JP6350327B2 - 絶縁型dcdcコンバータ - Google Patents

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Description

トランスを備え、直流電圧の変換を実施する絶縁型DCDCコンバータにおいて、一次側スイッチにおいてゼロボルトスイッチングを実施するものに関する。
DCDCコンバータにおいて、スイッチング素子をオフ状態からオン状態にする際に、そのスイッチング素子の出力電圧が0Vに達する前にスイッチング素子に電流が流れることで、スイッチング損失が生じる。このスイッチング損失を低減する技術として、スイッチング素子の出力電圧が0Vに達した後にスイッチング素子をオフ状態からオン状態に切り替えるゼロボルトスイッチング(ZVC: Zero Voltage Switching)という技術が知られている。例えば、特許文献1に記載の構成では、トランスの漏れインダクタンスと補助スイッチを用いて、スイッチング素子の位相を調整し、ゼロボルトスイッチングを実現している。
国際公開第2008/020629号
上記構成では、補助スイッチを設けることで、回路構成や制御が複雑化することや、その補助スイッチの駆動に伴う電力損失が懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、絶縁型DCDCコンバータにおいて、簡易な回路構成で、好適にゼロボルトスイッチングを実現可能な手段を提供することを主たる目的とする。
本発明は、トランス(11)を備え、直流電圧の変換を実施する絶縁型DCDCコンバータ(10)において、半導体スイッチング素子であって、前記トランスの一次コイル(12)に接続され、開閉制御されることで前記DCDCコンバータの出力電流又は出力電圧を調整する一次側スイッチ(SW11,SW12)と、半導体スイッチング素子であって、前記トランスの二次コイル(13)に接続され、開閉制御されることで前記二次コイルから入力される電流の同期整流を行う二次側スイッチ(SW21,SW22)を備える同期整流回路(15)と、前記同期整流回路に接続され、前記DCDCコンバータの出力電流を平滑化する平滑リアクトル(L)と、を備え、前記一次側スイッチを開状態から閉状態にする際、前記同期整流回路を制御し、前記平滑リアクトルから流れる電流を反転させることで、開状態とされている前記一次側スイッチの出力容量から放電を実施する放電手段(33,33A,33B)を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、同期整流回路を制御することで、平滑リアクトルに流れる電流を反転させ、開状態とされている一次側スイッチの出力容量から放電を実施することが可能になる。出力容量から放電を実施した後に、一次側スイッチをオフ状態からオン状態にすることで、ゼロボルトスイッチングを実施することが可能である。これにより、同期整流方式による電力損失削減の効果を得るとともに、新たに補助スイッチを設けることなく、一次側スイッチのゼロボルトスイッチングを行うことが可能となる。つまり、簡易な回路構成で、ゼロボルトスイッチングを行うことが可能となる。
同期整流方式のプッシュプル方式絶縁型DCDCコンバータの回路図。 DCDCコンバータの動作を表す図。 DCDCコンバータの動作を表す図。 第1実施形態の制御部を表す機能ブロック図。 放電制御における動作を表すタイミングチャート。 スイッチ状態の変化を表すタイミングチャート。 放電制御の効果を表すタイミングチャート。 第2実施形態の制御部を表す機能ブロック図。 第3実施形態の制御部を表す機能ブロック図。
(第1実施形態)
図1に本実施形態におけるDCDCコンバータ10の電気的構成図を示す。DCDCコンバータ10は、直流電源20から入力される直流電圧を変換し、電気負荷21に対して電力を出力する。DCDCコンバータ10は、トランス11を備えるプッシュプル方式絶縁型DCDCコンバータである。さらに、DCDCコンバータ10は、同期整流回路15により同期整流を実施する。また、DCDCコンバータ10は、双方向プッシュプル方式の絶縁型DCDCコンバータとしても動作し、電気負荷21としての二次電池から直流電源20側に電力を供給することが可能である。
トランス11の一次コイル12のセンタタップCT1は、直流電源20の正極に接続されている。また、一次コイル12の両端子T11,T12には、一次側スイッチSW11,SW12のドレインがそれぞれ接続されている。一次側スイッチSW11,SW12のソースは、直流電源20の負極にそれぞれ接続されている。また、直流電源20には、平滑コンデンサ14が接続されている。
トランス11の二次コイル13のセンタタップCT2は、電気負荷21の+端子に接続されている。二次コイル13の両端子T21,T22には、二次側スイッチSW21,SW22のドレインがそれぞれ接続されている。二次側スイッチSW21,SW22のソースは、DCDCコンバータ10の出力電流を平滑化する平滑リアクトルLを介して電気負荷21の−端子に接続されている。二次側スイッチSW21,SW22は、センタタップ型の同期整流回路15を構成している。また、電気負荷21には、平滑コンデンサ16が接続されている。
一次側スイッチSW11,SW12及び二次側スイッチSW21,SW22は、n型MOS−FET(半導体スイッチング素子)であり、それぞれ還流ダイオードが設けられている。スイッチSW11,SW11の一方が「一次側第一スイッチ」であり、他方が「一次側第二スイッチ」である。また、スイッチSW21,SW22の一方が「二次側第一スイッチ」であり、他方が「二次側第二スイッチ」である。一次側スイッチSW11,SW12は、オンオフ制御(開閉制御)されることで、DCDCコンバータ10の出力電流を調整する。また、説明の簡略化のため、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22をまとめて指し示す場合、スイッチSWと記載する。
図2にプッシュプル方式の絶縁型DCDCコンバータ10の動作状態を示す。図2(a)に状態Aを、図2(b)に状態Bを、図2(c)に状態Cをそれぞれ示す。従来技術では、A→B→C→B→A→B→C→…という状態を繰り返すことで直流電源20から入力される電力の電圧を変換して電気負荷21に出力する。
図2(a)に示す状態Aでは、スイッチSW11,SW22がそれぞれオン状態、スイッチSW12,SW21がそれぞれオフ状態とされている。この場合、DCDCコンバータ10の一次側において、直流電源20の正極、センタタップCT1、一次コイル12の端子T11、スイッチSW11、直流電源20の負極の順に電流が流れる。
一次コイル12に流れる電流によって、二次コイル13に電流が誘導される。これにより、DCDCコンバータ10の二次側において、電気負荷21の−端子、平滑リアクトルL、スイッチSW22、二次コイル13の端子T22、センタタップCT2、電気負荷21の+端子という経路に電流が流れる。
図2(b)に示す状態Bでは、スイッチSW21,SW22がそれぞれオン状態、スイッチSW11,SW12がそれぞれオフ状態とされている。この場合、DCDCコンバータ10の一次側において電流は流れない。
DCDCコンバータ10の二次側において、状態Bとなる前の状態A,Cにおいて、平滑リアクトルLには電流が流れるため、平滑リアクトルLから電流が流れ続ける。平滑リアクトルLから流れる電流は、平滑リアクトルL、スイッチSW22、二次コイル13の端子T22、センタタップCT2という経路で流れるとともに、平滑リアクトルL、スイッチSW21、二次コイル13の端子T21、センタタップCT2という経路で流れる。ここで、一次コイル12に電流が流れないため、二次コイル13に流れる電流の総和は0となり、スイッチSW21に流れる電流の大きさとスイッチSW22に流れる電流の大きさとは等しい。
図2(c)に示す状態Cでは、スイッチSW12,SW21がオン状態、スイッチSW11,SW22がオフ状態とされている。この場合、DCDCコンバータ10の一次側において、直流電源20の正極、センタタップCT1、一次コイル12の端子T12、スイッチSW12、直流電源20の負極の順に電流が流れる。
一次コイル12に流れる電流によって、二次コイル13に電流が誘導される。これにより、DCDCコンバータ10の二次側において、電気負荷21の−端子、平滑リアクトルL、スイッチSW21、二次コイル13の端子T21、センタタップCT2、電気負荷21の+端子という経路に電流が流れる。
また、状態Bから状態Cへの移行時において、スイッチSW22を先にオフ状態とした後、所定のデッドタイムを設ける。その後、スイッチSW12をオン状態とする。状態Bから状態Aへの移行時においても同様に、スイッチSW21を先にオフ状態とした後、所定のデッドタイムを設け、その後、スイッチSW11をオン状態とする。スイッチSW12,SW21,SW22がともにオン状態とされる場合、又は、スイッチSW11,SW21,SW22がともにオン状態とされる場合、トランス11を介して直流電源20を短絡する経路が生じるため、デッドタイムを設ける構成としている。
ここで、従来技術では、スイッチSW11,SW12をターンオンする(オフ状態からオン状態とする)時点で、スイッチSW11,SW12の出力容量に電荷が充電され、ドレイン・ソース間に電圧が生じている。ドレイン・ソース間に電圧が生じている状態で、スイッチSW11,SW12をターンオンすると、スイッチング損失、いわゆるターンオン損失が生じる。
本実施形態の構成では、このターンオン損失を低減するために、スイッチSW11,SW12がオフ状態とされている状況下で、平滑リアクトルLに流れる電流を用い、スイッチSW11,SW12の出力容量の電荷を放電する。これにより、スイッチSW11,SW12をターンオンする時点において、ドレイン・ソース間の電圧を低減することができ、その結果、ターンオン損失を低減することができる。
以下、状態Bから状態Cへと移行する場合を前提として、説明を行う。図2(b)に示す状態Bにおいて、スイッチSW11,SW12のオフ状態、及び、二次側SW21,SW22のオン状態を継続する。状態Bにおいて、平滑リアクトルLには、平滑コンデンサ16により電流の流れる向きと逆方向に電圧が印加されている。このため、スイッチSW21,SW22のオン状態を継続すると、平滑リアクトルLに流れるリアクトル電流ILが減少していく。そして、リアクトル電流ILは反転し、図3(a)に示す状態Dのように状態Bとは逆向きに電流が流れる。
図3(a)に示す状態Dにおいて、スイッチSW22をオフ状態とする。スイッチSW22がオフ状態とされると、図3(b)に示す状態Eのように、DCDCコンバータ10の二次側において、リアクトル電流ILがスイッチSW21のみに流れるようになる。具体的には、センタタップCT2、二次コイル13の端子T21、スイッチSW21、平滑リアクトルLの−端子の順にリアクトル電流ILが逆流する。ここで、リアクトル電流ILの逆流とは、DCDCコンバータ10の通常動作時(状態A,B,C)におけるリアクトル電流ILと逆向きに電流が流れることを言う。
リアクトル電流ILが二次コイル13に逆流することで、一次コイル12に端子T12から端子T11の向きに流れるように電流が誘導される。DCDCコンバータ10の一次側において、直流電源20の負極、スイッチSW12の還流ダイオード、一次コイル12の端子T12、センタタップCT1、直流電源20の正極の順に誘導電流が流れる。この誘導電流によって、スイッチSW12の出力容量に充電されていた電荷が放電される。その後、スイッチSW12をオン状態とすることで、図2(c)に示す状態Cとなる。ここで、スイッチSW12をターンオンする際、出力容量の電荷が放電されているため、ドレイン・ソース間電圧Vsw12(スイッチSW12の出力電圧)が低減され、ターンオン損失を低減することが可能となる。
また、状態Bから状態Aへと移行する場合も同様に、スイッチSW21,SW22のオン状態を継続することで、状態Dへと移行させる。その後、スイッチSW21をオフ状態とすることで、リアクトル電流ILを用いて、スイッチSW11の出力容量に充電されている電荷を放電することができる。スイッチSW11をターンオンする際、出力容量の電荷が放電されているため、ドレイン・ソース間電圧Vsw11(スイッチSW11の出力電圧)が低減され、ターンオン損失を低減することが可能となる。
図4に本実施形態の制御部30の機能を表す機能ブロック図を示す。制御部30は、オフ信号生成部31と、同期整流部32と、放電制御部33とを備える。
オフ信号生成部31は、SW11,SW12のオフ信号を生成する。オフ信号生成部31は、出力電流としてのリアクトル電流ILが所定の目標値となるように、リアクトル電流ILの検出値及び目標値に基づいて、スイッチSW11,SW12のオン時間(デューティ)を調整する。つまり、オフ信号生成部31は、スイッチSW11,SW12のオン時間、及びオン時間に続くオフ時間を含むオフ信号を生成することで、出力電流制御を実施する。
同期整流部32は、SW11,SW12のオフ信号に基づいて、スイッチSW21,SW22のオン信号を生成する同期整流を実施する。同期整流部32は、スイッチSW11のオフ信号が入力された後、所定のデッドタイム経過後にスイッチSW21のオン信号を生成する。また、同期整流部32は、「スイッチSW12のオフ信号が入力された後」、所定のデッドタイム経過後にスイッチSW22のオン信号を生成する。同期整流部32による制御によって、ダイオード整流に比べてDCDCコンバータ10の二次側における損失を低減するとともに、トランス11を介して直流電源20が短絡し大電流が流れることを抑制できる。
放電制御部33(放電手段)は、平滑リアクトルLに流れる電流を検出する電流センサSA(電流検出手段)からリアクトル電流ILの検出値を取得する。ここで電流センサSAは、スイッチSW21,SW22から平滑リアクトルLに流れる方向の電流(逆流)を正として検出値を出力する。放電制御部33の電流比較部34は、リアクトル電流ILの検出値と、リアクトル電流ILの閾値Ithとを比較する。電流比較部34は、リアクトル電流ILが閾値Ithより大きい場合に、スイッチSW21,SW22にオフ信号を出力する。閾値Ithは、平滑リアクトルLに蓄えられた磁気エネルギーが、スイッチSW11,SW12の出力容量を過不足なく放電可能な値に設定されている。
また、スイッチSW21,SW22のオフ信号は、タイマー35に入力される。タイマー35は、スイッチSW21,SW22のオフ信号が入力されてから所定の放電時間Δtが経過した後に、スイッチSW11,SW12のオン信号を出力する。この放電時間Δtは、スイッチSW11,SW12の放電に要する時間、つまり、オフ状態とされているスイッチSW11,SW12のドレイン・ソース間電圧Vsw11,Vsw12が0になるまでに要する時間に設定されている。また、ドレイン・ソース間電圧Vsw11,Vsw12が0になるまでに要する時間を言い換えると、スイッチSW11,SW12の出力容量における放電が終了するまでに要する時間である。
制御部30から出力されるスイッチSWのオン信号及びオフ信号は、各スイッチSWを駆動する駆動回路(図示略)に入力される。オン信号が入力されたスイッチSWは、オン状態となるようゲートにハイレベルの駆動信号が入力され、ターンオンされる。また、オフ信号が入力されたスイッチSWは、オフ状態となるようゲートにローレベルの駆動信号が入力され、ターンオフされる。
図5に本実施形態の放電制御を表すタイミングチャートを示す。図5に示すタイミングチャートでは、リアクトル電流ILについて、スイッチSW21,SW22から平滑リアクトルLに向かって流れる電流(逆流)を負、平滑リアクトルLからスイッチSW21,SW22に向かって流れる電流を正として表している。
時刻T0において、スイッチSW11,SW12がオフ状態、スイッチSW21,SW22がオン状態とされている(図2(b)に示す状態B)。時刻T0の後、スイッチSWのオンオフ状態が維持され、リアクトル電流ILが減少していく。そして、時刻T1において、リアクトル電流ILが0となり、逆流が発生する(図3(a)に示す状態D)。
時刻T2において、リアクトル電流ILが閾値Ithに達すると、スイッチSW22のオフ指令が出力され、スイッチSW22がオフ状態とされる。スイッチSW21のみがオン状態とされることで、リアクトル電流ILがトランス11を介してスイッチSW12に流れ込む(図3(b)に示す状態E)。これにより、スイッチSW12のドレイン・ソース間電圧である電圧Vsw12が低下していく。また、平滑リアクトルLの放電に伴いリアクトル電流ILの大きさは減少していく。
時刻T2から放電時間Δtが経過した時刻T3において、時刻T2から放電時間Δtが経過したため、スイッチSW12がオン状態とされる。時刻T3において、電圧Vsw12は、約0Vとされているため、ターンオン損失が低減される。
図6に本実施形態のスイッチ制御を表すタイミングチャートを示す。
時刻TA1において、スイッチSW12がオフ状態とされる。スイッチSW12がオフ状態とされることで、一次コイル12に流れていた電流が停止される。一次コイル12の電流が停止されることで、直流電源20から入力される入力電圧Vinと逆向きに等しい電圧が生じていた端子T12−センタタップCT1間の電圧、及び、端子T11−センタタップCT1間の電圧が、それぞれ0となる。これにより、スイッチSW11のドレイン・ソース間電圧Vsw11が、2VinからVinとなり、スイッチSW12のドレイン・ソース間電圧Vsw12が、0からVinとなる。
時刻TA1からデッドタイム経過後である時刻TA2において、スイッチSW22がオン状態とされる。これによりリアクトル電流ILが減少していく。その後、時刻TA3において、リアクトル電流ILが閾値Ithに達するため、スイッチSW21がオフ状態にされる。スイッチSW21がオフ状態とされることで、リアクトル電流ILがトランス11を介してスイッチSW11に流れ込み、スイッチSW11の出力容量が放電される。これにより、電圧Vsw11が低下する。また、一次コイル12に電流が流れることで電圧が生じ、電圧Vsw12が上昇する。
時刻TA4において、電圧Vsw11が0Vに達し、スイッチSW11がターンオンされる。これにより、DCDCコンバータ10の一次側から二次側へ電力が伝達される。時刻TA4からスイッチSW11のオン時間が経過した時刻TA5において、スイッチSW11がターンオフされる。時刻TA4から時刻TA5がDCDCコンバータ10の電流制御におけるデューティに相当する。時刻TA5からデッドタイムが経過した時刻TA6において、スイッチSW21がターンオンされる。時刻TA6の後、時刻TA2〜TA4におけるスイッチSW11の放電制御と同様に、スイッチSW12について放電制御が実施される。
図7に本願の放電制御を実施した場合のシミュレーション結果を示す。図7に示すタイミングチャートでは、リアクトル電流ILについて、スイッチSW21,SW22から平滑リアクトルLに向かって流れる電流(逆流)を負、平滑リアクトルLからスイッチSW21,SW22に向かって流れる電流を正として表している。
図7(a)において、リアクトル電流ILを実線、電圧Vsw11を一点鎖線、電圧Vsw12を二点鎖線でそれぞれ表している。図7(b)として、図7(a)の領域Zを拡大した図を示す。スイッチSW22がオフ状態とされた後の放電時間Δt(500ns)において、スイッチSW11の出力容量が放電され、スイッチSW11がターンオンされる時点で電圧Vsw11が0となっており、ソフトスイッチングが実施されている。
以下、本実施形態の効果を述べる。
本実施形態の構成によれば、同期整流回路15を制御することで、平滑リアクトルLから二次コイル13に流れる電流を用いて、オフ状態とされているスイッチSW11,SW12の出力容量から放電を実施することが可能になる。出力容量から放電を実施した後に、スイッチSW11,SW12をターンオンすることで、ゼロボルトスイッチングを実施することが可能である。これにより、同期整流方式による電力損失削減の効果を得るとともに、補助スイッチなどを新たに設けることなく、一次側スイッチSW11,SW12のゼロボルトスイッチングを行うことが可能となる。つまり、簡易な構成で、ゼロボルトスイッチングを行うことが可能となる。
リアクトル電流ILを検出対象とし、制御に用いているため、リアクトル電流ILが過渡的に変化する場合であっても、ゼロボルトスイッチングを行うことが可能になる。
(第2実施形態)
図8に第2実施形態の制御部30Aの機能を表す機能ブロック図を示す。制御部30Aは、オフ信号生成部31と、同期整流部32と、放電制御部33Aとを備える。なお、図4に示す第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
放電制御部33Aには、スイッチSW11,SW12のドレイン・ソース間電圧Vsw11,Vsw12が入力される。電圧Vsw11,Vsw12は、分圧抵抗36(電圧検出手段)を介して電圧比較部37,38にそれぞれ入力される。
電圧比較部37は、電圧Vsw11と、閾値Vth(0Vより僅かに大きい値)とを比較し、電圧Vsw11が閾値Vthより小さい場合に、スイッチSW11オン信号を出力する。電圧比較部37は、電圧Vsw12と、閾値Vthとを比較し、電圧Vsw12が閾値Vthより小さい場合に、スイッチSW12オン信号を出力する。ここで、閾値Vthは、スイッチSW11,SW12において、ターンオン損失が十分に小さくなるような値に設定されている。
放電制御部33Aには、リアクトル電流ILを検出する電流センサSAから検出値が入力される。電流比較部41は、リアクトル電流ILの検出値と、リアクトル電流ILの閾値Ithとを比較する。電流比較部41は、リアクトル電流ILが閾値Ithより大きい場合に、スイッチSW21,SW22のオフ信号を出力する。
放電時間検出部39には、スイッチSW11,SW12のオン信号と、スイッチSW21,SW22のオフ信号が入力される。放電時間検出部39は、スイッチSW21がターンオフされてからスイッチSW11がターンオンされるまでの時間、及び、スイッチSW22がターンオフされてからスイッチSW12がターンオンされるまでの時間、即ち、放電時間Δtを検出する。
電流閾値生成部40には、放電時間検出部39により検出された放電時間Δtの検出値と、放電時間Δtの基準値とが入力される。電流閾値生成部40は、放電時間Δtの検出値と基準値との差に基づいて、閾値Ithを算出する。電流閾値生成部40により生成された閾値Ithは、電流比較部41に入力される。ここで、電流閾値生成部40による閾値Ithの算出は、放電時間Δtの検出値と基準値との差を入力値として比例・積分演算を行うことで算出される(PI制御)。なお、P制御、PID制御であってもよい。
二次側スイッチSW21,SW22の一方をオフ状態としてから、スイッチSW11,SW12をオン状態とするまでの時間を過剰に長く設定すると、二次側から一次側に過剰に電流が還流されることになり、損失が生じる。本実施形態では、一次側スイッチSW11,SW12の出力電圧Vsw11,Vsw12を検出し、一次側スイッチSW11,SW12の出力電圧Vsw11,Vsw12が電圧閾値(0V)となった場合に、一次側スイッチSW11,SW12をオン状態にする構成にした。このような構成にすることで、二次側から一次側に過剰に電流が還流される事による損失を低減することが可能になる。
本実施形態では、リアクトル電流ILによる放電時間Δtを入力値とし、閾値Ithを設定するフィードバック制御を行う。このため、素子特性の個体差などを原因としてリアクトル電流ILが変化した場合であっても、正確にゼロボルトスイッチングを行うことが可能になる。また、実施形態1と同様に、リアクトル電流ILを検出対象とし、制御に用いているため、リアクトル電流ILが過渡的に変化する場合であっても、ゼロボルトスイッチングを行うことが可能になる。
(第3実施形態)
図9に第3実施形態の制御部30Bの機能を表す機能ブロック図を示す。制御部30Aは、オフ信号生成部31と、同期整流部32と、放電制御部33Aとを備える。なお、図4に示す第1実施形態、又は、図8に示す第2実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図8に示す第2実施形態の構成と比較して、図9に示す第3実施形態の構成では、電流センサSA及び電流比較部41を省略している。
放電制御部33Bの放電開始指令部42には、放電時間検出部39から放電時間Δtの検出値が入力されるとともに、放電時間Δtの基準値が入力される。放電時間Δtの前回値と、放電時間Δtの基準値との偏差に基づいて、スイッチSW21,SW22のオフ指令信号を出力する。つまり、放電開始指令部42は、リアクトル電流ILによる放電時間Δtを入力値とし、リアクトル電流ILを反転する反転時間を設定するフィードバック制御を行う。
また、第3実施形態におけるオフ信号生成部31は、DCDCコンバータ10の出力電圧の検出値が所定の目標値となるように、スイッチSW11,SW12のデューティを設定し、スイッチSW11,SW12のオフ指令信号を出力する。つまり、オフ信号生成部31は、出力電圧制御を実施する。
本実施形態の構成では、電圧センサに比べて体格の大きな電流センサを用いることなく、本願におけるゼロボルトスイッチングを実施することが可能となる。さらに、リアクトル電流ILによる放電時間Δtを入力値とし、リアクトル電流ILを反転する反転時間を設定するフィードバック制御を行う。このため、素子特性の個体差などを原因としてリアクトル電流ILの大きさが変化した場合であっても、リアクトル電流ILの反転量を調整でき、ゼロボルトスイッチングを精度よく行うことが可能になる。
また、第2実施形態と同様に、二次側スイッチSW21,SW22の一方をオフ状態としてから、一次側スイッチSW11,SW12をオン状態とするまでの時間を過剰に長く設定すると、二次側から一次側に過剰に電流が還流されることになり、損失が生じる。本実施形態では、電圧Vsw11,Vsw12を検出し、電圧Vsw11,Vsw12が電圧閾値(0V)となった場合に、一次側スイッチSW11,SW12をオン状態にする構成にした。このような構成にすることで、二次側から一次側に過剰に電流が還流される事による損失を低減することが可能になる。
(他の実施形態)
・上記実施形態では、プッシュプル方式の絶縁型DCDCコンバータに対して放電制御を適用するものであったが、これを変更し、ブースト型、バックブースト型、バック型の絶縁型DCDCコンバータに対して放電制御を適用してもよい。
・第1,第2実施形態では、DCDCコンバータ10の出力電流制御を実施したが、出力電圧制御を実施してもよい。
・平滑リアクトルLを、スイッチSW21,SW22のソースと、電気負荷21の−端子との間に設ける構成としたが、これを変更し、センタタップCT2と、電気負荷21の+端子との間に設ける構成としてもよい。
・スイッチSW(半導体スイッチング素子)としてn型MOS−FETを用いたが、これを変更し、p型MOS−FETを用いてもよい。また、還流ダイオードを並列に接続したIGBTを用いてもよい。
10…DCDCコンバータ、11…トランス、12…一次コイル、13…二次コイル、15…同期整流回路、33…放電制御部、L…平滑リアクトル、SW11,SW12…一次側スイッチ、SW21,SW22…二次側スイッチ。

Claims (6)

  1. トランス(11)を備え、直流電圧の変換を実施する絶縁型DCDCコンバータ(10)において、
    半導体スイッチング素子であって、前記トランスの一次コイル(12)に接続され、開閉制御されることで前記DCDCコンバータの出力電流又は出力電圧を調整する一次側スイッチ(SW11,SW12)と、
    半導体スイッチング素子であって、前記トランスの二次コイル(13)に接続され、開閉制御されることで前記二次コイルから入力される電流の同期整流を行う二次側スイッチ(SW21,SW22)を備える同期整流回路(15)と、
    前記同期整流回路に接続され、前記DCDCコンバータの出力電流を平滑化する平滑リアクトル(L)と、を備え、
    前記DCDCコンバータは、前記一次側スイッチとして、一次側第一スイッチ(SW11)及び一次側第二スイッチ(SW12)を備えるプッシュプル方式絶縁型DCDCコンバータであり、
    前記一次側スイッチを開状態から閉状態にする際、前記同期整流回路を制御し、前記平滑リアクトルから流れる電流を反転させることで、開状態とされている前記一次側スイッチの出力容量から放電を実施する放電手段(33,33A,33B)を備え
    前記放電手段は、前記一次側第一スイッチを閉状態から開状態にした後、前記一次側第二スイッチを開状態から閉状態にする間において、前記平滑リアクトルから前記二次コイルに対して電流が流れるように前記二次側スイッチの両方を閉状態とした後、前記二次側スイッチの一方を開状態とすることで、前記一次側第二スイッチの出力容量から放電を実施することを特徴とするDCDCコンバータ。
  2. 前記一次側スイッチの出力電圧を検出する電圧検出手段(36)を備え、
    前記放電手段(33B)は、
    前記二次側スイッチの両方を閉状態とした時点から、所定の反転時間が経過した後に、前記二次側スイッチの一方を開状態とし、
    前記電圧検出手段による前記一次側第二スイッチの出力電圧の検出値が所定の電圧閾値となった場合に、前記一次側第二スイッチを閉状態とすることを特徴とする請求項に記載のDCDCコンバータ。
  3. 前記放電手段は、前記二次側スイッチの一方を開状態としてから前記一次側第二スイッチを閉状態にするまでの時間に基づいて、前記反転時間を設定することを特徴とする請求項に記載のDCDCコンバータ。
  4. 前記平滑リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流検出手段(SA)を備え、
    前記放電手段(33,33A)は、前記二次側スイッチの両方を閉状態とした後、前記電流検出手段による前記リアクトル電流の検出値が所定の電流閾値となった場合に、前記二次側スイッチの一方を開状態とすることを特徴とする請求項に記載のDCDCコンバータ。
  5. 前記一次側スイッチの出力電圧を検出する電圧検出手段(36)を備え、
    前記放電手段(33A)は、前記電圧検出手段による前記一次側第二スイッチの出力電圧の検出値が所定の電圧閾値となった場合に、前記一次側第二スイッチを閉状態にすることを特徴とする請求項に記載のDCDCコンバータ。
  6. 前記放電手段(33A)は、前記二次側スイッチの一方を開状態としてから前記一次側第二スイッチを閉状態にするまでの時間に基づいて、前記電流閾値を設定することを特徴とする請求項に記載のDCDCコンバータ。
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