JP6351898B1 - 基地局、端末および無線リソース割当て方法 - Google Patents

基地局、端末および無線リソース割当て方法 Download PDF

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Abstract

基地局(11)は、複数のビームスポットで構成されたサービスエリアに対して時分割で方向を変更しながら1つ以上のビームスポットに向けてビームを形成するアンテナ部(25)と、バッファ状態報告を送信するための無線リソースの割当てを要求するスケジューリング要求を第1の端末から受信した場合に、第1の端末が在圏するビームスポットに在圏する他の端末である第2の端末を検索する端末検索部(21)と、バッファ状態報告の送信用の無線リソースを第1の端末および第2の端末に割当てるリソース割当部(22)と、を備える。

Description

本発明は、ビームフォーミングを使用して端末と通信する基地局、端末および無線リソース割当て方法に関する。
第4世代移動通信システム(以下、「4G」と称する)では、端末から基地局への上りデータ通信に必要な無線リソースの割当てを要求するメッセージとして、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)ならびにバッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)が定められている(非特許文献1参照)。基地局は、端末からSRを受信したことを契機に、端末がBSRの送信で使用する無線リソースを割当てる。さらに、基地局は、BSRを使用して端末から報告されたバッファ状態に基づいて、端末が保持している上りユーザデータのデータ量を特定し、上りユーザデータの送信用の無線リソースを端末に割当てる。
SRの送信には、物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)が用いられ、BSRの送信には、物理上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)が用いられる。また、PUSCHは端末が基地局へ上りユーザデータを送信する際にも用いられる。
端末は、上りユーザデータが発生した時点で基地局からPUSCHが割当てられていない場合、PUCCHを用いてSRを基地局に送信し、PUSCHの割当てを要求する。端末がSRの送信で使用する無線リソースを表す設定情報は、RRC(Radio Resource Control)レイヤのsr−ConfigIndexにて基地局が設定することができる(非特許文献2参照)。SRの設定情報はSRサブフレームオフセット(SR subframe offset)およびSR周期(SR periodicity)であり、sr−ConfigIndexに設定可能なSRサブフレームオフセットの値およびSR周期の値は、非特許文献3にて定められている。端末は、SRを送信後、PUSCHが割当てられると、割当てられたPUSCHを使用してBSRを基地局へ送信する。
一方、端末は、上りユーザデータが発生した時点で基地局からPUSCHが割当て済みの場合、割当てられているPUSCHを用いてBSRを基地局へ送信する。BSRの設定情報は、RRCレイヤのMac−MainConfigにて基地局が設定することができる(非特許文献2参照)。
基地局は、端末内で上りユーザデータが発生しているかどうかは、SRを受信するまで検出できない。そのため、基地局は、上記のSRサブフレームオフセットおよびSR周期を用い、予め決められたタイミングで、SR送信用の無線リソースを各端末に割当て、各端末からのSRを待ち受ける。すなわち、各端末には、SR送信用の無線リソースであるPUCCHが周期的に割当てられ、各端末は、BSR送信用の無線リソースであるPUSCHが割当てられていない状態で上りユーザデータが発生した場合、SR送信用に割当てられているPUCCHを使用して、BSR送信用の無線リソースの割当てを要求するためのSRを送信する。
上記のSRの設定情報およびBSRの設定情報は、複数の端末間で同一の値を用いてもよいし、異なる値を用いてもよい。
また、第5世代移動通信システム(以下、「5G」と称する)では、データ通信容量のさらなる拡大に向けて、ミリ波を代表とした高周波数帯での運用を見込んでいる。しかし、周波数が高くなるにつれ、電波伝搬損失も増加する課題があるため、これらの損失補償を目的として、基地局ならびに端末にてビームフォーミング技術を導入する。ビームフォーミングは、特定方向に電波を集中させることでアンテナ利得を得るほか、他方向への干渉ならびに他方向から来る電波の干渉を防ぐ、あるいは低減することを可能にする技術である。ビームフォーミング技術を適用して実現された基地局は、通信相手の端末が存在する方向、または、通信相手の端末が存在する可能性のある方向に向けてビームを形成する。
ビームフォーミングのなかでもアナログビームフォーミングまたはハイブリッドビームフォーミングを用いた場合、1つの基地局が同時生成可能なビーム数が限定される。基地局は、同時生成可能なビーム数を超える範囲のサービスエリアを提供するためには、時分割でビームの方向を切り替える制御を行う必要がある。ここでは、ビーム1本が照射するエリアをビームスポットと表現する。基地局が提供するサービスエリアは、1つ以上のビームスポットで構成される。
3GPP TS 36.321 V14.0.0(2016-09) 3GPP TS 36.331 V14.2.2(2017-04) 3GPP TS 36.213 V14.2.0(2017-03)
4Gでは、基地局はサービスエリア全体を対象として無線リソースを割当てることができる。そのため、基地局は、一部の無線リソースを使用してある端末からSRまたはBSRを受信するとともに、残りの無線リソースを、SRまたはBSRの送信元の端末とは異なる方向に在圏する他の端末に割当て、他の端末からの信号を受信することが可能であった。
これに対して、5Gでは、基地局の無線リソースの割当て単位はサービスエリア全体ではなくビームスポット単位となる。そのため、ある端末からSRまたはBSRを受信するために特定方向に基地局が受信ビームを照射する場合、残りの無線リソースを使用してPUSCHを割当てることができるのは、同一ビームスポットに在圏する他の端末に限られる。ここで、同一ビームスポットに在圏する複数の端末によるSRの送信タイミングがそれぞれ異なると、基地局は、各端末によるSRの送信タイミングに合わせてSRを受信するためのビームの形成、および、BSRを受信するためのビームの形成を頻繁に行う必要がある。SRおよびBSRの信号量は少なく、伝送に必要な無線リソース割当ても少量で済むため、1回のビーム形成において使用されない無線リソースが発生することが考えられる。すなわち、基地局がSRまたはBSRを受信するためのビームを形成する回数が増えると、使用されない無線リソースが増加し、無線リソースの使用効率が下がると考えられる。
また、上述したように、基地局が同時生成可能なビーム数よりも多い数のビームスポットで1つのサービスエリアが形成されている場合は時分割でビームの方向を切り替えながらサービスエリア内の各端末と通信を行う必要がある。そのため、ある特定のビームスポットに対してビームの形成を頻繁に行うと、他のビームスポットに在圏している端末に対して無線リソースを割当てる頻度が低くなり、上りユーザデータの送信が遅延する可能性が高くなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無線リソースの使用効率を向上させることが可能な基地局を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる基地局は、複数のビームスポットで構成されたサービスエリアに対して時分割で方向を変更しながら1つ以上のビームスポットに向けてビームを形成するアンテナ部を備える。基地局は、バッファ状態報告を送信するための無線リソースの割当てを要求するスケジューリング要求を第1の端末から受信した場合に、第1の端末が在圏するビームスポットに在圏する他の端末である第2の端末を検索し、バッファ状態報告の送信用の無線リソースを第1の端末および第2の端末に割当てる。
本発明にかかる基地局は、無線リソースの使用効率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明にかかる基地局および端末により実現される無線通信システムの構成例を示す図 本発明にかかる基地局の構成例を示すブロック図 本発明にかかる端末の構成例を示すブロック図 本発明にかかる基地局のハードウェア構成の一例を示す図 本発明にかかる端末のハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる基地局および端末の動作例を表すシーケンス図 実施の形態1にかかる基地局が送信するBSR要求の情報要素の一例を示す図 実施の形態2にかかる基地局および端末の動作例を表すシーケンス図 実施の形態3にかかる基地局および端末の動作例を表すシーケンス図 実施の形態4にかかる基地局および端末の動作例を表すシーケンス図 実施の形態4にかかる基地局が、端末へのBSR要求の送信要否を判定する動作例を示すフローチャート 実施の形態5にかかる基地局および端末の動作例を表すシーケンス図 実施の形態5にかかる端末が、BSR要求を受信した場合にBSRの送信要否を判定する動作例を示すフローチャート 実施の形態6にかかる端末の動作例を示すフローチャート 実施の形態6にかかる基地局の動作例を示すフローチャート 実施の形態6にかかる基地局および端末の第1の動作例を表すシーケンス図 実施の形態6にかかる基地局および端末の第2の動作例を表すシーケンス図 実施の形態6にかかる基地局および端末の第3の動作例を表すシーケンス図 実施の形態6にかかる基地局および端末の第4の動作例を表すシーケンス図
以下に、本発明の実施の形態にかかる基地局、端末および無線リソース割当て方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、各実施の形態で想定する無線通信システムについて説明する。図1は、本発明にかかる基地局および端末により実現される無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示したように、無線通信システム10は、ビームを形成して通信を行う基地局11と、基地局11と通信を行う端末12と、を含んで構成される。図1では、基地局11の送信するビームスポット13に端末12が3台在圏する例を示している。基地局11のサービスエリアは、図1に示した複数のビームスポット13で構成される。また、サービスエリアを構成するビームスポット13の数は基地局11が同時生成可能なビーム数よりも多く、基地局11は、時分割で方向を切り替えながらビームを形成することによりサービスエリア全体をカバーするものとする。なお、ビームスポット13に在圏する端末12の台数を3台に限定するものではない。各ビームスポットに在圏する端末12の数は2以下の場合もあれば4以上の場合もある。
図2は、本発明にかかる基地局11の構成例を示すブロック図である。基地局11は、制御部20、送受信部24およびアンテナ部25を備える。制御部20は、端末検索部21、リソース割当部22および送信情報生成部23を備える。
端末検索部21は、サービスエリア内に存在する各端末12がどのビームスポットに在圏しているのかを示す情報を保持しており、上述したスケジューリング要求(SR)を端末12から受信すると、SRの送信元の端末12が在圏しているビームスポットと同じビームスポットに在圏している他の端末12を検索する。
リソース割当部22は、端末12が制御メッセージを基地局11へ送信するための無線リソースを端末12に割当てる。端末12が基地局11へ送信する制御メッセージは、SR、上述したBSRなどである。リソース割当部22は、端末12が上りユーザデータの送信で使用する無線リソースについても端末12に割当てる。
送信情報生成部23は、リソース割当部22による無線リソースの割当て結果を示す情報など、端末12へ送信する制御情報を生成する。送信情報生成部23が生成する制御情報には、後述するBSR Requestといった制御メッセージのデータも含まれる。
送受信部24は、送信情報生成部23で生成された制御情報、下りユーザデータなどを信号に載せて端末12へ送信するとともに、端末12から送信された信号を受信する。端末12から受信する信号には、上りユーザデータ、上述したSR、BSRといった制御メッセージのデータなどが含まれる。
アンテナ部25は、ビームフォーミングにより所望の方向に向けてビームを形成し、ビームスポット13に在圏している端末12との間で無線信号を送受信する。アンテナ部25は、形成するビームの方向を時分割で変更する。すなわち、アンテナ部25は、サービスエリアを構成する複数のビームスポットに向けて、時分割で方向を変更しながら、端末12と通信するためのビームを形成する。
図3は、本発明にかかる端末12の構成例を示すブロック図である。端末12は、制御部30、送受信部34およびアンテナ部35を備える。制御部30は、バッファ状態管理部31、送信制御部32および送信情報生成部33を備える。
バッファ状態管理部31は、基地局11へ送信する上りユーザデータを一時的に保持する上りバッファを内部に備え、上りバッファの状態、具体的には、上りバッファが保持している上りユーザデータのデータ量を監視する。
送信制御部32は、SR、BSRといった制御メッセージの送信動作を制御する。送信情報生成部33は、基地局11へ送信する制御情報を生成する。送信情報生成部33が生成する制御情報の例は、SR、BSRといった制御メッセージである。
送受信部34は、送信情報生成部33で生成された制御情報、上りユーザデータなどを信号に載せて基地局11へ送信するとともに、基地局11から送信された信号を受信する。アンテナ部35は、基地局11との間で無線信号を送受信する。
図4は、本発明にかかる基地局11のハードウェア構成の一例を示す図である。基地局11は、例えば、図4に示したプロセッサ41、メモリ42、送信器43、受信器44およびアンテナ装置45により実現される。プロセッサ41は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。メモリ42は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などである。
基地局11の端末検索部21、リソース割当部22および送信情報生成部23は、これらの各部として動作するためのプログラムをメモリ42に格納しておき、このプログラムをプロセッサ41がメモリ42から読み出して実行することにより実現される。また、送受信部24は、送信器43および受信器44により実現され、アンテナ部25は、アンテナ装置45により実現される。プロセッサ41、メモリ42、送信器43、受信器44およびアンテナ装置45は、システムバス46により接続されている。
図5は、本発明にかかる端末12のハードウェア構成の一例を示す図である。端末12は、図5に示したプロセッサ51、メモリ52、送信器53、受信器54、アンテナ装置55により実現される。プロセッサ51およびメモリ52は、図4に示したプロセッサ41、メモリ42と同様のデバイスである。
端末12のバッファ状態管理部31、送信制御部32および送信情報生成部33は、これらの各部として動作するためのプログラムをメモリ52に格納しておき、このプログラムをプロセッサ51がメモリ52から読み出して実行することにより実現される。また、送受信部34は、送信器53および受信器54により実現され、アンテナ部35は、アンテナ装置55により実現される。プロセッサ51、メモリ52、送信器53、受信器54およびアンテナ装置55は、システムバス56により接続されている。
次に、各実施の形態にかかる基地局および端末について説明する。なお、各実施の形態にかかる無線通信システムは図1に示した構成の無線通信システム10とする。また、各実施の形態にかかる基地局は図2に示した構成の基地局11とする。各実施の形態にかかる端末は図3に示した構成の端末12とする。
実施の形態1.
図6は、実施の形態1にかかる基地局11および端末12の動作例を表すシーケンス図である。図6に示したシーケンスは、基地局11が、BSR送信用の無線リソースを3台の端末12に割当てる動作を表している。図6では、図1に示したビームスポット13に在圏している3台の端末12を、それぞれ、端末A、端末Bおよび端末Cとしている。また、端末A〜端末Cは全て通信状態であることを前提とする。すなわち、端末A〜端末Cは、電源が投入されたことに伴い基地局11へ在圏を通知するアタッチ(Attach)動作中ではなく、また、接続先の基地局11を切り替えるハンドオーバ(Handover)動作中でもないものとする。なお、以下の説明では基地局11の符号を省略し、単に基地局と記載する場合がある。
また、上述した4Gの無線通信システムと同様に、端末A、端末Bおよび端末Cには、SR送信用の無線リソースとしてPUCCHが周期的に割当てられているものとする。SR送信用の無線リソースはスケジューリング要求用無線リソースである。基地局11は、上述したSRの設定情報を使用して、SR送信用の無線リソースを端末A、端末Bおよび端末Cに割当てる。SR送信用の無線リソースが割当てられる周期は上述したSR周期で表される。各端末は、BSR送信用の無線リソースであるPUSCHが割当てられていない状態で上りユーザデータが発生すると、SR送信用に割当てられているPUCCHを使用して、BSR送信用の無線リソースの割当てを要求するためのSRを送信する。
端末Aは、上りユーザデータを保持し、かつ基地局からPUSCHを割当てられていない場合、基地局から予め割当てられている、SR送信用の無線リソース、具体的には、周期的に割当てられているPUCCHを使用してSRを基地局に送信する(ステップS11)。このステップS11は、基地局が、BSRを送信するための無線リソースの割当てを要求するSRを第1の端末から受信する受信ステップである。基地局は、端末AからSRを受信した後、第1の端末である端末Aが在圏しているビームスポットを特定し、端末Aと同一のビームスポットに在圏している他の端末を検索する(ステップS12)。基地局は、端末との間でアタッチ処理またはハンドオーバ処理を実行することにより、サービスエリア内の各端末がどのビームスポットに在圏しているかを知ることができる。ステップS12において、基地局は、端末との間でアタッチ処理またはハンドオーバ処理を実行した際に取得して保持している情報に基づき、端末Aと同一のビームスポットに在圏している他の端末である第2の端末を検索する。このステップS12は、基地局が、第1の端末が在圏するビームスポットに在圏する他の端末である第2の端末を検索する検索ステップである。ここでは、基地局が、端末Aと同一のビームスポットに在圏している第2の端末として端末Bおよび端末Cを検索したものとして説明を続ける。
次に、基地局は、端末Aに対して、PUSCHの割当てを通知するULグラント(UL Grant)を送信し(ステップS13)、BSRの送信で使用する無線リソースを端末Aに割当てる。さらに、基地局は、端末Bおよび端末Cに対してBSR要求(BSR Request)を送信し(ステップS14B,S14C)、端末Aと同様、BSRの送信で使用する無線リソースを端末Bおよび端末Cに割当てる。これらのステップS13、S14BおよびS14Cは、基地局が、BSRの送信用の無線リソースを第1の端末および第2の端末に割当てる割当てステップである。
ここで、BSR要求は、本発明を実現するために新たに定義する制御メッセージである。基地局は、SRを送信してきた端末以外の端末にBSR送信用の無線リソースを割当てる場合に、該当の端末に対してBSR要求を送信する。BSR要求には、BSR要求であることを示す情報およびBSR要求の宛先の端末を示す情報の他、端末に割当てる無線リソースを示す情報が含まれる。BSR要求は、例えば、ULグラントと同様の情報要素を含んだ構成とすることができる。この場合、BSR要求は、ULグラントのメッセージの種別を示す情報、すなわちULグラントであることを示す情報を、BSR要求であることを示す情報に置き換えた構成とすればよい。基地局は、端末A、端末Bおよび端末CからBSRを受信する際のビームの形成が1回で済むよう、換言すれば、端末AからBSRを受信するために形成したビームで端末Bおよび端末CからのBSRも受信するよう、BSR要求にて端末Bおよび端末CにBSR送信用の無線リソースを割当てる。なお、基地局は、ULグラントおよびBSR要求を同一のサブフレームで送信する。
端末Aは、ULグラントを受信した後、ULグラントで割当てられた無線リソースを使い、BSRを基地局へ送信する(ステップS15)。端末Bおよび端末Cは、それぞれ、BSR要求を受信した後、BSR要求で割当てられた無線リソースである指定無線リソースを使い、BSRを基地局へ送信する(ステップS16B,S16C)。端末A、端末Bおよび端末Cは、保持している上りユーザデータのデータ量の情報をBSRに格納する。
端末Bおよび端末Cは、BSR要求を受信したタイミングでは、上りユーザデータを保持していないことも考えられるが、上りバッファの状態に依らず、すなわち、上りバッファが上りユーザデータを保持しているか否かに依らず、必ずBSRを基地局へ送信する。
基地局は、端末A、端末Bおよび端末CからBSRを受信すると、BSRにより通知された、それぞれの端末の上りバッファの状態を考慮して各端末に無線リソースを割当て、各端末にULグラントを送信して無線リソースの割当て結果を通知する(ステップS17A,S17B,S17C)。図6は、端末A、端末Bおよび端末Cの全てが上りユーザデータを保持していた場合の例である。ULグラントの送信タイミングは基地局の上りスケジューリング処理に依存するため、基地局は、BSRを受信後、必ずしも即時にULグラントを各端末に送信するとは限らない。
BSR要求を受信し、これに伴いBSRを送信した端末Bおよび端末Cは、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルし(ステップS18B,S18C)、その次のSRの送信タイミングからSRを送信可能とする。上述したように、各端末には、SR送信用の無線リソースとしてPUCCHが周期的に割当てられている。各端末は、BSRを送信した後に最初に到来するSR送信用のPUCCHでは上りバッファの状態に依らずSRの送信を行わないようにし、その次に到来するSR送信用のPUCCHではSRの送信条件を満たしていればSRを送信する。SRの送信条件を満たす状態とは、上りバッファが上りユーザデータを保持し、かつPUSCHが割当てられていない状態である。
基地局についても同様、端末Bおよび端末C向けの次回のSRの受信タイミングでの受信ビームの割当てを行わずに端末Bおよび端末CからのSRの受信をキャンセルする(ステップS19)。すなわち、基地局は、端末Bおよび端末Cから次回のSRを受信するために割当て済みの無線リソースの割当てをキャンセルし、受信用ビームを形成しない。基地局は、その次のSRの受信タイミングでは端末Bおよび端末C向けの受信ビームの割当てを行い、受信用ビームを形成する。
基地局11が端末12にBSR要求を送信するかどうか、については、無線通信システムを構成する基地局11のそれぞれにおいて個別に設定可能とする。また、BSR要求を受信しないことにより、端末12の動作が限定されるものではない。
図6に示した例は、端末AによるSRの送信がトリガとなり基地局が端末Bおよび端末CへBSR要求を送信する場合の例であるが、それぞれの端末のSRの設定情報および上りユーザデータの発生タイミングによっては、基地局は常に端末AからSRを受信するとは限らない。端末BによるSRの送信がトリガとなり基地局がBSR要求を送信する場合もあれば、端末CによるSRの送信がトリガとなり基地局がBSR要求を送信する場合もある。このように、基地局のステップS12の処理は、端末A、端末Bおよび端末CのいずれかよりSRを受信したことに伴い実行するものとし、ステップS12を実行するトリガとなる処理を行う端末を限定するものではない。
図7は、実施の形態1にかかる基地局が送信するBSR要求の情報要素の一例を示す図である。図7に示すように、当該情報要素は1bitのパラメータで構成され、BSR要求を発行する場合は1を、発行しない場合は0を設定する。BSR要求は、4Gにおける、物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)で送信してもよいし、レイヤ2のサブレイヤであるMAC(Media Access Control)が生成する制御メッセージユニットのMAC CE(MAC Control Element)で送信してもよい。BSR要求を表す情報要素が図7に示したものである場合、各端末は、自端末宛ての制御メッセージに含まれる「BSR要求を表す情報要素」が1の場合はBSR要求を受信したと判断し、「BSR要求を表す情報要素」が0の場合はBSR要求を受信していないと判断する。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信システム10において、基地局11は、端末12からのSRの受信を契機に、SRの送信元の端末12と同一ビームスポットに在圏する他の端末12を含む全ての端末12からBSRを一括に受信し、他の端末の次回のSRの受信用ビームの割当てをキャンセルすることとした。これにより、同一ビームスポットに在圏する各端末12からSRを受信するタイミングが異なる設定が適用されている場合において、基地局11がSRおよびBSRを受信するビームを割当てる回数を削減することができる。すなわち、基地局11は、SRの送信元の端末と同じビームスポットに在圏する全ての端末12からBSRを同じビームで一括受信できるよう、BSR送信用の無線リソースを各端末12に割当てるため、無線リソースの使用効率を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、図1に示した無線通信システム10において、上述したBSR要求を受信した端末12が送信するBSRのバッファ状態(BS:Buffer Status)に0が設定される場合の基地局11および端末12の動作を説明する。BSRのバッファ状態は、BSRの送信元端末の上りバッファの状態を表す。本実施の形態では、実施の形態1との差分を中心に説明する。
図8は、実施の形態2にかかる基地局11および端末12の動作例を表すシーケンス図である。図8に示したシーケンスは、端末Cが送信するBSRのバッファ状態が0、すなわち端末Cが上りユーザデータを保持していない場合の動作を表している。また、端末Bが送信するBSRのバッファ状態が0よりも大きな値であり、端末Bは上りユーザデータを保持していているものとする。また、図8では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。
ステップS14CでBSR要求を受信した端末Cは、ステップS16Cで送信するBSRのバッファ状態を0に設定する。
基地局は、ステップS16Cで端末Cから受信したBSRのバッファ状態が0であることを検出すると、端末Cに対してはULグラントを送信しない。すなわち、図6に示したステップS17Cを実行しない。また、基地局は、端末C向けの次回のSRの受信タイミングでの受信用ビームの割当てのキャンセルも行わない(ステップS21)。
また、端末Cは、バッファ状態が0のBSRを送信した場合、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルしない。すなわち、端末Cは、バッファ状態が0のBSRを送信後、次回のSRの送信タイミングにおいて、SRの送信条件を満たしていればSRを送信する(ステップS22)。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信システム10において、基地局11は、バッファ状態が0のBSRを送信してきた端末に対して、次回のSRの受信タイミングでの受信用ビームの割当てをキャンセルしないこととした。これにより、バッファ状態が0のBSRを送信した端末は、次回のSRの送信タイミングまでに上りユーザデータが発生した場合にSRを送信することができる。また、基地局が、上りユーザデータを保持していない端末向けのSRの受信用ビームの割当てをキャンセルするため、上りユーザデータの伝送遅延の増加を防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、図1に示した無線通信システム10において、BSR要求を受信した端末12がBSRを送信後、基地局からULグラントを受信するタイミングがSRの送信をキャンセルするタイミングよりも遅くなる形態について説明する。本実施の形態では、実施の形態1との差分を中心に説明する。
図9は、実施の形態3にかかる基地局11および端末12の動作例を表すシーケンス図である。なお、図9では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。
図9に示したように、実施の形態3にかかる基地局は、各端末からBSRを受信後、端末Aに対してULグラントを送信し(ステップS17A)、端末Bおよび端末C向けの次回のSRの受信タイミングにおけるSRの受信をキャンセルする(ステップS19)。基地局は、その後、端末Bおよび端末CへULグラントを送信する(ステップS31B,S31C)。すなわち、本実施の形態にかかる基地局は、実施の形態1にかかる基地局が実行するステップS17BおよびS17CでのULグラントの送信を、ステップS19の後に実行するようにしたものである。
端末Bおよび端末Cは、実施の形態1と同様、ステップS16BおよびS16Cをそれぞれ実行した後、ステップS18BおよびS18Cをそれぞれ実行する。また、端末Bおよび端末Cは、ステップS18BおよびS18Cをそれぞれ実行した後にULグラントを受信すると上りユーザデータを送信できるものとする。なお、BSRの受信後に基地局が無線リソースのスケジューリングを行った結果、BSRを送信した端末に対して無線リソースが割当てられなかった場合、無線リソースが割当てられなかった端末に対して基地局からULグラントが送信されない。ULグラントを受信しない端末は上りユーザデータを送信できない。
すなわち、基地局が、BSR要求の送信先のそれぞれの端末からBSRを受信した後、ULグラントをどのタイミングで送信するか、および、ULグラントを端末に送信するかどうかについては、基地局のスケジューリング処理に依存するため、これらにより本発明が限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信システム10において、基地局11は、BSR要求に対するBSRをそれぞれの端末から受信した後、次回のSRの受信をキャンセルしてからULグラントを送信する。端末は、実施の形態1と同様に、BSR要求の受信を契機にBSRを送信した場合、次回のSRの送信をキャンセルする。このような動作を行う場合であっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、図6に示したシーケンスのステップS17BおよびS17CをステップS31BおよびS31CとしてステップS19よりも後に行う例について説明したが、図8に示したシーケンスのステップS17BをステップS21よりも後に行うようにしても構わない。
実施の形態4.
実施の形態4では、図1に示した無線通信システム10において、SRを受信した基地局が、BSR要求の送信対象となる端末を検索後、検索した端末のうち、予め定めた一定条件を満たす端末に対してBSR要求を送信してBSR送信用の無線リソースを割当てる形態について説明する。本実施の形態では、実施の形態1との差分を中心に説明する。
図10は、実施の形態4にかかる基地局11および端末12の動作例を表すシーケンス図である。図10に示したシーケンスは、SRを受信した基地局が、SRの送信元の端末と同一ビームスポットに在圏している端末のうち、バッファ状態が予め定めたしきい値未満の端末を対象として、BSRを一括に受信する場合の動作を表している。ここでは、予め定めたしきい値をNとし、Nは1以上の整数とする。しきい値の単位はビットまたはバイトなどが挙げられる。図10に示した例では、端末Bのバッファ状態がしきい値N未満であり、端末Cのバッファ状態がしきい値N以上であるものとする。基地局は、各端末から過去に受信したBSRで通知されたバッファ状態および各端末に対する無線リソースの割当て結果に基づいて、各端末のバッファ状態を推測することができる。また、図10では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。
実施の形態1にかかる無線通信システム10では、基地局11が過去に各端末12から報告を受け把握している端末12のそれぞれのバッファ状態を考慮しないため、SRの送信元の端末と同一ビームスポットに在圏する全ての端末12、すなわち端末Bおよび端末CがBSR要求の送信対象となる。これに対して、本実施の形態にかかる無線通信システム10では、基地局11が把握している各端末12のバッファ状態によりBSR要求の送信対象の端末を制限する。このため、バッファ状態がしきい値N以上の端末Cは一定条件を満たしておらずBSR要求の送信対象に含まれない。
実施の形態4にかかる基地局は、ステップS12を実行して端末を検索した後、検索した端末のそれぞれについて、BSR要求を送信するか否かの判定を行う(ステップS41)。上述したように、基地局は、検索した端末のそれぞれのバッファ状態がしきい値N未満か否かを確認し、バッファ状態がしきい値N未満であれば、一定条件を満たす端末であると判断し、BSR要求を送信する。図10に示した例では、端末Bのバッファ状態がしきい値N未満であり、端末Cのバッファ状態がしきい値N以上であるため、基地局は、端末BへBSR要求を送信し、端末CへはBSR要求を送信しない。基地局は、端末BへBSR要求を送信した後、これを受信した端末BからBSRが送信されてくると(ステップS16B)、端末BへULグラントを送信するとともに、端末B向けの次回のSRの受信タイミングにおけるSRの受信をキャンセルする(ステップS17B,S42)。BSR要求の送信対象ではない端末Cは、BSR要求を受信しないため、上りユーザデータが発生すると、予め割当てられている無線リソースを使用してSRを基地局へ送信する(ステップS43)。
このように、基地局11は、バッファ状態がしきい値N未満、すなわち、上りバッファで保持されている上りユーザデータのデータ量がしきい値N未満の端末12(図10の例では端末Bが該当)を対象としてBSR要求を送信する。
図11は、実施の形態4にかかる基地局が、端末へのBSR要求の送信要否を判定する動作例を示すフローチャートであり、具体的には、図10に示したステップS41で実行する動作のフローチャートである。図11に示した動作は、例えば、図2に示した制御部20の端末検索部21または送信情報生成部23が行う。ここでは端末検索部21が動作するものとして説明を行う。
図10に示したステップS41において、基地局の端末検索部21は、ステップS12で検索した端末のそれぞれを対象として、図11に示したステップS111〜S114を実行する。具体的には、端末検索部21は、処理対象の端末から過去に報告を受けたバッファ状態を、記載を省略している記憶部から取得する(ステップS111)。取得したバッファ状態がN以上の場合(ステップS112:Yes)、端末検索部21は、処理対象の端末をBSR要求の送信対象端末としない(ステップS113)。一方、バッファ状態がN未満の場合(ステップS112:No)、端末検索部21は、処理対象の端末をBSR要求の送信対象端末とする(ステップS114)。
本実施の形態は、SRの送信元の端末と同一のビームスポットに在圏する他の全ての端末に、基地局が必ずしもBSR要求を送信するとは限らないが、BSR要求を受信しない端末の動作が限定されるわけではない。図10に示した例の場合、基地局は端末CへBSR要求を送信しないため、基地局は、端末C向けの次回のSRの受信タイミングにおいてSRの受信用ビームを形成して端末CからのSRを待ち受ける。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信システム10において、基地局11は、端末12からSRを受信すると、SRを送信した端末12と同じビームスポットに在圏している他の端末12を検索し、さらに、検索した各端末12のバッファ状態すなわち上りバッファの状態を確認し、バッファ状態がしきい値N以上の端末12に対してはBSR要求を送信せず、次回のSRの受信用ビームの割当てをキャンセルしないこととした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られ、さらに、基地局11が既にデータが発生していると把握している端末12に対して無駄にBSR要求を送信するのを防止できる。
実施の形態5.
実施の形態5では、図1に示した無線通信システム10において、BSR要求を受信した端末が、一定条件を満たしている場合にBSRを送信する形態について説明する。本実施の形態では、実施の形態1との差分を中心に説明する。
図12は、実施の形態5にかかる基地局11および端末12の動作例を表すシーケンス図である。図12に示したシーケンスは、BSR要求を受信した端末が、自身のバッファ状態が予め定めたしきい値以上の場合に基地局へBSRを送信する場合の動作を表している。ここでは、予め定めたしきい値をMとし、Mは1以上の整数とする。また、Mは端末、基地局または規格で定める値とする。しきい値の単位はビットまたはバイトなどが挙げられる。図12に示した例では、端末Bのバッファ状態がしきい値M以上であり、端末Cのバッファ状態がしきい値M未満であるものとする。また、図12では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。
実施の形態1にかかる無線通信システム10では、各端末12は上りバッファの状態を考慮せずに動作を行うため、BSR要求を受信した全ての端末12、すなわち端末Bおよび端末Cが基地局へBSRを送信する。これに対して、本実施の形態にかかる無線通信システム10では、各端末は、自身の上りバッファの状態に基づいてBSRの送信要否を判定する。そのため、バッファ状態すなわち上りバッファの状態がしきい値M以上の端末BはBSRを送信し、バッファ状態がしきい値M未満の端末CはBSRを送信しない。
実施の形態5にかかる端末Bおよび端末Cは、それぞれ、ステップS14BおよびS14CでBSR要求を受信した後、BSRの送信が必要か否かを判定する(ステップS51B,S51C)。そして、バッファ状態がしきい値M以上の端末BはBSRを基地局へ送信し(ステップS16B)、バッファ状態がしきい値M未満の端末CはBSRを基地局へ送信しない。基地局は、端末BからのBSRを受信し、端末CからのBSRを受信しないため、端末BへULグラントを送信するとともに、端末B向けの次回のSRの受信タイミングにおけるSRの受信をキャンセルする(ステップS17B,S42)。また、基地局は、端末C向けの次回のSRの受信タイミングにおいてSRの受信用ビームを形成して端末CからのSRを待ち受ける。すなわち、基地局は、後述するステップS53で端末Cが送信するSRを受信する。
BSRを送信した端末Bは、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルする(ステップS18B)。一方、BSRを送信しない端末Cは、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルしないため、次回のSRの送信タイミングまでに上りユーザデータが発生すると、予め割当てられている無線リソースを使用してSRを基地局へ送信する(ステップS53)。
図13は、実施の形態5にかかる端末が、BSR要求を受信した場合にBSRの送信要否を判定する動作例を示すフローチャートである。具体的には、図13は、図12に示したステップS51BおよびS51Cにおいて端末Bおよび端末Cがそれぞれ実行する動作のフローチャートである。図13に示した動作は、例えば、図3に示した制御部30の送信情報生成部33が行う。ここでは、端末Bと端末Cとを区別せずに、図13に示したフローチャートの説明を行う。
端末の送信情報生成部33は、まず、バッファ状態管理部31からバッファ状態すなわち上りバッファの状態を示す情報を取得する(ステップS121)。取得したバッファ状態がM以上の場合(ステップS122:Yes)、送信情報生成部33は、BSRを基地局へ送信することに決定し、BSRを生成する(ステップS123)。一方、バッファ状態がM未満の場合(ステップS122:No)、送信情報生成部33は、BSRを基地局へ送信しないことに決定する(ステップS124)。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信システム10において、端末12は、BSR要求を受信した場合、バッファ状態を確認し、バッファ状態がしきい値M以上であればBSRを送信し、バッファ状態がしきい値M未満であればBSRを送信しないこととした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
実施の形態6では、BSR要求を受信した端末からのBSRを基地局が受信できない場合を考慮した形態について説明する。
図14は、実施の形態6にかかる端末の動作例を示すフローチャートである。なお、端末は、図14に示した動作を、予め決められたタイミングで繰り返し実行する。端末は、基地局から制御信号を受信するごとに図14に示した動作を実行してもよい。
端末は、予め決められたタイミングで基地局からのBSR要求の受信の有無を確認し(ステップS131)、BSR要求を受信しない場合は(ステップS131:No)、動作を終了する。端末は、BSR要求を受信した場合(ステップS131:Yes)、BSRを基地局11へ送信し(ステップS132)、次回のSRの送信タイミングまでにULグラントを受信した場合(ステップS133:Yes)、次回SRの送信をキャンセルする(ステップS134)。なお、基地局の仕様によっては、ULグラントを送信する前にBSRに対するACK(ACKnowledgement)送信し、その後にULグラントを送信してくる場合もある。そのため、端末は、BSRに対するACKを受信した時点で次回SRの送信をキャンセルしてもよい。
一方、端末は、次回のSRの送信タイミングまでに、基地局からULグラントを受信せずに(ステップS133:No)、BSR再送要求を受信した場合(ステップS135:Yes)、ステップS132に戻り、BSRを送信(再送)する。また、端末は、次回のSRの送信タイミングまでにBSR再送要求を受信しない場合(ステップS135:No)、次回のSRを送信できる(ステップS136)。この場合、端末は、次回のSRの送信タイミングまでに上りユーザデータが発生すると、SRを送信する。なお、端末がBSRの再送で使用する無線リソースは、BSR再送要求で割当てられる。BSR再送要求の構成は、BSR要求と同様としてもよい。すなわち、BSR要求に含まれる「BSR要求であることを示す情報」を「BSR再送要求であることを示す情報」に置き換えたものをBSR再送要求としてもよい。
図15は、実施の形態6にかかる基地局の動作例を示すフローチャートである。なお、基地局は、BSR要求を端末へ送信するごとに、図15に示したフローチャートに従った動作を開始する。また、基地局は、図15に示したフローチャートに従った動作を端末ごとに行う。すなわち、BSR要求の送信対象の端末が第1の端末および第2の端末の2台である場合、基地局は、第1の端末および第2の端末へBSR要求を送信した後、第1の端末を対象とした、図15に示したフローチャートに従った動作を開始するとともに、第2の端末を対象とした、図15に示したフローチャートに従った動作を開始する。
基地局は、端末へBSR要求を送信し、その後、BSRを受信するためのビームを形成すると、この端末からBSRを受信したか否かを確認する(ステップS141)。基地局は、端末からBSRを受信した場合(ステップS141:Yes)、当該端末の次回のSR受信ビームの割当てをキャンセルする、すなわち、次回のSRの受信タイミングでSRの受信用ビームの割当てを行わずに、当該端末からのSRの受信をキャンセルする(ステップS142)。この場合、基地局は、当該端末へULグラントを送信する(ステップS143)。なお、基地局は、BSRを受信後、まず、BSRに対するACKを送信し、これに続いてULグラントを送信するようにしてもよい。
また、基地局は、端末からBSRを受信しない場合(ステップS141:No)、SR受信ビームの割当てキャンセルタイミングを超過したか否かを確認する(ステップS144)。SR受信ビームの割当てキャンセルタイミングを超過していない場合(ステップS144:No)、基地局は、次回のSR受信ビームの割当てをキャンセルせずに、SR受信ビームを割当て(ステップS148)、ステップS141に戻る。
基地局は、SR受信ビームの割当てキャンセルタイミングを超過している場合(ステップS144:Yes)、BSR再送要求が不要であれば(ステップS145:Yes)、次回以降のSR受信用ビームの割当てを行う(ステップS146)。一方、基地局は、SR受信ビームの割当てキャンセルタイミングを超過し(ステップS144:Yes)、かつBSR再送要求が必要であれば(ステップS145:No)、端末へBSR再送要求を送信し(ステップS147)、ステップS141に戻る。基地局は、例えば、BSR再送要求の送信が必要か否かを、BSR再送要求の送信回数に基づいて判定する。この場合、基地局は、ある端末に対してBSR再送要求を送信した回数が予め定められた回数未満であれば、当該端末へのBSR再送要求が必要と判断する。または、基地局は、BSR要求を送信してから、すなわち図15に示したフローチャートに従った動作を開始してから予め定められた時間が経過していなければ、当該端末へのBSR再送要求が必要と判断する。
次に、実施の形態6にかかる無線通信システム10における基地局11および端末12の動作について、図16〜図19を用いて説明する。
図16は、実施の形態6にかかる基地局11および端末12の第1の動作例を表すシーケンス図である。図16に示したシーケンスは、BSR要求を受信した端末CがBSRを送信後、BSRに対するNACK(Negative ACKnowledgement)を基地局から受信する場合の動作を表している。なお、図16では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。ここでは、実施の形態1との差分を中心に説明する。
端末Cは、ステップS16Cで送信したBSRに対するNACKが基地局から送信されてきた場合(ステップS61)、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルしない。この場合、端末Cは、次回のSRの送信タイミングまでに上りユーザデータが発生すると、予め割当てられている無線リソースを使用してSRを基地局へ送信する(ステップS53)。BSRに対するNACKを基地局が送信する場合とは、例えば、端末Cに割当てることが可能な無線リソースが存在しない場合が該当する。
端末BへULグラントを送信し、端末CへはBSRに対するNACKを送信した基地局は、端末B向けの次回のSRの受信タイミングにおけるSRの受信をキャンセルする(ステップS42)。
図17は、実施の形態6にかかる基地局11および端末12の第2の動作例を表すシーケンス図である。図17に示したシーケンスは、基地局が端末Cへ送信したULグラントを端末Cが受信できない場合の動作を表している。なお、図17では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。ここでは、実施の形態1との差分を中心に説明する。
端末Cは、ステップS16Cで送信したBSRに対するULグラントを基地局から受信できない場合(ステップS17C)、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルしない。この場合、端末Cは、次回のSRの送信タイミングまでに上りユーザデータが発生すると、予め割当てられている無線リソースを使用してSRを基地局へ送信する(ステップS53)。ただし、後述するように、基地局では端末Cが送信するSRの受信をキャンセルするため、端末Cが送信したSRを基地局は受信しない。
基地局は、端末Bおよび端末CからBSRを受信し(ステップS16B,S16C)、端末Bおよび端末CへULグラントを送信する(ステップS17B,S17C)。次に、基地局は、端末Bおよび端末C向けの次回のSRの受信タイミングにおける端末Bおよび端末CからのSRの受信をキャンセルする(ステップS71)。
図18は、実施の形態6にかかる基地局11および端末12の第3の動作例を表すシーケンス図である。図18に示したシーケンスは、端末Cが基地局からBSR再送要求を受信した場合の動作を表している。なお、図18では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。ここでは、実施の形態1との差分を中心に説明する。
基地局は、端末Bおよび端末CからBSRを受信し(ステップS16B,S16C)、端末CへBSR再送要求を送信する必要がある場合、端末CへBSR再送要求を送信する(ステップS81)。この場合、基地局は、端末C向けの次回のSRの受信タイミングにおける端末C向けの受信ビームの割当てを不可とする(ステップS82)。また、基地局は、端末B向けの次回のSRの受信タイミングにおけるSRの受信をキャンセルする(ステップS42)。なお、基地局は、端末BへはBSR再送要求を送信する必要が無いため、端末BへULグラントを送信するとともに、端末B向けの次回のSRの受信タイミングにおけるSRの受信をキャンセルする(ステップS17B,S42)。
端末Cは、BSR再送要求を受信すると、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信を不可とし(ステップS83)、BSRの再送を開始する(ステップS84)。端末Cは、再送動作が終了すると、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信を可能とする(ステップS87)。
また、基地局は、端末Cが再送したBSRを受信すると(ステップS85)、端末C向けの次回のSRの受信タイミングにおける端末C向けの受信ビームの割当てを可能とする(ステップS86)。
図19は、実施の形態6にかかる基地局11および端末12の第4の動作例を表すシーケンス図である。図19に示したシーケンスは、基地局が端末Cへ送信したBSR要求を端末Cが受信できない場合の動作を表している。なお、図19では、図6に示したシーケンスと同じ処理に同じステップ番号を付している。ここでは、実施の形態1との差分を中心に説明する。
基地局がステップS14Cで送信したBSR要求を端末Cが受信できない場合、端末Cは、次回のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルしない。端末Cは、次回のSRの送信タイミングまでに上りユーザデータが発生すると、予め割当てられている無線リソースを使用してSRを基地局へ送信する(ステップS53)。
このように、本実施の形態にかかる無線通信システム10においては、BSR要求の送信対象の端末からBSRを受信しない場合(図19の例)、基地局は、当該端末の次回のSRの受信用ビームを割当てる。なお、基地局は、BSRを受信した場合、実施の形態1で説明したように、BSRを送信してきた端末の次回のSRの受信用ビームの割当てをキャンセルする。また、端末は、BSRを送信したものの、基地局でのBSR受信成功が確認できなかった場合(図17の例)には、次のSRの送信タイミングでのSRの送信をキャンセルしない。これらにより、何らかの要因でBSRが送信されなかった場合、あるいは送信したが基地局へ到達しなかった場合、端末は、次回のSR周期(次回のSRの送信タイミング)にてSRを送信することで、上りユーザデータの伝送遅延を抑えることができる。また、BSRに対するULグラントの送信に失敗した場合でも、基地局は、端末からBSRを既に受信済であることから、次回のSRおよびBSRの受信用ビームを再度割当てる必要がなくなる。BSRに対してULグラントではなくACKを送信する構成の基地局の場合も同様である。
実施の形態7.
実施の形態7では、上述したBSR要求の送信対象である端末が、DRX(Discontinuous Reception)状態である場合の動作について説明する。DRX状態とは、端末が送受信するデータが無い場合には、端末の消費電力を抑えるために、送受信回路を休止状態とし、基地局が自端末へ送信する信号の有無を確認するために受信回路を短期間だけ復帰させ、信号がない場合には再び休止状態へ戻し、またそれを長い周期で繰り返す状態のことを指す。以降では、本実施の形態にかかる基地局および端末の動作について、実施の形態1との差分を中心に説明する。DRX状態の端末は、送受信動作を停止中の低消費電力状態の端末に相当する。
基地局11は、端末12からSRを受信した後、SRの送信元の端末12と同一ビームスポットに在圏する端末が他に存在する場合、他の端末の各々がDRX状態か否かを判定する。本実施の形態では、DRX状態の端末はBSR要求の送信対象に含めず、DRX状態でない端末のみ前記BSR要求の送信対象に含める動作とする。また、以降のBSR要求を送信後の基地局の動作については、実施の形態1と同様である。
基地局11は、例えば、予め定めた一定時間以上にわたって通信が発生していない端末、すなわち、過去の一定時間の間に通信を行わなかった端末がDRX状態であると判断する。
DRX状態の端末12は、基地局11からBSR要求を受信しないため、従来の端末と同様の動作を行うこととなる。
このように、本実施の形態にかかる基地局11は、BSR要求の送信対象の端末12がDRX状態の場合、DRX状態の端末12にはBSR要求を送信しない動作とした。これにより、長周期でのみ受信可能な状態になるDRX状態の端末12へBSR要求を送信するための無線リソースが不必要に割当てられるのを防ぐことができる。
本実施の形態にかかる基地局11は、上述した実施の形態4にかかる基地局11と同様に、一定条件を満たす端末12に対してBSR要求を送信してBSR送信用の無線リソースを割当てるものである。本実施の形態では、DRX状態ではない端末12が一定条件を満たす端末12、DRX状態の端末12が一定条件を満たさない端末12に該当する。
以上の実施の形態1〜7に示した、基地局11がビームスポット単位にBSRを一括に受信する方法は、1つのビームスポットに限らず、複数のビームスポットに対して同時に行ってもよい。
また、基地局11は、BSR要求の送信単位を1台の端末12ではなく、複数の端末12を纏めてグループ化し、そのグループに対してBSR要求を1つだけ送信する方法としてもよい。その場合、端末12はBSR要求の送信先グループが自身宛か否かを識別できるものとする。
なお、各実施の形態では、第4世代通信システムを前提とし、第4世代通信システムの通信シーケンスに基づいて本願発明を説明したが、前提とする通信システムを第4世代通信システムに限定するものではない。同様の制御を行う通信システム、具体的には、時分割でビームの照射方向を切り替えながら通信を行う基地局を備え、各端末が個別のタイミングで基地局に無線リソースの割当てを要求する信号を送信する通信システムであれば、本願発明を適用することが可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 無線通信システム、11 基地局、12 端末、13 ビームスポット、20,30 制御部、21 端末検索部、22 リソース割当部、23,33 送信情報生成部、24,34 送受信部、25,35 アンテナ部、31 バッファ状態管理部、32 送信制御部。

Claims (11)

  1. 複数のビームスポットで構成されたサービスエリアに対して時分割で方向を変更しながら1つ以上の前記ビームスポットに向けてビームを形成するアンテナ部と、
    バッファ状態報告を送信するための無線リソースの割当てを要求するスケジューリング要求を第1の端末から受信した場合に、前記第1の端末が在圏するビームスポットに在圏する他の端末である第2の端末を検索する端末検索部と、
    前記バッファ状態報告の送信用の無線リソースを前記第1の端末および前記第2の端末に割当てるリソース割当部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記リソース割当部は、前記第1の端末から前記バッファ状態報告を受信する際に前記アンテナ部が形成するビームで前記第2の端末から前記バッファ状態報告を受信するよう、前記第2の端末に前記無線リソースを割当てる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記リソース割当部は、前記第2の端末のうち、一定条件を満たす前記第2の端末に対して、前記無線リソースを割当てる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  4. 前記一定条件を満たす前記第2の端末を、保持している上りユーザデータのデータ量がしきい値未満の第2の端末とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記一定条件を満たす前記第2の端末を、低消費電力状態となっていない第2の端末とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  6. 前記スケジューリング要求を受信するための無線リソースであるスケジューリング要求用無線リソースが周期的に割当てられ、
    前記第1の端末からスケジューリング要求を受信したことに伴い前記第2の端末に割当てた無線リソースを使用して前記第2の端末が送信した、前記バッファ状態報告を受信した場合、
    前記リソース割当部は、前記バッファ状態報告の送信元の第2の端末に割当て済みの前記スケジューリング要求用無線リソースのうち、前記バッファ状態報告を受信した後に最初に到来する前記スケジューリング要求用無線リソースの割当てをキャンセルする、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の基地局。
  7. 前記スケジューリング要求を受信するための無線リソースであるスケジューリング要求用無線リソースが周期的に割当てられ、
    前記第1の端末からスケジューリング要求を受信したことに伴い前記第2の端末に割当てた無線リソースを使用して前記第2の端末が送信した、前記バッファ状態報告を受信し、かつ受信した前記バッファ状態報告が0よりも大きい値を示す場合、
    前記リソース割当部は、0よりも大きい値を示す前記バッファ状態報告の送信元の第2の端末に割当て済みの前記スケジューリング要求用無線リソースのうち、0よりも大きい値を示す前記バッファ状態報告を受信した後に最初に到来する前記スケジューリング要求用無線リソースの割当てをキャンセルする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  8. スケジューリング要求を送信するための無線リソースであるスケジューリング要求用無線リソースが基地局から周期的に割当てられ、バッファ状態報告を送信する必要性が生じた場合に前記スケジューリング要求を前記基地局へ送信して前記バッファ状態報告の送信で使用する無線リソースの割当てを要求する端末であって、
    当該端末が前記スケジューリング要求を前記基地局へ送信した後に前記基地局から送信される当該端末のPUSCHの割当てを通知するULグラントを受信した場合は、前記ULグラントで割当てられた無線リソースを使用して前記バッファ状態報告を前記基地局へ送信し、前記基地局から当該端末と同じビームスポットに在圏する他の端末宛へ前記ULグラントを送信するタイミングで送信される当該端末への前記バッファ状態報告の要求を示すBSR要求を受信した場合は、受信した前記BSR要求で当該端末に割当てられた指定無線リソースを使用して前記バッファ状態報告を基地局へ送信する送信制御部、
    を備えることを特徴とする端末。
  9. 前記送信制御部は、前記指定無線リソースを使用して前記バッファ状態報告を送信した後に最初に到来する前記スケジューリング要求用無線リソースを使用して行う前記スケジューリング要求の送信をキャンセルする、
    ことを特徴とする請求項8に記載の端末。
  10. 前記送信制御部は、上りバッファが保持している上りユーザデータのデータ量がしきい値以上の場合に、前記指定無線リソースを使用して前記バッファ状態報告を送信する、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の端末。
  11. 複数のビームスポットで構成されたサービスエリアに対して時分割で方向を変更しながら1つ以上の前記ビームスポットに向けてビームを形成して端末と通信する基地局が実行する無線リソース割当て方法であって、
    バッファ状態報告を送信するための無線リソースの割当てを要求するスケジューリング要求を第1の端末から受信する受信ステップと、
    前記第1の端末が在圏するビームスポットに在圏する他の端末である第2の端末を検索する検索ステップと、
    前記バッファ状態報告の送信用の無線リソースを前記第1の端末および前記第2の端末に割当てる割当てステップと、
    を含むことを特徴とする無線リソース割当て方法。
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