JP6352636B2 - 配置設計装置、配置設計方法、及び配置設計プログラム - Google Patents

配置設計装置、配置設計方法、及び配置設計プログラム Download PDF

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本実施形態は、建物の屋根等の配置領域に対する太陽光パネル等のオブジェクトの配置を設計する配置設計装置及び配置設計方法並び配置設計プログラムに関する。
近年、地球温暖化、化石燃料の枯渇が問題となっており、地球環境とエネルギーに対する関心が急速に高まっている。このような状況の下、環境負荷の少ないエネルギー源として太陽光発電パネルの設置が急速に進んでいる。太陽光発電パネルは、光起電力効果を利用して光エネルギーを電力に変換する太陽電池セルを複数枚直並列接続して必要な電圧と電流を得られるようにしたものである。この太陽光発電パネルは、建物の屋根等に2次元アレイ状に並べて使用される。
太陽光発電パネルの配置には各種条件が存在する。例えば、太陽光発電パネルの敷設面積が広いほど太陽光の受光面積は大きくなる。受光面積は、太陽光発電パネル全体の出力電流に影響を与える。しかし、一般的には矩形である太陽光発電パネルを屋根上や壁面などに接地面に対し平行に設置する場合、複雑な形状を有する屋根のスペースを十分に生かして受光面積を拡げることは非常に困難となる。
そのため、矩形で充填しきれなかったスペースを三角形、台形、五角形等の多数の形状で埋めるべく、これら多様な形状を有する太陽光発電パネルも存在する。但し、配置領域の形状は案件毎に多様であり、これに電気的な制約条件やユーザの希望等を反映すると、太陽光発電パネルの設置方法は多様であり、手動で最適なシステムを設計することは難しい。
また、太陽光発電パネルを空き地などに一定の斜度をもって設置する場合、影が他の太陽電池に干渉しないよう、太陽光発電パネル同士に一定の距離を確保する必要がある。しかし空き地の形状も多様であり、また太陽光発電パネルの形状に応じて必要とする空間も複雑となり、これに電気的な制約条件やユーザの希望等を反映すると太陽光発電パネルの設置方法は膨大かつ離散的になり、手動で最適なシステムを設計することは難しい。
そこで、多様な形状の配置領域に対して多様な形状のオブジェクトを様々な制約条件下で充填できる配置設計装置ならびに設計方法が必要となっている。現在のところ、任意の配置領域に形状を自動で配置する方法は幾つか提案されてはいる。
例えば、矩形に限ればオブジェクトを屋根面に自動で配置する方法が幾つか提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。また、3種類の形状のオブジェクトを配置領域に自動で配置する方法も提示されている(例えば、特許文献3参照。)。更に、予め定められた配置パターンを基にして複雑な形状を配置する手法も提案されている(例えば、特許文献4、5参照)。配置領域を矩形領域と非矩形領域に分割することで、複雑な形状のオブジェクトを配置パターンに頼ることなく配置する方法も提案されている(例えば、特許文献6参照)。
特許第3625379号 特許第3918485号 特許第3910558号 特許第4031331号 特許第4027808号 特許第5319484号
しかしながら、いずれの手法もオブジェクト形状を限定したり、配置領域を特定形状とすることで、オブジェクトの配置を設計するものであり、多様な形状のオブジェクトの配置を多様な形状の配置領域で設計することは困難である。
本実施形態は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、多様な形状のオブジェクトを多様な形状の配置領域に充填することのできる配置設計装置、配置設計方法、及び配置設計プログラムを提供することを目的とする。
本実施形態の配置設計装置は、形状及び大きさが相違する各種オブジェクトの単数又は複数種を配置領域に充填する配置を設計する配置設計装置であって、前記オブジェクトとして基本オブジェクトと他の種類のオブジェクトとを記憶する記憶手段と、前記基本オブジェクトの1種類で前記配置領域を充填する基本形状配置手段と、前記基本形状配置手段の充填により、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記他の種類のオブジェクトに置換し、又は前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記配置領域から削除する配置調整手段と、単数又は連続して並ぶ前記基本オブジェクトの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域面積を減少させるように、置換対象の一部又は全部を前記他の種類のオブジェクトに置換して、前記配置領域に存在する前記オブジェクトが未充填の余白を増加させる再配置手段と、を備え、前記配置調整手段は、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに代えて、前記配置領域に収まる前記他の種類のオブジェクトを充填し、前記配置領域に収まる他の種類のオブジェクトが無い場合、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを削除し、前記基本形状配置手段は、前記余白を含む領域に前記基本オブジェクトを充填し、前記配置調整手段は、前記余白を含む領域に充填されて前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに対し、前記他の種類のオブジェクトの置換又は削除を行うこと、を特徴とする。
単数又は連続して並ぶオブジェクトの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域を削減させるように、前記所定の集まりの少なくとも一部を前記他の種類のオブジェクトに置換する要求適合化手段と、外部要求情報を記憶する外部要求記憶手段と、前記配置領域に充填されたオブジェクトの配置が生じさせる結果を解析する解析手段と、前記解析の結果と前記外部要求情報とを対比する判定手段と、を更に備えるようにしてもよい。
以上のような配置設計装置の各部の機能をコンピュータにより実行する方法及びコンピュータに実行させるプログラムも本実施形態の一態様である。
本実施形態に係る配置設計装置の全体構成を示すブロック図である。 領域設定部の構成を示すブロック図である。 形状配置部の構成を示すブロック図である。 形状削除部の構成を示すブロック図である。 領域設定部の動作を示すフローチャートである。 配置領域の設定を示す模式図である。 メッシュの形成を示す模式図である。 基本オブジェクトの1種類による配置領域への充填を示す模式図である。 はみ出した基本オブジェクトの置換又は削除を示す模式図である。 余白作りのための置換対象の検出を示す模式図である。 余白作りのために置換対象内のオブジェクトを置換する第1段階目の模式図である。 余白作りのために置換対象内のオブジェクトを置換する第2段階目の模式図である。 2段階の置換を置換対象に対して行った後の余白調整及びオブジェクトの余白への充填を示す模式図である。 余白作り及び余白へのオブジェクトの充填の前後を示す模式図である。 外部要求のためのオブジェクト削除の動作を示すフローチャートである。 形状配置部により面積最大化が図られたオブジェクトの配置の一例を示す模式図である。 第1の置換対象を置換する過程を示す模式図である。 第2の置換対象を置換する第1過程を示す模式図である。 第3の置換対象を置換する第1過程を示す模式図である。 第3の置換対象を置換する第2過程を示す模式図である。 第3の置換対象を置換する第3過程を示す模式図である。 最上段の削除によりアスペクト比を保持する過程を示す模式図である。 要求適合化部及びアスペクト比保持手段により生成された各要求適合候補を示す模式図である。
以下、本実施形態に係る配置設計装置による配置設計方法の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示す配置設計装置1は、コンピュータが生成する仮想の平面空間内で配置領域R2にオブジェクトPを充填する。配置領域R2は、所定の形状及び大きさを有する2次元空間である。オブジェクトPは、各種形状及び大きさを有する平面体である。この配置設計装置1は、例えば、建物の屋根等へ太陽光発電パネルを敷設する配置方法をユーザが所望する観点に従って設計する。この場合、配置領域R2は、建物の屋根等に太陽光発電パネルを敷き詰める位置、大きさ及び範囲を表し、オブジェクトPは、太陽光発電パネルメーカが用意可能な形状及び大きさの太陽光発電パネルを表す。
配置設計装置1は、入力手段2を有する所謂コンピュータである。コンピュータとして、CPU等の演算装置、レジスタやRAM等の作業領域、及びHDD等の外部記憶装置をバスで接続して構成される。外部記憶装置には配置設計プログラムが記憶されている。演算装置は、配置設計プログラムを作業領域に適宜ロードし、ロードしたプログラムを実行する。コンピュータは、配置設計プログラムの実行により配置設計装置1として機能する。入力手段2は、対象領域R1等の各種データを配置設計装置1に入力する。
入力手段2は、無線又は有線のLANアダプタ、マウス、キーボード、タッチパネル、又はこれらの組み合わせ等である。対象領域R1は、オブジェクトPを敷き詰める対象となる領域であり、例えば屋根等である。配置領域R2は、この対象領域R1に含まれる領域である。設計結果を可視化する場合、配置設計装置1は出力手段7を備える。出力手段7は、モニタ、プリンタ、ネットワーク上のモニタやプリンタに対して設計結果を送信する無線又は有線のLANアダプタである。
この配置設計装置1は、対象領域R1に配置領域R2を設定する領域設定部4と、配置領域R2にオブジェクトPを充填することを主とする形状配置部5と、配置領域R2のオブジェクトPを外部要求に沿って削除することを主とする形状削除部6とを備える。そして、配置設計装置1は、領域設定部4、形状配置部5、及び形状削除部6の処理結果が反映される処理結果記憶部3を備える。形状配置部5は、オブジェクトPを配置領域R2に対して配置、置換、又は削除し、オブジェクトPの充填面積を最大化する。形状削除部6は、オブジェクトP全体の性能、施工効率、又はコスト等が外部要求に収まるまで、配置領域R2内のオブジェクトPを置換又は削除する。すなわち、この配置設計装置1は、一旦、オブジェクトPの充填面積最大化を図り、続いて、外部要求を満たすまで面積を縮小していく。
領域設定部4は、図2に示すように、データ入力部41とオフセット部42とを備える。データ入力部41は、対象領域R1のデータを受信するLANアダプタ、対象領域R1のデータを読み込むドライブ、或いは対象領域R1のデータを生成するCAD等であり、対象領域R1のデータを配置設計装置1内に発生させる。対象領域R1のデータは、屋根等の写真データ、又はCADでモデリングしてベクタデータ或いはラスタデータとして生成された線画データ等である。この対象領域R1のデータには、対象領域R1の少なくとも一辺の長さを示すスケール情報が付帯する。
オフセット部42は、主に演算装置と外部記憶装置を含み構成され、対象領域R1の外形を内部側にオフセットして配置領域R2を決定する。このオフセット部42は、外部規則情報を予め記憶している。外部規則情報は、対象領域R1の各端から一定距離を空ける等の予め定められた外部規則を示している。オフセット部42は、スケール情報を参照しながら外部規則情報に沿ってオフセット量を決定し、配置領域R2を生成する。
形状配置部5は、図3に示すように、オブジェクトPを記憶するオブジェクト記憶部51を備えている。オブジェクト記憶部51は、形状及び大きさが相違する各種のオブジェクトPを記憶している。オブジェクト記憶部51が記憶するオブジェクトPは、基本オブジェクトP1とその他の種類のオブジェクトPに大別できる。その他の種類のオブジェクトPは、基本オブジェクトP1と形状の異なる異形オブジェクトP2と、基本オブジェクトP1と同じ多角形であるが、幅が異なる幅広オブジェクトP3に大別できる。基本オブジェクトP1、異形オブジェクトP2、幅広オブジェクトP3は、太陽光発電パネル施工メーカが用意可能なパネルの形状及び大きさに従う。
基本オブジェクトP1は、配置領域R2に充填される基本となるオブジェクトPであり、正方形を含む長方形を有するのがよい。異形オブジェクトP2は、主に配置領域R2の斜辺に沿って配置されるべく、左右端の片側に斜辺を有する。例えば、異形オブジェクトP2は、直角三角形や、直角の内角を片側に有する台形を長方形の一辺に積み重ねてなる五角形を有する。この異形オブジェクトP2については、鏡像関係をなす一対の形状が別々に記憶されていることが望ましい。幅広オブジェクトP3は、配置領域R2にオブジェクトPが未充填の余白を作り出すために用意され、また発電効率向上、施工効率向上、又はコスト削減等の外部要求に従ってオブジェクトPの数を減らすために用意され、例えば基本オブジェクトP1の幅1.6倍の大きさを有する。2枚の基本オブジェクトP1を1枚の幅広オブジェクトP3に置き換えると余白が増加し、また発電効率及び施工効率の向上が見込まれ、さらにコスト削減の可能性が高まる。
更に、形状配置部5は、図3に示すように、配置領域R2を設定した平面空間をメッシュMで区切るメッシュ作成部52と、各メッシュMに基本オブジェクトP1を充填する基本形状配置部53と、配置領域R2からはみ出したオブジェクトPを置換又は削除する配置調整部54と、基本オブジェクトP1の所定の集まりが占める領域を減少させて余白を増加させる再配置部55と、余白の位置を調整する余白調整部56と、充填面積が最大化されたか判定する面積最大化判定部57を備える。
メッシュ作成部52は主に演算装置で構成される。このメッシュ作成部52は、直交する2次元のメッシュMで平面空間を区切る。メッシュMは配置領域R2の底辺等の一辺に沿って区切られる。メッシュMは、初期は基本オブジェクトP1の形状及び大きさに区切られる。メッシュ作成部52は、オブジェクト記憶部51から基本オブジェクトP1の詳細情報から縦幅及び横幅を呼び出し、呼び出した縦幅及び横幅に倣ったメッシュMを生成する。また、メッシュ作成部52は、メッシュMの位置及び大きさを其のメッシュMに配置されるオブジェクトPに合わせて変更する。
基本形状配置部53は、主に演算装置で構成され、基本オブジェクトP1の1種類で配置領域R2を充填する。この基本形状配置部53は、各メッシュMに占める配置領域R2の比率を計算し、比率が一定以上のメッシュMに基本オブジェクトP1を配置する。すなわち、基本形状配置部53は、比率と対比される0超の正の閾値を予め記憶する。
比率の計算では、例えば、配置領域R2を一定の色で塗りつぶしておく等のように、配置領域R2の各ピクセルに一定の色情報を持たせておき、その色情報を有するピクセル数をカウントし、メッシュMのピクセル数とカウント数の比率を求めればよい。基本オブジェクトP1を配置するコンピュータ処理は、例えば、一定以上の比率となったメッシュMの位置を示す代表的な座標情報やメッシュM行列の並び順情報と、オブジェクトPの存在及びオブジェクトPの種類を示すフラグ情報とを関連づければよい。
配置調整部54は、配置領域R2からはみ出したオブジェクトPを検出する検出部と、検出部が検出したオブジェクトPを他の種類のオブジェクトPに置換する置換部と、検出部が検出したオブジェクトPを削除する削除部とを備えている。
検出部は、主に演算装置で構成される。オブジェクトPの検出方法としては、例えば、メッシュMに配置されたオブジェクトPの外形枠を示す座標情報を計算し、またメッシュM内の配置領域R2を示す座標情報を計算し、両座標情報を対比する。また、画像処理を利用してオブジェクトPを検出してもよい。
置換部は、主に演算装置で構成され、検出部が検出したメッシュMに各オブジェクトPを当てはめていく。各オブジェクトPには、充填優先順位を示す情報が予め関連づけられている。置換部は、この優先順位に従ってオブジェクトPを順に当てはめる。当てはめたオブジェクトPが配置領域R2からはみ出しているかの判定は検出部が行う。置換部は、検出部がはみ出していると判定する度に次の優先順位のオブジェクトPを当てはめていく。
削除部は、主に演算装置で構成され、置換部が全ての種類のオブジェクトPを当てはめたところ、全てはみ出しが発生した場合に、検出部が検出したメッシュMからオブジェクトPを削除する。コンピュータ処理上は、例えば、メッシュMの座標情報や並び順情報とオブジェクトPの存在及び種類を示すフラグ情報との関連づけを解消すればよい。
再配置部55は、主に演算装置を含み構成され、1つ又は連続して並ぶ基本オブジェクトP1の所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域を減少させるように、その置換対象を他の種類のオブジェクトPへの混在置換又は全部置換を行う。例えば、基本オブジェクトP1が配置領域R2の端で若干はみ出ている場合、この基本オブジェクトP1を一枚まるごと削除するよりは、配置領域R2内部に並ぶ2枚の基本オブジェクトP1を1.6倍の幅広オブジェクトP3に置き換えれば、この基本オブジェクトP1を削除せずに済み、結果的により大きい充填面積を獲得できるためである。
再配置部55は、一定条件に従って置換対象を探索し、一定条件に従って置換対象の置換を行う。置換対象の条件は、第1に、基本オブジェクトP1で構成された領域であり、第2に、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の上端から下端に延びる連続した行列、或いは配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の左右端にわたって延びる連続した行列である。置換の条件は、行方向の幅又は列方向の高さが置換前未満で最大となることである。
例えば、再配置部55は、フラグ情報を参照して置換対象を探索する。具体的には、基本オブジェクトP1のみが上端から下端或いは左右端にかけて並ぶ行列を検出すればよい。また、再配置部55は、置換対象の置換において、2列全行にわたって並ぶ基本オブジェクトP1の集まりに対し、行方向(横方向)に並ぶ各1対の基本オブジェクトP1を1枚の幅広オブジェクトP3に置き換えればよい。また、全列2行にわたって並ぶ基本オブジェクトP1の集まりに対し、列方向(縦方向)に並ぶ各1対の基本オブジェクトP1を1枚の幅広オブジェクトP3に置き換えればよい。
余白調整部56は、主に演算装置を含み構成され、オブジェクトP全体を配置領域R2に対してシフトし、オブジェクトP全体の周囲に存在する余白の分布を調整する。上下の一方を減少させて他方を増加させることで、また左右の一方を減少させて他方を増加させることで、オブジェクトPをはみ出すことなく増加させた側に配置できる可能性が発生するためである。
例えば、余白調整部56は、以下の式(1)及び式(2)を演算して調整すればよい。下記式(1)及び(2)において、x及びyはxy直交座標系の座標値である。CL及びCRは、オブジェクトP全体の左右端のx座標である。CT及びCBは、オブジェクトP全体の上下端のy座標である。aLとaRは、配置領域R2の左右端のx座標である。aTとaBは、配置領域R2の上下端のy座標である。n、α、及びβは正の有理数であり目的に合わせて設定される。
上記式(1)及び(2)において、原点を配置領域R2の下端中央にとり、n=1、α=1、x1=0、x2→0、β=1、y1=0、y2→0とした場合、オブジェクトP全体の左右に拡がる余白は、横方向の最下端の断面において等しくなる。すなわち、オブジェクトP全体が配置領域R2の中心に位置するように余白が調整される。
面積最大化判定部57は、主に演算装置を含み構成される。面積最大化の判定手法としては、面積計算をしてもよいし、オブジェクトPが配置されていないメッシュMに新規にオブジェクトPが充填されたかを監視してもよい。再配置部55の処理以降、新規にオブジェクトPが充填されなかった場合、面積最大化判定部57は、再配置部55の直前の面積減少処理をキャンセルする。
次に、形状削除部6は、図4に示すように、外部要求を記憶する外部要求記憶部61と、オブジェクトPの所定の集まりが占める領域を減少させる要求適合化部62と、要求適合化部62が招来する結果を解析する解析部64と、外部要求に対する解析部64の結果の満足性を判定する判定部65と、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体のアスペクト比を保持するようにオブジェクトPの一部を削除するアスペクト比保持部63を備えている。
外部要求記憶部61は外部要求情報を記憶している。外部要求情報は、配置領域R2に敷き詰めたオブジェクトP全体に要求される性能を規定した情報、施工効率の観点からオブジェクトPの枚数等を規定した情報、又はコストの観点からオブジェクトPの枚数等を規定した情報、或いはこれらの総合的な情報等が含まれている。
要求適合化部62は、主に演算装置を含み構成され、1つ又は連続して並ぶオブジェクトPの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域を削減させるように、他の種類のオブジェクトPに置き換えていく。この要求適合化部62は、この置換操作を繰り返して、配置領域R2に充填されたオブジェクトPの複数種類の配置態様を順次生成する。
この要求適合化部62は、一定条件に従って置換対象を探索し、一定条件に従って置換対象の置換を段階的に行う。置換対象の条件は、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の上端から下端に延びる連続した行列、或いは配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の左右端にわたって延びる連続した行列である。異種のオブジェクトPが混在してもよい。段階毎の置換の条件は、置換対象を完全に消失させず、行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となることである。
例えば、要求適合化部62は、フラグ情報を参照して置換対象を探索する。具体的には、基本オブジェクトP1と幅広オブジェクトP3が上端から下端或いは左右端にかけて並ぶ行列を検出すればよい。また、要求適合化部62は、置換対象のうちの、2列全行にわたって並ぶ基本オブジェクトP1の集まりに対し、行方向(横方向)に並ぶ各1対の基本オブジェクトP1を1枚の幅広オブジェクトP3に置き換えればよい。また、置換対象のうちの、全列2行にわたって並ぶ基本オブジェクトP1の集まりに対し、列方向(縦方向)に並ぶ各1対の基本オブジェクトP1を1枚の幅広オブジェクトP3に置き換えればよい。
また、要求適合化部62は、置換対象のうちの、1列全行にわたって並ぶ幅広オブジェクトP3の集まりに対し、それぞれの幅広オブジェクトP3を基本オブジェクトP1に置き換えればよい。また、置換対象のうちの、全列1行にわたって並ぶ幅広オブジェクトP3の集まりに対し、それぞれの幅広オブジェクトP3を基本オブジェクトP1に置き換えればよい。
アスペクト比保持部63は、主に演算装置を含み構成され、要求適合化部62が行方向を減少させれば、列方向を減少させ、要求適合化部62が列方向を減少させれば、行方向を減少させる。アスペクト比保持部63による減少処理の方法は、1行又は1列をまるごと削除する。但し、要求適合化部62と同様に他の種類のオブジェクトPに置き換えることで、行方向或いは列方向を減少させてもよい。
解析部64は、主に演算装置と外部記憶装置を含み構成され、要求適合化部62及びアスペクト比保持部63を経た各置換段階におけるオブジェクトPの各配置を解析する。配置結果は、性能、施工効率、又はコスト、或いはそれらの総合等である。すなわち、解析部64は、オブジェクトPの配置から性能、施工効率、及びコスト、或いはそれらを総合評価する計算式を予め記憶している。配置領域R2に充填されたオブジェクトPの性能は、例えば太陽光発電パネル全体としての出力値である。
尚、解析部64は、計算式とともに、各オブジェクトPが摸した太陽光発電パネルの動作電圧や動作電流等の性能情報を記憶している。また、解析部64は、計算式とともに、各オブジェクトPが摸した太陽光発電パネルのコスト情報を記憶している。施工効率は例えばオブジェクトPの枚数をカウントすることで算出される。太陽光発電パネルによって施工難度が異なる場合には、解析部64は、計算式とともに、各オブジェクトPが摸した太陽光発電パネルの施工難度を記憶してもよい。
判定部65は、主に演算装置を含み構成され、外部要求記憶部61から外部要求情報を読み出し、解析部64の解析結果と比較する。比較の結果、判定部65は、外部要求情報を満たし、且つ性能、施工効率、コスト、又はこれらの総合評価から最も評価の高い配置を探索する。
図5は、この配置設計装置1の充填面積最大化動作を示すフローチャートである。まず、ステップS01において、データ入力部41は、対象領域R1を処理結果記憶部3に展開されている平面空間に記憶させる。対象領域R1がネットワーク上に存在する場合は、データ入力部41は、ネットワークから対象領域R1を受信する。対象領域R1が既に外部記憶装置に保存されている場合には、データ入力部41は、その対象領域R1を処理結果計億部に展開する。対象領域R1が入力手段2を用いて作成される場合は、データ入力部41は、CADとして入力手段2を用いたユーザ操作に従って対象領域R1をモデリングする。
対象領域R1が処理結果記憶部3に展開されると、ステップS02において、オフセット部42は、スケール情報を参照しながら外部規則に沿ってオフセット量を決定し、対象領域R1上に配置領域R2を生成する。例えば、図6に示すように、台形状の屋根の写真データが展開されている場合、まずは台形状の屋根の外形線L1を抽出する。そして、外形線L1で囲まれる領域側にオフセット量だけオフセットした外形線L2を計算する。外形線L2が計算されると、その外形線L2を対象領域R1内に描画する。これにより、対象領域R1の内側に対象領域R1と相似の配置領域R2が生成される。
配置領域R2が生成されると、ステップS03において、メッシュ作成部52は、処理結果記憶部3に展開されている平面空間をメッシュMで区切る。図7に示すように、メッシュMは、直交する2次元で区切られ、1次元は配置領域R2の底辺に沿わせる。メッシュMの目は、基本オブジェクトP1と同じ形状及び大きさとする。
メッシュMを作成すると、ステップS04において、基本形状配置部53は、各メッシュMに占める配置領域R2の比率を計算する。配置領域R2の比率を計算すると、ステップS05において、基本形状配置部53は、比率と閾値とを比較する。そして、ステップS06において、基本形状配置部53は、図8に示すように、閾値超の比率の配置領域R2が包含されるメッシュMに基本オブジェクトP1を配置する。図8は、閾値が0の例であり、少しでも配置領域R2が包含されていれば、そのメッシュMに基本オブジェクトP1を配置する。
基本オブジェクトP1が配置されると、ステップS07において、検出部は、配置領域R2からはみ出したオブジェクトPを検出する。図8においては、配置領域R2の各段の各左右端の各メッシュM、最下段の左右端から1つ内側の両メッシュM、及び配置領域R2の最上段の全てのメッシュMから基本オブジェクトP1がはみ出している。
はみ出したオブジェクトPが検出されると、ステップS08において、削除部は、はみ出したオブジェクトPが存在するメッシュMに当てはめる次の優先順位のオブジェクトPがオブジェクト記憶部51に存在するか判断する。次の優先順位のオブジェクトPが存在する場合(ステップS08、Yes)、ステップS09において、置換部は、はみ出したオブジェクトPが存在するメッシュMに対して当てはめるオブジェクトPを次の優先順位のオブジェクトPに置き換える。オブジェクトPが置き換えられると、ステップS07に戻り、検出部による再度のはみ出し検出が行われる。
一方、次の優先順位のオブジェクトPが存在しない場合(ステップS08、No)、ステップS10において、削除部は、はみ出したオブジェクトPがあれば削除する。尚、優先順位は、オブジェクトPの大きさに従って昇順に振っておくのがよい。但し、オブジェクトPの置き換えの効率化の観点から、このはみ出したオブジェクトPの置き換え処理に際しては、基本オブジェクトP1よりも小さいオブジェクトPから始めるようにしておくのがよい。
図9は、置き換え完了後の状態を示している。図9に示すように、最下段、2段目、4段目、5段目の各左右端には、はみ出さずに配置できるオブジェクトPの不存在によりオブジェクトPが削除される。最下段の左右端から1つ内側の両メッシュM、及び最下段から3段目の各左右端は、五角形の異形オブジェクトP2がはみ出さずに配置可能であるため、基本オブジェクトP1から当該異形オブジェクトP2に置き換わっている。
配置調整部54により基本オブジェクトP1の置換又は削除が完了すると、ステップS11において、再配置部55は置換対象を検出する。図10に示すように、配置領域R2内において中心に連続する4列には、オブジェクトP全体の上端から下端にかけて全て基本オブジェクトP1となっている。つまり、基本オブジェクトP1で構成されるという条件を満たす。また、この5行4列の領域は、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の上端から下端に延びる連続した行列という条件を満たす。
複数の置換対象を検出すると、ステップS12において、再配置部55は、そのうちの1つの置換対象の領域を減少させる他種のオブジェクトPの混在置換又は全部置換処理を行う。また、ステップS12と同時に、ステップS13において、メッシュ作成部52は、オブジェクトPが置き換わったメッシュMの大きさを置き換えたオブジェクトPに合わせて変形させる。具体的には、図11に示すように、5行4列の置換領域の左側2列の基本オブジェクトP1を各行において1.6倍の幅を有する幅広オブジェクトP3に置き換える。この置き換えは、行方向の幅又は列方向の高さが置換前未満で最大という条件を満たす。
置換対象の置換処理が終了すると、ステップS14において、余白調整部56は、オブジェクトP全体を配置領域R2に対してシフトさせ、オブジェクトP全体の周囲に存在する余白の分布を調整する。余白調整が終了すると、ステップS15において、基本形状配置部53は、余白を含むメッシュMに基本オブジェクトP1を配置する。このステップS15の処理は、余白を含むメッシュMに限定する他はステップS04〜S06と同じである。そして、ステップS16において、検出部は、配置領域R2からはみ出したオブジェクトPを検出する。更に、ステップS17において、置換部及び削除部は、ステップS08〜S10と同じように基本オブジェクトP1の置換又は削除を行う。
余白調整後の再度のオブジェクトP配置が終了すると、ステップS18において、面積最大化判定部57は、ステップS15〜17により新たなオブジェクトPの最終的な配置に成功したかを判断する。新たなオブジェクトPの最終的な配置に成功しなかった場合(ステップS18、No)、ステップS11以降の処理を繰り返す。
すなわち、図11に示すオブジェクトP配置では、余白を調整しても新たにオブジェクトPを配置できる余地はない。そこで、ステップS11〜S13を再度繰り返すことで、図12に示すように、オブジェクトP全体の中心に位置する5行3列の置換領域の右側2列の基本オブジェクトP1を各行において1.6倍の幅を有する幅広オブジェクトP3に置き換える。
そして、図13に示すように、ステップS14を再度繰り返すことで余白を調整する。図13では、式(1)及び(2)において、原点を配置領域R2の下端中央にとり、n=1、α=1、x1=0、x2→0、β=1、y1=0、y2→0とした場合、オブジェクトP全体の左右に拡がる余白は、横方向の最下端の断面において等しくなる。すなわち、オブジェクトP全体が配置領域R2の中心に位置するように余白が調整される。
更に、ステップS15〜S17を経ることで、図13に示すように、最下段の左右端の1つ内側に存在する両メッシュMは、余白が存在し、基本オブジェクトP1を配置してもはみ出さず、五角形の異形オブジェクトP2から大きい基本オブジェクトP1に置き換えることができる。最下段から2段目の左右端の両メッシュMには、オブジェクトPを配置することはできないが、その1つ内側のメッシュMには新たに五角形の異形オブジェクトP2を配置することが可能となる。
3段目の左右端の両メッシュMには、オブジェクトPを配置することはできないが、その1つ内側のメッシュMには新たに基本オブジェクトP1を配置することが可能となる。4段目の左右端の両メッシュMには、新たに五角形の異形オブジェクトP2を配置することができる。5段目の左右端の両メッシュMには、オブジェクトPを配置することはできないが、その1つ内側のメッシュMには新たに五角形の異形オブジェクトP2を配置することができる。
一方、ステップS15〜17により新たなオブジェクトPの最終的な配置に成功した場合(ステップS18、Yes)、ステップS19において、面積最大化判定部57は、前回と比べてオブジェクトPの充填面積が拡がったかを判定する。ここでいう前回とは、ステップS10の処理終了後、若しくは一度ステップS11〜S18のループに入っていれば、ステップS11〜S18を脱して直前のステップS19で面積が拡大していると判断されたオブジェクトP配置である。
本例では、図14の(a)に示す、中央の5行4列が基本オブジェクトP1で構成されたオブジェクトP配置と、図14の(b)に示す、中央の5行2列が基本オブジェクトP1で構成されたオブジェクトP配置とが比較対象となる。図14の両オブジェクトP配置において充填面積を比較すると、図14の(b)に示すオブジェクトPの充填面積の方が大きくなる。
従って、面積最大化判定部57により、充填面積が拡がったと判定され(ステップS19、Yes)、ステップS11に戻り、更に再配置処理を繰り返す。一方、前回と比べてオブジェクトPの充填面積が減少してしまった場合(ステップS19、No)、ステップ20において、面積最大化判定部57は、繰り返した再配置処理をキャンセルし、ステップS10の処理終了後のオブジェクトP配置か、最後に面積が拡大していると判断されたオブジェクトP配置の充填面積が大きい方に戻し、面積最大化処理を終了する。
尚、置換対象の検出において、図9に示すように、最下段から2段目、4段目、及び最上段の行には、基本オブジェクトP1のみが並んでいるが、基本オブジェクトP1よりも小さいオブジェクトPがオブジェクト記憶部51に記憶されている場合には、これらの行を置換対象としてもよい。
引き続いて、配置設計装置1は、配置領域R2のオブジェクトPを外部要求に沿って削除する要求充足化処理を行う。図15は、この配置設計装置1の要求充足化処理の動作を示すフローチャートである。この配置設計装置1は、形状配置部5の処理に引き続き、形状配置部5が最大化させたオブジェクトPの配置を利用して要求充足化処理を行う。
ステップS21において、要求適合化部62は置換対象が存在するか判定する。判定の結果、1つの置換対象を検出すると(ステップS21,Yes)、ステップS22において、要求適合化部62は、面積最大化処理で作成されたオブジェクトPの配置をコピーして要求適合候補の1つとして処理結果記憶部3に記憶させ、ステップS23において、この要求適合候補における置換対象の領域を一段階削減する。
図16に示すオブジェクトPの配置には、オブジェクトP全体の左端から数えて3列目に上下端にわたる幅広オブジェクトP3の列が存在する。この幅広オブジェクトP3の列は、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の上端から下端に延びる連続した行列という、置換対象の条件を満たしている。そこで、要求適合化部62は、この3列目に並ぶ幅広オブジェクトP3の集まりを削減する処理を行う。段階毎の置換の条件は、行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となることである。この置換の条件は、基本オブジェクトP1より幅1.6倍の幅広オブジェクトP3を全て基本オブジェクトP1に置き換えることで満たされる。従って、図17に示すように、3行目の幅広オブジェクトP3を全て基本オブジェクトP1に変更する。変更後のオブジェクトPの配置は、要求適合候補の1つとして記憶しておく。
一段階の置換処理が終了すると、ステップS24において、要求適合化部62は、置換対象とした領域を更に削減させることができるか判定する。判定の結果、削減不可能であると(ステップS24,No)、ステップS21に戻り、未処理の置換対象が残存している限りは(ステップS21,Yes)、ステップS21〜S23を繰り返す。
削減不可能とは、削減された置換対象が置換の条件を更に満足させることができない場合である。すなわち、置換対象を完全に消失させてはならない。図17に示すように、基本オブジェクトP1よりも小さく同形の小オブジェクトPがオブジェクト記憶部51に記憶されない限り、条件は不満足である。従って、小オブジェクトPがない限りは、各行3列目のオブジェクトPの置換は終了となる。
図16に示すオブジェクトPの配置では、オブジェクトP全体の左端から数えて3列目の他に、5列目及び6列目に存在する5行2列のオブジェクトPの集まりが更に置換対象となる。そこで、要求適合化部62は、面積最大化終了後のオブジェクトPの配置を更にコピーして適合候補の1つとして処理結果記憶部3に記憶させ、削減処理を行う。この5行2列のオブジェクトPの集まりは、左側列が全て幅広オブジェクトP3である。従って、図18に示すように、この幅広オブジェクトP3を全て基本オブジェクトP1に置き換え、置き換え後のオブジェクトP配置を処理結果記憶部3に記憶させる。尚、この置換対象は、各行の一対の基本オブジェクトP1を幅広オブジェクトP3に置き換える処理が可能である。
更に、図16に示すオブジェクトPの配置では、オブジェクトP全体の左端から数えて9行目及び10行目に存在する2行2列のオブジェクトPの集まりが更に置換対象となる。そこで、要求適合化部62は、面積最大化終了後のオブジェクトPの配置を更にコピーして適合候補の1つとして処理結果記憶部3に記憶させ、削減処理を行う。この2行2列のオブジェクトPの集まりは、2列とも幅広オブジェクトP3である。従って、図19に示すように、幅広オブジェクトP3の1列分を全て基本オブジェクトP1に置き換え、置き換え後のオブジェクトP配置を処理結果記憶部3に記憶させる。
2行2列の片側を基本オブジェクトP1に置き換えた状態は更に置換対象となる。つまり、置換の条件を満たすことができる。そこで、1列を基本オブジェクトP1に置き換えたオブジェクトPの配置を更にコピーして適合候補の1つとして処理結果記憶部3に記憶させ、そのオブジェクトPの配置に対して更に削減処理を行う。すなわち、図20に示すように、2行2列の片側は未だに幅広オブジェクトP3である。この幅広オブジェクトP3を全て基本オブジェクトP1に置換する。これにより、2行2列のオブジェクトPの集まりは、全て基本オブジェクトP1となる。
2行2列の全てを基本オブジェクトP1に置き換えた状態は、更に置換対象となる。つまり、置換の条件を満たすことができる。そこで、2行2列を全て基本オブジェクトP1に置き換えたオブジェクトPの配置を更にコピーして適合候補の1つとして処理結果記憶部3に記憶させ、そのオブジェクトPの配置に対して更に削減処理を行う。すなわち、図21に示すように、各行2列の基本オブジェクトP1を一枚の幅広オブジェクトP3に置換する。これにより、2行2列の基本オブジェクトP1の集まりは、1行1列の幅広オブジェクトP3となる。
全ての置換対象が削減処理されて、置換対象が検出されなくなると(ステップS21,No)、ステップS25において、アスペクト比保持部63は、各要求適合候補をコピーして、各要求適合候補のアスペクト比を調整した要求適合候補を生成する。このアスペクト比の調整では、オブジェクトPの列又は行をまるごと削除する。要求適合化部62が行方向に削減を進めれば、アスペクト比保持部63は、列方向にオブジェクトPを削除する。要求適合化部62が列方向に削減を進めれば、アスペクト比保持部63は、行方向にオブジェクトPを削除する。例えば、図22に示すように、アスペクト比保持部63は、最上段の1行を全て削除し、要求適合候補とする。
要求適合化部62及びアスペクト比保持部63による各要求適合候補の生成が終了すると、ステップS26において、解析部64は、各要求適合候補を解析する。そして、ステップS27において、判定部65は、解析結果と外部要求記憶部61に記憶されている外部要求情報とを比較し、外部要求を満たす要求適合候補を絞り、ステップS28において、絞られた要求適合候補から総合評価の最も高いオブジェクトPの配置を選出する。
例えば、基本オブジェクトP1が表す太陽光発電パネルの出力値と幅広オブジェクトP3が表す太陽光発電パネルの出力値と異形オブジェクトP2が表す太陽光発電パネルの出力値の比を5:8:3とする。図23の(a)に示す要求適合候補の評価値は、基本オブジェクトP1が20枚、幅広オブジェクトP3が11枚、異形オブジェクトP2が6枚であるので、5×20+8×11+3×6=206である。
同様に、図23の(b)に示す要求適合候補の評価値は、基本オブジェクトP1が22枚、幅広オブジェクトP3が9枚、異形オブジェクトP2が6枚であるので、5×22+8×9+3×6=200である。図23の(c)に示す要求適合候補の評価値は、基本オブジェクトP1が23枚、幅広オブジェクトP3が8枚、異形オブジェクトP2が6枚であるので、5×23+8×8+3×6=197である。図23の(d)に示す要求適合候補の評価値は、基本オブジェクトP1が17枚、幅広オブジェクトP3が12枚、異形オブジェクトP2が4枚であるので、5×17+8×12+3×4=193である。
従って、以上の4つの要求適合候補からは、図23の(a)に示すオブジェクトPの配置が最も評価値が高くなるために選出され、ステップS29において、最高総合評価のオブジェクトPの配置が設計結果として出力手段7により出力される。尚、外部要求としては、ユーザの要求する太陽光発電パネルの枚数制限もある。形状の組み合わせよっては、ストリング電圧がインバータ使用に入らない等の制約により非現実である場合もある。パネル同士の接続による電力損失や出力制限の影響を受け、出力値が枚数に比例しない場合もある。そのため、実際の解析方法及び評価手法は、これらの外部要求を適宜加味されることとなる。
以上のように、本実施形態に係る配置設計装置1は、オブジェクトPとして基本オブジェクトP1と他の種類のオブジェクトPとを記憶しておき、最初に基本オブジェクトP1の1種類で配置領域R2を充填する。そして、配置領域R2からはみ出した基本オブジェクトP1を他の種類のオブジェクトPに置換し、又は配置領域R2からはみ出した基本オブジェクトP1を配置領域R2から削除する。はみ出した基本オブジェクトP1の扱いに関しては、配置領域R2からはみ出した前記基本オブジェクトP1に代えて配置領域R2に収まる他の種類のオブジェクトPを充填し、配置領域R2に収まる他の種類のオブジェクトPが無い場合、配置領域R2からはみ出した基本オブジェクトP1を削除する。
すなわち、配置設計装置1は、一旦、理論上充填可能な最大面積を超えて基本オブジェクトP1を充填する。そして、充填可能最大面積を超えた状態から配置領域R2のはみ出しを検出し、そのはみ出したオブジェクトPを他のオブジェクトPに置き換えることで、徐々に充填可能最大面積に近づけていく。そのため、対応可能な配置領域R2の形状やオブジェクトPの形状に制限はなく、極めて汎用性に優れる。より詳細には、この配置設計装置1においては、特別な配置パターン等が不要であり、特別な配置パターンを用意するが故に配置困難となる配置領域R2の形状はない。また、配置領域R2に穴があると対応できない等の不向きもない。
また、この配置設計装置1では、オブジェクトPを配置した後、配置領域R2に包含されるオブジェクトPであっても未充填の余白を増加させるために再配置するようにした。すなわち、単数又は連続して並ぶ基本オブジェクトP1の所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域面積を減少させるように、置換対象の一部又は全部を他の種類のオブジェクトPに置換する。そして、余白を含む領域に基本オブジェクトP1を充填し、余白を含む領域に充填されて配置領域R2からはみ出した基本オブジェクトP1に対し、他の種類のオブジェクトPの置換又は削除を行う。
余白が増加することで、余白作りのための面積減少分を上回って更なるオブジェクトPの充填が可能となることもある。従って、オブジェクトPの充填面積の更なる最大化を図ることができる。例えば、幅0.1倍分だけはみ出ている基本オブジェクトP1が存在するものとする。その基本オブジェクトP1と同行で配置領域R2に完全に収まっている2枚の基本オブジェクトP1を1.6倍幅の幅広オブジェクトP3で置き換えれば、幅0.4倍分だけ面積は減少する。しかし、幅0.1倍分だけはみ出ていた基本オブジェクトP1は、配置領域R2に完全に収まることとなるため、結局はオブジェクトP全体の充填面積が向上する。
この余白作りにおいては、基本オブジェクトP1より大きい幅広オブジェクトP3を用意しておき、連続する複数の基本オブジェクトP1を1つの幅広オブジェクトP3に置換するようにした。また、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の上端から下端まで延びる連続した行列、或いは配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体の左右端に渡って延びる連続した行列を置換対象とし、行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となる置換を行うようにした。これにより、複雑な幾何学計算を行うことなく、簡便に必要最低限の余白を作り出すことができ、計算効率に優れ、また最大化策を導く可能性も高くなる。
また、再配置部55による置換の後、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体と配置領域R2との相対位置を変更して、余白の分布を調整するようにした。これによりオブジェクトPを追加充填できる可能性も高まり、更なる充填面積最大化を図ることができる。
この余白作りは、最終的には、行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となるうちで、行数又は列数が最も少なくなるように置換を行うことに繋がる。すなわち、オブジェクトPの数は減少することになる。そのため、太陽光発電パネルの枚数減少による発電効率の向上にも寄与する。
尚、再配置部55は、その後の基本形状配置部53と配置調整部54による処理により配置領域R2に充填されるオブジェクトP全体の充填面積が最大化するまで、基本形状配置部53と配置調整部54による処理の度に前記余白を増加させる置換を繰り返すようにした。これにより、充填面積が最大となる配置を複雑な幾何学計算を経ることなく高い確実性により見つけ出すことができる。
ここで、太陽光発電パネルはインバータに接続する場合、各ストリングの電圧が等しくなるように設計される。インバータには動作できる入力電圧の範囲があり、その範囲に収まるように設計される。また、パネル同士の電圧の差が一定以上に大きくなると発電電力を有効活用できない。そのため電圧の差が一定以上に大きくなった場合、低い電圧のストリングに昇圧機器を介すことで電圧を昇圧する。この昇圧機器にも動作できる入力電圧の範囲があり、低い電圧のストリングはこの範囲に収まるように設計される。また昇圧できる電圧比もあり、低い電圧に対する高い電圧の比がこれに収まるように設計される。
また、インバータおよび昇圧機器には出力できる上限の電力および入力できる上限の電流があり、これを大きく超えて入力した場合、入力が制限され発電電力を効率的に活かせなかったり、場合によっては機器の温度上昇により故障・発熱、最悪の場合発火する可能性がある。よって入力する電力は機器の出力定格電力および入力電流を大きく超えないように設計する必要がある。
また昇圧機器の種類によってはMPPTを行なっているものもあり、この場合インバータに接続する昇圧機器の数が多すぎると、MPPT動作が干渉し発電電力を活かせない場合がある。そのためインバータに接続する昇圧機器の数や、昇圧機器を介した太陽電池の電力の量や割合等を制限する必要がある。
そこで、この配置設計装置1では、オブジェクトPの充填面積最大化の後、単数又は連続して並ぶオブジェクトPの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域を削減させるように、所定の集まりの少なくとも一部を他の種類のオブジェクトPに置換するようにした。そして、外部要求情報を記憶しておき、配置領域R2に充填されたオブジェクトPの配置が生じさせる結果を解析した結果と対比するようにした。
つまり、充填面積を最大化したオブジェクトPの配置を枚数の減少や面積減少により徐々に崩していき、外部要求を満足させるようにしたものである。このため、充填面積の広大化と電気的な制約や施工効率やコスト等の外部要求の満足性とが高度に両立し、より性能の高い太陽光発電パネルの配置を設計することが可能となる。
また、要求適合化部62は、複数の置換対象が存在する場合、又は置換対象の領域を段階的に削減可能な場合、複数の置換対象及び各削減段階の組み合わせ毎に、領域削減後の前記オブジェクトPの配置を生成した。すなわち、充填面積を最大化したオブジェクトPの配置を枚数の減少や面積減少により徐々に崩していき各種の要求適合候補を生成するようにした。そして、要求適合化部62により生成された複数の配置に対して解析及び対比を行い、最も優れた前記オブジェクトPの配置を選出するようにした。
各種の要求適合候補にも充填面積を最大化したオブジェクトPの配置を枚数の減少や面積減少により徐々に崩していく過程で優劣が生まれる。例えばインバータは一般的に任意の入力電力において入力電流が大きいほど、言い換えると入力電圧が低いほど電力の損失率が大きくなる傾向がある。また昇圧機器を介すと電力に損失が発生する。そこで、これらの要求適合候補から発電効率の良い配置、施工効率の良い配置、コストパフォーマンスの良い配置等を選出するようにすることで、より最良の太陽光発電パネルの配置を設計できる。
また、この配置設計装置1は、配置領域R2に充填されたオブジェクトP全体のアスペクト比を保持するようにオブジェクトPを削除するようにした。例えば、要求適合化部62によるオブジェクトPの行方向の置換に応じて、オブジェクトPを列方向に削除又は置換し、要求適合化部62によるオブジェクトPの列方向の置換に応じて、オブジェクトPの行方向を削除又は置換するようにした。これにより、外部要求を満足しつつ、太陽光発電パネルの配置に美観が備わり、屋根に配置したときの意匠性が向上する。
(その他の実施の形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、実施形態の全て又は一部を組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、この配置設計装置1では、充填面積最大化を図りつつ、外部要求を満たすように面積縮小及びオブジェクトPの数の減少を図ったが、形状配置部5を有し、形状削除部6を排した構成を採ることもでき、また形状配置部5を排して任意のオブジェクトP充填状態から形状削除部6の機能を発揮させるようにすることもできる。
また、充填面積最大化の構成についても、メッシュ作成部52、基本形状配置部53、配置調整部54、再配置部55、及び余白調整部56の何れの機能を組み合わせてオブジェクトPを配置するかは、例えばユーザにより選択させるようにしてもよい。更に、外部要求を満たすための形状削除部6についても、要求適合化部62、アスペクト比保持部63、解析部64、判定部65の何れの機能を組み合わせてオブジェクトPを配置するかは、ユーザにより選択させる等すればよい。要求適合化部62とアスペクト比保持部63の動作についても、要求適合化部62が一段階の領域削減を行えば、それと交互してアスペクト比保持部63がオブジェクトPの削除を行うようにしてもよい。
1 配置設計装置
2 入力手段
3 処理結果記憶部
4 領域設定部
41 データ入力部
42 オフセット部
5 形状配置部
51 オブジェクト記憶部
52 メッシュ作成部
53 基本形状配置部
54 配置調整部
55 再配置部
56 余白調整部
57 面積最大化判定部
6 形状削除部
61 外部要求記憶部
62 要求適合化部
63 アスペクト比保持部
64 解析部
65 判定部
7 出力手段
R1 対象領域
L1 外形線
R2 配置領域
L2 外形線
M メッシュ
P オブジェクト
P1 基本オブジェクト
P2 異形オブジェクト
P3 幅広オブジェクト

Claims (16)

  1. 形状及び大きさが相違する各種オブジェクトの単数又は複数種を配置領域に充填する配置を設計する配置設計装置であって、
    前記オブジェクトとして基本オブジェクトと他の種類のオブジェクトとを記憶する記憶手段と、
    前記基本オブジェクトの1種類で前記配置領域を充填する基本形状配置手段と、
    前記基本形状配置手段の充填により、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記他の種類のオブジェクトに置換し、又は前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記配置領域から削除する配置調整手段と、
    単数又は連続して並ぶ前記基本オブジェクトの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域面積を減少させるように、置換対象の一部又は全部を前記他の種類のオブジェクトに置換して、前記配置領域に存在する前記オブジェクトが未充填の余白を増加させる再配置手段と、
    を備え、
    前記配置調整手段は、
    前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに代えて、前記配置領域に収まる前記他の種類のオブジェクトを充填し、
    前記配置領域に収まる他の種類のオブジェクトが無い場合、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを削除し、
    前記基本形状配置手段は、
    前記余白を含む領域に前記基本オブジェクトを充填し、
    前記配置調整手段は、
    前記余白を含む領域に充填されて前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに対し、前記他の種類のオブジェクトの置換又は削除を行うこと、
    を特徴とする配置設計装置。
  2. 単数又は連続して並ぶオブジェクトの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域を削減させるように、前記所定の集まりの少なくとも一部を前記他の種類のオブジェクトに置換する要求適合化手段と、
    外部要求情報を記憶する外部要求記憶手段と、
    前記配置領域に充填されたオブジェクトの配置が生じさせる結果を解析する解析手段と、
    前記解析の結果と前記外部要求情報とを対比する判定手段と、
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1記載の配置設計装置。
  3. 前記記憶手段は、前記他の種類のオブジェクトの一つとして、前記基本オブジェクトより幅広の幅広オブジェクトを記憶し、
    前記再配置手段は、連続する複数の前記基本オブジェクトを1つの前記幅広オブジェクトに置換すること、
    を特徴とする請求項記載の配置設計装置。
  4. 前記再配置手段の置換の後、前記配置領域に充填されたオブジェクト全体と前記配置領域との相対位置を変更して、前記余白の分布を調整する余白調整手段を更に備えること、
    を特徴とする請求項又は記載の配置設計装置。
  5. 前記再配置手段は、
    前記配置領域に充填されたオブジェクト全体の上端から下端まで延びる連続した行列、或いは前記配置領域に充填されたオブジェクト全体の左右端に渡って延びる連続した行列を前記置換対象とし、
    行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となる置換を行うこと、
    を特徴とする請求項1、3、又は記載の配置設計装置。
  6. 前記再配置手段は、その後の前記基本形状配置手段と前記配置調整手段による処理により前記配置領域に充填されるオブジェクト全体の充填面積が最大化するまで、前記基本形状配置手段と前記配置調整手段による処理の度に前記余白を増加させる置換を繰り返すこと、
    を特徴とする請求項又は乃至の何れか記載の配置設計装置。
  7. 前記再配置手段は、行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となるうちで、行数又は列数が最も少なくなるように前記置換を行うこと、
    を特徴とする請求項又は乃至の何れか記載の配置設計装置。
  8. 前記要求適合化手段は、
    複数の前記置換対象が存在し、前記置換対象の領域を段階的に削減可能な場合、前記複数の前記置換対象及び各削減段階の組み合わせ毎に、領域削減後の前記オブジェクトの配置を生成し、
    前記解析手段及び前記判定手段は、前記要求適合化手段により生成された複数の配置に対して解析及び対比を行い、最も優れた前記オブジェクトの配置を選出すること、
    を特徴とする請求項記載の配置設計装置。
  9. 前記オブジェクトは、太陽光発電パネルのモデルであり、
    前記解析手段は、前記配置領域に充填されたオブジェクト全体を前記太陽光発電パネルに見立てて性能、施工効率、又はコストをシミュレートすること、
    を特徴とする請求項又は記載の配置設計装置。
  10. 前記要求適合化手段は、
    同一のオブジェクトで構成され、前記配置領域に充填されたオブジェクト全体の上端から下端まで延びる連続した行列、或いは前記配置領域に充填されたオブジェクト全体の左右端に渡って延びる連続した行列を前記置換対象とし、
    行方向の幅又は列方向の高さが置換前以下で最大となるように前記置換を行うこと、
    を特徴とする請求項又は記載の配置設計装置。
  11. 前記配置領域に充填されたオブジェクト全体のアスペクト比を保持するようにオブジェクトを削除するアスペクト比保持手段を更に備えること、
    を特徴とする請求項10記載の配置設計装置。
  12. 前記アスペクト比保持手段は、
    前記要求適合化手段によるオブジェクトの行方向の置換に応じて、オブジェクトを列方向に削除又は置換し、
    前記要求適合化手段によるオブジェクトの列方向の置換に応じて、オブジェクトの行方向を削除又は置換すること、
    を特徴とする請求項11記載の配置設計装置。
  13. 前記配置調整手段は、
    前記オブジェクトの充填優先順位を記憶し、
    前記充填優先順位順に前記他の種類のオブジェクトを当てはめて、はみ出しを判断すること、
    を特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の配置設計装置。
  14. 前記オブジェクトは、前記配置領域の輪郭を形成する一の線分に対して平行に充填されること、
    を特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の配置設計装置。
  15. コンピュータが、形状及び大きさが相違する各種オブジェクトの単数又は複数種を配置領域に充填する配置設計方法であって、
    前記オブジェクトとして基本オブジェクトと他の種類のオブジェクトとをメモリに予め記憶させておき、
    前記コンピュータが、前記基本オブジェクトの1種類で前記配置領域を充填する基本形状配置ステップと、
    前記コンピュータが、前記基本形状配置ステップの充填により、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記他の種類のオブジェクトに置換し、又は前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記配置領域から削除する配置調整ステップと、
    前記コンピュータが、単数又は連続して並ぶ前記基本オブジェクトの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域面積を減少させるように、置換対象の一部又は全部を前記他の種類のオブジェクトに置換して、前記配置領域に存在する前記オブジェクトが未充填の余白を増加させる再配置ステップと、
    を含み、
    前記配置調整ステップでは、
    前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに代えて、前記配置領域に収まる前記他の種類のオブジェクトを充填し、
    前記配置領域に収まる他の種類のオブジェクトが無い場合、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを削除し、
    前記基本形状配置ステップでは、
    前記余白を含む領域に前記基本オブジェクトを充填し、
    前記配置調整ステップでは、
    前記余白を含む領域に充填されて前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに対し、前記他の種類のオブジェクトの置換又は削除を行うこと、
    を特徴とする配置設計方法。
  16. コンピュータを、形状及び大きさが相違する各種オブジェクトの単数及び複数種を配置領域に充填する配置設計装置として機能させる配置設計プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記オブジェクトとして基本オブジェクトと他の種類のオブジェクトとを記憶する記憶手段と、
    前記基本オブジェクトの1種類で前記配置領域を充填する基本形状配置手段と、
    前記基本形状配置手段の充填により、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記他の種類のオブジェクトに置換し、又は前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを前記配置領域から削除する配置調整手段と、
    単数又は連続して並ぶ前記基本オブジェクトの所定の集まりを置換対象として、置換対象の領域面積を減少させるように、置換対象の一部又は全部を前記他の種類のオブジェクトに置換して、前記配置領域に存在する前記オブジェクトが未充填の余白を増加させる再配置手段と、
    として機能させ、
    前記配置調整手段は、
    前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに代えて、前記配置領域に収まる前記他の種類のオブジェクトを充填し、
    前記配置領域に収まる他の種類のオブジェクトが無い場合、前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトを削除し、
    前記基本形状配置手段は、
    前記余白を含む領域に前記基本オブジェクトを充填し、
    前記配置調整手段は、
    前記余白を含む領域に充填されて前記配置領域からはみ出した前記基本オブジェクトに対し、前記他の種類のオブジェクトの置換又は削除を行うこと、
    を特徴とする配置設計プログラム。
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