JP6348871B2 - 可変機器システム - Google Patents
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- H05B47/19—Controlling the light source by remote control via wireless transmission
Description
操作者は、ムービングライトが目標の位置に回転移動したと認識すると、リモコン装置の筐体の傾きを水平に戻すか、または操作ボタンの押下を止める。これによりリモコン装置は、指示信号の送信を停止し、このムービングライトは回転移動を停止する。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本実施形態では、モーションセンサが搭載された操作端末、例えばスマートフォンなどを用いて、操作画面に少数のボタンだけを配置してムービングライトを操作できるようにした。
図1に示すように、可変機器システム100は、ムービングライト20と、これを遠隔制御するためのリモコン装置30とを含んで構成される。ムービングライト20は、左右回転部21と、この左右回転部21の下側に固定されたアーム22と、このアーム22によって保持されるフード23とを含んで構成される。またリモコン装置30は、例えばスマートフォンであり、筐体31の上面にタッチパネル32を備えている。
フード23は、アーム22によって保持されると共に、アーム22に取り付けられたチルトモータ16によって上下方向に回転可能に構成される。チルトモータ16の回転により、照明器具120の照明方向を上下にチルト(Tilt)することができる。
フード23は、内部に照明器具120を格納すると共に、フォーカスモータ17と不図示のレンズによって照明器具120の焦点距離を調整可能に構成される。
同様に操作者による筐体31のx軸方向の移動操作により、パンモータ15が正回転し、ムービングライト20は停止位置を制御の原点として右方向に移動する。筐体31のx軸逆方向の移動操作により、パンモータ15が逆回転し、ムービングライト20は停止位置を制御の原点として左方向に移動する。これにより、照明方向がパン(Pan)する。
操作者による筐体31のz軸方向の移動操作により、フォーカスモータ17が正回転し、ムービングライト20の焦点距離は、その停止位置を制御の原点として遠隔方向に移動する。筐体31のz軸逆方向の移動操作により、フォーカスモータ17が逆回転し、ムービングライト20の焦点距離は、その停止位置を制御の原点として近接方向に移動する。これにより、ムービングライト20の焦点距離(Zoom)が移動する。
すなわち、筐体31(リモコン装置30)の移動操作により、その移動方向に対応するモータが所定量だけ回転し、ムービングライト20の照明方向は、所定移動量だけパン(Pan)、チルト(Tilt)するか、または焦点距離(Zoom)が所定移動量だけ移動する。
リモコン装置30は、タッチパネル32と、モーションセンサ36と、スピーカ37と、双方向無線通信部35と、これらを統轄制御する制御部34とを備えている。
制御部34(制御手段の一例)は、このリモコン装置30の各部を統轄制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)が制御プロクラムを実行することにより具現化される。
タッチパネル32は、例えば液晶パネル上に位置入力装置が積層されて構成され、画面上の表示を押すことで操作入力可能な電子部品である。
モーションセンサ36(検出手段の一例)は、例えば加速度センサやジャイロセンサ(角加速度センサ)などであり、筐体31の位置や筐体31の移動を検出する部品である。なお、加速度センサやジャイロセンサは動作中に所定の電力を消費するため、例えば操作画面に遷移したときなど限って動作させることが望ましい。
スピーカ37は、音声信号を音声に変換する部品である。
双方向無線通信部35は、無線通信路を介してムービングライト20との間で制御信号などを送受信する。
モータ制御部13は、この受信信号Mbに基づいて、モータ15〜17のうちいずれかの回転速度を制御する指示信号S1〜S3を生成する。以下、指示信号S1〜S3を特に区別しないときには、単に指示信号Sと記載する。モータ制御部13がモータ駆動回路14に出力する指示信号Sは、モータの回転方向の指示を含んでいる。例えば、指示信号Sがマイナスになったならば、モータの回転方向が逆転する。
モータ駆動回路14−2は、指示信号S2に応じた回転速度でチルトモータ16を駆動する。チルトモータ16は、照明器具120の照明方向を上下に調整する。
モータ駆動回路14−3は、指示信号S3に応じた回転速度でフォーカスモータ17を駆動する。フォーカスモータ17は、照明器具120の焦点距離を前後に調整する。
図3(a)は、機器選択画面を示す図である。リモコン装置30の筐体31の正面にはタッチパネル32が設けられている。このときタッチパネル32には、機器ボタン331と、操作ボタン332と、機器リスト333と、機器リスト333のスクロールバー333Sとが表示される。このとき、モーションセンサ36(図2参照)は無効化されている。
機器リスト333は、操作対象となる機器を選択可能に表示するリストである。スクロールバー333Sは、機器リスト333の全体に対する画面表示領域を示す。操作者が機器リスト333をドラッグまたはスワイプすることにより、この機器リスト333がスクロールし、この機器リスト333のスクロールに伴い、スクロールバー333Sの位置が画面の上下に移動する。
機器ボタン331は、画面下側の左半分に配置されたボタンである。操作者が機器ボタン331をタップすることにより、この機器選択画面に遷移する。
操作ボタン332は、画面下側の右半分に配置されたボタンである。操作者が操作ボタン332をタップすることにより、後記する図3(b)に示す選択確認画面を介して操作画面に遷移する。
このときタッチパネル32には、「照明01の点灯を確認」の文言の直下にYesボタン334とNoボタン335とが表示され、更に機器ボタン331と操作ボタン332とが表示される。このとき、モーションセンサ36(図2参照)は無効化されている。
操作者は、照明01の点灯を確認したならばYesボタン334をタップし、点灯を確認しなかったならばNoボタン335をタップする。Yesボタン334のタップによりリモコン装置30は、後記する図4(a)の操作画面に遷移する。Noボタン335のタップによりリモコン装置30は、図3(a)の機器選択画面に戻る。
図4(a)は、操作画面を示す図である。
このときタッチパネル32には、「照明01調整ボタン」と記載された調整ボタン336(操作子の一例)が表示され、更に機器ボタン331と操作ボタン332とが表示される。このとき、モーションセンサ36(図2参照)は有効化されている。
操作者は、調整ボタン336を長押ししながら筐体31を上下左右または前後に移動させ、調整ボタン336から指を離すことにより、この照明01を制御する制御信号をリモコン装置30に送信させて、この照明01をパン・チルトまたはズームさせる。
更に操作者は、照明01の調整が終了したならば、機器ボタン331をタップする。リモコン装置30は、機器ボタン331のタップにより、後記する操作終了画面を介して機器選択画面に遷移する。
このときタッチパネル32には、「照明01の操作を終了してロックしますか」の文言の直下にYesボタン337とNoボタン338とが表示され、更に機器ボタン331と操作ボタン332とが表示される。このとき、モーションセンサ36(図2参照)は無効化されている。
操作者は、照明01の操作を終了してロックするならばYesボタン337をタップし、照明01の操作を終了しないならばNoボタン338をタップする。Yesボタン337のタップによりリモコン装置30は、図3(a)の機器選択画面に遷移する。Noボタン338のタップによりリモコン装置30は、図4(a)の操作画面に戻る。
図5(a)は、リモコン装置30のタッチパネル32(操作面)を上に向けた状態での操作方法を示す図である。
操作者が調整ボタン336を長押ししながらリモコン装置30の筐体31を上下いずれかに移動し、調整ボタン336から指を離したとき、このリモコン装置30は、y軸方向の移動として検知し、ムービングライト20に対して10度のチルトを指示する。
操作者が調整ボタン336を長押ししながらリモコン装置30を左右いずれかに移動し、調整ボタン336から指を離したとき、このリモコン装置30は、x軸方向の移動として検知し、ムービングライト20に対して10度のパンを指示する。
操作者が調整ボタン336を長押ししながらリモコン装置30を前後いずれかに移動し、調整ボタン336から指を離したとき、このリモコン装置30は、z軸方向の移動として検知し、ムービングライト20に対して所定量のズームを指示する。
本実施形態のリモコン装置30は、モーションセンサ36の検出値と組み合わせて調整ボタン336を操作することで、複数の操作項目を制御可能である。
操作者は、リモコン装置30のタッチパネル32が右に向いた状態でも、タッチパネル32が上に向いた状態と同様にパン・チルト・ズームを操作可能である。リモコン装置30は、モーションセンサ36にて筐体31の傾きを認識し、その状態で筐体31が左右の水平方向または上下の垂直方向に移動したことを認識する。操作者は、リモコン装置30の姿勢によらず、水平移動と垂直移動とを操作可能である。
操作者は更に、リモコン装置30のタッチパネル32が斜めに傾いた状態でも、右方向に向いた状態と同様にパン・チルト・ズームを操作可能である。これは、制御部34がモーションセンサ36から重力加速度ベクトルと加速度ベクトルを取り出して演算しているためである。
なお、操作者がリモコン装置30を上下左右前後に素早く移動しても、またはゆっくりと移動しても、ムービングライト20の移動速度は所定値とする。ムービングライト20は、パン・チルトの回転限度角またはズームの限度範囲に達した場合、その反対の移動方向のみ受け付ける。
図6(a)は、粗調整の操作を示すフローチャートである。
操作者がムービングライト20のパン・チルト・ズームの粗調整を調整ボタン336だけで行うためには、以下のようにする。ここでは、操作者が、ムービングライト20の照明方向を右方向に10度だけ回転移動させるパン動作を例に説明する。
先ず操作者は、リモコン装置30の調整ボタン336を押下し(ステップS10)、この調整ボタン336を長押ししながら、リモコン装置30を右方向に移動し(ステップS11)、調整ボタン336から指を離す(ステップS12)。
なお、ステップS11にて操作者は、調整ボタン336を長押ししながら、リモコン装置30を上下左右前後いずれの方向に移動してもよい。これにより操作者は、ムービングライト20に対して、この移動方向に対応する回転移動を指示することができる。
操作者がムービングライト20のパン・チルト・ズームの微調整を調整ボタン336だけで行うためには、以下のようにする。ここでは、操作者が、ムービングライト20の照明方向を右方向に1度だけ回転移動させるパン動作を例に説明する。
先ず操作者は、リモコン装置30の調整ボタン336を押下し(ステップS20)、この調整ボタン336を長押ししながら、リモコン装置30を右方向に移動し(ステップS21)、リモコン装置30を操作原点に戻し(ステップS22)、調整ボタン336から指を離す(ステップS23)。ここで操作原点とは、ステップS20にて操作者がリモコン装置30の調整ボタン336を押下した際の位置のことをいう。これにより操作者は、単一の調整ボタン336により粗調整と微調整とを行うことができる。
なお、ステップS21にて操作者は、調整ボタン336を長押ししながら、リモコン装置30を上下左右前後いずれの方向に移動してもよい。これにより操作者は、ムービングライト20に対して、この移動方向に対応する回転移動を指示することができる。
空間41U,41R,41D,41Lは、操作の原点から距離L1(第1所定値)以上離れた空間を示している。空間40は、操作の原点の近傍かつ距離L2(第2所定値)以内である空間を示している。
粗調整モーション50は、ムービングライト20を右側にパンして粗調整するときのモーションである。操作者は、リモコン装置30の調整ボタン336を押下して長押ししながらリモコン装置30を空間41Rまで移動したのち、調整ボタン336から指を離す。これによりリモコン装置30は、ムービングライト20に対して照明方向を10度(第1の所定移動量)だけ移動させる制御信号を生成して送信する。
なお、ここではz=0の断面を示したが、x=0の断面とy=0の断面も同様である。チルトの空間とズームの空間は、角度閾値±45度で区切られ、この角度閾値±45度を中心とする不感帯が設けられる。またパンの空間とズームの空間も、角度閾値±45度で区切られ、この角度閾値±45度を中心とする不感帯が設けられる。
リモコン装置30の制御部34は、タッチパネル32に操作画面(図4(a)参照)が表示されているとき、図8に示す調整処理を開始する。
制御部34は、操作者により調整ボタン336が押下されると(ステップS30→Yes)、そのときの筐体31の位置を操作原点として認識する(ステップS31)。制御部34は、モーションセンサ36により筐体31の移動量を検出する(ステップS32)。調整ボタン336が長押しされているとき、筐体31の移動量を繰り返し検出する(ステップS33→No)。
制御部34は、調整ボタン336の押下が終了したならば(ステップS33→Yes)、調整ボタン336が長押しされていたときの移動履歴を判断する(ステップS34)。制御部34は、操作原点と、調整ボタン336が長押しされている間にモーションセンサ36によって検出された相対位置および距離の履歴に基づいて制御信号を生成する。
ステップS34にて制御部34は、移動履歴が粗調整モーションに該当したならば、移動方向に応じた動作の粗調整信号を生成し(ステップS35)、移動履歴が微調整モーションに該当したならば、移動方向に応じた動作の微調整信号を生成し(ステップS36)、図8の処理を終了する。制御部34は、不感帯への移動などであったならば、図8の処理を終了する。
また本実施形態では、調整ボタン336から指を離したときに、この調整ボタン336を長押ししている間の移動履歴が、どのモーションに該当するかを判断しているので、調整ボタン無しにモーションを判断することに比べて誤動作のない正確な調整が可能である。また調整ボタン336から指を離したときに制御信号を生成しているので、どのタイミングで調整が行われるのかが明確であり、かつ誤動作のおそれがない。
変形例のリモコン装置30は、タッチパネル32の最上部に「照明01」と表示され、その下に粗調整ボタン336aと微調整ボタン336bが表示され、更に機器ボタン331と操作ボタン332とが表示される。
操作者は、粗調整ボタン336aを長押ししながら筐体31を上下左右または前後に移動させ、粗調整ボタン336aから指を離すことにより、この照明01の位置の粗調整を行う。
更に操作者は、微調整ボタン336bを長押ししながら筐体31を上下左右または前後に移動させ、微調整ボタン336bから指を離すことにより、この照明01の位置の微調整を行う。
図10(a)は、変形例のリモコン装置30の粗調整の操作を示すフローチャートである。
操作者がムービングライト20のパン・チルト・ズームの粗調整を粗調整ボタン336aで行うためには、以下のようにする。ここでは、操作者が、ムービングライト20の照明方向を右方向に10度だけ回転移動させるパン動作を例に説明する。
先ず操作者は、リモコン装置30の粗調整ボタン336aを押下し(ステップS40)、この粗調整ボタン336aを長押ししながら、リモコン装置30を右水平方向に移動し(ステップS41)、粗調整ボタン336aから指を離す(ステップS42)。
なお、ステップS41にて操作者は、粗調整ボタン336aを長押ししながら、リモコン装置30を上下左右前後いずれの方向に移動してもよい。
操作者がムービングライト20のパン・チルト・ズームの微調整を微調整ボタン336bで行うためには、以下のようにする。ここでは、操作者が、ムービングライト20の照明方向を右方向に1度だけ回転移動させるパン動作を例に説明する。
先ず操作者は、リモコン装置30の微調整ボタン336bを押下し(ステップS50)、この微調整ボタン336bを長押ししながら、リモコン装置30を右水平方向に移動し(ステップS51)、微調整ボタン336bから指を離す(ステップS52)。
なお、ステップS51にて操作者は、微調整ボタン336bを長押ししながら、リモコン装置30を上下左右前後いずれの方向に移動してもよい。これにより操作者は、ムービングライト20に対して、この移動方向に対応する回転移動およびズーム移動を指示することができる。
変形例のリモコン装置30では、粗調整ボタン336aと微調整ボタン336bを設けているので、粗調整と微調整とが可能であることを操作者に伝えることができる。更に粗調整と微調整とを同一のモーションとしているので、操作方法の習得が容易である。
変形例のリモコン装置30は、タッチパネル32に操作画面(図9参照)が表示されているとき、図11に示す調整処理を開始する。
リモコン装置30の制御部34は、いずれかのボタンが押下されるまで待ち(ステップS60→No)、粗調整ボタン336aが押下されると(ステップS60→粗調整)、ステップS61〜S65で示した粗調整処理に進み、微調整ボタン336bが押下されると(ステップS60→微調整)、ステップS70〜S74で示した微調整処理に進む。
制御部34は、粗調整ボタン336aが押下されたときの筐体31の位置を操作原点として認識する(ステップS61)。制御部34は、モーションセンサ36により筐体31の移動量を検出し(ステップS62)、これを粗調整ボタン336aが長押しされているときに繰り返す(ステップS63→No)。
制御部34は、粗調整ボタン336aの押下が終了したならば(ステップS63→Yes)、粗調整ボタン336aが長押しされていたときの移動履歴を判断する(ステップS64)。
ステップS64にて制御部34は、移動履歴が粗調整モーションに該当したならば、移動方向に応じた動作の粗調整信号を生成して(ステップS65)図11の処理を終了し、不感帯への移動などであったならば、図11の処理を終了する。
移動履歴が粗調整モーションに該当する場合とは、相対位置と操作原点との距離が距離L1より大きくなった後に、粗調整ボタン336aの押下が終了したときである。このとき制御部34は、ムービングライト20に対して照明器具120を10度だけ回転移動させるムービング信号を生成する。制御部34は更に、この移動距離が距離L1に達する毎に、ムービングライト20に対して照明器具120を10度だけ回転移動させるムービング信号を生成する。
制御部34は、微調整ボタン336bが押下されたときの筐体31の位置を操作原点として認識する(ステップS70)。制御部34は、モーションセンサ36により筐体31の移動量を検出し(ステップS71)、これを微調整ボタン336bが長押しされているときに繰り返す(ステップS72→No)。
制御部34は、微調整ボタン336bの押下が終了したならば(ステップS72→Yes)、微調整ボタン336bが長押しされていたときの移動履歴を判断する(ステップS73)。
ステップS73にて制御部34は、移動履歴が微調整モーションに該当したならば、移動方向に応じた動作の微調整信号を生成して(ステップS74)図11の処理を終了し、不感帯への移動等であったならば、図11の処理を終了する。
移動履歴が微調整モーションに該当する場合とは、粗調整モーションと同様に相対位置と操作原点との距離が距離L1より大きくなった後に、微調整ボタン336bの押下が終了したときである。このとき制御部34は、ムービングライト20に対して照明器具120を1度だけ回転移動させるムービング信号を生成する。
図12は、複数のムービングライト20の中から所望の一台が選択された場合の可変機器システム100の操作の一例のシーケンス図である。
ここでは、機器選択画面(図3(a)参照)にて選択されたムービングライト20−1は、操作者が目視可能な場所に位置しており、当初は消灯状態である。操作者は、リモコン装置30を用いて、このムービングライト20−1を操作する。なお、各図においてムービングライト20−1のことを、「ムービングライト#1」と記載する場合がある。またムービングライト20−1は、リモコン装置30の画面上では「照明01」と記載される。
先ず操作者は、リモコン装置30に機器選択画面(図3(a)参照)を表示させて、照明01をタップして選択する。これによりリモコン装置30は、ムービングライト#1(20−1)に対して要求信号を送信し(シーケンスQ10)、更に選択確認画面(図3(b)参照)を表示する。
操作者は、選択した照明01の点灯を確認すると、選択確認画面の文言「照明01の点灯を確認」に従いYesボタン334をタップする(シーケンスQ13)。これによりリモコン装置30は、ムービングライト#1(20−1)に対してロック解除信号を送信し(シーケンスQ14)、更に操作画面(図9参照)を表示する。
操作者は、操作画面(図9参照)にて、微調整ボタン336bを長押しして筐体31を下へ移動する(シーケンスQ17)。これによりリモコン装置30は、ムービングライト#1(20−1)に対して、チルト下1度のムービング信号を送信する(シーケンスQ18)。
ムービングライト20−1は、このムービング信号を受信すると、下方向へ角度1度のチルトを実行し(シーケンスQ19)、このチルトが完了したとき、リモコン装置30に対してOK信号を送信する(シーケンスQ20)。これによりリモコン装置30は、確認音を発する。
ムービングライト20−1は、このロック信号を受信すると、自身をロックし(シーケンスQ24)、リモコン装置30に対してOK信号を送信する(シーケンスQ25)。これによりムービングライト20−1は、以降のムービング信号を受け付けなくなる。
ここでは、ムービングライト20−2は、操作者が目視できない隣室などに位置しており、当初は消灯状態である。操作者は、リモコン装置30を用いて、このムービングライト20−2を操作する。なお、各図においてムービングライト20−2のことを、「ムービングライト#2」と記載する場合がある。またムービングライト20−2は、リモコン装置30の画面上では「照明02」と記載される。
先ず操作者は、リモコン装置30に機器選択画面(図3(a)参照)を表示させて、照明02をタップして選択する。これによりリモコン装置30は、ムービングライト#2(20−2)に対して要求信号を送信し(シーケンスQ30)、更に選択確認画面(図3(b)参照)を表示する。このとき選択確認画面には、「照明02の点灯を確認」と示される。
操作者は、選択した照明02の点灯を確認できなかったので、選択確認画面の文言「照明02の点灯を確認」に従い、Noボタン335をタップする(シーケンスQ33)。これによりリモコン装置30は、ムービングライト#2(20−2)に対してロック信号を送信し(シーケンスQ34)、更に機器選択画面(図3(a)参照)に戻る。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(h)のようなものがある。
(a) 制御対象機器が備えるモータは特に限定されず、任意の種類であってよく、更にその台数も限定されない。
(b) 制御対象機器は複数台に限定されず、1台であってもよい。
(c) 本発明のリモコン装置30の移動モーションは、平行移動に限定されず、回転移動であってもよい。例えばリモコン装置30は、調整ボタン336が押下されたときの筐体31の回転角度を初期角度として認識し、この初期角度からの回転履歴をジャイロセンサにより検知し、この回転履歴に基づいてパン・チルト・ズームのムービング信号を生成するとよい。更に移動モーションは、筐体31の回転モーション、筐体31の方向と回転モーションとの組み合わせ、または、筐体31の回転モーションと平行移動モーションの組み合わせであってもよい。
(d) リモコン装置30は、スマートフォンに限定されず、専用のリモコン装置であってもよい。またタッチパネル32も必須ではなく、単なる機械スイッチであってもよい。
(e) リモコン装置30と制御対象機器との間の信号は、許可信号やロック信号やロック解除信号やOK信号などは必須ではない。リモコン装置30と制御対象機器とは双方向通信に限定されず、例えば赤外線通信や可視光通信のような片方向通信でムービング信号を送信してもよい。
(f) 制御部34がモーションセンサ36を有効化するタイミングは、操作画面に遷移したときに限られず、調整ボタンを押下したタイミングでもよい。これによりモーションセンサ36による消費電力を更に削減できる。
(g) 調整ボタンの操作は長押しに限定されない。例えば、タップにより操作原点を認識し、筐体の移動を検知したのち、ダブルタップにより操作原点からの移動履歴を判断して制御信号を生成してもよい。
(h) リモコン装置30は、筐体31が上下方向、左右方向または前後方向に移動した場合、制御対象機器に対して部位を予め決められた方向に所定移動量だけ移動させる制御信号を生成すればよく、限定されない。
12 双方向無線通信部
13 モータ制御部
14 モータ駆動回路
15〜17 モータ
20 ムービングライト (機器の一例)
21 左右回転部
22 アーム
23 フード
30 リモコン装置
31 筐体
32 タッチパネル
333 機器リスト
336 調整ボタン (操作子の一例)
336a 粗調整ボタン (操作子の一例)
336b 微調整ボタン (操作子の一例)
34 制御部 (制御手段の一例)
35 双方向無線通信部 (送信手段の一例)
36 モーションセンサ (検出手段の一例)
37 スピーカ
42UR,42UL,42DR,42DL 不感帯
50 粗調整モーション
51 微調整モーション
100 可変機器システム
120 照明器具 (部位の一例)
Claims (7)
- 部位を制御可能な機器と、当該部位の制御を指示する制御信号を送信するリモコン装置とを含む可変機器システムであって、
前記リモコン装置は、当該リモコン装置の筐体の移動を検出する検出手段と、
操作者により操作される操作子と、
前記操作子が操作されたときの前記筐体の位置を操作原点として認識し、当該操作原点からの移動履歴に基づいて前記制御信号を生成する制御手段と、
前記制御信号を前記機器に送信する送信手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記操作原点と前記操作子が操作されている間に前記検出手段によって検出された前記筐体の相対位置と前記操作原点との距離に基づいて前記制御信号を生成し、
前記距離が第1所定値より大きくなったのちに前記操作子の操作が終了した場合、前記機器に対して前記部位を所定移動量だけ移動させる前記制御信号を生成し、
前記距離が前記第1所定値より大きくなった状態で、前記操作子の操作が終了した場合、前記機器に対して前記部位を第1の所定移動量だけ移動させる前記制御信号を生成し、
前記距離が前記第1所定値より大きくなった後から所定時間の間に前記距離が前記第1所定値よりも小さい第2所定値よりも小さくなったのちに前記操作子の操作が終了した場合、前記機器に対して前記部位を第2の所定移動量だけ移動させる前記制御信号を生成する、
ことを特徴とする可変機器システム。 - 前記第2の所定移動量は、前記第1の所定移動量よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の可変機器システム。 - 前記制御手段は、
前記筐体が左右方向に移動した場合、前記機器に対して前記部位を所定移動量だけパンさせる前記制御信号を生成し、
前記筐体が上下方向に移動した場合、前記機器に対して前記部位を所定移動量だけチルトさせる前記制御信号を生成し、
前記筐体が前後方向に移動した場合、前記機器に対して前記部位を所定移動量だけズームさせる前記制御信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可変機器システム。 - 前記部位を制御可能な前記機器は、当該部位の停止位置を制御の原点として可動する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の可変機器システム。 - 前記制御手段は、
移動方向ベクトルと重力方向ベクトルの角度閾値に基づいて、前記筐体の移動方向が上下と左右のいずれであるかを判断するか、
前記角度閾値に基づいて上下と前後のいずれであるかを判断するか、
または前記角度閾値に基づいて左右と前後のいずれであるかを判断する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の可変機器システム。 - 前記角度閾値は、判断対象の方向に対して±45度である、
ことを特徴とする請求項5に記載の可変機器システム。 - 前記角度閾値を中心として、不感帯領域がある、
ことを特徴とする請求項5に記載の可変機器システム。
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