを2個よりも多くする場合には、蓋部120に全てのバルブを取り付ける。
カップ部110と蓋部120とは、甲丸パッキン122を介して圧接されている。またグローブボックス(図示せず)内を不活性ガスで充満させておいて、当該グローブボックス内においてカップ部110と蓋部120とを分離して、カップ部110内への液体の充填や、カップ部110内からの液体の排出を行うことができる。
カップ部110は、側面に位置する上鏡板111、底の部分に位置する下鏡板112、自立するための足となるスカート部113、上側の開口部分を形成するネック部114、及び蓋部120との接合面を有するリング形状の板であるリングフランジ115からなる。ここでカップ部110は、鋳造やモールド成型により形成することができ、または別々に製造した部品を溶接又は接着することにより形成することもできる。例えば、上鏡板111と下鏡板112は絞り加工により一体成型し、スカート部113とネック部114は長方形の金属板の一方の短辺と他方の短辺とを溶接して成型し、リングフランジ115は金属板を打ち抜くか切断することにより成型することができる。
なお上鏡板111には鏡面加工が施され、規定量収納時の液面の高さを示す規定ラインが刻まれている。ここで「規定量収納時の液面の高さ」とは、予め十分安全に使用出来る範囲内で液体10を収納可能な量の限度を規定し、この規定した量の液体10を収納したときの容器内の液面の高さをいう。本実施の形態では、規定ラインが容器本体100の1/2の高さに刻まれている。
作業者は実際の液面の高さがこの規定ラインを越えないように注意を払いながら、液体10の充填を行う必要がある。例えばカップ部110と蓋部120とを分離せずに第2バルブ部300から液体10の充填を行うこともできるが、この場合には実際の液面の高さを目視することができないので、全体の質量を測定しながら規定の重さになるまで充填を行う。また例えば不活性ガスを満たしたグローブボックス内でカップ部110と蓋部120とを分離して、カップ部110の上部に開いた穴から液体10の充填を行うこともでき、この場合には実際の液面の高さと規定ラインとを目視しながら充填を行うことができる。
また、下鏡板112には傾斜がつけられており、中央部が最も低い位置にあり(図3中のA)、中央部から遠ざかるに近づくに連れてだんだん位置が高くなっている。このように容器の底に傾斜をつけることにより、耐圧性を高めることができるとともに、最も低い場所の近辺から中身を取り出すようにすれば、中身が少なくなっても効率よく中身を取り出すことができる。
蓋部120は、蓋フランジ121、甲丸パッキン122、蓋接合部材123、カバー124、蝶ボルト125、バルブサポート126、バルブサポート接合部材127、第1バルブ接合部材128、及び第2バルブ接合部材129からなる。蓋フランジ121は、リングフランジ115との接合面を有する円盤形状の板である。甲丸パッキン122は、リングフランジ115と蓋フランジ121との間に挟まれて接合時の密閉性を保つ。蓋接合部材123(ボルト、ナット、スプリングワッシャーのセットが6つ)は、甲丸パッキン122を挟んだ状態でリングフランジ115と蓋フランジ121とを圧接する。カバー124は、第1バルブ部200と第2バルブ部300とを保護する。蝶ボルト125(3個)は、工具を使わずにカバー124を蓋フランジ121に着脱可能に取り付けるための金具である。バルブサポート126は、第1バルブ部200と第2バルブ部300を蓋フランジ121に固定するための取り付け金具である。バルブサポート接合部材127(ボルト、平ワッシャーのセットが2つ)は、バルブサポート126を蓋フランジ121に固定する。第1バルブ接合部材128(ボルト、平ワッシャーのセットが2つ)は、第1バルブ部200をバルブサポート126に固定する。第2バルブ接合部材129(ボルト、平ワッシャーのセットが2つ)は、第2バルブ部300をバルブサポート126に固定する。
ここで蓋部120は鋳造やモールド成型により形成することができる。例えば、蓋フランジ121は金属板を打ち抜くか切断することにより成型することができる。
<第1バルブ部200の詳細な説明>
図4は、第1バルブ部200の詳細な構成を示すカットモデルを真横から見た図である。
図4に示すように、第1バルブ部200は、第1バルブ201、及び、注入パイプ202を含む。
第1バルブ201は、不活性ガス専用のバルブであり、不活性ガス30を容器本体100内に注入する。なお、第1バルブ201はダイヤフラムバルブであることが望ましい。
注入パイプ202は、容器本体100内の、容器本体の1/2の高さ(図3中のB)よりも高いところまで伸びた導管である。ここで第1バルブ201により注入される不活性ガス30は、注入パイプ202によって注入パイプ202の先(図3中のC)の、容器本体の1/2の高さよりも高いところへ導かれるので、第1バルブ201からはシクロヘキサシラン含有液が排出され難い構造になっている。
<第2バルブ部300の詳細な説明>
図5は、第2バルブ部300の詳細な構成を示すカットモデルを真横から見た図である。
図5に示すように、第2バルブ部300は、第2バルブ301、及び、吐出パイプ302を含む。
第2バルブ301は、液体10専用のバルブであり、シクロヘキサシラン含有液を容器本体100内から外部へ吐出する。なお、第2バルブ301はダイヤフラムバルブであることが望ましい。
吐出パイプ302は、容器本体100内の、容器本体の1/2の高さ(図3中のB)よりも低いところまで伸びた導管である。ここで第2バルブ301により吐出されるシクロヘキサシラン含有液は、吐出パイプ302の先(図3中のD)の、容器本体の1/2の高さよりも低いところから導かれるので、第2バルブ300からは、シクロヘキサシラン含有液を排出し易い構造になっている。さらに吐出パイプ302の先(図3中のD)が底部分の最も低いところ(図3中のA)の上方まで伸びているので、中身が残り少なくなるまでスムーズに排出することができる。
以上、本発明の第一の密閉容器および梱包体について説明したが、これらの説明は本発明の第二の密閉容器および梱包体についても同様に適用することができる。
本発明の第二の密閉容器および梱包体は、密閉容器の内部表面の表面粗度(Ra)が1μm以下(好ましくは0.8μm以下、より好ましくは0.5μm以下)である。これにより、容器の内部表面の凹凸が低減し、固形残存物の容器内部表面への付着を抑制することができ、仮に付着したとしても通常の洗浄で容易かつ確実に取り除くことができ、その結果、劣化することなく安定してシクロヘキサシランを保存することが可能になる。
なお本発明でいう「表面粗度(Ra)」とは、JIS B0601(’01)にて規定される算術平均粗さを意味する。
本発明では、密閉容器の内部表面の全部が上述した範囲の表面粗度を有していることが好ましいが、密閉容器の内部表面の一部が上述した範囲の表面粗度を有していればよい。ただし、ここで密閉容器の内部表面の一部とは、保存状態において収納したシクロヘキサシランが接触する部分(例えば収容された液の液面から容器底部まで)を少なくとも包含することが望ましい。
前記密閉容器の内部表面には電解研磨が施されていることが好ましい。電解研磨を施すことにより、容器内部表面の表面粗度(Ra)を容易に前記範囲に制御することができる。なお、電解研磨の方法は、特に制限されるものではなく、例えば公知の電解研磨処理法を採用すればよく、その処理条件についても、所望の表面粗度(Ra)を達成しうるように適宜設定すればよい。
以上のような本発明の第二の密閉容器および梱包体は、保存時に容器内部に付着する固形残存物が付着しにくく、仮に付着したとしても通常の洗浄で容易かつ確実に取り除くことができるので、繰り返し使用しても、劣化することなく安定してシクロヘキサシランを保存することが可能になる。
なお、一度保存や輸送に使用した本発明の第二の密閉容器および梱包体を洗浄する際の洗浄方法は、特に限定されないが、超音波洗浄、シャワー洗浄、溶剤や湯水による漬け置き等の方法が挙げられる。
以上のように、本発明の第一または第二の梱包体及び密閉容器を用いれば、シクロヘキサシラン含有液を空気に触れさせることなく安全に、且つ劣化することなく安定的に保存または輸送することができる。
また密閉容器の内部表面に電解研磨を施したことにより、容器金属分の溶出が大幅に抑制され、より高純度な状態でシクロヘキサシランを保存することが可能となる。
本発明のシクロヘキサシランは、前記第一または第二の密閉容器に充填され、かつ純度が99%以上(好ましくは99.5%以上、より好ましくは99.8%以上)、パーティクル含有量が10質量ppm以下(好ましくは8質量ppm以下、より好ましくは5質量ppm以下)に管理されたものである。一般に、シクロヘキサシランを収納した容器の内部には固形残存物(重合物や分解物など)が付着することがあり、そのような固形残存物が付着した容器にシクロヘキサシランを収納していると、該固形残存物が悪影響を及ぼし、シクロヘキサシランが重合し、その結果パーティクルが生じてシクロヘキサシランの純度は低下する傾向があるが、本発明の第一または第二の密閉容器に充填されたシクロヘキサシランは、例えば30日以上経過後にも前記範囲の純度およびパーティクル含有量を満足するものとなる。つまり上記の「管理された」とは、所定の純度およびパーティクル含有量に制御されていることを意味する。
シクロヘキサシランの純度は、例えば、ガスクロマトグラフィーを用いて内部標準法により求めることができる。
シクロヘキサシランのパーティクル含有量は、例えば、公知のパーティクルカウンターを用いて測定することができる。なおパーティクル含有量の測定に際しては、例えば粒径0.5μm以上のパーティクルを測定すればよい。
(シクロヘキサシラン保存安定性試験)
内部表面に電解研磨を施していないステンレス鋼製の遮光性密閉容器(電解研磨未実施)と、内部表面に電解研磨を1回施したステンレス鋼製の遮光性密閉容器(電解研磨実施A)と、内部表面に電解研磨を2回施したステンレス鋼製の遮光性密閉容器(電解研磨実施B)とを用意した。「電解研磨実施A」および「電解研磨実施B」の表面粗度(Ra)をJIS B0601(’01)に準じて測定したところ、表1に示す通りであった。
上記「電解研磨未実施」、「電解研磨実施A」、「電解研磨実施B」の各密閉容器に、それぞれ、容器の総容量の60体積%に相当する量のシクロヘキサシランを充填し、24時間、常温で放置した後、充填した液体を抜き出し、各容器とも、同量のノルマルヘキサンで2回洗浄した後、超純水を用いて5分間シャワー洗浄した。洗浄後の各容器を50℃のオーブン中で2日間乾燥した後、再度シクロヘキサシランを充填し、常温で3ヶ月間保存した。3ヶ月後、各容器内の液体をガスクロマトグラフィー(GC)で分析することにより純度(GC純度)を求め、下記の式よりシクロヘキサシラン残存率(%)を算出した。結果を表1に示す。
シクロヘキサシラン残存率(%)
=(3ヶ月後のGC純度/充填時のGC純度)×100
Figure 0006353182
表1から、内部表面の表面粗度が1μm以下である容器に保存した場合、シクロヘキサシラン残存率は3ヶ月経過しても99.5%以上であり、概ね劣化もなく安定してシクロヘキサシランを保存できることが分かる。それに対して、電解研磨を行わない容器に保存した場合には、3ヶ月後にはシクロヘキサシラン残存率は94.0%にまで低下し、劣化が進んでいることが明らかである。
1 梱包体
10 液体
20 密閉容器
30 不活性ガス
100 容器本体
110 カップ部
111 上鏡板
112 下鏡板
113 スカート部
114 ネック部
115 リングフランジ
120 蓋部
121 蓋フランジ
122 甲丸パッキン
123 蓋接合部材
124 カバー
125 蝶ボルト
126 バルブサポート
127 バルブサポート接合部材
128 第1バルブ接合部材
129 第2バルブ接合部材
200 第1バルブ部
201 第1バルブ
202 注入パイプ
300 第2バルブ部
301 第2バルブ
302 吐出パイプ

Claims (16)

  1. 液体を保存または輸送する際に用いる密閉容器であって、
    前記液体は、シクロヘキサシランを含むものであり、
    該密閉容器は、容器本体と、少なくとも2個の第1および第2バルブを有し、
    かつ0.05MPa以上の耐圧性と遮光性を有し、
    該密閉容器の内部表面が表面粗度(Ra)1μm以下である
    ことを特徴とする密閉容器。
  2. 前記2個のバルブのうち、第1バルブは、不活性ガスを前記容器本体内に注入するものであり、第2バルブは、前記液体を前記容器本体内から外部へ吐出するものである、請求項1に記載の密閉容器。
  3. 前記第1バルブ、及び、前記第2バルブは、いずれもダイヤフラムバルブである、請求項1または2に記載の密閉容器。
  4. 前記第1バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも高いところまで伸びた注入パイプと、前記第2バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも低いところまで伸びた吐出パイプとを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の密閉容器。
  5. 前記密閉容器は、さらに、前記第1バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも高いところまで伸びた注入パイプと、前記第2バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも低いところまで伸びた吐出パイプとを含み、
    前記第1バルブにより注入される前記不活性ガスは、前記注入パイプの先へ導かれ、
    前記第2バルブにより吐出される前記液体は、前記吐出パイプの先から導かれる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の密閉容器。
  6. 前記容器本体は、底部分に傾斜がつけられており、
    前記吐出パイプの先が、前記底部分の最も低いところの上方まで伸びている請求項4または5に記載の密閉容器。
  7. 前記容器本体は、下側に位置するカップ部と、上側に位置する蓋部とを有し、
    前記蓋部には、前記少なくとも2個のバルブの全てが取り付けられており、
    前記カップ部と前記蓋部とは、パッキンを介して圧接されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の密閉容器。
  8. 前記密閉容器の内部表面には電解研磨が施されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の密閉容器。
  9. 保存または輸送すべき液体と、前記液体を収納する密閉容器と、前記密閉容器内の空間に充填された気体とを備える梱包体であって、
    前記液体は、シクロヘキサシランを含むものであり、
    前記気体は、不活性ガスであり、
    前記密閉容器は、容器本体と少なくとも2個の第1および第2バルブを含み、かつ該密閉容器は0.05MPa以上の耐圧性と遮光性を有し、
    前記密閉容器の内部表面が表面粗度(Ra)1μm以下であることを特徴とする梱包体。
  10. 前記2個のバルブのうち、第1バルブは、不活性ガスを前記容器本体内に注入するものであり、第2バルブは、前記液体を前記容器本体内から外部へ吐出するものである、請求項9に記載の梱包体。
  11. 前記第1バルブ、及び、前記第2バルブは、いずれもダイヤフラムバルブである、請求項9または10に記載の梱包体。
  12. 前記密閉容器は、さらに、前記第1バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも高いところまで伸びた注入パイプと、前記第2バルブから、前記容器本体の1/2の高さよりも低いところまで伸びた吐出パイプとを含み、
    前記第1バルブにより注入される前記不活性ガスは、前記注入パイプの先へ導かれ、
    前記第2バルブにより吐出される前記液体は、前記吐出パイプの先から導かれる、請求項9〜11のいずれか1項に記載の梱包体。
  13. 前記容器本体は、底部分に傾斜がつけられており、
    前記吐出パイプの先が、前記底部分の最も低いところの上方まで伸びている請求項12に記載の梱包体。
  14. 前記容器本体は、下側に位置するカップ部と、上側に位置する蓋部とを有し、
    前記蓋部には、前記少なくとも2個のバルブの全てが取り付けられており、
    前記カップ部と前記蓋部とは、パッキンを介して圧接されている、請求項9〜13のいずれか1項に記載の梱包体。
  15. 前記密閉容器の内部表面には電解研磨が施されている請求項9〜14のいずれか1項に記載の梱包体。
  16. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の密閉容器に充填され、かつ純度が99%以上、パーティクル含有量が10質量ppm以下に管理されたことを特徴とするシクロヘキサシラン。
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