JP6351069B2 - 摩擦攪拌接合方法、及び摩擦攪拌接合装置 - Google Patents

摩擦攪拌接合方法、及び摩擦攪拌接合装置 Download PDF

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Description

本発明は、摩擦攪拌接合方法、及び摩擦攪拌接合装置に関し、特に、鉄を主成分とした合金を接合させる際に使用する摩擦攪拌接合方法、及び摩擦攪拌接合装置に関する。
従来、ショルダ、及びショルダの一面から突出し、ショルダと一体化されたプローブを含む回転ツールを有する摩擦攪拌接合装置を用いて、被接合部材を接合する摩擦攪拌接合方法が行われている。
該摩擦攪拌接合方法では、被接合部材の接合部(接合する2つの部材を突き合わせた境界部)に、上記回転ツールのプローブを回転させながら挿入し、回転ツールと接合部との間に発生する摩擦熱により、被接合部材を接合させる。
特許文献1には、高張力鋼板(言い換えれば、鉄を主成分とした合金)を摩擦攪拌接合する場合において、接合部の周囲を酸素濃度が1vol%以下の保護ガスで覆いながら摩擦攪拌接合をすることで、良好な継手強度が得られることが開示されている。
特開2010−149188号公報
ところで、摩擦攪拌接合では、鉄を主成分とした合金に適用した場合、荷重を増大させないと接合できないため、回転ツールのプローブが摩耗しやすく、該回転ツールの寿命が非常に短くなってしまうという問題がある。
特許文献1に開示された摩擦攪拌接合方法では、良好な継手強度を得ることは可能であるが、回転ツールの寿命を長くすることは困難であった。
そこで、本発明は、鉄を主成分とした合金よりなる被接合部材を接合させる際に使用する回転ツールの寿命を長くすることの可能な摩擦攪拌接合方法、及び摩擦攪拌接合装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、回転ツールを構成するプローブを所定の回転速度で回転させた状態で、鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材に圧入させることで、該被接合部材を接合させる接合工程と、前記接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時に、前記被接合部材から前記プローブを離間させるとともに、前記プローブが外気に直接触れない状態で、前記所定の回転速度で回転する該プローブの周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び前記酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給するシールドガス供給工程と、を有することを特徴とする摩擦攪拌接合方法が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記接合工程と、前記シールドガス供給工程と、を順次繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の摩擦攪拌接合方法が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記シールドガス供給工程では、筒状とされた隔壁内に前記プローブを収容させた状態で、該プローブに前記シールドガスを供給させることを特徴とする請求項1または2記載の摩擦攪拌接合方法が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記酸化性ガスとして、酸素または二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合方法が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記回転ツールの材料として、タングステンカーバイドを用いることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合方法が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記シールドガス供給工程では、前記プローブにシールドガス供給口が対向するように配置されたシールドガス供給ノズルを介して、前記プローブに前記シールドガスを供給することを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合方法が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、回転ツールを構成するプローブを所定の回転速度で回転させた状態で、鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材圧入させることで、該被接合部材を接合させる摩擦攪拌接合装置であって、ショルダ、及び該ショルダの一面から突出する前記プローブを含む前記回転ツールと、前記回転ツールを収容する筒状の隔壁と、前記隔壁の延在方向に対して、該隔壁を移動させる隔壁移動部と、前記プローブの周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、前記プローブに、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び前記酸化性ガスを含むシールドガスを供給するシールドガス供給源と、前記シールドガス供給源と接続され、前記回転ツールと前記隔壁との間に形成される環状空間を介して、前記プローブに、前記シールドガスを連続的に供給するシールドガス供給ラインと、を有することを特徴とする摩擦攪拌接合装置が提供される。
また、請求項8に係る発明によれば、一端が前記シールドガス供給ラインと接続され、他端であるシールドガス供給口が前記プローブに対向するように配置されたシールドガス供給用ノズルを有することを特徴とする請求項7記載の摩擦攪拌接合装置が提供される。
また、請求項9に係る発明によれば、前記酸化性ガスは、酸素または二酸化炭素であることを特徴とする請求項7または8記載の摩擦攪拌接合装置が提供される。
また、請求項10に係る発明によれば、前記回転ツールの材料として、タングステンカーバイドを用いることを特徴とする請求項7ないし9のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合装置が提供される。
本発明の摩擦攪拌接合方法によれば、被接合部材を接合させる接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時に、被接合部材から回転ツールを構成するプローブを離間させた状態で、プローブの周囲におけるシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、所定の回転速度(接合工程におけるプローブの回転速度と同じ速度)で回転するプローブに、主成分であるアルゴンまたは窒素、及び酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給することで、プローブの靱性の低下(言い換えれば、プローブを含む回転ツールの寿命の低下)を抑制した上で、プローブの表面を僅かに酸化させることが可能となる。
このように、プローブの表面を僅かに酸化することで、プローブの表面と被接合部材との間のすべりが良くなって、撹拌量が増加し、被接合部材の接合時におけるプローブの回転トルク抵抗を低下させることが可能となる。
これにより、接合工程時において、プローブに与える負荷を小さくすることが可能となるので、鉄を主成分とした合金よりなる被接合部材を摩擦攪拌接合させる際に使用する回転ツールの寿命を長くすることができる。
第1の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、摩擦攪拌接合装置が2つの被接合部材を摩擦攪拌接合している状態を模式的に示す図である。 第1の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、接合工程間に設けられたインターバル時における摩擦攪拌接合装置の状態を模式的に示す図である。 第2の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、摩擦攪拌接合装置が2つの被接合部材を摩擦攪拌接合している状態を模式的に示す図である。 第2の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、接合工程間に設けられたインターバル時における摩擦攪拌接合装置の状態を模式的に示す図である。 10点の点接合を行った際の比較例1の時間に対するプローブの回転トルクの推移を示す図(グラフ)である。 9点の点接合を行った際の実施例1の時間に対するプローブの回転トルクの推移を示す図(グラフ)である。 10点の点接合を行った際の参考例の時間に対するプローブの回転トルクの推移を示す図(グラフ)である。 シールドガスに含まれる酸素濃度とプローブの回転トルクの最大値との関係を示す図(グラフ)である。 比較例2及び実施例2の裏ビードの写真、接合時のプローブの回転トルク、及びプローブの周囲におけるシールドガスを示す図である。 回転ツールの破断点数とプローブの周囲のシールドガスに含まれる酸素濃度との関係を示図(グラフ)である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の摩擦攪拌接合装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、摩擦攪拌接合装置が2つの被接合部材を摩擦攪拌接合している状態を模式的に示す図である。
図2は、第1の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、接合工程間に設けられたインターバル時における摩擦攪拌接合装置の状態を模式的に示す図である。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1及び図2において、X方向は2つの被接合部材25,26の配置方向、Z方向は隔壁33の延在方向及び隔壁33の移動方向、Aは回転ツール用ホルダ31及び回転ツール32の回転方向(以下、「A方向」という)、Bは隔壁33内におけるシールドガスの供給方向(以下、「B方向」という)をそれぞれ示している。
図1を参照するに、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10は、摩擦攪拌接合法により、鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材25,26を摩擦攪拌接合させるための装置である。
被接合部材25,26を構成する具体的な材料(合金)としては、例えば、軟鋼、高張力鋼、ステンレス鋼等を例示することができる。
図1及び図2を参照するに、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10は、摩擦攪拌接合装置本体11と、アルゴンガス供給源13と、酸化性ガス供給源14と、アルゴンガス供給ライン16と、酸化性ガス供給ライン17と、シールドガス供給源21と、シールドガス供給ライン22と、を有する。
摩擦攪拌接合装置本体11は、回転ツール用ホルダ31と、回転ツール32と、ツール回転用装置(図示せず)と、押圧装置(図示せず)と、隔壁33と、環状空間34と、隔壁移動部35と、を有する。
回転ツール用ホルダ31は、その下端側において、回転ツール32を支持するための部材である。回転ツール用ホルダ31の外形は、例えば、円柱形状とすることができる。
回転ツール32は、接合ツールとも呼ばれ、ショルダ41と、プローブ42と、を有する。ショルダ41は、回転ツール32が被接合部材25,26を摩擦攪拌接合(以下、単に「接合」ということもある)する際に、被接合部材25,26の平坦な一面25a,26a(回転ツール32と対向する側の面)と接触する平坦な一面41aを有する。
ショルダ41は、プローブ42と一体に構成されている。ショルダ41の上部は、回転ツール用ホルダ31に固定されている。これにより、ツール回転用装置(図示せず)により、回転ツール用ホルダ31がA方向に所定の回転速度で回転させられた際、回転ツール32もA方向に該所定の回転速度で回転する。
ツール用ホルダ31に固定された状態において、ツール用ホルダ31の下面からその下方に突出するショルダ41の突出量は、特に限定されることなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、4〜25mmの範囲内(好ましくは、6〜15mmの範囲内)で設定するとよい。
ショルダ41の形状は、例えば、円柱形状とすることができる。ショルダ41の外径は、回転ツール用ホルダ31の外径よりも小さくなるように構成されている。
プローブ42は、ショルダ41の一面41aから下方に突出している。回転ツール32が被接合部材25,26を摩擦攪拌接合する際、プローブ42は、所定の回転速度で回転した状態で、被接合部材25と被接合部材26との境界に位置する被接合部材25,26に圧入される。
このとき、プローブ42と被接合部材25,26間で発生する摩擦熱及び加工熱により、被接合部材が昇温されることで軟化し、軟化した被接合部材がプローブ42の回転により攪拌され(言い換えれば、塑性流動し)、回転ツール32の後方で、被接合部材25と被接合部材26とが固相接合される(図1参照)。
一面41aを基準としたときのプローブ42の突出量は、例えば、被接合部材の厚さに応じて適宜選択することができるが、例えば、0.5〜3.0mmの範囲内(好ましくは、0.8〜1.5mmの範囲内)で設定するとよい。
プローブ42の形状は、例えば、円柱形状とすることができる。プローブ42の外径は、ショルダ41の外径よりも小さくなるように構成されている。プローブ42の外径は、例えば、8〜16mmとすることができる。
上記説明した回転ツール32の材料としては、例えば、酸化が可能でかつ高硬度を有する合金を用いるとよい。上記条件を満たす回転ツール32の材料としては、例えば、タングステンカーバイドを用いることができる。
このように、回転ツール32の材料として、比較的安価なタングステンカーバイドを用いることで、回転ツール32のコストを抑えることができる。
ツール回転用装置(図示せず)は、ツール用ホルダ31の上方に配置されている。ツール回転用装置(図示せず)は、回転ツール用ホルダ31を介して(言い換えれば、回転ツール用ホルダ31を回転させることで)、回転ツール32を所定の回転速度で回転させるための装置である。
ツール回転用装置(図示せず)は、回転ツール32が被接合部材25,26を接合させる接合工程時、及び接合工程間のインターバル時において、同じ回転速度で回転ツール32を回転させる。
押圧装置(図示せず)は、ツール用ホルダ31の上方に配置されている。押圧装置(図示せず)は、回転ツール32が被接合部材25,26を接合させる接合工程時において、回転ツール用ホルダ31を押圧することで、回転ツール32を構成するプローブ42を被接合部材25,26の境界部分に圧入させる。
隔壁33は、筒状とされた部材である。隔壁33は、ツール用ホルダ31の外周面31aと隔壁33の内周面との間に円環状空間34が形成されるように、ツール用ホルダ31を収容している。
環状空間34は、シールドガス供給ライン19を介して、シールドガス供給源21から供給されるシールドガスの供給経路として機能する。図2に示す状態(言い換えれば、インターバル時)において、環状空間34の下方に移動するシールドガスは、回転ツール32に供給される。
隔壁33は、回転ツール32が被接合部材25,26を接合させる接合工程時において、ツール用ホルダ31の他にショルダ41の一部を収容すると共に、隔壁33の下端からプローブ42を露出させる(図1参照)。
また、隔壁33は、接合工程間のインターバル時において、ツール用ホルダ31の他に回転ツール32全体を収容する(図2参照)。
上記隔壁33としては、例えば、円筒形状とされたガスノズルを用いることができるが、これに限定されない。
隔壁移動部35は、隔壁35の外側に配置されている。隔壁移動部35は、必要に応じて、回転ツール32に対する隔壁33の下端面33aの位置を調節するための機構である。
具体的には、図1に示すように、所定の回転速度で回転する回転ツール32により、被接合部材25,26を接合させる接合工程時において、隔壁移動部35は、プローブ42及びショルダ41の下端の一部が隔壁33の下端面33aよりも下方に突出するように隔壁33をZ方向に移動させる。
これにより、被接合部材25,26と隔壁33の下端とが接触することなく、所定の回転速度で回転するプローブ42を被接合部材25,26の境界部分に圧入させることができる。
また、図2に示すように、接合工程間のインターバル時において、隔壁移動部35は、隔壁33内に回転ツール32全体が収容されるように、Z方向に隔壁33を移動させることで、回転ツール32(特に、プローブ42)が隔壁33の外側に位置する外気に直接触れることがなくなる。
これにより、インターバル時において、シールドガス供給源21から主成分であるアルゴンガス、及び0.1〜5%の酸化性ガスを含むシールドガスをプローブ42に対して連続的に供給させた際、プローブ42の周囲(具体的には、例えば、プローブ42の表面から5mm離間した位置からプローブ42の表面までの領域)の雰囲気における酸素性ガスの濃度が所定の濃度から外れることを抑制できる。
つまり、外気の影響を受けにくくすることで、所定の濃度とされた酸素性ガスを含むシールドガスをプローブ42に安定して供給することができる。
隔壁移動部35としては、例えば、Z方向に延在するガイド溝を有し、Z方向に隔壁33を案内するガイド部材(図示せず)と、該ガイド溝に沿って、Z方向に隔壁33を移動させる移動機構と、を含んだスライド機構を用いることができる。
アルゴンガス供給源13は、アルゴンガス供給ライン16の一端と接続されている。アルゴンガス供給源13は、アルゴンガス供給ライン16に、純アルゴン(アルゴンの純度が99.9%以上とされたアルゴンガス)を供給する。
アルゴンガス供給源13としては、例えば、純アルゴンが充填されたボンベを用いることができる。
酸化性ガス供給源14は、酸素性ガス供給ライン17の一端と接続されている。酸化性ガス供給源14は、酸素性ガス供給ライン17に、酸化性ガスを供給する。該酸化性ガスとしては、例えば、酸素または二酸化炭素を用いることができる。
酸化性ガス供給源14としては、例えば、酸素が充填されたボンベ、または二酸化炭素が充填されたボンベを用いることができる。
アルゴンガス供給ライン16は、一端がアルゴンガス供給源13と接続され、他端がシールドガス供給源21と接続されている。アルゴンガス供給ライン16は、アルゴンガス供給源13から供給された純アルゴンをシールドガス供給源21に供給する。
また、アルゴンガス供給ライン16のうち、酸化性ガス供給ライン17の分岐位置とシールドガス供給源21との間に位置する部分は、酸化性ガス供給源14から供給される酸化性ガスをシールドガス供給源21に供給するラインとして機能する。また、この部分のラインは、純アルゴンと酸化性ガスとを混合させる混合部としても機能する。
なお、アルゴンガス供給ライン16のうち、酸化性ガス供給ライン17の分岐位置とアルゴンガス供給源13との間に位置する部分には、バルブ及び流量計(共に図示せず)が設けられている。
酸化性ガス供給ライン17は、アルゴンガス供給ライン16のうち、アルゴンガス供給ライン16に設けられたバルブ(図示せず)とシールドガス供給源21との間に位置する部分から分岐されたラインであり、酸化性ガス供給源14と接続されている。
酸化性ガス供給ライン17は、アルゴンガス供給ライン16の一部を介して、酸化性ガス供給源14から供給される酸化性ガスをシールドガス供給源21に供給する。
なお、酸化性ガス供給ライン17には、バルブ及び流量計(共に図示せず)が設けられている。
シールドガス供給源21は、シールドガス供給ライン22の一端と接続されている。シールドガス供給源21は、アルゴンガス供給ライン16、及び酸化性ガス供給ライン17を介して供給される純アルゴン及び酸化性ガスを混合させることで、主成分であるアルゴンガスと酸化性ガスとを含み、かつプローブ42の周囲に供給された状態で、0.1〜5%の酸化性ガスを含むシールドガスを生成する。
ここでの「プローブ42の周囲」とは、例えば、プローブ42の表面から5mm離間した位置からプローブ42の表面までの領域のことをいう。
シールドガス供給源21は、接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時(被接合部材25,26を接合させる接合工程間のインターバル時)において、シールドガス供給ライン22及び環状空間34を介して、接合工程と同じ回転速度で回転するプローブ42に0.1〜5%(プローブ42の周囲における酸化性ガスの濃度)の酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給する。
インターバル時において、プローブ42の周囲におけるシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度が0.1%よりも小さいと、プローブ42の表面を僅かに酸化させることが困難(言い換えれば、酸化状態が不十分)となるため、後述する接合工程において、プローブ42の表面と被接合部材25,26との間のすべりが悪くなり、撹拌量が低下し、被接合部材25,26の接合時におけるプローブ42の回転トルク抵抗が高くなってしまうため、プローブ42に大きな負荷がかかり、プローブ42の寿命が短くなってしまう。
また、インターバル時において、プローブ42の周囲におけるシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度が5%よりも大きいと、シールドガスに含まれる酸化性ガスにより、回転ツール32の酸化により靭性が低下し、回転ツール32が破断し易くなる。
したがって、インターバル時において、接合工程と同じ回転速度で回転するプローブ42に供給するシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度は、例えば、プローブ42の周囲において、0.1〜5%の範囲内にするとよい。
このように、接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時において、シールドガス供給ライン22及び環状空間34を介して、接合工程と同じ所定の回転速度で回転するプローブ42の周囲の酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、主成分であるアルゴンガス、及び該酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給することで、プローブ42の靱性の低下(言い換えれば、プローブ42を含む回転ツール32の寿命の低下)を抑制した上で、プローブ42の表面を僅かに酸化させることが可能となる。
このように、プローブ42の表面を僅かに酸化することで、プローブ42の表面と被接合部材25,26との間のすべりが良くなって、撹拌量が増加し、被接合部材25,26の接合時におけるプローブ42の回転トルク抵抗を低下させることが可能となる。
これにより、接合工程時において、プローブ42に与える負荷を小さくすることが可能となるので、鉄を主成分とした合金よりなる被接合部材25,26を摩擦攪拌接合させる際に使用する回転ツール32の寿命を長くすることができる。
シールドガス供給ライン22は、一端がシールドガス供給源21と接続されており、他端が環状空間34にアルゴンガス及び酸化性ガスを含むシールドガスを供給可能な状態で、隔壁33と接続されている。
図2に示すインターバル時において、シールドガス供給ライン22から供給されたシールドガスは、B方向に移動し、回転ツール32に供給される。
なお、シールドガス供給ライン22には、図示していないバルブが設けられている。
第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置によれば、ショルダ41、及びショルダ41の一面41aの下方に突出するプローブ42を含む回転ツール32と、回転ツール32を収容する筒状の隔壁33と、隔壁33の延在方向に対して、隔壁33を移動させる隔壁移動部35と、プローブ42の周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び酸化性ガスを含むシールドガスを供給するシールドガス供給源21と、シールドガス供給源21と接続され、回転ツール32と隔壁33との間に形成される環状空間34を介して、プローブ42にシールドガスを連続的に供給するシールドガス供給ライン22と、を有することで、接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時において、シールドガス供給ライン22及び環状空間34を介して、接合工程と同じ所定の回転速度で回転するプローブ42の周囲の酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、主成分であるアルゴンガス、及び該酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給することが可能となる。
これにより、プローブ42の靱性の低下(言い換えれば、プローブ42を含む回転ツール32の寿命の低下)を抑制した上で、プローブ42の表面を僅かに酸化させることが可能となる。
このように、プローブ42の表面を僅かに酸化することで、プローブ42の表面と被接合部材25,26との間のすべりが良くなって、撹拌量が増加し、被接合部材25,26の接合時におけるプローブ42の回転トルク抵抗を低下させることが可能となる。
これにより、接合工程時において、プローブ42に与える負荷を小さくすることが可能となるので、鉄を主成分とした合金よりなる被接合部材25,26を摩擦攪拌接合させる際に使用する回転ツール32の寿命を長くすることができる。
なお、第1の実施の形態では、図1及び図2に示すように、シールドガスを構成する主成分のガスとして、アルゴンガスを用いた場合を例に挙げて説明したが、アルゴンガスに替えて、窒素を用いてよい。
この場合には、図1及び図2に示すアルゴンガス供給源13に替えて、窒素を供給する窒素供給源(図示せず)を設け、プローブ42の周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、プローブ42に主成分であるアルゴンガス、及び酸化性ガスを含むシールドガスを供給する。
このように、シールドガスの主成分となるガスとして窒素を用いた場合も、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10と同様な効果を得ることができる。
次に、図1及び図2を参照して、図1及び図2に示す摩擦攪拌接合装置10を用いた第1の実施の形態の摩擦攪拌接合方法について説明する。なお、酸化性ガスの一例として、酸素を用いた場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
始めに、図2に示すように、隔壁33内に回転ツール32(例えば、タングステンカーバイドを材料とする回転ツール)全体が収容された状態で、酸素濃度測定位置Pの酸素濃度が測定可能なように酸素濃度計(図示せず)をセッティングする。
酸素濃度測定位置Pは、例えば、プローブ42の表面から5mm離間した位置からプローブ42の表面までの領域内に配置するとよい。
次いで、シールドガス供給ライン22に設けられたバルブ(図示せず)を開け、アルゴンガス供給ライン16に設けられたバルブ(図示せず)、及び酸化性ガス供給ライン17に設けられたバルブ(図示せず)の開度を調整して、シールドガス供給源21及びシールドガス供給ライン22を介して、シールドガスを環状空間34に供給する。
次いで、酸素濃度計(図示せず)が測定する酸素濃度が0.1〜5%の範囲内の所定の濃度となるように、アルゴンガス供給ライン16に設けられたバルブ(図示せず)、及び酸化性ガス供給ライン17に設けられたバルブ(図示せず)の開度を調整する。
そして、酸素濃度が0.1〜5%の範囲内の所定の濃度になった際のアルゴンガスの流量及び酸素の流量を取得する。アルゴンガスの流量は、アルゴンガス供給ライン16に設けられた流量計(図示せず)により取得する。酸素の流量は、酸化性ガス供給ライン17に設けられた流量計(図示せず)により取得する。
次いで、図1に示すように、摩擦攪拌接合したい被接合部材25,26(鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材)の側面が接触するようにX方向に配置する。次いで、ショルダ41の下部の一部、及びプローブ42を隔壁33の下方に突出させた状態で、プローブ42を接合領域Cの上方に移動させ、所定の回転数で回転ツール用ホルダ31をA方向に回転させる。
これにより、回転ツール用ホルダ31に固定された回転ツール32も所定の回転数でA方向に回転する。回転ツール32の回転数は、例えば、300〜600rpm(1分間の回転数)の範囲内とすることができる。
次いで、所定の回転数で回転ツール32を回転させた状態で、回転ツール32、及び隔壁33を下方に移動させて、回転ツール用ホルダ31を介して、プローブ42に所定の圧力を印加させた状態で、被接合部材25,26の境界に位置する接合領域Cに圧入させて、被接合部材25,26を摩擦攪拌接合させる(接合工程)。
このとき、インターバル時に行う後述するシールドガス供給工程で環状空間34に供給するシールドガス(アルゴンガス、及び0.1〜5%の範囲内の所定の濃度とされた酸素を含むガス)を隔壁33の下方に位置する被接合部材25,26の一面25a,26a、及びショルダ41に供給してもよい。これにより、被接合部材25,26の接合部において、良好な継手強度が得ることができる。
なお、接合工程時に供給するガスとして、上記シールドガスに替えて、アルゴンガス供給源13に充填されたアルゴンガス(純アルゴン)を供給してもよい。このように、接合工程時において、隔壁33の下方に位置する被接合部材25,26の一面25a,26a、及びショルダ41に純アルゴンを供給することで、被接合部材25,26、及びショルダ41の酸化を抑制することができる。
上記接合工程では、接合領域Cとして、点状或いはスポット状の領域を摩擦攪拌接合させてもよいし、或いは、線状(直線状または曲線状)の領域を摩擦攪拌接合させてもよい。
また、上記接合工程(最初の接合工程)を行う前に、ダミー用の被接合部材を用いて、接合工程と後述するシールドガス供給工程とを数回程度繰り返し行った後、実際の製品となる被接合部材25,26を接合させるとよい。
このように、ダミー用の被接合部材を用いて、接合工程と後述するシールドガス供給工程とを数回程度繰り返し行なうことで、プローブ42の表面状態が安定するため、その後に実施する被接合部材25,26を接合状態のばらつきを小さくすることができる。
次いで、上記接合工程後、上記接合工程時と同じ回転速度でプローブ42を回転させた状態で、図1に示す被接合部材25,26の接合領域Cの上方に、回転ツール32及び隔壁33を移動させて、プローブ42と被接合部材25,26とを離間させる。
次いで、接合工程時と同じ回転速度でプローブ42を回転させた状態で、アルゴンガス供給ライン16、及び酸化性ガス供給ライン17に設けられたバルブ(図示せず)を開け、それぞれ所定の流量(プローブ42の周囲(例えば、図2に示す酸素濃度測定位置Pにおけるシールドガスに含まれる酸素の濃度が0.1〜5%の範囲内の所定の濃度なる流量)とされた酸素及びアルゴンガスをシールドガス供給源21に供給する。
インターバル時において、プローブ42の周囲におけるシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度が0.1%よりも小さいと、プローブ42の表面を僅かに酸化させることが困難(言い換えれば、酸化状態が不十分)となるため、後述する接合工程において、プローブ42の表面と被接合部材25,26との間のすべりが悪くなり、撹拌量が低下し、被接合部材25,26の接合時におけるプローブ42の回転トルク抵抗が高くなってしまうため、プローブ42に大きな負荷がかかり、プローブ42の寿命が短くなってしまう。
また、インターバル時において、プローブ42の周囲におけるシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度が5%よりも大きいと、シールドガスに含まれる酸化性ガスにより、回転ツール32の酸化により靭性が低下し、回転ツール32が破断し易くなる。
したがって、インターバル時において、接合工程と同じ回転速度で回転するプローブ42に供給するシールドガスに含まれる酸化性ガスの濃度は、例えば、プローブ42の周囲において、0.1〜5%の範囲内にするとよい。
上記アルゴンガスの流量、及び酸素の流量としては、先に説明した酸素濃度計(図示せず)を用いて取得したアルゴンガスの流量、及び酸素の流量を用いる。
これにより、プローブ42の周囲におけるシールドガスに含まれる酸素の濃度が、0.1〜5%の範囲内の所定の濃度となるように、精度良く制御することができる。
シールドガス供給源21では、酸素とアルゴンガスとを混合させることで、主成分となるアルゴンガス、及び酸素を含むシールドガスを生成する。
そして、シールドガス供給ライン22及び環状空間34を介して、プローブ42に、シールドガス供給源21で生成されたシールドガスを連続的に供給する(シールドガス供給工程)。
このとき、プローブ42には、プローブ42の周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内の所定の濃度となるように、主成分となるアルゴンガス、及び酸素を含むシールドガスが供給され、プローブ42の表面が僅かに酸化される。
また、プローブ42が隔壁33内に収容された状態で、シールドガスを供給することで、隔壁33の外部の雰囲気の影響を受けにくくなるため、プローブ42の周囲における酸素濃度が所定の濃度からずれてしまうことを抑制可能となる。
これにより、複数のシールドガス供給工程を行った際、各シールドガス供給工程間におけるプローブ42の近傍の酸素濃度のばらつきを小さくすることが可能となるので、プローブ42の表面の酸化状態の再現性を高めることができる。
なお、シールドガス供給工程において、隔壁33内の環状空間34に供給するシールドガスの供給量は、例えば、15〜40L/minとすることができる。また、シールドガス供給工程が行われるインターバルの時間は、例えば、1〜5秒とすることができる。
上記シールドガス供給工程が終了後、被接合部材25,26の次の接合領域(図示せず)に回転ツール32を移動させ、次の接合工程を開始する。次いで、該接合工程が終了後、上記説明したシールドガス供給工程を行う。
そして、複数の接合領域の全ての接合が完了するまで、上記接合工程と、シールドガス供給工程と、を順次繰り返し行う。
なお、上記説明では、シールドガスの主成分のガスの一例として、アルゴンガスを用いと共に、酸化性ガスの一例として、酸素を用いた場合について説明したが、これに限定されない。
シールドガスの主成分となるガスとしては、例えば、アルゴンガスまたは窒素ガスを用いることができる。また、シールドガスに含まれる酸化性ガスとしては、例えば、酸素または二酸化炭素を用いることができる。
第1の実施の形態の摩擦攪拌接合方法によれば、回転ツール32を構成するプローブ42を所定の回転速度で回転させた状態で、鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材25,26に圧入させることで、被接合部材25,26を接合させる接合工程と、該接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時に、被接合部材25,26からプローブ42を離間させた状態で、所定の回転速度で回転するプローブ42の周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び該酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給するシールドガス供給工程と、を含むことにより、プローブ42の靱性の低下(言い換えれば、プローブ42を含む回転ツール32の寿命の低下)を抑制した上で、プローブ42の表面を僅かに酸化させることが可能となる。
このように、プローブ42の表面を僅かに酸化することで、プローブ42の表面と被接合部材25,26との間のすべりが良くなって、撹拌量が増加し、被接合部材25,26の接合時におけるプローブ42の回転トルク抵抗を低下させることが可能となる。
これにより、接合工程時において、プローブ42に与える負荷を小さくすることが可能となるので、鉄を主成分とした合金よりなる被接合部材25,26を摩擦攪拌接合させる際に使用する回転ツール32の寿命を長くすることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、摩擦攪拌接合装置が2つの被接合部材を摩擦攪拌接合している状態を模式的に示す図である。
図4は、第2の実施の形態に係る摩擦攪拌接合装置の概略構成を模式的に示す系統図であると共に、接合工程間に設けられたインターバル時における摩擦攪拌接合装置の状態を模式的に示す図である。
図3及び図4において、図1及び図2に示す第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図4において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3及び図4を参照するに、第2の実施の形態の摩擦攪拌接合装置50は、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10を構成する回転ツール用ホルダ31、及び回転ツール32に替えて、回転ツール用ホルダ53、及び回転ツール54を有すると共に、さらにシールドガス供給用ノズル52を有すること以外は、摩擦攪拌接合装置10と同様に構成される。
回転ツール用ホルダ53は、隔壁33をZ方向に移動させた際に、シールドガス供給用ノズル52と回転ツール用ホルダ53とが衝突しないように、下端部に面取り部を有すること以外は、第1の実施の形態で説明した回転ツール用ホルダ31と同様に構成される。
回転ツール54は、隔壁33内にプローブ42を完全に収容させた状態で、シールドガス供給用ノズル52から導出されるシールドガスをプローブ42に供給できるように、下端部に面取り部を有すること以外は、第1の実施の形態で説明した回転ツール32と同様に構成される。
シールドガス供給用ノズル52は、隔壁33に収容されており、プローブ42に導出させたシールドガスを供給するシールドガス供給口52Aを有する。
シールドガス供給用ノズル52は、その一端がシールドガス供給ライン22の他端と接続され、他端であるシールドガス供給口52Aがプローブ42と対向するように配置されている。
第2の実施の形態の摩擦攪拌接合装置によれば、一端がシールドガス供給ライン22と接続され、他端であるシールドガス供給口52Aがプローブ42に対向するように配置されたシールドガス供給用ノズル52を有することで、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び0.1〜5%の範囲内の所定の濃度とされた酸化性ガスを含むシールドガスをプローブ42に対して効率良く供給することが可能となるので、プローブ42の表面全体を均一に酸化させることができる。
また、プローブ42の近傍にシールドガス供給口52Aを配置することで、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10を用いた場合よりも少ないシールドガスの供給量で、プローブ42の表面全体を酸化させることができる。
なお、上記構成とされた第2の実施の形態の摩擦攪拌接合装置50は、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合装置10と同様な効果を得ることができる。
また、図3及び図4に示す摩擦攪拌接合装置50を用いた、第2の実施の形態の摩擦攪拌接合方法は、インターバル時において、シールドガス供給用ノズル52を介して、プローブ54にシールドガスを供給すること以外は、先に説明した第1の実施の形態の摩擦攪拌接合方法と同様な手法で行うことができ、第1の実施の形態の摩擦攪拌接合方法と同様
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以下、試験例について説明する。
(試験例1)
<比較例1>
試験例1では、比較例1として、図1及び図2に示す摩擦攪拌接合装置10を用いて、被接合部材25,26を点接合する接合工程(図1に示す状態)と、該接合工程後のインターバル時に、プローブ42にシールドガスEを供給するシールドガス供給工程と、を交互に行うことで、10点の点接合を行うと共に、この期間のプローブ42の回転トルクを測定した。
以下、比較例1の試験を行った際の試験条件について、列挙する。
比較例1では、回転プローブ32の材料として、WC−9%Niを用いた。円柱形状とされたショルダ41の外径は、12mmとした。円柱形状とされたプローブ42の外径は、4mmとした。回転プローブ32としては、試験の初期において、表面が酸化されていないものを用いた。
被接合部材25,26としては、厚さ3.2mmのSPHC(熱間圧延軟鋼板)を用いた。
接合工程において、被接合部材25,26へのプローブ42の挿入速度は、1.0mm/secとした。回転ツール32の回転速度は、800rpmとした。点接合に要する時間は、0.6secとした。また、回転ツール32を押圧する際の荷重は、1200kgとした。
シールドガス供給工程では、シールドガスEとして、酸素性ガスを含んでいないガスを用いた。具体的には、シールドガスEとして、純アルゴンを用いた。シールドガスEの供給量は、30L/minとした。
上記条件を用いて、接合工程と、シールドガス供給工程と、を繰り返し行った際の時間(sec)に対するプローブ42の回転トルクの推移を図5に示す。
図5は、10点の点接合を行った際の比較例1の時間に対するプローブの回転トルクの推移を示す図(グラフ)である。図5では、荷重の推移に関するデータも載せている。
図5では、横軸が時間(sec)、右側の縦軸が荷重(kg)、左側の縦軸がプローブ42の回転トルク(kg・m)の目盛になっている。
なお、図5に示す荷重の値が、回転ツール32を押圧する荷重である1200kgよりも小さい値で計測された理由としては、荷重制御をする際のサンプリング間隔に比べ、本測定のサンプリング間隔が長いためと考えられる。
つまり、荷重は1200kgになった瞬間低減するのに対し、測定のサンプリング間隔が長いため、瞬時の最大値の測定に追従できていないものと思われる。
<実施例1>
次いで、試験例1では、実施例1として、図1及び図2に示す摩擦攪拌接合装置10を用いて、被接合部材25,26を点接合する接合工程(図1に示す状態)と、該接合工程後のインターバル時に、プローブ42にシールドガスFを供給するシールドガス供給工程と、を交互に行うことで、9点の点接合を行うと共に、この期間のプローブ42の回転トルクを測定した。
実施例1の試験では、シールドガス供給工程でシールドガスFを用いたこと以外は、比較例1と同様な試験を行った。
実施例1では、プローブ42の周囲において、5%の酸素濃度とされたシールドガスF(主成分がアルゴンガス)を用いた。
実施例1では、東レエンジニアリング株式会社製のジリコニア式酸素濃度計(非接触式の酸素濃度計)を用いて、シールドガスFに含まれる酸素濃度を測定した。
上記条件を用いて、接合工程と、シールドガス供給工程と、を繰り返し行った際の時間(sec)に対するプローブ42の回転トルクの推移を図6に示す。
図6は、9点の点接合を行った際の実施例1の時間に対するプローブの回転トルクの推移を示す図(グラフ)である。図6では、荷重の推移に関するデータも載せている。
図6では、横軸が時間(sec)、右側の縦軸が荷重(kg)、左側の縦軸がプローブ42の回転トルク(kg・m)の目盛になっている。
なお、図6に示す荷重の値が、回転ツール32を押圧する荷重である1200kgよりも小さい値で計測された理由としては、荷重制御をする際のサンプリング間隔に比べ、本測定のサンプリング間隔が長いためと考えられる。
つまり、荷重は1200kgになった瞬間低減するのに対し、測定のサンプリング間隔が長いため、瞬時の最大値の測定に追従できていないものと思われる。
<参考例>
次いで、試験例1では、参考例として、プローブ42の表面を酸化させたものを準備し、これを用いて、比較例1と同じ条件で、試験を行った。
この条件を用いて、接合工程と、シールドガス供給工程と、を繰り返し行った際の時間(sec)に対するプローブ42の回転トルクの推移を図7に示す。
図7は、10点の点接合を行った際の参考例の時間に対するプローブの回転トルクの推移を示す図(グラフ)である。図7では、横軸が時間(sec)、左側の縦軸がプローブ42の回転トルク(kg・m)の目盛になっている。
<試験例1の結果について>
図5参照するに、表面が酸化されていないプローブ42を用いて試験を行った比較例1のプローブ42の回転トルクは、4.3〜4.5kg・mであった。
図6参照するに、表面が酸化されていないプローブ42を用いて試験を行った実施例1のプローブ42の回転トルクは、3.0〜3.8kg・mであり、比較例1の回転トルクよりも低い値となった。
このことから、シールドガスFに含まれる5%の酸素により、プローブ42の表面を僅かに酸化され、プローブの表面と被接合部材との間のすべりが良くなって、撹拌量が増加して、被接合部材25,26の接合時におけるプローブの回転トルクが低下したものと推測される。
また、図6から、3点目以降において、プローブ42の回転トルクが安定することが分かった。このことから、2点目の接合までは、ダミー用の被接合部材で接合を行い、3点目以降に製品となる被接合部材25,26の接合を行うと、安定した回転トルクで接合ができると推測される。
図7を参照するに、1点目の接合から10点目の接合に向かうにつれて、プローブ42の回転トルクが上昇することが確認できた。このことから、参考例では、接合の回数の増加と共に、初期の段階で形成されていた回転ツール32の表面の酸化部分が除去されて、酸化していない面が露出されて、プローブ42の回転トルクが上昇したものと推測される。
(試験例2)
試験例2では、図1及び図2に示す摩擦攪拌接合装置10を用いて、シールドガスに含まれる酸素濃度を変化させた際のプローブ42の回転トルクの最大値を測定した。この結果を図8に示す。
図8は、シールドガスに含まれる酸素濃度とプローブの回転トルクの最大値との関係を示す図(グラフ)である。図8に示す酸素濃度は、プローブ42の周囲(具体的には、プローブ42の表面から5mm離間した位置からプローブ42の表面までの領域)に位置するシールドガスに含まれる酸素の濃度である。
図8を参照するに、酸素濃度が高くなるにつれて、プローブ42の回転トルクの最大値が低くなり、酸素濃度が1%程度以降では2.8kg・m程度で安定することが分かった。
また、プローブ42の回転トルクの最大値を3.5kg・m以下にするためには、酸素濃度を0.1%以上にする必要があることが確認できた。
(試験例3)
試験例3では、比較例2として、比較例1で説明した被接合部材25,26を、比較例1の条件で点接合させ、シールドガス供給工程において、プローブ42の周囲において15ppmの濃度の酸素を含むシールドガス(主成分がアルゴンガス)を用いたときの、接合部の裏ビードの写真を撮影した。
また、試験例3では、実施例2として、比較例1で説明した被接合部材25,26を、比較例1の条件で点接合させ、シールドガス供給工程において、プローブ42の周囲において1000ppm(0.1%)の濃度の酸素を含むシールドガス(主成分がアルゴンガス)を用いたときの、接合部の裏ビードの写真を撮影した。
上記比較例2及び実施例2の裏ビードの写真、及び接合時のプローブ42の回転トルクを図9に示す。
図9は、比較例2及び実施例2の裏ビードの写真、接合時のプローブの回転トルク、及びプローブの周囲におけるシールドガスを示す図である。
図9を参照するに、1000ppm(0.1%)の濃度の酸素を含むシールドガス(主成分がアルゴンガス)を用いた実施例2の裏ビードの写真から、十分な溶け込みが確認され、良好な接合が行われたことが分かった。
これは、酸素濃度が高いことで、プローブ42と被接合部材25,26との間のすべりが良くなり、撹拌量が増加したためと推測される。
一方、酸素濃度が15ppmとされた比較例2の裏ビードの写真からは、実施例2のような十分な溶け込みは確認できなかった。
(試験例4)
試験例4では、被接合部材25,26として、硬度の高いSUS304(厚さ3mm)を用いて、酸素濃度を変化させて、加速試験を行った。
酸素濃度以外の条件は、先に説明した比較例1の試験条件と同じ条件を用いた。この結果を図10に示す。
図10は、回転ツールの破断点数とプローブの周囲のシールドガスに含まれる酸素濃度との関係を示図(グラフ)である。なお、図10に示す「破断点数」とは、点溶接を何回行った際に回転ツール32(具体的には、プローブ42)が破断したかを示す数値である。具体的には、50点の接合を行った際に回転ツール32が破断した場合、破断点数は、50となる。
図10を参照するに、酸素濃度が少ない(例えば、0.1%よりも少ないと)と、プローブ42の回転トルクが増加して、回転ツール32に負荷がかかり、プローブ42が早く破断してしまうことが確認できた。
一方、酸素濃度が高い(例えば、5%よりも高い)と、プローブ42の表面における酸化が進行しすぎるため、靱性が低下し、プローブ42が破断してしまうことが確認できた。
本発明は、鉄を主成分とした合金を接合させる際に使用する摩擦攪拌接合方法、及び摩擦攪拌接合装置に適用可能である。
10,50…摩擦攪拌接合装置、11…摩擦攪拌接合装置本体、13…アルゴンガス供給源、14…酸化性ガス供給源、16…アルゴンガス供給ライン、17…酸化性ガス供給ライン、21…シールドガス供給源、22…シールドガス供給ライン、25,26…被接合部材、25a,26a,41a…一面、31,53…回転ツール用ホルダ、31a…外周面、32,54…回転ツール、33…隔壁、33a…下端面、34…環状空間、35…隔壁移動部、41…ショルダ、42…プローブ、52…シールドガス供給用ノズル、52A…シールドガス供給口、A,B…方向、C…接合領域、P…酸素濃度測定位置

Claims (10)

  1. 回転ツールを構成するプローブを所定の回転速度で回転させた状態で、鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材に圧入させることで、該被接合部材を接合させる接合工程と、
    前記接合工程後から次の接合工程を実施するまでの期間であるインターバル時に、前記被接合部材から前記プローブを離間させるとともに、前記プローブが外気に直接触れない状態で、前記所定の回転速度で回転する該プローブの周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び前記酸化性ガスを含むシールドガスを連続的に供給するシールドガス供給工程と、
    を有することを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  2. 前記接合工程と、前記シールドガス供給工程と、を順次繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の摩擦攪拌接合方法。
  3. 前記シールドガス供給工程では、筒状とされた隔壁内に前記プローブを収容させた状態で、該プローブに前記シールドガスを供給させることを特徴とする請求項1または2記載の摩擦攪拌接合方法。
  4. 前記酸化性ガスとして、酸素または二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合方法。
  5. 前記回転ツールの材料として、タングステンカーバイドを用いることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合方法。
  6. 前記シールドガス供給工程では、前記プローブにシールドガス供給口が対向するように配置されたシールドガス供給ノズルを介して、前記プローブに前記シールドガスを供給することを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合方法。
  7. 回転ツールを構成するプローブを所定の回転速度で回転させた状態で、鉄を主成分とする合金よりなる被接合部材圧入させることで、該被接合部材を接合させる摩擦攪拌接合装置であって、
    ショルダ、及び該ショルダの一面から突出する前記プローブを含む前記回転ツールと、
    前記回転ツールを収容する筒状の隔壁と、
    前記隔壁の延在方向に対して、該隔壁を移動させる隔壁移動部と、
    前記プローブの周囲における酸化性ガスの濃度が0.1〜5%の範囲内となるように、前記プローブに、主成分であるアルゴンガスまたは窒素、及び前記酸化性ガスを含むシールドガスを供給するシールドガス供給源と、
    前記シールドガス供給源と接続され、前記回転ツールと前記隔壁との間に形成される環状空間を介して、前記プローブに、前記シールドガスを連続的に供給するシールドガス供給ラインと、
    を有することを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  8. 一端が前記シールドガス供給ラインと接続され、他端であるシールドガス供給口が前記プローブに対向するように配置されたシールドガス供給用ノズルを有することを特徴とする請求項7記載の摩擦攪拌接合装置。
  9. 前記酸化性ガスは、酸素または二酸化炭素であることを特徴とする請求項7または8記載の摩擦攪拌接合装置。
  10. 前記回転ツールの材料として、タングステンカーバイドを用いることを特徴とする請求項7ないし9のうち、いずれか1項記載の摩擦攪拌接合装置。
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