JP6350597B2 - 車両用情報通信システムおよびアプリケーションプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車両情報を車外へ送信する車両用情報通信システム、および当該システムで使用されるアプリケーションプログラムに関する。
乗用車などの車両には、パワートレイン制御、ボディ制御、車両制御などのさまざまな制御を行うためのさまざまな電子制御モジュール(ECU:Electronic Control Unit)が搭載されている。また、車両のさまざまな作動状況を記録する運転データレコーダ(ODR:Operation Data Recorder)が搭載されていることもある。このような各種車載装置から収集した車両に関する各種情報(車両情報)は、車両の故障診断やメンテナンス管理などに役立つものである。
車両情報はセンター装置などの車外装置において蓄積および解析・加工されるが、センター装置が車両情報を取得するには、USBメモリなどのメモリデバイスに車両情報を書き出してUSBメモリをPCに接続してPCからインターネット経由でセンター装置に車両情報を送信する必要があり不便である。かかる問題に対して、双方向通信が可能な専用の通信モジュールまたは携帯電話機を用いて、走行中の車両のダイアグ情報をセンター装置に送信する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−25048号公報
上記の従来技術のように車両情報の送信専用の通信モジュールを車載するよりも、スマートフォンやタブレット端末などの乗車者が所持する携帯端末を車両情報を送信する送信機として用いることがコスト面で有利であり好ましい。しかし、車両情報を送信する送信機として携帯端末を用いる場合、電気通信事業者が提供するキャリア通信を利用するため、通信コストがかかるという問題がある。
上記問題に鑑み、本発明は、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末を車両情報の送信機として使用する車両用情報通信システムにおいて車両情報の転送に係る通信コストを削減することを課題とする。
本発明の一局面に従った車両用情報通信システムは、車載機器から車両情報を収集する情報収集部と、車内に持ち込まれた携帯端末が接続される通信インタフェースと、情報収集部によって収集された車両情報を通信インタフェースを介して携帯端末に転送する制御部とを有する車載情報装置を備え、携帯端末は、車載情報装置から車両情報が転送された場合において、無料通信回線が現在使用不可かつ有料通信回線が現在使用可能で現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達していなければ、有料通信回線を使用して該車両情報のすべてをセンター装置に転送し、累積通信量が上限値を超えていれば、該車両情報を自身に保存し、有料通信回線を使用して該車両情報の概略情報をセンター装置に転送するものである。
また、本発明の別の一局面に従ったアプリケーションプログラムは、車内に持ち込まれて車載情報装置に接続される携帯端末にインストールされるアプリケーションプログラムであって、携帯端末が現在使用可能な通信回線を判定する手段、携帯端末における現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達しているか否かを判定する手段、車載情報装置から携帯端末に車両情報が転送された場合において、無料通信回線が現在使用不可かつ有料通信回線が現在使用可能で現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達していなければ、有料通信回線を使用して該車両情報のすべてをセンター装置に転送する手段、および車載情報装置から携帯端末に車両情報が転送された場合において、無料通信回線が現在使用不可かつ有料通信回線が現在使用可能で累積通信量が上限値を超えていれば、該車両情報を前記携帯端末に保存し、有料通信回線を使用して該車両情報の概略情報をセンター装置に転送する手段として、携帯端末を機能させるものである。
本発明によると、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末を車両情報の送信機として使用する車両用情報通信システムにおいて、有料通信回線を使用して車両情報をセンター装置に転送する場合において有料通信回線の累積通信量が上限値を超えていれば車両情報そのものではなくその概略情報がセンター装置に転送される。これにより、車両情報の転送に係る通信コストを削減することができる。
一実施形態に係る車両用情報通信システムの概略図 一例に係る車載システムの構成図 携帯端末の車内通信および車外通信の環境設定画面を示す図 車載情報装置と携帯端末との間での車両情報の転送手順を示すシーケンス図 携帯端末とセンター装置との間での車両情報の転送手順を示すシーケンス図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
図1は、一実施形態に係る車両用情報通信システムの概略を示す。本実施形態に係る車両用情報通信システム100は、車載情報装置(CMU:Connectivity Master Unit)10と、携帯端末20(DTU:Data Transfer Unit)と、センター装置30とを含む。このうち車載情報装置10および携帯端末20は車両101の車内に配置され、センター装置30は車外(遠隔地)に配置される。
車両101は、内燃機関エンジン、ハイブリッドエンジン、電動モーターなどの原動機の動力により走行する自動車であり、典型的には乗用車である。
車載情報装置10は、車両101のダッシュボードあるいはセンターコンソールに配置される車載装置である。車載情報装置10は、タッチパネル機能を有するディスプレイ(図2に示したユーザーI/F15の一例)を備えており、タッチ操作によりカーナビゲーション、車載AV装置、車内空調、車両設定などの各種操作を行うことができるようになっている。
また、車載情報装置10は、車両101の車両情報を収集する機能を有する。ここでいう車両情報とは、車両101の各種車載機器から得られる情報であり、車載機器が検出したそのままの未加工データ(例えば、GPS(Global Positioning System)情報や時刻情報など)のほか、車載機器において解析・加工処理された加工データ(例えば、ヒータコントロール解析データやブレーキ解析データなど)も含む。
携帯端末20は、乗車者が所持する携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなどの携帯情報端末あるいは携帯通信機器である。携帯端末20は、車両101の車内に持ち込まれて車載情報装置10と有線および/または無線で接続される。後述するように、車載情報装置10に複数の携帯端末20を同時に接続することができる。また、一つの携帯端末20が有線および無線の二つの通信インタフェースを使用して車載情報装置10に接続することもできる。携帯端末20を車載情報装置10に接続することで、乗車者は、携帯端末20の操作を車載情報装置10側で行うことができる。例えば、携帯端末20が持つ音楽コンテンツや映像コンテンツやラジオを車載情報装置10で操作して車載AV装置で再生したり、ショートメッセージを車載情報装置10で見たり、車載情報装置10を使ってハンズフリー通話をしたりすることができる。
携帯端末20は、3G、LTE(Long Term Evolution)、GSM(Global System for Mobile communication)などのキャリア通信機能を有している。携帯端末20において専用のアプリ(アプリケーションプログラム)を起動することにより、携帯端末20は、車載情報装置10から車両情報を受けて、当該車両情報を電気通信回線102を介して無線通信によりセンター装置30に転送する送信機として機能する。
電気通信回線102は、3G、LTE、GSMなどの電気通信事業者(通信キャリア)が提供する公衆移動体通信網、インターネット、WAN(Wide Area Network)、およびLAN(Local Area Network)などを含む。
センター装置30は、携帯端末20から転送される車両情報を電気通信回線102を経由して受信し、受信した車両情報を蓄積および解析・加工する装置である。例えば、センター装置30は、複数のサーバーから構成される。電気通信回線102側の末端にはバックエンドサーバー30Aが配置される。バックエンドサーバー30Aは、主に通信プラットフォームとして機能し、携帯端末20から転送される車両情報を受信してそれを蓄積する。バックエンドサーバー30Aは、WANやLANなどを通じてリージョンサーバー30Bなどのさらに別のサーバーに接続されている。リージョンサーバー30Bは、バックエンドサーバー30Aの蓄積情報を適宜読み出して解析・加工する。リージョンサーバー30Bにより解析・加工された情報は車両101のメンテナンスや付加価値の高いサービス提供に活用される。
上記のように、本実施形態に係る車両用情報通信システム100では、車両101に車載された専用の通信機器ではなく車両101の乗車者が所持するスマートフォンなどの汎用の携帯端末を利用して車両情報をセンター装置30に転送する。
次に、車両101の車載システムの構成例について説明する。図2は、一例に係る車載システムの構成を示す。
車両101には、エンジンを含むパワートレインの動作を制御するPCM(Powertrain Control Module)41、変速機の制御を行うTCM(Transmission Control Module)42、ワイパー、ドアロック、ルームライト、ウィンカー、テールランプ、キーレス、セキュリティなどの電装品を制御するBCM(Body Control Module)43、車輪のスリップなどを防止して車両の走行安定性を保つようにエンジントルクの制御を行うDSC(Dynamic Stability Control)44などのさまざまな電子制御モジュール(ECM:Electronic Control Module)が車載されている。これら車載機器は、CAN(Controller Area Network)などの車載バス50に接続されている。
車載情報装置10も車載バス50に接続されている。具体的には、車載情報装置10は、情報収集部11、CPU(Central Processing Unit)12、メモリ13、通信インタフェース(I/F)14Aおよび14B、およびユーザーインタフェース(I/F)15を備えている。これら構成要素は内部バス18に接続されている。
情報収集部11は、上記の各種車載機器から車両情報を収集するモジュールである。情報収集部11は、CANバスインタフェースなどの車載バス50に接続するためのインタフェースを介して車載バス50に接続される。
メモリ13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリと、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリとを含む。メモリ13は、車載情報装置10を動作させるためのプログラムを保存したり(ROMやフラッシュメモリの場合)、情報収集部11が収集した車両情報を一時的に記憶したり(RAMの場合)、長期間に亘って蓄積したりする(フラッシュメモリの場合)ことができる。
通信インタフェース14Aおよび14Bは、車載情報装置10と携帯端末20とを接続するインタフェースである。通信インタフェース14Aは、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線インタフェースであり、車載情報装置10と携帯端末20とは無線201により通信する。通信インタフェース14Bは、USB(Universal Serial Bus)などの有線インタフェースであり、車載情報装置10と携帯端末20とはケーブル202で接続され、ケーブル202を通じて通信する。
通信インタフェース14Aおよび14Bのすべてを用いて複数の携帯端末20を車載情報装置10に同時に接続することができる。特に、通信インタフェース14Bは複数のポートを有しており、これら複数のポートに複数の携帯端末20を同時に接続することができる。図2の例では通信インタフェース14Bは二つのポートを有しており、通信インタフェース14Aと合わせて最大で3台の携帯端末20と接続することができる。
ユーザー(乗車者)は、携帯端末20を車載情報装置10からセンター装置30へ車両情報を送信する送信機として機能させるにあたって、車両情報の通信に係る車内外の通信環境を任意に設定することができる。図3は、携帯端末20の車内通信および車外通信の環境設定画面を示す。例えば、車内通信として、ブルートゥースおよびUSBのそれぞれについて使用の可否を設定することができる。また、車外通信として、キャリア通信およびWi−Fi通信のそれぞれについて使用の可否を設定することができる。
図2へ戻り、ユーザーI/F15は、タッチパネル機能を有した小型の液晶表示装置や有機EL表示装置などのディスプレイを含み得る。当該ディスプレイは、車載AV装置、車内空調、車両設定などの各種操作を行うための操作画面や各種警告を表示するGUI(Graphical User Interface)を提供する。
CPU12は、メモリ13に格納されたプログラムに従って車載情報装置10の全体的な動作を制御する。例えば、CPU12は、情報収集部11が車載機器から車両情報を収集し、収集した情報を必要に応じて解析・加工して所定のデータ構造を有する電子ファイルを生成する。生成された電子ファイルはメモリ13に保存される。
CPU12は、情報種別に応じて複数の電子ファイル、例えば、走行距離および燃費の累積データを保持するファイル(便宜上、ファイルAとする);1ドライブ(イグニッションオンからオフまでの期間)の走行時間、走行距離、燃費、イグニッションオフの場所および時刻を保持するファイル(便宜上、ファイルBとする);ワーニングランプ点灯情報、車両系故障コード、およびワーニングランプ点灯の前後数秒間の車両状態情報を保持するファイル(便宜上、ファイルCとする);インジケータランプ点灯情報およびインジケータランプ点灯の前後数秒間の車両状態情報を保持するファイル(便宜上、ファイルDとする)などを生成する。ファイルの生成タイミングは、例えば、ファイルAおよびファイルがイグニッションオフ時であり、ファイルCがワーニングランプ点灯時であり、ファイルDがABS(Antilock Brake System)などの安全デバイスの作動時である。
また、CPU12は、所定のタイミングでメモリ13からファイルを読み出して、通信インタフェース14Aおよび14Bのうち通信環境設定で使用可能に設定されている方のインタフェースを介して携帯端末20にファイルを転送する。携帯端末20は、転送されたファイルを電気通信回線102を介してセンター装置30に転送する。CPU12によるファイルの読み出しおよび送信タイミングは、例えば、ファイルAがエンジン始動時であり、ファイルBがイグニッションオフ時であり、ファイルCおよびファイルDがファイル生成後すぐである。
車両情報のうち特に車両故障に関する車両情報は速やかにセンター装置30に転送することが求められる。したがって、上記のファイルCおよびファイルDは生成後速やかに携帯端末20からセンター装置30に転送する必要がある。一方、上記のファイルCおよびファイルDには故障発生の前後数秒間における車両状態を表す詳細ログが含まれるため、そのファイルサイズは比較的大きい。このため、Wi−Fi通信などの無料通信回線が使用できずにキャリア通信などの有料通信回線しか使用できない場合、携帯端末20は有料通信回線を使用して大きなサイズのファイルを転送することとなり、通信コストがかかってしまう。このように、車両情報の即時伝達性と通信コストの削減を両立することは難しいが、本実施形態に係る車両用情報通信システム100ではこの両立を図るものである。以下、車載情報装置10、携帯端末20、およびセンター装置30間での車両情報の転送手順について説明する。
図4は、車載情報装置10と携帯端末20との間での車両情報の転送手順を示すシーケンス図である。同図を参照しながら、車載情報装置10と携帯端末20との間での車両情報の転送手順について説明する。なお、携帯端末20は、通信インタフェース14Aまたは14Bに接続されて車載情報装置10と通信できる状態にあるものとする。
車載情報装置10において車両情報を格納するファイルが生成され、当該ファイルをセンター装置30に送信すべきトリガーが生じると、車載情報装置10は、携帯端末20に対して接続要求をする(S11)。携帯端末20は、当該接続要求を受けると自機が車載情報装置10と接続できる状態にあるか否かを確認して、接続できる状態にあれば車載情報装置10に対して接続許可を出す(S21)。
車載情報装置10は、当該接続許可を受けると携帯端末20に対してファイルの転送要求をする(S12)。携帯端末20は、当該転送要求を受けると車載情報装置10に対してファイルの転送許可を出す(S22)。車載情報装置10は、当該転送許可を受けると、通信インタフェース14Aまたは14Bを介して携帯端末20に、車両情報を格納したファイルを転送する(S13)。
携帯端末20は、車載情報装置10からファイルを受信し、車載情報装置10に対して受信成功を通知する(S23)。車載情報装置10は、当該受信成功の通知を受けると、携帯端末20への転送に成功したファイルを削除する(S14)。携帯端末20は、車載情報装置10から受信したファイルを内部メモリに一時的に保存し、下述のファイル転送処理を行う(S24)。
次に、携帯端末20におけるファイル転送処理(S24)について詳細に説明する。図5は、携帯端末20とセンター装置30との間での車両情報の転送手順を示すシーケンス図である。
Wi−Fi通信などの無料通信回線が現在使用可能であれば(S241でYES)、携帯端末20は、内部メモリに一時保存したファイルを読み出し、無料通信回線を使用して当該ファイルをセンター装置30に転送する(S242)。センター装置30へのファイル転送が完了すると、携帯端末20は、内部メモリから当該ファイルを削除する(S243)。センター装置30は、携帯端末20からファイルを受信すると携帯端末20に受信成功を通知し、当該受信したファイルに格納された車両情報を蓄積し、また、解析・加工を行う(S31)。このように、Wi−Fi通信などの無料通信回線が使用可能であれば、携帯端末20からセンター装置30に完全な車両情報が転送される。
Wi−Fi通信などの無料通信回線が現在使用不可(S241でNO)、かつ、キャリア通信などの有料通信回線が現在使用可能であれば(S244でYES)、携帯端末20は、現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達しているか否かを判定する(S247)。一般に、有料通信回線には、電気通信事業者と契約している通信プランに応じた月々の最大通信量が設定されている。有料通信回線の月間の累積通信量が最大通信量を超えると、通信速度が制限されて携帯端末20の通信性能は著しく低下する。そこで、携帯端末20は、通信プランに応じた月々の最大通信量を上限値とみなして、有料通信回線の累積通信量が上限値に達しているか否かを判定することができる。
あるいは、携帯端末20にインストールされているアプリごとに月々の通信最大量を設定できることがある。そのような場合には、携帯端末20は、車両情報通信用のアプリに設定されている月々の最大通信量を上限値とみなして、有料通信回線の累積通信量が上限値に達しているか否かを判定してもよい。
なお、有料通信回線の使用可否の判定には、物理的に有料通信回線が使用可能か否か以外に、ユーザーによる車両情報の通信に係る車内外の通信環境設定(図3を参照)を考慮してもよい。例えば、携帯端末20がキャリア通信網の圏内にあっても、ユーザーがキャリア通信による車両情報の転送を禁止している場合には、携帯端末20は、ユーザー設定を優先して有料通信回線は現在使用不可であると判定してもよい。
現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達していなければ(S247でNO)、携帯端末20は、内部メモリに一時保存したファイルを読み出し、無料通信回線を使用して当該ファイルをセンター装置30に転送し(S242)、その後、内部メモリから当該ファイルを削除する(S243)。このように、Wi−Fi通信などの無料通信回線が使用不可であり、キャリア通信などの有料通信回線を使用する場合であっても、累積通信量が上限値に達していなければ、携帯端末20からセンター装置30に完全な車両情報が転送される。
一方、現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値を超えていれば(S247でYES)、携帯端末20は、内部メモリに一時保存したファイルから車両情報の概略情報を抽出して、有料通信回線を使用して当該車両情報の概略情報をセンター装置30に転送する(S248)。センター装置30は、携帯端末20から車両情報の概略情報を受信すると携帯端末20に受信成功を通知し、当該受信した情報の解析などを行う(S31)。
例えば、上記のファイルCやファイルDなどのように車両故障に関する車両情報を含むファイルの場合、車両情報の概略情報として、故障発生の前後数秒間における車両状態を表す詳細ログ以外の故障発生日時や故障コード(ダイアグコード)などの情報を採用することができる。車両故障に関する車両情報の全体サイズは数百キロバイトであるのに対して、概略情報のサイズは十数バイトである。
このように、キャリア通信などの有料通信回線の累積通信量が上限値を超えている場合においてもなお有料通信回線を使用して車両情報を送る必要がある場合には、携帯端末20からセンター装置30に車両情報の概略情報が転送される。これにより、センター装置30に転送される情報量を大幅に縮小して携帯端末20の通信コストを削減することができる。
車両情報の概略情報をセンター装置30に転送する場合、または、キャリア通信などの有料通信回線が現在使用不可の場合(S244でNO)、携帯端末20は、車両情報を格納するファイルをセンター装置30に転送せずに内部メモリに保存し続ける。センター装置30に転送されなかったファイルは、携帯端末20が無線LANスポットあるいは自宅やオフィスなどの無線LANといった無料通信回線が使用可能な環境に移動したときに、無料通信回線を使用してセンター装置30に転送することができる。
そこで、無料通信回線および有料通信回線のいずれも圏外で現在使用できなければ、無料通信回線または有料通信回線が使用可能となるエリアまでナビゲートするようにしてもよい。すなわち、携帯端末20は、車載情報装置10に対して、無料通信回線または有料通信回線が使用可能なエリアまでのナビゲーションを要求する(S249)。車載情報装置10は、携帯端末20から当該要求を受けると、ユーザーI/F15に地図を表示して、無料通信回線または有料通信回線が使用可能なエリアまでのナビゲーションを行う(S19)。なお、携帯端末20が、無料通信回線または有料通信回線の使用可能エリアに関する情報を有している場合には、車載情報装置10は、携帯端末20から当該情報を取得して地図上に表示することができる。
上記の手順により、車両101の乗車者が車内に持ち込んだ携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなどの携帯端末20を、車載情報装置10からセンター装置30へ車両情報を送信する送信機として機能させることができる。また、有料通信回線の累積通信量が上限値を超えている場合には携帯端末20からセンター装置30に車両情報の概略情報を転送することで、車両情報の即時伝達性を確保しつつ車両情報の転送に係る通信コストを削減することができる。
以上のように、本発明における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
100 車両用情報通信システム
10 車載情報装置
11 情報収集部
12 CPU(制御部)
14A 通信インタフェース
14B 通信インタフェース
20 携帯端末
30 センター装置
41 PCM(車載機器)
42 TCM(車載機器)
43 BCM(車載機器)
44 DSC(車載機器)

Claims (5)

  1. 車載機器から車両情報を収集する情報収集部と、
    車内に持ち込まれた携帯端末が接続される通信インタフェースと、
    前記情報収集部によって収集された車両情報を前記通信インタフェースを介して前記携帯端末に転送する制御部とを有する車載情報装置を備え、
    前記携帯端末は、前記車載情報装置から車両情報が転送された場合において、無料通信回線が現在使用不可かつ有料通信回線が現在使用可能で現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達していなければ、有料通信回線を使用して該車両情報のすべてをセンター装置に転送し、前記累積通信量が前記上限値を超えていれば、該車両情報を自身に保存し、有料通信回線を使用して該車両情報の概略情報を前記センター装置に転送する
    ことを特徴とする車両用情報通信システム。
  2. 前記携帯端末は、無料通信回線が使用可能になったとき、無料通信回線を使用して自身に保存している車両情報をセンター装置に転送する、請求項1に記載の車両用情報通信システム。
  3. 前記携帯端末は、前記累積通信量が前記上限値を下回れば、有料通信回線を使用して自身に保存している車両情報をセンター装置に転送する、請求項1に記載の車両用情報通信システム。
  4. 前記携帯端末は、前記車載情報装置から車両情報が転送された場合において無料通信回線および有料通信回線がいずれも現在使用不可の場合、前記車載情報装置に対して、無料通信回線または有料通信回線が使用可能なエリアまでのナビゲーションを要求するものであり、
    前記車載情報装置は、前記携帯端末からの要求に応えて無料通信回線または有料通信回線が使用可能なエリアまでのナビゲーションを行う、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の車両用情報通信システム。
  5. 車内に持ち込まれて車載情報装置に接続される携帯端末にインストールされるアプリケーションプログラムであって、
    前記携帯端末が現在使用可能な通信回線を判定する手段、
    前記携帯端末における現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達しているか否かを判定する手段、
    前記車載情報装置から前記携帯端末に車両情報が転送された場合において、無料通信回線が現在使用不可かつ有料通信回線が現在使用可能で現時点の有料通信回線の累積通信量が上限値に達していなければ、有料通信回線を使用して該車両情報のすべてをセンター装置に転送する手段、および
    前記車載情報装置から前記携帯端末に車両情報が転送された場合において、無料通信回線が現在使用不可かつ有料通信回線が現在使用可能で前記累積通信量が前記上限値を超えていれば、該車両情報を前記携帯端末に保存し、有料通信回線を使用して該車両情報の概略情報を前記センター装置に転送する手段として、前記携帯端末を機能させる
    ことを特徴とするアプリケーションプログラム。
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